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2008年(平成20年)5月
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2008年5月4日(日) 2309号
中部経産局管内
最近の地域総合経済動向

 
中部経済産業局は4月10日、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)における最近の経済動向をまとめた。それによると、生産は緩やかな増加傾向ながら、一部に弱い動きがみられる。個人消費は持ち直している。住宅投資はおおむね横ばいで推移している。公共投資は低調に推移している。また、設備投資は増加している。さらに、雇用情勢は人手不足が続き、労働需給が引き締まっている。これらのことから、管内の経済活動は「一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに改善している」と、平成19年4月の発表以来12カ月ぶりに総括判断を「緩やかに改善している」から下方修正した。生産の判断については、前月までの「緩やかな増加傾向」から「緩やかな増加傾向ながら、一部に弱い動きがみられる」と、平成19年8月の発表以来8カ月ぶりの下方修正。住宅投資の判断については、前月までの「減少幅が縮小している」から「おおむね横ばいで推移している」と、平成20年2月の発表以来2カ月ぶりの上方修正。なお、先行きについては、生産は自動車関連を中心に、当面、高水準で推移するものと見込まれるが、米国経済、原油・原材料価格や為替の動向等については留意する必要があるとまとめている。(比較は断りのあるものを除き、平成20年2月の実績値による)
鉱工業生産・出荷・在庫
 鉱工業生産の動向を指数(2月速報)でみると、電子部品・デバイス工業、窯業・土石製品工業、プラスチック製品工業等が低下したことから、前月比0.6%減と4カ月連続の低下となった。また、前年同月比は8.6%増と40カ月連続の上昇となった。
 出荷は、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業、化学工業等が低下したことから、前月比2.5%減と2カ月連続の低下となった。また、前年同月比は7.4%増と37カ月連続の上昇となった。
 在庫は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業等が上昇したことから、前月比2.8%増と3カ月ぶりの上昇となった。また、前年同月比は3.5%増と17カ月連続の上昇となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では54カ月連続で前年を上回り、北陸電力管内では51カ月連続で前年を上回った。

主要業種の動向
◆輸送機械
 
輸送機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 乗用車は、海外向けが中東などで引き続き好調であり、国内向けも新型車効果から持ち直しの動きがみられることから、緩やかな増加傾向となっている。
 自動車部品は、国内完成車向けが順調であり、国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出も順調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 航空機体部品は、航空業界の機体調達が旺盛であることから、増加傾向となっている。

◆一般機械
 
一般機械の生産は、高水準で推移している。
 金属工作機械は、海外向けが欧州、アジア向けを中心に旺盛であり、国内向けも持ち直しつつあることから、高水準で推移している。
 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けが堅調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 その他、土木建設機械が海外向けを中心に順調であり、産業用ロボットが国内外ともに堅調である。

◆電子部品・デバイス
 
電子部品・デバイスの生産は、高水準ながら足下弱含んでいる。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)の海外需要が堅調であるものの、供給過剰による市況の下落から、高水準ながら足下弱含んでいる。
 液晶素子は、テレビ向けが順調であるものの、携帯電話向けなどの需要が低調であり、高水準ながら足下弱含んでいる。

◆電気機械
 
電気機械の生産は、高水準で推移している。
 開閉制御装置・機器は、半導体関連向け、自動車関連向けがともに順調なことから、高水準で推移している。
 内燃機関電装品は、自動車向けが順調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
 電動機は、順調な自動車向けを中心に高水準で推移している。

◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、高水準で推移している。
 民生用電子機械は、デジタルカメラ、ビデオカメラが順調であることなどから、高水準で推移している。
 電子計算機は、おおむね横ばいとなっている。

◆金属製品
 
金属製品の生産は、緩やかな減少傾向となっている。
 アルミニウム建材は、建築着工の遅れから、木造住宅用を中心に緩やかな減少傾向となっている。
 ばねは、自動車向けが順調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
 ガス機器は、ガスコンロに安全機器への対応の動きがあるものの、全体的な需要の低迷から低水準で推移している。

◆鉄鋼
 
鉄鋼の生産は、高水準で推移している。
 鋼板は、造船・産業機械向けが好調であり、自動車向けも順調なことから、高水準で推移している。
 棒鋼は、建築着工の遅れなどから減少している。
 特殊鋼鋼材は、順調な自動車関連向けを中心に高水準で推移している。

◆ファインセラミックス
 
ファインセラミックスの生産は、増加傾向となっている。
 触媒担体・ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的な環境対策の高まりから順調であり、増加傾向となっている。

◆繊維・陶磁器
 
繊維・陶磁器の生産は、低水準で推移している。
 繊維は、中国等からの輸入品に押されるなか、天候要因による需要の減少もあり、低水準で推移している。
 陶磁器は、タイルなどが建築需要の減少により低調であることや、飲食器が安価な輸入品に押されて低迷していることなどから、低水準で推移している。

消費・投資などの需要動向
◆個人消費
 
個人消費は、持ち直している。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、百貨店、スーパーともに3カ月連続で前年を下回ったことから、全体でも3カ月連続で前年を下回った。
 コンビニエンスストア販売は、8カ月連続で前年を上回った。
 乗用車販売は、小型車が3カ月連続で前年を下回ったものの、普通車が8カ月連続で、軽自動車が2カ月連続で前年を上回ったことから、全体でも3カ月ぶりに前年を上回った。
 家電販売は、薄型テレビ、DVDなどが順調であることに加え、エアコンなどが伸びたことから、4カ月連続で前年を上回った。

◆設備投資
 
設備投資は、増加している。
 製造業では、自動車関連で、生産性向上や能力増強などの投資が引き続き高水準であり、半導体・液晶素子関連でも需要拡大に伴う大型の能力増強投資が引き続き高水準である。また、非製造業でも、電力、運輸を中心に投資を増加する動きがみられる。
 なお、管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、自動車工業向けが6カ月連続で前年を上回ったものの、一般機械工業向けが10カ月連続で前年を下回り、全体でも2カ月連続で前年を下回った。

◆公共投資
 
公共投資は、低調に推移している。
 公共工事請負金額をみると、「国」、「地方公社」で前年を上回ったものの、「独立行政法人等」、「県」、「市区町村」、「その他」で前年を下回り、全体でも6カ月連続で前年を下回った。

◆住宅投資
 住宅投資は、おおむね横ばいで推移している。
 新設住宅着工戸数をみると、貸家が3カ月連続で前年を下回ったものの、持家が2カ月連続で、分譲が8カ月ぶりに前年を上回り、全体でも8カ月ぶりに前年を上回った。

◆輸出通関額
 輸出通関額(円ベース)は、37カ月連続で前年を上回った。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)を品目別でみると、「自動車」、「自動車の部分品」などが前年を上回った。主要地域(国)別でみると、米国向けが6カ月連続で、EU向けが2カ月ぶりに前年を下回ったものの、アジア向けが71カ月連続で前年を上回った。

◆雇用情勢
 雇用は、人手不足が続き、労働需給が引き締まっている。
 新規求人数は、サービス業、製造業などの業種で前年を下回った。
 有効求人倍率は、引き続き高い水準にあり、完全失業率は、引き続き低い水準にある。

◆企業倒産
 
企業倒産(件数)は、6カ月連続で前年を上回った。
 企業倒産は、このところ中小零細企業を中心に増加しており、今後の動向については引き続き注視する必要がある。

2月の工作機械総受注高
単月で過去最高値更新
中部経産局 管内主要8社の受注状況
中部経済産業局が4月1日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダワシノ、ジェイテクト、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成20年2月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は497億6400万円で、前年同月比4.7%増と8カ月連続で前年を上回り、単月値過去最高総受注高を記録した。また、前月比でも8.7%増と前月を上回った。
国内受注は、自動車工業向けが103億1100万円と6カ月連続で前年を上回ったものの、一般機械工業向けが77億8900万円と10カ月連続して前年を下回り、全体でも217億3900万円で前年同月比0.4%減と2カ月連続で前年を下回った。また、前月比は18.5%増となった。
 海外受注は、北米向けが6カ月連続で前年を下回ったものの、ヨーロッパ向けが30カ月連続で、アジア向けが2カ月ぶりに前年を上回ったことから、全体でも280億2500万円で前年同月比9.1%増と9カ月連続で前年を上回った。また、前月比は2.2%増となった。
 国別にみると、1位のアメリカが61億5100万円(前年同月比24.2%減)、以下、ドイツ41億1400万円(同38.6%増)、中国37億7200万円(同91.4%増)、インド15億8200万円(同113.8%増)、イタリア13億9100万円(同8.6%減)の順となった。
 販売額は、443億9500万円となり、前年同月比は3.3%増と3カ月ぶりに前年を上回った。また、前月比は20.1%増となった。
 受注残高は、2298億6600万円となり、前年同月比3.2%増と4カ月連続して前年を上回った。また、前月比は0.4%増となった。

産業機械受注状況
受注高5681億7300万円
日本産業機械工業会 平成20年1月
日本産業機械工業会がまとめた平成20年1月の産業機械受注状況によると、1月の総受注高は前年同月比49.6%増の5681億7300万円で、このうち内需は同24.7%増の2784億4900万円、外需は同85.0%増の2897億2400万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比38.8%増、非製造業向けは同56.6%増、官公需向けは同9.2%減、代理店向けは同0.8%増であった。
 内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比58.5%増)、化学機械(冷凍含む)(同35.5%増)、圧縮機(同4.0%増)、送風機(同46.3%増)、運搬機械(同36.6%増)、その他機械(同5.0%増)の6機種であり、減少した機種は、鉱山機械(前年同月比22.0%減)、タンク(同46.1%減)、プラスチック加工機械(同6.0%減)、ポンプ(同9.0%減)、変速機(同2.5%減)、金属加工機械(同7.8%減)の6機種であった。
 一方の外需では、1月のプラントは2件で前年同月比53.5%減の273億4600万円となった。
 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比1444.7%増)[約15倍]、鉱山機械(同65.2%増)、プラスチック加工機械(同5.7%増)、運搬機械(同25.6%増)、変速機(同16.6%増)、金属加工機械(同9.0%増)の六機種であり、減少した機種は、化学機械(冷凍含む)(前年同月比40.9%減)、タンク(同47.0%減)、ポンプ(同3.6%減)、圧縮機(同19.7%減)、送風機(同13.9%減)、その他機械(同46.8%減)の6機種であった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機は鉄鋼、外需の増加により前年同月比340.5%増、鉱山機械は鉱業、建設、外需の増加により同6.3%増、化学機械(冷凍機械含む)は石油・石炭、その他製造業、電力の増加により同1.9%増、タンクは石油・石炭、鉱業、外需の減少により同46.4%減、プラスチック加工機械は自動車、その他製造業、外需の増加により同1.3%増、ポンプは造船、電力、卸・小売、その他非製造業、官公需の減少により同8.0%減、圧縮機は外需の減少により同8.1%減、送風機は鉄鋼、官公需の増加により同41.9%増、運搬機械は鉄鋼、造船、電力、外需の増加により同30.7%増、変速機はその他輸送機械、電力、外需の増加により同1.8%増、金属加工機械は外需の増加により同6.7%増となった。

独自の切れ刃形状を採用
「ターニングX」 TACバイト
タンガロイ 
超高送り旋削加工時間大幅短縮
タンガロイ(社長=徳永昭大氏、本社=川崎市幸区堀川町580)は、旋削加工の高能率化を実現した新発想の超高送り旋削加工用TACバイト「ターニングX(Turning X)」の販売を開始した。
 「ターニングX」は独自の切れ刃形状を採用することで、従来工具と比較し大幅な能率アップとなる最大送り2.5mm/rev(最大切込み2.5mm)での超高送り旋削加工を実現する。従来形状と比較して切りくず厚みを薄くし、切りくず幅を広くするメカニズムで低抵抗化と超高送りを可能にした。
 独自の切れ刃形状と共に、高送り加工時の切りくず処理性を重視した低抵抗ML形ブレーカを採用。鋳鉄はもちろん、鋼やステンレス鋼の高送り加工でも安定した切りくず処理性を実現する。
 また、高送りの高負荷に耐えるチップの厚さとダブルクランプ構造を採用した「ターニングX」は、チップの剛性アップと優れた保持性能を確保。超高送り加工において抜群の信頼性を誇る。
 標準価格は、本体がXWXPR/L2525M09@2万4300円(税込み2万5515円)、XWXPR/L3232P09@2万7900円(税込み2万9295円)、XWXPR/L4040S09@3万1700円(税込み3万3285円)。チップは、T9015 WPMT090725ZPR/L―ML、T9025 WPMT090725ZPR/L―ML、AH120 WPMT090725ZPR/L―MLのいずれも@1520円(税込み1596円)。同社では初年度の販売目標を1500万円としている。

三菱マテリアル新製品
防振形ボーリングバー 「ディンプルバー」に
C形・T形インサート用ホルダ追加
幅広い内径加工に適応
 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、住所=東京都墨田区横網1―6―1)は、三菱マテリアルが開発、製造する防振形ボーリングバー「ディンプルバー」にC形、T形インサート用ホルダをシリーズ追加、販売開始した。
 「ディンプルバー」は、従来形のスチール製ボーリングバーで加工できなかった深穴加工に適用する防振形内径加工用工具であり、インサートのシリーズが豊富で幅広い内径加工に適応できる。
 今回、同一加工径用途にサイズの大きなインサートが搭載可能なC形、T形インサート用ホルダ六型番をシリーズ追加した。
 「ディンプルバー」の主な特長は次のとおり。
 @ヘッド部分に大きなディンプルを設けており、ボーリングバーの先端を軽量化して振動吸収効果を付与させた。この軽量ディンプルヘッド機構が切削中のびびり振動を衰退させ、高い防振効果を発揮する。
 Aボディーの特殊表面処理採用で、ボディーの耐腐食性と切りくず擦過による耐摩耗性を向上させた。
 Bボディーのシャンク部には目盛りがマーキングされており、作業者が簡単に突き出し量をセットする事が可能。
 標準価格は(代表型番)ホルダFSCLP1612R‐09S@1万3000円(税込み1万3650円)で、初年度200万円の販売を見込む。

  スモールボーリングバー用 丸ホルダ「RBH形」
多種多様な刃物台に搭載可能
φ15.875・φ25.4mmシャンクシリーズ追加
三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造するスモールボーリングバー用丸ホルダ「RBH形」にシャンク外径φ15.875mm・φ25.4mmサイズを追加し、販売を開始した。
 「RBH形」は、極小内径旋削加工用工具ステッキィ・ステッキィツイン・スティックバーなどスモールボーリングバーシリーズを取り付けるための保持具であり、自動盤・一般NC旋盤のドリル用取り付け刃物台への搭載が可能。シリーズが豊富なため多種多様な機械の刃物台へ搭載できる。
 今回、ユーザーの要請に応えるかたちで追加発売する製品は、シャンク外径φ5.875mmとφ25.4mmの二シリーズ、計12型番。
 「RBH形」の主な特長は次のとおり。
 @各社自動盤・一般NC旋盤のドリル用取り付け刃物台へ搭載可能なシャンク径シリーズ。
 A切りくず排出性・切削油供給性にすぐれた段付き先細形状の採用により搭載刃具の寿命延長と加工能率の向上が可能(φ25.4mm)。
 標準価格は(代表型番)ホルダRBH15820N@7700円(税込み8085円)で、初年度販売目標は80万円。

産業機械輸出契約状況
輸出契約高2795億3700万円
日本産業機械工業会 平成20年1月
日本産業機械工業会がまとめた平成20年1月の産業機械輸出契約状況によると、主要約70社の1月の輸出契約高は前年同月比86.9%増の2795億3700万円となった。
 このうちプラントは2件で273億4600万円、前年同月比53.5%減となった。
 単体は、前年同月比178.1%増の二2521億9100万円。機種別にみると、ボイラ・原動機はアジア、中東、特にヨーロッパの大幅な増加により前年同月比1712.3%増(約18倍)、鉱山機械は北アメリカの増加により同五七・六%増、化学機械はアジア、北アメリカの増加により同110.4%増、プラスチック加工機械は北アメリカ、アフリカの増加により同3.8%増、風水力機械は中東、アフリカの減少により同36.2%減、運搬機械はアジアの増加により同28.9%増、変速機はアジアの増加により同13.1%増、金属加工機械はアジア、南アメリカの減少により同75.3%減、冷凍機械はアジア、ヨーロッパの増加により同26.0%増となった。
 プラントはヨーロッパ、アフリカ、ロシア・東欧の減少により、前年同月比53.5%減となった。
 地域別構成比は、ヨーロッパ49.0%、アジア34.5%、中東10.0%、北アメリカ3.9%、ロシア・東欧0.8%、アフリカ0.8%となっている。

伝動ドリル用 マルチソケット発売
電動・手動兼用で広い用途に
TOP ラインナップ拡充
トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市大字塚野目2190―5)は、電動ドリル用マルチソケット(インパクト対応)ECS―10、ECS―12、ECS―13、ECS―14と電動ドリル用レースウェイ用ソケットロングタイプ(インパクト対応)ECS―17Lの2種5点を同時発売した。
 マルチソケット、レースウェイ用ソケットロングタイプ共に、電動・手動兼用タイプで高所作業や狭い場所での使い分けが可能。手動用には落下防止用ボールが付いている。
 マルチソケットは建築・土木・設備・配管作業に最適で、12角サーフェイスタイプのためボルト・ナットに入れやすく、ナットの角を傷めない。
 レースウェイ・電路支持金具の取り付けにはより深い箇所に使えるレースウェイ用ソケットロングタイプ(D―1、D―2対応)が便利。
 価格はECS―10(呼び寸法10mm)@1480円(税込み1554円)、ECS―12(呼び寸法12mm)@1530円(税込み1607円)、ECS―13(呼び寸法13mm)@1580円(税込み1659円)、ECS―14(呼び寸法14mm)@1580円(税込み1659円)、ECS―17L(呼び寸法17mm)@2420円(税込み2541円)。

食と包装の最新情報を発信
2008中部パック盛況
粉体展と合わせ6万726名が来場
 包装・食品・物流機械・関連機器、包材、食材等の総合展「2008中部パック」(主催=中部包装食品機械工業会、会長=生田芳規氏・フジキカイ社長)が4月9日から12日までの4日間、「食と包装ものづくり、元気な中部が提案します」をテーマに名古屋市港区金城ふ頭のポートメッセなごやで開催された。
 中部パックは、ものづくりで世界をリードする中部地区において、包装機械・食品機械並びに関連機器、包装資材、食品材料などを資材から製造、包装、物流まで一貫して展示する展示会として注目を集め、今回で16回目を迎えた。前回に引き続き、「粉体工業展名古屋2008」との併催で行われ、出品社数226社、総小間数765小間の展示規模での開催となり、4日間を通して6万726名が来場、目標の6万名を突破した。
 会期中に開かれた特別講演会では、「おいしさを科学する」と題して山崎義樹太陽化学副社長が講演。食品加工における永遠のテーマである“おいしさ”を追求し、開発に取り組んできた一端を披露した。このほか、安全・安心につながる「トレーサビリティ」や「健康食品開発戦略」をテーマにした講演が行われ、いずれも好評を博した。
 また、出品各社によるプレゼンテーションセミナーも中部パック関係が8セッション、粉体工業展関係で18セッションの合計26セッションと充実し、多くの新製品、新技術の情報が発信された。
 初日は、午前9時30分より開会式が行われ、名古屋市消防音楽隊の演奏とリリーエンジェルがムードを盛り上げる中、村田2008中部パック実行委員長の開会宣言に続いて、主催者代表によるテープカットで開幕。音楽隊の先導で会場内を一周した。
 開場を待ちかねる来場者が入場受付口に長い行列を作り、盛況ぶりがうかがえた。
 また、同日午後6時からは、会場を名古屋駅太閤口の名鉄ニューグランドホテルに移し、主催者、出品メーカーらが参加してオープニングレセプションが行われ、2008中部パックを代表して挨拶に臨んだ生田中部包装食品機械工業会会長は、「本日、2008中部パック並びに粉体工業展名古屋2008が開幕いたしました。元気な中部で開催される中部パック。今回色々な企画をいたしました。来場者対策も、中部地区だけではなく関西圏からも来ていただこうと、大阪商工会議所と連携し工夫をしております。また、中部パック&トヨタ工場見学会を企画いたしましたところ、80名という定員はあっという間に満席となり、160名に増やしましたが、これも満杯となる盛況ぶりです。講演会等も企画いたしております。我々の課題である求人問題に対しても、この場を活用していただくよう大学へPRしております。出品社には出してよかった、来場者には行ってよかったという展示会にしてまいりたいと思います」と抱負を語った。
 続いて、粉体工業展名古屋2008を代表して江見日本粉体工業技術協会会長が「今年で2回目の合同開催となります。お互い食品とか、食物材料、それに関わる機器、装置という共通のキーワードがございます。しかし、粉体工業展名古屋は今年で四回目と歴史が浅く、色々な面で中部パック様のご指導を仰がなければならない。ただ、名古屋をはじめ中部地区は、我が粉体技術協会の発祥の地であり、自動車産業やファインセラミックス産業など粉体技術を必要とする産業が非常に盛んでございます。また、名古屋大学、名古屋工業大学等、伝統的に粉体工学の研究を活発に行っている地域でもあります。今回出展された会社は皆、粉体を扱うそれぞれの分野でのトップクラスの企業でございます。粉体技術は産業の地下水と言われておりますように、あらゆる製造業の基盤となる技術です。我々の展示ブースにおいでいただき、粉の認識を深めていただきたいと存じます」と挨拶。
 祝電の披露に続いて、村田2008中部パック実行委員長の力強い発声で乾杯し、展示会の成功を祈念した。


昇給について情報交換
総会は5月26日 第一ホテルで
名機工同友会 3月例会を開催
名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は3月27日午後7時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦にて「3月例会」を開催した。
 当日は、小浦総務部長(こうら社長)の司会で進められ、金原会長の挨拶に続いて、例会に移った。
 例会では、はじめに各部の報告が行われ、事業部よりユーゲルの値上げが報告された。
 経営対策部からは、2月の講演会について報告があり、吉野部長(吉野機械工具社長)は大勢の参加者が得られたことに礼を述べた。
 また、厚生部の鈴木部長(マルマン商事社長)より5月の総会についての報告が行われた。総会は5月26日午後6時より東京第一ホテル錦で開催され、当日の司会は加藤氏(藤清商会専務)が務めることなどを確認した。
 続いて、今春の昇給をテーマに情報交換が行われ、@どの程度昇給を予定しているか、A評価方法、B平均的な賃金についての実情が話された。最高支給額やモデル(35歳)賃金などの金額も出て、現状を把握するよい機会となった。
 次回例会は、4月30日午後7時より開催の予定。


新入社員ら45名が参加し、
ビジネスマナーを学ぶ
愛機工 新入社員研修2日間コース開催
愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は、経営対策部(部長=林正人氏、広島商事社長)の社員教育事業の一環として、組合員企業の新入社員らを対象にした新人社員研修を名古屋市熱田区神宮の名南経営本社研修室で行った。定員を上回る申し込みがあったことから、4月7、8日と10、11日の2回に分けて実施され、延べ45名が参加した。
 研修の冒頭、山崎組合事務局長から挨拶があり、続いて林経営対策部長が「今日、明日の2日間、新入社員研修を開催いたします。機械工具業界は、今まで比較的状況は良かったのですが、ここ半年くらい先行きが少し不透明になってきたという状況にあります。しかし、決して悪いということではありません。現実の世界と学校で教えてくれる世界は違います。これから現実の社会に出ると、辛いこともあるかとは思いますが、決してそれだけではありません。初心忘るるべからずと申しますように、フレッシュな気持ちでこれからも社会人生活を送っていただきたいと思います。2日間、しっかり頑張ってください」と参加者を激励した。
 研修は、社会人としての「ものの考え方」や「職場での基本的な動作・マナー」を身につける内容。名南経営の植田氏が講師となり、ビジネスマナーとして「挨拶」「言葉遣い」「身だしなみ」「電話対応」「応対・応接・名刺交換」「ビジネス文章」について、講義だけではなく、討議やロールプレイングを交え実践に即した形で進められた。
 2日目の午後からは、ペーパーテストと実際に挨拶や電話対応をして研修の成果を確認。最後に、各自の社長宛に新社会人としての決意を手紙に記し、終了した。

生産設備・最新技術を紹介
新商品発表展示会2008
ミツトヨ  宮崎製造部で5月15〜16日開催
 ミツトヨ(社長=坂本仁氏、本社=神奈川県川崎市高津区坂戸1―20―1)は、2005年12月に完成した自動測定機器のソフトウェア等の研究開発を行う宮崎研究棟で、5月15日(木)、16日(金)の両日、「宮崎製造部新商品発表展示会2008」を開催する。
 同社の長年の測定技術が生んだ数々の最新精密測定機器の展示・工場見学・技術セミナーが行われ、生産設備・最新技術等を見ることができる。
 開催時間は午前9時30分から午後5時まで。展示会場のミツトヨ広島事業所宮崎製造部(宮崎市田野町甲10652―1)へは、宮崎空港より車で約25分。
【主な出品物】
画像測定機
◎ノンストップCNC画像測定機「クイックビジョンQV―STREAM PLUS」=ステージを停止させずに画像を取得する斬新な方式で、圧倒的なスループット向上を達成。加減速や停止までの無駄時間を排除するノンストップ画像測定(ストリームモード)により、測定時間短縮を実現。
◎微細形状測定システム「UMAP Vision System」=先端球径φ15〜300μmの極細プローブを搭載し、微細寸法の接触測定を実現。
◎マニュアル画像測定機「クイックスコープQS―L/AF」=誰でも簡単にマニュアル画像測定が可能、操作性を最優先した多彩な機能。
◎二次元画像測定機「クイックイメージQI」=両側テレセントリック光学系(0.2×と0.5×の選択)の採用により、段差のある測定物を広視野一括測定と高能率測定が可能。50×50mm〜400×200mmの各種サイズのステージを準備。
光学機器
◎高精度測定顕微鏡「Hyper MF―U」=世界最高精度(最小表示分解能0.01μm)を実現した測定顕微鏡の最高峰、操作性を重視したUD(ユニバーサルデザイン)思想。
◎測定投影機「PJ―H30シリーズ」=見やすい正立正像・スクリーン径φ306mm。新透過照明光学系により、従来機に比べて全投影レンズで平均60%照度が向上。
◎実体顕微鏡「MSM―400」=機械部品から生物細胞・組織まで幅広い分野での拡大観察が可能、充実の高性能モデル。
◎モニタ観察専用顕微鏡ユニット「VMU」=よりコンパクト、より軽量を目指した顕微鏡ユニット。寸法測定、形状検査、位置決め、半導体、液晶裏技の微細薄膜等の加工をサポート。
三次元測定機
◎高精度CNC三次元測定機「Crysta―Apex C」=幅広くラインアップした門移動形CNC三次元測定機。
◎高精度CNC三次元測定機「FALCIO―Apex」=門(ブリッジ)移動形CNC三次元測定機で世界トップクラスの測定精度を実現。
形状測定機
◎CNC表面粗さ測定機「サーフテスト エクストリームSV―3000CNC」=世界最高速の位置決めと複数断面自動測定により、測定の高スループットを実現。
◎小形表面粗さ測定機「サーフテストSJ―500」=高精度・高性能、カラーTFT LCD7.5型を搭載した専用電装タイプ。
◎輪郭形状測定機「コントレーサCV―3100」=X・Z両軸ともデジタルスケールを搭載、フルスケールで高精度測定を実現。
◎CNC真円度・円筒形状測定機「ラウンドテスト エクストリームRA―2100 CNC」=生産性の向上と効率化に大きく貢献する中形CNC機、更に表面粗さ用検出器を装着可能なマルチセンサ対応。
◎小形真円度測定機「ラウンドテストRA―10」=本格的真円度測定を現場で実現させる小形でコストパフォーマンスに優れたニューマシン。
測長ユニット
◎アブソリュート系セパレート形ユニット「ABS ST700」=リニアモータや高速・高加速度制御に最適で、各社のサーボアンプに対応。
◎アブソリュート系アッセンブリ形スケールユニット「ABS AT715(耐環境タイプ)」=検出原理に耐環境に優れた電磁誘導式アブソリュート形リニアエンコーダを採用。
精密センサ
◎非接触・高精度レーザ測長システム「レーザスキャンマイクロメータLSM―S」=独創のレーザ技術、毎秒3200スキャンの超高精度測定。
◎超高精度デジタル測長機「スーパ・ライトマチックVL―50AH」=低・定測定力(0.01N)で高精度測定を実現。
◎リニヤゲージ「LGK」=防塵・防水性能IP66、耐衝撃100Gを持ちながら、断面積を1/5(同社比)までにシェイプしたモデル。
ゲージブロック
◎ゲージブロック自動光波干渉計「GBT(二波長)」
測定工具
◎クーラントプルーフマイクロメータ「カンタマイク」=シンブル一回転でスピンドルが2.0mmも移動し、従来品と比較して移動量が4倍。スピーディ測定を実現。
◎ABSクーラントプルーフキャリパ「CD―PSX/PMX」=標準タイプABSクーラントプルーフキャリパの防水機能の保護等級をIP67に向上。クーラント液が大量にかかるような環境でも安心して使用可能。
試験・計測機器
◎微小硬さ試験機「HM―200」=ワイドな試験力(0.4903〜19610mN)と試験力の任意設定を実現。
◎表示用地震計「DAS―400」=設置された場所での『震度階級』、『SI値』、および『加速度値』など、二次災害の防止に重要な各種地震情報を捉え、表示することができる最新の表示用地震計。
特別展示
◎独立行政法人産業技術総合研究所所蔵の日本国メートル原器(復刻品)。
【技術セミナー】
5月15日(木)▽
@テーマ「三次元測定機の非接触測定と自動測定」
 講師=ミツトヨグローバル営業技術部テクニカルマネージャー 石川雅弘氏
 時間=午前11時〜正午
Aテーマ「測定工具の取り扱いと保守」
 講師=ミツトヨ広島事業所品質管理部 山田保氏
 時間=午後1時〜2時
Bテーマ「長さ計測におけるISO規格の現状と動向」
 講師=ミツトヨ品質保証室室長 山領泰行氏
 時間=午後3時〜4時
5月16日(金)▽
Cテーマ「仕上げ加工の匠の技」
 講師=ミツトヨ広島事業所商品設計部師匠補 鶴田篤氏
 時間=午前11時〜正午
Dテーマ「測定工具の取り扱いと保守」
 講師=ミツトヨ広島事業所品質管理部 山田保氏
 時間=午後1時〜2時
Eテーマ「長さ計測におけるISO規格の現状と動向」
 講師=ミツトヨ品質保証室室長 山領泰行氏
 時間=午後3時〜4時
【工場見学】
 長さの基準器・ゲージブロックの専門工場の生産設備・最新技術等を見学できる。
 日時=5月15日(木)、16日(金)両日の午前10時〜、午後2時〜、午後4時〜の6回(所要時間は約40分)
※工場見学希望の場合は、事前に専用シートでの申し込みが必要。


環境ISO内部監査員
リフレッシュ講座に27名
愛鋲協 資質の向上を図る
愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は4月12日、事業部(部長=花井康志氏・ハナイタイト社長)が担当する「ISO14001―2004内部監査員リフレッシュ講座」を名古屋市西区天神山町の愛知県サンライフ名古屋で実施した。
 同組合では、過去17、18年と環境ISOの内部監査員養成講座を行ってきたが、最初の受講から最長で3年が経ち、改正点などについて再度講習を受けることにより、内部監査員としての資質の向上を図る目的で今回の講座を開設。組合員企業4社から27名が受講した。
 当日は午前9時30分の定刻に、事業部の花井部長より同講座の趣旨説明を含めた挨拶があり開講。
 協同組合ティーイーエフの櫻井氏が講師を務め、ケーススタディを中心にISO14001―2004版規格要求項目のポイントを解説し、グループ毎に討論・発表することで更に理解を深める内容となった。受講者からは「大変わかりやすく、内容も充実していた」との声も聞かれた。
 午後4時30分に全日程を終了し、受講者には後日、修了証書が授与された。


輸出契約高2157億3700万円前年比11.8%増
プラント3件で前年比77.9%減
日本産業機械工業会 2月産業機械輸出契約状況
日本産業機械工業会がまとめた平成20年2月の産業機械輸出契約状況によると、主要約70社の輸出契約高は、前年同月比11.8%増の2157億3700万円となった。
 プラントは、3件で142億7100万円であり、前年同月比77.9%減。単体は、前年同月比57.1%増の2014億6600万円となった。
 機種別にみると、ボイラ・原動機はヨーロッパ、北アメリカ、アフリカの増加により前年同月比220.1%増、鉱山機械はアジア、中東の増加により同567.1%増、化学機械はアジアの減少により同85.3%減、プラスチック加工機械はアジア、北アメリカの増加により同12.9%増、風水力機械は中東、北アメリカ、南アメリカの増加により同70.2%増、運搬機械は全ての地域で増加した。特にアジア、北アメリカの増加により同67.5%増、変速機は北アメリカの減少により同18.1%減、金属加工機械はアジアの増加により同761.3%増、冷凍機械はアジア、中東、オセアニア、ロシア・東欧の増加により同8.5%増となった。
 地域別構成比は、アジア46.8%、北アメリカ33.6%、ヨーロッパ6.1%、アフリカ6.0%、中東5.0%、南アメリカ1.3%となっている。

南海漫遊記 22
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地社長 倉地 久雄
[市内観光]
 ホー・チ・ミン・統一会堂という、近代ベトナムの歴史的モニュメント全体にちりばめられた、さまざまな仕掛けに魅入られるまま、連想の糸はもつれ、悲劇のベトナム戦争からジミ・ヘンドリクスの幻影までもが浮かびあがり、ずいぶんと道草をしてしまったことをお許しいただきたい。
 ふとわれに返ったところで、時計をながめると、午前九時半を少し回ったところである。ずいぶん時間が経過したようにも感じるが、統一会堂に着いてからまだ1時間ほどしか経っていない。ここで一応確認しておくと、今日は西暦2006年7月14日なのである。1年半以上も前のことを、今もってだらだらと回想しているありさまにいささかあきれ果ててはいるのだが、乗りかかった船である。行きつくところまで書いてみるしかないかなと、決意を新たにしているのは、われながら少々困ったものである。
 気がつくと陽射しは次第に強くなってきて、周囲の緑から蒸散される夏の樹木特有の濃厚なバルサム香があたりに充満している。すでに朝のひんやりした湿気は消えうせ、長くて熾烈な熱気を帯びた南国の昼間の時間へと移行しているようだ。
*  *  *
 われわれはバスに乗りこみ、統一会堂をあとにして、次なる観光スポットへ移動する。車窓からは旧仏領インドシナ時代のコロニアルで重厚な建物がいくつも散見され、興味は尽きない。
 などと感慨にふける間もなく、バスは情け容赦なく停車する。降りるとそこは中央郵便局の前で、実は統一会堂から数ブロックしか離れていない。歩いても数分かからぬほどの距離をバスで大回りしたことになる。パリ・コミューンと呼ばれる広場にあるこの郵便局は、1891年にフランスの建築家ヴィルデュー(Villedieu)によって建てられた、フレンチ・コロニアル様式を代表する建造物だという。
 重々しいエントランスから1歩中に入ると、頭上はガラス張りの丸天井で、高さが十分あって開放感にあふれている。正面突き当たりの中央には大きなホー・チ・ミンの肖像画が掲げられ、周囲の壁面には植民地時代の装飾やレリーフが施され、想像力をかき立てられる。
 われわれはこの郵便局で、観光客の正しいお作法として、オミヤゲの記念切手やハガキを買いあさるのであった。
*  *  *
 中央郵便局を出たところはドン・コイ通りの北端にあたり、目の前に巨大な聖母マリア像が屹立している。その向かって右手が「聖母マリア教会」とも呼ばれる「ノートルダム教会(Notre Dame Cathedral)」である。これも一八八〇年にフランス人によって建設されたもので、外壁の赤レンガやステンドグラスなどはすべてフランスから運び込まれたという。クラシカル・ゴシック様式に則った2本の美しい尖塔は、57メートルもの高さをもつ。
 ところで前々稿を書いているときに、またしても哀しい訃報が届いた。ジミ・ヘンドリクス&バンド・オブ・ジプシーズのドラマーであるバディ・マイルスが本年(2008年)2月26日にテキサス州オースティンで亡くなったという。享年60歳。死因は不明とのこと。ジミとは60年代初期に出会って以来の付き合いで、傑作アルバム『エレクトリック・レディ・ランド』に参加したのち、バンド・オブ・ジプシーズを結成した。ジミの死後もマイルスはジミが遺した数々の音源のアルバム化に参加し、自分のユニットでも成功をおさめた。またひとり、あの時代をジミとともに駆け抜けた貴重な証人が、この世からあっさり退場して行った。合掌。

取り扱いの幅を広げて
会員店の強化・充実を
第2回「名古屋黒潮会」総会 
ジーネット名古屋支社(支社長=安田豊治氏、住所=名古屋市中区富士見町15―35)の機械部とその主力得意先及び仕入先で構成される「名古屋黒潮会」の第2回総会が3月19日午後3時30分より、名古屋市中区金山のホテルグランコート名古屋において開催され、得意先27名、仕入先メーカー29名が出席した。
 総会はジーネット名古屋機械課の松岡氏が司会進行役を務め、冒頭、古里ジーネット社長は挨拶で日頃の支援に礼を述べた後、ジーネットを含むフルサトグループの現況を報告した。フルサト工業は、建築基準法の法令が昨年6月に改正され建築確認申請の許可が下りにくくなった影響で建築業界全体が非常に冷え込んでおり、苦労をしている状況が続いている。ジーネットは横ばいの状態で、グループとしては「苦労の多い一年であった」と振り返った。
 工作機械業界の動向にも触れ、「昨年の受注額は過去最高を更新する1兆5899億円となっている。この業界はこの5年間程で再成長を果たしている。今年に入ってから色々な工作機械のトップの方と話をする機会があったが、非常に顔色が良く強気な発言が続いている。トップの方の顔色に比して、国内営業部隊の方々にすると、環境は決して良くはないという状況にこの1年くらいで変わってきた。ただ未だに、国内工作機械の受注が高い水準であるということも事実である。2002年がボトムで、そのときの国内需要が月に220億円だったのが、今や600億円を超える水準にある。メーカートップの強気の発言を促しているのは、海外の需要が多いためである。北米は若干トーンダウンをしているが、東南アジア、中国などのその他の地区ではその勢いは止まるところをしらずに、マーケット規模がドンドン大きくなってきている。2002年と比べると、2007年の世界の工作機械の需要は倍増している。その中で日本メーカーが主な役割をしている。世界の工作機メーカーのトップテンに、日本のメーカー5社が入っている。世界の工作機械の5台に1台は中国で動いている。非常に大きな中国のマーケットを無視できないという状況が、当面続くのではないかと感じている。ジーネットとしては、色々な努力をしてマーケットの動向に打ち勝つような施策を全面に押し出し、本日おいでいただいている黒潮会のメンバーの方々にご恩が返せるようにしていきたい」と述べた。
 また、ジーネットの工作機械の受注状況については、国内の動向と同じような動きをしていたが、ここに来て若干の改善が見られるようになっており、「どう動くか、見極めの時期に来ている」と指摘。地域的に見ると西高東低で、これは自動車で若干設備のペースが落ちているためとした。主力は建機を含めた重厚長大型産業の景気がよく、それに引っ張られる形で西が強くなっている。また、ユーザーの行っている仕事、相手の規模によって二極化が進んでいる。「最近の特徴は、2000年と比較して、8年間でジーネットの受注では1台当たりの単価がほぼ倍に上がってきている。これは、複合加工機、大型の機械の受注が増加したためと考えられ、今後も続くと思われる。ジーネットも変化を体で感じて、この流れについていかないといけない」。
 その施策として
4月1日よりエンジニアリング部を創設。機械本体だけではなく、周辺機器なども含めトータルで提供、提案できるようにしていく。また、CAD/CAMの活用も不可欠となってきており、この方面の人材育成を図りながら外部からの登用も模索し、人材を確保。ティーチングも含めた販売に力を入れていく。スペシャリストを増やしながら、技術的なバックグランドをもった商社に変革できるように設備投資、人員投資に注力していく。「4月には海外への招待旅行を企画しており、この中からも大勢の方に参加していただけると聞いております。我々も、今年以降ますますこの黒潮会の内容を充実させていくことが課題と考えております。セミナーなど、本当の意味で皆さんのビジネスにプラスになるような会を目指しております。是非今後とも、力強いサポートとご指導を強くお願いいたします」と締めくくった。
 続いて、安田ジーネット名古屋支社長が第61期上期名古屋支社方針を発表。「積極的な営業展開をする」(蒔いた種を開花させよう)との方針に基づき、各部の具体的な展開について説明した。機械部は@本部指示立割予算、台数をメーカーと共有し、完全消化をするA「名古屋黒潮会」キャンペーンを継続実施する。「名古屋黒潮会会員店」にて総受注占有率を60%以上とするB仕入先メーカー催事、販売店個展に積極参加するCメーカー同行、ユーザーPR、商品研修会を行うD営業計画書に基づく訪問件数の達成をする。
 また、岸本ジーネット名古屋支社機械担当部長より第60期「名古屋黒潮会」の報告が行われ、以上で総会を終了した。
 午後5時からは、会場を28階のスカイバンケット「クリスタルルーム」に移して懇親会が開かれ、今吉ジーネット専務(営業本部長)の挨拶の後、東ヤマザキマザックシステムセールス中日本販売部長の発声で乾杯。
 ジーネットを中心に黒潮会会員の販売店とメーカーが和やかに歓談し、交流を深める場となった。大東ジーネット名古屋支社静岡機械部部長より礼の挨拶とあわせて名古屋支社管轄の機械部社員が紹介され、向浜オークマ名古屋支店長の中締めでお開きとした。

問題解決セミナー好評
ジーネット 展示会を開催

ジーネット名古屋営業所(所長=横井良治氏、住所=名古屋市中区富士見町)は、3月19日午後1時より名古屋市中区橘の東別院会館において、住友電工ハードメタル協賛による展示会を開催した。
 会場には、住友電工ハードメタル切削工具「イゲタロイ」の新製品が展示されたほか、午後6時からは「問題解決新製品セミナー」も開かれた。
 当日は生憎の雨天となり、来場者が懸念されたが、セミナーの時間帯に合わせて徐々に人数も増え、最終的には目標の来場者数を達成。
 セミナーでは、現場で実際に作業しているユーザーを中心に、新製品による生産性向上や加工改善につながる提案などが行われた

4月4日現在69社の149小間
申し込み状況を把握
愛知県管工機材商協組 第3回展実委会開く
 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の第27回管工機材設備総合展の展示会実行委員会(委員長=小川信氏・山信社長)では、4月4日午後6時より、東別院会館で「第3回実行委員会」を開催し、出品勧誘リストの確認と担当割振り、出品小間の申し込み状況を把握した。
 実行委員会は、小川委員長が「新年度に入れば各社からの参加表明も増えると思いますので引き続きよろしくお願いしたいと思います」と協力を呼びかけた。
 四月四日現在の出品者の申し込み状況は69社の149小間に達していることが判った。
 次いで、出品勧誘リストの確認と勧誘委員の担当割振りを行った。
 当日発表された出品者は次の通り。
(50音順)
▽愛知時計電機▽アカギ▽アサダ▽旭有機材工業▽アロン化成▽INAX▽因幡電機産業▽イノアックコーポレーション▽イノック▽荏原テクノサーブ▽オーケーエム▽岡谷システム▽オンダ製作所▽カクダイ▽川西水道機器▽川本製作所▽キッツ▽KVK▽神戸樹脂工業▽児玉工業▽三栄水栓製作所▽山王工業▽シーケー金属▽昭栄▽スギヤス▽スタッグ▽積水化学工業▽ゼンシン▽中日技研工業▽ツツイ▽つまりぬき24▽鶴見製作所▽テイ・アイ・エス▽帝国金属▽テクノフレックス・トーラ▽テラルキョクトウ▽騰亜(南京)塑料五金製品▽東亜高級継手バルブ製造▽東洋バルヴ/東尾メック▽トーゼン産業▽ナゴヤ▽名古屋バルブ工業▽西垣ポンプ製造▽日栄インテック▽日東工器▽日本プラスチック工業▽日本ヘルメチックス▽日立金属▽日立バルブ▽藤井高圧工業▽富士ゴム化成▽フジトク▽フネンアクロス▽古林工業▽ブロードリーフ▽ヘルメチック▽ベン▽前澤化成工業▽前澤給装工業▽前田バルブ工業▽松阪鉄工所▽MIEテクノ▽ミヤワキ▽山本計器製造▽ユーシー産業▽ユニテック▽ヨシタケ▽リケン▽ワシノ機器
(4月4日現在)

〜陶塊のきらめき〜
「小島 修展」を開催
世界のタイル博物館 6月4日までの期間
「やきもの新感覚シリーズ」5月の作家は、滋賀県・信楽町在住の小島修氏。
 ゴツゴツとした黒い岩塊の隙間から、きらめく青色の奔流が湧き出て固まったような、大地が生み出したような質感と重量感あふれる土の造形。
 まるで地中から噴出した黒い土の塊と、その隙間から、きらめく青い奔流が流れ出て固まった作品は、幅や奥行きが1メートル、重さが1トンほどある。黒い塊は陶土で、青色はガラスの輝き。
 それは作家にとって、フォルムやディテールを追求することを超えてしまう大きさで、まるで地球のうごめく大地を全身でえぐりとっていく行為のようだ。時代の風潮や主義主張、そして作家自身が意図していることさえも超えたいと願って挑んだ大きさだが、どうしても人に手伝ってもらわずに動かし生み出したかったと、小島氏は言う。
 本焼したブロック状の土のパーツを、釉薬でつなぎ合わせて積み上げ全体のフォルムをつくり、3回目の焼成でガラスを乗せて加飾し、溶け合わない土とガラスを一体化させた作品づくりを行っていく。
 1973年福井県生まれの小島氏は、京都精華大学美術学部造形学科で陶芸を始めた。卒業後は国内外の滞在型制作プログラムに参加しながら作品を発表するとともに、国際陶磁器展美濃'05で銅賞を受賞するなど、国内外に発表の場を広げている。
 小島氏の作品のゴツゴツとした黒い岩肌の土の質感と、その隙間から噴出のエネルギーを見せる、凝縮された青いガラスのうねりには、この地球から生まれ出たものに対峙しているような、物質のもつ無限さ、計り知れなさが強く感じられる。
 今展では、ガラス溜りの中にタイル状の土を沈ませるという、これまでの作品とは対照的な新作も披露する。
 自然のエネルギーに満ち溢れる新緑の季節に、地中から噴出したかのような、大地のエネルギーと不思議さに満ちた作品が、会場内にあらわれる。
小島修展〜陶塊のきらめき〜
まるで地中から噴出したような、陶とガラスの奔流
【会期】5月10日(土)〜6月4日(水)
※ただし、5月21日(水)は休館
【開館時間】午前10時〜午後6時(入館は午後5時30分まで)
【会場】世界のタイル博物館1階企画展示室
【入館料】「やきもの新感覚シリーズ」は入場無料
(ただしその他の展示施設見学には、共通入館料が必要)
【アーティストトーク&オープニングパーティー】
5月10日(土)=▽アーティストトーク午後5時〜午後6時▽オープニングパーティー午後6時30分から

好み次第の洗い心地が選べる
Kシリーズ新モデル
INAX ターボ洗浄を搭載
INAXは、“広くやさしく”から“せまく強く”まで、好み次第の洗い心地が選べるシートタイプのシャワートイレ『Kシリーズ2008年モデル』を4月1日に発売した。
 洗浄シャワーは強弱だけでなく、当たる面積まで調整できる「おしりマルチフィット洗浄」を搭載。好みに合わせて多彩な洗い心地が得られる。さらに強い洗浄が好みの場合には、業界最大吐水量1.5リットル/分の「ターボ洗浄」で強力に洗う。
 また、洗浄機能のみならず「フルオート便座」「フルオート便器洗浄」や「除菌イオン」「ほのかライト」などの多彩な機能も満載し、世界基準の抗菌ISO規格にも準拠している

【特長】
1、好み次第の洗い心地が選べる「おしりマルチフィット洗浄」と強力「ターボ洗浄」
 洗浄シャワーの強弱だけでなく、当たる面積まで調整でき、“広くやさしく”から“せまく強く”まで、好み次第の洗い心地が選べる「おしりマルチフィット洗浄」を搭載。さらに、業界最大吐水量1.5リットル/分の「ターボ洗浄」で、より強力に洗う。買い替え時には、今まで使っていたシャワートイレに合わせた多彩な洗い心地が得られる。
2、多彩な機能
@フルオート機能
 フルオート便座:人を感知して便フタが自動で開閉するため、手で開け閉めする必要がない。開けっ放しによる暖房便座の放熱も防ぎ、節電にも効果的。
 フルオート便器洗浄:便座から離れると自動で便器を洗浄、流し忘れもなくなる。
Aほのかライト
 センサーによる人体感知で自動的に点灯し、便器内と足元をやさしく照らす。まぶしすぎず眠気を覚ましにくい、夜中のトイレ使用時に便利なやさしい明かり。
B除菌イオン
 トイレ空間に浮遊し、ニオイのもととなる「カビ菌」の抑制に効果がある。
C本体スライド着脱
 ロックを外し、本体を手前にスライドさせて簡単に着脱できるので、タンクとのすき間が掃除しやすくなる。
Dレディスノズル
 ビデ洗浄には、おしりとは別の女性専用「レディスノズル」。女性にやさしい安心・清潔設計。
EISO規格に準拠した抗菌
 世界基準のISO規格に準拠し、銀イオンで菌の繁殖を抑制する。

新社長登場
『着眼大局着手小局』
大野管材株式会社
代表取締役社長 大野直樹氏
今年4月に2代目社長に就任。
 中学時代から野球に傾注し、中京高校では投手として甲子園に出場、準々決勝まで進んだ。
 大学は駒沢大学経営学部に学び、知人の紹介で東京の辻井金三郎商店で1年間修行。1年の修行を終え家業に入り、半年間は配達業務に専念、その後営業に転向し大垣地区を担当。
 「電話帳で水道工事店さんを見つけては、地図を片手に手当たり次第に訪問いたしました。大学を出て3年足らずでもあり、若気の至りでトラブルもありましたが、それでも1年間で、13件の新規のお客さんと取引ができました時は非常に嬉しかったですね」
 高校まで野球をやり、肉体的にも精神的にも厳しく鍛えられたことが社会に出て非常にプラスになっていると語る。
 2年後に三重営業所(松阪市小野)に赴任し、鈴鹿から南勢地区を受け持つ。
 「抱負と言われましてもこれと言ったものはありませんが、同族ということで任命されましたので、常に謙虚な気持ちを忘れずに、“我以外皆師”と言う気持ちで取り組んでいきたいと思います」と、謙虚に話される中にこの人の誠実さが読み取れる。
 創業以来40年以上にわたって培ってきた取引先との信頼関係を、今後も維持、強化したいと所信を述べる。
 「仕事においても何においても、もっとも大事なことは、“信用と信頼”だと思います。これには、正しい考えと、正しい行動が大事だと思います。私どもの仕事はお客様である工事店様とメーカー様の情報をお客様に伝える、いわばお客様とメーカー様の橋渡し役が私ども中間問屋の使命だと思います」
 その使命を果たすことによって、顧客から必要とされ、メーカーからも信頼される会社を目指したいと語る。
 「どうすればお客さんに喜んでいただけるか、どうすればもっと良い仕事ができるか、どうすればもっと働きやすい環境ができるか、社員とともに考え、実行していきたいと思います」
 趣味はスポーツ観戦と旅行。休日を利用しての日帰り旅行から、連休を利用しての海外旅行にと、家族サービスも忘れない。
 座右の銘は、「着眼大局着手小局」。
 大きな目標を持って小さなことを積み重ねる意。
 昭和33年12月24日の49歳。

メカトロ産業の担い手
新入社員67名が入社
ダイドー 平成20年度入社式
 
ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区名駅南4―12―19)は3月29日、本社ビル6階大会議室で「平成20年度入社式」を行った。
 来賓をはじめ、同社各営業部の役員及び幹部が多数参列する中、2週間の研修を終えたばかりの新入社員67名が緊張した面持ちで式に臨んだ。
 はじめに山田社長(DKSグループ総帥)は挨拶で、「本日めでたく、皆さん新入社員の入社式を執り行うことができました。会社にとっても年商1000億円に向けて、皆さんの力を借り期待を持って、我々の同志として共に邁進して行きたい。入社式は当たり障りのないことを言うのが多いのですが、なかなか一堂に会する機会もありませんのでお話をさせていただきます。我々の業界は、本日のような穏やかな春の陽気からますます発展をしていく業界です。皆さんご承知の通り、日本の人口は減ってまいります。少子高齢化は世界でも一番日本が進んで、国家として未体験の経験をこれからしていくのです。世界的には、何れ全ての国が少子高齢化になっていく。人手不足となっていく。現在の最新鋭工場では自動化、ロボット化が進み、人件費の高い日本で世界一良い車を、ヨーロッパの高級車より安く提供できる。現在、大企業を中心に自動化、ロボット化が進められているが、中小企業にもその波があり、ロボットを中小企業も導入しはじめている。そして今後ますます裾野が広がってくる。我々はロボットはじめ、自動化の商品、システムを商売としており、他の産業が衰退しても、最後まで生き残る業界です」とロボット、FA業界の有望性について語り、「我社は、実力本位で、卒業大学をはじめ学歴にはこだわらない。中小企業はよくやった人を大事にしないといけない。出来ない人は努力をして出来るようになってください。私共の信念として、努力した人をきちっと評価します。皆さん、一生懸命に努力して、楽しく仕事ができるようにしてください。しかし、最初から楽しいということはありません。最初はわけの分からないこともあると思いますが、桃栗3年、柿8年と申しますように、辛抱をして早く一人前の社員になることを期待します」と激励した。

 続いて、来賓の梶本CKD常務取締役営業本部長が「入社おめでとうございます。本日67名の方が入社され、皆様の熱気が意気込みとして伝わってまいります。今日の気持ちをこれからも持ち続けてほしいと感じます。大変良い会社にお入りになったと心から思っております。ダイドーさんは、日本でトップクラスのメカトロニクスの専門商社。それだけではなく、今最も伸び盛りの会社です。私共の40社ほどの代理店の中で、トップの代理店として、全国でお世話になっております。営業マンにとって大切な3つのことは、@お客様と接したら、お客様のことを好きになる。好きになると何でもできる。そうするとお客様も好意を持ってくれる、Aお客様との面談回数を増やす。営業はお客様のところへ行った回数が多い人が勝つ、Bお客様(人)の心を読み、お客様(人)の立場に立って考えて行動する、ということです。さらにもう1つ、私共では社会人としてその人が1年間やってきたことについて、毎年1月か2月に成果発表会を行います。成果の出ている人と、出てない人ではものすごく違う。私は入社して3年間で出来る人、出来ない人と分かれてしまうと考えていましたが、1年間で差が出てしまう。何が違うかというと、よくやっている人は、基本的にやらなければいけないことをしっかりやっている。お客様のところへ行く時には、目標をもって事前に準備をしてからうかがう。このようなことが当たり前に出来ている人は成果が出ております。また、これはお願いですが、環境問題について配慮し、しっかり考えていただきたい。仕事と自然の融合が今後大切なことです。りっばな社会人になりますように頑張ってください」とアドバイスを含めた祝いの言葉を贈った。
 同じく来賓の船戸THK中部営業統括部長は、「皆さん、入社おめでとうございます。皆さんの人生の第一歩の貴重な日にお話できますことを光栄に思います。隣の国の韓国では今、一生懸命勉強しています。我々も勉強しないといけない。そうしないと、ほかの国がどんどん追い上げてきて、いつか追い越されてしまう。資源のない日本は、新しいものを開発していかなければなりません。私が今年思ったことは、『先頭に立つ勇気』。先頭に立つのは辛いことですが、その勇気を持って行かないとダメ。人を押しのけるということではなく、自ら一歩を踏み出すということです。我々THKも、開発型企業としてそうしていきたい。もう1つは、皆さんは営業になられると思いますが、営業の仕事はお客様に売るのではなく、買っていただくのが仕事。商品を買っていただける営業を目指してください」と祝辞を述べた。
 この後、人事部長の東専務が新入社員の心構えとして、@先輩社員より早く出社し、元気な挨拶で迎えるAハイという元気な声で、指示されたら素早く動くBどんなことでも役に立とう、の3点を挙げ、「この心構えでしっかりと活躍してください」と訓示。
 新入社員を代表して岩崎令氏が「知っていることと出来ることは違うということをテーマに、2週間の研修に励んできました。本日より、その経験を生かし、会社に貢献できるよう、体当たりで頑張りたい」と決意表明を行い、新社会人としての晴れやかなスタートを切った。

2008年5月11日(日) 2310号
東海地域経済の動向
「緩やかに改善している」
中部経産局第23回地域経済産業調査報告

 中部経済産業局は3月、第23回地域経済産業調査報告(中部版)をまとめた。調査時期は平成20年2月。それによると、東海地域(愛知、岐阜、三重の三県)の経済は緩やかに改善している。全体の動向としては、輸出主体の製造業の業況は概ね良好であり、とりわけ、主力の自動車、電子部品・デバイスが牽引している。一方、内需型産業や中小零細企業では、原油・原材料価格高騰や建築着工遅延の影響などにより収益が圧迫され、厳しい業況にある。生産は、主力の自動車・同関連産業が米国向け輸出の減少を新興国向けでカバーし、引き続き増勢を保っており、半導体・液晶素子、工作機械など外需を中心に高水準で推移している。設備投資は、主力の自動車関連では生産性向上のための投資が引き続き高水準であり、半導体・液晶素子でも更なる生産能力増強の動きがみられる。雇用情勢については、高水準の生産等を背景に労働需給が引き締まっており、製造業、サービス業ともに引き続き人材不足感が強い。特に技術系の人材確保が困難で、自動車関連では他地域での人材開拓の動きもみられる。
個別の動向
【業 況】

 業況は、緩やかに改善している。
 主力の自動車、電子部品・デバイス工業を中心とする輸出型の製造業(大企業中心)は、世界経済拡大やIT関連需要の増大を背景に東海経済を大きく牽引。ただし、サブプライム住宅ローン問題による米国個人消費の落ち込みの影響が一部で出始めている。また、ドル安・円高基調による為替差益が剥落し、2007年度下期に減益となる企業が多くなるとみられる。
 一方、内需型の製造業(特に中小企業、地場産業等)や非製造業では、企業部門から家計部門への所得移転の遅れに加え、原油・原材料高騰や改正建築基準法施行に伴う建築着工の遅れの影響などにより業況が悪化している企業が多い。このため、建設業や小売業など中小零細企業の倒産は増加の兆しがあり、地場産業では廃業も増えている。こうした中、中小企業の求人には弱めの動きがみられる。
 先行きは、@サブプライム住宅ローン問題を背景とする米国経済の減速による新興国を含む世界経済への波及A原油価格の高止まりと各種原材料高騰による中小企業の業績悪化B生活必需品の物価上昇や株価の低迷に伴う個人消費への悪影響C建築着工の遅れによる住設機器を含む関連業界への影響、などが懸念材料であり、引き続き注視する必要がある。
【生 産】
 生産は、外需が好調である輸送機械、電子部品・デバイスを中心に緩やかな増加傾向となっている。
 自動車・自動車部品、半導体や液晶素子などの電子部品・デバイスは、外需を中心に増加しており、その他、工作機械、ロボットなどの産業機械やファインセラミックス、航空機など輸出関連の業種では概ね増加基調が続いている。
 乗用車は、海外向けが欧州、中東向けなどで引き続き好調であり、国内向けも新型車効果で持ち直しの動きがみられることから緩やかな増加傾向となっている。自動車部品は、国内完成車向けが順調であり、国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出も順調であることから緩やかな増加傾向となっている。航空機体部品は、航空業界の機体調達が旺盛であることから増加傾向となっている。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)の需要が携帯電話向けなどで旺盛なことから高水準で推移している。液晶素子は、テレビなど情報通信機器向けが順調であることから高水準で推移している。
 一方、輸出増大の恩恵を受けない内需型産業(繊維・陶磁器など)では減少している。また、建築基準法改正による建築着工遅延の影響から建築資材(棒鋼、タイル、瓦など)メーカーでは減産が続いており、更にタイムラグを置いて、キッチン、浴槽、トイレなどの住設機器や配電盤、インテリアなどの分野も影響し始めている。
 繊維は、中国等からの輸入品に押される中、天候要因による需要の減少もあり、低水準で推移している。陶磁器は、タイルなどが建築需要の減少により低調であることや、飲食器が安価な輸入品に押されて低迷していることから低水準で推移している。
【設備投資】
 設備投資は、堅調な内外需要や企業収益の改善等を背景に増加している。
 製造業では、自動車メーカーの生産性向上や能力増強などの投資が旺盛である他、自動車部品メーカーや一般機械、窯業・土石、鉄鋼などの自動車関連業種でも完成車メーカーの高水準の生産に対応するための能力増強や更新投資がみられる。また、電子部品・デバイスでも、需要拡大に伴う大型の能力増強投資が続いていることから増加基調が持続している。
 非製造業では、電力、運輸、不動産、情報通信など幅広い業種で増加している。名古屋駅周辺の再開発プロジェクトは、大型物件のピークは過ぎたものの、今なお中高層ビル建設計画が目白押しで、名古屋経済の元気の良さを象徴している。
【雇用情勢】
 雇用情勢は、需要好調により高水準の生産が続く製造業、新規出店により事業規模が拡大する小売・サービス業など、景気改善を背景に労働需給が引き締まっており、幅広い業種で人手不足感が広がっている。
 製造業や非製造業では、大手メーカーなどによる大量採用の影響により、充分な人材確保ができないうえ、賃金は上昇し、採用活動費の負担も増えているとの声があり、人手不足の深刻化が伺える。
 また、自動車関連など製造業では需要増や新規開発への対応が困難さを増しており、高度人材の社内育成や人材確保のための他地域への進出もみられる。
 こうした中、技術伝承のための定年退職者の再雇用、派遣・外国人等の活用、地域外での採用等、様々な手法で人材確保に取り組む企業がみられる。
 一部の中小・零細企業において、原油・原材料価格の高止まりの影響から新規求人が減少している地域もみられる。
【個人消費】
 個人消費は、ガソリン高、日用品の価格上昇により消費マインドが低下したものの、企業業績の改善等を背景に、雇用・所得環境は引き続き高水準が続いていることから全体として持ち直している。
 百貨店は、天候に左右され主力の衣料品が不振であったが、中日ドラゴンズ優勝セール、初売りが好調であったことから堅調に推移している。
 スーパーは、主力の飲食料品の他、衣料品も低調であったことから伸び悩んでいる。
 コンビニエンスストアは、クリスマス商材等を中心に、堅調に推移している。
 乗用車販売は、小型車等の低迷が続いているものの、普通車では相次ぐ新車投入により持ち直しの兆しがみられ、全体では堅調に推移している。
 家電販売は、オリンピック需要等から薄型テレビやDVDが好調。灯油の高騰により電気暖房機等が伸び、全体では順調に推移している。
【住 宅】
 住宅着工は、19年6月の改正建築基準法施行による着工遅延の影響などから減少しているが、このところ、減少幅は縮小している。
 利用関係別にみると、持家は、底堅い動きとなっている。貸家、分譲住宅は、都市部での大型マンション用適地など用地取得が困難化していることに加え、地価も上昇していることからやや落ち着きがみられる。
 先行きについては、適地の減少による地価の動きや、分譲マンションの価格高騰による需要の減少に留意する必要はあるものの、改正建築基準法施行による混乱の沈静化に伴い、新設住宅着工数の水準も戻ると考えられることから、住宅着工は徐々に落ち着くものと見込まれる。
【公共投資】
 公共工事請負金額をみると、19年度中も18年度と同様に都市高速道路工事などがみられるものの、地方公共団体の厳しい財政事情を反映した公共事業予算の削減により、低調に推移している。全体でみると19年度は18年度を若干下回る見込み。
【原油・原材料価格高騰の影響】
 部材産業では、原材料価格の度重なる高騰分で価格転嫁がより困難となり、収益を圧迫。
 国内需要の低迷により厳しい状況であった繊維、陶磁器などの地場産業では、価格転嫁が進まず、更に厳しさを増している。全国瓦生産の約六割のシェアを占める三州瓦では、大手企業の設備能力増強や瓦需要の低下から供給過剰となり、激しい価格競争となっている。また、原油高による燃料コストの上昇という厳しい状況の中、昨年10月に25%の値上げを打ち出すも、半分ほどしか認められない状況。尾州産地全体として30%程度の値上げを要請し価格転嫁を目指すこととしているが、2008年春夏向けではほとんど価格転嫁ができず、2008年秋冬向けでも引き続き価格転嫁を要求することとしているが、実現は難しい状況。
 その他、製造業では、川下に近い自動車部品の三次四次の中小サプライヤーや日用品などの汎用品を生産するプラスチック製品メーカー、小麦粉や食用油の値上がりが影響した食料品などが、また、非製造業では、運輸業やクリーニング業などが、中小企業を中心にコスト上昇分の価格転嫁が十分でなく、経営の悪化がみられる。
 なお、一次資材(灯油、ガソリンなど)の値上がりよりも、直近では、二次資材(金具、溶剤、石油製品など)のメーカーからの価格転嫁による経費増大から中小零細企業では、厳しさを増している。
【建築基準法改正による建築着工数減少の影響】
 建築着工遅延の影響は、鋼材などの建築資材関連に加え、タイムラグを置いて、浴槽、トイレなどの住設機器や電気などの設備関連にも波及。
 建築着工件数の減少は、マンションなど限定的になってきているものの、依然として建築業者をはじめ、建材や住宅設備などの住宅関連産業に影響が出ている。東海地域の棒鋼、タイル、瓦などの建築資材メーカーでは、工場在庫、流通在庫の積み上がりから減産・在庫調整を行っており、生産の上昇には至っていない。また、タイムラグを置いて、後工程部門であるキッチン、浴槽、トイレなどの住設機器や電気、ガス、水道の設備工事などに影響が出始めている。
 なお、倒産件数はこの影響により若干の増加はみられるが、大幅に増加する傾向は特にみられない。

組合を強化情報発信基地としての
会員増強懇談会を開催
愛機工 情報収集と今後の活動方針決める

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は、4月11日午後4時より名古屋市中区の東京第一ホテル錦において、組合三役と支部長、卸商社が集まり会員増強懇談会を開催した。
 懇談会は定刻より、山崎事務局長の司会進行で開会。はじめに野田理事長が「本日はお忙しいところ本当にありがとうございます。機械工具業界でも組合員がどんどん減っています。東京・大阪ではここ10年以上にわたってずっと減り続けているのですが、幸い、愛知はおかげさまで比較的減少が少ないほうです。しかし、合併・統合、後継者問題による廃業、自主退会などで放っておくと少しずつ減っていきます。組合に入ってどういうメリットがあるかということを感じていただけるような活動をもっとしていかなければと思っております。これまで各支部やそれぞれの組合員さんに頑張ってもらっていたのですが、このたび組合として会員増強の実行委員会を作り、皆様の力もお借りしてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします」と挨拶。
 実行委員長の時津忠副理事長(新栄商會会長)は、「組合員の減少の割合も10%までいってない現状で何とか踏みとどまって、現在284社です。そしてメーカーである賛助会員が百社少しということで、合計400社近い集まりが現在の愛知県機械工具商業協同組合の構成でございます。本日は卸売業者の皆様に未加入商社のノミネートをしていただき、今後、各理事や九つある支部の各支部長を中心に、われわれ組合の三役も加わり、一社一社回って趣旨の説明にあがろうというものでございます。お集まりの皆様におかれましては情報をお寄せいただけますよう、どうぞご協力のほどよろしくお願いいたします。また、支部の垣根を越えて助け合いながらこの活動を進めてまいりたいと思います」と活動開始のきっかけから今後の進め方について説明した。
 参加者からは、対象となる未加入商社の推薦基準や規模についての質問や、活動にあたってのアドバイスもなされ、活発に意見が交わされた。
 午後六時前に、「本日はどうもありがとうございました。この後の懇親会でも情報の交換をさせていただきたいと思います。このたびの趣旨をご理解いただきまして、いっそうのご協力をお願い申し上げます」と伊藤高潤副理事長(春日鋼機社長)が挨拶し、懇談会は閉会となった。

23組34名の晴れの舞台家族とともに
両親参加型入社式開催
トラスコ中山大阪厚生年金会館にて

 機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=大阪市西区新町1-34-15)は、4月4日午前11時より大阪厚生年金会館にて平成20年度新入社員入社式を執り行い、この春入社の90名(男子33名、女子57名)が式に臨んだ。
 同社では十七年度入社式より、家族が出席のもと(希望者のみ)で開催している。「ご子息様、ご令嬢様が勤める会社を実際にご覧いただいて安心していただきたい」との想いから始まり、今年で4年目になる。
 当初は関西圏内を中心とした七組の家族の参加だったが、今年は東北・関東・四国・中部・関西と全国から23組34名が参加した。
 新入社員一人一人の振る舞いから感じられる緊張感と日頃の家族への感謝の想いがあいまって、りりしくそして感動的な式となった。
 参加した家族からは「私自身が新入社員のような気持ちで、身が引き締まりました。入社式前の研修を経て、社会人らしくなった姿を見て感激しました。社長のお話を直にお聞きすることができ、とても安心しています」(香川県・母)、「このような場をご用意いただきありがとうございます。一日も早く仕事を覚え会社のためになる様、がんばってほしい」(宮城県・母)、「今、娘とこの場にいられたことに感謝です。人間的にも成長させていただける会社だと確信させていただきました」(愛知県・母)と、感想が多数寄せられた。
 同社ではコース別人事制度を実施しており、新入社員90名のうち68名がキャリアコース、22名がエリアコースとして採用されている。

高能率アルミ加工用エンドミルシリーズに
ラジアスタイプ新登場
三菱マテアリマスターシリーズ拡充

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが開発、製造する高能率アルミ加工用エンドミルシリーズ、アリマスターエンドミルに「アリマスター3枚刃ラジアスエンドミル(S)C-3SARB」を追加し、販売を開始した。
 近年、航空機産業の拡大に伴い、ボディー、翼などに使用されるアルミ合金を高能率に加工したいという需要が増大している。同社ではこうした要望に応えるため、高能率アルミ加工用エンドミルシリーズ、アリマスターエンドミルを発売しているが、今回新たに3枚刃ラジアスタイプ全22サイズを追加することになった。
 このエンドミルは、短刃長と、全サイズ首ぬすみ形状(シャンク部の被削材への干渉を避けるため、首部の直径を切れ刃部の直径よりも小さくした形状)の採用、切りくず排出性に優れた断面形状などにより、アルミ合金の高能率加工に好評を博しているアリマスター3枚刃エンドミル(S)C-3SAのラジアスタイプエンドミル。
 C-3SARBの主な特長は次の通り。
 @アルミ加工に適した37.5度のねじれ角と断面形状、さらに独自のラジアス形状により、切りくず排出性に優れ、アルミ合金の高能率加工を実現する。
 A靭性の高い超硬素材により、高能率加工においても耐欠損性に優れる。
 Bφ12からφ25までの全22サイズの豊富なラインナップにより、ポケット加工など様々な加工に対応したシリーズ。また、航空機部品加工において需要の高いコーナーR寸法も多くラインナップしている。
 標準価格は、(代表型番)C3SARBD2000N0600R100(φ20mm×コーナーR1mm×首下長60mm)が60,700円(税込み63,735円)。年間2億円の販売を目標としている。

最先端の金型加工技術が集結
製造業関係者ら多数が来場し盛況
インターモールド/金型展2008

 日本金型工業会とテレビ大阪主催による「インターモールド2008(第19回金型加工技術展)/金型展2008」が4月17日から20日まで、大阪市住之江区南港北のインテックス大阪で開催された。昨年に引き続き、日本金属プレス工業協会主催の「金属プレス加工技術展2008」も同時開催され、出品者数357社・団体、総小間数1,074小間の過去最大規模で行われた。
 初日の午前9時30分からは開会式が行われ、上田勝弘日本金型工業会会長は主催者挨拶で、「今年で19回目の開催となる金型展は、昨年に引き続き日本金属プレス工業協会にも協賛をいただき過去最大の出展者、展示規模となり盛況に開催を迎えることとなりました。日本金型工業会は国内の金型産業の競争力をより強固なものにするために金型の重要性をPRするとともに経済産業省との連携によって『金型産業ビジョン』を策定し、海外戦略、設備投資、人材育成とを含む中、長期的な視点により日本の金型産業が目指すべき方向性を打ち出しており、今後一層の努力をしてまいります。本展示会を通し最先端の情報を吸収していただき、企業の競争力の強化、強固な経営体質づくりの一助となりますことを願っております」と述べた。
 続いて、同じく主催者であるテレビ大阪の上田克己社長が「近年わが国の金型産業は生産活動のグローバル化の波を受け、中国を始めアジア諸国との厳しい競争が続いており、今後一段と激化する国際競争において高い競争力を維持発展させていくためにはさらなる技術の高度化が求められていると言えます。本展は、このマザーツールといわれる金型の加工技術を集めた産業見本市として業界関係者はもちろん、各製造業界からも注目を集める展示会として発展してまいりました。テレビ大阪では、主催者の一員として日本金型工業会と協力し、金型業界発展の一助を担えるよう、また、日本経済新聞グループというマスメディアの一員として日本の『ものづくり』の発展に役立ちたいと考えております」と挨拶。
 「金属プレス加工技術展2008」を主催する日本金属プレス工業協会の晝田眞三会長は、「本展は金属プレス加工技術に関連した最新情報を皆様方にご提供する目的で、昨年、東京ビッグサイトにおいてインターモールド展、金型展に併設し第1回が催されました。今回が2回目で大阪では初めての開催となります。関連した分野の技術情報に触れる機会を有効に活用することにより、今後、医療、福祉、ロボットなどの新しい分野においても金属プレス加工技術の活用を積極的に進め、ものづくりの国際競争力の強化につなげていきたいと考えております」と挨拶した。
 この後、来賓の西野あきら衆議院議員(元経済産業省副大臣)らの祝辞があり、来賓はじめ主催者代表によるテープカットで開幕した。
 この展示会は、金型設計・加工技術から、金型をツールとした成型加工技術の工程を提案する総合金型産業見本市。展示品目は、金型・金型材・金型部品等、工作機械・付属機器、切削工具、機械工具・研磨・砥石関連、金属加工関連機器、各種油剤・ケミカル製品、プレス加工機・周辺機器、プラスチック加工機械・関連機器、精密測定機器・光学測定機器、CAD/CAM/CAEシステム、試作・モデリング、精密部品加工技術などにわたる。
 今回は、国内外から注目される日本の金型産業に対する、各出展企業の積極的な最新製品、技術の設備提案の姿勢を反映して、前回の東京開催を上回る過去最大規模での開催となった。中国、韓国などの金型関連企業からの出展も旺盛で、中国大連市への企業誘致も積極的に行われていた。会期中は、金型業界はもちろん、自動車、情報通信機器などの製造業関係者ら約53,000名が来場した。
 次回2009年は、4月8日から11日の4日間、会場を東京ビッグサイトに移し開催。20回目の記念開催となる。

田中会長以下全役員留任
視点を変えさらなる飛躍を
東海イゲタロイ会08年度総会を開催

 東海イゲタロイ会(会長=田中知之氏・ミユキ商會社長)の2008年度総会が4月4日午後4時30分より、名古屋市中村区名駅の名古屋マリオットアソシアホテルで行われた。
 総会は松林住友電工ハードメタル名古屋営業部部長の司会で進められ、はじめに田中会長が「本日の総会にあたり、大変お忙しい中皆様方多数のご出席をいただきまして誠に有り難うございます。継続は力なりと申します。特にこれからの時代は、若い方の力が大変必要な時期かと存じます。製販が一体となり、この歴史ある組織を利用していただき、営業活動にさらに弾みをつけ頑張っていただきたいと存じます。視点を変えてもう一度見直し、営業活動のさらなる活性化を図っていただきたい。4月に入りまして各メーカー様の値上げの問題もございます。非常に厳しい状況かと存じますが、これもやはり時勢であって、原材料が上がっていることもあり致し方がないという部分もあると思います。是非とも皆様方、今後の商売の発展を誓いながら頑張ってまいりたいと存じます。この東海イゲタロイ会が発展するためには、皆様方のご協力、ご理解が一番大切だと感じております。今までも幹事一同一生懸命やらせていただいてまいりましたが、まだまだ足らない部分もあり、皆様方に喜んでいただけるところは大変少ないかと存じます。今後も、イゲタロイ会の行事に対して忌憚のない意見をいただき、より良いイゲタロイ会を作っていきたいと思いますので、ご協力の程をよろしくお願い申し上げます」と挨拶。
 続いて、倉阪住友電工ハードメタル社長が、日頃のイゲタロイ製品への愛顧と総会出席に対して礼を述べた上で、「2007年度もお陰様で、売上目標を達成いたしました。引き続いて08年度も高い計画を立てておりますのでご協力をお願いいたします」と挨拶し、併せて同日午前中に伊丹のダイヤ工場の増築起工式が行われたことにも触れた。また、直需指向から流通にも積極的に力を投入するよう立ち上げられた、市販グループも3年が経ち、ビジネスモデルも確立されてきているとし、さらなる発展のために倍旧の協力が求められた。
 服部伊吹産業社長を議長に選出して議事に移り、2007年度事業報告、同会計報告並びに監査報告があり、これを承認。会員の異動では六社の新入会が報告され、販売店会員は百十社となった。
 任期満了に伴う役員改選では、田中会長以下全役員の留任が承認された。会長=ミユキ商會▽副会長=伊藤信産業▽会計幹事=名古屋電気▽会計監査=松本商店▽事業幹事=ノダキ▽幹事=伊吹産業、川井商店、久満田商会、こうら、大豊商会、ナカガワ、前島商会、安藤、出石、エムテーアイ、大阪工機、山善、ヤマモリ。
 再選された田中会長より「この一期二年、一生懸命に頑張りますのでよろしくお願いします」と挨拶があり、引き続き議案審議に戻り、新幹事の下で2008年度事業計画、同予算案について審議し、承認された。
 伊藤副会長(伊藤信産業会長)の閉会の辞で第一部総会を終了。
 第二部は優秀会員の表彰式が行われ、最優秀賞1社、優秀賞3社、敢闘賞10社、躍進賞3社、特別賞5社が表彰された。
 休憩を挟み、第三部の住友電工ハードメタル概況報告では、倉阪社長より会社全体の概況について報告があり、続いて田中市販推進部長から市販営業の方針が話された。さらに津田材料開発部合金開発グループ長が新製品をはじめとした売れ筋商品を紹介。最後に住友電工ハードメタルの若手社員を先頭に全員で「拡販頑張るぞー」と決意を唱和し終了した。
 この後は会場を移して第四部の懇親会が開かれ、乾杯の際の挨拶で野田ノダキ社長は、「伊丹(大阪)と東京にあるツールエンジニアリングセンターは非常に有効なものであり、東海地区への建設を熱望します」と語り、続いて力強い発声で乾杯。恒例の豪華賞品が当たる福引も行われ参加者は和やかに歓談し、午後8時過ぎにお開きとした。

CO2総排出量80%削減
新「環境宣言」スタート
INAX2050年の目標値
 INAXは、4月1日から新しい組織体制で『第十次中期経営計画 環境宣言』(以下、『環境宣言』)の活動を開始した。この新『環境宣言』は、2005年4月から取り組んできた「第五次環境宣言」の活動を継承しながら、さらに地球環境問題への取り組みを強化するもので、国内外の子会社を含むINAXグループ全体で実施していく。
 新しい『環境宣言』では、継続してINAXグループ全体でEMS(環境マネジメントシステム)を推進することはもちろん、低炭素社会の実現に向け、CO2を出さない独自のシステムづくり、モノづくりのスリム化を行っていく。さらに、地球市民として生態系維持の重要性を認識し、生物多様性維持を新たな課題とする。
 この生態系への視点の盛り込みと、1992年から続けてきた活動の成果を踏まえ『環境宣言』の始動とともに、「環境基本理念」「行動指針」からなる「環境方針」を改定する。また、低炭素社会実現のシステム構築のために組織を一新し、「サステナブル・イノベーション部」を発足、新たに「サステナブルシステム開発室」と「エコセンター推進課」を立ち上げる。
 地球環境問題への取り組みは企業市民として避けられないテーマであり、地球温暖化防止のためのCO2排出量削減は企業の使命。2010年には、INAXグループ全体でのCO2総排出量を1990年比19.1%削減し、確実に削減策を実行し続け、新しい発想のシステムづくりに取り組むことで、2050年には、1990年比80%削減を目指す。
■『環境宣言』2050年CO2総排出量80%削減に向けて
1、CO2を出さない独自のシステムづくり
【家庭エネルギーへの提案】
 環境省は2050年、家庭のエネルギー使用量を2000年の半分にすることを目指している。INAXは家庭の中で使用量の大きい「冷暖房・給湯エネルギーの削減」と、世界的に関心の高まっている「水資源の削減」を環境省の目標値以上を目指して、研究を行い新事業として育てていく。
●冷暖房エネルギー削減…これまでのタイル・建材の研究開発で培ってきたノウハウを活かし、住宅の冷暖房エネルギー低減に向けた研究開発を強化する。
●給湯エネルギー削減…ガスや電気に頼らない太陽熱温水器など、効率の高い快適な給湯システムの研究を本格化する。
●水資源の削減…節水機器の開発を継続しつつ、家庭で使われる生活排水処理システムなど、生活で使う水や排水を少なくする研究開発に注力する。
【モノづくり 生産場面でのイノベーション】
 生産場面ではこれまでも製造ラインを集約、石油・灯油から天然ガスへのエネルギー転換などCO2排出量削減を進め、国内では41.2%削減を達成した。今後はガス・石油を使わないモノづくりの技術導入を検討し、独自の生産システムを構築する。
 さらに自然エネルギー利用を促進する。知多事業所内では風力発電機設置に向け、今年一月から風況調査を行い、7月頃から環境影響調査を実施する計画。
2、モノづくりの究極のスリム化
 これまで培ってきた環境技術を応用し、極限まで少ないエネルギー・資源を使ったスリムなモノづくりを目指す。
【つくる場面でのスリム化】社内外の知恵を集約し、省エネ製造技術のレベルアップ
 独自のシステムづくりを構築しながら、さらに、省エネの効率化を推し進める。生産設備や現場に精通した窯の焼成や省エネのプロフェッショナルを養成し、社内診断を実施、海外を含め社内レベルを高める。さらに、社外専門家による省エネ診断の導入や、超省エネタイプの新しい設備投資を計画する。
【つかう場面でのスリム化】ライフサイクル全体で環境負荷の低いエコ商品をつくる
 家庭でのエネルギー使用量を半減するためには、住宅設備機器のエコ化は必須。使用時の節電・節水機能を継続して高め、INAXのエコ推奨商品売上を2010年までに90%に引き上げる(3月末現在87%の見込み)。2050年には全商品のエコ商品化を目指す。
 また、リタイルなどの軽量化タイルをはじめとした商品の軽量化や商品のスリム化、部材のコンパクト化による原材料の削減を進め、同時に輸送負荷を低減する。輸送によるCO2排出量は、毎年1%以上の削減を見込んでいる。
【もどす場面でのスリム化】廃棄物削減と資源再生「エコセンターの全国展開」
 2006年5月に立ち上げた「エコセンター常滑」での廃材回収循環事業は、全国展開を目指した拠点づくりを行う。事業を軌道に乗せ、活動を加速するため、全国の優良な処理業者との連携を検討している。回収後の選別・分解を徹底し、社会に資源として還元できるシステムで、限りある地球資源を有効利用し、循環型社会の構築に貢献する。
3、生態系とのかかわりを意識した活動
 これまでも汚染物質の管理・削減はもちろん、ホームページなどで実施した募金をWWFジャパンに寄付するなど、間接的に生態系を保全する活動を行ってきた。これからは“「水」を守り、「土」を活かす”事業活動に積極的に取り組み、生物多様性の保全や復活を推進する。具体的には、それぞれ県に協力する形で、愛知県「海上(かいしょ)の森」と三重県伊賀市の一部地域で社員による森林保全活動や環境教育活動をスタートさせる。
 これらの活動は、名古屋への誘致活動が行われている2010年の「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」での報告を検討している。
4、INAXグループ全体での環境マネジメントシステムの推進と新組織発足
 環境経営を実践し、新しい課題を実現していくため社長直轄の「サステナブル・イノベーション部」を新設する。「サステナブル・イノベーション部」は環境戦略部と総合技術研究所の一部を統合した組織で、『第十次中期経営計画環境宣言』の遂行と環境制約を考慮した長期ビジョンの策定をミッションとする。重要課題であるCO2を出さない独自のシステム開発を推進し新たな長期ビジョンを策定していくための「サステナブルシステム開発室」とリフォーム廃材回収循環サービス展開に向けた「エコセンター推進課」を発足する。

業界最少の消費電力実現
新ウォシュレットHX
TOTOホテル向けを発売

 TOTOは、このたび、ウォシュレット本体横の操作部をなくすことで、ホテル客室の水まわりという限られた空間を有効に活用できまるホテル向ウォシュレット(貯湯式)「新ウォシュレットHX」を4月1日より発売した。
 清掃性、デザイン性が向上するだけでなく、より多くのユニットバスへ設置可能となった。
 また、リモコンは消費電力の少ない電波方式を採用したことにより、10年間電池交換が不要となる。
 さらに、ホテル向温水洗浄便座(貯湯式)で業界最少の定格消費電力(152W(脱臭付))も実現しているので、電気設備への負荷も軽減され、経済的。
 ウォシュレットの最新機能「ワンダースピン洗浄」「クリーンコートノズル」も採用し、使い勝手も大幅に向上させた。ユニットバスへの追加設置、古い温水洗浄便座からの取替え等に最適の商品。
希望小売価格(工事費別途)*脱臭機能付、なし、の二種類を品揃えした。
 97,000円(税込101,850円)(脱臭機能なし)
 124,000円(税込130,200円)(脱臭機能付)
販売目標
 700台/月(3年目)を見込んでいる。
商品の主な特長
1、ウォシュレット本体横の操作部をなくし、より多くのユニットバスへ設置可能
 ウォシュレット本体横の操作部をなくすことで、スッキリとしたデザインとなることはもちろん、設置できるユニットバスも従来の2割弱から6割強まで拡大した。
 以前は設置できなかった1,200o×1,600mmサイズ以下のユニットバスにも設置可能となった。
2、業界最少の定格消費電力を実現
 ワンダースピン洗浄を搭載することで、ウォシュレットの使用水量を現行品から約50%削減できた。そのため、タンクの容量も小さくなり、ホテル向温水洗浄便座(貯湯式)では、業界最少の定格消費電力である152W(脱臭付)、150W(脱臭なし)を実現した。
 そのため、電気設備への負荷も軽減され、経済的。
3、10年間電池交換不要のリモコンを搭載
 リモコンの通信には消費電力が少ない電波方式を採用し、経年劣化が少ない専用リチウム電池と組み合わせることで、約10年間電池交換不要を実現した。通常の赤外線方式のリモコンの電池交換期間である約2年に比べ電池切れの心配が大幅に軽減される。
 また、操作性にも配慮し、メインキーの大きさを35o×50oと大きくし、使い勝手も向上させている。
4、ウォシュレット最新機能も搭載
 ウォシュレットの最新機能である「ワンダースピン洗浄」「クリーンコートノズル」「オートパワー脱臭(脱臭付のみ)」などを搭載し、使い勝手も向上させた。
 洗浄機能では「やわらか洗浄」「ムーブ洗浄」「洗浄位置調整」も搭載し、洗い心地のよさも追求した。
 ノズル本体には汚れをしっかりガードするコーティングを施した。

通常総会6月6日東京第一ホテル錦で
4月度青年部役員会
愛機工青年部新旧役員懇親会も開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は、4月17日午後7時より名古屋市中区の甘太郎伏見広小路店にて4月度青年部役員会と新旧青年部役員懇親会を開催した。
 役員会では、つぎの各議題について話し合われた。
@合同委員会の報告
 3月19日に名古屋市中区の「黄金の豚」にて39名の出席でとどこおりなく行われた。
A組合野球大会について
 4月12日から第68回野球大会が始まった。第2日目は5月17日、第3日目は6月7日と、秋に向けて続けられる。毎年課題となる記録員などの手伝いについては、各部の持ち回りで協力して行うことにする。再度、来月の役員会でも確認を行う。
B青年部ゴルフ大会について
 4月26日に開催。現在人数が4組16名に対して14名なので、あと2名の参加を目指して再度呼びかけをする。
C青年部通常総会について
 6月6日に東京第一ホテル錦にて午後6時から第一部総会、午後6時30分から第二部懇親会を開催する予定。報告者および発表者については、来月の役員会で決定する。また、平成20年度青年部組織図の内容について確認した。
Dその他
 平成20年度は、退部(卒業者含む)10名、入部5名で全体として5名減となる。そのため、部員募集活動を行っていく。部員募集の案内を来週中には事務局から一斉に発信していく予定。
 役員会終了後、新旧青年部役員懇親会開催の挨拶で森部長は、「いままで役員をやられた方、ご苦労様でした。そして新たに、多々良統括幹事長(ダイドー)を筆頭として、また一年間みんなで頑張って楽しく、有意義な青年部にしていきたいと思います。先ほどいろいろな議題が出ておりました。組合の野球大会もやはり全員に出ていただいて、出ることによってみんなの和が広がっていきます。そんな意味で、全員が青年部に入っていることを忘れずにやっていただきたいと思います。やはり参加することに意義がありますので、ぜひみなさん、いろいろなことに参加するようお願いします」と語り、乾杯の発声を行った。
 懇親会が始まると、大変賑やかな雰囲気の中、部員同士親睦を深め楽しいひと時を過ごした。
 そして最後は、滝沢副部長(松本商店)の中締めでお開きとなった。

仏・ラゼレック社UVレーザーケーブル
マーキング装置の新製品
「ULYS990  Modena」発表

 ラゼレック社(フランス・トゥールーズ)は、UVレーザーケーブルマーキング装置の新製品「ULYS990Modena」を発表した。
 同社が開発したケーブルマーキング装置は、航空機、鉄道、宇宙、自動車など、高度な性能が要求される産業分野において広く使用されている。熟達したレーザー技術に基づいて設計され、その主な特長は、基材に影響を及ぼさないだけでなく、ケーブル供給及びカッティングに関する品質要求への適合性もユーザーに保証していること。これらの特長は、特に航空機用ケーブル市場で高く評価されている。
 新製品の特長は次のとおり。
 レーザーの性能は、マーキングゾーンの拡大と高周波ショット(ブーストモードで2倍以上)により、大きく向上した。
 コンパクトなデザインで、横書き2種類と縦書き2種類の4種類の印字フォントを標準装備しており、各フォントには、大文字・小文字を含む90の文字(記号)がある。また、バーコード・タイプ39の印字機能同様、特殊な情報を伴う識別記号において、ケーブル(両)端に識別記号ごと最大で128文字(記号)の印字が可能。
 同社製マーキング装置のユーザーには既になじみのあるEasyProdコマンドソフトウェアによって、あらゆるタイプの生産に対応し、ケーブル交換の時間を大幅に節約する。
 また、同社の特許である“ツインショット”プロセスを備え、適切な生産モードを選択できる。
 ブーストモードでは、間隔が狭く非常に長い識別子や、バーコード、ケーブルを高速でマーキングすることができる。さらに同社のリスプーラーキットを用いれば、マーキングされたケーブルはカットせずに、再び巻き取りが可能。
 エコノミーモードは、広いピッチで短い識別マークをマーキングするのに最適であり、この生産モードはエネルギーを節約すると共に、フラッシュランプの寿命を長くする。
 同社はUVレーザーケーブルマーキング装置を、本年7月14日から英・ファーンボロで開催のファーンボロエアショーと、同九月に米・オークランドで開催のNBAAの見本市に出展する。

受注高前年比5.4%増の4987億4200万円
内需はマイナス、外需はプラス
日本産業機械工業会2月産業機械受注状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成20年2月の産業機械受注状況によると、総受注高は前年同月比5.4%増の4,927億4,200万円で、このうち内需は同0.9%減の2,728億8,300万円、外需は同14.2%増の2,258億5,900万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比0.2%減、非製造業向けは同23.5%減、官公需向けは同21.3%増、代理店向けは同14.2%増であった。
 内需で増加した機種は、プラスチック加工機械(前年同月比0.4%増)、圧縮機(同15.3%増)、送風機(同四0.6%増)、運搬機械(同34.7%増)、変速機(同5.4%増)、その他機械(同46.6%増)の6機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比27.4%減)、鉱山機械(同0.6%減)、化学機械(冷凍含む)(同7.4%減)、タンク(同93.8%減)、ポンプ(同14.1%減)、金属加工機械(同26.9%減)の6機種であった。
 一方の外需では、2月のプラントは3件で142億7,100万円、前年同月比77.9%減となった。
 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比217.5%増)、鉱山機械(同450.0%増)、プラスチック加工機械(同20.7%増)、ポンプ(同160.2%増)、送風機(同1.0%増)、運搬機械(同63.2%増)、金属加工機械(同505.0%増)の7機種であり、減少した機種は、化学機械(冷凍含む)(前年同月比62.9%減)、タンク(受注金額がマイナスのため比率を計上できず)、圧縮機(同7.6%減)、変速機(同15.0%減)、その他機械(同71.0%減)の5機種であった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機は造船、官公需、外需の増加により前年同月比45.3%増、鉱山機械は外需の増加により同86.2%増、化学機械(冷凍機械含む)は石油・石炭、外需の減少により同34.6%減、タンクは化学、石油・石炭、その他非製造業の減少により同94.9%減、プラスチック加工機械は化学、電気機械、精密機械、外需の増加により同12.8%増、ポンプは外需の増加により同26.2%増、圧縮機は食品、一般機械、電気機械、精密機械、その他非製造業、官公需、代理店の増加により同2.8%増、送風機は電力、官公需の増加により同35.7%増、運搬機械は鉄鋼、一般機械、自動車、その他製造業、運輸、官公需、外需の増加により同45.2%増、変速機はその他輸送機械、その他製造業の増加により同0.1%増、金属加工機械は外需の増加により同171.0%増となった。

鋳鋼、鍛鋼とも生産量増加
市況はコストアップに直面
日本鋳鍛鋼会2月の鋳鋼・鍛鋼生産速報

 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国77工場)、鍛鋼(同20工場)の平成20年2月分生産実績を集計し、発表した。
 それによると、2月の鋳鋼の生産量は26,118トンで、前月比8.5%増、前年同月比9.7%増となり、鍛鋼の生産量は65,299トンで、前月比11.2%増、前年同月比4.1%増となった。
 現在のところ、鋳鋼の生産量は同会の予想を上回って推移しており、19年度見込みは29万5,000トン程度に落ち着きそうである。一方、鍛鋼は予想を若干下回り、同74万7,000トン程度になる見込み。
 このように鋳鋼は船舶、建設機械、産業機械等、鍛鋼は船舶、自動車、重電機器等を中心に量的には好調であるが、市況面においては、昨今のスクラップを始めとする原材料・副資材価格の上昇による予想以上のコストアップに直面しているのが実情である。このため、同会では業界の実情に関するパンフレット(原材料・副資材価格動向特集)を作成し、4月中旬頃需要者に送付する予定。

「合成管部会」を開催
5月15日に通常総会
静岡県管工機材商組合4月定例理事会開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、4月4日午後3時より静岡市内の“マイホテル竜宮”において「4月度定例理事会」を開催し、5月15日の通常総会に万全を期す一方、管機連地区代表者会議報告のあと、「合成管部会」を開催し、値上げが相次いでいる塩ビ管業界の状況について研修した。
▽第1号議案=第38回通常総会開催の件
 5月15日に“静岡グランドホテル中島屋”で開催する。
 当日は、午後3時より正会員による総会を開催したあと、同4時より来賓、賛助会員を交えた懇親会を行う。
 また、翌16日は第38回製販親睦ゴルフ会を新沼津カントリークラブで開催する。
▽第2号議案=管機連地区代表者会議報告の件
 3月11日午後2時より東京グランドアーク半蔵門にて、各地区理事長等が出席して開催され、各議案を審議し、承認された。
【決議事項】
@連合会創立45周年記念総会=6月17日東京グランドアーク半蔵門で開催する。
A夏季休暇の決定=8月13日〜15日
B年末休暇の決定=12月30日〜1月4日
C報告事項=20年度会計見込み、地区代表者会議の日程、各地区組合行事の日程等について報告された。
▽第3号議案=賛助会員新規加入-イシグロ静岡営業所の申し込みがあり、新年度からの入会を承認した。
 審議事項の後は、「合成管部会」を行い、価格改定が相次いでいる塩ビ管の値上げについて、大手塩ビ加工メーカの担当者から説明を受けた。
 過去に類を見ない原油価格の高騰が続き、各合成樹脂、金属材料、梱包資材に加えて、物流費等についても値上げを受け入れざるを得ない状況となり、このような環境の中、全力を挙げて価格維持に努力を重ねてきたが、これらを内部努力だけで吸収することは事実上非常に困難となり、現在の価格体系では製品の安定供給を果たせない状況に陥り、値上げに踏み切ったと、理解と協力を呼び掛けた。
 改定幅は、メーカーによってまちまちだが、概ね8%〜15%以上。
 部会に引き続いて情報交換を行い、鉄鋼大手は、鋼板価格を1〜2割近く値上げする方針を固めており、実現すればバブル期の水準を超え、過去最高値に迫る。造船、電機は約20%の上げ幅で既に合意。自動車は10〜20%で決着する模様。鋼板値上げは3年連続、4回目となる。現在の価格はトン当たり5〜10万円。
 中小企業の事業承継に伴う、相続遺留分の特例法案の骨子がこのほど発表され、後継者の貢献にも評価が設けられる。
 中小企業オーナー経営者の死去に伴い、自社株が親族間に分散し、後継者が事業を引き継ぐのに支障をきたしている問題を解消するため、事業承継円滑化に関する特例法案の骨子が明らかになった。例えば、父のオーナー経営者から1億円の自社株を生前贈与された長男が、自分の努力で会社の業績を上げ、株価が十倍になった時に父が死亡した場合、長男は10億円の生前贈与を受けたと計算され、長男の兄弟らは、その金額に基づく遺産の遺留分請求ができるが、それでは、後継者の貢献が評価されないため、経営改善への意欲が失われると問題視されていたが、特例法では、相続人の合意があれば、生前贈与された時点での株価で遺留分を算定することができるようになる。

第54回製販ゴルフ会
木村功氏リケン優勝
岐阜県管工機材商組合会員20名出席

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、「第54回製販親睦ゴルフ会」を4月4日に、関市山田芳洞の“岐阜関カントリー倶楽部”を会場に正会員、賛助会員二十名が参加して開催され、リケンの木村功氏がネット73.2で優勝した。
 上位入賞者は次の皆さん。
▽優勝=木村功(リケン)N73.2H22.8
▽2位=新田一郎(日立金属)N74.4H15.6
▽3位=湯浅茂(前澤化成工業)N74.8H19.2
▽4位=小山陽一(ヨシタケ)N75.6H8.4
▽5位=広瀬功(瓶由)N75.6H8.4
(敬称略)

正会員1社イトウ新規加入
20年度総会を開催
岡谷管栄会会員等46名が出席

 岡谷管栄会(会長=田中邦洋氏・五光商会社長、岡谷鋼機と商社、メーカーの集い)では、4月16日午後4時より、名古屋市中区栄の“ヒルトン名古屋”を会場に「平成20年度総会」を開催し、各提出議案を満場一致で承認可決する一方、新規加入の正会員一社の入会を承認した。また、有志によるゴルフ会では、坂本佳一氏(岡谷鋼機)が優勝した。
 総会は、岡谷鋼機名古屋本店配管住設の岩佐部長の司会進行で始められ、冒頭挨拶に臨んだ田中会長は、出席方のお礼を述べた後、「昨年6月の建築基準法改正で、業界としては大変厳しい状況が続いております。それに加えてアメリカのサブプライムローン、原油高騰等と、このところ悪い条件が目白押しであり、我々業界にとって、これから一層厳しくなると懸念しております。また、景況感も大変厳しい見通しが出ております。そのような中、岡谷さんを中心に、メーカーさんと我々が三位一体となって、この難局を乗り切って行かねばと考えております」と挨拶。
 次いで、岡谷鋼機専務取締役名古屋本店の川松本店長が、日頃のご愛顧と出席方のお礼を述べた後、「昨年の半ば以降厳しい状況になっております。私どもも皆さんと力を合わせて三位一体で一生懸命やってまいりたいと思います。2月末に72期が終わり、先週決算発表をさせて頂きました。岡谷鋼機単体で売上高が前期比5.2%増収の7,811億円、連結で前期比6.4%増の約8,800億円、経常利益が5.8%減の163億円、純利益が約11%減の82億円で、6期連続の増収で過去最高を更新しましたが、経常利益は7期振りの減益でした。主力の鉄鋼分野の売上が12%増など価格上昇が増収要因となった一方、原価や販売管理費などの増加で減益となりました。73期は連結で約9,200億円、純利益で90億円を見込んでいます」と、結んだ。
 次いで出席者の紹介がされた後、各議案審議に入った。
▽第1号議案=平成19年度事業報告
▽第2号議案=平成19年度会計報告
▽第3号議案=平成19年度会計監査報告(監査=峰澤鋼機峰澤社長)
▽第4号議案=正会員入会の件
▽第5号議案=平成20年度事業計画案審議の件
▽第6号議案=平成20年度予算案審議の件
 各議案を慎重審議し、何れも原案通り承認可決された。
【新正会員】
▽イトウ(名古屋市北区紅雲町・社長=伊藤辰之氏)
 議案審議の後は、賛助会員を代表して日立金属中部東海支店配管グループ新田部長、スミケイ銅管販売取締役営業本部山田部長、積水化学工業給排水営業所井田所長の順で業界動向説明が行われた。
 また、北野本部長からは配管住設部門の説明もされた。
 以上で総会を終了し、米津物産鈴木社長の乾杯音頭で懇親会に移り、終始和やかに歓談に興じ、日立金属中部東海支店配管グループ新田部長の中締めで盛況の内に懇親会を終了した。
 翌日は、有志によるゴルフ会が三好カントリー倶楽部で25名が参加して開催され、坂本佳一氏(岡谷鋼機)がネット72.6で見事優勝を飾った。
 上位入賞者は次の通り。
▽優勝=坂本佳一(岡谷鋼機)N72.6H8.4
▽2位=新田一郎(日立金属)N73.8H25.2
▽3位=志知富一(睦産業)N74.2H16.8
▽4位=橋本輝夫(オーエヌ工業)N75.6H26.4
▽5位=西田忠弘(オータケ)N76.0H18.0
▽ベスグロ=坂本佳一81
(敬称略)

第68回愛機工野球大会開幕
総勢37チームが参加
愛機工 4月12日開会式を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は4月12日、第68回愛機工親善野球大会の開幕を迎えた。
 午前8時30分より一宮総合運動場にて行われた開会式で野田理事長は、「大変素晴らしい天気の下、第68回の愛機工親善野球大会を開催できます。この野球大会も今回で68回目となりました。野球大会の趣旨は、皆様方の健康管理、あるいは社内の親睦、レクリエーションということです。また、同じ業界の仲間の会社とお互いにコミュニケーションが図れる親善の場という意味もございます。開会にあたり、三つのお願いをしたいと思います。一つはルールを守って、スポーツマン精神に則り正々堂々と戦っていただきたい。もう一つは、親善野球大会ですのでお互いの交流のよき場として、仲良く元気にやっていただきたい。最後に、怪我のないように楽しんでいただきたいと存じます」と挨拶。
 続いて、実行委員長の六浦福利厚生部長(六浦本店社長)が「第68回野球大会に今年もたくさんのご参加をいただきました。日頃の練習の成果を発揮して頑張ってください。また、相手チームとの交流をぜひ図っていただきたいと思います。大会の期間は、この桜の咲く4月から9月までの約6カ月間です。運営にあたりましては、軟式野球連盟の皆様、組合の役員皆様、青年部の皆様のご協力をいただくことになります。よろしくお願いいたします」と挨拶した。
 第1試合開始に先立って行われた始球式では、野田理事長がピッチャー、六浦福利厚生部長がキャッチャーを務めた。
 大会1日目となったこの日は、一宮総合運動場のA、B両面を使い、Aゾーンのマルマン商事対BTT戦、Bゾーンの黒田精工対サカエ戦をはじめ7試合が行われた。試合結果は次の通り。
【一宮総合運動場・A面】
〈第1試合〉Aゾーン
 マルマン商事×BTT=2対2、規定によりジャンケンでBTTの勝ち。優勝候補の一角のマルマン商事が初戦で消えた。
〈第2試合〉Bゾーン
 ナスコム×安藤=7対7、2試合続けてのジャンケンで安藤の勝ち。
〈第3試合〉Aゾーン
 杉本商事×ナカガワ=0対6でナカガワが勝利した。
〈第4試合〉Bゾーン
 大久保商事×日本コーティングセンター=1対4で日本コーティングセンターの勝ち。
【一宮総合運動場・B面】
〈第1試合〉Bゾーン
 黒田精工×サカエ=0対12でサカエが勝利した。
〈第2試合〉Bゾーン
 ミツトヨ×青年部=13対4でミツトヨの勝ち。
〈第3試合〉Bゾーン
 トラスコ中山×ゼノー商事=4対6でゼノー商事が逆転勝ちした。

「水」資源守ることが重要
展示会第27回管材展に向け源流の里と交流
愛知県管工機材商協組小川実行委員長に聞く

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、隔年毎に開催している「第27回管工機材設備総合展」を、10月2日〜4日に名古屋市吹上ホールで開催するため、目下、展示会実行委員会(委員長=小川 信氏・山信社長)を中心に、その準備が着々と進められている。
 実行委員会では、総合展のコンセプトを理解してもらうための初の試みとして、木曽川の源流である長野県木祖村を訪問する計画が浮上している。
 今回初の試みとなる、木祖村との交流の意図について小川実行委員長に話を伺った。
 「環境保護をしましょう、水源を守りましょう、という掛け声はよく聞きますが、なかなか実行が伴わないのが現状です。環境問題と一言でいいましてもいろいろです。空気を奇麗にしましょうとか、町のごみを減らしましょうとか言われますが、それら全部のことに取り組むのは不可能です。実際に出来る事となりますと限られます。組合において一体何が出来るのか?と考えますと、一番身近にあるのは、やはり『水』です。私ども管材組合は、水道配管・工場配管などの『水』に関係する組合です。そこで名古屋市民約220万人の水がめに注目したのです。最大の供給源となっておりますのが木曽川です。愛知県全体では50%以上が木曽川の水を有効利用しております。極論ですが、木曽川があるから商売が成り立っていると言っても過言ではありません。その源流を守り続けていこうというのが、今回の試みです。」
 木曽川上流には豊かな森林が多く存在する。今回訪問の計画が浮上している、木祖村の水木沢天然林(面積約82ヘクタール)は、木曽谷の代表的な樹種である木曽ヒノキ、サワラ、ネズコ、ブナ、トチノキ、サワグルミなどに亜高山性のウラモミジ、コメツガなど針・広葉樹が混生する貴重な森林資源となっている。林内の98%が推定樹齢200年以上の天然林で、中でも樹齢550年・直径2.5メートル(胸高周囲6.7メートル)の天然サワラは圧巻と言われている。
 「我々の組合が出来ることは何か?水資源を豊かにするには、土壌の保全効果を最大限に生かすことが重要です。そのためには、樹木で山容を覆うことです。樹木を百本、二百本植えただけでは、保全効果はわずかですが、それが数千本、数万本となれば、大きな効果が期待できます。いずれにしましても、最初は地道な運動でしょうが、できることから始めることに意義があると思っています。夏休みを利用して、子供たちを募って、現地に足を運び、そこで植林の重要性を理解してもらい、まずは広葉樹(ナラなどのどんぐり類)の植林を考えております。植えた木には名札が付きます。ご家族のいい記念にもなると思います。また、バーベキューハウスや芝生広場、巨大迷路、パターゴルフ、親水プールなどもあり、家族で十分アウトドアを堪能できます。味噌川ダムも一見の価値があります。どんぐりに代表される広葉樹は水の浄化作用・保全に効果が大きいと聞いています。ただ植林するだけではなく、その後の森の保全活動にも関わって行きたいとも考えています。今回の植林活動を通じて、名古屋市の水を守るために、木曽川の水源・木祖村を広く知ってもらおうというのが、今回初の試みとなる木祖村との共同歩調の狙いです。」
 展示会では、名古屋市の水がめである木曽川源流の里・木祖村を紹介した、展示パネルも企画されている。
全国13ある管工機材組合の中でも初めてという、今回の愛知組合の取り組みに注目すると共にエールを送りたい。

会の継続を全会一致で決め
新たな気持ちで出発
岐阜商工同好会20年度総会を開催

 岐阜商工同好会(会長=竹中孝之輔氏・西濃機工会長)は、4月11日午後6時より岐阜市柳ケ瀬通りのグランヴェール岐山において「平成20年度定期総会」を開催、全会員8名が出席した。
 冒頭、竹中会長が「日頃は同好会の運営、活動にご協力いただきまして本当に有り難うございます。本日は総会ということで、総務の服部さん(服部商会社長)、会計の竹中さん(東洋工具会長)には色々とご協力を願ってお世話になっております。また、会員の皆様にもご出席をいただきまして有り難うございます。色々と審議していただくことも多々ございますのでよろしくお願いいたします」と挨拶。
 会長が議長となって議事に移り、第1号議案の平成19年度事業報告と第2号議案の同決算報告並びに監査報告が承認された。
 第3号議案の役員改選・その他の件では、会員減少により以前から懸案となっていた会の存続について議論の結果、全会一致で存続を決めた。会費は3カ月に1万円として、年4回徴収する。
 役員改選では、これまでの3名体制(会長・総務・会計)から会長と会計の2名体制に変更し、引き続き竹中会長、竹中会計は留任することが承認された。また、監事の輿氏(輿社長)も留任する。今期の事業計画については、役員に一任することとなった。
 総会終了後は、会場を移して懇親会を開催。情報交換し和やかに過ごした。

寺尾八重子さん
寺尾機械社長ご母堂

 寺尾機械(本社=名古屋市熱田区一番1-14-28)の寺尾孝司社長のご母堂八重子さんが3月23日、病気療養中のところ逝去された。
 葬儀並びに告別式は、3月25日正午より名古屋市熱田区の六番町愛昇殿において、孝司社長が喪主を務め神式で執り行われ、大勢の関係者が参列して故人の冥福を祈った。

INABA製新型エアコン用
MDダクトに対応
TOPダクトカッター「DC-100M」

 トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市大字塚野目2190-5)は、因幡電機産業推奨工具・エアコン用ダクトカッターDC―100Mと付属のダクトカッター用替刃DC―100MKを発売した。
 同カッターは従来品(DC―100)の機能・切断対象品を維持しながら、INABA(因幡電機産業)製の新型エアコン用MDダクトに対応。MD―751、MD―851を2枚(底部・フタ部)重ねて同時切断することができる。その他の切断対象品は、INABA「スリムダクト」(LD―70、LD―90、SD―66、SD―77、SD―100)、松下電工「スッキリダクト」(DAS060、DAS080、DAS010)、イノアック「クリーンダクト」(DD―60、DD―75、DD―100)。
 また、握持部が丸みを帯びており、手の痛さを緩和。切断面はすっきりし、返りバリが出ず、効率もアップする。
 価格は、DC―100M@13,000円(税込み13,650円)、DC―100MK@3,940円(税込み4,137円)。

全国大会(大阪)へ理事ら10名参加
名古屋伝動機商組合平成20年度総会を開催

 名古屋伝動機商組合(理事長=笠井善元氏・笠井社長)は4月17日午後5時30分より、名古屋市西区浄心の大森において「平成20年度総会」を開催、組合員19社中18社が出席した。
 総会は、当番幹事であるダイドーの広瀬氏と高津伝動精機の大山氏が司会進行を務めて、定刻通り伊藤副理事長(伊藤伝動工業会長)の開会の辞で始まり、笠井理事長は挨拶で「20年度名古屋伝動機商組合の総会にご出席賜りまして有り難うございます。各議案をご審議いただく中で、忌憚のない声をお聞かせいただき、組合活動の活性化に役立てたいと存じます。6月に大阪で全国大会が開催される運びとなりましたのでその件につきましても審議していただきたい」と述べた。
 会則により理事長が議長を務めて議事を進行し、第1号議案=平成19年度事業報告、第2号議案=同会計報告、第3号議案=同監査報告をいずれも承認。
 第4号議案=平成20年度事業計画案及び予算案についても慎重に審議し、原案通り承認した。
 第5号議案=その他の件では、6月11、12日に大阪で急遽開催が決まった全国大会について活発な意見交換が行われた結果、大会へは希望者が参加するものとし、参加費用は各自負担(理事・役員は公務のため組合負担)とすることが決議された。名古屋組合からは理事・役員をはじめ10名が、何れも日帰りで参加する。
 議事を終え、長村理事(長村商店社長)の閉会の辞で総会を終了した。
 このあと懇親会が開催され、親睦を深めた。

南海漫遊記 23
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地 久雄 倉地社長

[教会と市場]
 ベトナムにキリスト教がはじめて伝えられたのは16世紀前半で、それはスペイン人の宣教師によってもたらされたものであった。入信がすすんだのはやはり仏領インドシナ時代の十九世紀に入ってからで、カトリック国家であるフランス人たちが熱心に布教活動をした結果、教徒数は増加していった。現在でも総人口の約一割にあたる約800万人がカトリック教徒であるという。それに比べてプロテスタント教徒はずっと少なく、総人口の1%にも満たない。という背景があり、ベトナムはフィリピンに次いでアジア第二のカトリック教徒を擁する国なのである。
 これだけの教徒がいるのだから、当然ベトナムにはキリスト教会が数多く存在し、その総数は5,500以上にも上るという。ここホー・チ・ミンの「聖母マリア教会」は、ハノイにある「聖ヨセフ教会」とならんで、その中でももっとも有名なもののひとつで、われわれのような観光客必見のスポットとなっているようだ。
 *  *  *
 1959年に建立されたという聖母マリア像と教会を背景にして、一同かしこまって記念撮影を行なったのち、粛々かつぞろぞろと教会のエントランスへ向かう。
 入口には英語仏語ベトナム語中国語からその他判読できない言語までの各国語で綴られた、大小さまざまのプレートが、天井から足元にいたるまで無数に貼り付けられている。どうやら教徒がキリスト様や聖母マリア様に感謝や祝福を捧げるための銘板であるらしく、祈祷の言葉や奉納者名や年月日などとおぼしき文字が読み取れる。「欧風千社札」といったおもむきのものであるのだろう。
 うす暗いエントランスをへて聖堂の中に入ると急にあたりが明るくひろがる。天井は正調ゴシック様式お定まりの「尖頭アーチ」型で、かなりの高さをもち開放感がある。天井の頂から壁面にかけては装飾が施された「リブ・ヴォールト」とよばれる柱が多数組み合わされている。祭壇の正面上部には何枚ものステンドグラスが嵌(は)め込まれ、外からの光を浴びてあざやかにきらめき輝いている。その下には磔(はりつけ)にされたキリスト像がかけられ、厳粛な雰囲気を醸し出している。
 堂内はかなり蒸し暑く、よく見ると壁際には大きな扇風機がいくつも設置され旋回している。その点を除けば、赤道に近い南国にある教会にいることを忘れさせてしまうような室内の造作である。まったくもって教会という建物が、全世界中どこへ行っても金太郎飴のごとく同じような様式で造られていることには、ただただ感心するよりほかにない。
 *  *  *
 俗塵からのがれた静謐(せいひつ)な聖堂内でしばし佇み、かたちばかりにせよ異教の神様に無病息災と道中つつがなきことをお祷(いの)りし、敬虔な心持となったところで外に出る。そこはあいかわらず無数のバイクが騒音と排気ガスを撒き散らして疾走し続けるホー・チ・ミンの街角である。
 ふたたびバスに乗ってまた少しだけ移動し、着いたところはベンタン(Ben Thainh)マーケットである。ここはホー・チ・ミン市のほぼ中央に位置する市内最大の市場である。ほぼ正方形の広大な建物内には、無数(一説には1,500以上)といっていいほどの多種多様な店舗があり営業している。野菜、果物、魚介類、肉、米、穀物、Tシャツ、アオザイ、衣料品、雑貨、手工芸品、貴金属、カバン、眼鏡、時計などなど、数え上げればキリがないほどのアイテムが、圧倒的なボリュームで所狭しと陳列されている。
 クオリティはそれなりの物が多いが、とにかく安く、なかには玉石混交の掘り出し物もあるのがこの市場の魅力である。しかしスリも多いと聞くので気をひきしめて徘徊しなければならない。

2008年5月18日(日) 2311号
総会に向け準備進める
9月には海外調査を実施
愛機工 20年度4月理事会を開催
 
愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は4月24日午後4時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において4月理事会を開催し、来る5月28日にメルパルク名古屋で行われる「平成20年度通常総会」の議案の確認をはじめ、今年9月に実施される海外(中国)調査についての説明などを行った。
 理事会は定刻より志知総務部副部長(志知社長)の司会で進められ、冒頭、野田理事長が「皆さんのお蔭をもちまして、私の任期をつつがなく終えることができそうです。本日は総会に向けての決算、来年度の予算についてもご審議いただき、総会に上程する最終確認をすることになりますのでよろしくお願いいたします」と挨拶。続いて議事に移り、12の議案について慎重に審議を行った。
 会員の増強活動では、中部高圧ホース(社長=近藤雅登氏、名古屋市中川区)から賛助会員への入会申込みがあり、これを承認した。
 会員増強懇談会(実行委員会)は、時津副理事長(新栄商會会長)を実行委員長に三役及び支部長、さらにMECT委員を中心にした卸商社を招集し設置された。第一回懇談会が4月11日に東京第一ホテル錦で開催され、委員の取引先商社と未加入商社のリストを照合した。今後の活動としては、委員より未加入商社を紹介してもらい、募集案内を送るとともに各支部長(理事)又は事務局が訪問し、勧誘にあたる。委員会は継続して開催し増強活動を進める、と時津実行委員長より報告された。
 中部ブロック会議については、伊藤中部ブロック長(組合副理事長、春日鋼機社長)より報告があった。ブロック会議は2月21日にメルパルク名古屋で「人材募集を戦略的に考える」“機工商社にとり真に必要な求人対策とは”をテーマに開催された。会議では、人材の確保をメインテーマに、講演会、現役学生と事業主を招いたパネルディスカッション、各組合の現況報告、懇談会が四部構成で行われ、愛知48名、岐阜4名、浜松7名、三重7名が参加した。また、併せて収支についても報告された。
 三役・常任理事会は、3月18日に組合事務局で開催され、08年度事業方針について意見が交わされた。新年度については、従来の事業を継続して実施するものとし、重点課題として、@会員の増強、A事業収入の強化(中小企業共済、CUBIC、新事業の取り組み等)、B参加者が偏りがちな事業の実施要項の見直し、C環境問題への提唱などが挙げられたことが、野田理事長より報告された。
 新入社員研修については、林経営対策部長(広島商事社長)より、4月7・8日と同10・11日の2回に分け「名南経営」(名古屋市熱田区)において開催され、当初は一回の研修を予定していたが申込多数のため2回の開催となり、合わせて45名が参加したと報告された。
 第68回組合親善野球大会については、六浦福利厚生部長(六浦本店社長)より報告された。野球大会は4月12日に一宮総合運動場にて開幕した。参加37チーム(Aゾーン16、Bゾーン21)。試合に先立ち、野田理事長、六浦大会委員長(福利厚生部長)はじめ関係理事、青年部員が参加して開会式が執り行われ大会をスタートした。試合は同会場2面を使用しA・B両ゾーンの1回戦7試合が予定通り行われた。大会2日目は5月17日、3日目は6月7日に行われる。
 
平成20年度通常総会(5月28日、メルパルク名古屋で開催)については、伊藤総務部長(伊藤信産業会長)より、今年度は役員改選期にあたり各支部総会にて理事推薦候補者が選出されたことが報告され、選考委員の人選を行い、承認された。また、19年度事業報告及び20年度事業計画案も承認された。総会の案内は、組合法に基づき十九年度決算書、事業報告書、定款・規約改正案を添付し、5月1日に発送される。
 なお、19年度決算と20年度予算については同件の冒頭に、水谷会計理事(ミズタニ機販社長)より、詳細な説明とともに監査を受け異常のないことが報告され、承認された。
 海外(中国)調査募集については、林実行委員長(経営対策部長)より報告があった。調査の日程は2008年9月21日から27日までの一週間、訪問地は中国東北部(天津・瀋陽・ハルピン・大連)。募集は30名で、4月21日に案内が発送された。6月に調査団を結成し具体的な準備に入る。訪問先は、日系ユーザー及び機工メーカーとローカルメーカー(機械・工具関連)。
 年金基金の現況については、伊藤副理事長より、3月26日に正式に解散の認可がおり、清算の準備に入っていると報告された。
 各部報告は次の通り。
【総務部】
 
定款・規約改正について、改正案を中央会経由で愛知県に申請し承諾を得ており、当初の予定通り、20年度総会で承認を諮る。
【情報部】
 
組合報・春号の発行を5月に予定。3月に実施した景況調査の結果は、ここ3カ月間(1〜3月)の売上高について減少が増加を上回った。また仕入価格が上昇している一方、販売価格に反映できてなく、利益率の悪化が見られた。
 今年度も組合報を年間4回発行し、景況調査も年四回実施する。さらに、組合ホームページの有効活用を企画検討する。
【経営対策部】
 
新入社員研修(4月に実施済)他、教育事業としては技術セミナー(初級)を継続して実施する。従来の営業社員研修は、技術セミナーの中級と毎年交互に開催し、今年度は技術セミナーの中級を企画している。また、環境認証制度「エコステージ」を会員へ周知する。同制度は、取得・更新も安価で企業間でも承認されつつある。
【事業部】
 
今年度も共済保険の勧誘事業やCUBICの活用促進に注力する。また新たな事業として、ガソリンの共同購入の検討にあたり、事前調査を実施する。MECT09展(会期2009年10月14日から17日まで)の出品者勧誘事業を10月より開始予定。
【青年部】
 
慣例にこだわらない新たな事業を企画、実施する。環境問題への提唱も選択肢の一つとして検討する。総会は6月6日に東京第一ホテル錦で開催。
【福利厚生部】
 
恒例行事の野球大会、ゴルフ大会の他、新たな事業として男女社員の交流事業を実施する。また、従業員表彰の代替え事業を継続して検討する。
 訃報は、北澤商店の社長ご尊父(創業者)と、寺尾機械の社長ご母堂の逝去が報告された。
 その他の件では、今年度の理事会のスケジュールの発表と、定款・規約改正のきっかけとなった「脱退者の持分の払い戻しに関する確認書」の説明があった。
 終わりに、この理事会を最後に勇退する理事に対し野田理事長より労いの言葉が送られ、時津副理事長の閉会の辞で理事会を終了した。

ゴルフ会で大戸氏が優勝
20年度通常総会開催
三重県管工機材商組合賛助会員2社加入
 
三重県管工機材商業組合(理事長=田中邦洋氏・五光商会社長)では、4月23日午後5時より、四日市駅西の“四日市都ホテル”を会場に「平成20年度通常総会」を開催し、平成19年度行事報告、同決算報告、平成20年度事業計画、同予算案をそれぞれ審議し何れも承認可決された。また、当日は午後4時30より理事会を開き総会に万全を期した。
 総会は杉山副理事長(杉山機工社長)の司会開会の辞で開会され、田中理事長は多忙の中出席して頂いたお礼を述べた後、「昨年6月の建築基準法改正で景況感が後退しており、更にサブプライムローンに加えて、原油高、鉄鉱石、原料炭の高騰で厳しい状況が続いております。鉄鉱石に関しては昨年の65%アップ、原料炭については3倍ということで、5月から6月にかけて大手鉄鋼メーカーの値上げが表明されております。また、公共事業においては年々減少しており、依然厳しい状況下にあるというのが実情です。こうした中で、生き延びて行かなければなりません。生き残りのための自助努力を行ってまいりましたが、今まで以上に組合員が一致団結して、知恵を出し合い、柔軟な発想と機動力を生かした改革を積極的に取り組むことが肝要だと思います」と結んだ。
 引き続いて、恒例により田中理事長が議長を務めて、直ちに各議案にそって審議を行った。
▽第1号議案=平成19年度事業報告
▽第2号議案=平成19年度決算報告
▽第3号議案=平成20年度事業計画
▽第4号議案=平成20年度予算案
 を慎重に審議し、満場一致でそれぞれ承認可決された。
▽第5号議案=その他の件
 正会員代表者変更と新規加入した賛助会員の紹介が行われた。
【正会員代表者変更】
▽大野管材=平成20年3月より、大野強氏から大野直樹氏に変更
【新規加入賛助会員】
 ▽オンダ製作所(関市広見・社長=恩田由紀氏)
▽ダイキン空調東海三重営業所(津市高茶屋小森町・部長=三宅隆文氏)
 以上で議案審議を終了し、尾藤副理事長(旭工機社長)の閉会の辞で第一部総会を終え、引き続いて懇親会に移り、一色監事(一色商会社長)の乾杯音頭で終始和やかに歓談に興じ、大戸理事(大戸社長)の中締め、水谷理事(伊藤管材商店社長)の閉会の辞で総会の全日程を滞りなく終了した。
【二十年度事業計画】
▽平成19年度第3回理事会=4月23日(四日市都ホテル)
▽20年度総会=4月23日(四日市都ホテル)
▽平成20年度正会員ゴルフ会=4月23日(三重カンツリークラブ)
▽第27回管工機材展参観=愛知組合主催10月2日〜4日吹上ホールで開催
▽製販親睦ゴルフ会=10月に予定
▽新年賀詞交歓会=平成21年1月9日に予定
▽定例理事会=年数回必要に応じて開催
 一方、4月23日に開催された正会員による「親睦ゴルフ会」は、午前9時6分スタートで三重カンツリークラブで正会員12名が参加して開かれ、大戸純夫氏がネット72.4で優勝を飾った。
 上位入賞者は次の皆さん。
▽優勝=大戸純夫(大戸)N72.4H21.6
▽2位=西山秀樹(五光商会)N72.6H26.4
▽3位=田中邦洋(五光商会)N74.8、H13.2
▽4位=岸江伸幸(三重合成商事)N77.6H26.4
▽5位=伊藤嘉恭(伊藤管材商店)N78.4H15.6
▽ベスグロ=田中邦洋88
(敬称略)

第27回管材展出品申込み順調
5月20日に通常総会
愛知県管工機材商協組4月定例理事会開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、4月23日午後6時15分より、名古屋都市センターにおいて「4月度定例理事会」を開催し、5月20日開催の通常総会に万全を期す一方、第27回管工機材・設備総合展に向けて、具体的な活動状況の報告がなされた。
 当日審議され、承認された議案は次の通り。
▽第1号議案=流通部講演会収支報告の件
 三月六日に東別院会館で、住友商事総合研究所・チーフエコノミストの奥田壮一氏を講師に、「商品市況の動向と今後の見通し〜原油百ドル時代の到来〜」と題して講演会を開催し、40名が参加。
▽第2号議案=経営研究セミナー収支報告の件
 第1回目は昨年12月4日に東別院会館で、中央総研・理事長の小島興一氏を講師に「中小企業の事業承継と関連税制」と題して講演会を開催し、21名が参加。第2回目は3月12日に東別院会館で、北見式賃金研究所・所長の北見昌朗氏を講師に「武田家滅亡に学ぶ事業承継」と題して講演会を開催し、30名が参加。
▽第3号議案=平成20年度通常総会開催の件
 5月20日、名古屋マリオットアソシアホテルで午後4時30分に開催する。
▽第4号議案=平成19年度事業報告の件
 総会・役員会ならびに各部会・各委員会報告、その他の活動報告、関連団体への主な参加報告、慶弔関連についての報告がされた。
 正会員の加入退会状況は加入・退会それぞれ一社で会員数は変わらず。
▽第5号議案=平成19年度決算報告の件
 4月22日に監査を受け、承認された。
▽第6号議案=第27回管工機材・設備総合展関連報告の件
 23日までに正式に申し込まれている85社・174小間に加え、席上、小川委員長より、42社・64小間と諸団体等の6小間を合計し、244小間に達しているとの口頭での報告がされ、250小間以上を目標にしたいとした。
 また、初日、2日目のナイター展示、福引き、食券は実施する。
 自然環境保護の観点から、8月2日に長野県木祖村で植林活動を行う。
▽第7号議案=賛助会員脱退の件
 4社(猪子商店、喜多村合金製作所、前澤工業、三菱化学産資)の脱退を承認した。
▽第8号議案=その他の件
(イ)名管会ゴルフ会を、9月17日にオールドレイククラブで開催する。
(ロ)事務局職員規定の改定に伴い、組合職員の退職金を積立てる。
(ハ)平成25年の組合創立50周年に向けて、積立基金を始める。
(ニ)景況感アンケートを年2回行う。

新社長に山田 浩氏
コジマ・フジ通商4月30日付

 コジマ・フジ通商(四日市市河原田町1007-27)は、4月30日をもって、代表取締役社長藤本利一氏の退任にともない、専務取締役の山田浩氏の代表取締役社長就任を発表した。
 代表取締役副社長の小嶋冨美子氏は代表取締役会長に就任した。

鋳鋼、鍛鋼とも6年連続生産増予測
高水準の需要環境継続に対応
日本鋳鍛鋼会平成20年度生産見通し

 日本鋳鍛鋼会は、鋳鋼・鍛鋼の平成20年度生産見通しについて、4月9日発表した。その中で、鋳鋼は生産性向上と生産効率化で前年度比1.7%の増加を予測。鍛鋼については、さらに設備増強効果を加味し、同3.4%の増加を予測した。内容は次の通り。
【平成19年度の実績見込み】
 鋳鋼は、船舶、土木建設・鉱山機械、バルブ・コックが前年度に引き続き増加を維持するなど、全19需要機種のうち11機種が前年度実績を上回り、更新設備の導入や人員増によるシフト増など生産性向上や生産効率化が生産増加に寄与した結果、年度実績は前年度比4.1%増加の29万5,000トン程度になるものと見込まれる。
 一方鍛鋼は、船舶、自動車、発電用機器、ロールなど年度を通して需要好調を維持したが、生産面では新規に導入された諸設備が生産性向上や生産効率化に寄与したものの、年度前半に発生した設備トラブルが影響し、年度実績は前年度比0.7%増加の74万7,000トン程度になるものと見込まれる。
【平成20年度生産見通しの概要】
 日本鋳鍛鋼会は、平成20年度鋳鋼、鍛鋼の生産動向について、上・下期別、需要機種別に想定作業を行い、とりまとめた。
 結果として、鋳鋼30万トン(前年度実績見込み比1.7%増加)、鍛鋼77万2,000トン(前年度実績見込み比3.4%増加)と、ともに6年連続で生産が増加するものと予測している。
 米国景気の減速、為替問題、そして鋳鋼、鍛鋼の生産活動に大きな影響を及ぼすスクラップをはじめとする原材料・副資材価格の高騰・需給問題などの不安要因もあるが、三月の作業時点における、主要需要産業が総じて前年度に引き続き高い水準の生産活動を継続するとの20年度見通しをベースにした。
 このような高水準の需要環境継続に対し、鋳鋼は前年度同様生産性向上と生産効率化の更なる進展で、また鍛鋼はこれらに設備増強効果を加味することで、供給面で充分に対応できるものと判断した。
 なお、鋳鋼の30万トン台乗せは平成9年度以来11年ぶりで、鍛鋼の77万2,000トンは昭和48年度の78万7,000トンに次ぐ史上2番目の記録となる。
【平成20年度の主な需要機種の動向】( )内は対前年度比増減量。
◎鍛鋼ロール
 国内高炉各社の高操業継続にともない、需要は高水準で推移すると予測。ワークロールの需給は若干の緩和が予想されるが、バックアップロールの需給タイトは当分継続されるものと予測。(1,000トン増)
◎型用鋼(鍛鋼)
 上期は自動車のモデルチェンジの一巡もあり投資が鈍化傾向となるが、下期には新興国向けなどを牽引役として自動車や関連産業の設備投資が増加に転じると予測した。(200トン増)
◎鋳鋼管
 建築市場における建築基準法改正の影響、土木市場における公共投資の縮減などで低調が続くものと予測。石油関連および鉄鋼向け国内外の需要は、前年度がピークとみて減少傾向と予測した。(1,700トン減)
◎容器類(鍛鋼)
 世界的なエネルギー需要増加を背景として中東地域向けなど海外向け需要案件主体に若干の増加と予測。(300トン増)
◎バルブ・コック(鋳鋼)
 上期は中近東、北米での石油関連の設備投資が期待されるのに加え、国内の石油脱硫装置等の投資が集中。下期は石油に代わるガス関連の設備投資が予想されるため、前年度比9%程度の増加と予測した。(1,500トン増)
◎自動車
 鋳鋼は、国内の普通トラック需要は前年度並みとみたが、海外向け輸出が増加となるため前年度比増加と予測した。(800トン増)一方鍛鋼は、国内は上向く要素が見当たらないが、アジアを中心とした完成車およびKDセット輸出が好調持続に加え、普通トラックの輸出増加もあり、前年度を上回る高水準の状況が継続すると予測した。(6,500トン増)
◎船舶
 造船需要は依然、BRICsを牽引役として好調に推移しており、現時点で減速の兆しはみられない。鋳鋼、鍛鋼メーカーは前年度までに更なる増産対応の取り組みをしており、19〜20年度の生産量が供給力の上限と予測。(鋳鋼300トン増)(鍛鋼1,000トン増)
◎土木建設・鉱山機械
 中国、東南アジアをはじめとする海外の鉱山、エネルギー開発向け需要は引き続き増加の見通しに加え、新興国向けインフラ整備需要も好調で、北米市場の減少をカバーして、鋳鋼、鍛鋼とも好調持続と予測した。(鋳鋼2,600トン増)(鍛鋼横ばい)
◎破砕機・摩砕機・選別機
 国内の建設関連は前年度並みとみたが、前年度に原材料価格高騰による価格改定前の駆け込み需要があったため、20年度は若干減少と予測した。(200トン減)
◎発電用機器
 国内向けは引き続き電力各社の設備抑制が予想されるが、中国、北米、アジア地域向け需要は前年度に引き続き堅調に推移すると予測。(鋳鋼900トン増)(鍛鋼2,800トン増)
◎その他(鍛造ブルームを含む)
 基調としては自動車及び関連産業、造船、建設機械は高水準継続、加えて産業機械、プラントも輸出主導で好調が持続する。20年度初めには新規の生産設備が投入され、更なる生産性向上と増産効果が期待されるので、前年度に対し大幅な増加と予測した。(1万3,850トン増)

全役員の留任決まる
一宮機鋼組合19年度総会下呂で開催

 一宮機鋼組合(会長=大崎政雄氏・大崎機工社長)は4月19日午後4時より、南飛騨下呂温泉の「ホテル冨岳」(岐阜県下呂市湯之島)において平成19年度総会を開催、会員14社中13社が出席した。
 総会は、当番幹事の奥藤奥商社長と水野三愛鋼機専務が設営と進行を担当し、定刻通りに開会。
 冒頭、大崎会長は挨拶で「一宮機鋼組合の総会にご出席いただき、また日頃は会の活動にご協力を賜りまして有り難うございます。前年度は小木曽小木曽鋼機社長と近藤油伝商店専務が一年間幹事を務められ、会長として感謝申し上げます。奥藤さん、水野さん、今年一年間よろしくお願いいたします。現在の日本の政治はねじれ現象で何も決まらない状況に陥っている。政治のドタバタ劇が経済に影響しております。先行不透明ですが、頑張っていただきたいと存じます」と述べた。
 引き続いて議事に移り、平成19年度収支決算報告、同監査報告、役員人事、年間仕入ベスト3社表彰、平成20年度事業計画案について審議し、いずれも承認。役員については、大崎会長、坂倉副会長(コーワ精工販売会長)、片山副会長(片山機材専務)の留任が決まった。
 また五月の例会では、カレーハウスで全国展開している「CoCo壱番屋」の創業者特別顧問宗次徳二氏の講演を予定していることが報告された。
 以上で総会を終了し、午後6時30分より開かれた懇親会では、互いに胸襟を開いて語り合い親睦を図った。
 翌日は、午前9時にホテルを出発し、江戸時代末期の宿場の姿を現在もとどめる「妻籠宿」を散策、午後1時前に解散した。

グローバルな視野で
会員がともに繁栄を
中部NaITO会第7回総会マリオットで開催

 中部NaITO会(会長=伊藤照之氏・伊藤信産業会長、NaITO中部営業部を中心とした販売店・メーカーの集い)の第7回総会が4月15日午後5時より、名古屋市中村区名駅の名古屋マリオットアソシアホテルで開催され、正会員65社に仕入先メーカー、NaITOの社員を含めた百数十名が参加して盛大に行われた。
 総会は伊藤NaITO中部営業部副部長の司会進行で、はじめに中部NaITO会の役員並びに当日出席したNaITO役員の紹介があり、開会にあたって伊藤中部NaITO会会長は「第7回中部NaITO会の総会ということで、浜松、岐阜、三重と遠路からも沢山の方に参加していただきまして誠に有り難うございます。私共を取り巻く環境は厳しく、株価も下がり、円ドルの関係では円高、原油も高騰しており、決して良いとはいえない状況。アメリカ経済の不調に起因するものだと思います。アメリカの景気が好転しないと、我々の日本も駄目になるのではないかと不安を持っております。ものづくり産業に寄与する機械工具商社は、景気が良くないと、これ以上の拡大した販売がしにくい状況にあります。日本の狭い国土の中で、陣取り合戦をするという状況が続いております。今後はグローバルに景気を考えていかなければならないし、特に中国、タイ、ベトナムの景況感にこれからは押されていく懸念がある。その東アジアの国々も、あまり景気が良くない。中国上海では株が大暴落しているなどのニュースも流れております。私共の業界も厳しい中にはありますが、前年比と同じというところもありますから、どうか一生懸命に頑張って、NaITOさんを盛り上げていくことをお願いしたい」と挨拶した。
 続いて、鈴木NaITO社長が「伊藤会長から熱いエールをいただき有り難うございます。皆様の期待に応えられるように頑張ってまいりたい」と述べた上で、平成20年2月期決算の概要を報告。その中で、5年振りに復配を予定しているとも語った。また今年度の業績については、売上高520億円、営業利益12億円を見込んでいる。
 今後の取り組みについて鈴木社長は、「切削工具をコアとして、それにまつわる機械工具、産業機器を販売していきます。刃物(切削工具)をもっと強化すれば、それに付随する冶具、ツーリングはじめ機械工具部品がついてくるとの考えを持っています」とし、さらに「昨年は若干の景気の足踏みの中で、東大阪に物流センターを作り、福岡支店を移転しました。今年は、本社(東京)の倉庫(物流)を何とかしたいと思っています。本社倉庫の機能をさらにアップしていきたい。ほかには若干、出先の見直しをしていきたい。また、ナイスネット(販売店とNaITOを結ぶインターネット発注システム)のバージョンアップをして、さらに使いやすさを追求したものとなっています。ぜひ皆様もご活用いただければと思っております」と述べ、最後に「厳しい時期ではありますが、皆様と手を携えて、お互いに儲かるような関係を作ってまいりたい」と締めくくった。
 議長に伊藤会長を選出して議案審議に移り、第六期事業報告、同会計・監査報告、第七期事業計画、同予算案をそれぞれ原案通り可決した。任期満了に伴う役員改選では、伊藤会長はじめ全役員の留任が承認された。
 この後、賛助会員を代表して松本タンガロイ中部支店長より「NaITOさんは情報と技術を中心にしていく商社として、確固たるポジション、認知を受けるべく体制強化の方針が打ち出されております。我々メーカーも需要変化に応える商品を開発、そして新たなサービスを提供してまいります。変化の見える時期こそ三者がビジネスパートナーとしてしっかりつながり、中部地区の産業の発展に寄与していきたいと思います」と挨拶があり、以上で総会を終了した。
 第二部の懇親会では、杉浦中部NaITO会副会長(三賀社長)が「NaITOさんを軸にして、我々が力を合わせて頑張ってまいりたい」と挨拶し、続いて力強い発声で乾杯。祝宴に移り、参加者は和やかに歓談し、親睦を深めた。
 松橋NaITO中部営業部長がお礼の挨拶をした後、三浦日東工器中部ブロック長の中締めで盛況のうちに終了した。

販売促進チーム「勝決隊」結成
超高圧焼結体事業を強化
タンガロイ2010年年間売上2倍にには

 タンガロイ(社長=徳永昭大氏、本社=神奈川県川崎市幸区堀川町580)は、被削材の高硬度化と、高能率切削への要求にともなって急増する超高圧焼結体工具の需要に対応するため、事業推進体制の強化に着手した。今後の有望分野である、航空機、IT、自動車部品産業などで本事業を伸ばすため、企画・技術・製造・販売を統括した焼結体事業部をスタートさせ、意識と行動の一体化を図り、事業戦略の立案・実行と販売促進を行う。
 近年、自動車業界ではエンジンなどの部品として、従来の超硬工具では“刃が立たない”高硬度材料を使い始めている。cBN焼結体工具はこのような高硬度材料の加工に適しており、販売数量も年々増加している。タンガロイでは2004年に、いわき工場へ日本最大級の超高圧プレス機を導入し、cBNブランクスの供給体制を確立した。また、2007年5月に設立した福岡県久留米市にあるタンガロイ九州では、同年8月より、超高圧焼結体の刃先交換チップの生産を開始している。2010年までに総額25億円を投じる計画であり、超高圧焼結体事業への積極的な投資を継続する。
 焼結体事業部の企画・技術・製造・販売の各グループにおいては、それぞれを体系化し、責任を明確にして事業拡大のための施策を立案、実行する。販売においては、超高圧焼結体工具販売促進チーム「勝決隊」を結成し、技術グループによる販売支援を受けながら、顧客のニーズに応えた、さらにはそれを先取りした販売活動を行う。製造グループでは、超高圧焼結体の刃先交換チップの売上倍増を目標に、ブランクス及び完成品の供給能力の向上とコストダウンの実現に努める。
 cBN焼結体工具の対象顧客は中大手企業が多く、新規ラインの立上げや日々の改善活動など様々な場面で迅速な対応が求められている。そのため、標準在庫品として、高硬度材用のみではなく、焼結金属、鋳鉄、超合金の加工などの多岐に亘る要求に応えられるよう、豊富な品揃えを用意している。しかしながら、それらの標準在庫品だけでは要求を100%満たすことはできず、特殊品の対応力強化も不可欠である。そこで、タンガロイでは、そのような特殊品への要求に迅速に対応するため、TEX(T―CBN Express)という特急ラインを設ける。このTEXでは、受注から納品まで約2週間の納期が可能となった。
 工具材料から最終製品までの開発を一貫して行っている数少ない工具メーカーとして、その独自性を積極的に打ち出していく。焼結金属の加工で生じるバリの抑制に着目したBX470、自動車部品などの研削工程を切削工程に切り替えることで生じるコストダウン効果に着目したBX530など、近年、顧客のニーズに応えた新製品を発表し続けてきた。今後も自身で材料開発を行っている強みを活かし、他の工具メーカーでは対応が難しい新規市場を開拓していく。この2008年を、成長を加速させる重要な年と位置付け、更に積極的に新製品を市場に投入する。
 焼結体事業部による施策の実現と目標の達成、またタンガロイグループの総力を挙げて、2010年には超高圧焼結体チップの年間売上を現在の二倍まで引き上げる。

売上、動員とも目標上回る
大管まつり大盛況
大垣管材会期中終日賑わう

 大垣管材(大垣市長沢町・社長=五島道久氏)では、恒例の展示即売会「第24回大管まつり」を今回は、“ありがとう50周年 未来へつなごう!第24回大管まつり”をキャッチフレーズに、4月26日・27日の2日間に渡って本社の特設会場において開催した。
 初日の26日は、午前9時よりオープニングセレモニーが行われ、高木実行委員長の開会宣言に引き続いて、五島社長が挨拶に臨み、「50周年目の春を迎えました。50年の大木の根を生かしながら更なる飛躍をいたしたいと思います。大管まつりも今回で24回目を数え、全社一丸となってその準備に取り組んでまいりました。新しい企画を交えながら、基本の大垣管材らしさを発揮できますよう、今まで以上にご協力の程宜しくお願いいたします」と所信を述べ、協賛メーカー代表挨拶(TOTO常務執行役員名古屋支社近藤支社長)、鏡割り(近藤支社長、日立金属中部東海支店配管機器カンパニー新田部長、五島社長)、士気高揚アピール(特販部五島喜仁氏)で2日間の展示即売会の幕を切った。
 初日は、午前中を中心に通り雨に見舞われたが、その後は天候も回復し、家族連れで終日賑わい、商談を兼ねた休息コーナーは来場者の途絶えることがなかった。
 会場には“住いに優しい”住設機器や器具をはじめ、配管機器、情報関連機器、新機能満載の新商品やニーズに対応できる多種多彩な有力メーカー50余社が一堂に出展、技術革新、情報化の推進等の急速な環境変化に迅速に対応する、最新の製品や魅力あふれる商品が展示実演されるなど、有効な商談の場として大好評であった。また、前々回から新設した大垣管材コーナーも、最新のDVDシステム、液晶テレビ等を展示即売し、来場者の注目を集めた。
 また、特設会場には岐阜地区量販店大手のヤナゲンの協力を得ての、特選品バザールも併催するなどして来場者の期待に応えた。
 お楽しみ豪華商品の当たる抽選会も、加賀屋一泊旅行等ご招待とあって、抽選会場は終日賑わった。
 また、恒例のシェフ北さんの炎のステーキハウス、新企画の女子社員ダンスチーム(KANXILE)によるダンスパフォーマンス、メーカーPR、子供達の金魚すくい、ポップコーン、アニメ映画なども行われ好評であった。
 一方の飲食コーナーも、うどん、串かつ、大学いも、枝豆が飛ぶように売れ、屋台村は終日戦場と化し、炊事当番の社員たちも汗だくで対応していた。
 会期中千名を超える来場者が訪れるなど、売上も所期の目標を上回ることが出来たと関係者は喜んでいた。

原材料等高騰により
5〜15%値上げ
キッツ6月2日出荷分より

 キッツ(社長=小林公雄氏)では、昨年度に販売価格の改定を実施したが、それ以降も世界的な資源高を背景に原材料価格の高騰は継続している。特に、ダクタイル鋳鉄製及び鋳鉄製バルブに使われる鉄スクラップが高騰し、製造コストが大幅に上昇。また、購入鋳物・部品価格の上昇と原油価格の高騰による輸送費上昇等が、製品価格の大幅なコストアップ要因となっている。
 同社では業務の効率化や原価低減を推進しコストダウン努力を行ってきたが、企業努力のみで吸収することが困難な状況となり、6月2日出荷分より5%から15%(平均10%程)の価格改定を行う。
【対象製品・改定率】
▽ダクタイル鋳鉄の一般弁10%、同ボール弁7%
▽鋳鉄の一般弁並びにライニング弁10%、同ボール弁7%
▽バタフライ弁のダクタイル鋳鉄製、鋳鉄製、ライニング弁いずれも10%
▽鋳鋼の一般弁15%、同ボール弁10%
▽プラスチック製品(通気番を除く)5%
▽マジックジョイント10%
▽駆動部単体B型10%
▽自動弁取付部品10%
▽ボール用ギア(ボール弁ギア搭載品は全て改定の対象)10%
▽付属品並びにソフト費用(高圧ガス認定料等)は個別に見直し
 新価格表は、5月上旬より順次配布。

大幅なコスト上昇により
2〜15%値上げ
東洋バルヴ6月2日出荷分より

 東洋バルヴ(社長=小澤秀機氏)では、昨年6月に青黄銅バルブの価格改定を実施したが、その後も世界的な資源高を背景とした金属材料価格及び原油価格の高騰は、製造、調達コストへの影響も非常に大きく、大幅なコスト上昇負担を余儀なくされている最中、コスト上昇を抑制すべく調達先の変更・製品見直し等を、継続的に取り組んできたがこれ以上の削減は困難となり、誠に不本意ながら次の製品の販売価格の改定を実施することになり、理解と協力を要請している。
  記
一、改定対象製品と改定率
▽鋳鉄(一般弁)10%
▽鋳鉄(ボール弁)7%
▽ダクタイル(一般弁)10%
▽ダクタイル(ボール弁)7%
▽バタフライ弁(鋳鉄、ダクタイル)10%
▽鋳鍛鋼(一般弁)15%
▽鋳鍛鋼(ボール弁)10%
▽自動弁、ギア操作弁2〜7%
二、実施時期
 6月2日出荷分より
三、新価格表
 5月上旬より順次配布

「フローレンライト」
ハタヤリミテッド最大10灯まで連結点灯可能

 ハタヤリミテッド(名古屋市中区大須4-10-90・TEL052-261-3821)は、「FFW型フローレンライト」を5月21日より発売する。
 このFFW型フローレンライトは、省エネ・長寿命、しかも低温度の20W蛍光灯。インバーター内蔵で瞬時に点灯し、50/60ヘルツ兼用型となっている。
 コンセント付で最大10灯の連結点灯可能で、マグネットと吊り下げフック付など、多彩な特長を兼ね備え、様々な用途に使える蛍光灯ロングライト。
【特長】
▽コンセント付きなので最大10灯までの連結点灯が可能。
▽看板、車両等の金属面に直接取り付けることができるマグネットを内蔵している。
▽吊り下げフック付で横吊りができる。
▽防雨型なので屋外使用ができる。
▽二重絶縁構造なのでアースを取る必要がない。
【用途】
 道路工事作業、仮説トンネル、地下道、車両整備、イベント会場など。
 価格は、20,000円、22,000円。
 詳細については、直接同社に問い合わすとよい。
使い方いろいろで防雨構造なので屋外使用もOK

3月受注額1418億円前年比3.3%増
月間受注額史上2番目
日本工作機械工業会3月工作機械受注実績

 
日本工作機械工業会がまとめた2008年3月分の工作機械受注実績調査報告によると、3月の受注額は1,418億円で、前月比は8.5%増と2カ月連続のプラス、前年比も3.3%増と2カ月ぶりのプラスになった。3月単月の受注額としては、2007年の1,373億円を超え史上最高額を記録。さらに月間受注額としては、2007年9月の1,420億円に次ぐ史上2番目となった。また、47カ月連続での1,000億円超えはバブル期を25カ月抜き最長記録を更新中。外需拡大の牽引により、高水準の受注額を維持している。
 内外需別にみると、内需は639億円で前月比5.9%増と2カ月連続のプラスになり、前年同月比は4.9%減と2カ月連続のマイナスとなった。前月比は、一般機械13.2%増、自動車10.1%減、電気・精密3.6%増(電気15.2%増・精密9.0%減)であり、主要業種では一般機械が2桁増の顕著な伸び、電気・精密もプラス、自動車は2桁のマイナスになった。
 外需は779億円で2007年9月の773億円を上回り6カ月ぶりに史上最高額を更新した。前月比は10.7%増と2カ月連続のプラス、前年同月比も11.2%増と同じく2カ月連続のプラスとなり、4カ月ぶりに二桁の伸びを示した。地域別では2月に続き主要三極揃って前月比プラス。アジアが前月比10.9%増、欧州同4.1%増、北米同23.4%増となった。前年同月比では、欧州が同24カ月連続プラスと好調に推移しており、アジアも同2カ月連続のプラス、北米は同5カ月連続のマイナスながら3カ月ぶりに200億円を超える高水準にあり、外需全体としては引き続き底堅い動きとなっている。産業別では、世界各地域で自動車向けが好調なほか、航空機、エネルギー関連、一般機械類、建機、IT関連、医療など多くの分野で拡大基調にある。
 内需の内訳をみると、一般機械は283億円で前年同月比0.5%増と5カ月ぶりにプラスになった。このうち、金型は54億円で同3.1%増と3カ月ぶりのプラス。自動車は180億円で同10.9%減と9カ月ぶりのマイナスになった。このうち、部品は89億円で同1.3%減と4カ月ぶりのマイナス。電気・精密は62億円で同22.7%減と2カ月連続のマイナスになった。主要業種では、一般機械が前年同月比プラス、自動車と電気・精密は高水準ながら前年3月の反動もあり二桁の同マイナス、それ以外では、航空機・造船・輸送用機械が同85.2%増と高い伸びを示した他、金属製品も同22.1%増とプラスになった。
 外需の内訳では、アジアが293億円で前年同月比24.8%増。2007年9月の301億円に次ぐ史上2番目の受注額となった。東アジアは中国が前年同月比30.7%増と高い伸びを示し、韓国・台湾は同マイナス。その他アジアではタイ・インド等が同プラスとなった。欧州は253億円で同14.7%増。史上最高額を記録した2007年10月の259億円に匹敵する高水準にある。EU主要国のドイツ・フランス、中欧・ロシア等も同プラスになった。北米は208億円で同10.8%減。米国は3カ月連続で同マイナスとなるも、カナダ・メキシコは大幅プラスになった。
【2007年度の受注額】
 受注総額1兆5,939億円は前年度比8.1%増で、2002年度以降6年連続の同プラス。暦年同様、年度ベースでも2年連続で史上最高額を更新した。4年連続で1兆円を超え、息の長い受注拡大局面にある。2007年暦年との比較では、1兆5,900億円を超え史上最高額となり、また足元の外需好調を反映し2007年度の外需比率は54.8%と2007年暦年を0.5%上回っている。
@内需7,208億円(前年度比1.5%減/内需比率45.2%)
 2年連続前年度比マイナスとなるも2004年度以降7,000億円を上回る高水準で推移している。
◎一般機械3,167億円(同4.2%減)5年ぶりに前年度比マイナスとなるも3年連続3,000億円超え。
◎自動車2,128億円(同8.4%増)前年度比3年ぶりにプラス。
◎電気・精密763億円(同10.9%減)4年ぶりに800億円を下回る。
 それ以外の業種では、航空機・造船等(298億円)が3年連続で史上最高額を更新した。
A外需8,731億円(前年度比17.5%増/外需比率54.8%)
 暦年同様年度ベースでも四年連続で史上最高額を更新した。
◎アジア3,235億円(同29.4%増)2年ぶりに史上最高額を更新し、初の3,000億円超え。
◎欧州2,862億円(同25.4%増)2年連続で史上最高額を更新した。
◎北米2,365億円(同4.9%減)5年ぶりに前年度比マイナスとなるも3年連続2,000億円を超える高水準にある。

高精度高効率複合加工機NTシリーズに
長尺・大径対応の新機種
森精機製作所NT6600DCG受注開始

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2-35-16)は、長尺・大径ワーク対応の高精度・高効率複合加工機NT6600DCGの受注を4月23日より開始した。
 近年、航空機、石油・天然ガス、建設機械、船舶、さらに印刷機械などの分野において工作機械の需要が世界的に拡大している。それに伴い長尺・大径ワークの加工精度向上と納期短縮のため、工程集約が可能となる大型複合加工機の要求が高まっている。その要求に対応するため、森精機は複合加工機NTシリーズの新機種としてNT6600DCGを開発した。
 NTシリーズは、DCG(重心駆動)、DDMTM(ダイレクト・ドライブ方式モータ)、ORCTM(オクタゴナルラム)などの独自技術を余すところなく搭載し、旋盤とマシニングセンタを完全に融合した複合加工機として、多岐にわたる産業で好評を得ている。
 NT6600DCGは、NTシリーズの優れた機械構造を継承しながら、最大加工長さ6,076mm、最大加工径φ1,070mmであり、従来のNTシリーズより大物部品の加工に対応可能。また、Y軸ストローク660mmは同サイズの複合加工機においてクラス最大となる。
 Z軸早送り速度と工具交換時間(チップ・ツー・チップ)は従来の長尺ワーク対応機をはるかに凌ぎ、クラス最速の加工を実現。ロングボーリングバー対応や最大三基の振れ止め搭載など、長尺ワークに最適なオプションも揃えている。
 また、対象ワークに合わせた機械を選択できるよう、豊富なバリエーションを用意。最大加工長さは3,076mm、4,076mm、6,076mmの三種類、主軸最高回転速度は1,000 
min−1、1,500min−1の2種類、さらに第2主軸の有無により全12バリエーションとなっている。
 価格は、NT6600DCG/3000B(MSX―701V)が一台7,861万円、NT6600/4000B(MSX―701V)が8,444万円、NT6600/6000B(MSX―701V)が1億1,227万円。月産5台。
 森精機は、今後も実績あるシリーズのラインナップをより充実させ、対応可能な加工バリエーションを広げていく。
 ※DCG、DDMTM、ORCTMは森精機の日本、米国およびその他の国における商標又は登録商標。

ノダキ・イゲタロイセンター
5月2日、中川区にオープン

 ノダキ(社長=野田道典氏、本社=名古屋市西区名駅3-10-26)は、販売サービスの充実化のためノダキ・イゲタロイセンターを新設し、5月2日から営業を開始した。これにより一層のサービス向上に努める。
 また、本社営業部機器二課は市販営業部と改組し同センターに移転した。
 これを機に、昨年8月より運用を開始した、顧客販売店のパソコンからノダキのイゲタロイ標準品の在庫照会と発注ができるインターネットWeb受注システム「WIN―NET」(Web information of Nodaki―NET)の活用を一層進め、販売店の利便性向上を図る。
【ノダキ・イゲタロイセンター】
▽住所=〒454-0022 名古屋市中川区露橋2-22-4
▽電話=052-369-2330(代表)
▽FAX=0120-963-119(フリーダイヤル)

三菱マテリアル製品紹介
アルミ合金加工用高速高能率カッタ
「AXD7000形」発売
あらゆる加工形態に対応

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが開発、製造する刃先交換式・アルミ合金加工用高速高能率カッタ「AXD7000形」の販売を開始した。
 航空機産業では、多くの部品がアルミ合金から削り出しで製造されており、切削で除去する体積が多い加工形態となっている。そのため、高速回転が可能な高能率工具が必要とされている。
 「AXD7000形」は、二本のねじでインサートを工具本体に強固に固定することにより高速高能率加工を可能にし、また独自のねじれ刃の採用や高度なインサート研摩技術により高精度な加工を実現した。
 「AXD7000形」の主な特長は次の通り。
 @二本のねじでインサートを強固に固定する、高剛性2クランプスクリュー機構と独自のインサート飛散防止機構(AFI)の採用により、高速回転時の遠心力によるインサートのせり出しを防止し、安定した高速加工への対応を実現(切れ刃径φ50mmのカッタで最大回転速度30,000 min−1の加工が可能)。
 Aねじれ逃げ面を採用し、逃げ角の最適化を図ることにより、切れ刃強度を下げることなく、すくい角の大きい低抵抗刃形を実現(高剛性2クランプスクリュー機構と低抵抗インサートの組み合わせが、切れ刃径φ50mmのカッタで切屑排出量9,000cc/minを達成)。
 B独自の高精度ねじれ刃インサートの採用で、高品位な壁面加工が可能。
 C高いランピング性能を有し、あらゆる加工形態に対応可能。
 D高速回転時の振動抑制のための高バランスホルダ(10,000min−1においてバランス精度G6.3)。
 今回発売される「AXD7000形」(切れ刃径φ32〜125mm)はインサート7形状(2材種)、ホルダ14型番で、切れ刃径φ32〜40mmシャンクタイプホルダとインサートは4月15日発売、切れ刃径φ50〜125mmアーバタイプホルダは6月2日に発売開始となる。
 標準価格は、インサートXDGX227008PDFR―GL(TF15)が3,200円(税込み3,360円)、シャンクタイプホルダAXD7000R322SA32SAが61,700円(税込み6万4,785円)、アーバタイプホルダAXD7000―050A03RAが78,200円(税込み82,110円)。初年度の販売見込みは1億円。
深切込み加工用エンドミル「SPX形」に
φ63―BT50シャンクを追加
より大きな切込み量に対応
 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造する刃先交換式・深切込み加工用エンドミル「SPX形」にφ63―BT50シャンクを追加し、販売を開始した。
 このシリーズ追加により、さらに高い工具剛性が実現され、軸方向、径方向ともに、より大きな切込み量に対応。加工能率をより一層高めることが可能となった。
 「SPX形」φ63―BT50の特長は次の通り。
 @切れ刃長110mm〜261mmをラインナップ。(既存径のφ50シリーズに対し、261mmを追加。)
 A独特な波形切れ刃を有し被削材への食いつき衝撃を緩和。ビビリを抑制。
 Bらせん状に配置されたインサートは、二つの波形の切れ刃曲線が交互に交差するように設計されており、切りくずを細かく分断。切りくず排出性が良く、低抵抗。
 Cスクエアエンドミル用ヒールカットを採用し、工具のたわみによる本体の擦過や切りくずの巻き込みを防止し、本体の破損やビビリを抑制。
 今回発売されるホルダはSPX4R06324BT50NS、SPX4R06334BT50NM、SPX4R06344BT50NL、SPX4R06356BT50NXの4型番で、取り付けはBT50シャンクのみ。
 標準価格は、(代表型番)ホルダSPX4R06334BT50NMが288,000円(税込み302,400円)。年間1,000万円の販売を目標としている。
インパクトミラクルロングネックボールエンドミルに
ショートシャンクタイプ登場
焼きばめホルダに最適
 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造する“インパクトミラクルシリーズ”に2枚刃インパクトミラクルロングネックボールエンドミル(ショートシャンク)「VF―2XLBS」を追加し、販売を開始した。
 近年、携帯電話、デジタルカメラ等の小型の金型の増加に伴い、焼きばめホルダを採用した高速・高精度の小型マシニングセンタが増加している。このエンドミルは、これらの小型マシニングセンタにおける焼きばめホルダを用いた加工に最適化した全長を採用し、理想的な突出し長さを実現する。また、耐熱性・耐摩耗性に定評のあるインパクトミラクルコーティングを適用し、金型加工の高能率・高品位化を可能にする。
 「VF―2XLBS」の主な特長は次の通り。
 @全アイテムの全長を40mmとした、焼きばめホルダに最適な短全長タイプ。突出し長さを最適に設定できることにより、従来品以上の高能率・高品位加工を実現する。
 B耐熱性に優れたインパクトミラクルコーティングを適用。高い皮膜硬さと耐酸化性、高精度・高品位加工を実現する。
 今回は全19サイズの発売となり、標準価格は、(代表型番)VF2XLBSR0050N030(R0.5mm×首下長30mm)が4,730円(税込み4,967円)。販売目標を年間一億円としている。

前月比鋳鋼減・鍛鋼増、前年比ともに増
需要全般好調でフル操業状態続く
日本鋳鍛鋼会3月の鋳鋼・鍛鋼生産速報

 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国77工場)、鍛鋼(同20工場)の3月分生産実績を集計し、4月25日発表した。
 それによると、3月の鋳鋼の生産量は2万5,992二トンで前月比0.5%減、前年同月比4.1%増となり、鍛鋼の生産量は6万7,762トンで前月比3.8%増、前年同月比4.2%増となった。
 この結果、平成19年度第4・四半期(1〜3月)並びに平成19年度(4〜3月)の生産実績(速報)はそれぞれ次の通り。
 鋳鋼は第4・四半期が7万6,172トンで前年同期比5.9%増、平成19年度が29万7,240トンで前年比4.9%増であり、鍛鋼は第4・四半期が19万1,772トンで同5.2%増、平成19年度が75万1,591トンで同1.4%増となった。
 鋳鋼は平成10年に30万トンを割り込んで以来10年間で最高値を記録した。鍛鋼は昭和48年度の78万7,000トンに次ぐ史上2番目の記録となる。
 なお、今後の見通しについては、鋳鋼・鍛鋼とも需要全般が好調で、フル操業状態が続いているため、平成20年度も現在の生産レベルで推移すると予測している。
 また、3月の各地区の生産状況は次の通り(※数字は前年同月比)。
【鋳鋼】
 北海道124.0、東北111.5、関東信越98.1、東海北陸103.5、近畿98.3、中国110.9、四国114.0、九州102.7。
【鍛鋼】
 北海道101.2、関東信越98.2、東海北陸95.7、近畿118.0、中国107.2、九州98.5。

PB商品 スポットエアコンに
選べる3つのカラーが登場!
トラスコ中山地球に優しいオゾン破壊係数ゼロ

 機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=大阪市西区新町1-34-15)は、作業空間に応じて、選べる3つのカラーバリエーションをもつ、PB(プライベート・ブランド)商品スポットエアコンを発売する。
 TS―25EN―1(シルバー×ブラック)、TS―25EN―1B(ホワイト×ブルー)、TS―25EN―1GN(ホワイト×グリーン)のカラーバリエーション(いずれも単相100V首振り機能なし・質量37kg)で、メーカー希望小売価格は83,800円。ホワイト×ブルーとホワイト×グリーンはそれぞれ限定300台となっている。
 このほかシルバー×ブラックのタイプには、三相200VのTS―25EN―3(価格98,800円)、首振りタイプのTS―25DN―1(単相100V・価格98,800円)、TS―25DN―3(三相200V・価格113,800円)もある。
【主な特徴】
 @新冷媒「代替フロンHFC―407C(R407C)」を採用。
 A地球に優しいオゾン破壊係数ゼロタイプ。
 B新機能、排気ダクトカチッと合わせて固定可能に。
 C風量二段切替式。
 Dエアフィルターは標準以外にもオプションでオイルミスト・防じんタイプが選べる。
 E設置場所を選ばない、コンパクト設計(全幅約390mm、奥行約430mm、高さ約808mm・ダクト含まず)。
 Fミニドレン(5?ドレンタンク)機能付き。発生を極力抑える特許技術を駆使した最新設計。
 Gウレタンキャスターで、油の多い作業現場にも最適。
スタンド式工場扇
プラス1キャンペーン

 トラスコ中山では、スタンド式工場扇10台(1一種類)を一括購入すると、さらにもう1台がもらえるキャンペーンを9月30日まで実施している。2種類以上、10台一括で購入の場合は、エコタイプの工場扇(TFZ―45E)が1台プレゼントされる。
 キャンペーン対象機種は次の通り。
《スタンダード》
●品番=TFZ―45S(単相100V)
●メーカー希望小売価格=17,100円
●サイズ=ハネ径45mm、高さ1,400mm〜1,580mm、コード長さ2.2m
●材質(本体主要部)=アルミダイキャスト
●質量=10.9kg
(在庫限り)
《安全スイッチ付きタイプ》
●品番=TFZ―45SA(単相100V)
●メーカー希望小売価格=18,500円
●サイズ=ハネ径45mm、高さ1,400mm〜1,580mm、コード長さ2.2m
●材質(本体主要部)=アルミダイキャスト
●質量=11.9kg
(転倒時には自動的に電源OFFになる安全スイッチ付き)
《エコタイプ》
●品番=TFZ―45E(単相100V)
●メーカー希望小売価格=11,800円
●サイズ=ハネ径45mm、高さ1,220mm〜1,420mm、コード長さ2.2m
●材質(本体主要部)=樹脂
●質量=7.5kg
 トラスコの工場扇はプロ仕様で、コイル・モーター内部を密閉することにより、ほこり・塵・オイルミスト等に強く、信頼性・保守性が高いモーターを使用している。