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2009年(平成21年)6月
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2009年6月7日(日) 2348号
21年度通常総会を開催
理事長に伊藤辰之氏再選
愛知県管工機材商協組植田氏が展示会実行委員長に

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の「平成21年度通常総会」が5月19日午後4時30分より、名古屋市中村区名駅の名古屋マリオットアソシアホテルで開催された。総会では、20年度事業報告・収支決算報告、賦課金の算定、21年度事業計画・収支予算案、定款変更などを審議したあと、任期満了による役員改選で、推薦方式により理事23名、監事2名を選出。理事互選の結果、理事長に伊藤辰之氏が再選された。
 総会は、伊藤理事(伊藤柳商店社長)の司会進行、資格審査発表(103社中94社出席、委任状含む)、開会の辞で開会。
 伊藤理事長は挨拶で、出席方のお礼を述べたあと、「昨年の秋から、世の中が一変した感がございます。日本の代表企業といえるトヨタ自動車が、前年は営業利益2兆3,000億円以上出していたが、今年の3月期では赤字に転落するという非常に大きなダウンをしている。自動車のみならず、ソニー、東芝、パナソニック等の電機、半導体業界もかなり苦しんでいるようですし、地元の工作機械といった業界も苦しい状況にあります。また、我々の身近な建築デベロッパーもここ数年下降気味ということで、非常に私共を取り巻く状況が厳しい。米国の金融の破綻がこれ程までに世界の状況を変えてしまい、大変厳しい状況を迎えている。ただ、中国では公共投資で景気の回復を図るという動きがあり、その辺に少し望みがあるのではないか。これを突破口に、世界全体の景気が少しでも良くなって来ればよいという期待を持っております。一方、我々の組合におきましては、昨年は色々な行事がございましたが、皆様の協力により成功のうちに終わることができました。とりわけ、第27回管工機材・設備総合展につきましては、小川実行委員長(山信社長)の強力なリーダーシップのもと、大成功のうちに開催することができました。皆様方のお力添えに対し重ねて御礼申し上げます。今年は、次回管材展の準備の年であります。東京と大阪で同様の展示会が今年開催されますが、かなり苦しんでいるそうです。愛知の展示会は一年後であります。少しは状況が変わっているかもしれませんし、また皆様のご協力をいただければ、成功させることができるのではないかと期待もしております。本日は大事な総会ですので、議事進行へのご協力をよろしくお願いいたします」と述べた。
 議長に川本第一製作所の川本社長を選出して直ちに議案審議に入り、次の各号を満場一致で承認可決した。
 第1号議案=平成20年度事業報告書、収支決算報告書、財産目録、貸借対照表、損益計算書並びに剰余金処分案承認の件
 第2号議案=平成21年度賦課金及び賛助会費徴収方法決定の件
 第3号議案=平成21年度事業計画案並びに収支予算承認の件
 第4号議案=定款一部(第27条・副理事長の定数)変更の件
 第5号議案=任期満了に伴う役員(理事・監事)改選の件
 改選の方法については定款の定めるところの推薦方式で行われ、選考委員5名(神谷凡夫氏、在田忠之氏、植田慎一郎氏、宇佐見徳秋氏、竹内清人氏)が指名され、別室にて協議の結果、理事23名、監事2名を選出し、神谷選考委員長より総会に報告、満場異議なく新役員全員の推薦を承認可決した。
 引き続いて、新役員による第1回理事会を開き理事の互選により理事長に伊藤辰之氏が再選された。
 以上で全議案の審議を終え、川本議長が降壇のあと、伊藤理事長は再任の挨拶で「皆様から続投のお許しがでましたので、謹んで理事長職を受けさせていただきます。私も二期目ですので、少しでも組合員の皆様のお役に立てますよう、一生懸命頑張ってまいります。皆様のご指導、ご鞭撻、ご協力をいただきながらやってまいりたいと思います」と所信を述べた。
 総会終了後は席を移して懇親会が開かれ、伊藤理事の司会で、はじめに伊藤理事長が、「本年度より人材確保推進事業を3年間の予定で取り組んでまいります。かなり大変な事業ですので一時的に副理事長を一名増やして四名とし、一名を専任といたします。もう一つは、青年部の活動を再開し、若手の人材の育成に努める。これを任期の二本の柱として取り組んでいきたい」と挨拶で話し、新しい副理事長と第28回展示会の正副実行委員長を発表。
 植田実行委員長(ウエダ社長)は挨拶で「前回展が大成功であり、非常に大きなプレッシャーを感じております。また、昨年秋以降の経済状況の悪化に伴い、小間募集には苦戦が予想されます。私一人では心許ないと思いますので、副委員長に大清の大藪社長を発表させていただきます。誠心誠意でやっていきたいと思いますので、皆様の絶大なるご支援、ご協力をお願いいたします」と述べた。
 このあと植田相談役(ウエダ会長)の音頭で乾杯して懇親の場となり、和やかに談笑しながら互いに親睦を分かち合い、大藪相談役(大清会長)の中締めで盛宴のうちに平成21年度総会の全日程を終了した。
【新役員】(敬称略、※印は新任) 
▽理事長=伊藤辰之(イトウ)
▽副理事長=小川信(山信)、川島健一(川島商事)、※植田慎一郎(ウエダ)、※倉地久雄(倉地)
▽理事=在田忠之(在田商店)、伊藤信哉(伊藤柳商店)、※吉川富男(オータケ)、北野孝雄(岡谷鋼機)、小川誉之(小川管商)、神谷凡夫(神谷鋼機)、※川本茂人(川本第一製作所)、近藤吉一(近藤機材工業)、祖父江秀雄(祖父江産業)、大藪淳一(大清)、※成田幸隆(大成工機商会)、※安井文康(錦興業)、宇佐見徳秋(橋本総業)、石原太郎(原芳商会)、竹内清人(丸金商会)、峰澤彰宏(峰澤鋼機)、仲本正(ユアサ商事)、鈴木章夫(米津物産)
▽監事=※北村憲正(龍玉精工)、※竹田隆一(中京製作所)
【第28回展示会正副実行委員長】(敬称略)
▽委員長=植田慎一郎(ウエダ)
▽副委員長=大藪淳一(大清)

服部与一理事長(服部商会)留任
より良い組合を目指す
岐阜県機械金属商協組第39回通常総会開催

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)は5月21日午後5時30分より、岐阜市司町の岐阜会館で「第39回通常総会」を開催した。任期満了に伴う役員改選では、服部与一氏が理事長に再選された。
 総会は、嶋崎理事(シマザキ商会社長)が司会を務め、組合員総数31社中24社出席、委任状5社、合計29社で総会が成立すると宣言された後、関谷副理事長(岐阜機械商事社長)の開会の辞で始まった。
 服部理事長が「私も一期2年、皆様の温かいご指導ご協力のもとに理事長を務めることができました。心より感謝申し上げます。本日は、色々な議題がありますので、議事がスムーズに進みますようご協力をお願いいたします」と挨拶。
 議長に石田理事(石田商会社長)を選出して議案審議に移り、〈第1号議案〉平成20年度事業報告並び財産目録、貸借対照表、損益計算書及び剰余金処分承認の件に決算承認の件、〈第2号議案〉平成21年度事業計画案及び収支予算案承認の件、〈第3号議案〉平成21年度賦課金徴収すべき経費の額並びにその納入方法承認の件、〈第四号議案〉平成21年度賛助会員の負担すべき経費の額及びその納入方法承認の件、〈第5号議案〉平成21年度組合取引金融機関承認の件を原案通り承認可決した。
 〈第6号議案〉任期満了に伴う役員改選では、理事に服部与一氏(服部商会社長)、関谷治頼氏(岐阜機械商事社長)、石田勝俊氏(石田商会社長)、嶋崎晴久氏(シマザキ商会社長)、白木伸道氏(白木商会社長)、林修史氏(ダイヤトイシ社長)、市橋定之氏(市橋商店社長)、※竹中栄二氏(東洋工具社長)、※輿宗太郎氏(KSコシ商会社長)、監事に下野信重氏(下野機械社長)、中村充氏(加子商店社長)を選出(※印は新任)。
 続いて開かれた臨時役員会において理事九名の互選の結果、服部与一氏が理事長に再選され就任した。
 〈第7号議案〉その他の件では、新入会組合員の伊藤平商店が紹介された。
 服部理事長は再任の挨拶で「引き続き理事長に推薦いただきました。皆さんのご期待に応えられるかどうか分かりませんが、微力ながら一生懸命務めさせていただく所存でございます。原点に返り理事役員の皆さんと理事会で相談して、より良い組合を目指してまいる所存でございます」と抱負を語った。
 このあと来賓の木村岐阜県中小企業団体中央会情報チームチーフリーダーより祝辞があり、林理事の閉会の辞で総会を終えた。
 総会後は、賛助会員を交えて懇親会が行われ、服部理事長の挨拶に続いて、山本杉本商事名古屋営業所長の音頭で乾杯。歓談しながら親睦を深め、午後8時過ぎに福生相談役(前理事長、ギフベア社長)の三本締めでお開きとした。

受注・生産・出荷いずれも
前期に引き続き大幅な減少
マニピュレータロボット統計09年1〜3月期

 日本ロボット工業会は四月三十日、マニピュレータ、ロボットの2009年1―3月期の生産・出荷実績を発表した。これは同会の月別統計調査を基に、同会正会員及び賛助会員対象企業53社による実績をまとめたもの。これによると、09年1―3月期の生産額は前年同期に比べ60.0%の減少。また、出荷額は国内出荷額が同44.7%減、輸出額が同68.4%減で、トータルでは同59.4%の減少となった。
 発表された概要は次の通り。
【受 注】
 09年1―3月期の受注額は、前年同期比80.3%減の313億円となり、4四半期連続のマイナス成長となった。前期に引き続き今期も大幅な減少となった。
【生 産】
 09年1―3月期の生産額は、前年同期比60.0%減の578億円となり、3四半期連続のマイナス成長となった。
 二大ユーザである自動車産業と電気機械産業による設備投資の延期や縮小、凍結は、世界規模で実施されていることから、その影響は多大なものがある。そのため現状では09年の年間見通しは非常に厳しいものと予測される。
 しかし、ユーザ企業は在庫調整が進展して減産緩和に動き出し、生産ライン稼働率が引き上げられ、従来の生産体制に戻る傾向にある。また、欧・米・アジアの景気動向も国際機関の調査では緩やかに回復する見通しを立てていることから、来年2010年にはロボット産業も復調すると期待される。
 なお、昨年(08年1―12月〈会員+非会員〉)見通しは、前年比10.2%減の6,400億円と期待される。
【出 荷】
 09年1―3月期の総出荷額は、前年同期比59.4%減の608億円となり、3四半期連続でマイナス成長となった。国内出荷額は、同44.7%減の316億円となり、6四半期連続でマイナス成長となった。輸出額は、同68.4%減の292億円となり、3四半期連続でマイナス成長となった。
◎国内出荷内訳
 自動車産業向けは、前年同期比49.6%減の131億円となり、2四半期連続でマイナス成長。電子・電気機械産業向けは同39.4%減の97億円となり、6四半期連続でマイナス成長となった。
 自動車向けでは、ユーザー産業の生産調整の影響を受けて、関連する用途はすべてマイナスに転じたことから大幅な下落となった。
 一方で、電気機械向けは主にパソコンや携帯電話関連からの需要の鈍化が全体を押し下げた。なお、FPD(ガラス基板搬送)用に回復感が見られる。今後も設備投資の縮小による影響が出てくる懸念がある。
◎輸出内訳
 溶接用は、前年同期比53.8%減の76億円となり、3四半期連続でマイナス成長となった。電子部品実装用は、同84.8%減の67億円となり、3四半期連続でマイナス成長となった。
 自動車向けの主要用途である溶接用では、米国自動車メーカーが苦しい状況にあるのをはじめ、堅調であった欧州向けや伸長著しかった中国向けでも厳しい状況におかれている。
 電子・電気機械向けの主要用途である電子部品実装用は、主要マーケットである中国の動きが止まっている。

正副理事長はじめはじめ
第39回通常総会開催
静岡県管工機材商組合従業員表彰も実施

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、5月19日午後3時より、静岡駅西の“静岡グランドホテル中島屋”を会場に「第39回通常総会」を開催し、平成20年度事業報告、同収支決算報告、平成21年度事業計画、同予算案を審議し、それぞれ承認する一方、任期満了による役員改選では正副理事長はじめ全役員留任された。また、恒例の第35回優良従業員表彰も併せて行った。
 総会は、一色副理事長(一色機材社長)の司会開会の辞で開会。
 理事長挨拶に臨んだ伊藤理事長は、出席方のお礼を述べた後、「我々の業界は今までに経験したことのない状態に入っております。このような中で価格の競争だけでは余りにも次元が低いと思います。どの企業も売上、利益共に最悪になると予想されています。今まで通りのことをやっていたのではパイの縮小に伴い期待が持てないことは言うまでもありません。組合のスローガンにもあります適正マージンの確保を真摯に実行されているところしか生き残れないと思います。価格の競争に明け暮れているところは難しいと言えるでしょう。前向きに仕事に従事している社員のことを考えるならば、利益を無視した価格競争を止め、利益確保のための知恵を出すことが肝要です。お互いが協力し合って、明るく、元気よく、今年一年を送りましょう」と挨拶。
 引き続いて司会者一任の声により、議長に小澤成章氏(小澤商会社長)を選任して直ちに各議案審議に入った。
▽第1号議案=平成20年度事業報告並びに収支決算報告承認の件
▽第2号議案=任期満了による役員改選の件
 全役員留任となり、新理事長挨拶で伊藤理事長は「組合の最高のメンバーで、難しい時期を乗り越えたいと思います」と、所信を表明した。
▽第3号議案=平成21年度事業計画並びに収支予算案承認の件
▽第4号議案=その他の件
 以上で議案審議を終え、第一部総会を終了し、引き続いて橋本連合会会長はじめ、賛助会員を交えた第二部懇親会に移り、一色副理事長の司会、伊藤理事長の挨拶、第35回優良従業員表彰式を行い、6社17名に感謝状と記念品が授与され、続いて、来賓を代表して、橋本連合会会長、キッツ小林会長の祝辞の後、橋本総業取締役衣斐専務の乾杯音頭で終始和やかに歓談に興じ、日立金属静岡営業所篠原所長の中締めで盛況の内に総会の全日程を終了した。
【新役員】
▽顧問=丸尾氣窮雄(丸尾興商)
▽理事長=伊藤捷三(沼津管材)
▽副理事長=村松孝一(村松商店)、小澤成章(小澤商会)、一色哲巳(一色機材)
▽理事=金子光彦(金子管材)、大河 隆(大河機材)、鈴木隆佳(山田商工)、大村訓史(大村商会)、鈴木 力(三共鋼材)
▽監事=夏目憲治(丸一夏目商店)、鈴木和夫(丸八)
【優良従業員表彰者】
▽一色機材=牧田裕樹、高田展之、久米宏昌、竹中輝展
▽静岡伊奈製品販売=鈴木雄二
▽沼津管材=大塔亮治、村瀬大輔、小川尚伸
▽丸尾興商=山下啓規、辻村守一、中村相子、大畑佳香、大島はるか
▽丸八=小坂敬代、山本桂子
▽村松商店=相馬秀美、浅倉徳貴
(敬称略)
 また、翌20日には「第39回親睦ゴルフ会」が、三島ゴルフ倶楽部で、正会員並びに賛助会員等四十名が出席して開催され、モチヅキの堀池豊氏がネット69.8で優勝した。
 上位入賞者は次の皆さん。
▽優勝=堀池 豊(モチヅキ)N69.8八H13.2
▽2位=小林 智(ヘルメチック)N72.4H9.6
▽3位=橋本政昭(橋本総業)N72.6H14.4
▽4位=白川 敬(TOTO)N72.8H19.2
▽5位=工藤雅一(高木産業)N73.0H18.0
▽ベスグロ=鈴木 誠
(山田商工)73

「着こなす」省エネキャッチフレーズに
ワイズジャケット純正保温カバー
ヨシタケ放熱ロスを防止!

 ヨシタケ(名古屋市瑞穂区二野町7-3・TEL052-881-7193)では、今年4月の「省エネ法」改正によるエネルギー使用量(原油換算値)の管理がますます厳しくなり、各企業全体(工場、事業場、本支店、営業所等)のエネルギー管理体制を推進することが義務付けられた。特に蒸気を利用した工場各種生産ライン・空調設備・建築設備等広い分野で、減圧弁をはじめストレーナーやドレンセパレーターなどが使用されている現状を踏まえ、蒸気発生によるボイラーの燃料使用量削減に着目し、このほど燃料使用量削減に大きく貢献できる製品として、「着こなす」省エネルギーをキャッチフレーズに、純正保温カバー「ワイズジャケット」を販売した。
 主な特長は次の通り。
 @省エネルギー=放熱によるエネルギーロスを防ぐだけでなぐ、室内温度の上昇を防ぐので空調機の稼働率を抑える。
 ACO2削減=地球規模の目標であるCO2削減を現実化する。
 B安全性=火傷・衝突による事故を防ぎ、安全で快適な作業環境に貢献する。
・着用効果=蒸気圧1.0MPaの時、ワイズジャケットを使用すると表面温度が約125℃も下がり、火傷防止につながる。
 C環境性=誰でも簡単に取り付けることができ、メンテナンス後も繰り返し使用できるうえ、廃材が出ないため環境に優しい。
■省エネ効果の一例
 ▽減圧弁GP12000 50A、ストレーナーSY140 50A、ドレンセパレーターDS―1 50Aの場合、「ワイズジャケット」着用により、年間152,024円の燃料代が削減できる。また、CO2削減効果は年間4,231kgも削減。
 ▽材質=表皮材(ガラスクロスとシリコンコーティング)、中皮材(ガラスクロスとシリコンコーティング)、断熱材(ガラスニードルマット20o厚)、最高使用温度(250℃まで使用可能)

3月の工作機械受注高
前年同月比82・5%減
中部経産局管内主要メーカー8社

 中部経済産業局が5月1日に発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダワシノ、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成21年3月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は前年同月比82.5%減の99億600万円となり、9カ月連続して前年を下回った。前月比では27.6%増となった。
 国内受注は、一般機械工業向けが15億9,800万円と7カ月連続、自動車工業向けが5億9,600万円と8カ月連続して前年を下回り、全体でも前年同月比85.4%減の31億1,800万円となり九カ月連続して前年を下回った。また前月比は0.4%増となった。
 海外受注は、北米向けが6カ月連続、ヨーロッパ向けが9カ月連続、アジア向けが7カ月連続して前年を下回り、全体でも前年同月比80.8%減の67億8,800万円となり10カ月連続して前年を下回った。前月比では45.8%増となった。
 国別にみると、一位のアメリカが24億1,900万円(前年同月比70.1%減)、以下、中国14億7,200万円(同65.4%減)、ブラジル3億4,600万円(同47.7%減)、ロシア3億100万円(同38.1%減)、イギリス2億8,300万円(同76.2%減)の順となった。
 販売額は、前年同月比53.1%減の300億5,200万円となり、8カ月連続して前年を下回った。また前月比は21.6%増となった。
 受注残高は、前年同月比57.3%減の932億3,100万円となり、9カ月連続して前年を下回った。前月比でも19.5%減となった。

多目的な実演が行える
NTC名古屋テクニカルセンターオープン
ベン 誰でも利用が可能

 ベン名古屋営業所(名古屋市中村区本陣通5-55・TEL052-411-5840・所長=青柳圭介氏)では、一階倉庫の一角を利用して、新人研修、テーマ研修、定期研修などに使用できる「名古屋テクニカルセンター」(NTC)を発足させ、多目的な実演センターとして、既に150名を超える利用者(女性アシスタント・新人から)から好評を得ている。
 NTCでは、バルブの初歩から専門的な幅広い分野まで、利用者の利便性を最優先に考え、通水・通気実演を通じて、実践的で効果的なシミュレーションを再現し、省エネルギーの推進と効果的なシステム改善を目指している。
■NTCの利用方法
▽原則として、誰でも利用できる。
▽個人(1人から)または少人数(2〜4名以内)はセミナープログラムより選択可能。
▽団体(6名以上)の場合は、希望のセミナーを設定できるので、事前に問い合わせるとよい。
▽見学・短時間、出張セミナー等も相談に応じている。
■セミナーの基本プログラム
▽バルブの基礎=バルブの分類、構造と作動
▽バルブの種類=手動弁、自動弁、減圧弁、安全弁、一次圧力調整弁、電磁弁、定水位弁、温度調整弁、スチームトラップ、空気抜弁等
▽よく使用する用語=バルブの呼び径、バルブの材料、圧力、流体、温度、電気、流量等
▽参考資料=自動弁の使用例、規格等
■実演ゾーン
 電磁弁・安全弁・減圧弁・空気抜弁等の作動テストを行うことができ、各種バルブの流量特性、圧力特性、継手の有無による状態の変化など、作動状態が実際の使用状況に近い形で確認することができる。
 「いわき市にいわき技術センター(ITC)がありますが、名古屋から半日も掛かります。名古屋近郊のお客様から、新入生の商品研修を行いたいとの要望も頂いており、多少なりともご要望に応えられる形での開設に踏み切った次第です。所員の手により倉庫の一部を改装した簡単な施設ですが、バルブの基礎から、各種バルブを実際に作動させた流量テスト等を行うことができます。実際に見て、触れて頂いて、作動具合を確認して頂けるよう工夫を凝らしておりますので、お気軽に利用して頂ければ幸いです」と、青柳所長は所信を述べている。
 その他、詳細については名古屋営業所(名古屋市中村区本陣通5-55・TEL052-411-5840)へ問い合わすとよい。

モノづくり現場の利便性向上のため
小回りの利く商社へ
トラスコ中山第46期決算説明会開催

 トラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=大阪市西区新町1-34-15)は5月11日午後3時30分より、本社会議室において第46期(平成21年3月期)決算説明会を開催した。
 中山社長は冒頭、同社の業績について「昨年の第45期は過去最高の売上と利益を計上いたしましたが、まさかその翌期に過去最大の落ちこみを記録するとは思いもよりませんでした」と語り、最終的に第46期決算は売上高1,195億600万円(前期比11.1%減)、売上総利益252億5,000万円(同8.0%減)、営業利益64億8,900万円(同28.8%減)、経常利益64億6,300万円(同30.8%減)、税引き後当期純利益34億4,300万円(同34.6%減)と6期ぶりの減収減益になったと発表。自己資本比率は84.8%、一株当たりの当期純利益は104.39円で、配当金は26.5円となった。
 詳細については主に次のように報告した。
 第46期の売上高内訳は、工場向けのファクトリールートが前期比10.1%減の916億7,700万円、建築向けのワーカーズルートが同3.8%減の160億5,800万円。またホームセンター向けのHCルートは、取引条件の正常化交渉を引き続き実施しているため、同25.3%減の117億7,000万円となった。
 PB(プライベートブランド)商品の粗利率は33.4%と年々伸長。35%を目標に今後も改善していく。
 自動受注システムの稼働状況は、全受注件数の49.5%。このうち同社が積極的に導入を進めているオレンジコマースは、エンドユーザーの購買システムと販売店、トラスコの三社のシステムを直結して集中購買を推進するシステムで、現在、全国35社、約120工場で使われている。今後このような流れが加速するものと予想され、受け入れの仕組みをもった同社にとっては追い風になるとして、導入の拡大に注力していく。
 設備投資については、第46期は総額38億6,600万円の投資を行った。現在進行中の第47期は約30億円の設備投資を予定。選別はしているが、基本的に従来からの投資方針に変更はない。今後とも物流拠点、営業拠点の拡充を進めていく。
 第47期は、ここ数年の施策を大きく転換するものはなく、従来通りに、工場内の消耗品、小物等をできるだけ多数取り扱い、カタログに載せ、在庫をおいてクイックデリバリーを行う。狩猟民族型の営業ではなく農耕民族型の営業展開で着実な拡大を目指す。
 売上拡大策として、@電子集中購買への積極対応A優良販売店への販売強化と新規開拓B在庫出荷率の向上(78.7%から80.0%へ)C取扱商品の拡大(保護具、伝導機具、測定・電子分野、LED照明)D新規取扱メーカーの拡大Eプライベートブランド商品販売比率の向上(保護具、物流資材、作業用品に力を入れ、現在の20%から25%を目指す)F平成22年1月オレンジブック.Comをオープン化し販売店とユーザーの利便性向上Gライバルパートナーシップ政策(ライバル商社との販売口座の開設)を挙げて取り組むとともに、販売費及び一般管理費の削減を目指す「トラスコ・リセットプラン」を実施しコスト削減にも努める。
 こうして第47期(平成22年3月期)の業績見通しを、売上高1,000億円、経常利益33億円と予想する。
 最後に中山社長は、「わが社は小口、小物、消耗品をもっと徹底的に掘り下げるべきと考えている」と述べ、モノづくり現場のニーズに的確に応えていく姿勢を強調した。
 このあと藪野経営管理本部長より組織変更についての説明があった。

鋳鉄高能率加工用正面フライス
「AHX640W形」
三菱マテリアルツールズさらなる用途の拡大図る

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが開発・製造する刃先交換式・鋳鉄用高能率正面フライス「AHX640W」のインサートとボディを追加し、販売を開始した。
 09年1月に発売した「AHX640W」は、鋳鉄の加工において必要とされる加工能率、経済性、信頼性を高次元で融合した画期的な工具として好評を得ている。今回さらに用途の拡大を図るべく「HKブレーカ」と「ワイパーインサート」2種類、大径、左勝手、ミリサイズ取付けのボディ3種類を追加した。
 今回シリーズ追加されるインサートとボディの特長は次の通り。
 (1)インサートの特長
 @「HKブレーカ」は汎用タイプ「MKブレーカ」に対し、約二倍の耐欠損性を有し、強断続加工や取り代の変動が大きい不安定な加工に最適。また、耐摩耗性と耐欠損性に優れたCVDコーティング材種「MC5020」を採用し安定した工具寿命が得られる。
 A「ワイパーインサート」は7.2o幅のさらい刃と低抵抗ブレーカにより、高送り加工においても、良好な仕上げ面が得られる。一般刃と同じく、材種には「MC5020」を採用し、従来の超硬インサートに比べ大幅な寿命延長が達成できる。
 (2)ボディの特長
 @カッタ径φ250、315oの超多刃、超々多刃形と、各サイズの左勝手品を追加。大型ワークの加工、右勝手と左勝手両方のボディが必要な双頭加工における高能率化を実現する。
 A「ミリサイズ取付けボディ」を規格化。従来のインチサイズに加えてミリサイズのカッタ取付け穴のタイプを揃えることで、様々なフェースミルアーバへの適応が可能となる。
 標準価格は、HKブレーカNNMU200608ZEN―HK(MC5020)が1,870円(税込み1,964円)、カッタ径φ250oの超々多刃形ボディAHX640WR25036Kが411,000円(税込み431,550円)。初年度の販売目標は5,000万円。

市価の5割〜4割引きも
第8回工具祭り盛況
イトウ 要望に応え2日間開催

 イトウ(名古屋市北区紅雲町・社長=伊藤辰之氏)の中川配送センター(中川区島井町・法山亨センター長)では、5月13日・14日の両日に特設会場において恒例の「第8回工具祭り」を開催し、ほぼ目標通りの来場者が訪れるなどして、会期中賑わった。
 初日は、午後1時オープンを待ちわびた来場者らが、午前中から訪れ、目当ての商品を探しては出品者と価格の交渉を随所でしていた。
 会場には、出品メーカー10社の展示ブースに、各社自信の製品が展示され、鋼材を一発切断する「バンドソー」、丸鋸のようにデッキプレートや床鋼板が簡単に切れる「防塵カッター」、電気ドリルに取り付け、金属板や木板のカットを自在にする「メタルドリルソー」、機能充実でさらに使用感がアップした「充電式インパクトドライバ」、切断・穿孔・研磨などに対応する「コアマシン」、一台で数人分の仕事をこなす「超小型旋回型ミニバックホー」、補助電源に無くてはならない「小型発電機」などが展示実演され、来場者も自ら試しては実感していた。
 また、市価の五割から四割引きといった「ガス給湯器」や「エアコン」なども飛び出し、来場者も掘り出し物を逸早くゲットしようと真剣な眼差しで臨んでいた。
 抽選会場では、特賞任天堂Wii、1等折りたたみ自転車、2等魚沼産コシヒカリなどが当たるとあって会期中終日賑わった。
 また、ダーツを投げて点数に応じた賞品をゲットするダーツゲームも好評で、一人で15個以上もゲットするダーツの達人もちらほらいた。
 工具祭りの総責任者である高橋課長は、「昨年10月に中川配送センターで一日限りの展示会を開催いたしましたが、展示会に来場出来ないと言うお客さんのお声も頂きましので、今回は2日間の開催とさせて頂きました。お蔭様で、初日の開会時問を午後1時からに設定し、その分夜8時まで延長いたしましたのが功を奏しまして、お仕事帰りのお客さんが多数お越し頂くことが出来ました。最終日は午前10時からのオープンとなっておりますので、仕事と展示会を上手くこなして、沢山のお客さんに来場して頂けるよう、全社員でお客さんの動員確保に全力投球しております。今回で8回目となります展示会も、工具類に特化しておりますが、将来的には管材系商品も含めた選択肢もあろうかと考えております」と、述べていた。

切りくず排出性能を向上
「マジックドリルDRX型」
京セラ ツイストオイルホール採用

 京セラ(社長=久芳徹夫氏、本社=京都市伏見区竹田鳥羽殿町6)は、機械工具事業において、主に穴あけ加工に用いられる刃先交換式ドリルの新製品「マジックドリルDRX型」を開発し、販売を開始した。
 同製品は、多様な被削材の穴あけ加工において、加工時間の短縮等による生産性の向上を実現するため、切りくずの排出をスムーズにできるよう開発された新型ドリル。
 ホルダには、加工時に発生する摩擦熱の冷却と切りくず処理に有効な役割を果たす「ツイストオイルホール」構造を同社で初めて採用し、さらにホルダの内刃側に設けている切りくずポケットの表面の大きさを従来品比1.6倍に拡大することで、切りくずの排出性能を大幅に向上した。
 また、チップには、多様な材質にも安定・高能率加工ができるよう三種類のチップブレーカの開発により、ステンレス鋼や低炭素鋼などのねばいワーク材料での切りくずトラブルを解消する。
 この新型ドリルでは、加工時間が58分であった従来の同等製品に対し、同製品では28分と、およそ半分(外部評価データによる)になり大幅に加工効率が向上した。
 新製品の特長は次の通り。
 (1)ホルダの特長
 @新技術の「ツイストオイルホール」
 同社初ツイストオイルホール採用により、内刃側の切りくず排出ポケットの表面の大きさを従来品の一・六倍に拡大し、切りくず排出性能を大幅に向上した。また、切りくず排出ポケットを大きくしたことによるビビリを抑え、ホルダ剛性、加工の信頼性を高めるため、すべてのホルダに特殊合金を採用した。
 (2)チップの特長
 @新開発の「チップブレーカ」
 外刃には幅の広いブレーカを採用し、難削材であるステンレスや低炭素鋼などのねばいワーク材質でも切りくずを分断して排出性能を向上。内刃にはフラットブレーカを採用することにより、連続した理想的な切りくずの生成を実現させた。鋼・鋳鉄用のGMブレーカ、高硬度材・断続刃先強化型のGHブレーカ、ステンレス・低炭素鋼用のSMブレーカの三種類のチップブレーカを揃え、多様なワーク材質に対応する。
 A3種類のチップブレーカを揃え、コーティング膜にはMEGACOATを採用
 コーティングチップには、同社独自のPVDコーティング法である「MEGACOAT(メガコート)」を施すことで、耐摩耗性・耐酸化性を高めて長寿命化を実現。チップは、一つで外刃・内刃の各二コーナーが使用可能な四コーナー仕様となっており、高いコストパフォーマンスでの切削加工を可能にした。
 価格は、ホルダが47,670〜111,825円(税込)、チップは945〜1,995円(税込)。初年度の販売目標は6億円。

「アメリカン スタンダード」の
アジア・パシフィック部門を買収へ
INAX中国等の事業拠点獲得

 INAXは、5月18日開催の取締役会においてIdeal Standard International Holding SARL(以下「ISI」。本社=ルクセンブルグ、代表者=Marc Valentiny)より、同社の「アメリカン スタンダード」のアジア・パシフィック部門を運営する事業(以下、対象事業)の株式取得(以下、本件)を決議し、対象事業である計8事業会社の株式および知的財産権を取得する契約をISIと調印したと発表。
 本件の実施によりINAXは、中国・タイ・韓国・インドネシア・フィリピン・ベトナム・シンガポール・インド・オーストラリアの計九カ国における事業拠点を獲得することになる。
 今後、INAXは「アメリカン スタンダード」の販売網やブランドを活用し、衛生陶器や水栓金具分野におけるアジア・パシフィック地域でのさらなる成長を図るとともに、INAXのグローバル戦略をさらに推進していく。
   記
1、株式取得の理由
 INAXは、海外事業の拡大を主要な経営目標の一つに掲げており、特に成長著しいアジア域内で従来より生産・販売拠点の拡大に努めてきたが、より一層の事業拡大を当該地域で具現化することを目標に、本件の検討を行ってきた。
 本件の対象事業は、基幹ブランドである「アメリカン スタンダード」を中心とする衛生陶器並びに水栓金具等の製造販売である。特に中国・タイ・韓国を主要拠点としてアジア各国で高い販売シェアを有し、着実にその売上は成長している。
 INAXとして、アジア地域での強力な販売網を獲得できること、製品供給面においても既存生産拠点と合わせた生産能力の増強ができること、さらに対象事業の持つ販路を活用した自社製品の効果的販売等のシナジーも数多く見込まれること等から、本件の実施を決定するに至った。
2、INAXが本件で獲得する生産拠点と販売拠点
@生産拠点(計五カ国・十工場)
 中国4工場、タイ3工場、韓国工場、インドネシア工場、ベトナム工場
A販売拠点(計9カ国)
 中国・タイ・韓国・インドネシア・フィリピン・ベトナム・シンガポール・インド・オーストラリア
3、「アメリカン スタンダード」とは
 19世紀後半にアメリカで配管設備や空調機器の製造会社として設立され、その後は空調事業・車両制御システム事業・バスキッチン事業の3事業を運営する米国本社のグローバルメーカーへと成長した。特にバスキッチン事業では最も著名なブランドのひとつとして世界中で認知されている。
 2007年に同社のバスキッチン事業は米国の投資会社に一括売却されたが、売却前のバスキッチン事業は、年間売上24億ドル、従業員26,000人、23カ国に54カ所の生産工場を保有する世界的な水まわり企業だった。
4、本件の対象となる会社(正式名称/所在国)
 ASPPL(A-S China Plumbing Products Limited/ケイマン諸島)
 ASKI(American Standard Korea,Inc./韓国)
 ASBKI(American Standard Bath & Kitchen India Private Limited/インド)
 PASI(PT American Standard Indonesia/インドネシア)
 ASPLC(American Standard Philippines Limited Company/フィリピン)
 CSPL(Ceramic Sanitaryware Pte.,Ltd./シンガポール)
 ASPC(American Standard B&K (Thailand) Public Company Limited/タイ)
 ISTL(Ideal Standard〈Thailand〉Limited/タイ)
対象となる会社の連結売上高…約1億8,000万ユーロ(2008年度12月期)
対象となる会社の従業員数の合計…約3,800人(2008年度12月末時点)
5、株式取得の方法
 A-S China Plumbing Products Limited(香港GEM市場上場、以下「ASPPL」)を除く七社については、ISIの各子会社及び孫会社からの相対による取得を予定している。
 香港GEM市場に上場のASPPLについては、ISIが直接・間接的に保有するASPPL株式63.81%を含む全株式を対象とした公開買付けによる取得を予定しており、当該公開買付けにあたっては、ISIより同社及び同社の子会社の保有するASPPL全株式9,637万5,500株を応募する旨の同意を得ている。
6、取得価額
 ISIが直接・間接的に保有する上記八社の株式及びパートナーシップ持分、並びに、ISIが保有する対象事業に関する知的財産権の取得価額の総額は、1億1,200万ユーロを基準価格とし、株式引渡し期日の各社の純有利子負債額及び運転資本額を基に一定の調整を加えた金額にて決定した。
7、日程
@株式および資産譲渡契約書締結 平成21年5月18日
A株式引渡し期日 平成21年6月30日(予定)

52回通常総会を開催
理事長に祖父江秀雄氏
名古屋水栓販売協会ゴルフは安井氏優勝

 名古屋水栓販売協会(理事長=内藤善徳氏・三和管材社長)では、5月9日午後4時より、湯の山温泉の“オテルドマロニエ湯の山温泉”を会場に、会員23名中18名が出席して「第52回通常総会」を開催し、平成20年度事業報告、決算報告、平成21年度事業計画、予算案をそれぞれ審議し、承認する一方、任期満了に伴う役員改選では、祖父江秀雄氏(祖父江産業社長)を新理事長に選んだ。
 総会は、伊藤理事(イトウ社長)の司会開会の辞で開会。
 引き続いて内藤理事長が挨拶に立ち、出席方のお礼を述べた後、「昨今の状況は百年振りの不景気ということですが、我々としては一昨年の姉歯事件から始まってかれこれ2年近くになります。2年間苦労を共にしていますが、まだこれから先も続くと思います。幸いなことに水販のメンバーさんの中には若い人達が沢山おります。昨年は50周年という記念すべき年にいろいろなことを成し遂げました。規約の改正、賛助会員制度の発足、50周年式典と、皆さんのご協力のもとに大役を果たすことができましたことを感謝いたします。本日は役員の改選もあり、時間が掛かると思いますので、スムーズな議事進行をお願いします」と挨拶。
 引き続いて恒例により内藤理事長が議長を務めて各議案に沿って審議した。
▽第1号議案=平成20年度事業報告並びに収支決算報告承認の件
▽第2号議案=任期満了に伴う役員改選の件
 選考委員3名(愛知水栓、共和商会、かめや商店)により会員から提出された投票(9名連記)を集計し、選考委員長の川本氏(共和商会社長)より発表してもらった。
 直ちに新役員にて第一回の役員会が別室にて開かれ、理事の互選の結果、新理事長に祖父江秀雄氏(祖父江産業社長)を選出した。
 引き続いて祖父江新理事長の就任挨拶があり、「賛助会員の増強を図り、常に新鮮な情報を得ながら、工事店さん、賛助会員さん、我々協会員の三位一体で、会運営に一生懸命取り組みたいと思いますので、皆さん方のご協力を切望いたします」と所信を述べた。
【新役員のみなさん】
▽理事長=祖父江秀雄氏(祖父江産業)
▽副理事長=土方 隆(東洋物産)、棚山俊夫氏(丸一商会)
▽理事=在田忠之氏(庶務担当・在田商店)、伊藤辰之氏(同好会担当・イトウ)、植田慎一郎氏(ウエダ)、内藤善徳氏(三和管材)、安井文康氏(会計担当・錦興業)、石原徳和氏(原芳商会)
▽第3号議案=平成21年度事業計画並びに収支予算案承認の件
▽第4号議案=その他の件
【21年度事業計画】
 @正会員及び賛助会員相互の親睦を深め、連帯意識の高揚を図るとともに、業界情報の交換、商品知識の向上を促進する。
 A第一条の目的を推進するため、役員会を偶数月に開催し会の運営方法等協議する。又例会を奇数月に開催し商品研修、意見交換の場とし、その他問題があればその都度取り上げ検討する。
 B同好会を設け正会員及び賛助会員、業界関係者との相互の親睦をはかる。
 C上記同好会の開催の際はこれを補助するものとする。会の開催ついては、その責任者に一任する。
 D会員名簿を隔年に発行する。
 Eその他正会員及び賛助会員の利益となる事項については種々協議する。
 以上で全議案を終了し、暫し休息のあと、懇親会に移り、祖父江理事長の乾杯音頭で終始和やかに懇談に興じ、棚山副理事長の中締めで盛宴の内に懇親会を終了した。
 翌十日は、有志等20名による懇親ゴルフ会が三重カンツリークラブで開催され、安井文康氏(錦興業)がネット70.4で優勝を飾った。
 上位入賞者は次の皆さん。
▽優勝=安井文康(錦興業)N70.4H21.6
▽2位=白川 敬(TOTO)N73.8H25.2
▽3位=小町三朗(コマチ)N74.4H21.6
▽4位=新田裕二(三栄水栓製作所)N75.6H20.4
▽5位=石原徳和(原芳商会)N76.0H24.0
▽ベスグロ=宇佐見徳秋(橋本総業)90
(敬称略)

三位一体で厳しい時代を乗り切り
回復期に備えて準備を
09名古屋山善エース会開催

 山善名古屋営業本部(本部長=森園慎一氏、住所=名古屋市熱田区白鳥2-10-10)は5月19日、名古屋市中村区名駅の名古屋マリオットアソシアホテルにて「2009名古屋山善エース会」(会長=羽賀昭雄氏・東陽会長)を開催した。当日は、エース会会員百九社と、山善の主力メーカーで組織する各部門の顧問会から機械・産業システム・工具の三部門の会長、副会長及び幹事ら27社が出席した。
 午後2時から開かれた総会は、川端山善名古屋営業本部工具部長の司会で進められ、はじめに森園名古屋営業本部長が、「本日は大変お忙しい中、2009名古屋山善エース会総会に沢山の方にご出席いただき厚く御礼申し上げます。また、平素は名古屋営業本部を各部門、各支店営業所を通じまして大変お引立ていただき、重ねて御礼申し上げます。私は3年ぶりの名古屋営業本部での仕事となります。また皆様と一緒にお仕事のできますことを、個人的に非常にうれしく思っております。前任の寺坂本部長同様に、ご支援のほどよろしくお願いいたします。必ず回復期はやって来ます。その時のために、私共山善社員は商売の基本、原点に立ち戻った営業により一層注力し、皆様方に期待される、存在感のある名古屋営業本部に仕上げてまいります。私の座右の銘であります『天命を信じて人事を尽くす』という姿勢で行ってまいります。皆様方のご支援を賜りますようよろしくお願いいたします」と挨拶し、名古屋営業本部の現況報告として前期(2008年度)の実績と今期の目標を発表、「各部門が一枚岩となり、不退転の決意で取り組んでまいります」と意気込みを語った。
 続いて、羽賀会長が「現在は、余りよくありませんが、次に飛躍ができるような強い体質にすることが評価される。このような時期、お互いにいかなる手段をとっても会社を存続させ、また来る春に思い切って飛躍できるように、頑張って、山善さんを中心にして製販一体となり、今はじっと力をためていきたい」と挨拶。
 吉居山善社長は、日頃の山善への愛顧・支援に対して礼を述べた上で、同社の2009年3月期(第63期)の決算概要と今期(第64期)の取り組みについて語った。
 その中で、第63期の国内生産財部門に関し「下期は上期に比べて環境が激変。日工会(日本工作機械工業会)発表の資料では、2008年度工作機械受注額が前年比39.2%減の9,690億円と5年振りに1兆円を割り込んだ。特に内需は42.9%減の4,114億円となり、2003年度以来の4,000億円台となった。山善の工作機械受注も下期に激減。急激な減産により工場稼働率も悪化し、消耗工具の売上が大幅に減るといった、かつてない状況になった。このような状況に対応するために各種の専門展示会、拡販企画をきめ細かく実施したが、残念ながらこれまで成果には結びついていない。しかし、ユーザーの設備に対する関心は非常に高い。今しっかりやっていけば、回復基調に向かった時、必ず実る。今は潜在ニーズに対しての準備をきっちりとすることが肝要」と述べた。国際部門については「世界同時不況の影響を受けて、落ち込んでいる。ただし今後の拡大は見込めるとして、予定通り第63期は新規の拠点整備を実施した」と報告。
 どてらい市は、全国30カ所で開催し670億円を超える受注があり、延べ16万人のユーザーが来場した。「開催数が減少する中、潜在需要を実証したと感じております。今後につながる貴重な財産と考えております」と吉居社長。
 今期の業績予想については、事業環境は過去に経験がないほど厳しいとした上で「いつまでもこの状況が続くものではない。必ず回復に向かうと信じている。一部回復基調にあるところも出て来ている。悪い情報に萎縮することなく、気持ちを明るく前向きに行動することが大切」と述べ、今期の目標を売上高2,900億円とした。
 また、中期経営計画「グロスバリュープランre15」(2007年4月〜2010年3月)の進捗を報告する中で、WEB受注の拡大、海外の強化にも触れた。
 今期の経営方針については「百年に一度といわれる大きな変化、金融経済変動の渦中にあります。歴史が証明いたしますように、変化に対応できなければ生き残ることはできません。強いものが生き残るのではなく、変化に対応したものだけが生き残れます。人も企業も同じだと思います。そこで、今生じている変化、これを好機、チャンスにするべく、さらなる攻めの経営をしていく。そして変化に的確に対応するために、広い視野、鋭い感覚、早い反応といった三つの要素を大事にしたい。また、現場を歩き回る経営(MBWA)で、生の声を聞いて実情や問題点を正確に把握し、的確に対応する。今期も取引先に対しまして、CS(顧客満足度)を超えた、CD(顧客感動)に力を注いでまいります」とし、各部門の取り組みを紹介。環境ビジネスにも重点をおき、活動を展開中の「グリーンボールプロジェクト」をさらに推進する。
 最後に吉居社長は、仕事の五力(ぢから)と恕の心について語り、「仕事は自分自身のためにする。人間は苦しみ困難を乗り越えてこそ成長するもの。一番大きな敵は自分、自分自身に打ち勝つことが大切」と結んだ。
 緒方山善副社長より当日参加した各部門長の紹介があり、総会を終了した。
 この後、午後3時30分からは講演会が行われ、元NHKのエグゼクティブアナウンサーで日本福祉大学生涯学習センター長の杉山邦博氏が「道を極めた男たちの生きざまに学ぶ」と題して約1時間半にわたって講演。出席者は熱心に聞き入っていた。

本田商店 株式会社に変更
本田政臣氏が社長に

 伝動機・機械工具販売、機械部品製造の本田商店(代表=本田正年氏)は4月1日、個人商店から株式会社に組織変更した。
 代表取締役には子息の本田政臣氏が就任した。
▽名称=株式会社本田商店
▽住所=名古屋市西区笠取町三丁目99番地
▽電話=052-523-2565
(住所・電話等は変更なし)

小浦喜一氏
こうら社長

 機械工具総合商社のこうら(本社=名古屋市熱田区河田町115)の代表取締役社長小浦喜一氏が5月15日午後5時5分、薬石効なく永眠された。享年58歳。
 通夜は17日午後6時から、葬儀・告別式は翌18日の午前10時から、いずれも会社近くの六番町愛昇殿(名古屋市熱田区)において、長男の小浦正喜氏が喪主を務めてしめやかに執り行われ、喜一氏の逝去を悼み全国から大勢の関係者が駆けつけた。
 喜一氏は、昭和34年に父親の小浦喜三郎氏(現相談役)が興した「小浦商店」の二代目として、京都の大学を卒業後、日伝での修業を経て入社。
 「まずお客様ありき」との社訓を親子二代で守り、平成6年、社長に就任した。同12年に小浦商店から「こうら」に改称。同17年には、販売だけではなくさらに高いユーザーのニーズに応えるため、専用機の設計・製作を行うエンジニアリング部門を本社近くに設立し、取引先、社業の発展に努めてきた。
 工具業界では、早くから若手のリーダーとして活躍し、愛知県機械工具商業協同組合青年部に在籍中は長らく役員を務めた。先輩からも若手からも好かれる存在で、喜一氏の周りには人の輪が絶えなかった。
 青年部卒業後は、同組合の理事として力を尽くし、常に勉強家で組合員企業の研修会の開催に熱心であった。また同時に熱田支部長も務め、今後のさらなる活躍が期待される最中の悲報であった。
 喜一氏の冥福を心よりお祈りいたします。

鋳鋼、鍛鋼の生産量
今期最大の落ち幅
日本鋳鍛鋼会3月生産速報

 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国75工場)、鍛鋼(同19工場)の3月分の生産実績を集計し、5月8日発表した。
 それによると3月の生産は、鋳鋼が前年同月比31.6%減の1万7,768トンで、前月比では7.3%減少した。また、鍛鋼の生産量は前年同月比42.4%減の3万9,020トンで、前月比は0.4%の増加となった。鋳鋼、鍛鋼とも前年に比べ今期最高の落ち幅を記録した。
 平成20年度生産見通し(中間見通し)については鋳鋼29万7,000トン(2万4,750トン/月)、鍛鋼73万7,000トン(6万1,417トン/月)と予想したが、金融危機の影響を受け、12月以降、鋳鋼、鍛鋼とも受注が急激に停滞気味となり、生産環境が悪化の一途を辿り見通しを大きく下回った。
 この結果、平成20年度第4四半期(1―3月)の生産実績は、鋳鋼が前年同期比26.3%減の5万6,142トン(前期比23.9%減)、鍛鋼が同36.9%減の12万1,032トン(同31.2%減)となった。
 また、平成20年度(4―3月)の実績は、鋳鋼が前年度比6.2%減の27万8,690トン、鍛鋼が同11.2%減の66万7,254トンとなり、鋳鋼は平成17年度、鍛鋼は平成16年度並みの生産水準となった。

総受注高前年同月比46・5%減
12機種中10機種で前年割れ
日本産業機械工業会3月の産業機械受注

 日本産業機械工業会がまとめた平成21年3月の産業機械受注状況によると、3月の総受注高は前年同月比46.5%減の5,574億9,800万円で、このうち内需は同52.8%減の3,744億6,200万円、外需は同26.2%減の1,830億3,600円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比47.8%減、非製造業向けは同59.0%減、官公需向けは同47.0%減、代理店向けは同30.7%減であった。
 内需で増加した機種は、送風機(前年同月比110.0%増)の一機種。減少した機種は、ボイラ・原動機(同56.0%減)、鉱山機械(同0.5%減)、化学機械(同45.6%減)、タンク(同87.4%減)、プラスチック加工機械(同95.3%減)、ポンプ(同13.4%減)、圧縮機(同47.2%減)、運搬機械(同46.4%減)、変速機(同66.6%減)、金属加工機械(同74.0%減)、その他機械(同53.3%減)の11機種であった。
 一方の外需は、3月のプラントは3件で前年同月比65.6%減の103億1,200万円となった。
 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比20.4%増)、圧縮機(同71.7%増)の2機種。減少した機種は、鉱山機械(前年同月比は当月の受注金額がマイナスのため計上できず)、化学機械(同29.8%減)、タンク(同91.2%減)、プラスチック加工機械(同52.9%減)、ポンプ(同44.2%減)、送風機(同45.8%減)、運搬機械(同74.2%減)、変速機(同58.8%減)、金属加工機械(同57.2%減)、その他機械(同41.4%減)の10機種であった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機は電力の減少により前年同月比44.6%減となり、鉱山機械は外需の減少により同81.7%減、化学機械(冷凍機械を含む)も電気機械、官公需、外需の減少により同41.1%減となった。タンクは電力、その他非製造業、外需の減少により89.8%減、プラスチック加工機械は自動車、その他製造業、外需の減少により同70.6%減となり、ポンプも電力、外需の減少により同23.4%減少した。圧縮機は外需の増加により同8.5%増、送風機も鉄鋼、電力、官公需の増加により同91.3%増加した。運搬機械は鉄鋼、造船、卸・小売、外需の減少により同54.3%減、変速機が窯業土石、その他輸送機械、外需の減少により同65.0%減、金属加工機械も鉄鋼、外需の減少により同65.1%減少した。

主要約70社の輸出契約高
1776億4100万円、前年同月比23・4%減
日本産業機械工業会3月の産業機械輸出

 日本産業機械工業会がまとめた平成21年3月の産業機械輸出契約状況によると、主要約70社の3月の輸出契約高は前年同月比23.4%減の1,767億4,100万円となった。
 このうちプラントは3件で103億1,200万円。アジアの減少により前年同月比65.6%減となった。
 単体は、前年同月比17.2%減の1,673億2,900万円。機種別にみると、ボイラ・原動機はアジアが減少したものの、北アメリカの増加により前年同月比26.6%増、鉱山機械はアジアが減少した(前年同月比は受注金額がマイナスのため計上できず)。化学機械は中東が増加したものの、アジア、南アメリカの減少により同16.0%減、プラスチック加工機械もアジア、ヨーロッパの減少により同45.1%減少した。風水力機械はアジアの増加により同40.1%増加したが、運搬機械と変速機はアジア、ヨーロッパ、北アメリカの減少によりそれぞれ同63.5%、同55.8%減少した。金属加工機械はアジア、南アメリカの増加により同26.5%増。冷凍機械はアジア、ヨーロッパの減少により同52.2%減となった。
 地域別構成比は、北アメリカ38.2%、アジア31.7%、中東15.2%、ヨーロッパ9.9%、アフリカ3.3%、南アメリカ1.0%となっている。

TOP 電動ドリル用ヘクスセッターに
10ミリタイプが登場

 トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市塚野目2190-5)は、発売中の電動ドリル用(インパクト対応)へクスセッター(呼び寸法=8mmタイプ、9.6mmタイプ)に10mmタイプを追加し、ライナップを拡充した。
 へクスセッターは、テクスネジや六角ボルトビスの着脱に適し、磁石の力でネジの脱落を防止するマグネット付と、ステンレス等マグネットの利かない材質に便利な、リングバネとボールによってネジの脱落を防止するボール付を用意。どちらのタイプも各種六角ボルトビス等を確実に保持し、作業効率のアップが図れる。
 標準価格は、今回発売されたへクスセッター10mmタイプのマグネット付(製品番号EHX―10M)が930円(税込み977円)、ボール付(同EHX―10B)が740円(税込み777円)。

2009年6月14日(日) 2349号
力を合わせてこの難局を乗り切ろう
MECT09を重点実施
愛機工 21年度通常総会開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は5月28日午後5時より、名古屋市中区錦のホテル名古屋ガーデンパレスで「平成21年度通常総会」を開催し、平成20年度事業報告及び収支決算報告、平成21年度事業計画及び収支予算案を原案通り承認可決した。本年度は、メカトロテックジャパン(MECT)2009の共催や組合設立60周年事業など9項目を重点実施事業として取り組んでいく。
 総会は、服部理事(伊吹産業社長)が司会進行役を務め、伊藤副理事長(春日鋼機社長)の開会の辞で始まった。
 野田理事長は挨拶で「大変お忙しいところ、本日の総会にご出席いただきまして有り難うございます。また、ご来賓の方にもご臨席いただき有り難うございます。世の中は大変な状況でございまして、昨年末から世界的な大不況の真っ只中という感じがいたします。まだまだトンネルの出口が見えないというのが現状かと存じます。組合としては、国のセーフティネットをご案内、周知しております。かなりの会社が導入されたり、検討されたりしております。しかしながらこれは一時的なものですから、一日も早い本格的な経済の回復が望まれます。日本経済が本格的に回復するには、製造業がリードするしかないと感じております。私たちは、その製造業をサポートする立場で、今こそ頑張っていかなければならないと思っております。組合の昨年1年間を振り返ってみますと、新入社員教育、ツールエンジニアスクールといった勉強会の開催や、私の念願でありました若手社員の交流会を楽しく開催できました。ガソリン価格が急騰しました時に、ガソリンの共同購入なども検討し実施しております。昨年の総会で環境保全についても考えると申しましたところ、組合としては環境認証制度の一つである『エコステージ』について勉強をいたしました。それから、青年部の皆さんがペットボトルのキャップをリサイクルに回して発展途上国の子供にポリオワクチンを贈る活動、『エコキャップ運動』に取り組んでおります。組合事業としては予定の事業ができたと思っております。これも皆様のご支援とご協力のお陰と改めて御礼申し上げます。今年度に入り2カ月が経過しておりますが、一部に回復が見られると言われるものの、全体としては厳しい状況が続いています。私は、前年度より、今年度の方がもっと苦しいのではないかと思っております。組合事業としては、一つに会員への情報サービス。会員相互の情報交換をし、情報を共有化することで、この時代に向かって行きたい。二つ目は、次の時代に向けた若い業界人の育成。三つ目に、MECT。前回の07年展は史上最高の規模で大変盛況でしたが、現在準備を進めております09年展は、なかなか厳しい状況です。MECTはこの地域にとって、なくてはならないものです。私は、当地区だけではなくて、この業界の活性化の起爆剤にすべきものだと考えております。なんとしてもこれを、皆様のお力をお借りして成功させたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。私は心のスローガンを『組合の在り方、業界の在り方について、皆で大いに語り合おう』としてこの1年を務めたいと思っております。組合員、賛助会員が一緒に力を合わせて、この難局を是非とも乗り切って行きましょう」と述べた。また、5月15日に小浦喜一理事(こうら社長)が逝去されたことにも触れ、同氏が熱心に携わってきた教育・研修事業などの業績を称え、哀悼の意を表した。
 資格審査では、司会者が組合員総数282社中出席251社(委任状含む)で本総会が成立すると報告。
 中島理事(オーエヌ技研社長)を議長に選出して議案審議に移り、第1号議案=平成20年度事業報告書、収支決算報告書、貸借対照表、損益計算書ならびに剰余金処分案承認に関する件、第2号議案=平成21年度事業計画書案ならびに収支予算書案承認に関する件、第3号議案=平成21年度加入手数料及び賦課金案ならびに徴収方法案承認に関する件を原案通り承認した。
 本年度の重点目標は次の通り。
 @機工流通の変化に対応し、組合は会員生き残りのための情報を発信する。
 A機工商品の流通はじめ製造業の動向を調査し、今後の機工商社を模索する。
 B組合員及び賛助会員数を増強し、組合の基盤を強化する。
 C各種収益事業を積極的に行うと共に新たな事業に取り組み、組合の財務を充実させる。
 D組合員、社員の質的向上と福利厚生に関わる行事を行う。
 E次世代の後継者の育成を念頭に、青年部の活動を積極的に支援する。
 F支部活動を充実し地域での会員の融和、協調を図る。
 G組合として環境問題への取り組みを提唱し実践する。
 H機工商社向け販売管理システム「機工メイト」の普及を推進する。
 重点実施事業として、@MECT2009出品者募集事業(会期は10月14日から17日まで)A社員教育事業(新入社員研修、技術研修)B中小企業共済保険の加入促進C社員・組織診断システム(CUBIC)の普及促進D車両燃料油取次事業の推進E業界情報の提供(組合報、理事会、企業情報、講演会等)F組合ホームページの拡充G各種制度の情報提供H組合設立60周年事業(実行委員会設置)を実施する。
 続いて来賓の紹介があり、来賓を代表して名古屋市市民経済局産業部産業経済課の下山課長が河村名古屋市長の祝辞を代読。
 水谷副理事長(ミズタニ機販社長)の閉会の辞で総会を終了した。
 このあと懇親会が行われ、山下組合相談役(山下機械会長)の「愛機工の皆さんのご努力により、業界が早く回復して、前向きに展開することを祈念いたします」との力強い発声で乾杯。参加者は和やかに歓談して交流を深め、時津相談役(新栄商會会長)の中締めでお開きとした。

50周年に向けて準備進める
永年勤続優良従業員を表彰
中日本木工機械商協組第47回通常総会開催

 中日本木工機械商工協同組合(理事長=木村秀夫氏・昭元産業会長)は5月27日午後3時より、名古屋市千種区覚王山通のルブラ王山において「第47回通常総会」を開催した。
 総会は村瀬副理事長(ムラセ社長)の司会で進められ、冒頭、組合員数25社中出席25社(委任状含む)で総会が成立すると司会者より宣言された。
 福本副理事長(フクモト社長)の「少しずつ景況に変化が出てきたという感じはあります。今後どうなるかは分かりませんが、よい変化を期待しながら組合活動を行ってまいりたい。本日は、重要な議題もありますのでじっくりご審議いただきたいと存じます」との開会の辞に続いて、木村理事長が「来賓の方にはお忙しい中ご出席を賜わりありがとうございます。また、組合員におかれましては多数の出席ありがとうございます。47回目の総会を迎えました。先々に50周年の事業も企画をいたしております。我々の業界の状況は大変厳しいところがございます。しかし、このような時こそ、組合員の一層の団結と協力により組合を活性化していきたい。本日は沢山の議題がありますが、全議案をスムーズに行えますようよろしくお願いいたします」と挨拶。
 永年勤続優良従業員表彰に移り、勤続15年の4名と10年の2名が表彰された。
 来賓の愛知県中小企業団体中央会情報調査部の浦山氏より祝辞が述べられ、その中で同会の活動と中小企業に対する支援の概要も話された。
 休憩を挟み、坂入理事(代東社長)を議長に選出して議事に入り、第1号議案=平成20年度事業報告承認の件、第2号議案=平成20年度決算報告並びに監査報告承認の件、第3号議案=平成21年度事業計画(案)承認の件、第4号議案=平成21年度収支予算(案)承認の件、第5号議案=組合借入金最高限度額決定並びに組合員に対する貸付金最高限度額決定に関する件、第6号議案=組合新加入者加入金に関する件、第7号議案=その他の件について審議。
 このうち、組合借入金に関しては最高限度額を1.000万円、貸付金を一社につき100万円以内と決め、また組合新加入者の加入金については47万円と定めた。全議案を承認可決し、万歳三唱で総会を終了した。
 このあと懇親会が開かれ、今秋の名古屋国際木工機械展に期待を寄せつつ、各企業と業界のさらなる発展を誓いお開きとした。

年度後半事業を決める
10月27日に製販ゴルフ会
三重県管工機材商組合第1回理事会開催

 三重県管工機材商業組合(理事長=大戸純夫氏・大戸社長)では、5月26日午後5時より松阪駅東の“松阪フレックスホテル”において、「第1回理事会」を開催し、10月27日に製販親睦ゴルフ会を開催することを決める一方、平成22年度新年賀詞交歓会を22年1月8日に開催することを取り決めた。
 理事会に先立ち大戸理事長より挨拶があり「先の総会で南勢地区にバトンタッチされ、理事長を拝命いたしました。任期2年間皆様方のご支援のもと、組合運営に携わってまいりますのでご協力をお願いいたします。本日は第一回理事会ということで、組合の恒例行事であります、製販親睦ゴルフ会、新年賀詞交歓会につきましてご審議賜りたいとおもいますので、慎重審議をお願いいたします」と、組合運営に理解と協力を懇請した。
 引き続いて、大戸理事長が進行役をつとめて各議題を審議し、次の通り承認された。
▽第1号議題=製販親睦ゴルフ会開催の件
 10月27日に西日本セブンスリーゴルフクラブで開催と決めた。
 参加費は、前回同様の20,000円とした(プレー代、パーティー代その他を含む)。
 参加人員は8組を予定している。
▽第2号議題=新年賀詞交歓会開催について
 1月8日に四日市駅西の“四日市都ホテル”で開催と決め、開催時間は午後4時集合の同15分開会とし、会費については、従来通り、正会員5名まで無料、賛助会員3名まで無料と決めた。
▽その他の件
 4月21日に行われた、通常総会と正会員ゴルフ会の会計報告があり、予算通り内に収まったことを承認した。
 また、市況情報についての意見交換も行った。
 意見交換では、名古屋商社の県内進出による、名古屋相場の安値販売を懸念する向きも各所で出ていた。
 また、注目されていた鉄鋼大手とトヨタ自動車との09年度鋼材価格交渉が、08年度比でトン当たり15,000円程度の値下げで決着したが、この程度の値下げで妥当かが問われている。トヨタでは当初、08年度の鋼材価格は鉄資源の急騰による異常なもので、それ以前の水準まで戻す(トン当たり30,000円程度の値下げ)よう要請していたが、09年度契約の原料価格が前年比57%下落に止まったこと、中国の資源確保の動きもあって08年度の水準までは値下がらないことから、08年度比でトン当たり15,000円程度に落ち着いた格好となった。高炉にしてみれば、日産のゴーンショックによる集中購買で採算割れ・メーカー再編に追い込まれた苦い経験もあり、その轍は踏まないとの思いもあるが、自動車メーカーにとっては高炉の寡占化で高値安定では国際競争力に対応できないとの判断から、電炉メーカーや海外メーカーからの鋼材調達も模索している。
 また、文明の利器のように持てはやされている携帯電話も使い方によっては非常に便利なものであるが、掛け手側の都合が優先し、受身である受け手側の都合が度外視されている面も見逃せない。何処であろうと、ところ構わず一方的に送信されることは如何なものかと思う。携帯電話の普及と共にマナー全般の下落(違反)が目立つようになったことも由々しき問題だと嘆く声もチラホラ出ていた。

大久保氏(大久保商事)が会長に再選
復活に備えスキルアップを!!
中部タンガロイ特約店会21年度定時総会開催

 中部タンガロイ特約店会(会長=大久保武氏・大久保商事会長)の「平成21年度(第17回)定時総会」が4月21日午後3時より、名古屋市中村区名駅の名古屋マリオットアソシアホテルで開催された。
 総会は三宅タンガロイ中部支店名古屋営業所長の司会進行で、開会に当たり大久保会長が「本日は大変足もとの良くない中、ご遠方より特約店の皆さん、賛助会員の皆さんにはお集まりいただきましてありがとうございます。タンガロイさんのほうからは、上原社長さん、佐野営業本部長はじめ、多くの皆さんにご臨席を賜りましてありがとうございます。ご承知の通り、中部支店は今月より前任の松本支店長から藤原支店長に代わりました。藤原支店長さんはカムバックということになりますが、新たな気持ちで中部支店運営に努めていただけたらと思います。よろしくご指導をお願いいたします。業況のほうは、皆さんが日々身にしみて感じている通りでありまして、私はトヨタ自動車のお膝元、愛知県の三河地区に会社がございますが、状況といたしましては売上が前年の半分あれば上出来といったところです。前年に比べ半分以下というお店がほとんどで、私共が普段お付き合いをしておりますお客様におきましても、週休4日とか週休5日という状況が、特にこの3〜4カ月続いています。このまま行きますと、本当に日本が沈没してしまう感じがする、昨今でございます。ちょうど80年前に、ニューヨークのウォール街から発しました世界大恐慌。アメリカはニューディール政策で、アメリカの経済を立て直しました。日本はそのような政策は特になく、その後日本の歩んだ道は、皆さんご存じの通り、満州事変ですとか、対中国との戦い、そして第二次世界大戦へ向かって行きました。結果は、昭和20年の敗戦となったわけです。戦争が起きると確かに経済は活発にはなりますが、今の時代、戦争ということは人類の破滅に通じますので、その手段は取らないと思います。それぞれの国で政治的指導者が、それぞれの国民に対して色々な政策をとって復活を目指しております。日本も今の麻生総理が、経済的な色々な施策を行っております。早くこれらの施策が国民の生活、また日本の経済に良い刺激となって、日本産業界が復活するように祈っている次第です。トヨタさんの決算について一週間前の新聞では、来年の3月期決算も5,000億円ぐらいの営業損失になるという見込みが出ておりました。再来年の3月期には黒字になるだろうということで、まだまだ1年以上は厳しい状況が続くのではという感じがしないわけではありません。それでも、テレビや新聞の報道によりますと、中国の経済が復活しつつあるような気もします。上海でモーターショーが行われておりますが、かなり活発な商談が進んでいるようです。当面は、外需の回復に日本の経済はある程度期待しつつ、じっと風が吹いているのを我慢しているというのが昨今の状況です。そのような中、我々はタンガロイの商品を拡販し、またシェアの維持を図っていくわけですが、昨年IMCグループに入られて同業の外国メーカーもその傘下にあり、そういったグループ内での技術の相互間の連携、商品開発に対してお互いの英知と技術を結びあってより良い商品を開発していただくことを期待しておりますし、そういったものを我々は流通として販売をして行きたいと存じます。なかなか厳しい状況ではありますが、少なくとも皆さん同じタンガロイを扱うものとして、良い話を聞いてそれぞれの会社に持ち帰っていただいて、それをそれぞれのお客様にPRと拡販をしていただくようお願いする次第でございます。限られた時間ではございますが、有意義な総会にしたいと存じますので、よろしくお願いを申し上げます」と挨拶。
 大久保会長を議長に議事に入り、平成20年度事業報告、同収支決算報告並びに会計監査結果報告を承認可決した。
 役員改選では、3月の中部タンガロイ特約店会役員会にて承認された、改選案が上程され、全役員の留任と一部役職の変更を原案通り承認。会長に大久保武氏(大久保商事会長)、副会長に※水谷彰宏氏(東亜機工社長)、会計監事に※石原清延氏(石原商事社長)、幹事に※杉木泰博氏(伸榮商會社長)、※矢田多蔵氏(ナゴヤカット社長)、伊藤紀昌氏(大信工機社長)、野崎憲昭氏(常磐精機社長)、嶋崎晴久氏(シマザキ商会社長)が就任した(※印は役職変更)。
 新役員を代表して大久保会長が「改めまして、只今もう二年ということで顔ぶれは全く同じではありますが、また新たな気持ちで、この中部タンガロイ特約店会が会員の皆様にとって本当に有意義であって、タンガロイ会に入っていて良かったというような会の運営に努めてまいります。色々な行事、講習会を予定いたしておりますので、多数の皆様にご参加とご協力をお願いして、就任のご挨拶といたします。2年間、どうか宜しくお願いいたします」と挨拶。
 引き続き大久保会長の議事進行の下、平成21年度事業計画、同収支予算案を審議し承認可決、以上で議事を終えた。
 賛助会員を代表して高田井高社長が「日頃はタンガロイ商品の拡販に大変ご協力をいただき誠にありがとうございます。タンガロイさんの商品をしっかり勉強して身に着け、改善を提案できる、スキルアップが我々の中で一番求められていると思います。タンガロイさんは色々な面でスクール活動、勉強会を行われます。是非、皆さん参加していただいて、ここ2、3年は厳しい状況ですが、皆さんと共に我々も戦って行きたいと思います」と挨拶。
 杉木幹事の閉会の辞で第1部総会を終了した。
 休憩を挟んで第2部のタンガロイ行事に移り、平成20年度成績優良特約店表彰が行われた。藤原中部支店長より各賞が発表され、上原タンガロイ社長が、年間実績が優秀な特約店11社に感謝状を、拡販賞6社、躍進賞5社、最優秀賞一社に表彰状を贈呈。最優秀賞受賞者より謝辞が述べられた。
 続いて、上原社長が会社方針を説明。タンガロイの2008年度の業績と2013年に向けての取り組みについて話した。本年度(2009年度)は前年並みの売上を見込み、国内の切削工具の売上を伸ばして行きたい考え。5年後の2013年には連結で売上高六百五十億円以上を目指す。そのためには、@マーケットに対し、流通の特約店とどのようなことをしていくかの戦略を明確化していくA代理店と効率的で尚かつ機能的な在庫の持ち合い、協業を明確化していくBマーケティング部を設立して、各部にあった企画部を一本化C圧倒的なボリュームとタイミングで新製品を出していく、という4つを柱に取り組むとし、2013年までに日本国内のトップシェアを奪回したいと述べた。
 また、IMCグループ内での切削工具会社との関わり方や、同グループが所有するパテントを最大限に活用した新製品などのビジネス展開についても話し、最後に「従来にも増してチームワークの良い、スピーディーなタンガロイとして頑張って行きたい」と締めくくった。
 第3部の懇親会では、時節柄、恒例の福引は取り止めとなったが、出席した会員、賛助会員、メーカーが互いに親睦を深め、厳しい中だがタンガロイ商品の拡販に努めていく決意を新たにし、午後6時半過ぎに終了した。

互いに手を携え、地位向上に努力
第32回通常総会開催
親睦交流を密に岐阜県管工機材商組合

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、5月27日午後5時15分より岐阜市長良川河畔の岐阜グランドホテルを会場に「第32回通常総会」を開催し、平成20年度事業報告、同収支決算報告、平成21年度事業計画、同収支予算案をそれぞれ承認した。
 総会は、広瀬理事(瓶由社長)の司会、開会の辞で開会。
 冒頭挨拶に立った山田理事長は出席方のお礼を述べた後、「百年に一度と言われる世界同時不況が押し寄せておりますが、元々我々の業界は2年前の改正建築基準法施工以来、官製不況に陥りどの業界よりも不況色が強いといえます。先に発表されました実質国内総生産成長率もマイナス4%、年率換算でマイナス15.2%と大幅に下方修正されました。一方岐阜の中小企業についての業況DIが54.2ポイントと過去最悪を記録し、特に建設業は58.5ポイントで前期比最大の落ち込みと同時に倒産件数も最悪でした。昨年は名古屋から、今年は東京からの同業者の出店が相次ぎ、荒れた市場が益々悪くなると危惧しております。商売にもルールがあり、商道徳があります。会社というものは儲けないと存続できません。市場を混乱に陥れるような価格競争だけは慎まなければなりません。組合のスローガンでもあります“適正利潤の確保による健全経営の確立”を真摯に受け止めて、業界全体が互いに手を携えて協力し合い、一層の地位の向上にむけて努力して頂きたいと切望いたします」と挨拶。
 次いで、山田理事長を議長に推挙して、次の各議題に沿って審議し、いずれも満場一致で承認可決した。
▽第1号議案=平成20年度事業報告並びに収支決算報告
▽第2号議案=平成21年度事業計画並びに収支予算案承認の件
▽第3号議案=実務責任者会議(木曜会)報告承認の件
▽第4号議案=その他の件
 以上を慎重審議し何れも承認可決し、五島理事(大垣管材社長)の閉会の辞で総会を終了したあと、引き続いて懇親会に移り、関谷理事(安田本店営業次長)の乾杯音頭で一同乾杯を行い懇親会に臨み、互いに親睦を深め合い、塚原理事(協栄商事社長)の中締めで盛宴の内に終了した。
【21年度事業計画】
基本方針
 組合スローガンである「適正利潤の確保による健全経営の確立」の実現のために、理事会・全員例会・研修会及び実務責任者会議の一層の充実に努力すると共に、諸行事を通して親睦交流を密にし、組合参加意識の高揚を図る。
事業
▽理事会=4.7.9.11.12.月
▽全員例会=11.2月
▽通常総会=5月
▽新年賀詞交歓会=1月
▽ゴルフ会=11.3月

青年部設立に向け努力
第16回通常総会開催
三重県機械工具商協組賛助会員交え懇親会

 三重県機械工具商協同組合(理事長=伊藤紀昌氏・大信工機社長)では、5月29日午後4時より、湯の山温泉の希望壮を会場に「第16回通常総会」を開催し、平成20年度事業報告、同決算報告、平成21年度事業計画、同予算案を審議し承認する一方、懇親会では賛助会員も交えて、和やかに親睦を分かち会い投宿した。
 総会は、山田理事(コジマ・フジ通商社長)の司会、開会の辞で開会。
 挨拶に臨んだ伊藤理事長は、出席方のお礼を述べたあと、「昨年来、サブプライムローン問題に端を発した世界同時不況で、未曾有の経済危機となって県内にも大きな波として押し寄せています。一致団結してこの未曾有の危機を乗り越えて行きたいと思います。組合活動におきましても、参加して良かったと言って頂ける活動を目指します。また、念願であります青年部の設立に向け鋭意取り組んでまいりますので、皆様方のご協力をお願いします」と挨拶。
 続いて議案審議に移り、司会者一任の声により、議長に若津精密工機の若林氏を指名し、各議案に添って審議した。
▽第1号議案=平成20年度事業報告、財産目録、貸借対照表、損益計算書及び余剰金処分について
▽第2号議案=平成21年度事業計画及び収支予算案承認について
▽第3号議案=手数料、賦課金の額及び徴収方法の決定について
▽第4号議案=組合借入金の最高限度額について
▽第5号議案=取引金融機関の決定について
▽第6号議案=組合関連事業参加費用について
▽第7号議案=役員報酬について
 以上を満場一致で承認可決した。
【各委員会の事業計画】
▽総務委員会=総会・賀詞交歓会の開催と事務局・組合ホームページの運営
▽企画委員会=工場見学会・製販懇談会・情報交換会の開催
▽広報委員会=年2回組合ニュースの発刊、業界紙への記事及び広告の掲載、新規会員の拡充
▽福利厚生委員会=従業員対象親睦会の開催、青年部(仮称)の推進
▽流通研究委員会=研修会、見学会等の開催
▽経営対策委員会=経営セミナーの開催
 以上で第1部総会を終え、引き続いて賛助会員を交えた第2部の懇親会に移り、終始和やかに歓談に興じた。

中部経産局管内
最近の地域総合経済動向

 中部経済産業局は5月14日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の五県)の経済活動に関する総括判断を前月の「悪化している」から「悪化が続いているなか、生産面に下げ止まりの動きがみられる」に平成17年8月の発表以来3年9カ月ぶりに上方修正した。設備投資を前月の「製造業を中心に削減の動きが広がっている」から「製造業を中心に減少している」に3カ月ぶりに下方修正したほかは、生産を「大幅に減少している」から「下げ止まりの動きがみられる」に、個人消費を「急速に弱まっている」から「弱まっている」に、輸出についても「大幅に減少している」から「減少している」にそれぞれ上方修正した。先行きについては、世界的な金融危機の実体経済への影響、地域の雇用情勢や中小企業の資金繰りなどについて一層の注視が必要であるとしている。(比較は断りのあるものを除き、平成21年3月の実績値による。)
鉱工業生産・出荷・在庫
 生産は、下げ止まりの動きがみられる。
 鉱工業生産の動向を指数(3月速報)でみると、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、鉄鋼業などが上昇したことから、前月比0.2%増と6カ月ぶりの上昇となった。また、前年同月比は42.1%減と8カ月連続の低下となった。
 出荷は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、化学工業などが上昇したことから、前月比1.6%増と8カ月ぶりの上昇となった。また、前年同月比は42.0%減と8カ月連続の低下となった。
 在庫は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業などが低下したことから、前月比4.9%減と2カ月連続の低下となった。また、前年同月比は4.2%減と2カ月連続の低下となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では8カ月連続で前年を下回り、北陸電力管内でも8カ月連続で前年を下回った。
主要業種の動向
◆輸送機械
 輸送機械の生産は、下げ止まりの動きがみられる。
 乗用車は、米国向け、EU向けおよび国内向けいずれにも下げ止まりの動きがみられる。
 自動車部品は、国内完成車向け、国内メーカーの海外現地工場向けなどで下げ止まりの動きがみられる。
 航空機体部品は、航空機体メーカーに動きがみられることから、持ち直している。
◆一般機械
 一般機械の生産は、減少している。
 金属工作機械は、国内向け、海外向けともに低水準で推移している。
 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けの落ち込みから、減少している。
 土木建設機械は、世界的な受注の落ち込みから、低水準で推移している。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、低水準で推移している。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)の需給が改善しつつあるものの、低水準で推移している。
 液晶素子は、携帯電話向けなどの需要の減少から、低水準で推移している。
◆電気機械
 電気機械の生産は、減少している。
 開閉制御装置・機器は、工場ライン向けを中心に大幅に減少している。
 内燃機関電装品は、自動車向けを中心に下げ止まりの動きがみられる。
 電動機は、工場ライン向けなどを中心に減少している。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、減少傾向となっている。
 民生用電子機械は、液晶テレビやビデオカメラなどで需要が減少していることから、減少傾向となっている。
◆金属製品
 金属製品の生産は、減少傾向となっている。
 アルミニウム建材は、ビル用、木造住宅用を中心に緩やかな減少傾向となっている。
 ばねは、自動車向けを中心に下げ止まりの動きがみられる。
 ガス機器は、国内需要の低迷から低水準で推移している。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、低水準で推移している。
 鋼板は、自動車向け、建産機向けを中心に低水準で推移している。
 棒鋼は、民間建築向けを中心に低水準で推移している。
 特殊鋼鋼材は、自動車向け、建産機向けを中心に低水準で推移している。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、下げ止まりの動きがみられる。
 触媒担体・セラミックフィルタは、国内向け、国内メーカーの海外現地工場向けなどで下げ止まりの動きがみられる。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、減少傾向となっている。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費
 個人消費は、弱まっている。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、12カ月連続で前年を下回った。百貨店は、春物衣料や高額品の不振に加え、ホワイトデー商戦が盛り上がりに欠けたことなどから、16カ月連続で前年を下回り、スーパーは、衣料品の不振に加え、客単価の下落などから、8カ月連続で前年を下回った。
 コンビニエンスストア販売は、たばこ自動販売機に成人識別機能が導入されたことにより、たばこの売上が増加したことなどから、21カ月連続で前年を上回った。
 乗用車販売は、普通車、小型車が八カ月連続で、軽自動車が五カ月連続で前年を下回ったことから、全体でも八カ月連続で前年を下回った。
 家電販売は、薄型テレビ、DVDなどが堅調なものの、パソコン、デジタルカメラ、携帯電話などの情報家電が不振だったことから、4カ月連続で前年を下回った。
◆設備投資
 設備投資は、製造業を中心に減少している。
 製造業では、自動車関連を始めとする製造業全般で可能な限り圧縮する動きとなっている。
 非製造業では、電力などで小幅の増加見込みとなっている。
 なお、管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、一般機械工業向けが7カ月連続で、自動車工業向けが8カ月連続で前年を下回り、全体でも9カ月連続で前年を下回った。
◆公共投資
 公共投資は、低調に推移しているものの、このところ一部に下げ止まりの動きもみられる。
 公共工事請負金額をみると、「その他」「地方公社」で前年を下回ったものの、「国」「独立行政法人」「県」「市区町村」で前年を上回り、全体でも4カ月連続で前年を上回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、緩やかな減少傾向となっている。
 新設住宅着工戸数をみると、持家が6カ月連続で、貸家が5カ月連続で、分譲が3カ月連続で前年を下回り、全体でも5カ月連続で前年を下回った。
◆輸出
 輸出は、減少している。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、8カ月連続で前年を下回った。品目別でみると、「自動車」、「自動車の部分品」などが前年を下回った。主要地域(国)別でみると、米国向けが19カ月連続で、EU向けが14カ月連続で、アジア向けが8カ月連続で前年を下回った。
◆雇用
 雇用は、製造業を中心に悪化している。
 新規求人数は、人材派遣を含むサービス業、製造業などの業種を中心に20カ月連続で前年を下回った。
 有効求人倍率は、急速に低下している。
 完全失業率は、上昇している。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、7カ月連続で前年を上回った。
 企業倒産は、中小企業や製造業を中心に増加している。

21年度第1回ゴルフ大会開く
窪田森男氏(クボタ機販)優勝
WM会 スプリングフィールドで

 木工機械研究会WM会(会長=若原裕氏・若原工機会長)は、21年度第1回ゴルフ大会を4月22日多治見市小名田町のスプリングフィールドゴルフクラブで開き、9名が参加して行われた。
 当日の出席者は少なかったものの快晴に恵まれ絶好のコンディションのもと、難しいと言われる同コースを18ホールストロークプレイで熱戦の末、窪田森男氏がネット82で優勝を飾った。なお、前年度杯の取り切り戦は福本豊彦氏がネット90で前年に続き優勝杯を手にした。
 上位入賞者は次の各氏。
▽優勝=窪田森男氏(クボタ機販)G90、H8、N82
▽1位=坂入義久氏(代東)G95、H12、N83
▽2位=安友久雄氏(ロボテックス)G99、H15、N84
▽3位=吉田光一氏(萬代機械)G103、H18、N85
▽4位=福本豊彦氏(フクモト)G97、H7、N90
▽5位=志村良次氏(サンディクス)G115、H25、N90

人材確保推進事業に注力
平成21年度通常総会を開催
ナゴヤ西部機械協同組合裁判員制度の講演会も

 ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=近藤和夫氏・近藤金属工業社長)は5月27日午後6時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「平成21年度通常総会」を開催した。
 事務局が司会進行役を務め、資格審査では司会者より組合員総数27社中出席22社(委任状含む)で本総会が適法に成立することが宣言された。
 伊藤副理事長(伊藤精工社長)の開会の辞に続いて、近藤理事長は挨拶で、日頃の組合活動への協力に対し礼を述べた上で、今年度の基本方針を示し、現在3力年計画で実施している「人材確保推進事業」への積極的な取り組みについて語った。
 近藤理事長を議長に選出して議事に移り、第1号議案=平成20年度事業報告書及び決算関係書類承認の件、第2号議案=平成21年度事業計画(案)及び収支予算(案)承認の件、第3号議案=会費賦課徴収方法承認の件、第4号議案=組合の借入最高限度額承認の件、第5号議案=その他の件について審議し、原案通り全会一致で承認可決した。
 今年度の重点実施事項は次の通り。
 @「中小企業人材確保推進事業」に取り組む。A組合の各種斡旋事業、共同購入並びに収益事業の拡大と充実を図り、組合財政の潤沢化を目指す。B四鉄工組合の共同事業を推進する。C各種政策による各補助事業の積極的推進並びに組合員への広報活動を行う。D組合活動の一環として、「自動車紹介キャンペーン」を行う。E他業種交流や他組合と共同で講演会、研究会等を実施し、それぞれの組合員の活性化を図る。Fボウリング大会等の福利厚生事業並びに意見交換会を実施し、組合員相互の親睦、交流を図る。G環境問題対策として、各組合員企業から出される産業廃棄物の調査をもとに、その最適な処理方法を検討していく。
 来賓の愛知県中小企業団体中央会振興部の岡島氏より祝辞が述べられ、総会を終了した。
 続いて行われた講演会では、名古屋地方裁判所事務局総務課の牧田広報係長が、本年5月21日よりスタートした「裁判員制度」の概略と、選ばれた裁判員に対する企業の対応について説明。また羽田野社会保険労務士からは、同制度の企業にとっての留意点などについての話を聞いた。
 同制度は運用が始まったばかりで、聴講者も大まかな内容は知っていても詳細について不明な部分が多く、質疑応答では盛んに意見交換が行われた。
 講演会の後は懇親会が開かれ、厳しい景況ではあるが力を合わせて乗り切ろうとさらなる結束を固め、午後9時30分過ぎにお開きとした。

キャンプは8月1、2日に黒谷で
6月5日の総会に向け準備
愛機工青年部5月定例役員会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は5月12日午後7時より、組合事務局において5月定例役員会を開催し、合同委員会、組合野球大会の報告のほか、青年部通常総会やキャンプなどについて審議した。
 合同委員会については、担当の遠藤会合担当幹事(理研測範)が報告。3月13日午後7時より華の舞名古屋広小路店において、32名が出席して開催された。座席を各委員会でひとまとまりに設定したところ、結束ができ非常に良かったという意見があり、今後もその方式をとると報告された。
 組合野球大会の報告は近藤野球担当幹事(長村商店)が行い、4月11日に第69回愛機工親善野球大会が開幕、大会2日目が4月19日、大会3日目が5月9日に開催され予定通り順調に進んでいると報告し、「多くの青年部の方に協力していただき、非常に助かっております」と大会運営の手伝いに対し礼を述べた。
 6月5日に東京第一ホテル錦で開催される青年部通常総会については、時津総務幹事長(新栄商會)が当日の役割分担を詳細に確認。総会資料についても打ち合わせ、各担当に対し原稿の提出を依頼した。
 キャンプについては、加藤キャンプ担当幹事(センサスヤマモト)が8月1、2日に岐阜県関市の板取スイス村黒谷キャンプ場で開催すると概要を伝えた。6月初旬に厚生幹事で打ち合わせ会を行い、詳細を詰める予定。
 その他、青年部への新規加入の打診が一件あったことが報告された。
 また、野球大会に出場している青年部チームは、第1回戦を不戦勝、第2回戦はユアサ商事と大接戦の末サヨナラ勝ちで勝ち進んでいると報告があった。
 次回は6月5日の総会前に役員会を行うことを決めて終了した。

初夏プロダクティビティショー2009
新機種含め19機種を展示
森精機6月18日〜20日開催

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2-35-16)は、「初夏プロダクティビティショー2009」を6月18日から20日までの3日間、同社千葉事業所(住所=千葉県船橋市鈴身町488-19、TEL047-410-8800)にて開催する。
 今年は新機種を含めた19機種の展示と、アプリケーション体験コーナーをはじめとする、各種イベントが予定されている。
 主な見どころは次の通り。
◆新機種展示
 NT1000 完品加工を実現した、医療業界や金型業界など高精度な小物ワークを加工するユーザーに最適なコンパクト複合加工機
 NMV3000DCG
 NMVシリーズに待望の小型機、省スペースを実現した五軸制御立形マシニングセンタ
 NV7000/50 Y軸移動量760mmを実現し、中・大型部品加工に適した立形マシニングセンタ
 NVL1350T 大径ワーク加工のニーズに応える立形CNC旋盤
 また、ドイツのギルデマイスター社との業務・資本提携により立形マシニングセンタDMC635Veco、CNC旋盤CTX310ecoを初出品するほか、太陽工機からは高性能CNC立型研削盤NVGU―12Tを展示する。
◆最新オペレーティングシステム体験コーナー
 MAPPSWコーナー
 「IT&ネットワーク」をコンセプトとした新型高性能オペレーティングシステム。一部の機種に十九インチの大画面を採用し、CAMソフトウエア「ESPRIT」を標準搭載した。会場のシミュレーターで操作を体験できる。
 オンライン学習システム(Education On Demand)コーナー
 工作機械の操作をPC上で学習するシステムを体験できる。
◆セミナー、工場見学、各種イベント
 展示会期間中は、ユーザーに役立つ情報が満載の加工セミナーや工場見学会のほかに、会場内にキッズコーナーや屋台村を設け、子どもが楽しめるイベントも用意されている。
 来場登録、詳細に関しては同社ホームページ(http://www.moriseiki.com)で確認を。

平成20年度産業機械受注
前年度比16%減の5兆6200億円
日本産業機械工業会6年ぶりの減少

 日本産業機械工業会がまとめた平成20年度(20年4月―21年3月)の産業機械受注状況によると、20年度の総受注額は前年度比16.0%減の5兆6,200億円となり、6年ぶりに前年度を下回った。このうち、内需は同13.3%減の3兆4,226億円で5年ぶりに前年度を下回り、外需も同19.9%減の2兆1,974億円と、過去最高だった前年度の受注額(2兆7,438億円)を下回る結果となった。
 需要部門別にみると、内需は、製造業が紙・パルプ、鉄鋼向けを除くすべてが減少したことにより前年度比14.1%減の1兆2,989億円となり、6年ぶりに前年度を下回った。非製造業は、その他非製造業向けが増加したものの、電力向けの大幅な減少により、同10.6%減の1兆1,598億円となり、五年ぶりに前年度を下回った。なお、非製造業の受注金額が1兆円を超えたのは3年連続。製造業と非製造業を加算した民需の合計は、同12.5%減の二兆4,587億円で、5年ぶりに前年度を下回った。
 官公需は、地方公務の減少により同17.6%減の6,616億円となり、3年ぶりに前年度を下回った。代理店は、同9.8%減の3,022億円となった。
 内需で増加した機種は、金属加工機械(前年度比92.5%増)の一機種。減少した機種は、ボイラ・原動機(同8.8%減)、鉱山機械(同14.1%減)、化学機械(冷凍含む、同19.5%減)、タンク(同10.0%減)、プラスチック加工機械(同35.8%減)、ポンプ(同12.4%減)、圧縮機(同7.6%減)、送風機(同27.0%減)、運搬機械(同16.0%減)、変速機(同25.2%減)、その他機械(同24.9%減)の11機種であった。
 一方の外需は、中東、アフリカを除くすべての地域が減少した。
 外需で増加した機種は、圧縮機(前年度比7.6%増)の一機種。減少した機種は、ボイラ・原動機(同4.7%減)、鉱山機械(同37.3%減)、化学機械(冷凍含む、同22.1%減)、タンク(同78.8%減)、プラスチック加工機械(同47.4%減)、ポンプ(同30.8%減)、送風機(同40.0%減)、運搬機械(同22.5%減)、変速機(同17.3%減)、金属加工機械(同36.7%減)、その他機械(同39.7%減)の11機種であった。
 機種別受注状況は次の通り。
@ボイラ・原動機
 造船、電力、外需、代理店の減少により、前年度比7.0%減の1兆7,976億円となり、4年ぶりに前年度を下回った。
A鉱山機械
 外需の減少により、同23.3%減の278億円となり、2年ぶりに前年度を下回った。
B化学機械(冷凍機械を含む)
 石油・石炭、官公需、外需の減少により、同20.7%減の1兆5,007億円となり、3年連続で前年度を下回った。
Cタンク
 外需の減少により、同46.6%減の496億円となり、2年振りに前年度を下回った。
Dプラスチック加工機械
 自動車、その他製造業が減少し、特に外需の大幅な減少により、同42.9%減の1,217億円となり、2年ぶりに前年度を下回った。
Eポンプ
 電力、官公需、外需の減少により、同19.2%減の3,114億円となり、2年ぶりに前年度を下回った。
F圧縮機
 化学、一般機械、電気機械、建設、電力、代理店が減少したものの、外需の増加により、同0.1%増の3,213億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。なお、過去最高だった平成18年度(3,286億円)に次ぐ2番目の受注額となった。
G送風機
 鉄鋼、官公需、外需の減少により、同29.0%減の254億円となり、3年ぶりに前年度を下回った。
H運搬機械
 情報通信、自動車、卸・小売、外需、代理店の減少により、同18.3%減の3,684億円となり、7年ぶりに前年度を下回った。
I変速機
 窯業土石、一般機械、その他輸送機械、その他非製造業、外需、代理店の減少により、同23.5%減の650億円となり、7年ぶりに前年度を下回った。
J金属加工機械
 外需が減少したものの、鉄鋼が大幅に増加したことから、同12.4%増の3,583億円となり、4年連続で前年度を上回った。
Kその他機械
 情報通信、自動車、その他非製造業、官公需、外需の減少により、同27.4%減の6,722億円となり、2年連続で前年度を下回った。

デジタルマーケティングNEXT2009
今年11月、東京ビッグサイトで初開催
日本能率協会主催テーマは“売れる仕組みづくり”

 日本能率会(JMA、会長=富坂良雄氏)は、本年11月11日から13日までの3日間、東京都江東区有明の東京ビッグサイト(東京国際展示場)において、マーケティング分野のIT活用に関する専門展示会「デジタルマーケティングNEXT2009」を初開催する。
 設備投資の縮小や雇用環境の悪化など厳しい経済状況が続く今、企業では「新規取引先の獲得」「営業活動の強化」「新規サービスの立ち上げ」など、マーケティング分野の機能強化や効率化がますます重要になっている。同展は、マーケティング活動上のさまざまな課題を抱える企業担当者と、それらの課題解決に役立つIT/Web関連サービスを提供する企業との間における、情報交換・ビジネスマッチングの支援を目的として、“売れる仕組みづくり”をテーマに開催される。
 出展対象は「マーケティング戦略の策定」「顧客情報の分析・活用」「営業・販売・決済支援」「Webサイトの有効活用」「見込顧客獲得支援のためのメディア」の五分野。同会では、売れる仕組みづくりの課題解決のためのIT/Web関連製品・サービス・ソリューションを提供する企業の出展を募集している。申込締切は2009年8月26日、早期申込の割引制度もある。
 展示会場内には特別企画展示スペースを設け、マーケティング・リサーチと商用データベース関連製品を一堂に集める「マーケティング・リサーチ&データベースフェア」の開催、オフィスビルや商業・公共施設の魅力と価値を高める提案として「デジタルサイネージ導入支援コーナー」を設ける。
 来場対象はIT/Webの導入を検討するユーザー企業の経営者、CIO、CMOをはじめ、マーケティング、営業企画、販売促進、広報、宣伝、情報システム、WEB・カスタマーサービス担当者を中心に10,000名を動員予定。
【展示会概要】
▽名称=デジタルマーケティングNEXT2009
▽会期=2009年11月11日〜13日の3日間、午前10時〜午後5時
▽会場=東京ビッグサイト(東京有明・東京国際展示場)東ホール
▽主催=日本能率協会
▽協力=企業情報化協会、日本能率協会総合研究所、日本BPM協会
▽予定展示規模=100社
▽予定入場者数=10,000名
▽出展料金=出展参加登録料105,000円と出展小間料金(1小間)367,500円(税込)
▽出展申込期限=2009年8月26日、※早期締切2009年6月26日

総受注額前年同月比80.4%減の252億円
前月比は3ヵ月連続プラス
日本工作機械工業会4月の工作機械受注

 日本工作機械工業会がまとめた2009年4月の工作機械受注実績調査報告(確報)によると、4月の受注額は、前年同月比80.4%減の252億円で11カ月連続のマイナスとなり、3月に比べて若干の改善がみられるものの、依然として底ばいの状況が続いている。前月比では20.3%増と3カ月連続のプラスとなった。
 これを内外需別にみると、内需は122億円で08年12月以来4カ月ぶりに100億円台を回復。前年同月比は77.5%減と15カ月連続マイナスとなるものの、3月より主要業種をはじめとする多くの業種で受注額が増加し、前月比では58.2%増と大幅な増加となり10カ月ぶりにプラスに転じた。
 内需の業種別受注額は、一般機械が46億円(前年同月比80.9%減・13カ月連続マイナス、前月比11.5%増・2カ月連続プラス)、自動車が29億円(同81.7%減・10カ月連続マイナス、同390.8%増・2カ月ぶりプラス)、電気・精密が11億円(同79.0%減・7カ月連続マイナス、同14.3%増・4カ月ぶりプラス)と、主要業種の前月比はすべてがプラス。前年同月比でも、すべて3月から改善したものの、依然80%前後のマイナスを示している。
 一方の外需は、前年同月比82.4%減の130億円で11カ月連続のマイナスとなった。前月比でも1.8%減と3カ月ぶりのマイナスで、ほぼ横ばいの状況が続いている。
 国・地域別の受注額の推移をみると、主要三極ではアジアが増加した一方、欧州と北米はマイナスとなった。受注額は、アジアが76億円(前年同月比71.0%減・9カ月連続マイナス、前月比127.2%増・2カ月ぶりプラス)となり、東アジア、その他アジアともに前月に比べ倍以上の伸び。欧州は25億円(同90.4%減・10カ月連続マイナス、同28.1%減・3カ月ぶりマイナス)となり、すべての国・地域で依然前年同月比80%を超えるマイナスの状況にある。北米は27億円(同86.0%減・11カ月連続マイナス、同53.7%減・3カ月ぶりマイナス)となり、アメリカが3月から一転、半減した。

猪熊正夫氏
三立興産相談役

 三立興産(社長=加藤斉氏、本社=名古屋市熱田区神宮4-1-25)の取締役相談役、猪熊正夫氏が5月4日、永眠された。享年86歳。
 同26日午後2時より名古屋市中村区名駅南のセレモニーホール名古屋貴賓館にて、社葬(葬儀委員長=加藤斉氏)がしめやかに営まれ、同氏の逝去を悼み全国より大勢の関係者が駆けつけた。
 加藤葬儀委員長は式文で「相談役を失ったことは私共にとって大きな痛手でございますが、私共は相談役が残された精神をもとに、社業の発展に邁進いたします事をお誓い申し上げます。安らかにお眠りください。心からご冥福をお祈りいたします」と述べた。
 友人を代表して判治大同メタル工業会長、野崎豊和工業会長、森富士精工名誉会長より弔辞が述べられ、故人との思い出が語られた。
 葬儀委員長と喪主の猪熊信弘氏の謝辞の後、読経のなか会葬者が焼香の長い列をつくって、故人に最後の別れを告げた。

一致団結し難局を乗り切ろう
理事長に岡本氏(岡新社長)を選出
愛知県金物商工協同組合21年度通常総会開催

 愛知県金物商工協同組合(理事長=岡本忠史氏・岡新社長)は5月28日午後4時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦にて「平成21年度通常総会」を開催した。
 総会は、伊藤事務局長の司会進行で「本日の出席状況は44社中37社(委任状含む)で総会が成立する」と宣言された後、岸副理事長(岸保産業社長)の開会の辞で開会。
 冒頭、昨年度亡くなられた鬼頭理事長ほか2名に対し哀悼の意を捧げる黙祷が行われた。
 岡本理事長は挨拶で「今年は上場企業も世界経済の悪化を受けて史上最悪の決算となっております。各企業ともコスト削減を懸命に行っております。政府は追加経済対策を行い、4月、5月の景気の悪化はやっと下げ止まったようにも思われます。我々の業界も、改正建築基準法、世界的大不況の影響で住宅投資が弱く、大変厳しい状況が続いております。この局面を乗り切るため、組合員の皆様、賛助会員の皆様のご協力をお願いいたします」と語った。
 岡本理事長を議長に選出し、各議案の審議を行った。
 第1号議案=平成20年度事業報告書、財産目録、貸借対照表、損益計算書及び剰余金処分(案)承認の件、第2号議案=平成21年度事業計画書(案)及び収支予算(案)承認の件、第3号議案=平成21年度経費の賦課徴収方法(案)承認の件、第4号議案=役員改選の件、以上すべての議案について全会一致で承認された。
 役員改選で理事長に選出された岡本氏は、新役員を代表して「非常に厳しい環境下にはありますが、微力ながらも組合活動に貢献していきたいと思っておりますので、ご協力、ご支援を賜りたいと存じます」と挨拶。
 最後に、名古屋市市民経済局産業部産業経済課の生川氏より来賓祝辞が述べられ、総会は終了した。
 総会後の懇親会では、和やかな雰囲気の中、組合員同士親睦を深めていた。

見やすい2色ディスプレイ
真空スイッチVS―K―2C発売
シュマルツ 自動設定モード付き

 真空搬送機器専門メーカーのシュマルツ(代表=ゲッテゲンス・アーネ氏、本社=横浜市都筑区池辺町3595)は、従来に比べさらに機能が追加された、真空スイッチVS―K―2Cシリーズの販売を開始した。
 同製品は二色のLCDディスプレイを採用。より見やすく、スイッチの出力状態がひと目で確認できるようになった。色の表示方法は赤のみ、緑のみ、赤から緑に切換え、緑から赤に切換えの四パターンから選択できる。すべての設定はディスプレイ下の3つのボタンで完了し、簡単に操作できる。
 自動設定モードでは、基準となる吸着・開放サイクルの圧力最大値および最小値を測定、保存。それらの値から自動的に計算して吸着確認の出力ポイントを設定するため、手動操作による閾値の設定は不要となる。
 また、スイッチの応答時間を調整することで瞬間的な圧力低下時の誤作動を防ぐ、チャタリング防止機能が追加され、安定したスイッチング動作の実現に貢献する。
 主な特長は次の通り。
 @より見やすくなった2色ディスプレイ、表示色は四パターンから選択可能。
 A自動設定モードで出力ポイントを簡単に設定。
 B応答時間の調整によるチャタリング防止機能で、安定したスイッチング動作の実現に貢献。
 C3つのボタンでの簡易な操作。
 D圧力範囲は真空用(マイナス100〜0kPa)、圧力用(0〜1MPa)を用意。

「ツーリングエクスプレス」
対応製品を追加拡大
三菱マテリアルツールズ簡単発注、特急納品

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが運営・製造するビジネスモデルの「ツーリングエクスプレス」に対応製品を追加し、一層充実した工具類を提供することとなった。
 「ツーリングエクスプレス」は、三菱マテリアルが発行するカタログ掲載工具の準標準仕様品に最短納期で対応するビジネスモデルで、07年10月に運営を開始している。「簡単発注」「迅速回答」「特急納品」を実現し、24時間以内の迅速な見積設計回答、14日以内の最短製作納期により、ユーザー仕様のセミスタンダード工具を短納期で届けるシステム(見積設計回答、製作納期はメーカー受付からメーカー回答、出荷まで。休日は除く)。
 追加対象製品は次の通り(09年4月1日より)。
・刃先交換式正面フライス BRP形多機能ラジアスカッタ
・刃先交換式エンドミル BRP形多機能ラジアスカッタ、CFSP形面取りカッタ
 見積価格は基本製作費とオプションの合計金額となる。見積設計のシステムは、三菱マテリアル「超硬ホームページ」内で運営(http://www.mitsubishicarbide.com/mmc/jp/)。
 年間の販売目標額は、ツーリングエクスプレス全体で1億円としている。

2009年6月21日(日) 2350号
中部経産局管内
最近の地域総合経済動向

 中部経済産業局は6月10日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動に関する総括判断を、前月の「悪化が続いているなか、生産面に下げ止まりの動きがみられる」から「低迷しているものの、生産面に持ち直しの動きがみられる」に、2カ月連続して上方修正した。生産を「下げ止まりの動きがみられる」から「持ち直しの動きがみられる」に、輸出も「減少している」から「下げ止まりの動きがみられる」に、それぞれ2カ月連続で上方修正。住宅投資については、「緩やかな減少傾向となっている」から「減少している」に、3カ月ぶりに下方修正した。先行きについては、世界的な金融危機の実体経済への影響、地域の雇用情勢や中小企業の資金繰りなどについて一層の注視が必要であるとしている。(比較は断りのあるものを除き、平成21年4月の実績値による。)
 生産は、持ち直しの動きがみられる。
鉱工業生産・出荷・在庫
 鉱工業生産の動向を指数(4月速報)でみると、電子部品・デバイス工業、金属製品工業、輸送機械工業などが上昇したことから、前月比4.0%増と2カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は39.4%減と9カ月連続の低下となった。
 出荷は、金属製品工業、プラスチック製品工業、電子部品・デバイス工業などが上昇したことから、前月比2.5%増と2カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は41.2%減と九カ月連続の低下となった。
 在庫は、電子部品・デバイス工業、一般機械工業などが低下したことから、前月比2.0%減と3カ月連続の低下となった。また、前年同月比は4.0%減と3カ月連続の低下となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では9カ月連続で前年を下回り、北陸電力管内でも9カ月連続で前年を下回った。
主要業種の動向
◆輸送機械
 輸送機械の生産は、持ち直しの動きがみられる。
 乗用車は、米国向け、EU向けおよび新興国向けが下げ止まりつつあることや、国内向け一部低燃費車の好調などから、持ち直しの動きがみられる。
 自動車部品は、国内完成車向け、国内メーカーの海外現地工場向けなどで、持ち直しの動きがみられる。
 航空機体部品は、航空機体メーカーに動きがみられることから、持ち直している。
◆一般機械
 一般機械の生産は、減少している。
 金属工作機械は、国内向け、海外向けともに低水準で推移している。
 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けの落ち込みから、減少している。
 土木建設機械は、世界的な受注の落ち込みから、低水準で推移している。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、持ち直しの動きがみられる。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)で需給が改善しつつあることから、緩やかに増加している。
 液晶素子は、携帯電話向けなどの需要の減少から、低水準で推移している。
◆電気機械
 電気機械の生産は、減少している。
 開閉制御装置・機器は、工場ライン向けを中心に減少している。
 内燃機関電装品は、自動車向けを中心に持ち直しの動きがみられる。
 電動機は、工場ライン向けなどを中心に減少している。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、緩やかに減少している。
 民生用電子機械は、液晶テレビの国内需要や、デジタルカメラの海外需要などが堅調であるものの、一部情報家電が不振であることから、全体としては緩やかに減少している。
◆金属製品
 金属製品の生産は、減少傾向となっている。
 アルミニウム建材は、ビル用、木造住宅用を中心に緩やかな減少傾向となっている。
 ばねは、自動車向けを中心に持ち直しの動きがみられる。
 ガス機器は、国内需要の低迷から低水準で推移している。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、低水準で推移している。
 鋼板は、自動車向け、建産機向けを中心に低水準で推移している。
 棒鋼は、民間建築向けを中心に低水準で推移している。
 特殊鋼鋼材は、自動車向け、建産機向けを中心に低水準で推移している。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、持ち直しの動きがみられる。
 触媒担体・セラミックフィルタは、国内向け、国内メーカーの海外現地工場向けなどで持ち直しの動きがみられる。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、減少傾向となっている。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費
 個人消費は、弱まっている。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、13カ月連続で前年を下回った。百貨店は、春物衣料や高額品の不振などから、17カ月連続で前年を下回り、スーパーは、衣料品の不振に加え、客単価の下落などから、9カ月連続で前年を下回った。
 コンビニエンスストア販売は、たばこ自動販売機に成人識別機能が導入されたことにより、たばこの売上が増加したことなどから、22カ月連続で前年を上回った。
 乗用車販売は、普通車、小型車が9カ月連続で、軽自動車が6カ月連続で前年を下回ったことから、全体でも九カ月連続で前年を下回った。
 家電販売は、パソコン、デジタルカメラ、携帯電話などの情報家電が低調に推移していることに加えて、薄型テレビが不振だったことから、5カ月連続で前年を下回った。
◆設備投資
 設備投資は、製造業を中心に減少している。
 製造業では、自動車関連を始めとする製造業全般で可能な限り圧縮する動きとなっている。
 非製造業では、電力などで小幅の増加見込みとなっている。
 なお、管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、一般機械工業向けが8カ月連続で、自動車工業向けが9カ月連続で前年を下回り、全体でも10カ月連続で前年を下回った。
◆公共投資
 公共投資は、低調に推移しているものの、このところ一部に下げ止まりの動きもみられる。
 公共工事請負金額をみると、「国」「地方公社」で前年を下回ったものの、「独立行政法人」「県」「市区町村」「その他」で前年を上回り、全体でも5カ月連続で前年を上回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、減少している。
 新設住宅着工戸数をみると、持家が7カ月連続で、貸家が6カ月連続で、分譲が四カ月連続で前年を下回り、全体でも6カ月連続で前年を下回った。
◆輸出
 輸出は、下げ止まりの動きがみられる。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、9カ月連続で前年を下回った。品目別でみると、「自動車」、「自動車の部分品」などが前年を下回った。主要地域(国)別でみると、米国向けが20カ月連続で、EU向けが15カ月連続で、アジア向けが9カ月連続で前年を下回った。
◆雇用
 雇用は、製造業を中心に悪化している。
 新規求人数は、人材派遣を含むサービス業、製造業などの業種を中心に21カ月連続で前年を下回った。
 有効求人倍率は、急速に低下している。
 完全失業率は、上昇している。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、8カ月連続で前年を上回った。

総務・経対・事業部長が若返り
金原会長・田中副会長は留任
名機工同友会21年度定時総会開催

 名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は5月26日午後6時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「平成21年度定時総会」を開催した。
 総会は厚生部の青木氏(ビーティーティー社長)の司会進行で開会。
 野崎総務部長代行(常磐精機社長)より前回の例会で新入会員として加入が承認された大東通商の近藤社長が紹介され、近藤社長は「積極的に参加して勉強させていただきたいと存じます」と挨拶した。
 また、5月15日に逝去した小浦喜一氏(こうら前社長)に対して全員で黙祷を捧げ、続いて金原会長が「小浦氏は非常に勉強熱心な方で、まだこれからもっと活躍していただけると思っておりましたが、残念な思いです。本日は年に一度の総会です。皆様には忌憚のない意見を出していただくとともに、スムーズな進行をよろしくお願いいたします」と挨拶。
 司会者より、26社中24社出席で総会が成立することが宣言された。
 議長に石黒小笠原社長を選出して、各議案を審議。第1号議案・平成20年度事業報告並びに収支決算報告承認に関する件、第2号議案・平成21年度事業計画案並びに収支予算案承認に関する件を原案通り可決した。
 第3号議案の役員改選では、金原会長、田中副会長(ミユキ商會社長)、和久田会計(三和商事社長)、鈴木厚生部長(マルマン商事社長)の留任を決め、総務部長に野崎氏、経営対策部長に小島氏(小島商店社長)、事業部長に吉野氏(吉野機械工具社長)が新たに就任した。監査の水野氏(共栄商会社長)は留任。また、引き続き時津氏(新栄商會会長)に相談役を依頼し、快諾を得た。
 併せて部会編成表も提示され、原案通りこれを承認。今回、部長補佐のポジションを新設した。
 第四号議案のその他の件では、次回6月の例会を6月24日に行うことを決定。
 また、故小浦氏の長男で、先ごろこうら社長に就任した小浦正喜氏が交代して会に加入することも報告された。
 総会を無事終了して、時津相談役の発声で乾杯、懇親会に移った。懇親会では、鈴木厚生部長の発案で故小浦氏との思い出を語り合い、故人を偲んだ。午後8時半頃、田中副会長の中締めでお開きとした。

セクハラからGM破綻まで
経営部会開き情報交換
静岡県管工機材商組合6月度理事会開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、6月3日午後3時より市内の“マイホテル竜宮”において「6月度理事会」を開催し、5月19日開催の通常総会の収支報告を承認する一方、経営部会を開催し業界を取り巻く様々な動向について研鑽した。
 当日審議された議案は次の通り。
▽第1号議案=通常総会収支報告の件
 5月19日開催の通常総会(静岡グランドホテル中島屋)の収支報告を行い予算通りに収まったことを承認した。出席者は総会が正会員30余名、懇親会が賛助会員含め110余名。
▽第2号議案=管機連通常総会出席の件
 6月18日に開催される“管機連第47回通常総会”(グランドアーク半蔵門)の参加者を募った結果、正副理事長の出席を確認した。
 「経営部会」では、セクハラ問題からGMの破綻まで多岐に渡った。
 @外国人研修生受け入れ事業への支援を行っている、外国人研修生受入れ事業コンサルティングからの案内を踏まえ、既に研修生を受け入れている会員企業もあることから、各企業で対応することを確認した。
 A職場におけるセクハラ問題が各所で起きているが、某理事会社でも最近、セクハラ問題が実際に起こり、収拾に至るまでの経過が報告された。
 セクハラ問題が露見すると、被害者だけでなく、加害者も解雇や異動などを覚悟しなければならず、上司も管理責任を問われかねない。事が大きくなり訴訟問題に発展すれば経営者とて矢面に立たされることになる。こうなっては大変。
 セクハラは個人の捉え方次第であり、女性労働者が「嫌だな」と思えばセクハラになることを肝に銘じ、上司はセクハラを発見したら見過ごさず厳正な対処をすること。加害者・被害者双方に対して話を聞き、誠実に対処することが求められている。
 @自動車の世界三大メーカーの一つGMが連邦破産法を申請し、実質的の国有化となったことから、部品などを供給する自動車関連メーカーにも波紋が広がっている。部品代金の焦げ付きなど直接の影響は限定的とみられるが、今後、工場閉鎖やブランド廃止、米系部品メーカーの連鎖倒産などが広がれば、「業界が混乱する」こと必至と懸念する向きも見受けられた。
 Aスズキ自動車鈴木修社長の「俺は、中小企業のおやじ」の著書本が爆発的に売れており、購入して読んだとの感想が報告され、気取らない人となりと経営哲学を楽しく学べる本として、一度は読んでみても損をしないと購読を勧める理事もいた。
 B組合運営等における、理事会のサブ組織としてのジュニアー会(仮称)の設立を求める意見も出されたことから、これについては、支部会を通じて前向きに対応することを確認した。

フリーアナの石川顯氏が講演
真のリーダーシップとは
中部青年やまずみ会平成21年度総会開催

 ユアサ商事中部支社傘下の若手経営者(販売)で組織する「中部青年やまずみ会」(会長=松池博之氏、ジャックス・ワン取締役統括部長)は6月3日午後3時より、名古屋市中区栄の名古屋東急ホテルにて「平成21年度中部青年やまずみ会総会」を開催した。
 冒頭、松池会長が「20年度末に6社の会員が増えて34社となり、関東や関西に見劣りしない数となり大変うれしく感謝いたしております。新会員の皆さん、改めて歓迎の意を表したいと思います。さて、新年度の活動といたしまして、8月7日に第11回青年やまずみ会全国大会が関西の神戸ポートピアホテルで開催されます。当中部からの参加者は今のところ7名ですが、締め切りまで余裕がございますので奮ってご参加のほどよろしくお願いいたします。その次の全国大会は再来年、九州での開催が決まりました。また、昨年秋には中部独自の企画で交流会を開催させていただきました。今年も行う予定ですのでご参加のほどよろしくお願いいたします。新しい年度が始まりましたが、日本を代表しますトヨタやパナソニックといった、今まで日本の産業を引っ張ってきた企業までが赤字となってしまいました。この2年先ぐらいまで、なかなか経済が戻らないのではないかと言われております。しかし、戦後最大の15兆円補正予算が国会を通りまして、トヨタのハイブリッド車プリウスに8万台の予約受注があり納車にはまだまだ時間がかかるとか、ホンダのインサイトが月間の販売台数のトップになったとか、またエコ家電にエコポイントが付くことで売れる商品の値段も上がるということもあり、これを商売に結び付けていったらどうかと考えております。このように厳しい時こそ従来からのお客様を大切にして、小さくても小回りが利き、誠実をモットーに人と人とが触れ合える地域に根差した会社を目指し、生き残っていこうと思っております。ユアサさんは創業340年以上の歴史を有し、今年創立90周年という節目の年を迎えられております。百年に一度の危機なら、ユアサさんは三度乗り越えておられます。メーカーの集まりの炭協会と一緒になりまして、ユアサさんにはより良い商品を提供していただき、この不況を乗り越えてオンリーワンの会社を目指し共に頑張りましょう」と挨拶。
 続いて吉村ユアサ商事中部支社長は挨拶で、日頃の愛顧に対して礼を述べた上で、「昨年の会で、私の方針として会員数を増やし会の活性化を図るということをお約束いたしました。目標を50社として、これを早く達成したい。会の中身をさらに充実させて、全員の方が出席されますような会にしていきたい。8月7、8日の青年やまずみ会の全国大会に全員が参加する意気込みで、経済的に中部圏は落ち込んではおりますが、中部は前向きに活動しているという気概を示していただきたい。全国大会は色々な価値のある会ですので、ご参加をよろしくお願いいたします。また、9月4、5日には『中部グランドフェア』が“変革ECO・VALUE ビジネスは環境評価の時代へ”をテーマに開催されます。環境・省エネ機器によるCO2、エネルギー、コストの削減効果を数値で提案。環境・省エネ投資の知恵を提供し、CO2排出ゼロの展示会の開催に挑戦します。会員の皆様と一体となって、グランドフェアに照準を合わせ受注大作戦を展開していただき、業績向上につなげ、なおかつ来場者数も増やして、厳しいと言われる4―9月期を乗り越えていきたい。暗い話の多い昨今ですが、前向きな気持ちで皆様と共にこの景況を乗り切っていきたい」と語った。
 事務局より会員数34社中出席18社、委任状出席九社の合計27社の出席により総会は成立すると宣言された。
 議事は松池会長を議長に進行し、@平成20年度事業報告A平成20年度会計報告ならびに監査報告B役員改選C平成21年度事業計画案D平成21年度予算案について事務局から説明があり、すべての議案が承認された。なお、役員改選では全員の留任を決めた。
 総会終了後は講演会が行われ、元TBSアナウンサーの石川顯氏が「一流の人から学んだもの―真のリーダーシップとは―」と題して講演。石川氏は、リーダーは聞き上手でなければならないことなどを、その世界で一流と言われた人々との交流の中で得た経験をもとに、得意のジョークやユーモアを交えながら話した。
 このあと懇親会に移り、終始和やかな雰囲気の中、会員同士の交流が図られた。
【講師プロフィール】
 石川顯(いしかわ あきら)
 1941年生まれ、神奈川県横須賀市出身。
 1964年早稲田大学卒業後、TBSに入社。入社以来、37年間スポーツ担当アナウンサーとして、日米プロ野球、バレーボール、マスターズゴルフなどの球技から、マラソン、ボクシング、モータースポーツなどまで、幅広いジャンルのキャリアを持つ。
 特にプロ野球については、深い造詣と識見を持ち、実況以外の執筆、対談等の活動においてもさまざまな提言をしている。
 2000年度アナウンサー大賞受賞。
 現在は、文教大学や関東学院大学で、また国外の大学でそれぞれ講師として活躍中。

20年度産業機械輸出前年度の2割減
後半にアフリカ以外で大幅減
日本産業機械工業会主要約70社輸出契約状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成20年度(平成20年4月―21年3月)の産業機械輸出契約状況によると、主要約70社の平成20年度の輸出契約高は、中東、アフリカを除くすべての地域が減少したことにより、前年度比20.1%減の2兆880億円となり、過去最高だった前年度の受注額(2兆6,130億円)を下回った。特に、年度下半期は、アフリカ向けを除くすべての地域が大幅に減少した。
 単体機械は、中東、南アメリカ、アフリカが増加したものの、それ以外のすべての地域が減少したことにより、前年度比11.0%減の1兆8,756億円となり、過去最高だった前年度の受注額(二兆1,071億円)を下回った。
 単体機械を機種別にみると、ボイラ・原動機がヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ、アフリカ向けの減少により前年度比8.4%減、鉱山機械もアジア、中東向けの減少により同35.9%減となった。化学機械は中東、アフリカ向けの増加により同36.1%増加したが、プラスチック加工機械はアジア向けの減少により同46.7%減、風水力機械は中東向けの減少により同11.6%減、運搬機械はアジア、北アメリカ向けの減少により同24.0%減、変速機はヨーロッパ、北アメリカ向けの減少により同18.8%減、金属加工機械はアジア向けの減少により同51.3%減、冷凍機械はアジア、ヨーロッパ向けの減少により同24.2%減となった。
 また、プラントはヨーロッパを除くすべての地域が減少したことにより、同58.0%減の2,124億円となった。機種別では、化学・石化、製鉄非鉄、その他プラントが減少した。
 地域別構成比は、アジア39.2%、中東18.6%、アフリカ11.8%、ヨーロッパ11.6%、北アメリカ11.3%、南アメリカ5.1%、ロシア・東欧1.5%、オセアニア1.0%となっている。

副理事長の関谷氏と林氏留任
役割分担、行事予定を審議
岐阜県機械金属商協組21年度第2回理事会開催

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)は6月3日午後6時30分より、岐阜市城東通りの松葉ヨーロッパ館において第2回理事会を開催、服部理事長はじめ九名の理事全員が出席した。
 冒頭、服部理事長が「本日は、新任の竹中さん、輿さんの両理事はじめ、全員の方にご出席賜り誠にありがとうございます。本年度第2回の理事会ですが、総会後の実質的には初めての組合運営に関する審議となります。本日は議題も沢山ありますので、スムーズな審議にご協力願います」と挨拶。
 服部理事長の議事進行で各議案の審議に入り、副理事長選任の件では、関谷治頼氏(岐阜機械商事社長)と林修史氏(ダイヤトイシ社長)の留任を決めた。
 今後の役割分担については、会計に関谷治頼氏(副理事長兼任)、副会計に白木伸道氏(白木商会社長)、流通部長に石田勝俊氏(石田商会社長)、同副部長に竹中栄二氏(東洋工具社長)、総務部長に嶋崎晴久氏(シマザキ商会社長)、同副部長に輿宗太郎氏(KS・コシ商会社長)、福利厚生部長に林修史氏(副理事長兼任)、同副部長に市橋定之氏(市橋商店社長)を全会一致で決定した。※市橋氏は総務の副部長から異動。竹中氏、輿氏は共に新任、それ以外は留任。
 今後の行事予定は、ビアパーティーを7月24日にグランヴェール岐山で開催する。会費は1人1,500円で原則一社5名までとし、6名以降は4,000円とすることを決めた。また、製販懇談会を10月2日に開催予定。その他については次回以降の理事会で決めることとした。
 次回理事会は、8月10日午後6時30分より松葉ヨーロッパ館で開催する。
 お詫び
 同組合の総会の記事(第2348号)の中で、選任された理事の氏名が間違っておりましたことをお詫びします。

タングドリルツィステッド
「新TDX形」発売
タンガロイ ねじれ油穴を採用

 タンガロイ(社長=上原好人氏、本社=川崎市幸区堀川町580番地ソリッドスクエア)は、タングドリルツィステッド「新TDX形」を全国で発売した。
 TACドリルTDX形は刃先交換式の穴あけ工具で、その高い経済性と性能から発売以来好評を得ている。今回新たに工具本体の仕様を大幅に改良することで、さらなる経済性の向上とより安定した加工が可能なタングドリルツィステッド「新TDX形」へと生まれ変わった。
 新TDX形のボディは新たにねじれ油穴(ツイステッドオイルホール)を採用することで、従来比1.3〜1.5倍の切削油吐出量を実現。これにより、穴あけ加工において重要な切りくず排出性が安定し、加工面粗さも向上した。特殊表面処理と、切りくずが擦過して摩耗が生じやすい重要部分のみ従来よりも高い硬度とする新硬化処理によって工具本体の寿命向上を実現した。
 また、実績の平行四辺形インサートにより合計4コーナー使用できる高い経済性と理想的なバランス設計は“TDXコンセプト”として維持し、八種類のインサートで多様な加工と被削材に対応することでそれぞれの使用環境で高い性能を発揮する。
 今回発売したのはドリル径φ12.5〜33.0mmL/D=3タイプのボディ35形番。標準価格はφ12.5L/D-3タイプTDX125W20=3が33,800円(税込み35,490円)、φ33.0L/D=3タイプTDX330W40―3が46,300円(税込み48,615円)など。初年度の販売見込みは4億円。

新型メータユニット
「WUシリーズ」発売
キッツ あらゆる配管条件に対応

 バルブの総合メーカーキッツ(社長=堀田康之氏、本社=千葉市美浜区中瀬1-10-1-1)は、2004年より発売している「集合住宅向けメータユニット」をモデルチェンジし、新型メータユニット「WUシリーズ」の販売を開始した。
 「WUシリーズ」は軽量化と同時に強度を持たせることを可能にした成形鋼板ベースを使用。ユニット一次側の止めネジ一箇所を緩めるだけでエルボが回転可能となり、スペースに合わせた配管が設定できる。さらに、ユニット二次側を平行おねじとし、ユニオン構造継手のラインナップを充実させている。
 このほか、スライドハンドルには手にやさしい樹脂製材料を採用。結束バンドを通す穴数も増やし、使いやすさを追求した。
 種類と価格は、製品記号WU―CLG(減圧弁無し)が26,400円、WUR―CLGH(減圧弁有り、設定圧0.25Mpa)とWUR―CLGM(減圧弁有り、設定圧0.2Mpa)が39,300円。いずれもサイズは20Aで、このほかのサイズも順次開発予定。6月1日より受注を開始し、同シリーズを含めた集合住宅向けメータユニットの今年度の販売目標は5億円。

CNCタッピングセンターに
BT二面拘束対応モデル登場
ブラザー工業新ツール洗浄機能搭載

 ブラザー工業(社長=小池利和氏、本社=名古屋市瑞穂区苗代町15-1)は、工作機械「CNCタッピングセンターTC―S2D」の新仕様として、加工性能が高いBT二面拘束ホルダ(BIG―PLUS)に対応したモデルの販売を開始した。
 同社のCNCタッピングセンターは、主軸三〇番マシンの可能性を追求し、自動車や二輪車、IT関連機器などに搭載される幅広い部品の加工を主な用途としている。より大型となる主軸四〇番以上のマシンと比較して、設置面積や加工時間、消費電力を削減できる。
 BT二面拘束ホルダは、従来のBTホルダよりも切削能力や加工精度が向上するとして、多くの生産現場で普及しつつある。今回、同社の工作機械では初めてのBT二面拘束対応モデルを、高い生産性と切削力を誇る「TC―S2D」の新仕様として発売した。
 またこれに合わせて、従来方式に比べ切粉除去能力が大幅に向上した、業界初のエアアシスト式ツール洗浄システムを新たにオプションとして用意。同社独自のこのシステムは、エア圧力を使ってクーラント液を吐出するエアアシスト方式を採用することにより、従来方式と比べて吐出圧力4倍以上、吐出流量5倍以上に増強し、切粉がホルダとスピンドルの間に入ることで生じる加工精度への影響を大幅に低減している。また従来は、クーラント液をろ過するためのフィルタの目詰まりにより切粉除去能力が低下することがあったが、新製品ではシステム構造の見直しにより、フィルタの目詰まりに影響されない安定した切粉除去能力を実現した。
 「TC―S2D」の主な特長は次の通り。
 @スムーズな工具交換による高い生産性
 工具マガジンの旋回をサーボモーターで制御することで、一つ一つの工具位置で止まることなく、次の工具位置まで高速かつ滑らかにマガジンを旋回させることが可能となった。これにより、最遠工具交換に要する時間を従来機(TC―S2C)と比べ約33%短縮した。
 高加減速主軸モーターの採用により、主軸の起動停止が短時間で行える。これにより、Z軸が停止することなく、工具交換を完了する。
 A高精度で安定した切削力
 コンピュータ解析により本体のベース、コラムなどの形状やリブ配置を最適化し、機械の剛性を高めることで、主軸回転数に依存しない安定した切削力を実現。ボーリング加工においては、特に主軸が高速回転時(8,000回転付近)の加工精度を従来機(TC―S2C)から大幅に改善した。
 B省電力で環境に配慮
 主軸モーターには高効率モーターを採用し、主軸を低イナーシャスピンドルとするなどの工夫により、優れた低消費電力を実現している。
 Cオペレーターの入力ミスを防止
 新たに「ユーザー別アクセス権」機能を搭載。例えば、職制に応じてきめ細かく機械操作の範囲を制限することができる。これにより、機械知識の少ないオペレーターなどによる誤操作を防止できる。
 BT二面拘束仕様の税込標準価格は、一台705万円(エアアシスト式ツール洗浄付、主軸回転速度10,000回転/分、14本ツール1枚扉仕様)。同社では目標販売台数を月50台としている。

三菱マテリアル製品紹介
バイオレット高精度ドリル
座ぐり用サイズ拡大
「VA―PDS―CB

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが開発・製造するバイオレット高精度ドリルシリーズのバイオレット高精度ドリル座ぐり用「VA―PDS―CB」に七型番を追加し、販売を開始した。
 同シリーズは高能率、高精度座ぐり加工用の新しいドリルシリーズ。座ぐり穴の加工には一般的に2枚刃エンドミルが使われているが、送り速度が遅い、加工した穴が大きい、工具寿命が短い、工具への切りくずの巻付きが発生する、など多くの問題が発生していた。
 同シリーズは穴加工用工具のドリルをベースに開発しているため、通常のドリルと同等の送り速度で加工が可能となり、切りくずの巻付きも発生しない。また、既存のバイオレット高精度ドリルシリーズと同じコーティング、ハイス素材を適用し長寿命を実現している。
 今回、ユーザーからの要望も取り入れ、直径20mmまでの太径サイズを追加した。
 「VA―PDS―CB」の主な特長は次の通り。
 @ドリルをベースに開発しているため、通常のドリルを使用する感覚で座ぐり加工が可能。
 A新開発の座ぐり加工用刃立ての採用により、高能率な加工と小さい切りくず生成を実現する。
 B耐熱性、耐摩耗性に優れたバイオレットコーティングを適用し、長寿命を実現する。
 標準価格は代表型番VAPDSCBD2000が17,900円(税込み18,795円)。年間の販売目標額は5,000万円。
CBNロングネックボールエンドミル
「CBN―2XLB」サイズ追加
優れた仕上げ性能発揮

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発・製造するCBNエンドミルシリーズ「2枚刃CBNロングネックボールエンドミルCBN―2XLB」にR0.3mm×首下長0.9mm、R1mm×首下長1.7mmの2サイズを追加し、販売を開始した。
 同エンドミルは、プリハードン鋼から65HRCを超える焼入れ鋼のような高硬度材の仕上げ加工に最適なエンドミルシリーズ。高い耐欠損性を持つ独自のCBN素材と最適設計によって安定した長時間加工を実現し、優れた仕上げ性能により金型の磨き工程を大幅に削減する。
 「CBN―2XLB」の主な特長は次の通り。
 @高い耐欠損性を持つCBN素材と耐欠損性に優れた刃先形状の採用により、安定した長時間加工を実現する。
 A独自の接合方式(特許出願中)の採用により、首下長さにバリエーションを持たせた。深彫り加工にも対応する。首下形状の修正も可能で、より幅広い加工に対応する。
 B高精度(R許容差±5μm、外径許容差0〜マイナス10μm)により優れた仕上げ性能を発揮する。
 今回発売する2サイズの標準価格は、代表型番CBN2XLBR0100N017SO6(R1mm×首下長1.7mm×シャンク径6mm)が22,800円(税込み23,940円)。年間の販売目標は500万円。

システムキッチンスタイルFに新バージョン
シンプルモードプラン
TOTOデザイン性アップ

 TOTOは、キッチン空間において、ミニマルモダンなど明るくシンプルなテイストの人気が続いていることから、そのような空間に合うデザインのシステムキッチンを「スタイルF」に追加した。
 求めやすい価格帯でデザイン性をアップさせたシンプルなシステムキッチン『シンプルモードプラン』を新発売した。
 取っ手のない「ウォールキャビネット(取っ手レス)」、縦と横の線を揃えた「フロアキャビネット(ライン取っ手)」、スリムですっきりとした形状の「デザインフード」、個性的なデザインの「グリルレス4口コンロ」を基本仕様としている。
【商品の主な特長】
◆ウォールキャビネット(取っ手レス)
 取っ手のないシンプルなデザインが空間をすっきりと見せる。
 使い勝手や好みに合わせて高さは三種類用意した。
◆フロアキャビネット(ライン取っ手)
 ラインがシャープでスタイリッシュな取っ手の扉。
 余分なラインを取り除き、縦と横の線を揃え、スマートな印象に仕上げた。
◆デザインフード
 スリムですっきりした形状のデザインフードは、キッチンをスタイリッシュな印象に仕上げる。
 整流板付きで効率よく煙やにおいを吸い上げる。
◆グリルレス4口コンロ
 個性的なデザインが特長のコンロ。
 自動で温度制御する早切れ防止機能など、より安心機能が充実している。
◆カラーバリエーション、2トーンカラーの選択
 シンプルプランの扉は、2デザイン16色から選べる。
 また、ウォールキャビネットの扉色を変更して、ウォールキャビネットとフロアキャビネットを別の色でコーディネートできる。
(同デザインの中での組み合わせとなる。既存のベーシックプラン、オールスライドプランでも対応出来る)
 価格は、703,500円から各種。

エコカラットのパック商品発売
3uイージーパック
INAX手軽に利用できる

 INAXは、健康建材「エコカラット」3u分と必要部材をパッケージ化した『エコカラット3uイージーパック』を6月1
日に発売した。
 「エコカラット」は洗練されたデザインと、優れた調湿・脱臭効果などをあわせもつ機能性に優れたインテリア壁材。『エコカラット 3uイージーパック』は、エコカラット3u分と施工に必要な部材をパッケージ化することで、見積りの簡略化と施工性の向上を実現した。
 エコカラットの中でも人気が高く、表情豊かな「プレシャスモザイクシリーズ」から八バリエーションを用意し、専用接着剤とヘラをセットで一律28,140円(メーカー希望小売価格・消費税込・工事費別)に設定した。
 新築にもリフォームにも手軽に利用でき、居室のコーディネートをよりいっそう豊かに自在に楽しんでいただける。
【商品特長】
1、パッケージ商品なので見積り・発注が簡単
 エコカラット3uと必要部材がセットで一律28,140円(メーカー希望小売価格・消費税込・工事費別)とわかりやすい価格設定。施工に必要な専用接着剤、ヘラがワンセットとなっているため、専用工具を持っていなくても、気軽に扱うことができる。
2、切断不要でクロスの上からも張れる簡単施工
 エコカラットは目地詰めの必要がなく、クロスの上からも張ることができる※ので、リフォームにも最適。壁面の一部にアクセント使いとしてデザインすれば、タイルを切断する必要はなく、短い工期で美しく仕上がる。「プレシャスモザイクシリーズ」は、3cm角または6cm角のモザイクタイルの裏をネットで連結しており、バラバラにはずすことも可能なため、張りたい箇所に合わせて簡単に調整できる。
※下地やクロスによっては施工に適さない場合がある。
3、アクセント使いで魅力的な空間を実現
 ナチュラルなぬくもりと落ち着いた質感のエコカラットの中でも、凹凸のデザインが美しい陰影を作り出す「プレシャスモザイクシリーズ」は、壁全体に張るだけでなく、アクセントとして使うことで、壁に表情を持たせることができる。リビングの大画面テレビの背景や、お客さまを迎える玄関など、インテリアのイメージに合わせて八つのシリーズの中から選べる。また、空間の床面積の半分以上の広さのエコカラットを壁に張ることにより、調湿効果や生活臭や有害物質の吸着・低減効果が期待できる。

水環境高度処理システム
アジティス担体流動システムを開発
前澤化成各分野で実績上げる

 前澤化成工業(東京都中央区八重洲)は、地球温暖化や深刻な水資源の危機に直面している現在、「人、水、環境に優しく」をキーワードに、省エネルギーで高効率な水環境システムを構築した、水環境高度処理システム「アジティス」(担体流動システム)を開発し各分野で実績を上げている。
 近年、排水の高度処理が求められ、各事業場では省スペースでの安定した処理水・ランニングコストの低減が達成できる「水環境システム」が切望されている。
 「担体流動システムのアジティス」は、実績と経験をもとに、設備省スペース化を基本とした高度処理、汚泥の低減を実現している。
■結合固定化法の採用で、低コストな施設増強を実現
「アジティス」のメリット
 @省スペース化を実現
 担体(ポリウレタン製の接触材・ばっき層内で流動させることにより、微生物が高濃度に固定化され、高効率な生物分解が期待できる)に高濃度の微生物を固定することで、従来(活性汚泥法)のばっき槽容量の約半分にすることが可能。
 A無薬注生物処理法の採用
 排水流入負荷変動に強い〈無薬注生物処理法〉を採用しているので、容積負荷を大きく採ることができる。
 B省エネルギー化を実現
 〈超微細気泡ディフュザー〉と〈担体〉の組合わせにより、低コスト・省エネルギー化を実現した。
 C将来の排水負荷増大に対応
 担体の充填率を高めることで、将来的な排水負荷増大にも対応可能。
 D余剰汚泥発生量を低減
 微生物が担体中心部にて自己消化を起こすため、余剰汚泥発生量を標準活性汚泥法の約半分以下に減らすことができる。
■適用分野
 食品排水全般、畜産排水、人工透析排水、クリーニング排水、化学工場排水など。
 その他詳細については、同社中部支店(TEL052-582-0946)へ問い合わすとよい。

民需と官公需が減少
2年連続の前年割れ
日本産業機械工業会20年度環境装置受注

 日本産業機械工業会が発表した平成20年度(20年4月―21年3月)の環境装置受注は、外需が増加したものの、民需、官公需が減少したことから、前年度比20.4%減の5,929億円となり2年連続で前年度を下回った。環境装置の受注総額が6,000億円を下回ったのは、昭和63年度以来。
 製造業では、食品向け産業廃水処理装置、鉄鋼向け排煙脱硫装置、機械向け排ガス処理装置、産業廃水処理装置、水質汚濁防止装置関連機器、その他製造業向け産業廃水処理装置の減少により、同34.5%減の686億円となった。非製造業は、電力向け排煙脱硫装置、その他非製造業向け事業系廃棄物処理装置の減少により、同30.8%減の384億円。
 また、官公需は、下水汚水処理装置、汚泥処理装置、都市ごみ処理装置の減少により、同20.3%減の4,481億円となった。官公需の受注金額が4,500億円を下回ったのは、平成元年度以来。外需は、排煙脱硫装置、事業系廃棄物処理装置、ごみ処理装置関連機器の増加により、同67.8%増の377億円となった。
 装置別にみると、@大気汚染防止装置が、排煙脱硫装置の鉄鋼、電力向けが減少し、同10.4%減の724億円となった。A水質汚濁防止装置は、産業廃水処理装置の機械向け、下水汚水処理装置、汚泥処理装置の官公需向けが減少し、同24.8%減の2,105億円となった。Bごみ処理装置が、都市ごみ処理装置の官公需向け、事業系廃棄物処理装置のその他非製造業向けが減少し、同19.5%減の3,074億円となり、C騒音振動防止装置は、騒音防止装置のその他製造業向けが増加し、同1.2%増の26億円となった。

大物部品、試作のゾーンを新設
「難加工技術展(DMTS)2009」
ポートメッセなごやで7月2日(木)から3日間開催

 2回目となる「難加工技術展(略称=DMTS)2009」が7月2日から4日までの3日間、名古屋市港区金城ふ頭のポートメッセなごやにおいて開催される。
 「難削材加工」「難加工材成形」「難形状加工」等に関連する技術・機械・機器を集めた同展は、それらの需要の高まりを反映して、前回の初開催時には多くの来場者が詰め掛けた。今年もさまざまな難加工を得意とする112の企業・団体が出展する(5月15日現在)。また、今回新たに「大物部品加工ゾーン」「試作市場(試作加工受託ゾーン)」を設置した。
 2日には、三菱重工業による「クリーンエネルギーと大形部品加工」と題した特別講演、モノづくり推進会議によるシンポジウム「モノをつくることとは!?〜“超”モノづくり部品大賞受賞企業に学ぶ〜」を開催する。
 一方、会場内では3〜4日に「ワークショップコーナー」で出展各社による最新技術・製品等のプレゼンテーションが行われる。
 また、同時開催事業として「ながのモノづくり技術展2009」「エミダスだよ!全員集合!(3日のみ)」も開催される。
 同展公式ホームページでは来場事前登録・聴講申込みを受付中。入場無料。来場者にはクールビズでの参加を呼びかけている。公式ホームページhttp://www.nikkan-event.jp/nan/
【開催概要】
▽名称=難加工技術展(DMTS)2009 Difficult Manufacturing Technology Show2009
▽会期=2009年7月2日(木)〜四日(土)の3日間、午前10時〜午後5時(4日は、午前9時30分〜午後4時30分)
▽会場=ポートメッセなごや3号館
▽主催=日刊工業新聞社
▽入場料=無料
▽開催規模=112社・団体(内部出展社を含む)※2009年5月15日現在
▽展示構成=「機械・機器/周辺要素ゾーン」「技術/材料ゾーン」「大物部品加工ゾーン」「試作市場(試作加工受託ゾーン)」などで構成
▽併催事業
 @特別講演、シンポジウム 7月2日(木)計2本
 聴講無料(事前登録制)、定員300名※当日は席に余裕がある場合のみ入場可
 A出展者によるワークショップ 7月3日(金)、4日(土)で合計8本
 聴講無料(事前受付・当日受付)
◆同時開催
 @「ながのモノづくり技術展2009」(7月2〜4日)、長野県中小企業振興センター主催
http://www.icon.pref.nagano.jp/event/tec_messe/nagoya2107/index.html
 A「第10回エミダスだよ!全員集合!!」(7月3日)、エヌシーネットワーク主催、日刊工業新聞社共催
http://www.nc-net.or.jp/campaign/emidasoff/

営業所から支店に昇格
三島支店新築オープン
大村商会木のぬくもり活かす

 大村商会(本社・加茂郡西伊豆町田子1145-10・社長=大村訓史氏)では、かねてより建設を進めていた三島営業所新社屋がこのほど完成し、5月8日より三島営業所から「三島支店」(支店長=浅賀幸男氏)に昇格して業務を始めている。
 移転新築した「三島支店」は、敷地面積約六百坪、建物は事務所棟が木造造り二階建てで、延べ床面積が約80坪、倉庫は鉄骨造り平屋建てで、延べ床面積が125坪。
 「事務所棟は、木のぬくもりを活かし、吹き抜けを利用した明るく仕事をしやすい事務所をテーマとしました。外観は、管材・住宅設備商社のイメージを払拭させ、温かく誰でも立ち寄りやすい雰囲気に注力いたしました」と、大村社長は述べている。
 記
▽新住所=〒411-0814 三島市中島210-1
(三島支店)
TEL055-943-5000
FAX055-943-5500
(設備営業部)
TEL055-943-5555
FAX055-943-5500

来場者・売上とも目標上回る
「新商品発表会」盛況
INAX岐阜暮らし想いの新商品

 INAX岐阜ショールーム(岐阜市中鶉)では、5月23日・24日の2日間に渡って、「新商品発表会・ショールームフェア」を開催し、目標を上回る来場者(114組)と売上(1億7,000万円)を計上できたと、関係者は喜んでいる。
 今回のフェアは、消費の二極分化が進み、こだわりを持って選択消費する生活者が増え始めていることから、この層をターゲットに、「くつろぎ」「やすらぎ」「たのしみ」を提供するために、水まわり全体の調和・統一がとれる、暮らし想いの新商品を多数提案し、快適な暮らし創りのお役に立てたいとの思いで開催したもの。
 会場内には、キッチン・浴室・洗面・トイレ・タイルを加えた、4空間5商材を3つのデザインスタイルで統一した「CL」商品を展示紹介していた。
 初日は、オープン時間の午前10時前には車で訪れた来場者で駐車場はほぼ満杯状態となり、10時オープンと同時に会場内は来場者で溢れた。
 会場内には、リビングを豊かに広々と使用したいというユーザーの思いに応える、システムキッチン「グランピアッセレビラス」、建築やインテリに調和して、住まいに美しく納まる寛ぎの空間を実現するシステムバスルーム「アライン」、「アライン」と揃えて美しい寛ぎを感じる水まわり空問を、心地良く座って使用できる洗面化粧台「エモア」、ダイレクトバルブにより5リットル洗浄を実現した、世界最小の超節水トイレ「サティス」、インテリアデザインを自在に、個性的に壁面を演出する、呼吸する健康建材の「エコカラット」などが展示紹介され、来場者から注目を集めていた。
 来場特典としては、定価50万円以上を選定頂いた来場者には抽選会が実施され、ナゴヤドーム観戦チケットや人気携帯ゲーム機、デシタルフォトフレームなどを射止めていた。
 また、イベントとしてモザイクタイル体験コーナー、最新のIHクッキングヒーターでの実演、最新のガス調理機器での実演、親子体験セミナーとして、ワイヤーを使って色々な昆虫を作る昆虫ワイヤークラフトなどの体験教室も開かれ、会場内は家族連れで終日賑わった。

必ず上向くとの希望を持ち
勉強して基礎づくりを
第47回中部菱梅会を開催

 梅村本店(社長=梅村勇夫氏、本社=名古屋市中川区四女子町1-27)傘下の販売店による「第47回中部菱梅会」(会長=杉浦脩三郎氏・三賀社長)が5月24、25の両日、南信州の昼神温泉郷「湯元ホテル阿智川」(長野県下伊那郡阿智村)で開催され、会員ら約40名が参加してさらなる結束と発展を誓い合った。
 初日は、JR名古屋駅西口に集合し、定刻の午後2時30分にバスで出発。総会会場には午後4時過ぎに到着し、しばし休憩のあと総会が行われた。
 総会は、梅村本店の伊藤取締役岐阜営業所長の司会進行により開会。
 冒頭、梅村龍盛専務は、中部菱梅会への出席と日頃の三菱マテリアル切削工具の拡販に対して礼を述べるとともに、「現在、切削工具は大変厳しい状況下にはございますが、いずれ必ず上向いてくる日があると信じ、その時には、三菱マテリアルさんの製品を取り扱っていて良かったと、改めて感じることと信じております。その時のために、本日ご列席をしていただいている皆様方には、今は三菱マテリアル製品のPRという種まきをしていただいて、芽が出て実を実らせたあかつきには、確実に摘み取る体制を整えていただければ幸いかと存じます。私共、梅村本店といたしましても、少しでも皆様方のお役に立てますよう日々努力いたす所存ですので、これからも三菱製品の拡販のためにご尽力をお願いいたします」と挨拶。
 続いて杉浦会長が挨拶に立ち、「前山口会長(不二工具会長)様の後を継ぎまして、会長職を承りました。誠に不慣れな会長ですが、皆様のご協力で今後努めていきたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。今回は、厳しい情勢の下でございますので、少し今までの菱梅会とは異なった形となっておりますが、梅村社長様のたっての希望で伝統ある菱梅会を継続していきたいということで、このような会を催すことができました。本当に皆様のご協力の下で今後も続けていければと存じますので、ご協力の程をよろしくお願い申し上げます。今回、このような不況の中での菱梅会ではございますが、梅村専務様のお話のように、今は我慢のしどころ。近い将来、必ず上向いてくるであろうとの希望を持ちまして、そのために今は我慢をし、また良くなる時に備えて勉強をして基礎を築いていく時だと存じます。ある会で、70%経営という話を聞きました。これは、70%の売上を上げるのは今の状況でも非常に大変ですが、経費の節減等によって70%の売上で経営していくという話でした。以前のような好景気に恵まれるというのは、3年、4年先の話になるであろうと感じております。是非、この70%経営で不況を乗り切って、この中部菱梅会がますます発展していくことを祈願いたします」と述べた。
 メーカーを代表して小林三菱マテリアルツールズ中部支店長が「私は昨年七月から着任し、今回初めてお会いする方もいらっしゃるかと存じます。一言でも会話ができたらと思っておりますのでよろしくお願いいたします。昨今、非常に厳しい状況でございます。メーカーといたしまして大手様の回復振りを見ておりますと、感じとしてはこの秋位までに少しは回復してくるのではないでしょうか。急激な回復は難しく、後一,二年位の期間で戻していくのかというのが実感です。それまで私共も、大物狙いということではなく、種をまき、それを摘み取るということを地道に繰り返していくような仕事をしていこうと考えております。今年も新しい製品の種を色々と用意いたしておりますので、是非種をまいていただいて、私共の製品の拡大にご協力を賜りたいと思っております。この会は、47回の歴史を持つ会。このように47年も継続されている私共の代理店さんは他にございません。一番古くからお付き合いさせていただいている代理店さんだと思っております。この会は仕事をする場でもございますが、やはり懇親の場、皆様の活力をもっともっと上げていく場でございます。是非楽しく、不況を飛ばすような菱梅会になったら良いと思っております」と挨拶した。
 また、金子三菱マテリアルツールズ営業企画本部長は、超硬工具業界の現状と将来展望について語る中で、現在は「底を打った状況で、海外を中心に回復基調にある」とし、三菱の主力工場である「つくば工場」も四月から通常通りの生産を行っており景気が回復した時に対応できる体制をつくっていると報告。また新製品の開発に関しての投資は一切削減しておらず、むしろ積極的に投資をしていると話し、「日本の景気は、中部が中心であろう。中部が元気に回復してこないと、本当の意味で良くなったという実感も得られないので、是非とも積極的な営業活動をお願いいたします」と締めくくった。
 総会の後は、服部副会長(服部商会会長)の力強い発声で乾杯し、懇親会に移った。
 和やかな雰囲気の中、メーカーも交えて親睦を深め、鳥居葵ツール社長の中締めでお開きとした。
 翌日は、ゴルフ組と観光組に分かれてそれぞれ交流を図り、ゴルフ組は「みずなみカントリー倶楽部」(岐阜県瑞浪市釜戸町)でゴルフを楽しんだ。優勝は服部利一郎氏(服部商会)、2位が渡辺靖治氏(東濃マシンツール)、3位が金子善昭氏(三菱マテリアルツールズ)。ベストグロスは梅村龍盛氏の88.
 一方の観光組は、伊那谷道中で紙すき体験をした後、旬味処「しょうらく」で手入れの行き届いた庭を眺めながらの昼食。7年に一度の本尊の御開帳で賑わう「元善光寺」を訪ね、思い出深い一日を過ごした。