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2010年(平成22年)9月
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2010年9月5日(日) 2393号
来秋のMECT2011開催に向け本格始動
全機工連大阪大会へ参加を呼びかけ
愛知県機械工具商業協同組合 平成22年度8月理事会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は8月5日午後4時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「8月理事会」を開催した。理事会では、中部地区における機械工具業界の一大イベントであるメカトロテックジャパン(MECT)2011への取り組み開始が報告され、来秋の開催に向け組合一丸となって出展者募集などに努めることを確認。また、今年10月22日に大阪で行われる「全機工連大阪大会(全国大会)」への参加も呼びかけられた。
 理事会は志知総務部長(志知社長)が司会進行を務め、野田理事長の挨拶に続いて、各議案の審議に入った。
 〈第1号議案〉会員の増強活動の件は、信開商事(熱田支部)が組合員の三和商事に統合されるため退会、また賛助会員のユーテムプレシジョンが休会すると事務局より報告され、承認された。
 〈第2号議案〉平成22年度総会収支報告は事務局より行われた。総会出席者のうち130名が懇親会に参加。懇親会参加費を徴収したこともあって例年のおよそ半額の組合負担となった。
 〈第3号議案〉MECT展については、伊藤実行委員長(春日鋼機社長、組合副理事長)より取り組み状況が報告された。出展者募集においては、従来同様に事業部及び卸商社を中心に実行委員会を設置。募集は今年の10月1日より開始する。第1回実行委員会を7月6日、東京第一ホテル錦において開催し、主催者交代の経緯を説明するとともに出展関係者へ同展開催周知の徹底と出展勧誘の早めのアプローチを要請した。第2回実行委員会は9月15日に開催される。MECT展申込書(パンフレット)を委員会終了後に発送する。【MECT2011】会期=2011年9月29日から10月2日までの4日間、会場=ポートメッセなごや(1号館〜3号館予定)。
 〈第4号議案〉第70回親善野球大会については、六浦厚生部長(六浦本店社長)より経過報告があった。大会6日目は7月25日に江南市営グランドにてA・Bゾーンの5試合が行われ、準々決勝及び準決勝進出チームが決まった。今後の日程は、大会7日目として8月21日に一宮総合運動場で準々決勝戦五試合が行われ、A・Bゾーンの準決勝戦は9月25日に同運動場にて開催される。優勝戦は10月に開催の予定。
 〈第5号議案〉社員戦力化事業については、事務局より報告された。人事管理・社員戦力事業の一環として、現在、雇用管理・人事管理、福利厚生に関わるアンケート調査を実施中(7月16日発送、8月20日締切)。アンケートの回収、集計、分析はウィニングコンサルタント(豊島氏)に委託し、報告書にまとめ配布する。8月4日現在の回答は70社(25%)。また、第2弾として事業継承に関わるアンケートと労働力需給及び雇用管理状況調査を8月に予定している。
 セミナーにおいては、雇用・教育に関わる助成金制度の説明会を今理事会終了後開催する。受講者35名。今後の予定については「初年度事業計画」を提示。次回戦力化委員会は8月17日に開催される。
 〈第6号議案〉全機工連大阪大会(全国大会)については、野田理事長より案内された。開催日2010年10月22日、会場は太閤園。テーマ「機械器具卸商の事業システム」“過去・現在そして未来への提言”。当日のスケジュールは、第1部=大会式典&大阪組合人材育成の取組発表(午後1時より)、第2部=大会テーマの研究発表&パネルディスカッション、第3部=懇親会(午後5時より)。野田理事長は「各理事においては極力参加願いたい」と参加を呼びかけた。
 〈第7号議案〉部会報告の内容は次の通り。
【総務部】組合の運営、組合員増強を行っていく。【情報部】組合報について、今回の発行分から広告の更新期(二年契約)にあたり一部で入れ替えが生じたが、従来と同数の契約を結んだ。夏号は8月9日に発送を予定している。景況調査は従来通り実施するが、景況以外で調査したい項目があれば提言をお願いする。賞与など季節的な項目(単発)も可。【経対部】社員戦力化事業に傾注する。また、アンケート調査は今後も継続して実施するので理事各位には必ず協力願いたい。【事業部】当面はMECT展に集中する。特に今展は、運営が代わり最初の開催となるため重要な位置づけとなり、組合運営にも大きな影響を及ぼすため展示会の成功は責務となる。競合する見本市委員会の新たな展示会が及ぼす影響は不透明だが、理事各位においては、これらを認識し、日頃から取引先メーカーや卸商社に出展要請をお願いしていただきたい。また、新たな事業収入についても企画検討する。【青年部】恒例のキャンプの集いを7月31日〜8月1日、板取キャンプ場において開催した。参加168名。直近の行事予定は、ビアパーティーを8月19日に開催する。【厚生部】野球大会は、優勝戦の開催を10月16日または23日に一宮総合運動場で予定している。大会終了後は、青年部合同の反省会を開催する。優良従業員表彰は、戦力化事業の一環として次年度に開催を予定している。
 〈第8号議案〉業界情報として、野田理事長より前理事会で話題となった安売りチラン及びネット販売について報告された。流通経路は不明だが安売りチランについては、一部のメーカーがルートを確認し抑えたとの情報もある。ネット販売については、前回の話の通り多数の営業社員を導入し短期間で一気に攻勢をかけているとのこと。一部卸商社経由の話も聞くが詳細は定かでない。また、商社には販売をしない情報もあったが、未だに取引をしている組合員もいる。
 〈第9号議案〉訃報。フタキ機工(三河支部)森美智明社長の母はまさんが7月1日永眠された。98歳。通夜式が三日、告別式が翌四日に営まれた。
 〈第10号議案〉その他の件は、@雇用能力開発機構が主催する雇用管理改善セミナーの案内(8月31日、9月24日、10月19日)A中部経済新聞が発行する中部年鑑(東海四県の企業情報)掲載の案内。希望の組合員は調査票を提出すれば2011年版に掲載(無料)できるB事務局夏季休業の連絡。
 次回理事会は10月5日午後4時より。理事会終了後、セミナーが予定されている。
 最後に、愛知県管工機材商業協同組合が主催して今年10月に行われる「2010管工機材・設備総合展」について、同組合の倉地副理事長(倉地社長)よりPRと来場の呼びかけが行われた。

テラル招きポンプ部会開催
秋に愛知管材展参観
静岡県管工機材商組合 8月定例理事会

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、8月6日午後3時より静岡市内の“マイホテル竜宮”において「8月度定例理事会」を利用してポンプ部会を開催し、地下水でもエコキュートが使えるように軟水化する装置の説明を受けた後、各種審議事項と情報交換を行なった。
 ポンプ部会は、テラル静岡営業所の杉野所長より、会社概要と新製品の軟水化装置「純」の製品紹介が行われた。
 テラルは、創業92年のポンプ、送風機、給水装置などの製造・販売メーカー。近年は三菱電機子会社であった多久電機と松下電器産業の子会社シントーから全株式の譲渡を受け、松下電工より設備ポンプ事業を譲受するなどして、事業基盤を拡大している。2008年には、社名をテラルキョクトウからテラルに変更した。
 主力のポンプに関わる付随商品にも力を入れており、その一環として、軟水化装置が開発された。「純」は、ポンプで汲み上げた地下水を硬水から軟水に変え、エコキュートに使用できる水にする装置。
 硬水・軟水とは、カルシウムやマグネシウムなどの塩類を含んだ水で、含有量の多い水を硬水、少ない水を軟水と呼ぶ。
 エコキュートなどの給湯器に地下水を使用すると、地下水中の硬度成分が加熱され、スケール(カルシウム等の堆積物)になることで、配管のつまりや給湯器の熱効率の低下などのトラブルを発生させる。そのため、地下水で給湯器を使用すると、通常より故障する頻度が高くなる。
 「純」の中にはイオン交換樹脂が入っており、ここを硬水が通ることで、硬水成分であるカルシウムやマグネシウムをイオン交換樹脂がナトリウムに変えることで軟水になるしくみ。
 「他社製品と比べても、価格は一割程度お値打ち」とアピールしていた。
 部会の後に審議された議案は次の通り。
 第1号議案=愛知県管工機材商組合が主催の「第28回管工機材・設備総合展」参観の件
 10月21日から23日に開催される展示会へ、バス2台をチャーターし、23日に参観することを決めた。
 また、理事一人ひとりに展示会の案内ハガキ100枚とポスターが配布され、動員への協力を理事長より要請された。
 第2号議案=研修会の日程の件
 当初11月の予定を12月13日から16日に変更することが確認された。
 第3号議案=その他の件
 8月に配管総合機材商社イシグロの静岡営業所が富士市に移転し、管工機材・住宅設備機器・空調設備機器の販売商社オータケの静岡支店と場所も近いことが、話題に上がった。

上期予想を上回って推移
4〜6月の平均生産量
日本鋳鍛鋼会 6月の鋳鋼・鍛鋼生産速報

 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国76工場)、鍛鋼(同18工場)の平成22年6月分の生産実績(速報)を集計し、7月30日に発表した。
 それによると6月の生産は、鋳鋼が前年同月比14.4%増の18,912トンとなり2カ月連続のプラス、鍛鋼は同31.0%増の54,530トンと5カ月連続のプラスになった。また前月比でも、4月は稼働日数の増加もあって鋳鋼12.6%増、鍛鋼17.2%増となった。
 この結果、平成22年度第1四半期(4〜6月)の生産実績は、鋳鋼が前年同期比3.6%増の52,364トン(前期比13.4%増)、鍛鋼が同35.6%増の154,806トン(同12.9%増)となった。
 現在の生産基調について、鋳鋼は上期月平均予想15,000トンに対し4〜6月の平均が17,455トンと上回って推移。鍛鋼は自動車が増加傾向にあるため上期月平均43,867トンに対し4〜6月の平均が51,602トンと堅調に推移している。鋳鋼、鍛鋼とも先行きの不透明感を払拭できないながらも、ここしばらくは現在の生産水準を維持できるものと見られている。

ジョブ・カード制度を活用し
優秀な人材の確保を
愛機工 助成金制度説明会開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は、8月5日午後5時30分より名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において、雇用促進のための国の助成金制度の紹介として「ジョブ・カード制度」について説明会を実施した。講師は愛知県地域ジョブ・カードサポートセンターの岩澤満男訓練コーディネーター。同組合が今年度より手がけている人材確保推進事業の一環として行われ、説明会には組合員ら40名が参加した。
 ジョブ・カード制度は、正社員としての経験が少ない求職者などが、ハローワークなどに設置されている登録キャリア・コンサルタントの支援を受けて、企業における実習(OJT)や教育訓練機関等での座学(Off―JT)を組み合わせた実践的な職業訓練を受講し、そこでの能力評価や職務経歴、取得資格などの情報をまとめてジョブ・カードに記載することにより、自らの職業能力を客観的かつ具体的に提示し、求人企業とのマッチングを促進するもの。
 同制度における雇用型訓練には、@新卒者を対象とした「実践型人材養成システム」(新規学卒者を主たる対象に、現場の中核となる実践的な技能を備えた職業人を育成する6カ月以上、2年以下の訓練システム)A中途採用者を対象とした「有期実習型訓練」(正社員経験が少ない人〈学校卒業後6カ月以内の人を除く〉を対象に、安定的な雇用に就くために必要な技能の習得を目指す3カ月超、6カ月〈特別な場合は1年〉以下の訓練システム)があり、実施企業は、訓練を通じて求職者の適性を判断できるうえ、一定の要件を満たす場合は国からの助成金や奨励金を受けられる。
 説明会では、企業における同制度活用の流れやメリットなどが紹介されたほか、今年から実践型人材養成システムに取り組んでいる組合員企業(ノダキ、センサスヤマモト)より事例発表も行われ、参加者は熱心に説明を聞いていた。
 ※弊社でも、有期実習型訓練に取り組み(平成21年12月〜22年3月)、優秀な人材確保に役立った。

定員を超える申し込みで人気
「売れる会社はここが違う」
愛知県管工機材商協組 経営研究部セミナー

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の経営研究部(部長=成田幸隆氏・大成工機商会社長)主管による、「売れる会社はここが違う!―生きた現場力と顧客接点の作り方のセミナー」(講師=カリタインストラクターアカデミー代表大澤いくよ氏)が、7月28日午後2時より名古屋市中区橘の東別院会館で開催され、参加予約の時点で定員枠がすぐに埋まるほどの人気があり、組合員等50名が参加した。
 冒頭、伊藤理事長より日頃の組合活動に対する謝意が述べられた後、「組合は人材確保推進事業を行っており、今日のセミナーも人材育成事業の一環として開催しました。セミナーは初めての女性講師ということで注目度も高く、多数の参加がありました。企画をされた成田部長を始め、経営研究部員には感謝をしております。講師の大澤さんのプロフィールを拝見しますと、さまざまな経験をされているだけに、ぜひお聞きしたいなと思った次第です。皆様にとっても興味深い話になると思います。ぜひ普段の仕事にもご活用いただければと思います」と挨拶した。
 続いて雇用・能力開発機構愛知センターの渡辺氏より挨拶が述べられた後、成田部長から講師の紹介がなされ、講演会に臨んだ。
【講演会要旨】
 「売れる会社はここが違う!―生きた現場力と顧客接点の作り方」
1、社員心理の理解と育成のポイント。
 経営者は常に自己実現(会社がどうありたいか)を見ている一方、社員の多くはきちんと給料をいただいて、安心して働きたいという視点で見ており、社員は経営者の指示や命令を聞いて理解しようとするものの、見ているところは自分が安心して働ける環境があるかどうかを重視しているので、まず目線の違いを認識すること。安心して働ける環境があるかどうかを重視している社員はまだ社会人になりきれておらず、企業教育を浸透させる前に、社会人になりきれていない社員には学校と家庭教育の基盤ができていないと、企業教育が浸透していかない。最近は企業教育の中で家庭教育や学校教育までも担わないといけなくなっている。企業教育の中でなぜそこまで必要かというと、健康で、マナーができ、話しができる人物でないと、うちの会社ではつかえないよと言う会社がほとんどだから。外部のトレーナーに任せても、教育が定着するかどうかは、その後にかかっている。
 学校教育と家庭教育を担う部分は会社の中で見本を見せて続けてあげること。企業の管理職や上司ができていないと、育成できない。
1、社会情勢の変化が生んでいる理想型組織とは。
 社会情勢はここ20年の間に大きく変わり、それに伴って、会社の組織も大きく変わっている。
 2010年現在は顧客感動主義。ユニクロやニトリに代表されるように、より顧客の嗜好をマーケティングしてターゲットにあった商品を作ることで、感動を与えている会社が業績を伸ばしている。顧客感動主義を目指すには会社の組織は顧客の声に耳を傾けるだけではなく、社内で働く社員の従業員満足度も上げなければ、現場で一番顧客に近い社員から発言がでてこない。現場からどんどん意見を出していくには、働く環境をケアしないといけない。
 会社組織の最上部は顧客、その下が従業員で逆三角形になる。一番下が社長。
 「売れるものは顧客に聞け」と言われる。顧客の意見を聞くには、顧客とたくさんの接点を作ること。接点を持った現場の声を聞くことで、意見が採用になると、現場の社員はやりがいを見出し、元気になる。感動を与えるには、社員も元気にならなければいけない。
 それには、顧客に突き抜けるほどの社長の経営理念やビジョンがあるべき。社員をどうしたいのか。会社をどうしたいのか。
2、成功する面接と採用後のフォロー。
 採用の失敗は教育では補えないのでどんな方を採用するのか基準をはっきりすること。基準は顧客のターゲットにあった採用基準を作ること。そして基準を設けたら、社内の人間も見本を見せないといけない。さらに、入社後の3日間が特に大切。安心して働ける会社と認識してもらうために、まずは社内を案内して、安心して働ける会社かどうかの内定者の欲求を満たしてあげること。

総受注高7ヵ月連続前年超え
中国はじめアジア向けが牽引
中部経済産業局 6月の金属工作機械受注状況

 中部経済産業局が7月29日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成22年6月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は前年同月比146.2%増(約2.5倍)の281億6,300万円となり、7カ月連続して前年を上回った。前月比は2.6%減となった。
 国内受注は、一般機械工業向けが44億3,900万円と5カ月連続、自動車工業向けが29億7,200万円と6六カ月連続して前年を上回り、全体でも前年同月比135.0%増(約2.4倍)の93億100万円と7カ月連続して前年を上回った。前月比は22.9%減となった。
 海外受注は、北米向けが7カ月連続、ヨーロッパ向けが6カ月連続、アジア向けが8カ月連続して前年を上回ったことから、全体でも前年同月比152.1%増(約2.5倍)の188億6.200万円と7カ月連続して前年を上回った。前月比は11.8%増となった。アジア向け(トルコを含む)が前年同月比307.6%増(約4.1倍)の95億6,200万円となり海外受注高の5割強を占めている。
 国別にみると、1位の中国が49億3,700万円(前年同月比224.4%増)、以下、アメリカ45億7,000万円(同32.7%増)、大韓民国29億4,500万円(同1545.3%増)、ドイツ14億8,800万円(同396.0%増)、カナダ7億3,500万円(同528.2%増)の順となった。
 販売額は、前年同月比78.1%増の182億7,000万円となり、3カ月連続して前年を上回った。前月比は9.1%増となった。
 受注残高は、前年同月比33.9%増の1,069億9,600万円となり、3カ月連続して前年を上回った。前月比は7.3%増となった。

大連開晨閥門有限公司など
日系企業を中心に視察
ナゴヤ西部機械協組 中国・大連を訪問

 ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=近藤和夫氏・近藤金属工業社長)は7月8日から11日の日程で、中国・大連の日系企業などを視察した。
 大連経済技術開発区には、理事の加藤丈人氏(前組合理事長)が社長を務める加藤製作所(本社=愛知県清須市清洲1668)の大連開晨閥門有限公司があり、以前から一度視察をしたいという声が上がっていたものをこのほど実現し、組合員ら13名が参加した。
 大連開晨閥門有限公司は1987年設立、1991年に操業を開始した。中小企業が独資での中国進出を果たした先駆けともいえるもので、量産品の銅鋳物を日本に供給。1995年にはバルブ業界で初めて中国におけるJISマーク表示承認工場として許可されるなど質的・量的に高い能力を持ち、清洲本社と一体となって新技術・新システムの導入を積極的に推進している。
 この他にも、東芝、三菱重工の大手日系企業や中堅の精密鋳造メーカーの工場を見学するなどし、活況を呈する中国の様子と製造業の海外移転の現状を知る上で大変有意義な視察となった。

「ハワイアンナイト」と題し
フラダンスに挑戦
ジュニアー会 家族も参加して楽しく

 ジュニアー会(幹事長=山本員彰氏・センサスヤマモト社長)は8月4日午後7時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において恒例の納涼会を開催し、会員の家族も含め30名が参加してフラダンスを楽しみながら親睦を深めた。
 当日は担当幹事の峰澤氏(峰澤鋼機社長)の司会進行で、冒頭、山本幹事長が「今回の納涼会は、峰澤幹事の企画立案により開催しております。今年度のジュニアー会は基本的に事業により担当制で行っています。この納涼会が終わりますと、11月にセンサーを作っている山武の工場見学、12月には忘年家族例会を予定しております。運営にあたって私共が一番重要視していたことの一つに出席率があり、家族の方も含めてこのように大勢の方に来ていただきありがとうございます。ここしばらく夏場に家族例会を行っておりませんでしたが、思い起こすと家族例会は頻繁にあって、私も子供を連れて山のキャンプによく行った思い出があります。今回催しがフラダンスということもあり、人数が多い方がよいと久しぶりに家族例会といたしました。どうぞ皆さん、暑気払いという意味でも、本日は飲んで食べて踊って、楽しく一夜を過ごしていただければと存じます」と挨拶、同氏の力強い発声で乾杯した。
 今回は、名古屋を中心に本格的にフラダンスに取り組んでいるManami Leimana Sakaiさん率いる「レイマナフラスタジオ」のフラダンスショーを観賞。その後、参加者全員でフラダンスの基本レッスンを受け、実際にダンスにもチャレンジした。
 最後に森田幹事(モリタ社長)より「楽しいひと時を過ごさせていただきました。次回の会の催し物は工場見学・研修会ですので奮ってご参加いただきたいと存じます。先代のジュニアー会からバトンをいただき25年経ちました。この重みをしっかり噛み締めて次の世代にバトンを渡すことが我々の使命ではないかと感じております。我々の第二世代ジュニアー会から第三世代ジュニアー会に繋がっていくことを祈念いたします」と締めの挨拶があり、お開きとなった。

11月のビジネスフェア2010に
電動シニアカーなどを出品
東洋工具 高齢化・安心安全にも対応

 あらゆる工場用品を「オリエンタルブランド」で設計製作する東洋工具(社長=竹中栄二氏、本社=岐阜県瑞穂市生津天王東町1―64)は、来る11月8日に東海地区信用金庫協会が主催してポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で開催される「第六回しんきんビジネスマッチング ビジネスフェア2010」に出展する。
 同社は、工場用品の製造販売を中心に行っているが、最近では高齢化や安心・安全の分野にも進出。同展には、足腰が弱くなった高齢者の行動範囲を広げる「電動シニアカー」や、AED(自動体外式除細動器)と応急処置に役立つ簡易救急用品セットに投てき消火剤を一まとめにした「AED BOX(PREMIUM)」、地震サバイバルセット「備えな缶」などを出品する。
 「電動シニアカー」は、三輪のSC―308A(折り畳み式ハンドル、車のトランクに搭載可能)と、四輪は軽量でトランク搭載が可能なSC―408Aとハンドル固定式のSC―414S(ヘッドライト標準装備)を展示する。
 「AED BOX(PREMIUM)」は、医療機器専門メーカー・フクダ電子のバックアップにより,設置後のAED講習の対応やメンテナンス体制も整っている。さらに怪我への対応として応急処置用の簡易救急用品と投げるだけで初期消火が行える「SAT119」もセットされ、工場や職場入口のエントランスは勿論、防塵・防水加工なので屋外への設置も可能。
 「備えな缶」は、家庭用(2から3人用)、標準(4から5人用)のほか、避難用、救急用、救助用なども用意されている。

新社長に近藤尚文氏
油傅商店 文彦社長は会長に

 鋼材・配管資材・機械工具・住宅機器販売の油傅商店(本社=愛知県一宮市浅野字田井戸田60)では、本年8月、代表取締役社長の近藤文彦氏が代表取締役会長に就き、後任の社長に長男の尚文氏が就任した。
 新社長の尚文氏は、昭和45年8月15日生まれ、愛知県一宮市出身。名古屋大学経済学部卒業後、東海銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入社し沼津支店に勤務。平成8年4月油傅商店入社、同14年7月専務取締役就任を経て、このほど、江戸中期の創業以来300年の歴史をもつ、同社の代表取締役社長に就任した。
 尚文社長は「環境が厳しい中、会社や社員の欠点に目がいきがちですが、会社や社員の良い所を『美点凝視』して、明るく元気に良い所を伸ばしていきたいと考えております。『率先垂範』を心がけ、精一杯社業の発展に精励いたす所存でございますので、よろしくご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます」とコメントしている。

ネバーギブアップの精神で
NaITOを盛り上げる
中部NaITO会 第9回総会で結束誓う

 中部NaITO会(会長=伊藤照之氏・伊藤信産業会長)の第九回総会が、7月26日午後5時より名古屋市中村区名駅のキャッスルプラザで開催され、会員はじめ賛助会員、NaITOのメンバー百数十名が参加する中、次の飛躍に向けさらなる結束が図られた。
 総会は棚木NaITO名古屋第一支店長の司会で進められ、中部NaITO会とNaITOの役員紹介に続いて、伊藤会長が「連日、気温36℃の日が続く熱い中、中部NaITO会にたくさんのご参集をいただきありがとうございます。NaITO会でNaITOさんを盛り上げて、もっと我々会員によい情報やよい提案をいただけるようにしてほしいと本日を迎え、会といたしましては2年振りの開催となります。皆様と共に価値ある会作りをして行くことで、この会が益々発展するのではないかと思っております。昨年から今年にかけての業況も、中部は自動車と工作機械のメッカであり、共に海外依存をしており今後の先行きはなかなか見えない。真田愛知淑徳大学教授の講演を先ごろ聴く機会がありましたが、かなり厳しい話でした。我々中小企業者にとってなかなかプラスになる話がありませんが、トンネルの先に望みをもちながら、ネバーギブアップで頑張っていただき、NaITOさんを盛り上げて行きたいと存じます」と挨拶。
 続いて鈴木NaITO社長が挨拶し、中部NaITO会について「NaITOと付き合ってよかったというような組織にして行きたい。必ず何らかのメリットがあるような会にしたい」と決意を述べた上で、最近の同社の動向に触れ「前期は赤字でしたが、今期に入り回復基調にあり第1四半期(3〜5月)は黒字となり、第2四半期も予定通りに推移すると思っています。当初、下期は若干厳しいと予想し、通期で売上320億円、経常で2億6,000万円の計画をしておりましたが、上期で予想を上回る利益が出る見込みとなり、上期終了時点に若干の修正を予定しています。確実に、一時の先行きが全く見えないという状況からは脱し得たと確信しています。5月に新組織として東日本、西日本、中部の三営業部制とし、中部は和田が全責任をもって営業を統括します。次のステップに備えて、今年から来年にかけて新しいNaITOの組織を完成させて行きたい」とし、「今後、海外の動きと日本の動きは完全に一体であると認識しないといけない。現在、各メーカーの海外へのシフトが進んでいる。長い目で見ると、三年、五年後には日本にUターンしてくることも考えられます。我々は、海外の動きを充分に見ながら、主軸は日本において対応し、皆様と共に生きて行きたい」との考えを示した。最後に鈴木社長は「大手競業の他社ができない、きめ細やかな対応に心がけて行く。また、機械加工にこだわりをもって行きたい。加工技術をもっと広く、そして深くやって行きたい。材料から製品の加工技術を柱にして、技術でもメーカー様共々皆様と話ができる、技術と情報の商社として行きたい」と今後の方向性を語った。
 伊藤会長を議長に選出して議案審議に移り、事業報告や会計報告など全議案を原案通り承認可決した。
 賛助会員を代表して藤原タンガロイ中部支店長より超硬工具業界の推移について話され「我々には国内販売を上げて行かなければならない使命があります。自動車関連だけではなく、電子や建機の分野も上がってきております。航空機関係もよくなってきている。これから後半に向けて、必ず数字は上がっていくと確信いたしております。固定費を上げないようにし、生産性をアップ、高精度加工ができる新製品を開発していく所存です。機械加工にこだわったNaITO。エッヂのNaITOと言われておりますが、切れ味鋭い企画提案力をNaITOさんにお願いしたい。また、会員の皆さんと三位一体となって必ず数字を盛り上げて行きたい」と決意を込めた挨拶があり、第一部総会を終了した。
 第二部の懇親会では、杉浦中部NaITO会副会長(三賀社長)が「先日、夢をもって挑戦していくという、プロスキーヤーの三浦雄一郎氏のお話を聞き感動いたしました。このNaITO会も夢と希望をもって頑張って行きたい」と挨拶し乾杯の音頭をとった。
 製販で意見や情報を交換し、NaITO社員紹介、和田NaITO執行役員中部営業部長の礼の挨拶に続いて、賛助会員の小林ヤマザキマザックシステムセールス統括部長より「A(当たり前のことを)、B(馬鹿になって)、C(ちゃんとやる)で日本のモノづくりに関わるお客様の支援が成り立つ」との言葉があり、三本締めでお開きとなった。

神戸機工から引き継いだ
「スリーブシール」を発売
アカギ 全事業を譲受

 アカギ(社長=渋谷宏明氏、本社=東京都中央区入船)は、パイプ貫通部シーリングユニット「スリーブシール」と「カスタムシール」を8月1日より神戸機工より製造を引き継ぎ、発売を開始した。
 アカギは配管設備用のシーリング装置「スリーブシール」及びその関連商品を製造・販売している神戸機工から全事業を引き継いだ。7月に事業譲受手続きを完了したことから、8月1日より、「スリーブシール」「カスタムシール」の製造を開始した。
 「スリーブシール」「カスタムシール」は配管設備工事の気密部に使用され、止水・絶縁・土砂の流入防止をする重要な配管用資材であり、同製品はゴムのもつ「弾性」「伸縮性」及び「絶縁性」を利用し、「止水」「施工」と「絶縁」性能をアップしている。
 また、成型品タイプの「スリーブシール」で対応できない組み合わせには、切削加工タイプの「カスタムシール」で対応できるようになり、使用範囲が拡大した。
【特徴】
▽「配管サイズ」と「「スリーブ管サイズ」との組合せにより、従来の充填方法よりも優れている。
▽水圧は0.14MPa(1.4kg/cu)まで対応。
▽「目視」で締付け確認ができるので、増締めが可能。
▽「カスタムシール」の追加で、使用範囲が拡大。
▽「鉄管スリーブ」や「コア抜き」貫通部の止水及び絶縁。
▽地下外壁、蓄熱槽、雨水槽、受水槽、共同溝、ピットなど貫通部の止水及び絶縁。
 製品の問い合わせは、同社TEL03-3552-7331まで。

節水の大切さなどを学ぶ
夏休み親子エコ教室
TOTO 全国のショールームで

 TOTOでは、昨年好評の「夏休み親子エコ教室」を全国のショールームで開催し、小学生と保護者を対象とした親子で学べるイベントに会場は賑わった。
 名古屋ショールームでは、8月5日に小学校の低学年を中心とする親子ら30名余が参加した。
 この「エコ教室」は、次世代を担う子供たちに、日常的に環境に配慮することの大切さを伝えることを目的としている。
 TOTOは、2010年4月より環境ビジョン「TOTOグリーンチャレンジ」をスタート。社会と関わりあった環境貢献活動を推進するとともに、環境に対する意識の高い“ひとづくり”を行っていくことを宣言しており、「夏休みエコ教室」はその一環として取り組んでいる。
 「TOTO KIDS」のキャラクターと一緒に地球の水資源の大切さを知るセミナーと、エコがわかる実験、ショールーム内での身近な水まわり商品に触れながら、自分にもできるエコを学ぶクイズラリーを行った。
 節水することで山から水を運び水道水になるまでに使うエネルギーを減らせるので、近年問題となっている地球温暖化の主要因といわれているCO2の削減には、節水が大きく寄与するというセミナー内容を子供達は真剣な眼差しで聞いていた。
 参加した子供は「歯磨きの時に水を出しっぱなしにしない」と笑顔で話していた。

22年度機械工業生産額見通し
7.8%増の66兆2371億円
日本機械工業連合会 3年ぶりに増加の見通し

 日本の機械工業は平成20年9月の米国の金融危機に端を発した世界同時不況の影響を受け世界経済が低迷する中で、生産は大幅な落ち込みとなった。しかし、各国政府による景気対策が行われ、とりわけアジア・中国などの新興国における景気刺激策の効果には目覚ましいものがあり、わが国機械工業も21年度に入り新興国向け輸出を中心に回復の兆しが出始めてきた。新興国向けの外需に加え、国内でも家電エコポイント、エコカー減税や補助金などが追い風となり、これら対象製品を中心に個人消費も持ち直し、鉱工業生産も輸出や個人消費に連動し徐々に回復を辿っていった。ただ、回復の内容は、新興国の外需や政策に後押しされた業種・機種が中心で、依然厳しい業種・機種もあり、設備投資もストック調整圧力が強く下げ止まってきたものの、企業の投資マインドは慎重に推移した。
 こうした中で平成21年度の機械工業生産額は前年度比18.7%減の61兆4,467億円となった。
 業種別にみると、一般機械の生産額が同29.0%減の9兆8,545億円、電気機械が同16.0%減の6兆1,761億円、情報通信機械が同22.8%減の5兆8,656億円、電子部品・デバイスが同28.3%減の六兆9,623億円、輸送機械が同11.0%減の26兆4,529億円、精密機械が同17.1%減の1兆528億円、金属製品が同15.5%減の2兆4,743億円、鋳鍛造品が同18.4%減の2兆1,975億円となった。
平成21年度の生産動向
 日本機械工業連合会はこの程、平成22年度機械工業生産額見通し調査の結果を発表した。同調査は、平成21年度の生産額および輸出額の実績と平成22年度の生産額の見通しに関し、機械関係の各機種別工業会五十団体に対しアンケートにより本年五月時点での回答を求め、とりまとめたもの。これによると日本の機械工業は、前年度からの各国政府による景気対策の効果や中国などの新興国経済の拡大を背景に、輸出を中心に生産も回復基調にあるとし、平成22年度の機械工業生産額は前年度比7.8%増の66兆2,371億円と3年ぶりに増加に転じる見通しが示された。同会が発表した主な概況は次の通り。
平成22年度の生産動向
 日本の機械工業は、前年度からの各国政府による景気対策の効果や中国などの新興国経済の拡大を背景に、輸出を中心に生産も回復基調にある。一方、国内も外需による生産の持ち直しや緊急経済対策を始めとする政策効果により企業収益も改善に向かい、企業の業況判断も好転しつつあり、設備投資も下げ止まってきた感も見られる。これらを背景に、今年度の機械工業生産は各業種とも堅調な増加を見込んでいる。しかし、今後の見通しでは、海外ではギリシャの財政危機に端を発した欧州の信用不安によるグローバルな金融市場の混乱懸念、円高、ユーロ安、ドル安、人民元の弾力化改革などの為替動向、また、国内では依然雇用情勢の改善が遅れていることや、デフレ懸念、資源価格の高騰、年度後半にエコカー補助・エコポイント制度などの政策効果の一巡による消費の落ち込み懸念等々、内外共に不透明感がぬぐいきれない状況にある。
 こうした中で平成22年度の機械工業生産額は前年度比7.8%増の66兆2,371億円となる見通しである。
 機械工業の主な動向は次の通り
@一般機械
 一般機械の生産額は前年度比(以下同様)12.8%増の11兆1,155億円となる見通しである。
 機種別にみると、ボイラー・原動機は、内需では既存設備の維持等を目的とした更新需要による回復、外需ではアジアや中東向けの需要拡大や、環境意識の高まりを背景にしたエネルギー転換等の需要増も見込まれ6.4%増。土木建設機械は、内需は前年度に底を打ち緩やかな回復基調に入り、外需は欧州の回復は見込めないもののアジアを始めとする各地域で持ち直し10.5%増。印刷・製本・紙工機械は、国内は景気低迷による印刷物の減少、出版不況の他、電子出版の躍進等の影響も懸念されているが、海外では中国市場が回復基調に入り、韓国や新興国等の需要増加も期待されることから11.4%増。ポンプ・送風機・圧縮機は、内需は民需を中心とした更新需要、外需も新興国や産油国における需要増が期待されることから5.0%増。油空圧機器は、輸出が中国を中心に好調に推移し、国内でも在庫調整が一段落し需要増が見込まれることから23.2%増。ロボットは、ユーザー産業において生産体制が整い、明るい兆しが見え始めてきており40.0%増。農業用機械器具は、農業生産構造が農業者の高齢化と減少による脆弱化が続くなか、国内市場の縮小傾向に変わりはなく、さらに平成21年度後半の緊急機械リース支援事業の反動や口蹄疫による影響も懸念されることから若干の減少は免れず3.8%減。金属工作機械は、国内向けの回復は海外に比べ依然として力強さに欠けるものの、中国をはじめアジア向け需要が好調で46.0%増。第二次金属加工機械は、中国からの受注が回復しており、韓国、台湾も回復基調にあり、輸出が牽引する形の生産増加が期待されるものの、未だ厳しい状況が続くとみられ21.2%減。鋳造装置は、需要先の設備投資意欲が低く、引き続き低水準が予測され25.6%減。繊維機械は、生産が回復しておりアジア新興国からの受注も急増していることから、化学繊維機械、準備機械、織機、編組機械等、全ての機種で増加が期待でき75.0%増。食料品加工機械は、製パン・製菓機械や乳製品加工機械等で緩やかな上昇が見込まれることから1.1%増。木材加工機械は、厳しい状況は依然として続くものの前年度からの持ち直しもあり、製材機械、合板機械、木工機械で増加が見込まれ32.4%増。事務用機械は、世界的な経済環境の悪化と、海外での現地生産が進み国内生産の減少傾向が続くことから15.6%減。ミシンは、工業用が主力の中国市場で輸出縫製および内需縫製の需要が増え、家庭用は主要市場の北米、欧州で需要増が見込めるが、生産拠点の海外移転が進展しているため横ばい、ミシン全体では9.1%増。冷凍機・同応用装置は、需要産業の設備投資が持ち直し、更新需要も期待されることから8.9%増。軸受は、景気対策の効果や在庫調整の進展が期待され16.1%増。半導体製造装置及びFPD製造装置は、需要が回復し需給バランスがタイトになっているなかで、各デバイスメーカーの大型設備投資案件も相次いでおり、設備投資の大幅な回復が期待できることから28.2%増加する見通しである。
A電気機械
 電気機械の生産額は前年度比(以下同様)5.7%増の6兆5,303億円となる見通しである。
 機種別にみると、回転電気機械・静止電気機械器具・開閉制御装置は、国内での急激な落ち込みによる反動増や中国を中心としたアジア向け輸出が堅調で9.8%増。民生用電気機械は、生活に密着している製品で堅実な市場とはいえ、生産の海外シフトが拡大しており2.3%減。電球は、白熱電球、放電ランプとも回復が期待され19.3%増。電気計測器は、電気計器、電気測定器、工業用計測制御機器、放射線計測器、環境計測器のいずれも増加し、全体では9.4%増加する見通しである。
B情報通信機械
 情報通信機械の生産額は前年度比(以下同様)5.3%増の6兆1,778億円となる見通しである。
 機種別にみると、民生用電子機器は、エコポイント対象の省エネ基準が2010年4月から厳しくなったものの、薄型テレビへのエコポイント付与による需要の高まりは大きく、急速に進む地上デジタル化対応への買い換えの後押しになると期待されていることもあり、全体では12.8%増。通信機器は、急増するトラフィックへの対応のため大容量・高速化バックボーンへの投資やLTEへの投資が期待できるものの、通信キャリアの設備投資はNGNへの投資が一段落し投資抑制傾向にあり、また、民間設備投資は今後緩やかな回復が見込まれるものの、本年度が底とみられ2.6%減。電子計算機及び関連装置は、新OSの発売により企業向けの需要が好調で、先延ばしになっているリプレース需要も徐々に進むことから6.0%増加する見通しである。
C電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産額は前年度比(以下同様)22.5%増の8兆5,268億円となる見通しである。
 各国政府の経済対策による企業業績の改善や海外でのデジタル製品需要の回復による好転が期待され、電子部品などへの波及効果は大きいことから、電子部品は22.3%増加、電子デバイスは22.6%増加する見通しである。
D輸送機械
 輸送機械の生産額は前年度比(以下同様)3.9%増の27兆4,816億円となる見通しである。
 機種別にみると、自動車は、国内販売では年度前半に環境対応車に対する税の減免措置や補助金による押し上げ効果、景気回復に伴う需要喚起が期待されるが、後半には補助金終了に伴う反動減が予想され、輸出においては全体として回復基調が継続することが期待されるため、自動車全体では5.0%増。自動車部品は、国内外の自動車市場の回復が緩やかに進むにつれ、部品生産も回復が見込まれ4.0%増。産業車両は、フォークリフトトラック、ショベルトラックともに国内外で市場は回復基調にあり、今後もこの傾向は続くとみられることから15.7%増。鋼船は、引き続き安定した竣工が見込めるが、高水準の竣工が続いていたため反動により0.5%減。航空機は、機体部品が減少するものの、機体、発動機、発動機部品、装備品が増加し、全体で4.1%増加する見通しである。
E精密機械
 精密機械の生産額は前年度比(以下同様)4.1%増の1兆962億円となる見通しである。
 機種別にみると、計測機器は、緩やかではあるものの回復傾向にあり、測定機器、試験機、測量機器ともに増加し七・四%増。光学機械は、写真機が7.5%減、望遠鏡・顕微鏡が6.9%増、カメラの交換レンズ・付属品が0.6%減、光学機械全体では0.9%減少する見通しである。
F金属製品
 金属製品の生産額は前年度比(以下同様)5.1%増の2兆5,996億円となる見通しである。
 機種別にみると、鉄構物・架線金物は3.2%減。ばねは21.3%増。機械工具は、特殊鋼工具が国内の在庫調整も終わりアジア向けの需要が好調で56.2%増、超硬工具が中国をはじめとする輸出主導の急回復により42.8%増、ダイヤモンド工具が自動車、工作機械向け需要が増加し29.7%増、機械工具全体では42.1%増加する見通しである。
G鋳鍛造品
 鋳鍛造品の生産額は前年度比(以下同様)4.8%増の2兆3,038億円となる見通しである。
 機種別にみると、粉末冶金製品は8.7%増。鍛工品は、中国をはじめとするアジア諸国の回復が著しく、自動車向けで需要が安定し、建機、鉱山関係向けでは波が大きいが順調に回復基調にあることから全体で12.9%増。銑鉄鋳物は5.0%増。可鍛鋳鉄・精密鋳造品は8.7%減。非鉄金属鋳物は8.4%減。ダイカストは5.4%増加する見通しである。

創業55年を機に
株式会社 大宗商店へ

 機械工具商社の大宗商店(本社=愛知県刈谷市桜町4-52)は今年で創業55年を迎え、これを機に、8月2日より個人商店から株式会社に組織変更した。
 また、併せて宗宮初次氏が代表を退き、新たに代表取締役として宗宮智則氏が就任した。

「ECO面取り」事業で
静岡県経営革新計画認定
曽根田工業 機械工具商社初

 曽根田工業(社長=曽根田直樹氏・本社=静岡県磐田市駒場1-12)は、新事業に積極的に取り組む会社として、静岡県から経営革新計画の認定を受けた。機械工具商社では初めて。
 経営革新計画とは、都道府県が中小企業の新規事業を公的にサポートする制度で、認定を受けた企業は融資等の各種支援が受けられる他、お墨付きをもらうことにより、事業の成果が上がりやすくなる。
 認定を受けた事業内容は「リユース切削用面取り超硬工具」の開発及び販売。自社工場で切削加工用の超硬チップを面取り加工用工具に再生し、「ECO面取り」として商品化した。
 認定理由は、新奇性に富んだ製品であるのと、超硬工具市場での将来性が見込めること。「ECO面取り」は使用済みの摩耗している超硬チップを取引先から買い取り、摩耗面を取り除き、使用する場所を変えてから、面取り用の刃先に形を再生することで出来上がる。超硬チップに含まれるタングステンなどのレアメタルの使用量削減につながることから環境にも優しく、さらに面取り工具費用の削減にも貢献できることが画期的だと評価された。
 昨年の十月に全国の機械工具販売商社を通じて発売後、評判が広がり年千個の販売目標も達成の見込み。
 旋盤の金属加工でよく使われる、チップDCMT11T3タイプを使っており、切れ味によって五種類のタイプがあり、価格は新品の面取り加工工具半分以下の値段で、800円(税込み)。

創業時からこれまで 上
「3ヵ月間売上ゼロのスタート」
曽根田工業代表 曽根田直樹氏

 「ゼロからのスタートでした」と振り返る曽根田社長は、曽根田工業の創業者。平成12年、36歳でサラリーマンを退職後、家族を抱えながら一人で会社を立ち上げた。
 創業当時は三カ月間、売上ゼロ。そこから10年で従業員を8名に増やし、本社とは別に自社工場を2拠点設け、機械工具販売の他、工具製造も行うようになった。
 曽根田社長にこれまでの経緯を伺った。
―創業のきっかけは?
 機械工具販売・製造会社のシステム部門に勤務していた平成12年当時、会社の業績が悪化し、営業部門を除くリストラがあり、早期退職しました。別の業界を考えていた矢先、システム部門の部署の前の営業部門の時に取引先でお世話になっていた某卸商社部長から、「磐田市には工場が多数移転しているし、会社を興してみたらどうですか」とおっしゃっていただきました。興味はあったものの、起業の方法など全く知らず、まず家族や親戚に相談をしたところ、機械メーカーの商売を繁盛させていた叔父の「商売は始めようと思えば始まるんだよ」という一言で決心がつきました。
―資金はどうされたのですか?
 銀行から個人で借りられる枠ぎりぎりの融資を受けられました。
―創業当時の様子は?
 ゼロからのスタートでしたので、まずは新規開拓から始めました。私が前の会社で営業マンの時、その会社と取引があったものの、何らかの理由で最近は取引がない会社を回っていきました。3カ月間は売上がゼロ。子供もいましたら、妻にはとても迷惑をかけました。パートに出てもらい、私も営業が終わると、アルバイトに出掛けていました。実際いつになったら売上げが立つのか本当に不安でしたが、営業先に何度も足を運ぶうち、「お前だったら、買ってあげるよ、甘くはないけど」と認めてくれる社長も現れ、4カ月目で初めて5万円の注文をもらえた時には、自宅で妻と子供とケーキを買って祝いました。創業半年後で、売上が何百万円となり、一年後にようやく利益が出せました。
―その後、日本特殊陶業(NTK)の代理店になられました。
 創業3年目で売上も伸びてきた時、前の会社ではライバルだったNTKさんの、当時の支店長から「うちと取引して直接口座を作りましょう」とおっしゃっていただき、突然のチャンス到来に「本当にいいんですか」と、確認してしまいました。おかげで、取引実績がまだ少なかった大手顧客に同行して頂き、取引拡大に繋がりました。(つづく)

景況感は戻ってきているが
利益の確保が課題に
名機工同友会 7月定例会を開催

 名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は7月28日午後6時30分より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において7月例会を開催した。
 例会は総務の野崎部長(常磐精機社長)の司会で進められ、冒頭、金原会長が「熱い日が続いておりますが、健康に気を付けていただきたいと存じます」と挨拶。
 続いて、可児近代精機社長が元気に復帰されたことの報告があり、見舞いが直接本人に手渡された。
 各部報告に移り、事業部の吉野部長(吉野機械工具社長)は共同購入品の販売実績について報告し、併せて共同購入への協力依頼を行った。
 厚生部は、8月に行う恒例のビアパーティーについて鈴木部長(マルマン商事社長)より報告が行われ、詳細については担当の嶋崎氏(シマザキ商会社長)が色々と候補を検討し下見を重ねた結果、8月27日に「黒兵門栄本店」を会場に開催すると伝えた。
 情報交換会では、次の5つのテーマについて活発に意見が交わされた。
 @現在の景況感と今後について
・売上は七割から八割くらい戻っているということも聞くが、そこまで戻っていないのが現状(六割から六割五分)。
・利幅がとれないのが一番の課題と考えている。
・日本国内だけではなく海外に目を向けると、海外の日系企業はリーマンショック以降落ち込んだが、現在は回復し、当時の水準を抜き回復から飛躍している状況で、海外展開も視野に入れて行かなければならないということを痛感した。
・消耗品関係は、八割戻っているが、利益はそこまでの水準にはほど遠い状況。
 A通販大手を始めとする激安販売店情報について
・自由競争なのでいかんともしがたいというのが現状だが、大手の卸商社は影響を受けているようだ。販売店は今のところ大きな影響は出ていない。
・技術力があり商社に相談しなくてもよいところは、通販やインターネット販売に移行していると考えられる。
 B事業継承について
・具体的にはまだだが、任せられる後継者を作れるように奮闘中。
・自社株の評価が低いうちに次期経営者(現社長も含む)に株を移している。
 C営業、業務のミス(欠損)について
・返品のきかないものについては、それを踏まえて見積もりを出すように指示をしている。
・一番は、そのようなことの無いように、日頃から指示、確認を徹底している。
・ペナルティーを払ってでもメーカーに引き取ってもらうようにしている。
・ミスが起こらないように注意指導している。
 D猛暑対策(体調管理)について
・クールビズなどで対応している。

ゲリラ豪雨抑制の新素材
「保水セラミックス」の実験開始
INAX 来年度中の実用化

 INAXは、地球環境問題における研究開発を積極的に進めている。
 主に都市部で見られる環境問題に対し、建築や土木などの分野を超えて提案する新環境素材「保水セラミックス」の実用化に向け、東京都内のビル屋上で50u規模の比較実験を8月1日から開始した。
 「保水セラミックス」は、耐久性・耐候性に優れ、高い保水性能と蒸発性能を持つ環境素材で、都市部のビルの屋上などに簡易に敷設する。保水率60%以上という性能により、ゲリラ豪雨による雨水を一時的に貯留し、局地的な大雨が短時間で下水道や河川に流出することを抑制し、都市型水害の防止に役立つ。また、晴天時には、貯留した雨水の蒸発冷却作用によって建物や周囲の温度上昇を抑え、ヒートアイランドの緩和にも寄与する。
 この優れた保水性能と蒸発性能の効果を客観的に確認するため、産官学共同「雨水流出抑制・ヒートアイランド緩和に係る研究の有識者委員会(代表者=中央大学理工学部都市環境学科教授・山田正)」の下、森ビルの協力を得て、東京都内ビル屋上で、本格的な実証試験をスタートした。
 具体的には「保水セラミックス敷設」「芝生敷設(屋上緑化)」「敷設なし(屋上コンクリートスラブ)」の雨水貯留量の経時変化や、それぞれの敷設上部(0cm、5cm、10cm、50cmの高さ)の温度測定、及び湿度や風向・風速などの気象観測を行うもの。試験面積は、各々約50uで、7月23日に試験設備の設置が完了し、8月1日から測定を開始した。
 INAXでは、新環境素材「保水セラミックス」の都市環境問題対策としての効果を確認しながら、来年度中の実用化を目指している。

TRUSCO 人気のツールボックスを
オリジナル仕様に
ノベルティや搭載工具として活躍

 機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本店=大阪市西区)は、既存のツールボックスをもとにオリジナルのツールボックスを受注製作する、セミオーダーシステムを7月下旬より開始した。
 セミオーダーできるポイントは、「カラー」「ロゴ入れ」「パッケージ」「サイズ」の4種類。ベースのツールボックスも、ロングライフデザイン賞受賞商品など6種類から選べる。
 セミオーダーオプションは次の通り。
・本体のカラーをお好きな色でカラーリング。
・会社名やロゴマークを、刻印または印刷できる。
・商品パッケージのデザインもオーダー可能。
・既存ツールボックス以外に、折り曲げ加工の工具箱は特注サイズも製作可能。
【特 長】
・ハードな使用に耐える頑丈なプレス一体型。
・山盛りの工具もラクラク収納できる凸状のフタ設計。
・安全な角がない丸ハンドルを採用。
・Y―350は、2009年ロングライフデザイン賞受賞商品。
・25mmのシリンダ錠を取付可能(シリンダ錠は別売)。
 受注から納品までの期間は約一カ月。

イベントも盛りだくさんに
楽しい夏の思い出づくり
愛機工青年部m第31回キャンプの集い

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)が主催する「第31回キャンプの集い」が7月31日、8月1日の2日間にわたり、岐阜県関市の板取スイス村黒谷キャンプ場で開催され、組合員の社員とその家族ら168名が参加した。
 初日は、午後1時から受付を開始。昨年とは打って変わっての好天の中、受付開始時間より早く訪れる参加者もあって定刻には全員が到着した。
 午後4時からは入村式が行われ、実行委員長の枅川氏(ジーネット)の司会進行のもと、青年部を代表して野崎統括幹事長(常磐精機)が「本日は総勢168名の方に青年部キャンプの集いにお集まりいただきありがとうございます。このキャンプも今年で31回目を迎えます。川が増水しており危険ですので事故のないように気を付けてください。また、大勢の方の参加ですので、周りの方に迷惑をかけることのないよう、二日間楽しんでいただきたいと存じます」と挨拶。元気の良い「エイエイオー」の掛け声でスタートした。
 毎年恒例となっている川原での魚のつかみ取りは、昨年は悪天候のため同キャンプ場に設けられた池で行われたが、今年はやや水かさが増して心配されたものの、青年部厚生担当メンバーが正午頃から場所の設営にあたり開催にこぎつけた。冷んやりとした水が心地よく、子供だけでなく大人も歓声を上げながら元気に泳ぎ回るアユなどを追いかけて捕まえ喜んでいた。
 その後、各々夕食の準備に取りかかり、取った魚を塩焼きにしたり、持ち寄った材料でバーベキューや定番のカレーを作ったりと、野外での食事を楽しんだ。
 午後7時、子供たちによるスイカの早食い競争で夜の部のイベントの始まり。キャンプファイヤーの点火式を合図に、火の灯りのもと、人気ゲーム機などが当たるビンゴ大会やスイカ割り、菓子すくい、コーラの早飲み大会など部員らが趣向を凝らしたイベントが催され、参加者らは思い思いにキャンプの夜を満喫していた。また、参加企業のPRタイムも大いに盛り上がった。
 翌日は朝8時より、数年前から取り組んでいる「愛eco青年部」活動の一環として、キャンプ場の清掃と資源ゴミの分別作業をし、その後は各自でバンガローの周りを片付け、三々五々家路に就いた。

2010年9月12日(日) 2394号
第28回管工機材・設備総合展
118社・211小間で開催
愛知県管工機材商協組 出品者会議を開く

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、来たる10月21日・22日・23日の3日間“名古屋市吹上ホール”を会場に開催する「第28回管工機材設備総合展」を約2カ月後に控えた、8月18日午後2時より、名古屋市中村区の“ウインクあいち”において、「出品者会議」を開き、展示会に万全を期すことを申しあわせ、製・販一体となり展示会を成功させようと意思の疎通を図った。28回目の展示会は118社の211小間が確定した。
 出品者会議には、出品メーカー102社と、同組合の三役や展示会実行委員会の担当部長らが出席した。
 会議は、大藪展示会副実行委員長(大清社長)の司会進行で進められ、冒頭挨拶に臨んだ伊藤理事長は、出品者各位に対して出席のお礼を述べたあと「ご承知のとおり、この中部地区とりわけ建築業界の景気は未だ底を這う状態であります。組合員にとってもメーカーさんにおいても苦戦を強いられておりますが、そんな中で、200小間を超える沢山の出品を頂くことが出来ました。118社の211小間と、皆様の展示会にかけるご熱意を感じ、心から感謝をしております。これにお応えするためにも組合員総出で臨む覚悟でおります。開催まであと2ヶ月余りありますが、展示会を東京、大阪とは違ったものづくり愛知からの発信という位置づけにしていただけると、ありがたいです。私どもとしては、皆様が展示会で発表される製品を一人でも多くの方に見て頂くことが、組合員の使命だと思っておりますので、参観者の動員には力を注いで参ります。展示会は業界の最大のプレゼンの場と考えており、管工機材・建築設備と言う分野の地位向上に資する最大のイベントと位置付けています。私達組合員が力を発揮できる一番の場でありますので、ぜひとも皆様と協力をして、展示会成功に向けて、努力を重ねて参ります」と挨拶。
 引き続いて、植田展示会実行委員長(ウエダ社長)が「今回は118社、211小間で開催することができました。これだけたくさんのメーカーさんに小間を出展して頂きましたので、広報や集客に一層力を入れて参ります。広報ということでは、報道四社が後援となっておりまして、展示会準備の進捗を随時発信していただいており、その流れの中で一人でも多くの来場者を期待しております。愛知の展示会は、来場者抽選会が好評となっておりまして、今回も設けます。テーマを環境・エコということで、キャッチコピーを『地球にエーコとしよみゃーか』と考え、一般の方にも馴染みやすいように、イメージキャラクターとして『管の介』『管シャチ』をつくりました。キャラクターをプリントしたオリジナルタオルを景品として用意します。そこでご協賛金、及び社名をプリントしたオリジナルタオルへのご協賛をぜひお願いしたいです。また、会場受付で配布する「会場マップ」においても初めて一社限定で広告を募集致します。会場で確実に来場者の手に渡る会場マップへの広告掲載をぜひご検討いただきますよう、お願い申し上げます。何社かのお申し込みがあった際は抽選を行います。参観者の動員につきましてはポスター・案内はがきでのPRを積極的に行います。愛管連、名水協等々の団体関係へのPR展開、また、工場関係、設計事務所、サブコン等にもPRを行い、一人でも多くの方々に見て頂きたいと考えております。皆様方におかれましてもPR活動にご尽力を賜りますようお願いいたします。」と、展示会開催に向けての取り組み方を述べたあと、実行委員の紹介と、展示会全般に渡っての説明を行い、理解と協力を懇請した。
 このあと、出品に関しての基礎小間、使用電力、展示物搬入・搬出、警備、駐車場管理について各担当業者より詳細に渡って説明がされた。
*  *  *
出品者は次の通り。
(五十音順)
 ▽愛知県管工事業協同組合連合会▽愛知時計電機▽アカギ▽アサダ▽旭有機材工業▽アロン化成/ミクニプラスチックス▽INAXサンウエーブマーケティング▽因幡電機産業▽イノアック住環境▽イノック▽イハラサイエンス▽エーアンドエーマテリアル▽SMC▽荏原テクノサーブ▽FMバルブ製作所▽MIEテクノ▽オーエヌ工業▽オーケーエム▽大肯精密▽オンダ製作所▽カクダイ▽カナフレックスコーポレーション▽兼工業▽川西水道機器▽川本製作所▽キッツ▽クボタシーアイ▽クリナップ▽KVK▽小島製作所/シーシーアイ▽児玉工業▽駒形亞鉛鍍金所/大陸フランヂ工業▽コンサス▽三栄水栓製作所▽三興製作所▽山王工業▽三和ハイドロテック▽シーエスエー▽シーケー金属▽ジャパンエンヂニアリング▽JFE継手▽システムズナカシマ▽下田エコテック▽昭和コーポレーション▽昭和電工建材▽昭和バルブ製作所▽ショーボンドカップリング▽スーパーツール▽住友軽金属工業/スミケイ銅管販売/東洋フイツテング▽積水化学工業▽ゼンシン▽ダイキン空調東海▽ダイキン工業/コスモ・ソフト/スタッグ▽大成機工▽ダイドレ▽大洋弁栓▽タキロン▽タブチ▽彰源企業股分有限公司▽中日技研工業▽中部大学▽ツツイ▽鶴見製作所▽帝国金属▽テクノフレックス▽テラル▽東亜高級継手バルブ製造▽東栄管機▽東洋バルヴ▽TOZEN▽TOTO▽ナゴヤ▽名古屋市上下水道局▽名古屋水栓バルブ工業協同組合▽名古屋バルブ工業▽日栄インテック▽日東工器▽日邦バルブ▽日本アルシス▽日本プラスチック工業▽NEOPERL▽ノーリツ▽パナソニックCCソリューションズ▽パナソニック電工▽日立金属▽日立産機システム▽日立バルブ▽藤井高圧工業▽フジキン▽フジトク▽フネンアクロス▽ブライト工業▽古林工業▽プレパイ工業▽ヘルメチック▽ベン▽ベンカン・ジャパン(旧ベネックス)▽ホーコス▽前澤化成工業▽前澤給装工業▽前田バルブ工業▽マキタ▽三菱樹脂▽三菱電機住環境システムズ▽ミヤコ▽ミヤコ産業▽ミヤワキ▽未来工業▽名城大学▽大和バルブ▽山本計器製造▽ユーシー産業▽ユニテック▽ヨシタケ▽吉年▽リンナイ▽レッキス工業▽ワシノ機器、以上。

工場見学や各種セミナーを
役立つ内容で積極的に実施
ナゴヤ西部機械協組 8月定例理事会開催

 ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=近藤和夫氏・近藤金属工業社長)は8月4日午後5時より組合事務局において「8月定例理事会」を開催し、理事ら10名が出席して今後の行事内容について確認した。
 工場見学は、一昨年度より取り組んでいる人材確保推進事業の「モデル企業見学会」として実施し、8月24日に組合員企業のフジキカイとコサカ精工を訪問する。参加人員20名ほどを予定している。
 経営者セミナーは、「管理者のあるべき姿」をテーマに管理・監督者の役割と任務について、シャチハタの取締役や同社子会社の代表取締役などを歴任した塚本昭弘氏を講師に迎えて行う。人材確保推進事業の一環で、開催日は9月24日、レセプションハウス名古屋逓信会館(名古屋市西区牛島町)を会場に開催する。
 沖縄県下の高校との懇談会は、人材確保推進事業の一環として行い、少しでも優秀な人材を確保するため10月27日から3日間、沖縄県の高校を訪ね就職課の担当教諭から直接話を聞く場を設ける。準備状況が近藤理事長より報告され、参加が呼びかけられた。(後日、日程が10月17日からに変更された)。
 愛知県鉄工連合会の名古屋市内四協同組合セミナーは、10月15日にウインクあいち(名古屋市中村区名駅)を会場に、ナゴヤ西部機械協同組合が担当して行う。内容は、「職場・仕事に潜むムダ・ロスの発見と対処法」をテーマに、身近に存在するムダ・ロス・損失をどのようにして見つけ潰して管理していくかの手だてについて、事例を挙げて解説していく。作業改善ツール「OTRS」の実演も予定している。
 その他、過日行われた「中国・大連視察」の模様が参加者より報告された。

11月12日に中部支部総会
合同新年会は1月14日に
中日本木工機械 全木商中部支部 8月度合同理事役員会

 中日本木工機械商工協同組合(理事長=木村秀夫氏・昭元産業会長)と全日本木工機械商業組合中部支部(支部長=島田昭三氏・シマダ機械社長)は8月4日午後5時より、中日本木工組合会議室(名古屋市中川区荒子・荒子ビル)において「8月度合同理事役員会」を開催、理事ら13名が出席した。
 まず、木村理事長を議長に中日本木工組合の議案審議が行われた。
 第1号議案の第48回通常総会収支報告の件は、内容を確認のうえ承認された。
 第2号議案の荒子ビル雨漏り等補修工事の件は、第二次工事をABSに依頼し7月19日完了したと報告された。
 第3号議案の平成22年年末資金貸出については、前年に準じて貸出を実施するとした。スケジュールは@全社に申込書を10月1日までに送付A申し込み締切日10月20日B審査10月26日C貸出日12月3日。
 第4号議案の平成22年10月度合同理事役員会日程の件は、10月26日午後5時開催とし、中部支部監査委員会は同日午後4時から行う。会場は組合会議室。
 第5号議案の平成23年合同理事役員会並びに新年合同賀詞交歓会については、平成23年1月14日午後5時から札幌かに本家金山店を会場に行うことを決めた。合同理事役員会は同会場にて午後3時に開会。
 第6号議案その他の件では、@銀行の借入金の一部を返済し、残りを継続して借入する手続きを7月30日付にて完了した旨が報告された。A中国上海国際建築建材産業総合展覧会&上海万博見学の企画を案内したが、猛暑の続く中で参加人員が最小の10名に達することができず、今回は中止と決定した。
 続いて島田支部長の議事進行の下、全木商中部支部の議案が審議され、第1号議案の全木商中部支部第41回通常総会については、11月12日午後3時よりホテルルブラ王山での開催を決めた。
 第2号議案その他の件では、9月10日から12日までツインメッセ静岡北館で開催される「第35回静岡産業/木工機械展」について高松二葉機工社長より説明があり、若干の空きがあるため出展依頼が行われた。

DMGエコラインに5軸機
DMU50ecoラインナップ
森精機製作所 価格を抑えた入門機

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2-35-16)は、独国ギルデマイスター(以下、DMG)社製CNC五軸制御マシニングセンタDMU50ecoの受注を8月24日より開始した。
 近年、部品加工におけるさらなる低価格、高品質と短納期が求められる中、治具費や段取り時間の削減と、ワンチャッキング加工による精度の向上を含めたトータルなランニングコストの削減が重要となっている。同社はその対応の一つとして、立形マシニングセンタから五軸加工機への転換を検討しているユーザーに、価格を抑えた入門機としてDMU50ecoを提案。立形マシニングセンタと同レベルの加工能力と機械精度を実現しており、五軸加工機に対して不安を感じているユーザーにも安心して購入してもらえるとしている。
 DMU50ecoは、実績のあるDMU50をベースに、割出し五軸加工に必要とされる機能を厳選、標準装備とすることで優れたコストパフォーマンスを実現している。
 まず、標準でデジタル駆動の自動傾斜回転テーブルを採用しており、B軸115度[マイナス5度/プラス110度]の傾斜が可能。このB軸はプラス110度の位置で最大20度の背面加工を可能としており、360度旋回可能なC軸との組み合わせにより、柔軟な割出し五軸加工を実現する。その他、最高回転速度8,000min−1の主軸、工具収納本数16本の工具マガジンや手動パルスハンドルを標準機能として装備。これらの五軸加工機として必要十分な標準装備により、加工ワークの素材購入から完成までのトータルタイム最短化に寄与する。
 また、さらなる高精度を要望するユーザーには、ダイレクトスケールフィードバック仕様や各種自動計測機能などのオプションも用意されており、ニーズに合わせて選択できる。
 さらに、大きく接近性の良い正面ドアや片持ちタイプのテーブルの採用により、優れた作業性を確保しながらも省スペースを実現しており、設置スペースあたりの生産性を最大限に高める。
 標準本体価格は1,220万円(SIEMENS 810D)。販売台数、月5台。

犬山桃太郎神社にて
管工機材展の成功祈願
ベン 桃太郎Uと共に

 ベン名古屋営業所(所長=青柳圭介氏、住所=名古屋市中村区本陣通5-55)では、来月21日から開催の「第28回管工機材・設備総合展」への出展を控え、8月20日の大安日に、所長と営業マンらが愛知県犬山市栗栖にある“犬山桃太郎神社”へ、桃色タオル数百本を引っ提げ、新製品の電磁弁“桃太郎U”と共に、展示会成功の祈祷を受けた。
 “犬山桃太郎神社”は、古事記に桃の実を投げて災難を逃れた伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が桃に“大神実命”の名を与え、その桃から生まれ、人々を苦しめる鬼を退治した桃太郎が御祭神となっており、子供の守り神として広く崇敬されている。
 この日、桃マークのピンクの法被に身を包み、展示会のマスコットキャラクター「管の介くん」のベン仕様のイラストと、電磁弁“桃太郎U”の名入り、桃色ネクタイをした五名は、神職から清めの儀式を受けた後、やや緊張ぎみに一人ずつ玉ぐしを捧げて展示会の成功と、電磁弁“桃太郎U”がTに続くミリオンヒットとなるように祈願した。
 桃太郎神社のご祈祷済み桃色タオルは、8月16日から“桃太郎U”を販売した方の中から、抽選で幸福の桃色タオルとして数量限定で進呈している。ベンの営業マンに「桃太郎Uを売った」と申告すれば、その場で抽選してくれる。
 青柳所長は「展示会を大いに盛り上げたい、桃太郎いざ出陣!」と意気込む。

創業時からこれまで 下
「本当にお客様が
求めるものって?」
曽根田工業代表 曽根田直樹氏

【前回まで】
 静岡県から新事業の『ECO面取り』において経営革新計画認定を受けた曽根田工業。
 機械工具商社でありながら、自社製品の開発まで手掛けるように至ったこれまでを伺った。
 * * *
―韓国国内での超硬工具シェアナンバー一のインガソルテグテックの販売をしてますね。
 世界第二位の切削工具メーカーであるイスカルジャパンがインガソルテグテック(当時は大韓重石)を買収したという報道があった時、なぜ買収したのかを調べました。するとインガソルテグテックの超硬パウダーが国内超硬大手メーカーにも供給している程の技術を持っている会社だと分かり、日本にも進出するのではないかと考えていました。ちょうど、インガソルテグテックのHPで名古屋にオフィスを開設するとあり、私から電話をして、代理店取引の依頼をしました。
―インガソルテグテックの代理店になり、3年の間に国内売上一位となったそうですね。
 最初は安かろう、悪かろうというイメージのお客様が多かったのですが、イスカルの傘下になったことで製品に信頼感を持ってもらえたことと、日本製品との使い分けを提案し、「全く問題ない」と実感いただけるよう、どんどん試削してもらいました。
―3年前に自社工場を設立し、「切りくず破砕機」「超硬ホルダーのヘッド部の付け替え修理」「ECO面取り」を製造されました。製造まで始められたきっかけは?
 まだ景気がよかった時、ITバブル崩壊後から七、八年になるのに、この好景気は長いなと不安を感じました。3年で景気の浮き沈みがあるはずなのに、そろそろ不景気がくるのではないかと。
 そうなった場合、商品の販売は価格競争に突入すると思います。そうなると仕入値は決まっているので、安くすれば利益がとれなくなる。ただ、安くする努力をやめるということではなく、お客様の声に耳を傾けた時、少しでも安いものがほしいのは分かるのですが、それが1円安くても5円安くても実際にたいして効果はない。我々工具屋に求められるのはもっと根本的なコスト削減であり、それにはお客様の使用工具の住み分けから提案しようと。品質に関わる部分は高い工具で仕上げて、そうでない部分は安い工具で削る。使い分けることによって無駄をなくしていき、無茶な話かもしれませんが、究極はタダで削ること。超硬工具は使い捨てである現状があるので、まだ使えそうなものは、使えるようにすればそれでもいいのではないか、それこそ資源のない日本が強みとする資源を大切に使う日本的なものづくりではないかと考えたところで、「ECO面取り」や「超硬ホルダーのヘッド部の付け替え修理」の発想が生まれました。
―最後に仕事をする上で自分に言い聞かせていることは?
 わらしべ長者です。
―わらしべ長者になるために大切なことは?
 「人と人とのつながり」です。私のことを信用して、何かを求めてくれる方には全力で返したい。また、その方がおっしゃっていることが、何か商売や他にもつながらないかと常に「アンテナを張り巡らす」ことだと思います。(おわり)

アロンマス発売25周年
幻の軍手キャンペーン
アロン化成 豪華賞品6460名に当たる

 アロン化成(社長=矢田昭氏、住所=東京都品川区東五反田)は、9月1日から、アロンマス発売25周年を記念して、“豪華賞品が当たる幻の軍手キャンペーン”を開始した。
 キャンペーン期間中の9月1日から12月31日まで、メーカー出荷アロンマス62製品のケースにアロンオリジナル軍手が一双梱包される。通常は白い軍手だが、その内赤色、黄色、緑色、青色いずれかの軍手が入って入れば豪華賞品をプレゼント。軍手に同封されている引換券に必要事項を記入し、購入した販売店に渡せば、後日商品が発送される。
 総勢6,460名に当たる一大キャンペーン。赤い軍手が入っていると、ポータブルカーナビ、マッサージソファ、モバイルインターネットツール等が当たる。
 アロン化成の担当者は「アロンマスをご愛顧いただいて25年になり、日頃の感謝とお礼を込めて送ります。20周年の時に開催したキャンペーンが大好評だったため、今回さらに該当商品を広げ、賞品を豪華にしてキャンペーンを張ります」と話している。

セミナー開催と懇親会
『後継者の心構え』とは
愛知県管工機材商協組 青年部「愛青会」主催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の青年部会(部会長=倉地克明氏・倉地常務)による、『後継者の心構え』セミナーが、8月3日午後4時より、名古屋市中区の東別院会館で開催され、次代を担う若手後継者を中心に25名余りが参加した。
 セミナーに先立ち、竹内青年部幹事(丸金商会社長)の司会進行の元、伊藤理事長より「昨年の9月15日に青年部が発足し、本格的に主催するセミナーは今回が初めてです。青年部らしい内容に楽しみにしております。景気は底の底状態でして、この辺りまでくると、世の中に対する期待値を下げることにより、相対的に満足度を上げることも必要とされるのではないかと思います。意識を変えていけば順応できるのではないかと思います。青年部は自分達で考え、セミナーを開催するなど少しずつ自立いただき、今後大きなパワーとなることが期待されます。部員は40歳が定年であり、30代のメンバーが中心です。仕事をバリバリこなす年代であるので軸足は仕事に置き、組合活動は一点集中して自分が役に立つことを見つけて行ってもらいたいです」と挨拶。
 続いて20余年の豊富な経営指導経験を持ち、現在幅広い業種で18社の指導先を持つ気鋭のコンサルタントである日本経営合理化協会常務理事の作間信司氏の講師紹介がなされた後、セミナーに臨んだ。
 セミナーは永く繁栄させ続ける社長の当たり前の秘密として、【社長の最大使命】は絶対に会社を潰さないことと、次世代経営者の育成をすること。【オーナー社長の特長】は100%の責任を持ち、後継者は清算権を持つので、覚悟を持って会社経営に臨むこと、また3人の腹心を持つこと。【社長が身に着ける力】は行動力と実行力、売る力。また、経営数字力の基礎力を若いうちに勉強しておくこと。【お客様の定義づけ】はわが社にとってお客様とは誰かを確認し、お客様が本当に求めている品質を、競争優位づくりの三要素から選択し、集中させ、事業展開を行っていく。三つとは、@商品の卓越性A顧客密着の卓越性B事業運営の卓越性。【お客様第一主義の本質】はお客様の要求を満たし続けること、不満をなくすこと。【感謝の心】の図を常に頭に入れ、感謝の気持ちを持つこと。【先代は必ず師である】は師の跡を求めず、師の求めたるところを求めよ(空海の言葉)の内容が話された。
 作間氏は「息子さんは、行動力で会社を若返らせる努力をしてほしい、これからの戦いは負けない戦いとして、最後に残ったほうが勝ち。若いうちに売る力を徹底して身につけてほしい。経営者の考え方次第で経営はなんとかなります。行動力で違う業界の仲間も広げて色々な考え方を学ぶこと」と話した。
 第二部は懇親会が行われ、場所を変えて、千種区にある名古屋ビール園「浩養園」へバスで移動した。
 連日の猛暑の中、ビアガーデンのビールで思い切り喉を潤した若手組合員らは、積極的に各テーブルを回り親組合の経営者と名刺交換をしながら、歓談していた。

手拍子、盛宴の暑気払い
愛機工東支部 ビアパーティーを開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏、ノダキ社長)の東支部(支部長=田中知之氏・ミユキ商會社長)は8月6日午後7時より、名古屋市中区栄のメイド居酒屋「黒兵衛」で支部ビアパーティーを開催し、支部員ら36名が参加して親睦を図った。
 野崎理事(常盤精機社長)の司会進行で、はじめに田中支部長が参加者へ礼を述べた後、「日頃は、愛機工組合、東支部に多大なるご協力をいただき感謝申し上げます。この場が皆様にとって有意義な会となり、また連日猛暑が続いておりますので仕事の活力源にしていただきますよう、楽しんでいってください」と挨拶。同氏の音頭で乾杯し、開宴となった。
 メイド服の女性店員が、アニメソングや懐メロを振り付きで踊るショータイムは手拍子で盛り上がり、時津支部役員(新栄商會社長)の中締めでお開きとなった。

暑気払いと情報交換
愛機工中南支部 ビアパーティーを開催

 愛知県機械工具商業協同組合の中南支部(支部長=鈴木俊雄氏・マルマン商事社長)は8月9日午後6時より、名古屋市中区金山のアスナル金山にある韓国料理「金山ソウル」で支部ビアパーティーを開催し、支部員ら十四名が参加して交流を深めた。
 冒頭、鈴木支部長が「なかなか支部で集まる機会もありませんので、本日は短い時間ですが、大いに飲んで、語り合っていただければ幸いです」と挨拶。続いて山崎事務局長より組合の動向について話があり、併せて各種調査への協力が呼びかけられた。
 乾杯に際し、志知理事(志知社長)が「今年は猛暑ということで、しっかり飲み食いして夏の後半を乗り切っていただきたい」と挨拶、力強い発声で乾杯した。
 不況で厳しい経営環境が続く中、参加者はビールや韓国の酒マッコリなどを飲みながら歓談し暑気払いをした。

ライブバーで“暑気払い”
名古屋水栓販協会 8月例会を開催

 名古屋水栓販売協会(理事長=土方隆氏・東洋物産社長)では、8月10日午後6時より、東区泉の“ライブバー・アンティークノエル”で「8月例会」を開催し、猛暑の続く名古屋の夏を乗り切ろうと37名が出席し、女性ロックバンドの歌と生演奏を楽しみながらの暑気払いを行った。
 例会は、植田理事(ウエダ社長)の司会開会の辞に次いで、今回は10月に開催される愛知県管工機材・設備総合展のPRも行われた。その後挨拶に臨んだ土方理事長は、出席方にお礼を述べた後、「残念ながら我々の仲間が経営破綻し、急遽理事長となりました。先月も管工事会社が破綻し、業界はかなり冷え込んでおります。より一層水栓販売協会と、賛助会員の皆様、協力して共存共栄を図って参りたいので、ご協力をお願いします。本日はビアパーティーなので、仕事はひと時忘れて楽しくいきたいです」と、挨拶を述べ、棚山副理事長(丸一商会社長)の乾杯音頭で宴会に移り歓談に興じた。ミラーボールが回り、紫煙越しのステージでは一九五〇年代から80年代でヒットした洋楽が歌われ、客席は全員で手を振り盛り上がりを見せていた。中締めは在田副理事長(在田商店)の三本締めで盛宴の内にお開きとなった。

バイオレット高精度ドリル
座ぐり用「VA―PDS―CB」
三菱マテリアルツールズ 42型番をサイズ追加

 三菱マテリアルツールズ(社長=滝沢俊夫氏、本社=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが開発、製造する“バイオレット高精度ドリルシリーズ”の「バイオレット高精度ドリル座ぐり用VA―PDS―CB」に42型番をサイズ追加し、販売を開始した。
 座ぐり穴の加工には一般的に二枚刃エンドミルが用いられているが、送り速度が遅い、加工した穴が大きい、工具寿命が短い、工具に切りくずが巻き付くなどの多くの問題が発生していた。
 高能率、高精度座ぐり加工用の新しいドリルシリーズ「VA―PDS―CB」は、穴加工用工具のドリルをベースに開発。昨年、ドリル径3mm〜20mmのサイズで発売したところ、通常のドリルと同等の送り速度での加工が可能で、切りくずの巻き付きも発生しないため、大きな反響があった。さらに、ドリル径22mm〜32mmまでの大径サイズおよび内径ボーリング加工やタップ加工に適した下穴サイズの要望を受け、今回、シリーズを追加することとなった。
 「VA―PDS―CB」の主な特長は次の通り。
 @ドリルをベースに開発しているので、通常のドリルを使用する感覚で座ぐり加工が可能。
 A新開発の座ぐり加工用刃立ての採用により、高能率な加工と小さい切りくず生成を実現する。
 B耐熱性、耐摩耗性に優れた“バイオレットコーティング”を適用し、長寿命を実現する。
 標準価格は、代表型番のVAPDSCBD0680が5,200円(税込み5,460円)。同社では初年度4,000万円の販売を目標としている。

サンドビック 新世代の超硬ヘッド交換式
エンドミル「コロミル316」に
超硬シャンク及びソリッドホルダ追加

 サンドビック・コロマント(コロマント事業本部=名古屋市名東区上社1-1801)は、新世代の超硬ヘッド交換式エンドミル「コロミル316」シリーズに、鋼シャンクと比べ突き出し量を二倍大きくした場合にも生産性の向上を保持できる超硬シャンクホルダと、小型マシニングセンターなど工作機械のインターフェースとして加工安定性を最大化させるソリッドホルダの販売を開始した。
 航空宇宙産業やエネルギー産業、自動車及び一般機械産業の部品加工において、切込み量が中程度で且つ突き出し量が長い工具が必要とされる五軸加工や、二次元あるいは三次元形状のポケット及び倣いフライス加工領域では、高価な超硬ソリッドエンドミルが多く使われている。コロミル316は、この領域で加工コストを低減するために開発されている。
【コロミル316の特長と利点】
 @超硬シャンクホルダは、刃先交換式エンドミルでびびりが発生する突き出し量五XDでも高能率加工と長寿命が確保できるため、突出し量の長い不安定領域におけるエンドミル加工で、高生産性によるコストダウンを実現する。
 Aソリッドホルダは、BT30、BT40、C3/C4コロマントキャプト及びHSK63スピンドルで使用する超硬ヘッドのインターフェースとして開発され、スピンドル端面からの工具突き出し量が最小となり、高い加工安全性と生産性向上に寄与する。
 B求心性の高い特許取得済みテーパねじ、二面拘束・軸方向ストッパーなど独自の高剛性且つ高精度(最大触れ0.02mm)カップリングにより、高送りと高精度加工が可能。
 C特に大きな径で、コストが高いソリッドエンドミルに比べ工具費用を大幅に削減する。
 今回発売された超硬シャンクホルダの品目は12アイテム、ソリッドホルダの品目は四十一アイテム。

戸屋勝利氏の50号の力作
「疾風・織田信長」を寄贈
加藤製作所 清洲越400年を記念して

 各種水道用バルブ・フランジおよび給水栓の製造を行う加藤製作所(社長=加藤丈人氏、本社=愛知県清須市清洲1668)は、清洲越四百年を記念して今年8月、安土桃山の美をテーマに描く画家の戸屋勝利氏の絵画「疾風・織田信長」(50号)を清洲城に寄贈した。
 同社は、これまでにも清洲城横の公園に信長の正室・濃姫の銅像(等身大)を寄付するなど、地域に根ざした会社を目指している。
【戸屋勝利氏 略歴】
1965年 東京に生まれる
1990年 第1回ターナー・クリスマスコンテスト優秀賞受賞
1992年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程染織専攻修了
1997年 池袋東武にて個展(以後毎年)
2006年 日本経済新聞「夕刊」にて内田康夫「地の日天の海」挿絵連載
1993年〜個展・グループ展多数
《装丁画》秋山駿「信長」/久保三千雄「謎解き宮本武蔵」/津本陽「巨眼の男・西郷隆盛」/南原幹雄「信長を撃いた男」/司馬遼太郎「馬上少年い過ぐ―伊達政宗―」/井上靖「風林火山」/安部龍太郎「天下を謀る」(以上新潮社)他

ゼネテック My Tool Box上で
日研工作所製ホルダライブラリを提供
計7社の工具・ホルダが利用可能に

 ゼネテック(社長=上野憲二氏、本社~東京都新宿区)は、三次元CAD/CAMシステム「Mastercam」専用の工具/ホルダライブラリ「My Tool Box」上で、8月25日より新たに日研工作所製ホルダライブラリの提供を開始した。
 「My Tool Box」は、工具メーカー各社が販売する各種工具データを登録した「工具ライブラリ」と、ツーリングメーカー各社が販売する各種ホルダデータを登録した「ホルダライブラリ」を備えた同社のオリジナル製品。リリース以降、定期的なラインナップの拡充を進め、現在までに工具メーカー4社(日進工具、三菱マテリアル、ダイジェット工業、オーエスジー)の主要工具、およびツーリングメーカー二社(MSTコーポレーション、大昭和精機)の主要ホルダがMastercam上で利用可能となっている。
 「My Tool Box」上で公開されている工具ライブラリには、工具径や刃長、母材、コーティングなどの情報はもとより、各メーカーが提示する加工条件の推奨値が工具種別ごとに登録されている。また、ホルダライブラリについても、ホルダ形状やテーパー規格などの情報がホルダ種別ごとに登録されているため、Mastercamを使っているユーザーは、工具やホルダの情報を新規に登録する必要がなく、ツールパスの作成作業に専念できるメリットがある。
 今回、新たに日研工作所の製品がラインナップに加わることによって「My Tool Box」の適用範囲はさらに拡大するため、「My Tool Box」の活用シーンは従来以上に広がるものと思われる。なお「My Tool Box」は、同社の提供するMastercam保守サービス加入ユーザー向けのサービスであり、同社ユーザー向けの専用ホームページからダウンロードできる。

高能率フェースミル
「MFPN型カッタ」
京セラ 低抵抗と耐欠損性を両立

 京セラ(社長=久芳徹夫氏、本社=京都市伏見区竹田鳥羽殿町6)の高能率フェースミル「MFPN型カッタ」とPVDコーティングチップは、モノづくりの現場で求められる優れた生産性と経済性を実現するため、切削抵抗の低減と高い耐欠損性を両立し、安定加工・長寿命加工を可能にするカッタとチップである。
 同製品は、五角形のチップが両面合わせて10コーナ使用できる経済性の高い形状となっていることに加え、ホルダに装着した際に二面拘束でしっかり固定し、安定加工を可能にする構造となっている。また、ビビリの発生を抑制するヘリカル切刃構造、切削時の衝撃負荷を低減するダブルエッジ構造の採用などにより、高能率加工を実現する。
 チップには、三種類のブレーカ形状と二種類の材種を用意することで、幅広い加工に対応することができる。 
【製品の特長】
 @高い経済性を追求した五角形/十コーナチップの荒・汎用カッタ
 「MFPN型カッタ」は五角形両面仕様の十コーナチップを採用。一コーナ当たりのコストを低減することができるため経済的。さらに、主切刃に対面する二面拘束式を用いることで優れた安定性を実現している。
 Aヘリカル切刃構造により低抵抗を実現しビビリを抑制
 ビビリとは切削抵抗が高いことなどで生じる振動現象のこと。ビビリが発生することにより、加工精度の低下や工具破損などの不具合が発生しやすくなる。「MFPN型カッタ」は、チップ切刃をヘリカル切刃構造にすることで低抵抗を実現し、ビビリを抑制している。
 Bダブルエッジ構造でチップの欠損を抑制
 チップの欠損を抑制するため、第一主切刃(α度角部)で切りくずをうすく生成してから第二切刃(β度角部)で切削を行うことができるダブルエッジ構造を採用。これにより衝撃負荷を低減するとともに、刃の抜け際で発生する振動を大幅に削減した。
 C三次元ブレーカで切りくず処理改善
 汎用のGMブレーカ、低抵抗用のSMブレーカ、重切削用のGHブレーカの三種類の三次元チップブレーカをそろえ、幅広い加工条件に対応。スムーズな切りくず排出を実現し、切りくずのかみ込みを抑制している。
 DMEGACOAT(メガコート)で長寿命
 京セラ独自のPVDコーティング法であるMEGACOATによるチップ表面に施された高硬度と高い耐酸化性のコーティング膜によって耐摩耗性において特に優れた特性を発揮、長寿命かつ高速加工を実現した。
 ※PVDコーティングは、電気・熱エネルギーなどで溶融・イオン化し、物理的に母材表面に硬質被膜を施すコーティング方法(PVD=Physical Vapor Deposition、物理蒸着法)。
【商品概要】
▽製品名=MFPN型カッタ
▽ホルダ型番数=39型番
▽カッタの仕様=コースピッチ、クロスピッチ、エキストラクロスピッチ
▽加工用途
コースピッチ
・鋼や合金鋼の加工(ビビリ易い時)
・ランニングコストを重視する時
・ステンレス加工(ビビリ易い時)
・鋳鉄加工(ap=4mm以上、fz=0.35mm/t以上)
クロスピッチ
・鋼や合金鋼の加工
・ステンレス加工
エキストラクロスピッチ
・鋳鉄加工(加工能率を向上したい時)
▽生産拠点=滋賀県八日市工場
▽価格帯=53,000円〜231,800円(希望小売価格・消費税別)
▽販売目標=5億円(初年度)
【チップ概要】
▽型番・ブレーカ仕様・加工用途=@PNMU 1205ANER―GM・GMブレーカ・汎用APNMU 1205ANER―SM・SMブレーカ・低抵抗型BPNMU 1205ANER―GH・GHブレーカ・刃先強化型(重切削用)
▽チップ型番数=6型番
▽生産拠点=鹿児島川内工場
▽価格帯=1,750円(希望小売価格・消費税別)、一コーナあたり175円

耐摩耗性・耐欠損性が向上
「CA45シリーズ」
京セラ 独自のBBコーティングにより

 京セラの「CA45シリーズ」は、同社独自の鋳鉄加工用コーティング技術“BBコーティング”により耐摩耗性と耐欠損性の向上を実現している。
 より高い加工精度と生産効率が要求されている自動車部品などの金属加工を行う製造現場では、材料(被削材)として広く使われているねずみ鋳鉄やダクタイル鋳鉄などの切削加工に用いる工具についても高い耐久性と安定性が求められる。京セラが独自開発した鋳鉄用チップのコーティング技術“BBコーティング”により、チップの切削抵抗の低減と耐久性を向上させ、加工効率の向上とコスト削減を実現した。
 「CA45シリーズ」は、汎用材種の一つであるねずみ鋳鉄やダクタイル鋳鉄の切削において、安定性を重視し連続加工から強断続加工まで幅広く対応する「CA4515」と、高速・高能率加工に対応し耐摩耗性に優れ長寿命を実現した「CA4505」の二製品をラインアップしている。
【製品の特長】
 @鋳鉄加工専用の新被膜
 “BBコーティング技術(Bright Blackコーティング)”は、鋳鉄加工専用の新被膜に関する技術。超硬母材に施された被膜は、主にウルトラファインTiCN層、α―アルミナ層、特殊最表面層で形成されており、工具寿命の安定化と長寿命化、高能率加工を実現するため被膜層を独自技術で最適化したもの。特殊な界面層を形成し、チップ表面の最適な被膜組成と表面処理により耐溶着性と耐剥離性を向上した。
 A耐溶着性と耐膜剥離性の向上で工具の安定化と長寿命化を実現
 切削時に発生する金属の切り屑がチップに付着すると切削抵抗が増し、チップの安定性と寿命に大きな影響を及ぼす。京セラでは、特殊表面処理法である独自のPICA技術(Physical Innovation for Coating Advantage)を用いることにより、滑らかな表面処理を施し、チップへの切り屑の溶着を抑え切削工具の突発的な欠損を抑えながら高品位な加工仕上げと高い安定性を両立した。
【商品概要】
▽製品名=「CA4515」
▽型番数=139型番
▽加工用途=安定性重視の第一推奨材種、ねずみ鋳鉄やダクタイル鋳鉄の連続加工から強断続加工まで幅広い加工に対応
▽製品名=「CA4505」
▽型番数=89型番
▽加工用途=ねずみ鋳鉄・ダクタイル鋳鉄の高速かつ高能率な加工に対応、耐摩耗性に優れ長寿命
▽生産拠点=鹿児島川内工場
▽価格帯=550円〜2,200円(希望小売価格・消費税別)
▽販売目標=5億円(初年度、2製品の合計)

8月定例役員会も開催
夏恒例のビアパーティー
愛機工青年部 とりとり亭で35名参加

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は、8月19日午後7時より名古屋市中区栄のとりとり亭東新町店で、部員35名が参加してビアパーティーを開催した。
 川島(六浦本店)、磯貝(ユアサ商事)両氏による司会進行の下、はじめに森部長が「暑い中、恒例のビアパーティーにお集まりいただきありがとうございます。過日行われましたキャンプの集いは、参加した方々に怪我もなく、楽しくできたと報告を受けました。皆様、ご苦労様でした。また、野球大会へのお手伝いも担当の近藤幹事(長村商店)が一生懸命行っており、大変ご苦労様です。部員の方々には、大変かとは存じますが、一人一回は手伝いに参加していただければと思います。皆の青年部ですから一致協力して何事にもあたり、これを新しい部員の方々に継承していっていただきたいと思います」と挨拶、同氏の音頭で乾杯した。
 恒例となったゲームなどで大いに盛り上がり、猛暑で疲れ気味の心身をリフレッシュし、野崎統括幹事長(常磐精機)の中締めでお開きとした。
 【8月定例役員会】
 ビアパーティーに先立って同日午後6時30分から開かれた役員会では、各担当役員より報告が行われた。
 はじめに、キャンプについて加藤厚生幹事長(センサスヤマモト)が報告。「第31回キャンプの集い」を7月31日と8月1日の2日間、関市の黒谷キャンプ場で行い、20社から168名が参加した。天候に恵まれ、スケジュール通りイベントを行うことができた。また今回新たに、子供を対象にしたスイカの早食い大会と、大人を対象にコーラの早飲み大会を企画、いずれも好評であった。
 講演会については、渡辺講演担当幹事(井高)が講師の選定など準備の状況を報告。本日(8月19日)、北見式賃金研究所の北見昌朗氏を訪問し打ち合わせを行ったところ、大澤いくよさんというマナー関係の講師を紹介され、8月25日に打ち合わせを行う。講演会は10月下旬の開催を予定し準備を進める。
 組合野球大会については、近藤野球担当幹事より、7月25日に江南市営グランドで大会6日目の四試合が行われ、青年部より3名が手伝いに参加したと報告された。次回大会7日目は、8月21日に一宮総合運動場の野球場二面を使用して5試合が行われ、4名の青年部員が手伝いに参加する。
 その他、蒲レクリエーション担当幹事(岡谷機販)の尊父・蒲晴雄氏と滝澤副部長(組合理事・松本商店社長)の尊父・滝澤有氏(松本商店会長)の訃報が伝えられた。
 次回の9月役員会は、14日組合事務局で午後7時より行われる。

JIMTOF2010 講演会・セミナー・
企画展示内容が決定
航空機産業の最新動向を紹介

 工作機械業界における世界三大見本市のひとつ「JIMTOF2010(第25回日本国際工作機械見本市)」が10月28日(木)から11月2日(火)までの6日間、東京ビッグサイトにて開催される。主催は日本工作機械工業会(会長=中村健一氏)と東京ビッグサイト(社長=島田健一氏)。この程、同展で行われる講演会、セミナー、パネルディスカッションおよび特別展示の内容が発表された。
 「JIMTOF2010」は、統一テーマ「モノづくり 未来を創る 夢づくり」の下、世界19の国と地域から合計573社の企業が出展して開催される。これらの出展者による展示に加え、来場者の工作機械業界に対する高い関心に応えるため、多様な講演会やセミナー、企画展示などを展開する。
 多くの来場者が予想される開催初日(10月28日)は、環境技術の第一人者である三菱総合研究所理事長の小宮山宏氏を講師に迎え、「課題解決先進国―日本の役割(仮題)」と題した基調講演が行われる。最終日の11月2日(金)には、日野自動車技監の鈴木孝幸氏による特別講演を予定している。
 また、11月1日(月)には、今後さらなる成長が見込まれる航空機産業をテーマに、セミナーとパネルディスカッションが行われる。IHIが「航空機用エンジン生産の現状と工作機械」を、富士重工が「航空機製造におけるCFRP加工について」をテーマに、それぞれ航空機産業における“モノづくり”に関する最新動向を紹介。パネルディスカッションでは、航空機産業への参入を目指す地域クラスターを代表して「アマテラス」構成企業および「次世代型航空機部品供給ネットワーク(OWO)」の構成企業が参加して、「航空機産業への参入を目指す地域クラスターのモノづくり」と題した議論を展開する。
 企画展示コーナーでは、日本が世界に誇る超高性能スポーツカーエンジンの手組み工程を「匠による超高性能パワートレインの手組み工程展示」と題し紹介。同展示では、エンジンの手組みの工程を、高度な切削加工技術を要するトランスミッション生産展示と共に見ることができる。
 その他、「JIMTOF就活応援プログラム」と題し、著書『面接の達人』などで知られる中谷彰宏氏を講師に迎えた就活セミナーや、出展企業と学生が情報交換できる場を設けるなど、学生限定のプログラムの展開も予定されている。
 これらの講演会、パネルディスカッションおよびセミナーは事前申込制となっており、9月1日から「JIMTOF2010」の公式ウェブサイト(URL:www.jimtof.org/)にて申し込みを受け付けている。参加費は無料。
 概要は次の通り。
講演会
◆基調講演
「課題解決先進国―日本の役割」(仮題)三菱総合研究所理事長 小宮山宏氏
〈日時〉10月28日(木)午後1時30分〜2時30分、〈会場〉会議棟7階国際会議場
◆特別講演
「大型車の環境技術開発の方向性について」日野自動車技監 鈴木孝幸氏
〈日時)11月2日(火)午前11時〜午後零時、〈会場〉会議棟一階レセプションホール(A)
パネルディスカッション
「航空機産業への参入を目指す地域クラスターのモノづくり」〈パネリスト〉「アマテラス」構成企業、「次世代型航空機部品供給ネットワーク(OWO)」構成企業
〈日時〉11月1日(月)午前10時30分〜午後零時、〈会場〉会議棟一階レセプションホール(A)
セミナー
◆JIMTOFセミナー@
「航空機用エンジン生産の現状と工作機械」IHI航空宇宙事業本部副本部長 理事 生産センター所長 大谷宏之氏
〈日時〉11月1日(月)午後1時〜2時、〈会場〉会議棟一階レセプションホール(A)
◆JIMTOFセミナーA
「航空機製造におけるCFRP加工について」富士重工業生産技術部主査兼製造部主査 小島裕登氏
〈日時〉11月1日(月)午後三時〜四時、〈会場〉会議棟一階レセプションホール(A)
企画展示
「匠による超高性能パワートレインの手組み工程展示」
 超高性能スポーツカーのエンジン手組み工程を、高度な切削加工技術を要するトランスミッションの説明を加えて紹介。10月28日(木)、30日(土)には超高性能エンジン手組み工程の匠による来場者参加型の実演会を実施。10月28日(木)には、日産自動車の水野和敏氏(「GT―R」開発責任者)による解説ステージを同時開催。
〈日時〉10月28日(木)〜11月2日(火)、〈会場〉東展示棟一階ガレリア

ペットボトルリサイクル製品
「ショウワエコパイプ」発売
昭和電工建材 耐熱性・耐衝撃性を向上

 昭和電工建材(社長=金井久男氏・本社=神奈川県横浜市神奈川区)は、回収ペットボトルからつくられた再生PETフレークに特殊な改質処理を施す(特許出願中)ことで、耐熱性・耐衝撃性を向上させた、環境に優しいリサイクル排水管「ショウワエコパイプ」を発売した。
 「ショウワエコパイプ」を製造する際に投入するエネルギー量は塩ビ管の約1/3であり、地球温暖化ガスの二酸化炭素排出量を約800kg/t削減できる。
 プラスチックは一般的に低温では脆くなる傾向があるが、同製品は硬質塩ビと比べ、とくに低温時の耐衝撃強度が優れており、低温度での使用領域が広がった。
【特長】
▽接着ができ施工が簡単
●塩ビ管と同様、PET管専用の接着剤を用いた接合のため現場施工が容易。パイプと継手(75A)の接合部引張り強度は1.0(tf)以上ある。
●軽量のため、取り扱いが容易。(比重は塩ビの約90%)
▽国土交通大臣認定・日本消防設備安全センター性能評価取得
▽用途は住宅用配水管等で、汚水・雑排水管、換気管、通気管、雨水管。

「大連テクノロジーセンタ」オープン 
ヤマザキマザック 中国国内は3ヵ所目

 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏・本社=愛知県丹羽郡大口町)は、加速する中国の需要拡大に対応した顧客へのサポート体制強化の一環として、自動車・産業機械・重工業が盛んな中国東北地区に、中国国内では上海、広州に続き3ヶ所目となる大連テクノロジーセンタを開設した。敷地面積は3,600u。
 8月5日のオープニング式典に続き、6日、7日の2日間、顧客を招待しオープニングイベントショーを開催した。
 同社は世界中の顧客へビフォアーセールスから、アフターセールスまでのトータルサポートを提供するため、世界20カ国以上に計70を超えるサポート拠点を開設している。

厳しい時こそ成長のチャンス
リスクを恐れず挑戦を
オータケ 第36期従業員組合総会

 オータケ(社長=吉川富雄氏、本社=名古屋市中村区名駅3-9-11)は、8月6日午後6時30分より名古屋市西区牛島町のレセプションハウス名古屋逓信会館において、第36期(平成22年度)従業員組合総会と納涼会を開催した。
 総会の冒頭、加藤委員長が「皆さんのおかげで今期、従業員組合発足から36期目を迎えることができました。2年前にリーマンショック、トヨタショクといった不況があり、現在回復傾向にあると言われる方もおりますが、まだまだ厳しさがございます。社内的にも皆さんに協力をいただいたり、我慢していただいたりすることが多い状態になってきておりますが、皆さんに楽しんでいただける納涼会として、次の会ではビンゴゲームの内容を変えて賞品を多くいたしましたので、本日は楽しんでいただければと思います」と挨拶。続いて各議案の審議が行われ、@執行委員の改選並びに支店・営業所の執行委員の報告A第35期決算報告B組合活動報告等が原案通り承認された。
 納涼会は会場を移し来賓を交えて行われ、加藤委員長は挨拶で「ご来賓の方には、昨年と場所も変わって少し遠くなり、また暑い中、多数ご参加いただきまして誠にありがとうございます。先ほど六階の菊の間におきまして従業員組合の総会を無事に終了いたしましたことをご報告いたします。このように皆さんと共に納涼会ができますことは大変嬉しいことと存じます。組合としてはこの納涼会が皆さんの活力になるように続けていきたいと思っております。皆さんのご協力をお願いいたします。今年はビンゴゲームをさらに充実させ、昨年の倍くらいの方に当たるような企画としております。短い時間ではありますが楽しんでいただけたらと考えております」と述べた。
 来賓を代表して吉川社長が「第36期の従業員組合総会が無事終了されましたこと、おめでとうございました。今年は非常に暑い日が続いておりますので、体に気をつけて仕事をしていただきたいと存じます。さて、現場力を強化するという事を常々言っております。これは各部門の力を結集すること。また、社内のコミュニケーションをよくして、部門の縦軸だけではなく、相互の横軸でのコミュニケーションもとって行くことで、皆さんが集結して事にあたっていただく。現在のように厳しく変化の激しい市場を生き残っていくには、組織の結集が必要と感じております。そして今年(59期)は、皆さんがそれぞれ挑戦をしていただきたい。リスクも伴うが、挑戦をして皆さん一人ひとりが強くなっていただきたい。現在250名程の社員がおり、この力の結集が勝ち残るための最大の課題。厳しい今こそ、普通ならば体験できない事を体験でき、成長できるチャンス。自分を磨き、結果としてお客様、社会に貢献できる企業を目指して努力を惜しまないでいただきたい」と挨拶した。
 この後、澤藤副委員長が音頭をとって一同で乾杯。賑やかに歓談しビンゴ大会で盛り上がり、連日の猛暑に疲れ気味の気分をリフレッシュした。
 村井営業本部長より「厳しい時期ではありますが、元気をもってジャンプをする時期にしたい。皆さん一人ひとりが目標をもって、それを達成するように心を一つにして頑張っていきたい」との言葉があり、石田書記長の中締めでお開きとなった。

第70回親善野球大会7日目
両ゾーンのベスト4出揃う
愛機工 Aゾーン準決勝戦は9月25日

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の第70回親善野球大会7日目は8月21日、一宮総合運動場のA・B両面を使用して5試合が行われた。試合結果は次の通り。
【A 面】
◆第一試合 Bゾーン
 山下機械×ミツトヨは、山下機械が1回に1点を先制したが、ミツトヨがすぐその裏に6点を挙げて逆転。2回表に山下機械が1点を返した。しかしミツトヨは、2回と3回にそれぞれ2点を追加してリードを広げ、追いすがる山下機械の反撃を5回の2点に抑え、10対4でベスト4に進出した。
◆第二試合 Aゾーン
 三菱マテリアル×東陽は、三菱マテリアルが1回表に1点を先制したが、東陽がその裏すぐに一挙8点を取って逆転。2回表に三菱マテリアルが1点を返すも、東陽は2回と3回にそれぞれ2点を追加してリードを広げ、そのまま12対2で東陽が三菱マテリアルに圧勝し、ベスト4進出を決めた。次の対戦相手は杉本商事。
◆第三試合 Aゾーン
 ナカガワ×サンコー商事は、一回表にナカガワが3点を先取。3回に3点、4回に4点、さらに5回にも2点と着実に点数を加えてリードを広げ、サンコー商事の反撃を3回の1点に抑えて、12対1で勝利。ナカガワがベスト4に駒を進め、次は太田廣Aと決勝進出をかけて戦う。
【B 面】
◆第一試合 Bゾーン
 住友電気工業×サカエは、1回裏にサカエが2点を先制。その後両チームともランナーは出すものの得点に結びつかず、4回表に住友電工が2点を挙げて同点に追いつき、試合を振り出しに戻した。その後は両チームとも得点できずに、大会規定によりジャンケンに。その結果、サカエが勝利しベスト4に進出した。次はミツトヨと対戦。
◆第二試合 Bゾーン
 ダイドー×ユアサ商事は、ダイドーが1回表に2点を先制、続く2回にも3点を挙げてリードを広げた。その後両チームとも1点ずつを加えて迎えた5回裏、ユアサ商事が一挙に5点を挙げて同点に追いつき、そのまま時間切れに。規定により2試合続けてのジャンケンとなり、ユアサ商事が勝利しベスト4進出を決めた。次の対戦相手はトラスコ中山B。
 次回大会8日目は、9月25日に一宮総合運動場で、Aゾーンの準決勝戦が行われる予定。

TRUSCO新製品
プロのためのハンドソープ
「洗手観音(せんじゅかんのん)」
ひどい汚れもスッキリ

 機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本店=大阪市西区)は、現場で働く手の頑固な汚れをスッキリ落とすハンドソープ「洗手観音」を8月下旬より販売開始した。
 コストパフォーマンスに優れた、使いやすいコンパクトなポンプ式で、環境に優しい1.0リットル詰替パックも用意されている。
【特 長】
●コスト削減に大いに貢献できる、リーズナブルな値段。
●油汚れに強い洗浄成分と、スクラブ粒子で、ひどい汚れをスッキリ洗い上げる。
●泡切れがよく、洗い上がりもサッパリとした使用感。
●容量が一・一リットルのコンパクト容器で工場、事務所のトイレ設置にも適している。
●安全性や手荒れの軽減に配慮した化粧品。
 洗手観音(品番TSK―11)▽メーカー希望小売価格1,380円(税別)▽容量1.1リットル▽質量1.25kg。
 同詰替パック(品番TSK―10C)▽メーカー希望小売価格960円(税別)▽容量1.0リットル▽質量1.04kg。
天然成分由来のハンドソープ
「グリーンセーブ」
手肌と地球に優しく
 また同社は、ヤシノミ由来の洗浄成分とトウモロコシの天然成分を主成分としたハンドソープ「Green Save(グリーンセーブ)」を8月下旬に発売した。
 この製品は、売上(製造元出荷額)の1%がボルネオ保全トラストに使われるシステムを採用しており、手肌と地球環境に配慮したハンドソープである。
【特 長】
●地球に優しいヤシノミ由来の洗浄成分を配合。
●トウモロコシからできた地球に優しいスクラブ剤を配合。
●ヤシ油とトウモロコシを原料にしているので、微生物によってすばやく分解、地球に還る。
●安全性や手荒れの軽減に配慮した化粧品。
 Green Save(品番TGS―11)▽メーカー希望小売価格3,100円(税別)▽容量1.1リットル▽質量1.31kg。
 同詰替パック(品番TGS―10C)▽メーカー希望小売価格2,130円(税別)▽容量1.0リットル▽質量1.09kg。
【ボルネオ保全トラスト】
 マレーシアのボルネオにおける、アブラヤシプランテーションの進出によって分断されてしまった森と森を繋げて緑の回廊を作り、生物多様性保全をはかる団体。

2010年9月19日(日) 2395号
受注総額4ヵ月連続800億円台に
緩やかながらも回復傾向が続く
日本工作機械工業会 7月の工作機械受注実績

 日本工作機械工業会がまとめた2010年7月の工作機械受注実績調査報告(確報)によると、7月の受注額は、前年同月比144.9%増(約2.4倍)の841億円となり、8カ月連続で増加、回復傾向が継続している。前月比でも0.4%の増加を示し、4カ月連続して800億円台を維持した。
 内外需別にみると、内需は、前年同月比102.7%増(約2.0倍)の293億円で8カ月連続のプラス、前月比も0.0%増と4カ月連続の増加となった。7月の内需は、緩やかな回復傾向が続いているものの、300億円台に届かず、3カ月連続で290億円前後の受注額となった。
 内需の業種別受注額は、全11業種のうち「官公需・学校」を除いて前年同月比で増加を示した。前月比では主要業種を中心に四業種がプラスとなり、主要業種以外は弱めの動きとなった。
 主要業種の受注額は、「一般機械」が123億円(前年同月比約2.0倍・8カ月連続プラス、前月比0.7%増・6カ月連続プラス)、「自動車」が84億円(同95.1%増・8カ月連続プラス、同8.5%増・2カ月ぶりプラス)、「電気・精密」が42億円(同84.1%増・7カ月連続プラス、同2.6%増・8カ月連続プラス)、「航空機・造船・輸送用機械」が12億円(同97.3%増・2カ月連続プラス、同33.1%減・2カ月ぶりマイナス)。「航空機・造船・輸送用機械」を除き前月比プラスとなり、「航空機・造船・輸送用機械」もマイナスを示したが2カ月連続で10億円を超え堅調に推移している。
 外需は、前年同月比175.5%増(約2.8倍)の549億円となり、9カ月連続で増加。前月比も0.7%増と2カ月連続してプラスとなった。5カ月連続で500億円台を示し、アジアを牽引役としたこれまでの傾向に大きな変化はみられない。
 国・地域別の受注額の推移をみると、主要三極では、アジア、北米が前月比マイナスを示す一方、欧州はプラスとなった。受注額は、アジアが337億円(前年同月比約3.7倍・10カ月連続プラス、前月比1.2%減・2カ月ぶりマイナス)。東アジアは中国が3カ月ぶりに200億円台となり、その他アジアでもインドが2008年9月以来の20億円超えを示すなど堅調に推移した一方、韓国でスポット受注の反動減があり、アジアの前月比は若干のマイナスを示した。
 欧州は94億円(同67.2%増・7カ月連続プラス、同25.3%増・3カ月ぶりプラス)となり、EU主要国で航空機を中心に受注増がみられ3カ月ぶりの90億円台となった。ドイツでは2008年11月以来の30億円台となった。
 北米は107億円(同約2.6倍・7カ月連続プラス、同11.3%減・8カ月ぶりマイナス)で、5カ月連続して100億円を超えたが、アメリカが4カ月ぶりに100億円を下回った。米経済の先行き不透明感もあり、今後の動向が注目される。
 業種ごとに主要三極の構成比をみると、「一般機械」はアジアが約半分を占め、次いで北米、欧州の順となっている。「自動車」はアジアが8割弱を占め高い水準を維持している。一方、欧州は一割に満たないレベルで依然厳しい状況が続いている。「電気・精密」でもアジアが九割弱を占め、電子部品やIT関連、家電などで中国を中心に盛んな需要が引き続きみられている。「航空機・造船・輸送用機械」は北米が五割弱、欧州で3割弱と、欧米で八割強を占めている。
 2010年1〜7月の受注累計額は、前年同期比187.8%増(約2.9倍)の5,250億円となり、堅調な回復を示している。
 このうち、内需は前年同期比約2.1倍の1,640億円で、主要業種はすべてプラスとなった。特に自動車部品は、前年の落ち込みが大きかったこともあり、伸びが大きくなっている。
 外需は前年同期比約3.5倍の3,611億円。主要三極ではすべてプラスを示し、特にアジアは欧州、北米に比べ金額・伸び率ともに高い水準を示している。外需比率は、1〜6月累計から0.7ポイント減少し、68.8%となっている。

6月の契約高は前年同月比8.5%増
22年上期で前年の約2倍に
日本産業機械工業会 6月の産業機械輸出状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成22年6月の産業機械輸出契約状況によると、6月の主要約70社の契約高は前年同月比8.5%増の1,132億4,300万円となった。
 プラントは2件で、174億6,400万円(前年同月比は前年同月に案件がなかったため比率を計上できず)となり、アフリカ、オセアニアで増加した。
 単体は前年同月比8.3%減の957億7,900万円となった。
 単体機械を機種別にみると、@ボイラ・原動機=アジアの増加により前年同月比69.6%増A鉱山機械=アジア、アフリカの増加により同5.4%増B化学機械=アフリカが大幅に減少したことにより同69.3%減Cプラスチック加工機械=アジアの増加により同60.8%増D風水力機械=アジア、中東の増加により同88.7%増E運搬機械=アジアの増加により同69.6%増F変速機=アジア、ヨーロッパの増加により同78.9%増G金属加工機械=アジア、南米の増加により同81.2%増H冷凍機械=すべての地域が増加し同59.4%増となった。
 地域別構成比は、アジア68.2%、アフリカ14.7%、中東10.8%、北アメリカ7.9%、オセアニア2.5%、南アメリカ1.9%となっている。
 この結果、平成22年第2四半期(4〜6月)の輸出契約高は前年同期比26.7%増の2,523億1,800万円、また平成22年上期(1〜6月)は同101.8%増(約2倍)の9,759億8,600万円となった。

リーマン・ショック前の7割以上まで戻る
生産額 前年の2.5倍に
マニピュレータロボット統計 4〜6月期生産・出荷実績

 日本ロボット工業会は8月2日、マニピュレータ、ロボットの2010年4〜6月期の生産・出荷実績を発表した。同会の月別統計調査を基に、同会正会員及び賛助会員対象企業47社の実績をまとめたもの。これによると、10年4〜6月期の生産額は前年同期の2.5倍となり、2四半期連続でプラスに。また、出荷額も国内出荷額が前年同期比28.7%増、輸出額が同3.0倍となり、トータルでは同2.3倍と2四半期連続でプラスとなった。概要は次の通り。
【受 注】
 10年4〜6月期の受注額は、前年同期比で3.3倍の1,337億円となり、3四半期連続でプラス成長となった。この半年の実績で、09年の1年間の実績(2,004億円)を400億円弱上回っている(10年1〜6月は2,371億円)。生産額や総出荷額でも半年で09年年間実績並みとなっている。
【生 産】
 10年4〜6月期の生産額は、前年同期比で2.5倍の1,068億円となり、2四半期連続でプラス成長となった。リーマン・ショック前(08年4〜6月期)と比べ7割以上戻ってきている。
 ユーザ産業別に見ると、自動車産業はハイブリッド車や電気自動車へのシフトが進んでいること、電気機械産業では、情報通信機器の販売好調を受け、電子部品実装関連市場や半導体関連市場の動きが活発であったことから、ロボット需要が上向いた。
 また、海外市場で見ると、中国向けが中心となっており、その中でも溶接用や電子部品実装用が伸長していることから、今年10年は昨年を大きく上回り、来年11年には本格的な回復が予測されるとしている。
【出 荷】
 10年4〜6月期の総出荷額は、前年同期比で2.3倍の1,121億円となり、2四半期連続でプラス成長となった。
 国内出荷額は、同28.7%増の253億円となり、11四半期ぶりにプラスに転じた。輸出額は、同3.0倍の868億円となり、2四半期連続でプラス成長となった。
◎国内出荷内訳
 自動車産業向けは、同産業の設備投資控えの影響を受け、前年同期比39.4%減の52億円となり、7四半期連続でマイナス成長と、依然厳しい状況。中長期的な国内生産体制の見直しの動きが広がっており、今後の大きな設備投資は期待できず厳しい状況が続くと予測される。
 電子・電気機械産業向けは、同2.1倍の125億円となり、2四半期連続でプラス成長となった。情報通信機器の販売好調を受け、電子部品実装用やFPD(ガラス基板搬送)用、半導体(ウェハ搬送)用が伸長した。
◎輸出内訳
 溶接用は、前年同期比で2.3倍の103億円となり、2四半期連続でプラス成長となった。電子部品実装用は、同5.3倍の554億円となり、3四半期連続でプラス成長。
 自動車向けの主要用途である溶接用では、アジア向けが依然好調。特に、中国は自動車業界の増産と自動化に伴う設備投資が活発で、急激な需要拡大が進み、前年同期を大きく上回った。
 電子・電気機械向けの主要用途である電子部品実装用は、中国向けが大幅増となり輸出増加の要因となった。また、FPD用や半導体用も伸長し、先行き見通しは明るい。これらの好調要因は、情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、パソコン、iPAD、薄型テレビなど)の販売好調によるものとされる。

『圧縮空気システムのこれから』
省エネセミナーに35名
ジーネット 産業技術記念館で開催

 ジーネット(社長=古里龍平氏、本社=大阪市)の名古屋営業所(所長=横井良治氏)は8月25日午後2時より、名古屋市西区則武新町のトヨタテクノミュージアム産業技術記念館で、コンプレッサメーカー「アネスト岩田」の神谷氏を講師に招いて「省エネセミナー」を開催した。
 今回のセミナーは「圧縮空気システムのこれから」と題して、ユースポイントにおける省エネ事例を紹介。当日は35名が参加し、横井所長の挨拶に続いて、セミナーが行われた。
 コンプレッサは工場全体の電力使用量の20〜40%を使っており、これは製造工場全エネルギーの15〜35%に相当するといわれ、今回は圧縮空気の利用部分に視点を置いた省エネルギー対策が提案された。
 圧縮空気ライン低圧化の提案は、生産工場にある60〜70%の設備機器が低圧力で使用されているが、供給コンプレッサの圧力は一番高い使用圧力となっていることが多く、これを見直すというもの。供給圧力を下げると、@コンプレッサの消費電力が下がる(給油式コンプレッサの場合、0.3MPa減で約22%の消費電力を削減)A使用空気量(エア漏れ含む)が減る(圧力に比例して消費電力は減少)Bコンプレッサの負荷が減る、といったメリットがある。
 また、供給圧力不足を補う増圧手段として、増圧機器の電動化を提案。電気駆動にすることにより空圧駆動に比べて三分の一の消費電力で済むという。
 そのほか、機器・装置の状況に合わせたエリア設置(分散)に最適な圧縮機の提案や、余剰エアーの有効利用の事例も紹介された。
 最後に神谷氏は、圧縮空気は必要不可欠なものではあるが、電気エネルギーを空気エネルギーに変換して使うため効率の良いエネルギーとはいえず、大切に使わなければならないと話し、効率的な圧縮空気エネルギーの理想的な使い方は「必要な時に、必要な圧力と量を、必要な場所に供給すること」であり、実際にエアーを使う現場に視点を向けて現状を把握する行動が省エネへの第一歩となると結んだ。
 セミナー終了後は、会場となった産業技術記念館の見学もでき、興味深げに展示物を見て回る参加者もあった。
 産業技術記念館は、トヨタグループ13社の共同事業として設立。近代日本の発展を支えた主幹産業の一つである繊維機械と、現代を開拓し続ける自動車の技術の変遷を通して、日本の産業技術史について次代を担う人たちへ系統的に紹介している。

個人戦でのエントリーも可能に
11月13日ボウリング大会
愛知県管工機材商協組 福利厚生部会開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の福利厚生部(部長=大藪淳一氏・大清社長)では、8月24日午後6時30分より名古屋中区栄の“ラッソ・グランデ”において「福利厚生部会」を開催し、恒例の「ボウリング大会」を実施することを申し合わせ、「健康診断」の進捗状況を報告した。
 部会開催に際し、大藪部長、伊藤理事長より挨拶があり、「今年も恒例のボウリング大会を実施いたしたいと思いますので、部員の皆さん方におかれましてはいろいろと大変だと思いますが、絶大なるお力添えをお願いいたしたいと思います」と、ボウリング大会運営に際しての協力方の要請がされた。
 競技参加について、例年三名からのエントリーであったが、参加しやすくするために一名からのエントリーも可能とすることが決定された。
【第30回ボウリング大会実施要領】
▽日時11月13日(土)
・受付時間 午前9時15分から45分
・競技開始 午前10時スタート
▽場所 星ヶ丘ボウル
▽競技方法
・個人戦=男女混合3ゲームのトータル(女子は一律ハンディ20プラス)、エントリーは1名から可能。
・団体戦=1チーム3名トータル
▽参加料3,500円(ゲーム代・パーティ費用含む)
 一方の健康診断の進捗状況については、例年通り4月から11月頃まで実施し、今年度は39社・74事業所から既に申し込みが出ていると報告があった。

名古屋初披露、愛知管材展に
「金のトイレ」を展示
INAX 上海万博 日本産業館で大反響

 INAXは、来月21日から名古屋市千種区の吹上ホールで開催される「第28回管工機材・設備総合展」に上海万博日本産業館の「世界一トイレ」に展示した、最高機種のトイレ『REGIO(レジオ)』のゴールド仕様を展示する。名古屋出展は初めて。
 金の便器の開発に当たっては高級感と本物の質感を追求するため、中国で縁起のよい色とされる「金」仕様を特注で開発し、陶器部分には本物の金で特殊コーティングを施した。
 上海万博では、中国の富裕層から購入希望の問い合わせがINAX中国に多数あり、大反響を見せた。

社長に竹内裕二氏
丸金商会 竹内清人氏は会長に

 丸金商会(豊橋市問屋町1-8)では、このたび、代表取締役社長竹内清人氏が代表取締役会長に就任し、後任の代表取締役社長に竹内裕二氏が就任した。
 新社長の裕二氏は、「当社は創業60年を超え、新たな一歩を踏み出しています。『不易流行』の通り、時代が求めるスピードやIT化等に対応しながらも、お客様への感謝の気持ちを忘れず、本当に必要とされる商品やサービスを提供し、地域に密着した仕事をしてまいります。これからも決して派手ではありませんが、ゆっくりと着実に社員も会社も成長していきたいと考えています」と、所信を述べている。
 社歴は、南山大学(2000年卒)卒業後、管材商社で修行の後、2002年3月入社。2006年12月副社長。2010年9月社長。
 趣味は読書、ゴルフ、野球。家族は妻、子供3人。1976年12月22日生まれの33歳。

ハタヤリミテッド 新製品紹介
「取替用ニュ〜トビプラグ」
安全型2P接地付交換用プラ

 ハタヤリミテッド(社長=足立憲泰氏、本社=名古屋市中区大須4-10-90)は、9月1日より「取替用ニュ〜トビプラグ」を発売した。
 「取替用ニュ〜トビプラグ」は、アースを確実にとって使用することを基本に開発された製品。ただし、現場などで2Pコンセントしか設置されていない場合には、本体カバーを回すことによリアースピンがプラグ本体内に収納され、それと同時に刃がプラグの中心に位置し、2Pプラグとして使用することができる。
 ハタヤ独自の、安全型2P接地付交換用プラグである。
【特長】
●2P接地付プラグ状態での使用時 アースピンを固定できるストッパー付。アースピンが本体内に入り込んでしまうことを防ぎ、確実にアースがとれる。
●2Pプラグ状態での使用時 本体カバーをクルッと回せば、2Pプラグとして使用できる。
●独自の変芯構造!従来の2P/2P接地付兼用プラグではできなかった防雨型2Pコンセントにもスキマなくぴったりはまる。
●樹脂製なので軽量(68g)。
●配線作業も簡単。
危険な防爆エリアで使用
「LED防爆型ヘッドランプ」

 ハタヤリミテッドは、8月20日より「LED防爆型ヘッドランプ」を発売した。
 「LED防爆型ヘッドランプ」は、耐圧防爆構造(d2G5)基準を満たしており、危険な防爆エリアで使用できる。光源は0.5W白色LEDランプ(日亜化学製)を採用。ヘルメットなどに取り付けて照明できるので、危険場所での作業も両手で行える。
【特長】
●適用規格は工場電気設備防爆指針(ガス蒸気防爆2006)に準拠。
●付属のベルトでヘルメットなどに取り付けられる。
●ベルトを外せば、クリップライトとしても使える(二ウェイタイプ)。
●直線的なビーム光の0.5W白色高輝度LED(日亜化学製)。
●使用電池はCR2032×2個(コイン型リチウム電池)。連続約三時間点灯。
●九〇度首振り可能。
●ベルト、電池込みで110gの軽量・コンパクト設計。
* * *
 製品に関する問い合わせはハタヤリミテッド顧客サービスデスクへ。
フリーダイヤル0120-686-888
Email=info1918@hataya.jp
http://www.hataya.jp

ロボット向けジョイントシステム
「ロボリンク」を開発
イグス 組立簡単でフレキシブル

 トライボプラスチック製のベアリング、ケーブル保護管、可動ケーブル等を製造販売するイグス(東京都墨田区錦糸)は、これまでにない「ロボット向けジョイントシステム」を開発。複雑なカスタム品を組み合わせていたロボット開発の新たなソリューションとして期待されている。
 イグスが発表した「ロボリンク」は、ワイヤーテンションで動かすことができるロボット向けジョイントシステム。同製品は駆動及び制御ユニット、ジョイントアーム、ジョイントから構成され、長さ調整も可能。先端には、グリッパー、ショベル、フックなどのさまざまな工具を付けることができる。ジョイントアームは炭素繊維強化プラスチックなどの軽量素材でできており、スケルトン構造のバイオニックコアは耐摩耗性樹脂製のジョイントである。駆動及び制御ユニットは、空圧、電気、油圧式から選択可能。
 固定されたシステムの中空構造の内にワイヤーが通っており、一つのジョイント当りわずか四本のワイヤーで、ジョイントを自由に回転・ピボット動作させることができる。ワイヤーは耐薬品性と耐摩耗性に優れ、引張に強い強力な人工繊維でできており、人間の関節構造と同様に、ジョイントとアーム内を通って次のジョイントへとつながっている。
 また、画像ガイド、音声認識、力測定など、ヒューマノイドロボットの人工センサーの制御ケーブルを、樹脂製ジョイント内を経由して配線することができるという。
 モジュラー方式のシステムのため、ジョイントアームから四脚ロボットまで、あらゆるタイプのヒューマノイドロボットに使用することができる。
 「イグスは新しい樹脂製フレームにより新たな境地を開いた」と、ルドルフ・バナシュ博士(ベルリンのハイテク企業EvoLogics社、マネージングディレクター)は語る。先進技術を扱う同社は、生体工学及びヒューマノイドロボットの開発を支援している。「ヒューマノイドロボットの開発では、メカニズムに大きな時間をとられています。私達は長い間、シンプルなモジュラーシステムを思い描いていました」と博士。「ロボリンク」により、開発期間は大幅に短縮され、人工知能のプログラミング作業開始をさらに早めることができるという。
 「当社のトライボプラスチックにより新しい境地が開かれたことを、うれしく思います。この新しいモジュラーシステムは、軽量化、モジュラーユニットとしての使いやすさなど、今後のヒューマノイドロボット開発に役立つことと思います」と、イグス社CEOフランク・ブラーゼ氏は語る。ベータサイトでの検証後、さらに改良を加える予定だという。
 イグスホームページhttp://www.igus.co.jp

立ツール 新製品紹介
超高能率アルミ加工用エンドミル
『エポックミルス タイプA』

 日立ツール(社長=田中啓一氏、本社=東京都港区芝浦1-2-1シーバンスN館3階)は、鋼材の高速・高能率加工で好評を得ている「エポックミルスシリーズ」に、今回新たにアルミ加工用エンドミル「エポックミルス タイプA」を追加し受注生産品として発売。基本仕様としては、高剛性・超高速マシニング用の2枚刃と、汎用・高速マシニング用の3枚刃の2タイプがあり、両タイプともに切削性の良い直線切れ刃のタイプとなる。
 アルミ加工に最適な刃型・溝形状の採用により高速切削時にも切り屑詰まりやアルミの溶着を最小限に抑え、側面・溝加工・突っ込み加工などさまざまな加工においても安定した切削が可能。
 また、コーナーRと首下長さは指定でき、表面処理はノンコートとパナシアコーティング、SDコーティングが選択できる。これにより加工形状に合わせた最適な工具形状・コーティングを提供できるとしている。
 【特 長】
 @アルミまたはアルミ合金の切削に最適な刃型により、突っ込み・コンタリング・傾斜加工などさまざまな加工において安定した加工が可能。
 A鏡面研削切れ刃によりスムーズに切り屑が流れるため、切り屑詰まりによる工具損傷や切り屑による仕上げ面への悪影響も最小限に抑えることができ、綺麗な仕上げ面が得られる。
 Bアルミ合金以外の溶着しやすい被削材(銅、樹脂等)についても安定した加工が可能。
 【用 途】
 アルミ、アルミ合金の荒加工〜仕上げ加工、その他非鉄系材料(銅、樹脂)の荒加工〜仕上げ加工
 【基本仕様】
 @2枚刃(φ10〜φ25 スクエアタイプ、ラジアスタイプ)
 A3枚刃(φ3〜φ16 スクエアタイプ、ラジアスタイプ)
 【販売形態】
 受注生産対応
 【年商】
 一億円
座ぐり穴加工用工具
『ザグリボーラー ZPB―TH』

 日立ツールは、各種座ぐり穴加工に対応した工具「ザグリボーラー ZPB―TH」の販売を開始した。
 同製品は、特に、一般的なドリルでは加工できなかった、傾斜面への座ぐり加工において、安定した切削を可能とした。
 切れ味と刃先コーナー部の欠けを防止する特殊刃形の採用と、切削初期から切り屑がスムーズに排出される特殊溝形状を採用。これにより刃先コーナー部の欠けを抑制し、切り屑によるトラブルを解消することにより、安定した加工ができる。また、耐酸化性と耐摩耗性に優れたTHコーティングにより長寿命・高能率な座ぐり穴加工を実現した。
 【特 長】
 @特殊溝形状の採用によって、切り屑が切削初期からスムーズに排出され切り屑によるトラブルが解消される。
 A特殊刃形の採用により刃先コーナー部の欠けを防止し、傾斜面の座ぐり加工において安定した加工が可能になる。
 BTHコーティングの高い耐熱性と耐摩耗性により、安定した工具寿命を実現する。
 【用 途】
 部品及び金型における各種座ぐり穴加工
 【仕 様】
 ザグリボーラー ZPB―TH φ3.0〜φ12.0(13アイテム)
 【価 格】
 6,636円〜19,530円(税込み)
 【年 商】
 6,000万円

中部経産局 最近の管内総合経済動向
 中部経済産業局は8月10日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の五県)の経済活動について「一部に厳しさが残るものの、緩やかに持ち直している」とした今年2月の総括判断を六カ月据え置いた。個別の項目では、生産の判断を「緩やかな増加傾向」から「横ばいとなっている」に、住宅投資を「低水準で推移しているものの、持ち直しの動きが見られる」から「持ち直しの動きに足踏みが見られる」にそれぞれ下方修正。一方、個人消費の判断を「おおむね横ばいで推移している」から「持ち直している」に、雇用を「労働需給に改善の兆しが見られるものの、厳しい状況が続いている」から「緩やかな持ち直しの動きが見られるものの、厳しい状況が続いている」に上方修正した。先行きについては、世界経済の下振れ、為替相場の動向、デフレの進行、地域の雇用情勢や中小企業の経営状況などについて一層の注視が必要であるとしている。(比較は断りのあるものを除き、平成22年6月の実績値による。)
鉱工業生産・出荷・在庫
◆生産

 生産は、横ばいとなっている。
 鉱工業生産の動向を指数(6月速報)で見ると、輸送機械工業、プラスチック製品工業、鉄鋼業などが低下したことから、前月比0.5%減と2カ月連続の低下となった。また、前年同月比は24.3%増と8八カ月連続の上昇となった。
 出荷は、情報通信機械工業、輸送機械工業、一般機械工業などが上昇したことから、前月比1.3%増と2カ月ぶりの上昇となった。また、前年同月比は24.0%増と8カ月連続の上昇となった。
 在庫は、輸送機械工業、石油・石炭製品工業などが低下したことから、前月比0.1%減と2カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は4.0%減と17カ月連続の低下となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では7カ月連続で前年を上回り、北陸電力管内でも7カ月連続で前年を上回った。
主要業種の動向
◆輸送機械

 輸送機械の生産は、横ばいとなっている。
 乗用車は、新興国向けが順調であることや、国内向け低燃費車が好調であるなど、需要自体は緩やかに伸びているものの、エコカー補助金終了を控えていることもあって、増産に慎重な動きも見られることから、横ばいとなっている。
 自動車部品は、国内完成車向け、国内メーカーの海外現地工場向けが堅調なほか、アジア向けが好調であるなど、需要自体は緩やかに伸びているものの、エコカー補助金終了を控えていることもあって、増産に慎重な動きも見られることから、横ばいとなっている。
 航空機体部品は、メンテナンス部品の需要が一時的に減少したことや、航空機体メーカーの増産の動きが一服していることから、横ばいとなっている。
◆一般機械
 一般機械の生産は、持ち直しつつある。
 金属工作機械は、国内向けは低水準で推移しているものの、海外向けに持ち直しの動きが見られ、全体としても持ち直しつつある。
 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けを中心に増加傾向となっている。
 土木建設機械は、低水準で推移しているものの、海外向けを中心に持ち直しの動きが見られる。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、増加傾向となっている。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)で一部情報通信機器向けが好調なことなどから、高水準での横ばいとなっている。
 液晶素子は、テレビ向けやその他情報通信機械向けが好調であることから、増加傾向となっている。
◆電気機械
 電気機械の生産は、横ばいとなっている。
 開閉制御装置・機器は、一般家電向けが好調であるものの、工場ライン向けが低調であり、自動車向けの伸びもこのところやや鈍化していることから、横ばいとなっている。
 内燃機関電装品は、自動車向け需要の伸びがこのところやや鈍化していることから横ばいとなっている。
 電動機は、海外向けが順調であるものの、自動車向け需要の伸びがこのところやや鈍化しており、横ばいとなっている。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 民生用電子機械は、エコポイント効果により薄型テレビの国内需要が旺盛であることから、全体としては緩やかな増加傾向となっている。
◆金属製品
 金属製品の生産は、持ち直しの動きに足踏みが見られる。
 アルミニウム建材は、建築着工に持ち直しの動きが見られるものの、建材需要が伸びていないことから、持ち直しの動きに足踏みが見られる。
 ばねは、自動車向け需要の伸びがこのところやや鈍化していることから、横ばいとなっている。
 ガス機器は、国内の住宅着工に持ち直しの動きが見られるものの、需要の回復までにはいまだ至っていないことから、低水準で推移している。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、一時的に減少したものの、緩やかに増加している。
 鋼板は、一時的に減少したものの、自動車向けや海外向けを中心に緩やかに増加している。
 棒鋼は、民間建築向けを中心に低水準で推移している。
 特殊鋼鋼材は、一時的に減少したものの、自動車関連で国内向け、海外向け共に順調であることから、増加傾向となっている。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、横ばいとなっている。
 触媒担体・セラミックフィルタは、一部需要の伸び悩みから、横ばいとなっている。
 ガスセンサ素子は、環境問題への対応から国内外の自動車向けが順調であるものの、このところ需要の伸びがやや鈍化しており、高水準での横ばいとなっている。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、低水準で推移している。
 繊維は、自動車向けや衣料品向けなどの化学繊維需要が順調であることから、低水準ながら緩やかに増加している。
 陶磁器は、タイルなどの建築需要が低迷していることや、飲食器が安価な輸入品に押されていることなどから、低水準で推移している。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費

 個人消費は、持ち直している。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、百貨店は、消費者の買い控えや低価格志向が続いていること、前年6月に実施したクリアランスセールの反動などから、31カ月連続で前年を下回り、スーパーは、消費者の低価格志向による客単価の下落が定着していることなどから、23カ月連続で前年を下回り、全体でも27カ月連続で前年を下回った。ただし、百貨店は、前年同月比で二桁マイナスから7カ月連続で一桁のマイナスになっており、減少幅が縮小傾向にある。加えて、全店ベースで見ると、百貨店は、各店舗での各種販売促進策の効果などから一部の店舗で入店客数の回復傾向や高額品の動きが見られ、スーパーは、機能性肌着・低価格商品の好調さや一部店舗における各種販売促進策強化の効果などが見られたほか、昨年来新規出店が相次いだ大型モールを中心とした来店客数の増加などから四カ月ぶりに前年を上回った。
 コンビニエンスストア販売(全店ベース)は、客単価が下落傾向にあるものの、気温の高い日が多く、アイスクリームなどが好調であったことなどから、2カ月ぶりに前年を上回った。
 乗用車販売は、エコカー補助金などの効果により、低燃費車の販売が好調だったことなどから、普通車が12カ月連続で、小型車が10カ月連続で、軽自動車が4カ月連続で前年を上回り、全体では11カ月連続で前年を上回った。
 家電販売は、エコポイント制度の効果が一巡した影響により、薄型テレビや冷蔵庫などが前年を下回ったものの、エアコンが前年を上回ったほか、パソコン等の情報家電が持ち直していることなどから、全体では2カ月ぶりに前年を上回った。
◆設備投資
 設備投資は、水準は低いものの、持ち直しの動きが見られる。
 製造業では、自動車、電気機械、化学など多くの業種で増加する計画となっている。
 非製造業では、電力などで増加する計画となっている。
 なお、管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)を見ると、一般機械工業向けが5カ月連続で、自動車工業向けが6カ月連続で前年を上回り、全体では7カ月連続で前年を上回った。
◆公共投資
 公共投資は、緩やかな減少傾向となっている。
 公共工事前払金保証請負金額を見ると、「地方公社」「その他」で前年を上回ったものの、「国」「独立行政法人」「県」「市町村」で前年を下回り、全体でも3カ月ぶりに前年を下回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、持ち直しの動きに足踏みが見られる。
 新設住宅着工戸数は、持家が8カ月連続で、分譲が2カ月ぶりに前年を上回ったものの、貸家が20カ月連続で前年を下回り、全体でも3カ月連続で前年を下回った。
◆輸出
 輸出は、増加のテンポがこのところ緩やかになっている。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、7カ月連続で前年を上回ったものの、増加幅は足元縮小してきている。品目別で見ると、「自動車」「自動車の部分品」などが前年を上回った。
 主要地域(国)別で見ると、米国向けが6カ月連続で、アジア向けが8カ月連続で、EU向けが7カ月連続で前年を上回った。
◆雇用
 雇用は、緩やかな持ち直しの動きが見られるものの、厳しい状況が続いている。
 新規求人数は、製造業、人材派遣を含むサービス業、医療・福祉などの業種を中心に4カ月連続で前年を上回った。
 有効求人倍率は、2カ月連続で上昇した。
 完全失業率は、東海は3四半期ぶり、北陸は4四半期ぶりに上昇した。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、2カ月ぶりに前年を下回った。
 企業倒産(件数)は、「製造業」「小売業」「建設業」などで前年を下回った。

役員人事
藤田螺子工業

 藤田螺子工業(本社=名古屋市中村区名駅南3-9-3)は、8月26日開催の第59期定時株主総会ならびに取締役会において、経営陣を次の通り決定した。
▽取締役社長=藤田徹氏
▽専務取締役=藤田眞氏(昇任)
▽常務取締役=藤田守彦氏
▽常務取締役=金嶋隆雄氏(昇任)
▽取締役=酒井広光氏
▽監査役=荒川貴美氏(非常勤)
▽監査役=渡邉誠氏(非常勤)

加藤訓音さん(藤秋会総師範)が講演
「全国大会23勝の秘密」
月曜会 8月例会を開催

 月曜会(代表世話人=松田謙三氏・児玉興業会長)の「平成22年8月例会」が8月23日午後6時より、名古屋市中村区椿町の名鉄ニューグランドホテルで開催され、会員ら約90名が参加する中、津軽三味線加藤流三絃道「藤秋会」総師範の加藤訓音さん(訓音会会主)が「藤秋会・津軽三味線全国大会23勝の秘密」と題して講演した。
 話の合間に、秋田荷方節、ソーラン節、津軽じょんがら節(加藤訓音オリジナル)の演奏もあり、楽しい会となった。
 【講演要旨】
 藤秋会は、家元・加藤訓氏が在住している秋田県に本拠地を置き、全国20数支部、会員400余名を有する三絃集団。全国レベルの大会の合奏の部で、通算23回優勝。海外でもニューヨークのカーネギーホールをはじめとする世界三大ホールで公演し、国内では五木ひろし御園座公演に出演するなど、活動の場を広げている。
 今年、創立30周年を迎える。全国規模の大会で最初に優勝したのが23年前。その頃は幾つもの会派の全盛時代で、常勝チームが存在していた。その中で、新参の藤秋会がなぜ優勝することができたか。またその後、23回も優勝を重ねることができたのか。幾つも理由はあるが、その中で特に大きなものとして次の三つがある。
 ・その壱は、合理的な指導内容。撥(ばち)の持ち方一つにしても、先輩の持ち方を見て習うことがほとんどだが、藤秋会では持ち方の細部一つ一つに指定があり、それに基づいた指導を行う。その指導には全て「どうして行うのか」という理由付けがあるので非常に分かりやすく、短期間で上達することが可能となった。
 また、津軽三味線には元々譜面はなかったが、稽古事として発達する中で譜面が生まれた。しかし、津軽三味線独特の奏法である前撥、後撥については譜面上での記載方法がなく、藤秋会はそれを譜面に取り入れて強弱とテンポの統一ができた。
 ・その弐は、あくなき向上心。演奏する楽曲はどんどん進化をしてきたが、その他にも、視覚的なものに目を付けた。人は合奏が揃っていると感じる場合、耳で聞くだけではなく、目でも見て感じている。視覚的に揃っている方が、音楽も揃って聞こえるのではないかと考えた。名取以外の一般会員でも演奏する場合、男性は黒紋付に袴、女性は黒留袖に白地の帯、赤い帯揚げ、帯締めに統一する。女性はさらに髪形、髪飾りも指定。
 合奏の場合は、一人ひとりが弾ければ良いというものではなく、一人ひとりの音が相互に作用し合う。音のバランスを取るために、人の配置にも工夫をしている。
 ・その参は、その壱・その弐を支えるもの、それは家元・加藤訓氏の指導精神にある。家元の指導方針「自らの持てる芸は全て伝授する」。多くの会派では、一般会員と名取に分け、名取にならないとこの技術を教えない、もしくは、この曲を教えないというシステムを採っているところがあるが、家元は入門当初から極意に至るまで全てを指導する。全てを弟子に教えることにより、自分への向上心のプレッシャーとしていた。
 また、良いものを作り上げるには妥協を許さないという姿勢。そのために、指導の一つ一つに、とことん情熱をもって臨む。
 もう一つ、大きな問題を克服しなければならなかった。それは弐の所で出た、並び。一人ひとりの音が作用するので、必ずしも名取が前に来るとは限らない。しかし、藤秋会でも名取制度を採っている以上、序列というものがある。名取にはプライドがある。前に並ばなかったということで非常にプライドが傷つき、それが原因で退会してしまう人もあった。しかし、家元は情熱をもって一人ひとりに「一人ひとりの全てがかみ合わなければ、良い演奏はできないのだ」と説いた。これは技術を指導するより大変なことであったかもしれない。
 その甲斐あって、一人ひとりがそのことを呑み込み、自分のことだけ考えずに、全員で良いものを作るために集中しようという気持ちになることができ、23回の優勝につながったのではないかと考えている。
 長男であった家元が、実家を継がずに三味線弾きになることを許した両親への感謝を表すには、良いものを作ることだった。そうすることで、津軽三味線・民謡界の地位を向上させるという情熱をもってやってきたと考えている。

内径ねじ切り加工用に
防振バイト「570―4C」
サンドビック・コロマント 位相差で振動を減衰

 サンドビック・コロマント(事業本部=名古屋市名東区上社1-1801)は、自動車部品・産業機械・航空機部品・油井管産業で用いられる内径ねじ切り加工に、独自の防振機構を用いた防振バイト「570―4C」シリーズの販売を開始した。
 内径ねじ切り加工では、その特性上チップにかかる負荷の方向や大きさが一定でないため、通常の内径ねじ切りバイトの突き出し量(バイトをクランプする保持具端面からバイトの刃先までの距離)は、鋼製の場合、バイト径の2.5倍に制限される。限界を超えた場合、振動が発生し正常なねじ形状に加工することが困難となる。この問題を解決するため、内径ねじ切り専用の防振バイト「570―4C」シリーズを開発し、突き出し量が5倍まで安定した内径ねじ切り加工を可能としている。
 「570―4C」シリーズの特徴と利点は次の通り。
 @内径バイトに独自の防振機構を内蔵。工具に振動が発生した際、防振機構内のウェイトが慣性の法則によりその場にとどまろうとする。その結果、バイト全体の振動による動きと、内部ウェイトの動きには位相差が生じ、この位相差がバイトの振動を阻害する形となり、振動を減衰させる。
 Aカッティングヘッドと呼ぶチップを取り付ける先端部分と、防振バイトは、セレーション機構とスクリューにより組み付けるので、異なるチップサイズのカッティングヘッドの使用が可能となることや、チップポケットが劣化した場合にカッティングヘッドを取り替えることで防振バイトの復元が可能となる。
 新開発品目は、10アイテム。

微細・精密加工技術展2011
来年5月開催 出展者を募集中

 「微細・精密加工技術展(MMTS)2011」(日刊工業新聞社主催)が2011年5月25日から27日までの3日間、インテックス大阪で開催される。前回に引き続き「表面改質展2011」も同時開催。
 4回目となる今回は「モノづくりの極限へ…」をテーマに、各種微細・精密・高密度加工技術等を紹介し、微細分野・精密分野のさらなる普及と交流促進を目指す。特設ゾーンとして「難削材加工ゾーン」「試作市場(試作加工受託ゾーン)」の設置や、講演会・関連セミナー・出展者によるワークショップなども予定している。
 また、今回は新たに、「MMTSグランプリ」を実施。出展者から加工作品を募集し、来場者投票によって優れた作品を選出。最終日には表彰式も予定している。
 出展に関しての問い合わせは、同展事務局(TEL06-6946-3384)まで。また、ホームページhttp://www.mmts.jpでも出展に関する情報を公開している。
【出展概要】
▽会期=2011年5月25日〜27日、午前10時〜午後5時
▽会場=インテックス大阪(大阪市住之江区)
▽出展対象=国内外の微細加工・精密加工に関わる製造業者、販売業者及び関連団体・研究機関など
▽出展料=普通小間【9u】25万円(税込み)など

「環境」をキーワードに
ハード・ソフトの両面から提案
中部グランドフェア2010盛況

 ユアサ商事中部支社(支社長=吉村恭一氏、住所=名古屋市名東区高社2-171)傘下の販売店でつくる、中部ユアサやまずみ会主催の「中部産業とくらしのグランドフェア2010」が9月3、4の両日、主催店67社(バス主催店含む)、出品メーカー296社の規模で、名古屋市港区金城ふ頭のポートメッセなごや3号館において開催された。協賛・中部ユアサ炭協会、後援・ユアサ商事。今回は、キャンペーンテーマ「クールアースチャレンジ!-近未来への環境設計図、ここにあります-」のもと、「環境対応商品」を中心にした各メーカーの新商品、新技術、新素材の展示と省エネコンサルティングなどを通じて、新たなビジネスチャンスにつながる提案が行われた。
 初日は、グランドフェアの開幕に先立って、午前9時20分よりポートメッセなごや交流センター1階広場にて開会式典が開かれ、はじめに中部ユアサやまずみ会を代表して挨拶に立った小川信行会長(日本ベターリビング社長)は「ユアサ商事様では、昨年より環境提案企画として『クールアースチャレンジ』をスタートされ、低炭素社会の実現に向かって、エコな工場づくり、エコな住宅づくり、エコなオフィスづくりを推進されております。この取り組みにつきましては、正に時期を得たものであると、私共やまずみ会で大いに賛同いたすところでございます。本グランドフェアでは出品メーカー様、ユアサ商事様のご協力をいただきまして、あらゆるユーザー様の抱えておられる課題に対し、省エネ設備などのハードの面から省エネコンサルティングなどのソフトの面に至るまで『環境パッケージ提案』をさせていただき、解決できる展示会となったと思っております。本テーマに沿いまして、約300社の出品メーカー様には業界ごとに環境提案を実施いただき、環境の世紀に相応しい展示会としてアピールをしてまいりたいと存じます。来場者目標1万名、受注目標120億円の達成に向け、出品メーカー様、ユアサ商事様と三位一体となって取り組む所存でございます」と意気込みを語った。
 続いて、中部ユアサ炭協会(出品メーカー)を代表して稲葉茂稲葉製作所専務が「このグランドフェアはメーカーにとって、一つのターニングポイント。今まで悪かった、今まで停滞していたところが、一気にここで売上を上げて、後半にもっていく。今まで良かったところも、さらに良くするためにどの様にしたらよいかという、一つの節目としての意義がある。この2日間、一生懸命頑張り盛り上げて行きたいと考えております」と挨拶。
 また、佐藤悦郎ユアサ商事社長は「本日は早朝よりお暑い中、『産業と暮らしのグランドフェア2010』の開会式に、この様に多数の皆様方にご出席を賜りまして御礼を申し上げます。今年の夏はビジネスの観点から見れば『猛暑特需』という言葉に代表されるように、エアコンや扇風機などの季節商品の売れ行きが好調です。特に家電量販店では、暑さに加え、消費者への省エネ需要の喚起、エコポイントなどの景気刺激策、買い替えサイクルの到来などが重なり、夏物家電の販売が記録的な伸びを見せているようでございます。本グランドフェア会場では、工場分野、ビル・建築分野、建設分野を代表する売れ筋商品が多数展示されます。是非、中部グランドフェアを前半期の集大成としていただけるよう、三位一体となって全力で頑張ってまいりましょう。市場では円高基調が続いており、この先の景況を不安視する声もございますが、こういう時こそ過去の経験を活かし、国内外にわたり力強く進むことが肝要であると考えております。当社は今年のグループ基本方針といたしまして『既存事業基盤の再構築と強化』と『成長分野の開拓』を掲げており、『グランドフェア』を全社の最重要企画と位置づけております。この基本方針を受けまして、今年のグランドフェアテーマは『クールアースチャレンジ!-近未来への環境設計図、ここにあります-』とし、環境ビジネスを切り口にして炭協会様の幅広い環境対応商品と省エネコンサルティングによる環境問題解決を提案いたします。会場中央には、エネルギーの『創る・貯める』『省く』『見える』『改善する』をコンセプトとした『エコテーマゾーン』を設置し、工場や住宅、オフィスビルなどの省エネ事例を紹介いたします。環境・省エネが世の中のキーワードになっておりますが、何から手をつけて良いのか分からないというユーザー様はまだ多数いらっしゃることと思われます。本グランドフェアを通じ、『環境』をより身近に、そして『省コスト』や『ビジネスチャンス』といった前向きなキーワードとして捉えていただき、『クールアースチャレンジ!』を合い言葉にやまずみ会様、炭協会様と三位一体で大きく踏み出せることを願っております」と挨拶し、主催店・出品メーカー・ユアサ商事の代表によるテープカット、有志による宣誓唱和で、定刻の午前10時に開幕した。
 会場には初日から熱心なユーザーの姿が見られ、各メーカーの新商品や環境対応商品などに注目が集まった。エコテーマゾーンで興味を持った商品についてもっと詳しく聴くため、そのメーカーの小間を訪ねる来場者もあり、環境関連商品の人気の高さを改めて感じさせられた。
 また、3日の午前11時から交流センター3階で行われた講演会では、NTTファシリティーズソーラープロジェクト本部の田中良氏が「太陽光発電の動向と事業性」と題して講演。ユーザーやディーラーの視点に立って話され、いま最も活況を呈している太陽光発電ビジネスの今後の方向性のヒントが得られる内容で好評だった。エコテーマゾーンにおいて行われた、環境・省エネビジネスなどに関するオープンセミナーも盛況であった。

滝澤 有氏
松本商店創業者

 機械工具の専門商社、松本商店(社長=滝澤有一氏、本社=名古屋市熱田区五本松町10-17)の創業者である滝澤有氏が8月19日、かねてより病気療養中のところ、午後零時4分に逝去された。
 通夜ならびに告別式は松本商店と滝澤家の合同葬により、社長で長男の有一氏が喪主を務めて執り行われた。通夜は8月20日午後7時より、告別式は翌21日午前11時30分より、いずれも名古屋市千種区のいちやなぎ中央斎場においてしめやかに営まれ、同氏の死を悼み業界関係者らが全国より数多く駆け付けた。
 滝澤有氏は、昭和8年1月2日、長野県松本市で生まれ、学校卒業後は名古屋の機械工具卸商社、木村屋に就職。そこで工具商のイロハを学び、昭和35年1月に名古屋市熱田区で個人商店として創業。翌年の5月には組織変更して株式会社松本商店を設立した。
 その後、豊田営業所を開設するなど業容を拡大。昭和51年3月には熱田区玉の井町の自社ビルに本社を移転した。
 平成8年4月、長男の有一氏(現社長)が松本商店の経営を継承。その後も側面的に社業の発展に努め、昨年(平成21年)2月に現在の本社社屋を購入する際も陣頭指揮を執った。
 また、業界では愛知県機械工具商業協同組合の理事職を長年務め、熱田支部長として活躍し業界の発展に力を尽くした。さらに出身地の長野県には思い入れが強く、私財を長野県の福祉事業に人知れず寄付していた。
 有氏は、早寝早起きの生活リズムを守り、PET(ペット)検査も早くから積極的に受診するなど、日頃から健康には気を配っていた。昨年、大腸に腫瘍が見つかってから一年足らずと、いかにも早い逝去に記者も驚いている。ご冥福をお祈りいたします。

猛烈な暑さを吹き飛ばす
恒例のビアパーティー
名機工同友会 8月例会を開催

 名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は8月27日午後6時30分より、名古屋市中区栄の黒兵門栄本店で「8月例会(ビアパーティー)」を開催し、会員ら25名が参加して暑気払いをした。
 冒頭、金原会長が「暑い毎日が続いております。熱中症で亡くなる方も多くなっておりますので、健康に気を付けていただきたいと思います。本日は元気を出して、大いに楽しみましょう」と挨拶。
 設営担当の嶋崎氏(シマザキ商会社長)の力強い発声で乾杯した。
 参加者は黒兵門独特のパフォーマンスを楽しみながら談笑し、田中副会長(ミユキ商會社長)の「この様に珍しい会場で、今回、納涼会を開催し、楽しいひと時を過ごせたかと存じます。また、来週月曜日からの活力の元としていただき、暑さを吹き飛ばしながら仕事に頑張ってまいりたいと存じます」との挨拶、中締めで終了した。
 ビアパーティーの前に、次回9月の例会を27日の午後6時30分より東京第一ホテル錦で開催することを決めた。

総受注高前年同月比3.2%増の3,890億円
外需は6ヵ月連続前年超え
日本産業機械工業会 6月の産業機械受注状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成22年6月の産業機械受注状況によると、6月の総受注高は前年同月比3.2%増の3,890億2,400万円で、このうち内需は同0.7%減の2,642億3,200万円、外需は同12.6%増の1,247億9,200万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比30.0%減、非製造業向けは同1.4%増、官公需向けは同116.1%増、代理店向けは同2.2%増であった。
 内需で増加した機種は、鉱山機械(前年同月比44.3%増)、タンク(同75.9%増)、プラスチック加工機械(同255.5%増)、ポンプ(同11.3%増)、圧縮機(同30.9%増)、運搬機械(同32.8%増)、変速機(同15.4%増)、金属加工機械(同75.4%増)、その他機械(同76.9%増)の9機種。減少した機種は、ボイラ・原動機(同36.7%減)、化学機械(同2.0%減)、送風機(同71.9%増)の3機種であった。
 一方の外需は、プラント案件が2件あり、受注高は174億6,400万円(前年同月比は前年に案件がなかったため比率を計上できず)。
 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比118.1%増)、鉱山機械(同5.4%増)、タンク(同4951.4%増〈約50倍〉)、プラスチック加工機械(同73.0%増)、ポンプ(同98.9%増)、圧縮機(同123.5%増)、送風機(同499.2%増)、運搬機械(同78.9%増)、変速機(同78.4%増)、金属加工機械(同159.2%増)の10機種。減少した機種は、化学機械(同57.8%減)、その他機械(受注金額がマイナスのため比率を計上できず)の2機種であった。
 機種別の動向をみると、@ボイラ・原動機=非鉄金属の減少により前年同月比7.9%減A鉱山機械=窯業の増加により同28.6%増B化学機械(冷凍機械を含む)=外需の減少により同28.7%減Cタンク=外需の増加により同413.7%増Dプラスチック加工機械=化学、その他製造業、外需の増加により同116.7%増Eポンプ=官公需、外需の増加により同27.1%増F圧縮機=外需の増加により同70.4%増G送風機=電力の減少により同47.7%減H運搬機械=電力、外需の増加により同42.4%増I変速機=自動車、その他輸送機械、その他製造業、外需の増加により同27.3%増J金属加工機械=鉄鋼、外需の増加により同100.3%増となった。
 この結果、平成22年第2四半期(4〜6月)の総受注高は前年同期比12.1%減の8,702億2,800万円で、このうち内需が同24.2%減の5,889億200万円、外需は同32.3%増の2,813億2,600万円となった。
 また、平成22年上期(1〜6月)の総受注高は前年同期比15.5%増の2兆4,625億3,900万円で、内需が同11.5%減の1兆4,316億9,200万円、外需が同100.7%増の1兆308億4,700万円となった。

4.5段ベローズ真空パッド
SPB4シリーズ登場
シュマルツ 袋包装などの高速搬送に

 真空搬送機器専門メーカーのシュマルツ(横浜市都筑区)は、パウチ袋やピロー包装製品などの吸着搬送に適した真空パッドSPB4シリーズを開発した。
 真空パッドSPB4は、柔軟性に優れたシールリップをもつ四・五段のベローズパッド。柔らかく、内側にサポートの付いたシールリップは、パウチ袋をはじめとする表面が不安定なワークに対してよく追従する。また、ベローズとシールリップの間には適度な段差があり、パッド圧縮時にシールリップがベローズと接着し、硬くなるのを防ぐ。その結果、搬送中もシールリップの柔軟性が持続し、安定した搬送が可能になる。
 機械との取付方法は平行ネジの他、標準サイズのパイプに直接差込むことができるため、接続が容易。
 パッドの口径は大きく、ポンプやブロア、マルチステージエジェクタなど流量の多い真空発生器に最適。流量を絞らずに吸着できるため、素早い真空到達が可能となり、1分間に100サイクルという高速搬送を実現する。
 材質にはFDA対応のシリコーンゴムを使用しており、直接食品を吸着して搬送することも可能。

機構改革と人事異動
キッツ 10月1日付

 キッツ(社長=堀田康之氏、本社=千葉市美浜区中瀬1-10-1)は9月8日、執行役員の業務委嘱の変更、機構改革、人事異動(いずれも平成22年10月1日付)を発表した。
【執行役員の業務委嘱の変更】(敬称略・( )内前職)
▽名取敏照=執行役員 生産本部長(執行役員 生産本部長兼購買部長)
【機構改革】
1、生産本部購買部の業務をバルブ事業戦略本部グローバル生産戦略部に移管し、生産本部購買部を廃止する。
2、購買部購買グループ及び上海事務所をバルブ事業戦略本部グローバル生産戦略部の管轄とする。
【人事異動】(敬称略・( )内前職)
▽小沢浩=生産本部付(生産本部長坂工場長兼BC製造部長)
▽輿石幸彦=生産本部長坂工場長兼BC製造部長(生産本部長坂工場U製造部長)
▽長田晃=生産本部長坂工場U製造部長(生産本部長坂工場U製造部U工作二課長)