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2011年(平成23年)5月
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2011年5月1日(日) 2417号
日水協との支援開始に向け
被災地水道復旧状況を視察
全国管工事業協同組合連合会 宮城・福島訪問

 
全国管工事業協同組合連合会(全管連、会長=大澤規郎氏)の救援対策本部は、東日本大震災からおよそ1ヶ月後の4月8日と9日に、大澤救援対策本部長と杉山災害対策担当理事が、今後の水道復旧支援内容を検討するため、津波や原発事故の影響で特に被害の深刻な地域(宮城県石巻市、福島県いわき市)を訪問し、水道復旧工事の進捗状況を視察した。
 全管連は平成21年に日本水道協会(日水協)と災害復旧支援に関する覚書(災害協定)を交わしており、水道事業者から成る日水協と、水道工事業者から成る全管連が対等の協力関係を築き被災地の水道復旧支援を行う。全管連の会員は日水協経由で地元水道事業体より出動要請を受ける流れ。
 愛知県管工事業協同組合連合会事務局によると、「日水協中部地方支部から出動要請が入るのは現地調査の結果を見てから」としており、各組合は災害協定に基づき出動準備体制を整えているという。工事費用は被災水道事業体から一定基準に沿って支払われる。各視察報告は次の通り。
【宮城県石巻市】
 石巻広域管工事業協同組合の星副理事長と面談した。
 石巻広域水道(石巻市、東松島市)では約75,000戸の断水が4月11日現在でも約6,500戸(九%)しか復旧が進んでおらず、現在も応急給水中。
 会員企業41社の内、11社が津波で社屋が流されたが、被災を免れた20数社が応急復旧工事に当たっている。
【福島県いわき市】
 福島県管工事協同組合連合会の松原会長、いわき市管工事協同組合の蛭田理事長他、いわき市水道局の猪狩水道事業管理者他、吉野衆議院議員と面談した。
 最大13万戸だった断水も95%まで復旧が進んでいる(4月8日時点)。残りは市内北部の原発避難地区に隣接する末続地区のため復旧困難。
 被災当初から組合員企業65社が応急復旧工事に対応している。
 一方、全管連の若手経営者で組織する全国管工事業協同組合連合会青年部協議会(全管連青年部、会長=加藤炳秀氏)は、岩手県釜石市に向かった。
 同市の断水は最大1万2,904戸であり、5,751戸が復旧した。会員企業5社14名が応急給水作業に対応しているが、湾岸地域は津波の被害で壊滅的であるため、復旧工事は進んでいない。
 このような中、加藤会長率いる全管連青年部は、4月9日、会員である秋田青年部・岩手青年部他と被災地支援活動としておしるこの炊き出しを甲子中学校等3ヶ所で行った。

管機連アンケートの回答を協議
5月17日に通常総会
静岡県管工機材商組合 4月度定例理事会

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材会長)では、4月8日午後3時より静岡市内の”マイホテル竜宮”において「4月度定例理事会」を開催し、5月17日の通常総会に万全を期す一方、管機連地区代表者会議の中で実施が決まったアンケートの回答を協議し、その後情報交換を行った。
▽第1号議案=第41回通常総会開催の件
 5月17日に“静岡グランドホテル中島屋”で開催する。当日は、午後2時から理事会を行う。同3時より正会員による総会を開催し、同4時より来賓、賛助会員を交えた懇親会を行う。
▽第2号議案=管機連地区代表者会議報告の件
 3月11日午後2時より東京グランドアーク半蔵門にて、各地区理事長等が出席して開催されたが、東日本大震災が発生し審議は中断、その後安全確保の為中止となった。
【決議事項】
@管機連アンケート実施
A近年、優越的地位を利用し、サービスを強要する事例が増加しており、管機連参加企業における意見の集約をする。
B年末休暇の決定=12月30日〜1月3日の5日間とした。
 情報交換会では、震災の影響により商品が入らない現状が話題となった。
 給湯器や混合栓、水洗タンク、洗濯機に使われるOリング、パッキンの製造をするゴム製造会社の工場が避難指示の範囲内にあり生産再開ができず、各社のエコキュートやバルブ、水栓金具の製品が生産停止になっている。
【アンケート結果】
〈配送について〉
イ、以前に比べ、指定時間や至急持ってきて欲しいなどの要求が増えましたか→増えた。
イ―2、どのような対応をしていますか→要求は受け入れているが問題であり改善に取り組みたい。
ロ、以前に比べ、少量での繰り返しの納品や、少量での遠方の納品は増えていますか→増えた。
ロ―2、どのような対応をしていますか→要求は受け入れているが問題であり改善に取り組みたい。
ハ、お客様からの要望・要求の中で最近特に気になるものは何ですか→長時間配送待機、時間外指定、少量繰り返し納品。
二、配送に関する問題において、自社の取組みで解決したこと→なし。
〈搬入について〉
イ、以前に比べ、機器類の各戸搬入(または指定搬入)の要求が増えましたか→以前と変わらない。
イ―2、どのような対応をしていますか→要求を受け入れていて問題とは思っていない。
ロ、以前に比べ、管材類でも納入場所指定を要求される事例が増えましたか→増えた。
ロ―2、どのような対応をしていますか→要求は受け入れているが問題であり改善に取り組みたい。
ハ、お客様からの要望・要求の中で最近特に気になるものは何ですか→管材類の過度な間配り要求(使う順番に並べる)。
〈梱包材処理について〉
イ、納入商品の梱包材について、処理を要求される事が増えましたか→増えた。
ロ、どのような対応をしていますか→要求は受け入れているが問題であり改善に取り組みたい。
ロ、梱包材の処理費用はどのように設定していますか→(原則)無償。
ハ、お客様からの要望・要求の中で最近特に気になるものは何ですか→木枠梱包品の現地開封指示。
〈返品について〉
イ、返品に対してどの様に対応していますか→ケースバイケース。
ロ、返品を受取る場合の手数料(値引き)はもらっていますか→手数料をもらう。
ハ、返品手数料(値引率)はどのくらいに設定していますか→メーカー返品に関してはメーカー値引き率に順応した形。自社在庫に関して正規再販可能品は20%値引き、再販不可能商品は相手先に返す。
ニ、特注品の返品についてどの様に対応していますか→メーカー返品不可の場合は相手先に返納。
ホ、返品問題に関してご提案があれば教えて下さい→自社在庫品、非在庫品を分けたマニュアルを作り、引取る前に返品可能、不可能を相手先に伝えておく。

正確な情報を素早く配信
震災概況上期取組説明会
中部みらい会 正・賛会員80余名出席

 中部みらい会(橋本総業と販売店、メーカーの集い)では、4月11日午後四時より名古屋市東区の“メルパルク名古屋”を会場に「震災概況及び上期取組み説明会」を開催した。
 3月11日の東日本大震災の影響により、各種配管資材・機器類他の供給面に支障がでていることから、上期方針発表会を一部変更し、震災に対する各メーカーの状況説明を主体に、平成23年度中部みらい会の取組み説明会を実施した。
 説明会には中部みらい会の会員、賛助会員ら80余名が出席し、冒頭挨拶に臨んだ正会員代表イトウの伊藤社長は、「ちょうど1ヶ月前に東日本大震災が起きまして、まさに筆舌に尽くしがたい状況であり、お悔やみとお見舞いを申し上げます。震災直後から橋本総業さんは私達に早くて詳しい情報を提供してくれるおかげで、私達のお客様にもわかりやすい情報を資料として提示できており、非常に感謝しております」と挨拶。
 次いで賛助会員代表のTOTO名古屋支社江島副支社長は、「我々メーカーは震災による工場被災により部品の供給が滞り生産できず、また原発事故による電力不足が生じており、生産能力低下によって皆様には出荷停止や受注停止のご迷惑をおかけしている状況です」と話し、震災直後に価格上昇や製品不足を予測し在庫を増やす為の仮需要が発生したことを報告した。
 震災後の対応として@供給は公平に行い、受注は実需要を優先する。A供給できない場合の代替品などの情報を素早く伝える。B拡販などは品物が揃うまで行わない、と述べた。
 次いで橋本総業鈴木専務は、同社の東北4支店において、建物内部の損傷はあったが人的被害はなかったことを報告した。
 橋本総業の震災後の対応について@常に変化する状況をメーカーから情報収集し、お客様に伝えるA全国から商品を全力で調達するB早めの手配や代替え提案をする。C在庫品は出荷し供給力を発揮するとし、「発注しないと納期の回答が出にくいので早めのご手配をお願いします」と述べた。
 また今年6月と7月に、東京と名古屋で開催のみらい市を、復興・再生へのステップと位置づけ「復興みらい市2011」と改称し、創エネや災害対策の製品も集めて提案していくので積極的な参加をと呼びかけた。
 橋本総業望月支店長は、みらい会の取組みとして、今年7月に開催する復興中部みらい市の方針発表を行い、「四位一体で事業拡大するように努めたい」とした。
 引き続いて、賛助会員代表(14社)による震災概況報告会を行った。塩ビ樹脂や合板の原料メーカーがある茨城県鹿島市や千葉市の工場が被災し復旧に時間がかかっていることや、給湯器内の電磁弁につかうゴムが各社共通部材のため、部品供給停止による完成品停止の状況等が報告された。
 報告会の後は、大野管材大野社長の乾杯音頭で懇親会に臨み、互いに親睦を深めながら、宇佐見エリア長の謝辞、キッツ小田支社長の中締めで盛宴の内に散会した。
【復興中部みらい市2011の開催概要】
・テーマ=みんなで復興!再生へ向けて知の結集!
・コンセプト=震災復興・創エネ・畜エネ・災害対策・省エネ社会対応・住環境改善提案
・開催日=2011年7月22日・23日
・場所=吹上ホール(名古屋中小企業振興会館)
・動員目標=2,500名

2011年度版総合カタログを発刊
オンダ製作所 「品名索引」で検索性向上

 オンダ製作所(社長=恩田由紀氏、本社=岐阜県関市)は配管資材の「2011年度版総合カタログVOL31」を発刊した。
 新製品は161点を掲載しており、ダブルロックジョイントの樹脂製Pシリーズやフルボアボールバルブ コンパクトタイプやステンレス(SUS304)製ボールバルブ・バルブなどの製品が登場する。
 また、巻末には「品名索引」を追加し検索性を向上させた。
 カタログについてのお問合せはTEL0575-24-8585迄。

色々選べる13種類の品揃え
「COULE(クーレ)」が好評
三栄水栓製作所 6月に新製品も

 三栄水栓製作所(社長=西岡利明氏、本社=大阪市東成区)は、昨年発売した水栓の新シリーズ「COULE(クーレ)」を好評につき拡販中であり、初夏にかけてさらに新製品を2つ追加発売する。コンパクトなサイズがゆとりの空間を演出し、機能とデザインの豊富な品揃えが人気となっている。
 「COULE(クーレ)」とは「流れる」という意味で、「スタイリッシュ」「スマート」「シンプル」な飽きのこないデザインにより、水まわり空間をすっきり見せることができる。
 デザイン混合栓として、キッチンやバスルーム、洗面、スプレー混合栓まで13種類をラインナップ。例えばキッチン用では壁付用水栓もあり、バスルーム用では、吐水口の長さやキャップの色まで違う六種類を揃えている。六月から、ポップアップ式の洗面用混合栓を2種類追加発売する。
 また、本体のサイズはコンパクトながら、レバーや目盛りは大きめなど使いやすさを考えたデザインとなっている。
 広報石川さんによると「キッチンやバスルーム内の色やデザインに合わせて水栓の形や色も合わせることができ、デザイン志向の高いお客様に採用いただいております」と話す。

総受注高前年同月比48%増の4672億円
内外需ともに前年上回る
日本産業機械工業会 2月の産業機械受注状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成23年2月の産業機械受注状況によると、2月の総受注高は前年同月比48.0%増の4,672億4,100万円で、このうち内需は同29.0%増の2,671億6,000万円、外需は同84.1%増の2,000億8,100万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比10.1%増、非製造業向けは同93.8%増、官公需向けは同30.8%減、代理店向けは同18.6%増であった。
 内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比60.5%増)、化学機械(同47.5%増)、プラスチック加工機械(同43.7%増)、圧縮機(同19.8%増)、送風機(同18.4%増)、運搬機械(同3.3%増)、変速機(同24.2%増)の7機種。減少した機種は、鉱山機械(同7.6%減)、タンク(同64.4%減)、ポンプ(同7.9%減)、金属加工機械(同39.0%減)、その他機械(同24.1%減)の5機種であった。
 一方、外需のうちプラント案件は三件あり、その受注高は前年同月比38.9%増の165億円であった。
 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比七四・八%増)、鉱山機械(同10.1%増)、化学機械(同432.5%増)、プラスチック加工機械(同23.5%増)、ポンプ(同6.6%増)、送風機(同1,032.6%増)、運搬機械(同20.1%増)、金属加工機械(同36.1%増)、その他機械(同33.6%増)の9機種。減少した機種は、タンク(同99.9%減)、圧縮機(同0.5%減)、変速機(同0.4%減)の3機種であった。
 機種別の動向をみると、@ボイラ・原動機=電力、外需の増加により前年同月比65.3%増A鉱山機械=窯業土石、建設の減少により同2.5%減B化学機械(冷凍機械を含む)=電力、外需の増加により同136.3%増Cタンク=外需の減少により同96.6%減Dプラスチック加工機械=情報通信、その他製造業、外需の増加により同29.5%増Eポンプ=官公需の減少により同4.2%減F圧縮機=一般機械の増加により同8.2%増G送風機=外需の増加により同112.8%増H運搬機械=農林漁業、建設、運輸、外需、代理店の増加により同9.6%増I変速機=一般機械、自動車、造船、その他製造業の増加により同18.2%増J金属加工機械=外需の増加により同8.9%増となった。

インドテクノロジーセンタを開設
ヤマザキマザック インドは3ヵ所目

 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏、本社=愛知県大口町)は、加速するインドの需要拡大に対応したユーザーへのサポート体制強化の一環として、この度インド中西部マハラシュトラ州のプネ市にインドテクノロジーセンタを開設し、4月6日にオープニング式典、7、8日の2日間にオープニングプライベートショーを開催した。
 現在インドでは、他にニューデリー、チェンナイに2つのテクニカルセンタを開設しており、今後合計三ヶ所の拠点でサポートを行う。
 急速に発展しているインド経済の中でも、プネ市は自動車、産業機械、重工業、IT、産業、建設機械、農業機械が盛ん。多様な産業ニーズにさらに迅速・的確に応えるため、展示スペース及び展示機種の拡充、セミナーなどを開催するラーニングオーディトリアムを設けた。さらに、インド市場で盛んなターンキー向けの特別な展示コーナー(ソリューションギャラリー)、テスト加工エリア、オンラインサービスサポートセンタ、ユーザー向け研修センタ、パーツセンタなど市場に合わせたサポート体制を充実させた。

任意組合へ組織変更
三重県機械工具商協同組合

 三重県機械工具商協同組合(理事長=伊藤紀昌氏・大信工機社長)は、本年4月1日をもって協同組合組織を任意組合組織に変更し、運営を開始した。
 同組合では、景況を鑑み退会を考える正会員及び賛助会員が複数に上ったことや、会費をはじめ運営組織・方法、さらには基本的な存在意義の見直しを求める会員の声を受け、組合存続のための協議を重ね、平成22年度の総会で組織変更の承認を得た。
 組織変更は@三重組合の存続及び、更なる発展A会員の確保及び、更なる拡充B時代に即した風通しの良い組織運営C会員各位の参画メリットの追求D三重県内全地域一体化での組織運営を目的に行われ、これに伴い名称の変更(新名称=三重県機械工具商組合)、会費の見直し等も含め運営方法が変更された。
 新組織の概要等については、総会終了後に発表される。

会計に輿氏(輿会長)が就任
竹中会長(西濃機工会長)は留任
岐阜商工同好会 23年度総会を開催

 岐阜商工同好会(会長=竹中孝之輔氏・西濃機工会長)は4月7日午後6時より、岐阜市柳ヶ瀬通のホテルグランヴェール岐山において「平成23年度総会」を開催した。
 総会には会員7名が出席し、冒頭、東日本大震災で犠牲となった方々と元会員で3月18日に逝去された増田彰氏(増田精工前社長)に対して黙祷を捧げた。
 竹中会長は挨拶で、日頃の会の活動への理解と協力に対して礼を述べた後、「新燃岳の火山の噴火があり、今年は何が起こるか分からないと新年会で申しましたが、3月に東日本大震災というマグニチュード9.0の世界的にも大きな地震が発生し、それによる想定をはるかに超える大津波とで一万人を超える方々がお亡くなりになり、不明者も入れると3万人近くの人の命が失われました。本当に何が起こるか分からない世の中ですので、皆様もくれぐれもお気をつけいただきたい」と述べた。
 竹中会長の議事進行のもと議案審議を行い、平成22年度事業報告、同決算報告を全員異議なく原案通り承認可決した。
 任期満了に伴う役員改選では、竹中会長が再選されたほか、新たに会計に輿輝幸氏(輿会長)、監事に松尾啓輔氏(松尾商会社長)が選出され、それぞれ就任した。
 平成23年度事業計画については、新執行部によって検討することを確認した。

アジアが全体の78.8%に
日本産業機械工業会 2月の産業機械輸出状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成23年2月の産業機械輸出契約状況によると、2月の主要約70社の契約高は前年同月比87.8%増の1,904億7,600万円となった。
 内訳は、プラントが3件で同38.9%増の165億円、単体が同94.3%増の1,739億7,600万円となった。
 単体機械を機種別にみると、@ボイラ・原動機=アジア、ロシア・東欧の増加により前年同月比70.5%増A鉱山機械=アジアの増加により同6.9%増B化学機械=アジアが大幅に増加したことにより同1,805.6%増(19倍)Cプラスチック加工機械=アジア、北アメリカの増加により同18.4%増D風水力機械=中東、ロシア・東欧の減少により同16.5%減E運搬機械=アジアの増加により同16.8%増F変速機=ヨーロッパ、北アメリカの減少により同0.2%減G金属加工機械=アジアの増加により同82.7%増H冷凍機械=アジア、ヨーロッパの増加により同40.9%増となった。
 プラントは、アジアの増加により同38.9%増となった。
 地域別構成比は、アジア78.8%、ヨーロッパ7.5%、ロシア・東欧4.4%、北アメリカ4.4%、中東2.4%、オセアニア0.9%となっている。

売上高33.6%増の350億6500万円
純利益4億1800万円と黒字転換
NaITO 2011年2月期決算報告

 切削工具、機械工具、産業機器、工作機械販売のNaITO(社長=鈴木斉氏、本社=東京都北区昭和町)は4月14日午前10時より名古屋市瑞穂区塩入町の名古屋支店において記者会見を開き、鈴木社長が2011年2月期(非連結)決算概要と近況の報告を行った。
 発表によると、2011年2月期の業績は、売上高が当初予想の320億円を上回る350億6,500万円(前期比33.6%増)、営業利益2億9,000万円(前期は6億6,800万円の損失)、経常利益5億9,000万円(前期は4億4,100万円の損失)、当期純利益4億1,800万円(前期は2億2,900万円の損失)となった。
 同社を取り巻く経済環境は、アジアを中心とした新興国経済の改善や政府の各種経済政策の効果等を背景に企業収益や設備投資に持ち直しの動きが見られたものの、下期以降はエコカー補助金終了の影響による自動車生産の減少や輸出増加ペースの鈍化など改善の動きに一服感が見られ、先行き不透明な状況で推移した。
 このような状況のもと、同社は「edge2010中期経営計画」の最終年度として、売上高の回復と利益の確保を最重要課題として諸施策を実施。“NESSプラン”の推進については、ディーラーおよびメーカーと一体となって最適加工方法の提案や新製品の紹介などに関するセミナーを全国各地で積極的に開催し、その成功事例の社内横展開を推進すること等により、大きな成果が得られるようになった。さらに、商品知識や加工技術知識の習得を目的とした社内研修の開催頻度を増やし、社員の更なる営業力の強化にも取り組んだ結果、当初の予想を上回る増収となった。利益面では、引き続き徹底した効率化・経費削減策を実行し、黒字転換を果たした。
 売上高を取扱商品別に見ると、切削工具は、自動車生産台数の回復や電子機器産業の需要増などの要因により、177億5,300万円(前期比39.9%増)。機械工具・産業機器・工作機械は、切削工具の増収要因に加え企業の設備投資の持ち直しなどの要因により、機械工具79億4,600万円(前期比27.5%増)、産業機器78億2,300万円(同32.4%増)、工作機械11億800万円(同17.8%増)となった。
【新中期経営計画を策定】
 今期より「中期経営計画Change2013」をスタート。期間は2011年3月から2014年2月までの3年間で、最終年度までに売上高400億円、営業利益7億円、経常利益10億円の達成を目標としている。「目まぐるしい環境・市場の変化(Change)に対し、“情報と技術”を武器に挑戦(Challenge)し続け、新たなビジネスチャンス(Chance)を創り出す」ことをコンセプトとして、経営ビジョンの実現を目指す。
 計画達成のための重点施策として、事業領域の拡大(@成長産業への参入Aグローバルネットワークの拡大Bマーケティング機能の強化)、収益基盤の強化(@生産性の向上A既存コア事業強化Bプライベートブランド戦略の強化C情報システムの強化)、人財の育成(@教育・研修制度の充実Aマネージメント力の強化Bプロフェッショナル人財の育成C人事制度の再構築D組織の活性化)、内部統制の充実(@コンプライアンスの徹底A営業・業務マニュアルの徹底)を挙げ、スピードをもって(with Speed)実行していくとしている。
【今期(2012年2月期)の見通し】
 今期の業績予想に関しては、東日本大震災の影響により先行きが不透明で、現段階では合理的な算定が困難であることから未定とした。今後、予想が可能となった段階で、改めて公表するとしている。

軽量小型な充電式バンドソー
「H60Eco」を発売
アサダ リチウムイオンバッテリ使用

 配管機械工具と環境機器の製造販売及び輸出入を行うアサダ(社長=浅田一吉氏、本社=名古屋市北区上飯田西町3-60、TTL052-911-7165)は、リチウムイオンバッテリを使用した「充電式バンドソーH60Eco」を発売した。リチウムイオンバッテリを採用することで使用場所を選ばず、軽量小型ながらパワフルな切断が可能となった。
 リチウムイオンバッテリを使用し充電式にすることで使用場所を選ばず、重量が3.5kgと軽量小型であるため機器を片手で持って切断作業をすることができる。切断時には火花が出ず安全で、チップソーやグラインダなどと比べて音も静か。そのため既設管の切断などで作業場所が高所であったり可燃物が周りにあったりする場合でも安全、簡単に作業を行うことができる。
【特 長】
 @3.5kgと軽量小型
 重量が3.5kgと軽量小型なため機器を片手で持って切断作業をすることが可能。
 Aリチウムイオンバッテリを使用
 リチウムイオンバッテリ二個と急速充電器を標準付属している。リチウムイオンバッテリは、ニカド電池などに見られるメモリー効果が少なく携帯電話や機械工具など継ぎ足し充電をして使用する機器に適している。また、ニカド電池やニッケル水素電池と比べ自然放電が少ないという特長がある。(メモリー効果とは、ニッケル・カドミウム蓄電池やニッケル・水素蓄電池などにみられる、容量が減少したようにみえる現象。)
 B切断時、火花が飛ばず安全
 切断時に火花が飛ばず、チップソーやグラインダなどと比べて音が静か。ロックが解除されないとトリガーが引けない設計で、グリップには滑り止めラバーが付いている。また、裏板が付いているため、切断部以外にのこ刃の露出がない。
 C幅広い切断能力
 切断能力は最大で直径60.5mm(直径56mm以上の場合はパイプを回しながらの切断)で、多芯ケーブル、電線ケーブル、電線管なども切断することができる。軽量小型なため既設のCチャンネルなどの切断にも適している。また、ライティングケーブルを切断しても絶縁材が溶けない。
 大きさは350(L)×185(W)×190(H)mm。標準付属のこ刃は14/18山ハイス(1本)、その他に18Vリチウムイオンバッテリ(2個)、サイドハンドル、充電器、プラスチックケースが標準で付属されている。
 価格は5万円。
 同製品についての問い合わせは、アサダ各支店・営業所へ。http://www.asada.co.jp/profile/shop.html

企業等からの地方自治体等
への寄付の方法につい

 内閣府の被災者生活支援特別対策本部は4月12日公表の「企業等からの地方自治体等への寄付の方法について」の中で、義援金とは別に、企業等から県・市町村へ寄付をする場合の方法について、国民向けに広報している。
 詳細はこちら。http://www.cao.go.jp/shien/4-extra/110412kifu.pdf
 被災者生活支援特別対策本部は、今回の東日本大震災が広範かつ甚大な大規模災害であり、被災者の生活支援の事務を担う地方公共団体のみでは対応できないことから、被災地への物資輸送・燃料供給、被災者・避難者の受入対策など、地震・津波による被災者に対する生活支援に関する府省をまたがる課題について取り組んでいる。
 公表資料は内閣府HP(「被災者生活支援特別対策本部」)を参照。
http://www.cao.go.jp/shien/index.html

中部経産局 最近の管内総合経済動向
 中部経済産業局は、4月11日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を、前月の「横ばいとなっている」から「持ち直しの動きが見られたが、足元では東日本大震災の影響により弱まっている」に下方修正した。総括判断の下方修正は平成22年11月の発表以来、5カ月ぶり。個別の項目では、生産の判断を「持ち直しの動きが見られる」から「持ち直していたが、足元では東日本大震災の影響により減少している」に引き下げたほか、個人消費、輸出の判断もそれぞれ下方修正。一方、設備投資については判断を上方修正した。先行きに関しては、東日本大震災の影響、北アフリカ・中東情勢およびそれを起因とする原油・原材料価格高、経済対策効果の低減、世界経済の下振れ、為替相場の動向、デフレの進行、地域の雇用情勢や中小企業の経営状況などについて一層の注視が必要であるとしている。(比較は断りのあるものを除き、平成23年2月の実績値による)
鉱工業生産・出荷・在庫
◆生産
 生産は、持ち直していたが、足元では東日本大震災の影響により減少している。
 鉱工業生産の動向を指数(2月速報)で見ると、輸送機械工業、一般機械工業、金属製品工業などが上昇したことから、前月比2.8%増と4カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は2.8%増となった。
 出荷は、輸送機械工業、一般機械工業、化学工業などが上昇したことから、前月比3.2%増と4カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は3.8%増となった。
 在庫は、輸送機械工業、一般機械工業などが低下したことから、前月比0.6%減と3カ月ぶりの低下となった。また、前年
同月比は3.4%増となった。
 主要業種の動向
◆輸送機械

 輸送機械の生産は、持ち直していたが、足元では東日本大震災の影響により減少している。
 乗用車は、アジアをはじめとする新興国向けが順調なことに加え、エコカー補助金終了に伴う影響が出ていた国内向けも、新型車投入による下支え効果などが見られ、持ち直していたが、足元では東日本大震災の影響により大幅に減少している。
 自動車部品は、国内メーカーの海外現地工場向けが堅調なほか、アジアをはじめとする新興国向けが順調なことに加え、エコカー補助金終了に伴う影響が出ていた国内完成車向けも、新型車投入による下支え効果などが見られ、持ち直していたが、足元では東日本大震災の影響により減少している。
 航空機体部品は、航空機体メーカーの増産の動きが一服しており、横ばいとなっている。
◆一般機械
 一般機械の生産は、持ち直していたが、足元では東日本大震災の影響により弱含んでいる。
 金属工作機械は、海外向けが堅調なことに加えて、国内向けの需要に持ち直しの動きが見られ、全体では持ち直していたが、足元では東日本大震災の影響により弱含んでいる。
 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けを中心に高水準で推移していたが、足元では東日本大震災の影響などにより弱含んでいる。
 土木建設機械は、新興国向けで持ち直しの動きが見られるものの、他の地域では動きが一服していることから、横ばいとなっていたが、足元では東日本大震災の影響により減少している。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、高水準で推移しているが、今後は東日本大震災による影響が懸念される。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)で情報通信機器向けなどが好調なことなどから、高水準で推移している。
 液晶素子は、スマートフォン向けなどが好調なことから、高水準で推移しているが、今後は東日本大震災による影響が懸念される。
◆電気機械
 電気機械の生産は、持ち直していたが、足元では東日本大震災の影響により減少している。
 開閉制御装置・機器は、工場ライン向けや一般家電向けが低調であるものの、自動車向けが堅調なことから持ち直していたが、足元では東日本大震災の影響により減少している。
 内燃機関電装品は、国内自動車向けで新型車投入効果が出ていることや、海外自動車向けが順調なことから、持ち直していたが、足元では東日本大震災の影響により減少している。
 電動機は、国内自動車向けで新型車投入効果が出ていることや、海外向けが順調なことから、持ち直していたが、足元では東日本大震災の影響により減少している。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、減少している。
 民生用電子機械は、薄型テレビでのエコポイント制度の基準変更に伴う影響などにより、減少している。
◆金属製品
 金属製品の生産は、横ばいとなっていたが、足元では東日本大震災の影響により弱含んでいる。
 アルミニウム建材は、建築着工に持ち直しの動きが見られるものの、建材需要が伸びていないことから、横ばいとなっている。
 ばねは、自動車向けを中心に、持ち直していたが、足元では東日本大震災の影響により減少している。
 ガス機器は、国内住宅着工に持ち直しの動きが見られるものの、単体普及品等一部の需要が一段落していることなどから、横ばいとなっている。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、持ち直していたが、足元では東日本大震災の影響により弱含んでいる。
 鋼板は、海外向けが堅調なことなどから、持ち直していたが、足元では東日本大震災の影響により弱含んでいる。
 棒鋼は、民間建築向けを中心に低水準で推移している。
 特殊鋼鋼材は、国内向けが堅調、海外向けが好調なことから、持ち直していたが、足元では東日本大震災の影響により減少している。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、横ばいとなっている。
 触媒担体・セラミックフィルタは、一部需要の伸び悩みから、横ばいとなっている。
 ガスセンサ素子は、環境問題への対応による海外の自動車向けが順調なことなどから、高水準で推移している。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、低水準ながら持ち直しの動きが見られる。
 繊維は、衣料品向けなどの化学繊維や染色整理が順調なことから、低水準ながら緩やかな増加傾向となっている。
 陶磁器は、飲食器が安価な輸入品に押されているものの、タイルや衛生用陶磁器などの建築需要で持ち直しの動きが見られることから、全体としては低水準ながら持ち直しの動きが見られる。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費

 個人消費は、持ち直しの動きが見られたが、足元では東日本大震災の影響により弱含んでいる。
 大型小売店販売は、既存店ベース、全店ベースともに3カ月ぶりに前年を上回った。
 百貨店は、他業態との競争や消費者の低価格志向が定着しているものの、月前半は冬物衣料、月後半では春物衣料に動きが見られたほか、バレンタイン関連商品がおおむね好調だったことなどから、既存店ベースで3カ月ぶりに前年を上回った。一方、全店ベースでは、店舗数減少の影響などから6カ月連続で前年を下回った。
 スーパーは、気温が低く推移した月前半に鍋物食材や機能性肌着などが好調であったことなどから、既存店ベースでは3カ月ぶりに前年を上回った。また、全店ベースでも、食料品を主に扱うスーパーの出店が増加していることなどから、2カ月ぶりに前年を上回った。
 コンビニエンスストア販売(全店ベース)は、たばこの値上げが売上増につながっていることに加え、デザートや米飯などが好調に推移したほか、バレンタイン関連商品などがおおむね好調だったことなどから、4カ月連続で前年を上回った。
 乗用車販売は、エコカー補助金が終了した影響などから、普通車が5カ月連続で、小型車および軽自動車が6カ月連続で前年を下回り、全体でも6カ月連続で前年を下回った。
 家電販売は、気温が低めに推移したことから暖房機等の季節家電に動きが見られたものの、エコポイント制度の基準変更に伴う影響などにより、薄型テレビや冷蔵庫が前年を下回ったことなどから、全体でも3カ月連続で前年を下回った。
 なお、足元では、東日本大震災による消費マインドの低下や販売商品の不足などの影響により弱含んでいる。
◆設備投資
 設備投資は、緩やかに持ち直しているが、今後は東日本大震災による影響が懸念される。
 製造業では、自動車、一般機械、電気機械など多くの業種で増加する計画となっている。
 非製造業では、電力などで増加する計画となっている。
 なお、管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)を見ると、自動車工業向けが14カ月ぶりに前年を下回ったものの、一般機械工業向けが13カ月連続で前年を上回り、全体でも15カ月連続で前年を上回った。
◆公共投資
 公共投資は、緩やかな減少傾向となっている。
 公共工事前払金保証請負金額を見ると、「国」「市町村」で前年を上回ったものの、「独立行政法人等」「県」「地方公社」「その他」で前年を下回り、全体でも9カ月連続で前年を下回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、持ち直しの動きが見られる。
 新設住宅着工戸数は、分譲が9カ月ぶりに前年を下回ったものの、持家が16カ月連続で、貸家が28カ月ぶりに前年を上回り、全体でも3カ月ぶりに前年を上回った。
◆輸出
 輸出は、増加基調に足踏みが見られ、足元では東日本大震災の影響により減少している。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース・速報)は、2カ月ぶりに前年を上回った。品目別で見ると、「金属加工機械」「自動車」「自動車の部分品」などが前年を上回った。主要地域(国)別で見ると、米国向けが2カ月連続で前年を下回ったが、EU向けが2カ月ぶりに、アジア向けが16カ月連続で前年を上回った。
 なお、足元では、東日本大震災による輸送機械など輸出品の生産減少の影響などにより減少している。
◆雇用
 雇用は、緩やかな持ち直しの動きが見られるものの、厳しい状況が続いている。
 新規求人数は、「製造業」「サービス業」「医療、福祉」などの業種を中心に12カ月連続で前年を上回った。
 有効求人倍率は、15カ月連続で上昇した。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、2カ月ぶりに前年を下回った。
 企業倒産(件数)は、「小売業」「サービス業他」などで前年を下回った。

QC活動発表と表彰行う
SanQ フェスタ  2011
三機商事 ディベート討論会も好評

 三機商事(社長=木島好規氏、本社=名古屋市熱田区白島2-8-24)は、4月2日午前10時より名古屋市熱田区の名古屋国際会議場において、三機グループの社員らが参加するQC大会「SanQフェスタ2011」(第25回)を開催した。
 開催にあたり、木島社長は挨拶で「わが国の経済は、アジア新興諸国の成長や政府の経済対策効果などで緩やかな回復が続いてきましたが、大幅な円高の定着、経済対策効果の一巡、デフレの進行、さらには3月11日に起こった東日本大地震の影響などで回復にブレーキがかかり、先行き不透明感が拡がっています」と経済情勢に触れた上で、「2010年度にスタートしました構造改革3カ年計画の初年度の実績は、2007年度比売上において全社で54%の回復に留まりました。また、経費面ではスリム化において一定の成果を出すことが出来ましたが、反面一時的な負荷増大や営業活動の対応については、対応仕切れない問題も出てきており、2年目以降での細部にわたる効率化の推進、付加価値の高い仕事へのシフトや若手社員の戦力化がカギとなります。2年目にあたる2011年度は、各部とも最低でも前期売上回復率の10ポイントアップを達成できるよう、今一度、重点施策や具体的取り組みについて真摯に向き合い、決して諦めない粘り強い熱意を持って活動していただき、黒字転換を果たせる体制を築いて新たなステージへ躍進できるよう全社員一丸となり頑張りましょう」と方針を示した。
 続いて、特機部、メカトロ部、機器部、総務部、サンキマシンの各部からプロジェクト報告が行われ、昼食をはさんで午後一番に、韓国支社(大韓民国ソウル市麻浦区)の許宰赫支社長より同行の現地女性スタッフと韓国支社について紹介があった後、QC発表が行われた。
 QC効果例として「集客活動時間の確保〜業務改善で時間短縮〜」(モノ蔵支援室・総務部)、「ゴミの分別化への挑戦」(機器部)、「内製業務負荷の平準化」(メカトロ部A)の発表に続き、最優秀賞「既存メーカでの拡販」(機械工具課)の発表が行われた。また改善提案では、最優秀賞の「TECHSの購入品納入/検収入力時間短縮とカスタマイズ削減」をはじめ、3件の優秀提案が紹介された。
 表彰に移り、永年勤続表彰では三機商事(30年2名、20年4名、10年2名)並びに今回初めてグループ会社のサンキマシン(20年以上30年未満5名、10年以上20年未満4名)の合計17名と、QC関連でQC効果例発表最優秀賞、改善提案優秀賞、最多改善提案賞の受賞者が表彰された。
 午後3時からはディべート討論会が開かれ、各部門で構成した4グループが2つのテーマ〈@生活するなら都会か田舎かA男と女はどちらが得か〉で議論を戦わせた。三機商事は社員の責任とやりがいを持ったスキルアップが必要との考えから、教育の一環として、昨年のSanQフェスタではディべートに関する菓子田圭子氏の特別講演会を開催。これを基に相手を説得するための考え方・話し方をしっかりと覚え、今後の交渉術として活用していくことを目指して、引き続き今回の討論会が企画された。参加したメンバーはもちろん、聞いていた社員からも好評で、今後もしばらく続けられる見込み。
 以上で全日程を終え、午後5時前に木島専務取締役の閉会の辞で解散した。

ガイドチャンネルなしで
50メートル走行可能
イグス エナジーチェーン新版発表

 イグス(本社=ドイツ・ケルン市)のエナジーチェーン「E2/000」シリーズに、ロングストロークでもガイドチャンネル(トラフ)を使わずに走行できる「オートグライド」版が新登場した。
 エナジーチェーンにおいて、ロングストロークは常に新しい挑戦を伴う。移動端が固定端の中心から外れないようにガイドチャンネルを使用したりするが、それによってチェーンの劣化を早めてしまう。
 ガイドチャンネルは通行を妨げるという点でデメリットがある。特に、室内クレーン車や自動倉庫、コンベヤーシステムなどの屋内作業には不向き。もし、ガイドチャンネルが通路を邪魔するようなかたちで設置されていると、フォークリフトやハンドリングトラックが自由に行き来できない。
 そのような場合に、イグスのE2/000シリーズの新しい「オートグライド(Auto―Glide)」版を使うと、ガイドチャンネルなしで最長50mのストロークを1.5m/sの速さまで安全に走行できるだけでなく、設置費用および資源を削減することができる。
 「オートグライド」機能は、固定端側のクロスバーに溝が切ってあり、それに沿うように移動端が動く仕組み。クロスバーは内周開きになっていて、ケーブルの収納が簡単であることもE2/000シリーズがぐっと使いやすくなった点である。
 今回の新しいオートグライドのクロスバーは、従来より広い接触面を持っているため、さらに寿命を延ばすことができる。
 加えて、後から差し込むだけで取り付けできる「ガイドウイング」は、走行し始めに移動端がしっかりと固定端に沿うのを補助する役割を持っている。走行し始めの部分がずれなければ、それ以降はオートグライドによって案内することができる。ガイドウイングは、リンク部分にカチッとワンタッチで取り付けできる。
 また、オプションパーツとして、床に固定するタイプの半円形の貝殻のような形をした「フロアガイド」もある。エナジーチェーンのサイズにもよるが、このフロアガイドは走行距離が15m以上ある場合、オートグライドと併用してだいたい2m間隔ぐらいで床に設置することで、蛇行を防ぐことができる。トラックなどがこのフロアガイドの上に乗り上げてしまっても問題ない強度が備わっているので、エナジーチェーン周辺の移動を妨げることは無い。
【エナジーチェーン「E2/000」シリーズについて】
・広いモジュールを取り揃えた万能チェーン
 E2/000シリーズは、七万点近いパーツからなる非常に幅広いモジュールを網羅しており、万能チェーンと言える。頑丈でありながら、多くの用途に使え、静かな運転音で安定した動きと様々なパーツを組み合わせることで応用がきくため製品寿命が長いという特徴がある。左右に180度開くクロスバーによって内周/外周どちら側からもチェーンを開閉できる。ドライバーで開けることもでき、また新製品の「オープナー」を使えばケーブルの収納にかかる時間を大幅に短縮することができる。閉めるときは手で簡単に閉められる。クロスバーの際立った特徴は、型式にもよるが、最大で700Nの静引張荷重に耐えられることであり、これによって安全で確実な運転が可能になる。
・ケーブルにやさしい樹脂材質
 新しいオートグライド版とは別に、E2/000シリーズ用の新しいセパレーターは、これまで以上にケーブルにやさしく、多様な収納を可能にする。ケーブルの配置に最適なだけではなく、イグスが実施したテストによると約四倍の製品寿命が確認された。このようなテスト結果は、イグスの広大なテスト施設で日々発見されている。テスト結果がでると、社内のデータベースにいち早く登録され、エナジーチェーンやケーブルの寿命計算に生かされる。

Mastercam用工具ホルダライブラリに
ユニオンツール製工具追加
ゼネテック My Tool Box新版

 ゼネテック(社長=上野憲二氏、本社=東京都新宿区)は、三次元CAD/CAMシステム「Mastercam」専用の工具/ホルダライブラリ「My Tool Box」上で、4月7日より新たにユニオンツール製工具ライブラリの提供を開始した。
 「My Tool Box」は、工具メーカー各社が販売する各種工具データを登録した「工具ライブラリ」と、ツーリングメーカー各社が販売する各種ホルダデータを登録した「ホルダライブラリ」を備えた同社オリジナルのサービス。
 リリース以降定期的なラインナップの拡充を進め、現在までに工具メーカー4社(オーエスジー、ダイジェット工業、日進工具、三菱マテリアル)、ツーリングメーカー3社(MSTコーポレーション、大昭和精機、日研工作所)の主要製品ライブラリが同社の提供するMastercam上で利用可能となっている。
 「My Tool Box」上で公開されている工具ライブラリには、工具径や刃長、母材、コーティングなどの情報はもとより、各メーカーが提示する加工条件の推奨値が工具種別ごとに登録されている。また、ホルダライブラリについても、ホルダ形状やテーパー規格などの情報がホルダ種別ごとに登録されているため、同社の提供するMastercamを使っているユーザーは、工具やホルダの情報を新規に登録する必要がなく、ツールパスの作成作業に専念できるメリットがある。
 なお「My Tool Box」は、同社の提供するMastercam保守サービスに加入しているユーザー向けに提供するサービスで、今回提供を開始するユニオンツールの工具ライブラリをはじめ、すべてのライブラリは同ユーザー向けの専用ホームページからダウンロードして利用できる。
 「My Tool Box」新版では、ユニオンツールの工具ライブラリ「超硬エンドミルユニマックスシリーズ」を新たに提供開始した。今回は同シリーズにラインナップされている2枚刃高硬度用ボールエンドミル「HSBシリーズ」、同ロングネックボールエンドミル「HSLBシリーズ」、ロングネックラジアスエンドミル「HLRSシリーズ」、2枚刃スクエアエンドミル「C―CESシリーズ」などの計38種約3,500本を一挙公開。提供開始日よりユニオンツール製の主要工具がすべてMastercam上で利用可能となる。
 また、並行して同社では各ライブラリの追加公開に向け、現在様々なメーカーと協議を進めている。今後も同社では工具メーカー、ツーリングメーカー各社の協力のもと「My Tool Box」の一層の充実化と使い勝手の向上を図っていくとしている。

人とくるまのテクノロジー展2011
フランスパビリオン
5年連続出展 フランスの最新技術を紹介

 フランス企業振興機構ユビフランス(UBIFRANCE)と在日フランス大使館企業振興部は、5月18日から20日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1)で開催される「人とくるまのテクノロジー展2011」にフランスパビリオンを展開する。
 2007年以来、毎年参加している同展示会には、大企業グループから中小企業、自動車分野の産業クラスター(競争力拠点)ら13企業・団体が参加の意思を堅持し、今回もフランスパビリオン(小間番号1)にて自動車部品業界向けの最新テクノロジー・製品を紹介する。
出展者紹介
 【A2Mac1】1997年創業のA2Mac1社は、この10年でオートモーティブ・ベンチマーキングにおける世界屈指の企業に成長した。欧州、北米、アジア市場を中心に事業展開するA2Mac1は、車両全体の分析・比較を可能にする一連のサービスを提案している。ベンチマーキングにより創造を刺激することで、自動車技術の進歩に間接的に貢献してる。
 【AIXAM―MEGA】AIXAM―MEGA(エクサム・メガ)社はフランス第四の自動車メーカーであり、ヨーロッパではマイクロカーのメーカーとして高いシェアを誇っている。日本市場に対しては、商用車部門であるMEGA/マルチトラック・ACモータの電気自動車を展示する。フランス車らしいキュートなデザインで輸入車として初めて軽貨物自動車登録ができる実用性の高い魅力的なEVである。
 【DIBCOM】DIBCOMは工場を持たないフランスの半導体メーカーで、低消費電力、かつ、時速200kmでの移動環境においてもテレビやラジオの受信を可能にするパフォーマンスの高い集積回路(RF+Demodurator)を設計、製造している。同社のソリューションは自動車内におけるテレビやラジオの受信、パソコンとその周辺機器、コンシューマー製品、セットトップボックス、携帯電話、その他の携帯機器等に幅広く採用されている。
 【HEF Group】トライボロジーや表面工学の長年の経験から、HEF社は表面処理プロセスの開発、受託処理を行っている。プロセスにより、自動車部品の耐摩耗性、耐摩擦性、耐食性が向上する。日本国内にはCLIN―TS、TSジャパン、ナノコート・TSの3工場を擁し、次のサービスを提案する。
・塩浴処理=TUFFTRIDE・ARCORなど.
・部品量産や金型向けの低温PVD/PECVDコーティング=DLC、水素フリーDLC、CrN、TiNなど。
 【HUTCHINSON】HUTCHINSONグループは、26カ国に122の拠点を持つ世界トップレベルの総合自動車ゴム部品メーカー。ホース、車体シール、防振ゴム、精密シール、ベルト、テンショナーなどの高度な技術力を駆使した製品を、欧米ならびに日本、さらにアジアの代表的な自動車メーカーおよびシステムメーカーに納入している。
 【IFP Energies nouvelles】IFPエネルジー・ヌーヴェルは公的な研究・産業革新・研修機関で、エネルギーや運輸、環境などの分野で活動している。運輸部門では、二酸化炭素の削減や、陸空輸送における燃費の改善を可能にする技術を開発しており、重に既存の内燃機関のパフォーマンス改善、カーボンベースの代替燃料の評価・承認、自動車のエレクトロニクス化向けの研究に力を入れている。
 【自動車関連産業クラスターLyon Urban Truck&Bus】リヨン・アーバントラック&バス2015協会は、都市交通・貨物輸送に関するクラスターLUTBの会員企業、及びローヌ・アルプオートモティブクラスターを通じての自動車技術サプライヤーを結集・統括している。クラスターの代表が、4年連続で人とくるまのテクノロジー展に赴き、幅広いネットワークのノウハウを紹介し、日本及び海外の自動車業界主要企業・団体との意見交換に臨む。
 【MMT】MMTはハイブリッドカー、電気自動車、電動パワステに使えるホール素子式大径センサーのコンセプトを紹介する。また、トランスミッション、ウェイスト・ゲート、EGRバルブ用途に使われる大ストロークのリニアセンサーの実例も展示する。さらに、MMTは超高速(空気)、電動ポンプ(ウォーターポンプ、燃料ポンプ)用途に最適なブラシレスモーターの最新開発動向も紹介する。一方、親会社であるソンスボー社はエンジンバルブ制御用の各種モーターやアクチュエーター、そして最新の高出力小型ブラシレスモーターを展示する。正確、迅速、そして可変バルブタイミングやトランスミッションなど、あらゆるエンジン制御用途に応用可能。
 【SIC MARKING】SIC MARKING社は、二次元データーマトリックスコードやVINマーキング等、トレーサビリティシステムを支えるマーキングソリューションを提供する企業として世界で高い評価を得ている。同社の電磁式刻印機、エアー式スクライビング刻印機は、自動車部品や機械部品等の工業用部品にばらつきの無い高品質な刻印を可能にし、幅広いアプリケーションで採用されている。
 【Saint Jean Industries】セント・ジーン・インダストリーズは、乗用車、商用車、二輪車、産業向けアルミ部品のモジュール開発及び製造を行う、グローバルカンパニー。今年は、新たに手掛けたシャシー、エンジン部門などの製品を紹介する。
 【SIMPOE】SIMPOE社は、フランス・パリ郊外に本社を構える、樹脂流動解析ソリューションを提供する多国籍IT企業。その優れたビジネスモデルはCapital IT 2005でベスト・イノベーター賞に輝き、Simpoe―MoldはTremplin Entreprises2005でフランス優秀ソフトウェア第1位を獲得するなど、注目を集める急成長中のソフトウェア会社である。Simpoe―Moldは、日本総代理店として株式会社テラバイトが販売している。
 【Technomark】テクノマーク社は、電磁式マイクロ・インパクト・マーキング技術の専門企業。マーキングは、文字、数字、記号、ロゴ、データマトリクス、QRコードなどを、ドットを連打することでなされる。同社の特許技術の自動調整機能“IDI”は、でこぼこな表面でも、また波面、円柱でも、硬度hrc63までの素材に、表面応力を生ずることなく完璧なマーキングを施すことを可能にする。鋼材(焼戻し含む)、炭素鋼、合金鋼、ステンレス、アルミニウム、ニッケル合金、真鍮、銅、プラスチック材、木材、ガラスなど、素材を問わず高品質なマーキングを保証する。
 【ULIS】ソフラディルグループのウリス社は、サーモグラフィー、監視、自動車及び軍用高性能赤外線センサーの設計及び製造を専門とした企業。同社の赤外線センサーを使用することによって、赤外線装置や家電製品のメーカーは、軽量で省エネ性に優れ、コスト競争力のある温度監視カメラを容易に製造することが可能になる。ウリス社は世界第3位の赤外線センサーメーカーとして、年間45,000台以上
の供給実績を誇る。 
人とくるまのテクノロジー展2011
▽日時=平成23年5月18日〜20日、午前10時〜午後6時(18日、19日)、午前10時〜午後5時(20日)
▽場所=パシフィコ横浜・展示ホール

夜間運転に新たな視界を開く
赤外線ソリューション
ウリス社 安定品質、低コストを実現

 フランスのウリス(ULIS)社は、5月18日から開催される「人とくるまのテクノロジー展2011」に出展する。
 今回出展する「ULIS Nano384PTM(UL 03 26 2/384×288-25μm)」は、薄型ケースにADC(ADコンバータ)を組み入れ、TEC(Thermo electric cooler)を必要としないで動作する非冷却型赤外線センサー。安定した品質、低コスト化を量産により実現した。
 Nano384PTMは、高精度要素技術による赤外線センサーであり、高品質小型の赤外線カメラ設計開発を低予算で実現する。特に夜間監視アプリケーションで多くの赤外線カメラに組み込まれている。
 ウリス社は、画素フォーマット160×120から1024×768までの、多様な赤外線アプリケーションに対応する赤外線センサーを提供している。
 同社の製品は、フランスパビリオン(小間番号1)のウリス社のブースに展示される。
【ULIS社について】
 ウリス社はソフラディール社の子会社で、サーモグラフィー、セキュリティ、自動車、および軍事用の高品質赤外線イメージセンサーの設計および製造を専業としている。民生用エレクトロニクスや赤外線機器メーカーにとって、同社の製品は、軽量化、消費電力低減化、対価格費の優れたサーマルカメラの量産を可能にするものである。 ウリス社の赤外線(IR)センサー出荷実績は年間45,000個超で世界第3位に位置し、これは業界平均の1.2倍に相当する。同社は、独自のアモルファスシリコン技術と堅牢で信頼性の高い半導体材料で量産体制を確立しており、その量産能力は年間20万個。同社は世界トップ4社のうち、このシリコンベースの技術を使って赤外線イメージセンサーを製造している唯一の会社である。
 ウリス社の本社はグルノーブル近郊のヴーレ=ヴォロワーズ(Veurey-Voroize)にあり、従業員は120人。同社ホームページhttp://www.ulis-ir.com
 日本販売代理店はクロニクス株式会社(東京都新宿区西新宿2-3-1新宿モノリス13F―D、TEL03-5322-7191、FAX03-5322-7790)。

東日本大震災支援情報
■三栄水栓製作所(社長=西岡利明氏、本社=大阪市東成区)は、日本赤十字社を通じて4月11日に義援金500万円を寄贈した。また、社員有志による義援金を募り合わせて寄贈した。
■ノーリツ(社長=國井総一郎氏、本社=神戸市中央区)は日本赤十字社を通じて、義援金として1,000万円を寄付した。
■一宮機鋼組合(会長=大崎政雄氏・大崎機工社長)は4月16日に行った「平成23年度通常総会」において、中日新聞を通じて義援金5万円を送る事を決定した。
■愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は、3月理事会で決定した、義援金10万円を、愛知県中小企業団体中央会を通じて送った。
■ジュニアー会(幹事長=長村義康氏・長村商店社長)は、幹事会で義援金5万円を送る事を決めた。
※義援金・支援情報がございましたら弊社までお知らせください。E−mail:info@kikou.co.jp TEL052−565−1231 FAX052−586−4789 担当 岩田まで

第71回愛機工野球大会開幕
総勢36チームが出場
愛機工 4月10日開会式を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は4月10日、第71回愛機工親善野球大会の開幕を迎えた。今大会には36チームが参加し、A・Bゾーン(各18チーム)でそれぞれ優勝を目指す。
 午前8時30分より一宮総合運動場にて行われた開会式では、梅村理事(福利厚生部、梅村本店社長)の司会進行のもと、実行委員長の六浦福利厚生部長(六浦本店社長)が「まず、この度の東日本大震災で被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げます。さて、第71回の組合親善野球大会が本日、開幕いたします。この桜の咲く4月から、約6ヵ月間の開催を予定しており、今年もAゾーン・Bゾーンともに18チーム、合計36チームとたくさんの参加をいただきました。日頃の練習の成果を充分に発揮していただいて、また、親睦を図っていただきたいと存じます。運営に当たりましては軟式野球連盟の皆様、組合の役員の皆様、青年部の皆様には大変お世話になりますが、どうぞよろしくお願いを申し上げます」と挨拶。
 第1試合に先立って、森青年部部長(森哲社長)がピッチャー、伊藤理事(福利厚生部、伊藤商事社長)がキャッチャーを務めて始球式があり、熱戦の火蓋が切られた。
 大会一日目となったこの日は、一宮総合運動場のB、C面を使って、Aゾーンの新栄商會対川島商事戦、Bゾーンの日伝対安藤戦をはじめ六試合が行われ、昨年は初戦敗退したが一昨年までAゾーン七連覇の新栄商會が順当に勝ち上がった。
 試合結果は次の通り。
【一宮総合運動場C面】
●第1試合 Aゾーン
 新栄商會×川島商事=川島商事が1回裏に無津呂選手のレフトフェンスを越える大きなスリーランで3点を先制。新栄商會は川島商事のピッチャーを打ちあぐね3回まで無得点。昨年の悪夢が頭の隅を過る中、4回にタイミングが合い出し同点に追いつくと、続く5回には2点を追加。さらに7回にもダメ押しともいえる一点を取り、川島商事打線を初回の3点だけに抑えて、6対3で勝利した。次の対戦相手は昨年優勝チームの東陽。
●第2試合 Bゾーン
 日本コーティング×志知=日本コーティングが1回表、志知の投手の立ち上がりを攻めて一挙に6点を先制。志知もその裏に1点を返し、3回に1点、4回、5回にそれぞれ2点を返したが、その間日本コーティングは2回に1点、4回に1点、5回に2点と得点を重ね、日本コーティングが10対6で志知を振り切り勝利した。
●第3試合 Bゾーン
 喜一工具×ダイドー=ダイドーが1回裏に1点を先制、続く2回にも1点を加えてリードを広げた。喜一工具の反撃を零点に抑え、迎えた4回裏一挙に7点をあげ、9対0でダイドーが勝利を収めた。
【一宮総合運動場B面】
●第1試合 Bゾーン
 日伝×安藤=1回表に日伝が1点を先制。その裏、安藤は相手投手の立ち上がりを攻めて2点を取り逆転に成功。一旦はリードを許したものの、日伝が2回表に5点を取り再びリード。さらに4回に5点、5回には猛攻を見せ一挙に12点取り、日伝が23対2で安藤を下した。
●第2試合 Aゾーン
 サンコー商事×マルマン商事=両チーム初回は無難な立ち上がりを見せて、共に無得点。しかし、2回表にサンコー商事が一挙に7点を取りリード。その後はマルマン商事が手堅い守備を見せて、無得点に抑えた。実力のあるマルマン商事は5回に1点、6回に1点と小刻みに点を積み重ねたが、先の7失点が大きくのしかかり初戦敗退を喫した。サンコー商事が7対2で勝利し、次回太田廣と対戦する。
●第3試合 Bゾーン
 ナスコム×愛機工青年部=ナスコムが相手投手の立ち上がりを攻めて4点を先制。青年部もすぐ裏に1点を返したが、反撃もそこまで。ナスコムは2回に2点、3回には11点をあげ、青年部の反撃を零点に抑えて、17対1で快勝した。
第71回愛機工野球大会 試合結果
【C面】
第1試合
新栄商會 0 0 0 3 2 0 1= 6
川島商事 3 0 0 0 0 0 0= 3
第2試合
日本コー 6 1 0 1 2=10
志  知 1 0 1 2 2= 6
第3試合 0 0 0 0= 0
喜一工具 1 1 0 7= 9

【B面】
第1試合
日  伝 1 5 0 512=23
安  藤 2 0 0 0 0= 2
第2試合
サンコー 0 7 0 0 0 0= 7
マルマン 0 0 0 0 1 1= 2
第3試合
ダイドー 4 211=17
ナスコム1 0 0=1


2011年5月7日(日) 2418号
震災義援金180万円超える
26日の総会に向け準備
愛機工 4月定例理事会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は、4月27日午後4時より名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において、理事、監事ら32名が出席し4月理事会を開催した。理事会では、5月26日の通常総会に向けて22年度の決算と監査報告が行われ、承認された。また、全機工連の運営体制改革に伴い中部ブロックで担当する「人材開発委員会」(仮称)の委員長に水谷副理事長(ミズタニ機販社長)を選任、同氏より社員教育システムづくりを行っていく決意が述べられた。
 理事会の冒頭、中央会より特定退職金共済などの紹介が行われた。
 続いて野田理事長が挨拶し、全機工連の音頭で行われた東日本大震災の募金活動について「同業者で随分な被害を受けている所もあり、我々同じ仲間として支援をしたいという趣旨で義援金を募ったところ、私が考えました以上に、180万円以上のお金が集まりました。改めて愛機工の会員の厚い友情、温かい絆を感じました」と述べると共に、「私たちができることはほんの些細なことですが、直接支援をすることも一つですし、我々の持ち場である機械工具商を一生懸命して行くことが、日本の復興になると思っております」との考えを示した。
 各議案の審議に移り、第1号議案・カーリース取次事業については、大久保事業部長(大久保商事会長)と、詳細について「キリックスリース」の西常務より説明があり、組合が組合員を対象にカーリース契約を斡旋するという契約を、キリックスと締結することが承認された。
 第2号議案・会員増強活動については、組合員として藤川伝導機名古屋営業所(名古屋市中川区上高畑、所長=池谷英之氏)と本間商会(名古屋市東区大幸、社長=本間忠樹氏)の加入を承認。藤川伝導機が西支部に、本間商会は北支部に所属する。賛助会員では、コベルココンプレッサ中部支店(名古屋市西区名駅、支店長=伊藤努氏)の加入が承認された。
 一方、脱退の申し出が組合員で3社、賛助会員で二社からあり、一部を承認し、残りは慰留に努めることとした。
 第3号議案・中部ブロック会議報告は、伊藤ブロック長(副理事長、春日鋼機社長)より行われた。2月17日に名古屋逓信会館において岐阜組合の担当で開催され、80名が参加した。今回は、全機工連本部の意向により昨年大阪大会でテーマにした「機械器具卸商の事業システム」について、田中全機工連会長の講演と各組合代表によるパネルディスカッションが行われた。パネルディスカッションではeコマースや通販サイトについて議論され、冒頭ではブロードリーフがeコマースの現状を紹介した。次回の担当は愛知組合。
 第4号議案・第71回野球大会報告は、六浦厚生部長(六浦本店社長)より行われた。4月10日、一宮総合運動場にて36チーム(Aゾーン18、Bゾーン18)が出場し開幕。試合に先立ち、関係理事、青年部員が参列して開会式が執り行われた。また、大会前の3月18日にはキャプテン会議が青少年会館であり、組合せ抽選会が行われた。
 第5号議案・MECT展(9月29日〜10月2日、ポートメッセなごや)については、伊藤実行委員長(副理事長)より出展申込状況が報告された。4月25日現在の組合関係出展者は78社/285小間(組合目標300小間)。状況としては、順調に推移しており当初の目標を達成できる見込み。大凡の小間数は五月九日の実行委員会で明らかにされる。一方、ニュースダイジェスト社の状況は、申込みが遅れているものの主要メーカーの出展の目処が立ち、開催規模は前回並みの1,200小間と予想。また、東日本大震災の影響もあり申込締切が5月20日まで延長された。
 第6号議案・社員戦力化事業については、林実行委員長(経営対策部長、広島商事社長)より事業報告と平成23年度事業計画が示された。
【事業報告】@若手社員研修「機械工具の基礎知識」を1月21日〜2月25日の延べ5日間開催、受講者36名B営業社員研修「トラブル・クレーム処理&新規開拓のポイント」を2月21日に開催、受講者41名C営業社員研修「営業マンのためのビジネス数字入門」を2月23日に開催、受講者53名D新入社員研修(23年度事業)を4月7、8日に開催、受講者22名。
【平成23年度社員戦力化事業計画】
◆社員研修@新入社員研修(実施済み)A業務社員研修(6月)B若手社員研修第2期(6〜7月の5日間)C幹部社員・営業社員研修(後期)Dツール・エンジニア・スクール(9月に3日間)E営業社員研修「トラブル・クレーム処理&新規開拓のポイント」(後期)F営業社員研修「営業マンのためのビジネス数字入門」(後期)G工場見学会《新企画》(後期)
◆経営者・管理者セミナー@セミナー「リスクマネージメント」(6月)A情報化セミナー「eコマース、ネット販売等、業界販売システムの動向」Bセミナー「行動経済学」Cその他、時節の課題に対応したテーマを企画する。
 第7号議案・平成23年度通常総会(5月26日、ホテル名古屋ガーデンパレス)については、@三役・常任理事会報告〈野田理事長〉A22年度決算及び23年度予算・部会予算案〈高田会計理事(井高社長)〉、監査報告〈矢田監事(ナゴヤカット社長)〉B22年度事業報告及び23年度事業計画案がそれぞれ報告され承認された。また、総会の司会は伊藤(正)理事(伊藤信産業社長)が務め、議長には服部(健)理事(伊吹産業社長)を推薦する方針が示された。その他、懇親会参加者の会費については1人5,000円とし、2人目から1人1万円を徴収することも承認された。
 第8議案・部会報告の主なものは次の通り。
【総務部】当面の総会運営に努める。【情報部】組合報春号を五月中旬に発行予定。景況調査(3月実施)の集計。【経対部】社員戦力化事業に傾注する。【事業部】3月10日に事業部会を開き、ニュースダイジェスト社も交えMECT展の出展者動向などを情報交換した。事業収入は中小企業共済保険、ガソリン取次事業を重点事業として強化する。新事業としてリース取次事業に取り組む。【青年部】2月16日に熱田支部と合同で「運気を上げる“開運・色風水”セミナー」を開催した。3月22日に合同委員会を開き23年度の組織編成を行った。総会は6月1日、東京第一ホテル錦で行う。【厚生部】23年度計画は、野球大会の他、5月2日に部会を開き検討する。
 第9号議案・東日本大震災見舞金受付状況は、4月025日現在で118社/182万円(364口)と報告された。また、震災による全機工連加入団体(東北地区)の被災状況も報告。愛知では組合員と賛助会員で数件の被害が報告された。
 第10号議案・全機工連の運営体制については、野田理事長より報告された。中部ブロックは「人材開発委員会」(仮称)の担当が全機工連常任理事会で決められた。活動としては、中部ブロックで委員会を設置し人材育成や採用について研究する。当面は組織づくりと活動計画案を作成し委員会で議論して具体化する。委員長に愛知組合の水谷副理事長が就く。「業界全体の発展に必要な人材育成に対して、微力ながら一生懸命に取り組みたい」と水谷副理事長。正式には、委員を全機工連に推薦し総会(6月)の承認を経て活動が開始される。また、平成25年開催の全機工連・愛知大会(全国大会)については、準備委員会を設置し組織の編成と日程等、会場の確保を図る。
 第11号議案・その他の件では、今年度の理事会日程が決められた。

管機連アンケートの回答を報告
5月25日に通常総会
岐阜県管工機材商組合 4月定例理事会開催

 岐阜県管工機材商組合(理事長=森嶋靖雄氏・大東会長)では、4月18日午後5時より、岐阜市長良川岬の“岐阜グランドホテル”を会場に「4月定例理事会」を開催し、「第34回通常総会」を5月25日に決めた他、管機連アンケートの回答を報告した。当日審議された議案は次の通り。
▽第1号議案=第34回通常総会開催の件
 5月25日=「岐阜グランドホテル」にて開催。総会当日は、午後5時に集合し、同5時30分より総会、6時より懇親会に臨む。
▽第2号議案=全国管工機材商業連合会理事長会出席報告
 3月11日に東京グランドアーク半蔵門にて開催されたが、東日本大震災が発生し、審議は中断、その後中止となった。
【決議事項】
 管機連アンケート実施=近年優越的地位を利用し、サービスを強要する事例が増加しており、管機連参加企業における意見の集約をする。
 管機連アンケートについては組合員各社の販売責任者で構成される木曜会で現状を聞きアンケートの回答を出した。
▽第3号議案=第60回製販親睦ゴルフ会の件
 4月1日の開催を10月に延期した。
▽第4号議案=東日本大震災に係る義援金について
 岐阜組合としては組合費の中で日本赤十字社へ寄贈することで決まった。
▽第5号議案=その他情報交換の件
・組合員の安田本店関谷営業次長が異動となり、後任の中村営業次長が理事会で挨拶をした。
・震災後、銅管などが資材不足になり一部のメーカーでは割り当てになっている。地元のメーカーは影響ない。
・県外業者と震災後の状況について情報交換の場を設ける。
【アンケート結果】
〈配送について〉
イ、以前に比べ、指定時間や至急持ってきて欲しいなどの要求が増えましたか?増えた。
イ―2、どのような対応をしていますか?要求は受け入れているが問題であり改善に取り組みたい。
ロ、以前に比べ、少量での繰り返しの納品や、少量での遠方の納品は増えていますか?増えた。
ロ―2、どのような対応をしていますか?要求は受け入れているが問題であり改善に取り組みたい。
ハ、お客様からの要望・要求の中で最近特に気になるものは何ですか?配送の指定時間が多くなった。
二、配送に関する問題において、自社の取組みで解決したこと?盗難防止のため、受領印を必ずもらう。
〈搬入について〉
イ、以前に比べ、機器類の各戸搬入(または指定搬入)の要求が増えましたか?増えた。
イ―2、どのような対応をしていますか?要求を受け入れているが問題であり改善に取り組みたい。
ロ、以前に比べ、管材類でも納入場所指定を要求される事例が増えましたか?増えた。
ロ―2、どのような対応をしていますか?要求は受け入れているが問題であり改善に取り組みたい。
ハ、お客様からの要望・要求の中で最近特に気になるものは何ですか?ユニック車(小型クレーンを装備しているトラック)の指定が多くなっている。
ハ、搬入問題において、自社の取組みで解決したことがあれば教えて下さい?特になし。
〈梱包材処理について〉
イ、納入商品の梱包材について、処理を要求される事が増えましたか?増えた。
ロ、どのような対応をしていますか?要求は受け入れているが問題であり改善に取り組みたい。
ロ、梱包材の処理費用はどのように設定していますか?有料化へ向けて検討中。
ハ、お客様からの要望・要求の中で最近特に気になるものは何ですか?後日梱包材の引き取りがあり困っている。
二、この問題において、自社の取組みで解決したことがあればお教え下さい?現在検討中。
〈返品について〉
イ、返品に対してどの様に対応していますか?ケースバイケース。
ロ、返品を受取る場合の手数料(値引き)はもらっていますか?手数料をもらう。
ハ、返品手数料(値引率)はどのくらいに設定していますか?20%
二、特注品の返品についてどの様に対応していますか?断っている。
ホ、返品問題に関してご提案があれば教えて下さい?特になし。

最適生産体制の深化と
新成長分野への積極展開
KVK 3年後に向けた取り組み

 KVK(本社=岐阜市黒野)の末松社長に、2008年から3ヵ年の中期経営計画の総括と、次の3年後に向けての取り組みを伺った。
 08年4月からの中期経営計画バリューアップイノベーション(付加価値を高める変革)について、08年3月にMYMから給排水金具及び継手事業を譲り受け、富加工場を設置し、4工場の最適生産体制づくりをはじめとした、あらゆるコストを見直し、利益が出せる事業基盤づくりに取り組むことが最重要施策であった。末松社長は09年の6月に社長就任してから精力的に顧客や製造現場を回るなどして現場の声を聞き指揮を執ってきた。
 本社工場と古川工場の組立工程を富加工場へ集約化し、同時に外部委託倉庫を富加工場に取り込んだことで、工場直接出荷が可能となり、在庫や業務プロセスが誰でも見えるようになった。以前は倉庫への輸送にかかる日数なども考慮して作っていたが、今は工場内に倉庫があるので、必要な分だけ工場の2階で作り、1階へ下ろして直接出荷できる。昨年8月の外部委託倉庫の社内取込は10トントラック98台分の製品の大移動であった。
 「中期経営計画はほぼ達成できました」(末松社長)と話すように、その効果はすでに在庫圧縮や物流費削減、生産リードタイムの短縮、重複作業の見直しなどの改善につながっている。
 「次の3年後に向けての取り組みについて」
 3年後に向けた新中期経営計画のイノベーションアンドグロース(変革と成長)によって、多品種少量生産に柔軟に対応できる最適生産体制づくりを今後さらに深化させ、新成長分野へ積極展開する施策を進める。販売・生産・物流・アフターサービスの一連のプロセスを最適に結びつけ業務の質を上げ、固定費・変動費の削減につなげていく。
 今後の成長分野として水回り市場のニーズの把握・分析から末松社長は「省エネや快適な暮らしへのニーズがますます高まっていく」と見ており、専業メーカーとして培ったノウハウを発揮できる停滞水防止継手を昨年10月に発売して、防災設備市場へ新規参入した。今後も製品アイテム数をさらに増やす予定。
 「現状に甘んじることなく、絶えず変化していくことこそが、将来の成長につながるものです。“水栓はKVK”といっていただける『KVKブランド』の確立を目指して、次の一歩を踏み出します」と述べる。
 6月には自閉式水栓の新製品も発売予定。

11月の全国大会参加
東日本大震災に義援金
名古屋伝動機商組合 23年度定期総会を開催

 名古屋伝動機商組合(理事長=椿井基男氏・椿井精工社長)は4月21日午後5時30分より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「平成23年度定期総会」を開催した。総会では、平成22年度事業報告、同会計報告、同会計監査報告、会費改定、平成23年度事業計画案及び予算案が承認可決されたほか、今年東京で開催される全国大会への参加や、組合への新規加入者の承認なども行われた。
 総会は組合員全員の出席を得て定刻通りに開会され、担当幹事の中筋氏(大喜産業名古屋支店長)の司会進行のもと、冒頭、3月11日の東日本大震災で犠牲となられた方々に対して哀悼の意を表し黙祷が捧げられた。
 椿井理事長が「年度替わりのお忙しい中をご出席賜りありがとうございます。本日は総会ですので、皆様のご忌憚の無い意見をお聞かせいただき、慎重審議をしていただきたいと存じます。2年超にも及ぶリーマンショックから皆様のご努力により、ようやく立ち直りかけた矢先でしたが、今回の震災でかなり大きな変化があったと思います。ぜひ色々な情報を集めながら、少しでも回復するよう頑張っていきたいと存じます」と挨拶。
 続いて、椿井理事長を議長に選出して議事に入った。
 第1号議案=平成22年度事業報告承認の件は、長村副理事長(長村商店社長)より報告があり、原案通り承認された。
 第2号議案=平成22年度会計報告承認の件は、関連事項のため第3号議案=平成22年度会計監査報告と合わせて審議され、会計報告を村瀬会計理事(ムラセ社長)、会計監査報告を本田会計監査(本田商店社長)がそれぞれ行い、承認された。
 第4号議案=会費改定の件は、椿井理事長より、リーマンショック後、笠井前理事長の時より組合員の負担を少しでも軽減させるという観点から会費を規定(内規)の半額にする暫定措置が取られてきたが、2年間赤字での予算が続いており今後も続けるとなると繰越金が底を突く可能性があり、会費を規定通りにしたいとの提案がなされ、中には繰越金を残すことが会の目的ではないので、完全に元に戻すのではなく運営に必要な程度でも良いのではといった意見などもあったが、多数決により規定通りの金額に戻すことが承認された。また集金方法についても、今回から振り込みとすることが決議された。
 第5号議案=平成23年度事業計画案及び予算案承認の件は、村瀬会計理事より説明があり、原案通りに承認可決された。
 第6号議案=その他の件では、藤川伝導機(社長=藤川文男氏、本社=東京都台東区台東2-30-5)より今年3月の名古屋営業所(住所=名古屋市中川区上高畑2-42)開設を機に組合への入会希望があり、これを承認した。入会は五月より。
 また、今年の11月16、17日に東京組合が担当して開催される全国大会に参加することを承認。交通費は全国伝動機商組合連合会分より負担することも確認した。その他、東日本大震災に対して義援金を拠出することが承認された。金額については三役で協議するとした。
 以上で審議事項をすべて終え、長村副理事長の閉会の辞で総会を終了した。
 総会後は懇親会が行われ、会員相互の親睦が図られた。

静岡支店に昇格
村松商店 4月1日より

 配管材料・住宅設備機器の卸売り会社村松商店(社長=村松孝一氏、本社=浜松市東区)は、4月1日に静岡営業所の支店昇格を行った。
 静岡営業所は1968年開設以来、当初は社員5人のスタートだったが、一定の業績を積み上げてきた結果、現在は17人の社員が所属している。支店に昇格することで、より迅速で決め細かい営業体制を目指す。
【昇格後の店舗名】村松商店静岡支店
【住所】静岡市駿河区手越原233-2
【TEL】054-259-9818
【支店長】高橋智志氏

23年度役員人事について審議
総会は6月に第一ホテルで
愛機工青年部 4月度役員会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は4月13日午後7時より、名古屋市中区新栄町のいっくう(石喰)にて4月役員会を開催した。
 役員会は礒貝広報担当幹事補佐(ユアサ商事)の司会で進められ、@合同委員会の報告A組合野球大会についてB青年部通常総会についてC平成23年度青年部役員人事についてDその他を議題に審議が行われた。
 合同委員会の報告では、遠藤会合担当幹事(理研測範)より、3月22日に月うさぎ伏見店で青年部部員40名が参加して開催されたと報告があり、「私が担当した中で一番多くの方に参加していただきました。私はこれで卒業ですが、これからも全員参加を目指して頑張ってください」とエールが送られた。併せて収支報告も行われた。
 組合野球大会(第71回愛機工組合親善野球大会)については、近藤野球担当幹事(長村商店)より経過が報告された。3月18日のキャプテン会議で組合せ抽選会が行われ、4月10日に愛知県一宮総合運動場野球場で開幕。大会1日目は6試合が行われ、新栄商會、日本コーティング、ダイドー、日伝、サンコー商事、ナスコムが勝利し2回戦に駒を進めた。青年部チームは、ナスコムに敗退。今後の野球の当番表(八グループに分けて順番に大会運営を手伝うもの)について説明があり、近藤氏より「担当日には極力参加を」と協力が求められた。
 青年部通常総会については、時津総務幹事長(新栄商會)より、開催日に関し、当初予定していた6月3日または10日の金曜日は都合が悪いとの意見があり、日程の変更が伝えられた。会場は東京第一ホテル錦で変わらず。後ほど、6月1日の開催が決まった。
 平成23年度青年部役員人事については、野崎統括幹事長(常磐精機)より原案が示され全員異議なくこれを承認、総会に上程されることとなった。新統括幹事長に服部嘉高教育幹事長(服部商会)の就任を予定。
 その他の件で、可児会計幹事長(近代精機)より行われた平成22年度会計報告が承認され、監査を受けることとなった。
 役員会の後は、新旧の青年部役員が集って懇親会が開かれた。

東海3県の金融経済動向
日銀名古屋支店 4月15日公表

 日本銀行名古屋支店が4月15日に公表した、東海3県の金融経済動向(2011年4月)は次の通り。東海3県とは愛知、岐阜、三重の3県を指す。
概 況
 東海3県の景気は持ち直しつつあったが、足もとでは悪化しているとみられる。
 すなわち、東日本大震災の影響から、生産や輸出は足もと自動車関連を中心に大幅に減少しているとみられるほか、個人消費も足もと弱含んでいるとみられる。また、公共投資も減少基調にある。一方、設備投資は緩やかに持ち直しつつある。住宅投資も低水準ながら一部に持ち直しの動きがみられる。
 こうした中、企業の業況感は、足もとでは悪化しているとみられる。また、企業の収益や雇用・所得環境についても、今後は生産減少等の影響が懸念される。なお、消費者物価(除く生鮮食品)は前年比マイナス幅がゼロ%程度で推移している。
 先行きについては、特に震災に伴う部品や電力の供給制約が当地の生産活動に及ぼす影響や、企業および家計の支出行動について注視する必要がある。また、企業の資金繰り動向についても注意深くみていく必要がある。
 金融面をみると、東海3県の金融機関(国内銀行+信金)の貸出は、資金需要が依然として弱い中で、引き続き前年を下回る水準(前年比マイナス1%台前半)で推移している。もっとも、足もとでは、震災の影響を受けて企業からの融資相談が増加している。また、預金は、個人預金を中心に前年比伸び率がプラス一%台前半で推移している。
実体経済・物価
 各項目ごとの現状判断と関連統計の動きは次の通り。
【生産】
 東日本大震災の影響から、足もと自動車関連を中心に大幅に減少しているとみられる。
 鉱工業生産をみると、一般機械(工作機械等)は、海外向けを中心に増加している。しかし、自動車・同部品、鉄鋼は、エコカー補助金の終了に伴う反動減の影響が徐々に薄らいでいたが、東日本大震災の影響から、自動車・同部品が足もと大幅に減少しているとみられるほか、鉄鋼も今後減少する懸念がある。また、電子部品・デバイス、化学も、足もと減少しているとみられる。
【輸出】
 東日本大震災の影響から、足もと自動車関連を中心に大幅に減少しているとみられる。
 実質輸出をみると、一般機械(工作機械等)や電子部品・デバイスは、増加している。しかし、自動車・同部品は、東日本大震災の影響による生産面の制約から、足もとでは大幅に減少しているとみられる。この間、化学は、横ばい圏内の動きとなっている。
 仕向地別には、自動車関連の落ち込みを受けて、足もといずれの地域向けについても減少しているとみられる。
【設備投資】
 緩やかに持ち直しつつある。
 短観をみると、製造業では、引き続き能増投資には慎重なスタンスを維持する先が多いものの、新製品対応投資や維持・更新投資等を積み増す動きがみられることから、前年を上回る計画となっている。非製造業では、インフラ関連が高水準の投資を続けることから、引き続き前年を上回る計画となっている。
 先行指標をみると、非居住用建築着工床面積は引き続き弱めに推移しているものの、工作機械国内受注額は低水準ながら持ち直しの動きがみられる。
【雇用・所得】
 今後、生産減少等の影響が懸念される。
 雇用情勢をみると、失業率は徐々に低下している。有効求人倍率は、引き続き低水準ながら、このところ比較的大幅に改善している。一方、雇用者所得は、常用労働者数が前年を下回っていることなどから、基調としては弱めの動きとなっており、先行きも、東日本大震災の影響から、生産の減少等に伴う所定外給与の減少が懸念される。
【個人消費】
 東日本大震災の影響から、足もと弱含んでいるとみられる。
 各種売上指標をみると、家電量販店売上高は持ち直しつつある。また、スーパー売上高もこのところ下げ止まりつつある。しかし、乗用車販売台数、百貨店売上高、旅行取扱高は、このところ持ち直しつつあったが、東日本大震災の影響から、足もと弱含んでいるとみられる。
 なお、消費者心理関連指標は、震災の前までは幾分改善していた。
【住宅投資】
 低水準ながら一部に持ち直しの動きがみられる。
 新設住宅着工戸数をみると、持家は前年を上回って推移している。また、分譲も、振れを伴いながら持ち直している。貸家は前年を下回る水準で推移してきたが、足もとでは大幅に増加している。もっとも、東日本大震災に伴う資材の供給制約から、着工を先送りする動きも一部にみられる。
【公共投資】
 減少基調にある。
 発注の動きを示す公共工事請負金額は、減少基調にある。
【物価】
 前年比マイナス幅はゼロ%程度で推移している。
 消費者物価(除く生鮮食品)は、食料品やガソリン価格が上昇傾向にあるものの、電気・ガス代が既往の原燃料価格下落を受けて一時的に低下したこと等から、前年比マイナス幅はゼロ%程度で推移している。
金 融
【貸出】
 引き続き前年を下回る水準(前年比マイナス1%台前半)で推移している。
 東海3県の金融機関(国内銀行+信金)の2月の貸出は、資金需要が依然として弱い中で、引き続き前年を下回る水準となっている(末残前年比12月マイナス0.6%→1月マイナス1.2%→2月マイナス1.4%)。もっとも、足もとでは、東日本大震災の影響を受けて企業からの融資相談が増加している。
【貸出約定平均金利】
 引き続き低下傾向にある。
 東海三県の地元銀行(9行)の2月の貸出約定平均金利(ストックベース・総合)は、預貸ギャップの拡大に伴う貸出姿勢の積極化等を背景に、引き続き低下している(12月1.587%→1月1.583%→2月1.577%)。
【預金】
 前年比伸び率はプラス1%台前半で推移している。
 東海3県の金融機関(国内銀行+信金)の2月の預金は、個人預金を中心に前年比伸び率がプラス1%台前半となっている(末残前年比12月プラス1.2%→1月プラス1.0%→2月プラス1.1%)。この間、法人預金は大企業を中心に余資の一部を返済等に充てる動きがみられたことから、前年比伸び率がマイナスとなっているが、足もとでは東日本大震災によるキャッシュフローの変化に備え、企業が手元資金を確保する動きもみられている。

長時間・繰り返し停電対策に
バックアップ用無停電
GSユアサ等 3機種をラインアップ

 GSユアサ(社長=依田誠氏、本社=京都市南区)とジーエス・ユアサパワーエレクトロニクス(社長=田村昭氏、本社=京都市右京区)は、この程、長時間、繰り返し停電を想定したバックアップ用無停電電源装置3機種をラインアップした。
 一般的に無停電電源装置は、バックアップ時間を5分〜30分程度と短く想定しているものがほとんどで、長時間のバックアップには適した設計となっていない。バッテリーを増設してバックアップ時間を確保しても充電容量が限られているため、連日長時間の停電が繰り返された場合、停電後の回復充電が間に合わず、バッテリーが充電不足に陥ってしまう可能性がある。さらに、使用されている鉛蓄電池は、充放電の繰り返し使用(サイクル使用)を行うと、極端に寿命が短くなる特性がある。
 今回ラインアップされた電源装置は、短時間で回復充電が可能なように充電器の容量を確保し、さらに繰り返しの充放電が可能なリチウムイオン電池を採用。これにより3時間程度の停電が連日続いた場合でも、問題なく電源を供給し続けることが可能となった。
 同製品は7月1日以降の納入を目指し、4月21日より受注を開始した。
 GSユアサは、これからも長時間・繰り返し停電のみならず、ピークシフト対応など電力の継続的で安定した確保に貢献できる電源装置を引き続き開発していくとしている。
 製品の詳細スペックについては、長時間の繰り返し停電対策用電源装置・特設サイト http://gs-yuasa.jp/release/で確認するとよい。

東日本大震災に義援金
好評の家族会を継続
一宮機鋼組合 23年度総会を開催

 一宮機鋼組合(会長=大崎政雄氏・大崎機工社長)は4月16、17の両日、南信州昼神温泉郷湯多利の里「伊那華」(長野県下伊那郡阿智村)において「平成23年度通常総会」を開催した。
 初日は、組合員の油伝商店駐車場に集合し、午後2時前にバスで出発。同3時半頃、総会会場に到着した。
 総会は、組合員13社中12社の出席を得て、大池幹事(大富鋼材社長)の司会進行で行われ、冒頭、大崎会長が「本日はお忙しい中、一宮機鋼組合の総会にご出席いただきまして、誠にありがとうございます。前年度幹事の伊藤工具さんと今日はお休みですが双葉機工さん、一年間色々ありがとうございました。今年度は石川工具さんと大富鋼材さんが、既に幹事としてご活躍をいただき本日の総会の陣頭指揮をとっておられます。一年間、よろしくお願いいたします。さて昨今、東日本の地震の話ばかりです。当初、我々には影響はないと思っておりましたが、色々な影響が出ております。商売におきましても、商品が入らない等のことがございます。これからも入手困難なものが出てくるのではないかと懸念されます。それは仕方のないことで、同等商品に切り替えられるように、色々なところとのネットワークが必要となってきます。売りでも、大手に一極集中ですと、そこが震災等で減産や休業になると大打撃を受けてしまいます。できるだけ、まんべんなく分散していた方がいい。今回の場合、特にそう感じました。トヨタ自動車は、以前はリスク回避ということで、一社だけに発注するといったことはしておりませんでした。現況を見れば、ほとんど一社発注の部品の供給が途絶えて製造できなくなっています。昨年後半から経済状況もリーマンショックから立ち直りかけておりましたが、少し頭を打たれた形になっております。多分、半年先にはある程度戻ってくるとは思います。皆様の商売には希望を持っていただきたいと存じます。最後に皆様方の会社の益々のご発展を祈念申し上げます」と挨拶。
 議事に移り、平成22年度収支決算報告を伊藤前年度幹事(伊藤工具社長)が、同監査報告を坂倉副会長(コーワ精工販売会長)が行い、満場一致で承認された。
 役員人事に関しては、大崎会長、坂倉副会長、片山副会長(片山機材専務)の留任を決めた。
 共同購入品の年間仕入れベスト3社の表彰では、1位の油伝商店、2位の豊田商会、3位の大崎機工が表彰された。
 また、平成23年度事業計画案について審議され、原案通り承認可決された。主な事業は次の通り。
▽献血 5月12日午後1時30分から同4時まで、油伝商店駐車場にて行う。一宮金物組合と合同。
▽勉強会 2回程度開催。

▽家族会 好評につき、昨年同様6月に名鉄犬山ホテルで開催。
▽忘年会 12月に開催。
 意見交換会では、3月11日に発生した東日本大震災への義援金について協議し、会として5万円を拠出することを決めた。また、年間仕入れで表彰された3社から賞金を義援金として寄付するとの申し入れがあった。 このあと祝辞が弊紙岩田より述べられ、総会を終了した。
 翌日は、桜が満開の、中山道の木曾の入り口「馬籠宿」を散策して、午後1時前に油伝商店に無事帰着、解散した。

TAC溝入れ・突切り加工用工具
「Tung Cut( タングカット )」
タンガロイ 拡充アイテムを発表

 タンガロイ(社長=上原好人氏、本社=福島県いわき市好間工業団地11-1)は、溝入れ・突切り加工用工具「TungCut(タングカット)」の拡充アイテムを4月25日より全国で発売開始した。
 TungCutは、様々なニーズに応えるべく品揃えを従来に比べ2倍の設定とし、経済的で使い易さを追求した溝入れシリーズ。今回、アルミホイール加工専用の一体型ホルダ並びにインサートを拡充した。
 アルミホイール加工に適した特殊形状を持つホルダ、抜群の切れ味と仕上げ面を実現するインサート「DTA形」を設定。各々優れた特長を持ったインサートとホルダの組み合わせによって、安定長寿命を実現させる。
 なお、今回の拡充をもって「TungCut」シリーズが完成。あらゆる溝入れ・突切り加工を網羅する。
【主な特長】
・アルミホイールの内径倣い加工専用ホルダは、倣い加工に適したユニークな形状を持つ。
 設定ホルダは溝幅が6mm用を設定。アルミホイールの外径加工には、同社で既に発売の一体型ホルダCTER/Lタイプの6mmと8mmが適応可能。
・インサートDTA形は専用材種として、超硬材種TH10を設定。すくい面を滑らかにし、抜群の切りくず処理性と共に優れた仕上げ面を実現する。
・標準価格 主な形番
《ホルダ》
 CTER2525―6T25―15A=19,500円(税込み2,0475円)▽CTEL2525―8T30―15A=20,500円(税込み21,525円)▽CGIUR40―8T83―D160―15A=81,600円(税込み85,680円)▽CGIUL50―8T85―D200―15A=93,800百円(税込み98,490円)
《インサート》
 DTA600―300TH10=3,900円(税込み4,095円)▽DTA800―400TH10=4,070円(税込み4,274円)
《アイテム数》
 ホルダ六形番12アイテム
 インサート2形番
・販売見込み
 初年度3億1,500万円(TungCutシリーズ全体)

こだわりの浴室空間を演出する
デザイン浴槽を拡充
LIXIL 「XSITE浴槽」など

 住宅設備機器・建材の総合メーカーLIXIL(社長=杉野正博氏、本社=東京都千代田区)は、イメージする空間に合わせた素材を厳選し、自由に組み合わせられる浴室を実現するデザイン浴槽のラインアップ強化を目的に、INAXブランドの「XSITE(エクサイト)浴槽」「アーバンシリーズ」の商品ラインアップを追加して発売した。
 「XSITE浴槽」は個性的なデザインとくつろぎのバスタイムを高い次元で両立させた最上級浴槽で、リゾートホテルのような至福のバスタイムを演出するバスタブを揃えた。素材は、いつまでも美しい輝きを保つアクリル系人造大理石を採用し、艶やかな光沢感と、なめらかな肌触りを実現。浴槽形状の曲線美も際立つ。
 また、ソフトなあわが全身を包み込み、心もからだもリラックスする至福の時間にいざなう気泡浴槽タイプもラインアップ。デザインバリエーションは10形状取り揃え、自由でクオリティの高い発想やアイデアに対応する。
 「アーバンシリーズ」は、買い求めやすい価格で空間に自然に調和するシンプルでスタイリッシュな浴槽。最小要素で構成された無駄のない美しさを目指し、団塊ジュニア世代の嗜好やライフスタイルにマッチする。
 親子で一緒に過ごす快適な入浴タイムを実現する新形状の浴槽を追加設定したほか、半身浴ができるベンチの付いた機能的な浴槽もラインアップ。同社の水まわり商品である「キレイトイレSATIS」や水栓金具、タイルなどの質感高いアイテムとのコーディネートで、こだわりの空間が実現できる。
 同社では、年間販売目標を「XSITE浴槽」100台、「アーバンシリーズ」1,200台(両製品とも発売1年後の目標)としている。
 問い合わせは、INAXお客さま相談センター(電話0120-1794-00)へ。

新型自動巻リール(U型)シリーズ発売
「エヤーマックU」「コードマックU」
ハタヤリミテッド 作業効率が向上

 ハタヤリミテッド(社長=足立憲泰氏、本社=名古屋市中区大須)は、新製品の屋内用新型自動巻リール(U型)シリーズ「エヤーマックU」と「コードマックU」が昨年秋に発売以後、好評につき拡販中である。
 新型自動巻リール(U型)シリーズは、天井や柱、壁面に取り付けできるのが特長。エアーホースやコードが床を這わず、フロアがスッキリし、作業効率が向上する。エアーリールと電気リールの2タイプがある。
 エアーリールの「エヤーマックU」はホース交換が簡単。
【エヤーマックU特長】
●分解しなくても簡単な手順でホース交換できる優れたメンテナンス性。
●ホースは三タイプ(標準ウレタンホース、耐スパッターホース、ソフトホース)。
●三分ホースもスムーズに巻き取る高容量設計。
従来比…高さ21mm、幅24mm、奥行き11mm拡大して容量UP。
●重量は約15%の軽量化(従来比)。
●一次側入力ホースは全機種3/8ホースを採用。
●最大130度までの首振りができる。固定も可能。
●確実に止まるラチェット式ストッパー。
●巻き込み防止ゴムストッパー付。
 価格は3,0500円(標準価格)から。
 電気リールの「コードマックU」は複数の電動工具を同時に接続可能なコンセント付タイプ。
【コードマックU特長】
●コンセントは三ッ口と四ッ口(四ッ口は受注生産品)タイプ。
●電線の溶解を防ぐサーモカットを内蔵。
●電線は寒さに強く、屈曲性に優れたソフトンVCTケーブル。
●重量は約15%の軽量化(従来比)。
●コンセントへのホコリの侵入を防ぐ防塵キャップ・シャッター付。
●通電確認ができるパイロットランプ付。
●確実に止まるラチェット式ストッパー。
●巻き込み防止ゴムストッパー付。
●最大130度までの首振りができる。固定も可能。
 価格は33,000円(標準価格)から。
  *  *  *
 ホースや電線を必要分だけ引き出し、任意の長さで止められるブレーキ付タイプや、エアー用と電気用共通でロボット用など自動作業に適したストッパーフリータイプもある。(受注生産品)
 製品に関する問い合わせは、ハタヤリミテッド顧客サービスデスク=0120-686-888、Eメールinfo1918@hataya.jp)へ。

3月26日に新社屋が竣工
省エネ・耐震性を強化
藤井高圧工業 電力を見える化

 藤井高圧工業(社長=藤井昭弘氏、本社=大阪市西区)は、3月26日に本社を全面改築し新社屋を竣工した。
 新社屋は、最新の省エネシステムを導入した。システムとは、建物内の空調管理を一括して見ることができるデマンド監視装置のこと。30分間の平均電力を常に監視し、設定した平均電力を超える恐れがある場合に自動的にピーク制御を行い、契約電力超過を抑え、電力コストを抑える。各設備機器、空調で使用されているエネルギーを「見える化」することで社員自らも節電を小まめに実施している。
 建物は耐震性に優れた鉄筋造りの七階建て。本社周辺に分散していた倉庫を新社屋に集約、再配置することで、倉庫と事務所間の連絡業務を効率化した。そして配送用トラックは、建物一階の倉庫奥まで入ることができ、ホイスト(荷物の上げ下げに使う巻き上げ機)やエレベータの上に設置したキャットウオークを使って荷渡しもパレットで渡すことができ、配送のさらなる迅速化を図る。
 畳半畳で24キログラムの重さに耐えられるよう、地下26メートルまで掘り、基礎を作ることで耐震設計を施している。
 またオフィスを取り巻くリスクに対応するため階にカメラモニターを設け、セキュリティを一層強化した。
 ビルの改築にあたっては、社員と設計段階から情報共有をして声を吸い上げた結果、一階から四階までリフトで伝票の搬送ができる装置やLED照明等を実現した。今後屋上に太陽光発電システムも設置できように電気設備も整えた。
 藤井専務取締役は「快適に過ごしていただける空間を作りましたので、ぜひご来社下さい」と話している。
▽高圧継手メーカー
▽営業品目=高圧・高温・配管用管継手、その他配管部品及び金属加工品一式
▽住所=大阪市西区新町3丁目11番17号、地下鉄西長堀駅一番出口から北へ徒歩5分。

認証取得し海外輸出本格化
英文サイトを併設
フタワフランヂ製作所 海外JIS表示認証工場も

 フタワフランヂ製作所(社長=大村謙治氏、本社=大阪府岸和田市)は、ホームページ上に英文サイトを併設した。30年前は売り上げの半分を占めていたフランジの輸出を一時停止していたが、本格的に再開する体制が整い、海外へ向けて情報を発信している。英文サイトには既に海外からの問い合わせが入ってきている。
 同社は1985年のプラザ合意後の急激な円高でコスト競争力がなくなり、輸出を停止し国内向けに特化した。
 同社は「最良品質の製品をより安く、より早く提供する」という会社方針に適ったフランジ製造工場を海外で探していたところ、鉄鋼設備の近代化投資が旺盛な中国で、同社の製品品質基準を満足させられる良質なフランジの原材料を確保できるパートナー企業が見つかり、約10年前に進出した。OEM契約を結び、日本製品と同じ品質を確保するためにフタワフランヂの社員が現地工場で品質管理面をサポートしながら製造し、4年前から徐々に中国から国内、海外へと輸出を広げている。
 昨年OEM先の工場の品質管理システムが評価されJIS(日本工業規格)表示認証工場となり、JISマークの打てる製品を出荷できるようになった。既にJIS表示認証工場となっている岸和田工場と合わせてお墨付きをもらった。
 また、輸出が盛んだった頃に顧客であった海外の大手石油会社にも再度納入先としての認証を申請したところ、09年にアプルーブドベンダーに認証された。二つの認証が60年にわたるフランジ専業メーカーとしてのフタワフランヂブランドに箔をつける。
 OEMといっても相手先ブランドによる製造ではなく、自社ブランドによる製造をしている。最近では品質管理も委託先の外国に任せている日本メーカーも多い中、「品質管理を自分達の手で行いきちんとした物を届ける」のがフタワフランヂのこだわり。
 品質管理部長トップは大村社長が兼務されており、自ら指揮を執る。いい物を作れば継続して買ってもらえる。同社はバラツキの少ない良質の鉄を使うことで品質が安定する。この良質の鉄を使ってフランジに合う品質に作りこむために1、材料の選択2、鍛造3、熱処理、この3つの工法を徹底管理することによって鉄の材質はさらに安定する。
 ただ、市場では価格の安いものが重視されがち。出来上がりをチェックされるのは、外観とサイズだけ。なかなか中身まで確認するところが少ない。「本当の品質は90%以上が中身なのにそれを見てもらえないのが実情」(金房営業部長)。
 コスト削減の掛け声によりフランジにはJISマークはいらないという認識から市場にはJIS相当品が多く出回っているのが現状。「市場で求められるものとのギャップに自問自答する」(大村社長)
 フランジを付けるところは漏れが起きる一番の箇所なので重要なところ。安心・安全・安定をフタワのブランドとして今後も守っていく。
 海外展開について、以前取引のあった顧客の注文再開を広げつつ、日本メーカーが国内工場を海外移転しているのに伴い、その工場建設に向けてフランジの新たな販路を拡大することを目的としている。

トラスコ中山 10台一括購入につき
 同機種一台をサービス
工場扇プラス1キャンペーン

 機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、大阪本社=大阪市西区)は、プライベート・ブランド商品の2機種の工場扇を対象に、10台一括購入・一括納品の場合、同機種一台をサービスする「プラス一キャンペーン」を実施している。
 TRUSCOの工場扇は、コイル・モーター内部を密閉することによりホコリやチリ、オイルミストなどに強く、信頼性、保守性が高いモーターを使用したプロ仕様。夏場の作業現場を快適にする工場扇をお得に購入できるキャンペーンである。
【キャンペーン期間】
 2011年4月1日〜9月30日
【対象商品】
 プライベート・ブランド工場扇 TFZ―45SA、TFZ―45E
【内容】
 対象機種10台同1機種一括購入・一括納品につき、同機種1台をサービス。2機種で10台一括購入となった場合は、TFZ―45Eを1台サービスする。
※累積10台によるサービスは無し。
【商品仕様】
◆品番TFZ―45SA(単相100V)安全スイッチ付タイプ
・サイズ=ハネ径45mm、高さ1,400mm〜1,580mm、コード長さ2.2mm
・材質=アルミダイキャ スト
・質量=11kg
・メーカー希望小売価格 =21,000円
◆品番TFZ―45E 
(単相100V)
・サイズ=ハネ径45mm、高さ1,400mm〜1,420mm、コード長さ2.2mm
・材質=樹脂
・質量=7.5kg
・メーカー希望小売価格 =13,200円

東日本大震災支援情報
■愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏)は、組合員・賛助会員への呼びかけで任意義援金募集を行い、4月26日時点で100万円を超える引き受け書が到着。また、組合としては30万円の義援金を予算に組み込む。

■岐阜県管工機材商組合(理事長=森嶋靖雄氏)は、日本赤十字社を通じて、義援金を寄贈することを決定した。

※義援金・支援情報がございましたら弊社までお知らせください。E−mail:info@kikou.co.jp TEL052−565−1231 FAX052−586−4789 担当 岩田まで


東日本大震災に関する
岐阜県内への影響
岐阜県商工労働部調べ(4月25日調査分)

 岐阜県商工労働部が4月26日に発表した「東日本大震災に関する県内への影響(4月25日調査分)」は次の通り。
【総括】
 生産活動は、大手自動車メーカーの全工場が稼働したことに伴って徐々に回復の動きにあるが、依然として部品の供給・発注や資材調達等に不透明感がある。
 最終製品を生産する地場産業は、消費者の購買意欲の低下や原材料の調達困難等厳しい状況が続いているが、一部通常どおりの注文に戻りつつある。
 建設業においては、引き続き、建設資材の調達に支障を来している。
 観光業では、ゴールデンウィークに向けて徐々に宿泊予約が入ってきているが、外国人観光客の激減等厳しい状況が続いている。
 小売業では、一部商品の品薄状態が収束しつつある。
 雇用については、生産活動の減退を反映して雇用調整助成金の申請が増えている。
◆県内事業所の主な声(以下、抜粋)
【製造業】
《自動車関係》
 トヨタ自動車は7月まで4〜5割の生産としており、震災前の水準に戻るのは11〜12月頃になる。
 5月末から6月初旬までには、トヨタ自動車から工場単位で生産計画が示されると思う。
 ゴールデンウィークの休みは、当初より3日間増やして4月28日〜5月8日とした。
 売上は、ピーク時の7〜8割水準が続いていたが、今月は5割程度に急減。トヨタ自動車の50%操業が、仕事量の減少に直結している。
 三菱自動車は通常の9割近くの生産に戻っており、震災の影響をほとんど受けていない。
 原材料のアルミ価格の高騰は沈静化している。
《生産用、はん用機械関係》
 売上は、ピーク時の7〜8割程度で横ばい。
 原材料価格は高止まりだが、震災後も動きは落ち着いている。
 部品仕入れ先企業が配線用の電線を確保できずにいたが、なんとか当面の目途が立った。
 震災で被害を受けた工場が多いため、今後金型の納品に影響が出る可能性がある。
《金属製品》
 先週四割程度だった稼働率は5割程度に回復。
 エアバック関連部品でシェアの高かった企業が被災したため、当社で製造しないかという特需もあったが、先行きが不透明なことから引き受けられない。
《プラスチック製品》
 原材料の一部が入手不可。
 原材料の値上げ要請があるが、製品への転嫁ができない状況である。
 国内で入手できない原材料は、海外輸入品の検討を進めている。
《地場産業関係》
〔アパレル〕
 これまで価格を据え置いてきたが、原材料の価格が高騰しているため(特に綿)、来週から値上げに踏み切る。
 東北の縫製業が被災したため納期に遅れが出ている。
 関東は節電のため営業時間が短縮され、売上も落ちた。
〔刃物〕
 売上は、震災の影響で減少している。
 関東から東で節電や震災被害により店舗が通常営業できていないため、販売が鈍化している。
 被災地の取引先から、被害により失った商品について義援品として無償提供してもらいたいとの連絡が多数入ってきており、今後さらに増えると予想している。
 海外の受注は上向きであるが、円高で売上高の増加は厳しい。
 震災後、原材料の調達が難しくなってきている。
〔陶磁器〕
 東北、関東の店舗は徐々に営業再開するところが出ており、一時的な需要はあるようだがメーカーとしての回復感は感じられない。
 買い控えや自粛ムードが影響して、特にギフト需要が冷え込んでいる。
 歓送迎会の需要が低下した影響が大きい。
 得意先である大手業者が商品替えを見送っている影響が大きい。
〔紙製品〕
 浅草三社祭などが中止となり、提灯関係はほぼすべてキャンセルとなった。
 盆提灯の需要は北関東が多いため、震災がどう影響するか予想がつかない状況下で、提灯メーカーも資材の発注・在庫を抑えている。
 資材関係は、印刷用溶剤の国内シェアほぼ100%を賄っていた千葉のコンビナートが被災し、代替が効かない状況となっている。
 今後の見通しが不透明なので、売上減に備えて固定費切り詰めを社員に指示した。
〔木工〕
 一部販売先(家具店)が被災し売掛金回収に問題を生じそうな事例があるが、全体として震災の影響はそれほどない。
 北関東の落ち込みは西日本でカバーできているが、先行きに不透明感はある。
 家具用合板は仮設住宅用とは違うが、合板工場の生産が仮設住宅優先になって、調達に影響が出てきている。調達価格の値上がりも懸念される。
 復興需要については、低価格商品(IKEA、ニトリなど)中心になってしまうのではないか。
〔食品〕
 贅沢品は買い控え傾向にあり、売上は5〜6%減少している。
 引き続き夏以降の包装資材の調達目途が立っていない。
 一部の原材料の調達ができない。
【建設業】
 コンクリート型枠合板、大型土のう袋、電線、塩ビ管や仮設ユニットハウスなど調達困難なものや納期目処がたたないものがあり、価格も上昇傾向にある。(業界団体)
【金融業】
 どこからどこまでが震災による影響かという線引きは難しいが、ほとんどの事業所がその影響を受けていると推測できる。
 仕入れができないなど間接的な影響を受けた方への融資や条件変更が出てきている。
 仮設住宅の資材を供給する事業所や、食料品の増産を行った事業所への積極的な融資も出てきている。
 四月中の融資実績全体としては大きくないが、これから伸びてくると予想される。
【小売業】
 商品の入荷は安定してきたが、震災前は特売の目玉商品であったヨーグルトやペットボトルが、特売とするための商品数が確保できない。(西濃、大手SC)
 商店街の店舗は通常通りオープンしているが、売り上げは激減している。(高山市)
【観光】
〔岐阜市内の旅行会社〕
 個人旅行は自粛ムードに回復の兆しがみられ、GW以降の旅行商品の販売状況は、現在のところ前年並み。
 法人の団体旅行が依然厳しく、職場旅行は無期延長や、実施しても日帰り旅行にシフトする傾向。修学旅行は予定通り実施され、一部、関東地方からの行き先変更の受入れもある。
 インバウンドは、地域により大きく差が出ており、元々受入れ規模がそれほど大きくない長良川温泉や下呂温泉は影響も限定的である一方、飛騨高山地域では外国人旅行客が3〜4割を占めていたこともあり、依然として壊滅的な状況。回復にはまだ時間を要すると思われる。
【雇用面】
 自動車関係の仕事量減少により、派遣社員を一部休業させている。(製造業)
 減少傾向だった雇用調整助成金の利用事業所数はこのところ増加している。
 雇用調整助成金の申請は、自動車関連の製造業が中心で、8割程度を占める。物流業からの申請も出てきた。
 岐阜県に実家がある被災者が2名新たに求職登録してきた。1名が就職決定し、残り1名は現在面接中。(以上、ハローワーク)

愛知県「あいちガンバロー資金」
震災対策緊急つなぎ資金の創設

 愛知県では、東日本大震災の県内中小企業への影響が今後、長期化することも懸念されることを踏まえ、当面の中小企業の資金繰り支援に万全を期すため、緊急つなぎ資金制度を創設した。
1 制度の概要
・資金名
 「あいちガンバロー資金」(震災対策緊急つなぎ資金)
・資金の内容
・融資対象要件=東日本大震災の影響を直接的に又は間接的に受け、直近一か月の売上高又は売上高総利益額(以下、売上高等)が、前年同月又は2年前同月の売上高等に比べて減少していること
・資金使途・融資限度額=運転資金5,000万円
・融資期間・利率=3年、年1.5%
・信用保証料=県が契約時の額を全額補助
・据置期間=原則として、1年
・担保・保証人=原則として、無担保、法人代表者以外の連帯保証人は不要
・無担保信用保証枠=保証協会が認めれば、無担保保証枠の利用が8,000万円以上の場合でも、本制度の融資限度額5,000万円を全てについて、無担保で利用することが可能
・その他=本資金に係る信用保証を促進するため、信用保証協会に対する損失を全額補償する
・融資枠
 1,000億円
2 実施期間
 平成23年4月26日から同年9月30日まで
3 取扱金融機関(申込み先)
 県内の県融資制度取扱金融機関(銀行、信用金庫、信用組合、商工組合中央金庫の40金融機関)

23年度素形材産業関連表彰
素形材センター 受賞候補者を公募

 素形材センター(会長=緒方謙二郎氏、所在地=東京都港区芝公園3-5-8)では、11月の素形材月間事業の一環として表彰する「第27回素形材産業技術賞」「第10回ものづくりコラボレーション表彰」の受賞候補者を募集している。
 素形材産業技術賞は、優秀な素形材産業技術の開発等により、わが国素形材産業の技術水準の進歩向上に著しく貢献した技術の開発者を表彰するもの。過去26年間に174件が受賞している。
 表彰対象は、鋳造、ダイカスト、鍛造、金属プレス、粉末冶金、金型、熱処理・表面処理、鋳造機械、工業炉及びその他素形材に関する技術。概ね過去五年以内に開発され、ある程度の実用化実績(見通し)がある、技術の開発に顕著な功績を収めた技術開発者を対象とする。
 表彰の種類は、経済産業大臣賞(申請予定)、中小企業庁長官賞(申請予定)、経済産業省製造産業局長賞(申請予定)、素形材センター会長賞、奨励賞。
 ものづくりコラボレーション表彰は、素形材技術を使ったものづくりを通し、ものづくりの面白さ、技術の醍醐味を実感しながら、素形材の重要性を幅広く地域社会に啓発している活動を表彰するもの。表彰の種類には、ものづくりコラボレーション大賞、素形材センター会長賞、奨励賞がある。
 表彰式は、平成23年11月11日に東京都港区の機械振興会館大ホールで開催予定。
 応募書類提出期限は、第27回素形材産業技術賞、第10回ものづくりコラボレーション表彰ともに平成23年5月20日となっている。
 応募要領など詳細は同センターホームページで。応募書類様式もダウンロードできる。http://sokeizai.or.jp/japanese/topics/monozukuri_award2011_0401.html

微細・精密加工技術展2011
表面改質展2011開催間近
インテックス大阪で3日間

 「微細・精密加工技術展(MMTS)2011」と「表面改質展(SSDS)2011」が5月25日から27日までの3日間、インテックス大阪で同時開催される。いずれも日刊工業新聞社の主催。
 「微細・精密加工技術展」は“微細加工”“精密加工”に特化した専門展で、今年で四回目となる。今回も特設ゾーンとして「難削材加工ゾーン」「試作市場(試作加工受託ゾーン)」を設置し、高度なニーズに応える展示構成となっている。
 進化する表面処理技術の総合展として定着した「表面改質展」は今回で3回目を迎え、新たな出展企業も加わっている。両展を合わせた出展規模は、113社・団体(3月末現在)。
 今回の目玉企画として「MMTSグランプリ」が初開催される。出展者から応募のあった微細加工品・精密加工品を会期中に展示し、来場者の投票によって得票が多かった作品をグランプリとして表彰する。表彰式は講演会場で27日午後4時から。
 また、25日に東京工業大学の大竹教授による「DLCを利用した表面改質とその応用展開」と題した基調講演、26日にダイハツ工業の垪和氏、ファイブイー研究所の榎本氏による特別講演を開催。27日には五軸加工・試作加工を得意とする大槇精機の大町氏が講演を行う。さらに、出展各社の最新技術・製品等の情報が得られるワークショップも連日開催し、来場者にとっては貴重な情報収集の場となる。
 入場・聴講ともに無料。公式ホームページでは事前来場登録・聴講申込の受付を開始している。
【開催概要】
▽名称=微細・精密加工技術展(MMTS)2011、表面改質展(SSDS)2011
▽会期=2011年五月25日〜27日、午前10時〜午後5時
▽会場=インテックス大阪3号館(大阪市住之江区南港北1-5-102)
▽入場料=無料(入場登録制)
▽開催規模=113社・団体/149小間(2011年3月末現在)
▽併催事業
《基調講演》
 5月25日午後1時30分〜3時、テーマ「DLCを利用した表面改質とその応用展開」、講師・大竹尚登氏(東京工業大学大学院理工学研究科機械物理工学専攻教授)
《特別講演》
 @5月26日午後1時〜1時45分、テーマ「自動車の生産における熱処理技術の活用について」、講師・垪和成佳氏(ダイハツ工業ユニット生技部生産開発室室長)
 A5月26日午後2時〜2時45分、テーマ「めっき技術による表面改質の動向」、講師・榎本英彦氏(ファイブイー研究所代表取締役、工学博士)
 B5月27日午後1時30分〜2時45分、テーマ「世界に衝撃を与えたヘルメットとは!?〜5軸加工会社DAISHINの技術力と創造力〜」、講師・大町亮介氏(大槇精機代表取締役社長)
《出展者によるワークショップ》
 20本
《MMTSグランプリ》
▽同時開催=中小企業総合展2011in Kansai(独立行政法人中小企業基盤整備機構主催)
▽公式ホームページ
 微細・精密加工技術展2011http://www.mmts.jp
 表面改質展2011http://www.nikkan.co.jp/eve/ssds/

KVK 12時間かけ食料品等提供
トラックで被災地まで

 KVK(社長=末松正幸氏、住所=岐阜市黒野)は、3月16日と21日に、東日本大震災で被災した宮城県仙台市と岩手県盛岡市の被災地や避難所に向け、社員が運転する四トントラック二台とワンボックスカー計3台に、スーパー等で調達したカップラーメンやオムツ、卓上コンロなど日用品・食料品の生活不足物資を積み、本社から12時間かけて計3度配送し、直接提供した。
 16日の被災地では、支援物質がほとんど届いていない状況だった為、非常に喜んでいただけたと配送した社員は話していたという。

山下機械と山善が
Bゾーン2回戦に進出
愛機工 野球大会2日目

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の第71回愛機工親善野球大会2日目は4月16日、稲永公園野球場で2試合が行われた。結果は次の通り。
●第1試合 Bゾーン
 山下機械×落合=落合が1回裏に2点を先制。山下機械は3回表に1点を返し、続く4回にも1点を取り同点に追いつく。さらに六回表に山下機械が1点を取り逆転、落合の反撃を2回以降零点に抑えて3対2で勝利した。
山下機械 0 0 1 1 0 1 0 = 3
落   合 2 0 0 0 0 0 0 = 2
●第2試合 Bゾーン
 トラスコ中山×山善=トラスコ中山が初回表に1点を先制。2回にはさらに4点を追加しリードを広げる。山善も2回裏に1点を返したものの、3回表にトラスコ中山が二点を追加。4回には両チームとも1点ずつを取り合い、8対2で迎えた最終回の7回裏、リードしていたトラスコ中山が勝利を意識したか、山善に一挙7点を取られサヨナラ負け。山善が2回戦に駒を進めた。
トラスコ中山 1 4 2 1 0 0 0 = 8
山    善 0 1 0 1 0 0 7x= 9x

2011年5月15日(日) 2419号
出展小間数 目標上回る見込みに
震災の影響少なく募集順調
MECT2011 第3回実行委員

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は、5月9日午後5時より名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において、メカトロテックジャパン2011(会期=9月29日〜10月2日、会場=ポートメッセなごや)の第3回実行委員会(委員長=伊藤高潤副理事長・春日鋼機社長)を開催した。委員会では出展の募集状況が報告され、集計の結果、前回展(2009年)の組合募集分236小間を上回る293小間の正式申し込みがあり、内定などを含めると目標の300小間を超える320小間に達する見込みとなった。また、主催者のニュースダイジェスト社の報告によると、全体では正式申し込みが838小間、内定などを含めると1,231小間と予定を上回り、さらに見込みまで含めれば1,500小間を超えることが明らかにされた。展示会には様々な企画展も計画されており、今後詳細が決まり次第、発表される。
 委員会は大久保副実行委員長(事業部長・大久保商事会長)の司会進行で、冒頭、東日本大震災で犠牲になられた方々に対して黙祷が捧げられた。
 野田理事長が「ゴールデンウイーク明けのお忙しいところ、お集まりいただきありがとうございます。3月11日から2カ月ほど経っておりますが、未だに復旧の方向がよく見えない状況が続いております。被災をされました方々には心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。ここのところ、中部電力の浜岡原子力発電所の話もあり、いよいよこちら中部地区でも、計画停電はないと言われておりますが、電力の制限があるかもしれません。自動車の減産はまだまだ当分続きそうですし、みんなが落ち込んでいる感じが続いておりますが、このような時にこそ、私たち一人一人が元気を出して前向きに行かなければいけないと感じております。本日はメカトロテックジャパン(MECT)2011の実行委員会でございます。MECTもこのような時期だからこそ、特にこの地域の我々の業界を盛り上げて底力を作っていくということで、本当に重要な事業だと思っております。今回は第3回の実行委員会で、いよいよMECTの準備も佳境に入りました。なんとしてでも我々の力でMECTを成功させたい。それがこの地域の産業の復興に必ずつながる。引いては、いま日本の国力が問われておりますが、日本の力をもう一度よみがえらせることにつながる。我々のできる範囲で、できることをまずやろうということにおいて、MECTは非常に大きな仕事であると思っております。ぜひ皆様方のご協力を賜りますようお願い申し上げます」と挨拶。
 続いて、主催者を代表してニュースダイジェスト社の黒田社長が挨拶に立ち、「東日本大震災の影響が計り知れず、日本の経済に襲い掛かっております。工作機械産業での一番のユーザー層は、やはり自動車産業。その自動車産業の生産が本格的に戻ってくるのが11月以降と言われています。それだけではなく、電機・電子の部分も含めて影響を感じます。浜岡原子力発電所も全面停止をするとの報道発表がありました。その裏には色々調査があったようで、火力発電所の能力が充分に確保できるという見込みが立ったということで踏み切った。東京電力がやっているような計画停電はしなくても済むということですが、ものづくり産業はどうしても電力をたくさん消費する。節電の努力など、間違いなく影響が出てくる。そのような中で工作機械を中心としたものづくりの専門展は、4月のインターモールド(金型展)が中止されたこともあって、メカトロテックジャパンがものづくりの根幹に関わる専門展として本年度日本で行われる唯一の展示会となりました。さらに名古屋を中心とした中部地区は、ものづくりの集積地です。開催時期が秋口であり、震災後の復興へ向けての時期、そして、ものづくりの場所、そういったものを含めて、日本中のものづくりを元気にしたいというスローガンで、今度のメカトロテックジャパンは非常に責任が大きくなりました。ぜひともやり遂げたい。着々と準備を進めて行きたいと思っています。6月17日に出展者説明会を予定して
います」と展示会に対する意気込みを語った。
 募集状況については「順調で、2005年展(1,600小間)と同様な推移で来ている。申し込み、内定、内示を含めて1,231小間となっており、当初予定の1,200小間は達成できる見込み。見込みを足すと300小間ほどあり、それを含めると1,500小間を上回る」と報告。
 また、今展の概要を説明する中で黒田社長は、意義のある展示会とするために色々な企画展の準備を進めていることを明かし、その一部として、主催者のコンセプトゾーンではCFRP(炭素繊維強化プラスチック)加工技術の展示を予定しているほか、日本工作機械工業会との「トップセミナー」の開催や、日本金型工業会主催の「日本・中国・韓国 大学金型グランプリ」の開催なども決定していることを紹介した。
 伊藤実行委員長の議事進行のもと、各委員より小間募集の進捗状況が報告され、5月2日現在で前回展の組合実績236小間を超える293小間の正式申し込みがあり、さらに当日報告された分を合わせると、目標の300小間を大きく上回る320小間ぐらいになる見込みと判明した。

震災への義援金が100万円を超える
5月17日に通常総会開催
愛知県管工機材商協組 4月定例理事会開催

 愛知県管工機材商業協同組合(
理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)は4月26日午後6時10分より、名古屋市中区金山町の名古屋都市センターにおいて「4月度定例理事会」を開催し、5月17日開催の通常総会に万全を期す一方、東日本大震災における任意義援金募集を行い、4月26日時点で100万円を超える引受書が届いたとの中間報告があった。
 理事会の冒頭、伊藤理事長が出席者に御礼を述べ、「本日は、総会に提出する『事業報告』及び『決算報告』の事前承認をするという意味で大変大切な理事会です。景況感につきまして東日本大震災による影響から、建築関連では資材や機器の納品遅延で、現物の完成が遅れる事態が多発している状況です。体力の弱い会社の資金繰りの問題が相当出ると予測されるこの地域においては、リーマンショック、トヨタショックに続く震災ショックという状況です。しかし被災地に比べればまだまだ暖衣飽食といいましょうか恵まれていると思いますので、皆さんで知恵を出し合ってこの難局を乗り越えていきましょう」と挨拶。
 続いて議事に移った。当日審議され、承認された議案は次の通り。
▽第1号議案=平成23年度通常総会開催と議案について
 5月17日午後4時30分より名古屋マリオットアソシアホテルにおいて開催する。同総会で審議される議案を確認し承認した。
▽第2号議案=平成22年度事業報告
 原案通りに承認可決した。
▽第3号議案=平成22年度決算報告
 原案通りに承認可決した。
▽第4号議案=平成23年度人確事業計画案の件
 3年の最終年度にあたる今期事業については、年次計画・調査事業や安定的雇用確保事業、職場定着事業の三本柱で行い、新企画も交えていく。
▽第5号議案=管機連(全国管工機材商業連合会)アンケートの件
 管機連がアンケート実施。近年優越的地位を利用し、サービスを強要する事例が増加しており、管機連参加企業における意見の集約をする。
愛知組合では組合員99社にアンケートを送付し、回答を集計して愛知分として管機連に提出する。全国集計を組合員にフィードバックする。
▽第6号議案=東日本大震災義援金協力の件
 管機連では、剰余金から100万円を拠出し、内50万円は日本赤十字社に、また傘下組合のうち被災度合いの大きい青森組合と茨城組合に25万円ずつを提供。愛知組合では、組合員・賛助会員への呼びかけで任意義援金募集を行い4月26日時点で100万円を超える引受書が到着した。また組合としては30万円の義援金を予算に組み込むことを満場一致で承認した。
▽第7号議案=その他
@組合設立50周年記念誌編集委員会の件
 50周年の記念式典実行委員会を今後結成する。それに先立ち、記念誌の編集委員会を準備する。編集委員長には理事長より倉地副理事長を推薦し、満場一致で承認した。
A組合草創期写真の件
 昭和38年組合設立から3年以内に撮影された錚々たる顔ぶれの集合写真が発見されたので、50年誌にも収録を目指す。また、希望によって枚数が少ない場合に限り無料で事務局において焼き増しをする。
 次回理事会は、5月17日午後3時より名古屋マリオットアソシアホテルにおいて、総会前に行われる。
管機連アンケートを中間報告
愛知県管工機材商協組 組合員各社に実施

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏、イトウ社長)は、管機連参加企業における意見の集約ためのアンケートを組合員99社に送り回答を得た。5月6日時点で得た50社からの回答を公表する。
 アンケートの目的は、近年優越的地位を利用し、サービスを強要する事例が増加しており、管機連が意見の集約をするため。
【アンケート結果】
〈配送について〉
イ、以前に比べ、指定時間や至急持ってきて欲しいなどの要求が増えましたか→@増えた42%A以前と変わらない52%B減った2%C要求はない4%
イ―2、どのような対応をしていますか→@要求はあるが断っている4%A要求を受け入れていて問題とは思っていない36%B要求は受け入れているが問題であり改善に取り組みたい52%C要求を受け入れる際は有償にしている6%
ロ、以前に比べ、少量での繰り返しの納品や、少量での遠方の納品は増えていますか→@増えた50%A以前と変わらない42%B減った4%C要求はない2%
ロ―2、どのような対応をしていますか→@要求はあるが断っている2%A要求を受け入れていて問題とは思っていない30%B要求は受け入れているが問題であり改善に取り組みたい54%C要求を受け入れる際は有償にしている10%
*代表的なものを抜粋
ハ、お客様からの要望・要求の中で最近特に気になるものは何ですか→・配送の指定時間が多くなった。
・分納でのお届け
・小ロット納品
二、配送に関する問題において、自社の取組みで解決したこと→・お客さまと配送の原則を確認しあっている。
・遠方は交通費請求をしている。
・運送会社との契約を止めて自社便にした。
〈搬入について〉
イ、以前に比べ、機器類の各戸搬入(または指定搬入)の要求が増えましたか→@増えた16%A以前と変わらない54%B減った2%C要求はナイ6%
イ―2、どのような対応をしていますか→@要求はあるが断っている6%A要求を受け入れていて問題とは思っていない24%B要求を受け入れているが問題であり改善に取り組みたい34%C要求を受け入れる際は有償にしている10%
ロ、以前に比べ、管材類でも納入場所指定を要求される事例が増えましたか→@増えた22%A以前と変わらない56%B減った4%C要求は無い14%
ロ―2、どのような対応をしていますか→@要求要はあるが断っている2%A要求を受け入れていて問題とは思っていない40%B要求は受け入れているが問題であり改善に取り組みたい30%C要求を受け入れる際は有償にしている10%
ハ、お客様からの要望・要求の中で最近特に気になるものは何ですか→
・時間指定
・各室、各階別搬入が増えてきている。
・市外の現場が増えた。
ハ、搬入問題において、自社の取組みで解決したことがあれば教えて下さい→・直送にして費用をいただく。
・予め打ち合わせをする
〈梱包材処理について〉
イ、納入商品の梱包材について、処理を要求される事が増えましたか→@増えた30%A以前と変わらない46%B減った2%C要求は無い22%
ロ、どのような対応をしていますか→@要求はあるが断っている8%A要求を受け入れていて問題とは思っていない30%B要求は受け入れているが問題であり改善に取り組みたい34%C要求を受け入れる際は有償にしている2%
ロ、梱包材の処理費用はどのように設定していますか→
・内容と費用を算出している。
・無償で対応している(強要)。
・段ボールのため費用は発生しない。
・得に設定はしていないが大きい現場になれば現場物件として請求金額に入れる事がある。
ハ、お客様からの要望・要求の中で最近特に気になるものは何ですか→
・エコの面からより簡易梱包、ハダカに近い状態でお届けの要望がある。
・逆に、梱包材が欲しいという要望。
・既設撤去品の処理の要望(有償可)。
・木枠梱包の引き取り。
二、この問題において、自社の取組みで解決したことがあればお教え下さい→
・仕入先、メーカー様に対して必要最低限の梱包材での納入を協力依頼している。また、やむを得ず余ってしまったものは再利用している。
〈返品について〉
イ、返品に対してどの様に対応していますか→@返品を受取っている14%Aケースバイケース84%B返品は一切受取らない0%C返品はほとんど発生しない2%
ロ、返品を受取る場合の手数料(値引き)はもらっていますか→@手数料をもらう38%Aケースバイケース58%Bもらっていない4%
ハ、返品手数料(値引率)はどのくらいに設定していますか→
・メーカー返品時実費、当社負担時は0%。
・0.85%〜0.80%程度。
・10%。
・10〜20%。
・10〜30%。
・20〜30%ぐらい。
・30〜50%。
・実費。
・原則とらない。
二、特注品の返品についてどの様に対応していますか→
・必ず事前に確認。
・基本的には断る。
・一切断る。
・受け取る場合は実費負担をお願いする。
・営業が通常価格にて知らぬうちに引き取っている。
・特別に無い。
ホ、返品問題に関してご提案があれば教えて下さい→
・商品を売る段階で返品はダメという主旨を徹底する。
・返品を「トラブル」としてとらえるのではなく、どうしたら返品を低減できるかを顧客と話し合って改善していく姿勢をもつ。

新風を入れながら発展させたい
会長に田中氏(ミユキ商會社長)就任
名機工同友会 平成23年度定時総会

 名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は4月26日午後6時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「平成23年度定時総会」を開催した。
 総会は丹野氏(丹野砥石興業社長)の司会で進められ、冒頭、金原会長が出席者へお礼を述べた後「東日本大震災で我々業界もだいぶ影響を受けておりますが、同友会メンバーは強い気持ちを持って乗り越えたいと思います。本日は、定時総会ですので皆様方の忌憚のないご意見をお聞かせいただき、総会をスムーズに進めて参りたいと存じます」と挨拶。
 司会者より資格審査発表が行われ、会員総数29社、出席24社、委任状5社で総会が成立すると宣言された。
 青木氏(ビーティーティー社長)を議長に選出して議事に移り、次の各号を審議し、原案通り満場一致で承認可決した。
▽第1号議案=平成22年度事業報告並びに収支決算報告承認に関する件
▽第2号議案=平成23年度事業計画案並びに収支予算案承認に関する件
▽第3号議案=役員改選の件
改選の方法については、議長一任の発言があり、議長が一任の可否を求めたところ、全員異議なく賛成した。青木議長は、幹事会において推薦があった会長・副会長・幹事の名前を発表した。
【新役員】(敬称略)
▽相談役=金原進一(カネキ商会社長)
▽会長=田中知之(ミユキ商會社長)
▽副会長=鈴木俊雄(マルマン商事社長)
▽総務幹事=野崎憲昭(常磐精機社長)
▽会計幹事=和久田修志(三和商事)
▽会計監査=水野隆次(共栄商会社長)
▽経営対策部長=小島憲二(小島商店)
▽新規事業部=吉野栄一(吉野機械工具)
▽厚生部長=青木渉(ビーティーティー社長)
 今後事業部は新しい事業を始めるという意味合いで今期から新規事業部に名称変更した。
 総会終了後は懇親会が行われ、小浦氏(こうら社長)が司会を務め、新任の田中会長が新任の挨拶と乾杯の発声を務めた。
 田中氏は「同友会は立派な方々が歴代の会長であり非常にプレッシャーを感じますが、今後さらに名機工同友会の名前を上げ業界に新しい風を入れながら皆様と話し合える会を作っていきたい」と抱負を述べた。その後金原相談役から「昭和38年に発足した同友会の歩み」について話しがあり、続いて各部報告として各代表が今期の方針を述べた。
 中締めで盛宴のうちに総会の全日程を終了した。

全事業領域で増収増益決算
純利益5.8倍の51億円
TOTO 2010年度3月期決算

 TOTO(社長=張本邦雄氏・本社=北九州市小倉北区)が4月28日に発表した2011年3月期連結決算は、純利益が2年連続の増益となり、前期比5.8倍の51億円(前期比482%増)となった。
 東日本大震災による震災損失(12億円)や工場再編費用といった特別損失が57億円計上されたものの、国内住設・海外住設・新領域、すべての事業領域における増収増益の実現がこれを上まわり吸収される結果となった。
 売上高は前期比2.8%増の4,335億円と4年ぶりの増収を実現した。国内住設事業では、住宅ローンの金利優遇や減税の拡充・贈与税の非課税枠拡大・住宅エコポイントの制度等による国内住宅市場の回復や、リモデル需要の堅調な推移、さらに昨年8月に発売した新商品販売が好調に推移したことで、前期比2%増の増収となっている。海外売上高(730億円)のうち、海外住設事業の売上高は、欧州、中国、アジア・オセアニア地域での伸長により、6%増の557億円となり、国内・海外ともに好調な推移を見せている。
 また、国内住設事業の業績回復に寄与した新商品については、基幹部品を統合し設計を統一化する「プラットフォーム化」の導入により、原価の低減を実現している。さらに平成21年にスタートした中期経営計画「Vプラン2017」に基づき、全社横断のコスト削減への取り組みが、さらなる利益押し上げに結びついたと見られている。
 2012年3月期の業績見通しでは、引き続き国内リモデル需要と海外住設が堅調なことと、前期に特別損失で計上された工場再編費用がなくなることから、連結純利益が前期比57%増の80億円、売上高は3%増の4,450億円と、さらなる増収増益となる見込みである。
 なお、東日本大震災による仮設住宅向け製品の生産が、従来製品の生産に与える影響について、森村執行役員名古屋支社長は「仮設分は増産するので、通常製品には影響はでない」と話した。

総会に諮る事業報告等を承認
5月23日に通常総会
三重県管工機材商組合 第3回理事会開催

 三重県管工機材商業組合(理事長=大戸純夫氏・大戸社長)では、4月26日午後5時30分より、松阪駅東の“松阪フレックスホテル”において「第3回理事会」を開催し、通常総会を5月23日に津市内の“木曽路”で開催することを決める一方、総会準備に万全を期した。
 理事会開催に際して、大戸理事長より挨拶があり、続いて各議案審議に入り、次の各議案を審議し承認された。
▽第1号議案=23年度通常総会開催の件
 5月23日に津市内の“木曽路”で開催と決めた。当日は、午後5時より総会に臨み、総会後に懇親会を行う。
【総会役割分担】
◇司会=中川副理事長(東晋商事社長)
◇開会挨拶=杉山副理事長(杉山機工社長)
◇閉会挨拶=田中理事(五光商会社長)
◇懇親会開会挨拶=新理事長
◇乾杯=大野理事(大野管材社長)
◇閉会挨拶=一色理事(一色商会社長)
▽第2号議案=平成22年度事業報告・会計監査報告査定の件
 平成22年4月1日より23年3月12日までの事業と収支の報告を承認し、来る5月開催の通常総会に諮ることにした。
▽第3号議案=平成23年度事業計画案・収支予算案の件
◇事業計画案
ア、理事会(年数回開催)
イ、正会員ゴルフ会
ウ、製販親睦ゴルフ会
エ、新年賀詞交歓会
◇収支予算案
 事業計画案に基づいて立案を行い、ほぼ前年通りになる模様。
▽第4号議案=平成23年度正会員親睦ゴルフ会の件
 岸江理事が担当する。
▽第5号議案=役員改選の件
 今年は2年の任期満了による役員改選期にあたり、三重組合の伝統により理事長は輪番制で中勢地区からの選出となる。
▽平成24年賀詞交換会の件
 平成24年1月13日津市新町にある“プラザ洞津”で開催が決定した。
 以上で審議事項を終了し、市況等の情報交換を行った。

高通気性製品搬送の新発想!
ニードルグリッパーSNGシリーズ
シュマルツ エア消費量を大幅に削減

 真空搬送機器専門メーカーのシュマルツ(横浜市都筑区)は、搬送対象に針を挿入することによって保持および搬送を可能とする「ニードルグリッパーSNGシリーズ」を開発した。
 ニードルグリッパーSNGは、内蔵した針を挿入することによってワーク保持する新しいタイプのグリッパーで、包装材、自動車内装材、フェルト生地、カーペット、金たわし、布地など従来真空吸着による保持や搬送が困難だった通気性の高い製品に最適である。
 同製品は圧縮エアによる作動のため真空発生器が不要。また、常時エアを供給し続けるのではなく針の出入時のみ圧縮エアを使用するため、エアの消費が少なく省エネに貢献する。
 圧縮エアの接続は1ポートのタイプと2ポートのタイプがあり、グリッパーの種類によって異なる。ポート数が一箇所の製品では内蔵しているピストンによって針が戻る機構になっており、操作がシンプルで容易。ポート数が2箇所の製品では、より短いサイクルタイムでの作動を実現する。
 グリッパーは形状・針径・針のストローク調整の有無など、組み合わせにより計14タイプをラインアップしている。そのため個々のワークや搬送システムに合わせて、最適な仕様を選択することができる。

緊急時に生活用水を守る
「緊急遮断システム」
東洋バルヴ 引き合い増加

 東洋バルヴ(社長=長田行雄氏、本社=東京都中央区)は、緊急遮断弁と制御盤をセットにした「緊急遮断システム」の販売を強化する。
 地震が起きた際に飲料水用水槽(高架水槽・受水槽)に貯えた生活用水が管路の破壊により流出してしまうことがある。
 このシステムを設置すれば、地震発生を感震器が感知・作動して水槽元弁が自動的に閉まり、水の流出と汚水の流入を防ぎ、万一の停電にも無停電電源装置(UPS)により、遮断弁の作動が可能で水の確保ができる。もし設置していないと、緊急時に確保しておかねばならない大切な水が流出してしまうという事態に陥る。
 阪神・淡路大震災の教訓があり、飲料水用水槽に貯えた生活用水を守る為、出水口緊急遮断弁の設置が国土交通省の基準や指針に記載されている。
 建築設備と防災の分野でバルブを供給してきた東洋バルヴの実績から、中部地区においても引き合いが増えているという。
 主な特長は次の通り。
@瞬時停電等による誤作動を極限まで防止
A使い勝手を考慮した、賢く・人にやさしい設計
B遮断弁のバリエーションが豊富
C遮断と同時にポンプ停止や警報出力ができる。
D節電対策を施した省エネ・省スペース設計
 また、給水用水槽以外に雨水貯留/排水系配管、工場設備配管への応用も可能。
 お問い合わせは、東洋バルヴ名古屋営業所 大場所長 TEL(052)582-5111まで

東日本大震災被災者に義援金
製造業を支えるのが使命
東海イゲタロイ会 2011年度総会を開催

 東海イゲタロイ会(会長=伊藤照之氏・伊藤信産業会長)の2011年度(第18回)総会が4月22日午後4時30分より名古屋マリオットアソシアホテルにおいて開催され、会員らおよそ100名が出席した。総会では、2010年度事業報告、同会計報告並びに監査報告、2011年度事業計画案、同予算案が承認可決され、その中で東日本大震災復興義援金として30万円を拠出することも決定。この日会場の募金箱に集められた義援金と合わせて、被災地に寄付されることとなった。
 総会は松林住友電気工業ハードメタル事業部営業統括部長の司会で進められ、冒頭、震災の犠牲者に黙祷を捧げた後、司会者より出席状況の報告があり、会員数105社中、出席81社、委任状17社、合計98社で総会が成立すると宣言された。
 会長挨拶で伊藤会長は「3月11日の14時46分、東北地方に千年に一度といわれるM9の巨大地震が襲い、死者・行方不明者3万人弱という犠牲者の発表がありましたが、詳細は未だはっきりしてない状況です。この様な国難の中、本日の『東海イゲタロイ会総会』を開催するにあたり、事務局、住友電工さん共々幾度も検討した結果、粛々と開催することに決めさせていただきました。住友さんでは、現在も在庫切れは特にないとお聞きしています。お困りのユーザーさんには、少しでもイゲタロイ製品でお役に立てていただきたいと思います。改めての切なるお願いでございます。昨年から今年にかけての景況は2009年のリーマンショックに比べて、内容は別にしても右肩上がりになりつつある最中だっただけに、今回の災害により、私たちものづくり産業に携わる工具業界におきましては極めて大きな転換期、イノベーションの年だと言えます。グローバルに展開する日本のものづくり産業、縁の下の力持ちになり黒子になりきる覚悟で頑張らなくてはならないと思います。私が一番危惧しているのは、震災、原発の問題が長引くことにより、日本の国際競争力を失うことです。自由競争の世の中、近燐諸国の技術水準もかなりの勢いで上昇、特に韓国の追い上げは凄まじいものがあります。住友さんも奢ることなく、新製品開発の手を緩めずにグローバル競争の中、私たちイゲタロイ会員を守っていただきたいと思います」と述べた。
 倉阪住友電気工業専務取締役は挨拶で、同社の決算概要を報告した後、震災後の対応について「日本の色々な部品が、世界のネットワーク、サプライチェーンとなって、北米なども相当影響を受けている。7月以降一部ダメージを受けながらも、8月、9月以降は相当なボリュームで増産にかかってくるのではないかと予想しております。今、自動車に関連した所は相当な余剰となっていますが、中盤以降を見込んでリソース(資源)を温存するという形をとっております。日本の製造業をしっかり支えてやっていこうということで、お客様からのご依頼、ご要望に関しましては、品質をまず確保したうえで、全部受けて行くことを指示しております。生産財を供給する私共の使命であると考えます」との姿勢を示した。
 石田氏(石田商会社長)を議長に選出して議案の審議に入り、2010年度事業報告、2010年度会計報告、同監査報告を原案通り承認可決。また会員の異動として、新規入会一社と退会5社が報告され、これを承認した。
 続いて、2011年度事業計画案、2011年度予算案について審議し、原案通りに承認可決した。その中で、会費から東日本大震災の復興支援として被災者に対し義援金30万円を拠出することも承認した。
 前嶋副会長(前島商会社長)の閉会の辞で第1部総会を終了した。
 第2部の表彰式では優秀会員会社の表彰が行われ、最優秀店(1社)、優秀店(4社)、売上アップ率No.1(1社)の合計6社が表彰された。
 休憩を挟んで第3部の住友電気工業概況報告に移り、はじめに牛島住友電気工業ハードメタル事業部長より、同事業部の報告が行われた。
▼伊丹、北海道、九州、東海精密の4つの生産工場は東日本大震災の被害を受けず、通常通り稼働している。
▼事業部は、3月11日までは受注も売上も大分回復し、2010年度の売上高は630億円程度となった。2011年度は、ピークの2007年度の730億円を上回る、売上高760億円を目指す。
▼即納率85%確保を目指す。現在、増産体制で対応中。
【2011年度の方針】
◎1931年にイゲタロイを発売して以来、今年で80周年にあたり、記念イベントなどを企画していたが、取り止めとし粛々と拡販に努めシェアアップを目指す。
◎コア技術の開発強化。ツールエンジニアリングセンターを国内外で拡充し、問題解決型の営業を推進する。グローバル化、ボーダーレス化。特に、中国に量産拠点を作る。
◎タングステンは、貴重な資源として、リサイクルを強化する。今年4月に、富山のアライドタングステンで新しいプラントが稼働した。リサイクルのためにもスクラップの回収が必要と、協力を呼び掛けた。
◎2010年度もかなり多くの設備投資を行ったが、今年度はさらに大きな設備投資を行い、量産設備の増強と素材生産の拡充を図る。また、グローバル展開として中国、タイにも投資をしていく。
◎東海地区では、東海精密内にT―TEC(ツールエンジニアリングセンター)を開設する(9月竣工予定)。また、東海地区の設計対応力を格段に強化する。
◎原料についてはリサイクルを強化し、従来の月10トンから、住友国内の1カ月販売物量とほぼ同量にあたる35トン〜40トンのリサイクルができる体制を整える。
 続いて、井戸住友電気工業流通販売部長が国内の市販について報告。今年度の主な計画が発表された。
▼ジャンプアップセールを引き続き行う(2010年度は前年比132%)。
▼80周年記念セールを下期に行う予定。
▼ジャンプアップクラブに新しいアイデアを盛り込んで活性化を図る。
▼地区講習会を東海地区で10カ所開催予定。
 また、超硬リサイクル推進を事業部あげて取り組んでいると報告された。
 製品紹介では、新製品の隅削りカッタ「SECウェーブミルWFX型」、鋼旋削用サーメット新材種「T1500A」、焼入鋼加工用CBN焼結体「スミボロンBN2000」、鋳鉄旋削用コーティング材種「エースコートAC420K」などの紹介が行われた。
 その後、会場を移して第4部の懇親会が開催され、ノダキの野田社長が挨拶を行った。
 懇親会では、東海イゲタロイ会議長を長年務めてきた、伊吹産業の服部社長に記念品が贈られる一幕もあり、石田商会の石田社長の中締めでお開きとなった。

“ Evolution 未来へ進め! ”
第36回 2011中部どてらい市
ポートメッセ なごやで 6月4日〜6日開催

 工作機械・産業機器・機械工具・住設建材・特選品の総合展示会「2011中部どてらい市」が6月4日から6日までの3日間、名古屋市港区金城ふ頭のポートメッセなごや第1展示館で開催される。36回目を迎える今回は、山善名古屋営業本部(本部長=森園慎一氏)傘下の愛知・岐阜・三重にある販売店80社の主催で、「Evolution 未来へ進め!」をメインテーマにメーカー283社が出展する。
 山善のどてらい市は、「改革・創造・進歩〜より俊敏に、より迅速に、より柔軟に 笑顔と真心でお役に立ちたい〜」を基本方針に、幅広い分野の新商品や人気商品を実際に手にとって見ることのできる展示会として、全国各地で開催される。
 2011中部どてらい市では、中部のものづくりを応援する商品やエコ商品など、各メーカーの新商品や主要商品を一堂に展示。受注目標70億円、動員目標12,000名を掲げている。
 展示のほかに特別企画として、どてらい市会場で象印チェンブロック主催による「クレーン運転特別教育」を実施。学科教習1日、実技教習1日の2日間行い、全科目修了した人に修了書を交付する。
 さらに、「ご来場抽選会」や、買い上げ金額に応じてプレゼントがもらえる「お買い上げ特典」などの多彩な催しで来場者を迎える。
 元来どてらい市は、40年程前の不況をメーカー、販売店が山善と共に手を携えて乗り切り、さらなる発展を目指すために開催されたのが始まり。現在のような先が見通せない厳しい環境のときこそ真価を発揮するとして、山善および主催店、出展メーカーは例年以上に顧客へのPRを強化しており、今回の中部どてらい市に大きな期待を寄せている。
 各部門のテーマと見どころ
 機械部

【部門テーマ】
「甦れ!!中部の製造業〜チャレンジテクニカルイノベーション〜」
【取り組み姿勢について】
◆出展メーカー毎の特別キャンペーン
◆商品の確保(短納期・特販商品)
◆売れ筋、新商品の出展
◆特別提携ファイナンスの紹介(ものづくり企業応援リース)
◆加工実演および加工サンプルの展示の充実
〈実働展示予定〉オークマ=立型M/C GENOS M460VE、CNC旋盤GENOS L200H▽大阪機工=立型M/C VB53▽滝澤鉄工所=CNC旋盤TC203J▽東京精密=三次元形状測定機DURAMAX他▽ファナック=CNCドリルROBODRILL α―T21iFLa+DDi▽ブラザー工業=CNCタッピングセンタTC―R2B▽森精機製作所=立型M/C NVX5080+DDR▽山崎技研=CNCフライス盤YZ―350NCR他
【出品傾向】
★工程集約による合理化・コスト削減提案、機械加工の周辺機器の充実
★ロボット対応による省力化・合理化提案
★低環境負荷型の環境優良製品の提案
★品質保証に三次元測定機を始めとする各種形状測定システムの提案
【展示項目】
 工程集約高効率加工機、マシニングセンター、CNC旋盤、CNCフライス盤、研削盤、放電加工(EDM)システム、計測システム、CAD/CAMシステム、汎用機械・専用加工機、鍛圧板金機械
 産業システム部
【部門テーマ】
「より広く世界へ」
【取り組み姿勢と企画について】
◆クールゾーンの設置及び災害対策コーナーの設置を行い、新製品、売れ筋商品を多数展示。環境対策機器関連、産業機器関連、マテハン機器・梱包包装機器関連、メカトロ機器関連の四ジャンルの製品を来場者に探しやすいレイアウトで展示する。
◆メーカーの協力を得て、期間中の注文に対し特典(うまいもの便・カレー券)をつける。
【会場での展示企画】
@クールゾーンの設置(設備用エアコン、スポットクーラー、細霧冷扇機、気化放熱式涼風扇、フォローウインド等、希望や予算に応じて提案)。
Aメカトロロボットコーナーの設置(電動アクチュエーター、多軸直行ロボットはティーチング作業も体験できるよう展示。エアー機器、FA部材の新製品を展示)。
B「安全」「省エネ」作業環境改善商品の提案(ISO14001、グリーン調達、労働安全衛生に対応する安全で環境に優良な製品を提案)。
C災害対策コーナーの設置(災害時の緊急対策商品を提案)。
【展示項目】
 環境対策機器、メカトロ機器、産業機器、マテハン機器・梱包包装機器
 工具部
【部門テーマ】
「ものづくり革命 新世代工具の御提案」
【取り組み姿勢について】
 どてらい市の原点である「売って売って売りまくろう!」の精神で主催店・メーカー・山善が三位一体となって取り組む。
◆新世代工具の提案
@5軸加工機用新世代工具 ナベヤ=ロックタイト五軸マシンバイス▽MSTコーポレーション=クイックチェンジワークホルダシステム▽日本オートマチックマシン=高精度五軸M/C用両締めバイス▽本間製作所=高精度位置決め用マルチチャック
ACFRP(炭素繊維)、航空機加工用新世代工具 オーエスジー=超微粒子ダイヤモンドコーティング工具▽住友電気工業=ダイヤモンド焼結体工具▽三菱マテリアルツールズ=CVDダイヤモンドコーティングドリル▽サンドビック=高圧クーラントハイプレッシャー工具▽アイゼン=単結晶ダイヤモンド工具
B測定機、測定周辺新世代工具 ミツトヨ=フレームレス三次元測定機▽マグネスケール=デジタルゲージ▽アイゼン=スプライン専用ゲージ▽ベクトリックス=テレメジャー測定データ無線送信システム▽フレックラム=三次元測定機用専用治具
C環境関連新世代工具
ビック・ツール=新型全自動ドリル研磨機▽ケルヒャージャパン=産業用高機能集塵機、床洗浄機▽淀川電機製作所=エアブロ―作業専用集塵作業台
【取り組み企画】
@うまいもの便、カレー券付商品
Aどてらい市宝探しマップ
【展示項目】
 切削工具、測定工具、工作捕要工具、電動・空気工具、鋸刃・研磨材、作業工具、その他関連商品、環境関連機器、小型工作機械
 住設建材部
【部門テーマ】
「どてらい市は快適エコライフを応援します」
【取り組み姿勢について】
◆提案コンセプト
@太陽光発電やエコキュート・エコジョーズをはじめとするエコ商品の販売を通じてCO2の削減に貢献する。
A次世代型省エネ住宅を推進する。J―PEC補助全事業・高効率エネルギーシステム導入促進事業などの活用。
B新築分野についてはビルダー・工務店に高効率機器のスペック活動を推進する。
Cリフォーム分野においてユーザー目線の便利で経済効果があり環境や健康に配慮した提案を行う。
【出品傾向】
 環境優良商品の展示。来場者に分かりやすく環境貢献度を表示。
【展示項目】
 太陽光発電システム、給湯機器(エコキュート・エコジョーズ・電機温水器・ガス給湯器)、空調暖房機器(ルームエアコン・業務用エアコン・床暖房・蓄熱暖房・浴室換気暖房)、キッチン廻り(システムキッチン・ミニキッチン・調理機器)、浴室・トイレ・サニタリー(戸建システムバス・集合用ユニットバス・人大バス・洗面化粧台・便器)、特別出展(省エネ電化プラン)、管工機材(塩ビパイプ・継手・水栓金具・宅内配管システム・浄化槽・雨水タンク)、ハウス・エクステリア(仮設ハウス・物置・トイレハウス・ガレージ)、建設機材(鋼製型枠・測定機器・ハウジングツール・建築関連工具類)、輸入建材etc(オープンリビング階段・家電・セキュリティー)
 特選品
【部門テーマ】
「快適生活の応援」
【取り組み姿勢について】
◆話題の商品を提案。
◆女性が好む便利グッズ、人気商品、家庭に優しい商品、エコ商品など、多種多様な商材を取り揃える。
◆体験コーナーを充実。

三菱マテリアル新製品
鋼/鋳鉄加工用超硬ソリッドドリル
WSTARドリルシリーズ「MQS」

 三菱マテリアルツールズ(社長=滝沢俊夫氏、本社=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが開発、製造する鋼/鋳鉄加工用超硬ソリッドドリルWSTARドリルシリーズ「MQS」の販売を開始した。
 「MQS」は、幅広い被削材の穴加工に適応できる汎用タイプのWSTARドリルを、鋼/鋳鉄用に特化した新シリーズ。WSTARドリルで実績のあるウェーブ刃形に加え、最新のコーティングとクーラント穴形状の技術を採用することにより、特に環境負荷低減に有効なMQLによる鋼/鋳鉄の穴加工において、工具寿命の飛躍的な向上と、優れた加工穴精度を長時間にわたり維持することができる。
※MQLは、Minimum Quantity Lubricationの略で、微量な潤滑油を圧縮空気に含有させたミストを供給して、切削工具の刃先を潤滑/冷却する方法。MQLを用いた加工方法をセミドライ加工と呼ぶ。
 「MQS」の主な特長は次の通り。
 @高い酸化開始温度と低い摩擦係数を有する、独自の結晶制御技術を用いた超多層PVDコーティング新材種「DP3020」により、鋼/鋳鉄加工において従来の2倍以上の工具寿命を実現。
 Aユニークなクーラント穴形状「TRI Coolingテクノロジー」により、刃先の冷却/潤滑効率がアップし、鋼/鋳鉄の加工における工具寿命が飛躍的に向上。特にMQL加工において優れた効果を発揮。
 Bトリプルマージンによるガイド性の向上と、工具側面のクーラント整流化によるマージン部の損傷抑制で、優れた加工穴精度の維持が可能。
 今回、「MQS」は342型番発売され、標準価格(代表型番)は
▽MQS0300X3DB=11,600円(税込み12,180円)▽MQS0300X5DB=13,300円(税込み13,965円)▽MQS1000X3DB=20,300円(税込み21,315円)
▽MQS1000X5DB=22,800円(税込み23,940円)。
 初年度の販売目標は2億円。
WSTARインサートドリル「S―TAW」
太径側をφ15・4mmまで拡充

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造するWSTARインサートドリルシリーズ「S―TAW」に新たなアイテムを追加し、販売を開始した。
 「S―TAW」はφ10oを最小径にしたヘッド交換式超硬ドリルで、独自のクランプ方式を採用し、その抜群のクランプ強度によってドリルの長寿命化を実現している。さらに幅広い用途に対応するため、太径側をφ15.4mmまでシリーズ拡充し、φ10〜15.4mmまで在庫化する。 「S―TAW」の主な特長は次の通り。
 @ボディは、内部にクランプネジが内蔵される独自のクランプ方式により、インサートの強固な締結と容易なインサート交換を可能にする。
 A高温強度に優れた特殊合金鋼と特殊表面処理を採用したボディにより、ロー付けドリルと比較して、耐腐食性,耐擦過性に優れ、抜群の耐久性を実現する。
 Bインサートは、「ミラクルコーティングVPコート」の優れた耐熱耐摩耗性および耐酸化性により、長寿命切削を実現する。
 今回追加されたのは「S―TAW」のインサート十五型番とホルダ六型番。
 標準価格(代表型番)は、インサート▽STAWN1500TH=8,690円(税込み9,125円)、ボディ▽STAWSN1500S20(L/D3用)=34,000円(税込み35,700円)▽STAWMN1500S20(L/D5用)=39,000円(税込み40,950円)。
 初年度の販売目標は1億円。

「オリジナルX5パッケージ」の
アプリケーションを追加
ゼネテック 4月26日より提供開始

 ゼネテック(社長=上野憲二氏、本社=東京都新宿区富久町16-6)は、昨秋リリースした「ゼネテックオリジナルX5パッケージ」の追加アプリケーションとなる「GC SIMLink/NC〈20周年記念エディション〉」の提供を四月二十六日より開始した。
 「ゼネテックオリジナルX5パッケージ」は、同社のMastercam販売開始二十周年を記念し、三次元CAD/CAMシステム「Mastercam」の新版「MastercamX5」に、Gコードベースのシミュレーション機能「NCチューナー」(マシニングセンタ〔最大同時五軸対応〕・旋盤・ワイヤ放電加工機などのNCデータを読み込み、加工軌跡の検証が行えるNCデータシミュレーション)と、DNC通信システム「SG―Manager」の2つの機能を追加した同社のオリジナル製品。
 これらの機能はすべてMastercamからダイレクトに実行可能であり、同パッケージを使用することで加工データの作成からNCデータの検証・通信までをワンシステムで実行することが可能となっている。
 今回提供する「GC SIMLink/NC〈20周年記念エディション〉」は、NCチューナー(シミュレーション)を実行する際、Mastercamでツールパス作成時に使用した工具やホルダなどの情報を、簡単な操作でNCチューナー側へ移行することができるユーティリティツール。NCチューナー利用時の初期設定をすばやく行うことが可能となり、同機能の利便性向上に大きく貢献する。
 なお、「GC SIMLink/NC〈20周年記念エディション〉」は、「ゼネテックオリジナルX5パッケージ」の追加アプリケーションとして、同社の提供するMastercamメンテナンスサービスに加入しているユーザーへ無償提供していく。
 同製品は提供開始当日より、同ユーザー向けの専用Webサイトからダウンロードのうえ利用できる。
 【GC SIMLink/NC〈20周年記念エディション〉」とは】 NCチューナーは、実行前の準備として「工具」「ホルダ」などの登録をはじめ、「ワーク原点」「ワーク座標系」「回転軸原点」などの項目をそれぞれ設定する必要があるが、「GC SIMLink/NC〈20周年記念エディション〉」を使用することにより、これらの項目をMastercamから直接NCチューナーへ反映させることができる。必要な項目はツールパス作成時にMastercam側ですべて設定しているため、シミュレーション実行前の準備にかかる手間と時間が大きく削減できる。

総受注高16ヵ月連続前年超え
国内59・0%増、海外61・1%増
中部経済産業局 3月の金属工作機械受注状況

 中部経済産業局が4月27日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成23年3月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は前年同月比60.5%増の396億1,200万円となり、16カ月連続して前年を上回った。前月比は22.8%増となった。
 国内受注は、一般機械工業向けが54億6,100万円と14カ月連続で、自動車工業向けが29億1,800万円と2カ月ぶりに前年を上回り、全体でも前年同月比59.0%増の106億5,000万円と16カ月連続して前年を上回った。前月比は5.9%増となった。
 海外受注は、北米向けが16カ月連続、ヨーロッパ向けが15カ月連続、アジア向けが17カ月連続して前年を上回ったことから、全体でも前年同月比61.1%増の289億6,200万円と16カ月連続して前年を上回った。前月比は30.4%増。海外受注比率は73.1%となっている。
 国別にみると、一位のアメリカが90億2,800万円(前年同月比127.9%増)、以下、中国73億4,700万円(同9.7%増)、タイ26億1,900万円(同380.6%増)、ドイツ19億5,900万円(同57.5%増)、メキシコ12億3,700万円(同708.5%増)の順となった。
 地域別シェアは、アジア向け(トルコを含む)43.4%、北米向け37.4%、ヨーロッパ向け15.3%。
 販売額は、前年同月比60.1%増の376億5,700万円となり、12カ月連続して前年を上回った。前月比は48.7%増となった。
 受注残高は、前年同月比51.7%増の1,273億700万円となり、12カ月連続して前年を上回った。前月比は1.5%減となった。

生産、出荷共に5四半期連続増
海外は欧米向けが上向きに
マニピュレータロボット統計 1〜3月期生産・出荷実績

 日本ロボット工業会が4月28日発表した2011年1〜3月期のマニピュレータ、ロボット統計生産・出荷実績(会員ベース)によると、生産額は前年同期の44.5%増となり、5四半期連続でプラス成長。出荷額も、国内出荷額が同26.2%増、輸出額が同36.2%増となり、トータルでは同33.3%増と5四半期連続でプラスとなった。概要は次の通り。
【受 注】
 11年1〜3月期の受注額は、前年同期比で21.5%増の1,256億円となり、6四半期連続でプラス成長となった。
【生 産】
 11年1〜3月期の生産額は、前年同期比で44.5%増の1,196億円となり、5四半期連続でプラス成長となった。
 ユーザ業種別に見ると、自動車産業はハイブリッド車や電気自動車へのシフトが進んでいること、電気機械産業では、情報通信機器の販売好調を受け、電子部品実装関連市場や半導体関連市場の動きが活発であったことから、引き続きロボット需要が上向いた。
 海外市場で見ると、中国向けが中心となっており、その中でも溶接用や電子部品実装用が伸長している。また、欧米向けも上向いている。
 これらを踏まえ、昨年10年の会員外も含めた生産額は5,000億円台が確実となった。また、今年11年は昨年をさらに上回ることが見込まれる。
【出 荷】
 11年1〜3月期の総出荷額は、前年同期比で33.3%増の1,187億円となり、5四半期連続でプラス成長となった。
 国内出荷額は、同26.2%増の329億円となり、4四半期連続でプラス成長となった。
 輸出額は、同36.2%増の858億円となり、5四半期連続でプラス成長となった。
◎国内出荷内訳
 自動車産業向けは、前年同期比49.8%増の87億円となり、3四半期連続でプラス成長となった。アーク溶接用、スポット溶接用がともに堅調に推移した。また、塗装用も大きく伸長している。
 電子・電気機械産業向けは、同21.4%増の144億円となり、5四半期連続でプラス成長となった。情報通信機器の販売好調を受け、電子部品実装用や半導体(ウェハ搬送)用が伸長した。
◎輸出内訳
 溶接用は、前年同期比で79.7%増の172億円となり、5四半期連続でプラス成長となった。電子部品実装用は、同170.0%増の408億円となり、6四半期連続でプラス成長。
 自動車向けの主要用途である溶接用では、アジア向けが依然好調。また、欧米向けも好調で、特に米国向けの回復が目覚ましい。
 電子・電気機械向けの主要用途である電子部品実装用は、主要な需要先である中国向けのほか、欧州向けも大幅増となり輸出増加の要因となった。他の用途では、樹脂成形用や一般組立用、半導体用も伸長している。これらの好調要因は、情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、パソコン、タブレット型情報端末機など)の販売好調によるものとされる。