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2010年(平成22年)4月
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2010年4月4日(日) 2378号
中部経産局
最近の管内総合経済動向

 中部経済産業局は、3月10日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動について、「一部に厳しさが残るものの、緩やかに持ち直している」とした前月の総括判断を据え置いた。個別の項目では、個人消費の判断を「弱まっているものの、一部に持ち直しの動きがみられる」から「おおむね横ばいとなっている」に7カ月ぶりに上方修正した。先行きについては、世界経済の下振れ、自動車のリコール問題、為替相場の動向、デフレの進行、地域の雇用情勢や中小企業の資金繰りなどについて一層の注視が必要であるとしている。(比較は断りのあるものを除き、平成22年1月の実績値による。)
鉱工業生産・出荷・在庫
生産は、増加傾向となっている。
 鉱工業生産の動向を指数(1月速報)でみると、一般機械工業、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業などが上昇したことから、前月比2.5%増と10カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は23.5%増と2カ月連続の上昇となった。
 出荷は、電子部品・デバイス工業、一般機械工業、プラスチック製品工業などが上昇したことから、前月比0.6%増と3カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は26.5%増と2カ月連続の上昇となった。
 在庫は、電子部品・デバイス工業、石油・石炭製品工業などが上昇したことから、前月比2.3%増と12カ月ぶりの上昇となった。また、前年同月比は17.0%減と12カ月連続の低下となった。
主要業種の動向
◆輸送機械
 輸送機械の生産は、増加傾向となっている。
 乗用車は、新興国向けが順調であることや、国内向け低燃費車が好調であることから、増加傾向となっている。
 自動車部品は、国内完成車向け、国内メーカーの海外現地工場向けが堅調なほか、アジア向けが増加しており、全体でも増加傾向となっている。
 航空機体部品は、航空機体メーカーに増産の動きがみられることから、持ち直しの動きがみられる。
◆一般機械
 一般機械の生産は、持ち直しつつある。
 金属工作機械は、国内向けは低水準で推移しているものの、海外向けに持ち直しの動きがみられ、全体としても持ち直しつつある。
 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けを中心に増加している。
 土木建設機械は、世界的な受注の落ち込みから、低水準で推移している。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、増加傾向となっている。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)で一部情報通信機器向けが順調なことから、増加傾向となっている。
 液晶素子は、テレビ向けが順調であるものの、その他情報通信機器向けで一部に弱い動きがみられることから、増加の動きに一服感がみられる。
◆電気機械
 電気機械の生産は、増加傾向となっている。
 開閉制御装置・機器は、工場ライン向けが引き続き低調であるものの、自動車向け、一般家電向けが好調であることから、増加傾向となっている。
 内燃機関電装品は、自動車向けを中心に増加傾向となっている。
 電動機は、自動車向けや海外向けが順調であることから、増加傾向となっている。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、一時的に減少したものの、緩やかな増加傾向となっている。
 民生用電子機械は、一時的に減少したものの、エコポイント効果により薄型テレビの国内需要が旺盛であることから、全体としては緩やかな増加傾向となっている。
◆金属製品
 金属製品の生産は、持ち直しの動きに足踏みがみられる。
 アルミニウム建材は、建築着工の動きが鈍いことなどから、低水準で推移している。
 ばねは、自動車向けを中心に緩やかに増加している。
 ガス機器は、国内の住宅着工減少による需要の低迷などから、低水準で推移している。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、増加傾向となっている。
 鋼板は、自動車向けや海外向けを中心に増加傾向となっている。
 棒鋼は、民間建築向けを中心に低水準で推移している。
 特殊鋼鋼材は、自動車関連で国内向け、海外向けともに順調であることから、増加傾向となっている。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、増加傾向となっている。
 触媒担体・セラミックフィルタは、国内向け、国内メーカーの海外現地工場向けを中心に増加傾向となっている。
 ガスセンサ素子は、環境対策の高まりなどにより国内外の自動車向けが順調であることから、増加傾向となっている。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、低水準で推移している。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費
 個人消費は、おおむね横ばいとなっている。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、22カ月連続で前年を下回った。百貨店は、消費者の買い控えや低価格志向が続いていること、セール期間を前月に前倒しした影響などから、26カ月連続で前年を下回り、スーパーは、消費者の低価格志向による客単価の下落が定着してきたこと、前月の各種販売促進策強化による需要先取りの反動などから、18カ月連続で前年を下回った。ただし、百貨店は、前年同月比減少幅のおおむね2桁マイナスが続いていたが、2カ月連続で1桁マイナスになっており、減少幅が縮小している。
 コンビニエンスストア販売は、客単価が下落傾向にあることなどから、8カ月連続で前年を下回った。
 乗用車販売は、エコカー補助金などの効果により、低燃費車の販売が好調だったことなどから、普通車が7カ月連続で、小型車が5カ月連続で、軽自動車が2カ月連続で前年を上回り、全体でも6カ月連続で前年を上回った。
 家電販売は、エコポイントの効果で、薄型テレビの販売が好調だったほか、冷蔵庫の買い換え需要が喚起されたことに加え、パソコン等の情報家電が持ち直していることなどから、6カ月連続で前年を上回った。
◆設備投資
 設備投資は、大幅に減少している。
 製造業では、自動車関連をはじめとするほとんどの業種で設備投資計画額が大幅な減少となっている。
 非製造業では、電力などで小幅の増加見込みとなっている。
◆公共投資
 公共投資は、おおむね横ばいとなっている。
◆住宅投資
 住宅投資は、低水準で推移している。
 新設住宅着工戸数をみると、持家が3カ月連続で前年を上回ったものの、貸家が15カ月連続で、分譲が13カ月連続で前年を下回り、全体でも15カ月連続で前年を下回った。
◆輸出
 輸出は、増加傾向となっている。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、2カ月連続で前年を上回った。品目別でみると、「自動車」「自動車の部分品」などが前年を上回った。主要地域(国)別でみると、米国向けが29カ月ぶりに、EU向けが2カ月連続で、アジア向けが3カ月連続で前年を上回った。
◆雇用
 雇用は、労働需給に改善の兆しがみられるものの、厳しい状況が続いている。
 新規求人数は、人材派遣を含むサービス業、卸売・小売業などの業種を中心に30カ月連続で前年を下回った。ただし、製造業では前年を上回ったほか、人材派遣を含むサービス業ではこのところ前年同期比の減少幅が縮小している。
 有効求人倍率は、3カ月連続で横ばいに推移した後、4カ月ぶりに上昇した。
 完全失業率は、改善が続いている。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、2カ月連続で前年を下回った。
 企業倒産は、建設業、卸売業などで前年を下回った。

受注総額は前月を上回る648億円
アジアを中心に外需が牽引
日本工作機械工業会 2月の工作機械受注実績

 日本工作機械工業会がまとめた2010年2月の工作機械受注実績調査報告(確報)によると、2月の受注額は前年同月比217.4%増(約3.2倍)の648億円となり、3カ月連続の増加となった。前月比でも17.6%増と2カ月ぶりに増加し、同会では受注の回復傾向が続いているとして今後の動向に注目している。
 内外需別にみると、内需は、前年同月比134.4%増(約2.3倍)の195億円で3カ月連続のプラス、前月比は23.8%増と2カ月ぶりのプラスとなった。内需総額は、このところ100億円台後半で推移し、2月は200億円に近づいたものの、水準としては依然として低いレベルで推移している。
 内需の業種別受注額は、全11業種のうち、7業種で前月比プラスとなった。前年同月比では1業種のみがマイナスとなっている。主要業種は、「一般機械」が73億円(前年同月比92.4%増・3カ月連続プラス、前月比19.3%増・2カ月ぶりプラス)、「自動車」が64億円(同405.3%増・3カ月連続プラス、同40.5%増・3カ月連続プラス)、「電気・精密」が25億円(同111.2%増・2カ月連続プラス、同23.6%増・3カ月連続プラス)、「航空機・造船・輸送用機械」が9億円(同34.9%増・3カ月連続プラス、同39.5%増・2カ月ぶりプラス)となり、すべての業種で前月比増加を示した。特に自動車向けは、自動車部品向けを中心に伸びが拡大し、2008年10月以来の60億円超えとなった。
 一方の外需は、前年同月比274.5%増(約3.7倍)の453億円となり、4カ月連続で増加した。前月比でも15.1%増と2カ月ぶりのプラスとなった。外需は、これまでと同様、アジアを中心に顕著な伸びを示し、欧米においてもここにきて徐々に回復の様子が見られるようになってきている。
 国・地域別の受注額の推移をみると、主要3極すべてで前月比増加となった。受注額は、アジアが296億円(前年同月比590.1%増〈約6.9倍〉・5カ月連続プラス、前月比13.7%増・2カ月ぶりプラス)となり、このうちその他アジア向けが堅調に増加を示したほか、東アジア向けはこれまでと同様に高水準で推移している。
 欧州は63億円(同93.2%増・2カ月連続プラス、同14.7%増・2カ月ぶりプラス)。受注額は2008年12月以来の60億円超となり、低水準で弱い動きが依然続いているものの、持ち直しの動きが見受けられる。
 北米は86億円(同94.3%増・2カ月連続プラス、同19.4%増・3カ月連続プラス)で、2008年12月以来の80億円台となり、緩やかな回復傾向が続いている。
 主要業種別にみた主要3極の状況は、「自動車」「電気・精密」では、アジアの占める割合が7割を超えている。一方、「航空機・造船・輸送用機械」は欧州・北米で主として航空機分野を中心に受注がみられ、約8割のシェアを占めている。「一般機械」は、アジアが半分以上を占めている。
 2010年1〜2月の受注累計額は、前年同期比203.9%増(約3倍)の1199億円で、昨年の同時期がボトムだったこともあり、伸び率は拡大している。
 このうち内需は前年同期比101.5%増の353億円、外需は同285.6%増の846億円となり、外需比率が70.6%と高水準で推移している。

グループの役員人事
新体制を発表
ハタヤリミテッド 4月1日より

ハタヤリミテッド(名古屋市中区大須4―10―90)では、去る2月22日開催の定時株主総会及び取締役会においてハタヤグループの役員人事を4月1日より、次の通り変更し新体制にて社業の発展に取り組む。
  
▽ハタヤリミテッド取締役会長(ハタヤオーケーエス取締役社長)=足立悠輔
▽ハタヤリミテッド取締役社長(畑屋製作所取締役副社長)=足立憲泰
▽ハタヤリミテッド上席執行役員(営業部長)=山下洋生
▽畑屋製作所取締役会長(松栄興産取締役社長)=足立捷佑
▽畑屋製作所取締役社長=足立紘佑
▽畑屋製作所上席執行役員(生産管理部長)=山田敏
▽畑屋製作所執行役員(開発企画室長)=津崎久和
▽畑屋製作所執行役員(岐阜工場長)=山田智
▽ハタヤオーケーエス執行役員常務=小林玉男
(敬称略)

総受注高 前年同月比 81.6%増の4792億円
プラントは3件で2516億円
日本産業機械工業会 1月の産業機械受注状況

日本産業機械工業会がまとめた平成22年1月の産業機械受注状況によると、1月の総受注高は前年同月比81.6%増の4792億2100万円で、このうち内需は同21.0%減の1637億5400万円、外需は同458.6%増の3154億6700万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比15.5%増、非製造業向けは同25.2%減、官公需向けは同52.2%減、代理店向けは同9.6%減であった。
 内需で増加した機種は、プラスチック加工機械(前年同月比22.7%増)、運搬機械(同43.9%増)、変速機(同5.3%増) 、金属加工機械(同151.5%増)の4機種。減少した機種は、ボイラ・原動機(同36.9%減)、鉱山機械(同37.7%減)、化学機械(同15.2%減)、タンク(同92.1%減)、ポンプ(同13.4%減)、圧縮機(同16.5%減)、送風機(同7.0%減)、その他機械(同43.4%減)の8機種であった。
 一方の外需は、プラント案件が3件あり、その受注高は2515億8400万円だった(前年同月に案件がなかったため比率を計上できず)。
 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比11.2%増)、鉱山機械(同134.4%増)、化学機械(同2438.8%増、約25倍)、プラスチック加工機械(同506.6%増)、圧縮機(同9.1%増)、送風機(同1552.5%増、約16倍)、運搬機械(同205.4%増)、金属加工機械(同13.4%増)、その他機械(同129.3%増)の9機種。減少した機種は、タンク(同38.6%減)、ポンプ(同21.6%減)、変速機(同35.0%減)の3機種であった。
 機種別の動向をみると、@ボイラ・原動機=電力の大幅な減少により前年同月比23.7%減A鉱山機械=鉄鋼の減少により同6.5%減B化学機械(冷凍機械を含む)=外需の大幅な増加により同390.5%増Cタンク=石油・石炭の減少により同88.6%減Dプラスチック加工機械=外需の増加により同202.6%増Eポンプ=官公需、外需の減少により同15.4%減F圧縮機=鉄鋼、官公需、代理店の減少により同5.2%減G送風機=外需の増加により同31.2%増H運搬機械=電力、官公需、外需の増加により同64.7%増I変速機=外需の減少により同6.3%減J金属加工機械=鉄鋼の増加により同128.7%増となった。

輸出契約高は3094億円
前年同月の6倍強に
日本産業機械工業会 1月の産業機械輸出状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成22年1月の産業機械輸出契約状況によると、1月の主要約70社の契約高は前年同月比528.7%増の3094億400万円となった。
 このうちプラント案件は3件で、2515億8400万円(前年同月に案件がなかったため比率を計上できず)。オセアニアで大幅に増加した。
 単体機械は前年同月比17.5%増の578億2000万円だった。
 単体機械を機種別にみると、@ボイラ・原動機=アジア、北アメリカ、アフリカの減少により前年同月比21.7%減A鉱山機械=アジアが増加(前年同月の受注金額がマイナスのため比率を計上できず)B化学機械=アジア、南アメリカが減少(当月の受注金額がマイナスのため比率を計上できず)Cプラスチック加工機械=アジアの増加により同448.5%増D風水力機械=アジア、中東、ヨーロッパの増加により同12.3%増E運搬機械=アジア、北アメリカの増加により同395.1%増F変速機=アジアの減少により同35.6%減G金属加工機械=北アメリカの減少により同9.8%減H冷凍機械=アジア、北米の増加により同9.6%増となった。
 地域別構成比は、オセアニア78.2%、アジア12.6%、ヨーロッパ4.0%、北アメリカ2.2%、ロシア・東欧1.3%、中東1.3%となっている。

機械工業技術の進歩発展に寄与した企業等に
「第8回新機械振興賞」
機械振興協会 受賞候補者募集開始

財団法人機械振興協会(会長=庄山悦彦氏、住所=東京都港区芝公園)は、わが国機械工業の振興のため、「新機械振興賞」事業を実施し、優秀な研究開発を行い、その成果を実用化することによってわが国機械工業技術の進歩発展に著しく寄与した企業・大学・研究機関及び研究開発担当者を表彰している。
 同会では、平成22年度新機械振興賞の受賞候補者を4月1日より、次の要領で募集する。この賞は、従来の表彰制度を整理統合して平成15年度に発足したもので、今回が8回目となる。
1、表彰対象
 独創性、革新性及び経済性に優れた機械工業技術に係る研究開発及びその成果の実用化により、新製品の製造、製品の品質・性能の改善又は生産の合理化に顕著な業績をあげたと認められる企業等及び研究開発担当者とする。
 但し、当該研究開発は、おおむね過去3年以内に成立したものに限る。
2、募集の方法
 機械工業に係る関係団体、地方公共団体、国公立試験研究機関、学会等に募集を依頼し、受賞候補者の推薦を求める。
 受賞候補者の推薦期間は、平成22年4月1日(木)から5月17日(月)必着とする。
3、表彰の方法
 特に優秀と認められるものについて経済産業大臣賞及び中小企業庁長官賞の授与を申請するものとする。その他の受賞者に対し、会長名の賞状を贈呈する。
 受賞する企業等に対し、記念品を贈呈する。
 経済産業大臣賞、中小企業庁長官賞及び機械振興協会会長賞を受賞する研究開発担当者に対し、賞金を贈呈する。賞金の額は、経済産業大臣賞は80万円、中小企業庁長官賞は50万円、機械振興協会会長賞は30万円(研究開発担当者が複数である場合も、これらと同額)とする。
4、選考
 財団法人機械振興協会会長が委嘱する学識経験者より成る審査委員会により行う。
5、受賞者発表
 平成22年12月に発表の予定。
6、後援(予定)
 経済産業省、中小企業庁、(財)JKA、(独)中小企業基盤整備機構、(社)日本機械工業連合会、日本経済新聞社
7、問い合わせ先
 (財)機械振興協会技術研究所技術協力センター賞担当042―475―1168

業務提携なども視野に
独ベルホフと技術交流
日本スプリュー ネジ補強部品で

 工業用ファスナー、スプリューの製造販売を行う日本スプリュー(社長=本道房秀氏、本社=東京都港区新橋5―16―5)は、ドイツの工業用ファスナー大手ベルホフと技術交流契約を結んだ。相互に製品や製造技術に関する情報を交換し、品質の向上をはじめ製品改良などにつなげる。
 ベルホフはドイツで自動車メーカーなどに販路を持つ従業員約2200人の業界大手。名古屋市中村区名駅に日本法人を置く。2月に経営幹部が来日し、契約を交わした。
 ベルホフが注目しているのは、日本スプリューのネジ補強部品(スプリュー・インサート)の主力商品である「スーパースプリュー」の技術など。
 日本スプリューは8月までに本道社長がベルホフを訪問し、工場の生産設備や製造方法を視察し交流のテーマを決めたい考え。
 スーパースプリューは、従来品に比べ引っ張り強度や振動に対する緩み止め効果が高い製品。線材をコイルする際に発生する内部応力による公差を、特殊なひし形異形加工技術により低減した。交流の際は、製造にあたっての技術のポイントを紹介する。
【ベルホフ社について】
 1877年に創業。ドイツ・ビレフェルト市に本社を有し、世界22カ国に営業拠点34カ所(代理店含む)と工場6カ所を備えている。製造拠点は、本国ドイツに2工場、ほかフランス、米国、中国、ブラジルに各1工場。従業員数2200人。業務内容は、主に自動車に使用される留め具、組み立て用部品のファスナーの製造及び技術提供。自動車部品・アルミニウム合金を締結するリベット技術では世界的なシェアを持ち、欧州自動車メーカーでの採用率は高い。総売り上げに占める自動車関連向けは30〜40%、うちドイツメーカー向けに55%。

21年度ボウリング大会
小西氏(NaITO)が優勝
GKC A・Cグランドで開催

岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)は3月12日午後7時より、岐阜市茜部のA・Cグランドで「平成21年度組合員ボウリング大会」を開催した。
 当日は、組合員企業・賛助会員企業より27名が参加。和気あいあいとゲームを楽しみ、会員相互の親睦が図られた。
 2ゲームの結果、小西圭太郎氏(NaITO)が315ピンで見事優勝した。
 プレー終了後、服部理事長が「いつも組合活動にご協力いただき誠にありがとうございます。本日は週末のお忙しいところ、またお仕事でお疲れにも係わらず、年に1度のボウリング大会に多数の方にご参加いただきありがとうございます」と挨拶。表彰式に移り、上位入賞者には賞品と大きな拍手が贈られた。
 上位入賞者は次の通り。
▽優 勝=小西圭太郎(NaITO)315ピン
▽準優勝=徳永和也(徳光)310ピン
▽第3位=坂井1斉(サンコー商事)289ピン
▽第4位=下村修(石田商会)282ピン
▽第5位=市橋明久(市橋商店)272ピン
(敬称略)

21年度ボウリング大会
小西氏(NaITO)が優勝
GKC A・Cグランドで開催

岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)は3月12日午後7時より、岐阜市茜部のA・Cグランドで「平成21年度組合員ボウリング大会」を開催した。
 当日は、組合員企業・賛助会員企業より27名が参加。和気あいあいとゲームを楽しみ、会員相互の親睦が図られた。
 2ゲームの結果、小西圭太郎氏(NaITO)が315ピンで見事優勝した。
 プレー終了後、服部理事長が「いつも組合活動にご協力いただき誠にありがとうございます。本日は週末のお忙しいところ、またお仕事でお疲れにも係わらず、年に1度のボウリング大会に多数の方にご参加いただきありがとうございます」と挨拶。表彰式に移り、上位入賞者には賞品と大きな拍手が贈られた。
 上位入賞者は次の通り。
▽優 勝=小西圭太郎(NaITO)315ピン
▽準優勝=徳永和也(徳光)310ピン
▽第3位=坂井1斉(サンコー商事)289ピン
▽第4位=下村修(石田商会)282ピン
▽第5位=市橋明久(市橋商店)272ピン
(敬称略)

21年度ボウリング大会
小西氏(NaITO)が優勝
GKC A・Cグランドで開催

岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)は3月12日午後7時より、岐阜市茜部のA・Cグランドで「平成21年度組合員ボウリング大会」を開催した。
 当日は、組合員企業・賛助会員企業より27名が参加。和気あいあいとゲームを楽しみ、会員相互の親睦が図られた。
 2ゲームの結果、小西圭太郎氏(NaITO)が315ピンで見事優勝した。
 プレー終了後、服部理事長が「いつも組合活動にご協力いただき誠にありがとうございます。本日は週末のお忙しいところ、またお仕事でお疲れにも係わらず、年に1度のボウリング大会に多数の方にご参加いただきありがとうございます」と挨拶。表彰式に移り、上位入賞者には賞品と大きな拍手が贈られた。
 上位入賞者は次の通り。
▽優 勝=小西圭太郎(NaITO)315ピン
▽準優勝=徳永和也(徳光)310ピン
▽第3位=坂井1斉(サンコー商事)289ピン
▽第4位=下村修(石田商会)282ピン
▽第5位=市橋明久(市橋商店)272ピン
(敬称略)

食と包装の先端技術が集結
「2010中部パック」
14日(水)からポートメッセなごやで

 包装・食品・製パン製菓・物流機械・関連機器、包装資材、食品材料、環境関連機器などの総合展「2010中部パック」(主催=中部包装食品機械工業会、会長=生田芳規氏・フジキカイ社長)が4月14日から17日までの4日間、「あなたの笑顔が見たいから2010中部パック」をテーマに名古屋市港区金城ふ頭のポートメッセなごやで開催される。これに先立ち、3月2日午前11時より名古屋駅前のホテルキャッスルプラザにおいて記者発表会が行われ、開催要項や会期中の行事などが発表された。17回目の開催となる今展は、前回と同様に「粉体工業展名古屋2010」と併催して行われ、食と包装に関する総合的な情報発信の場となる。展示規模は、出品社数186社(内、粉体工業展20社)、総小間数645小間(同71小間)。主催者側は会期中6万人の来場を目標としている。

バラエティーに富んだ
講師陣による講演会なども企画

 記者発表会では、冒頭、生田会長が主催者挨拶で、「中部パックは17回目を迎えます。出品の傾向としては、省エネ・省資源・安心・安全と共に合理化に寄与する出品物が多く、各社自慢の製品を出品する予定。特別講演会では、産学連携を進めておられる名古屋工業大学の松井学長、世界の山ちゃんの創業者山本会長、食品表示の専門家の垣田氏、フードファディズム研究家の群馬大学の高橋教授、有名パティシエの小山氏をお招きして、非常にバラエティーに富んだ講演会を予定している。出品各社によるプレゼンテーションセミナー、名古屋開府400年を記念した『中部パック視察&徳川美術館見学ツアー』やものづくりの大事さと歴史を知る『中部パック視察&産業技術記念館見学ツアー』も企画。また、会場内で就職フェアを実施する。そのほかミニコンサートなどの催しも予定している」と今展の内容を紹介、「多くの方に来ていただいて、商売の場として行きたい」と意気込みを語った。
 続いて、粉体工業展名古屋2010を主催する日本粉体工業技術協会の江見会長が「日本粉体工業技術協会は、粉体機器・装置等を製作販売する企業、粉そのものを製造する企業、そして粉を加工して食品や医薬品など様々な化学製品を製造する企業など、粉体技術に関係する企業で構成されており、これらの企業が、産・学・官の学識経験者と有機的に結合し、活動している大変ユニークな社団法人です。その源は約40年前の1971年に発足、ここ名古屋が発祥の地です。粉体技術の普及発展の1環として『粉づくり・ものづくり・夢づくり―粉の技術―』をスローガンに掲げ、中部パックと今年で3回目の同時開催ができる事となりました。食品関連、包装関連の技術は、我々の粉体技術とも密接な関係があり、したがってユーザー様も共通した企業が沢山おられます。この点で、同時開催する意義は極めて大きいものと考えています。粉体技術は、あらゆる製造業の基盤となる技術であり、製品の品質を左右するキーテクノロジー。小粒ではあるが、名古屋地区における粉体技術にまつわる最新情報の発信の場としていきたい。そのために様々な併設行事を用意しています。名古屋工業大学学長の松井先生による特別講演。それに続いて、『電池』『ナノ粒子』『粉じん爆発』の3つをキーワードに最新情報セミナーを行う。粉じんの恐ろしさを分かってもらえるように、粉じん爆発の実演コーナーも設けます。特に今回、土曜日に来場される日頃"粉"というものに縁のない方々のために、協会ブースでパウダーテクノロジーシアターを企画し、粉体をより深く知ってもらう試みもしています」と取り組みへの姿勢を示した。
 これに続いて、2010中部パック実行委員会の村田委員長、名古屋粉体工業展委員会の加藤委員長がそれぞれの展示会の内容、見どころなどを紹介したほか、広報活動の報告も行われた。
 中部パックは、昭和54年5月に名古屋市吹上ホールで第1回を開催して以来、隔年に開催され、今回で17回目を迎える。規模の拡大に伴い、第3回から会場を名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)へ移し、第5回には名称も「名古屋包装・食品機械展」から「中部パック」に変更した。会を重ねるごとに内容も充実し、中部地区の産業イベントとして定着してきている。1方の粉体工業展名古屋は、平成12年4月に第1回を開催。第3回からは中部パックと共催し、今回で5回目を迎える。
 2010中部パックのテーマは「あなたの笑顔が見たいから2010中部パック」。来場者が笑顔になるような未来につながる情報やヒントがつかめる展示会にしたい、また出品社が出展して良かったと感じられる展示会にしたいとの思いが込められている。新規の出品社29社を加え、多くの新製品、新技術が展示される。また、会場のポートメッセなごやは地理的にどこからでもアクセスが良く、多くの来場者が期待できる。
 粉体工業展名古屋2010との併催については、食品業界はじめ、医薬品業界、その他の業界で共通するユーザーが多く、両展示会とも多くの相乗効果を生み出すものと期待されている。
 展示のほかに、毎回、時代に即しかつ今後の参考になるテーマで人気を集めるのが特別講演会。初日は、松井信行名古屋工業大学学長による「産学連携による人材育成と大学の使命」と題した講演(粉体工業展との共同企画)と、世界の山ちゃんの創業者、山本重雄エスワイフード会長による「立派な変人たれ!」の講演が行われる。2日目以降は、食品表示アドバイザーの垣田達哉消費者問題研究所代表が「食の安全 時代を生き抜く企業とは」、高橋久仁子群馬大学教授が「食情報とフードファディズム」、有名パティシエの小山進エスコヤマオーナーが「エスコヤマ流 楽しいお店の創り方」と題してそれぞれ講演する。
 また、出品社によるプレゼンテーションセミナーも中部パックで9セッション、粉体工業展で5セッションと充実し、多くの新製品、新技術の情報が発信される。
 さらに特別企画として、「中部パック視察&産業技術記念館見学ツアー」(4月15日)、「中部パック視察&徳川美術館見学ツアー」(同16日)を企画(各コース定員80名・参加費3000円)。観光スポットの見学と合わせ名古屋の魅力にも触れてもらう。
 そのほか、中部パックは包装相談コーナー、粉体工業展では技術相談コーナーを用意し、各種質問に対応する。

スモールツール用ホルダに
35°菱形11°ポジインサート用を追加
三菱マテ 自動盤の複雑小物加工に最適

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1―6―1)は、三菱マテリアルが開発、製造するスモールツール用ホルダに「35度菱形11度ポジインサート用ホルダ」計16型番を追加し、販売を開始した。
 従来の35度菱形、5度または7度ポジインサートは、小径ワークのぬすみ加工や内径面取り加工において、インサート逃げ面が被削材に干渉し、加工困難となるケースがあったため、今回、このような加工にも対応可能な「35度菱形11度ポジインサート用ホルダ」をシリーズ追加することとなった。
 「35度菱形11度ポジインサート用ホルダ」の主な特長は次の通り。
 @自動盤にて、1般的に使用される10〜16oの角シャンクを標準化。小径ワークのぬすみ加工や内径面取り加工に適した切込み角95度(SVLP―SM)と117・5度(SVPP―SM)の2種類のホルダを規格化。
 A仕上げ面重視の「E級研削型SRFブレーカ」、切りくず処理重視の「G級モールデッド型SMGブレーカ」の2種類のインサートを規格化、幅広い加工形態に対応することが可能。
 標準価格は、代表型番SVLPR1010K08―SMが7370円(税込み7739円)。
 初年度1000万円を販売目標としている。

聞きたい!あの人 @
ジーネット名古屋営業所機工担当
松原加奈さん

 「人と会って話をする事が好きです。いいお客様に恵まれているので、話がしたいがために営業先を回っています」と屈託のない笑顔で話す松原さん。
 名古屋営業所で初の女性営業として,08年の入社後、配属になった。
 機械工具業界で、扱う商品と、男性と同じように働くことにとまどいはありませんでしたかと尋ねると、
「自分にとって全く新しい商品ばかりで、覚えることが新鮮で楽しいです。それに覚えたことをすぐに仕事で発揮できますし。今女性営業は私だけですが、今まで共学ですし、高校も進学校で学年に女性は3分の1しかいない環境で育っていますから、気になりませんでした。よくメンタル面でタフだと周りからは言われますよ。多分小学校から大学までずっとバスケットボールをしていたことも影響しているかもしれませんね」
 入社当初は社内で仕事を覚え、08年の10月から営業として外回りがスタートした。営業活動はまだ1年半。3年で一通りこなせるようになると言われているので、まだ覚えるべきことはたくさんある。お客様から質問されても、教えてもらうばかりで、自分からは与えていないのではないかと悩んだこともあった。ただ、聞かれることも頼りにされているからだよと、先輩からのアドバイスを受け、聞かれたことに対しては全力で答えて結果を出すために、日々の勉強には余念がない。そのため、昼食も資料片手に車内で簡単に済ませ、たまには、会社を出るのが遅くなる日もある。
 「早く提案営業ができるようになりたい」相手の喜ぶ顔が見たいため、自分が相手にとって役に立つ存在でありたいと思う。ユーザーの現場を知りたくて、客先である販売店に頼み込み、メーカーのフリをして営業同行したことも。こうした熱心さと向上心が客先でも伝わり、松原ファンはとても多い。
 大阪府出身。オフの日はサッカー観戦も。もともとガンバ大阪ファンだったが、名古屋で暮らすうち、グランパスエイトファンに転向していた。
余談:中部地区で活躍中の関西大学OB、OG先輩の皆さん、松原さんは皆さんの後輩です。是非、ご指導、ご鞭撻、お願い致します。
 〈応援者=安田名古屋支社長〉

ものづくりを支える人に注目
匠の技等を間近で
愛機工青年部 弁当と測定器工場を見学

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は、3月13日に教育・研修会(教育担当幹事長=服部嘉高氏・服部商会社長)として、ミノヤランチサービスの名古屋工場と理研測範の工場見学を行った。当日は21名の組合員、賛助会員らが参加し、ものづくりを支えている人や匠の技から製品が生み出されるまでの工程について見識を深めた。
 ミノヤランチサービスは愛知県と岐阜県内で企業と幼稚園向けの弁当・給食の製造・販売・宅配を手がけており、取引社数は5050社以上、4つの自社工場で1日あたり4万食を製造し東海エリアでは業界屈指の規模を誇る。弁当製造から宅配までを支えるのは600名の社員、内8割以上が工場製造ラインで働くパートだ。名古屋工場では、1日2万8000食を製造しており、パートが朝の3時から弁当の調理や盛り付け、弁当箱の洗浄を担当する。
 一行は工場に到着すると、会社説明を聞き、弁当を試食した。弁当の容器には使い捨ての無菌シートを敷いて他社と差別化しているのが特長。その後、白衣と白キャップ、長靴姿に着替えると、粘着ローラーを全身にかけ、1人ずつエアシャワーをくぐり、勤務終了後の工場内に入った。
 中は巨大な釜や揚げ物機などの調理機械があるため、夏場の工場内は「長靴から汗がでるほど」の暑さになるという。惣菜盛り付けのラインでは、1ラインに40人が左右に分かれ、ラインに乗った容器にパートが手作業で惣菜を盛り付ける様子が紹介された。組合員の1人は「人海戦術で驚いた。美味しいお弁当はパートさんの苦労があって作られていることが印象に残った」と話していた。
 その後は、理研測範に移動し、測定工具であるゲージを作る職人技を見学した。
 理研測範は限界ゲージを製作しているメーカーであり、主力製品はシクネスゲージ(テープ)で、標準品から0・01oまでの薄物特殊品まで幅広く製作できる。仕上げのラップ処理については、職人技で処理を施しているので他社製品よりも精度が高く優れた製品を提供できることが特長。製品の材料はSKS(特殊鋼)及び超硬材のため、耐久性と耐磨耗性を上げるためのサブゼロという工程処理を施し、冷却し鉄の粒子を凝縮して温度変化で戻らないようにしている。これにより温度変化による伸縮を極力なくすことができるが、そこまで行っているメーカーは少なく、他社との差別化を図る。
 工場見学では、2階の専用仕事場で限界ハサミゲージを製作する職人を訪ねた。ゲージ表面をラップ処理をしており、ミクロン単位の作業で作り込む職人の様子に、組合員らは息を呑んでじっと見入っていた。特殊品になると1日に最大4個までしか製作できないが、それでも職人が手掛けるハサミゲージができるのは東京でも2社ほどのメーカーしかなく、海外の安い製品とも比較対象にならない位、品質で職人の逸品に勝るものはない。今後市場は縮小してもなくならない需要によって「うちの製品は高いけど物は抜群」(同社遠藤専務取締役)と誇る。
 見学を終えた組合員からは、同社製品を扱っている販売店の問い合わせや、いい製品だからもっとPRをしてほしいとの要望も寄せられるなど反響があった。

最新の技術・製品を一堂に
バリュー満載フェア開催
東陽 展示会をリニューアル

 東陽(社長=羽賀象二郎氏・本社=愛知県刈谷市)は、3月11、12日の2日間、愛知県刈谷市にある産業振興センターにて、省エネ・安全・エコ・革新・バリュー満載フェアを開催した。
 開催にあたり挨拶に立った羽賀社長は「昨今の経済情勢でお金を使うのを控えられているのが現実ですが、確実に効果があるものであれば、お金は出すべきだとの意見が徐々に強くなってきています。決して経済情勢自体良くなっていると言い切れませんが、かなり回復傾向にありますし、お客様自身も必要なもの、効果が上がるものにはお金を使おうと思っていらっしゃいます。是非この2日間、各メーカーの皆様、ポイントとなる商品、役に立ちます、確実にお得ですという商品を強く紹介して下さい」と述べ、景気低迷が続く1年半であるが、バリュー満載フェアで暗い雰囲気を吹き飛ばし、「来期からも皆様と共に売上を上げて行きたい」と強調した。続いてオーエスジーの石川社長が出展メーカーを代表して挨拶をし、展示会を企画した東陽にお礼を述べた後、「現在日本の経済には、2つの大きな懸念があります。1つは、日本の製造業が生産のシフトをアジアへ加速させている現実。2つ目は、コストだけは中国にはかなわないといわれていましたが、昨今は中国や韓国に、コストだけではなく技術、マーケティングといった政策面でも、日本企業が後れをとっているのではないかという懸念です」と危機感を示し、「この対応策について、私共メーカー98社のブースに何らかの解決策があるものと信じてやみません。私共メーカーは、この2つの懸念を払拭するために精一杯頑張り、このフェアを成功するために努力いたす所存です」と決意を述べた。
 東陽は1月から3月まで省エネ・安全・エコ・革新をテーマに顧客の生産活動に役立ついい物を揃えて提案・紹介する"E‐monoキャンペーン"を展開し、メーカーと顧客先へ営業同行をして展示会での受注や引き合いにつながるよう布石を打ってきた。展示会開催については従来の大規模で来場人数を競うものではなく、勉強の場、商談の場、成約の場になるような充実した内容にしたいと、社内で協議を重ね、展示会の名称を変更したり、メーカーの技術者をより多く招致し相談をしやすい環境を整えるなど、従来の展示会をリニューアルした。
 メーカー98社が出展し、各メーカーの今一番新しい技術・製品を中心に省エネ・安全・エコ・革新のテーマ別に会場のブースを仕切り紹介した。2日間で展示会に1570名が来場し、会場は作業服姿のユーザーが目立ち賑わいを見せていた。また、展示会テーマに沿ったセミナーも開催され好評だった。
 今回の展示会自体の成約内示金額の目標はないが、東陽の1月から3月の3カ月の販売・受注目標は116億5000万円。1月から3月の目標は強気の販売見通しを立てた結果、目標金額の進捗率83%を上回る96%で推移している。展示会終了後の刈り取りと最終追っかけにより、あと4%の達成を見込む。
【展示会のセミナー】
・圧縮エアでの各種省エネ方法のご紹介(アネスト岩田)
・生産向上における最新切削工具の活用事例(京セラ)
・エコマシンとニップス工法について(西島)
・エアと電気の共存(SMC)
・機械設備の安全性に関する国際標準化の動向とわが国での対応状況(パナソニック電工制御) 

2年ぶり、満を持しての開催
第33回岐阜どてらい市
受注・動員目標ともに上回る

 工作機械・産業機器・機械工具・特選品フェアの総合展示会「2010(第33回)岐阜どてらい市」が3月13日から15日までの3日間、山善名古屋営業本部岐阜支店傘下の販売店14社の主催により岐阜市六条南の岐阜産業会館で開催された。会期中は2000名を超す来場者で賑わい、受注額は目標の7億5000万円を上回る8億円近くに達し成功裡に終了した。
 開催初日は、開場に先立って午前9時30分より開会式が行われ、主催店を代表して渡辺三信商会会長が「一昨年のリーマンショック以来、我々の生産財も大変厳しい環境に曝されております。景気が悪いから業績も悪いというのは、雨が降って来たから濡れたというのと同じ。傘をささなかったから濡れたのであって、傘をさすという手を打たなかったことが原因だと思います。そのような中で今回のどてらい市は、過去32回に比較し一番意義のあるどてらい市になると確信しております。ルーツを辿るとどてらい市は、厳しい環境の時に初めて開催されました。このどてらい市の企画は、他のどんな企画より優れたものだと思っております。現在の経営環境は、徐々に上昇してきているとはいえ、まだまだ厳しいものを感じます。今こそ、どてらい市を最大限に活用し、主催店の皆様が自社の展示即売会として真剣に取り組むことで結果は必ず出るものと確信いたしております。主催店、メーカー、山善が持てる力を出し切り、このどてらい市が大成功のうちに終了できますことを祈念いたします」と挨拶。
 続いて、出品メーカー136社を代表して岡本ナベヤ社長が「この3月に入ってきて、国内向けの設備も実のある話が動き出したと感じており、満を持しての開催なのではないかと思っております。今年のキーワードは2つあるといわれております。1つは、中国を中心とする新興国向けの需要。2つ目は、環境技術。エコ・環境技術関連の製品、事業が伸びている。これに加えて、グローバルインフラ、例えば鉄道車両、新興国向けの電力関連で、発電、送電、配電も動き出してきている。世界の大きな流れの中で、縮こまった日本の設備投資業界も徐々に動き出してきているのが現状ではないかと思っております。我々としては2つの点に気をつけなければいけない。まず1つは、すべてが良い訳ではありません。その中で良いところをいかに見つけて、主催店様、山善様と一緒になって、どういう商品を売り込みにいくのかということです。我々メーカーとしては、ここ2、3年、懐に暖めてきた新製品がございます。これがまだまだユーザー様には浸透していないということも多い。その中で、我々メーカーとしては、新製品をいかに的を射たお客様のところに売り込んでいくか。そのためには、チャレンジ精神と、もう1つは徹底的な行動力が必要。そして皆で知恵を合わせることが必要となる。チャレンジと行動と知恵。これは山善さんから日頃教えていただいておりますが、絶対に失ってはいけないものだと思います。2つ目は、協業だと思います。このどてらい市のテーマは、商売と情報交流の場。限られた場、限られた情報の中で、良いお客様に良いものを売っていくためには、主催店様、山善様と我々メーカーが一体となって、そこに我々の良い製品を売り込むことが必要だと思います。流通の皆様だけでなく、我々メーカー同士でも、お互い競争しない商品での協業がこれから求められてくるのではないかと思います。その協業ということで考えてみると、3日間、商売を徹底的に行うことも大切ですが、これから伸び上がってくる設備投資需要に対し種蒔きをするための情報交換をする場として考えても、今回の岐阜どてらい市は大切な場と思います。チャレンジして、知恵を出して、行動する。そして、来たるべき将来の素晴らしい需要を刈り取るための情報交換をする場として、この岐阜どてらい市を成功に結び付けたい。我々メーカー136社、あらん限りの力を込めて、目標達成のために頑張ることを誓います」と意気込みを語った。
 事務局本部を代表して緒方山善副社長は「2年ぶり、33回目の岐阜どてらい市。1年間会場の工事でブランクがありましたが、この間に溜めていただいたエネルギーをしっかりと発散していただき、このどてらい市を成功に結び付けていただきたいという思いで一杯です。今回は、動員目標が2000名、受注目標が7億5000万円です。今の環境からしますと、決して楽な数字ではないと事務局としましても受け止めております。主催店の皆様、またメーカーの皆様方におかれましても、お一人お一人の目標を再確認していただいて、今日からの3日間、事前のPRなど行っていただいたことの刈り取りでございますので、どうかしっかりと取り組んでいただきたいと存じます。現在のような困難な状況下で求められることは、輝く明日を思い描き、そこに行き着くために常に先を見つめ、挑み、努力し続けることが大切と思っております。そのためには一人一人の強い精神力、発想力、行動力など、トライする人間力が重要になると思っております。今日から3日間、主催店、出品メーカーの皆々様は、ご自分のためにこの人間力を高めていただいて、そしてどてらい市を成功に結び付けていただきますように、心からお願いする次第でございます。皆が好況を先取りして、この岐阜どてらい市を契機に元気になりますことを祈念申し上げます」と挨拶した。
 高橋山善岐阜支店長より「いよいよ2010年岐阜どてらい市の開幕を迎え、お客様第一主義に徹し、明るく元気に力強く、私どもどて市軍団は目標達成に向けあらゆる努力を惜しまず、主催店様、メーカー様、事務局が全員一丸となり挑戦する」と決意表明があり、スローガン隊によるどて市必勝スローガンの唱和に続いて、主催店、メーカー、事務局の代表によるテープカットとクス玉割が行われ開幕、3日間の熱い商戦が始まった。
 会期中は、メーカーが満を持して持ち込んだ新製品が注目され、生産性、作業能率の上がる製品やシステムに人気が集まった。

『顧客満足度を追求』
丹羽機材株式会社
代表取締役社長 丹羽一幸氏

 配管資材の総業商社オータケで3年間修業した後、家業に入り専務職を経て昨年11月に2代目社長に就任。
「修業先の3年間はあっという間に過ぎました。2年間は配送センターで数万点に上る商材、それぞれのメーカーを覚えるのに必死でした。1年間は富士営業所でデリバリーや店頭でのお客さんの応対に従事しました。店頭ではいろんなお客さんにお会いできたことが短い期間でしたが有意義でした」
 一言一言丁寧な言葉で話されることに好感が持てる好青年。高校、大学ではバトミントンの選手として県大会に出場しているスポーツマンでもある。
「非常に厳しい状況の中でのバトンタッチですから、戸惑いもありましたが先代の意を汲んで引き受けました。経営者としての自覚は日毎に増しつつありますが、第一線で営業に奔走しておりますので、社長業に専念するには暫くの時間が必要だと思っております。古い体質が残っております業界の中で、新しい事にチャレンジしていくことは大変だと思いますが、諸先輩方のご指導を賜りながら自ら出来る事を見極めながら果敢に挑戦いたしたいと思います。社業を伸ばすためには新規改革も重要ですが、今は既存のお客さんを優先いたしております。そうすることによってお客さんとの更なる信頼関係が築けると信じています」
 誠心誠意に仕事に取り組めば、満足した顧客が新しい顧客を紹介してくれることはよくあるケース。
「顧客満足度という言葉をよく耳にしますが、お客さん一人一人の求めている内容には自ずと差があります。お客さんが求めているサービスのどの部分を重視するのか?によって満足度が異なってきます。そこでお客さんの目的を常々意識する営業に心掛けています。なぜお客さんは私共のサービスを選択してくれているのか?を考えることによって、顧客満足度を限りなく100%に近づけることも可能だと思います。私どもキッツの代理店として、また、沢山のメーカーからの新しい情報をストレートに受け流すだけでなく、社員一人一人がプロとの自覚を持った上で、それにプラスした新しい提案を出していく提案営業を重視したいと思います。また、特注品の納品には数週間を要するケースがままありますが、それらを内製化すれば2、3日で納品することも可能です。内製化を増やす工夫もこれからは積極的に取り入れていきます」
 この満足というのがなかなか厄介なもの。顧客満足がポイントとレベルの2つの要素からなっていることを理解していないと、具体性の乏しい掛け声だけのものになってしまいがち。顧客の気づいていない真の原因を特定し、その解決案を提示・提供することで、顧客の満足は上がるもの。
 歴史人物の中では坂本竜馬に好感を抱いている。
「時折見せる男っぽい一言や言動に、海の男、土佐の男を感じる魅力があります。また脱藩を自ら選択し、藩という小さな国から日本という大きな視野に立った発想で行動を移すことが魅力です。発想には権威的なものもなく、非常に柔軟性があり、好感が持てます」
 好きな言葉は「努力」。趣味はゴルフを少々。
 週末は愛知県下40カ所のサッカー教室から選抜された、トップチームに所属する2人の息子(小学生)のサッカー観戦に勤しむ良きパパ。
 昭和45年1月8日生まれの40歳。

話題の人
株式会社大村商会
専務取締役 大村敏之氏

 大村商会(西伊豆町・大村訓史社長)の専務取締役大村敏之氏が、このほど三島青年会議所(JC)の新理事長に就任した。
 近況ならびに、家業の住宅設備資材会社の後継者として今後の抱負等について伺った。
 「地域の発展と企業の繁栄は、切っても切れない関係であると考えています。弊社は伊豆半島の各所に拠点を構えており、この観光地で生活をさせていただいております。零細企業が生きていくためには、ただ価格に走るのではなく、お客様と密接な関係を保ち、地域と共に成長していくことが望ましいことです。また、この地域を創り上げていくのは自分自身であるという気概を家族(社員)一人ひとりが持って社業を推進していけるような会社を目指し、これからも努力してまいりたいと思います」
 青年会議所の役割とはどのようなものですか?
 「私たちに対する社会のニーズはなにか?取り組もうとしている運動はそのニーズに合っているのか?その運動を遂行する能力があるのか?JCとしての強みを発揮できるのか?を常に自問自答し、時代の変化を的確に捉え、自らの地域は自ら創り出す、という信念のもと、会議所運動を展開してまいります。第一は青少年の健全育成です。次世代を担う子供たちに、大きく頼もしい背中を見せることが必要です。自らが輝き地域を照らし、未来への轍(わだち)を刻むことが、私たちの担いだと思います」
 青年会議所に入所してよかったことは何ですか?
 「唯一平等に与えられた時間の中、一番成長できる青年期にこの青年会議所を選択できたことです。その中で自己研鑽をし、活力あるまちの創造のために事業をさせていただき、後進のために轍(わだち)を刻み、いろいろな仲間と出逢いながら、本気で意見をぶつけ合うなど、切磋琢磨の魅力があります。そのなかで最も身についたことは"忍耐力"です。また、社員への接し方なども学ぶことができました」
 常に「おかげさま」という言葉を胸におき、地域と共に成長していきたいと考えている、温泉巡りが趣味と答える次代を担う青年男子を垣間見た。
 西伊豆出身の38歳。

アイデアや工夫が満載
キッチン・バスフェア
クリナップ 目標超える来場者

クリナップ名古屋ショールームでは、3月5日・6日の2日間「キッチン・バスフェア」を開催し、目標を超える来場者で賑わった。
 フェアの会場には、世界初のツールコンテナなど最高級クラスの収納力を実現したシステムキッチン「SSライトパッケージ」をはじめ、シンプルでスタイリッシュなデザインに、人口大理石シンクを搭載し、家具を選ぶように家族構成やインテリア、スペースに合わせて5つのプランが選択できるシステムキッチン「ラクエラ」、いつも使う道具を目の前に収納する"アイエリアボックス"、ボタン一つで、フィルター洗浄の"洗エールレンジフード"、初めての花柄人口大理石"フラワーホワイトワークトップ"など、キッチンに求められる調理性、収納性、清掃性などの機能を最高レベルに高めながら、さらに調理する楽しさまでを考えた、ベストセラーキッチン「クリンレディ」、親子のバスタイムをもっと安心にして、浴室に入る瞬間から出る瞬間までの入浴シーンを5つに分けて、全てのシーンで親子の笑顔をサポートするシステムバスルーム「hairo(はいろ)」などが展示紹介された。

TOTO中部販売も協賛
水まわりフェア盛況
TOTO四日市 住宅版エコポイント説明会も

TOTO四日市ショールーム(四日市市日永)では、3月6日・7日の両日「水まわりフェア」を開催し、目標を超える来場者で終日賑わった。
 また、当日は名古屋に本社のあるTOTO中部販売も協賛して、地元のユーザーに新商品に触れて頂こうとの催しも行い、同社の本間社長も来店し来場者への対応に追われていた。
 フェア会場には、インテリアに溶け込む同社最高峰のデザインキッチン「キュイジア」をはじめ、満ち足りたバスタイムを演出するハイグレードなバスルーム「スプリノ」、収納性と清掃性にこだわった洗面化粧台「オクターブ」、4.8リットル超節水や低水圧対応を実現した、人に環境にやさしいトイレ「ネオレストハイブリッドシリーズ」等を展示紹介した。
 また、今年1月1日〜12月31日に工事に着手し、2重サッシや外壁の断熱・バリアフリー改修などを実施したエコリフォーム(2000ポイント〜10万ポイント)やエコ住宅の新築(30万ポイント)をすると、エコポイントが獲得できる「住宅版エコポイント制度のあらまし」についての説明も行っていた。
 その他、指定の商品を見積もりすると、食洗機やIHクッキングヒーター等が割引になる見積もり特典、北海道グルメやプラズマクラスターイオン発生器などが当たるサイコロ大抽選も行われた。

第3回愛機工青年部ОBの会
20数名が集い旧交を温める

 愛知県機械工具商業協同組合青年部の第3回ОBの会(代表幹事=岩田敏裕氏・鈴木商店社長)が3月5日午後7時より、名古屋市中区錦のリビエールで開催された。
 この会は、平成20年から毎年行われ、OB同士の親交を深めるとともに、現役青年部員との交流の場にもなっている。
 今回は昨年青年部を卒業した村瀬氏(ムラセ社長)が中心となって企画。現役も含め20数名が参加し、青年部時代の思い出や現在の青年部の活動などを話題に大いに盛り上がった。

心身共にリラックス!!
スーパーエクセレントバス
TOTO シンプルなデザイン

TOTOは、単体浴槽の高級シリーズ『スーパーエクセレントバス』にシンプルで洗練されたデザイン、4タイプをこのほど新発売した。写真は、スーパーエクセレントバスPVY161。
 心身共にリラックス出来るよう、浴槽内を広くして、ゆったり感を向上させた。また、システムバスではお馴染みの保温機能「魔法びん浴槽ライト」を初搭載した。
 価格は84万円から。
【商品の主な特長】
@入浴感の向上
 浴槽内を広くして、ゆったり感や入浴感を向上した。心身共にリラックスできる。
Aシンプルで洗練されたデザイン
 不要な部分をそぎ落とし、シンプルかつゆったりとしたデザインにした。
 滑らかなリム形状は、枕がなくても首・頭にフィットし、またぎ易いというメリットもある。
B保温機能「魔法びん浴槽ライト」の初搭載
 システムバスではお馴染みの保温機能「魔法びん浴槽ライト」を単体浴槽では初めて標準搭載した。浴槽周囲の断熱材と断熱ふろふたが浴槽をしっかりと包み込み、4時間経っても湯温の低下をたったの2度に抑える。(断熱ふろふた標準仕様)
C半身浴が楽しめる「ステップ」
 浴槽内の段差を使って、半身浴など、さまざまな入浴スタイルが楽しめる。
 浴槽に入るときの階段代わりや、体の小さい方の足止めにもなる。
D新カラーバリエーション
 洗練されたカラー5色(パラダイスホワイト、ステラパール、ステラホワイト、ステラブルー、ステラブラウン)から選べる。
E立ち上がりに便利な「握りバー」
 実用性とデザイン性を兼ね備えた握りバーは、入浴時のアームレストにもなる。
Fソフトピロー
 浴槽でリラックスするときに、やわらかく頭をささえる枕。
 取り外しができるので好きな所に置くことができる。カラーは白・黒の2色。
Gその他の機能
・ブローバスSXU=浴槽側面4カ所からのブロー噴流が、腰や足をやさしく刺激する。
・エアブローU=浴槽底面8〜10カ所からの気泡が全身を包む。
・水中照明V=浴槽側面のLED照明から光が差し込み、まるで水の色が変化しているような幻想的な光浴が楽しめる。カラーは10色。

第70回組合親善野球大会
4月10日(土)、いよいよ開幕
愛機工 キャプテン会議開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は、4月10日に開幕する第70回組合親善野球大会(福利厚生部担当、部長=六浦康正氏・六浦本店社長)のキャプテン会議を3月19日午後6時より、名古屋市中区橘の東別院会館で開催し、大会要項説明と組み合わせ抽選を行った。
 はじめに大会委員長の六浦福利厚生部長が、「本日はお忙しいところ、ご参加いただきありがとうございます。今年の第70回組合親善野球大会は、昨年より多いAゾーン16チーム、Bゾーン22チームの参加をいただきました。開幕は4月10日土曜日、愛知県一宮総合運動場の野球場で行います。日頃の練習の成果をこの大会で発揮していただきたいと存じます。また、親睦を図ることも大切ですので、皆さん楽しんでやっていただければ幸いです」と挨拶。
 続いて、山崎組合事務局長より資料に基づいて試合規則や注意事項などが説明された後、各ゾーンに分かれてそれぞれ組み合わせ抽選が行われた(結果は別表)。
 大会2日目は4月11日(江南市営グランド)、3日目は5月29日(一宮総合運動場)に行われる予定。
  *  *  *
【試合時間】
 第1試合=9時〜10時30分、第2試合=10時30分〜12時、第3試合=12時〜13時30分、第4試合=13時30分〜15時。
【試合規則】
◇使用ボール=トップボールA。毎試合1チーム2個のニューボールを提出する。
◇回戦=7回戦。試合時間は1時間30分とする。優勝戦は7回とし、コールドゲームは原則適用しない。
◇延長戦=1時間30分をこえて新しいイニングに入らない。
◇コールドゲーム=3回以降10点差、5回以降7点差となった場合。
◇雨等による試合不能の時=4回までに続行不能となった場合は再試合。5回以上で続行不能の場合はコールドゲーム。
◇集合=開始時間30分前に球場に集合。
◇ベンチ=ベンチは組み合わせ若番が1塁側とする。
◇同点=時間切れ同点の場合は、9名の各選手の全員がジャンケンをして決める。
◇ホームラン=ホームランは審判が判定する。



2010年4月11日(日) 2379号
賛助会員に1社TOTO加入
4月20日に通常総会
三重県管工機材商組合 第3回理事会開催

 三重県管工機材商業組合(理事長=大戸純夫氏・大戸社長)では、3月12日午後5時30分より、松阪駅東の"松阪フレックスホテル"において「第3回理事会」を開催し、通常総会を4月20日(火)に松阪市内の"和田金"で開催することを決める一方、総会準備に万全を期した。
 理事会開催に際して、大戸理事長より挨拶があり「大変厳しい状況が続いております。県内企業の業況感は急速に悪化しているとの報告もあります。業況感が急速に悪化している背景には、景気後退による販売数量の大幅な減少で採算が悪化していることが挙げられています」と、挨拶。
 引き続いて、各議案審議に入り、次の各議案を審議し承認された。
▽第1号議案=平成21年度事業報告・会計監査報告査定の件
 平成21年4月1日より22年3月12日までの事業と収支の報告を承認し、来る4月開催の通常総会に諮ることにした。
▽第2号議案=平成22年度事業計画案・収支予算案の件
◇事業計画案
ア、理事会(年数回開催)
イ、正会員ゴルフ会(4月20日(火)に松阪カントリークラブで開催)
ウ、製販親睦ゴルフ会(10月に開催予定)
エ、新年賀詞交歓会(23年1月7日(金)に松阪フレックスホテルで開催)
◇収支予算案
 事業計画案に基づいて立案を行い、ほぼ前年通りになる模様。
▽第3号議案=22年度通常総会開催の件
 協議の結果、4月20日(火)に松阪市内の"和田金"で開催と決めた。
 当日は、午後5時より総会に臨み、総会後に懇親会を行う。また、当日は正会員によるゴルフ会を開催する。
【総会役割分担】
◇司会=中川副理事長(東晋商事社長)
◇開会挨拶=杉山副理事長(杉山機工社長)
◇議長=大戸理事長
◇閉会挨拶=田中理事(五光商会社長)
◇懇親会開会挨拶=大戸理事長
◇乾杯=岸江理事(三重合成商事社長)
◇閉会挨拶=大野理事(大野管材社長)
▽第4号議案=新賛助会員承認の件
 申し込みが出ていたTOTO津営業所(津市船原町津興3424・所長=山下尚良氏)の新規加入を承認した。
 以上で審議事項を終了し、市況等の情報交換を行った。
 情報交換では最近被害にあった事務所荒らしの顛末から新政権への失望まで多岐に渡った。
 オフィスを狙った事務所荒らしや侵入盗はまだまだ多い。意外なところに思わぬ落とし穴がある。セキュリティシステム警備はあくまでも、ことが起きて、初めて異常を知らせるもので、警備のニーズは高まっているが、それだけでは限界がある。
 事務所荒らし対策の心得としては、@現金や貴重品は金庫に保管し、金庫は移動できないように固定する。A警備会社に委託警備する。B多額の現金は置かない、ことが重要なようだ。
 50余年振りの「政権交代」で大いに期待したが、わずか数カ月で、政治と金のスキャンダルが飛び出し、新政権に対する期待は失望へと大きく変わった。
 「母親が出してくれているとは知らなかった」という釈明は、世間の常識を外れ、「知らなかった」を言い通せばまかり通るという悪知恵を授けてくれたと酷評?する一方、政治家のDNAは政権が代わっても不変であることを悟ったとの声も。
 また、「非核三原則」の密約を暴くことで、国民に真実を伝え、政権交代の歴史的意義を果たしたかに見えたが、「非核三原則を見直す考えはない」との外相の発言には困惑したとの意見も。
 更には、人が自分の家族を愛し、郷土を愛し、そして国を愛するのは自然なことなのに、国旗・国歌を否定する団体等があることを憂う意見もあった。

総会は5月22日土曜日に
組合員の増強にも傾注
愛鋲協 第8回定例理事会開催

愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は3月23日午後6時より組合事務局において「第8回定例理事会」を開催し、理事7名が参加して決算中間報告、第307期通常総会に関する件など6議案について審議した。
 はじめに鈴木理事長が挨拶し「今年度でまた1社の退会があり、会員数も徐々に減っておりますので組合員の増強活動にも取り組んでいきたい」との考えを示した。
 続いて理事長を議長に議事に移り、第1号議案の平成21年度決算中間報告に関する件は、馬場副理事長(メイナン社長)より決算概況の報告が行われ、会計監査を4月21日午後5時より組合事務所で行うことを決めた。出席予定者は、鈴木理事長、馬場副理事長、土方副理事長(金城螺子製作所社長)、花井理事(ハナイタイト社長)、佐野監事(佐野螺子工業社長)、小倉監事(小倉商店社長)、事務局。
 第2号議案の平成22年度第37期通常総会に関する件では、開催スケジュールや役割分担などについて審議した。総会を5月22日、名鉄ニューグランドホテルにおいて午後5時30分から6時30分まで開催し、引き続いて懇親会を8時30分まで行う予定。今回は、組合員からの要望を受け、土曜日開催とした。総会前の午後4時から30分ほど役員会を開く。来賓、報道機関の選定や、総会と懇親会の役割分担を検討。開催案内を5月上旬に発送することなどを確認した。
 第3号議案の事業部委員会に関する件は、2月度の収支報告が行われた。
 第4号議案の広報部委員会に関する件では、担当の阿部理事(織田商店社長)が広報誌「愛鋲協」33号について、3月31日完成に向け作成中で、組合員各位には4月上旬発送予定と報告した。
 第5号議案のねじ商連第2回常任理事会(3月9日、名鉄ニューグランドホテルにて開催)については、当日参加した鈴木理事長より議事内容が報告された。常任理事会では、平成22年ねじの日記念事業に関し、記念品の「ねじキティ根付け」の申し込みが目標数に達しない場合、その残数を各組合で買い取ることが決まった。愛知組合では94パックの申し込みがあり、目標の130パックまであと少しとなっている。また、日本ねじ工業協会発刊の創立50周年記念誌の頒布協力について依頼があり承認された。
 第6号議案のその他の件では、平成22年度組合員実態調査について、既に依頼済みで、4月10日頃までに結果をまとめる予定であると報告された。

新世代の90度カッター
生産性の向上を提案
2010春サンドビックコロフェア名古屋開催

 サンドビックのコロマント事業部(住所=名古屋市名東区上社)は3月16日の午後6時から、同社名古屋プロダクティビティセンターにおいて「2010春サンドビック・コロフェア名古屋」を開催した。今年の春の5つの新製品を発表、実削を行った。
 開催にあたり、挨拶に立った松本名古屋支店長は参加者にお礼を述べた後、「まだまだ景気が厳しい中ですが、中国、インドをはじめとするアジア諸国では、相当回復しております。実際に我々の製造拠点である仙台工場も2月にピークの生産数まで戻りました。本日は自信の商品を揃え、生産性を上げられるご提案を致します」と結んだ。
 新製品はコロミル490の14切刃チップ、コロスレッド266の新材種・新ブレーカ、コロミル316のキャプトホルダ、コロミル345のワイパーチップ、コロマントキャプトのG10シリーズの5つ。
 回転工具のコロミル490は、究極の側面段差と底面粗さを実現する新世代の90度カッター。4コーナー仕様のチップで平行ランド部分にまで大きなすくいを持たせており、これにより超低抵抗になり、高精度底面仕上げ(底面粗さRa0・8μm未満)とスムーズな側面段差(0・03o以下)を実現している。正面フライス、肩削り加工、エッジング、溝加工、コンタリングなど広範囲の加工用途も1台で対応。使用工具本数を削減した。今回新製品としてチップサイズ14ミリが導入され、より大きな切込みと切込み幅が可能になった(最大切込み深さ10ミリ)。
 2010春サンドビック・コロフェアは名古屋、半田、西尾、桑名、岐阜で開催され、今後は浜松(4月22日)、豊川(同27日)での開催が決定している。

「緑のカーテン」の普及等行う
愛知県の4団体に助成金
オータケ記念環境保護基金

 公益信託「オータケ記念愛知県自然環境保護基金」の助成金贈呈式が3月17日、受託する「中央三井信託銀行名古屋支店」(名古屋市中区)において行われ、愛知県内で自然環境保護活動を展開する4団体が助成を受けた。
 基金は、管工機材の総合商社オータケ(社長=吉川富雄氏、本社=名古屋市中村区)の元社長の遺志で設立され、今年で16回目となり合計51件に助成している。
 今回選ばれたのは、県内の幼稚園にツル草による「緑のカーテン」を普及させている「NPOエコバンクあいち」など4団体。
 同基金運営委員長の池田桂子氏から各団体に10万〜30万円の目録が手渡された。
 助成先は次の団体。
 NPOエコバンクあいち(一宮市)▽自然観察の里を作る会(岡崎市)▽フッチーほたる会(碧南市)▽かすがいギフチョウのすむ里山づくりの会(春日井市)

「ISO14001  10年継続賞」受賞
トラスコ中山"継続的な改善"を実現

機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=大阪市西区)は今年3月、環境マネジメントシステムを10年間継続し、成果をあげていることに対し、環境管理・監査の国際規格「ISO14001」の認証機関、日本環境認証機構(JACO)から「10年継続賞」を受賞、賞状と記念品を贈呈された。
 同社は2000年に機械工業業界初のISO14001を東大阪サイトにて取得。それに続いて全国に展開する事業所も取得し、05年、全社での認証取得を完了した。また取り組みの一環として、03年6月に機械工具流通業界に向けたISO14001認証取得ガイドブック「ISOものがたり」を発刊している。

ハイブリッド給湯器を研修
5月8日に通常総会
名古屋水栓販売協会3月定例会を開催

名古屋水栓販売協会(理事長=祖父江秀雄氏・祖父江産業社長)では、3月24日午後6時より、昭和区鶴舞の"萩乃茶屋"において「3月定例会」を開催し、5月8日に通常総会を開催することを決めた他、例会を利用して、商品研修会を実施し「ハイブリッド給湯器」について、リンナイの担当者より解説してもらった。
 通常総会は、5月8日(土)午後4時30分より、内海の"オテル・ド・マロニエ内海温泉"において開催することを確認した。
 総会当日は、午後4時に"オテル・ド・マロニエ内海温泉"に集合し、同4時30分より総会に臨む。総会後は、懇親会を行い投宿、翌9日は、賛助会員を交えたゴルフ会を"南愛知カントリークラブ"で実施する。
 商品研修会では、ガスをエネルギーとしてエコジョーズと空気の熱を利用するヒートポンプを組み合わせた、世界初の「ハイブリッド給湯器」について研修した。
 「ハイブリッド給湯器」は、ガスと空気の熱エネルギーを最適に使用することで、省エネ性を高めるとともに、高効率給湯器エコジョーズによる暖房機能も搭載しているので、床暖房や浴室暖房を導入することができる。
 主な特長は、@年間CO2排出量において、現在普及している高効率給湯器の中で、最も高い削減率を実現した。Aエコジョーズとの組み合わせで、一次エネルギー効率が124%になり、100%を超す高い効率を実現した。B湯切れの心配もないうえに、床暖房や浴室暖房など温水暖房まで利用できる。少量の湯を使う場合はヒートポンプが働き、風呂など大量に湯を使う場合は、エコジョーズと併用する。C年間の給湯ランニングコストは、エコジョーズの約半分。導入コストも約7年で償却できる。Dコンパクト設計のため、狭少地にも設置可能で、熱源機・タンク一体タイプのほか、施工性に優れた熱源機・タンクセパレートタイプもある。

2010中部パック開幕迫る
4月14日(水)〜17日(土)、ポートメッセなごやで開催
原料から加工製造、包装、流通、
資源再利用まで、一堂に展示

 包装・食品・製パン製菓・物流機械・関連機器、包装資材、食品材料、環境関連機器などの総合展「2010中部パック」(主催=中部包装食品機械工業会、会長=生田芳規氏・フジキカイ社長)が4月14日(水)、「あなたの笑顔が見たいから2010中部パック」をテーマに名古屋市港区金城ふ頭のポートメッセなごやでいよいよ開幕する。前回と同様に「粉体工業展名古屋2010」と併催して行われ、両展合わせて出品社数186社、総小間数645小間の展示規模での開催となる。主催者側は期間中、6万名の来場を目標としている(写真は前回展の会場風景)。
 中部パックは、昭和54年に名古屋市吹上ホールで第1回を開催してから30年を経て、今回で17回目を迎える。
 同展は包装・食品機械やシステムを中心に物流機器や包材・食材までを網羅した総合展として発展してきた。合理化・効率化の推進から食品安全システム「HACCP」や省資源・リサイクルといった環境問題など、幅広い分野にわたり、業種・分野の枠を越えて展示するのが特徴。回を重ねるごとに内容も充実し、中部地区の産業イベントとして定着している。
 前回の2008中部パックは、4日間の総来場者数が6万726名、出品社数は230社だった。
 2010中部パックのテーマは「あなたの笑顔が見たいから2010中部パック」。来場者が笑顔になるような未来につながる情報やヒントがつかめる展示会に、そして出品社が出展して良かったと感じられる展示会にしたいとの思いが込められている。
 出品の傾向としては、省エネ・省資源・安心・安全と共に合理化に寄与するものが多く、この時期故に各社自慢の製品を出品する。
 毎回、時代に即した内容で人気を集める特別講演会であるが、今回は産学連携を進める名古屋工業大学の松井信行学長をはじめ、世界の山ちゃんの創業者である山本重雄会長、世界一受けたい授業でテレビ出演した食品表示のアドバイザー垣田達哉氏、食品学専門で中立の立場から消費者にもメーカーにも正確なフードファディズムの考えを提案する群馬大学の高橋久仁子教授、エスコヤマオーナーでありカリスマパティシエの小山進氏といったバラエティーに富んだ講師陣を招聘。連日無料で開催する。
 また、出品各社によるプレゼンテーションセミナーも中部パックで9セッション、粉体工業展で5セッションと充実し、多くの新製品、新技術の情報が発信される。
 来場者へのサービス活動として、包装相談コーナーでは、包装機械検索に関する事柄を中心に、包装機械に関する技術一般や容器・包装材料などの相談に応じる。
 さらに特別企画として、この機会に名古屋の魅力に触れてもらおうと「中部パック視察&魅力のスポット見学ツアー」2コースを企画。ものづくりの大事さと歴史を知る「中部パック視察&産業技術記念館見学ツアー」を開催2日目の15日(木)に、名古屋開府400年を記念した「中部パック視察&徳川美術館見学ツアー」を翌16日(金)に行う。各コースとも定員80名、参加費3000円。
 会場内では、学生が知る機会の少ない、食品機械や包装機械を実際に見てもらい就活に活かす場として「就職フェア」を開催。就職氷河期の今、学生と出品社との出会いの場を設定し、学生の就職を応援するとともに出品社の人材採用を支援する。そのほか、会期中毎日、自然浴シンセサイザー作曲演奏家「IZANAGI」のミニコンサートなども行われる。
【開催要項】
▽名称=2010中部パック
▽テーマ=あなたの笑顔が見たいから2010中部パック。
▽目的=包装機械、製パン製菓機械、食品機械、物流機械、関連機器、環境機器および包装資材、食品材料等を資材から製造、包装、物流までを一貫して展示し、業界の発展とユーザーとの共存共栄の道を拓く
▽主催=一般社団法人 中部包装食品機械工業会
▽後援=愛知県・名古屋市・名古屋商工会議所・日本貿易振興会名古屋貿易情報センター
▽協賛=日本包装機械工業会/日本包装技術協会/日本食品機械工業会/日本製パン製菓機械工業会/日本粉体工業技術協会/東京糧食機工業協同組合/日本ロジスティクスシステム協会/日本製麺機材工業会/愛知県菓子工業組合/包装食品技術協会/愛知工研協会/全国豆腐機器工業会/日本厨房工業会/食品関連産業協会/全国醸造機器工業組合/日本冷凍空調工業会/日本自動販売機工業会/梱包機工業会/日本包装リース/セロファン工業会/中部包装資材協議会/日本粘着テープ工業会/全日本包装資材連合会/日本印刷産業機械工業会/愛知県印刷工業組合/東海北陸シーリング印刷協同組合/中日新聞社/日本経済新聞社/日刊工業新聞社/中部経済新聞社/日本工業新聞社/中部日本放送/東海ラジオ放送/東海テレビ放送/中京テレビ放送/メーテレ/テレビ愛知
▽会期=平成22年4月14日(水)〜17日(金) 4日間
▽開催時間=午前10時〜午後5時
▽会場=ポートメッセなごや(名古屋市港区金城ふ頭2―2)
▽展示規模=2号館/展示面積6、576u、3号館/展示面積9、450u
▽入場料=1000円(ガイドブック、消費税込)
▽会期中行事=オープニングセレモニー、オープニングレセプション、特別講演会、出品社によるプレゼンテーションセミナー
特別講演会
「産学連携による人材育成と大学の使命」(粉体工業展との共同企画)
・講師=名古屋工業大学学長 松井信行氏
・日時=4月14日(水)午後1時〜2時30分
「立派な変人たれ!」
(水)講師=世界の山ちゃん エスワイフード代表取締役会長 山本重雄氏
・日時=4月14日(水)午後3時〜4時
「食の安全 時代を生き抜く企業とは…」
・講師=消費者問題研究所代表 食品表示アドバイザー 食プランナー 垣田達哉氏
・日時=4月15日(木)午後1時〜2時30分
「食情報とフードファディズム」
・講師=群馬大学教育学部教授 高橋久仁子氏
・日時=4月16日(金)=午後1時〜2時
「エスコヤマ流 楽しいお店の創り方」
・講師=パティシエ エスコヤマ 小山進氏
・日時=4月17日(水)午前11時〜午後12時30分
 会場はいずれもポートメッセなごや・交流センター3階で、受講無料。
 粉体工業展名古屋2010併催
日本粉体工業技術協会主催の粉体工業展名古屋は、平成12年に第1回を開催して以来、今回で5回目となり、中部パックとの同時開催は3回目となる。
 今回は20社、71小間の開催規模で、粉体に関わる主要企業の製品・技術を一堂に展示・公開する。
 展示会初日には、中部パックとの共同企画による特別講演を開催。また、初日から3日間、各粉体専門分野の相談員による技術相談や、電池製造、粉じん爆発、ナノ中空粒子にスポットを当てた最新情報セミナー、出品社によるプレゼンテーションなど様々な企画を用意している。さらに、「コナ」についてあまり知識のない来場者には、パウダーテクノロジーシアターと銘打って、協会ブース内で「粉体」に関するDVDを連日放映する。

わが社のごっさま@
森 哲 取締役
森 信代さん

 「近くに座ってもいいかしら」。信代さんの最初の一言でこちらの緊張がほぐされた。初対面同士の緊張の殻を信代さんからすすんで破っていただいた。
 「結婚前は大学を卒業後、住宅メーカーで住宅コンサルタントをしていたんですよ」。1980年代当時、プレハブ住宅の着工が高水準で移行し活況に沸く業界。大手住宅メーカーの浜松支店で契約客や見込み客の住宅に関する希望を聞き、住まい方の提案を行っていた。展示会があれば、内装準備から、400名以上訪れる来場者を接客する中で見込み客を作り営業に紹介していた。八面六臂の活躍で信代さんが補佐する営業マンは次々に成績を伸ばし、営業職への誘いを受ける程に実力を買われていた。元々人と話しをすることが好きだったが、住宅メーカー時代の経験が物怖じしない性格や積極性を開花させた、と当時を振り返る。
 結婚前は社長の奥さんになるという覚悟はできていたのですかと尋ねると、「覚悟というか、ずっと仕事をしたいと思っていました。主人も私を床の間に飾っておこうとは思ってなかったんじゃないですかね(笑)」。近くによった社長も笑顔で頷いていた。
 普段は経理をしており、直接客と対面する機会はほとんどないが、年に一度の山善のどてらい市に30年近くほぼ出席し、全社員とともに客に顔見せをする。ベビーカーに乗せられた子供が2代目の社長となり、孫も生まれて近況を報告し合う客との関係が続いている。それが初代が大切に築いてきた「絆」であると2代目夫婦も受け継ぐ。
 「家族的な社風を大切にしたい」ので社内の経理の仕事よりも大きな割合を占めるのが社長と社員の潤滑油になる役割。「信代さん、ちょっと話があるんです」と社員からもよく声を掛けられ仕事やプライベートのことまで相談されることが多く、頼りにされる存在。「うちの会社でよかったと社員さんが自負する会社にしたい」と思い、社員とも同じ時代、同じ職場を共有する良き同志でありたいと思う。
 頼りにされると、頑張り過ぎてしまうこともある。会社で新システムを導入する際に旗振り役となり、システムの動作検証を行うため、社員とともに連日遅くまで作業をしていた。責任感と使命感で張り詰めた表情の信代さんに社員が「長く働くんだから、ぼちぼち行こうよ」と声を掛け、我に返った。仕事はあくまでも連携プレーであり、自分だけが先走ることなく、皆と歩調を合わせることがより重要なのだと気付かされた。社員に支えられている幸せを感じる。
 社長に一言、「60歳を超えたら、健康が大きな財産。体調には気をつけて下さい」
 趣味は絵画。陶磁器絵付け技能1級の国家資格を持つ。写真の額縁の画も自作。
※ごっさま=名古屋弁で奥様

「レベルアップセミナー」に
150名以上が参加し好評
愛機工 全5回で11セミナー実施

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は3月12日、東別院会館において「レベルアップセミナー」を開催した。
 これは組合加入企業の社員の商品知識と営業力向上を目的に行われたもので、組合員が主力商品として扱うメーカーの社員が講師となり、日替わりで自社商品の主力製品や新製品の講義をした。
 セミナーは3月11日から29日の間で全5回、11社の講義が行われ、延べ150名以上が聴講し好評を得た。
【レベルアップセミナーの開催日と社名、講師、内容(製品)】
◆第1日 3月11日
〈三井精機工業〉営業推進部主査 エネルギー管理士 後藤章夫氏、「エネルギーを活きぬくためのプラン」コンプレッサーと考えよう日本のエネルギー Zスクリューコンプレッサー
〈日研工作所〉名古屋営業所 辰巳竜矢氏、メジャードリームホルダー・CNC円テーブル・仕上用切削工具(リーマ)
◆第2日 3月12日
〈イワタツール〉社長 岩田昌尚氏、高精度&難削材穴加工SPセンター・トグロンシリーズ
〈北川ダイヤモンド工業〉社長 北川正樹氏、PCD・PCBN切削工具「最新の素材とアプリケーション」北川ダイヤ中国を活用したコスト削減
〈ミツトヨ〉営業本部技術営業課 金澤浩二氏、「3次元測定機の導入効果と最新機種の紹介」メリット・活用事例
◆第3日 3月16日
〈ピカコーポレーション〉名古屋営業所長 澤口剛氏、アルミ作業台・脚立・はしご・特注品(イージーオーダー)
〈ユニオンツール〉西部営業部 後藤允宏氏、「高能率加工工具の提案」3〜4枚刃スクエア・ボールの特徴と加工事例
◆第4日 3月24日
〈昭和電機〉トロールプロジェクト企画・支援 栗山隆史氏、「環境改善の提案と安全衛生」CSR調達
〈タンガロイ〉中部支店名古屋営業所長 三宅克紀氏、ストリームジェットバーミニ(穴ぐりバイト)・高性能ねじ加工(TVNGTHREAD)・溝入れ加工(TVNGCVT)・超多刃小径カッター(TVNGQUA―D)
◆第5日 3月29日
〈山本科学工具研究所〉技術部社長室付 山本正之氏、高精度・硬さ基準編&硬さ標準工具 使用目的・特徴・使い方など近年の動向
〈住友電気工業〉新市場開拓室主席 若林俊嘉氏、「コスト削減、加工サイクルタイム短縮、環境&リサイクルの提言」CBN焼結体工具スミボロンシリーズ
 同組合では今年度も同様のセミナーを予定している。

新役員人事を発表
統括に野崎氏(常磐精機)
愛機工青年部 合同委員会を開催
 
 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は3月19日午後7時より、名古屋市中区錦の「さかなや道場・名古屋錦3丁目店」において合同委員会を開催した。
 当日は部員ら40名ほどが出席し、遠藤会合担当幹事(理研測範)の司会進行のもと、はじめに森部長が「年に一度の合同委員会として、年度の最後に行っております。レクリエーション、勉強と、皆さん本当によく頑張ってくれていると感心しております。皆さんが団結して、自分が成長するために活動をしていただきたい」と挨拶。引き続き森部長の音頭で乾杯し、懇親の場となった。
 和やかな雰囲気の中、多々良統括幹事長(ダイドー)より平成22年度の役員人事が発表され、野崎新統括幹事長(常磐精機)はじめ、全役員の紹介が行われた。
 また、今年度で定年となる卒業者や、会社の理由で途中交代する部員も後任と共に参加しており、その紹介が行われるなど新旧顔合わせの場ともなり、互いに親交を深めて21年度の締めとした。

大規模製造系展示会が 2年ぶりに大阪で開催!
INTERMOLD2010/金型展2010
295社・団体が676小間に出展

 関西で唯一の大規模な金属加工技術に関する専門展である「INTERMOLD2010(第21回金型加工技術展)/金型展2010」(主催=日本金型工業会・テレビ大阪)および「金属プレス加工技術展2010」(主催=日本金属プレス工業協会)が来る4月14日(水)から17日(土)まで4日間にわたり、インテックス大阪にて開催される。
 同展は「金型によるものづくり」および「金型製作そのものである金型加工技術」、そして今回初の試みとして「部品加工」をテーマに取り上げ、文字通り広く金属加工技術を捉まえたプレゼンテーションとして2年に一度の開催となる関西で、広く業界に携わる関係者に対してこれからの業務のヒントとなる展示や各種セミナーなどを開催する金属加工のオールインワン見本市であり、近畿以西の西日本地域のユーザーにとっては唯一の地元開催となる大規模製造系見本市となる同展は、関連業界の従事者にとって、大きな期待とともに開催を待たれている。
 日本のものづくり産業は、2008年秋のリーマンショック以来、まさにかつてない「垂直降下」から「弱含みの上昇気流」と今もなお厳しい状況が続いている。しかし、その中でも設備投資の底入れ感を示す発表(3月11日内閣府)や受注環境の改善による業績回復が好感され工作機械メーカー株の高値が続くなど期待の持てる情報も見られるようになり、名実ともに春の兆しを感じさせる時期となってきた。
 そのような時期の、また新年度皮切りのスタートアップイベントとして開催される同展は、今年の業界動向を占うきっかけとなるもので業界関係者にとっては非常に重要な意味を持つ。同展ではサポーティングインダストリーとしての中核を担う産業である金型、金属プレスに関する加工技術を従来どおり提案することはもちろん、新たなビジネス展開のヒントを提供する企画ゾーンとして「部品加工技術フェア」をINTERMOLD2010内に設置。そこでは注目度の高い自動車部品、航空機部品に関して出展者、業界関連団体による技術、サンプル展示に加え、プレゼンテーションスペースでの各種業界情報および技術情報等を来場者に提供する。
 また、金型の分野では人材育成とグローバル化という観点で"第2回日本・中国・韓国大学金型グランプリ"を昨年の東京開催に続いて実施する。これは3カ国の金型学科を有する大学計15校の学生に対してプレス金型、プラスチック金型の製作課題を与えて同展内で披露するもの。各国の大学生から提案されるフレッシュな製作案はプロの来場者の興味を引き、かつ将来のものづくりを支える若者達への大きな経験と動機付けにつながるものだ。
 同展は、前回2008年の開催以来2年ぶりの大阪開催となり、295社・団体、676小間(3月31日現在)の規模で展開される。各ブースでは最新の製品、技術、情報が随所で披露され、素形材産業に従事するプロの来場者にとっては生産設備の提案を受けるだけでなく、現在持てる設備と技術で何ができ、足りないものは何かなどを再確認できる大きなチャンスであり、主催者では部品加工技術フェアでの新しい発見も含めて多角的な提案を目指す。
【開催概要】
▽名称=INTERMOLD2010(第21回金型加工技術展)/金型展2010
▽主催=日本金型工業会、テレビ大阪
▽後援=経済産業省、外務省、大阪府、大阪市、日本貿易振興機構、大阪商工会議所、日本経済新聞社(順不同、INTERMOLDのみ)
▽協賛=日本工作機械工業会、日本鍛圧機械工業会、日本工作機械輸入協会、日本金属プレス工業協会、日本小型工作機械工業会、日本工具工業会、超硬工具協会、日本鍛造協会、日本工作機器工業会、日本精密測定機器工業会、日本光学測定機工業会、ダイヤモンド工業協会、型技術協会、日本プラスチック機械工業会、日本ダイカスト協会、RP産業協会、日本塑性加工学会、日本機械学会、精密工学会、日本自動車部品工業会(順不同、INTERMOLDのみ)
▽URL=http://intermold.jp
▽名称=金属プレス加工技術展2010
▽主催=日本金属プレス工業協会
▽URL=http://intermold.jp/mp
▽会期=2010年4月14日(水)〜17日(土)までの4日間、午前10時〜午後5時
▽会場=インテックス大阪(6A・6B号館)
▽入場料=千円(税込)※招待券持参者、事前来場登録者は入場無料
▽出展社数=295社・団体 ※2010年3月31日現在
▽出展規模=676小間 ※2010年3月31日現在
▽予想来場者数=5万人
▽運営=インターモールド振興

ツイントルネード洗浄を搭載
一体形便器「GG」発売
TOTO 4.8リットル洗浄を実現

 TOTOは、世界初の洗浄技術「ツイントルネード洗浄」を搭載したウォシュレット一体形便器「GG」を新発売した。「ツイントルネード洗浄」の搭載により、国内では初めて、タンク式トイレでの4.8?洗浄(国内最少洗浄水量)を実現した。従来の大便器からGGにすることで、年間142sのCO2排出量が76sとなり、年間66sのCO2削減になる。
 TOTOでは、「GG」に搭載した「ツイントルネード洗浄」をプラットフォーム技術とし、今後発売する主力大便器に展開する予定。
 また、2009年8月に発売した新「ネオレストハイブリッドシリーズ」、今回発売する「GG」、今後発売する主力大便器を含む4.8?洗浄便器を、環境配慮性に優れた商品として『GREEN MAX 4.8』と名付けて訴求をおこない、節水便器のさらなる普及をはかることで、より環境負荷の軽減に貢献する。
【商品の主な特長】
@世界初の洗浄技術「ツイントルネード洗浄」
 「ツイントルネード洗浄」は、便器のリム面から水平方向に便器ボウル面全体を洗浄するトルネードと、ボウルの下方にあるサイドゼット穴から出る垂直方向のトルネードの2つのトルネード洗浄の融合により、強力な旋回流を発生させて効率よく汚物を流す洗浄技術。この「ツイントルネード洗浄」の開発により、国内では初めてとなる、タンク式4.8?洗浄便器の開発が可能となった。
A「eco小洗浄」(3.8?洗浄)機能
 男性の小用時や掃除の時など、「小」よりさらに少ない水量で洗浄し、用途にあった最適な水量での洗浄が可能になる「eco小洗浄」は、2009年8月に発売した新「ネオレストハイブリッドシリーズ」にすでに搭載されている機能。
B保温便座
 便座からの放熱をできるだけ抑えるため、便座に断熱材を内蔵した「保温便座」を採用している。
 これらの機能の搭載により、GGは、従来の大便器と比較して1年間に使用する水量を68%削減する。また、1年間に使用する電気量を36%削減し、省エネ達成率111%を実現した。(省エネ法2012年度基準)
C清掃性
 拭き掃除をラクにする、便器側面の凹凸を覆うサイドカバーをつけている。また、ノズルまわりは裏面を凹凸のない拭きやすい形状にし、更にノズルカバーをつけて清掃性を向上させている。手を汚さずに清掃できるよう、「脱臭フィルター」の取り出し口を本体側面に設置している。TOTO独自の技術である「フチなし形状」の便器、「セフィオンテクト」技術も標準搭載している。

業界初の「キレイ鏡」搭載
ラ・バス戸建てシステムバスルームを発売
INAX トステム共同開発商品 

 INAXとトステムは、戸建用システムバスルーム「ラ・バス」をモデルチェンジし、新たに業界初の特殊コーティングで汚れをはじく「キレイ鏡」やLED照明を搭載した「ラ・バス2010年モデル」をこのほど発売した。価格は、59万4000円から201万3000円。
 主な特長は次の通り。
@さらに進化した機能
・キレイ鏡=独自の特殊コーティングにより、白い「シリカ汚れ」を防ぐ。
・プッシュ水栓=フラットなスッキリデザインで掃除もラクラク。
・キレイ床=特殊な表面処理で固着しにくく、落としやすい。
・キレイドア=縦型ガラリとパッキンレスで全てのドアが掃除しやすい。
・くるりんポイ=残り湯を利用したうず流で排水口の汚れをシャットアウト。
・デッキプッシュ水栓=使いやすく、シンプルなカウンター埋め込み水栓にプッシュ機能を搭載し、さらに使いやすくなった。
・クランクレス水栓=クランク部分をフラットなカバーで覆い、掃除もラクラク。
A先進のエコ機能搭載
・シャワー=スプレーシャワー、高級スプレーシャワー「ストレートタイプ」、スイッチシャワーなど、全て節水・節湯仕様。
・プッシュ水栓=簡単に吐水・止水ができる「プッシュ水栓」をMグレード以上に搭載。
・全グレード省エネ照明=業界初のLED主照明と蛍光灯照明を標準搭載。
・断熱・保温アイテム=約4時間後でも湯は約2度しか下がらない、浴槽の保温材とフタのダブル保温。
・断熱サッシ=機密性の高い複層ガラス入りでしっかり保温。
Bリフォーム対応サイズを追加
 新サイズとして需要の高い「1318サイズ」と大型サイズ「1624サイズ」を追加した。

水撃防止器ボンパミニ
カクダイ 定価改定で40%ダウン
 
 カクダイ(大阪市西区立売堀1―4―4・電話06―6538―1121)では、2010年版総合カタログより自社の水撃防止器「ボンパミニ」の定価改定を行った。
 従来の製造元が保有していた特許3538597を同社が買収取得する)ことにより、最大で約40%のコストダウンとなる。
 水撃防止器は設計に予算が組み込まれない製品であり、水撃発生後に施工業者負担で設置しなければならないケースが多いことから、可能な限り低価格での提供を目指した。
 「ボンパミニ」は、内部に特殊緩衝材を採用することで、ウォーターハンマー(水流を急閉止状態にすると、水流の慣性でドーンという衝撃音と振動が発生する)を緩和する器具。
 主な特長は次の通り。
@コンパクトで設置場所を選ばない。
A取付け角度も問わない。
B配管取付型、水栓上部型、止水栓補助型とバリエーションも豊富に揃っている。
 その他詳細については、直接同社に問い合わすとよい。

関係者ら延べ1000人が訪れる
「住まいの提案会」盛況
INAX 各種セミナーも好評

 INAX(社長=川本隆一氏)は、3月16日から19日の4日間に渡ってINAXテクノトレーニングセンターを会場に、「2010住まいの提案会」を開催し、関係者ら延べ1000人が訪れた。
 提案会では、毎日の生活を豊かに心地よくする商材による、新しい暮らしの提案をおこなった。
 商品展示では、プッシュ水栓、キレイ床、くるりんポイ、サーモバス等の快適な浴室ライフのための工夫が一杯のシステムバスルーム「ラ・バス」をはじめ、新発想のフレーム構造で、据付後も機器の後付けや、扉、底板、ワークトップ等の交換も可能なリフォームキッチン「レノ」、5リットル洗浄、丸洗い洗浄、シンプルでコンパクトなデザインで業界ナンバーワンのエコロジーを達成した快適トイレの代名詞となった「サティス」に、新たにマンションリフォームタイプを追加した「サティス」、ダークトーンのカラーとボーダー形状が特長で、壁の一部に張ることで全体を引き締め、拡張的な上品な空問を演出する健康建材エコカラット「ルドラ」等を展示紹介した。
 一方、提案力に繋がる各種セミナーも実施され、住空間における、タイルの使われ方、これまでの現状を解説した「タイルの魅力発見」や、リフォーム業における営業、打ち合わせから契約に至るまでの様々な工夫やノウハウ、ユーザーの実態について、実体験に基づき解説した「契約スキルセミナー」などの他、スペシャルバスツアーも実施し、建築会の巨匠・ライトとINAXの関係を紐解く「特別セミナーツアー」、知多半島で育まれた酢づくりの「文化に触れる体験ツアー」等も好評だった。

愛機工組合 各支部総会
【尾張支部】
服部支部長以下
4名の全理事留任へ

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の支部総会が各地で開催された。
 尾張支部(支部長=服部利一郎氏・服部商会会長)は2月27、28の両日、愛知県知多郡南知多町の料理旅館「かねもと」において支部総会を開催した。
 総会は、長田支部役員(ナガタ機工社長)の司会進行のもと、坂倉支部役員(コーワ精工販売会長)の開会の辞で始まり、資格審査発表で司会者より支部員29社中29社(委任状含む)が出席し同総会が適法に成立すると宣言された。
 服部支部長が、総会への出席と日頃の組合並びに支部活動への協力に謝意を表すとともに、「本年度は役員改選の年ですので、ご審議のほどよろしくお願いいたします」と挨拶。
 近藤支部役員(油伝商店社長)を議長に選出して各議案の審議を行い、全議案を原案通り承認した。
 任期満了に伴う役員改選では、全役員の留任を決め、服部利一郎氏(服部商会会長)、伊藤由男氏(伊藤商事社長)、小木曽淳二氏(小木曽鋼機社長)、坂倉幹和氏(コーワ精工販売会長)の4名と、次点に大崎政雄氏(大崎機工社長)を選出し、組合本部総会へ支部推薦の理事候補として上程する。
 平成22年度の主な行事予定として、10月3日に支部慰安会、10月22日全機工連大阪大会への参加、11月27日に支部忘年会を行う。
 また、会員増強活動についても引き続き行うことを確認した。
 総会後の懇親会では、丸まる一匹茹でたタコなど海の幸を堪能しながら胸襟を開いて語り合い、翌朝に解散した。
 2日目は有志によるゴルフ会も開催された。
 【南支部】
森支部長以下
5名の全理事が留任

南支部(支部長=森庸一氏・森哲社長)の支部総会は3月24日午後6時より、名古屋市瑞穂区雁道町の八百善「多志満」で行われた。
 冒頭、3月4日に急逝した中川啓二朗元支部長(ナカガワ会長)に対して黙祷が行われた。
 司会の和久田理事(三和商事社長)より、支部員52社中出席29社、委任状14社、合計43社で本総会が成立すると宣言された。
 森支部長は挨拶で、業界の動向について触れ「景気も少しずつ良くなっているといわれておりますが、我々にはまだ肌で感じられる状態にはないように思われます。各企業がそれぞれ頑張りこの不況を乗り切っていただきたい。本日は役員改選という大きな議題がありますのでよろしくお願いします」と述べた。
 規約により、森支部長が議長を務めて議事に移り、第1号議案の平成21年度事業報告書、収支決算報告書承認に関する件、第2号議案の平成22年度事業計画書案ならびに収支予算書案承認に関する件を審議、いずれも原案通り可決した。
 第1号議案の中で、新加入者1社と退会者1社の報告があり、新加入の近藤大東通商社長より自己紹介が行われた。
 また、第2号議案の事業計画では、来年の組合新年賀詞交歓会の担当支部になるため、協力が呼び掛けられた。
 第3号議案の役員改選の件では、森庸一氏(森哲社長、支部長)、中川雅夫氏(ナカガワ社長)、伊藤正人氏(伊藤信産業社長)、伊藤久輝氏(丸正社長)、和久田修志氏(三和商事社長)の留任を承認。組合本部へ支部推薦理事候補として提出する。次点は加藤朗氏(不二工具社長)。
 第4号議案のその他の件では、5月27日に行われる組合通常総会への参加の呼び掛けと、今回から懇親会が有料になるとの報告が行われた。
 以上で議事を終え、中川理事の閉会の辞で総会を終了。
 その後の懇親会では、情報を交換しながら親睦を深めた。
 【中南支部】
理事3名全員留任へ
新支部長に鈴木氏
 
 中南支部(支部長=志知亨氏・志知社長)は3月26日午後6時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦にて支部総会を開催した。
 支部長挨拶で志知支部長は、「一昨年の暮れから非常に厳しい状況が続いているものですから、ストレスが溜まっているのではないかと存じます。この大変な時期を乗り越えられて、皆様にこの様に集まっていただきありがとうございます。今年は役員改選の年でもあり、色々議案もありますので、皆様のご意見を出していただいて決めていきたいと思います」と語った。
 続いて、山崎組合事務局長が組合事業の概要について報告した。
 志知支部長の議事進行により各議案の審議が行われ、第1号議案の平成21年度事業報告、第2号議案の平成21年度収支決算報告並びに会計監査報告、第3号議案の支部役員改選の件、第4号議案の平成22年度事業計画案、第5号議案の平成22年度収支予算案はいずれも原案通り全会一致で承認された。
 支部役員改選では、志知享氏(志知社長)、6浦康正氏(6浦本店社長)、鈴木俊雄氏(マルマン商事社長)の留任と、次点に小川誉之氏(小川管商社長)を決め、理事候補者として組合本部総会へ上程する。また、支部長を鈴木理事が務めることを承認した。
 総会終了後、鈴木理事の新支部長就任挨拶があり、同氏の力強い乾杯の発声で懇親会の場となった。
 参加者は洋食を中心としたコース料理を堪能しながら歓談し、和やかなひと時を過ごした。
 【北支部】
熊田支部長以下
理事4名すべて留任

北支部(支部長=熊田達也氏・久満田商会社長)は3月24日午後6時30分より、名古屋市中村区名駅の北京料理「百楽」において支部総会を開催。
 総会は司会を務める長村理事(長村商店社長)の開会の辞、資格審査発表と同成立宣言で始まり、冒頭、熊田支部長が挨拶し「厳しい景況感ではありますが、皆で乗り切っていきましょう」と述べた。
 続いて服部理事(伊吹産業社長)を議長に選出して議案審議に移り、平成21年度事業報告、同収支決算報告ならびに会計監査報告、平成22年度事業計画案、同収支予算案を原案通り全会一致で可決した。
 平成22年度の主な事業として、12月15日に忘年会、平成23年1月22日に豊川稲荷参拝、2月に幹事会、3月中旬に総会を予定。
 また、役員改選では全員の留任を決め、野田道典氏(ノダキ社長、組合理事長)、熊田達也氏(久満田商会社長)、長村康義氏(長村商店社長)、服部健氏(伊吹産業社長)を支部選出の理事候補として推薦する。
 総会終了後は懇親会も開催され、参加者同士親睦を深めていた。
 【中北支部】
伊藤氏・高田氏・森田氏留任
幡野氏を新理事候補に

中北支部(支部長=森田乾嗣氏・モリタ社長)の支部総会は3月11日午後6時より、名古屋市東区泉のイタリアレストラン「クッチーナ・イタリアーナ・セルヴァッジョ」で開催された。
 冒頭、森田支部長が「今年の組合新年賀詞交歓会の折は担当支部として皆様のご協力をいただき、無事に終了することが出来ました。ありがとうございました。本年度は改選期ということですので、ご審議をよろしくお願いいたします」と挨拶。
 議案審議に移り、平成21年度の事業報告と決算報告が椿井理事(椿井精工社長)より行われ、これを承認。引き続き平成22年度の事業計画について審議し、原案通り承認した。
 任期満了に伴う役員改選では、4名の理事のうち伊藤高潤氏(春日鋼機社長、組合副理事長)、高田研至氏(井高社長)、森田乾嗣氏(モリタ社長)の留任を決め、10数年理事を務めた椿井基男氏(椿井精工社長)が他の組合の代表に内定しているなどの諸事情により退任、その後任として幡野裕幸氏(朝日社長)を選出し、支部選出の理事候補として推薦する。次点は椿井氏。
 新理事候補の幡野氏が「あまたいらっしゃいます組合の大先輩の中で、私のような若輩がこの偉大なる中北支部の役員になってよいのかどうか、私自身不安に思っておりますが、精一杯努めさせていただきます」と挨拶した。
 総会終了後は懇親会が開かれ、伊藤副理事長は挨拶で「組合活動の活性化について、全機工連では業界の認知度アップに努めていくことに取り組んでいる」と全機工連の動向に触れた後、同氏の音頭で乾杯。和やかに歓談し、午後9時過ぎに終了した。

省エネ・省力・環境改善支援展
全6回の最終は三河地区で
ジーネット セミナーも満員で熱気

 ジーネット(社長=古里龍平氏・本社=大阪市中央区南新町)の名古屋支社は3月19日午前11時より、愛知県刈谷市にある産業振興センターにて、「省エネ・省力・環境改善支援展」を開催した。
 同展示会は省エネ対策、環境保全対策に役立つ商品を取り揃えた内容で、関連するメーカーと商社合わせて23社が出展した。
 昨年10月から静岡を皮切りにスタートした同展示会も、今回の三河営業地区での開催が最終となった。
 開催にあたり名古屋支社機工担当の三好部長より出展メーカーや関係者に礼が述べられた後、「回を重ねるごとに受注や引き合いも増加し昨年11月以降伸びています。今回セミナーの申し込みも満席になりました。特にこの地域は自動車産業のメッカであり、省エネについては非常に関心が高いです。ぜひ貴重な商品を力強くアピールして活発な商談が展開されることを強く望みます」と挨拶があった。
 同時開催として、コベルコ・コンプレッサのCS推進部、省エネルギー推進責任者の藤井則正氏による「空気圧縮機の省エネ改善」のセミナーも開催され、今年4月1日施行の改正省エネ法を背景に関心を集め、満員の75名が聴講した。
 ジーネットによるとセミナー聴講後のアンケート結果では「今までなかったセミナーで面白かった」という声が多く、セミナーを重ねるごとに、企業の生産技術部や安全環境部といった、省エネ法に関わる部署の担当者の聴講が目立つようになった。
 各企業展示では、エスイーエム・ダイキン、コベルコ・コンプレッサ、JOHNAN、住友電気工業、ダイキン工業、大昭和精機、東芝産業機器システム、ハタヤリミテッド等が出展し、延べ260名の来場者で会場は賑わいを見せた。
 5月からは「機械加工・組込み・設備機器展」を名古屋支社管轄で開催し、6回の開催第1回目は静岡のツインメッセ静岡(静岡市駿河区曲金3―1―10)で行う。好評のセミナーも併催する。

社団法人日本ねじ工業協会
創立50周年記念誌を発刊

日本ねじ工業協会(会長=竹中弘忠氏・竹中製作所会長)は、今年、創立50周年を迎えるにあたり、記念事業の一環として50周年記念誌を発刊し、広く一般向けにも販売する。
 この記念誌には、現代ねじ生産技術史編「種子島から世界・未来に向けて」と称して「日本のねじ工業史」を掲載。世界・日本のねじの始まりから最新のねじ生産事情まで、ねじの歴史について総合的に網羅し、協会の50年史にとどまらない、「ねじの産業史」ともいえる内容となっている。
 B5版・250頁、特別保存版CD付。平成22年10月末発刊予定。予約販売のみ。
◇  ◇  ◇
 弊社名古屋機工新聞社では、日本ねじ工業協会創立50周年記念誌の予約注文を受け付けます。
 販売価格は1冊1万5750円(別途、梱包料と送料あわせて850円かかります)。締め切りは平成22年4月30日まで。
 申込者の氏名、住所、電話番号、冊数をご記入の上、ファクス(052―586―4789)でお申し込みください。
 問い合わせは、電話052―565―1231、Eメールinfo@kikou.co.jp(担当岩田)まで。

2010年4月18日(日) 2380号
総受注高3ヵ月連続前年超え
海外受注が66%占める
中部経済産業局
2月の金属工作機械受注状況
 中部経済産業局が3月31日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成22年2月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は前年同月比136.4%増の183億4900万円となり、3カ月連続して前年を上回った。前月比は10.6%増となった。受注高は、リーマンショック前のピーク時にはまだ遠く及ばないものの、昨年2月を底に増加傾向にある。
 国内受注は、一般機械工業向けが20億3100万円と18カ月ぶりに、自動車工業向けが25億300万円と2カ月連続して前年を上回り、全体でも前年同月比98.2%増の61億5800万円と3カ月連続して前年を上回った。また、前月比は28.3%増となった。
 海外受注は、北米向けが3カ月連続、ヨーロッパ向けが2カ月連続、アジア向けが4カ月連続して前年を上回ったことから、全体でも前年同月比161.9%増の121億9100万円と3カ月連続して前年を上回った。前月比は3.4%増となった。総受注高に占める海外受注の割合は66.4%と国内受注の倍近くに上る。
 国別にみると、1位のアメリカが36億4700万円(前年同月比118.8%増)、以下、中国30億9200万円(同339.8%増)、ドイツ11億9300万円(同102.2%増)、大韓民国7億6200万円(同1236.8%増)、インド5億3500万円(同404.7%増)の順となった。
 販売額は、前年同月比54.1%減の113億5000万円となり、19カ月連続して前年を下回った。前月比は7.0%増となった。

鋳鋼 前年同月比22.3%減と依然低迷
鍛鋼は17ヵ月ぶりの増加に
日本鋳鍛鋼会 2月の鋳鋼・鍛鋼生産速報

 
日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国75工場)、鍛鋼(同19工場)の平成22年2月分の生産実績を集計し、3月29日発表した。
 それによると2月の生産は、鋳鋼が前年同月比22.3%減の1万4890トンとなり、前月比は1.1%減少した。また、鍛鋼は前年同月比14.4%増の4万4445トンとなり、17カ月ぶりに増加に転じた。前月比も7.3%の増加となった。
 現在のところ鋳鋼の生産量は予想を下回って推移しており、同会では、21年度は予想の19万5000トンを下回って18万トン台になるとし、また鍛鋼についても予想した53万3000トンには届かないとみられている。
 現在の状況は各機種の需要低調に変化がないばかりか、スクラップ、ニッケルなど原材料が暴騰していることで、収益圧迫が顕著となっており、収支改善のための活動が今後さらに進められるものとしている。

勧誘先の担当割り行う
申し込み状況を把握
愛知県管工機材商協組 第2回展実委会開催

 
愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の第28回管工機材設備総合展の展示会実行委員会(委員長=植田慎一郎氏・ウエダ社長)では、4月6日午後6時より、東別院会館で「第2回実行委員会」を開催し、出品勧誘リストの確認と担当割振り、出品小間の申し込み状況を把握した。
 実行委員会は、伊藤理事長の「景況感も3カ月連続で上昇しており春の兆しが見えてきた感はありますが、私どもの足元には未だ実感とした景況感はありません。今年は転勤が多く出品申し込みがやや鈍っておりますが、新年度を迎え申し込みも殺到すると思います。委員長、副委員長を盛り上げていきたいと思います。厳しい状況下ではありますが、一致団結して小間獲得に取り組んで頂きたいと思います」との協力方の要請があり、次いで植田委員長のこれまでの経過報告が行われたあと、4月6日現在の出品者の申し込み状況を把握した。
 それによると37社の58小問に達していることが判った。
 次いで、出品勧誘リストの確認と勧誘委員の担当割振りを行った。
 当日発表された出品者の確定先は次の通り。
(順不同)
 ▽名古屋バルブ工業▽川本製作所▽旭有機材工業▽オンダ製作所▽大成機工▽フジトク▽アロン化成/ミクニプラスチックス▽KVK▽藤井高圧工業▽児玉工業▽山王工業▽シーケー金属▽前澤給装工業▽ユニテック▽帝国金属▽テクノフレックス▽スーパーツール▽中日技研工業▽ミヤコ産業▽イノック▽ナゴヤ▽因幡電機産業▽昭和電工建材▽FMバルブ製作所▽べンカン・ジャパン▽古林工業▽ベン▽ミヤコ▽前田バルブ工業▽山本計器製造▽TOZEN▽ヨシタケ▽ワシノ機器▽パナソニック電工▽川西水道機器▽TOTO▽積水化学工業
(4月6日現在)

東海3県の金融経済動向
全体としては持ち直し
日本銀行名古屋支店 設備投資は引き続き低水準

 日本銀行名古屋支店が3月18日に発表した、東海3県の金融経済動向の【概況】は次の通り。
 東海3県の景気は、業種間・企業間の格差が大きいものの、全体としては持ち直している。最終需要の動向をみると、設備投資が引き続き低水準で推移しているほか、公共投資も減少している。一方、輸出は増加している。また、個人消費は、非耐久財やサービス消費等が引き続き低迷しているものの、自動車等の耐久財が持ち直していることから、全体としては横ばい圏内の動きとなっている。住宅投資は、低水準ながら一部に持ち直しの動きがみられる。
 こうした中、生産は増加している。雇用・所得環境も、引き続き厳しい状況にあるが、労働需給は持ち直している。なお、消費者物価(除く生鮮)は前年比マイナス幅が1%台前半まで縮小している。
 先行きについては、特に一部自動車のリコール問題の影響や、海外経済の情勢、為替相場の推移、各種政策の効果の持続性と政策終了後の反動の大きさ等を注視する必要がある。また、企業金融の情勢に関しても、中小企業の年度末の資金繰り動向を中心に、引き続き注意深くみていく必要がある。
 金融面をみると、東海3県の金融機関(国内銀行+信金)の貸出は、先行きに対する不透明感もあって企業が手許資金を厚めに確保する動きが続いていることから、依然として前年を上回る水準(前年比伸び率はプラス1%台後半)で推移している。また、預金は、前年比伸び率がプラス2%台後半で推移している。
 また、発表された【実体経済・物価】【金融】の各項目の現状判断と関連統計の動きは次の通り。
◆生産は、増加している。
 鉱工業生産をみると、自動車・同部品や鉄鋼が内外における自動車販売の回復等を背景に引き続き増加しているほか、電子部品・デバイスや化学も海外向けを中心に増加基調にある。また、一般機械(工作機械等)も、海外からの需要増加等を背景に低水準ながら持ち直している。
◆輸出は、増加している。
 実質輸出をみると、自動車・同部品、電子部品・デバイス、化学は中国をはじめとする新興国からの需要増加等を背景に、増加基調にある。また、一般機械(工作機械等)も同様の理由から低水準ながら持ち直している。
 仕向地別には、米国向けは減少に転じているものの、中国を中心とするアジア向けや、中東向けなどが増加基調にある。
◆設備投資は、低水準で推移している。
 短観をみると、製造業では、主力の自動車、一般機械、電気機械等で能増投資の見送りや維持・更新投資の先送りの動きがみられることから、前年を大幅に下回る状況が続いている。これに対し、非製造業では、小売等で新規投資を控える動きが拡がっているものの、インフラ関連が高水準の投資を続けることから、全体では引き続き前年比小幅のプラスとなっている。
 先行指標をみると、工作機械国内受注額は低水準ながら、一部に持ち直しの動きがみられる。非居住用建築着工床面積は引き続き弱めに推移している。
◆雇用・所得は、引き続き厳しい状況にあるが、労働需給は持ち直している。
 雇用情勢をみると、引き続き低い水準ながら、所定外労働時間が着実に増加しているほか、有効求人倍率も上昇している。一方、雇用者所得は、常用労働者数が弱めの動きとなっている中で、特別給与が大幅に減少したことを主因に前年を大きく下回っている。
◆個人消費は、非耐久財やサービス消費等が引き続き低迷しているものの、自動車等の耐久財が持ち直していることから、全体としては横ばい圏内の動きとなっている。
 各種売上指標をみると、百貨店売上高やスーパー売上高が弱めの動きとなっているほか、旅行取扱高は前年を大幅に下回る状況が続いている。一方、乗用車販売台数や家電量販店売上高は、経済対策の効果等から前年を大幅に上回っている。
 この間、消費者心理関連指標も、足もとは幾分改善している。
◆住宅投資は、低水準ながら一部に持ち直しの動きがみられる。
 新設住宅着工戸数をみると、持家がこのところ前年を上回って推移している。また、貸家と分譲も極めて低水準ながら、大規模案件の着工等から足もとでは増加している。
◆公共投資は、減少している。
 発注の動きを示す公共工事請負金額は、前倒し発注の反動等から減少している。
◆物価は、前年比マイナス幅は1%台前半まで縮小している。
 消費者物価(除く生鮮)は、ガソリン価格の前年比プラス幅が拡大していることなどから、前年比マイナス幅は1%台前半まで縮小している。
◆貸出は、前年比伸び率はプラス1%台後半で推移している。
 東海3県の金融機関(国内銀行+信金)の1月の貸出は、先行きに対する不透明感もあって企業が手許資金を厚めに確保する動きが続いていることから、依然として前年を上回る水準(前年比伸び率はプラス1%台後半)で推移している(11月=プラス2.6%→12月=プラス1.7%→1月=プラス1.9%)。
◆貸出約定平均金利は、引き続き低下している。
 東海3県の地元銀行(9行)の1月の貸出約定平均金利(ストックベース・総合)は、例年みられる年末の低利貸出の剥落があったものの、市場金利の低下や預貸ギャップの拡大に伴う貸出姿勢の積極化を背景に、引き続き低下している(11月=1.711%→12月=1.692%→1月=1.688%)。
◆預金は、前年比伸び率はプラス2%台後半で推移している。
 東海3県の金融機関(国内銀行+信金)の1月の預金末残前年比は、プラス2%台後半で推移している(11月=プラス2.7%→12月=プラス2.8%→1月=プラス2.8%)。

生産は持ち直しの動きで推移
3月上昇後4月に低下を予測
経済産業省 鉱工業指数2月分速報

経済産業省が3月30日に発表した鉱工業指数の平成22年2月分速報によると、前月に比べ生産、出荷が低下、在庫、在庫率は上昇した。製造工業生産予測調査をみると、3月上昇の後、4月は低下を予測。生産の判断を9カ月連続して「生産は持ち直しの動きで推移している」とした。
1、2月の生産・出荷・在庫動向
 2月の生産は、前月比0.9%の低下と12カ月ぶりの低下(前年同月比は31.3%の上昇)となり、平成17年を100とした指数水準は91.3(季節調整済)となった。生産の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、その他工業、情報通信機械工業など。品目別にみると、電子・電動玩具、アクティブ型液晶素子(大型)、小型乗用車の順に低下に寄与している。
 2月の出荷は、前月比0.2%の低下と12カ月ぶりの低下(前年同月比は28.7%の上昇)となり、指数水準は92.7(季節調整済)となった。出荷の低下に寄与した業種は、化学工業(医薬品を除く)、情報通信機械工業、電気機械工業など。
 2月の在庫は、前月比1.0%の上昇と2カ月連続の上昇(前年同月比は7.7%の低下)となり、指数水準は95.5(季節調整済)となった。在庫の上昇に寄与した業種は、情報通信機械工業、鉄鋼業、石油・石炭製品工業など。
 2月の在庫率は、前月比1.8%の上昇と2カ月連続の上昇(前年同月比は30.0%の低下)となり、指数水準は111.0(季節調整済)となった。
2、製造工業生産予測調査
 製造工業生産予測調査によると、3月は前月比1.4%の上昇、4月は同0.1%の低下であった。3月の上昇は電子部品・デバイス工業、輸送機械工業、電気機械工業などにより、4月の低下は輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、鉄鋼業などによる。

愛機工組合 各支部総会
愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の支部総会が各地で開催された。
【熱田支部】
滝沢支部長以下
4名の全理事留任へ

 熱田支部(支部長=滝沢有一氏・松本商店社長)は3月29日午後1時より、名古屋市中区橘の東別院会館において支部総会を開催した。
 椿支部幹事(喜一工具中部営業部長)の司会で進められ、冒頭、滝沢支部長が「本日は、週はじめのお忙しい中、多数ご参加いただきましてありがとうございます。リーマンショックと言われて、はや足掛け3年。リーマンショックという言葉も消えてくるぐらい、長期の不況となっております。昨年は不況の影響が組合の方にもありゴルフ会が中止となりましたが、今年は支部のゴルフも復活できればと思っております。また、勉強会は従来のように実施していきたいと存じます。年に1度の総会ですので、皆様の忌憚の無いご意見をいただきまして、さらに良い熱田支部を目指して頑張っていく所存です。ご協力の程よろしくお願い申し上げます」と挨拶。
 司会者より資格審査発表があり「支部員総数34社中、出席26社(委任状含む)で本総会が成立する」と宣言された。
 滝沢支部長の議事進行のもと議案審議を行い、第1号議案の1=平成21年度事業報告承認の件、第1号議案の2=平成21年度収支決算報告承認の件並びに監査報告、第2号議案の1=平成22年度事業計画案承認の件、第2号議案の2=平成22年度収支予算案承認の件を原案通り承認可決した。
 第3号議案の役員改選では、水谷隆彦氏(ミズタニ機販社長)、滝沢有一氏(松本商店社長)、乾正樹氏(山下機械社長)、山本員彰氏(センサスヤマモト社長)、服部康志氏(大宝社長)、佐藤光録氏(佐悦社長)、川端修氏(山善名古屋営業本部工具部長)、椿幸諭氏(喜一工具中部営業部長)、野田鐘次氏(三立興産取締役)の留任と、新任として野村利光氏(サンユー商事社長)を承認。支部長は滝沢氏が引き続き務めることとなった。
 また、このうち組合の理事候補に水谷氏、滝沢氏、乾氏、山本氏の4名と、次点として服部氏を推薦する。

【東支部】
現行の3理事は留任
欠員に倉地氏を補充
 東支部(支部長=田中知之氏・ミユキ商會社長)は4月1日午後6時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において支部総会を開催した。
 総会は井口支部幹事(サンコー商事GM)の司会進行で、はじめに田中支部長が「大変お忙しい中、出席をいただきまして誠にありがとうございます。経済状況を見ますと、リーマンショックから1年以上、不況から抜けきれない状況で、昨年度は非常に厳しい年でした。東支部でもゴルフ会、忘年会を休止いたしました。今期は、従来に戻ってやっていく方針です。受益者負担という事もありうるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。これからも東支部は、皆様のご理解とご協力をいただきながら、役員一同頑張っていく所存ですのでよろしくお願いいたします。また、本日は役員改選など多数の審議事項がございますので、皆様方の忌憚の無いご意見を賜れればと存じます」と挨拶。
 資格審査では、司会者より「支部員総数33社中、25社出席(委任状含む)で本総会が成立する」と宣言された。
 議長に支部員の倉地氏(倉地社長)を選出して議事に移り、第1号議案=平成21年度事業報告、第2号議案=平成21年度決算報告、第3号議案=平成21年度監査報告、第4号議案=役員改選、第5号議案=交付金について、第6号議案=平成22年度事業計画案、第7号議案=平成22年度予算案について審議し、第1号議案、第2号議案、第3号議案、第6号議案、第7号議案を原案通り承認可決した。
 第4号議案の役員改選については、役員に田中知之氏(ミユキ商會社長・支部長)、林正人氏(広島商事社長・副支部長)、野崎憲昭氏(常磐精機社長)、倉地久雄氏(倉地社長)、時津達也氏(新栄商會常務)、長縄雅男氏(三枝電機常務)、井口悟氏(サンコー商事GM)、水谷克敏氏(中央工機課長)、細川幸明氏(日伝名古屋支店長)、青木渉氏(ビーティーティー社長)を承認。
 また、組合の理事候補として、田中氏、林氏、野崎氏、倉地氏の4名と、次点に時津氏を推薦することとなった。
 第5号議案の交付金(支部補助金)については、山崎組合事務局長より平成22年度分に関して説明があった。また、5月27日の総会への参加呼び掛けと、同会終了後の懇親会が有料となる旨の報告が行われた。
 総会終了後は、懇親会が開かれ、時津支部幹事の司会進行、林理事の開宴の辞と乾杯で懇親の場となった。途中、参加者全員から一言ずつ挨拶があり、野崎理事の中締めでお開きとした。
【西支部】
滝川支部長以下
理事4名すべて留任

西支部(支部長=滝川和彦氏・滝川物産社長)の支部総会は4月2日午後6時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦で行われた。
 梅村理事(梅村本店専務・当時)が司会進行を務め、冒頭、滝川支部長は挨拶で、総会出席の礼を述べるとともに、「景気のほうももう少しすれば花が咲き、そして夏が来るのではないかと感じております。しばらくの間は厳しいかと存じますが、乗り切って行きましょう。本日は大切な役員改選など多数の審議がございますが、皆様方の忌憚の無いご意見を賜り実のある総会にしたいと存じます」と語った。
 来賓挨拶では、本部の山崎事務局長より日頃の組合活動への支援・協力に対する礼の言葉に続いて、組合の現況と総会について説明があり、総会への参加が呼び掛けられた。
 司会者より資格審査として「支部員総数35社中、25社出席(委任状含む)で本総会が成立する」と宣言された。
 議長に梅村理事を選出して議案審議に移り、第1号議案=平成21年度事業報告並びにこれらの会計報告承認の件、第2号議案=平成22年度事業計画並びにこれらの予算案の承認の件、第3号議案=役員改選期にあたり理事推薦候補者及び次点を選出する件についてそれぞれ慎重に審議し、第1号議案と第2号議案を原案通り承認可決した。
 第3号議案では、滝川和彦氏(滝川物産社長・支部長)、梅村隆盛氏(梅村本店専務)、内藤和美氏(内藤商事社長)、吉野栄一氏(吉野機械工具社長)の4名を理事候補に選出(全員留任)し、本部へ推薦することとなった。
 支部幹事としては、理事候補以外に、阿部武氏(阿部工具社長)、小島憲二氏(小島商店社長)、波羅密文彦氏(ハラミツ商店社長)、山川健次氏(山川社長)とすることも承認した。
 総会終了後は懇親会が開かれ、午後8時過ぎに終了した。

副弁なし、一次・二次側副弁付き
減圧型一斉開放弁発売
東洋バルヴ 配管工数も半減!

 東洋バルヴ(東京都中央区日本橋人形町3―8―1・社長=長田行雄氏)は、減圧型一斉開放弁(一次側・二次側副弁付き)の品揃えの充実を図り、新たに「副弁無し・10―FDENF」と「一次側副弁付き・10―FDESF」タイプをこのほど発売した。
 また、ハウジング形管継手配管に直結可能な「ショルダーエンドボールバルブSJ型」が新登場した。
■減圧型一斉開放弁(副弁付き)は、一斉開放弁の一次側・二次側にバタフライ弁を副弁として内蔵。従来必要としていた一次側・二次側のバルブを省略することができ、更に、配管工数が従来施工に比べて2分の1に低減した。
 呼び径はいずれも、40、50。
【仕様】
 ▽呼び圧力K10K▽適用フランジ=JIS10K▽面間寸法=メーカー標準▽使用圧力範囲=0.15〜1.4MPa▽流体=消防用水(水成膜泡消火薬剤)、合成界面活性剤泡消火薬剤▽温度=常温
■ショルダーエンドボールバルブSJ型は、ショルダータイプハウジング形管継手配管に直結可能なボールバルブで、仮設配管、各種装置や機械の配管用に最適。
 呼び径は25、50、80。
 ▽用途=冷温水・油・空気・不燃性ガスなどの汎用流体▽最高許容圧力=2.8MPa
 その他詳細については名古屋営業所(名古屋市中村区名駅3―26―19・電話052―582―5111)へ問い合わすとよい。

目標超える来場と売上計上
「新商品発表会」盛況
INAX岐阜 トステムとの合同

 INAX岐阜ショールーム(岐阜市中鶉)では、3月27日・28日の2日間に渡って、「新商品発表会」を開催し、目標を上回る来場者と売上を計上できたと、関係者は手応えを感じている。
 今回のフェアは、トステムとの「合同新商品展示会」となり、初日は10時のオープンと同時に来場者が次々に訪れ、駐車場は満車状態となり、車の移動に係員も終日追われていた。
 会場内には、油汚れも水でサッと洗い流せるエクセラガードシンク、浅型で掃除しやすいてまなし排水口など、一拭きの汚れ落ちが違うキッチンとして好評を得ている「セレクトキッチンイスト」をはじめ、業界初の特殊コーティングで汚れをはじくキレイ鏡やLED照明など、節水・節湯・節電の先進エコ機能を搭載した「ラ・バスニ010年モデル」、鏡を変えるだけの簡単リフォームで洗面化粧空間を大きく変化させる「アジャストミラー」、便器全体の交換が必要だったタンクレストイレを、機能部だけ最新のきれいトイレサティスに交換できる「リフレッシュサティス」、張る場所とデザインを選ぶだけで魅力的な空間を実現する健康タイル「エコカラットデザインパッケージ」などが展示紹介され、来場者から注目を集めていた。
 来場特典としては、機種選定を頂いた来場者にはグルメギフト券がプレゼントされたほか、イベントとして光るどろだんご教室、タイルモザイクコースター作り、最新のIHクッキングヒーターでの料理セミナーなどの体験教室も開かれ、会場内は家族連れで終日賑わった。

58回製販親睦ゴルフ会
千葉純一氏 東洋バルヴ優勝
岐阜管工機材商組 正賛会員19名出席

 
岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、「第58回製販親睦ゴルフ会」を4月2日に、関市山田芳洞の"岐阜関カントリー倶楽部"を会場に正会員、賛助会員19名が参加して開催され、賛助会員の千葉純一氏(東洋バルヴ)がネット70.8で優勝した。
 上位入賞者は次の皆さん。
▽優勝=千葉純一(東洋バルヴ)N70.8H25.2
▽2位=広瀬功(瓶由)N71.6H8.4
▽3位=山本直樹(森松工業)N74.4H15.6
▽4位=則松良明(TOTO)N76H24
▽5位=小久保良樹(コスモ工機)N76H18
▽ベスグロ=広瀬功80
(敬称略)

うきうきポケット搭載
システムキッチン クリンレディ
クリナップ 誕生以来100万セット

 クリナップは、1983年の誕生以来100万セットの販売実績があり、日本で最も愛されているシステムキッチン「クリンレディ」に、引出しを開けるとほしい物がサッと取り出せる業界初の"うきうきポケット"が新しく搭載された。
 よく使うものがサッと手に取れる。調理の手を止めることなく、料理もスムーズ。調味料も、包丁も、フライパンも、ササッとキャッチが便利な「うきうきポケット」。
 いつも使うものを、すぐ目の前に置くことができ、調理後はスッキリ吊戸棚の下に収納する「アイエリアボックス」、ボタンひとつで、フィルターを自動で洗浄する「洗工ールレンジフード」、今までなかった、まったく新しいタイプの花柄の人工大理石「フラワーホワイトワークトップ」、触らないから汚れない、スタイリッシュなデザインの「タッチレス水栓」、水垢などのしつこい汚れがスポンジと中性洗剤で楽にきれになる「美・サイレントシンク」、世界初の重曹洗浄コース搭載機や省エネ・節水機能を備えた「食器洗い乾燥機」、ストック品や重い物などをまとめてたっぷり収納できる「フロアコンテナ」など、キッチンに求められる調理性、収納性、清掃性などの機能を最高レベルに高めながら、更に料理をする楽しさまでも考えた、日本のベストセラーキッチンが更に進化した。
 詳細については、クリナップ名古屋支店(電話052―939―2611)へ。

利益確保などテーマに意見交換
総会は5月31日 東京第一ホテル錦で
名機工同友会 3月の例会を開催

 名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は3月29日午後7時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において3月の例会を開催した。
 例会は野崎総務部長(常磐精機社長)の司会進行で行われ、冒頭、金原会長が「日本のモノづくりがだんだん空洞化していくのではと心配をしている昨今です。日本のモノづくりを支えるように頑張っていきたい」と挨拶。
 続いて各部報告に移り、まず経営対策部より、前回行われた講演会への参加の礼が述べられた。
 厚生部からは、5月31日開催の総会について、厚生部員の青木氏(ビーティーティー社長)、丹野氏(丹野砥石興業社長)、小浦氏(こうら社長)が担当して行うと報告された。
 この他、田中副会長(ミユキ商會社長)が「愛知県機械工具商業協同組合設立60周年記念誌」の完成を報告した。
 意見交換会では、次の4つのテーマについて話し合われた。@今春の給与改定について(今春の給与改定をどうするか。アップやダウンをする場合、その金額について)A現在、今後の景気について(2月、3月は単月で見ると黒字になった会社も出てきているとの話も聞かれるが、現在の売り上げ、利益はどうか。今後も厳しい状況が続くか)B利益確保について(ユーザーからの合見積が多く、このままでは利益薄での商売になりかねない。また見積もりの業務が増えて、営業は走り回り、給料以外のコストがかかる現在、どの様に利益確保をしているか。どうしていきたいか)C反発的社員、何度指導してもいうことを聞かない社員、規律を守らない社員がいた場合、どの様な指導をするか。
 給与については「比較的若い社員や頑張っている社員についてはアップ」「基本昇給は考えている」、利益確保の面では「見積もりが多く、色々なところが価格を下げてきており、利益を維持しようとすると注文が取れない状況。非常に頭が痛い」「合見積が来ても、他メーカーの代替商品に切り替えたものを出し、合見積を極力避けるようにしている」「ユーザー、仕入先、メーカーとの連携を密にしてより強固に結束をして行くようにしている」などといった意見があった。
 最後に、時津相談役(新栄商會会長)が、業界の相関図についてや、長年会社の代表として活躍してきた中で得た経験を生かした見地からテーマに即して話をした。
 このあと会食となり、歓談する中で、堀金馬商工社長が薄暮プレー、ナイタープレーに最適な「光るゴルフボール」(ボールを打った衝撃で内蔵のフラッシュライトが赤色に5分間点減する)を紹介。
 また、毎回同じような席に座る傾向があったが、今回は野崎総務部長の計らいにより抽選で席次を決め、いつもとは違った景色の中での会合となった。
 次回の4月例会は、28日午後7時より東京第一ホテル錦で開催予定。

通常総会6月11日開催へ
新旧の役員が集まる
愛機工青年部 4月役員会と懇親会

 愛知県機械工具商業協同組合の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は、4月6日午後7時より名古屋市中区錦の「ななやnishiki」において、4月度役員会と新旧役員懇親会を開催した。
 当日は平成21年度の役員と22年度の新役員合わせて20名が出席。21年度役員にとっては最後の役員会であり、新役員に役員会の雰囲気を知ってもらうと同時に、新旧役員の親睦を深めるための場となった。
 役員会では、研修会と合同委員会の報告として、三木研修担当幹事(三起工機)、遠藤会合担当幹事(理研測範)が、それぞれ当日の概要と収支、反省点などを報告。
 組合野球大会については、近藤野球担当幹事(長村商店)より、4月10日(土)の第70回組合親善野球大会開幕にあたって、手伝いの協力が呼び掛けられた。青年部通常総会については、時津総務幹事長(新栄商會)より、6月11日(金)午後6時より東京第一ホテル錦(名古屋市中区錦3)にて開催する旨が伝えられた。その他、7月31日(土)、8月1日(日)の日程で恒例となった「キャンプの集い」を開催すると枅川22年度キャンプ担当幹事(ジーネット)より案内があった。

TOTO エアイン技術搭載
浴び心地と節水を両立
デザイン水栓 ベーシックプラス
 

 TOTOは、感性工学の手法を用いて「浴び心地」の良さを向上させ、さらに現行節水シャワーの約23%節水を実現した新しい「エアイン技術」を開発した。
 水の勢いを落とさず空気を吸引し、気泡を包み込んだ大きな水滴にして吐水することで、「浴び心地」と「節水」を両立させた。この技術を搭載した第1弾商品として、デザイン水栓「べーシックプラス」をこのほど発売した。価格は、8万2400円。
 現行の節水シャワーは、水の出る穴の径を小さくすることで、少ない水量でも「水滴の速さ」を確保していた。
 しかし、この方法では、「水滴の速さ」は目標値を満たすが、「水滴の大きさ」は小さくなる。そこで、水をまっすぐ噴出させる新しい構造で空気を混ぜ、「水滴の速さ」を落とさず、気泡を包み込んだ、目標値を満たす「水滴の大きさ」を実現した。
▽新「エアイン技術」のしくみ
 水をまっすぐ噴出させる新しい構造を採用し、勢いを落とさず空気を吸引。気泡を包みこんだ水の大きな粒として吐水。
▽「水滴の大きさ」と「水滴の速さ」
 現行の節水シャワーと比較し、「水滴の速さ」を保ちながら、約1.5倍の大きな水滴を実現。目標値とした、「水滴の大きさ」3ミリ以上、「水滴の速さ」2.5m/秒を上回った。
▽節水効果
 流量の目標値とした8.5リットル/分より少ない6.5リットル/分を実現。従来のシャワーに比べると約35%、現行の節水シャワーよりさらに約23%の節水になる。

辻 桝男氏
辻精機社長
 

 成形金型メーカー、辻精機(本社=名古屋市中村区井深町11―25)の社長辻桝男氏が3月30日、急逝された。享年83歳。
 通夜は31日午後7時、告別式が4月1日正午より、いずれも名古屋市中村区竹橋町の太閤通愛昇殿において、甥で同社工場長の辻雅之氏が喪主を務めてしめやかに営まれた。
 辻桝男氏は、辻精機の2代目として家業の発展に努める一方、長年ナゴヤ西部機械協同組合の理事を務め、地域の鉄鋼業界の発展に尽力。金型業界の日本金型工業会中部支部、中部金型技術振興会でも活躍した。
 温厚篤実な人柄で慕われ、多くの参列者が故人との別れを惜しんだ。

三菱マテリアル新製品
プレス金型2番取り突き加工用
エンドミル「PMC形」

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1―6―1)は、三菱マテリアルが開発、製造する刃先交換式・突き加工用エンドミル「PMC形」の販売を開始した。
 板金プレス金型ブランキング・トリム型の2番取り加工においては、主としてエンドミルの横送りによる加工をしているが、長い突き出しを必要とする加工部位では、びびり振動が発生するため、オペレータによる加工条件の調整が必要であり、無人化できない問題点があった。
 新製品「PMC形」は、往復倣い突き加工により、プレス金型の2番取り加工の自動化・高能率化を可能にする工具。同社超硬合金スクリューインシャンクとの組み合わせにより、長い突き出しを必要とする加工部位においても、びびり振動の無い良好な加工を可能にし、高能率化によるコストダウンに寄与する。
 主な特長は次の通り。
 @上下往復突き加工により、高能率な加工が可能。
 A用途に合わせて、切れ刃径φ25o、φ32o、φ40oの3型番を規格化。
 B同社超硬合金スクリューインシャンクとの組み合わせにより、深い突き加工においてもびびり振動を抑制し良好な加工を実現。
 標準価格(代表型番)は、ホルダPMC08R252AM1035が3万6300円(税込み3万8115円)、同PMC12R403AM1645が4万7200円(税込み4万9560円)、インサートJOMW080320ZZSR―FTが810円(税込み851円)、同JDMW120420ZDSR―FTが1160円(税込み1218円)。

PVDコーティング材種「VP15TF」に
ミーリング加工用インサート追加

 
三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造するミーリング加工用PVDコーティング材種「VP15TF」計25型番を追加し、販売を開始した。
 機械加工分野では多品種少量生産の流れが顕著になっており、さまざまな被削材料、形状に対応できる切削工具が強く求められている。このニーズを捉えたPVDコーティング材種「VP15TF」は、すでに各種切削工具へ展開して好評を得ており、今回、刃先交換式多機能カッタ/OCTACUTをはじめとする25型番へ拡大することとなった。
 「VP15TF」ミーリング加工用インサートの特長は次の通り。
 @VP15TFは、耐摩耗性と耐欠損性のバランスに優れた超微粒超硬母材に、耐摩耗性・耐熱性の優れた(Al、Ti)Nコーティングを被覆した材種である。
 A異常損傷、チッピングの発生しやすい低速切削や不安定切削において特に優れた性能を発揮し、鋼、ステンレス、鋳鉄、耐熱合金、高硬度鋼など、さまざまな被削材料への適応が可能。
 標準価格(代表型番)は、OEMX1705ETR1(VP15TF)が1690円(税込み1775円)。

仕上げ用ボールエンドミル
ミラクルラッシュミルボール「SRF形」に
スクリューインタイプ追加
 
 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造する刃先交換式仕上げ用ボールエンドミル「ミラクルラッシュミルボールSRF形」に、「スクリューインタイプ」を追加し、販売を開始した。
 ミラクルラッシュミルボールSRF形は、金型や機械部品の仕上げ加工において、長寿命かつ高精度な仕上げ面が得られる切削工具。今回の追加で、SRF形の特長である高精度な仕上げ面を維持しつつ、工具ヘッド交換のみの簡便なツールセットアップを可能にした。
 「SRF形 スクリューインヘッド」の主な特長は次の通り。
 @SRF一体型に劣らない高精度な仕上げ面を実現。
 A既存スクリューイン用シャンクへの搭載が可能。
 B工具変更、破損時は、ヘッドのみを交換すればよく、簡便性・経済性に優れる。
 標準価格(代表型番)は、ホルダSRFH16AM0830が1万8600円(税込み1万9530円)。初年度の販売目標は3000万円。

鋳鉄溝入れ加工用 CVDコーティング
「MY5015」を発売

 
三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造する鋳鉄溝入れ加工用CVDコーティング材種「MY5015」の販売を開始した。
 溝入れ加工は刃先全体が被削材と接触するため、一般旋削に比べて刃先に熱がこもりやすく、特に高速切削では寿命が短くなるという問題がある。溝入れ加工の耐摩耗性向上を目的に新開発されたCVDコーティング材種「MY5015」は、各種鋳鉄の溝入れ加工で寿命延長を可能にする。
 主な特長は次の通り。
 @高い耐摩耗性を有する微粒Al2O3+ナノファイバー繊維状TiCNからなるコーティング層と強靭な専用母材の組み合わせにより、耐摩耗性を大幅に向上。
 A新溝入れ工具「GYシリーズ」用インサートを商品化(33型番)。ねずみ鋳鉄、ダクタイル鋳鉄等の各種鋳鉄に使用可能。工具寿命延長、切削速度アップによる高能率化を達成し、加工コストの低減を実現。
 B安定した切削条件下では、炭素鋼、合金鋼の溝入れ加工の寿命延長も可能。
 標準価格(代表型番)は、インサートGY2M0300F030N‐GM(MY5015)が1770円(税込み1859円)、GY2M0600J080N‐MM(MY5015)が2330円(税込み2447円)。初年度の販売目標は2000万円。

新溝入れ旋削工具GYシリーズに
「端面加工用ブレード」と
「大型旋盤用ホルダ」追加

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造する新溝入れ旋削工具「GYシリーズ」に「端面加工用モジュラーブレード」、「大型旋盤用モジュラーホルダ」を追加し、販売を開始した。
 「GYシリーズ」は、独自の締結技術トライロック(モジュラーブレードとモジュラーホルダの固定を横・前・上の3方向から行う方式)により、工具本体の一部が交換式となっているモジュラー型工具の弱点である本体剛性を大幅に高め、高能率加工が可能な溝入れ工具。
 今回、既に販売中の外径/内径加工用シリーズに加え、外径モジュラーホルダに搭載可能な「端面加工用モジュラーブレード」90型番と、重工業分野での使用をターゲットとした「大型旋盤用モジュラーホルダ」4型番を追加した。これにより適応できる加工がさらに拡充される。
【「端面加工用モジュラーブレード」の主な特長】
 @トライロックの採用と下アゴ部形状の最適化により、従来製品に比べ剛性を飛躍的に向上。びびり振動が抑制され安定した長寿命加工を実現。
 A既存の「GYシリーズインサート」が搭載可能で、さまざまな被削材、加工形態に対応可能。
【「大型旋盤用モジュラーホルダ」の主な特長】
 @大型旋盤で代表的なシャンクサイズ、32o×32o、32o×25oの2種類を標準化。
 A「GYシリーズ」の豊富なモジュラーブレード、インサートシリーズを搭載可能。
 標準価格(代表型番)は、端面加工用モジュラーブレードGYM25RD―H25―085が1万3500円(税込み1万4175円)、大型旋盤用モジュラーホルダGYHR3232P00―M25Rが1万7200円(税込み1万8060円)。初年度の販売目標は1億円。

環境に優しい加工と
最新切削工具動向に関心
中部生産加工技術振興会 講演会に54名参加

 中部生産加工技術振興会は、3月25日の午後1時30分より名古屋市熱田区にある名古屋市工業研究所において、切研削講演会「切削における潤滑機構と最新の切削工具動向」を行った。当日は、中部生産加工技術振興会や名古屋市工業技術振興協会等に所属する会員ら54名が聴講した。
 航空機や宇宙開発分野の話題は近年多く聞かれ、機械製造業者にとっても期待が大きい分野であり、今後の展開では、高能率・高精度で環境に優しい加工が注目される。今回の講演会では、切削における環境に優しいエコマシニングに関係した加工油剤の挙動や潤滑機構について解説し、乾式切削を可能とする非鉄金属用のエンドミル工具を始め、難削材、CFRPなどを高能率・高精度に加工する最新切削工具の開発についての手法やノウハウなどを講演した。
 講演会は2部構成されており、第1部は名古屋工業大学大学院工学研究科准教授の糸魚川文広氏による「切削潤滑剤のマイクロスコピックな挙動観察による切削における潤滑機構の理解」と、第2部はビーティーティー社長の青木渉氏による「旬の刃物を研ぐ2010―最新の切削工具動向―」が行われ、会場には会員企業の技術部門に所属する参加者が目立った。

現場対応・ハンディータイプ
表面粗さ測定機の新標準
ミツトヨ サーフテストSJ‐210シリーズ発売

 
ミツトヨ(社長=中川徹氏、本社=川崎市高津区坂戸1―20―1)は、加工現場で表面粗さの管理が行えるハンディータイプの表面粗さ測定機サーフテストSJシリーズに、操作性の向上、高機能、高性能、多彩な解析と表示機能を実現した「サーフテストSJ―210シリーズ」を開発、商品化し、今年3月1日から国内販売を開始、さらに海外への販売を順次開始する。
 1998年1月に現行機種SJ―201シリーズの販売を開始し市場で好評を得たが、小形表面粗さ市場では、例えば加工物の品質管理に加え、特に刃先の摩耗度チェックや刃工具の交換時期の見極めといった加工機の管理にも使用されるなど、その適用範囲が多岐にわたり、さらなる機能向上が求められている。また一方で、簡単に扱うための操作性向上と低価格化へのニーズは依然として強い。
 SJ―210はこれらのニーズに対応するため、表面粗さ測定機としての基本性能をさらに向上。現行機種の手のひらサイズのコンパクトボディと駆動部一体形から分離形へのワンタッチ着脱はそのまま継承し、視認性の良いカラーグラフィックLCDを搭載している。表示言語は16カ国語(マルチ言語)に対応し切り替えが自由自在。測定範囲はX軸17.5o(横駆動形は5.6o)Z軸360μm、最小分解能0.002μmの高精度、駆動部は標準タイプ、検出器退避タイプ、横駆動タイプの3タイプを揃えている。外部入出力はUSB I/F、ミツトヨ独自のデジマチック出力、プリンタ出力、RS―232C I/F、フットスイッチI/Fの5形式、電源は内蔵バッテリ(Ni―MH充電池)とACアダプタの2電源、オプションのメモリカードで測定結果や測定条件を大量に保存でき、オプションのSJ―210専用プリンタを使用して35m感熱紙ロールにより記録図形などの印刷が可能。特にカラーグラフィックLCDは2.4インチ(表示領域36.7×48.9o)でバックライトを採用、薄暗い現場での作業の視認性を大幅に向上している。
【SJ―210の主な特長】
 @コンパクトなボディーに凝縮された多彩な表示機能
 A操作キーは簡単配列を重視
 B現場でのデータ収集が容易に行えるデータ保存機能
 Cバッテリ駆動の機動性を活かし様々な表面粗さ測定の領域が拡大
 D測定場面により検出器、駆動部、演算指示部を組み合わせ豊富なバリエーションを準備
 E様々な規格に対応
 F評価曲線等の曲線表示機能付
 G多種なI/Fを標準装備
 標準価格は、標準タイプ22万円、検出器退避タイプ24万5000円、横駆動タイプ32万円(消費税別)。初年度の販売台数見込みは国内販売のみで1000台。

環境に優しい加工と
最新切削工具動向に関心
中部生産加工技術振興会 講演会に54名参加

 中部生産加工技術振興会は、3月25日の午後1時30分より名古屋市熱田区にある名古屋市工業研究所において、切研削講演会「切削における潤滑機構と最新の切削工具動向」を行った。当日は、中部生産加工技術振興会や名古屋市工業技術振興協会等に所属する会員ら54名が聴講した。
 航空機や宇宙開発分野の話題は近年多く聞かれ、機械製造業者にとっても期待が大きい分野であり、今後の展開では、高能率・高精度で環境に優しい加工が注目される。今回の講演会では、切削における環境に優しいエコマシニングに関係した加工油剤の挙動や潤滑機構について解説し、乾式切削を可能とする非鉄金属用のエンドミル工具を始め、難削材、CFRPなどを高能率・高精度に加工する最新切削工具の開発についての手法やノウハウなどを講演した。
 講演会は2部構成されており、第1部は名古屋工業大学大学院工学研究科准教授の糸魚川文広氏による「切削潤滑剤のマイクロスコピックな挙動観察による切削における潤滑機構の理解」と、第2部はビーティーティー社長の青木渉氏による「旬の刃物を研ぐ2010―最新の切削工具動向―」が行われ、会場には会員企業の技術部門に所属する参加者が目立った。

現場対応・ハンディータイプ
表面粗さ測定機の新標準
ミツトヨ サーフテストSJ‐210シリーズ発売

 
ミツトヨ(社長=中川徹氏、本社=川崎市高津区坂戸1―20―1)は、加工現場で表面粗さの管理が行えるハンディータイプの表面粗さ測定機サーフテストSJシリーズに、操作性の向上、高機能、高性能、多彩な解析と表示機能を実現した「サーフテストSJ―210シリーズ」を開発、商品化し、今年3月1日から国内販売を開始、さらに海外への販売を順次開始する。
 1998年1月に現行機種SJ―201シリーズの販売を開始し市場で好評を得たが、小形表面粗さ市場では、例えば加工物の品質管理に加え、特に刃先の摩耗度チェックや刃工具の交換時期の見極めといった加工機の管理にも使用されるなど、その適用範囲が多岐にわたり、さらなる機能向上が求められている。また一方で、簡単に扱うための操作性向上と低価格化へのニーズは依然として強い。
 SJ―210はこれらのニーズに対応するため、表面粗さ測定機としての基本性能をさらに向上。現行機種の手のひらサイズのコンパクトボディと駆動部一体形から分離形へのワンタッチ着脱はそのまま継承し、視認性の良いカラーグラフィックLCDを搭載している。表示言語は16カ国語(マルチ言語)に対応し切り替えが自由自在。測定範囲はX軸17.5o(横駆動形は5.6o)Z軸360μm、最小分解能0.002μmの高精度、駆動部は標準タイプ、検出器退避タイプ、横駆動タイプの3タイプを揃えている。外部入出力はUSB I/F、ミツトヨ独自のデジマチック出力、プリンタ出力、RS―232C I/F、フットスイッチI/Fの5形式、電源は内蔵バッテリ(Ni―MH充電池)とACアダプタの2電源、オプションのメモリカードで測定結果や測定条件を大量に保存でき、オプションのSJ―210専用プリンタを使用して35m感熱紙ロールにより記録図形などの印刷が可能。特にカラーグラフィックLCDは2.4インチ(表示領域36.7×48.9o)でバックライトを採用、薄暗い現場での作業の視認性を大幅に向上している。
【SJ―210の主な特長】
 @コンパクトなボディーに凝縮された多彩な表示機能
 A操作キーは簡単配列を重視
 B現場でのデータ収集が容易に行えるデータ保存機能
 Cバッテリ駆動の機動性を活かし様々な表面粗さ測定の領域が拡大
 D測定場面により検出器、駆動部、演算指示部を組み合わせ豊富なバリエーションを準備
 E様々な規格に対応
 F評価曲線等の曲線表示機能付
 G多種なI/Fを標準装備
 標準価格は、標準タイプ22万円、検出器退避タイプ24万5000円、横駆動タイプ32万円(消費税別)。初年度の販売台数見込みは国内販売のみで1000台。

環境に優しい加工と
最新切削工具動向に関心
中部生産加工技術振興会 講演会に54名参加

 中部生産加工技術振興会は、3月25日の午後1時30分より名古屋市熱田区にある名古屋市工業研究所において、切研削講演会「切削における潤滑機構と最新の切削工具動向」を行った。当日は、中部生産加工技術振興会や名古屋市工業技術振興協会等に所属する会員ら54名が聴講した。
 航空機や宇宙開発分野の話題は近年多く聞かれ、機械製造業者にとっても期待が大きい分野であり、今後の展開では、高能率・高精度で環境に優しい加工が注目される。今回の講演会では、切削における環境に優しいエコマシニングに関係した加工油剤の挙動や潤滑機構について解説し、乾式切削を可能とする非鉄金属用のエンドミル工具を始め、難削材、CFRPなどを高能率・高精度に加工する最新切削工具の開発についての手法やノウハウなどを講演した。
 講演会は2部構成されており、第1部は名古屋工業大学大学院工学研究科准教授の糸魚川文広氏による「切削潤滑剤のマイクロスコピックな挙動観察による切削における潤滑機構の理解」と、第2部はビーティーティー社長の青木渉氏による「旬の刃物を研ぐ2010―最新の切削工具動向―」が行われ、会場には会員企業の技術部門に所属する参加者が目立った。

現場対応・ハンディータイプ
表面粗さ測定機の新標準
ミツトヨ サーフテストSJ‐210シリーズ発売

 
ミツトヨ(社長=中川徹氏、本社=川崎市高津区坂戸1―20―1)は、加工現場で表面粗さの管理が行えるハンディータイプの表面粗さ測定機サーフテストSJシリーズに、操作性の向上、高機能、高性能、多彩な解析と表示機能を実現した「サーフテストSJ―210シリーズ」を開発、商品化し、今年3月1日から国内販売を開始、さらに海外への販売を順次開始する。
 1998年1月に現行機種SJ―201シリーズの販売を開始し市場で好評を得たが、小形表面粗さ市場では、例えば加工物の品質管理に加え、特に刃先の摩耗度チェックや刃工具の交換時期の見極めといった加工機の管理にも使用されるなど、その適用範囲が多岐にわたり、さらなる機能向上が求められている。また一方で、簡単に扱うための操作性向上と低価格化へのニーズは依然として強い。
 SJ―210はこれらのニーズに対応するため、表面粗さ測定機としての基本性能をさらに向上。現行機種の手のひらサイズのコンパクトボディと駆動部一体形から分離形へのワンタッチ着脱はそのまま継承し、視認性の良いカラーグラフィックLCDを搭載している。表示言語は16カ国語(マルチ言語)に対応し切り替えが自由自在。測定範囲はX軸17.5o(横駆動形は5.6o)Z軸360μm、最小分解能0.002μmの高精度、駆動部は標準タイプ、検出器退避タイプ、横駆動タイプの3タイプを揃えている。外部入出力はUSB I/F、ミツトヨ独自のデジマチック出力、プリンタ出力、RS―232C I/F、フットスイッチI/Fの5形式、電源は内蔵バッテリ(Ni―MH充電池)とACアダプタの2電源、オプションのメモリカードで測定結果や測定条件を大量に保存でき、オプションのSJ―210専用プリンタを使用して35m感熱紙ロールにより記録図形などの印刷が可能。特にカラーグラフィックLCDは2.4インチ(表示領域36.7×48.9o)でバックライトを採用、薄暗い現場での作業の視認性を大幅に向上している。
【SJ―210の主な特長】
 @コンパクトなボディーに凝縮された多彩な表示機能
 A操作キーは簡単配列を重視
 B現場でのデータ収集が容易に行えるデータ保存機能
 Cバッテリ駆動の機動性を活かし様々な表面粗さ測定の領域が拡大
 D測定場面により検出器、駆動部、演算指示部を組み合わせ豊富なバリエーションを準備
 E様々な規格に対応
 F評価曲線等の曲線表示機能付
 G多種なI/Fを標準装備
 標準価格は、標準タイプ22万円、検出器退避タイプ24万5000円、横駆動タイプ32万円(消費税別)。初年度の販売台数見込みは国内販売のみで1000台。

  「My Tool Box」に
大昭和精機製ホルダ ライブラリ追加

ゼネテック MSTコーポ製ホルダ拡充も

 ゼネテック(社長=上野憲二氏、本社=東京都新宿区)は、3次元CAD/CAMシステム「Mastercam」専用「My Tool Box」のラインナップをさらに拡充し、3月25日より新たに大昭和精機製ホルダライブラリの提供を開始した。
 「My Tool Box」は、工具メーカー各社が販売する各種工具データを登録した「工具ライブラリ」と、ツーリングメーカー各社が販売する各種ホルダデータを登録した「ホルダライブラリ」を備えた同社のオリジナル製品。昨年6月のリリース以降、定期的なラインナップの拡充を進め、現在までに日進工具、三菱マテリアル、ダイジェット工業(公開順)の主要工具、およびMSTコーポレーションの主要ホルダが同社の提供するMastercam上で利用可能となっている。
 「My Tool Box」上で公開されている工具ライブラリには、工具径や刃長、母材、コーティングなどの情報はもとより、各メーカーが提示する加工条件の推奨値が工具種別ごとに登録されている。ホルダライブラリについても、ホルダ形状やテーパー規格などの情報がホルダ種別ごとに登録されているため、同社の提供するMastercamのユーザーは、工具やホルダの情報を新規に登録する必要がなく、ツールパスの作成作業に専念できるメリットがある。
 今回のリリースでは、新たに大昭和精機製のホルダライブラリを追加するとともに、1月に公開したMSTコーポレーション製ホルダのラインナップを拡充し、同ライブラリの使い勝手を大幅に向上させた。
 なお、「My Tool Box」は、同社の提供するMastercam保守サービスに加入のユーザー向けに提供するサービスであり、ユーザー向けの専用ホームページからダウンロードして利用できる。
【Mastercamについて】
 Mastercamは、1984年に米国CNC Software社によって開発された3次元CAD/CAMシステム。柔軟性に富んだCAD機能、そして幅広い加工に対応する強力なCAM機能が多くのユーザーに支持され、全世界で14万7000シート以上のインストール実績を持つ世界シェアNO1のCAD/CAMシステムと位置づけられている(米国の調査会社CIM data社調べによる)。
 主な製品価格はMill(マシニング用CAM)が120万円より、Lathe(旋盤用CAM)、Wire(ワイヤEDM用CAM)がそれぞれ98万円より。

聞きたい!あの人 A
イワタツール 製造課一課
幸坂彬代さん

 
イワタツールは、センタードリルを始めとする切削工具メーカー。創業80年の歴史を持ち、センタードリルの国産化に成功して以来、今では切削工具の最先端技術といえる10?以下の極小径工具「マイクロツール」の開発製造に強みを持つ。
 同社の製造課一課でドリルの製造を行う幸坂さんは、09年4月に入社し丸1年が経った。製造職としては6年ぶりの女性採用であり、入社経緯から、現在の仕事、将来について伺った。
 「機械が好きなんです。昔の機械なので、あまり調子が良くないこともありますが、トラブルが起きた時になんでだろうと試行錯誤をして調整をした結果、動き出したりするとすごく嬉しい」
 機械というのは、1960年代ものの工具研削盤のこと。多くのドリルメーカーが今日工具製造に使用している研削盤の原型であり、当時業界に大きな影響を与えたアメリカのハートライン社製のもの。それを使い、幸坂さんはセンタードリルの寸法補正や機械のセッティングなどを担当している。現在主流の研削盤と比べると、「メカが複雑で調整が難しいのですが、基本構造がわかるので、調整を学んでいくのにはすごくいい」(岩田社長)と、飲み込みが早く集中力がある幸坂さんを現在の部署に抜擢した。
 「このドリルを作るには、このパーツをつけないといけないから、まずここを測ってみようと色々考えて機械を操作し、作っていく過程がすごく楽しいです」と幸坂さんは目を輝かせる。
 中学時代、進路を決める際に体験入学した工業高校で旋盤日本一になった先輩を紹介され、実演を見せてもらった。元々物を作ることは好きだったが、旋盤の機械を使って物を作る様子にかっこいいと共感し、旋盤の魅力にとりつかれた。早速先生に、工業高校で旋盤をやりたいと熱望し受験、見事第一志望の工業高校に合格する。高校入学当初から、担任の先生に旋盤がやりたいことを言い続けていたところ、高校2年生の進路を決める際、イワタツールへのインターンシップが実現する。その後就職試験でも抜群の成績を残し、見事内定。次の目標は、「安藤主任の片腕となりたい」
 休日は作業着の洗濯を念入りに行う。油のシミが付いた服を、まず手洗いしさらに4回ほど洗濯機を回す。
 一週間の仕事を思い出し、来週からこうしよう、ああしようと反省も含めて思いをめぐらせる。お気に入りの香りの柔軟剤を入れキレイになった作業着に袖を通し、2年目のスタートをきったばかりの彼女の夢はさらに膨らむ。
 *  *  *
 幸坂さんは、作業手順の飲み込みが早く、仕事も早いです。通常1年以上かかって覚えることを半年でできたのには驚嘆しました。機械のセットアップをする際の力仕事でも、男性に負けていません。〈製造課一課 安藤主任〉

新入社員21名が入社
ダイドー 平成22年度入社式

 ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区名駅南4―12―19)は4月3日、本社ビル6階大会議室で「平成22年度入社式」を行った。
 来賓をはじめ、同社各営業部の役員及び幹部が多数参列する中、2週間の研修を終えたばかりの新入社員21名が緊張した面持ちで式に臨んだ。
 山田社長は挨拶で「新入社員の皆さんには、大変数ある会社の中から、皆さんの将来を託す会社としてダイドーを選んでいただきありがとうございます。日本は資源がありませんので、食料から、原材料、石油まですべて輸入をしております。それを加工し付加価値を高めて輸出し、外貨、ドルを稼いでいる。これで輸入をしている。機械輸出量は世界でトップ。ダイドーは、専門部品を作るために必要なFA部品を取り扱う、トップクラスの問屋です。お客様の要望に応えるために、既存の東京の物流センターが手狭になったので大きなものを東京に現在建設中で、380億円の投資をしております。私共が扱う商品は、保管さえしっかりしていれば、腐ったりダメになったりしない商品。寸法もすぐに変わるわけではないので、現金で買ったものは、そのまま価値がある。専門性のある分野で、大手の商社は商品知識や手間暇がかかるとして手を出してこない分野でもあり、非常に良い業界といえる。しかし、トップでないといけない。どんな業界でも、トップでないといけない。また我々の業界は、パートがすぐに行えるものではなく、しっかりとした商品知識が必要です。ですから皆さんには1年間、商品管理部でしっかり基礎知識を付けるために猛勉強をしてもらう。会社が1年間の投資を惜しんですぐに営業に出しても、まずお客様から相手にしていただけない。皆さんも自信を無くしてしまうからです。ダイドーも私の父親が始めた時は、土間1つ、リヤカー1台から始まり、私自身も配達に行って来いと言われてリヤカーに重たい荷物を積んで運んだ。非常に安い給料で辛かったが、嫌々やっていたのではダメ。自分の商売だからと一生懸命だった。皆さんも、自分の商売として仕事をしないと、面白くない。一生懸命に仕事をしていれば、必ず誰かが見てくれている。本日は、皆さんにとって人生の一番良い日になるはずです。私は、皆さんを心から歓迎いたします。今日からはダイドー丸という同じ船に乗って、天気の良い日も悪い日も、一緒に力を合わせてFA業界の世界一の技術商社になれるように頑張ってまいりたい」と激励した。
 続いて、来賓の梶本一典CKD社長が「入社されましたことを心からお祝い申し上げます。いつになく新入社員の皆さんは良い顔をしておられます。多くの応募者から選ばれた方だとお聞きしました。ダイドーさんは、日本でも有数なメカトロニクスの専門商社でトップクラスの会社。非常に伸び盛りの会社です。私共の35社ある代理店の中で、トップの代理店として、全国でお世話になっております。社長の山田総帥は、厳しさ、優しさを兼ね備えた人物的にも素晴らしい人。そのもとで働けるのは非常に幸せなことと感じます。こんな新入社員になっていただきたいということを3つほどお話します。1つ目は、グローバルな目線で仕事をする。2つ目に、お客様を大切にして下さい。そして3つ目として、社会・お客様の価値観、要求するものが変わりました。変化に対応した商品、サービスの提供をお願いしたいと思います。最後にもう1つ、今の社会は非常に不安定。不安な気持ちを振り払うには、地道な努力をすることです。ダイドーさんを信じて生活をし、仕事をするということが一番大切。山田総帥を信じて頑張ってください」とアドバイスを含め祝いの言葉を贈った。
 同じく来賓の伊藤義和パナソニック電工制御常務は「皆さん、入社おめでとうございます。この厳しい環境の中、皆さんは将来の布石としてぜひ頑張っていただきたい。おそらく今、歴史の中で大きな変動の時代、あるいは社会環境の変化点に我々は立っていると思います。こうした変化点は、人、企業をさらに成長させる良い機会です。皆さんは、その良い時代にダイドーという良い会社に入社され、大変喜ばしいことと思います。もう1つ、公私ともにぜひ目標を持っていただきたい。ほんの小さな目標でも構いません。夢も小さな目標を達成した積み重ねの結果で叶うものです。達成感を持つことで、自分の心、モチベーション、行動のすべてに渡って変わってくる。不満の数を数えるより、達成したという喜びの数を数えたら、どれだけ自分の人生が豊かになるか。ぜひ本日から実践していただければと存じます。私共の親会社の創業者である松下幸之助の言葉で、『学ぶ心が旺盛な人ほど、新しい考えをつくり出し、独創性を発揮する。何者からも、謙虚に、素直に学びたい』と、『志さえ失わなければ、困難や問題はすべて新たな発展の契機として生かすことができる』という言葉を贈り、皆さんの成長とダイドー様の今後益々の発展を祈念いたします」と祝辞を述べた。
 この後、人事部長の東専務が新入社員の心構えとして、@先輩社員より早く出社し、元気な挨拶で迎えるAハイという元気な声で、指示されたら素早く動くBどんなことでも役に立とう、の3点を挙げ、「この心構えでしっかりと活躍してください」と訓示。
 新入社員を代表して廣森千人氏(京都産業大学卒)が「知っていることと出来ることは違うということをテーマに、2週間の研修に励んできました。本日より、その経験を生かし、会社に貢献できるよう体当たりで頑張りたい」と決意表明を行い、新社会人としての晴れやかなスタートを切った。