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2010年(平成22年)12月
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2010年12月4日(日) 2402号
新年賀詞交歓会は1月18日に
当日は「優良従業員表彰」も
愛知県管工機材商協組11月理事会を開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)は11月2日午後6時10分より、名古屋市中区金山の名古屋都市センター第二会議室において「11月理事会」を開催した。第28回管工機材・設備総合展を成功裡に終了し、今後は来年1月に優良従業員表彰を計画するなど、人材確保推進事業に積極的に取り組んでいくことを確認した。
 理事会は定刻通り阪尾事務局長の司会進行により始まり、冒頭、伊藤理事長が挨拶で「第28回管工機材・設備総合展は、植田実行委員長をはじめとする実行委員と皆様のご尽力により、成功裡に終了することができました。展示会を振り返りますと、小間の集まりは前回展より減少しました。それでも出品者の皆様の中にはかなり気合の入っている小間もあり、非常に熱心に展示会に取り組んでいただいたとの印象を受けました。来場者数も15%程ダウンいたしましたが、出品者の皆様から非常に中身のある話ができて良かったとの声を聞きますと、質的にはそれ程悪くはなかったと思っております。コストダウン効果もあり組合運営に必要な収益は確保できたということでホッとしております。展示会は、皆様のご協力のお陰で無事に終わりました。現在、人材確保推進事業も行っており、直近では新年会に優良従業員表彰があります。引き続いて、ご協力の程をよろしくお願いいたします」と述べ、続いて各議題の審議に移った。
 〈第1号議案〉第28回管工機材・設備総合展報告では、はじめに植田実行委員長(組合副理事長・ウエダ社長)より「皆様のご協力により無事に終了することができましたことを厚く御礼申し上げます」と礼の言葉があった後、在田会計理事(在田商店社長)が収支報告(一部予定を含む)を行い「皆様の節約努力の結果、大幅に支出を削減することができました」と述べた。
 総務・受付・抽選・イベントの各部の責任者からもそれぞれ報告と感想が述べられた。
 〈第2号議案〉人材確保推進事業については、担当の小川人確委員長(組合副理事長・山信社長)より、1月18日開催の組合新年会に合わせて、同日午後3時30分から「優良従業員表彰」の表彰式を、そのあと午後4時30分から斯波最誠(しば・さいじょう)心華寺研修道場長を講師に迎え記念講演会を行うと報告された。講演テーマは未定。
 また今年度事業として、組合ホームページの充実を図るために、ホームページの中に「マイ社風」のコーナーを設け組合員企業一社一社を紹介するページの作成に取り組んでいるが、現在三分の一程の組合員から原稿等資料が集まって来ているものの、まだ未着の所が多いことから再度協力が呼びかけられた。
 そのほか、今後2回程のセミナー開催を予定していると伝えられた。
 〈第3号議案〉各部会報告として、福利厚生部の大藪部長(大清社長)より、主要事業の一つとして実施している健康診断が11月にほぼ完了することが報告され、協力に対して礼が述べられた。11月13日に星ヶ丘ボウル(名古屋市千種区)で開催される「第30回ボウリング大会」については、申し込み等の進捗状況が報告された。組合員14社、賛助会員11社の合計25社より174名が参加。チームエントリーは57チーム、個人エントリーが3名で、59レーンを使用して行う。今回初の試みとして個人エントリーを可とした結果、3社から応募があったと報告された。
 流通部は峰澤部長(峰澤鋼機社長)より、10月まで展示会に注力していたため、第1回の部会を11月18日に開催すると伝えられた。来年2月頃に講演会(人材確保推進事業対象)を企画開催する予定。
 〈第4号議案〉第42回名管会ゴルフ会開催報告は、安井名管会幹事長(錦興業社長)より行われ、去る9月28日に南愛知カントリークラブ美浜コースで62名が参加し「予算をなるべく使わず、かつ参加者の方には楽しんでいただこうというコンセプトで開催いたしました。皆さんのご協力の下、無事成功のうちに終了することができました」と報告と礼の言葉があった。
 〈第5号議案〉新年賀詞交歓会(開催日=2011年1月18日、会場=名古屋マリオットアソシアホテル)については、伊藤理事長より報告があり、人材確保推進事業で一部の優良従業員表彰と二部の講演会を行い、三部で従来通りの賀詞交歓会を開催する。賀詞交歓会は宇佐見新年会幹事長(橋本総業中部エリア長)が担当し、司会を鈴木三エス商会社長が務めることが決まった。
 〈第6号議案〉その他の件で、伊藤理事長より10月15日に行われた全国管工機材商業連合会(管機連)の地区代表者会議の報告があった。伊藤理事長、植田展示会実行委員長、川島副理事長(川島商事社長)、倉地副理事長(倉地社長)、阪尾事務局長の五名で参加。展示会の直前ということでPRを行い、今回、京都・千葉の両理事長はじめ組合員も来場、神奈川の理事長からは祝電などが届き、効果があったと報告された。
 管機連は昨年、斎藤氏に会長が代わり、従来の一方的な報告から、地区の意見を吸い上げようという動きに変わって来ている。現在でている問題は廉売、返品、支払延期、サービスの強要。また、地域での業界の動向、環境問題についても話が挙がっている。その中でサービスの強要に絞って、来年6月の総会までに各地区の意見をまとめるということで取り組んでいる。
 引き続き伊藤理事長から、愛知県環境設備団体連合会の環境ビジネス講演会が9月27日にウインクあいちで行われ、組合員16名が参加したと報告された。
 名古屋市指定水道工事店協同組合監修「困ップくん」の紹介も行われ、最後に事務局より今後の理事会日程について1月18日、3月8日、4月26日と発表され、以上で理事会を終了した。

新年会は1月21日に
浄心の「大森」で
名古屋伝動機商組合10月例会を開催

 名古屋伝動機商組合(理事長=椿井基男氏・椿井精工社長)は10月27日午後6時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「10月例会」を開催した。
 例会は日伝の細川氏と光伝導機の高田氏が当番幹事を務めて行われ、冒頭、椿井理事長が「リーマン・ショック後、景気が落ちてから一年半ぐらい経ちます。今年度に入り少し明るさも見えてきたかと思われましたが、九月以降は厳しいようにも感じられます。自動車関係がある程度動いているところもありますが、大手企業の海外進出についていかれる中堅企業も出てきており、国内の設備投資も中々できなくなってきている。世界規模で考えられる企業は生き残ることができるが、我々中小企業が如何に生き残っていくか、大変厳しい状況になってきています。それぞれの特長を出していく。我々伝動機商は、昔から商品を右から左へ流しているだけではなく、付加価値を付けてユーザーに提供しています。再度この良さを見つめ直して、付加価値を付け直していかなければならないと感じており、皆様共々、色々考えてまいりたい」と挨拶。
 続いて長村副理事長(長村商店社長)より、11月開催のボウリング大会について説明があった。第9回ボウリング大会は11月26日午後7時より、名古屋市中区新栄にあるスポルト名古屋で開催される。88名が参加予定。村瀬会計理事(ムラセ)、服部理事(服部)の担当。
 また、次回の例会は新年会として1月21日に料亭「大森」で行うことを確認した。
 例会ではこのほか、懸案となっているインターネットを利用した電子商取引について引き続き意見交換が行われた。

私の趣味紹介
ナゴヤカット
矢田社長

 「1970年代以前のJAZZが好き」と話す、機械工具販売会社ナゴヤカット矢田多蔵社長は、JAZZをCDではなく、「リトルジャマープロ」という大人向けのオーディオで聴き、生バンドに近い音を楽しんでいる。
 楽器を手にした身長10cm程の人形が演奏曲のリズムやメロディーとタイミングを合わせ、まるで実際に演奏しているかのような多彩な動きをする。実際に聞かせていただいた。深みのあるベースや軽快なピアノを弾く一人ひとりのプレイヤーからそれぞれの音色が聞こえ、それがオーケストラとして一体となり場は臨場感溢れる空間となった。年に一度クリスマスの時期だけお店の入り口奥に置き、お客様を楽しませてくれる。

合成管部会を開き研修
賛助会員にブライト工業が加入
静岡県管工機材商組合 11月理事会を開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、11月2日午後3時より静岡市内の“マイホテル竜宮”において「11月度定例理事会」を開催し、賛助会員に申し込みが出されていた水道用フレキパイプ・継手を製造・販売するブライト工業の加入を承認する一方、「合成管部会」を開き、カクダイとオンダ製作所を招き研修を行った。
 理事会での、審議事項は次の通り。
▽第1号議案=第28回管工機材・設備総合展参観の件
 10月23日に33名が参加して展示会を参観した。バス内での飲み物について、オータケ、川本製作所、ユアサ商事から協賛があった。
▽第2号議案=全国管工機材商業連合会定例理事会の報告
 伊藤理事長と村松副理事長(村松商店社長)が出席し、会では2つの議題が出され静岡組合としては次の理事会で話し合うことになった。議題は次の通り。
・各地域の組合を、今後どのような方向にもっていけばいいのか。
・顧客からサービスの強要が強くなっており、どの範囲までサービスを受けるべきか。
 また、国土交通省の住宅局住宅生産の橋本課長より講演があり、住宅生産動向として『大手ハウスメーカーによる地震や津波対策に備えた住宅をCMなどで活発にPRしており、一般消費者は大手メーカーに流れやすい。そういった施工の場合、地元の大工を利用した方がいいものを作ってくれる印象があるが、このままでは地元の大工の生き残りが難しくなる』と懸念を表明した。
 その他、連合会理事から適正利潤の確保について何%が適当か各地域でまとめてはどうか、と提案があった。
▽第3号議案=新規賛助会員申し込みの件
 ブライト工業(社長=平沼雅一氏・本社=大阪府門真市深田町25-7、推薦人=大河機材)が審議され、承認された。
 以上で審議事項を終え、引き続いて「合成管部会」に移った。
 「海外のコピーバルブ」についてカクダイ営業本部の祝部長、続いて「オンダ製作所の製品・会社」についてオンダ製作所西日本営業部の比島(このしま)部長が説明した。
 カクダイは、自社ボールバルブのPRと、某社名とメイドインジャパンが印字されたコピーのボールバルブと本物をそれぞれ回覧してもらい、注意を呼びかけた。JIS規格にも対応しておらず粗悪なものになっている。コピー品は中国と沖縄の市場で確認されている。
 オンダ製作所は10月に長年の思いが叶い静岡出張所を開設した。同社は配管資材を製造するメーカーであり、材料から製品作りは全て岐阜県美山町を始めとした三工場で生産しており、確実な品質保証と短納期でまた原料をリサイクルしているので安価で提供できる。
 研修後の懇談会では各理事らの要望を反映したけんちん汁などの料理が提供されたことから、一同感動していた。

愛知県管工機材商協組 平成24年度に向けた出発点に
管工機材・設備総合展第28回「反省会」を開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、11月5日午後6時30分より名古屋市昭和区の“カフェ・サラ”において、「第28回管工機材・設備総合展反省会」を開催し、実行委員や役員らが出席して、成功裏に終了した展示会を祝うと同時に反省点が話され、次回平成24年展の参考とした。
 展示会は、10月21日〜23日の3日間、名古屋市吹上ホールで開催され、1万2,359名来場者を数えるなど、業界発展の情報発信場所としての役割りを果たした。
 冒頭挨拶に臨んだ伊藤理事長は出席方に展示会が成功裏に終われたことに感謝の念を述べたあと、「私なりに総括させていただきますと、一つは小間数と来場者数の減少は景気の荒波に翻弄されたと感じております。もう一つは、展示会はお祭りの要素もありますが今回は仕事的な要素が強かったと思います。出品者の皆様の意気込みが、我々をも仕事モードにしてくれました。また、予算も縮小する中で工夫し成果を出すことができました。ただし今後は200小間がベースになると思います。それでも採算のとれる展示会を考えなければいけないと思います。受付、抽選等の委員さんはベテランが多く、十分なノウハウを持っているが、いつまでも同じ人に頼ってはいけない、今後は思い切った若手の配置も必要だと思います。業績が低迷していてもお金をかけていただいた出品者や若い来場者を見ているとこの業界の伸びしろを感じますので展示会のみならず、業界も組合も皆様の力で育てていければと思います」と述べた。
 続いて、植田展示会実行委員長が出席方に一年間の尽力についてお礼を述べた後「一番ありがたかったのは、事故も怪我もなく無事終えることができたことです。何とか展示会としての形が整う小間数が集まりましたが予算縮小の中でご無理をお願いしたこともありましたので、何か問題が起きてはいけないと気にかけておりました。心に残っているのは出品者及び他組合の方々から『愛知の組合の団結力はすごい』とおっしゃっていただいたことです。ご助力下さった皆様に本当に感謝しております」と結んだ。
 次いで、安井理事乾杯音頭で、終始和やかに歓談を行う中で一人ひとりが感想や反省点を述べた。反省会は大藪副実行委員長(大清社長)の中締めで終了した。

中部経産局 最近の管内総合経済動向
 中部経済産業局は、11月10日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の五県)の経済活動についての総括判断を、前月の「一部に厳しさが残るものの、緩やかに持ち直している」から「減速している」に下方修正した。円高や一部の経済対策の終了などによる影響としている。総括判断の下方修正は平成21年1月の発表以来、1年10カ月ぶり。個別の項目では、生産の判断を「横ばいとなっている」から「減少している」に下方修正したほか、個人消費と輸出の判断も「一部に弱い動きが見られることから、おおむね横ばいとなっている」「増加基調に足踏みが見られる」にそれぞれ下方修正した。先行きについては、経済対策効果の低減、世界経済の下振れ、為替相場の動向、デフレの進行、地域の雇用情勢や中小企業の経営状況などについて一層の注視が必要であるとしている。(比較は断りのあるものを除き、平成22年9月の実績値による)
鉱工業生産・出荷・在庫
◆生産

 生産は、減少している。
 鉱工業生産の動向を指数(9月速報)で見ると、輸送機械工業、一般機械工業、情報通信機械工業などが低下したことから、前月比2.0%減と2カ月連続の低下となった。また、前年同月比は14.1%増と11カ月連続の上昇となった。
 出荷は、輸送機械工業、情報通信機械工業、電気機械工業などが低下したことから、前月比1.9%減と2カ月連続の低下となった。また、前年同月比は12.8%増と11カ月連続の上昇となった。
 在庫は、情報通信機械工業、石油・石炭製品工業などが低下したことから、前月比1.1%減と2カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は0.3%増と2カ月連続の上昇となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では10カ月連続で前年を上回り、北陸電力管内でも10カ月連続で前年を上回った。
主要業種の動向
◆輸送機械

 輸送機械の生産は、減少している。
 乗用車は、新興国向けは順調であるものの、国内向けがエコカー補助金終了に伴い需要が落ちていることから、全体としては減少している。
 自動車部品は、国内メーカーの海外現地工場向けが堅調なほか、アジア向けが好調であるものの、国内完成車向けがエコカー補助金終了に伴い需要が落ちていることから、全体としては減少している。
 航空機体部品は、航空機体メーカーの増産の動きが一服しており、横ばいとなっている。
◆一般機械
 一般機械の生産は、持ち直しつつある。
 金属工作機械は、国内向けは低水準で推移しているものの、海外向けに持ち直しの動きが見られ、全体としても持ち直しつつある。
 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けを中心に増加傾向となっている。
 土木建設機械は、低水準で推移しているものの、海外向けを中心に持ち直しの動きが見られる。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、高水準で推移している。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)で一部情報通信機器向けが好調なことなどから、高水準で推移している。
 液晶素子は、テレビ向けやその他情報通信機械向けが好調であることから、高水準で推移している。
◆電気機械
 電気機械の生産は、横ばいとなっている。
 開閉制御装置・機器は、一般家電向けが順調であるものの、工場ライン向けが低水準であり、国内自動車向けが減少していることから、全体としては横ばいとなっている。
 内燃機関電装品は、海外自動車向けが順調であるものの、国内自動車向けが減少していることから、全体としては横ばいとなっている。
 電動機は、海外向けが順調であるものの、国内自動車向けが減少していることから、全体としては横ばいとなっている。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 民生用電子機械は、エコポイント効果により薄型テレビの国内需要が旺盛であることから、緩やかな増加傾向となっている。
◆金属製品
 金属製品の生産は、横ばいとなっている。
 アルミニウム建材は、建築着工に持ち直しの動きが見られるものの、建材需要が伸びていないことから、横ばいとなっている。
 ばねは、自動車向け需要が落ちていることから、減少している。
 ガス機器は、国内住宅着工に持ち直しの動きが見られるほか、海外向け需要が堅調なことなどから、持ち直しの動きが見られる。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、横ばいとなっている。
 鋼板は、海外向けが堅調なことなどから、高水準で推移している。
 棒鋼は、民間建築向けを中心に低水準で推移している。
 特殊鋼鋼材は、国内向け、海外向け共に堅調であることなどから、横ばいとなっている。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、横ばいとなっている。
 触媒担体・セラミックフィルタは、一部需要の伸び悩みから、横ばいとなっている。
 ガスセンサ素子は、環境問題への対応から海外の自動車向けが順調であるものの、このところ需要の伸びがやや鈍化しており、高水準で推移している。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、低水準で推移している。
 繊維は、衣料品向けなどの化学繊維需要が順調であることから、低水準ながら緩やかな増加傾向となっている。
 陶磁器は、タイルなどの建築需要が低迷していることや、飲食器が安価な輸入品に押されていることなどから、低水準で推移している。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費

 個人消費は、一部に弱い動きが見られることから、おおむね横ばいとなっている。
 大型小売店販売は、既存店ベースで30カ月連続、全店ベースでも2カ月ぶりに前年を下回った。
 百貨店は、残暑の影響により秋物衣料の動きが鈍かったことに加え、消費者の買い控えや低価格志向が続いていることから、既存店ベース、全店ベースともに、2カ月ぶりに前年を下回った。
 スーパーは、百貨店同様に残暑の影響により秋物衣料の動きが鈍かったことや、消費者の低価格志向による客単価の下落が定着しているものの、残暑の効果により飲料やアイスクリームに動きが見られたほか、生鮮食品価格が高めに推移したこと、たばこの増税前の駆け込み需要が発生したことなどから、既存店ベースでは26カ月ぶりに、全店ベースでも4カ月連続で前年を上回った。
 コンビニエンスストア販売(全店ベース)は、たばこの増税前の駆け込み需要や、残暑の効果により飲料やアイスクリームなどが好調であったことなどから、4カ月連続で前年を上回った。
 乗用車販売は、普通車が15カ月連続で前年を上回ったものの、エコカー補助金が終了した影響から、小型車が13カ月ぶりに、軽自動車が7カ月ぶりに前年を下回り、全体でも14カ月ぶりに前年を下回った。
 家電販売は、エコポイント制度の効果により、薄型テレビが堅調であったほか、残暑の効果も加わり、エアコンや冷蔵庫が伸びた。また、パソコン等の情報家電も持ち直していることなどから、全体でも四カ月連続で前年を上回った。
◆設備投資
 設備投資は、水準は低いものの、持ち直しの動きが見られる。
 製造業では、自動車、電気機械、化学など多くの業種で増加する計画となっている。
 非製造業では、電力などで増加する計画となっている。
 なお、管内主要八社の金属工作機械受注(国内向け)を見ると、一般機械工業向けが8カ月連続で、自動車工業向けが9カ月連続で前年を上回り、全体でも10カ月連続で前年を上回った。
◆公共投資
 公共投資は、緩やかな減少傾向となっている。
 公共工事前払金保証請負金額を見ると、「独立行政法人」で前年を上回ったものの、「国」「県」「市役所」「地方公社」「その他」で前年を下回り、全体でも四カ月連続で前年を下回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、持ち直しの動きが見られる。
 新設住宅着工戸数は、貸家が23カ月連続で前年を下回ったものの、持家が11カ月連続で、分譲が4カ月連続で前年を上回り、全体でも3カ月連続で前年を上回った。
◆輸出
 輸出は、増加基調に足踏みが見られる。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース・速報)は、10カ月連続で前年を上回ったものの、増加幅は足元縮小してきている。品目別で見ると、「自動車の部分品」「金属加工機械」などが前年を上回ったが、「自動車」が9カ月ぶりに前年を下回った。
 主要地域(国)別で見ると、米国向けが9カ月連続で、アジア向けが11カ月連続で、EU向けが10カ月連続で前年を上回った。
◆雇用
 雇用は、緩やかな持ち直しの動きが見られるものの、厳しい状況が続いている。
 新規求人数は、人材派遣を含むサービス業、製造業、飲食店・宿泊業などの業種を中心に7カ月連続で前年を上回った。
 有効求人倍率は、5カ月連続で上昇した。
 完全失業率は、東海、北陸ともに2四半期ぶりに改善した。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、4カ月連続で前年を下回った。
 企業倒産(件数)は、「サービス業他」「製造業」「運輸業」などで前年を下回った。

第30回ボウリング大会
団体戦粟井機鋼、個人戦今井氏山信に栄冠
愛知県管工機材商協組 180名余が参加し盛況

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の福利厚生部(部長=大藪淳一氏・大清社長)主管による「第30回ボウリング大会」が、11月13日に“星ヶ丘ボウル”を会場に、組合員はじめ賛助会員ら180名余が参加し、60レーン(フルレーン)を使って開催された。
 当日は伊藤理事長の挨拶、前回第29回優勝者の優勝杯の返還式のあと、ボウリング場係員による競技説明が行われ競技開始。
 会場は職場の同僚や家族連れの姿が見られ、ストライクや好プレーが出るたびに各レーンでは笑顔や歓声が沸きあがり、賑やかな雰囲気の中でプレーが繰り広げられた。3ゲーム競技終了後は、軽食パーティーと表彰式が行われ、団体戦は粟井機鋼が1526ピンで優勝を果たした。
 個人では山信の今井雄大氏が587ピンで優勝を飾り表彰式に臨み、川島副理事長の閉会挨拶で終了した。
 入賞者は次の皆さん。
【団体の部】
▽優勝=粟井機鋼1526ピン
▽2位=イトウ1399ピン
▽3位=キッツ1379ピン
▽4位=イトウ1354ピン
▽5位=大清1326ピン
【個人の部】
▽優勝=今井雄大(山信)587ピン
▽2位=岡本直也(山信)567ピン
▽3位=安井文康(錦興業)566ピン
▽4位=越智金重(粟井機鋼)541ピン
▽5位=安田智久(キッツ)534ピン
▽ハイゲーム=今井雄大(山信)236ピン
(敬称略)

製販親睦ゴルフ会開催
中川清文氏タキロンが優勝
三重県管工機材商組合 正賛会員28名参加

 三重県管工機材商業組合(理事長=大戸純夫氏・大戸社長)では、11月11日に「製販親睦ゴルフ会」を津市稲葉町の“富士OGMエクセレントクラブ伊勢大鷲コース”を会場に開催し、正会員はじめ賛助会員等28名が参加して平素の腕前を競った結果、賛助会員のタキロンの中川清文氏がネット72.2で見事優勝を飾った。
 当日は、参加者全員集合時間前に集合し、大戸理事長の挨拶、杉山副理事長(杉山機工社長)のルール説明の後、アウト、インに分かれて一組より順にスタートを切った。
 当日は青山高原からの吹き降ろしの風が強かったが、晴天に恵まれ清々しい中でのゴルフとなった。
 プレイ終了後は、表彰式に移り、入賞者にそれぞれ賞品が渡された。
 上位入賞者は次の皆さん。(敬称略)
▽優勝=中川清文(タキロン)N72.2H22.8
▽2位=一色克己(一色商会)N74.2H22.8
▽3位=新田裕二(三栄水栓)N74.4H21.6
▽ベスグロ=小山陽一(ヨシタケ)88

協成 名古屋支店と物流センターを移転統合
 水用配管機材とガス用配管機材(バルブ・ガバナ)を製造・販売する協成(社長=井波明氏、本社=大阪市西区)の名古屋支店と物流センターは、業務効率化を図る為、統合する事になった。
 名古屋支店長渡辺氏は、「移転統合する事で業務を効率化し、より良いサービスを提供する事により、皆様のご厚志にお応えするよう一層精励いたします」と述べている。
 新社屋は、名港線の港区役所駅から徒歩十分。住友軽金属工業の南側。
 新倉庫の業務開始は12月6日、新事務所は12月13日から。
【新住所】
〒455-0012 名古屋市港区作倉町1番95号
【電話番号】
052-659-6201(代表)
【ファクス番号】
052-659-6209

金物業界の代表が参拝
商売繁盛を祈願す
那古野神社 金山例祭厳粛に

 金物業界の祖神を祀る「金山神社例祭」(ふいご祭)が11月8日、名古屋市中区の那古野神社境内において那古野金山神社崇敬会世話人により執り行われ、氏子代表、崇敬会世話人および金物業界団体(愛知県金物商工協同組合、名古屋利器工匠具卸業組合、名古屋建築金物卸商組合ほか)が出席して商売繁盛、家内安全を祈願した。
 例祭は曇り空のもと午前11時の定刻に始まり、愛知県金物商工協同組合事務局の伊藤氏が出席した各代表に礼を述べたあと順次氏子代表、崇敬会世話人、金物業界代表者の名を読み上げ、次々に玉串を奉奠した。
 それから那古野神社宮司が、人が暮らす上で鉄は欠かすことのできない大切な物として「刀剣鍛造には立冬の時期が条件的にはちょうど良く、立冬直後のこの日に神様にお祈りしたことからの風習である」とふいご祭についての説明を行い、「信仰と神々のお力添えをいただきまして、皆様方のご繁栄をお祈りいたします」と業界の発展を祈った。
 御神酒を授かったあと、各代表は神社社務殿二階の広間へ移動して直会が行われ、金物業界の代表として岡本愛知県金物商工協同組合理事長(岡新社長)が「世の中、大変厳しい状況であり、私も実感しておりますが、神様を信じて頑張って参りたいと存じます」と挨拶。印藤名古屋利器工匠具卸業組合理事長(印藤産業社長)が「元気を出して業界を活性化していきたい」と述べて乾杯の音頭をとり、一同で乾杯した。

金属業界の代表が参拝
商売繁盛・家内安全を祈願
金山神社大祭(ふいご祭り)

 名古屋市熱田区金山町の金山神社の大祭(ふいご祭り)が11月8日午前11時より、機械工具、金物業界を始め、金山神社奉賛会役員、金属業界の各代表が昇殿して神事が執り行われた。
午前11時より、お払いを済ませた後、神官初め業界代表が昇殿、玉串を奉尊し、「火の神様」に感謝と商売繁盛、家内安全を祈願した。
また、町内会有志による福引大会も行われ、日用品などの景品等が用意され、家族連れなどでも賑わっていた。
 金山神社は熱田台地の一角を掘って冶金を興し刀剣、斧、鉄鐸などを鋳造していたことから「尾張鍛冶発祥の地」といわれている。

経済産業省製品安全対策優良企業表彰
商務流通審議官賞を受賞
INAX 製品安全への取り組みが評価される

 INAX(社長=川本隆一氏、本社=愛知県常滑市鯉江本町5-1)は、同社の製品安全における取り組みが、経済産業省が主催する平成22年度「製品安全対策優良企業表彰 商務流通審議官賞」を11月8日に受賞したと発表した。
 INAXは、水回り製品のリーディングカンパニーとして、従来から開発・製造・施工・メンテナンスの一連のプロセスにおいて、製品に対する信頼性向上のための「トリプルAプラス(AAA+)活動」(AAA=安全・安心・安定の各頭文字)や、日ごろの保守・メンテナンス情報を継続的に発信する「きれピカ運動」、各種のトレーサビリティ情報を一元管理する専用データベース「T―TRADシステム」など、常に顧客の安心・安全を考えたトータルな製品安全活動を実施。さらに今年1月からは自主製品保守推進制度「INAX NEXTプログラム」をスタートし、全社をあげて製品安全における取り組みを強化している。今回、その包括的な取り組みが評価された。
◆製品安全対策優良企業表彰の概要
 この表彰は、2007年に始まり今回4回目で、製品安全に積極的に取り組んでいる製造事業者、輸入事業者、小売販売事業者をそれぞれ企業単位で広く公募し、厳正な審査の上で、「製品安全対策優良企業」として毎年表彰するもの。表彰を通じて、企業における製品安全に対する意識の向上と製品安全を事業活動や消費生活における重要な価値とする「製品安全文化」の定着が図られ、製品安全が持続的に確保されるような安全・安心な社会の構築に資することを目的としている。
◆「製品安全対策優良企業表彰 商務流通審議官賞」受賞理由
 @点検時期お知らせ表示機能を活用した長期使用事故防止対策
 使用開始から約10年目に点検時期を知らせる「点検時期お知らせ表示機能」を2001年発売の温水洗浄便座から搭載し、使用者からの連絡を受けて順次点検を実施している。また、修理や点検で得られた経年的な不具合等の情報を元に設計基準の見直し・強化を行っている。
 A顧客に対する「長く安全に使う」ことの訴求
 取扱説明書とは別にメンテナンス情報誌を発行。「水回り商品は日頃のお手入れが快適な使用に繋がると同時に安全上の予防保全が出来る」という観点で、積極的に維持メンテナンス情報を提供している。
陶板(外壁用大形タイル)製造会社を
中国の瀋陽市に設立
2012年春に生産を開始

 INAXは11月9日、経済発展が著しく、今後さらなる成長が期待される中国市場での需要獲得とブランドの定着を目指して、中国の遼寧省瀋陽(しんよう)市法庫県に陶板(外壁用大形タイル)製造会社を設立すると発表した。新工場は2011年春に着工し、2012年春に生産を開始する予定としている。
 【新会社設立の目的】
 瀋陽市は東北地方の拠点として広域交通インフラ整備や国家級の経済開発区が認可されるなど目覚ましい発展を続けている。2013年に開催される「中国人民体育大会」の関連施設の建築計画や市政府所在地の移転計画に伴う総合都市計画などが進行しており、大規模な需要が予想される。外装素材の中でも陶板市場は堅調に推移しており、INAXはこの市場への商材の供給拠点として瀋陽市法庫県の「遼寧法庫経済開発区」に陶板製造会社を設立する。「顧客のニーズに合わせた意匠表現」「日本品質(高い寸法精度や色のバラツキ制御)」などINAXが長年培ってきた高い技術力で差別化を図り、需要の獲得とINAXブランドの定着を目指す。
 【中国での生産状況】
 現在、中国におけるINAXの生産拠点は、蘇州に水栓金具・浴槽の工場(1996年設立、蘇州伊奈衛生潔具有限公司)と衛生陶器・タイルの工場(1997年設立、蘇州伊奈建材有限公司)、杭州にアイシン精機と合弁で設立したシャワートイレの工場(2001年設立、杭州愛信伊奈機電有限公司)が稼動している。
 【新会社の概要】
▽会社名=瀋陽伊奈建材有限公司
▽所在地=中国遼寧省瀋陽市法庫県「遼寧法庫経済開発区」(瀋陽市中心部から約65km)
▽出資比率=INAX100%
▽資本金=13億円
▽総投資額=26億円
▽敷地面積=約20万u
▽生産品=陶板(外壁用大形タイル)
▽生産能力=100万?/年
▽従業員数=約100名
▽売上目標=2億元(2013年度)
▽操業開始=2012年春予定

中国市場拡大に伴い
ブランド発信力と生産能力を強化
TOTO 広州直営ショールームの増床など

 TOTO(社長=張本邦雄氏、本社=北九州市小倉北区中島2-1-1)は10月27日、大きく成長を続ける中国での販売力・生産能力の強化を図るため、広州直営ショールームの増床をはじめ、主要六都市での旗艦ショールーム開設、中国生産工場の増設を行うと発表した。
 中国は現在、一部の臨海都市だけではなく、内陸部においても急速な成長を見せており、国民所得も急激に伸びつつある。同社がターゲットとしてきた中高級ゾーンにおいても、更なる需要の拡大が見込まれる。
 また、昨年度同社が発表した「TOTO Vプラン2017」では「他社を圧倒する販売、サービス体制の強化」をかかげ、2017年までに中国事業の売り上げを420億(08年度比190%)とすることを目標としている。(グラフは中国市場における売上実績と目標)。
 拡大し続ける中国市場に対応するため、同社では中国第三の都市である広州のTOTO直営ショールームを増床し、プロ向けにも技術説明とトータル提案ができる「TOTO広州テクニカルセンター」としてリニューアル。面積も現在の約2倍の広さを確保し、専門家向けに高機能商品の実演やイベントなど、超節水便器をはじめとしたTOTOの高い技術力と商品力をPRし、発展する広州市場において更なる需要の開拓と高級ブランドイメージの定着化を図る。12月にリニューアルオープン。TOTOテクニカルセンターは、中国で北京、上海、成都、広州の4拠点となる。
 また、中国進出以来築き上げてきた販売網の強化を図るため、代理店と協業し現在既に約400カ所にショールームを展開しているが、今回、年内に内陸部を含めた主要六都市(南京、杭州、寧波、鄭州、重慶、深川)に大型の旗艦ショールームをオープンする。この大型ショールームは地域を代表するフラッグシップ的な存在となるもので、TOTO直営ショールームと同等規模のスペースに、実際の商品の販売と高機能商品やバスルーム全体の空間提案展示を行う。TOTOブランドの発信と販売拠点の両面を兼ね備えた新たな戦略的施設としての役割を担う。
 同時に、ますます増加の見込まれる需要に対し生産体制強化を図るため、大連の水栓金具工場「東陶(大連)有限公司」と上海の衛生陶器工場「東陶華東有限公司」の敷地内に建屋を増設し、生産設備を増強。今回の工場増設により、各工場の生産能力は約2倍になるという。2011年度稼働予定。
第6回「トイレ川柳」
受賞作品発表

 TOTOでは、7月1日から8月31日までの期間で「第6回トイレ川柳」を募集し、応募総数2万4,463句という多くの応募が寄せられた。その中から、「おしりだって洗ってほしい」のコピーライター仲畑貴志氏の選考により、最優秀賞(1句)・ウォシュレット30周年記念賞(1句)・GREEN CHALLENGE賞(1句)・キッズ賞(4句)・優秀賞(13句)・佳作賞(20句)が決定され、10月25日に受賞作品が発表された。
 第六回の募集では、ウォシュレットが発売されてから30周年であることを記念した「ウォシュレット30周年記念賞」を設定。また、昨今の環境への関心の高まりから、トイレでの環境配慮にまつわる句を募集していた「環境賞」は、TOTOの環境ビジョン「TOTO GREEN CHALLENGE」のスタートに伴って「GREEN CHALLENGE(グリーンチャレンジ)賞」に名前を変えている。「ウォシュレット」はTOTOの登録商標。
 受賞作品の一部を紹介する。( )内は雅号(ペンネーム)、敬称略。
 ●最優秀賞(賞品「20万円」もしくは「ネオレストハイブリッドシリーズ」)
 おしおきで 閉じこめたのに はしゃいでる (ひろかめ)
 ●ウォシュレット30周年記念賞(賞品「5万円」もしくは「ウォシュレットアプリコット」)
 あの頃は ボタン押しては 大騒ぎ (しんちゃん)
 ●GREEN CHALLENGE賞(賞品「ルクエ社製 キッチングッズ」)
 これ以上どんな進化があるトイレ (水仙)

お詫びと訂正
 弊紙第2399号8面の愛知県管工機材商業協同組合、製販親睦ゴルフ大会の見出しと本文記事で、優勝者の宇佐美徳秋氏(橋本総業)とありましたのは宇佐見徳秋氏の間違いでした。ここにお詫びして訂正致します。

「信用第一」「地域密着」で
顧客満足度アップへ
大嶽北沢會 第26回総会をヒルトンで開催

 大嶽北沢會(管工機材商社オータケ並びに傘下販売店と、大手バルブメーカーキッツの集い)の第26回総会が11月4日午後3時30分より名古屋市中区栄のヒルトン名古屋で開催され、中部七県から販売店38社が出席して両社の現況や今後の見通しについて報告を受けた。総会終了後は、元中日ドラゴンズの谷沢健一氏を講師に迎えて記念講演会が行われた。
 第1部の総会は服部オータケ第2営業部長の司会で進められ、当日出席のキッツ並びにオータケの幹部紹介に続いて、吉川オータケ社長が挨拶に立ち、総会への参加と日頃の愛顧に感謝の意を表すとともに同社の取り組みについて語った。
 吉川社長はその中で「昨年は、大変厳しい年であったと思います。一昨年(2008年)9月15日のリーマン・ショックによる急激な金融収縮があり、それに伴い設備投資が減少。また、国内ではこのところ恒例となっているような公共投資抑制等があり、オータケとしても急激な売り上げダウンをいたしました。そんな中、私共は昨年、思い切って固定費の削減を実施。基本的には、物流とサービスを保った中で何処までスリム化できるか、細かい所に至るまで見直しました。これを1年前まで、私の最優先の課題として必死に行ってきました。今年になり、特に私が気を付けているのは、人材の育成。お客様の満足度を高める、それとお客様に営業の支援ができる体制づくり。従業員は大切な資産であり、経営資源であります。これをしっかりと作り込みたいという意思のもとに、人材育成に努めております。やっと意識が目覚めてきたかと感じております。成果が出るのはまだまだ先のこと。皆様にそれを認知していただかないことには、結果は出ないだろうと思います。今年の状況は、皆様もご承知の通り、余りよいニュースもございません。少し景気が中だるみになるのではないかと感じております。お客様の満足度を高めていくためには、『信用第一』と『地域密着』の二つが重要。これを念頭に置き、お客様と調整を図る。また、管材業界の成長のために最大の努力をすることが、自分達の務めであろうと強く感じております。結果はすぐには出ないかもしれませんが、誠心誠意努力してまいる所存です」との考えを示した。
 また、吉川社長は、オータケ58期(2010年5月期)決算と59期第1四半期決算の概要について報告。対処すべき課題として@営業力の強化A収益力の強化B人材力の強化を挙げ、「収益力強化は昨年から徹底的な経費見直し等で成果が上がってきており、現在は人材力強化を重点に行っている。また、人材力の強化は営業力の強化にも繋がっており、両方を合わせて現場力の強化に努めていきたい」と抱負を語った。
 続いて堀田キッツ社長が、日頃からのオータケを通じた同社製品の拡販に対し礼を述べた上で、「今年5月にキッツグローバルビジョン2020を発表し、2020年の目標を掲げました。グローバルに戦える企業になるのだということを言っておりますので、日本国内に目を向けていないと思われているようですが、それは間違いです。まず日本の地固め、足固めをしない限り、当社はあり得ないと思っております。日本が重要と考えております。前期の国内売上高は500億円でした。10年後の2020年には800億円にしたいという思いで今年スタートしました。この国内の成熟した社会で、500億を800億円にするということは至難の業です。我々が努力しなければならないのが一番ですが、皆様のご支援を改めてお願いいたします」と挨拶。続けて同社の第2四半期(2010年4月〜9月)
の決算概要と通期(2010年4月〜2011年3月)の見通しについて話した。
 第2四半期の連結売上高は513億円で前年同期に比べ51億円の増収。このうちバルブ事業は同7%の増収となり、特に良かったのは国内向けが半導体の分野、海外向けではアジアが引き続き好調だった。バルブ事業の営業利益は原材料等の値上がり等を吸収できずに若干の減益となった。
 海外は、特にインドネシア、タイ、中国が好調で、インドネシア、タイは2.5倍ほど伸びた。中国も五割ほど伸び、アジアで見ると約2倍になった。その一方、北米は大幅に減少した。
 通期の連結業績予想は、売上高1050億円、営業利益61億円、経常利益55億円、当期純利益31億円。単体では、売上高508億円、営業利益26億円、経常利益28億円、当期純利益13億円としている。
 第2部の記念講演会は、元中日ドラゴンズの主力バッターで現在プロ野球解説者の谷沢健一氏を講師に招き「岐路に立つ、プロ野球と球団経営」と題して講演が行われた。
 講演終了後は第3部として懇親会が催され、販売店、キッツ、オータケが胸襟を開いて語り合い一層の結束を固めた。
 翌日は、有志25名によるゴルフ会が東建多度カントリークラブで行われ、大藪淳一氏(大清社長)がネット71.6の好スコアーで優勝した。
 【上位入賞者】
▽優 勝=大藪淳一氏(大清)N71.6、H20.4
▽準優勝=河西洋氏(カワニシ)N73.4、H15.6
▽第3位=藤堂和成氏(山直)N74.4、H15.6
講演要旨
 プロ野球は華やかな世界ではあるが、厳しい現実もある。
 1993年にJリーグ(サッカー)が設立され、子供がサッカーに流れる向きがあり、野球界にも危機感が生まれてきた。プロ野球のオーナーはFA(フリーエージェント)の導入、複数年契約を認めた。ドラフトも逆指名ができるようになり、選手側が有利な時代に入ってきた。
 1995年に野茂英雄がアメリカ大リーグに行った。これが草分けとなり日本から大リーグに行く道筋が出来上がってきた。
 私自身これではいけないと、ちょうど50歳の時に早稲田大学の大学院に入学し2年間勉強した。大リーグで活躍して戻って来た選手たちが、日本のプロ野球に入ったら、野球自体が変わってくる。経営も変わってくるとの思いがあった。
 2004年にプロ野球に大騒動が起きた。これは、セ・パの2リーグ制を1リーグの10球団にするというもの。近鉄球団の売却話が発端だった。
 新規参入球団に対して非常に厳しい規定がある。なかなか買い手がつかなかった。近鉄とオリックスが合併してパリーグが5球団となった。もう一つの合併劇があると10球団になる。
 野球選手組合のストなども起きたが、結果的には、楽天が新規参入し、ダイエーフォークスをソフトバンクが引き受けることになり、現状維持となっている。しかし、まだこの話は残っており、再び起こりそうな気配はある。
 球団の経営状況により野球場とサポートメーカーにも大きなメリットがある「ネーミングライツ」は今後も増えてくるだろう。
 日本ハムが札幌にフランチャイズを東京から移し根付いたように、地域とチームがより親密になっていく。そうしていかないと生き残っていけなくなる。その一方で巨人の試合が見られなくなり、そのステータスに輝きが薄れていく。放送権料も下がっていく。これから、球団経営は益々厳しくなる。
 私は現在、アマチュア野球のことも行っている。四国・九州と北信越、関西・東海地区に独立リーグがあり、その下地となることに関わっている。
 アマチュアとプロというのは、切っても切れない関係。現在プロ野球に育成選手枠があるが、本来は育成選手をもっと雇用して、3軍制度みたいなものを作るべきだ。そうしないと、野球はどんどん衰退していく。
 プロ野球は経営が大変だから、それを独立リーグとか、企業チームに割り振ってしまっている。最盛期には200チームあった企業チームが、現在80チームを切っている。大学で野球をやっていても活躍したほんの一部の選手しか企業チームにも入れない。
 大学は2〜3万人の野球人口があるが、クッションがない。そこで独立リーグとクラブチームが必要になる。これが受け皿となる。そうしないと硬式野球をしたいという人たちをつぶしてしまう。受け皿を各地域に作っていく必要がある。これが大変な作業である。
 来年の3月から、プロ野球球団と大学のオープン戦が始まる。どこの大学でもある程度の成績を収めていたら、プロ球団とオープン戦ができる。
 アメリカでは3月のオープン戦の時期に、頻繁に行われている。キャンプ地でその地域の大学とオープン戦を行い、観客が集まる。その売り上げは大学にすべて寄付される。
 日本でもこれから、プロとアマがこのようなシステムを作っていこうとしている。高校はまだ垣根があるが、高校生の選抜チームと20歳位までのプロ選手との試合のようなものを考えていけば、高校野球側は審判の育成や大会にかかる費用などの捻出ができる。
 色々改革されていくことにより、プロ野球も発展していくし、青少年の育成にも役立っていくのではないかと思っている。
 【講師プロフィール】
 谷沢健一(やざわ・けんいち)氏

 1947年9月22日生まれ、千葉県出身。
 1970年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。その年、新人王に輝く。1976年に首位打者。
 1978年持病のアキレス腱痛で一軍を離れ、1979年9月に復帰。1980年には2度目の首位打者とカムバック賞を獲得した。
 1986年、39歳で引退。その後、野球解説者として活躍している。

MF技術大賞2010-2011
受賞3製品を発表
日本鍛圧機械工業会 表彰式は来年1月12日

 一般社団法人日本鍛圧機械工業会(代表理事会長=春山紀泰氏・エイチアンドエフ相談役、住所=東京都港区芝公園3-5-8)はMF技術大賞2010-2011の受賞製品を決定し、11月15日に発表した。
 MF技術大賞は、鍛圧機械を使った鍛圧塑性加工技術の実力を高め、MF(Metal Forming)に不可欠な鍛圧機械、製品加工、金型、システム、素材、組立、研究の7要素を組み合わせた「ものづくり総合力」を顕彰し、トータルでエコな製品製作の成果を発信し、川上から川下までの鍛圧塑性加工技術の発展に寄与することを目指して創設された。鍛圧機械の良さを最終製品の良さで証明するため、鍛圧機械メーカと加工メーカなどの連合体を表彰する。
 同工業会では、鍛圧機械(レーザ加工機、プラズマ加工機含む)を使用した鍛圧塑性加工技術の集大成として、MF技術大賞を鍛圧機械の世界最高級の大賞と考えており、今回がその第1回目の表彰となる。
 6名の委員からなるMF技術大賞選考委員会(委員長=石川孝司・名古屋大学大学院工学研究科教授)により、今回大賞に3製品が選ばれた。
 表彰式は来年1月12日午後3時から東京・芝パークホテルにて行われる。
 また、受賞鍛圧機械と受賞加工製品は、来る2011年8月3日から6日まで開催されるMF―Tokyo2011(東京ビッグサイト東4〜6ホール)にて、世界に誇る鍛圧塑性加工技術の最先端として披露される(大きさによっては写真展示)。
 【MF技術大賞 受賞製品】(受賞に上位下位はなく順不同)
・ACサーボダイクッション付大型サーボプレスラインによる自動車ボディパネルの加工
 〈受賞会社〉コマツ産機、トヨタ自動車
 〈受賞理由〉絞り成形を行うサーボダイクッション付きの大型サーボプレスを先頭に計四台のプレスでタンデム構成(写真・左上)し、複数個のサーボモータ駆動機構とサーボ制御技術により、プレス成形に最適なスライドモーション制御・ダイクッション圧力制御を行い、パネル品質の大幅向上、従来比約1.5倍の高生産性と約40%の省エネ、さらに省スペースや低騒音化を実現するなど数々の技術革新を達成し、トヨタ自動車の「革新プレスライン」として実用化された。
・高精度ナックルリンクプレスによる高精度サイクロイドギアのプレス加工
 〈受賞会社〉アマダ、オリイメック、サイベックコーポレーション
 〈受賞理由〉高精度加工を維持する高精度・高剛性ナックルリンクプレスと厚板用レベラフィーダを用いることにより、厚板材を用い順送型内にて冷間鍛造を行う「冷間鍛造順送金型」を搭載し、高い輪郭度精度、鏡面ギヤ面が求められる高精度サイクロイドギヤの量産加工を実現し、切削加工からプレス加工に工法変換、コスト約十分の一を達成した。
・サーボパンチプレスとサーボプレスブレーキによる電子機器フレームの溶接レス加工
 〈受賞会社〉村田機械、コマツ産機、トキワエンジニアリング
 〈受賞理由〉高い繰り返し精度のサーボタレットパンチプレスとサーボプレスブレーキにより、成形、ハーフシャー、バーリング及び曲げの各加工を安定して実施することで、嵌め合わせ固定が可能となり、従来の複数部材による溶接組立て構造を、一枚板の部材から溶接レスで製作、更にアルミ材に変更しメッキレス化を図り、時間短縮と環境負荷低減を実現した。

第7回切削加工ドリームコンテスト
JIMTOF会場で表彰式
森精機 全国から応募総数105点

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2-35-16)は、同社が主催する「第七回切削加工ドリームコンテスト」の表彰式を10月28日、JIMTOF2010(第25回日本国際工作機械見本市)会場の森精機ブース内で実施した。
 切削加工ドリームコンテストは、日本国内において切削加工に携わり、切削型工作機械を使用している企業及び学校、研究機関を対象に、切削加工業界全体の技術・技能の交流と向上を目的として企画されたもの。第7回を迎える今年は、審査委員長に大阪大学の竹内芳美教授(大学院工学研究科機械工学専攻教授・工学博士)を迎え、全国から合計105作品の応募があった。
 5名の社外審査委員による厳選な審査の結果、製品部品加工部門4点、試作・テスト加工部品部門6点、金型・造形加工部門6点、微細加工部門5点、アカデミック部門5点の受賞作品が決定し、表彰式では受賞者に賞状と賞金が贈呈された。
 【第七回切削加工ドリームコンテスト 受賞作品】
製品部品加工部門

▽金賞=関節連結具(飯塚製作所・山形県酒田市)
▽銀賞=遠心式負圧発生工具(山岸本舗・京都府京都市)
▽銅賞=コネクタ部品中心導体(テーピス・群馬県富岡市)
▽技能賞=アースピン(坂田精密技研・福岡県朝倉市)
試作・テスト加工部品部門
▽金賞=3Dワイヤー(太陽ゴム工材・長野県上田市)
▽銀賞=一体品削り出しエルボ(野田金型・大阪府高石市)
▽銅賞=リブボール(イナバエンジニア・石川県白山市)
▽銅賞=極薄リブ加工(マツモトセイコー・栃木県大田原市)
▽技能賞=ダブル・リング(エム・アイ・ティー・静岡県掛川市)
▽技能賞=貫通(ジョウエツ・神奈川県横浜市)
金型・造形加工部門 
▽金賞=愛犬/友達(緒方彫刻社・兵庫県尼崎市)
▽銀賞=折鶴(日本高分子工業研究所・大阪府八尾市)
▽銅賞=近未来サッカーボール(野田プラスチック精工・愛知県小牧市)
▽銅賞=出目金・桜(アイテム・東京都八王子市)
▽アイディア賞=Dream Box(シティプラスチック・広島県広島市)
▽芸術賞=行灯(日双工業・京都府宇治市)
微細加工部門
▽金賞=チタンでグラスの中のグラス(TAKAO TECH・京都府京丹後市)
▽銀賞=消え行く森林(野田プラスチック精工・愛知県小牧市)
▽銅賞=微細スクリュー(エヌケイ精工・長野県伊那市)
▽技能賞=チタンスパイラル(スズキプレシオン・栃木県鹿沼市)
▽技能賞=1/10スケール花札(ソルテック・青森県南津軽郡)
アカデミック部門
▽金賞=超耐熱合金と天然杉のコンポジットのブレード(新潟県工業技術総合研究所・新潟県新潟市)
▽銀賞=コアリング(岩手大学工学部高度試作加工センター・岩手県盛岡市)
▽銅賞=ピース(大分県立工科短期大学校機械システム系栗林准教授・十河准教授ゼミ・大分県中津市)
▽銅賞=次世代デジタルカメラレンズ用ウエハレベルカメラレンズ成形型(中部大学・愛知県春日井市)
▽技能賞=削りだし竹とんぼ(兵庫県立神戸高等技術専門学院機械加工技術コース・兵庫県神戸市)

滝沢有一氏(松本商店)優勝
愛機工熱田支部 懇親ゴルフ大会

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の熱田支部(支部長=滝沢有一氏・松本商店社長)は11月6日、ライオンズゴルフ倶楽部(三重県亀山市両尾町)において、支部員と賛助会員16名参加による「懇親ゴルフ大会」を開催した。
 はじめに滝沢支部長が「天気も良く、風も無く、コースも良く、腕前も良いと絶好の条件の中、和気あいあいとゴルフを楽しみましょう」と挨拶。午前10時6分から順次スタートした。
 時々トリッキーなコースに手こずりながらも、楽しくプレーした結果、滝沢支部長がN74.8で見事優勝した。
 パーティーでは、滝沢支部長より日頃の支部活動への協力に対する礼の言葉と12月17日の支部忘年会への参加呼びかけがあった後、川端支部幹事(山善)の進行で和やかに結果発表が行われ、山本理事(センサスヤマモト社長)の中締めで解散となった。
 【上位入賞者】
▽優 勝=滝沢有一氏(松本商店)N74.8、H31.2
▽準優勝=川端修氏(山善)N75.2、H22.8
▽第3位=鈴木利明氏(住友電気工業)N75.2、H16.8
▽第4位=鳥居直人氏(レヂトン)N75.2、H22.8
▽第5位=岡野泰久氏(司工機商会)N78.4、H15.6

第18回 ダイドーニューイヤー クラシックコンサート
2011年1月8日(土)、愛知県芸術劇場・大ホールで開催
新年を彩るゲストに 舞踊家の三代真史氏

 メカトロニクス専門商社のダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区名駅南4-12-19)主催による、新春恒例の「ダイドーニューイヤークラシックコンサート」(第18回)が来年1月8日(土)、名古屋市東区の愛知県芸術劇場で開催される。
 18回目を迎える今回は、セントラル愛知交響楽団常任指揮者の齊藤一郎氏プロデュースのもと、同劇場の大ホールを会場に、舞踊家の三代真史(みしろ・まさし)氏率いる「三代真史ジャズ舞踊団」を迎えて行われる。三代真史ジャズ舞踊団は、名古屋のプロダンスカンパニーで、和魂洋才のジャンルを超えたアクロバティックなダンスで世界を舞台に活躍中。コンサートではオーケストラとの共演が楽しめそうだ。
 また、恒例となった山田社長の指揮も見どころのひとつ。今回はべートーヴェンの劇音楽「エグモント」より序曲を披露する。
 当日は、午後3時開場・受付、同四時開演予定。毎年、会場一杯の観客を迎え好評の同コンサートだが、今回も新しい年を迎えるにふさわしい、華やかで感動的なひと時を過ごせそうだ。
 ◇  ◇
 指 揮
齊藤一郎氏

 福井県大野市出身。東京学芸大学で音楽学と作曲を学ぶ。卒業後、東京芸術大学音楽学部指揮科に入学、首席で卒業。同大学院に学ぶ。在学中に安宅賞を受賞。1998年、文化庁派遣芸術家在外研修員としてウィーンで研鑽を積む。帰国後の2000年6月からNHK交響楽団のアシスタントコンダクターとして、また指揮者・ソリスト合わせの伴奏者、オーケストラの鍵盤奏者として04年3月まで務めた。97年指揮の大阪センチュリー響でのデビュー以後、大阪フィル、関西フィル、東響、九州響など国内主要オーケストラに客演を重ねている。02年にはN響を指揮、03年関西フィルで定期公演デビュー。同年「深夜の音楽会」で読響にデビューを飾る。国外ではセゲト響(ハンガリー)、モラヴィア・フィル(チェコ)、オラディア・フィル(ルーマニア)への客演や、05年のスロヴァキアフィルの定期公演などが挙げられる。09年4月より同響常任指揮者。次代を担う指揮者として大きな期待が寄せられている。
 舞踊家
三代真史氏

 福井県敦賀市出身。男子新体操で鍛えた高い身体能力を基軸とし長年アメリカで学んだジャズダンスのリズム感、艶を融合した独創的な三代スタイルを構築。武士道の精神美を反映する和魂洋才の作品は広く国内外で認知されている。1990年プロダンスカンパニー「三代真史ジャズ舞踊団」を芸術監督の坂本久美子と共に結成。同年ジャズダンス世界大会の招待を受け、シカゴにて初のアメリカ公演を行う。
 92年全日本ジャズダンスコンクール・グランプリ受賞、93年名古屋市民芸術祭賞受賞。90年よりJazz Dance World Congress(米国はじめドイツ・メキシコ・中南米など)日本代表として16回連続招待出演するなど、海外での活躍が目覚ましい。演劇、ミュージカル、舞踊、コマーシャル、TVドラマ等振付多数。JDWC(米国)Master Teacher、Board Director、日本ジャズダンス芸術協会(東京)理事、敦賀短期大学客員教授、名古屋文化短期大学ダンス・バレエ・ミュージカルコース主任講師、敦賀大使を務めている。
 管弦楽
セントラル愛知 交響楽団

 1983年にナゴヤシティ管弦楽団として発足。九九年名古屋出身の松尾葉子を常任指揮者に迎え、能演出による歌劇「ドン・ジョヴァンニ」や文楽様式による歌劇「カルメン」(異説・カルメン情話)など、バラエティーに富んだプログラムと斬新な企画が話題を呼ぶ。07年7月、8月文化庁国際交流支援事業において中国内蒙古自治区で初の海外公演(小松長生指揮)を行い、好評を博した。09年4月より、一般社団法人として再出発、名誉指揮者に小松長生、常任指揮者に齊藤一郎を迎え、楽団の充実を図っている。
 定期演奏会、コンチェルトシリーズ、「第九」演奏会等の自主公演の他、バレエ、オペラ、ミュージカル等の依頼公演にも数多く出演。年間約百回の公演は、いずれも好評をもって迎えられている。
プログラム(予定曲目)
〈1部〉
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」より序曲
J.シュトラウス:南国のバラ
ベートーヴェン:劇音楽「エグモント」より序曲
エネスコ:ルーマニア狂詩曲第2番
〈2部〉
ファリャ:組曲「三角帽子」より第2組曲
マーラー:交響曲第5番第4楽章より アダージェット
ラヴェル:バレエ音楽「ボレロ」
【読者プレゼント】
 主催のダイドー株式会社より読者の中からコンサートチケットを先着5組10名様にプレゼントします。
▽受付日時=2010年12月10日(金)午前10時より。
▽応募方法=電話(3組)またはEメール(2組)で申し込み。氏名・住所・郵便番号・電話番号をお知らせください。TEL052-565-1231、Eメールnagoya@kikou.co.jp(受付開始以降送信分のみ受付)、コンサート係まで。

2010年12月12日(日) 2403号
公共建築物木材利用促進法に期待
厳しい中に明るい動きも
全木商中部支部 第41回通常総会開催

 全日本木工機械商業組合中部支部(支部長=島田昭三氏・シマダ機械社長)は11月12日午後3時より、名古屋市千種区覚王山通のホテルルブラ王山にて「第41回通常総会」を開催した。総会では、平成21年度の事業報告・会計報告、平成22年度の事業計画・予算案が承認されたほか、本部の事業報告なども行われた。島田支部長は挨拶で、厳しい業界の現状に触れ「組合員のつながりを密にして、この困難を乗り切っていかなければならない」と述べ、国の新たな施策に期待を寄せた。
 冒頭、司会者の村瀬委員(ムラセ社長)より、支部員総数26社中26社出席(委任状含む)で総会が成立すると報告された。
 若原委員(若原工機社長)の開会の辞に続いて、島田支部長が「本日は、第41回支部総会でございます。お忙しい中、ご来賓はじめ大勢の方にご出席を賜りありがとうございます。リーマン・ショック以降大変厳しい時代を迎え、最近ではデフレ、円高株安、そして我々を取り巻く環境は相変わらず住宅着工件数が80万戸に達しないという厳しい状態でございます。その中で、私共は組合員のつながりを密にしてこの困難を乗り切っていかなければならないと思っております。幸いにして公共建築物木材利用促進法が施行され、木材、特に国産材料の利用拡大への国を挙げての取り組みに期待が高まっております。また、今月の初めに人材育成研修会として、日本一の杉の生産地、宮崎県に行ってまいりました。二泊三日でよい勉強になりました。皆様共々発展して行きたいと存じますのでご協力の程よろしくお願いいたします」と挨拶。
 来賓祝辞では、組合本部より出席した福本全日本木工機械商業組合理事長(フクモト社長)が「情報発信として『KIKAI』の発行と人材育成に力を入れております。住宅関係分野で少しずつ動きが見え始めており、これから徐々に私共設備関係に引き合いが出てくるのではなかろうかと期待を持っております。元気を出さないとこのような時期には気が滅入ってしまいますので、元気を出して各企業の業績を伸ばしていただき、また組合活動にもご支援、ご協力をいただきたいと存じます」と挨拶したのに続いて、安塚事務局長からは「事務方といたしまして、本部で企画実施する事業に中部支部から絶大なるご支援をいただき非常に感謝しております」と礼の言葉が述べられた。
 坂入委員(代東社長)を議長に選出して、議事に移り、第一号議案・平成21年度事業報告承認の件、第2号議案・平成21年度会計報告並びに監査報告承認の件、第3号議案・平成22年度事業計画(案)承認の件、第4号議案・平成22年度収支予算(案)承認の件、第5号議案・本部事業報告の件、第6号議案・組合員意見聴取に関する件、第7号議案・その他の件について審議した。
 このうち採決された第1号議案から第4号議案までのすべての議案を承認。また、第五号議案では、安塚事務局長よりPL保険や人材育成研修会、技能検定などの取り組みについて詳細に報告、説明が行われた。
 総会後は会場を移して懇親会が開かれ、和やかに歓談して親睦を深めた。
 ※公共建築物木材利用促進法は、国産材の利用拡大による木材自給率の向上を狙ったもので、本年10月1日施行された。非木造化を指向してきた過去の考え方を抜本的に転換し、公共建築物については可能な限り木造化または内装等の木質化を図ることを求めている。

来年1月28日開催の
新年賀詞交歓会の準備進む
岐阜県管工機材商組合 11月定例理事会開催

 岐阜県管工機材商組合(理事長=森嶋靖雄氏・大東会長)は11月15日午後5時より、岐阜市長良川川畔の岐阜グランドホテルで「11月定例理事会」を開催した。
 冒頭、森嶋理事長は挨拶で現状に対する取り組みとして「他地域から来ている大手などが価格を乱し、安売りの数字が一人歩きしております。地産地消で行えるようにしないといけない。県や市に対して現実に起きていることを知ってもらうために要望書を作ろうと、現在、木曜会にも協力してもらいながら進めております。次回理事会に提出して了解を得られたら提出しようと思います。少しでも前に進めるように前向きに行きたいと思っております。横の連絡を密に取りながら共存できるようにみんなで情報交換をして行きたい」と述べた。
 続いて議事に入り、次の各議題について審議が行われた。
 〈第1号議案〉「管工機材・設備総合展」視察報告。
 10月21日に愛知組合主催の「第28回管工機材・設備総合展」の視察を行った。参加者からは、▽前回展に比べ出展小間数が減少していることと、3日間の来場人数も減少しているということで、これは時の流れではないかと感じた▽出展メーカーの減少は、景気というより東京展との重なりのためではないか▽景気の厳しさが顕著に出ているのではないか、といった声が聞かれた。
 〈第2号議案〉第59回ゴルフ会結果報告。
 10月27日にゴルフ会を行い、正会員六名、賛助会員15名が参加した。森嶋理事長も何年か振りに参加。正会員の参加が若干少ないため次回への参加が呼び掛けられた。次回は第60回大会となり、来年4月頃に行われる予定。
 〈第三号議案〉新年賀詞交歓会について。
 来年1月28日に岐阜グランドホテルを会場に開催される。司会は次回12月の理事会で決定する。来賓として岐阜県知事並びに岐阜市長へ招待状を送付する。岐阜県管工事組合、愛知組合理事長あてにも送付する予定。賛助会員代表挨拶については地元のメーカーを代表してKVKに依頼する方向で進めることを確認した。
 「今年は130名程であったが、来年はもう少し多くの方に参加をしてもらいたい」と森嶋理事長。内容の詳細については、理事長はじめ担当理事で検討して行くことが確認された。このほか手土産の内容についても検討された。
 〈第4号議案〉その他について。
 12月の理事会は忘年会を兼ねて、12月11日午後6時より割烹料理「うを仁」(岐阜市梅河町)で行うことを決めた。木曜会から会長はじめ2名が参加する予定。
 また、森嶋理事長より、オーテックから入会の申し込みがあり組合員が73社となったことが報告され、今後も会員増強に努めていくことを確認した。

桃太郎Uを始めとした
8つの各種新製品を学ぶ
中部桃友会 社員技術研修会開催

 中部桃友会(会長=伊藤捷三氏・沼津管材社長、ベンと特約店の集い)では、11月16日午後2時より、名古屋市西区の名古屋逓信会館で「社員技術研修会」を開催し、営業マン33名が参加して、自動弁の基礎知識から八つの新製品、その他の情報について研修した。
 研修会は、ベン名古屋営業所の青柳所長が司会進行、開会の辞を述べて開会。技術部広報課の赤津課長が研修会の講師を務めた。
 研修終了後は、西日本営業部執行役員の木下部長より挨拶があり、日頃の拡販に対してお礼を述べた後、「本日ご参加いただいている皆様は愛知・岐阜・三重での管材営業の最前線でご活躍されてみえる方々です。この研修で皆様の更なる力量アップとお客様のご要望についての対応力のアップにつながるのではないかと思います」と述べた。
 また、製品開発改良提案書の提出と、新製品『桃太郎U』の拡販への協力依頼がされた。
 その後場所を桃の間に移して懇親会を行い、互いに親睦を深めた。
 研修内容は次の通り。
▼自動弁の基礎知識(自動弁の構造・作動)
 @バルブとはA減圧弁B安全弁C温度調整弁DスチームトラップE定水位弁F水撃防止器G逆流防止装置(逆止弁、減圧式逆流防止器)H空気抜弁・吸排気弁I電磁弁J伸縮管継手K製品選定上のポイント
▼新製品紹介
1、新型電磁弁「桃太郎U」=驚愕の耐久性、作動耐久百万回。省電力化。AC100V・200V共用コイル。熱硬化性樹脂採用。圧力0からの作動。RoHS指令対応。縦・横配管取付自由。多彩なバリエーション。
2、JRGミキシングバルブ=逆止弁がセットになりさらに安心・安全。水道法性能基準適合品のため給湯、給水系統に使用可能。
3、水撃防止器=封入空気圧力の調整可能。赤水・黒水の発生無し。水道法性能基準適合品。
4、高温用スプリングリターン電動ボール弁=緊急遮断用に最適。ボール材質ステンレス鋼製。流れ方向自由。過負荷保護装置内蔵。手動開閉機構標準装備。防雨構造。
5、2・0MPa対応スチームトラップ=耐食性に優れたステンレス鋼製。縦・横配管取付自由。適用圧力範囲が広い。
6、エアートラップ=シンプル構造・メンテナンス容易。ゴミ・スケールに強い。ストレーナ内蔵。均圧管の施工不要。
7、サイトグラス=二流体の混合状態や色合いの確認。断続的に流れる流体の確認。スチームトラップの作動確認。
8、小口径KT型ストレーナ=小ネジ一つの新構造で、ネットの脱着が容易。水道法性能基準適合品もラインナップ。小形、ねじ込み形で機器取付に最適。
▼その他の情報
 平成22年度版公共建築工事標準仕様書の変更内容について
* * *
 一方、静岡地区においても11月17日に同様の研修会がホテルプリヴェ静岡ステーションで開催され、同会幹事の村松尋代氏(村松商店専務)が来賓として出席し挨拶した。村松氏は、浜松商工会議所女性会監事を歴任、今春より浜松市中区協議会会長を務めるほか、静岡で働く人を応援するラジオ番組「お元気ですか?HIROS CAFE」(K―MIX静岡)のパーソナリティーとしても活躍するなど、静岡の地域振興に力を注いでいる。

役員人事
藤田螺子工業

 精密ファスナーの専門メーカー、藤田螺子工業(社長=藤徹氏、本社=名古屋市中村区名駅南3-9-3)では、11月8日開催の取締役会において、経営陣が次の通り決定され、それぞれ就任した。
▽取締役社長=藤田徹氏
▽専務取締役=藤田眞氏(技術・総務)
▽常務取締役=藤田守彦氏(ISO推進・特命プロ)
▽常務取締役=金嶋隆雄氏(業務・調達)
▽取締役=酒井広光氏(製造)
▽執行役員=磯部豊史氏(静岡営業所)
▽執行役員=田川勝彦氏(品質保証)
▽執行役員=鈴木隆行氏(経営企画)
▽執行役員=北宮伸浩氏(営業)〈新任〉
▽監査役=荒川貴美氏(非常勤)
▽監査役=渡邉誠氏(非常勤)
落  合
 伝導機、ベアリング、工具の総合卸商社、落合(社長=落合修司氏、本社=東京都台東区下谷1-4-12)では、11月26日開催の同社定時株主総会ならびに取締役会にて、次の通り役員が選任され、それぞれ就任した。
▽代表取締役会長=落合栄次郎氏
▽代表取締役社長=落合修司氏
▽専務取締役=落合輝彦氏〈昇任〉
▽常務取締役=高橋和光氏
▽取締役=小湟茂喜氏
▽監査役=落合順子氏

メーカー6社が最新製品を紹介
新商品研修会を開催
岡谷管栄会 営業マン46名参加

 岡谷管栄会(会長=田中邦洋氏・五光商会社長)では、11月24日午後2時より、岡谷鋼機名古屋本店会議室にて「新商品研修会」を開催し、会員企業の第一線で活躍している、営業マン46名が出席して、メーカー6社の新商品について学んだ。
 研修会は、配管住設室岡本室長の司会進行、開会の辞を述べて開会した。
 冒頭の挨拶で田中会長は会員各社の出席者にお礼を述べた後「本日ご参加の皆様は営業の第一線でご活躍されてみえる方々です。限られた時間ではございますが新しい商品の説明を受けてもらい、現場でその知識を提案して頂けるような研修会になればと思います。半日間に及びます長丁場となりますが、メーカー6社のよりよい商品をPRして頂くことによりお客様に喜んで頂けると思います」と述べ、引き続いて、研修会に臨んだ。
 研修会後は、同社サロンオカヤにおいて賛助会員18社も交えての懇親会を行い、互いに交流を深めた。
 研修会では新製品以外にも市場環境や今後の顧客動向についても話しがあり、出席者は熱心にメモをとっていた。
 主な研修内容は次の通り。
@日立金属の新製品、「プッシュインパクト・サスダケについて」
A日立バルブの「セグメントボールバルブについて」
B日新製鋼の「ステンレスパイプにおける日新製鋼独自商品の紹介」
Cオーエヌ工業の「新大口径ナイスジョイントと蒸気還管・高温水用ナイスジョイントについて」
D高木産業の「ドレンマジック・エコジョーズのご提案」
E三菱樹脂販売の新製品「耐火VPα・スプリンクラー用継手について」

受注高前年同月比4.8%減の4295億円
外需が12機種中7機種で減少
日本産業機械工業会 9月の産業機械受注状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成22年9月の産業機械受注状況によると、9月の受注高は前年同月比4.8%減の4,295億3,100万円で、このうち内需は同7.7%増の2,877億400万円、外需は同22.9%減の1,418億2,700万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比23.9%増、非製造業向けは同1.2%減、官公需向けは同0.2%減、代理店向けは同7.5%増であった。
 内需で増加した機種は、化学機械(前年同月比11.6%増)、タンク(同120.2%増)、プラスチック加工機械(同201.6%増) 、圧縮機(同56.7%増)、送風機(同97.0%増)、運搬機械(同31.6%増)、変速機(同18.3%増)の7機種。
 減少した機種は、ボイラ・原動機(同2.1%減)、鉱山機械(同17.8%減)、ポンプ(同1.0%減)、金属加工機械(同20.2%減)、その他機械(同6.1%減)の5機種であった。
 一方の外需は、プラント案件が3件で、受注高は前年同月比45.1%減の172億3,800万円であった。
 外需で増加した機種は、ポンプ(前年同月比61.9%増)、送風機(同8.4%増)、運搬機械(同33.7%増)、変速機(同12.1%増)、金属加工機械(同189.1%増)の5機種。
 減少した機種は、ボイラ・原動機(同47.9%減)、鉱山機械(同94.9九%減)、化学機械(同26.1%減)、タンク(受注金額がマイナスのため比率を計上できず)、プラスチック加工機械(同2.6%減)、圧縮機(同0.6%減)、その他機械(同23.2%減)の7機種であった。
 機種別の動向をみると、@ボイラ・原動機=化学、造船、外需の減少により前年同月比20.1%減U鉱山機械=外需の減少により同81.8%減B化学機械(冷凍機械を含む)=窯業土石、電力、官公需、外需の減少により同6.5%減Cタンク=外需の減少により同50.2%減Dプラスチック加工機械=化学、情報通信、自動車、その他製造業の増加により同31.5%増Eポンプ=外需の増加により同15.5%増F圧縮機=一般機械、代理店の増加により同19.2%増G送風機=鉄鋼、官公需の増加により同82.1%増H運搬機械=窯業土石、鉄鋼、自動車、造船、外需の増加により同32.2%増I変速機=一般機械、自動車、その他製造業、外需の増加により同16.9%増J金属加工機械=外需の増加により同46.8%増となった。
22年度上半期
受注総額
2年ぶりに
前年同期を上回る

 併せて同会は、平成22年度上半期(平成22年4月〜9月)の産業機械受注状況を発表した。
 これによると、平成22年度上半期の総受注高は前年同期比3.6%増の3兆1,358億円となり、年度上半期としては2年ぶり、年度半期としては2期連続で前年同期を上回った。
 このうち内需は同0.6%増の1兆4,519億円となり、年度上半期としては2年ぶり、年度半期としては四期ぶりで前年同期を上回った。外需は同10.5%増の6,838億円となり、年度上半期としては3年ぶり、年度半期としては二期連続で前年同期を上回った。
 内需のうち、製造業向けは、非鉄金属向けが減少したものの、鉄鋼、情報通信、自動車、その他製造業向けが増加したことから、同8.9%増の4,881億円となり、年度上半期としては2年ぶり、年度半期としては二期連続で前年同期を上回った。非製造業向けは、電力向けが減少し、同12.2%減の5,569億円となり、年度上半期としては五年ぶり、年度半期としては二期連続で前年同期を下回った。これにより製造業向けと非製造業向けを合わせた民需の合計は、同3.5%減の1兆450億円となり、年度上半期としては二年連続、年度半期としては四期連続で前年同期を下回った。
 また、官公需は、地方公務が増加し、同13.8%増の2,713億円となり、年度上半期としては3年ぶり、年度半期としては五期ぶりで前年同期を上回った。代理店向けは、同10.9%増の1,355億円となり、年度上半期としては3年ぶり、年度半期としては六期ぶりで前年同期を上回った。
 内需で増加した機種は、鉱山機械(前年同期比2.6%増)、化学機械〈冷凍含む〉(同16.2%増)、プラスチック加工機械(同182.1%増)、ポンプ(同2.0%増)、圧縮機(同52.2%増)、運搬機械(同36.7%増)、変速機(同25.5%増)、金属加工機械(同29.0%増)、その他機械(同6.2%増)の9機種。減少した機種は、ボイラ・原動機(同22.0%減)、タンク(同62.9%減)、送風機(同19.5%減)の3機種であった。
 一方の外需は、アジア、ロシア・東欧が増加したことにより、前年同期比10.5%増の6,838億円となった。
 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同期比16.6%増)、タンク(同1013.5%増、約11倍)、プラスチック加工機械(同91.3%増)、ポンプ(同47.4%増)、圧縮機(同6.1%増)、送風機(同214.3%増)、運搬機械(同79.3%増)、変速機(同63.5%増)、金属加工機械(同541.8%増)、その他機械(同2.4%増)の10機種。減少した機種は、鉱山機械(同71.7%減)、化学機械〈冷凍含む〉(同38.8%減)の2機種であった。

INAXライブミュージアム 企画展
『19世紀の幸せなものづくり  ウィリアム・ド・モーガンが タイルに残したメッセージ』

 「土と水と火との出会い」をコンセプトとするINAXライブミュージアム(愛知県常滑市)では、その出会いの象徴である「タイル」をテーマに、来年3月14日まで、「土・どろんこ館」と「世界のタイル博物館」の両企画展示室で、『19世紀の幸せなものづくり ウィリアム・ド・モーガンがタイルに残したメッセージ』と題した展覧会を開催している。
 機械による大量生産が主流となった十九世紀後半のイギリスでは、労働者は機械の一部のようになり、ものづくりの達成感や充実感が失われていた。それに対して、手づくりによる新しいタイルの製造技術を確立していったのが、ウィリアム・ド・モーガン(1839-1917)である。ド・モーガンは、ウィリアム・モリスとともにアーツ・アンド・クラフツ運動を進めた芸術家の一人で、有能な画家、デザイナーであり、さらに「手描き転写」という新しい製造技法や「ルビー・ラスター」という釉(うわぐすり)を開発するなど、想像力に富んだ機械工であり、化学者であり、技術者でもあると評された。
 第1会場(土・どろんこ館)ではド・モーガンの作品を通して彼の人間味あふれるものづくりの思想を伝えるとともに、当時の中産階級の人々が郊外に建てた邸宅の青いタイル張りのホールや、ルビー・ラスターのタイルを使ったコージー・コーナー(暖炉脇のくつろぎ場所)のある部屋を再現するなど、人とものづくりの本質に迫る。
 第2会場(世界のタイル博物館)では、ド・モーガンが追求したタイルによる空間装飾の可能性を、映像インスタレーションと当時のインテリアシーンから探り、タイル装飾の新しい提案を試みる。
【開催概要】
▽会期=2010年9月18日〜2011年3月14日
▽会場=INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」「世界のタイル博物館」企画展示室(愛知県常滑市奥栄町1-130)
▽開館時間=午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
▽休館日=第三水曜日(祝日の場合は翌日)
▽共通入館料=一般600円、高・大学生400円、小・中学生200円、70歳以上500円、障害者無料(税込、各種割引あり)
▽特別協力=ド・モーガン財団

4軸旋盤のスタンダード
“NZL2500”誕生!
森精機 ZLシリーズを更に進化

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2-35-16)は11月9日、シャフトワーク、フランジワークの高生産性を実現する4軸制御CNC旋盤「NZL2500」を発表した。
 NZL2500は、チャックサイズ10インチの4軸旋盤。同シリーズは、現在の市場ニーズと過去1,000件に上る問題点を分析・反映することで、約2,500台の販売実績を持つZLシリーズの加工能力と精度、機械品質を向上させた後継機種として誕生した。
【特 長】
@高剛性
 同機は、第1、第2刃物台と心押台の摺動面が独立している3ガイド摺動面ベッドを採用している。これにより第2刃物台のZ軸方向の移動は心押台による制限が無く、使い勝手の良い運用と同時に、高い心押台剛性を実現した。
 また、摺動面を全軸に採用、従来機と比較して剛性を50%向上している。
 更にMCおよびY仕様では第1刃物台にBMT(ビルトインモータ・タレット)を搭載、NLシリーズで培ったミーリング能力を発揮する。
A高精度
 主要な熱源である主軸を熱対称構造とすることで、主軸の熱変位を従来機比50%低減した。上下X軸の軸心冷却を標準装備、長時間の高精度加工を実現する。
B豊富なバリエーション
 チャックサイズが10、12インチの旋削加工と、ミーリング加工(MC仕様)および従来のZLシリーズではラインアップになかったY軸加工(Y仕様)に対応、高度な複合加工を実現する。心間は600mmと1,000mmを用意している。
 また、切りくず回収に優れた幅広なワイド背面出しチップコンベヤ(オプション)とシャワークーラント(標準)を揃え、長時間の自動運転が可能。各種振れ止め(オプション)により、シャフトワークにも柔軟に対応する。
C高生産性
 第一刃物台は工具取り付け本数が12本、MCおよびY仕様は全ステーションに回転工具の取り付けが可能。旋削専用の第二刃物台は工具取り付け本数が八本で、第一刃物台との連携による同時旋削加工により、加工時間の短縮に貢献する。
D省エネ
 環境への負荷低減とランニングコスト削減のため、待機時の潤滑油供給停止などにより、潤滑油の消費量を約33%削減する。
EMAPPSW+ESPRIT
 操作パネルには新型高性能オペレーティングシステム「MAPPSW」を搭載した。自動プログラミングソフトウェア(標準)とCAMソフトウェア「ESPRIT」(標準)により、難易度の高い加工プログラムにも、ユーザーの使用環境にあわせた対応が可能。
F安全規格
 CEマーキング、UL規格、ANSIなど全世界各地域の安全規格に対応している。
▽品名=高精度・高効率四軸制御CNC旋盤
▽機種名=NZL2500Y/600
▽販売先・市場=自動車部品、一般機械部品
▽定価=2,380万円
▽受注開始=2010年11月9日
▽生産台数=15台/月

組合新年賀詞交歓会の
担当支部として準備進める
愛機工南支部 支部幹事会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の南支部(支部長=森庸一氏・森哲社長)は、11月5日午後6時30分より名古屋市瑞穂区の八百善多志満で支部幹事会を開き、来る1月13日に開催される組合新年賀詞交歓会について担当支部として綿密なる打ち合わせを行った。
 幹事会には支部幹事ら20名が参加。冒頭の挨拶で森支部長より組合新年賀詞交歓会の成功に向け協力が求められた後、会費や当日のタイムスケジュールなどの詳細について検討し概ね次の通り決定した。
 会費は昨年同様1,1000円とし、事前に振り込んでもらい当日の徴収はしない。参加申込締切は12月10日。
 当日のタイムスケジュールは、午後4時30分に南支部の支部員集合、リハーサルなどを行い、6時より受付・入場開始。
 6時30分開会。司会は和久田理事(三和商事社長)。開会の辞(司会者)、理事長挨拶、来賓の紹介、来賓の挨拶。
 6時45分懇親会開宴。乾杯の挨拶を伊藤副理事長(春日鋼機社長)、中締めを水谷副理事長(ミズタニ機販社長)、8時30分閉会。
 話し合いの中で、例年乾杯と同時に年始の挨拶に立ち食事に手をつけない参加者があり、これを改善するために乾杯後しばらくは食事タイムとして挨拶を遠慮してもらう時間を作りたいとの意見が出され、今後の検討課題とした。
 同支部では、今年の支部忘年会を12月3日に組合新年賀詞交歓会会場のホテルグランコート名古屋(名古屋市中区金山町)で下見を兼ねて行い、支部員を交え料理なども含めて最終確認することとしている。

一年を振り返る
支部忘年会に20名
愛機工尾張支部「晁隆房」で開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の尾張支部(支部長=服部利一郎氏・服部商会会長)は11月6日午後5時より、名古屋市中区栄の中国・潮州海鮮料理「晁隆房」において支部忘年会を開催し、支部員ら20名が参加して親睦を深めた。
 忘年会は坂倉理事(コーワ精工販売会長)の司会で進められ、冒頭、服部支部長が「今年は、メカトロテックジャパンがなく,支部に対しての補助金のない年です。支部員の会費等で運営しており、レクリエーションも今年は控えさせていただきました。総会と忘年会はしっかりやろうということで、本日の晁隆房さんを坂倉さんに紹介していただきました。この店は、中国上海に本店をもつ有名店でございます。また、3月には昼神温泉で総会を行う予定でおりますのでご参加の程をよろしくお願いいたします。10月22日に行われた全機工連の大阪大会には支部選出の理事4名全員が参加し勉強をさせていただきました。今後とも支部活動にご協力をお願いいたします」と挨拶。
 続いて、組合を代表して渡辺事務局員より組合の事業の概況が報告された。
 小木曽理事(小木曽鋼機社長)より総会(来年3月5、6日開催予定)の会場候補地について紹介があった後、近藤油傳商店会長が乾杯の音頭をとり、一同で乾杯。
 少し早めの忘年会ではあるが、参加者は厳しかった一年を振り返り、来るべき新年に思いを馳せ、午後8時過ぎにお開きとした。

120周年セールは好評継続
下期方針発表会開催
中部みらい会 会員等80余名出席

 中部みらい会(橋本総業と販売店、メーカーの集い)では、11月15日午後4時30分より名古屋市東区葵の“メルパルク名古屋”を会場に「平成22年度下期方針発表会」を開催した。
 発表会には中部みらい会の会員、賛助会員ら80余名が出席した。
 望月中部支店長の司会開会の辞に次いで、正会員を代表して丸金商会の竹内社長が挨拶に臨み、「今、食の分野の小売業でよく耳にするのが『地産地消』です。住の分野にも地産地消をもじりまして『地建地納』あるいは『地建地工』といった考え方ができないのかなと思っております。食の文化と違って建物は生き物であります。建てた後維持管理が必要となりますが、設計や施工に関わっていない地元の業者が維持管理するのは難しく、緊急時に対応できるかなど問題もあると思います。よって『地建地工』が流行れば、少し今までと違う温かい日本になるのではないかと思います。もちろん自由競争だと思いますが、ここにいらっしゃる橋本総業様や賛助会員の皆様は全国展開されている企業が多いと思います。どうか中部地方で物件がでましたら地域密着でやっております中部みらい会の会員に少しご配慮して頂き、中部みらい会の賛助会員、正会員が共存共栄できる社会になればと切に願っております」と結んだ。
 次いで、賛助会員を代表してTOTO販売推進部長の木内氏、特別会員で橋本総業専務の鈴木氏、取締役中部エリア長の宇佐見氏より、下期営業本部方針の概要、中部みらい会活動計画が発表され、引き続いて各分野別代表メーカーの方針発表のあと、別室に移動し懇親会を行った。
 方針発表会の前には橋本総業社外監査役の中村中氏を講師に「経営改善計画書の必要と作成ポイント」について研修した。
 橋本総業の上期はエコリフォームとして各地でみらい市を開催、またシェアの低い販売店でのシェアアップに力を入れた結果、広域販売店で一定の成果を上げ計画を達成した。売上高は4.4%増となり、北日本エリアが全体を牽引した。
 下期は、「お客様の視点に立ち行動する」を基本理念に、CS10か条(見積・提案・レベルアップ・行動・即答・配送・情報・取扱と品揃え・施工や加工・メンテ)を遂行する。営業方針として@フルラインで何でも対応Aお手伝い機能の向上B体制強化で素早く対応することで、「正直・親切・熱心・感謝」の気持ちを尊重した「ベストパートナー」を目指す。
 中部みらい会の下期活動計画としては、120周年セール、ゴルフ会、商品研修会、賀詞交歓会、商談会などを実施する。
 また、2011年7月22日〜23日には名古屋市の吹上ホールで「中部みらい市」を開催し、省エネ・環境をテーマに『エーコとあるよ!エコみらい市』とキャッチフレーズも決定した。
 各分野別代表メーカー発表では、管材分野で住友金属工業、キッツ、住設分野でTOTO、リンナイ、空調分野でダイキン空調東海の五社よりそれぞれの方針発表があった。
 その後、懇親会に移り、ウエダの植田社長による乾杯の音頭で開宴、橋本総業社員と正会員、賛助会員らが歓談しながら親睦を深め、宇佐見氏の中締めでお開きとなった。

特定施設水道連結型スプリンクラー設備に
必要な配管部材が一揃い
オンダ製作所 ダブルロックジョイント内蔵

 配管資材の総合メーカーオンダ製作所(本社=岐阜県関市、社長=恩田由紀氏)は、特定施設水道連結型スプリンクラー設備に必要な、スプリンクラー配管部材の製品ラインを一式提供している。
 @チーズソケットAヘッダーBテーパおねじCヘッド用継手(TタイプとYタイプ)、取付金具・角バーDカポリエコパイプの5つ。
 特に@チーズソケットとBテーパおねじは、樹脂管の外径をシールするワンタッチ継手のダブルロックジョイントを内蔵しており、流路径が確保でき、水量の必要なスプリンクラー配管に最適。
【製品ライン強化背景】
 平成19年6月に消防法の施行令が改正され、火災時に自力避難困難者が入所するグループホーム等の施設では、消火設備の基準が見直された。その内、延床面積が275u以上の施設はスプリンクラー設置が義務付けられ(特例基準あり)、新築の施設は平成21年4月から、既存の施設は平成24年3月31日迄に設置しなければならない。
 延床面積275u以上1,000u未満は通常のスプリンクラーではなく、水道水で散水でき、付帯設備が不要な簡易型の特定施設水道連結型スプリンクラー設備にできることから、普及に伴い総合メーカーとしての強みを活かした製品を一式揃えた。
 また国からの交付金を元に、市町村で補助制度もある。平成23年度までの時限措置で、既存対象施設の内、定員29名以下の施設や認知症高齢者グループホームにスプリンクラー設備を設置する場合、その費用に対する交付金が1uあたり9,000円助成される(地域介護・福祉空間整備等交付金)。

インド建築業界最大の展示会
「ace TECH2010」に出展
TOTO 日本の水まわり総合メーカーで初
 TOTOは、11月11日から開催されたインド最大の住設展示会「aceTECH2010」(architecture construction engineering、以下ace)に、日本の水まわり総合メーカーとして初めて出展したと発表した。
 aceは衛生設備、厨房、空調、建材等、建築全般をテーマとした展示会で、今年で9回目を迎える。開催拠点もムンバイ、デリー、バンガロールの3拠点に新たにチェンナイが加わり、それぞれ別会期で開催される(最終会場バンガロールの会期は2011年1月21日〜23日)。欧州のトップメーカーをはじめ世界各地域から約九百社の企業が出展し、四会場トータルの来場者数は約40万人を見込んでいる。
 同社は、2010年をインドにおける本格的な市場開拓の元年と位置づけ、4会場すべてにおいて「Clean Technology」をテーマに、環境にやさしい独自の洗浄技術・節水技術を搭載したTOTO商品の魅力を提案する。90年を越える確かな歴史とその歴史の中で築いてきた高い技術力と商品力を設計者・ディベロッパーなどの専門家や販売関係者に伝えるとともに、高級ブランドイメージの認知拡大を狙う。
 展示内容は、テーマである「Clean Technology」を、同社独自の技術による「高い機能性」と「美しいデザイン性」を融合したTOTOデザインとして紹介。独自の節水技術、トルネード洗浄、セフィオンテクトなどを搭載した節水便器、ウォシュレット(TOTOの登録商標)、洗面器、クリーンドライ、水栓金具アクアオート(自己発電タイプ)などを紹介する。この他、グローバル展開し好評である「ベーシックプラス」の空間、独自のテクノロジーとしてシャワーの旋回水流「ジャイロストリーム」、浴槽の新ブロー機能「ハイドロハンズ」なども紹介する。
 11月11日から開催されたムンバイ会場では約13万人が来場し、TOTOブースにも多くの来場者があり、好評を博した。中でもネオレストLEやウォシュレットへの注目度は非常に高く、実演コーナーは常に多くの人で賑わっていた。残る3会場でも同様に同社ならではのトータルコーディネートによる魅力を紹介し、また今後の商談の場として展開していく。
 同社は、インドをアジア・オセアニア地区の重要国と位置づけ、戦略拠点として21都市に代理店ショールーム(自社ショールームではなく、代理店網を活用した専用ショールーム)を配置しており、さらなる売上拡大を目指すとしている。

インドの現法に続いて中国も計画
力を合わせ黒字確保へ
三親会 第33回定時総会を開催

 三親会(会長=石田勝俊氏・石田商会社長、サンコー商事を中心とする販売店とメーカーの会)の第33回定時総会が11月11日午後5時より、名古屋市東区葵のメルパルク名古屋で会員33社39名が出席して開催された。
 はじめに石田会長が「私共は1月-12月が会計年度です。今期、前年比ではすごい伸びとなります。ピーク時の2008年と比べると70%にあと少しのところまで戻ってきております。残り一月半で、できれば70%に戻したいと考えております。会のほうは、昨年も今年も総会だけしかやっておりませんが、来年の今頃は皆さんとゆっくりお風呂にでも入れるようにしたいと思っております」と挨拶。
 続いて、野路サンコー商事社長が挨拶に立ち、日頃の支援協力に対し感謝の意を示した上で、同社の近況について報告した。その中で野路社長は「上期の業績はお蔭様で増収増益ということになりました。前年が悪かったものですから売上高46%増、荒利42.5%増となり、その結果、営業利益が黒字に転換いたしました。前年上期は15年振りの赤字でしたので、半期と言えども営業利益が黒字に転換したということは、本日ご出席の各社様のご協力の賜物と深く感謝する次第でございます。いずれにせよ、決算は一年でございます。なんとしてでも通期で黒字にしたいと思っておりますのでご協力のほど宜しくお願いいたします。さて、中部の経済状況はここに来て非常に悪くなってきております。皆様ご存知の通り、自動車業界は、政府によるエコカー補助金が終了し、その反動が大きく響いております。当社の場合、売り上げの約65%が自動車関連となりますので、自動車の減少が一番業績に影響をきたします。他方、工作機械の業界は、いま絶好調であります。昨年09年(暦年)の受注成約が約6,118億円、今年の1月―9月で7,100億円を突破している。これを見ると工作機械は良いと実感いたしますが、受注の内容はほとんどが外需で70%位を占めている。特に中国が多い。当社もある工作機械メーカーさんの主要搭載部品を多く納入させていただいておりますが、月を追う毎に好調に推移しております。この中国特需が今後どこまで続くか、という気がしてなりません。ともあれ、ここまで円高になりますと、やはり海外市場を視野に入れないと非常に難しい会社経営になるのではないかと思っております。当社も昨年はインドに現地法人を設立いたしまして、いま頑張っております。特にインドはスズキ自動車が絶好調で約120万台生産しており、良いときに出したという気がしております。今度は中国に進出しようかという計画もしているところです。もっとも中国の場合は、駐在員事務所を4年前に出しておりますので、現地法人にするといってもあまり違和感はないという気がします。中国は非常に難しい国と聞いておりますので、ここのところはしっかりと足元を見て、今後の展開をして行きたいと思っております。ともあれ、景気の変動が厳しくなっており、また状況はスピードを上げて変わってきておりますので、しっかりとした営業戦略を練り営業展開して行きたいと思います」と述べ、出席者各位に一層の協力を求めた。
 議長に斉藤氏(三豊社長)を選出後、会員数41社中33社の出席により総会が成立する旨が事務局より宣言され、議事に移った。
 第1号議案の32期事業報告、会計報告及び監査報告、第2号議案の第33期事業計画、予算計画案について審議を行い、いずれも原案通り承認可決された。
 第3号議案の役員改選では役員全員の留任が承認され、以上で総会を終了した。
 このあと会場を移して懇親会が開かれ、はじめに野崎三親会副会長(常磐精機社長)が乾杯の挨拶を行った。会員の販売店、メーカー、サンコー商事が互いに親睦を図って結束を固め、山本三親会副会長(黒田精工名古屋支店長)の力強い三本締めでお開きとした。

JIMTOF2010フォロー展に
メーカー20社が出展
三井機工 併催セミナーも好評

 三井機工(社長=三井重信氏、本社=愛知県岡崎市戸崎町字牛転14-40)は11月19、20の両日、本社特設会場で「2010三井機工 JIMTOFフォロー展」を開催した。テーマは「高付加価値、高能率加工、商品位加工の為に」。メーカー20社が一堂に会して、今秋東京ビッグサイトで開催されたJIMTOF2010で発表した新製品などを展示した。
 また、生産性の向上に役立つ各種セミナーも併せて開催し、好評を博した。
【出展メーカーと主な展示内容】
◇イスカルジャパン
 独創的先進工具による高切込み、高送りによる高生産性の提案。新製品切削工具(ヘリドゥ、ヘリドゥアップフィード、スモウミル、ヘリタング、タングプランジスモウカム、ヘリターンL/D、ペンタカット、ミンカット等)。
◇オーエスジー
 PHOENIX第二弾PHOENIXシリーズ、メガマッスルドリル、新FTOドリルシリーズ、NEOシリーズ。
◇京セラ
 生産性向上に寄与する京セラ最新切削工具の紹介。
◇住友電気工業
 イゲタロイスミボロン、スミダイヤなどの切削工具。
◇日立ツール
 高能率コーティング工具 ミルスシリーズ、ザグリボーラー、SDコートシリーズ。
◇不二越
 不等分割・不等リード採用エンドミル(JIMTOF新製品)。
◇ムラキ
 アルブレヒト社「APCチャック」六角レンチ1本で工具の着脱が可能。オズボーン社「ATBブラシ」MC用バリ取り高密度ナイロンブラシ。
◇ノア
 世界各国の選りすぐった斬新ツールの紹介。アレーサー社、アプリテック社(スイス)、セガ社、ホメルケラー社(ドイツ)、シルマックス社(イタリア)、イエスツール社(コーリア)。
◇TESA
 非接触シャフト形状測定機「TESA Scan52」シャフト形状測定史上かってない簡単操作!チャックしてボタンを押すだけ。電子式ハイトケージ「Micro-Hite」EASY&FAST穴ピッチ測定の決定版。
◇ベクトリックス
 品質管理のコストダウン!測定業務の「今ある悩み」解決します!テレメジャー「測定データを無線入力」。
◇ミツトヨ
 新シリンダーゲージ「GX―Xシリーズ」高精度化、ストロークUP、耐久性向上等すべて生まれ変わった高性能シリンダーゲージ。新・現場型表面粗さ測定機「SJ210シリーズ」カラー液晶を搭載し、粗さ曲面まで表示する多機能ハンディ表面粗さ測定機。
◇大昭和精機
 『高精度・高剛性を実現するツーリングシリーズ』。
◇日研工作所
 省エネルギー、省コストに貢献する「Machining ECO」。
◇北川鉄工所
 クイックジョーチェンジパワーチャック(簡単ジョー交換)「QJRシリーズ」。五軸M/Cフレキシブルバイス「VAX125」。
◇近藤製作所
 工場の見える化『LED照明(パネル)、視覚センサー、情報キャッチャー』。
◇前田シェルサービス
 コンプレッサーエアーの清浄化(トヨタ自動車で採用)。配管の漏れ(水、エアー、スチーム)をテープ1本で補修、約20年間修理ゼロ。
◇THK
 電動アクチュエーター、免震装置、LMガイド、ボールねじ、その他。
◇日東工器
 環境改善 ゼロスピルカプラ(液ダレ防止)。省エネカプラ・配管 フルブローカプラ・エアライナーなど。
◇パスカル
 エクスパンションクランプ、パルフィックス、革新クランプ、高精度位置決め。
◇京セラコーポレーション
 地球環境への思いをかたちに…
【セミナー開催メーカー】
 オーエスジー、京セラ、住友電気工業、不二越、大昭和精機、日研工作所、ミツトヨ。

高圧バリ取り部品洗浄機に積極参入
高圧NC洗浄機を発表
森合精機 高圧ポンプをグループ企業から調達

 森合精機(社長=森合政輝氏、本社=兵庫県明石市)は、NCで制御された高圧噴射ノズルで精密加工部品のバリ取り・洗浄を行う、MNCシリーズの高圧NC洗浄機を新たに発表した。
 同機は自動車の重要基幹部品であるABS、インジェクター、コモンレール、ポンプハウジングやその他の各種精密加工部品を洗浄対象に、5軸のNC制御と斬新なワーク治具機構で、主に機械加工後の深穴・盲穴・回路穴などに発生する加工バリを高圧(30MPa〜)で精密に狙い洗浄する。
 搭載の高圧ポンプは、森合精機グループ企業のトクピ製作所(本社=大阪府八尾市)から調達。これにより、最適なコストパフォーマンスとイン・タイムに信頼性の高い高圧洗浄システムの構築が可能となった。
 標準的な価格は2,850万円。既に2台の納入実績を得て、現在ユーザーにて順調に稼働している。
 同社は、エンジン・ミッション・油圧部品などの機械加工後の部品洗浄で、これまで主に自動車業界に低圧の部品洗浄機を中心に国内外で多くの納入実績を有する、部品洗浄機のトップメーカー。今回、高圧NC洗浄機に積極的に参入することにより、低圧から高圧までのすべてをカバーする洗浄機を揃えたことで、これまで以上に国内外ユーザーの様々な要望に応えることができるとしている。

工場、作業現場のプロツールカタログ
約15万5,000アイテム・1,101メーカーに掲載拡大
トラスコ中山 オレンジブック2011発刊

 機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本店=大阪市西区)は、商品総合カタログ「モノづくり大辞典 オレンジブック2011」を11月末に発刊した。
 2011年版の同カタログは、掲載アイテム・メーカー数共に昨年より拡大、またユーザーにとって「使いやすく」「選びやすく」「買いやすい」カタログとするために、商品カテゴリ毎の作業現場イラストや比較一覧表の充実、省エネマークの追加などの工夫が施されている。さらに「すぐ欲しい」の現場ニーズに応えるため、全掲載アイテム約15万5,000アイテム中88%の約13万7,000アイテムは、同社が在庫として保有する、即納可能商品となっている。
【概 要】
 〜より「使いやすく」「選びやすく」「買いやすい」カタログに〜
▽発行部数=約30万部/年
▽ページ数=約6,800ページ(昨年6,000ページ)@工具編A消耗品・設備編、イチオシカタログ
▽掲載アイテム=約15万5,000アイテム(昨年約13万7,000アイテム)
▽掲載メーカー=1,101社(昨年1,051社)、うち新規掲載メーカーは62社
【特 長】
・切削工具の即納可能品が48,000アイテムに増加した(昨年43,000アイテム)。
・商品仕様を一覧比較できるインデックスを18カテゴリに設置拡大した(昨年12カテゴリ)。
・作業現場をイラスト化し、カテゴリに含まれる商品を分かりやすく、探しやすくなった。
・空圧用品、環境改善用品のカテゴリに省エネマークを表示し、環境に優しい商品を探しやすくなった。
・修理工房「直治郎」サービスに、充電式バッテリーの再生・カートリッジ純水器のイオン交換樹脂再生・防じんマスク用ろ過材の洗浄の3つのリユースサービスを追加した。
・ユーザーにあった商品づくりのサポートとして、別作品のお問い合わせページを増加した。
・工具編の巻頭に総合品番索引を追加。総合品名索引と合わせての使用で、より探しやすくなった。

カタログ掲載外につき特別価格で大放出!
数量限定!66%OFF
防錆用品のお買得セール実施

 トラスコ中山では、プライベート・ブランド製品である、防錆用品シリーズのゼラスト静電・防錆シールド、防錆ブラックスコヤの数量限定セールを実施。
 これらの製品は、同社が発行する製品カタログ掲載外であるために、特別価格による提供となる。詳細は、モノづくり検索サイト「オレンジブック.Com」にて配信中。
■ゼラスト静電・防錆シールド
 袋状で製品を入れるだけで防錆できるので、電子部品や電子部品実装のプリント基板の輸送保管等に適している。抵抗レベルの維持は半永久的、防錆については包装の密閉仕様により1年以上の防錆が可能。
 ▽品番THZ1020(幅100mm×長さ200mm×厚み0.07mm)が定価3,150円を1,080円、現定数60袋。
 ▽品番THZ2035(幅200mm×長さ350mm×厚み0.07mm)が定価9,975円を3,421円、現定数70袋。
 ▽品番THZ3550(幅350mm×長さ500mm×厚み0.07mm)が定価12,338円を4,230円、現定数25袋。
 ▽品番THZ4560(幅450mm×長さ600mm×厚み0.07mm)が定価18,900円を6,481円、現定数10袋。
■防錆ブラックスコヤ
 さしがねに比べ、耐久性があり、精度のくるいがない。
 ▽品番9045B500(棹長500mm、台長170mm)定価4,893円を1,678円、限定90個。

組合員と家族78名が参加
寺本愛海さんが優勝
ナゴヤ西部機械協組 第20回ボウリング大会

 ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=近藤和夫氏・近藤金属工業社長)の「第20回組合親睦ボウリング大会」が11月12日午後7時より、愛知県西春日井郡豊山町のわくわくボウルで開催され、組合員企業九社から26チーム・78名が参加して親睦を深めた。
 当日は定刻前に全員が集合し、宮木理事(宮木製作所社長)からルール説明があった後、近藤理事長の始球式でゲームスタート。2ゲームを行い日頃の腕前を競った結果、寺本愛海さん11歳(島内製作所)が448ピン(ハンディキャップ含む)で見事優勝、団体戦ではコサカ精工Dチームが優勝を果たした。
 ゲーム終了後は、ボウリング場一階の頤和園・小牧店に会場を移して表彰式が行われた。
 冒頭、近藤理事長が「お仕事でお疲れのところ、第20回ナゴヤ西部機械協同組合親睦ボウリング大会にご参加いただきまして、厚く御礼申し上げます。リーマン・ショック以来、この2年間厳しい状況が続いております。当組合も段々組合員数が減少しておりますが、年1度のボウリングは引き続き実施して行きたいと存じますので、今後とも皆さんのご協力、ご参加をよろしくお願いいたします」と挨拶。続いて成績発表と各賞の贈呈が行われた。
 上位入賞は次の通り(敬称略)。
【個 人】
▽優 勝=寺本愛海(島内製作所)448ピン
▽第2位=清水雄路(コサカ精工)422ピン
▽第3位=谷本秀樹(コサカ精工)395ピン
▽第4位=井上明(コサカ精工)392ピン
▽第5位=伊藤慎二(コサカ精工)389ピン
【団 体】
▽優 勝=コサカ精工Dチーム1158ピン
▽第2位=コサカ精工Bチーム1086ピン
▽第3位=島内製作所Eチーム999ピン
▽第4位=コサカ精工Cチーム897ピン
▽第5位=加藤製作所Bチーム847ピン
【ハイゲーム賞】
▽清水雄路219ピン(スクラッチ)
【レディース賞】
▽寺本愛海(島内製作所)448ピン
 なお、団体戦上位2チームを主力としたメンバーが、11月28日に岡崎のサンボウルで開催される愛知県鉄工連合会ボウリング大会に出場する。

フリーサイト検索アイテムを
30万アイテムにまで拡大
トラスコ中山 オレンジブック.Com

 トラスコ中山は、来年1月にインターネット商品検索サイト「オレンジブック.Com」フリーサイト(http://www.orange-book.com)の検索可能アイテム数を、30万アイテムまで拡大する予定と発表。将来的には、80万アイテムまで拡大を予定しており、プロツールの検索でユーザーの利便性は格段に向上することになる。
 「オレンジブック」は、1964年に総合カタログ「中山商報」として創刊され、今日では、年間30万部以上の発刊部数を誇り、国内製造業の工場用副資材(プロツール)の調達に最も利用されるカタログに成長した。
 その後、インターネットによる商品検索という時代の要請に応えるため、2006年6月、販売店に限定した「オレンジブック.Com(会員制)」をスタートさせた。モノづくり現場における商品調達のさらなる利便性向上のため、2010年1月18日フリーサイトとして13万7,000アイテムを一般公開し、11月2日時点では19万2,700アイテムにまで検索可能アイテム数を拡大している。
 オレンジブック.Comの特徴としては、メーカーカタログ、MSDS(製品安全データーシート)、図面、含有化学物質調査票などの詳細情報のほか、展示会情報、モデルチェンジ、価格改定、新製品、人気アクセスランキングなど最新情報も網羅している。

Bゾーンユアサ商事
Aゾーン東陽が優勝
愛機工 第70回親善野球大会

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の第70回親善野球大会の優勝戦が11月20日、名古屋市港区の稲永公園野球場で行われた。試合は午前9時より、同野球場のC面とD面を使用してA・B両ゾーン同時に開始された。
 Aゾーン優勝戦、東陽対太田廣の試合は、両チームランナーは出すが、堅い守りで点数を許さず息詰まる展開を見せた。しかし、5回裏に太田廣が1点を先制すると、すぐさま東陽も6回表に2点を取り逆転。そのまま東陽が逃げ切り優勝を果たした。
東 陽0000020=2
太田廣0000100=1
 Bゾーン優勝戦、ユアサ商事対サカエの試合は、ユアサ商事が初回に5点を取りそのまま主導権を握るかと思われたが、サカエもすぐさま反撃し5点を取り同点に。荒れた試合が予想されたが、その後は両投手とも立ち直り1点を争う好ゲームに。迎えた7回最終回の表にユアサが一挙5点を挙げ再びリード、サカエの反撃を零点に抑えて優勝の栄冠を手にした。
ユアサ5000005=10
サカエ5000000=5
 試合終了後は梅村理事(梅村本店社長)の司会進行で表彰式が行われ、冒頭、六浦大会委員長(六浦本店社長)が「優勝されましたAゾーンの東陽チーム、Bゾーンのユアサ商事チーム、おめでとうございます。本年度、組合の野球は70回大会を迎えております。Aゾーン16六チーム、Bゾーン22チームが参加して、桜の咲く4月から本日まで約8カ月間、熱戦を繰り広げていただきました。大変お疲れ様でした。今年は特に暑い年で大変ご苦労されたと思いますが、親睦を図られたことと存じます。運営に当たりましては、軟式野球連盟の皆様、組合役員の皆様、青年部の皆様に長期間ご協力を賜りまして、この場を借りて厚く御礼申し上げます。来年度第71回大会におきましても、今年同様のご協力を賜りますようにお願いをさせていただきます」と挨拶。
 続いて、両ゾーンの優勝、準優勝チームに理事長、愛知県知事、名古屋市長等からの賞状や優勝旗、トロフィーが贈呈された。また、優勝戦で活躍した選手に個人賞が贈られた。
 個人賞は次の通り。
《Aゾーン》
●最高殊勲選手=鳥居選手(東陽)
●打撃賞=和田選手(東陽)
●敢闘賞=麦倉選手(太田廣)
《Bゾーン》
●最高殊勲選手=馬場選手(ユアサ商事)
●打撃賞=日野選手(ユアサ商事)
●敢闘賞=酒井選手(サカエ)


2010年12月19日(日) 2404号
次回全国大会は2013年愛知で
MECT組合分順調にスタート
愛機工 12月理事会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は12月7日午後4時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において12月理事会を開催した。理事会では、1月13日開催の新年会に既に300名の申し込みがあり最終的に350名ぐらいの規模での開催が見込まれると報告されたほか、次回の全機工連全国大会が2013年に愛知で開かれることや、メカトロテック・ジャパン2011(MECT2011)の出展申込状況などが報告された。
 冒頭、野田理事長が「12月に入り今年も残りわずかとなりました。今年がどんな年だったか、まだ総括する時期ではないのですが、押し並べて言うと、昨年の地獄のような状況からは少し抜け出して来ているのではないかと思っております。ここに来て少し頭打ちのところがあって、先々心配ですが、残り2週間ほど頑張って良い年が迎えられたらと思っております」と挨拶。さらに「JIMTOFが終わり、我々のMECTが本格的に始まっております。出品予定のメーカー様に年末年始、色々な機会でお目にかかることが多いのではないかと存じますので、MECTへの出展を促すようにお願いいたします」と協力を求めた。
 引き続いて、各議案の審議が行われた。
 〈第1号議案〉会員の増強活動の件は、小原歯車工業名古屋営業所(名古屋市名東区)の賛助会員加入について現在折衝中であると報告された。
 〈第2号議案〉MECT展受付状況は、伊藤実行委員長(組合副理事長、春日鋼機社長)より報告された。12月1日現在の組合関係出展者は26社96小間。申込状況としては、前回展(2009年)を除き従来と同様なペースとみられる(従来は12月末日で約100小間程度)。主要な出展者となる切削工具メーカーの申し込みは未だ一部に限られているが、概ね出展の意向を伺っていると報告した。一方、ニュースダイジェスト社関係の工作機械メーカーの状況は一社(グループで70小間)に留まっているが、毎回申し込みは遅く出展規模は定かでないが3月〜4月に集中するとみられる。
 また、過去に出展経験のない中小企業を対象にした中小企業支援ブースを安価で受け付けており対象企業があれば紹介してほしいと要請。次回実行委員会は、出展小間の目安がつく来年三月を予定しているが、申し込みの状況により順次開催する。
 〈第3号議案〉第70回親善野球大会については、六浦福利厚生部長(六浦本店社長)より報告があった。優勝戦を11月20日、稲永公園野球場において開催した。Aゾーンでは東陽対太田廣、Bゾーンはユアサ商事対サカエの試合を行い、東陽とユアサ商事がそれぞれ優勝を飾った。東陽8年振り、ユアサ商事は初優勝。試合終了後は表彰式が行われ大会を終了した。なお野球反省会を11月25日に開催した。
 次回大会に関しては、来年2月に参加募集を開始し3月18日にキャプテン会議を開催する。
 〈第4号議案〉社員戦力化事業については、林実行委員長(広島商事社長)より報告された。
 @雇用環境に関わるアンケート調査(回答率38%)は、調査報告書を年内に発行し会員に配布する。事業継承アンケートはまとめ作業を行っている。
 A事業主・管理者セミナー「雇用に関わるトラブルの対応策」を10月5日、理事会終了後に開催した。受講者43名。解雇によるトラブルや未払残業請求、サービス残業の対処等を提言した。また、アンケート集計で課題となった項目についても分析し説明した。講師は、アンケート集計を依頼した豊島維大氏。
 Bツール・エンジニアスクールが11月19日〜21日の3日間、岐阜ポリテクセンターを会場に開催された。受講者23名。実施要項は従来同様、座学1日、実習2日間。講師はMTR及びポリテクセンター指導員。例年、受講者の評価は高いが、講師料などの経費が高騰しており実施要項の見直しが必要となる。また、会場を岐阜の土岐からポリテクセンター中部(小牧)に変更することも検討する。
 C経済講演会「どうなる円高、日本企業のゆくえ」を同理事会終了後の午後5時30分より行う。講師に経済アナリストの小田切尚登(オダギリナオト)氏を迎え、現在、国内で懸念されている円高をはじめ世界経済の動向を背景に日本企業(経済)の動向を探る。
 D社員教育事業として「若手社員研修」を来年1月〜2月の5日間開催する。若手社員を対象にした機械工具の基礎知識を学ぶセミナー。同セミナーは、大阪組合が発行した教材を基に行われ、講師を組合関係者に依頼する。
 E次年度社員教育事業計画は新入社員研修、若手社員研修など。
 〈第5号議案〉全機工連大阪大会(全国大会)報告は、野田理事長より行われた。大阪大会は10月22日、太閤園において「機械器具卸商の事業システム“過去・現在そして未来への提言”」をテーマに開催された。大会出席者約560名、うち愛知組合から23名が出席。大阪大会で発表された全機工連全国大会要項及び事業は次の通り。
 これまでは東京・大阪・京都・愛知の各組合が主幹となり隔年で設営していたが次回大会以降の幹事を京都組合が辞退したため、今後は3組合が3年毎の輪番で設営に当たる。次回は2013年愛知大会。組織については、従来の主要事業である「全国大会」「ブロック会議」と「機エメイト推進委員会」「かいほう編集委員会」のうち2つの委員会を、各々@「IT・情報委員会」A「広報委員会」に改組し、新たにB「人材育成・開拓委員会」を設置、活性化を図る。この3つの委員会を東京、大阪、愛知の各ブロックが担当し、テーマを定め研究、実践して全機工連総会、全国大会等で成果を発表する。愛知(中部ブロック)は、Bの人材育成委員会を担当する予定。事業の推進については、今後の常任理事会、総会で具体化する。
 愛知大会については、今後、全機工連の主旨に基づき組織編成など構想を検討するが具体的な取り組みは2011年度より開始する。「まずは準備委員会を設立したい」と野田理事長。また、人材育成委員会の委員長を愛知から選出する予定。
 〈第6号議案〉部会報告。
【総務部】組合の運営、組合員増強に努める。
【情報部】組合報秋号を12月に発送した。景況調査を来年1月に実施する。【経営対策部】社員戦力化事業に傾注する。次年度教育事業の計画。第7回実行委員会を12月下旬に開催する予定。【事業部】当面はMECT展に集中する。理事各位においては、日頃から取引先メーカーや卸商社に出展要請をお願いしたい。また、新たな事業収入においては、リースの取次事業、保険事業を調査、企画している。但しこれらの事業は未だ提案の段階で内容、実態等を調査し具体化する予定。【青年部】忘年会を12月9日に開催する。日帰リバスツアーは2月5日実施予定。【福利厚生部】部会を今月下旬に開き、野球大会など次年度事業を検討する。
 〈第7号議案〉2011年組合新年会予告は、担当の南支部・森支部長(森哲社長)より行われ、1月13日に「ANAクラウンプラザホテル グランコート名古屋」7階で開催、開会は午後6時30分(受付開始同六時)、12月6日現在出席約300名(想定350名)と伝えられた。
 その他、事務局より年末年始の休業と次回理事会の日程が伝えられた。年末年始休業は12月29日から1月4日まで。次回理事会は2月8日とし、当日はセミナーと理事懇親会を予定している。

年度後半の事業について審議
1月7日新年賀詞交歓会
三重県管工機材商協組 第2回理事会開催

 三重県管工機材商組合(理事長=大戸純夫氏・大戸社長)では、12月3日午後5時より、三重県松阪市の“松阪フレックスホテル”を会場に「第2回理事会」を開催し、来年の賀詞交歓会を1月7日の
午後4時15分から開催することを決めた他、年度後半の事業について審議し承認した。
 当日審議された議案は次の通り。
▽第1号議案=平成22年度親睦ゴルフ会収支報告の件。
・11月11日に富士OGMエクセレントクラブ伊勢大鷲コースにて、「製販親睦ゴルフ会」を開催した。参加人数は28社、28名。
・優勝=中川清文(タキロン)
・2位=一色克己(一色商会)
・3位=新田裕二(三栄水栓)
・ベスグロ=小山陽一(ヨシタケ)
▽第二号議案=平成23年新年賀詞交歓会の件。
開催日及び会場の件
・日時=平成23年1月7日16時15分開会。
・会場は松阪駅東の“松坂フレックスホテル”三阪「鳳凰の間」
・参加会費は無料。
・当日の来賓には、愛知県管工機材商業協同組合の伊藤理事長を招待することを確認したほか、役割分担(司会進行~中川副理事長〈東晋商事社長〉、中締め=杉山副理事長〈杉山機工社長〉)についても取り決めた。▽第3号議案=会員動向の件。
・入会会員として、賛助会員にアカギが7月22日付で入会した。退会会員として、正会員のヤマトガワが9月30日をもって退会となった。

新年賀詞交歓会は1月21日
最新の名古屋市政を研修
名古屋水栓販売協会 11月定期例会

 名古屋水栓販売協会(理事長=土方隆氏・東洋物産社長)は、11月24日午後6時より、名古屋市昭和区の萩乃茶屋において「11月定例会」を開催し、例会を利用して、名古屋市議会議員で自由民主党所属の藤沢忠将氏を招いての名古屋市政報告会を研修した。
 また、新年賀詞交歓会は来年1月21日の午後6時から、名古屋市中区にある“モンゴルレストランシンキローで開催することが決定した。
 名古屋市政報告会で藤沢氏は旬の話題である「リコール」、「減税」、「議員報酬」について解説をした。
 この日は、名古屋市選挙管理委員会によって、河村たかし市長が主導する市議会解散請求(リコール)の署名審査の結果が法定署名数に達せず不成立になったと発表された。(現時点では、河村氏の支援団体が無効となった署名について意義申し立てを選挙管理委員会に申請し審査中)
 市長の支援団体は議会解散の是非を問う計46万5,602人分のリコール署名を集めたが有効署名数は35万3,791人分と発表され、解散に必要な36万人分を1万2,000人程下回った。
「リコール(市議会解散請求)について」
 リコール不成立となった。民意はリコールを求めていないということになったが、35万人がリコールを求めている結果について我々は重く受け止めるべき。
 自民党市議団としては、もしリコールが成立し、住民投票となった場合には5億円近い税金の投入が必要なので、
自主的に解散し、そのお金を少しでも他の施策に使って欲しいと先週決めたところ。
「減税について」
 減税は今年から実行されている。減税そのものに反対ではないが、そのことにより、1年で220億円足りなくなる。来年も行うと、500億円。財源については、議論しつくされていない。市民サービスの削減や、市債を発行して賄うのではという懸念がある。市長は行政改革を実行して不足分を補うといっているが、まず一年実行し、恒久減税に賛成するかは様子見である。
 この一年議会は市長の掲げる「市民税20%の恒久化」と「議員報酬の半減」ばかりに議論が注がれており、自民党市議団は、開会中の11月定例会で@必要な教育や福祉のカットは行わない。A減税の為の市債発行(借金)はしないB必要な税収入が確保できるという3点が確認できれば、市長案である恒久減税に賛成する。(12月8日時点で、市民税10%の恒久化案は本会議では賛成少数で否決された。)
「議員報酬の半減について」
 現在市会議員の給料は月額2割カットで月79万円の額面報酬。79万円から税金や市議団への応分負担や党費を払うと、銀行口座に振り込まれる額は47万円位。入りも多いが冠婚葬祭や五十カ所以上の忘・新年会など出も多い。退職金も議員はないので、半分になると辛い。これとは別に政務調査費50万円が支払われるが、これは個人事務所に人を一人半置いて、経費を払うと事実上なくなる。
 出席者からは役人の給与を尋ね「民間に近い数字を役人ももらってほしい」や「今までは物価の上昇に伴って、税金を取る幅を増やしてきたが、いつまでもそのようなことをしても集まるお金は限られている。そうしたら、一人ずつに還元するお金はどこが上限、下限かの適正値を決めることにより、我々の税負担はもっと少なくて済むようになるのではないか」という意見が出た。

「節水型トイレ」他登録申請
TOTO 「住宅エコポイント制度」対象拡充

 TOTOは「節水型トイレ」と「高断熱浴槽」を、地球温暖化対策及び経済の活性化を図ることを目的とした政策『住宅エコポイント制度』の対象製品に登録申請した。対象製品に決定した場合、窓の断熱改修または、外壁、屋根・天井または床の断熱改修のエコリフォームと併せて設置を行う場合に、それぞれ2万ポイントが付与される。
※節水型トイレのみ、高断熱浴槽のみでは、ポイント発行の対象とはならない。
 「節水型トイレ」では、業界節水トップクラスである洗浄水量4.8リットルの「ネオレストハイブリッドシリーズ」をはじめとした『GREEN MAX 4・8』のラインナップ他、住宅向主要商品が対象になる予定。
 「高断熱浴槽」では、
住宅向システムバスにセットできる6時間後に2℃しか下がらない浴槽「魔法びん浴槽」や、デザイン性の高い浴槽「スーパーエクセレントバス」4機種などが対象になる予定。
サヤ管ヘッダー工法に便利
「カポリ水栓ボックス」発売
オンダ製作所 黄銅製継手内蔵

 配管資材の総合メーカーオンダ製作所(本社=岐阜県関市、社長=恩田由紀氏)は、サヤ管ヘッダー工法に便利な黄銅製継手を内臓した新製品「カポリ水栓ボックス」を12月1日から販売開始した。
 特長は次の通り。
 @サヤ管ワンタッチ接続=水栓ボックスとサヤ管の接続はサヤ管を差し込むだけのワンタッチ接続。
 Aシンプル設計でお値打ち=ボックスがシンプル設計されているため、お値打ち。
 B様々な場所に取付可能=ボックスは、前面・背面・側面・上面での取付けが可能で、ユニットバス・当木・軽量間仕切り壁・コンクリート壁(埋設)・床等様々な場所に取付けできる。
 価格は仕上げ壁板厚12〜15mm、適合管サイズの樹脂管は10A、サヤ管は22で5,600円から。
 同社は黄銅製品を原料から製品までの一貫生産と、途中工程に発生する切粉等を回収し再度熔解するリサイクルプロダクツシステムを行っており、安価で提供できる。

ITの活用で経営力向上へ
「IT経営気づき研修会」
愛鋲協 中央会と共催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は、11月24日午後1時30分より名古屋駅前のウインクあいちにおいて、愛知県中小企業団体中央会と共催で、「これからIT経営を導入するには!」と題して「平成22年度IT経営気づき研修会 入門編」を開催した。講師にIT経営応援隊の池山昭夫氏(BIB社長)を招聘。組合員ら13名が聴講した。
 講義は、
3章で構成され、約三時間にわたって行われた。主な内容は次の通り。
 第1章「動き出したネット社会」@ネット社会におけるIT利活用A仕事は紙から電子データへBこれからビジネスで必要なことCネット社会に対応した人材の整備。
 第2章「IT経営」@IT経営とはAIT経営のススメ。
 第3章「IT活用事例」@ITでコミュニケーションが変わるAITで営業が変わるBITで取引が変わるC電子申告。
 講義では、実際にITを活用している中小企業の事例を交えて、トップの姿勢や取り組みの重要性などが具体的に分かりやすく説明され、ITを活用して経営課題を解決し、これから10年先に生き残れる体制づくりをして行くことが大切と話された。
 参加者からは、ITは得体の知れないものであったが、この講義を聴いて、自分で出来る範囲からIT化に取り組んでいきたいと思った、などの声が聞かれた。

宇佐見徳秋氏{橋本総業}が優勝
静岡県管工機材商組合 製販親睦ゴルフ会開催

静岡県管工機材商業組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、12月3日に「製販親睦ゴルフ会」を静岡県島田市の“静岡カントリー島田ゴルフコース”を会場に開催し、正会員はじめ賛助会員等37名が参加して平素の腕前を競った結果、正会員の橋本総業の宇佐見徳秋氏がネット71.8で見事優勝を飾った。
 当日は、参加者全員集合時間前に集合し、伊藤理事長の挨拶の後、アウト、インに分かれて一組より順にスタートを切った。
 当日は朝方までの大雨でコンディションは悪く、昼間に回復するも、後半は大雨という中でのゴルフとなった。
 プレイ終了後は表彰式に移り、和やかな雰囲気の中、入賞者にそれぞれ賞品が渡された。
 上位入賞者は次の皆さん。
▽優勝=宇佐見徳秋(橋本総業)N71.8H19.2
▽2位=村松直樹(斎長物産)N72.0H24.0
▽3位=堀池豊(モチヅキ)N72.2H16.8
▽ベスグロ=鈴木誠(山田商工)81
(敬称略)

第14回クリスマス会開催
三重県機械工具商協組 64名参加で賑やかに

 三重県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤紀昌氏・大信工機社長)の「第14回クリスマス会」が、12月4日午後5時30分より、近鉄四日市駅東のJA三重四日市ビルで開催され、正会員並びに賛助会員とその家族ら64名が参加した。
 クリスマス会は門脇福利厚生委員長(門脇商店社長)の司会進行で進められ、挨拶に立った伊藤理事長は出席者にお礼を述べた後、「景気の方は昨年に比べて今年は少しましかなと思っております。
 三重の組合の皆様には申し訳なかったのですが、会費を半額にした分、クリスマス会の会費は頂くことにしました。来年の組合の組織について現在団体中央会に所属しておりますが、経費節減ということもありましてこの会を脱会し、自由な会にしていきたいと考え、執行部で検討しております。来年もクリスマス会ができますように一生懸命頑張って組合発展のために運営していきたいと思います。短い時間ではございますが子供さんや女性の方もたくさん出席頂いておりまして大いに楽しんで下さい」と挨拶。
 その後、乾杯音頭で開宴した。
 会場は子供から大人までわいわいと賑やかな雰囲気で包まれた。
 余興としてジャンケン大会や抽選会で最高潮に盛り上がり、芦川専務理事(タイセー社長)の締めで盛況の内に終了した。

JIMTOF発表の新製品を中心に
“見て・触れて・学んで”
三菱マテリアルツールズ 豊削まつり2010開催

 三菱マテリアルツールズ(社長=滝沢俊夫氏、本社=東京都墨田区横網1-6-1)は11月24日午後4時45分より、名古屋市中区栄のヒルトン名古屋にて「豊削まつり2010」を開催した。この豊削まつりは、今回で17回目の開催を迎える、秋の伝統行事。今年度はJIMTOF2010で発表された新製品を中心に、「見て・触れて・学ぶ」を基調に同社特約店の技術レベル向上を目指す内容で行われた。
 豊削まつりは,三菱マテリアルツールズ中部支店販売二部・石川さんの司会進行で定刻通りに始まり、冒頭、出席者を代表して梅村梅村本店社長が「特約店会の豊削まつりに、代理店という立場ではございますが、ご指名を賜りましたので一言ご挨拶を申し上げます。昨年はリーマン・ショックによる急激な景気後退の中、この伝統ある豊削まつりだけは継続して開催するという三菱様の強い意志で開催していただき、本日こうして17回目を迎えております。三菱様は伝統を大切にする反面、新しい取り組みにも前向きです。先日開催されましたJIMTOF2010の展示ブースでは、これまで取り組んでこられました自動車産業用工具に加えまして、航空機、鉄道、エネルギー、医療といった分野にターゲットを絞り,それぞれの分野に適した工具をテーマ毎に展示し、先を見据えたものでした。また本年4月には、大宮に加工技術センターを設立されました。弊社の社員が研修でおじゃまさせていただき感想を聞きましたところ、とても素晴らしい施設と設備だと申しておりました。私も機会がありましたら是非訪問したいものであります。本日は、その加工技術センターより青木センター長様が、この豊削まつりの会場にお越しいただいております。この後、新製品と加工技術センターについてお話しいただけると聞いております。この伝統ある豊削まつりと加工技術センターとの融合による三菱様の意気込みを、力強く感じているのは私だけではないと思っております。その意気込みに応えるためにも、本日ご列席の特約店様、そして我々代理店メンバーが、豊削まつりのテーマであります『見て・触れて・学ぶ』ことにより、より一層製品知識を高め、明日からの商売に役立てて行かなければならないと思う次第でございます。また、本日の豊削まつりには、第17回目の歴史と先を見据えた内容に感銘を受けた、特約店様、代理店にお集まりをいただいております。ある意味、三菱マテリアルの切削工具ファンの集いだと、私は思っております。この後は、毎年行われております優秀販売員表彰、一押し新製品の紹介、そして展示など、盛りだくさんの内容となっておりますので、皆さん是非、知識や情報を吸収していただきたいと思います。また、明日からの商売におかれましては、この豊削まつりの名に応しく、皆様が三菱の切削工具の種をまいていただき、そして育て、収穫していただきますことをお願いいたします」と挨拶。
 続いて、青木三菱マテリアルツールズ加工技術センター長より、加工技術センターの概要説明と、新製品としてチタン合金加工用カッタ「VFXシリーズ」、ステンレス鋼加工用超硬ソリッドドリル「WSTARドリルシリーズ MMS形」、切れ刃強化形鋳鉄肩削りフライスカッタ「VOX400」、溝入れ旋削工具「GYシリーズ」の追加、マルチクーラントホール付難削材加工用エンドミルシリーズ「CoolStar(クールスター)」、アルミニウム合金加工用カッタ「AXDシリーズ」の紹介が行われた。参加者が実際に製品を手に取りスタッフからの説明を聞くなど、まさに「見て・触れて・学ぶ」を体験
していた。
 優秀販売員表彰では、代理店部門2名、製品部門3名、優秀賞2名、最優秀賞1名を表彰。さらにツールズキャンペーン2010中に行われたMSTARセールスコンテストの上位五名も併せて表彰された。
 受賞者を代表して、最優秀賞の渋谷氏(新栄商會)が「今回、三菱マテリアルツールズ様より最優秀賞をいただき、大変光栄に思っております。誠にありがとうございます。受賞者を代表いたしまして一言挨拶をさせていただきます。私の会社の社訓であります、お客様はもとより、メーカー様、仕入先様を大切にする、をモットーに日夜営業に励んでおります。当社の取り扱いのメインメーカーであります三菱製品は、他社と比べまして群を抜いた製品ラインナップや性能を有しており、付加価値を付けて商品の提供をする顧客満足度の向上に努め拡販いたしております。今回受賞に当たりまして、お客様に他社製品から切り替えていただき、この様に賞を受けましたことを大変うれしく思っております。今後もこの様な営業活動を心掛け、メーカー、代理店、販売店が三位一体となりそれぞれの役割を全うしていくことで、三菱ファンを多く獲得できると思っております。また、自信を持って三菱製品を売れますよう、三菱さんには新たな商品の円滑な供給をお願いいたしまして、販売店を代表して挨拶をさせていただきます。最後になりましたが、メーカーとの間で潤滑な営業をしていただきました代理店様、また我々の活動にご理解をいただきご協力いただきました関係者の皆様に感謝いたします」と謝辞を述べた。
 この後、黒田三菱マテリアルツールズ中部支店販売二部課長が12月から始まるキャンペーンについて紹介。最後に、木村三菱マテリアルツールズ中部支店副支店長より販売二部のメンバー紹介が行われ、終了した。
 会場を移して開かれた懇親会では、十倉三菱マテリアルツールズ常務の発声で乾杯した後、賑やかな雰囲気の中、参加者同士で情報交換をするなどして交流を深めた。また、豪華景品が数多く用意された抽選会も行われ、会場は大いに盛り上がりをみせ、特約店を代表して時津新栄商會社長の「中部地区に1人でも多くの三菱ファンが増えることと、皆様のご会社の発展を祈念します」との言葉に続いて一本締めで会を終了した。

INTEGREXシリーズに注目
JIMTOF2010アンコールフェア
ヤマザキマザック 国内外から3,000名弱来場

 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏・本社=愛知県丹羽郡大口町)は11月29日から12月10日内の11日間、同社美濃加茂製作所と美濃加茂第二製作所にて、「JIMTOF2010アンコールフェア」を開催した。
 今年10月28日から11月2日まで東京ビッグサイトで開かれた第25回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2010)で披露した新製品11機種を含む31機種の工作機械を展示し、二極化する市場ニーズに合わせ、機能を重視した複合加工機のラインナップと、コンパクトでコストパフォーマンスが高い旋盤や立形マシニングセンタのSMARTシリーズを中心に紹介した。
 アンコールフェアでは『DISCOVER MAZAK』をメインテーマとし、より深くマザックを知ってもらうための紹介をした。全ての展示機種は人間工学に基づき、操作性や保守性をより向上させたデザインで統一されている。
 今回は
JIMTOFへ来場できなかった顧客や、製品に興味を持った顧客が、現場の責任者らを連れて来場する場面が多く商談も活発に行われ、フェア前半は欧米、BRICsなどの海外から、後半は国内の顧客合わせて3,000名弱が来場し活況を見せていた。
 展示会で目を引いた製品について聞くと、中国からの来場者は最近の国内人件費高騰の影響から、同社の24時間の無人化システムであるFMSに関心を寄せている。
 一方国内の顧客からは機能を重視した複合加工機INTEGREXシリーズに注目が集まっていた。INTEGREXシリーズは、さまざまなニーズに対応できるよう向上したeシリーズ、高性能を維持しつつパフォーマンスの高いiシリーズ、機能を絞り込みコストパフォーマンス重視のjシリーズの三つにシリーズ化。各機種の生産性の高さや使い勝手、加工精度など確認している様子が見られた。
 また、ワールドテクノロジーセンタ内(美濃加茂)のショールームも全面リニューアルされ、入り口にあるソリューションギャラリーではヤマザキマザックの工作機械を使って機械部品を作り出した最新の工業製品が産業別にわかりやすく展示され、自転車などの一般的で身近な部品から、車椅子などの医療部品、エネルギー産業部品や巨大石油採掘機器の模型などもあり、より身近なところで工作機械が使用されているのを来場者にわかりやすく展示、紹介されている。

レクは2月5日(土)に京都で
「幸せ満載の旅」を計画
愛機工青年部 11月役員会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は11月16日午後7時より、組合事務局において「11月役員会」を開催した。
 足立広報担当幹事(朝日)の司会進行により、次の各議案を審議した。
◆第1号議案=講演会の報告、渡辺講演担当幹事(井高)
 10月19日、講師に大澤幾楊(おおさわ いくよ)氏を招聘し「不況に打ち勝つ!売り上げを作るコミュニケーション」と題して、ウインクあいちで講演会を開催した。参加29名。講演終了後は懇親会も行った。
 収支報告があり、これを承認。アンケート結果は概ね好評であった。
◆第2号議案=忘年会について、遠藤会合担当幹事(理研測範)
 2010愛機工青年部忘年会を12月9日午後7時より「世界の山ちゃん錦店」(名古屋市中区錦)で行う。会費3,000円。
◆第3号議案=レクリエーションについて、蒲レクリエーション担当幹事(岡谷機販)
 来年2月5日に「京都幸せ満載の旅!」と題して京都の日帰りツアーを企画。願いがかなうと評判になっている「鈴虫寺」の見学をはじめ、生八橋づくり体験なども盛り込んでいる。会費は昨年と同額の大人6,000円、子供3,000円。
 開催時期について見直しの意見が出され、今後の検討課題とした。
◆第4号議案=組合野球大会について、近藤野球担当幹事(長村商店)
 第70回組合親善野球大会は残すところ決勝戦のみとなり、11月20日に稲永公園野球場C・D面で行われる。Aゾーン・Bゾーン同時刻の開催。Aは東陽対太田廣、Bはユアサ商事対サカエが対戦する。当日は青年部より6名が手伝いに参加する予定。
 また、11月25日に「旬蔵」(名古屋市中区錦)で行われる反省会への参加も呼び掛けた。
 ◆第5号議案=その他
 熱田支部の講演会が2月に行われる予定で、共催の打診を受けていることが報告された。
 次回役員会を12月9日の忘年会開催前の午後六時より行うことを決めて終了した。

反省会に審判団ら参加
愛機工 
第70回親善野球大会
 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の福利厚生部(部長=六浦康正氏・六浦本店社長)は、11月25日午後7時より名古屋市中区錦の旬蔵にて、第70回組合親善野球大会の反省会を開催した。
 当日は、水谷副理事長(ミズタニ機販社長)、六浦部長(大会委員長)はじめ、大会運営に携わった審判、青年部員、福利厚生担当理事など30名が参加した。
 反省会は長村理事(長村商店社長)の司会進行で、冒頭、六浦部長が「今年は第70回という記念すべき大会でありましたが、長い期間、桜の咲く4月から今月20日の8カ月間、皆さんのご協力を得まして大会が終わりました。Aゾーンでは東陽さんと太田廣さんで決勝戦が行われ、東陽さんが優勝。Bゾーンはユアサ商事さんとサカエさんが戦われ、ユアサ商事さんが優勝されました。今年は異常な気候で大変暑い中、皆さんのご協力を得まして何事もなく無事に終えることができました。本当にありがとうございました。来年も、第71回大会を開催する予定ですので、ご協力の程をよろしくお願いいたします」と挨拶。
 続いて、水谷副理事長が「先日の決勝戦は、接戦でいい試合だったとお聞きいたしました。愛機工組合の野球は審判団の皆様と青年部の皆さん、福利厚生部の皆さん、そして参加する選手のどれが欠けてもできない。本当に長い間お疲れ様でした」と挨拶し、乾杯の音頭をとった。
 参加者は、互いの労をねぎらいながら今大会を振り返り、運営方法について意見を交わしたほか、次回大会への意気込みなども語っていた。

〜貴社の工場環境問題を解決します〜
2010工場環境展in名古屋
予想を上回る来場者で盛況

 工場の環境問題を解決する「2010工場環境展in名古屋」(第7回)が11月11、12の両日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場イベントホールにおいて、主催店32社・出品メーカー84社により開催された。
 開場に先立ち、事務局山善を代表して緒方山善副社長が「第七回目の工場環境展in名古屋を開催する運びとなりました。先般COP10がご当地で開催されましたが、その会場が正にこの場所です。この環境展は13年程前にこの会場で開催したのが始まり。2年振りの開催ですが、出品メーカー様が前回より十社増えて84社、主催店様が32社となりました。皆様のご協力の下、内容もさらに充実してまいりました。地球環境にやさしいメーカー様、主催店様の集まりでございますが、しかしながら我々は商いがあってこそ。最近、中部地区での工場用太陽光発電の引き合いは増えている。もう一つ、オイルミスト対策機器や省エネ型のコンプレッサーの受注が活発になってきていると聞いております。これを機会に、主催店様、メーカー様が一致団結し、そして我々も皆様のご要望を真摯に受け止め、今日、明日の2日間頑張ってまいりたい。主催店の皆様には1人でも多くのご動員をお願いし、そしてご来場いただきましたお客様に対して、メーカーの皆様方には誠心誠意対応していただいて、今回の2010工場環境展in名古屋が主催店様、メーカー様にとって実り多きイベントとなりますように祈念申し上げます」と挨拶し、展示会を開会した。
 今回の展示会は「貴社の工場環境問題を解決します」をテーマに、作業環境改善▽機械加工部品及び容器洗浄▽省エネルギー▽加工液・洗浄液・ドレン処理対策▽減容リサイクル▽クリーン機器静電対策▽セキュリティ▽食品衛生・HACCP関連▽吸着材・ワイパー・清掃用品の分類ごとに最新の技術やシステムが紹介され、各ブースで課題を抱える来場者との真剣なやり取りが多く見られた。
 また、同時開催された「国内クレジット制度の現状と改正省エネ法・温対法への適用」(11日)、「ルーツブロワーによる省エネエアーブロー及びプッシュプル回収機による作業環境改善」(12日)の両セミナーも好評であった。

TACミルシリーズ直角肩削りカッタ
『 Tung Rec 』
(タングレック)
タンガロイ 高精度の壁面加工を可能に

 タンガロイ(社長=上原好人氏、本社=福島県いわき市好間工業団地11-1)は、高精度直角肩削りカッタ「TungRec」(タングレック)の販売を全国で開始した。
 TungRecは、高精度の壁面加工を可能にした直角肩削り用カッタシリーズ。インサートサイズの異なる三タイプ、TungRec07形、11形、18形をラインナップし、幅広い加工状況に対応する。
 TungRecは、ヘリカル切れ刃付きインサートと大きなすくい角の設計により切削抵抗が低く、食いつきでの振動を抑え、スムーズで高精度な加工を実現している。さらにワイパー切れ刃を備えるので、加工底面の粗さも良好。
 インサートには、汎用のMJブレーカ、アルミ用のAJブレーカと、3種類の材種を設定し、鋼、ステンレスから、鋳鉄、アルミ、耐熱鋼など、多種多様な被削材に対応する。
 ホルダは、シャンクタイプとボアタイプを設定。工具径、刃数、全長など幅広い種類の中から、最適なアイテムを選択できる。また、TungRecは肩削り、溝削りだけではなく、ヘリカル穴あけ加工、斜め送りからのポケット加工やキー溝加工など三次元加工も可能な多機能カッタとしての機能も備える。
 これらの優れた性能を備えたインサートと幅広いホルダとの組み合わせにより、TungRecシリーズは、あらゆる被削材、加工形態に対応する高精度カッタとして、生産性の向上に大きく貢献する。
【主な特長】
@低抵抗かつ、スムーズな加工で、優れた壁面精度を実現する高精度直角肩加工用カッタシリーズ。
Aインサートサイズの異なる、TungRec07形、11形、18形の3タイプをシリーズ化。
BTungRec07には、MJ、AJブレーカの他、高送りによる高能率加工が可能な「HJブレーカ」も設定。多刃仕様との併用により、高能率加工を実現。
Cインサート材種には、幅広い被削材に対応する汎用の「AH725」、ステンレス鋼用の第一推奨の「AH140」、アルミ・非鉄金属加工に適した「KS15F」の3材種を設定。
Dシャンクタイプは、工具径φ12mm〜63mmをカバーし、さらに標準刃、多刃、ロングシャンク仕様まで幅広く設定。
Eボアタイプは、工具径φ32mm〜160mmの8種類をラインアップ。
F全てのカッタボディにエアー穴を設置し、ヘリカル加工などの三次元加工でも、切りくずを確実に排出できる。
■標準価格(主な形番)
 〈ボディ〉
 EPO07R020M20・0―05 41,400円(税込み43,470円)
 EPO18R032M32・0―03 40,100円(税込み42,105円)
 TPO07R050M22・0E12 83,000円(税込み87,150円)
 TPO18R080M25・4―07 71,200円(税込み74,760円)
 〈インサート〉
 AOMT070208PDPR―MJ AH725 930円(税込み977円)
 AOMT070208PDPR―HJ AH725 930円(税込み977円)
 AOMT180508PDPR―MJ AH725 1,350円(税込み1,418円)
 〈全アイテム〉
 ボディ50形番、インサート21形番
■販売見込み
 初年度 6,000万円/年間

ものづくり企業応援展開催
山善名古屋 機械設備の据置リースを提案

 山善名古屋営業本部(本部長=森園慎一氏)の機械部は11月18、19の両日、設備導入しやすくしたリースの紹介とその対象設備の実演展示を兼ねた「ものづくり企業応援展」を名古屋市熱田区の名古屋市工業研究所展示場で開催した。流通業者や機械ユーザーら200人が訪れ、予想を上回る来場者で賑わった。
 今回提案した「ものづくり企業応援リース」は、機械を導入後3カ月、6カ月、12カ月の間リースの支払いを据置できるもので、提携リース会社と協力しこのほど受付を始めた。対象となる工作機械は大阪機工、滝澤鉄工所、山崎技研の3メーカー製のマシニングセンタや旋盤、フライス盤などの売れ筋機。
 また、会期中に併せて開催された「電気自動車時代のリスクとチャンス」と題したセミナー(講師=宮内洋宜日本総合研究所創発戦略センター研究員・理学博士)も好評を博した。

「中小企業向けEDI・基幹 
 システム利用促進セミナー」
中部経産局主催 八幡ねじが事例紹介

 経済産業省中部経済産業局が主催する「中小企業向けEDI・基幹システム利用促進セミナー」が11月15日刈谷会場(刈谷市産業振興センター)、16日名古屋会場(ウインクあいち)でそれぞれ開催され、製造業・卸売業の中小規模事業者、システム開発事業者、ITコーディネーターなどが参加した。
 中部経済産業局では、次世代自動車関連を中心とした中小規模企業のIT経営の促進による競争力強化を目的に、中小規模企業が利用し易く廉価な基幹システム(受注、在庫管理、生産管理、経理処理など)について、課題や利用促進に向けた取組方向を調査検討している。
 今回のセミナーでは、中小規模事業者における先行事例の紹介とともに、EDIに関する業界最新動向や、中部地域での新たなEDIの方向に関する検討状況について紹介され、クラウド/SaaS時代への対応を目指す中小企業におけるEDI・基幹システム利用の方向が提案された。
 はじめに、次世代EDI推進協議会(JEDIC)事務局の村田雅俊氏が「中小企業におけるビジネスインフラへの取組み」と題して最新動向を紹介。
 続く先行事例紹介では八幡ねじシステム統括部長の山田茂之氏がクラウドコンピューティングによるEDI・基幹システム「物流改革プラン」について発表した。物流改革プランは、SaaS型自動受発注・販売・調達・生産の総合パッケージであるだけでなく、物流に係わる運用支援サービスを含めたトータルソリューションで、低コスト、容易な利活用、柔軟な適合性などが特長。
 また、小島プレス工業物流改善グループの菅野修一氏は、自動車部品業界から一般製造業までをカバーするSaaS型業界共通EDI「グリーンEDI」について紹介した。
 最後に、中小規模企業の経営基盤強化のためのEDI・基幹業務システムサービスの提供可能性調査委員会より調査検討状況の中間報告が行われた。

仕入先に感謝を込めて
服部商会 
百楽で忘年会
 機械・工具の総合商社服部商会(社長=服部嘉高氏、本社=愛知県津島市百島町三正六歩)は、11月19日午後7時より名古屋駅前の北京料理「百楽」において、同社の仕入先70名と社員が参加して忘年会を開催した。
 若林氏の司会進行のもと、冒頭の挨拶で服部利一郎会長は「金曜日のお忙しいところ、全員定刻にご出席いただきありがとうございます。日頃から服部商会を盛り上げていただいている皆様で、本当に感謝申し上げます。景気は厳しい状況が続いておりますが、どうにか服部商会もトンネルを抜けかけたように感じております。二年ぶりの開催となりましたが、本日はお楽しみいただけたらと思います」。続けて「本日11月19日の大安の日に、司会の若林に女の子が生まれました。本当におめでとう」と披露した。
 メーカーを代表して木村三菱マテリアルツールズ中部支店副支店長が「今年一年間、服部商会の皆様には我々メーカーの商品の拡販にご尽力を賜り厚く御礼申し上げます。忘年会が11月19日に行われるということは、トンネルを潜り抜けて、既に来年のことを考えようかという勢いの表れで、服部商会様が益々繁栄されますことを本当にうれしく思っております」と挨拶。
 続いて商社を代表して川端山善名古屋営業本部工具部長が「服部商会様と共に、来年もベストパートナーとして頑張って行きたい」と述べ力強く乾杯の音頭をとった。
 出席者は和やかに歓談して親睦を深め、最後に服部社長が「本日は、70名の方々にご参加いただきまして、ありがとうございます。昨年は色々な状況から忘年会を開催することができませんでした。本日このような場を作ることができ、社員一同、仕入先の皆様の応援があってこそできたことと感謝申し上げます。ありがとうございます。これから年末にかけて色々セールなどもございますのでご協力をお願いします。さらには来年も今年以上のご支援ご協力をお願いいたします。来年こそは皆様と共に成長して参りたいと存じます」と礼の言葉を述べ、一本締めで終了した。

“未来の計測が、現実の計測になる”
計測ソリューション展in東海
ミツトヨ JIMTOF出展製品を展示

 精密測定機器の総合メーカー、ミツトヨは11月24、25の両日、同社東海営業サービスセンタ(愛知県安城市住吉町)で「ミツトヨ計測ソリューション展in東海」を開催し、過日行われたJIMTOF2010(第25回日本国際工作機械見本市)に出品した最新の測定機器や参考出品した開発中の機器などを展示紹介した。
 会場には、座標測定機、形状測定機、画像測定機、光学測定機、試験・計測機器、精密センサ、測定工具、測定基準器、計測データ管理といった、大型測定機器から小型の工具までが一堂に展示され、中でも今後の発表が待たれる、サブミクロン測定を可能にする最小表示量0.1μmの測定工具や、高精度・高速・フレキシブルな小形CNC測定ヘッドなどの参考出品に注目が集まっていた。
 また、会期中は午後から技術セミナーとして、24日に「測定工具の正しい取扱いと保守」「高精度画像測定と微細3D形状計測を高度に融合!」、25日に「表面粗さ測定機の規格動向」「非接触測定の動向と事例紹介」と題したセミナーが予定されていたが、受講希望者が殺到したため、両日とも午前中に1コマずつ急遽追加し、延べ390名が聴講した。

秋晴れのもとプレー
世古 優氏( 宝商会)優勝
東海イゲタロイ会 第12回ゴルフコンペ

 東海イゲタロイ会(会長=伊藤照之氏・伊藤信産業会長)は11月20日、岐阜県可児郡御嵩町のレイクグリーンゴルフ倶楽部において「第12回東海イゲタロイ会ゴルフコンペ」を開催し、販売店、代理店、住友電気工業より10組40名が参加して秋晴れの絶好のゴルフ日和のもとプレーを楽しんだ。その結果、世古優氏(宝商会)がネット69の好スコアーで優勝を果たした。
 プレー終了後、成績発表に先立ち、倉阪住友電気工業専務が「大勢の方にご参加いただきまして、ありがとうございます。日頃はイゲタロイ製品、ダイヤ製品、また住友電工製品の拡販に格別のご尽力をいただいておりますことを御礼申し上げます。今後も住友電工としましては新しい技術に伴う製品をどんどん出してまいりますのでよろしくお願いいたします」と挨拶。
 表彰式では、各賞受賞者に賞品が授与された。
 【上位入賞者】(敬称略)
 ▽優 勝=世古優N69.0H12.0(宝商会)
 ▽準優勝=鈴置一仁N70.0H6.0(大豊商会)
 ▽第3位=世古雅人N71.2H10.8(三葉利工具)
 ▽第4位=服部利一郎N71.02H16.8(服部商会)
 ▽第5位=大橋正好N73.0H24.0(エースツール)
 ▽ベストグロス=鈴置一仁76

DIJET新製品紹介
 ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市平野区加美東2-1-18)の12月1日発売の新製品、「QMミル MPM形」「Sヘッド SMSA形」「3枚刃スーパーワンカット DV―SOCS3形」を紹介する。
小径刃先交換式エンドミル
QMミル 
MPM形
 「QMミル MPM形」は、小径刃先交換式工具の多刃化による高能率加工と低抵抗刃形による難削材攻略、そして頑固一徹とのコラボによる振動フリーと長寿命化をコンセプトに開発された。
 主な特長は次の通り。
 @多刃仕様のため高速送りが可能(一般鋼の加工においてテーブル送り10mの加工にも対応)。
 A仕上にまで対応できる高精度な本体。
 B三次元形状の低抵抗形のチップを採用(高送り用、高送り用強化型、肩削り用)し、切れ味に優れ難削材といわれる耐熱合金、チタン合金加工にまで幅広く対応。
 Cφ10からφ32の全サイズで内部給油加工が可能。
 DGボディ採用で高剛性。
 Eチップ材種は、一般鋼から鋳鉄、焼き入れ鋼、耐熱合金にまで幅広く対応するJC5118と、ステンレス鋼、チタン合金用のJC8050をラインナップ。
 主用途は、炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、焼き入れ鋼、鋳鉄、ステンレス鋼、耐熱合金、チタン合金の平面・ポケット、肩削り、ヘリカル、曲面、溝削り加工など。
 φ10(2枚刃)〜φ32(8枚刃)のサイズを取り揃え、販売価格は、本体19,000円(φ10)〜55,000円(φ32)、チップが740円。

オール超硬ソリッドモジュラーヘッド
Sヘッド SMSA形

 「Sヘッド SMSA形」は、オール超硬シャンク「頑固一徹」にセット可能なソリッド多刃モジュラーヘッドで、防振性の向上・大径エンドミルのコスト削減・材料削減による環境対策・ヘッド交換の多種活用を実現する。
 主な特長は次の通り。
 @八枚刃多刃仕様
により底面加工・側面加工において高精度・高能率な仕上加工が可能。
 Aネジレ角45度、すくい角3度のポジ刃形採用で、切れ味に優れる。
 Bリードを加えた曲面すくい面を有する独自のラジアス形状を採用(R1以上)。
 C切りくず排出性に優れた広い底刃ギャッシュポケットにより、スムーズに切りくずが排出でき、ランピング加工等同時多軸による仕上加工が可能。
 D耐熱合金・Ti合金等の熱伝導率の低い材料加工時の発熱量を抑え、高速回転・長寿命を実現。
 E研削による高剛性ネジ採用で、振れ精度0.015mm以下の取り付け精度が繰り返して得られる。
 Fセンタースルーでの内部給油により底刃を利用した加工時においても長寿命を実現。
 主用途は、炭素鋼、プリハードン鋼、ステンレス鋼、耐熱合金、チタン合金、アルミ合金の底面・側面仕上加工など。
 φ16、φ20、φ25、φ30、φ32のR0.5、R1、R2、R3をサイズ展開。販売価格は23,200円(φ16)〜50,800円(φ32)。

3枚刃スーパーワンカット
DV―SOCS3形

 多機能ソリッドエンドミル「スーパーワンカットエンドミル」に3枚刃タイプを新たにラインナップ。突っ込み加工にも対応できる高性能ソリッドエンドミルとして開発された。
 「3枚刃スーパーワンカット DV―SOCS3形」の主な特長は次の通り。
 @突っ込み加工が可能な中心刃形状の採用で、突っ込み加工から溝加工までを1本の工具でこなせる。
 A従来のスーパーワンカット同様の独創的な溝形状と45度の強ねじれ採用により、溝加工においても抜群の切りくず排出性を実現。
 BPVDコーティング材種「バリューコート」採用により耐摩耗性が向上し長寿命。
 主用途は、
炭素鋼、合金鋼、プリハードン鋼、焼き入れ鋼、鋳鉄、ステンレス鋼の突っ込み、肩削り、溝加工など。
 φ3〜φ12のサイズを揃え、販売価格は6,000円(φ3)〜16,000円(φ12)。

第6回「ビジネスフェア
2010」を見学して

 第6回しんきんビジネスマッチング「ビジネスフェア2010」が11月5日に開催され、弊社のスポンサーが出展していると聞いて、初めて会場を訪ねてみた。
 同フェアには東海地区39信用金庫の取引先企業514社が出展し、「ポートメッセなごや」の3号館全館を使用して「エネルギー・環境」から「食品・食材」までの15ゾーンを展開。各社の持つ製品・技術・サービス・システム等が展示、PRされた。
 会期は一日(午前10時〜午後5時)で、午前11時過ぎに会場に到着した時には既に多くの来場者で賑わっていた。会場内では出展者同士が情報交換する姿も多く見られ、異業種交流の場となっていた。
 スポンサーは、「医療・健康・介護・福祉ゾーン」と「モノづくりゾーン【金属・機械】」に出展していたが、共にブースへの来場者も多く生の情報を直接聞けることで手応えを感じていると話していた。
 現在、展示会のあり方を問う声が多く聞かれるが、このような特徴ある商品や技術を持った中小企業が参加できるものが多くあればいいと思うと同時に、もっとPRしていけば更に集客が期待でき、業界の枠を超えた新たなビジネスチャンスを生み出す場として活用されるのではないかと感じた。