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2013年(平成25年)1月
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2013年1月6日13日(日) 2477 2478
年 頭 所 感
新春を迎えて
愛知県知事
大村 秀章
 
あけましておめでとうございます。
 県民の皆様方におかれましては、希望に満ちた新年をお迎えのことと存じます。
 昨年は、長期化する円高、中国等をめぐる対外環境の変調、東日本大震災からの復興、エネルギー政策の転換など、国内外の様々な課題が山積する中、愛知が、日本のど真ん中から国を支え、引っ張っていくとの決意のもと全力で県政運営に当たってまいりました。
 今年は、さらに、明るい希望が持てる、活力と豊かさに満ちた愛知づくりに邁進(まいしん)してまいりたいと思っております。
 このため、世界と闘える愛知の実現に向け、昨年4月創設の産業空洞化対策減税基金を活用した企業立地や研究開発に対する支援、基幹産業である自動車産業の競争力強化、航空宇宙産業を始めとする次世代産業の育成・振興、そして、すそ野を支える中小企業の振興など、日本一の産業力に一層の磨きをかける取組を積極的に推進してまいります。
 また、観光や農林水産業についても、愛知の強み・特色を生かした更なる活性化を図るとともに、道路等の社会基盤整備や東三河県庁を核とした地域振興などにも拍車をかけ、愛知の総合力をさらに高めてまいります。
 さらに、南海トラフ巨大地震を想定した地震防災対策の強化、交通事故死者数全国ワースト一位の返上に向けた交通安全対策、少子高齢社会に対応した医療・福祉の充実など、県民の皆様の安心・安全なくらしの確保にも力を注ぐほか、次代を担う子どもたちの教育、ものづくりを支える人材の育成など、元気な愛知の基盤となる「人づくり」にもしっかり取り組みます。
 さて、今年は、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2013」が開催されます。また、翌年には、「持続発展教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」、「技能五輪全国大会・全国障害者技能競技大会」の開催も控えています。しっかりと準備を進め、地域の活力を生み出す原動力としてまいります。
 引き続き、厳しい財政状況が続きますが、徹底した行財政改革を進めながら、愛知の更なる発展に向けて全力で取り組んでまいりますので、県民の皆様の一層のご理解とご支援をお願い申し上げます。

平成25年 年頭所感
中部経済産業局長
紀村 英俊

 平成25年の新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。
 昨今の日本経済は、デフレ等の構造的課題に加え、円高、電力不足をはじめとしたいわゆる六重苦及び海外情勢等の外的要因が重なり厳しい環境に直面しております。
 こうした状況に対して、経済産業省では積極的に解決策を講じるとともに、地域の特徴に応じた政策を展開していきます。
 中部経済産業局では、当地域が将来にわたっても成長の基盤を支える拠点地域であることを目指し、オリジナルの成長戦略である「中部地域八ヶ岳構造創出戦略」の下、次世代自動車産業、航空機関連産業、新ヘルスケア産業、グリーン・アンド・クリーン・ビジネスに重点をおいたプロジェクトを展開し、取り組みを加速化させていきます。
 また、技術、人材、情報技術、知財等をものづくり力の基盤要素として位置づけながら、海外市場開拓、企業立地促進、中部地域のブランド化などを推進していきます。
 加えて、昨年実施された「“ちいさな企業”未来会議」の結果を踏まえ、中小・小規模企業が活用しやすい施策・運用の再構築に向け、農商工連携、地域資源を活用した商品づくり、金融機関との連携、経営支援体制の強化を図りながら新規参入及び地域全体の活性化に向け取り組んでまいります。
 その他にも、産業防災における地域連携BCPの普及促進、消費者取引の適正化及び製品安全の確保、資源エネルギーの安定供給に向けた取り組みにも引き続き注力してまいります。
 これらの政策展開にあたっては、中部地域全体としての将来の絵姿について、当地域の関係者が共通認識を持つことが肝要です。このため、中長期的な視野と広域的な観点を持ちながら、関係機関とより密な連携を図り、地域一体となって取り組んでいく所存です。
 最後になりましたが、皆様のますますの御発展を祈念するとともに、経済産業行政への御支援と御協力をお願いいたしまして、新年の御挨拶とさせていただきます。

年 頭 の 辞
愛知県中小企業団体中央会
会 長 鶴田 欣也

 新年あけましておめでとうございます。
 会員の皆様には、輝かしい新春をお迎えになられましたことと、心よりお慶び申し上げます。
 平素は、本会の事業推進につきまして、多大なご支援・ご協力をいただき深く感謝申し上げます。
 さて、我が国の中小企業は、地域経済の活力の源泉として、産業のあらゆる分野で重要な役割を果たす一方、雇用機会の確保等を通じて国民生活の向上・発展に大きく寄与してまいりました。
 しかしながら、長引くデフレ、歴史的な円高、欧州金融不安、竹島・尖閣諸島問題による周辺国との関係悪化を背景とした貿易不振、原発停止によるエネルギー問題、原材料価格の高騰、TPP(環太平洋連携協定)問題、さらには本格的な少子高齢社会の到来による労働力人口の減少など、中小企業経営を取り巻く環境は、依然として厳しい状況にあります。
 こうした中、地域経済の基盤を支える中小企業が、今後とも力強く発展し、活力を取り戻していくためには、持ち前の機動性、創造性を発揮しながら、相互扶助の精神の下、組合の連携の力を存分に発揮し、課題解決を図っていくことが不可欠と考えます。
 本会といたしましては、厳しい経営環境の中、果敢にチャレンジする意欲ある中小企業と組合の皆様の一助となれるよう、積極的な事業推進を図ってまいる所存でございます。
 特に本年は、優秀な若手人材を求めておられる中小企業の皆様への支援として、昨年より取り組んでおります「地域中小企業の人材確保・定着支援事業」の更なる推進など、中小企業の経営力向上への支援を強力に推進してまいりたいと存じます。
 会員の皆様におかれましては、新年の決意を新たに、団結を更に強固にされ、中小企業の振興のために邁進されますことをご期待申し上げますとともに、ご繁栄とご健勝を心よりご祈念申し上げまして年頭のご挨拶と致します。

年 頭 所 感
県民力でめざす
『幸福実感日本一』の三重
三重県知事 鈴木 英敬

 新年あけましておめでとうございます。皆様には健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 今、私たちの社会には、大きな枠組みの変化が起こっています。大規模な自然災害の頻発、人口減少社会と超高齢社会の本格的な到来や経済のグローバル化による影響など、時代の分水嶺とも言うべき転換期を迎えています。
 この分水嶺の先にある社会を、行政だけでなく、県民の皆様と一緒になって創りあげていくべきと考えており、三重県においては、それを「県民力による『協創』の三重づくり」と名付け、「みえ県民力ビジョン」を策定いたしました。今後、県民の皆様と力を合わせ、「県民力でめざす『幸福実感日本一』の三重」を作り、新しい豊かさのモデルを提示していきたいと考えています。
 一方、資源・環境制約や経済のグローバル化など、我が国はもとより、様々な課題が本県産業を取り巻いています。この課題を克服し、強じんで多様な産業構造を構築するための方向性について、昨年七月に「みえ産業振興戦略」として取りまとめました。
 この戦略では、新産業・新市場の創出を具体的にイメージしつつ、“6つの戦略”に取り組んでいくこととしています。
 例えば、国内外で戦える中小企業の育成やマザー工場など付加価値創出型施設に焦点を当てた企業誘致の強化に取り組みます。
 さらに、昨年10月には「スマートライフ推進協議会」を発足させ、環境・エネルギー関連分野と安全・安心のまちづくりや地域活性化など地域の諸課題とを結びつけ、「幸福実感の向上に資するライフスタイル」への転換をめざしつつ、全国規模で事業者のビジネスチャンスの創出を図るなど、三重県の産業集積の強みを活かしながら、今後成長が見込まれる分野での産業振興にも取り組んでいきます。
 また、本年10月に神宮式年遷宮、平成26年に熊野古道世界遺産登録10周年と、全国から注目される好機を迎えることから、本年4月から3年間、「三重県観光キャンペーン〜実はそれ、ぜんぶ三重なんです!〜」を実施し、神宮式年遷宮後も多くの観光客が継続的に三重県を訪れていただける魅力あふれた観光地をめざします。
 加えて、本年夏、東京日本橋に「首都圏営業拠点」を整備し、「食」や「観光」、「歴史」、「文化」などの三重の様々な魅力を首都圏へ情報発信するとともに、県内への観光誘客や県産品の販路拡大につなげていきたいと考えています。
 引き続き、県民の皆様や関係機関と連携して、これらの施策を効果的に進め、「強じんで多様な産業構造」への転換を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解とご協力をお願いします。

自立した立場から
日本を牽引するナゴヤへ
名古屋市長 河村 たかし

 あけましておめでとうございます。市民の皆様には、健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 昨年の衆議院選は、長く我が国に蔓延する閉塞感を打破するため、停滞・迷走する国政に対し、地方から国を変えようと声があがった選挙となりました。地方分権・地域主権という言葉が使われて久しくなりますが、交付税や補助金など、国からの財政的支援を受けないことには地方自治体の運営が成り立たない中央集権的な構造を改め、自立した地域がその特色を活かして全体を牽引する国のかたちが求められております。このような地方の声を国政へ確実に反映していくためにも地方自治体の首長と国会議員の兼職を可能にする仕組みが必要であると考えており、指定都市市長会において、この制度の検討を国に求めていくこととしております。
 また、20027年に予定されているリニア中央新幹線開業は、この地域の活性化に向けた絶好の機会であり、ストロー現象などの懸念を払拭し、世界に冠たるナゴヤ大都市圏として大きく飛躍するための非常に重要なターニングポイントと考えています。そのためにも、都市の魅力により一層磨きをかけていかなければなりません。
 名古屋市には、今年創祀1900年を迎える熱田神宮や、これと名古屋城をつなぐ堀川など、数多くの歴史的・文化的資産があります。また世界の金シャチ横丁(仮称)、金城ふ頭開発の推進や名古屋城本丸御殿の復元など新たな魅力づくりに取り組んでおり、古来の魅力再発見を併せて、活気とエンターテイメント性にあふれたまちづくりを進めます。今年2月には、「SLの聖地ナゴヤ」を目指す取り組みとして、あおなみ線における蒸気機関車の実験走行で、27年ぶりにSLが名古屋を走ります。また5月には近世城郭御殿の最高傑作といわれた名古屋城本丸御殿の玄関・表書院の公開を予定しております。
 一方、個人・法人市民税では日本初の恒久減税である市民税五%減税や、子ども医療費助成、ワンコインがん検診、任意予防接種の費用助成など「日本一の医療都市ナゴヤ」としての取り組みを進めており、市民の皆様が住んでいることを自慢できるようなまちを目指してまいります。
 名古屋が我が国を牽引するエンジンとして今後とも発展していくことができるよう、全力で取り組んでまいりたいと考えております。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年 頭 所 感
年頭のごあいさつ
岐阜市長 細江 茂光
 謹んで新年のご祝辞を申し上げます。

 昨年8月には、一年を通して鵜飼の魅力を発信する施設となる、岐阜市長良川鵜飼伝承館(愛称=長良川うかいミュージアム)が開館致しました。またJR岐阜駅前に岐阜スカイウイング37が完成し、岐阜シティタワー43と並びツインタワーを形成するなど、新たな岐阜市の象徴となっております。
 秋には、天皇皇后両陛下をお迎えして「ぎふ清流国体・ぎふ清流大会」が開催され、市民の皆様の温かいおもてなしのもと無事、成功裏に終えることができました。
 本市はこれまでに「人間主義都市」を目指して、最良の資産である「人」に投資し、教育によって磨きをかけることを最重要施策の一つとして位置付けてきました。
 平成25年度においても、これまでの取り組みが豊かな実りを生み出すこと、また、あるべき人間主義都市の、物質的な豊饒(ほうじょう)にとどまらない、そこに暮らす市民の心の豊饒の実現を目指して「“豊饒"人間主義都市」を重点政策の基本方針に掲げました。「教育」、「健康」、「エネルギー」を政策の三本柱に据え、人が織りなす強固な絆に支えられた人間主義都市の実現に向けた施策に取り組んでまいります。
 「教育」においては、(仮称)総合教育支援センターの整備を進めるとともに、教育立市の推進に重要な役割を担う、みんなの森ぎふメディアコスモスの建設工事に着手してまいります。「健康」においては、誰もが健康(幸)になるまちを目指して引き続きスマートウエルネスぎふを推進し、「エネルギー」においては、メガソーラーの設置や豊富な地下水の利活用を図るなど再生可能エネルギーの普及・拡大にも取り組んでまいります。
 財政運営におきましても行財政改革を継続し、健全財政の維持に一層の努力をしてまいりますので、本年も皆様方のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。
 新年あけましておめでとうございます。

新年のごあいさつ
三重県中小企業団体中央会
会 長 佐久間 裕之

 平成25年の新春を迎えるにあたり、謹んでごあいさつを申しあげます。
 さて、わが国経済は、デフレ終焉の見通しが立たず足踏み基調が続く中、欧州や中国を中心とした海外経済の減速長期化による輸出の不振、製造業の海外移転による産業空洞化の加速など多くの問題が山積し、不安定な政局も大いに影響して、中小企業の景況は依然として先行き不透明な厳しい状況が続いています。
 私ども中小企業は、我々こそわが国経済の活力の源であるとの想いを胸に、世界的な視座に立ちつつ、新たな分野の開拓に挑戦し続ける決断と勇気、実行力を持ち、地域経済の担い手として、多様な経営資源を相互に補完し連携による付加価値を創造するとともに、地域に密着した事業を通じて諸課題の解決に向け積極果敢に挑戦することが重要であると考えています。
 こうした中、三重県におかれましては、昨年「みえ産業振興戦略」を策定され、強靭で多様な産業構造の構築を目指し現場に立脚した産業政策を実行していただいており、中央会も、微力ながら県の施策や動きに呼応しつつ多岐にわたる事業を展開して、新しい三重の産業づくりに協力してまいる所存です。
 当会では、本年も、中小企業組合への支援に軸足を置ききめ細やかな支援を行うことはもとより、会員組合並びに中小企業の皆様の多様なニーズに応えられるよう、新たな連携組織づくりや中小企業の経営革新及び経営基盤の強化に向けた支援に精力的に取り組み、会員の皆様が持てる力を思う存分発揮できるよう全力を傾注する所存ですので、変わらぬご支援をお願いいたします。
 本年も厳しい情勢が続くことが予想されますが、名古屋機工新聞読者の中小企業の皆様方におかれましては、新しい年を迎え、より豊かな経済発展と、「巳」の如く粘り強く逆境に立ち向かい奮闘されますことをご期待申しあげますとともに、本年が皆様にとって実り多き年となりますよう、心より祈念申しあげまして、新年のあいさつといたします。

中小企業の経営支援の
充実に一層努めたい
岐阜商工会議所 会頭 堀江 博海

 皆様には、平成25年の新春を健やかにお迎えのことと心よりお祝い申し上げます。
 昨年のわが国経済は、東日本大震災の復興に関連する公共投資やエコカー補助金等の政策効果を要因に内需がけん引役となり、総じて堅調に推移しました。しかしながら、世界経済の減速や日中関係悪化による輸出の減少、各種政策効果の剥落による個人消費の落ち込みにより、年央以降は景気に弱さが見られ始めました。
 本年につきましては、米国をはじめ海外経済の回復に伴う輸出の持ち直し、消費税引き上げ前の駆け込み需要が見込まれることから、景気は緩やかな回復基調をたどるものと思われます。
 こうした中、わが国の産業基盤を支え、地域社会の形成に大きな役割を果たす中小企業を取り巻く環境は、長引くデフレと円高による構造変化により依然として厳しいものがあると認識しております。
 これまでも経営支援機関として、地域金融機関や各専門家とのネットワークを活用するなかで経営課題解決のための支援を行ってきましたが、今年は中小企業金融円滑化法の最終期限を迎えることから、これまで以上に地域中小企業の経営支援の充実に努めてまいります。
 また、当地の経済振興に向け、東海地方経済の中心である名古屋地域の活力取り込みが不可欠であり、昨年は名古屋商工会議所との友好宣言調印を契機に、メッセナゴヤへの出展や合同ビジネス交流会開催など連携強化を図ってまいりました。今年もアライアンス・パートナー発掘市など各種共同事業を積極的に展開していくなかで、会員事業所の販路拡大や観光振興に寄与していきたいと考えております。
 他方、少子高齢化の進展による国内需要の縮小が憂慮されるなか、成長著しい東南アジア地域への進出や当該地域からの観光客誘致の重要性はますます高まっております。世界の経済成長のセンターであるASEAN諸国の情報提供を目的としたセミナーや投資環境視察ツアー開催など海外戦略につながる事業活動を積極的に展開していきたいと考えております。
 皆様方のご健勝とご繁栄を祈念いたしますとともに、引き続きご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

年 頭 所 感
地域力を結集し、変化する
新時代に立ち向かおう
名古屋商工会議所 会頭 高橋 治朗

 明けましておめでとうございます。会員の皆様には、お健やかに平成25年の新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 昨年は、世界の主要国で大統領選挙や指導者の交代が行われ、我が国においても年末の衆院選で3年ぶりに政権が交代するなど、国内外の政治体制に大きな変動が見られた一年でございました。
 新年を迎え、経営者の皆様方におかれましては、新たな政治体制のもと、気持ちも新たに我が国の経済が力強く回復し、発展することを期待しておられることと存じます。私共、商工会議所といたしましても、関係機関との連携を図りながら、引き続き、その使命であります「地域活性化」と「中小企業振興」に誠心誠意、取り組んで参る所存でございます。
 【次世代産業の育成と振興】
 さて、昨年の我が国は、東日本大震災からの復興元年として、福島の再生や被災地域の速やかな復旧・復興が強く求められた一年でございました。復興事業を契機とする息の長い景気回復が期待されておりましたが、長引く円高や欧州債務危機、隣国との政治的摩擦などの影響により、年の後半から我が国の景気は後退色が色濃くなりました。
 このような中で、当地の「モノづくり」も新たな局面を迎えております。本所では、地域の産業活力を増大させるため、次世代産業の育成・振興など将来を見据えた様々な取り組みを行っておりますが、その一つが航空宇宙産業の振興でございます。昨年十月にアジア最大規模の見本市として当地で開催された「2012国際航空宇宙展」は、来場者が16万人を数えるなど、大成功を納めました。本所がお手伝いした商談会でも3,500件もの活発な商談が行われ、今後もボーイング787の増産やMRJの開発・生産など、航空宇宙産業への期待は益々高まるものと存じます。
 他にも、次世代産業の新たな担い手として注目される医療機器産業の振興に注力しております。現在、国内で使用されている医療機器は、その多くを欧米からの輸入に頼る入超産業であり、高齢化社会を向えた我が国にとりましては、大きな課題の一つとなっております。そこで、昨年6月には「メディカル・デバイス産業振興協議会」を設立し、名古屋大学をはじめ、地域の医療現場と一体となった医療機器産業の振興にも取り組み始めました。
 これらの次世代産業が自動車産業とともに地域経済の牽引役として当地域を活気づけ、日本経済を力強くリードしていくことを切に願っております。
 【ヒトやモノが活発に行き交う名古屋】
 本年は、名古屋商工会議所の「中期計画2012―2014」の中間年にあたります。本計画では、「モノづくり」という当地最大の強みを核としながら、ヒトやモノが活発に行き交う「アジアにおけるモノづくりのハブ都市」を目指しております。
 昨年5月には、客船「レジェンド・オブ・ザ・シーズ」が名古屋港に入港し、名古屋発のクルーズ観光が実現しました。海外からの観光客誘致は、内需拡大の観点からも効果的でございます。特にクルーズ船は、乗船客の多さなどから経済効果の大きさが注目されており、今後も積極的な誘致活動を続けて参りたいと存じます。
 また、従来からの産業観光に加え、地域の歴史・文化や自然景観、暮らしに直結した体験行動型の街道観光の振興にも努めて参ります。
 2027年には、リニア中央新幹線の東京―名古屋間の先行開業が計画されておりますが、中・長期的な視点から、玄関口である名古屋駅をはじめ、都心部の街づくりにも取り組む必要がございます。
 さらに、三連動地震の発生が危惧される当地では、災害に強い街づくりを進めることが重要であり、中小企業のBCP策定も喫緊の課題となっています。
 本所では、「世界交流都市・名古屋」の実現に向け、関係者との連携を図りながら、安全でヒトやモノが活発に行き交う街づくりに取り組んで参ります。
 【変化に立ち向かう中小企業を全力で支援】
 さて、本年も内外の情勢は、目まぐるしく変化するものと思われますが、変化する新時代に立ち向かうためには、地域力の結集が重要でございます。本所では、引き続き中小企業の皆様方が団結を強め、その底力を最大限に発揮できるよう、国・県・市への建議・要望や各種事業の実施などを通じて、お手伝いさせていただきたいと考えております。
 当面の課題といたしましては、3月に「中小企業金融円滑化法」が終了することから、地域の金融機関をはじめ関係機関との連携を一層強化しながら、中小企業の皆様方を全力でサポートして参りたいと存じます。また、従来からご好評をいただいております「アライアンス・パートナー発掘市」や「メッセナゴヤ」などを通じて、中小企業の皆様方のイノベーションや新たな企業連携を支援して参りたいと存じます。
 本年も引き続き、本所の活動にご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、新年のご挨拶といたします。

コンプライアンスを
最優先した経済活動を
超硬工具協会 理事長 田中 啓一

 謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 年頭所感にあたり、昨年の今頃はどのようなことを予想していたのかを顧みますと、東日本大震災からの復興と日本企業が多くの生産拠点を置くタイでの大洪水の終息などにより、緩やかながらも景気は回復するものと予想しておりました。しかしながら、大震災からの復興は各方面の努力にもかかわらず思うように進まず、期待していた復興需要も予想を下回る効果しか及ぼせないでいる状況です。また、日本を取り巻く東アジアでの外交問題は製造業だけに止まらず、小売業も含め日本の産業全体に大きな経済的損失を引き起こし、今後の見通しが難しい状況になっています。昨年の経済環境から本年を考えてみますと、外交問題も沈静化したとはいえ火種が消えたわけではなく、新興国が昨年以上の率で成長する要因も今のところ見当たりません。また、国内のエネルギー問題も産業に大きな不安を残す要因となっております。
 このようなことを列挙してまいりますと本年も日本経済に明るい材料がないように感じますが、第2期を迎えるオバマ大統領のもとで、アメリカ経済は、今後急速ではないにしても回復の基調に入り世界経済に良い影響を及ぼすものと思われます。また、東南アジアもまだまだ伸長の可能性を持っている訳で、具体的にはミャンマー、ベトナムを含む新興国への進出は一層進む状況にあり、今後の経済発展とともに成長していく余地は十分にあると考えています。
 当協会においては、2012年度上期の出荷額は1,436億円と昨年同期に比べ98.8%と残念ながらマイナスとなりました。また、通期の予想は当初の3,040億円から2,870億円と下方修正せざるを得ない状況にあります。しかしながら、昨年行われましたJIMTOF(第26回日本国際工作機械見本市)は前回以上の来客数となり、日本の技術力の高さを示す格好のチャンスとなり、今後の需要に大きな期待を抱かせる結果となったと確信しております。また、本年はアジアで初の世界切削工具会議(WCTC)を5月に京都で行うことを予定しております。ヨーロッパ、アメリカをはじめ、世界各国の切削工具メーカーによる情報交換の場として、情報の収集と発信を行うことで、業界全体として新たな発展が望めるものと期待しております。
 時代の変化するスピードは年々早く、しかも大きく広がっております。グローバルという言葉を使う必要が無いほどに経済の世界では、ひとつの大きな地域になったと捉えることが出来ると思います。経済の継続的成長を支えるのは製造業であることは、豊かさの基準が変わったとしても変わることはありません。新たな価値に敏感に反応できる日本産業界であり、協会であり続けるためには、昨年もお願いしましたが【コンプライアンス】を最優先した経済活動を行わなければなりません。各企業の皆様には改めて、このことをお願いしたいと存じます。
 今後も超硬工具協会の一員として、業界の発展のため尽力する所存でございますので、皆様方にはなにとぞご支援のほど宜しくお願い申し上げます。最後になりましたが、皆様方のご多幸とご発展を心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

年 頭 所 感
新春雑感
日本工具工業会
理事長 増田 照彦

 昨日の空とちっとも変らないのに初御空を見上げると、新鮮で特別な空のように感じます。これから始まる様々な物語を予感して、それがどんな展開や結末であってもすべてが自分の心根を清らかにしてくれたり、人生の学びのテキストであると考えると、清々しい新春に思えて、心がわくわく致します。この暦の一巡りは自然に身を委ね、煤払いをしながら、新たな希望を託す人間の知恵だなぁとしみじみ感じる歳になりました。
 鏡餅を「切る」という言葉を忌み、「開く」と表現して「鏡開き」とするぐらい、新年には言葉や物語の内容に気を配る日本人ですが、昨秋のこんな話をさせて下さい。
 それは、お天気にも恵まれ入場者数も前回比13%アップの15.5万人にお出掛け頂きました「匠の技と先端技術の融合」をテーマにした第26回日本国際工作機械見本市(JIMTOF)の直前でありました。
 突然、腰に痛みを感じ、即まったく動けなくなりました。5日間、布団の上の生活を余儀なくされました。その5日間には世界から責任者を集めた大きな会議、大切なお客様の周年式典などが詰まっていました。
 リーマン、震災、洪水と翻弄されたここ数年。今度は自身にやってきたというわけです。
 それぞれに起こった現象を恨むのではなく、それぞれに意味を見出して納得してきたのですが、自分に降りかかった時にはなかなか意味を見出せませんでした。気持ちが焦りました。しかし、痛みには抵抗することができません。そのうち痛みで動けないなら、ゆっくり休ませてもらおう、腹を括り部下に任せることにしました。それにしても、このことによって何を学ばせようとしているのだろうか。
 JIMTOF開幕までには杖をつけば、なんとか立ち、歩くことができるようにはなりました。杖をつく姿は、現在の置かれた環境、課題、業績を象徴しているようで、情けない思いで連日ブースに立ちました。ところが、杖をついて立ったことで、元気なときには見えなかったことが見えてきたのです。私に教えようとしていることがおぼろげながら分かり始めました。いろんな励ましやアドバイスを頂くなかで、お客様と心のキャッチボールがむしろ出来たのです。
 自分が、という「我」をなくすこと。多くの周りの方々に助けて頂くこと。結果、大いに皆が育つこと。そのことに感謝の意を尽くすこと。
 腰が痛いなら、「あ、腰が痛い」とだけ口にすること。その原因はあの日のアレ、この日のソレに違いないなどと余計なことを考えても意味がない。どうしようもないことは断ち切ること。余計なことばかり考えたり、見ようとしたりするとホントの部分が見えなくなること。
 無理やり治そうとしないこと。疲労が蓄積した期間だけ、回復に掛る期間は必要だと覚悟すること。そして大切なのは、痛みにとらわれないこと。痛みはあっても心までは病まないこと。私の尊敬する方がよく書にかかれます。「人は心で生きるもの。舞いたる衣に光受けつつ」
 がむしゃらに自分が動くのではなく、腰痛で実際動けなくさせられた結果、周りが動くことになった。そういうことを教えてくれているということで、ある種の明らかに極めるという意味での「諦め」に包まれたら、とたんに呼吸が楽になった。
 年があらたまっても、現在の私たちを取り巻く事業環境は六重苦とか八重苦とか表現され続けています。考えてみますと、今までも苦労が重なっていない時期などなかったのですし、世の中は変化するに決まっていますから、ことさら言うまでもないのでしょう。
 与えられた条件下で、ピンチにこそ私たちはあれこれ知恵を絞りながら、この経過を見事に通り抜けたときの姿を生き生きと思い描きながらそれに向かって、ときを見失わず味方に付けて夢を持って皆で同じ心持で進んでゆく、ということが大切なことじゃないかと思い始めています。
 水温む兆しを見逃さず、足元の山菜の芽を踏みつぶすことなく、遠景の山が笑うときには共ににんまり出来るように、できれば見上げる桜をその地「点」だけでなく、桜前線とともに自らも移動して多くの感動を「面」にして、日本工具工業会の会員各社の自信作である、かけがえのない新製品に「陽」をお付けして、お客様に届けて参りたいものだとあらためて初春に願っています。

日本の製造業の強みを
さらに磨きたい
(一社)日本工作機器工業会
会 長 寺町 彰博

 あけましておめでとうございます。
 年頭に際し、所見を述べさせていただきます。
 昨年は、欧州政府の債務問題が続<中、年の半ばから世界経済は停滞しました。さらに、先進国経済が低迷する中で、消費マインドが高い新興国においても大きな影響を受け、世界経済の減途惑はより一層強まりました。
 このように新興国が世界経済を牽引するためには先進国経済の安定が前提条件であるという構図が明らかとなりましたが、欧州債務問題は未だに解決を見ないままに先進国経済の安定の前に立ちはだかり、世界経済の不安要素となっています。この解決に立ちはだかる大きな障害は、私たち先進国の慢心、すなわち今までと同じことさえしていれば現状の生活が維持される権利を持っているという錯覚ではないでしょうか。多<の人口を抱える新興国がマーケットに参加する事により、新たな世界経済の枠組みでの競争を余儀なくされているにも関わらず、権利ばかりを主張する風潮は現状認識を遠ざけ、慢心を増幅し、大きな危機をもたらしているように感じます。さらにその問題は新興国経済へと波及し、世界経済に大きな影を落としているのです。
 このような中、私たちはこの状況を素直に受け止め、ひたむきに努力することが必要です。そのためにも本来日本の製造業が持っている強みであった「ハイクオリティ」、「ホスピタリティ」、「リーズナブル・プライス」を今一度呼び起こし、これらの強みをさらに磨いていくことが必要だと思います。「ハイクオリティ」とは市場にあわせて機能は選別しつつも、最高品質の製品を提供し続けることです。「ホスピタリティ」とは、相手の期待するものを察して行動するおもてなしの心です。そして、ハイクオリティとホスピタリティによって付加価値が向上した製品を、飽くなき生産性の追求により実現したのが、顧客にとっての「リーズナブル・プライス」です。部品製造業においても本格的なアジアメーカーとの競合時代に突入していますが、これら三つの強みをバランスよ<実現し、革新的且つ創造的な製品を世に送り出すことができるならば、必ずや日本の部品製造業は世界の製造業の発展を牽引していくことができると信じて疑っておりません。従いまして、当工業会といたしましても、会員の皆様とともに強い信念を共有し、日本の製造業の発展に寄与できますよう、積極的な活動を展開してまいる所存です。
 最後になりましたが、会員企業様の益々のご発展と皆様のご健勝とご多幸を心より祈念し、年頭の挨拶とさせていただきます。

内需の力強い回復を願う
日本工作機械輸入協会
会 長 千葉 雄三

 平成25年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 旧年中は、当協会の事業活動にご支援・ご協力を賜りまして誠に有難うございました。
 昨年の工作機械業界を取り巻く環境は、超円高の定着、欧州の財政危機、中国の景気減速などの要因から不透明感を増しておりましたが、更に、中国および韓国との領土問題から発生した自動車を中心とする日本製品の不買運動が激化し、年度後半に於ける日本メーカーの中国での自動車販売は激減いたしました。そのような種々の向かい風の中、日本工作機械工業会の発表によれば、日本の工作機械メーカーの受注額は、年初予想の年間受注額1兆2,000億円を達成できると予測されております。外需、内需の割合は概ね七対三となっていて、新興諸国に於ける急激な経済成長、日本企業の海外生産加速による外需増大が顕著であります。
 当協会会員各社の状況はといいますと、内需不振の影響で、超円高による輸入工作機械価格の低下は販売の追い風とはならず、輸入統計数値には回復の兆しが現れているとは言えません。昨年1年間の切削型工作機械の輸入額は、520億円程度になったと思われ、大震災の年でありました前年に比べ約2割弱の増加に留まっております。過去最高であった平成18年の輸入額770億円からは三割強の減少ということになります。一方で、コンポーネント機器・工具・ホルダー等の周辺機器は、いずれも過去のピーク値の90%程度まで回復してきております。
 年頭にあたり、当協会としましては本年の内需の力強い回復を願わずにはいられません。昨年末からの超円高の是正傾向、新興諸国に於ける政情不安や賃金の高騰、等が国内での物造りへの回帰を促すことになれば、という思いがあります。
 昨年9月には、米国・シカゴで開催された「IMTS2012」へ例年のように輸入促進ミッションを派遣致しましたが、大変に活気が感じられ、米国に於いては物造りの国内への回帰が既に始まっているように感じられました。また、昨年11月の「JIMTOF2012」には当協会会員35社が455小間に出展いたしましたが、予想を超える来場者数があり商談も活発だったことから、国内の潜在需要が活性化されつつあるのではないか、との思いも致しました。
 今年は、9月16日から21日まで、ドイツ、ハノーバーにて「EMOハノーバー2013」が開催されます。当協会では今年も恒例の輸入促進ミッションを派遣いたします。新しい工作機械の需要分野とされるエネルギー・医療・環境対応・航空宇宙関連産業における加工方式に対応した、優秀な工作機械が多数展示されております。多数の皆様のご参加をお待ちしております。
 厳しさの続く市場環境において、私共は優秀な輸入工作機械と周辺機器を発掘してその導入を図ると同時に、海外メーカーと一体になったサービス体制を構築することによって工作機械の輸入拡大を図り、バランスのとれた業界の発展と日本のものづくりに貢献できるように努力して参ります。
 最後に皆様にとって、今年が最良の年となりますように祈念いたしまして新年のご挨拶とさせていただきます。

年 頭 所 感
「ねじ製造技能検定制度」の
国家検定としての創設に邁進
(社)日本ねじ工業協会 会長 竹中 弘忠

 平成25年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
 昨年の世界経済に関するIMFの発表によると、財政再建が需要を減らしているほか、欧州を中心に金融システムの不安定などの要因により世界経済は回復を続けているが、回復力が弱まっているとして世界全体の実質経済成長率を3.3%と当初の予想より下方修正しています。
 また、IMFは2013年の世界経済見通しについて、欧州の債務危機への対応や米国の急激な財政支出削減の回避など、適切な政策対応が実施されるとの前提で、実質経済成長率を世界で3.6%、米国2.1%、ユーロ圏0.2%、日本1.2%、中国8.2%と予測しております。
 米国の大統領選挙はオバマ大統領が再選を果たしました。早急に景気回復や雇用創出への効果的な政策が求められています。また、サブプライムローン問題による金融危機への対応として、金融緩和、財政支出の拡大策を進め、その結果多額の財政支出をもたらし、巨額の財政赤字が生じました。財政赤字縮小のために歳出削減等財政緊縮策を進めれば、欧州の債務危機による財政緊縮策と相俟って世界的に信用不安が生じ米国経済は後退し、世界経済に大きな影響を及ぼすと危惧されております。
 一方わが国経済は、相変わらずデフレ経済から脱却できずもがいております。また、沖縄県・尖閣諸島の国有化の影響で、中国国内の対日感情の悪化、自動車等日本製品の不買運動の影響で最大の輸出先である中国向けが大幅に減少するなど、貿易赤字が定着したと言われております。
 電子・電気メーカーも、韓国などの新興国との価格競争に敗れ莫大な赤字を計上し、その対策に追われているのが実状であります。大学・高校の新卒者の就職難、リストラによる失業者の増大、原発・電力・エネルギー問題、円高等わが国経済は厳しい状況が続いております。
 ねじ産業に携わるものとして、一刻も早い景気回復を切に望む次第でございます。
 昨年の総選挙で政権与党に復帰した自民党を中心とした新政府においては、景気対策を最優先課題として取り組み、デフレ脱却、原発・エネルギー問題の解決等一刻も早く経済の回復を図っていただきたいと思う次第です。
 さて、社団法人日本ねじ工業協会は昨年主に資格制度、国際交流等の事業を実施してまいりました。
 資格制度については、3年前より取組んでいる「ねじ製造技能資格検定制度」創設に係わる事業で、昨年は、取りあえず会員のみを対象に「ねじ製造技能検定(2級)試験」を東京、愛知及び大阪で実施しました。33名が受験され、うち12人が見事合格を手にされました。第2回目は、今年の2月22日に実施します。多くの方に受験していただきたいと思っております。
 現在は、運営体制が整っていないため、会員のみを受験対象としておりますが、今後は一級対象の試験導入や会員以外のねじ製造に携わっている皆様にも拡大し、わが国ねじ業界が一丸となって「ねじ製造技能検定制度」の国家検定としての創設実現に邁進してまいりますので、会員各位はじめねじ製造関連企業、関連機関の皆様のご支援・ご協力を衷心よりお願い申し上げる次第です。
 国際交流に関しては、毎年持ち回りで開催しております五地域(中国、韓国、台湾、香港、日本)のねじ製造団体との交流・情報交換会を昨年は日本が当番で、六月に東京のビッグサイトで開催された機械要素技術展視察、講演会開催等々を海外の団体より140名の皆様をお招きして、有意義かつ実のある交流・情報交換会を会員各位のご支援・ご協力のお陰で開催することができました。この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
 また、技術委員会の事業として、急速に拡大している韓国の高炉メーカーPOSCO社、現地の伸線メーカーの見学会等々の事業を実施いたしました。
 今年も二月にタイ国へ工場視察・研修視察団の派遣を計画するなど委員会・部会活動はもちろんのこと、ねじ技能検定試験に係る事業等々を積極的に実施・推進してまいる所存です。会員の皆様におかれましても各事業へ積極的にご参加下さいますようお願い申し上げます。
 当協会は、今年4月1日より社団法人から一般社団法人日本ねじ工業協会へ衣替えして新たに出発いたします。
 これを機会になお一層会員の皆様をはじめ、ねじ産業に携わる皆様のお役に立てるような事業を推進してまいりたいと思っております。会員各位のご支援を心からお願い申し上げます。
 末筆ではございますが、会員の皆様方並びに関係各位のご健勝とご発展を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

2013年「年頭雑感」
日本ねじ商業協同組合連合会
会長 由良 豊一

 2013年の新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。
 昨年は一昨年春に起きた東北大震災の原発事故も含め、被害のもの凄さから、復興への足掛かりを模索構築のためにあらゆる力の結集がなされた年でありました。かといっていまだ一向に進まぬ問題も山積するなか、只、がれきの処理などは他国の人たちが目を見張るほどの処理が進み(と言われてる。)、それも国民それぞれが力を合せ励まし合いながら粛々と進められてる感がございます。此の稿が読者の目に触れたとき、衆議院の選挙がすみ、すでに政治体制には一つの形ができてるころでありましょう。書き綴ってる時点では12団体が割拠して政策論をぶちまけてるところです。有権者も大いに迷う選挙では有ります(有りました)。当選せんがための口実の列挙には、皆様にはうんざりしたことでしょう。彼らが力説する言葉にはもう飽き飽きしたからです。どこが政権をとっても体制は変わらないのでしょうか。
 只、我々庶民と言うか実業に携わる者にとっては、根本的な経済建て直しの論議がほしいからです。財政再建の消費税問題、原発の存廃からのエネルギー問題、領土問題を含んだ外交戦略問題、円高と言う国際経済問題の取り組み方など、長期的なヴィジョンも現在を根差しどう展開させるのか?その筋書きを抜きにした、スローガンが飛び交う選挙戦であり、しかるべき所での論議に他ならず、潰すだけが政権交代の作法ではないと思うのです。その様な政治不信が、絡まり合って景気の問題を醸し出していますね。経済実業人の民度の高さで、独力で自分たちの産業社会を改善しないと仕方ないんじゃないですか? ねじ社会ってどちらか言うと中小零細企業集団ですね。
 本来、ねじ産業に直接従事する者として、ねじを知りねじをもっともっと好きになって、ねじ産業社会の隆昌のために、もっと考えたいですね。私は、ねじがすごーく好きです。物作りが好きです。機械物が好きです。どんな所、場面にもねじが顔を出しています。大事なところに潜んでる時もありますね。だからねじが好きです。ねじは良くわき役だと言われてきました。本当は「ものつくり産業のスター」なんですね。時にはアクセサリーの分野まで、身を乗り出してますね。たくさんの人に良いねじを使ってほしい。使って喜んでほしい。こんな仕事が出きる、ねじ屋っていいなあ。みんな、社会に役立つねじ屋に成ろうよ。ねじを通して社会に貢献、そして、ご飯が食べられるんだから。社員の生活が維持発展できるんだから。ねじ屋っていいなあ。買って頂くお客さまに納得いく代価で、お勧めできるねじ屋で居たいなあ。送りだした「ねじッ子」を何時までも見届ける仕事がしたいなあ。お客様が本当に欲しがる商品を並べたいなあ。どんなものがほしいか探求したいなあ。お客様の隠れたニーズが知りたいなあ。お客様の知らないことも知ってるって、やっぱりプロの強みかなあ。頼りにされたいなあ。世界に負けないねじを作って売りたいなあ。きっと出きると思ってやると、できるんじゃない?ひょっとして不可能ってないんじゃない?やってみるかあ。60億人に使ってもらおう。何年後かに90億人になるって、ちきゅうもおもくなるのかなあ。みんなに使ってもらおう、今の1.5倍かあ、すごいなあ、世界のマーケットって。もっともっともっともっと、真剣に考えようよ。これからの日本のもの作りを。世界のもの作りもかな?ねじを使ってくれる国内マーケットをみんなで考えようよ。日本のねじが買ってもらえるような世界のマーケットも勉強しようよ。
 ねじ産業にかかわる人は、もっと「ねじのこと」を知ることですね。使われる機械物ももっと知るべきです。ねじの作り方ももっと知るべきです。ねじでご飯を食べてゆくために、世界から押し寄せてくる経済的圧迫に打ち勝つために、いかに強く成るかと言うことです。内ゲバ、同志撃ちでは世界に勝てませんね。日本の豊かさもの再延はそこから始まりますね。ただ、「中身」を知らないで売るだけではだめですね。流通って流す商品に精通するっていうことでもあるんですね。
 僕は今、三菱航空機さんに大変期待してるんですよ。2013年秋には、是非、実機を飛ばして世界から注文を集めてほしいなあ。たくさんの日本企業が、次第に潤ってくると思う、純国産に近づくだけ。僕の会社もその一つだもの。自動車が電気自動車の時代に入って、どの国でも家電製品のように自動車が作れたら、部品の数も減って、部品産業もねじも勢いがなくなるだろうし。
 ねじをもっともっと知ろう。作られ方、材料、使われ方、性質(強度、耐蝕、耐熱、軽さ)…、もう他にないかなあ。そうそう、コストだよね、大事なのは。そして品質、ときには納期だよね。この三要素が商品価値の原点だよね。
 これは資格制度の中でどのように学習するのかな?評価は?ねじの賞味期限はどう考えるのかな?本体の披露や、相手の腐食や疲労、コンクリートなんかの劣化。
 ねじが日本のもの作りを支援する姿は、自身の繁栄にもつながります。
 製販がともに協力し、単にねじって組み立てものに占める重量的金額的には少ないかもしれないけれど、造作ものの機能を12分に発揮してもらうためのかなめ的要素部品であることを知るとき、もっと産業の深みに入った活動が必要ではないでしょうか?規格問題(付属書)にしても産業がグローバルの流れから取り残されないためにも、先を見据えた判断が必要だと思っています。随所で、日本のガラパゴス化が話題に成りますが、少なくともねじ産業はそうなりたくありませんね?国内マーケットも世界マーケットも地続きである意識が必要ですね。
 政治がどうの、経済がどうのって、専門家がたくさん年頭に話、書くでしょう。僕は本業がねじ屋だから、そこまで書く必要はないと思う。越権行為だもん。みんなねじで強くなろう。
 只、ねじ関連企業様には、日頃のご指導ご鞭撻を心から感謝します。
 本年も皆様にとって飛躍の良い年であることを祈念申し上げ、皆様ともども「もの作りのかなめ」としてのねじ産業社会を、守り、生かし発展させてゆきたいと思いつつ、筆を置きます。

年 頭 所 感
次世代自動車等に関する
情報提供機能を高めたい
(一社)日本自動車機械器具工業会
理事長 山口 伸一郎

 平成25年の新年にあたり一言ご挨拶申し上げます.
 まずもって、東日本大震災の被災地域のすみやかな復興を祈念いたしております。
 我が国の景気は、鉱工業生産が輸出の減少やエコカー補助金による政策効果の一巡等を背景に、減少しており、企業収益も製造業を中心に頭打ち感が強まっているなど弱い動きとなっております。
 今後については、こうした動きは当面続くとみられておりますが、復興需要と対外経済環境の改善により再び景気回復へ向かうことを期待しております。
 自動車については、排出ガスのクリーン化が進み、低燃費かつ低排出ガス車を含む次世代自動車等の普及が進展すると同時に、安全・環境性能の向上に伴い電子制御化が著しく進んでおります。
 こうした優れた性能を維持するためには、適切な点検整備を行うことが重要となってきており、自動車整備技術の高度化に向け汎用スキャンツールの活用促進や整備要員の技能向上等がより求められてきていると認識しております。
 これに関連し、当工業会では、国の検討会での自動車用の汎用スキャンツールの標準仕様の取りまとめに大きな役割を果たすとともにその標準機の普及・促進に努めてきているところです。加えてJ―OBDUを活用した点検整備に係る情報の取扱指針の実施に伴い自動車メーカが行う「外部故障診断装置開発情報」の提供に関連し、委託を受けて事業者からの問い合わせ等について対応するなどの窓口機能も果たしてきているところです。
 他方、自動車保有車両数は8,000万台近くに達し、その平均使用年数も年々伸びて推移してきており、工業会メンバーの皆様もクルマの環境と安全を支えるサービスツールメーカーとして引き続き市場関係者から信頼が得られるよう多様化・高度化するユーザーニーズに対応し、安全の質のレベルアップに取組み新製品開発等に努力していくことが肝要であると考えております。
 次世代自動車等を含め新たな機能を有する自動車の出現に伴い、今後、自動車部品や整備技術も変化していくものと認識されますが、そうした新たな動向を関係団体等との交流等を通じて把握し、工業会として会員の皆様への情報提供機能の強化を図っていきたいと考えております。
 最後になりますが、関係各位のご健勝を祈念いたしますとともに、当工業会へのご指導並びにご支援をお願い申し上げ、年頭のご挨拶といたします。

チャンスを逃さず情報収集と
積極的な提案営業を
全日本木工機械商業組合 理事長 福本 豊彦

 新年明けましておめでとうございます。
 昨年を振り返りますと、政治面では3年余政権の座にあった民主党の所謂何も決められない政治への批判が昂まり、昨年末には衆議院の解散総選挙が行われました。衆議院と参議院でのネジレ現象があるとはいえ、政治の停滞は日本経済と日本国民の暮しにとって大変不幸な状態であります。民主主義とは時間とコストばかりがかかり非効率な政治形態であると思わざるを得ませんが、それに代る妙案もなく結局は国民の民度以上の政治は出来ないと変な悟りも開いております。そんな状況の中で民自公の三党合意による消費税増税法案が可決成立されました。そのことについて賛否両論はありますが、日本の借金依存体質が改善され健全化に向う事は、国際信用力の向上に繋がり社会保障費への後盾にもなりますので、一定の肯定評価をしたいと思います。又、原発問題では国論を二分するような論戦がありました。原発に頼らないエネルギー政策が確立される事が望ましいとは考えておりますが、代替エネルギー源の開発見込みや石化エネルギーのコスト問題、CO2削減問題等を、一時的な感情論ではなく冷静に分析・判断する必要性があると存じます。危険度は原発の比ではない大量殺戮兵器の核兵器について、マスコミはなぜこの時期に言及しないのか理解に苦しむところでございます。
 さて、当業界の動きを顧みますと、住宅着工件数は前々年の78万戸から前年は83万戸へと回復し、大手住宅メーカーの中には最高益を上げた会社もあり、プレカット業界や建材業界でも概ね増収増益基調で推移しました。そこには税制面や補助金行政による設備投資面での後押しも効果が顕われたと思います。更に消費税増税前のかけ込み需要を背景に、国土交通省の外郭団体の一つである建設経済研究所は、13年度の住宅着工件数を92万1,100戸、前年比5.2%増を試算予測しました。このような予測のもと、今年も住宅業界は着実な成長が続くものと考えられ、ユーザー業界の活況により設備投資需要は好調に推移するものと思われます。
 又、一昨年の東日本大震災の復興需要は遅々としてはいますが、今後10年位のロングスパンで考えるならば着実で息の長い需要拡大に向うに違いありません。
 産業構造上、住宅分野は裾野が広く波及効果の非常に大きい内需拡大の柱として、各種住宅政策が継続的に取り上げられるものと大いに期待をしております。このような状況のもと、私どもディーラーはこのチャンスを逃すことなく情報の収集と積極的な提案営業を心がけ、顧客からの信頼獲得と商圏の拡大に邁進されますよう大いに期待をいたします。
 一方、当組合の昨年の活動では、2月には数年振りとなるベトナムヘの海外視察を実施しました。参加者には大変好評で次回の企画依頼もあり、主催者としては大変な満足感がありました。更に11月には毎年恒例となっております人材育成研修会を飛騨高山にて開催し、30名の参加のもと2日間に渉り熱心に受講し、工場見学も行いました。この事業は研修会の意味合いと将来の当組合を荷負うであろう各社若手幹部のコミュニケーションを図る機会としても有意義な事業としての位置付けを行っております。
 組合員の皆様方には各種事業に参画して戴くことにより、情報収集をはじめ組合員相互の連帯感を高め、結果として当組合の活性化に繋がりますので、今後ともご支援賜りますよう衷心よりお願い申し上げ新年の挨拶といたします。

有益な工業会であり続けるために
日本精密機械工業会
会 長 長瀬 幸泰

 明けましておめでとう御座います。
 旧年中は日本精密機械工業会に対しまして、格別なるご厚情を賜りまして衷心より厚く御礼を申し上げます。
 日本精密機械工業会は昨年6月の総会に於きまして日本小型工作機械工業会より改称を致しました。併せて中期ビジョンの策定も致しました。一連の作業には約2年の歳月を費やしました。全会員の皆様にも厚く御礼申し上げます。目まぐるしく変化する市場環境に即応し続ける会員企業にとって有益な工業会であり続ける進化の試みの一つであります。
 先進国も、途上国もこの地球上で、同じ自然環境、経済環境、エネルギー環境のなかでそれぞれに同じ原因に起因する問題を抱えていることは明白です。表面的に起こる現象は全く違うように見えても根底にあるのは人の心の問題のように感じます。宗教、風俗、習慣の異なる世界各国に展開しておられる様々なモノづくり企業の皆様の逞しくも高邁で且つ過酷な日常的活動や御取り組みにはまさに敬意の念を禁じ得ません。こうした状況の中、日精工は、日本発世界標準のモノづくりとグローバルマーケットへの対応に寄与できるように活力ある「モノづくり人」の血の通った暖かい交流、懇親を通じて有機的な絆を深め、有益な情報の交換・共有と多岐に亘るコラボレーションの実現を第一に考えています。3年・5年中期ビジョンの実現に向けて、他の工業会様や大学、研究機関、行政の皆様とも積極的に交流を深めて幅広い連携をさせて頂きたいと念願致しております。本年も倍旧のご厚情を当工業会に賜りますようにお願いを申し上げます。

力強い発展の年に
日本精密測定機器工業会
会 長  吉田 均

 皆様、新年あけましておめでとうございます。謹んでお慶びを申し上げます。また、皆様には平素より精密測定機器工業会の活動に深い御理解と御支援、御指導を賜り、厚く御礼申し上げます。本年も何卒、宜しくお願い申し上げます。
 昨年を振り返りますと、尖閣諸島に代表される外交問題、原発停止に伴う電力問題、衆議院解散・総選挙と政治的に重大な局面が多い年でした。一方、景気の面では前半は震災復興の需要もあり比較的順調に推移しましたが、後半からは世界景気の減速を背景に弱含みな状態となっています。特に秋以降の終盤では景気後退の色が濃くなってきています。
 このように非常に不透明な経済状況の中で新年を迎えた訳ですが、新しい政府には一刻も早い景気対策をお願いしたいと思います。特に、長期に渡る異常な円高を始め、電力料金の値上げ、自由貿易協定への対応の遅れなど、いわゆる、六重苦と言われる諸問題が日本でのものづくりを締め出している現状を踏まえ、その対応策が急がれます。日本経済の原動力である、ものづくり産業が発展できるような環境づくりが急務です。
 ただ、マクロ的に見た場合、新興国の発展と共に産業のグローバル化は避けることのできない流れであり、今後も一層強まるものと考えております。その中で日本のものづくりをどう発展させるかがポイントです。やはり日本の強みである高品質に裏づけされた安心と安全を前面に打ち出し、そして日本の持つ高い技術力で差異化を行ったものづくりで、国際市場で競争するしかないと考えます。
 また、見る角度を変えると、その市場は近隣諸国に広がっているわけですから、これはチャンスと捕らえるべきです。拡大しているアジア圏に位置する日本が、その地の利を活かしてマーケットを取り込むことも検討すべきポイントです。
 これらのものづくりの差異化には計測・測定が必要不可欠です。計測・測定により高品質と高効率な生産を実現するとともに、部品、製品の差異化を定量的に示すことができるようになると考えています。
 今年も当工業会としては「国際競争力のあるものづくりに貢献する計測技術」として、単に高精度、高機能を追求するだけではなく、生産の効率化や品質向上などに役立つ、よりアプリケーションに即した測定技術を提供したいと考えています。
 最後になりましたが、皆様の益々のご発展とご健勝をお祈りすると共に、不透明な経済情勢を跳ね除け、力強い発展の年となることを祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

年 頭 所 感
平成25年 年頭所感
日本工作機械販売協会 会長 上田 良樹

 皆様 新年明けましておめでとうございます。健やかに新春を迎えられたことと存じます。
 旧年中は当協会に対し一方ならぬご厚情とご支援を賜りありがとうございました。あらためて御礼を申し上げますと共に、本年も引き続き宜しくお願い申し上げます。
 さて、円高、経済のグローバル化が一層進展する中で、欧州債務危機問題は依然出口が見えず、世界最大市場であった中国経済も急激に減速するなど、我々を取り巻く環境は目まぐるしく変化し先行き不透明な状況が続いています。斯様な状況下、昨年の日本工作機械受注額は、グローバルベースで拡大する需要をしっかりと取り込み、日工会殿が年初に設定された目標額の1兆2,000億円を達成された模様です。日本の工作機械に対する世界市場からの厚い信頼と高い技術先進性を再認識した次第であります。
 今、日本のものづくりは歴史的な転換点に立っていますが、その一翼を担う我々商社として今後どのように対処していくべきか、新年にあたり私の考えを述べさせていただきます。
 1.グローバル化のさらなる加速・拡大
 国内設備投資はリーマンショック以降、東日本大震災もあり減少を続けて参りましたが、その間先送りされてきた投資が実行されたこともあって、昨年は5年ぶりの増加に転じました。しかし、中身を見ると設備更新、老朽化対応、合理化、省力化等足場固めの投資が上昇する一方、能力増強のための投資は低下しており、日本経済の活性化につながるとは言い難い内容になっています。一方、海外設備投資は昨年も大幅に増加しており、自動車等を中心に生産の海外シフトが一層加速されています。真のグローバル化に向けた連結視点でのものづくりの段階に入ったと考えます。我々商社としても、ボーダレスなグローバル視点に立って客先動向、市場を注視し、機動的に対処してゆくことが益々必要となっています。
 2.日本のものづくりの復権
 日本市場は縮小していますが、それをはるかに上回るスピードで新興国市場は急拡大しています。すなわち、世界全体では市場は拡大しており、エネルギー、資源に対する需要が一層増大しているため、その不足、枯渇が問題となっています。結果、今後益々「省エネ・高効率」製品のニーズが拡大していくものと思われます。また、生産コストを下げるために労働賃金の低い新興国での生産が進めて来られましたが、昨今の中国、インドネシア等にみられるように賃金は急速に上昇し始めており、早晩グローバルベースで所得は平準化していくものと思われます。ものづくりにおける賃金メリットは低下し、労働集約型のものづくりから、品質安定・再現性も図れる「装置産業型のものづくり」に移行していくものと思われます。機械品質についても、新興国市場等向けに汎用機が開発される一方で、次世代を担う先端技術を具現化するための「ハイエンド機」のニーズも高まっていくものと思います。機械に対する要求品質の二極化が益々進んでいくものと思われます。
 このように日本が強みを発揮できる新たなニーズが出てきており、日本の工作機械は引き続き高い成長ポテンシャルを保持していけるものと考えます。我々商社としても、日工会殿をはじめメーカー各社様と連携を密にして、日本の強みをより強いものにするために尽力していくべきと考えます。
 3.バリューチェーンでの進化作業
 日本のものづくりは、お客様―商社―機械メーカー様が三位一体となり進めて参りました。最終目標を共有し、それぞれの持ち場で機能を分担し、全体最適を図りながら一体となってものづくりを具現化して来ました。これこそが日本の強みであると考えます。今でこそ自前主義を排し、パートナリング、アライアンスによる展開を図っていこうなどと言われていますが、日本のものづくり現場では古くからこの方式を実践して来ました。今後市場のニーズが益々多様化、複雑化し、それを迅速に実現していくことが要求される状況下、バリューチェーン一体でものづくりを進めてきた日本方式が優位であると考えます。ものづくりの前線がグローバルに拡大し続けている状況下、我々商社に期待される機能は川上、川下双方向に向かって拡大しております。日本のものづくりバリューチェーンの構成員として、お客様、機械メーカー様と共に、拡大するビジネスチャンスをしっかり取り込んでいくことが、日本のものづくりの進化、発展につながって行くものと考えます。
 ものづくりは日本という国の根幹を支える重要な産業であります。上述のように市場の潮目は大きく変わりつつあり、日本のものづくりがさらに飛躍するチャンスが目の前に広がっています。我々一人一人が世界の中での日本という視点をしっかりと持ち、海外の成長を取込んでいくことが日本の発展につながっていくものと考えます。
 我々商社としても、プロアクティブに機能を提供していくことが期待されています。日工会殿をはじめメーカー各社様との連携を密にし、広範なネットワーク、情報力を発揮しながら日本のものづくりの進化、発展に寄与して参りたいと思います。日工販と致しましても様々な打ち手を施して参る所存ですので、本年も引き続きご支援を賜りたく宜しくお願い申し上げます。
 最後となりますが、皆様の益々のご多幸とご健勝を祈念申し上げて私の年頭のご挨拶とさせていただきます。

腐食の発生由来を見極め、
防錆技術を発展させたい
(一社)日本防錆技術協会 会長 沖 猛雄

 新年明けましておめでとうございます。
 私ども日本防錆技術協会は、平成24年に一般社団法人に機構改革を行って初めて迎える新年となりますが、協会の将来の姿を描くことになる重要な年となることと考えます。
 本協会は、社会の重要な構造物構成材料の防錆技術、主に構造金属材料を対象に種々の方法を駆使して長寿命化を付与することにより、防錆技術の完成化を目指して努力を続けております。
 日本防錆技術協会の独特の事業として行われております防錆技術学校は、防錆技術に関する材料選定から防錆処理工程設計、さらには最終処理及び後処理管理に至る総合能力を育成・教育しております。これらの課程を修得し、防錆技術論文合格者には、“防錆管理士”の称号が授与されます。
 鉄鋼を主要構造材料とする構造建築物の長寿命化をはかり、材料資源の有効利用をはかることは益々重要になり、防錆工程を設計工程において組み込む物造りシステムを取り扱う時、防錆管理士の責任技術者としての役割は益々増大し、また期待もされております。
 さて、ここで少し考えてみたいと思います。技術の発展には、近年目覚ましいものがあります。この発展の仕方やあり方には色々あり、また考えられますがこれら方法論によって、その成果や速度や加速度はかなり違いが生ずることが時々観察されます。何か問題やテーマが与えられたとき、その解決方法や行動方針を見い出さなければなりません。この時、次の二つの方法が大まかに考えられます。一つにはこの問題を発生由来的に解決処理を行おうと考えられるときと、もう一つは臨機的に解決を行おうとするものであります。
 丁度、医療技術等の開発研究で見られるように、一つはヒトゲノムからの方法、たとえばiPS細胞開発方法と、もう一つは一般の臨床的方法、いわゆるクリニカルな処理方法であります。これからの私共の防錆技術は先者である腐食の発生由来を見極め、防錆技術を発展させて行きたいものと期待を膨らませております。
 最後に、機械金属業界のご発展と皆様のご健康とご発展をお祈り申し上げます。

技術革新で、得意分野の
世界オンリーワンに
(一社)日本鍛圧機械工業会
代表理事会長 高瀬 孔平

 新年あけましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。昨年は工業会の運営に格別のご協力とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。今年も鍛圧機械産業と会員の発展に寄与できるよう、会員各位の知恵を合わせた活発な工業会活動を通じて、成果を出していきたいと存じますので、引き続き積極的なご参加とご支援ご指導を賜りますようお願い申し上げます。
 さて昨年の日本の鍛圧機械産業は、可もなく不可もない平穏な1年間であったと言っていいと思います。鍛圧機械の受注は現在集計中ではありますが、2012年の受注は3,100億円程度と見込まれ前年比2%増の伸び率となったのではと推測しております。年初予想と数十億円差以内で、ほぼ年初の予測通りとなりました。2013年も調査統計委員会の予測によりますと受注額3,000億円、前年比3%減と若干弱含みの横ばいと予測しています。現在会員各社は海外向けをはじめとして、手持ちの受注残の納期遵守にむけ、全力を傾注しているところです。
 今後もこの受注レベルを維持し向上していくには、世界オンリーワンを目指すような高い技術力と技術革新力をもった企業への変革が求められます。会員企業の努力の様は、今年7月に開催されます、MF―Tokyo2013プレス・板金・フォーミング展でご覧いただけると思います。前回以上の参加をいただいており、海外からも多数の来場者が予想されております。
 また新技術を開発し、その新技術がどれだけ役に立つかを発信し続けることによってしか、世界で戦うことは出来ないと考えています。「MF技術大賞2012―2013」では、5グループを表彰させていただきました。これら製品はMF―Tokyo2013に展示されます。さらにISO国際規格やJIS規格の改正などにも取り組みを強化し、代表委員を派遣しながら主導的役割を果たして規格作りを推進していきます。また工業会独自のMFスーパー特自検制度を考案中であり、昨年四月から努力義務化された「機械危険情報の提供」に対応した新しい特自検制度をつくり、お客様の安全確保に努力していきます。
 今後とも会員のニーズを反映した工業会活動を推進していきたいと考えますので積極的なご参加をお願いいたします。
 各位にとりよい年でありますように祈念致しますと共に益々のご繁栄とご健勝をお祈り申し上げます。 

年 頭 所 感
“機械工具商の将来を考える”
10月に愛知で全国大会
全日本機械工具商連合会
会長 田中 康造

 新年明けましたおめでとうございます。
 本当に時間が過ぎるのは早いもので、3年前に全機工連の全国大会が大阪で開かれ、業界の事業システムの研究発表が行われました。業界の厳しさやECでの取引環境の変化が論じられ、時々の時代対応が話題になりました。
 3年後には愛知で会いましょうとの約束が、つい先日のように感じられますが、今年の10月22日には全国大会が愛知で開かれます。
 愛知組合の皆さんも現状の変化を正面から受け止め、我々の業界が今後如何に対応してゆくべきか、“機械工具商の将来を考える”をテーマに研究を進められています。
 現状の実体や環境の変化を良く知っている皆さんが、専門家や先進的な取組事例などのお話を聞き、共に将来を考えて行くタイムリーな大会で、シュリンクし続ける市場環境の中での将来への提言は興味深いものです。
 特に日本の市場でも一番に厳しい愛知の皆さんが、日ごろの環境を背景にした提言は、我々の業界が進むべき将来を示唆するものだと考えています。
 愛知の皆さんが、如何なる取り組みで、如何なる発表が行われるかは今後の楽しみとなりますが、テーマの内容から考えると、多くの皆さんが興味を持ち期待する内容になるのではと考えています。
 開催は10月22日名古屋マリオットアソシアホテルで、翌日からは、全機工連も特別協賛をしている、“メカトロテックジャパン2013”がポートメッセなごやで開催され、愛知大会後の翌日には見学していただけます。
 多くの皆さんが我々業界の将来に対して興味を持ち、愛知の全国大会に参加していただくことは勿論ではありますが、各地の組合の皆さんが自分たちの将来や業界の将来に議論が進み、組合として何が出来るのか、全機工連の活動として何が取り組めるのか、具体的な研究を進めてゆく年だと感じています。
 全国で進めています四つの委員会活動、各地で開くブロック会議等を通して、全機工連の進めている活動をご理解願い、皆さんと共に、業界の変化の中で時代に即した課題解決の扉を開きに行く活動にして行きたいと考えています。
 多くの皆さんに興味を持たれるよう、全機工連も情報発信に力を入れてゆきますので、一層のご支援をお願い申し上げます。
新しい年、流れを変える年
(一財)機械振興協会
会長 庄山 悦彦

 あけましておめでとうございます。
 皆様には、お健やかに新年を迎えられたこと、謹んでお慶び申し上げます。
 一昨年の東日本大震災で被災され、未だ大変なご苦労をされている方々に、改めて心よりお見舞いを申し上げます。一方、昨夏のロンドンオリンピック・パラリンピックは、多くのメダルを獲得し、特に東日本大震災で被災された地元選手の活躍もあり、全国民に勇気と希望を与えてくれました。一刻も早い生活の再建、産業・雇用の立て直しのために、全国で被災地を支えていかねばなりません。
 さて、当協会は一昨年4月より一般財団法人に生まれ変わり、経済・技術両研究所事業の今日化と連携の強化を始め、産学官連携センター及びビジネスセンターの開設並びにビジネス支援ライブラリーの機能強化、など多角的な取り組みを進めてきました。当協会と致しましては、設立以来の「機械産業関係のハード的・ソフト的な共通インフラの提供」という使命を意識しつつ、今後とも日本の機械産業の着実な発展に貢献していきたいと考えております。
 現在、日本の機械産業を取り巻く経済環境は、大震災や洪水などの自然災害に留まらず、ユーロ危機、尖閣問題及び米国における所謂財政の崖など、金融面乃至政治面からもかつてない困難に直面し、超円高の継続や欧州や中国を中心とする外需の低迷など、引き続き非常に厳しい局面が続いております。また、これに加えて、エネルギー問題、長引く景気低迷、人口減少及び空洞化の進展など、中小企業や地域経済社会が直面する困難もかつてない厳しさに見舞われています。
 他方、昨年後半には、米国、中国、韓国そして日本で新しい政権が生まれ、長年の課題であった東アジア自由貿易圏の形成に向けた交渉開始が決定され、また超円高傾向にも若干の修正の気配が見られました。今年は、かかる新たな望ましい変化の芽を大きく育て、日本の機械産業の本格的な復活に繋げていくことが重要です。
 このため、当協会としても、引き続き機械産業の活性化のため、必要なサービスの提供、新技術の開発及び産業の実態調査・分析を積極的に実践してまいります。
 本年も皆様からのご支援、ご指導を何卒、宜しくお願い致します。
年 頭 所 感
情報交換や議論を重ね
生き残る術を模索
岐阜県機械金属商業協同組合
理事長 関谷 治頼

 新年あけましておめでとうございます。
 欧州危機が引き金となった中国経済の減速は進出した日系企業に止まらず、国内の多くの企業に影響を及ぼしています。また領土問題が日本製品の不買運動にまで発展し長期化しそうな雰囲気です。中国だけが貿易の相手国ではありませんが、日本にとって大きな市場であることに変わりはありません。この影響は我々のように地域の機械工具商にも少なからず出てきています。
 昨年、岐阜組合は「生き残る機械工具商社になるために」というテーマで勉強会を開催いたしました。大手と違い小さな機械工具商は資金力、人材不足などで選択肢は限られているかも知れませんが、その中でも何か生き残る術がきっとあるはずです。組合は今後もこのようなテーマで情報交換や議論を重ねて行きたいと思っています。
 昨年末、歌舞伎界を支えてきた中村勘三郎氏が逝去されました。私はテレビでしか観たことはありませんが、今まで興味がなかった者にも歌舞伎の面白さを伝え続けることに情熱を燃やされていましたが、夢半ばで他界されました。さぞ無念だったかと思いますが2人の後継者も育っています。変化の激しい時代、旧来の常識に囚われない新しい発想の若者に早く託すことが打開策になるのかも知れません。
 最後に皆様の会社のご繁栄を祈念し新年の挨拶とさせて頂きます。
全国大会を実りあるものに
愛知鋲螺商協同組合
理事長 土方 成
 新年明けましておめ
でとうございます。
 昨年は、前半から秋口にかけて震災復興やエコカー補助金などで景気は回復基調にありましたが、円高、ヨーロッパの債務問題は引き続き懸念材料となっておりました。その後、日本政府の尖閣諸島国有化に端を発した中国での反日デモなどで日中間の輸出入に少なからぬ影響が出ており、先行きの不透明感が広がっております。我々の業界でも、中国に進出をされている企業、取引をされている企業には何らかの影響があるものと思います。しかし、我々一企業、一業界の努力ではいかんともしがたいものであり、今後の速やかな両国間の関係改善に期待したいと思います。
 今年は巳年です。「巳」は『漢書』律暦志によると「已」(い・「止む」の意味)で、草木の成長が極限に達した状態を表しているとされています。今年の年末には素晴らしい実が付くことを願って、より一層頑張って行きたいものです。
 さて、組合活動といたしましては、本年7月21日に私ども愛知鋲螺商協同組合が担当しまして、日本ねじ商業協同組合連合会の全国大会が浜松において開催されます。全国大会としては2年振り、当組合としましては8年振りの開催となり、東京、大阪、神奈川からお見えになる会員の方々を、組合の力を結集しておもてなししたいと考えております。この全国大会が実りある情報交換の場となりますよう、組合員各位には従来にも増してご支援を賜りたいと存じますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
 文末になりましたが、皆様にとりまして今年一年が素晴らしい年となりますことを心より祈念申し上げます。
年 頭 所 感
若い人達が自信を持って
仕事のできる業界に
全国管工機材商業連合会
会 長 一瀬 克彦

 平成25年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 皆様方には巳年の新年をすこやかにお迎えのこととお喜び申し上げます。
 昨年6月斎藤前会長よりの引き継ぎが何もわからないまま6カ月を過ぎ、あっという間に新年のご挨拶を申し上げることになりました。全国管工機材商業連合会(略称=管機連)は現行5組合が法人化され、8組合が任意団体として鋭意活動されておられます。
 ライフラインを支える業界と一口に言いましても、普段の生活の中では「縁の下の力持ち」で、不幸なことに「地震、風水害」に見舞われて初めて我々「管工機材業界」の存在を認めていただけるということであります。しかしながら無くてはならないモノであり、業界であることを東京、大阪、愛知で隔年開催の展示会を通して官公庁、金融機関、学生の皆様に知っていただける唯一の機会ではないかと思い、今後も管機連の広報の一環として協賛してまいります。
 本年の6月には管機連創立50周年を迎えます。
 現在全国で管工機材の販売業を営んでおられる業者の方々、組織化されているけれど管機連には未加入の組合の方々に管機連を知っていただき加入促進に努めてまいります。共通認識の下「業界秩序の維持」「標準化」等全国組織でなければできないことを行政のご指導、ご支援をいただきながら推進してまいります。
 管工機材はライフラインには不可欠なモノで、その技術が人類発展の基であると言っても過言ではありません。管機連の五大スローガン「工・製・販の協調」「適正利潤の確保」「取引改善の徹底」「連合会意識の高揚」「環境保全の推進」を着実に実行し、若い人達が「ライフラインを支える業界である」と自信を持って仕事のできる業界に育てていくことが今求められています。管工機材業界の益々の発展と皆様方のご活躍を祈念申し上げます。
『蛇の足より人の足』
静岡県管工機材商組合
理事長 村松 孝一
 
明けましておめでとうございます。メーカーと商社の皆様には、組合の活動に絶大なるご協力をいただき、ありがとうございます。感謝しております。
 昨年は国内景気が良くなると期待しましたが、デフレが未だ続いており実感できません。円高も良い方向に作用していません。商売はあいも変わらず厳しい値引き合戦が続き、健全な経営を危うくするような状態が無くなりません。
 今年は巳年。過去文化大革命終結、ベルリンの壁崩壊、米ソ冷戦終結、国内では昭和から平成へと年号が改元されるなど、新たな時代の幕開けを告げる出来事がありました。巳は古来から財運をもたらす神として崇められて来ました。「蛇の足より人の足」自分の足元の身近なことを考え、過去の成功体験から脱皮して、管工機材業界が成長し永続を期待したいです。
 こんな時なのでアランの「幸福論」を読み返しました。「悲観主義は感情で、楽観主義は意志の力による。」「幸せだから笑うのではない。笑うから幸せなのだ。」どんな一年間になるのか政治経済経営それぞれ予想できませんが、笑顔を忘れずに送りたいものです。
年 頭 所 感
全機工連愛知大会と
MECT2013の開催にむけて
愛知県機械工具商業協同組合
理事長 伊藤 高潤

 あけましておめでとうございます。
 私は昨年、前理事長の野田道典から引き継ぎ新しい理事長になりました伊藤高潤でございます。2年間の任期ですがよろしくお願い致します。
 さて、今年は全機工連の全国大会を10月22日に、この愛知で開催いたします。それに「メカトロテックジャパン2013(MECT2013)」も10月23日から26日までの期間で開催されます。全国大会においで頂きました方々に翌日から始まるMECTを見て頂けるようにとの思いからこのような日程を組ませて頂きました。是非より多くの皆様が全国大会にご参加頂きMECTをご見学頂きますようお願い申し上げます。
 愛機工組合が今回担当する全機工連の愛知大会は“機械工具商業界の将来を考える”というテーマで皆さんと一緒に考えてゆきたいと思っております。
 近年の機械工具流通業界は、大きな転換期を迎えているのではないでしょうか、まず第一に、日本の人口の減少に伴う需要(消費)が今後ますます減少しその結果工具流通業界も厳しい状況になってくる事。第二には、理由の如何を問わず、円高が急速に進んでいる事。第三は、この二つの結果として様々な産業界が益々海外に生産拠点を移している事です。そして、残った国内の流通は、“ITを使った新しい商流などの急激な変化”に対応するように求められています。
 全機工連の最大多数を占めている工具商の規模は20名以下の小会社です。海外に進出したくても人も金もついて行けず、また国内では“Eコマース”とよばれるインターネット販売に翻弄される。そんな環境の中でどのようにすれば未来を描けられるのかということを議論してゆきたいと思っております。
 またMECT2013も、ニュースダイジェスト社の主催で、私ども愛機工組合が共催する展示会です。2年に一度東京で開催されるJIMTOFの間の年に、物作りの中心地愛知で開催されます。今回は「世界を支える最高技術、これが日本の底力」と銘打った最新の工作機械見本市です。日本の物作りは最高の技術を維持してゆかねば世界との競争に打ち勝つことが出来ません。その物作りの基盤を支えている工作機械の見本市です。多くの皆様のご来場をお願いします。
 昨年は、多くの世界の指導者の交代がありました。今年はその新しい指導者による新しい枠組みを再構築されてゆく年になると思われます。日本も明治維新のように”平成維新元年“の年になるように世界の潮流について行けるようにして頂きたいものです。私ども愛機工組合もそんな流れにのって頑張ってゆきますので益々のご支援をよろしくお願い致します。
次世代に
三重県機械工具商組合
理事長 中村 信通

 新年あけましておめでとうございます。昨年中は皆様方には大変お世話になり、ありがとうございました。どうぞ本年も宜しくお願い致します。
 昨年の役員改選に、私が理事長に就任致しました。私は10年ほど前に理事長をさせて頂いております。もう世間では引退の年齢でお恥ずかしいのですが、やれと言われると断る事の出来ない性格が邪魔をして引き受けてしまいました。引き受けた以上は、まずは元気を出そうとあれこれと計画を致しました。夏のビヤパーティ、ゴルフ大会、クリスマスパーティ等、皆さんが担当を受け持ってくれ沢山の方々に参加を頂きました。賛助会員の皆様方にもご協力頂きありがとうございました。
 さて、今年はまだ中国問題等、中々景気の回復が望めない状況にあります。物が売れないと価格競争になってしまう。組合で話合っても県外や他方から安い価格が入ってくる。このような時どないすれば良いのか対策は無いものなのかしっかり考えなくてはならない。組合として情報の交換をしリーダーシップを発揮していきたいと考えています。次の政権に期待をし一日も早く元気な日本にして頂きたい。
 我々の組合としましては、年寄りは早く引退をして元気ある若い人に組合リーダーになって貰いたいと思ってます。その為にも今年しっかり頑張ってバトンタッチしたいですね。
 三重県機械工具商組合は、愛知の組合様にご指導頂きながら賛助会員様に協力をお願いしております、今年も例年以上にご指導賜りますように、そして一日でも早く次世代にお渡し出来ますようにご期待しております。
立ち位置を見失わずに前進する
オーエスジー
代表取締役社長 石川 則男

 2013年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
 また、東日本大震災、福島原発事故からの復興も、なかなか進展せず、被災された方々のご苦労を思いますと一日も早い復興を今年こそはと心より祈念申し上げます。さて、世界経済は欧州金融問題が需要を大きく減退させ、欧州地域のみならず新興国の輸出産業にも大きな影響を与え世界的に減速しています。また、尖閣問題に事を発した日中関係の悪化は、政治的関係ばかりか経済を含めて両国の将来を混沌たる状況に陥れました。
 このような状況下、企業は、顧客のニーズの変化、グローバル経済の行方を大局的な視野に立った上で、自らの立ち位置を見失うことなく、次の変化に備えることが肝要であると考えます。混沌の中にも、成長地域、分野もまだまだ多く見受けられ、自社の強みをさらに強化し、新たなニーズを取り込めば、さらなる成長が期待できると考えています。当社は穴加工用切削工具では世界一になることを長期ビジョンとしていますが、自らの立ち位置をしっかりとしたものにするために品質、サービス、対応力、新製品開発など、成長を推進するための投資は2013年も惜しまない考えです。世界経済は混沌たる状況の中でも、自らの立ち位置を見失わずに、そして時代の変化に敏感に対応できる企業体質を目指してまいります。
 最後になりますが、日本経済の益々の発展と皆様のご健勝を祈念いたしまして年初のご挨拶とさせていただきます。
年 頭 所 感
新しいステージへ
愛知県管工機材商業協同組合
理事長 小川 信

 新年明けましておめでとうございます。
 関係各位におかれましては、昨年は私ども愛知県管工機材商業協同組合の主催する「第29回管工機材・設備総合展」に多大なるご協力を賜り、まことにありがとうございます。名古屋市吹上ホールの催しとしても最大級規模となります230小間のご出品があり、連日3千ないし4千名を超えるかたがたにご来場頂き、大いに賑わいました。
 今回、出品小間寸法を“見本市業界”標準のものに変更してメーカー様の利便性を図ったこと、またご出品のかたがた・ご来場のかたがたどちらにもメリットのある会場内レイアウトを目指したこと、これら二つの大きな新機軸を展示会実行委員会(実行委員長・大藪淳一氏)が打ち出し、そのどちらも成功を収めることのできたと言える会期3日間ではなかったかと思います。これでさらに、会期終了後の出品者の皆様・ご来場者の皆様の新しいお取引のアクションに繋がっていっているなら、主催側としてそれほど嬉しいことはございません。再度申し上げますが、本当にありがとうございました。
 続く今年平成25年は、これもまた当組合にとって大きな節目となる組合創立50周年祝賀会(5月23日、通常総会と同日)を控えております。先人が横の繋がりを模索して出来上がった愛知の管工機材組合も、内外の経済情勢などから更に新しいステージにあがるための模索をしていかなければなりません。「工・製・販」の「工」(施工)と「製」(製造)の間を取り持つ「販」(販売)の私どもからも、変革を発信できるよう努力してまいりたいと思います。本年もよろしくお願い申し上げます。
2013年 年頭所感
中日本木工機械商工協同組合
理事長 木村 秀夫

 新年明けましておめでとうございます。
 平素は、私ども組合の事業活動に一方ならぬご厚情とお力添えを賜り、厚くお礼申し上げます。
 本組合は、本年5月にて「創立50周年」を迎えます。50年間の歩みは、偏に業界の皆様方からの温かいご支援とご協力の賜物と深く感謝しております。
 さて、昨年は東日本大震災の復興需要に加えて住宅エコポイント、エコカー補助金等の経済政策効果により、国内の景気が緩やかに回復する気配にありましたが、長期化するデフレと円高、欧州の債務問題、中国や韓国との領土問題に端を発する日本製品不買いの影響が直撃しました。そのため、生産と貿易面で大幅な落ち込みに陥り、日本経済は厳しい環境に一変し、景気の先行き不透明感に襲われました。とくに欧州の債務問題は深刻化で、ユーロ圏の景気低迷に拍車が加わり、過去最悪の状態となったようです。しかしながら、本年上半期は国内生産成長率がプラスに転じ、日本経済に明るさが見え、回復に向かうとの見通しもあって、景気後退の局面は長続きしないと判断しています。また、年明けのアジア、とくに中国の景気が徐々に持ち直すとし、企業の業績は回復に向かうと予測され、中国の関係修復が進めば、日本経済は大きく上向き、企業の設備投資も回復するという見方がなされています。
 一方、新築住宅着工戸数は緩やかな回復基調が続き、前年度比5.3%増の88.6万戸になると思われ、本年も震災復興需要や消費税の増税を控えた駆け込み需要等が下支えで、前年度比1.6%増の90万戸を予測する期待できる年に推移していくと思われます。
 平成25年は巳年、どんな仕事も嫌がらずにこなし、天の啓示と予言を理解する能力を持ち、判断力と行動による才能が発揮できるという運勢にあり、経営学も「お客様の変化を掴むこと」、「リーダーシップ力をつけること」が本年の課題に上げられ、これに準じた経営に取組み、これから先、確かな日本の針路を見据えていくべきかと思います。
 我々木工機械業界では、昨年5月に統合され「一般社団法人日本木工機械工業会」が発足しました。当組合では、微力ながら組合の組織力を発揮して相互にメリットのある形で共に協力し合い、需要に沸く年に期待し、製販のより結束に繋げたいと思います。また、当組合では組合員の増強策として、本年は入会窓口を拡げて検討することも考えております。
 最後に当組合では創立50周年を祝って本年5月に「創立50周年記念式典」の開催を予定しています。業界各位に於かれましては、本年も倍旧のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。皆様の益々のご健勝とご繁栄を心より祈念申し上げ、年頭のご挨拶と致します。
年 頭 所 感
平成25年 年頭所感
愛知県金物商工協同組合
理事長 岡本 忠史

 新年、あけましておめでとうございます。
 平素は金物業界発展のため、格別のご支援とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
 OECD(経済協力開発機構)による2060年の世界経済に関する超長期予想によると、日本経済が世界経済に占める割合は、2011年の6.7%から3.2%に低下して「経済小国」に転落するとの見通しが発表されました。一方で、16年後に中国とインドが世界2大国になり、米国を抜くと予想されています。中国の人口は日本の10倍、広大な国土は日本の25倍といわれ、豊富な地下資源等をみると、世界の経済大国になりそうです。日本の経済も世界経済の構造変化を前提とした政策が必要だと強調しています。
 昨年9月末の時点で、財務省によると国債・借入金と政府短期証券を合計した国の借金が983兆2,950億円になり過去最高になったと発表がありました。
 日本の総人口1億2,753万人で割ると、一人当たり約771万円の借金を背負う事になります。さらに地方分も含めると合計で1,000兆円を超す借金になるといわれています。
 平成21年の総選挙で長らく続いた自民・公明連立政権から民主党を中心とする政権交代があり、一昨年は「東日本大震災」という未曽有の大災害が発生しました。昨年は、領土・領海をめぐり海外にある日本企業の商業施設や工場が想定を超える暴動被害を受けるなど、今後の日本企業の海外進出に影響が及びそうです。
 各種減税・補助金制度が昨年でほぼ終了し、今年3月には金融円滑化法が期限切れで、中小・零細企業が資金繰りに不安を抱えています。
 昨年日本人が4年ぶりにそして19人目としてノーベル賞を受賞されました。京都大学教授の山中伸弥さんですが、医学生理学賞では25年ぶり2人目だそうです。受賞理由は「成熟細胞が初期化され、多能性を持つことの発見」だそうですが、山中教授が開発した人工多能性幹細胞(iPS細胞)は、体のどんな細胞にも変化させることができ再生医療や創薬への利用が期待されています。ノーベル賞を受賞された方は過去の実績に対して受賞されますが、山中教授は過去の実績はむろんのこと現在そして将来の研究に対するもので、日本の科学技術のレベルの高さを示したものです。
 昨年12月には29年ぶりの師走総選挙がありました。この紙面が掲載されるころには第96代内閣総理大臣が誕生し新しい政府ができていると思いますが、国内景気・財政再建・震災復興・原発事故収束・税と社会保障の一体改革・次世代エネルギー対策・沖縄基地を含む安保政策・TPP参加の是非などなど山積状態待ったなしの状況ですので政党の枠を超え日本のために発揮される国会であることを期待します。
 最後になりましたが、皆様方のご健勝とご事業のご発展を祈念いたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。
変革を目指して
岐阜県管工機材商組合
理事長 森嶋 靖雄

 新年明けましておめでとうございます。今年も昨年同様宜しくお願い申し上げます。
 昨年は、年末に至ってようやく総選挙が実施され、また、高度成長期の悪しきツケを暗示するような中央道トンネル天井崩落事故が発生した師走に象徴されるように、何かと話題に事欠かない一年でありました。今日の長きに亘るデフレ、経済混乱は、いったい何に起因しているのでしょうか。現政権の無策ぶりが招いた不安定な政局は3年半もの長期間に及び、国民全体をメンタルデフレに陥れているのではないでしょうか。
 申し上げるまでもなく、我々には即刻対処しなければならない難題が山積しています。いくつかのマイナス要因がまた別の問題の発生原因となるというような負のスパイラルの中、復調を目指す我が国経済に影を落とす近隣諸国との外交問題は、今後も長く尾を引くとりわけ深刻なものと思われます。一方では、未だ収束が見られないユーロ圏の衰退、中国経済の翳り、期待の新興国の躍進にもブレーキが掛るなど懸念材料は枚挙に暇がなく、大仰に申し上げれば、世界同時大恐慌の前兆とさえ感じ取れる状況です。
 少子高齢化が急速に進む我が国の今後は、従来のような富の再配分という形態は当てはまらず、全国民が“負”の分担を請け負わねばならない状況になるのでしょう。今の我が国は、メディアの過剰な表現を借りれば、「壊れゆく日本」であり、また「沈没する日本」であるとのことです。この甚だ有難くないイメージから脱却するには、我々国民一人ひとりが国を頼りにするばかりでなく、各自が“自立”した人として目前の現状に向き合い、多くの難題を全て自ら解決するという気概を持って取り組む姿勢が肝要かと思われます。もはや、自己の満足のために国に何かをしてもらうことを期待する時代ではありません。国は、外交、防衛、環境、資源エネルギーなどグローバルな戦略を要する分野において世界の中での戦いに臨むことに専念し、信頼に足るべき国民に対して最小限のアシスト、指導を行う程度で良いのではないかと思います。
 このような状況下、我々の業界を取り巻く環境も年々厳しくなるばかりですが、“官から民へ”のシフト変更を推進していくのは当然ながら、新政権が「劣化した日本」のインフラを早々に見直し、着眼点を“コンクリートから人へ”ではなく、“コンクリートから命へ”に置き換え、原発を含む公共事業の大掛かりな見直しを再考されることを願うと同時に、いち早くメンタルデフレから脱却し、適正利潤の確保を可能とする業界への変革を目指して邁進致したいと考えております。本年も当組合員の共存共栄を実現できるよう努力する所存です。
2013年 年頭所感
三重県管工機材商業組合
理事長 尾藤 彰

 経済も外交も原発問題も、何をやっても上手くいきません。政治がひどいと言っていたら、突然の解散に選挙です。離合集散を繰り返している国会議員の皆さん、今度は日本をどこに引っ張って行ってくれるのですか。将来を見据え、一本筋の通った政治をお願いします。と、年明け早々から、嫌味を言わなければおられない心境です。
 昨年も書いたように、我々は違う業種とも競合するようになり、「異業種格闘技戦」を戦っています。ところが、異業種ではなく同業者間の戦いで疲れ果てています。これでは駄目になると分かっているのに、「不毛な値引き合戦」を続けています。
 我々は、儲けることに後ろめたさを感じています。お客さまも厳しいのに、自社が利益を上げていてはまずいのでは?売上を増やすためには安値受注も!薄利多売をすれば粗利は稼げるのでは?この考えを払拭する必要があります。自分たちが提供するサービスを、商品の一部(=付加価値)として買って頂いている訳です。それを叩き売りしてはいけません。お客さまがその付加価値に満足し、“価値”を高く評価してくれるためには何をすれば良いかを、真剣に考え続ければ良いのです。そうすれば、自然と利益は付いてきます。
 昨年末に講演を聞いた宅配業者の元社長の信条は、「信頼こそ商品である」だったそうです。信頼を得る努力を積み重ねることは、提供するサービスの価値を高めます。それが口コミによって周辺に伝わり、顧客数も増えて売上増につながります。社員に対しては、自分たちは「信頼という商品を売っている」のだということを心に留めて仕事をするよう、繰り返し言っていたとのことです。
 当社では、数年前に会社のロゴマークに加え、「マスコットマーク」なるものを作りました。そこに謳ってあるのは、「笑顔でつながる信頼のネットワーク」です。お客さまや仕入先との信頼関係、社員同士の信頼関係を言っています。まさに、上述した元社長と同じことを言っているではないかと、大いに自信を持ちました。ただし、その社長はそれを実践した人、私はまだ口で言っているだけの人、と言う大きな違いがあります。引き続き、この実践に努めます。
 これからの厳しい1年間、業界が正しい競争原理のなかで発展できるよう、切に祈っています。
アジアの「産業とくらし」に貢献する
ユアサ商事梶@
代表取締役社長 佐藤 悦郎

 年頭にあたり、謹んで新春のお慶びを申し上げます。
 昨年は秋から年末にかけ、アメリカでは第二次オバマ政権のスタート、中国では習近平政権の発足、そして日本では自民党への政権交代と、世界の情勢が目まぐるしく変化いたしました。
 アメリカ経済においては「財政の崖」問題について、回避に向けた政府と議会の歩み寄りが進んでおり、GDP成長率や雇用の回復も相まって、景気は緩やかながら回復基調をたどっております。中国経済は、実質GDPの伸びこそ鈍化しておりますが、政府によるインフラ投資促進策等により引き続き内需は回復傾向にあります。現状こじれております日中関係も両新政権により早期に解消され、経済面での交流が復活する事を望んでおります。今年は世界経済の回復と共に輸出が増加し、景気回復への動きが強まると予想されております。長らく低迷が続いておりますユーロ経済についても、財政金融危機対策の進展により、ヨーロッパ全体に危機が広がる事態が回避されており、ユーロ金融市場は徐々に落ち着きを取り戻しております。
 日本においては、新政権にとってデフレ対策、円高是正が経済成長政策上の重要な課題となりますが、グローバル経済の回復に伴い行き過ぎた円高が是正されるとの予想もあり、輸出環境は徐々に改善していくものと思われます。
 このような中、当社としましては中期経営計画「NEXTAGE2014」の方針であるコア事業の強化、及び成長戦略である「海外・環境・消費財」を更に拡大してまいります。これらの成長三分野は、マクロ的に見ても輸出を含めたグローバル経済の回復、環境・エネルギー分野の投資増加、家電・消費財市場拡大の時流に乗った事業分野であり、販売先様・仕入先様の業容拡大にお役に立てる分野であると認識しております。
 中期経営計画の最終年度である今年は、「アジアの『産業とくらし』に貢献するユアサ商事」の実現に向け、全力を尽くす所存でございます。
 創業から347周年を迎える今年も「老舗は常に新しい」をモットーに新しい気持ちで取り組み、皆様のお役に立つことに徹したいと思います。
 最後になりましたが、皆様にとって希望と幸福に満ちた素晴らしい1年となりますよう心からお祈り申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
年 頭 所 感
お客様とともに
住友電気工業
執行役員ハードメタル事業部長 富田 邦洋

 新年明けましておめでとうございます。 
 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 昨年は欧州の財政・金融不安、中国の金融引き締めによる成長鈍化等、4年前の世界同時不況脱却のためのカンフル剤の副作用が表出、震災後、復興に向いていた我が国の経済もグローバル化の中で大きな影響を受けることになりました。また、歴史的な円高傾向、電力料金の値上げ、尖閣諸島問題に端を発する中国での反日活動等、私たち製造業にかかる風当たりには厳しさが増す一年だったと思います。
 しかし、変調をきたす世界経済の中にあっても、着実に発展を続ける東南アジア、中南米等の新興諸国があり、また、北米ではBIG3が復調しています。このような中当社では、昨年に立ちあげたブラジル、トルコ、インドネシア、カナダの新規営業拠点も活用し、グローバル化がもたらす商機を逃さず捉えていく所存です。
 当社では、昨年11月開催のJIMTOFを機に、約20種に渡る切削工具新製品を発売・発表しましたが、これらを昨年末にスタートさせたキャンペーンを皮切りに、お客様のもとへ広く、いち早くお届けすることで、お客様の生産効率向上や業務拡大のお手伝いをしていきます。また、昨年までは必ずしも需要に追い付いていなかった焼結ダイヤモンド工具生産を大幅に改善し、「DA1000」をはじめとするスミダイヤ製品を着実にお客様のもとにお届けします。これらの新製品・新技術をお客様に体感頂く拠点、「ツールエンジニアリングセンター」についても、一昨年の「東海」に続き、昨年は「九州」を開設、国内のお客様へのサポート体制充実を図っております。今後はアメリカ、インドネシアにもセンターを拡大、世界十拠点体制とし、海外展開を図られるお客様のサポート拠点としての機能も高めていきます。
 また、昨年は超硬原料であるタングステンについて、当社の国内販売工具全量に相当する量を自社で回収・再生できるリサイクル体制を確立しました。希少資源であるタングステンの有効利用に向け、リサイクル活動に対する皆様の一層のご理解・ご協力をお願い申し上げます。
 決して楽観はできない我が国ものづくり業界を取り巻く環境ですが、今後もお客様の国際競争力を高められる、より良い製品・サービスを追求し、お客様とともに果敢に邁進していきたいと思います。本年も引き続き、皆様方のご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
夢をチカラに、ともにあしたへの飛躍を目指す
且R 善
代表取締役社長 吉居  亨

 新年明けましておめでとうございます。
 本年は、日本の経済も私たちの暮らしも仕切り直しを迫られ、しっかり新たな一歩を踏み出せるかどうかで次の飛躍へ進めるか、あるいは後退か厳しく問われる年になりそうです。
 国の政治も、年末の総選挙などで混乱を来し、安定した政治はなかなか期待できません。そんな中で、日本は、東日本大震災からの復興・立ち直り、新エネルギー政策、デフレ脱却、恒常的な円高、生産の海外移転、近隣諸国との軋轢、そして、世界経済の低迷等、国内外の重い課題を抱えながらも景気回復をはかり、新たな経済成長を目指さなくてはなりません。
 可能かどうかと問われると多くの疑問符が残ります。それほど重い課題であり、簡単には解決しません。しかし、これらは今に始まったことではなく、国や社会全体が久しく抱えた課題で、思い悩んでも仕方ありません。
 それよりも、環境がどうあれ、この新しい年も成長を続けていくためには、足元をしっかり見つめ、自らの力を信じ、やるべきことをしっかりやること、私は“自助努力”しかないと思っております。
 「私たちは 夢をチカラに さらなるイノベーションに挑み あしたへの飛躍を目指そう」―これは、山善の今年の経営スローガンです。
 私たち山善には「お取引先様をはじめ社会から支持され、持続的に利益成長するナンバーワンの専門商社になりたい」という夢があります。私たちは、この夢をチカラに、様々なイノベーション(革新)に挑み、新しい価値を創造・提供し、お取引先皆様と共にあしたへの飛躍を目指したいと考えています。そのためにも、しっかり準備し、遂行して、夢の実現に邁進してまいります。
 本年も格別のご支援ご鞭撻を賜りますとともに、皆様の益々のご多幸、ご健勝を心からお祈り申し上げます。
設立10周年の節目を迎え新たな気持ちで
三菱マテリアルツールズ
代表取締役社長 滝沢 俊夫

 新年明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、2013年の新春を健やかに迎えられましたこととお慶び申し上げます。
 昨年は弊社にとっては意義深い一年でございました。不測の事態で失った生産能力の回復に励むと同時に、今まで凍結していた新製品をリリースし、JIMTOFでの「新製品ラッシュ」の言葉に象徴される通り、20種類以上のシリーズ、1,000アイテム以上の製品を市場に送り出しました。JIMTOF開催中は前回の2倍の展示アイテムを揃え、また大宮に有る三菱マテリアルの加工技術センターと三菱ブースを専用回線で結び、240インチ大画面による加工実演の生中継を行うなど、新しい事にもチャレンジを致しました。その結果、今回のJIMTOFでは前回をはるかに超える多くのお客様に三菱ブースへ足を運んで頂くなど、三菱の復活を強く印象付けることができたと思っております。
 一方、昨年は長引く円高を背景に、特に自動車産業の海外生産移転が加速致しました。さらに、夏以降の急激な景気の落ち込み等により、今もなお国内の受注環境は厳しい状況が続いております。このような厳しい市況ではありますが、常にお客様目線に立って、どのような製品を、どのような方法でご提供していけば満足していただけるかを考え、お客様の期待に応えていきたいと思っております。お客様とのコミュニケーションをさらに深め、情報の精度を高めていく為の取り組みも既にスタートさせております。
 弊社はおかげさまで今年4月に設立10周年を迎えます。様々な出来事が有った10年間でしたが、その間、多くの皆様に温かく見守って頂き、また、ご支援頂きました事に深く感謝を申し上げます。設立十周年という大きな節目を迎え、今後とも全社員一丸となって、新たな気持ちで業務に励んでまいります。
 末筆となりましたが、本年も引き続きまして格別のご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。皆様におかれましても、実り多き年になります事をご祈念申し上げまして、新春のご挨拶とさせて頂きます。
市場ニーズに合った競争力ある商品を展開
ダイジェット工業
取締役社長 生悦住 歩

 昨年前半は、エコカー補助金による自動車産業の活況や、好調な航空機産業、さらには復旧需要を背景に景気回復が期待されましたが、欧州金融不安による景気後退の長期化や、中国経済の成長鈍化などにより、景気に減速感が強まり停滞した一年でした。
 わが超硬工具協会においても、年初は五年ぶりの売上高3,000億円超えが予測されましたが、夏以降は減速が顕著となり、さらには原料価格の高止まりにより収益面でも厳しい一年となりました。
 当社においても例外ではなく、この状況を打破すべく11月のJIMTOFでは多くの新製品を投入し、新規需要の獲得に努めているところであります。その中でも一番期待しているのが刃先交換式ドリル「TA EZドリル」です。TA EZドリルは、ホルダに強度を大幅にアップさせる当社独自のGN処理を施している為、チップ・ホルダともに長寿命を実現しています。
 超硬シャンク「頑固一徹」が業界ナンバーワンの品揃えを誇る「モジュラーヘッドシリーズ」は、「Modular is the Best」のスローガンの下、昨年発売したQMマックス、エアロチッパーの普及拡大に努めるとともに、新しいヘッドの強化も推進していきます。
 また、WC・コバルトを一切使用しない材種「サーメタル CT500シリーズ」は、WCの価格高止まりから今後もますます需要が拡大すると予想され、更なる採用分野の拡大を目指していきます。
 依然として市況は不透明でありますが、効率的に設備投資を行い、安定した供給力を確保していきます。また、国内外を問わずマーケティング力をさらに強化し、各地域、国の市場ニーズに合った競争力のある商品を展開していく所存ですので、より一層のご支援ご鞭撻を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
刃先交換式工具の国内生産を継続・拡大
潟^ンガロイ
代表取締役社長 上原 好人

 新年明けましておめでとうございます。
 2012年度の超硬工具協会の超硬工具出荷額は2,870億円と前年度を1.3%下回る予想です。然しながら、急激な円高と中国での日系自動車の減産を跳ね返すように北米や東南アジアでの新規製造ラインの立ち上げプロジェクトは繁忙を極めております。昨年から国内製造業でも、目先の厳しさに根を上げるのではなく生産性改善活動に舵を取る企業が増えつつあるとの朗報を耳にし、心強く感じております。弊社でも親会社であるIMCの賛同を得て、主力製品である刃先交換式工具の国内生産を継続・拡大することを決定しました。そのためには自らの生産性を大幅に改善し、可能な限り自動化を進める更なる技術革新が必要となります。また、このような革新的生産ラインからお客様の生産性を飛躍的に高めるユニークな新製品を絶え間なく市場に出し続けることが、国内生産維持の必要条件であるとも考えております。昨年のJIMTOFに於いても数多くのユニークな新製品の発表と弊社のこのような姿勢は多くのお客様の高い評価を得ることができました。
 今、世界中で一秒間に百万個の自動車部品が製造されており、その規模は決して減少傾向ではありません。確かな市場があり、お客様の生産性改善をお約束できる商品を積極的に市場投入し、超円高も克服してゆけるように、タンガロイは2013年を更なる飛躍の年にしたいと考えております。
 皆様方の旧に倍するご指導ご鞭撻をお願いいたします。
年 頭 所 感
「守りから攻めへ」
潟Lッツ
代表取締役社長 堀田 康之

 謹んで新年のご挨拶を申しあげます。
 皆様には、格別のご高配を賜り厚く御礼を申しあげます。
 さて、新年を迎えた2013年の国内外の経済は、引続き厳しい状況が継続するものと思われます。東日本大震災への復興、原発問題とエネルギー対策、円高やTPP問題への対応などグローバル化した経済環境の中で、日本経済が乗り越えなくてはならない問題が今年も山積しております。
 キッツグループは、このような経済環境の中で、今年のキーワードを「守りから攻めへ」とし、リーマンショック後の厳しい事業環境下での「守りの体制」を「攻めの体制」に整備して、「革新的でチャレンジング」に物事に取組み、企業の成長を図り豊かな社会づくりに貢献していきたいと考えています。また、グループ会社の技術や商品・サービスを結集し、国内外のお客様のニーズにお応えしてまいりますので、今年もよろしくお願い申しあげます。
 最後に、今年の干支は、「癸巳(みずのとみ)」で、物事に決着をつけ総仕上げを行うという意味の年回りです。新年が、皆様にとって実り多き年になることを祈念いたします。
「唯一無似」の企業づくり
トラスコ中山
代表取締役社長 中山 哲也

 今年は「唯一無二」を改め「唯一無似」の企業、そして人となれる様に、舵取りを行う1年でありたいと思います。「唯一無似」独創的で他に似たものがない、比較するものがないこと…、と解釈いただきたい。
 誰もが思いつき考えつく様なこと、人並み、世間並みの努力と発想で、生き残れるほど未来は甘くありません。誰もが言っていること、やっていることをいくら実行しても、あまり成果が出ないのが論より証拠です。常に将来を予見しながら変化を生み出すか、変化に対応し続けなければ寿命は尽きてしまうことでしょう。
 独創力を鍛える方法は、人の10倍執念深く考えることだろうと思います。「もっと上手にいくやり方はないだろうか…」思考を停止させることなく考え続けていると、たまには(笑)突拍子もないアイデアが湧き出してくるものです。甚だ効率の悪い作業ですが、独創力はそんなに簡単に手に入るものではありません。モノマネでそれなりの結果が出た時代もありましたが、モノマネはいくらやっても、本当の実力はつきません。
 他社がやらないビジネス、やれないサービスをどれだけ持っているかが企業力。勇気と気合いと根性も大切な戦力ですが、それだけでは差別化戦略にはなり得ません。できれば同じ土俵で相撲をとらないのがビジネスの要諦。常に戦い勝ち続ける発想から、できるだけ戦わずに済む方法は何か、着眼点を変えることにより、発想も変わってくるのではないでしょうか。
 今年も業界にとって利便性の高まるサービスを一つでも多く生み出し、日本のモノづくりのお役に立てることを願っています。「人や社会のお役に立ててこそ事業であり、企業である」この思いを忘れることなく、企業の進化に注力する一年でありたいと思います。
 (2013年社内向け年頭所感より)
『創業80周年を迎えて』
潟Lトー
代表取締役社長 鬼頭 芳雄

 新年明けましておめでとうございます。
 昨年は、二世紀ぶりの金環日食や金星の日面通過といった宇宙ショーを堪能した一方、沖縄県の尖閣諸島と島根県の竹島に端を発した隣国との政治問題が経済にも少なからず影を落としました。
 「東日本大震災」の被災地におかれては、復旧・復興が未だ途上にある状況です。国が一つとなり推進しなければならず、私共も少しでもお役に立てるよう取組んでまいります。
 さて、当社は昨年11月に創業80周年を迎えることが出来ました。80年の歴史を顧みますと、良い時も悪い時も皆々様より頂戴いたしました変わらぬご支援により、激しい世界の変動を乗越え今日を迎えることが出来たと深く感謝しております。
 81年目の本年は、新たなキトーの礎を築くべく策定しました中期経営5ヵ年計画の3年目と言う中間点に立ちます。世界中のお客様に最も信頼される「真のグローバルNo.1のホイストメーカ」となる目標に向け邁進してまいります。
 厳しい環境が続きますが、キトーグループは、お客様の安全性及び生産性向上という付加価値を実現するベストパートナーとして、皆様のグローバルな活動に役立つよう取組んでまいる所存でおります。
 皆様のより一層のご発展とご健勝を祈念いたしまして私の年頭の挨拶とさせていただきます。
役に立ち必要とされる企業に
潟Wーネット
取締役社長 古里 龍平

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 昨年は、リーマンショック以降長らく続いた景気低迷が、欧州危機への懸念の後退により終息するかと思われた矢先に、尖閣諸島の国有化に端を発した日中関係の緊迫化に伴うチャイナリスクが、日本経済に深刻な影響を及ぼす事態となりました。そのような中、今年は、日本のモノづくりが再び成長軌道を描くことができるかどうかの正念場を迎えることになります。
 その成否には、TPPへの対応やリフレ政策の行方、消費税増税の影響などに加え、エネルギー問題が大きく関わってくることが予測できます。特に、供給不足が懸念される電力における大口顧客への節電要請と料金値上げが、国内メーカーを取り巻く環境をより厳しい状態へと導く可能性があります。
 一方で、一昨年の東日本大震災の復興はようやく緒についたばかりで、今後数年かけて本格的に行なわれていく訳ですが、ここでも日本のモノづくりが果たす役割は大きなものであると想像されます。
 我々は、「日本のモノづくりを応援する」ことを目標に掲げ、果たすべき役割について考慮し、実行してまいりましたが、特にユーザーであるモノづくりの現場において最適な選択が行なわれるよう、節電・省エネ、生産性向上、安全環境構築等、様々なテーマに対する問題解決に向けた提案に注力しております。また、震災復興に対しては、モノづくりへの支援の他、建築分野、住宅設備分野等においても、フルサトグループの最優先事項として取り組んでいくよう考えております。
 本年も、お客様、社会のお役に立ち、必要とされる企業として存続するという「経営の目的」に則り、行なうべきことを粛々と果たし、堅実に活動してまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
エンジニアリングの視点
による事業活動の強化図る
カツヤマキカイ
代表取締役社長 木村 吾郎

 新年明けましておめでとうございます。
 昨年は全世界において経済成長の鈍化が感じられる状況の中、内需関連業種を中心に一定の景気回復の継続傾向が見受けられていましたが、輸出の停滞感や円高傾向の定着化による国内産業の空洞化や財政支援政策の終了も重なり、景気回復の踊り場的な状況となりました。
 また、欧州発債務危機の深刻化・長期化などにより、世界経済の牽引役であった中国の成長にも陰りが見え始め、世界経済全体の成長減速というリスクを懸念する状況で我々業界各社では商社やメーカーそれぞれに自社の強みを活かされた近代ビジネスに日々努力されている事と察します。
 当社は昨年10月に手動エンドレスウインチ「チルホール」生みの親で47年間もの間、特殊運搬を課題とした事業領域で成長してきたチルコーポレーションを適格合併し、エンジニアリング事業の部門編成として本体と合同し、製販一体による実質の独自成長戦略を具体化しました。
 結果、本年10月には商社経営の中枢を担う本社の主たる機能を産業分野の事業と共に神戸空港島に集約させ、エンジニアリングの視点による総合商社としての事業活動を強化致す所存です。
 固定化された枠の役割に留まらず常にあらゆる現場ニーズへの面対応を意識した本来の産業支援に欠かせない繊細ながらもダイナミックな製販融合された事業活動への取り組みを最優先して対応領域を広める活動を自社の成長軌道に乗せて新たな事業世代の務めと致したく考えております。
 本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
藤井定純氏(ジャパンブレインゴルフアカデミー)が講演
ゴルフを通し幸せになる
愛機工青年部 部員ら24名が聴講

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は、昨年11月21日午後7時より名古屋市中村区のウインクあいちにおいて、教育グループ(幹事長=三木喜昌氏・三起工機)の講演担当(幹事=小関博資氏・山下機械)が主管して「ゴルフを通し幸せになる」をテーマに講演会を開催し、青年部員、OBら24名が聴講した。
 今回は、「ゴルフを通し一人でも多くの方々に、幸せになって頂く」ことを理念に掲げ、愛知県を中心に九か所でゴルフ教室を運営する藤井定純氏(ジャパンブレインゴルフアカデミー社長、本社=名古屋市瑞穂区日向町4-3-1)を講師に迎え、ゴルフの上達に向けた考え方・練習の仕方などについての話を聞いた。
 藤井氏は脳科学を取り入れたレッスンが人気だが、今回のような講演会スタイルによるレッスンは初めてとのことで、少し緊張気味に始まった。
 講演で藤井氏は脳科学の見地から、見たものが全てではなく錯覚があることを理解し、正しい動きを体で覚えることで身に付けやすいと指摘。人によって早い遅いはあるが、必ず上達して行くという。
 「できる人は、できると確信して全力で取り組む。できない人は、できない理由を全力で考え仲間をつくる。努力するなら、できる努力を」「夢をもつことは、脳の活性向上につながる。できると確信すると実現するように働く」など、上達のポイントを話した。
 参加者からは、「今回の話を聞き、ゴルフがうまくなるような感じがし実践で試してみたい」「ゴルフ以外でも、今日聞いたことをすれば何か変われるのではないか。日頃の営業活動にも活用できるのではないか」といった声が聞かれ、短い時間ではあったが有意義な講演会となったようだ。
独エムーゲ・フランケンの
コールド・エアー・ノズル
丸一切削工具 切削油不要の冷却

 丸一切削工具(社長=衣斐誠氏、本社=東大阪市本庄西2-6-17)は、エムーゲ・フランケンのコールド・エアー・ノズルを国内総販売元として2010年より本格的に販売を開始して、今年で3年目となる。
 コールド・エアー・ノズルは、切削加工においては加工物・刃具の温度上昇を防ぎ、加熱による刃具へのダメージを避け、刃具寿命をのばし、しかもクーラントを使用せず、工場エアーのみで使用できるので管理にかかるコストも削減でき、良い環境での作業が可能となる。
 また、深い型彫り加工では切屑の除去が可能である。その他、さまざまな分野で利用されている。
 ボルテックス・チューブの原理により、2つの回転する気流を互いに逆流させ内側の冷気を一方の出口から排出しこれを冷却に用いたものである。
 気流の流量と冷気の流量はバルブの調整により行い、空気圧0.7MPa、バルブ開度25%で冷気の温度がマイナス四六度のエアーを出すことが可能である。
 同社では現在、デモ機を多数用意しており、ユーザーに好評を博している。今後も、デモ機を活用し販路拡大に努めていくとしている。
西垣ポンプ製造 新製品
「PYS4-108E」
弁なし自吸式ポンプ

 ステンレス製渦巻ポンプを中心に、特殊材質や特殊仕様などユーザーのニーズに合わせて製作する西垣ポンプ製造(社長=西垣功一氏)はこのほど、弁なし自吸式ポンプ「PYS4-108E」を開発した。
 「PYS4-108E」は、サイフォンカット構造を採用することにより吸水弁をなくしても自吸できる構造とした。
 また、軸封部へカスタムシール方式の採用、特殊セミオープン採用でスラッジ液に対応可能、エアーロックレスポンプとして利用可能などの特長がある。
 製品に関する問い合わせは、【本社・岐阜県羽島郡笠松町美笠通3-12-1、TEL058-388-3531】まで。

2013年1月20(日) 2479
会員の増強に取り組み
成長の場として発展を
遠州機工会 賀詞交歓会を開催

 遠州機工会(会長=杉野泰治氏・浜松機材社長)は、昨年4月に浜松機械工具商協同組合から任意団体となり初めての賀詞交歓会を1月6日、浜松市中区のオークラアクトシティホテル浜松で午後6時より開催した。来賓はじめ組合員、賛助会員(商社・メーカー)ら75名が参加して景気の上昇を願いつつ、新年の幕開けを祝った。
 賀詞交歓会は内山総務幹事(内山商店社長)の司会で進められ、年頭にあたって杉野会長が「今年は政治も再び大きく変わるでしょうが、前のものを否定するのではなく、しっかり本質をまず見つめて積み重ねていってほしいと願うばかりです。遠州機工会は、昨年4月に旧浜松機械工具商協同組合から組織を改めまして、9か月が経過しました。活動の中心的な役割を担っている3つの委員会と青年部がしっかりと機能してくれています。今年度になって賛助会員の方も積極的に委員会活動に参加しご提案をいただいていますことをこの場を借りて改めて感謝申し上げたいと思います。今年度は残すところ、1月13日のプロバスケットボールフェニックスの観戦とボウリング大会の2つの大きなイベントが予定されています。そのほか、特に役員の皆さんにお世話になることですが、3月に全日本機械工具商連合会の中部ブロック会議が予定されていて、幹事団体としてご奉仕することになっています。さらには新しい組織となり定款も整備され、改めて会員増強活動に取り組んでいかなければなりません。ぜひこの機工会が情報交換、切磋琢磨、互いの成長の場として、新たに正会員、賛助会員を迎えていくことができたらと願っています。今年も一年、どうぞよろしくお願いします」と挨拶。
 来賓の高橋静岡県中小企業団体中央会西部事務所副所長は祝辞で「遠州機工会様は、昨年新しく船出し、任意団体という形になりました。私ども中央会にも、特別会員としてご参加いただいています。一昨年名古屋で行われた『メカトロテックジャパン2011』に会員の皆様とともに見学した折、地元の輸送機器関係を縁の下で支えているのは皆様方ということを感じることができました。景気が上がってきて輸送機器産業が発展しなければ、当然設備投資もありません。昨今、震災の関係で高台に新しい生産地を求めて移動する話が、私どもの方にも結構来ています。しかしながら、移転をする高台がなかなか無いということで、苦慮している部分もあります。景気が底になり、これから景気が上がる一方になっていただきたい。色々な組合様とのお話の中で、今年の3月が一つの節目となるとの話を多く耳にします。金融円滑化法の終了により3月以降、どの様な対策を政府がしてくるのか。商工中金さんや都市銀さんを中心として対策を検討されていると聞き及んでいます。景気が本物の景気となって上昇していただければと願うばかりです。景気の気は、気持ちの気でもあります。今年一年、皆様方が良い格好で、来年の新年会で2013年は良かったと言えるような年になっていただけるように祈念申し上げます」と述べた。
 賛助会員を代表して、堀江三菱マテリアルツールズ中部支店販売二部長が「遠州機工会の皆様におかれましては、日頃から我々賛助会員メーカーの製品の拡販に格別のご尽力を賜りまして、誠に有り難うございます。昨年来、大変厳しい状況が続いていますが、政府与党も変わり若干明るさが見えてきたのかと感じています。円相場も円安に振れ、株価も上昇基調ということで、私ども製造業の環境は少なからず良い方向に向かっているのではと期待しています。私どもは切削工具メーカーで、足元の統計数字を見てもあまり明るさを感じられない状況ですが、本業に徹してやるべきことをしっかりやるという形でこの一年、過ごしてまいりたいと思います。メーカーの役割の一つは、新製品・新技術の開発。それと新製品の早期の市場への浸透を図るべく、皆様販売店の活動を展開して行く。愚直にやるべきことをしていくことで、今の景気が少しでも良くなるためにお力になれる活動を展開してまいりたい。2013年は巳年ということで、蛇はあまり良いイメージで言われませんが、探究心があり情熱的である。さらに、恩を忘れないと言い変えることができるのではないかと思います。私自身その様な形で、今年一年取り組んでまいりたいと思っています。遠州機工会のますますのご繁栄、そして皆様の会社のご繁栄とご列席の皆様のご健勝を祈念申し上げます」と祝辞を述べた。
 乾杯に際し、来賓の山本浜松商工会議所副会頭が「この会も新しい会となり初めての賀詞交歓会ということで、前にも増して大勢の方がお見えになって発展されていることをお慶び申し上げます。昨年は政権交代が一番大きな話題ではなかったかと存じます。そのせいか、昨年に比べて大分円安になりました。それと同時に株価も上昇。気分的には良い方向になっています。本業第一で、自分の道は自分で拓くということで進んで行くしかないと思います。厳しい時代は続くと思います。今、製造業は世界トップを行っておりますが、後ろから色々な国が追いかけてきていますので、さらに一歩二歩、常に前に。きついですが、それを諦めて止まったら追い抜かれる。皆様方も常に新しいことに挑戦したり、違う分野に出て行ったりすることが大切だと思います」と挨拶し、乾杯の音頭をとった。
 賛助会員の母店からの参加者や青年部員の紹介が行われ、会場では参加者同士にこやかに年始の挨拶を交わす姿が見られた。賛助会員の丸山大宝産業営業部部長の中締めで午後8時過ぎに終了した。

年 頭 所 感
日本再生 出発の年に
(一社)日本産業機械工業会
会 長 佃 和夫

 平成25年を迎えるにあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 皆様には、気持も新たに新年を迎えられたことと思います。
 昨年を振り返りますと、わが国経済は、国内総生産(GDP)が4〜6月、7〜9月と2期連続でマイナスとなるなど、世界経済の減速や復興需要の息切れ等を背景に弱い動きが続き、4月頃からの景気後退局面入りが浮き彫りになったとみられます。なお、12月に内閣府が発表された景気動向指数では、数ヶ月先の状況を映す先行指数が改善に転じるなど、わが国経済に「ほのかな灯り」も見えつつあるようですが、歴史的な円高水準の長期化や、長引くデフレ、電力の供給不足などが続く中、企業の皆様にはご苦労が絶えなかったのではないかと推察いたします。
 私ども産業機械業界の昨年の受注は、内外需とも悪化し厳しい状況が続きました。年初には海外で大型LNGプロジェクトを受注するなど、外需を中心とした持ち直しの動きが拡大するものと期待しておりましたが、世界経済の減速を背景にアジアを始め殆どの地域で需要が減少した他、内需も製造業・非製造業とも低調に推移するなど、先行き不透明感が高まっております。
 今後、業界全体が活性化し更なる発展を目指すためには、国内外の需要を喚起するため、新たな技術やシステムの開発等を通じて、社会に貢献していくことが益々重要であると考えます。
 また、円高や諸外国企業との競争激化等を受けて日本全体が悲観的な気分に傾いておりますが、これに流されることなく、自らの得意分野を冷静に見極め、生産性をさらに高めると共に、海外への事業展開についても国内事業との役割分担や共存を念頭に置いた上で推し進め、世界の成長センターであるアジア地域の経済社会の発展に貢献しながら、共に成長していくことが必要になっていると思われます。
 さらに、地球環境保全と経済発展の両立を図ることが世界共通の課題として認識される中、わが国産業界が世界に誇る高い技術力を有している省エネルギー・再生可能エネルギー・環境保全の分野を強化・育成していくことは、日本再生に必要な新しい需要や雇用を創出することに繋がると共に、日本企業の技術や製品、サービスを結集し、海外に普及させることは、地球規模での低炭素社会の実現という国際貢献にも繋がるものであります。
 以上のような認識のもと、我々産業機械業界は、東日本大震災により被災された地域の経済社会の再生に引き続き取り組むと共に、わが国産業のものづくり力・国際競争力をより一層強化するため、高い技術力のもと高品質で信頼のおける製品の提供に取り組んでいく所存です。
 同時に、わが国の強みであるエネルギー・環境保全分野に関する技術やサービスにさらに磨きをかけ、関連産業と連携しながら新たな市場を創造し、地球環境保全と日本経済の再生に引き続き貢献してまいります。
 昨年末に誕生した新政権におかれては、震災復興と成長戦略の一体的推進や円高是正に向けた各種施策の機動的・戦略的展開、EPA・TPPの取り組み強化、エネルギー価格の安定と供給体制の整備等、日本再生に向け、成長と競争力の強化を重視した政策の一刻も早い実現を強く期待しております。
 年頭にあたり考えるところを述べさせていただきましたが、関係各位におかれましては一層のご指導、ご協力をお願いしますとともに、皆様のご多幸を心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

年頭挨拶
森精機製作所
取締役社長 森 雅彦

 新年明けましておめでとうございます。
 昨年は、欧州の金融不安や中国の経済成長鈍化、歴史的円高などわが国の工作機械業界を取り巻く環境は厳しい状況にありました。また、アジア・中東での外交問題も経営環境を不安定なものにする要因になりました。
 しかし、アメリカ シカゴで開催されたIMTSや、ドイツでのAMB、イタリアでのBIMU、東京でのJIMTOF、といった国際工作機械見本市においては大変多くのお客様にご来場いただき、目標を上回る成果を上げることとなり、改めて工作機械に対する需要と期待の大きさを認識いたしました。本年は、新政権の政策運営にも注目が集まりますが、当社としても、引き続き予想される厳しい状況を乗り越えるべく努めてまいります。
 本年は、品質をキーワードに社内外のイノベーションに取組んでまいります。お客様に向けては、製品本体の品質だけでなく、適切な機械加工のご提案や、迅速確実なサービスのご提供も重要な品質として提供してまいります。また社内においては、部品加工一つ一つの品質を向上させることで最終製品の品質も確保することができます。各工程の品質を確保することで後戻り作業を減らし、工場全体の生産性を向上させていきます。さらに、生産性の向上により、お客様へ製品をお届けするリードタイムを短縮いたします。
 ギルデマイスター社との協業においては、さらに連携を深めてまいります。昨年は、ギルデマイスター社との共同出資のもとDMG MORI SEIKI Europe AGを設立し、欧州全域で販売・サービス事業の共同展開を開始いたしました。さらに、初めて共同開発した次世代コンパクトマシニングセンタ“MILLTAP700”の製造販売も開始し、ご好評をいただいております。本年は、両社の工場での相互生産をさらに進めるとともに、協業の範囲を広げ、お客様にとってよりよいサービスを提供するグローバル体制を強化してまいります。
 ギルデマイスター社との協業や、今後のさらなるグローバル展開を鑑み、人材教育にもより注力する必要があります。英語をはじめとする語学力はもちろんのこと、グローバルなビジネスには語学力を基礎とした交渉力や対話力の向上が欠かせません。社員一人一人が考え実行に移すことができる企業人となり、卓越した交渉力と対話力を持って、社内外のグローバル展開を推し進めていく所存です。
 世界中のお客様に、最適な製品を最適な納期とサービスでお届けするべく、工作機械の新しい価値と無限の可能性を追求してまいります。
 本年も、変わらぬご支援、ご愛顧を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

年 頭 所 感
さらなる飛躍の年に
(一社)日本工作機械工業会
会 長 横山 元彦

 平成25年の新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 昨年の工作機械業界は、超円高の逆風にもかかわらず、堅調な海外需要を背景に、月次で概ね1千億円台の受注水準を維持することができました。この結果、2012年の工作機械受注額は、当初の見通し通り、1兆2,000億円程度に達したものと見込まれます。
 本年の工作機械受注動向につきましては、世界経済減速の余波を受けて、予断を許さない状況にありますが、エネルギー開発、インフラ投資、新興国での自動車投資、新型航空機や医療関連等の成長産業の台頭など、工作機械需要の背景には、大いに期待すべきものがあります。
 この大きな潜在需要を実需とするには、複合化や難削材・新素材加工への対応など、日本が得意とする技術にさらに磨きをかける一方、欧州が先行するソフトウェア分野において、自らの弱点を良く分析し、効率的な研究開発に取り組むことが重要です。
 また、マーケティング面では、機械単体のみの営業から、ユーザーが必要とする生産技術の提案にまで踏み込んだ、総合的ソリューションを通じた新たな価値づくりを目指すとともに、日本が誇る優れたサービス力のブラッシュアップが求められます。
 これらの諸課題に対し、業界各社が努力を惜しまず、競合国との差別化を一層明確にすることで、本年は、昨年の「1兆2,000億円程度」の水準を上回る受注額を目指していきたいと存じます。
 併せて、本年は、中長期的な視点から、「産官学連携による研究開発の推進と有為な人材の確保・育成」、「JIMTOFの求心力強化」、「標準化戦略の強化」など、当工業会が昨年5月に取りまとめた、「工作機械産業ビジョン2020」で示された諸課題への対応に注力して参ります。
 他方、製造業全体を俯瞰致しますと、その根幹である設備年齢が、近年とみに上昇していることが大きな問題となっております。日本の製造業の国際競争力を維持するためには、設備の若返りを図り、生産性の維持・向上に努めることが喫緊の課題であります。当業界では、常に最新鋭かつ最高の工作機械を供給し、日本経済の根幹である製造業の再生を支援しつつ、世界のものづくり産業の繁栄に貢献して参る所存です。
 本年も関係各位には、ご指導、ご鞭撻とさらなるご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、平成25年が皆様にとってさらなる飛躍の年になることを祈念致しまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。

2013年 年頭所感
(一社)日本機械工業連合会
会 長 伊藤 源嗣

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。皆様におかれましては、お気持ちも新たに新年を迎えられたことと存じます。
 年頭にあたり、平素より日本機械工業連合会にお寄せ頂いております皆様の暖かいご指導とご支援に対し、心より御礼申し上げます。
 さて、我が国の経済は、昨年は東日本大震災からの復興需要の本格化に伴い、景気の回復が期待されましたが、欧州債務危機の再燃と中国等新興諸国の経済減速で輸出が急速に鈍化したことから、昨年7―9月期の実質国内総生産(GDP)は3四半期振りにマイナスとなり、10―12月期も引き続き減少する見通しであります。今後は、復興需要は底堅いものの、海外経済の回復は不透明であり、政策効果が薄れて個人消費も減速感が見え始めており、景気は後退期に入ったとの見方が強まっています。自民党を中心とする新政権には景気の後退が長期化せぬよう、実効性のある経済対策を迅速に実行して頂きたいと思います。
 我が国を取り巻く社会経済環境は、大変厳しい状況にあります。デフレからの脱却は容易ではなく、経済成長の低迷に伴う税収減少と高齢化による社会保障費の増加で政府・地方の債務は20年間で3倍に増大しています。また、新興諸国を含めた厳しいグローバル競争が加速する中、超円高や世界一の法人税率など六重苦と言われる我が国の事業環境の改善は遅れており、企業の国際競争力の低下と海外進出の加速、海外からの投資抑制の要因となっています。加えて、東日本大震災からの復興や原発事故に伴う今後のエネルギー確保など、難題が山積しています。我が国が現在の困難を乗り越え、今後の繁栄を確保するためには、政府、企業、国民が一丸となり、諸課題の解決に全力で取り組んで行く必要がありましょう。
 とりわけ政府の役割は重要であります。昨年末の衆議院議員選挙では、消費税増税、脱原発、TPP(環太平洋経済連携協定)など、我が国の今後を左右する重大な問題が争点となりましたが、新政権には将来にけっして禍根を残さぬよう、正しい方向を選択し、速やかに実行に移されることを期待致します。 
 企業活動を後押しし、新しい需要を生み出す成長戦略は経済再生のために非常に有効であり、確実な実行が求められます。少子高齢化が急速に進む中、持続可能な社会保障制度の構築と中長期的な財政健全化のために「社会保障と税の一体改革」の早期実現も欠かすことができません。また、我が国の事業環境は企業が国内においてものづくりを続けていくことが困難な状況となっており、これらが早急に改善されなければ、我が国からものづくりの基盤が失われてしまう懸念があります。実際、製造業の就業者数は20年前より3割近く減少しています。製造業の活力を取り戻し、国内雇用を十分確保するためには、国際水準の事業環境を整備することが必要であり、政府には大幅な円高の是正、規制緩和など有効な政策を講じて頂きたいと存じます。
 資源に乏しい我が国にとってエネルギーセキュリティへの対応も極めて重要であり、電力供給の安定化は国民生活や産業活動のために是非確保せねばなりません。そのため全電源の約三割を占める原子力発電は欠かすことが出来ず、安全性を十分確保した上で再稼働に向けて検討すべきと思います。また、我が国の国是である自由貿易を一層加速させ、アジア等新興諸国の需要を取り込むためには、交渉開始が決まった日中韓及び東アジア全域との自由貿易協定、対EUとの経済連携協定に加えて、TPPへの交渉参加も進めるべきであり、政府には国益という「全体最適」の視点から早急な決断をお願い申し上げます。日機連と致しましても各国・地域の関係団体と協力しつつ、国際連携強化のための努力をして参りたいと存じます。
 我々機械工業は我が国産業の中核として、イノベーションによる新技術や新製品の開発、コストの削減などにより国際競争力に秀でた製品を作り上げ、輸出し、我が国の繁栄を牽引してまいりました。しかし、近年、新興諸国等の技術力は飛躍的に向上しており、その国際競争力は大幅にアップしております。我々がそれらに対抗し、打ち克ち、我が国経済の未来を切り開いていくためには、従来以上に研究開発に力を入れるとともに、厳しいグローバル競争を勝ち抜く戦略を構築し、実践していくことが重要であります。また、メーカーの知見やシーズを活かして新たな需要を創出するとともに、変化する市場の需要動向を的確に捉えて成長分野を取り込むなど自らの構造改革を進めることも必要と考えます。
 日本機械工業連合会では、我が国機械工業の競争力を維持、発展させていくための課題に鋭意取り組んでおります。本年も、理数系グローバル人材の育成・教育調査、ドイツ機械工業連盟と協力した模倣品対策調査、レアメタル等資源制約に対応する材料再資源化の調査研究、機械の安全対策や標準化など会員各位の企業経営にとって密接なテーマを取り上げ、調査研究を進めるとともに、税制面での改善方策など機械業界の事業環境改善に向けた要望や政策提言などを行って参ります。また、折にふれてホットイシュなどについての情報提供を行うため、会員講演会、セミナー、シンポジウム等を適宜適切なテーマにて開催しており、昨年は計12回実施しましたが、本年は昨年以上の会合を開催し、機械業界への情報提供に務める所存です。
 皆様には大変厳しい事業環境が続く中、ご苦労が多いことと存じますが、日本機械工業連合会は、新たな時代に求められるニーズに対応し、皆様と産業界の利益のために誠心誠意努力を続けたいと存じます。皆様の一層のご活躍とご健康を心から祈念申し上げます。

年 頭 所 感
日本法人設立25周年を飛躍の年に
ケルヒャー ジャパン
代表取締役社長 佐藤 八郎

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 さて、昨年を振り返りますと、東日本大震災から1年が過ぎ、復興へ向けた活動が本格化しましたが、原発事故の影響を受ける福島県を始め、いまだ仮設住宅での生活を余儀なくされる方も多くいるなど、厳しい状況は続いております。改めて被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げますとともに、私ども宮城県に本社を置くメーカーとして、微力ながらも引き続き復興に貢献していく所存でございます。
 国内の経済環境は、震災による復旧・復興需要が景気を下支えしましたが、政局の混乱もあり、個人消費の持ち直しは一服するなど不安定な状況でした。欧州の債務危機に端を発した新興国経済の減速があり、世界経済全体も停滞感を強めたことで、国内輸出産業の先行きも依然不透明であります。
 このような厳しい経済環境が続く中、当社では、常にお客様の立場に立って考える意識改革を続けていく途上ですが、お陰様で二ケタ成長の売上を達成することができました。これもひとえに、当社に関わる全ての皆様方のおかげです。心より御礼申し上げます。
 業務用製品は、よりお客様のニーズに合わせた提案を目指し、業種別の組織体制を強化してきたことにより、高圧洗浄機、バキュームクリーナー、床洗浄機、スイーパー、インダストリアル製品ともに万遍なく売上を伸ばすことができました。家庭用製品は、高圧洗浄機市場が大きく成長したことに加え、スチームクリーナーが堅調を維持し、窓用クリーナーで新市場を開拓しました。また、お客様の近くでサービスを提供するために、営業所の新設・拡張移転と、全製品を展示するケルヒャーセンターの開設を積極的に展開したことも、大きな成長要因であると考えます。
 本年は、2020年に向けた中期戦略キーワードである“カスタマーセントリック(お客様中心)”に基づき、いかにロイヤルカスタマーを増やすかを戦略のキーに設定します。その為に、サプライチェーンと顧客サービスのレベルアップを目指し、新たな仕組みも導入します。また、社員満足なくして継続的な顧客満足などございません。働きやすく自分自身で挑戦していける魅力溢れる職場づくりを追求いたします。
 2013年はケルヒャー ジャパン設立25周年の節目の年であります。蛇年でもありますので固定観念を脱ぎ捨て、革新的な製品の導入を始め、清掃に革命を起こすべく挑戦を続け、これまで以上の大きな飛躍を目指します。今後も、皆様の一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

新春の御挨拶
児玉興業
会 長 松田 謙三

 新しい年、平成25年を迎えることが出来、心より感謝いたして居ります。
 さて、新年とは昨日から今日にと地球の自転と共に繰り返される太古からの自営の営みで、別にどう変わったと改めて考える事はありませんが、一応年が変わっただけでも何かしら気分も改まり、心引き締まる思いがいたします。いづれにしても大きな期待感より不透明な明るさ・暗さが交差、展開して行く事は確かな事実であります。
 私は毎年、年が改まるごとに、日本経済は既にターニングポイント(※1)は過ぎたと言い続けて参りました。実際目に見える変化はなく、一本調子で上り坂を来た様な気が致しておりましたが、現在の日本の市場経済は一つの大きな峠を越し、デフレがいつ終わるか伺い知る事は、至難であります。
 私共は、これからもず〜っと下り坂をゆっくり、ゆっくりと降り続けて行く事には変わりありません。坂を登る時には大きなエネルギーが必要でありましたが、坂を降りて行くにも同じくらいの量のエネルギーが必要になると考えます。いやそれ以上かも知れませんし、その道のりは相当期間つづくものと覚悟せねばなりません。
 日本人は明治時代より、登り坂を登る事には慣れて居りますが、坂をゆっくり、ゆっくりと降りて行く旅には慣れて居りません。
 昨今の情勢は、上(かみ)は毒入りコスモス(※2)を食べてでも、下(しも)は贋札(※3)を使ってでも急激な転落だけは避けたいと工夫・努力をしている者が見うけられます。私は下降して行く時代に生まれた者に相応しい人間と自負して居りますので、好況時にも企業拡大に惑う事なく冷静に中小企業者らしく、努力して生きて参りましたので、これからの未知の新しい旅路も何とか生き長らえて行けると確信して居ります。
 私も92歳となりますが、お陰で心身共に健康で、新しい旅路をボケ老人とならず、元気に歩いて参ります。
 皆様方のご声援心より願い、老人の繰り言を新年のご挨拶といたします。
 ※1ターニングポイント=転換点・転機・曲がり角・病気などの峠
 ※2コスモス=秩序(秩序整然とした調和ある世界を保つため、悪人が悪人を利用して他国の島を奪ったり、盗人が盗人を番人に使ったり)
 ※3贋札=約束手形

10月の鋳鋼・鍛鋼生産実績
日本鋳鍛鋼会 鋳鋼、鍛鋼ともに2ケタ減

 日本鋳鍛鋼会が昨年11月28日に発表した、鋳鋼(全国74工場)、鍛鋼(同19工場)の平成24年10月分の生産実績によると、10月の生産は、鋳鋼が前年同月比17.4%減の1万5,675トン、鍛鋼が同11.0%減の5万1,382トンとなり、どちらも大幅に前年を下回った。前年割れは、鋳鋼が7カ月連続、鍛鋼で4カ月連続。
 前月比は、鋳鋼2.0%増、鍛鋼0.6%増と、それぞれ小幅ながら上昇した。
 同会によると、鋳鋼の生産は、土木建設・鉱山機械向けで今年度当初からの減少傾向が継続しており、厳しい状況。その他では、発電用機器などが増加しているものの、それ以外の機種はマイナスとなっており、全体的に落ち込んでいる。
 鍛鋼については、エコカー補助金の終了の影響が大きい自動車向けが2カ月連続でマイナスとなった。発電用機器は、増加基調にあったが2カ月ぶりに減少した。その他、船舶向けは鋳鋼同様に減少傾向が続いていることから、先が見えない状況。鍛鋼全体としても大きく減少していると概要をまとめている。

中部地域のものづくりを創出
TECH Biz EXPO 2012
3日間で約1万9千名が来場

 第2回次世代ものづくり基盤技術産業展「TECH Biz EXPO 2012」(主催=名古屋国際見本市委員会)が昨年11月28日〜30日の3日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで盛大に開催された。今回のテーマは「次世代産業の『現在(いま)』に活かす!製造現場のこれからに活かす!」。
 開場に先立ち28日午前9時30分より行われた開会式では、主催者を代表し名古屋市市民経済局副局長の壺谷幸也氏が河村たかし名古屋市長の開会挨拶を代読、中部経済産業局局長・紀村英俊氏、産業技術総合研究所中部センター所長・鳥山素弘氏が「中部の成長戦略として中部地域八ヶ岳構造創出戦略に取り組んでおり、今日の展示会と併せ新産業創出に向け取り組みを強化したい」「産総研のイノベーションコーディネータの技術相談なども活用、産学官のさらなる連携で、この地域のものづくりを創出してゆく」と来賓の挨拶を述べ、テープカットで新たな取り組みの幕を開けた。
 同展は「日本の基幹産業である製造業の発展を支え、中部地域の産業技術の高度化と新技術の開発に寄与」すべく昨年第1回が開催され、2万名以上の来場者があった。今回は自動車・航空機・医療機器等、製造業の今後を見据えた新素材・最新加工技術・関連サービスの関係者を中心に前回より68社多い204社・団体が出展、小間数も74小間多い286小間となり、1万8,986名(昨年より会期が1日短縮されたため)が来場した。
 今回は前回展よりモビリティの電動化、車体・部材の軽量化、エネルギーの効率化、レーザなどの光加工技術にテーマを絞ったことで新規の出展者が増えたのも特徴。
 そのほか、サポイン事業の成果紹介、自動車関連産業の振興に取り組む東北、中部、四国、九州各地からの産学連携や企業連携の紹介、及び次世代自動車地域産学官フォーラム、大学や研究室の研究シーズ発表や提案などシーズとニーズの結合・連携を目指した出展も多くみられた。
 開催中は「日本のものづくりを考える3日間」と題し、モビリティの電動化・軽量化・効率化や光加工技術をテーマに、総80名を超える講師陣が講演会を開催。
 また、出展企業との商談マッチング、学術・研究機関との技術相談の仲介を行う「商談マッチング・技術相談」の開催、海外販路開拓支援として海外企業(アメリカ・ドイツ・タイ)の調達責任者を招聘しての「商談会」、さらに産総研中部センターや中部の研究機関のシーズを紹介しものづくりでの産学官の一層の連携強化・イノベーションの推進等をすすめる展示など、盛りだくさんの内容となった。
 ただ、同時開催というものも多く、有益な情報を少しでも多く集めたいという中小企業の来場者からは、内容を何らかの形で見られるようにしてほしいとの声も聞かれた。

小水力発電システム等の
新たな注目商品について学ぶ
岡谷管栄会 営業マン向け商品研修会

 岡谷管栄会(会長=小川信氏・山信社長)は、昨年11月29日午後1時30分より岡谷鋼機名古屋本店9階会議室において、恒例行事となっている「商品研修会」を開催し、会員企業の第一線で活躍している営業マン20名が参加して、各メーカーの新商品や注目商品について学んだ。
 研修会は岡谷鋼機配管住設部配管住設室の岡本室長の司会進行・開会の辞で始まり、冒頭、小川会長が「研修会を通して新しい商材を学んでいただくということもありますが、各会社の営業マンの皆さんが一堂にそろうということもなかなかありません。本日は、商品の研修をしていただき、かつまた、懇親会においては互いに交友を深めていただきたい。皆さんは営業活動の色々なところで会うかも知れませんが、決して敵ではありません。コンペジターです。お互いを切磋琢磨することにより互いを認め合うものです。懇親会を利用して互いに知り合うことも必要かと感じています。今回はどちらかと言うと、機械商品で今後の需要が見込まれるものとなっています。基本のパイプ、継手、バルブも大切な商品ですが、新しい管工機材の業界をつくるには、本日のセミナーの中にもあります、農業用水路を活用した小型水力発電も有望ではないかと思います。新しい商品を取り上げていかなければなりません。新しい商品を勉強して、皆さんの手でこの管工機材業界を盛り上げ、岡谷さんと共に発展して行きたいと存じます」と挨拶。
 続いて、メーカー四社による商品説明と岡谷鋼機が取り組む環境ビジネスの紹介が行われ、参加者は熱心にメモを取りながら耳を傾けていた。
 また研修会後は、同ビル地下一階にある「サロンオカヤ」にて賛助会員も交えた懇親会が開かれ交流を深めた。
 今回の主な研修内容は次の通り。@日立金属▽建築及び工場設備向け商品『膨張タンク』、Aパーパス▽『太陽熱利用ガス温水システム』『業務用フード君』、B因幡電機産業▽スマートハウス向け商品『HEMS』『情報分電盤』『蓄電池』、Cシーベルインターナショナル▽既存の農業用水路を利用した『小水力発電システム』、D岡谷鋼機▽会員各位との協業による環境ビジネスの取組み。

協同組合から任意団体へ
新年会前に臨時総会
岐阜県機械金属商協組 移行準備進める

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=関谷治頼氏・岐阜機械商事社長)は昨年11月29日午後6時30分より、年内最後の理事会を忘年会も兼ねて岐阜市真砂町の味み亭で開催した。
 関谷理事長の挨拶に続いて議事に入り、市橋副理事長(会計担当・市橋商店社長)が今年度会計についての中間報告を行った。
 組合の任意団体移行に関する件は、嶋崎副理事長(シマザキ商会社長)より、1月23日開催の新年賀詞交歓会当日の午後6時から開かれる、臨時総会に諮り協同組合から任意団体への移行を採決し、清算を3月31日までに終了する予定と報告された。
 また新年賀詞交歓会については、午後6時30分より岐阜会館(岐阜市司町)において開催する。会費は正会員、賛助会員ともに昨年と同額と、嶋崎副理事長より伝えられた。
 ボウリング大会については、福利厚生担当の輿理事(KS・コシ社長)が例年通り3月8日にACグランドにて開催する旨を話し、承認された。
 総会については、5月頃の開催を確認した。
 議案審議を終え、忘年会に移った。

安定的に高精度微細加工できる
新型油ワイヤ放電加工機が登場
三菱電機産業 メカトロニクス事業部 2012中日本ウインターフェア

 三菱電機産業メカトロニクス事業部(事業部長=稲葉元和氏)は、最新のレーザ・放電加工技術などを紹介する「2012三菱電機産業メカトロニクス中日本ウインターフェア」を、昨年12月6日と7日に、名古屋製作所内FAコミュニケーションセンター内で開催した。
 フェアでは、主に新型油ワイヤ放電加工機や、高生産性二次元レーザ加工機eXシリーズ新機種、新型ファイバーレーザ加工機NX-Fシリーズ、新型CNCE70シリーズなどが披露される中、金型・板金・部品加工業者など約千名が来場した。
 現在電子機器製品や自動車部品市場において、製品の高度化がますます進み、これに伴い量産の母体となる金型も一層の高い精度を要求されている。同社では、安定的に高精度微細加工を行うため、従来の水加工液仕様機に加えて、絶縁抵抗値の高い油を加工液として使用したワイヤ放電加工機を開発した。
 ワイヤ放電加工機は、細い黄銅のワイヤを電極として使う放電加工機で、ワイヤをワーク(被加工物)に近づけるよう送り出しながらワークとの間で放電を行ない、糸鋸で切るように、自在な形にワークをくり抜いて加工できる。
 誘電体の液体として水や油が用いられ、油のように電気を遮る力が大きい(絶縁抵抗値が高い)と、ワイヤとワークの隙間を小さくできるため精度を出しやすい。
 今年四月に発売・量産予定の「油加工液仕様ワイヤ放電加工機」は、安定的に高精度微細加工を実現する油加工液用専用電源を開発したことで、同社従来電源(水加工液仕様との比較)より細かなサイクルでの放電を行い、安定的に滑らかな仕上げ面を実現できる。さらに、加工中の放電状態の変化をより素早く制御することにより、精度を得にくいコーナー部での加工精度を向上した。
 また、微細な加工を自動的に行うため、電極を自動で挿入・結線する「自動結線装置IntelligentAT」の最小使用ワイヤ径をφ0.1mmからφ0.05mmへ小径化できた。XYZ軸ストロークは300×200×180mm、精度保証値は±2μm。
 その他の新製品として炭酸ガス二次元レーザ加工機「ML3015eX-S Edition」が初披露された。
 同製品は、ビーム特性に優れた新型発振器3.2kwを搭載したことによる生産性向上と、ランニングコスト低減を実現した。従来機(LV-20CF3、発振器2kw)と比較して、薄板の加工時間を最大約20%短縮し、ランニングコストを最大約13%低減した。また手動パレット機も拡充した。

セキュリティー対策から
防災、広告まで幅広く提案
三菱電機中部支社 通信/映像システムフェア2012

 三菱電機中部支社(支社長=村井武夫氏)は、業務用通信・映像情報機器などを紹介する「三菱電機通信/映像システムフェア2012」を、昨年12月6日と7日の両日、名古屋国際センターにおいて開催した。
 フェアでは主に、業種別監視カメラシステム(CCTV)や、ビデオ会議、衛星携帯電話・MCA無線(BCP関連)、デジタルサイネージソリューション、フルハイビジョン対応プロジェクター等が出展され、製造・金融・流通業などのユーザーおよびシステム業者・販売会社ら約千名が来場した。
 業種別監視カメラシステムでは、セキュリティーに対する社会的関心が高まるとともに、監視カメラシステムもアナログ方式からより高画質・高性能なデジタル方式への移行が急速に進んでいる。新製品としてビル・マンション向けにアナログ配線でも工事費を抑えてデジタル化できる高画質デジタル監視カメラシステム「MELOOK+μ(メルックミュープラス)」が登場した。同製品は、アナログの同軸ケーブルをそのまま活用して、カメラとレコーダーを取り替えるだけでデジタル化できるので工事費を抑えられる。伝送距離も500mを実現した。
 また、2011年の東日本大震災やタイの洪水をきっかけに、災害が起きても事業を中断させない、又はすぐに復旧できるように企業が計画を定めておくBCP(事業継続計画)策定や見直しの動きがあるのを背景として、「MCA無線」や「衛星携帯電話」の活用も提案され、注目を集めた。
 「MCA無線」は、クリアな音声品質で、業務連絡から防災まで幅広い用途で利用が可能であり、日本全国利用可能で安価な無線システム。「衛星携帯電話」は、衛星移動通信サービスを利用していることから、基地局被害のリスクがなく、緊急時や携帯圏外エリアの通信手段として活躍する。
 デジタルサイネージソリューションでは、周辺機器が不要で設置場所もフリー、SDカードを挿入するだけの「お手軽電子看板」が紹介された。画面サイズも19V〜50V型迄ラインアップされ、値段は税込5万2,500円からと手軽に導入できるようになった。

名古屋支店を新築移転
シミヅ産業 サービスの充実図る

 機械工具の総合商社シミヅ産業(社長=清水善徳氏、本社=大阪市西区)は、このほど在庫センターを併設した名古屋支店を新築移転し、1月15日より営業を開始した。
 【名古屋支店・在庫センター】
・新住所=〒454-0014 愛知県名古屋市中川区柳川町19-9
・電話番号=052-678-8771
・ファックス番号=052-678-8782
・支店長=山田英二氏(執行役員中部ブロック長)

「聴く力」を向上させる
ポジティブ・リスニング
愛鋲協 セミナーに23名が参加

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=土方成一氏・金城螺子製作所社長)は昨年11月30日午後4時30分より、トーマツイノベーションの「聴く力/仕事の5力」【基礎】セミナーを開催した。
 トーマツイノベーションは、東京に本社を置く中堅・中小・ベンチャー企業専門のコンサルティング会社で、企業を活性化するための、コンサルティング、企業内研修・講師派遣、会員制社員教育サービス(イノベーションクラブ)などを行っている。
 今回は、同社の名古屋支社セミナールーム(名古屋国際センタービル13階)にて専任講師の西田聖子氏が「ポジティブ・リスニング 〜部下の聴く力アップ術〜」と題してセミナーを行い、組合員企業の営業幹部ら23名が受講した。
 花井事業部長(ハナイタイト社長)の司会進行のもと、冒頭、土方理事長よりセミナー参加のお礼を含めた挨拶があり、続いて西田氏が演壇に立った。
 セミナーでは、客との商談、社内会議、打ち合わせなど仕事のさまざまな場面で、相手の話をしっかり聴き本音を引き出す力は必須能力であるとして、「“聴く”(listen)と“聞く”(hear)の違い」から、「ポジティブ・リスニングとは」「“聞き上手”になるためのしかけ」をテーマに、「聴く力」を高めるためのノウハウが話された。
 セミナーは「後輩の相談を聴く」といった具体的な場面を想定したワークショップ形式で進められ、参加者は体験しながら、話し手の心を開いてもらう聴き方や、部下の聴く力アップ育成について学んだ。

リンナイ中部・北陸地区新春の会
ハイブリッド給湯・暖房システムの本格展開へ
管材・住設商社の販売力に注目

 リンナイ(社長=内藤弘康氏・本社=名古屋市中川区福住町)は、1月9日名古屋駅に隣接する名古屋マリオットアソシアホテルにおいて、「2013年中部・北陸地区新春の会」を開催した。
 会には、同社顧客であるガス事業者をはじめ、管材、建材、住設の商社176名が出席する中、新年の挨拶と、平成25年度の経営方針、キャンペーン表彰式、重点方針が説明された後、新春懇親会が催された。
 また同会場内において電気とガスのハイブリッド給湯・暖房システム『エコワン』をはじめとする新商品内覧会も行われた。
 冒頭、中部リンナイ会の高橋信吾会長(TOKAI副社長)が挨拶を行った。ガス業界の現状として、原料価格の高騰や世帯数の漸減、エネルギー競争の激化等を挙げ、「現在消費者の省エネに関する関心が高まっており、消費者ニーズに適したリンナイさんのエコジョーズや、ハイブリッド給湯器『エコワン』を販売していけば将来につながると思います」と述べ、中部リンナイ会が一丸となりガス業界を盛り上げようと強い決意を語った。
 次いで内藤明人リンナイ会長が、年頭における挨拶を行った。
 内藤弘康リンナイ社長は、平成25年度の国内重点戦略として、@2013年4月からエコジョーズの標準化が始まるのに伴い、給湯機器ラインアップの更なる拡充Aハイブリッド給湯・暖房システムの本格展開Bリビング・キッチン空間の総合提案を掲げた。
 表彰式では、昨年4月から9月に行われた「エコジョーズ化宣言2013キャンペーン」の成績優秀者が表彰された。管材、建材、住設の商社の受賞も目立つようになり、注目を集めた。受賞者は次の通り。
 【総金額部門】
《最優秀賞》米津物産《優秀賞》ガステックサービス東三河支社、マルトアステム《特別賞》橋本総業長野支店、マルエイ。
 【エコジョーズ部門】《最優秀賞》ジーネット名古屋支社《優秀賞》TOKAI、マルエイ《特別賞》東邦液化ガス、サイサン静岡支店。
 【ハイブリッド部門】《最優秀賞》新日本ガス《優秀賞》北日本物産、岡谷酸素《特別賞》マルエイ四日市支店、岩谷産業エネルギー北陸支店。

第10回新機械振興賞決まる
 一般財団法人機械振興協会(会長=庄山悦彦氏)は昨年12月5日、第10回(平成24年度)新機械振興賞の受賞者を発表した。今回は、32件(うち中小企業15件)の応募の中から、経済産業大臣賞一件、中小企業庁長官賞一件、機械振興協会会長賞六件が選ばれ、表彰される。
 新機械振興賞は、独創性、革新性及び経済性に優れた機械工業技術に係る研究開発及びその成果の実用化により新製品の製造、製品の品質・性能の改善又は生産の合理化に顕著な業績をあげたと認められる企業等及び研究開発担当者に贈られる。
 今回は、独立行政法人科学技術振興機構研究開発戦略センター長の吉川弘之氏ら11人からなる審査委員会において厳正な審査のうえ、受賞者が決定された。
 表彰式は1月24日、東京都港区の機械振興会館ホールにて午後3時より行われる。
受賞一覧 
業績名(企業名)
業績の概要
   
【経済産業大臣賞】
■ステレオカメラによる運転支援システム(富士重工業、日立オートモーティブシステムズ)
 ステレオカメラの認識性能の大幅向上とシステムの統合化を図り、15km/h未満でも作動する衝突被害軽減ブレーキや、ペダルの踏み間違いによる誤発進を抑制するアクセル制御、0〜100km/hの広車速域で車間と速度制御するクルーズコントロールなどを実現し、従来の運転支援装置では苦手であった市街地走行や、車両のみならず歩行者、自転車との衝突など、より広い範囲の交通環境下でも衝突の回避や被害を軽減できる運転支援装置を開発した。
【中小企業庁長官賞】
■高機能型二液塗装システム(旭サナック)
 これまでの混合装置では、水性二液ウレタン塗料のような難混合性塗料を確実に混合できなかった。この問題を解決するために、動的混合装置(パワーミキサ)を開発した。このパワーミキサはエアタービンの回転力を磁力でロータに伝達するマグネットカップリング方式で、主剤と硬化剤の二液を従来のスタティックミキサより細かく混合できる。その結果、塗料ホースの連続経路を通じて塗装ガンに圧送して塗装する、二液塗装システムを開発できた。
【機械振興協会会長賞】(企業名・五十音順)
多孔ドラム式根菜類皮剥き機の開発(エフ・イー)
 従来のスチームピーラー方式やドラムピーラー方式の皮剥き機では、食感を損ねたり、ドラムピーラーの刃で実が大きく削られる等の問題があった。これらの問題を解決するために、丸型ドラムと十六角形ドラムからなる二種類のピーラーを組み合わせ、原料を躍らせながら、ピーラーの穴を使って皮を剥くことができる、根菜類皮剥き機を開発した。刃がないことで削った皮が付着して性能が低下することもないため、作業中の散水が不要となり、食味を損なうことがなく、廃棄物の量も大幅に削減できた。
■高効率マイクロ波減圧精油抽出装置(兼松エンジニアリング、高知県工業技術センター)
 柑橘類やその他農産物、木材等の天然物からマイクロ波加熱により精油を抽出する装置を開発した。従来の容器の中に対象物を入れて、上からマグネトロンでマイクロ波を照射する方式では、投入量の違いなどチャンバ内部の状態が変わると、マイクロ波が反射して、加熱できない等の問題があった。本装置は、下からマイクロ波を照射し、直接加熱することにより、チャンバ内の加熱対象物の量が変っても加熱でき、低コストかつ短時間で精油を抽出することができる。
■レーザ集光性能を高めたステルスダイシング装置(浜松ホトニクス)
 半導体ウェーハなどのダイシングにおいて、従来のブレードダイシングやレーザダイシングでは、洗浄工程に伴う廃水処理や熱ダメージによるゴミ等により歩留まりが低下する問題があった。これらの問題を解決するためにステルスダイシング技術を開発している。ステルスダイシング技術は、浜松ホトニクスが開発した、「レーザを用いて、内部加工を行ってウェーハを高品質に分割する」ダイシング方法である。今回、レーザ集光性能を高めることにより、従来の二倍性能を向上させたステルスダイシング装置を開発した。
■医療用減圧沸騰式洗浄装置(三浦工業、大阪大学医学部附属病院)
 病院や滅菌代行業者は、診察や手術で使用した「再使用可能な手術器具、麻酔器具、及び他の手術用具」を各種洗浄器や手洗いにて洗浄し、滅菌器で菌を死滅させて感染等を起こさない安全な状態に戻してから、再びそれらを使用している。しかしこれまで、形の異なる様々な器具すべてを洗える洗浄器はなかった。このような問題を解決するために、洗濯機の様に洗浄槽へ入れるだけで洗浄できる「減圧沸騰式洗浄器」を開発した。本洗浄器は、温水を入れて密閉した槽内を減圧することで発生する沸騰を利用するもので、被洗浄物をその形状によらず洗浄できる。
■動体追尾放射線治療装置(三菱重工業、京都大学、先端医療振興財団、京都医療科学大学)
 これまで呼吸によって体内で動く腫瘍に対して、放射線を集中して照射することはできなかった。この問題を解決するために、動体追尾放射線治療装置を開発した。本装置は、構造本体フレームに高剛性のリング型ガントリ(O―ring構造体)を採用し、アイソセンタと呼ばれる回転中心位置にいる腫瘍に対して全周方向から、高い精度で治療用X線を照射することが可能である。呼吸に応じて動く腫瘍の三次元位置を連続的に認識し、ジンバル機構により、治療用X線の照射方向を腫瘍位置に連続的に追従させることができる。2011年9月には、世界初のリアルモニタリング下動体追尾照射治療が臨床適用されるに至っている。
薄板突き合わせ自動円筒溶接装置(ムラタ溶研)
 洗濯機の回転ドラム、電気温水器の内外槽、配管設備用のベローズ管等の薄板金属の端面同士の突き合わせ溶接は、薄板であること、気密性の確保が必要であること、ステンレス材料であること等から、技術者の熟練度による品質差が大きく出る等の問題があった。この問題を解決するために薄板突き合わせ自動円筒溶接装置を開発した。本装置は、極薄板(0.2mm)であっても、正確でブレのないワークの把持機構によって、品質のバラツキを解消し、作業者の熟練度とは関係なしに薄板素材での円筒溶接が実現できる。

会員の期待に応え
 クリスマス会を再開
三重県機械工具商組合

 三重県機械工具商組合(理事長=中村信通氏・ナック社長)の「2012年クリスマス会」(幹事=門脇匡伸氏・門脇商店社長)が、昨年12月8日午後5時30分より、近鉄四日市駅東のJA三重四日市ビルで開催され、正会員並びに賛助会員とその家族ら52名が参加した。
 クリスマス会は門脇理事の司会進行で進められた。門脇理事は、「昨年クリスマス会開催のお問い合わせを多数いただき、今年はぜひ再開しようと、開催の運びとなりました」と説明した。
 挨拶に立った中村理事長は出席者にお礼を述べた後、「クリスマス会を再開できてよかったと思います。短い時間ではございますが子供さんや女性の方もたくさん出席頂いておりまして大いに楽しんで下さい」と挨拶。
 その後、最も出席者の多かったトラスコ中山津支店から、青木伸夫支店長ら六名が前で乾杯音頭を行い、開宴した。
 和やかに会が進む中、恒例となったジャンケンゲーム大会や商品券などが当たる豪華抽選会で最高潮に盛り上がった。今回は、参加した子供全員にクリスマスプレゼントが渡されると、子供達は驚き、とても喜んでいた。盛況の中、芦川弘樹副理事長(タイセー社長)の一本締めで散会した。

本社・工場を移転
辻精機

 射出成形金型メーカーの辻精機(社長=辻雅之氏)は、これまで愛知県北名古屋市にあった本社と工場を閉鎖し、昨年12月26日より新たな移転先である一宮市で業務を開始している。
 旧本社と工場の一部が耐震基準を満たしていなかったために行われたもので、今回の移転により安定した製品の供給と従業員の安全を確保した。
▼新住所=〒491-0827 愛知県一宮市三ツ井4-15-22
▼電話番号=0586-48-5481
▼ファックス番号=0586-48-5482

生産性向上と省エネ・高効率化へのご提案
駿河機械加工システム展
2月1日・2日の2日間
沼津卸商社センター展示場にて

 駿河機械加工システム展(主催=ジーネット傘下の静岡地区の販売店でつくる実行委員会)が2月1日・2日の両日、沼津卸商社センター展示場大ホール(静岡県駿東郡清水町卸団地203)で開催される。
 「生産性向上と省エネ・高効率化へのご提案」をテーマに、工作機械、機械加工周辺機器、組込み機器、環境対策メーカー48社が出展し、昨年11月に開催されたJIMTOF2012(第26回日本国際工作機械見本市)で発表された新製品を中心にした展示が行われる。
 また、会期中にはセミナーも同時開催され、来場ユーザーの潜在ニーズを顕在化するとともに、問題解決のヒントを得てもらえる展示会になるよう、主催者側は期待を寄せている。
 展示会の開催時間は、1日10時〜18時、2日が9時30分〜17時。
出品メーカー 
 【工作機械メーカー】
 エッジキャム〔CAD/CAM〕▼大阪機工〔マシニングセンタ〕▼岡本工作機械製作所〔研削盤〕▼キャムタス〔CAD/CAM〕▼シチズンマシナリーミヤノ〔CNC自動旋盤〕▼ソディック〔ワイヤ放電加工機〕▼大東精機〔バンドソーマシン〕▼滝澤鉄工所〔CNC旋盤〕▼ブラザー工業〔CNCタッピングセンタ〕▼光畑製作所〔デジタル旋盤〕▼森精機製作所〔マシニングセンタ〕▼ヤマザキマザック〔複合加工機、CNC旋盤〕
 【機械加工周辺機器、組込み機器、環境対策メーカー】
 アースブルー〔皮膚保護クリーム〕▼アトラックス〔超硬ロータリーバー〕▼アネスト岩田〔コンプレッサ〕▼アマノ〔ミストコレクター、床面洗浄機、集塵機〕▼イワタツール〔センタードリル、トグロンハードドリル〕▼WEN〔マーキングペン〕▼HPMT〔超硬エンドミル〕▼SMC〔空気圧機器〕▼エヌティーツール〔R-ゼロホルダ他、各種ツーリング〕▼ギガ・セレクション〔油圧・エアチャック用生爪〕▼クランプテック〔トグルクランプ〕▼コベルコ・コンプレッサ〔スクリューコンプレッサ〕▼サンドビック〔旋削、フライス工具等〕▼新トモエ電機工業〔可搬形電源装置〕▼昭和電機〔ミストコレクタ、高効率送風機〕▼住友電気工業〔各種旋削、フライス、超硬工具〕▼ダイキン工業〔遠赤外線暖房機、空気清浄機〕▼大昭和精機〔各種ツーリング他、工作機械周辺機器〕▼タイホーコーザイ〔切削スプレー、防錆剤、潤滑剤〕▼DORMER〔ドリル・タップ〕▼東浜商事〔エアークーラー、バキュームクリーナ〕▼TRINC〔除電器〕▼ナベヤ〔MCサブテーブル、バイス等〕▼ニコテック〔切粉圧縮機〕▼日東工器〔カプラ、エアライナー〕▼日本オートマチックマシン〔精密バイス、面取機等〕▼バーテックス〔ドリル研磨機、バイス等〕▼ハーテック・ミワ〔コンプレッサ台数制御盤〕▼パトライト〔ワイヤレス・データ通信システム〕▼BIAX〔ロボット用スピンドル、ロボット用ファイラ〕▼BCテック〔延長アーバー、BCカッター等〕▼富士元工業〔各種面取り工具〕▼豊和工業〔パワーチャック、回転シリンダ〕▼ミツトヨ〔各種測定機器〕▼宮川工業〔三枚刃面取りカッタ、HSSハイヘリカルリーマ〕▼UHT〔マイクログラインダ〕
セミナー
 ※各セミナー先着60名限定
 【セミナーA】ミツトヨ「測定誤差を小さくする測定工具の使い方」
〈日時〉1日10時30分〜12時、〈講師〉ミツトヨ東日本営業部・永沼弘吉氏、〈内容〉長さ計測の重要性や測定誤差を小さくする為に必要な計測管理項目について解説。併せてマイクロ・ノギス・ダイヤルゲージ等の身近な測定工具の使用上の注意点についても解説する。
 【セミナーB】サンドビックツーリングサプライジャパン「5Sと改善が工場を救う-『大震災と危機管理』」
〈日時〉1日14時〜15時30分、〈講師〉サンドビックツーリングサプライジャパン代表取締役社長・鈴木幹治氏、〈内容〉中国工場の台頭に伴い、日本国内工場閉鎖の危機から如何にして世界三大工場へ躍進することが出来たのかを、5Sと改善を交えながら紹介する。
 【セミナーC】「工場の生産性向上・環境対策!!〜生産性50%向上への挑戦〜」
〈日時〉2日10時30分〜12時、〈講師〉事務局、〈内容〉工場の生産性を向上させるには加工方法の見直しから!!「生産性向上」は製造業が生き残る為のキーワード。機械加工の様々な加工段階における解決案を提案する。
 【セミナーD】ヤマザキマザック「ヤマザキマザックのものづくり戦略」
〈日時〉2日13時30分〜15時、〈講師〉ヤマザキマザック顧問・福村直慧氏、〈内容〉ものづくり戦略が見いだせなくなった日本。世界各地域の市場要求から製造戦略を探る。