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2009年(平成21年)4月
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2009年4月5日(日) 2342号
中部経産局管内
最近の地域総合経済動向

 中部経済産業局は3月11日、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)における最近の経済動向をまとめ発表した。経済活動に関する総括判断は「悪化している」で、この判断は今年1月発表から3カ月連続となった。また、個人消費の判断は前月の「弱含んでいる」から「急速に弱まっている」に下方修正。雇用の判断も前月の「製造業を中心に需給が急速に緩和している」から「製造業を中心に悪化している」に下方修正した。先行きについては、世界的な金融危機の実体経済への影響、地域の雇用情勢や中小企業の資金繰りなどについて一層の注視が必要であるとしている。
鉱工業生産・出荷・在庫
 生産は、大幅に減少している。
 鉱工業生産の動向を指数(1月速報)でみると、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、一般機械工業などが低下したことから、前月比10.0%減と4カ月連続の低下となった。また、前年同月比は35.1%減と6カ月連続の低下となった。
 出荷は、輸送機械工業、一般機械工業、電子部品・デバイス工業などが低下したことから、前月比14.0%減と6カ月連続の低下となった。また、前年同月比は37.9%減と6カ月連続の低下となった。
 在庫は、輸送機械工業、一般機械工業などが上昇したことから、前月比2.3%増と2カ月ぶりの上昇となった。また、前年同月比は2.8%増と11カ月ぶりの上昇となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では6カ月連続で前年を下回り、北陸電力管内でも6カ月連続で前年を下回った。
主要業種の動向
◆輸送機械
 輸送機械の生産は、大幅に減少している。
 乗用車は、米国、EU向け及び国内向けが大幅に減少、新興国向けも減少していることから、大幅に減少している。
 自動車部品は、国内完成車向け、海外メーカー向け、国内メーカーの海外現地工場向けなどいずれも減少していることから、大幅に減少している。
 航空機体部品は、新型機向けの納入の延期などから、緩やかな減少傾向となっている。
◆一般機械
 一般機械の生産は、大幅に減少している。
 金属工作機械は、国内向け、海外向けともに大幅に減少している。
 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けの落ち込みから、大幅に減少している。
 土木建設機械は、世界的な受注の落ち込みから、大幅に減少している。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、大幅に減少している。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)の海外需要の減少などを受けて、減少している。
 液晶素子は、テレビ向けや携帯電話向けなどの需要の減少から、大幅に減少している。
◆電気機械
 電気機械の生産は、大幅に減少している。
 開閉制御装置・機器は、自動車向け、工場ライン向けを中心に減少傾向となっている。
 内燃機関電装品は、自動車向けを中心に大幅に減少している。
 電動機は、自動車向け、工場ライン向けなどを中心に減少傾向となっている。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、減少傾向となっている。
 民生用電子機械は、液晶テレビやビデオカメラなどで需要が減少していることから、減少傾向となっている。
◆金属製品
 金属製品の生産は、減少傾向となっている。
 アルミニウム建材は、ビル用、木造住宅用を中心に緩やかな減少傾向。
 ばねは、自動車向けを中心に大幅に減少している。
 ガス機器は、国内需要の低迷から低水準で推移している。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、大幅に減少している。
 鋼板は、自動車向け、建産機向けを中心に大幅に減少している。
 棒鋼は、民間建築向けを中心に大幅に減少している。
 特殊鋼鋼材は、自動車向け、建産機向けを中心に大幅に減少している。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、大幅に減少。
 触媒担体・セラミックフィルタは、米国向けなどの減少から大幅に減少している。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、減少傾向となっている。
 繊維は、中国等からの輸入品との競合や衣料品向け需要の低迷、自動車向け化学繊維需要の大幅な減少などから、減少傾向となっている。
 陶磁器は、タイルなどが建築需要の減少により低調であることや、飲食器が安価な輸入品に押されて低迷していることなどから低水準で推移している。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費
 個人消費は、急速に弱まっている。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、10カ月連続で前年を下回った。百貨店は、衣料品や高額品を中心にクリアランスが不調だったことなどから、14カ月連続で前年を下回った。スーパーは、衣料品の不振に加え、客単価の下落などから6カ月連続で前年を下回った。
 コンビニエンスストア販売は、たばこ自動販売機に成人識別機能が導入されたことにより、たばこの売上が増加したことなどから、19カ月連続で前年を上回った。
 乗用車販売は、普通車、小型車が6カ月連続で、軽自動車が3カ月連続で前年を下回ったことから、全体でも6カ月連続で前年を下回った。
 家電販売は、DVDなどが堅調なものの、パソコン、デジタルカメラ、携帯電話などの情報家電の不振に加えて、薄型テレビなどが伸び悩んでいることから、2カ月連続で前年を下回った。
◆設備投資
 設備投資は、製造業を中心に削減の動きが広がっている。
 製造業では、自動車関連を始めとする製造業全般で可能な限り圧縮する動きが広がっている。
 非製造業では、電力などで下方修正の動きもみられる。
 なお、管内主要八社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、一般機械工業向けが5カ月連続で、自動車工業向けが6カ月連続で前年を下回り、全体でも7カ月連続で前年を下回った。
◆公共投資
 公共投資は、低調に推移している。
 公共工事請負金額をみると、「国」「独立行政法人」で前年を下回ったものの、「市区町村」「県」「地方公社」「その他」で前年を上回り、全体でも2カ月連続で前年を上回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、緩やかに減少している。
 新設住宅着工戸数をみると、持家が4カ月連続で、貸家が3カ月連続で、分譲が2カ月ぶりに前年を下回り、全体でも3カ月連続で前年を下回った。
◆輸出
 輸出は、大幅に減少している。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、6カ月連続で前年を下回った。品目別でみると、「自動車」「自動車の部分品」などが前年を下回った。主要地域(国)別でみると、米国向けが17カ月連続、EU向けが12カ月連続、アジア向けが6カ月連続で前年を下回った。
◆雇用
 雇用は、製造業を中心に悪化している。
 新規求人数は、人材派遣を含むサービス業、製造業などの業種を中心に18カ月連続で前年を下回った。
 有効求人倍率は、急速に低下している。
 完全失業率は、上昇している。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、5カ月連続で前年を上回った。
 企業倒産は、このところ中小零細企業や建設・不動産関連企業を中心に増加している。

INTERMOLD2009
第20回金型加工技術展
4月8日(水)〜11日(土)東京ビッグサイトで

 日本金型工業会主催による「INTERMOLD2009(第20回金型加工技術展)/金型展2009」が4月8日(水)から11日(土)までの4日間、東京ビッグサイトにて開催される。日本金属プレス工業協会主催の「金属プレス加工技術展2009」も同時開催。国内外から工作機械メーカー、工具・ツーリング・測定機器メーカー、CAD/CAM・CAE関連、金型補修関連企業や金型メーカー、金属プレス加工事業者などが出展し、今回は257社・807小間(2月5日現在)での開催となる。
 同展は金型総合見本市として、金型の設計・製造からプラスチック・金属プレス成形に至る一連の工程を網羅し、現在注目を集める最先端の素形材技術・情報を発信する。
 併催企画では、トヨタ自動車専務取締役生産技術本部長・井川正治氏の基調講演や主催者セミナーをはじめ、今回は20周年記念企画として「日・中・韓 大学金型グランプリ」と型技術協会・インターモールド振興会との共同企画であるシンポジウムを実施するほか、金型専門技術セミナーや出展企業によるテクニカルワークショップ、オープンセミナーなど、多くの催しが予定されている。
 主催者側は大手メーカー、サプライヤー、中小零細企業に至る製造業関係者の来場を多く見込んでいる。
【開催概要】(2月5日現在)
▽名称=INTERMOLD2009(第20回金型加工技術展)/金型展2009
▽主催=社団法人日本金型工業会
▽名称=金属プレス加工技術展2009
▽主催=社団法人日本金属プレス工業協会
▽会期=2009年4月8日(水)〜11日(土)の4日間、10時〜17時
▽場所=東京ビッグサイト 東2、3ホール(東京都江東区有明3―21―1)
▽入場料=1000円(招待券持参者、事前来場登録者は入場無料)
▽出展者数=257社・団体
▽出展規模=807小間
▽予想来場者数=6万5000人
▽来場対象=金型メーカー、金型ユーザーなど金型産業関係者、自動車・自動車部品、家電・情報通信機器、医薬、食品など各種製造部門
20周年特別企画シンポジウム
「次世代ものづくりと技術戦略」

 4月9日(木)12時30分〜17時30分、会議棟1FレセプションホールAにて、定員400名(聴講無料・事前登録制)
 〈司会進行〉九州工業大学情報工学部機械情報工学科教授 鈴木裕氏
 「ものづくり国家戦略ビジョンと技術戦略」経済産業省製造産業局ものづくり政策審議室長、素形材産業室長 渡邉政嘉氏
 「NPWを基軸とした金型づくり」日産自動車車両生産技術本部プレス技術部主管 田中美徳氏
 「極短リードタイムを実現するProcess Innovationへの取り組み」ホンダエンジニアリング車体塑型技術部部長 田岡秀樹氏
 「不況を生き抜くイノベーション戦略」サイベックコーポレーション バリューテクノロジー研究所 社長 平林健吾氏
 パネルディスカッション「ものづくり将来技術でピンチをチャンスに!こんなときこそ元気を出そう〜」〈コーディネーター〉渡邉政嘉氏〈サブコーディネーター〉型技術協会会長 前川佳徳氏〈パネラー〉田中美徳氏、田岡秀樹氏、平林健吾氏

あらゆる金型加工に対応する
最強のラインアップを集結
森精機製作所5軸MCなど3台を展示

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2―35―16)は、4月8日から11日まで東京ビッグサイトで開催される「INTERMOLD2009」に、金型加工に最適な、5軸制御高精度立形マシニングセンタ「NMV5000DCG」、高精度立形マシニングセンタ「NV4000DCG」並びに金型加工用高精度立形コンパクトマシニングセンタ「NVD1500DCG」を出品する(ブース 東3ホール571)。
 5軸制御高精度立形マシニングセンタ「NMV5000DCG」は、ワンクランプで把握部以外の全加工が可能となり、金型加工の高効率・高品位加工を実現。森精機の独自技術DCG(重心駆動)、DDM(ダイレクト・ドライブ方式モータ)、ORC(オクタゴナルラム)を搭載し、ますます高まる複雑形状ワークへのニーズに応える。
 主軸最高回転速度は12、000min−1(オプションで20、000min−1)。旋削加工も可能となり、複合加工を実現することで生産性を飛躍的に向上させる。また、基本性能だけでなく5軸制御加工機に特有な段取り作業の難しさを克服するべく、作業者のテーブルへの接近性を重要視し、作業性の良さも追及している。
 五軸制御加工の支援機能として最新の次世代オペレーティングシステム「MAPPSV」を搭載。リアルタイムな干渉チェック機能や、複合加工用の高速固定サイクル機能により、段取りとプログラミング時間を大幅に削減する。
 〈主な特長〉
 @B軸とC軸において高速送りを可能にするDDMを採用し、世界最高峰の5軸機構を実現した。
 A油圧治具、パワーチャック、APC、パレットプール装備時も、旋削仕様(オプション)が選択できる。
 B機械上部に移動体をバランス良く駆動させるTop Box in Box構造を採用し、またZ軸ではORCを採用することで熱変位を抑え、優れた直進性を実現。さらにB軸とC軸の旋回軸ではDDMを標準装備している。
 高精度立形マシニングセンタ「NV4000DCG」は、高速性、加工精度、剛性、作業性をユーザーの利益向上につなげるべく理想的な形で具現化した、立形マシニングセンタの世界基準NVシリーズのひとつ。
 主な特長は、@振動を最小化するDCGにより、高品位加工、高加速化、工具寿命の延長などを実現A熱変位制御機能をオプションで搭載し、長時間にわたる運転にも安定した加工精度を維持する。
 金型加工用高精度立形コンパクトマシニングセンタ「NVD1500DCG」は、高品位金型加工のための豊富な機能・装備をもつ。最小移動単位・最小設定単位は0.0001o。
オープンセミナーも開催
 4月10日午前11時30分よりオープンセミナー会場にて、秋篠金型研究所金型製造技術課マネージャーの角野充彦氏が「秋篠金型研究所における改善事例とその加工技術」と題してセミナーを行う。秋篠金型研究所は、森精機が金型用加工機械の設計へのフィードバックと金型メーカーへのサポートを目的に設立。セミナーではこれまでに実施した改善例と加工技術について説明する。
独国ギルデマイスターと業務・資本提携
グローバルな事業展開を拡大強化

 森精機製作所は3月23日、独国のギルデマイスター(GILDEMEISTER AG)との業務提携および資本提携に合意したと発表した。
 ギルデマイスターは、欧州の工作機械市場におけるナンバーワン企業。今回の業務・資本提携は、工作機械の主要消費、生産地であるアジア、欧州のそれぞれの市場において最大規模の工作機械企業が手を結ぶことで、販売面、供給面ともに業界において圧倒的な地位を築きあげることを目的としている。
 森精機は、販売面においては日本および米国に強みを有し、製品面においては多品種展開を行い、中でも複合加工機、マシニングセンタ、旋盤に強みをもつ。工作機械の主要部品であるスピンドル・モータ、ボールネジなどを内製しており、製品の垂直統合を特色としている。
 一方のギルデマイスターは、販売面においては、欧州で高いシェアをもち、直販体制が特色。森精機同様多岐にわたる製品を有し、中でも5軸マシニングセンタ、大型マシニングセンタ、低コスト機に強みをもつ。
 両社の間には地域展開および製品展開において十分な補完関係が期待できる上に、それぞれがもつ技術的な優位性、強力な販売網および強固な財務体質を融合することで、グローバルにより競争力のある新たな事業モデルの構築が可能との考えから、業務・資本提携を行うことを決定。今後両社は、グローバルな工作機械市場でのリーダーシップの確立を目指して、互いに協力していく。
 主な業務提携の分野は@製造A購買B開発C販売・サービスなど。シナジー実現に向けた施策として、両社はマネジメントの相互派遣について合意しており、森社長はギルデマイスターの監査役会監査役に就任し、ギルデマイスターのKapitza CEOは森精機の専務執行役員として就任する。
 また、森精機はギルデマイスターが第3者割当にて発行する普通新株式227万9500株(今回の第3者割当増資後の議決権割合5.0%)全株を総額1807万6435ユーロにて引受け、ギルデマイスターは森精機普通株式442万6000株(議決権割合5.0%)を市場買付等により取得する予定。

黄銅フルボアボールバルブ
イタリアRuB社製
大清 他社との差別化図る

 大清(名古屋市東区白壁4―95・電話052―931―1506、社長=大藪淳一氏=写真)は、今まで取り扱ってきたジェームスバリーの300シリーズに代わり、RuB社(伊)の「s・84黄銅フルボアボールバルブ」を取り扱うことになった。
 イタリアのRuB社は、約200年の歴史を持ち、最新のNC設備によって自動化され、ITを駆使した生産管理の下に、年間数10万個の黄銅バルブを製造する業界屈指のメーカー。
 ジェームスバリーの300シリーズもOEMで製造していた関係上、s・84はジェームスバリーのバルブと、ハンドルの色とロゴ以外はまったく同じ。
 また、不慮の事故を防止するための「ロックハンドル付フルボア鍛造真鍮製ボールバルブ」(s・93BSPT排気口付)も取り扱っている。
 同社が、輸入品の取扱いを始めたのは昭和63年の3月。既に20数年の実績がある。
 それまでは、品質、性能の両面で、高い水準にあると認められていたにも関わらず、価格面で国産との競争が難しかった輸入品が、円高により、国産品よりも安価に手に入ることが可能になったことが大きな要因だった。
 また、バルブに関しては、国内の2大メーカーの製品が大半を占め、同業者が同一商品を扱っている関係で、売上を伸ばすことが難しく、こうした現状を打ち破るためには取扱い商品の見直しを行い、他社との差別化を図ることも大きな狙いだった。
 また同社は、環境に配慮した取り組みを自主的かつ積極的に実施している事業所として、平成19年3月22日に名古屋市より「エコ事業所」として認定を受けている。
 「水道の蛇口からロケットの部品まで、モノが流れるところの機器を取り扱って80余年になります。『流す』=簡単な事のようですが、流れるモノの種類、温度、圧力によって、適切な機器を選定しなくてはなりません。単純な中にも深い知識が必要です。このような中におきまして、より環境負荷の低いシステムを、お客様に提案する『ソリューション企業』を目指してまいります」と、大藪社長は所信を述べている。
 その他詳細については、直接同社に問い合わすとよい。

漏電遮断器機能付き!
大容量メタルセンサーリール
ハタヤリミテッド大型コアドリル対応

 ハタヤリミテッド(名古屋市中区大須4―10―90・電話052―261―3821)は、金属感知機能付きの「大容量メタルセンサーリール」をこのほど発売した。
 同センサーリールは、通信工事・配管工事などの現場でのコンクリート中の金属を感知し電源を遮断するという機能を持った、同社のロングセラー商品「メタルセンサーリール」を、大型コアドリルに対応するように改良を加えた新タイプ。
 従来のメタルセンサーリールでは、大型のコアドリルを使用していてコンクリート中の水分などでアース検知金属部と抵抗数値の差が小さい時、微量の電圧低下でも影響を受け感知感度が鈍り誤動作が起きることもあった。
 新しい「大容量メタルセンサーリール」は、メタルセンサー回路に電圧安定化電源を取り付け、85V〜115Vまでの電圧変動にも影響なく安定した感度で動作する。
【主な特長】
 @コンクリート中の見えない金属をメタルセンサー機能で鋭く感知A金属に触れると0.1秒以内で感知。ブザーとともに電源を遮断する。配管や配線の切断、工具の破損、反動衝撃による事故を防ぐ。
 A漏電遮断器機能付き=漏電を感知すると0.1秒以内に作動して電源を遮断する。
 B感度調整機能付き=コンクリートの通電性が高くメタルセンサーが早く作動する時は、ツマミで感度を調整することができる。
 価格は、9万6000円。
 詳細については、直接同社に問い合わすとよい。

湯温の変化を最小限に抑える
スーパーサーモ800シリーズ
KVK 発売以来好評!

 KVK(岐阜市黒野308・電話058―239―3111)では、温度に素早く反応して湯温の変化を最小限に抑え、いつでも快適な安定したお湯を提供する「スーパーサーモ800シリーズ」を発売し好調な売れ行きを示している。
 800シリーズは、温調カートリッジにSMA(形状記憶合金)を採用し、温度に素早く反応して湯温の変化を最小限に抑え、快適なシャワーがいつでも手軽に楽しめる「サーモスタット式シャワー水栓」。
 主な特長は次の通り。
@SMAサーモカートリッジを搭載
 温調カートリッジにSMA(形状記憶合金)カートリッジを採用。温度に素早く反応して、湯温の変化を最小限(プラス2℃以内)に抑え、いつでも快適な安定したお湯を供給する。
Aこんなに快適なSMA
 シャワーを使用中などに、シャワーの出し止めを行った時、一瞬お湯が熱くなる不快な現象(オーバーシュート)をなくした。
B思わず触れても安心
 ボディの間に空気層を作り、表面への放熱を防止する。うっかり触れてしまっても熱くなく、安心して使用できる。
C断熱カバー
 ソケット部には樹脂製のカバーが標準装備されているので安心して使用できる。
D操作しやすいダブルフィットハンドル
 切り替えハンドル・温度調節ハンドルとも、ハンドル正面と後ろ側の「ダブル突起レバー」により指にフィットし、握りやすさ、回しやすさが一段とアップしたハンドルを採用。石鹸の付いた手でも楽に操作ができる。
E止水操作しやすいノッチ機構
 「止」の位置で引き込むようなノッチ感があり「止」の感触が手に伝わりやすいので、とても操作しやすいハンドル。
F便利なホースフック付ハンガー
 ホースが床に垂れないようシャワーハンガーに引っ掛けることができ、洗い場が広く使える。また、足への引っ掛かり防止にもなり安全。
Gシンプルでスタイリッシュ
 水栓の前出を従来より抑えたスタイリッシュNewデザインボディ。浴室にスッキリと溶け込むデザインとなっている。
 価格は、3万1700円から4万1600円までの各種。
 その他詳細については、直接同社へ問い合わすとよい。

各営業所のユーザー対象に
INAX新商品内覧会
山 信 総勢350名が参加

 山信(名古屋市熱田区中田町・社長=小川 信氏=写真)では、3月11日・12日の両日に「2009年INAX新商品内覧会」を開催し、各営業所から参加者総勢350名がバス10台に分乗して内覧会会場のINAXテクノトレーニングセンターへ集合し、それぞれの会場に分かれて、2009年発表の新商品の数々について研修した。
 内覧会に先立ち小川社長は、平素のご愛顧に対してお礼を述べたあと、「本日はINAXさんの2009年の新商品を取り揃えました新商品内覧会を開催させて頂きます。ごゆっくりと見て頂きまして明日からのご商売に活かして頂ければ幸いです。また、ご覧頂きますエコセンターでは、あらゆる住宅のリフォーム廃材を回収しており、住宅設備機器への再資源化に取り組んでおります。私共も塩ビ管リサイクルに加え、廃シャワートイレリサイクルをこのほど実施することになりました。循環型社会の構築に繋がる環境活動の一環と捉えて頂きまして、共に社会に資源を還元する活動にご理解とご協力をお願いいたします。これからも私共山信とINAXさんとで一生懸命お手伝いさせて頂きます」と挨拶。
 引き続いて、INAX中部統括支社名古屋支社名古屋営業所竹下課長から、「平素は山信さんを通じまして私共の商品をご愛顧頂きましてお礼申し上げます。本日は2009年の新商品を展示紹介いたしておりますので、じっくりと見て、触れて頂きまして明日からのご商売にお役立てて頂ければ幸いです」と歓迎挨拶。
 続いて、内覧会の概要説明を受けた後、CLステージプレゼンテーション、システムキッチン、洗面化粧台、ユニットバスの「住器新商品コーナー」、浴槽・ユニットバス、シャワートイレ、洗面化粧台等の「常設展示コーナー」、エコカラット、エクステリア、インテリア、パブリック等の「タイル建材新商品コーナー」、住宅向け商品、水栓金具、アクセサリー等の「設備新商品コーナー」をつぶさに研修した。
 また、一昨年5月に開設した「INAXエコセンター常滑」とトイレ機器の数々の製品を生産しているINAXの主力工場「榎戸工場」も見学した。
 「エコセンター」では、リフォーム廃材の回収から分別、再生まで、一貫した廃材回収循環システムを構築し、再資源化が難しいとされているガラス・陶磁器くず、廃プラスチック類、パーティクルボードなどの木くずとの複合物を、製造場面で培ったノウハウを活かし、職人による分解・分別を徹底して行い、再資源化を促進している。再資源化の対象は、浴槽、トイレ、洗面化粧台などの住宅設備機器類のほか、外装材、屋根瓦、畳などに及ぶ。さらに100%再資源化を目指した商品開発も、メーカーの責任として考え、資源循環型の商品開発を積極的に推進している。
 「榎戸工場」では、洋風便器、小便器、トイレ貯水タンク、洗面器など衛生陶器全体の約4割を生産している。
 成形ラインは、古くからの手法である石膏型ラインと、生産能力の高い樹脂型ラインの2種類があり、石膏型は100〜120回の使用で寿命となるため、製造工程から出る廃棄物は最も量が多くなる。これに対して樹脂型は1万回以上も使用でき、生産能力も石膏型の1日2個に対し1日72個と圧倒的。量産品を樹脂型で成形した少量多品種を石膏型で成形するなど、商品需要に応じた生産ラインを敷いている。また、廃棄となった石膏型は細かく砕いて分別し、セメント原料にリサイクルしている。
 衛生陶器の生産ラインは、世界各地から厳選された@原料をA微粉砕のあとB撹搾し、C型づくり、D成形・接合、E乾燥、F白素地の選別・仕上げ、G施釉、H焼成、I検査、J梱包・出荷の順に見学した。

事業承継のQ&A
〜M&Aに関する質問〜

Q3 会社の売却に関心がありますが、年商が小さな企業でも、売れるのでしょうか?
A3 会社が売れるかどうかは、規模の大小はあまり関係ないと言えます。むしろ、その企業の事業内容、技術、特長、将来性、収益力などによります。
 事業に魅力があれば、売上規模は問題とならないケースが通常です。また、買収を検討している企業にとって、社内の管理体制の整備が出来ている企業は魅力的に映ります。
 つまり、買い手から見て、その企業を買うことでメリットがあると思えるかどうかが重要なポイントになります。
 規模が小さいからといってあきらめずに一度ご相談下さい。
Q4 会社を売却するにはどれくらいの期間がかかりますか?
A4 売却までの期間については、会社によってまちまちなので、一概にお答えすることが出来ません。
 一般的に言うと、通常のM&Aであれば、半年〜1年くらいで取引は完了すると言えます。また、買い手候補がいる場合、順調に進めば3カ月ないし半年で終わるケースもあります。それ以上かかることも多くあります。
 というのは、M&Aでは取引先・従業員(組合)といった関係者が多いため、取引成立・調印までの過程では思いもよらないアクシデントが出てくることが少なからずあるからです。
 重要なことは、早めにM&Aの検討を始めることです。社長も会社も健康・健全で、かつ時間的に余裕がある状態で買い手先を探すことが重要になってきます。必ずしも、理想的な相手先が見つかるとは限りません。
 「成約する可能性は何%ぐらいありますか?」などと私どももよく聞かれます。私どもアドバイザーとしても、無駄に期待をさせることも出来ません。そのため、このようなご質問にはお答え出来ません。
 ただ、過去の経験とデータ等で、ある程度の目安は出させて頂くことにはしております。ただし、その時の市場環境(例えば、同業他社も売り手希望が多い)や他社との技術力等との差がどの程度なのかによって、目安となる見込みも大きく狂うことがあります。また、案件が100%成約するとは限りませんのでご了承下さい。
*  *  *
【株式会社コスモスコンサルティング】
 〒460―0008
名古屋市中区栄1―12―10フシミファーストビル5F、電話052―201―3775、FAX052―201―3875、ホームページhttp://www.cosmos.gr.jp/

真空吸着テストルーム
「バキュラボ」をオープン
シュマルツ最適なソリューションを提案

 シュマルツ(本社=横浜市都筑区池辺町3595)は、真空吸着テストルーム「VacuLab バキュラボ」を開設した。
 生産設備の省力化、高速化及び品質向上のためにワークの安定搬送が重要な課題となっているFA設備関連の現場において、同社のバキュラボを利用することで最適なソリューションを見つけることができる。同施設には様々なタイプの吸着パッド、グリッパー、真空発生器、真空センサーが準備されており、通気性のあるワーク、表面が粗いワーク、形状が複雑なワークなども対応が可能。これらは同社の真空エンジニアがサポートし、すべて無償で利用できる。
 バキュラボの利用方法は次の2通り。
@顧客がテスト用ワークサンプルをシュマルツへ送り、シュマルツの真空エンジニアがテストを行う。その際、シュマルツは写真またはビデオ撮影を行い、テストレポートを顧客に提出する。
A顧客が自らテストワークを持ち込み、シュマルツの真空エンジニア立会いの下でテストを行う。この場合、生産ラインの要求、条件などの詳細な打ち合わせにより、顧客は最適なソリューションの提案をその場で受けることができる(テストワークサンプルはL×W×H=10m×3m×3mまで可能)。
 ▽所在地=横浜市都筑区池辺町3595▽営業時間=午前9時〜午後6時▽電話=045―308―9940※利用に際しては事前電話予約が必要。

天童よしみ「紅頭巾」観賞
恒例の御園座観劇会
中京製作所顧客20余名を招待

 中京製作所(名古屋市中川区柳川町・社長=竹田隆一氏)では、恒例の「御園座観劇会」(第12回目)を3月7日に実施し、招待客20余名を「天童よしみ特別公演」に招待した。
 御園座公演は天童よしみにとっては3年ぶり2度目の公演。
 第1部の「紅頭巾〜弁天小僧」は、天童よしみの当たり役であり、2回目となる今回は様々な趣向を盛り込み、「紅頭巾」が大活躍する。
 第2部のオンステージは、歌謡界最高峰のひとりと称賛される歌唱力が余すところなく披露され、愛されるキャラクターと力強い歌声で客席を魅了した。
 第1部の「紅頭巾〜弁天小僧」は、一膳飯屋の看板娘・小春こと天童よしみは、今は亡き、岡引の父の「江戸の悪を一掃する」との遺志を継いで、人知らず「紅頭巾」に姿を変えて悪を懲らしめるストーリー。
 ある日、江戸で屈指の鼈甲商の主人が何者かによって命を奪われた。その後、主人の一人娘も何者かに襲われるが間一髪で紅頭巾に扮した小春に助けられる。年の離れた主人の後妻が疑われるが、確たる証拠もなく事件は宙に浮いた状態が続く。小春は胸に引っ掛かるものを感じながらも、必ず事件を解決すると心に決めるのだった。そんな中、小春の店によれよれになった旅役者の座長が「かくまってほしい」と現れる。なんでも、主人と一人娘が襲われたところに居合わせてしまい、犯人に目撃されたので殺されないように逃げ回っているという…。
 第2部の「歌のオンステージ」では、少女時代から天性の歌声で多くの喉自慢大会に優勝し、読売テレビの全日本歌謡選手権で10週勝ち抜き、最年少で7代目チャンピオンに輝いた抜群の歌唱力は、珍島物語で130万枚の大ヒットを飛ばした。
 オンステージでは、花束、ハバネラ、梅いちりん、春が来た、星の流れに、美しい昔、珍島物語、道頓堀人情、あんたの花道、幸せはすぐそこに、天までとどけなど、10数曲を披露した。
 招待客も大変に満足し、見送りの竹田社長に「お芝居はぎこちなさがありましたが、圧倒的な歌唱力、艶、伸び、張りなど、聴かせて酔わせる熱い歌声の天童節に魅了されました」と、みな口々に御園座観劇会を絶賛していた。

4月1日受注分より
希望小売価格改定
TOTOユニットバスなど

 TOTOは、4月1日受注分より衛生陶器・ウォシュレット一体形便器・ユニットバス等の希望小売価格を改定する。
 2004年以降、素材価格及び燃料価格が高騰し、調達の集約・生産効率の向上等によるコストダウンを図ってきたが、すべてを吸収することが困難な状況となり、2006年7月および2007年2月に企業努力で吸収不能な原材料費・燃料費の増額分を上乗せするかたちで一部商品の希望小売価格を改定した。
 昨年9月以降、金融危機と実体経済の悪化により原油等の資源価格、銅などの素材価格は下落傾向にあるが、衛生陶器の原材料となる土石、樹脂等の一部素材や、鋼板など一部加工品の調達価格については、前回の価格改定時と比較し依然高止まりの状況が続いている。このため、今年4月より衛生陶器、ユニットバスルーム等について次のとおり希望小売価格を改定する。
 記
1、トイレ関連
 ▽便器、タンク、手洗い器等の衛生陶器=平均3%程度
 ▽ウォシュレット一体形便器=平均2%程度
※ウォシュレットのシートタイプは対象外。
2、浴室関連
 ▽集合住宅用ユニットバスルーム=平均5%程度(ホテル、病院用等用途別ユニットバスルーム含む)
 ▽リモデル(増改)バスルームWHシリーズ=平均3%程度
 ▽いものホーローバス=平均5%程度
※戸建システムバスルーム、WHシリーズ以外のリモデルバスルームは対象外。
3、洗面関連
 ▽洗面器、洗濯流し等の衛生陶器=平均3%程度
4、キッチン関連
 ▽いものホーローシンク=平均8%程度
5、その他
 ▽タイル・建材=平均1%程度

「人と地球に優しいモノづくり」
ジェイテクト・井高フェア

 機械工具総合商社の井高(社長=高田研至氏、本社=名古屋市中区上前津)は3月5日午後1時より、愛知県刈谷市のジェイテクトカスタマーセンターで「ジェイテクト・井高フェア」を開催した。
 今展示会は、現在の厳しい経済情勢を「不況に打ち勝つ技術情報を提供できるチャンス」ととらえ、“人と地球に優しいモノづくり”をテーマに、モノづくりと品質に関する商品を多数紹介、300名余りが来場した。
 開場に先立ち午後零時30分より開会式が行われ、高田社長が「今回の展示会は、ポイントを絞って、お客様が本当に困っていることは何かということを考えて行おうということになりました。現在非常に厳しい状況で、来年度もさらに続くといわれておりますが、改善については行っていこうとする動きもあるといわれています。お客様は改善、原価低減、そして環境問題等、今困っていることに対しては予算を取れるという状況ですので、その中でPRをさせていただきたいと思っております。いずれにいたしましても、厳しい状況の中お客様に来ていただけるのは、何かを求めていらっしゃるということだと思っておりますので、本日ご参加いただきましたメーカーの皆様から積極的に声を掛けていただいて自社のPRをし、お客様に少しでも役に立ったと思っていただけるような展示会にしたいと思います」と挨拶。
 ジェイテクトの辻名古屋支店長は「大変厳しい中、このようなフェアを井高様のご協力により開催できますことを深く感謝申し上げます。80年前に世界恐慌があり、それに匹敵する、あるいはそれを越える未曾有の不況が来ておりますが、80年前も何とか立ち上がって今日に至ったわけです。我々といたしましても、一つポイントといたしましては、自動車はもとより、今回は自動車以外のインダストリーにも目を向けていきたいと思います。まだまだ伸びていく業種がありますのでよろしくお願いいたします。この井高フェアを成功裡に終わらせたいと存じます。お力添えのほどよろしくお願いいたします」と挨拶し、午後1時のオープンとなった。
 出展メーカーはジェイテクト他17社。最先端技術で高能率、高精度加工を実現するジェイテクトの各種マシニングセンタや研削盤などの工作機械をはじめ、省力化商品、環境商品、それにデンソーウェーブからはロボット、バリ取り装置、ツールなど多数の製品が展示・実演された。

三井幹事長はじめ全役員留任
秋には工場見学を計画
ジュニアー会21年度総会を開催

 ジュニアー会(幹事長=三井重信氏・三井機工社長)は、3月10日午後6時より名古屋駅前のキャッスルプラザ2階「桃園」で、会員20名が参加して平成21年度総会を開催した。
 会則により三井幹事長が議長となり議案審議を行い、平成20年度事業報告、同決算報告を原案通り承認可決。
 平成21年度幹事団選出の件では、全役員の留任を決め、幹事長に三井重信氏、副幹事長に倉地久雄氏、幹事には熊田誠司氏、野崎憲昭氏、会計並びに事務局に岩田となった。また、野崎氏がゴルフ会の担当幹事も兼任する。
 引き続き新幹事団の下で、平成21年度事業計画案、同収支予算案について審議し、原案通り承認可決した。事業計画では、4月の講演会に山下機械会長を招聘し業界についての話を聞くほか、6月には窪田貞三氏のリーダーズドメインが開催する講演会への参加を予定。また、10月頃に工場見学会として作業工具メーカーの京都機械工具(KTC)の見学を行う。
 その他、来年度会発足25周年を迎えるに当たり、実行委員長に川島健一氏が任命された。
 以上で審議を終え、幹事長に再選された三井氏が「引き続き、幹事長を拝命いたしました。力不足ではありますが、一生懸命に務めさせていただきます」と挨拶し力強い発声で乾杯、懇親会に移った。
 懇親会では、昨年、高知の山崎技研を見学の折に購入した「べく杯」も登場し、その使い方や当日の逸話などで盛り上がった。100年に一度といわれる大不況の最中ではあるが、皆で力を合わせて来年の25周年を大いに祝おうとも話し、和やかなひと時を過ごした。

4地区とも景況感は悪化
愛知は自動車の低迷が直撃
全機工連 中部ブロック会議開催

 全日本機械工具商連合会の中部ブロック会議(ブロック長=伊藤高潤氏・春日鋼機社長、愛知県機械工具商業協同組合副理事長)が3月9日午後3時より、名古屋駅前のホテルキャッスルプラザで開催され、愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)、岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)、三重県機械工具商協同組合(理事長=伊藤紀昌氏・大信工機社長)、浜松機械工具商協同組合(理事長=吉田治郎七氏・吉田社長)の組合員・賛助会員ら約80名が参加して意見交換を行った。会議では4組合の代表が各地区の厳しい現況を報告。その後の緊急経済講演会で東京福祉大学大学院教授・経済学博士の水谷研治氏が「日本経済のゆくえ」をテーマに講演し、参加者は熱心に聞き入っていた。この中部ブロック会議は各地区の持ち回りで毎年開催されるもので、今回は浜松組合が設営を担当した。
 ブロック会議は、浜松組合の杉野泰治副理事長(浜松機材社長)の司会で進められ、はじめに伊藤中部ブロック長が挨拶で「他地区では既にブロック会議が終了しており、先日の全機工連の常任理事会でその内容が報告されましたが、あまり良い話が無いという状況であります。中部もご多分にもれず,良い状況ではない中でのブロック会議です。本日は、水谷先生をお招きして良い話が聞けるかと期待をしております。また浜松、三重、岐阜、愛知の各理事長もしくは副理事長に各組合のご報告をしていただきたいと思っておりますのでよろしくお願いします」と述べ、続いて各地区の現況と組合の取り組みなどが発表された。要旨は次の通り。
 浜松組合・増田幸三副理事長(プロム・マスダ社長)
 地元信用金庫のデーターをベースに報告。浜松(静岡県西部地域)は愛知と同様に昨年の秋以降、全国平均に比べて非常に経済状況は深刻。最大の原因は、モノづくりの特化、自動車特化、輸出特化型の同地域の産業構造が、米国発の世界同時不況の波をまともに受けていることにある。
 全国の産業構造を就業ベースでみると、第2次産業は26%、全製造業に占める自動車の出荷額比率は19%、製造業の輸出比率は15%前後。一方、同地域は第二次産業が37%、全製造業に占める自動車の出荷額比率は51%、製造業の輸出比率は50%と、円安と外需拡大、自動車拡販の場合にはその力を発揮するが、逆に円高と外需減少、自動車不振になると問題が起きる社会的構造になっている。
 同地区の大手企業は、スズキ自動車とヤマハ発動機。スズキの国内自動車生産台数は3カ月連続で前年水準を割り込んでいる。12月は普通自動車が前年比59%減、小型乗用車が34.5%減となっている。軽自動車は、10月は前年同月を下回ったが、11月、12月は前年の水準を上回った。平成20年の累計を見ても前年比0.5%上回っている。
 自動車輸出台数の推移は、9月以降は欧州、北米向け輸出が減少している。12月は前年同月比60%減と落ち込んでいる。
 二輪車の生産は、メーカー2社の生産台数は16カ月連続で前年同月水準を下回っている。需要を先読みした生産調整が続いていたが、予想以上に需要が落ち込んでいる状況である。
 楽器メーカーは、ヤマハと河合楽器の2社。ピアノの生産台数の推移は、平成20年は13万4755台と2年振りに前年水準を上回った。月別では3カ月連続で前年同月を下回っている。
 消費は、平成20年は前年比4.3%の減少。月別では10カ月連続で前年同月の水準を下回っている。
 雇用は、浜松管内の平成20年12月の有効求人倍率は1.08倍となっているが、1月以降、大手住宅会社の破産などがあり、非常に悪くなっている。
 三重組合・伊藤理事長
 三重の組合は15年前に全国43番目の組合として出来た。16歳とまだまだ未成年の組合で、事業も多くは行っていない。28社の組合員と56社の賛助会員で日々一生懸命組合活動をしている。
 三重は、北は桑名から南は熊野までと非常に長く、距離もある。西の方は伊賀市まで。伊賀市は、中部圏内とは少し色合いが違って、近畿地区の影響が強いところ。そして、熊野の方はほとんどが漁業ということで企業があまりなく、大きな企業としては製紙工場ぐらい。
 南勢地区には伊勢神宮があり、年間全国から非常に多くの参拝者がある。産業としては木工機械、鍵を作っている会社などがある。松阪、津の中勢地区。津の海岸は造船と鋼管の大手企業の敷地で占められている。
 北勢地区の鈴鹿市は、ホンダを中心とした自動車産業の町。ここは聞くところによると、随分減産をしている。シャープの亀山工場など、鈴鹿には大きな産業がある。四日市市に移ると、ここはやはり石油コンビナートの町。大きな煙突が随分と立ち並んでいる。この石油コンビナートは5年に一度の定期自主検査の時期にあたり、全国から作業員が来て大きな工事をしており、その点では景気が良いと聞いている。桑名地区は、名古屋や中部の影響をかなり受けて、ベアリング工場、バルブを作っている工場等があるが、週休4日というようなところも出ている。景気も随分沈滞していると聞いている。
 しかし愛知県や浜松から比べてみれば、三重県は昔から良くはなかったが、今のところ大きなダメージは少ないと見受けられる。特に私のいる中勢地区はそう落ち込んでいない。津では造船業が大きな仕事を5年間ぐらい持っており、労働者の人口も増えていて、活況であることが窺える。三重は、伊勢商人の人柄で派手なことはあまりしないが、地道に長続きしている。ただ、桑名地区は愛知の影響をかなり受けている状況。今後まだまだ不透明だか、地道にコツコツと客を大事にして日々の商売を努めていく。
 また、組合では青年部を正式に立ち上げるための準備として、3月はじめに現在の理事の子息達を中心に集まってもらった。来年度までに立ち上げたい。
 岐阜組合・服部理事長
 岐阜県の全体の状況は、昨年の10月から急激に業況が悪くなった。今年に入り更に悪化している。全国平均より岐阜県の落ち込みが酷い。これは中小企業が多いためと考えられる。
 今年度、組合は会員増強に努めており、賛助会員が1社、4月より加入予定。正会員も1社と交渉中。
 5月に通常総会、7月に組合員と賛助会員合同でビアパーティーを開催した。10月には製販懇談会を開催、今年度は関にあるシズテックの堀部社長を迎えて、中小企業で中国に進出している現況や苦労話を聞くことができ、非常に参考になった。1月には新年賀詞交歓会の開催、3月には組合親善ボウリング大会を開催し組合員、賛助会員の親睦を深めた。
 岐阜県は、5つのブロックに分かれており、岐阜地区(岐阜市近郊)は各務原を中心に航空機産業があり、不景気といわれながらも比較的堅調に商売を行っていると感じる。西濃地区は、岐阜県の中でも工業地帯が沢山集まっているところで、この地域は東海地区同様に全体的に不況になっている。
 東濃地区は、陶磁器が主な産業。円高不況で県下でも1、2番に景況感が悪い。中濃地区(関市が中心)は、はさみ、つめきり、包丁等の刃物関係で、ここも輸出が主力で不景気の波にさらされている。
 岐阜県の中でも比較的堅調なのは飛騨地方。この地域は木工関係が主力で、落ち込みが比較的小さい。
 愛知組合・野田理事長
 これまでの報告を聞いて、他の組合さんは良いという印象を受けた。愛知の現況はというと、商社の売上げがおよそ半分、3月に入って更に悪化している。
 客先をみると、愛知は自動車のウエイトが非常に高い。他に工作機械などもあるが、それも含めて自動車の依存度が高い。なんだかんだといっても自動車で成り立っている。二次三次の部品加工をしているところなどは、週休5日というようなところも現実的に沢山ある。工具商は何もすることがない状況。
 2月の理事会で理事に聞き取り調査を行った時に、この3月位が底ではないかという意見が4分の1あった。今年いっぱいで底を打ち上がってくるというのがおよそ5割。2010年までは回復が見込めないというのも4分の1あった。
 私自身は、もっと早く回復すると思っていたが、日を追うごとにこれは長くなるのではと感じざるを得ない状況。新聞発表で、トヨタ自動車が生産を5月から少し戻すといわれている。最高に良い時は1日1万8000台、通常だと1万2000台を切ってくると大変だといわれていた。今回は戻すといっても、一日7000台を1万台程に戻すというくらい。昨年の良い時の6掛け程にしかならない。
 組合としては、今年が組合設立60周年に当たる。昨年の時点では60周年記念イベントなども考えられていたが、現在となっては先細りとなっている。ただ還暦の節目なので、歴史をまとめてみてはと考えている。
 また、今年はメカトロテック・ジャパン(MECT)の年。今年の10月に開催される。現在出展募集の真っ最中だが、難航している。前回は非常に好況であり、展示会の小間が足らなくて出展者の方には大変申し訳ないことをした。今年は何とかMECT2009を成功させるということを一つの目標にして進んでいきたい。これが上手くいけば、必ず商売も上手くいくと信じている。
 これだけ酷い状況なので、いま国では中小企業の救済措置を物凄い勢いで行っている。愛知の組合で組合員に紹介しているのは、雇用調整助成金。販売会社では難しいが、折角国が用意をしているものだから助成金の申請を、ということで勧めている。現在、かなりの数で認定を取っているところもある。商売はもちろんだが、手の打てることは何でも一生懸命に行っていこうと考えている。今後は、組合のあり方自体も研究をしていかなければならないと考えている。
 伊藤ブロック長
 報告の中で、若干良いかと思ったのが三重県。自動車産業の影響が大きい愛知がやはり一番悪いだろうという状況。先日の全機工連の常任理事会で、経済産業省へ全機工連の成田理事長が話しに行ったところ、意外とこの業界は知られていないということのようだった。どのくらいの規模の業界かと聞かれたそうだ。もう少し我々の組合も、全機工連レベルで政府にPRをしたほうがよいのではないかという話も出ていた。
 雇用調整助成金については、愛知では個々の会社で取り組んでいるが、これも業界全体で取り組んでいかなければと思っている。
 各組合報告の後は、全機工連常任理事の選出方法について審議し、岐阜・浜松・三重の3組合で持ち回りとし、次の常任理事は浜松組合から選出することとした。中部ブロック長は愛知組合より選出する。
 最後に、次回のブロック会議は三重組合が担当して行うことを確認した。
 続いて開かれた緊急経済講演会では、「日本経済のゆくえ」をテーマに水谷研治氏の話を聞いた。
 講演会終了後には懇親会も行われ、参加者同士の交流が図られた。

愛機工 キャプテン会議開催
第69回愛機工親善野球大会
4月11日いよいよ開幕

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は、4月11日に開幕する第69回親善野球大会(福利厚生部担当、部長=六浦康正氏・六浦本店社長)のキャプテン会議を3月19日午後6時より、名古屋市中区橘の東別院会館で開催し、大会要項説明と組み合わせ抽選を行った。
 はじめに大会委員長の六浦福利厚生部長が、「本日はお忙しいところ、ご参加いただきありがとうございます。今年の第69回組合親善野球大会は、昨年と同様にAゾーン16チーム、Bゾーン19チームの参加をいただきました。開幕は4月11日土曜日、愛知県一宮総合運動場の野球場で開催いたします。日頃、皆さんは野球の練習をされているかと思いますが、その成果をこの大会で発揮していただきたいと存じます。また、親睦を図ることも大切ですので、皆さん楽しんで行っていただければ幸いです」と挨拶。
 続いて、山崎組合事務局長より、資料に基づいて試合規則や注意事項などが説明された。
 この歴史ある野球大会に、今年は35チームが参加。Aゾーン、Bゾーンに分かれてそれぞれ組み合わせ抽選が行われた(結果は別表)。
 大会2日目は4月19日、3日目は5月9日に行われる予定。
*  *  *
【試合時間】
 第1試合=9時〜10時30分、第2試合=10時30分〜12時、第3試合=12時〜13時30分、第4試合=13時30分〜15時、第5試合=15時〜16時30分。
【試合規則】
◇使用ボール=トップボールA。毎試合1チーム2個のニューボールを提出。
◇回戦=7回戦。試合時間は1時間30分とする。優勝戦は7回とし、コールドゲームは適用しない。
◇延長戦=1時間30分をこえて新しいイニングに入らない。
◇コールドゲーム=3回以降10点差、5回以降7点差となった場合。
◇雨等による試合不能の時=4回までに続行不能となった場合は再試合。5回以上で続行不能の場合はコールドゲーム。
◇集合=開始時間30分前に球場に集合。
◇ベンチ=ベンチは組み合わせ若番が一塁側とする。
◇同点=時間切れ同点の場合は、9名の各選手の全員がジャンケンをして決める。
◇ホームラン=ホームランは審判が判定する。ただし中継ミス等によるものはホームランとしない。

2009年4月12日(日) 2343号
理事会開催日等を決める
5月19日に通常総会
愛知県管工機材商協組定例理事会を開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、3月3日午後6時より、名古屋市中区栄のTOTO名古屋ショールームにおいて「定例理事会」を開催し、5月19日に通常総会を開催することを決める一方、新年度の理事会開催日などを決めた。
 当日審議された事項は次の通り。
▽第1号議案=新年賀詞交歓会収支報告の件
 1月20日に、名古屋マリオットアソシアホテルで、来賓はじめ正会員、賛助会員ら300余名が出席して開催され、収支もほぼ予算枠内に収まった。
▽第2号議案=通常総会開催の件
 5月19日(火)に名古屋マリオットアソシアホテルで開催するため、司会者(懇親会同)について人選し、石原理事(原芳商会社長)に決まった。
▽第3号議案=組合だより発行の件
 第119号をこのほど発行した。
▽第4号議案=流通部セミナー実施の件
 2月13日に、東別院会館にて開催した、「在庫は半減できる!」(SANTA物流コンサルティング平野太三社長講師に、在庫管理の基本である在庫改革の必要性について研修した)には、正会員、賛助会員ら54名が参加した。
▽第5号議案=独身者ふれあい新年会開催報告の件
 1月31日に、東京第一ホテルにおいて、機工組合との合同で開催、組合からは男女22名が参加した。
▽第6号議案=雇用・能力開発機構との取り組みについての件
 組合等が傘下の企業に対して、労働時問の短縮、職場環境の改善、福利厚生の充実、教育訓練の充実等の雇用管理全般の改善を図ることによって、職場としての魅力を高めようと努力する取り組みに対して、国や愛知県が各種の援助を行うことによって、その取り組みを促進するもの。
▽組合における取り組み事業の具体例
「安定的雇用確保事業」として、各種セミナーや研究会の実施、広報誌の作成配布、ポスターの作製など。
「職場定着事業」として、労働者のモラール向上のための事業、業界PRのための管工機材設備総合展等の実施等。
▽第7号議案=理事会開催日決定の件
 4月28日、5月19日(通常総会)、7月7日、9月8日、11月10日、1月19日(新年会)、3月2日、4月27日
※曜日は何れも火曜日
▽第8号議案=青年部再始動について
 休会している青年部を8月に再開できるよう取り組むことにした。
▽第9号議案=景況アンケート第2回の結果について
 昨年10月から12月に掛けて実施したもので、45%の回答を得た。
 それによると、実施月の売上は、前年に比べ減少したという回答が76%に上った。また、1月から3月の売上見通しは、減少すると回答するものが76%を占めるなど、より厳しくなるとの見方が根強いことを窺わせた。利益については、68%が悪化したとしている。
▽第10号議案=その他の件
@「役員・従業員数報告用紙」の記入方法について=組合運営の土台となる賦課金算定の基礎となり、集団健康診断を受ける場合の補助金算定の基準となる。
A愛知県環境設備団体連合会主催川本製作所岡崎工場見学会報告について=2月18日に実施し、組合からは伊藤理事長はじめ5名が参加した。
B次回理事会開催日の件=4月28日(火)に開催することを決めた。
C管機連地区代表者会議開催の件=3月11日(水)に東京で開催するため伊藤理事長が出席する。
D緑化事業へ役立ててもらいたいと、組合から木祖村へ植林募金を贈呈した。

総会の準備に万全を期す
4月21日に通常総会
三重県管工機材商組合第3回理事会開催

 三重県管工機材商業組合(理事長=田中邦洋氏・五光商会社長)では、3月26日午後5時より、近鉄四日市駅西の“四日市都ホテル”において「第3回理事会」を開催し、通常総会を4月21日(火)に鳥羽市安楽島の“ホテルエクシブ鳥羽アネックス”で開催することを決める一方、総会準備に万全を期した。
 理事会開催に際して、田中理事長より挨拶があり「今年は役員改選も控えております。次の役員さんをお願いする南勢地区へのバトンタッチの年となります。4年間つつがなく過ごすことができましたことを感謝いたします」と挨拶。
 引き続いて、各議案審議に入り、次の各議案を審議し承認された。
▽第1号議案=平成20年度事業報告・会計監査報告査定の件
 平成20年4月1日より21年3月26日までの事業と収支の報告を承認し、来る4月開催の通常総会に諮ることにした。
▽第2号議案=平成21年度事業計画案・収支予算案の件
◇事業計画案
 ア、理事会(年数回開催
 イ、正会員ゴルフ会(4月21日(火)に伊勢カントリークラブで開催)
 ウ、製販親睦ゴルフ会(10月に開催予定)
 エ、新年賀詞交歓会(22年1月8日(金)に四日市都ホテルで開催)
◇収支予算案
 事業計画案に基づいて立案を行い、ほぼ前年通りになる模様。
▽第3号議案=21年度通常総会開催の件
 協議の結果、4月21日(火)に鳥羽市安楽島の“エクシブ鳥羽アネックス”で開催と決めた。
 当日は、午後5時30分より総会に臨み、総会後に懇親会を行う。また、当日は正会員によるゴルフ会を開催する。
【総会役割分担】
◇開会挨拶=杉山副理事長(杉山機工社長)
◇議長=田中理事長
◇閉会挨拶=尾藤理事(旭工機社長)
◇懇親会開会挨拶=大戸氏(大戸社長)
◇乾杯=杉山氏(杉山機工社長)
◇閉会挨拶=中川氏(東晋商事社長)
▽第4号議案=新入会員承認の件
◇賛助会員新規加入
 ・ベルテクノ名古屋支店(名古屋市中区栄2―5―1・支店長=大嶽裕宣氏、ステンレスパネルタンク・製缶類製造販売)
 ・大成機工名古屋支店(名古屋市中村区名駅3―22―8・支店長=潮崎光洋氏、上下水道・ガス管用特殊継手類並びに機械器具製造販売)
◇退会(廃業)
 ・岐興(関市側島)
 以上で審議事項を終了し、市況等の情報交換を行った。

設備投資抑制の動きが強まり
受注額前年度比17%減少を予測
日本産業機械工業会21年度産業機械受注見通し

 日本産業機械工業会は、同工業会取り扱いの産業機械における平成20年度受注見込みと平成21年度受注見通しを策定し、2月27日公表した。
◆平成20年度の受注見込み
 内需は、上半期が堅調な民需に支えられプラス基調を維持したものの、下半期より需要環境が急速に悪化していることから、前年度比8.0%減の3兆5949億円と見込んだ。民需のうち製造業は、鉄鋼向けで大型設備を複数受注したこともあり、上半期をプラスで折り返したものの、下半期において素材産業から加工・組立産業までの幅広い業種で需要が大幅に減少する可能性が高いことから、通年では前年度を下回ると見込んだ。非製造業も、堅調に推移している主力の電力向けが1―3月期に反動減もあって大幅に減少すると思われることから、前年度を下回ると見込んだ。なお官公需は、環境装置の発注量の増加を期待しがたく、前年度を下回ると見込んだ。
 外需は、上半期の受注金額が歴代2位を記録する等、高水準な受注が続いたものの、下半期より需要環境が急速に悪化していることから、過去最高だった前年度実績には届かず、前年度比13.0%減の2兆3874億円と見込んだ。地域別に見ると、中東やヨーロッパ、アフリカ向けがエネルギー関連設備や発電設備等の大型設備を複数受注したことから増加しているものの、北アメリカ向けが半減し、さらに主力であるアジア向けも下半期より減少幅が拡大している。足元の1―3月期において、世界経済危機は深刻の度合いを深めており、一段と厳しさを増すと想定し、ほとんどの地域が前年同期を下回ると見込んだ。
 この結果、内外総合では、前年度比10.6%減の5兆9823億円と見込んだ。
 また、機種別の受注見込みは、全12機種のうち金属加工機械を前年度比25.5%増と見込んだほかは、ボイラ・原動機(同0.7%減)、鉱山機械(同15.5%減)、化学機械(冷凍機械、環境装置のうち大気汚染防止装置と水質汚濁防止装置を含む)(同17.3%減)、タンク(同36.0%減)、プラスチック加工機械(同36.2%減)、ポンプ(同20.6%減)、圧縮機(同2.5%減)、送風機(同41.5%減)、運搬機械(同8.2%減)、変速機(同15.0%減)、その他産業機械(中核は官公需向けごみ処理装置)(同19.6%減)の11機種で前年度を下回ると見込んだ。
◆平成21年度の受注見通し
 内需は、景気対策による官公需の増加を期待するものの、民需が総じて減少するとみて、前年度比14.5%減の3兆732億円と見込んだ。民需は、前年度下半期からの輸出関連を中心とする製造業の急激な減産を受け、企業の間で設備投資を抑える動きがさらに強まるとみられることから、前年度を大きく下回ると思われる。ただし、環境保全や省エネ・新エネ等の世界レベルで需要拡大が見込める産業分野の成長を促すための政府による各種施策が迅速かつ効果的に実行されることにより、企業の設備投資も一定レベルが確保されるものと期待している。一方、官公需については、景気刺激策としての公共工事の増加に加え、過去数年にわたって計画が延期されていたごみ処理装置等の発注量の増加に期待し、低水準ながら若干の増加を見込んだ。
 外需は、景気刺激策として世界の様々な国と地域で計画されている省エネ・新エネや環境保全の設備投資、インフラ整備等の分野での市場拡大に期待するものの、工業化や資源開発等の設備投資計画が縮小・延期・凍結されつつあることから、産業機械の受注も総じて減少すると見込んだ。さらに、前年度の上半期が高水準な受注金額を記録していたため、その反動減も加わることから前年度より減少幅が拡大するとみて、前年度比20.7%減の1兆8924億円と見込んだ。
 この結果、内外総合では、前年度比17.0%減の4兆9656億円と見込んだ。
 機種別の受注見通しは、その他産業機械が政府の景気対策が追い風となって、延期されていた都市ごみ処理装置の新設計画の進展などによる発注量の回復を期待して前年度比2.8%増とした。それ以外の11機種では、前年度より減少すると見込んだ。

21年度第7回新機械振興賞
受賞候補者の募集開始
機械振興協会 企業や研究開発担当者を表彰

 機械振興協会(会長=豊田章一郎氏、住所=東京都港区芝公園3―5―8)では、日本の機械工業振興のため「新機械振興賞」事業を実施し、優秀な研究開発を行い、その成果を実用化することによって日本の機械工業技術の進歩発展に著しく寄与した企業・大学・研究機関及び研究開発担当者を表彰しており、平成21年度第7回新機械振興賞の受賞候補者を次の要領で募集する(この賞は、従来の表彰制度を整理統合して平成15年度に発足したもので、今回が第7回目)。
【表彰対象】
 独創性、革新性及び経済性に優れた機械工業技術に係る研究開発及びその成果の実用化により、新製品の製造、製品の品質・性能の改善又は生産の合理化に顕著な業績をあげたと認められる企業等及び研究開発担当者(1業績につきおおむね5人程度を限度とし、事情により当該企業等に属さない者も含む)とする。ただし、当該研究開発はおおむね過去3年以内に成立したものに限る。
【募集の方法】
 機械工業に係る関係団体、地方公共団体国公立試験研究機関等に募集を依頼し、受賞候補者の推薦を求める。受賞候補者の推薦期間は、平成21年4月1日から5月18日必着とする。
【表彰の方法】
 @特に優秀と認められるものについて経済産業大臣賞及び中小企業庁長官賞の授与を申請するものとする。
 Aその他の受賞者に対し、会長名の賞状を贈呈する。
 B受賞する企業等に対し、記念品を贈呈する。
 C経済産業大臣賞及び中小企業庁長官賞を受賞する研究開発担当者に対し、賞金を贈呈する。賞金の額は、経済産業大臣賞80万円、中小企業庁長官賞50万円(研究開発担当者が複数である場合も、これらと同額)とする。
【選考】
 機械振興協会会長が委嘱する学識経験者より成る審査委員会により行う。
【受賞者発表】
 平成21年12月に発表の予定。
【後援(予定)】
 経済産業省、中小企業庁、JKA、中小企業基盤整備機構、日本機械工業連合会、日本経済新聞社。
【問い合わせ先】
 機械振興協会技術研究所技術協力センター賞担当(住所=東京都東久留米市八幡町1―1―12、電話042―475―1168、Email=prize@tri.jspmi.or.jp)まで。

森信代さん個展
ノリタケギャラリーにて

 森哲(本社=名古屋市瑞穂区御釼町1―8、社長=森庸一氏)の森信代さんの個展「私のお気にいり」が、3月17日から22日まで名古屋市中区のノリタケギャラリーで開催された。
 今回の個展は、一級絵付け技能士の資格を持つ森さんが18年間描き貯めてきたチャイナペイント作品を出品したもの。陶板や陶器に動物や植物、風景などを描いたもので、ギャラリーには100点以上の作品が並んだ。期間中は多くの人が訪れ、繊細で美しい作品の数々を鑑賞した。

理事会・部会開催日を決める
5月19日に通常総会
静岡県管工機材商組合3月定例理事会開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、3月6日午後3時より静岡市内の“マイホテル竜宮”において「3月度理事会」を開催し、理事会開催日と部会開催について協議する一方、経営部会を行い、「今年1年の出来事について」情報交換した。
 当日審議された議案は次の通り。
▽第1号議案=理事会開催日と部会開催の件
 4月3日(金・経営部会)、5月19日(火・通常総会)、5月20日(水・製販ゴルフ会)、6月5日(金・経営部会)、7月10日(金・鋼管・継手部会)、8月7日(金・バルブ部会)、9月4日(金・ポンプ部会)、10月2日(金・衛陶・水栓部会)、11月6日(金・合成管部会)、12月4日(金・忘年ゴルフ会)、1月15日(金・新年会)、2月5日(金)、3月5日(金)
▽第2号議案=賛助会員加入承認の件
 丸尾理事からの推薦が出ていた日栄インテック厚木営業所(厚木市妻田西)の加入を承認した。
▽第3号議案=中国・青島市研修旅行報告の件
 2月19日〜21日の旅程で、青島市を理事ら8名で訪れ、中国最大規模(251万キロリットル)の生ビール生産工場のアサヒビールと青島ビールとの合弁会社「青島〓酒朝日有限公司」を訪れた。
 工場では、ビール貯蔵タンクをはじめ配管設置等のノウハウをはじめ、アサヒの生産技術と徹底した品質管理によって生まれた生ビールの生産工程を研修した。
 ビール工場では、ビールにストレスを掛けないために、配管はなるべく緩やかなカーブになるような設置がされており、また、酸素を嫌うビールのために、如何に酸素と触れないような配管にするかに、細かな気遣いがいることを学んだ。
 翌日は、東湖公園内にある毛沢東の別荘を訪れ、毛沢東と江青の居室などを見学。会議室や事務室では、要人の警護(万一に備え警護員が潜んでいた場所等)が万全に取られていた面影を見ることができた。
 以上で審議事項を終え、引き続いて、「今年一年の出来事」について情報交換した。
@他県の大手管材商が浜松に出店し、流通業界に黒舟来航などと騒がれたが、オープン価格という期間限定?での廉価販売だと静観していたものの、時折廉価が復活し翻弄されている様が寄せられた。
A塩ビ管の販売をめぐり、公取は2月18日、独禁法違反で積水化学工業(79億6000万円)と三菱樹脂(37億2000万円)に計117億円の課徴金納付と共に、再発防止を求める排除命令を出した。
 公取によると、両社などメーカー6社は平成16年から18年にかけ計4回、塩ビ管と塩ビ管継手を5〜15%値上げするカルテルを結んだとしている。
B売上を伸ばすことが厳しい状況にあって、取引先に起因する貸倒れは、企業にとって連鎖倒産と言う致命傷にもなりかねないので、日頃から、取引の際に注意を払う必要がある。
 それには、取引先の信用調査を充分に行い、担保設定の有無、差押えや仮差押えの有無などを確認する一方、取引限度額を設定し、取引先や業界の変化に応じて、随時見直しをすることと、口約束でも契約は成立つが、その契約の証明が難しいので、売買契約書を交わすことが望ましいとした。

輸出契約高492億1500万円
前年比 %減と大きく減少
日本産業機械工業会1月の産業機械輸出契約

 日本産業機械工業会がまとめた平成21年1月の産業機械輸出契約状況によると、主要約70社の1月の輸出契約高は前年同月比82.4%減の492億1500万円となった。
 このうちプラント案件はなく、単体は前年同月比80.5%減の492億1500万円。機種別にみると、ボイラ・原動機は中東、ヨーロッパの減少により前年同月比87.5%減、鉱山機械はアジア、北アメリカが減少した(前年同月比は受注金額がマイナスのため、比率を計上できず)。化学機械はアジアの減少により同75.6%減、プラスチック加工機械はアジア、北アメリカ、アフリカの減少により同83.1%減となった。風水力機械は中東の増加により同35.0%増となった。運搬機械はアジアの減少により同94.6%減、変速機はヨーロッパ、北アメリカの減少により同26.1%減となった。また、金属加工機械もアジアの減少により同79.8%減、冷凍機械もアジア、ヨーロッパの減少により同53.7%減となった。
 地域別構成比は、アジア49.3%、北アメリカ18.6%、ヨーロッパ8.7%、アフリカ8.1%、中東7.3%、南アメリカ6.0%となっている。

小倉正嗣氏が社長に
小倉商店

 ねじ販売商社の小倉商店(本社=名古屋市中川区清川町1―1)は今年2月、小倉正嗣氏が代表取締役社長に就任し、前社長の小倉鉦氏は取締役会長に就いたと発表した。
 正嗣新社長は「微力ながら社業発展に精励致しますので倍旧のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い致します」としている。

リモデル便器研修会実施
5月9日に通常総会
名古屋水栓販売協会3月定例会を開催

 名古屋水栓販売協会(理事長=内藤善徳氏・三和管材社長)では、3月25日午後6時より、昭和区鶴舞の“萩乃茶屋”において「3月定例会」を開催し、5月9日に通常総会を開催することを決めた他、例会を利用して、商品研修会を実施し、「パブリックリモデル便器」について、TOTOの担当者より解説してもらった。
 通常総会は、5月9日(土)午後4時30分より、菰野町の“オテル・ド・マロニエ湯の山温泉”において開催することを確認した。
 総会当日は、午後4時に“オテル・ド・マロニエ湯の山温泉”に集合し、同4時30分より総会に臨む。総会後は、懇親会を行い投宿、翌10日は、賛助会員を交えたゴルフ会が“桑名国際ゴルフ倶楽部”で実施される。
 商品研修会では、ビルの付加価値を高める効果的なリモデルプランとしての、「パブリックリモデル便器」について研修した。
 「古くなったトイレのイメージを一新したい」「女性に配慮した、最新のトイレにしたい」「水資源を節約して、ランニングコストを削減したい」というニーズの声を反映した、今までの面倒を一気に解決した「簡単施工」の便器。
 快適で美しい水まわり空間は、利用者の満足度を高め、不動産価値を向上させる。ビル自体の付加価値を高めると言える。
 施工は至って簡単で、樹脂製の排水アジャスターにより、既設トイレの排水位置に調整し便器を交換するもので、施工時の階下封鎖を回避し、排水の再立ち上げを改善するなど工程を大幅に短縮(1日でも可能)した。
 また、非住宅における洗浄水量6リットルのフラッシュバルブ式節水型便器による節水を実現している。社団法人建築・設備維持保全推進協会(BELCA)に、「優良補修・改修工法」として評価されている。

愛機工組合 各支部総会
 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の支部総会が各地で開催された。
尾張支部
 尾張支部(支部長=服部利一郎氏・服部商会会長)は3月7、8の両日、神奈川県足柄下郡箱根町のホテルグリーンプラザ箱根において支部総会を開催した。
 総会は、午後4時より長田支部役員(ナガタ機工社長)の司会進行のもと、坂倉理事(コーワ精工販売会長)の開会の辞で開会。資格審査発表では、司会者より支部員31社中28社(委任状含む)が出席し同総会が適法に成立すると宣言された。
 引き続いて服部支部長が、「本日は、はるばる箱根までお越しいただき、ありがとうございました」と挨拶、日頃の組合活動並びに支部活動への支援・協力に対しての礼も併せて述べた。
 近藤支部役員(油伝商店社長)を議長に選出して各議案の審議を行い、全議案を原案通り承認した。
 平成21年度事業計画では、毎年参加していた組合の親善野球に、今年は参加しないことを決めた。その他の事業は例年通りに行う。
 総会後は温泉で日頃の疲れを癒し、懇親会では食事をしながら胸襟を開いて語り合った。翌日は思い思いに早春の箱根を満喫した。
北支部
 北支部(支部長=熊田達也氏・久満田商会社長)は3月12日午後6時30分より、名古屋駅前の北京料理「百楽」で支部総会を開催。
 長村理事(長村商店社長)の司会で進められ、司会者より資格審査発表があり、参加14名で本総会が成立すると宣言された。
 続いて、熊田支部長が「日頃は、組合並びに支部活動に対しまして、ご協力ご支援を賜りまして誠にありがとうございます。また本日の総会におきましても、この様な大不況の中、ご参加いただきましてありがとうございます。議事の方も皆様のご協力によりましてスムーズに進めてまいりたいと存じますので、よろしくお願いいたします」と挨拶。
 服部理事(伊吹産業社長)を議長に選出して議事に入り、平成20年度事業報告、同収支決算報告を全会一致で承認した。
 平成21年度事業計画の中で、ゴルフコンペは時節柄、開催しないことを決定。また、日帰り懇親会と新春恒例の豊川稲荷初詣でを合わせて行う形にしてはとの意見が出され、次回幹事会までに草案を作りそれを基に審議することとなった。
 忘年会は12月16日を予定(会場未定)、豊川稲荷の初詣では例年日曜日に行っていたが、次回より土曜日開催とすることを承認した。
 来賓祝辞で野田理事長は「なかなか厳しい時期が続いており大変だと思いますが、歯を食いしばって皆で仲良く乗り切って行きたいと思います」と述べ、以上で総会を終了した。
 懇親会では山崎組合事務局長の力強い発声で乾杯。和やかに歓談して親睦を深め、午後9時前にお開きとした。
南支部
 南支部(支部長=森庸一氏・森哲社長)は3月17日午後6時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において支部総会を開催した。
 総会は、和久田理事(三和商事社長)の司会進行、伊藤理事(伊藤信産業社長)の開会の辞で開会。司会者より、支部員数52社、本日の出席31社、委任状12社で過半数に達しており、本総会が成立すると宣言された。
 続いて森支部長が「昨年から、支部長の大役を仰せつかっております。今後ともよろしくお願いいたします。本日は、支部員の皆様にはお忙しいところ多数お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。また日頃は、組合はじめ支部活動に積極的にご参加、ご協力を賜り誠にありがとうございます。今我々を取り巻く環境は、大変厳しい状況になっております。これはとりもなおさず、愛知県がいかに自動車産業に対する依存度が高いか、また外国への輸出頼みだったかを思い知らされる結果となっております。しかし、たとえ産業構造が変化をしていったとしても、この地域の企業のモノを作る技術と知恵は底堅いものです。朝の来ない夜は無いのです。この様な時期こそ、個々の企業が足元を見つめ、営業力を高めて次の飛躍のためのばねにしたいと思います。この南支部の総会が支部員の皆様の情報交換の場となり、何かしらお役に立つことを願っております」と挨拶。
 引き続き支部規約により森支部長を議長に選出して議事に移り、各議案について慎重に審議した結果、全議案を原案通り承認可決した。
 総会終了後は懇親会が行われ、急激に悪化した業況をいかに乗り切るかについて互いに情報交換するなど、有意義な時間を過ごした。
認知症について正しい理解を
認知症サポーター養成講座開催
熱田支部 支部総会と特別講演

 熱田支部(支部長=小浦喜一氏・こうら社長)は、3月16日午後6時30分より名古屋市中区の東京第一ホテル錦にて支部総会を開催した。
 滝沢理事(松本商店社長)の司会で進められ、始めに資格審査発表では支部会員数35社に対し28社(委任状含む)が出席し、同総会が有効に成立すると宣言された。
 小浦支部長は総会出席と日頃の支部活動への協力に対する挨拶をした後、「現在、私どもを取り巻く状況はまさに底なし沼のような感じがしております。いつ下げ止まるのか誰もわからない、そんな状況ではないでしょうか。そんな中でも、前面においては営業力の強化や新規の開拓等をし、背面は資金の確保や徹底的なコストダウンをするなどして、今年一年、来年、再来年と3年間をなんとか生き残って勝ち進んでいく事が大事なのではないでしょうか。また、組合のホームページにもあります雇用調整助成金についてですが、今までは比較的製造業が主という考え方であったと思いますが、2月から販売業でも比較的もらいやすくなっております。ですので、こういう制度をどんどん活用して少しでも経営の自助になれば良いのではと思っております。厳しい状況の中ですが、先日私どものお客様から明るい話を聞くこともありました。大変な経済状況ですが、皆さんと手に手をとりあって来年、熱田支部のこの総会の席で一年を振り返った時に、厳しかったけども頑張ってきて良かったねと、皆さんと微笑んでお話しができることを切に願っております」と述べた。
 引き続いて、支部の慣例により小浦支部長を議長に議案審議に移った。第1号議案の平成20年度事業報告承認の件、第2号議案の平成20年度収支決算報告及び監査報告承認の件、第3号議案平成21年度事業計画(案)承認の件、第4号議案平成21年度収支予算(案)承認の件について審議を行い、原案通りに可決した。
 第5号議案その他の件では、新加入者について報告がされた。新加入は熱田区の丸一伝導機。以上で総会は終了。
 その後、特別講演として社会福祉士の吉川琢夫氏(名古屋市中区地域包括支援センター)を講師に迎え、認知症サポーター養成講座を行った。
 この講座は地域住民・企業を対象に、認知症の人とその家族を地域で見守るサポーターを養成するものとして全国展開されている講座。国では、認知症サポーター100万人キャラバンということで、全国で100万人を目標に実施している。
 今回は@認知症についての正しい知識A認知症の人が陥る心理状態や行動の背景Bサポーターができることとは何か、の3点について理解を求めた。受講後は講座の修了者に認知症サポーターの証のオレンジリングが渡された。
 講座終了後、食事をとり、その後水谷理事(ミズタニ機販社長)の閉会の言葉で総会を終了した。

受注額は204億円、前月比7.2%増
日本工作機械工業会2月の工作機械受注実績

 日本工作機械工業会がまとめた、2009年2月分の工作機械受注実績調査報告によると、2月の受注額は204億円で、前月比は7.2%増、前年同月比では84.4%減となった。前年同月比の下落幅は4カ月連続で過去最大となってはいるものの、受注額は前月より約14億円増の200億円台となった。内需は83億円で前月比9.3%マイナス、外需は121億円で前月比22.7%プラスとなり、特に内需の減速傾向は続いている。2月の受注額は若干の増を示し、これまでのような悪化は見られていない。なお、今後の動向については注視していく必要がある。
 受注額を内外需別にみると、2月の内需は83億円。前月比は9.3%減で8カ月連続マイナス、前年同月比は86.2%減で13カ月連続マイナスとなった。受注額としては3カ月連続で最低額を記録し、前年同月比は4カ月連続でバブル期以降の最大下げ幅となった。
 主要業種別に見ると、自動車は受注額13億円で前月比24.2%増とプラス。一般機械は38億円で同24.6%減、電気・精密も12億円で同12.4%減とマイナス。前年同月比では主要業種すべてで80%以上のマイナスとなった。
 一方外需の総額は121億円。前月比は22.7%増で5カ月ぶりのプラス。前年同月比は82.8%減で9カ月連続マイナスを示したが、前月に比べマイナス幅は1.7ポイント改善した。最低額を記録した前月から22.7%増のプラスとなり、主要3極もすべて前月比プラスで100億円台に回復した。
 地域別にみると、アジアは43億円。前月比29.0%増で7カ月ぶりのプラス、前年同月比は83.8%減で7カ月連続マイナスとなった。欧州は33億円で、前月比は42.7%増と5カ月ぶりのプラス、前年同月比は86.5%減と8カ月連続マイナスとなった。北米は44億円で、前月比13.5%増と5カ月ぶりのプラス、前年同月比は73.9%減と9カ月連続マイナスとなった。アメリカは、前月比8.3%増、前年同月比72.0%減の44億円で、金融危機の震源地ではあるが、落ち込み幅は他地域に比べ比較的小さい。
 1―2月の総受注額は395億円で、前年同期比は84.3%減。1月に比べてマイナス幅が0.2ポイント改善している。
 内需は175億円で、前年同期比85.0%減、内需比率は44.4%であった。業種別にみると一般機械は89億円で前年同期比81.9%減、自動車は23億円で同93.8%減、電気・精密は26億円で同79.2%減となり、主要業種の前年同期比はすべてマイナスとなった。
 外需は219億円で、前年同期比83.6%減、外需比率は55.6%で1月に比べ3.9%増加した。地域別にみるとアジアは前年同期比83.8%減の76億円、欧州は同88.5%減の56億円、北米は同75.0%減の83億円であった。
 2009年4―6月期受注額の見通し(3月上旬会員アンケート調査結果)としては、増加4.5%、保合48.5%、減少47.0%となった。1―3月期見通し(08年12月調査)の増加4.5%、保合21.2%、減少74.2%に比べて、減少とする見方が30ポイントほど保合へシフトしている。これは1―3月期に4分の3が減少すると見通していたものが、4―6月期では5割以上がこれ以上悪化することはないとの見通しとなっている。

総受注高前年同月比80・8%減
7ヵ月連続で前年を下回る
中部経済産業局1月度金属工作機械受注

 中部経済産業局が2月27日に発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダワシノ、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成21年1月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は92億500万円で、前年同月比80.8%減と7カ月連続して前年を下回った。また、前月比は36.5%減となった。
 国内受注は、一般機械工業向けが23億3100万円と5カ月連続、自動車工業向けが5億8900万円と6カ月連続して前年を下回り、全体でも前年同月比80.8%減と7カ月連続して前年を下回った。また、前月比は29.2%減となった。
 一方の海外受注は、北米向けが4カ月連続、ヨーロッパ向けが7カ月連続、アジア向けが5カ月連続して前年を下回り、全体でも前年同月比79.3%減と8カ月連続して前年を下回った。また前月比は40.3%減となった。
 国別にみると、1位のアメリカが14億8000万円(前年同月比75.4%減)、以下、中国9億3100万円(同96.0%減)、ドイツ6億9500万円(同79.3%減)、ブラジル4億9900万円(同60.6%減)、イギリス3億8300万円(同46.5%減)の順となった。
 販売額は211億2300万円、前年同月比42.9%減と6カ月連続して前年を下回った。また、前月比は40.2%減となった。
 受注残高は、1333億9400万円となり、前年同月比41.7%減と7カ月連続して前年を下回った。また前月比は10.7%減となった。

前年比で総受注高は53.6%減
外需は80.5%減と大幅マイナス
日本産業機械工業会1月の産業機械受注

 日本産業機械工業会がまとめた平成21年1月の産業機械受注状況によると、1月の総受注高は前年同月比53.6%減の2638億7600万円で、このうち内需は同25.5%減の2074億100万円、外需は同80.5%減の564億7500万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比58.3%減、非製造業向けは同5.1%増、官公需向けは同9.2%増、代理店向けは同12.5%減であった。内需で増加した機種は、タンク(前年同月比309.7%増)、ポンプ(同17.3%増)、送風機(同2.4%増)の3機種。減少した機種はボイラ・原動機(同4.1%減)、鉱山機械(同14.5%減)、化学機械(同46.6%減)、プラスチック加工機械(同51.4%減)、圧縮機(同18.2%減)、運搬機械(同31.1%減)、変速機(同38.2%減)、金属加工機械(同17.8%減)、その他機械(同29.1%減)の9機種であった。
 一方の外需は、1月のプラント案件はなく、外需で増加した機種は、ポンプ(同61.1%増)の1機種のみであった。減少した機種は、ボイラ・原動機(同85.5%減)、鉱山機械(同81.5%減)、化学機械(同69.0%減)、タンク(同47.1%減)、プラスチック加工機械(同84.4%減)、圧縮機(同19.0%減)、送風機(同43.8%減)、運搬機械(同90.6%減)、変速機(同28.5%減)、金属加工機械(同97.8%減)、その他機械(同66.7%減)の11機種であった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機は鉄鋼、外需の減少により前年同月比62.1%減となった。鉱山機械は外需の減少により同48.5%減、化学機械(冷凍機械を含む)も石油・石炭、電力、外需の減少により同52.3%減となった。タンクは石油・石炭の増加により同184.0%増加した。プラスチック加工機械は自動車、外需の減少により同72.9%減となった。ポンプは官公需、外需の増加により同25.7%増加。圧縮機は一般機械、外需、代理店の減少により同18.5%減となり、送風機は鉄鋼、運輸、代理店が減少したものの、化学、電力、官公需の増加により同0.4%増となった。運搬機械は鉄鋼、造船、運輸、外需の減少により同62.0%減、変速機も一般機械、その他輸送機械、外需の減少により同35.7%減、金属加工機械も外需の減少により同88.4%減とそれぞれ減少した。

日伝 中部新物流センター竣工披露
「正確」「迅速」「簡潔」に
全国の物流の核を担う

 日伝(社長=北川憲三氏、本社=大阪市中央区上本町西)の中部物流センターが新たに完成し今年1月より稼働を始め、その竣工披露が3月24日、同センターで取引先ら350名余を招いて行われた。
 中部物流センター(愛知県小牧市小牧原4―111、電話0568―73―2177)は、ロジステックと情報を根幹に捉え「正確」「迅速」「簡潔」に商品の提供、管理ができるよう、ハード面、ソフト面に最新機器を採用。今日の主流となった小口多頻度、多品種小量などのきめ細かいニーズに順応ができるよう、バーコードによる高品質の情報システムが作業管理、在庫管理などを行い、リアルタイムに状況が把握できるシステムになっている。
 総延長約1370mにおよぶ搬送用コンベアラインを全館に敷設、オリコンオープナー、オートラベラー、自動仕分けソータ、各種の立体自動倉庫などの最新機器が、省力化、スピード化に貢献。合わせて、廃棄物の削減など、地球環境にも配慮した設計になっている。
 中部物流センターは、同社の東部物流センター、近畿物流センターとともに、全国をサポートする物流の核拠点として展開していく。
日伝最大規模の
物流センターに
 敷地面積9154.34u(2769.18坪)、延床面積1万6473u(4983坪)、RSCC工法4階建て。
 一階にはパレット自動倉庫(698パレット)、バケット自動倉庫(2000バケット)、方面別仕分けソータ(10シュート)、搬送コンベア、エアコンプレッサを設置。2階から上は保管エリアとなっており、2、3階には搬送コンベア、オリコン組立ライン、オートラベラーが設備されている。
竣工披露会開催
 披露当日は、予定の午前11時少し前よりセンター内の各フロアを見学。20人程度のグループに分かれて、4階から順に最新の設備や作業の様子を視察した。
 続いて開かれた竣工披露会では、寒川名古屋支店長の司会進行で、はじめに西木会長が「年度末間近の本当にお忙しい中を、本日ここにお集まりいただき誠にありがとうございます。平成8年にこの小牧の地に初めて中部物流センターを作りました。それから13年が経ちます。この中部物流センターの機械化が一番遅れておりました。狭いところで、夜遅くまで社員が頑張ってくれておりました。何せキャパシティーだけはどうにもならない。2、3年前よりどこか良い候補地がないかと色々と探しておりましたところ、ちょうどダイフクさんのほうから小牧事業所の跡地の利用をというお話しをいただきました。早速、ダイフクさんにご無理を申し上げ、今日ここに新しく中部新物流センターを建設する事ができました。これも偏に、本日お集まりの皆様のご支援のお陰と厚く御礼申し上げます。この物流センターの建設に際しましては、日頃からお客様に信頼度、満足度を提供するために、より確実な出荷、よりスピーディーなデリバリー、そしてより豊富な在庫ということを常に考えてまいり、それを基本に取り掛かりました。その一番のコンセプトは、誰にでも出入荷が行える物流センターにしようということです。これは大阪の物流センターを作りましたときも同じでありますが、今回もそのことを守り、この物流センターを作りました。本日、ご覧いただいた通り、コンピュータを駆使し、また機械化で自動化も進め、見るからにたいそうな設備になってしまいました。着工から1年掛けて、何とか自信の持てる物流センターができました。でき上がってみますと、世の中、百年に一度という大不況です。この厳しい環境の中で、物流センターの社員一同、何としても皆様になお一層喜んでもらえるデリバリーができますように精一杯頑張りますので、皆様のほうも、このセンターの稼働率が100%、120%になりますように、是非ともご支援の程よろしくお願いいたします」と挨拶。
 続いて、北川社長が「弊社の中部地区への進出を振り返ってみますと、昭和37年に名古屋市の熱田区(熱田神宮の近く)に名古屋支店を開設いたしましたのが始まりです。お陰様で47年目を迎えます。その間2回ほど支店の場所を移転し、また中部地区での出先も拡張。物流センターを名古屋支店から切り離して作り、今日を迎えております。今、名古屋支店を母店といたしまして、中部地区に12の営業拠点、部門数では15の部門があります。この物流センターの中にも、営業部門の2部門が入っております。進出以来、景気の変動は色々とありましたが、皆様方のご支援とご協力のお陰をもちまして、今日この様な物流センターができましたことを心より感謝申し上げます。ただ、この物流センターの完成を目の前として、昨年の11月よりかつて経験をしたことの無い世界同時不況に見舞われております。日本の産業だけではなく、全世界で未だに着地点が見えない状況の中で、この期末を迎えますが、この期末の数字すらなかなか掴みづらいという現況です。歴史は繰り返すと申しますか、景況はどんな時でも波がありますが、今までとは違った環境の中でございます。いずれにしろ景況は回復するでしょう。来るべき回復時に対して手を打っていかなければなりません。その施策の一つとして、この物流センターを最大限にご利用いただければありがたいと思っております。この様に自動化、機械化、もちろんコンピュータ情報網と連動した物流倉庫でございます。まだまだスペースも将来に向けて充分にとってあります。お取引先様の要望にもお応えしていきたいと考えております。在庫商品につきましても色々と拡充を図ってまいりたい。皆様方からのご提案なり、ご要望をお聞かせいただきましたらありがたいと感じております。情報をいち早く察知して、これからの景況にチャレンジをしていきたい。常に皆様方に期待される会社を目指して励んでまいります。どうか引き続いてのご支援を賜りますようお願いいたします」と挨拶した。
 取引先を代表して、岡本鍋屋バイテック会長は祝辞で「日伝さんは変えてはいけないものを堅持され、お客様との長期的なWin Winの関係を保つ。それから社員を大事にする。もう一つ、創業者がよく言われていたことは、『利は元にあり』。仕入先が儲かるところとしか付き合わないということで、私共サプライヤーを非常に大事にしていただきました。しかし、変えるべきものはドンドン変えるということも凄いと感じております」と述べ、さらなる発展を祈念して乾杯が行われた。
 和やかに歓談する中、野村中部ブロック長の「この様な大きな物流センターができ上がりました。私共は在庫の拡充をしてまいります。販売先の皆様方には、この物流センターを自社倉庫というような気持ちで、どしどしご活用いただければありがたいと思います。今後、皆様方の期待に添える物流センターを目指し、社員一丸となって頑張ってまいりますので、今まで以上のご支援、ご協力を賜りますようお願いいたします」との決意を込めた中締めでお開きとなった。

名古屋営業所移転
日立ツール

 日立ツール名古屋営業所(所長=田辺昭夫氏)は、新事務所に移転し、3月30日より業務を開始した。
▽新住所=〒460―0003 愛知県名古屋市中区錦2―13―19 瀧定ビル7階
▽電話=052―857―5001
▽ファクス=02―857―5006

受注総額6年ぶりに減少へ
前年比18.2%減の1兆3,011億円
日本工作機械工業会08暦年工作機械受注

 日本工作機械工業会がまとめた2008年(暦年)工作機械受注実績の概要によると、受注総額は、前年比18.2%減の1兆3011億円で6年ぶりの減少となったものの、5年連続1兆円を超え史上5番目の受注額となった。うちNC工作機械も同様に1兆2547億円(同18.0%減)で6年ぶりの減少ながら5年連続1兆円超えとなった。また、今回の成長局面で最も伸び率の高かった04年の水準と比べても高い受注額を維持するものとなっている。
 月次の受注状況をみると、対前年同月比は6月からマイナスに転じ、さらに9月の世界的金融危機の影響から急激な減少を示し、11月、12月にはマイナス幅で過去最大を2カ月連続で更新した。さらに、受注額は10月に1000億円割れとなり、04年5月以降記録してきた単月受注額の1000億円超えは53カ月連続でストップした。
 内需は前年比22.0%減の5668億円。業種別にみると全11業種のうち、鉄鋼・非鉄金属、航空機・造船・輸送用機械、官公需・学校の3業種がプラス、それを除く8業種はマイナスとなった。主な業種では、一般機械が同22.2%減、自動車は同24.3%減、電気・精密機械は同25.8%減と主要業種はすべて20%以上のマイナスとなった。
 外需は前年比15.0%減の7343億円で、初の8000億円台を記録し史上最高額を更新した07年に次ぐ史上2番目の受注額となった。前年比は受注総額と同様、6月以降7カ月連続マイナスで推移した。国・地域別にみると、東アジアが同23.1%減、その他アジアが同2.3%増でアジア計では同15.8%減となり、2年連続で主要3極中最も高い受注額となった。国別ではタイ同33.1%増、インド同0.6%増とプラスとなったが、中国同18.7%減、台湾同53.4%減、韓国同18.8%減など東アジアの減少が際立っている。欧州は1―6月期前年同期比14.0%増と好調に推移したが、7―12月計は同40.3%減と大幅に落ち込み、同14.0%減と前年比マイナスとなった。EUの主な国であるドイツ、イタリア、フランスは前年比10%以上のマイナスとなった。北米は同17.8%減で主要3極中マイナス幅は最大となった。さらにこのウエイトは、アジア36.6%(前年比0.3ポイント減)、欧州32.4%(同0.3ポイント増)、北米27.4%(同0・9ポイント減)で、アジア・北米が微減、欧州が微増、07年とほぼ同様の傾向となった。受注総額における外需比率は56。4%で、07年(54.3%)を上回り2年連続で最大となった。
 機種別(NC機を含む)にみると、全11機種のうち中ぐり盤(前年比0.7%増)以外の機種は前年比マイナスとなった。主な機種では3割以上を占める旋盤が前年比18.0%減、マシニングセンタが同12.9%減、それ以外ではボール盤(同32.3%減)、放電加工機(同24.4%減)、専用機(同24.3%減)、研削盤(同23.0%減)等が20%以上のマイナスを示した。
 08年(暦年)の販売額は、前年比3.3%減の1兆4720億円となり、6年ぶりのマイナスながら、史上最高額だった07年に次ぐ史上2番目の水準となった。うちNC工作機械も同3.2%減の1兆4211億円となった。機種別(NC機を含む)にみると、中ぐり盤(前年比31.3%増)は前年比3割以上の高い伸び、専用機(同2.2%増)も前年比プラスと2機種がプラスとなったが、それ以外の9機種はマイナスとなった。マシニングセンタは横形(同0.4%増)、その他(同1.8%増)とプラスであったが、立形(同8.9%減)がマイナスとなり、合計ではマイナス(同3.4%減)となった。
 08年末の受注残高は、前年比24.3%減の5744億円となり、減少幅は受注額の水準を上回った。08年末の受注残高を直近3カ月(08年10―12月期)の販売額平均で除した「受注残持ち月数」は5.8カ月で前年末に比べ0.3カ月減少。NC工作機械の受注残高も同24.6%減の5447億円となった。

里山の再生などに取り組む
愛知県の4団体に助成金
オータケ記念環境保護基金

 公益信託「オータケ記念愛知県自然環境保護基金」の助成金贈呈式が3月17日、受託する「中央三井信託銀行名古屋支店」(名古屋市中区)において開催され、愛知県内で自然環境保護活動を展開する4団体が助成を受けた。
 基金は、管工機材の総合商社「オータケ」の元社長の遺志で設立され、今年で15回目となり合計47件に助成している。
 今回選ばれたのは、里山の再生やギフチョウがすめる環境づくりをする会はじめ4団体。
 同基金運営委員長の池田桂子さんから各団体に10万〜20万円の目録が手渡された。
 助成先は次の団体。
 半田こどもエコクラブ(半田市)、自然観察の里を作る会(岡崎市)、フッチーほたる会(碧南市)、かすがいギフチョウのすむ里山づくりの会(春日井市)

機構改革及び人事異動
山善 4月1日付

 山善(社長=吉居亨氏)は3月16日、次の機構改革及び人事異動を発表した。
【機構改革】4月1日付
◆管理本部
 東京人事総務部、東京営業管理部を統合して東京管理部とし、人事総務課、営業管理一課、営業管理二課の3課制とする。
◆家庭機器営業本部
1.関東営業部を「3部6課制」から「3部7課制」に再編する。
@ホームセンター部を関東営業一部とし営業一課、営業二課、業務課を置く。
Aホームエレクトロニクス部と広域量販部を統合し、関東営業二部とし、営業課、業務課を置く。
B東北営業部を関東営業三部とし、営業課、業務課を置く。
2.通販営業部にeビジネス課を新設する。
3.営業統括部に営業四部を新設する。
【執行役員人事】4月1日付、( )内は前職
◇谷雄三氏=専務取締役 上席執行役員 西日本営業担当(専務取締役 上席執行役員 大阪営業本部長)
◇木村育英氏=専務取締役 上席執行役員 管理本部担当(専務取締役 上席執行役員 管理本部長)
◇山本政美氏=常務取締役 上席執行役員 国際本部長 兼 USA支社長(常務取締役 上席執行役員 国際本部長)
◇西尾幸治氏=取締役 上席執行役員 工具統括担当(取締役 上席執行役員 工具統括部長)
◇寺坂充生氏=上席執行役員 大阪営業本部長(上席執行役員 名古屋営業本部長)
◇中田繞氏=上席執行役員 工具統括部長(上席執行役員 九州支社長)
◇掛川隆司氏=上席執行役員 管理本部長(上席執行役員 管理本部 副本部長 兼 財務部長、買掛管理部・国際管理部担当)
◇西村昭雄=上席執行役員 管理本部 副本部長〈人事部・営業管理部・関連事業部担当〉(上席執行役員 管理本部 副本部長 兼 人事部長、総務部・営業管理部担当)
◇雷陽次氏=上席執行役員 住設建材統括部長(執行役員 住設建材統括部長)
◇森園慎一氏=上席執行役員 名古屋営業本部長(執行役員 東日本営業本部 副本部長〈北関東・東北担当〉)
◇麻生太一氏=上席執行役員 家庭機器営業本部長(執行役員 家庭機器営業本部長)
◇関矢信雄氏=執行役員 機械統括部長(執行役員 機械統括部長 兼 開発部長〈東日本担当〉)
◇小野山昭英氏=執行役員 機械統括部 副統括部長 兼 開発部長(執行役員 機械統括部 副統括部長 兼 開発部長〈西日本担当〉)
◇岡俊彦氏=執行役員 国際本部 副本部長(国際本部 中国支社長)
◇福田廣氏=執行役員 九州支社長(九州支社 副支社長 兼 工具部長)
◇伊藤直孝氏=執行役員 東日本営業本部 副本部長〈北関東・東北担当〉(産業システム統括部 副統括部長 兼 東日本営業本部 産業システム部長)
◇山崎公明氏=執行役員 管理本部 総務部長(管理本部 総務部長)
◇白石忠史氏=執行役員 家庭機器営業本部 商品統括部長 兼 商品一部長 兼 商品二部長(家庭機器営業本部 商品統括部長 兼 商品一部長 兼 商品二部長)
◇曽我哲士氏=執行役員 家庭機器営業本部 営業統括部長 兼 関東営業三部長 兼 営業四部長 兼 名古屋営業部長 兼 通販営業部長(家庭機器営業本部 営業統括部長 兼 関東営業部長 兼 関東営業部ホームエレクトロニクス部長 兼 名古屋営業部長 兼 通販営業部長)
◇山近恵治氏=山善綜合サービス出向〈参与〉〈
山善綜合サービス社長 専任〉(上席執行役員 管理本部 副本部長 兼 山善綜合サービス社長)
【一般人事】4月1日付、( )内は前職
◇砂山滋氏=経営企画本部 経営企画部長(経営企画本部 IT企画部長 兼 IT企画課長)
◇大坂二氏=経営企画本部 IT企画部長 兼 IT企画課課長(経営企画本部 情報システム部副部長)
◇村井諭氏=管理本部 人事部長(管理本部 人事部副部長)
◇伊勢嶋正氏=管理本部 東京管理部長(管理本部 買掛管理部長)
◇上野孝史氏=管理本部 財務部長 兼 財務課長(管理本部 東京人事総務部長 兼 東京営業管理部長)
◇谷藤博昭氏=管理本部 買掛管理部長(管理本部 財務部 副部長 兼 財務課長)
◇荒木俊則氏=家庭機器営業本部 営業推進部 業務推進専任部長〈関東駐在〉(家庭機器営業本部 営業統括部 関東営業部 広域量販部長〈関東駐在〉兼 東北営業部長 兼 業務課長)
◇北居学氏=産業システム統括部 副統括部長 兼 営業推進部長(産業システム統括部 副統括部長〈西日本担当〉兼 営業推進部長)
◇南村哲寛氏=大阪営業本部 産業システム部 副部長(産業システム統括部 SD営業部長 兼 大阪営業本部 産業システム部 副部長)
◇合志健治氏=東日本営業本部 産業システム部長(経営企画本部 経営企画部長)
◇細見明裕氏=東日本営業本部 システムエンジニアリング部長(名古屋営業本部 産業システム部長)
◇辻晋二氏=名古屋営業本部 産業システム部長(広島支社 産業システム部長)
◇江端和夫氏=九州支社 副支社長 兼 住設建材部長(九州支社 住設建材部長)
◇荻野禎一氏=九州支社 工具部長(東日本営業本部 工具部 副部長)
◇南猛氏=広島支社 産業システム部長(東日本営業本部 産業システム部 首都圏課長)
◇栄公和氏=国際本部 機械部長(国際本部 USA支社長)
◇馬場孝儀氏=国際本部 中国支社長(国際本部 機械部長)
【役員人事】6月下旬予定、( )内は現職
◇清木勝彦氏=常務取締役 上席執行役員 IT統轄責任者〈CIO〉、経営企画本部長(取締役 上席執行役員 IT統轄責任者〈CIO〉、経営企画本部長)
◇寺坂充生氏=取締役 上席執行役員 大阪営業本部長(上席執行役員 大阪営業本部長)
◇中田繞氏=取締役 上席執行役員 工具統括部長(上席執行役員 工具統括部長)
◇掛川隆司氏=取締役 上席執行役員 最高財務責任者〈CFO〉、管理本部長(上席執行役員 管理本部長)
◇木村育英氏=監査役(専務取締役 上席執行役員 管理本部担当)
◇青木義雄氏=退任(監査役)
◇谷雄三氏=顧問〈西日本営業担当〉(専務取締役 上席執行役員 西日本営業担当)
◇西尾幸治氏=顧問〈ヤマゼンクリエイト社長〉(取締役 上席執行役員 工具統括担当)

中部支店並びに
在庫センター移転
三菱マテリアルツールズ

 三菱マテリアルツールズ中部支店(支店長=小林芳廣氏)は事務所と中部在庫センターを移転し、それぞれ3月23日、同16日より業務を開始した。
【中部支店】
▽新住所=〒460―0007 愛知県名古屋市中区新栄2丁目4番3号明倫ビル3階
〈管理部・販売一部〉
▽電話=052―249―4560
▽ファクス=052―262―3540
〈販売2部〉
▽電話=052―249―4561
▽ファク=052―249―3885
【中部在庫センター】
▽新住所=〒466―0023 愛知県名古屋市昭和区石仏町2丁目1番地40 ユーハウス御器所
▽電話=052―858―1080
▽ファクス=052―858―1081

滝川物産中心に三位一体で
協力して次のステップへ
滝川会 第18回年次総会開催

 滝川会(会長=須藤清勝氏・須藤鋼機会長)は3月13日午後5時より、南知多温泉郷「花乃丸」(愛知県知多郡南知多町大字豊浜字廻間)にて「第18回滝川会年次総会」を開催した。
 総会は世古滝川物産営業部長の司会で進められ、須藤会長の「今年も滝川会のためにご協力をお願いいたします」との挨拶に続いて、滝川社長が日頃の滝川物産への愛顧、支援に対して礼を述べた上で「非常に厳しい経済環境の中での開催となりました。当社の現況につきましては、10月決算でございますので、前期は順調に決算が済みました。今期になりましてから、ジェットコースターに乗っているように、下りのコースでどこまで落ちていくのか、いつ反転をしてくれるのかという感じです。ジェットコースターもいつかは上がる。しかしそれがいつ頃かということはまだまだ先が見えない状態です。年初来、色々なところで話を聞く中で、ピンチをチャンスに変える時期だということを耳にします。色々見直しをしてみて、ピンチをチャンスにしていきたい。当社では、今の時期に足元を固めるために若返りを図ろうということで、樋口と松本の若手を課長に登用し、新入社員を入れて平均年齢も下げております。また、資金面も潤沢に用意することができておりますので、こちらのほうも当面の心配はありません。冬の次は春がまいります。その次には夏がやって来る。反転の時期に一番エネルギーが必要です。その時に一番頼りになりますのが、しっかりしたメーカーさん。その方々にも滝川会には賛助会員として入っていただいております。このメーカーさんと手を組んで、反転して上昇する時には大いにご協力、手助けをしていただけるものと考えております。是非お力添えをいただき、滝川会の皆様と私共で一緒に手を取り合い協力して、その次のステップに上がれるようにやってまいりましょう。本日は、時間を有効に使って、情報交換やメーカーさんと懇談していただきたいと存じます」と挨拶。
 司会者より、資格審査で「平成21年3月13日現在の会員総数89社、出席48社、委任状41社」と報告が行われ、総会の成立が宣言された。
 会則により須藤会長が議長を務め、各議案を審議した結果、いずれの議案についても原案通りに全会一致で可決。今回、新会員として承認された伊藤工具の伊藤社長の紹介も行われた。
 笠井副会長(笠井社長)の「百年に一度と言われております大不況の最中でございますが、滝川会の皆様には本日はゆっくり温泉に浸っていただきまして大いに英気を養っていただこうとの思いが、滝川社長にはあったと存じます。是非ひとつ、頑張ってこの難局を乗り切ってまいりましょう」との閉会の辞で終了した。
 総会後は、三河湾を一望できる(当日は春の嵐で視界不良)展望風呂で日頃の疲れを癒し、懇親会では海の幸を満喫。翌日は近くの直売場で買い物を楽しむなどし、解散した。

6月にISO14000内部監査員養成講座
総会5月29日名鉄ニューグランドで
愛知鋲螺商協同組合第8回理事会を開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は3月16日午後6時より、組合事務所において平成20年度第8回定例理事会を開催、鈴木理事長はじめ理事6名が出席した。
 第1号議案・平成20年度決算中間報告に関する件は、土方副理事長(会計担当)が12月までの収支の状況などを報告。また会計監査を4月22日午後4時より組合事務所で行うこととし、出席予定は鈴木理事長、土方副理事長、馬場副理事長、花井事業部長、佐野監事、山田監事。
 第2号議案・平成21年度第36期通常総会については、開催日時(5月29日午後5時)や、当日招く来賓、報道機関の確認などを行った。
 第3号議案・事業委員会に関する件は、2月度収支報告を行ったほか、ISO14000内部監査員養成講座については6月頃の開催を決めた。
 第4号議案・広報委員会に関する件は、広報誌「愛鋲協31号」の原稿を作成中で3月31日に完成予定、ねじ産業未来開発プロジェクトの紹介記事を掲載することなどを報告した。
 第5号議案・日本ねじ商連第2回常任理事会に関する件は、鈴木理事長が3月12日に大阪で行われた常任理事会について、当日の議事録に基づき詳細に報告。その中で、今年7月に横浜で行われる日本ねじ商連第34期通常総会への参加も呼び掛けた。
 第6号議案・その他(報告事項)は、名古屋商工協同組合協会より景気動向調査の謝礼があったことを報告。また理事会への出席に際しての駐車料金などについても検討した。
 次回理事会は4月22日、会計監査後の午後6時より組合事務所にて行う。


2009年4月19日(日) 2344号
経営部会開き情報交換
5月19日に通常総会
静岡県管工機材商組合4月定例理事会開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、4月3日午後3時より静岡市内のマイホテル竜宮において「4月定例理事会」を開催し、5月19日開催の第39回通常総会に万全を期す一方、「経営部会」を開いて情報交換を行った。
 当日審議された議案は次の通り。
▽第1号議案=第39回通常総会開催の件
 5月19日(火)に静岡グランドホテル中島屋で開催。
 当日の総会は任期満了による役員改選が行われる他、恒例の優良従業員表彰も行う。
 当日は、午後3時より総会を行い、総会後は賛助会員を交えた懇親会に臨み、席上、優良従業員表彰式も行う。
▽第2号議案=管機連地区代表者会議報告の件
 3月11日にグランドアーク半蔵門で開催され、12月30日から1月4日の年末年始休暇を決める一方、杏林大学客員教授の田久保忠衛氏による「アメリカ新政権と国際情勢」の講演会があり、アメリカ発の金融恐慌で世界的不況をもたらしているが、いずれにしてもアメリカは強国である。世界基軸通貨としてのドル、世界有数の軍事力(英国軍事専門誌ジェーンズ・ディフェンス・ウィークによると1位米国、2位フランス、3位ロシア、4位中国、5位英国…22位日本)、教育水準の向上(大学世界トップテンの中で上位8大学が米国勢)と、どれをとっても世界ナンバーワンである。アメリカがアジア地区で一番大切にしている国は、@中国、Aインド、B日本、Cインドネシアの順。
 以上で審議事項を終え、引き続いて「経営部会」に移り、静岡県内の「景況」について情報交換した。
◎財務省静岡事務所が3月25日に発表した1―3月期の県内法人企業景気予測調査によると、全産業の景況判断指数(BSI)はマイナス64.0となり、前回(昨年10―12月期、マイナス46.0)を大きく下回り、調査開始の2004年4―6月期以来、最も低い値となり、景況感の悪化が広がっている。
 業種別では、製造業が前回比24.9ポイント減のマイナス76.9で、非製造業も13ポイント減の54.5となった。
 中でも製造業では自動車など輸送用機械器具、非製造業では卸売・小売業で下降感が強まり、要因として需要や為替の動向を挙げている。 4―6月期はマイナス37.1、7―9月期はマイナス16.8と下降幅は縮小する見通しだが、先行きの予測は厳しいとみている。
 08年度売上高は、自動車減産の影響で輸送用機械器具で大きく減少し、全産業で前年同月比11.2%減の見込み。経常利益も72.4%減となると予測している。
◎静岡市清水区のカナサシ重工は金融機関からの資金繰りに窮し操業を一時停止しており、大卒7人と高卒12人の計19人の新入社員を3月31日に内定を取り消した。同社は資材・燃料の高騰で3月期決算は約23億円の赤字。750億円の受注があり、資金繰りさえ上手く行けば、今後3年間で100億円強の黒字が見込めるとして、金融機関に融資を求めていた。
◎静岡空港立ち木問題(滑走路西約1.5キロの私有地に、航空法の高さ制限を超える立ち木150本以上が存在することを、県が昨年10月に公表。強制収容する土地を確定するための航空測量の誤差や、県のデータ処理ミスが原因。県は滑走路を300メートル短縮し、これにより今年3月開港が6月4日に遅れた)を巡っては、地権者は県の対応への不信感などから県との協議を拒否し、2月に伐採の条件として石川知事の辞職を要求。県は、立ち木を強制的に伐採するための訴訟を起こす方針だったが、裁判には数年掛かるとみられ、早期解決の目処が立っていなかった。
◎ワークシェアリングについては賛否両論がある。
 @社会全体、A企業、B労働者の3つの側面から見た場合。
 @のメリット=失業率の改善及び雇用創出、多様な労働者の能力活用、得られた余暇時間による消費拡大
 @のデメリット=新産業への労働移動の遅延、非正規雇用などの不安定雇用の増大
 Aのメリット=フレキシブル雇用、生産性向上、従業員の意欲向上
 Aのデメリット=社員数増加によるコスト増加、雇用管理の複雑化
 Bのメリット=必要な期間・時間帯に応じたシフト勤務等の生活スタイルにあった働き方の選択、余暇時間の増加
 Bのデメリット=所得減少、労働密度の増加

全国12の物流センター
商品引取り可能に
トラスコ中山物流サービス拡充

 トラスコ中山(大阪本社=大阪市西区、社長=中山哲也氏)は、同社の持つ全国の物流網を活用した新たな物流サービスを4月より開始した。
 同社は全国に15カ所の物流拠点を持ち、そのうちホームセンター向け物流センターを除く12カ所の物流センター(以下、プラネット)は各近隣の地域へ当日、もしくは翌日配送、出荷という体制をとっている。また、急ぎの場合に引取りができるサービス(通称、来店)も行っている。
 従来はこの引き取り来店に関して、販売店の近隣のプラネット一カ所で対応していたが、今回、新たに全国12カ所どのプラネットにも発注した商品を引取りできるサービスを開始した。
 販売店より注文の際、引取りの物流センターを指定すれば、販売店にも製造現場のユーザーにも商品を渡す対応が可能。4月以降、販売店近隣の物流センターから遠い場所での製造現場でニーズがあった場合や、出張先で急に商品が必要になった場合に、注文の30分後には最寄りの物流センターで商品の受け取りができる。
◆全国物流センター所在地
 ▽プラネット北海道=北海道札幌市東区東苗穂五条3丁目4番51号▽プラネット東北=宮城県仙台市若林区卸町東3丁目2番23号▽プラネット北関東=群馬県伊勢崎市三和町2739番1▽プラネット東関東=千葉県松戸市上本郷241―1▽プラネット東京=神奈川県川崎市川崎区塩浜4丁目13―1▽プラネット南関東=神奈川県伊勢原市高森1567番1▽プラネット東海=愛知県岡崎市岡町字南久保18▽プラネット名古屋=愛知県江南市和田町川東10―1▽プラネット滋賀=滋賀県蒲生郡竜王町小口1140―3▽プラネット大阪第一センター=大阪府東大阪市新庄西4番12号▽プラネット神戸=兵庫県神戸市中央区港島中町1丁目3―5▽プラネット九州=福岡県福岡市博多区竹下2丁目4番14号

社労士の羽田野氏講師に
「労働経済の動向と雇用調整」
ナゴヤ西部機械協同組合雇用コンプライアンスセミナー

 ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=近藤和夫氏・近藤金属工業社長)は、平成20年度より取り組んでいる中小企業人材確保推進事業の一環として、3月23日午後6時より名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において、雇用のコンプライアンスセミナーを実施した。
 セミナーには組合員10名が参加。社会保険労務士の羽田野貴志氏を講師に迎えて、「労働経済の動向と雇用調整」に関する話を聴いた。
【労働経済の動向】
 セミナーでは、厚生労働省が発表した労働経済動向調査(平成21年2月)の結果から、そのポイントとなる部分が挙げられた。
●生産・売上額等、所定外労働時間について
 生産・売上額等の平成21年1―3月期の実績見込みは、製造業、サービス業で「前期(平成20年7―9月期)と比べて減少した」が「増加した」を引き続き上回り、その幅が拡大した。
 所定外労働時間の平成21年1―3月期の実績見込みは、製造業、サービス業で「前期と比べて減少した」が「増加した」を引き続き上回り、その幅が拡大した。
●労働者の過不足状況、雇用調整、中途採用について
 正社員等労働者及びパートタイム労働者は不足超過から過剰超過に転じた。
 雇用調整の平成20年10―12月期の実績は、35%と前期の16%より19ポイント上昇している。雇用調整の実施方法では、残業規制が21%と前期の8%より13ポイント上昇している。
 中途採用の実績は昨年より減少している。
●平成21年新規学卒者の採用内定状況
 「採用内定あり」の事業所は各学歴で前年を下回った。
●正社員以外の労働者からの正社員への登用状況
 過去一年間に正社員以外の労働者から正社員への登用を実施した事業所割合は全体の40%。
 また、登用実績があった事業所における今後の方針では、「登用していきたい」とする事業所割合が47%となっている。
【雇用調整】
 雇用調整については、人に対して行うもので労働時間の削減、休日の増加など人件費の抑制を図ることを目的とした手段・方法であると説明。
 その方法は程度の軽いものから順に、@残業規制、A所定労働時間の短縮(ワークシェアリング)。解雇することなく、仕事を分かち合い分担する。次にB休日の増加。有給休暇の消化や休日の振り替えなど。
 続いて、C臨時・季節・パート(非正規)労働者の再契約の停止・解雇、D中途採用の削減・停止、E新規学卒者の採用削減・停止。
 そしてF配置転換、G他の企業への出向と続き、その先にH一時休業(一時帰休)がある。
 I希望退職者の募集。最終的には、J解雇(整理解雇)となる。
 雇用調整は、軽いものから重いものに順にシフトしていく。
 現在、製造業と全産業を比較すると、製造業ではすべての面で悪い状況にある。雇用調整の初期の段階にみられる残業規制、所定労働時間の短縮、休日の増加にとどまらず、今年の1月以降、休業している製造業が目立って増加している。本格的に雇用調整が進行しているのではないか。今後、希望退職者の募集や解雇という問題が想定されると話した。
 この後、休業にあたっての留意点として、労働基準法に基づく休業手当について、「使用者の責に帰すべき事由」の解釈、休業手当の額と平均賃金の計算方法などを分かりやすく解説。さらに解雇の手続きにおける留意点も説明した。
 なお、同組合では、今回のような雇用などに関するコンプライアンスセミナーを、今後も継続的に実施していく予定。

時津相談役が元気に復帰
経費節減について情報交換
名機工同友会3月例会を開催

名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は3月25日午後7時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において3月例会を開催した。
 例会は小浦総務(こうら社長)の司会で進められ、金原会長は挨拶で「この厳しい景況のなか暗い話ばかりでしたが、本日は非常に明るい話として、時津相談役が復帰されたことと、WBC(ワールドベースボールクラシック)で日本が連覇したことがあります。WBCでは525億円の経済効果があったと言われています。この景況下で経費節減という話も出ており、同友会の会費も見直しをしたいと感じております。このような時期ですので、毎月の開催ではなくて、隔月の開催にして会費を減額してはという考えを持っております。秋の懇親旅行についても、少し抑えた形で行ってはどうかと思います」と新年度の経費節減を提案。
 続いて、時津相談役(新栄商會会長)が「皆様にご心配を掛けましたが、このように元気になることができました。また、心温まるお見舞いをいただきありがとうございます。同友会の同志の方々もお体だけは大事にしていただきたい」と挨拶し、復帰を祝う拍手で迎えられた。
 また、会員のイチショーが社屋を新築し、会からの祝いに対し西島社長より礼が述べられた。
 各部報告では、事業部の三木部長(三起工機社長、同社専務が代理出席)より共同購入に対して協力が呼び掛けられた。
 経営対策部は、2月例会で認知症サポーター養成講座」を開催したことを報告。多数の参加に対し吉野部長より礼が述べられた。
 厚生部は、恒例の親睦旅行会について、今年は一泊でも例年より遠方へとの計画を立てていたが、会長のほうから新年度は緊縮財政とする考えが示されたことから、計画を白紙に戻して再度検討する旨が鈴木厚生部長(マルマン商事社長)より伝えられた。
 この後、経費節減について情報交換を行い、その中で各社の取り組みがそれぞれ発表された。

東洋バルヴ講師に招き
定期夜間勉強会開催
名古屋指定水工店協組80名が出席し盛況

 名古屋市指定水道工事店協同組合(理事長=加藤和夫氏)の技能開発部会(部会長=山野井正年氏)と青年部会(部会長=中島誠照氏)主管の「定期夜間勉強会」が、3月18日午後6時30分より同組合水道会館で開催され、組合員及び関係者等80名が出席した。
 定期夜間勉強会は今回で37回目を数え、毎回沢山の関係者が出席するなどの好評を得ている。
 今回は、バルブについて初めての勉強会となり講師には東洋バルヴ名古屋営業所(所長=鶴田浩一氏)の市原正仁氏と同本社営業企画部の小岩井隆氏両氏が講師を務めて、@汎用バルブの基礎知識、Aクレーム事例及び取り扱い上の注意等について約90分に渡って解説してもらった。
 @汎用バルブの基礎知識では、バルブの種類、材料、用途による使用バルブの選定から主な法規及び許認可等について研修した。
 Aクレーム事例・取り扱い上の注意等では、施工時におけるバルブの取り扱い方や用途に応じたバルブの選定が不可欠であることを研修した。
 研修会後のアンケート結果でも、参加者から「バルブについての基礎知識が非常に身に付いた。これからの仕事に活かしたい」との、声が多数寄せられていた。
 今後の勉強会等については、水道組合事務所(電話052―951―3240)へ問い合わすとよい。

総受注高は77億6200万円
8ヵ月連続で前年を下回る
中部経産局2月度金属工作機械受注

 中部経済産業局が3月31日に発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダワシノ、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成21年2月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は77億6200万円、前年同月比84.4%減と8カ月連続して前年を下回った。また、前月比は15.7%減となった。
 国内受注では、一般機械工業向けが14億4000万円と6カ月連続、自動車工業向けが7億8600万円と7カ月連続して前年を下回り、全体でも前年同月比85.7%減と8カ月連続して前年を下回った。また前月比は11.9%減となった。
 海外受注は、北米向けが5カ月連続、ヨーロッパ向けが8カ月連続、アジア向けが6カ月連続して前年を下回り、全体でも前年同月比83.4%減と9カ月連続して前年を下回った。前月比は18.0%減となった。
 国別にみると、1位のアメリカが16億6700万円(前年同月比72.9%減)、中国7億300万円(同81.4%減)、ドイツ5億9000万円(同85.7%減)、スウェーデン1億8500万円(同36.2%減)、インドネシア1億7300万円(同43.0%増)の順となった。
 販売額は247億2100万円、前年同月比44.3%減と7カ月連続して前年を下回った。また、前月比は17.0%増となった。
 受注残高は1158億2500万円、前年同月比49.6%減と8カ月連続して前年を下回った。また、前月比は13.2%減となった。

臨時合同理事役員会で
テナント募集に注力などを確認
中日本木工/全木商中部ボウリング大会も開催

 中日本木工機械商工協同組合(理事長=木村秀夫氏・昭元産業会長)と全日本木工機械商業組合中部支部(支部長=島田昭三氏・シマダ機械社長)は3月14日午後1時より、名古屋駅前の名鉄グランドホテルにおいて臨時合同理事役員会を開催した。
 木村理事長は挨拶で「臨時理事役員会ということで急遽お集まりいただき誠にありがとうございます。今回お集まりいただきましたのは、年末資金を組合でお貸ししたところが破産となりその処理の問題と、中日本木工会館のテナント募集についてのご審議をお願いしたいということです」と臨時開催の理由を説明。
 年末資金に関する件は、現在あらゆる最善の処置を取っているが、定款上では全額確保ということが難しい状況にあると報告し、今後このような事態となっても対処できるように定款の変更も含めて改善していくことを承認した。
 また、現在入居中のテナントが3月いっぱいで退去することから、安定財源を確保するために、今後テナント募集に傾注していくことを確認した。
 全木商の中部支部は、本部理事選任について審議し、現在1名欠員になっている常任理事に稲垣副支部長(稲垣社長)を推薦することを決めた。
 理事役員会の後は、会場をレジャックボウルに移して、第9回合同ボウリング大会を開催、21名が参加した。
 表彰式はかに本家で行われ、優勝の村瀬さん(ムラセ)はじめ各賞受賞者に賞品が贈られた。
 上位入賞者は次の通り。
(敬称略)
▽優勝=ムラセキョウコ(ムラセ)365ピン
▽準優勝=ワカハラトオル(若原工機)358ピン
▽第3位=ヒライトシミ(事務局)339ピン

愛機工組合 各支部総会
 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の支部総会が各地で開催された。
中北支部
 中北支部(支部長=森田乾嗣氏・モリタ社長)は3月17日午後6時30分より、名古屋市中区大須の名古屋ローズコートホテル内「比翼」において支部総会を開催した。
 冒頭、森田支部長が「昨年の6月から支部長を務めさせていただいております。平素は愛機工組合並びに中北支部の活動に、多大なるご理解とご協力をいただきありがとうございます。本日は総会ということで、平成20年度の収支のご報告をいたし、今年の活動についても触れさせていただきます。それ以外にも、産業界における我々の業況が大変厳しい中、いま組合としてどうして行くかということも含めて、本日は伊藤副理事長(春日鋼機社長)と会計理事の高田さん(井高社長)にもおいでいただいておりますので、お話をいただけるものと存じます。また先般、全機工連の中部ブロック会議で愛知県、静岡県(浜松)、三重県、岐阜県の組合が一堂に会しまして、業況の情報交換会が行われました。その話も伊藤副理事長からしていただきたいと存じます」と挨拶。
 引き続き森田支部長が議長を務めて議事に移り、平成20年度収支報告と平成21年度事業計画について審議した結果、いずれも全会一致で承認された。
 続いて伊藤副理事長が組合の概況と中部ブロック会議について報告。MECT09展の進捗状況にも触れ、小間募集が難航しているため各支部員からも取引先メーカーに対し出展を呼び掛けてほしいと協力を求めた。
 総会終了後は懇親会が開かれ、出席者が歓談する中、高田会計理事の「これからは与信管理が肝心かと存じます。今後も皆で仲良く支部活動ができるようにしていきたい」との挨拶に続いて、一本締めでお開きとした。
中南支部
 中南支部(支部長=志知亨氏・志知社長)の支部総会は3月27日午後6時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦で開催された。
 総会は、岩田支部幹事(鈴木商店社長)の司会進行で、はじめに志知支部長が「期末のお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。中南支部の本年度最後の行事となる総会でございます。景況も厳しい折で、何かと大変かと存じます。私共も組合活動どころではないという状況ではありますが、5月ごろから明るい兆しも見えてくるという話もあります。総会後の懇親会の中で色々と情報の交換をしていただき、皆様のより早い回復につながればと願っております」と挨拶。
 続いて、山崎事務局長が来賓挨拶で組合の現況などについて語った。
 支部長を議長に選出して議案審議に移り、平成20年度事業報告、同収支決算報告並びに会計監査報告、平成21年度事業計画案、同収支予算案を原案通り全会一致で可決した。
 平成21年度の主な事業として、7月に支部納涼会、12月に支部忘年会、翌3月に支部総会を予定。各事業は支部員の岡新、三葉利工具、富士元工業が担当する。
 総会終了後の懇親会では、情報交換が積極的に行われた。
東支部
 東支部(支部長=田中知之氏・ミユキ商會社長)の支部総会は4月2日午後6時より、東京第一ホテル錦において開催された。
 総会は、井口支部役員(サンコー商事GM)の司会進行、同氏による開会の辞で始まり、田中支部長が「一年というのは早いもので、総会の時期がやってまいりました。非常に厳しい景況でございます。皆様方もそれなりに色々とご研究されていることと思います。やはり我々商社としては教育などが大切で、それぞれの会社でやっておられると思います。私は、私共のユーザーに限って情報収集をしております。厳しい状況は新聞紙上などで皆様もご存知だとは思いますが、多少明るい兆しが3月の後半から見えて来ております。各企業の分析などでも、この不景気の状況は底を打ったとか、止まったということが書いてありました。大企業が多少動き始めている状況で、これが中小零細にすぐに来るとは思いませんが、希望を持ちながら私共も頑張っているつもりです。是非とも皆様方も頑張ってやっていただきたいと存じます。本日は平成21年度の東支部の総会でございます。皆様の忌憚のないご意見をお聞かせいただきたいと存じます」と挨拶。
 資格審査発表では、司会者より33社中23社の出席で総会が成立すると宣言された。
 林理事(広島商事社長)を議長に選出して議案審議を行い、平成20年度事業報告、同決算報告、同監査報告、平成21年度事業計画案、同予算案を原案通り承認可決。
 新年度は経済状況を踏まえ、親睦ゴルフ会と忘年会が年度計画より削除された。
 総会終了後は懇親会が開かれ、代表者の変更があった2社の紹介をはじめ、今後の見通しなどについて情報交換を行った。
西支部
 西支部(支部長=滝川和彦氏・滝川物産社長)は4月3日午後6時より、東京第一ホテル錦において支部総会を開催した。
 総会は、梅村理事(梅村本店専務)の司会進行で、滝川支部長が「本日はお忙しい中、支部総会にお集まりをいただきまして誠にありがとうございます。今年の組合本部の新年会では当番支部として皆様の絶大なるご協力をいただき、お陰様で大成功のうちに終えることができました。参加者からもお褒めの言葉をいただきました。遅ればせながらご報告と御礼を申し上げます。また、前年度は久しぶりにボウリング大会を催しました。参加した皆様の活気があり、喜んでいただきました。できましたら引き続いて開催していきたいと感じております。我々を取り巻く環境は非常に厳しい状況で、ここが我慢のしどころではないかと思っております。早く底を打ってほしいと願っております。何か良い話はないかと思っておりましたら、『緑の風を乗りこなせ』というものを見つけました。これからは環境で選別される時代。中小にとって環境問題は好機だということで期待をしたいと思っております。世界中でこの不況を乗り切ろうと色々な手を打っておりますので、あと暫く我慢すれば楽しみが出てくるのではないでしょうか。この厳しい環境を共に乗り切って行きたいと思っております」と挨拶。
 続いて、組合を代表して山崎事務局長より祝辞が述べられ、その中で組合の概況報告のほか、秋のMECT09展への協力と、取引先メーカーへの出展の呼び掛けが依頼された。
 梅村理事を議長に選出して議案審議を行い、平成20年度事業報告並びにこれらの会計報告、同監査報告、平成21年度事業計画並びにこれらの予算案を原案通りに承認可決。前年度好評であったボウリング大会ついては、今年度も引き続き実施することとなった。
 総会後は懇親会も行われ、参加者同士で親睦を深めた。

いつでも、どこでも
工作機械の基礎が学べる
森精機製作所オンライン研修システム提供開始

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2―35―16)は、今年4月から全世界向けにEducation On Demandの提供を開始した。
 ここ数年、工作機械の高度化・複雑化により作業者育成に課題を抱えているユーザーが増加。こうしたユーザーへのソリューションとして開発されたEducation On Demandは、人・時間・場所を選ばない新しい人材育成の手段として工作機械の基礎知識と技術習得を目的としている。3D映像を効果的に使い機械操作を忠実に再現し、誰でも基礎的な知識を効率的に習得できるオンライン上の教育システム。対象機種は、NMVシリーズ、NTシリーズ他、森精機の主要機種を中心に今後順次新シリーズをリリースする予定。
【Education On Demandの特長】
◆今までにない高品質なオンライン研修
 受講コースは機械操作方法、安全等、項目別に分かれ、各章毎に「説明+確認テスト」の構成となっている。画面は学習に最適な対話方式によるグラフィック画像を使用。例えば、ドアをクリックすると開き、まるで実際に機械を操作しているかのように視覚でも楽しみながら学ぶことができる。各章毎に確認テストもあり一貫した品質で確実に知識と技能を習得できる。
◆24時間いつでも、どこでも受講可能
 手元のPCからインターネットへ接続できれば会社でも自宅でも24時間受講が可能。受講は自身のペースで進められるので時間に制限されることなく学習できる。
◆多言語対応
 言語は日本語、英語、ドイツ語、イタリア語、フランス語、スペイン語、中国語、タイ語の8言語対応で、ユーザーの好みの言語で学べる。

総勢360名が参加し盛況
15回親睦ゴルフ大会
丸尾興商第4日間に渡って熱戦

 丸尾興商(袋井市川井・社長=丸尾氣窮雄氏)では、恒例の「第15回親睦ゴルフ大会」を、袋井市の“葛城ゴルフ倶楽部”において、3月3日・4日・5日・6日の4日間にわたって総勢360名が参加して盛大に開催した。
 5日以外は雨に見舞われたが、キャンセルも殆どなく、4日には、4月3日から行うヤマハレディースオープン葛城に、アマチュアとして出場する女子選手も飛び入りで参加するなど大会に花を添えた。
 競技終了後のパーティで丸尾社長は「恒例のゴルフ大会も今回で15回目を数えます。毎回沢山の方々にご参加を頂き、お断りするケースが多々ありましたので、今回は今までの3日間を1日増やしまして4日間といたしました。恒例の春の総合展も3月から始まります。社員一同誠心誠意で努力をいたしまして、皆様のお役に立ちますよう一生懸命頑張る覚悟でおりますので、一層のご支援をお願いいたします」と述べていた。
 挨拶に引き続いて表彰式を行い、入賞者はじめ参加者全員にもれなく賞品が授与された。
 上位入賞の皆さん。
◎3月3日
▽優勝=小笠原利行(銅勝板金)
▽ベスグロ=小笠原利行83
◎3月4日
▽優勝=八木俊暁(杉本電設)
▽ベスグロ=中山采美(杉山工務店)71
◎3月5日
▽優勝=永井幹夫(カーセンターヒーロー)
▽ベスグロ=熊谷知法(日新工業)81
◎3月6日
▽優勝=平野光男(セントラル販売)
▽ベスグロ=小林 智(ヘルメチック)87
(敬称略)

ヘッド交換式エンドミル
「コロミル316」を発売
サンドビック荒から中仕上げまでカバー

 サンドビック(社長=藤井裕幸氏、コロマント事業部=名古屋市名東区上社1―1801)は、超硬ヘッド交換式エンドミルシステム「コロミル316」の販売を開始した。
 航空宇宙産業やエネルギー産業の部品加工において、切り込み量が中程度でかつ長い工具長が必要とされる5軸加工や、二次元および三次元形状のポケットおよび倣いフライス加工領域では、高価な超硬ソリッドエンドミルが多く使われている。コロミル316は、この領域の加工コストを低減するために開発された工具。
 EH(ヘッド交換式)カップリングは、特許取得済みのねじ山形状を持つセルフセンタリング機構で、最強の剛性と精度を実現する。ねじ形状とテーパー仕様の2面拘束を採用し、軸方向の繰り返し精度を向上させている。超硬のカッティングヘッドにはテールパイロット部を設け軸方向にも接触面を作ることで、カップリング部に対する過剰なストレスを軽減し寿命を向上させている。
 カッティングヘッドは全て超硬製。超硬ソリッドエンドミルが適用されている荒から中仕上げ領域までをコロミル316でカバーすることができる。脱着精度と取り扱いの容易さから、工具長補正段取りや過熱装置が必要な焼きばめホルダーから変更することができ、製造現場での段取り時間を短縮できる。また、シャンク長さを容易に調整できるため、それぞれの加工に最適な工具長さが可能となる。
 今回発売を開始するコロミル316は、カッティングヘッド径φ10〜φ20o。ストレート、ラフィング、ラジアス、ボールエンド、面取りおよびハイフィード用の六種類で、刃形は実績のあるコロミルプルーラを採用している。シャンクホルダーはφ10〜32oのシャンク径かつヘッド方向に4種類のテーパー(80°、85°、89°、90°)を標準化している。

三菱マテリアル製品紹介
インパクトミラクル制振エンドミル
「VF―2MV」「VF―4MV」追加

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1―6―1)は、三菱マテリアルが開発・製造するインパクトミラクルエンドミルシリーズに制振エンドミルタイプの「2枚刃インパクトミラクル制振エンドミルVF―2MV」「4枚刃インパクトミラクル制振エンドミルVF―4MV」を追加、販売を開始した。
 同社では、エンドミルによる高能率加工において問題となるびびり振動に対して、異なるねじれ角を複合させた不等リード形状を採用したインパクトミラクル制振エンドミルシリーズを商品化し、好評を得ている。これまで、航空機産業をターゲットとし、難削材加工用中心の商品展開を図ってきたが、金型加工、部品加工においてもびびりを抑制し、高能率に加工したいとの要望が高かったことから、今回、一般鋼、高硬度鋼加工に適した2枚刃、4枚刃の制振タイプを追加した。
 主な特長は次の通り。
 @断面形状およびねじれ角を最適化し、低抵抗と優れた耐欠損性を両立。さらに、制振効果に優れた不等リード形状の採用により、一般鋼から高硬度鋼までの安定加工を実現。
 A耐熱性に優れたインパクトミラクルコーティングを適用。高い皮膜硬さと耐酸化性、低い摩擦係数により、高精度・高品位加工を実現する。
 ▽VF―2MV=今回販売するのは9型番。標準価格は代表型番VF2MVD0600 9570円(税込み1万49円)。初年度の販売目標は5000万円。
 ▽VF―4MV=今回販売するのは6型番。標準価格は代表型番VF4MVD1000 1万8700円(税込み1万9635円)。初年度の販売目標は5000万円としている。
焼結合金加工用CBN材種
「MB4020」を発売
高い刃先靭性と耐溶着性

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発・製造する焼結合金加工用CBN材種「MB4020」を販売開始する。
 「MB4020」は従来のCBN材種に対しCBN粒子をより高含有にし、CBN粒子同士の結合を促進させることで、焼結合金の加工において高い耐摩耗性と耐欠損性を両立することが可能となった。これにより、硬さ、強度、組織といった材料特性の異なるさまざまな焼結合金の加工において高い切削性能を示し、加工形態も連続加工から断続加工まで幅広く使用できるようになった。
 主な特長は次の通り。
@焼結合金加工の第一推奨
 焼結合金の連続加工から断続加工まで幅広く使用できる汎用材種。硬さや組織の異なる様々な種類の焼結合金加工において高い性能を発揮する。
A高い刃先靱性
 新開発の専用特殊バインダーにより、CBN粒子同士の結合を促進。これにより、高い刃先靭性を実現。焼結合金加工では、バリや塑性流動の抑制が要求される。刃先靭性が高いため、よりシャープな刃型を選択でき、高いワーク精度が実現できる。
B優れた耐溶着性
 化学的に安定しているCBNの含有量が高いため、加工中にワーク材が工具刃先へ溶着する量が少なく、ワークの加工寸法精度が安定する。
 今回販売するのは全74アイテム。標準価格は代表型番NP―CNGA120404FS2 4830円(税込み5072円)、NP―TNGA160404FS3 6260円(税込み6573円)。初年度の販売目標は1億円としている。

小澤秀機氏会長に
社長に長田行雄氏
東洋バルヴ4月1日付け

 東洋バルヴ(東京都中央区日本橋人形町)では、このほど開催の定時株主総会並びに取締役会において、小澤秀機社長の会長就任と長田行雄キッツ執行役員の代表取締役社長の就任を決めた。
 長田行雄社長(=写真)は、1968年3月21日にキッツに入社され、同93年3月21日に生産本部U製造部部長、同95年3月1日KITZタイランド代表取締役、2004年4月1日キッツ執行役員、同9年4月1日東洋バルヴ代表取締役社長に就任。

内径加工用ボーリングバー
ダイナミックバーSDUC型発売
京セラ 切りくず排出性能大幅に向上

 京セラ(社長=川村誠氏、本社=京都市伏見区竹田鳥羽殿町6)は、機械工具事業において、内径加工用ボーリングバーの新製品として「ダイナミックバーSDUC型」を開発し、販売を開始した。
 同製品は、切りくずを排出するために最適化を図った「新設計の切りくずポケット」と切りくず排出にクーラント(摩擦熱の冷却液)を活用する「新発想のクーラント構造」の組み合わせにより、切りくずの排出率を大幅に改善し、飛躍的に生産性の向上を実現する。
 同社はこの市場投入によって、昨年11月21日より発売している内径加工用ボーリングバー「ダイナミックバー」シリーズのレパートリーを拡充し、より顧客満足度の高い加工ツールの提供につなげている。
 「ダイナミックバーSDUC型」は全32型番、ならい加工などが主な用途。価格は1万7430円〜3万135円(税込)で、初年度8000万円を販売目標としている。
【ダイナミックバーSDUC型の特長】
 優れた切りくず排出性能を実現
 内径加工(パイプ状の内側を削る旋削加工)では、スムースに切りくず排出をできないことが、加工作業の中断、チップの欠損ほか、加工面に傷がつくなど不具合を発生させる原因となる。「切りくずの排出性」をいかに高めるかが、内径加工における生産性向上の大きなカギとなっている。
 同製品では、新設計の「切りくずポケット構造」と新発想で生まれた「クーラント構造」により、切りくず排出率が大幅に向上。排出率が10%未満であった従来の同等製品に対し、同製品では95%以上まで向上した(社内評価による)。
 @新設計の「切りくずポケット構造」
 「ダイナミックバーSDUC型」は、刃先とホルダの間に生じる空間(S寸法)を切りくずの排出空間として利用した新設計により、その排出性能を大幅に向上させている。
 A新発想の「クーラント構造」
 従来、内部給油型のボーリングバーでは、チップ刃先の摩耗熱を冷却することを目的として、冷却用の切削液(クーラント)がクーラントホールから刃先に流れる構造になっていた。
 今回の新製品ダイナミックバー(16型番)ではクーラントホールの位置を変え、ワークの内径壁面に向けてクーラントを吐出させることで、クーラントの流れを切りくず排出にも最適な構造にした。
 チップ刃先の冷却だけでなく、「切りくずを排出するための水流」としてクーラントを活用する新しい発想により、新製品は切りくず排出性能をさらに高めている。
 ※クーラントは、切削時のチップの刃先と被削材との摩擦熱を冷却する切削液のこと。クーラントを利用する方法には、ホルダの内部にクーラントホールを設けて切削液を排出する「内部給油」と、ホルダ以外の設備を用いて切削液をチップの刃先に当てる「外部給油」の2種類がある。

戸建システムバスルーム
サザナに「優タイプ」登場
TOTO タッチ水栓搭載!

 TOTOは、リモデルにも最適な戸建システムバスルーム『sazana(サザナ)』において、使いやすさを追求した「タッチ水栓」搭載の『優(ゆう)Yタイプ』をこのほど新発売し好評を得ている。また、都市圏での需要の多い1216サイズも品揃えした。
 『sazana(サザナ)』には、使いやすさ、耐久性、清掃性といった基本性能がぎっしりつまっている。水がどんどん引いて翌朝までにカラッと乾く「カラリ床」をベースに、洗い場や排水口まわりのヌメリやにおいを抑える「ヌメリま洗Ag+(ぬめりませんエージープラス)」や、業界スタンダードとなった「魔法びん浴槽ライト」も装備している。
優(ゆう)Yタイプの主な特長
◆タッチ水栓
 前面のタッチスイッチを押すだけで、湯の出し止めができる水栓。大きなタッチスイッチは、指先でも、手の甲でも押せるので、力の弱い子どもやお年寄りでも簡単に使える。表示も大きく分りやすく、触覚記号付きなので、シャンプーで目をつぶっていても操作出来る。
◆ヌメリま洗Ag+
 皮脂や石けんカスに繁殖した菌の増殖を抑える効果のある銀イオン水をスイッチ一つで、洗い場に散布する。銀イオン水のコーティングをすることで床・排水口まわりのヌメリやにおいの元となる汚れを抑え、清潔な状態を保つ。
◆魔法びん浴槽ライト
 断熱材でしっかり覆い、さらに断熱ふろふた同時使用で、優れた保温効果を発揮する。四時間後の湯温の低下は約2℃。
◆カラリ床
 TOTOが発明した水はけのよい「カラリ床」。
 水はけがよく、タテヨコ規則正しい新パターンで清掃性も向上している。翌朝にはくつ下のまま入れる。
1216(0.75坪)サイズ
◆1216(0.75坪)サイズ
 全タイプ(Y/J/K/A/N)に品揃え。
◆どっぷり浴槽(1216サイズ標準仕様)
 1216サイズ標準仕様の「どっぷり浴槽」は、ふくらみのある形状で、コンパクトでもひろびろとした入浴スペースを実現した。深さもたっぷりの55pなので、肩までどっぷり浸かれる。
新オプション
◆掃除用具収納
 アンケートで、「浴室の中におふろの掃除用具の置き場所に配慮した部分が必要」と回答されている方が約70%近くある。そこで、浴室コーナー部を利用した「お掃除用具収納」をオプションとして発売した。
◆どっぷり浴槽(1620/1616用)
 深さ55pの浴槽。肩まで浸かって、じっくり温まりたいという方におすすめの浴槽。1620/1616サイズ用にオプションとして4月発売予定。
 価格は、優(ゆう)Yタイプが96万2850円から122万5350円まで。

アンケート生まれの商品等
キッチン・バスフェア
クリナップ名古屋新商品発表会開催

 クリナップ名古屋ショールームでは、このほど「THEキッチン・バスフェア」を開催し、沢山の来場者で賑わった。
 今回の発表会は「システムバスルーム、システムキッチン、洗面化粧台の新商品」を主に紹介した。
 「システムバスルーム・hairo(はいろ)」は、小さな子供との入浴を中心に考えた初めてのシステムバスルーム。小学生未満の子供を持つ1000人の親に「生活感アンケート」と「おふろアンケート」の結果をもとに開発した。親子が安心して入浴できる機能を取り入れている。「フリーテーブル」「フリーパネル」などの機能により親子の入浴だけでなく、兄弟での入浴、一人での入浴というように入浴スタイルも変えられる「家族と一緒に育つおふろ」といえる。
 アンケートから生まれた5つの機能とは、 @濡れても滑りにくい「足ピタフロア」、A洗い場で向き合える「フリーテーブル」、B必要な分だけ増やせて、好きな場所にスッキリ収納の「フリーパネル」、C底面が滑りにくいから子供の入浴も安心な「ストレート浴槽」、D断熱性が高い保温材ですっぽり包んだ「浴室まるごと保温」など。
 「システムキッチン」では、シンプルにクリーンを追求した「クリンレディライトパッケージ」が新しく加わった。@ぬるま湯だけで汚れを落とす、フィルターを自動洗浄の「洗エールレンジフード」、Aセラミック系特殊コーティングと精巧なエンボス加工で汚れをサット落とし、傷も付きにくく、水はねや食器が当たる音も抑えた「美・サイレントシンク」、Bキッチンのけ込み部分を活用した足元にもたっぷり収納できる「フロアコンテナ」。
 「洗面化粧台」では、インテリアのような洗練されたデザイン、ムダをそぎ落としたシャープなフォルム、機能美を追求したアッパーカウンターやボール、オールスライド収納にミラーキャビネットなど、多彩な機能を搭載した「アクリアサルーン」などを展示紹介した。

期間中2千人超が来場
2009新商品内覧会
INAX上質な暮らしを提案

 INAX(社長=川本隆一氏)は、3月11日から14日の4日間に渡ってINAXテクノトレーニングセンターを会場に、「2009新商品内覧会」を開催した。
 同社は、毎年この時期に、地元に本社機能と工場群を有するという地の利を生かした内覧会と工場見学会を行っており、今年も特約店の便宜を図り、希望日毎に見学日を設定して対応した。延べの見学者は2000人以上に上った。
 会場となった「INAXテクノトレーニングセンター」は、2006年12月にオープンした、特約店、施工業者、ビルダー等のプロユーザー対象の技術体験型施設。館内には実際に取り付けや施工を体験できる大規模な「建材・住宅設備機器施工実習室」や、主要商品の機能をいつまでも体験できる「商品体験展示室」など、商品施工技術を体験するための最新設備を備えている。
 内覧会では、浴室・洗面・トイレの水まわり空間を統一したデザインで、住宅全体をトータルコーディネートする「CL(コンパクト・ラグジュアリー〉」の展開が見もの。空問を有効に使って日本の住まいに美しく収まり、上質な暮らしを提案していた。
 キッチンの機能を壁面に集約することで空問を広く活用でき、壁のように建築に溶け込むデザインで、リビングを美しく魅力的に惹きたてるシステムキッチン「グランピアッセレビラス」をはじめ、建築やインテリアに調和して、住まいに美しく納まるくつろぎの空間を実現した戸建用システムバスルーム「アライン」、カウンターの前に座って、メイクやスキンケア、ボディケアなどをゆったりと楽しむことができる洗面化粧台「エモア」、清掃性・地球環境・デザインの3つの視点から「キレイ」にこだわり、超節水5リットル洗浄を実現し、清潔から更に一歩進んだトイレとして生まれ変わった「サティス」、エネルギーを使わずに室内の湿度を一定に保つ優れた調湿効果を持ち、有害物質やニオイを軽減する、インテリアデザイン性に優れた呼吸する内装壁材の「エコカラット」、また、シャワーだけでも身体の芯まで温まる「シャワー入浴」の実現を目指したシャワーパネル「アクアオネ」のモデルによるシャワー実演も実施した。
 また、期間中は来場者へのお楽しみ企画として、システムキッチンを使っての「調理実演会と試食会」や館内3カ所にあるクイズに答えると、参加者全員に素敵なオリジナルふろしきをプレゼントする「クイズラリー&プレゼント」も実施し終日来場者で賑わっていた。
 一方、INAXライブミュージアム“世界のタイル博物館”では、オランダを代表する版画家M.C.エッシャーの作品を通して、20世紀におけるタイルの発展と、更なるタイルによる表現の可能性を探った「20世紀のタイルのかたち展」を3月31日まで開催し、タイルに興味のある入場者で賑わった。

厳しい時こそチャンス
新入社員62名が入社
ダイドー 平成21年度入社式

 ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区名駅南4―12―19)は4月4日、本社ビル6階大会議室で「平成21年度入社式」を行った。
 来賓をはじめ、同社各営業部の役員及び幹部が多数参列する中、2週間の研修を終えたばかりの新入社員62名が緊張した面持ちで式に臨んだ。
 山田社長は挨拶で「この度、皆さんにおかれましてはそれぞれの最終学校を卒業のうえ研修過程も無事に修了されましたので、辞令交付を行いました。誠におめでとうございます。新聞などで報道されるように、日本経済は厳しい状況にあり、日本だけではなく世界経済が百年に一度の未曾有の大不況であることは、良くご存知のことと存じます。日本のGDPは550兆円で世界2位です。これを支えておりますのが製造業の輸出です。日本の経済は輸出依存型。輸出産業がなかったら、輸入すべきものも輸入できない。今現在の経済状況は、日本の代表する輸出産業が全滅していることによります。輸出産業が稼いだドルで、原油、鉄鉱石、食料を輸入し国内需要を賄っています。そして皆さんが立派な生活を送れる。日本は過密な競争社会です。日本の国土は8割が山。北海道と同じ位の広さの平地に、1億3000万人が住んでいる。国内の農業生産力では食べることは出来ません。モノづくりで一番大切なのが機械。戦争中、工作機械は日本製ではなくアメリカ製やドイツ製など欧米製のものでした。そのため欧米よりも高性能な物を造るのには限界があった。戦後の日本は非常にラッキーでした。なぜかと言うと、アメリカは日本に対し軍需産業を禁止し、これにより戦前まで軍需産業に使われた技術が平和産業(民需)に転用された。軍需産業であったレンズをカメラ技術に転用し、世界一、二の企業を生み出しました。日本の政府も自動車等を基幹産業に積極的に育てる方針をとり、経済大国に日本は育ちました。造船は戦後11年で世界一になり、製鉄も盛んになりそれを利用した自動車と電気製品で外貨を稼いでいます。また、色々なものに使われている半導体の生産技術も日本が世界一です。現在の状況は、消費大国であるアメリカで年収300万円位の人達にその何倍ものお金を貸して消費させ、実体経済よりも膨らんだ状態にあった世界経済が破裂して、一気に物が売れなくなった。皆さんは本当に良い時に入った。自分を助けるのは、親でも、会社でも、政府でもありません。『天は自ら助くる者を助く』。仕事が出来る人は、どんな世の中でも絶対に大丈夫です。仕事の出来ない人、努力をしない人は弾かれます。会社は長年蓄積をしておりますので大丈夫。皆さんの力を大いに発揮していただきたい」と激励した。
 続いて、来賓の梶本CKD社長が「入社されましたことを心からお祝い申し上げます。私はここで壇上に立ちますのが今年で4度目です。年々皆様のレベルが上がってくるのが分かります。ダイドーさんは、日本でも有数なメカトロニクスの専門商社。社長の山田総帥は素晴らしいマネジメント力をお持ちで、厳しさ、優しさを兼ね備えた人物的にも素晴らしい人。その社長さんに育てられた幹部の方々も素晴らしい方ばかりです。私共の40社ほどの代理店の中で、トップの代理店として、全国でお世話になっております。本日は5つのお願いをいたします。@変化を恐れず、勇気を持って取り組む。A社会的責任(CSR)に対して関心を持つ。B社会に貢献することを考えた人間になる。C感謝の気持ちを持つ。D石の上にも3年というように、3年くらいはやってみないと本当のところは分からない。ちょっとしたことで挫けずに、辛抱する。立派な社会人になられますように頑張ってください」とアドバイスを含めた祝いの言葉を贈った。
 同じく来賓の船戸THK中部営業統括部長は、「皆さん、入社おめでとうございます。百年に一度の本当に厳しい状況ですが、皆さんは百年に一度の大チャンスを得た。現在は真っ逆さまに落ちておりますが、いずれ必ず上がってくる。また大きな変化が必ず起こる。今まで無い物が生まれたり、従来の物が大きく変わるという時代が必ず来る。変化の時期には大きなチャンスが生まれる。今はじっと耐えなければいけないかもしれませんが、将来の夢に向かって新たな一歩を踏み出してください。私は、『先頭に立つ勇気』ということを申し上げたい。先頭に立つのは辛いことですが、その勇気を持って行かないとダメ。人を押しのけるということではなく、自ら一歩を踏み出すということです」と祝辞を述べた。
 この後、人事部長の東専務が新入社員の心構えとして、@先輩社員より早く出社し、元気な挨拶で迎えるAハイという元気な声で、指示されたら素早く動くBどんなことでも役に立とう、の3点を挙げ、「この心構えでしっかりと活躍してください」と訓示。
 新入社員を代表して山越章智氏が「知っていることと出来ることは違うということをテーマに、2週間の研修に励んできました。本日より、その経験を生かし、会社に貢献できるよう、体当たりで頑張りたい」と決意表明を行い、新社会人としての晴れやかなスタートを切った。