back namber

2013年(平成25年)2月
戻る
2013年2月3(日) 2480
5月に日本でWCTC初開催
技術を磨き世界に対応を
超硬工具協会 新年賀詞交歓会を開催

 超硬工具協会(理事長=田中啓一氏・日立ツール社長)は1月10日午後零時15分より、東京都千代田区丸の内の銀行倶楽部において「平成25年新年賀詞交歓会」を開催した。当日は業界関係者ら2百名余が出席。田中理事長は挨拶で、5月13日から京都で開催されるWCTC2013(世界切削工具会議)への参加を呼び掛けた。
 新年賀詞交歓会は関口専務理事の司会進行、開会の辞で始まり、田中理事長が「昨年は後半から当協会の関連の事業もなかなか厳しい年でした。2013年は新たな気持ちで行いたいと存じます。今年の五月に世界の超硬の大会が京都で開催されますので、当協会にとって非常に重要な年となります。先達の行動を本などで見ますと、民間では色々な環境変化に皆さん、相当努力をされて対応された。また、日本企業の底力と申しますか、技術革新に対する姿勢が素晴らしい。古い技術でも、ひとひねり、新しいものにして世界に売り込むことができる。その技術は持っていると思います。人口は世界の60分の1くらいの小さな国、市場も小さい。その事から世界にどんどん出ていらっしゃるのが現在の状況だと思っています。日々刻々と時間にしろ、技術にしろ、世界は進んでいます。我々が古いしがらみ、人材不足などと嘆いている暇はありません。技術を生かして、是非2013年が日本企業にとりまして素晴らしい年になります事を、僭越ですが期待しています」と挨拶。
 来賓の須藤経済産業省製造産業局産業機械課長は祝辞で「経済産業省も年があらたまって改めて私どもの原点である、皆様に気持ち良く稼いでいただく事業環境をつくっていく事に、邁進する事を誓い合っています。今週末にも経済対策が行われる。正に、この経済にカンフル剤としてきっちりとした対策を講じていく。復興、公共投資、投資促進がポイントとなってくると思っています。緊急経済対策はあくまでも緊急対策であって、私どもとしては、6月にかけて日本経済再生本部の中に産業競争力会議を開いていきます。日本の富の源泉、これが製造業にある。製造業の再生無くして、日本経済の再生は無いという事を、きっちり言える場としていきたい。一言でいえば、日本の中に強い製造業を残していく。マザー機能的なものを残していくのに何をしていくかという事ではないかと考えています。試験研究のあり方、国内への投資の支援、一番の根本である人材の育成、雇用の問題。さらには、もちろん国内は大事ですが、海外市場を掴んでいく努力もしなければならない。日本の産業というのは大企業だけで成り立っているわけではない。正に、皆様の超硬工具の技術は世界中の製造業を元気にする力があります。日本の優れた部材、素材といった産業をいかに活性化していくかという事が課題になっていくと思っています。製造業の再生に残された時間は、それほどないと思っています。今年は、皆様方の不況を突破していく弛まぬ努力と、私ども経済産業省ほか行政が一丸となって逃げずに課題に対応していく、産業競争力会議できっちり処方箋を出していく。この二つを両輪として、是非明るい年にしていければと思っています」と述べた。
 平成24年度超硬工具協会賞の発表があり、受賞者を代表して業界功労賞を受賞した故森清元副理事長(富士精工名誉会長)の子息、森誠富士精工社長より謝辞が述べられた。その中で同氏は「何にも増して親父はこの賞が有り難いと思っていると思います。協会に参加させていただく以前から、アメリカ、ヨーロッパの研修に参加させていただきました。そこでアメリカのモータリゼーションにおけるトランスファーマシーンでの自動化による自動車産業の隆盛を見て、ロウ付け工具だけでは駄目だ、今後はスローアウェイ工具が全盛を極めると、それから当社はツーリングの世界に邁進してまいりました。そのお陰をもちまして今の富士精工がありますが、これも偏に協会にお世話になった事からです。従って、親父は動けなくなるまで副理事長、常任理事を務めさせていただき、協会に力を注いできたと私自身理解をしています。私もこの賞をいただけるぐらい協会に力を入れてまいる所存です」と話した。
 今年5月に京都で開催されるWCTC2013の責任者として、藤井副理事長(サンドビック社長)が「世界からアメリカ40社80名程、ヨーロッパも同等の方が日本にお見えになります。日本の協会の方を合わせて盛大に行いたいと思います。工作機械メーカーの話や工場見学など色々な企画を用意しています。皆様のご協力をいただき、成功裡に終わらせていただきたいと存じます」と挨拶し、続いて同氏の発声で乾杯した。
 祝宴では参加者が和やかに年始の挨拶を交わす姿が見られ、鴻野副理事長(アライドマテリアル会長)の中締めで午後1時30分前にお開きとなった。
超硬工具協会賞表彰式
 平成24年度超硬工具協会賞の表彰式が同日午前11時30分より銀行倶楽部四階中ホールであり、業界功労賞1名、技術功績賞17件、作業・事務・生産技術等の改善賞5件が表彰された。(受賞者は弊紙2470号に既載)
WCTC2013
(世界切削工具会議)
 WCTC2013は、日本切削工具協会JCTA(超硬工具協会・日本工具工業会)の主催で5月13日〜16日の4日間、ウェスティン都ホテル京都(京都市東山区三条蹴上)で開催される。
 参加予定者は、欧州切削工具協会ECTA(イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、スウェーデン、スペイン、イスラエルなどの切削工具メーカー)、米国切削工具協会USCTI(アメリカ合衆国、カナダ、メキシコなどの切削工具メーカー)、アジア圏の切削工具団体代表(中国、韓国、インドなど)、国内切削工具メーカー(超硬工具協会、日本工具工業会加盟会社)、国内工作機械メーカーなど、2百名。
 会議では、各国(地域)の現況と今後の展望が話されるほか、工作機械メーカーの見学や他産業界からの講演、学界からの講演などが予定されている。
 WCTCは1998年4月、「グローバル化が進行する中で世界の切削工具メーカーが一堂に会し、情報交換を行って、その発展を期する」という趣旨で、第1回が米国フロリダで開催された。これまで欧州と米国で交互に開催されてきたが、今回WCTC2013が日本の京都で開催されることになった。

出席者が初の200名を超え大盛況
業界の適正利潤を考え前進を
静岡県管工機材商組合 第16回新年賀詞交歓会

 静岡県管工機材商組合(理事長=村松孝一氏・村松商店社長)では、1月16日午後4時より静岡駅前のグランディエールブケトーカイにおいて「第16回新年賀詞交歓会」を開催した。正・賛助会員ら例年より50名程多く、過去最高の207名が出席する中、村松理事長は今後の景気回復に期待感を示し、「業界として前に進めるよう、適正利潤を考え、Win Win(ウインウイン)の関係を築ける商売をお互いにしていきたい」と抱負を述べた。
 司会進行と開会の辞を一色副理事長(一色機材社長)が務めて開会。
 冒頭、挨拶に臨んだ村松理事長は出席者に御礼を述べ「毎年景気の悪い話をしていましたが、昨年暮れの選挙で政権交代し、過度な円高の修正により景気回復の期待を先取りする形で株価も回復しております。政府も早速大盤振る舞いしそうなので、我々の関係する工事もだいぶ増えてくると思います」との見方を示した。その上で「ただ増えてきても安値競争をすれば全く意味がありませんので、皆さんとここはもう一回、利潤について考え、この業界の適正な利潤を考えて前に進みたい。これについては賛助会員様の絶大な応援が必要です。ぜひお願いします」と結んだ。
 次いで、来賓から祝辞を頂いた。管機連橋本副会長は、管機連の5大スローガンに加えて、3つの取り組みを紹介。今年創立50周年を迎え、6月10日に50周年記念式典を行うこと、管機連を任意団体から一般社団法人化に向けて進めていることや、組合の全国化(全国十三都道府県にある組合が管機連に加盟、未加盟組合の加盟促進)を推進すると述べた。
 キッツの堀田社長は、「少しくだけたお話を」と前置きして、NHKの大河ドラマ『八重の桜』で“幕末のジャンヌ・ダルク”と言われた新島八重の生き方に興味を持ち、会津藩の『什の掟』は社員教育について考えさせられたと語った。また主演女優の『ならぬことはならぬもの』とは『手を抜かないこと』に共感し、静岡のお客様のおっしゃることを聞き、しっかり応えられる年にしていきたいと述べた。さらに村松商店の村松尋代専務を“平成のジャンヌ・ダルク”と称した。
 引き続いて、日立金属配管機器事業部の鎌田淳一事業部長の発声で乾杯を行った。鎌田事業部長は、「今年は皆さんの表情や挨拶が明るく、希望が見えてきたと感じる」「政権が代わりムード先行という要素もあるが、経済にはムードも大事」と期待を示した。
 和やかに懇親会が進む中、オータケの吉川富雄社長が、「久しぶりに業界にも多少フォローの風が吹くのではないか」「景気は力強さであり、トップが明るい顔で仕事に臨むことが大事」の言葉とともに三本締めを行い、盛況の内にお開きとした。
 出席者からは、今回から会場を変更した点について広くてきれいであると好評を得ていた。
 また、当日は午後2時30分より理事会を開催した。管機連50周年式典での経済産業省関連表彰推薦者について審議された他、大村敏之理事(大村商会)が1月1日付で社長に就任し、挨拶を行った。その他、東京の業者が富士市に進出する話も持ち上がった。

新社長に小澤道代氏就任
小澤商会 成章社長は会長に

 管工機材卸の小澤商会(本社=静岡市駿河区南安倍3-22-4)は、同社取締役会において、昨年11月1日付で、代表取締役社長の小澤成章氏が、代表取締役会長に就任し、後任の第三代目代表取締役社長に妻で専務の小澤道代氏が就任することを決定した。専務取締役の後任には、ご長男の小澤尋昭氏が就任した。
 同社は昭和36年に成章会長の母で先代の良子社長が、夫の急逝を受け、丸尾興商の創業者である丸尾尊政氏からの起業の勧めと、夫の勤務先であったオータケの支援より小澤商会を創業。以来、地元・静岡県に密着し、管工機材・電材・鋼材・工具、関連商品を提供し業務を拡大してきた。
 新社長の道代氏は、昭和25年9月2日生まれ。夫の成章会長と結婚後、夫の仕事を助け、社員のよき相談相手として、さらに出産の前日まで働き3人の息子を育てながら、家業の発展に内助の功を尽してきた。
 道代社長は「量販店などには置いていないような商品も一層拡充して、かゆいところに手が届くサービスに努めて参りたい。社業の発展のために精励する所存でありますので前任者同様一層のご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます」と抱負を述べている。
 趣味はパッチワークキルト。

最先端の基盤技術が名古屋に集結
中部ものづくり基盤技術展
吹上ホールで19日・20日

 中小機構中部主催の「中部ものづくり基盤技術展」が2月19日・20日の2日間、吹上ホールで開催される。経済産業省の支援を受けた中小企業が実施する研究開発プロジェクトの成果発表、事業化の支援などを目的として開かれるもので、さまざまな技術分野から82社が出展する。
 展示とあわせ20日には出展企業17社によるプレゼンテーションが行われるほか、期間中は会場内に商談コーナーも設けられる。入場無料。
 開催時間は午前10時から午後5時(最終日は午後4時30分)まで。
 展示会「ビジネスインキュベーション中部2013」、中部経済産業局主催の「中部ものづくりシンポジウム」も同時開催。

第72回愛機工親善野球大会
【Aゾーン】井高、【Bゾーン】石原商事が優勝
年内に全試合終了し閉幕

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機社長)の第72回親善野球大会・決勝戦が昨年12月9日、江南市民球場で行われた。Aゾーン井高対太田廣A、Bゾーン協和工業対石原商事。
 Aゾーンは、井高が6回に逆転し3対2で太田廣Aを破り優勝。太田廣Aの連覇を阻んだ。
 Bゾーンは、石原商事が、初回裏に四点を取りその後も点数を重ね、協和工業の反撃を1点に抑えて7対1で優勝した。
 試合終了後は、表彰式が行われ、高田副理事長(井高社長)の挨拶に続いて、優勝・準優勝のチームに、愛知県知事賞、名古屋市長賞はじめ各賞が贈られた。
 個人賞は、【Aゾーン】MVP=西田選手(井高)▽打撃賞=山平選手(井高)▽敢闘賞=田岡選手(太田廣)、【Bゾーン】MVP=野尻選手(石原商事)▽打撃賞=山下選手(協和工業)▽敢闘賞=久野雄選手(協和工業)。
野球大会反省会開く
愛機工 関係者の慰労を兼ねて

 愛知県機械工具商業協同組合は、福利厚生部(部長=長村康義氏・長村商店社長)が主管して昨年8月から12月にかけて開催された第72回組合親善野球大会の反省会を、昨年12月12日午後7時より名古屋市中区のいけす「鶴八」新栄店にて行い、大会運営に関わった審判団、青年部員、福利厚生部員が参加した。
 矢野理事(滝川物産社長)の司会進行で始まり、冒頭、長村部長が「第72回愛知県機械工具商業協同組合親善野球大会に対し、審判、青年部員の皆様、山崎事務局長様には本当にお骨折りいただき、無事本日を迎えることができましたことは皆様のご協力の賜物と、心より感謝申し上げます。この野球大会は伝統の行事であり次年度も開催されますので、引き続きのご支援、ご協力をお願いいたします」とお礼の挨拶。
 続いて、水谷副理事長(ミズタニ機販社長)が「今大会は少し変則で、8月の25日に開幕と大変タイトなスケジュールの中で年内に終了することができました。また次年度は4月より始まると思いますが、伝統の行事ですので是非とも盛り上げて行っていただきたいと切に願います。今回のAゾーン、Bゾーンの優勝チームは今までと違ったチームで、また新しい時代を迎えたかと思います。今後とも、皆様のご協力をお願いいたします」と挨拶して乾杯の音頭をとった。
 参加者は、互いの労をねぎらいながら今大会を振り返り、運営方法などについて意見を交わしていた。

マジックショー等で和やかに
仕入先各社との親睦図る
ミユキ商會 盛大に忘年会を開催

 ミユキ商會(社長=田中知之氏、本社=名古屋市昭和区円上町)は昨年12月21日午後7時より、同社仕入れ先のメーカー・商社ら約80名が参加して、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で忘年会を開催した。
 冒頭、田中社長が「一年が経つのは早いもので、景気の方はともかくとして、皆様方とまたお会いできました事を大変うれしく思っております。この一年、皆様には大変お世話になりました。ミユキ商會もこのように忘年会ができるという幸せに、いま私は浸っております。皆様に一生懸命努力していただき、ご協力をしていただきました。私自身、2013年は一つ飛躍しなければならないと思っております。私ども10月決算でしたが、前期より売上は上がりました。利益はその上昇に伴っておりません。皆様とともに次回も忘年会ができます事を楽しみにしております。お客様のニーズに合った商品を提案しながら売って行くのがミユキ商會でございますので、皆様方のご支援、ご協力を賜りますようにお願いいたします」と挨拶し、高らかに乾杯の音頭をとった。
 アトラクションとして前々回の忘年会でも好評だった名古屋を中心に活躍する若手マジシャン、水谷昇氏(スタートランプ代表)のマジックショーが開かれ、各テーブルを回ってのカードマジックなど、参加者は目の前で繰り広げられる鮮やかなマジックに時間が過ぎるのも忘れて見入っていた。
 宴もたけなわのうちに、田中ミユキ商會専務の中締めでお開きとした。

フジテレビの人気対戦型バラエティ番組「ほこ×たて」
「どんな金属にも穴を開けられるドリル」VS「絶対に穴の開かない金属」
第6弾は不二越 対 日本タングステン

 「どんな金属にも穴を開けられるドリル」VS「絶対に穴の開かない金属」の第六弾が昨年12月17日、不二越本社工場(富山市不二越本町)で行われた。
 厚さ20mmの金属を1本のドリルで貫けるかというドリル対金属の対決で、これまで五度にわたって行われた対戦結果は金属側の四勝一分け。この金属を作り出したのが、金属精製加工メーカー「日本タングステン」(本社=福岡県博多区)だ。
 今回対戦に挑んだ「不二越」は、堀功機械工具事業部長率いる「チーム・アクア(富山弁で『開く』)」を結成し、今までの対戦を徹底的に研究。同社は金属材料の素材メーカーでもあり、その部門の協力を得てできる限り対戦相手に近い金属(素材)を想定して作り、ドリル(工具)の開発に努めてきた。
 完成した工具は「アクアドリル無限」。工具の径は12mmで、第二戦のアライドマテリアル戦を参考にして、内側に刃物とワーク(金属)を冷やすための切削油(クーラント)を通す穴の径を6mmと大きく取り切削抵抗を軽減した。
 実際に金属を削る砥粒は、オーエスジー戦(第四戦・五戦)を参考に、冷却性能を上げるために二種類使用して多層コーティングに。さらに、刃長も25mmと長いものにした。
 一番の特長は、工具側面に斜めに10数本のスリットを入れ、その中にもしっかりと砥粒をコーティングしたこと。刃先が摩耗しても、底面にはいつも金属を削る砥粒が金太郎飴のように出てくる仕組みだ。
 不二越社員による応援団と記者6名は別室にて映像で観戦した。
 工作機械にセットされた金属「NWSΩtypeU」は、前回の対戦と同様、真中に円柱の形をした金属がはめ込まれ、その周りを超硬材料で囲んである。表面は鏡のようで、工具が機械にセットされると金属に工具がきれいに映り込み、対戦前の緊張感を一層高めた。
 午後零時四十五分に、結果的に六時間半にも及ぶ死闘の幕が切って落とされた。
 工具にとって、最初の滑り出しは順調。応援会場では、開発チームに近い社員が「今回の工具は少しずつ削り穴の大きさを広げていくヘリカル方式を取り、時間は掛るが着実に穴を開けていく作戦」と解説した。
 スタート後、しばらくして工具が金属を捕え音が微妙に変化。削り始めたことが分かった。
 少し時間が経ち、金属が削れて凹んだ影響で切削油が跳ね上がり始め、応援団は想定通り削れていることを確信。その後2、3時間は大きな変化もなく順調に推移しているようだった。
 しばらくして、時々甲高い音が一定のリズムで出たり、またしばらく止んだりと若干の変化が聞き取れたが、映像に変化はなく、社員は記者たちに「テストカット中もこの様な音は聞こえたが、想定内」と話した。
 その後も音は時々聞こえるものの、工作機械に表示される数値は順調に削れていることを示すものだった。
 想定の六時間が過ぎた頃、現場から「工具の刃がだいぶ削れている。なんて硬い金属だ」との声。さらに1時間近く経過した頃、それは不二越の想定で30mmを削ったことになる頃だが、機械が止まった。
 機械の主軸が止まり工具が引き上げられた時、皆が息をのんだ。「工具があまりにも短い」。
 金属を取り出し判定すると、穴は貫通していなかった。穴の深さは12mm。工具の刃先はほとんどなくなり18mm程度摩耗していた。工具中央にあるはずのオイルホールを、工具の金属が削れて塞いでしまっている状態だった。
 日本タングステンの中川内浩二氏によると、今回の金属「NWSΩtypeU」はオーエスジーの対戦(残りあと3mm)を元に改良を加えてさらに硬くし、硬度は2000HV(ビッカース硬さ)を超える2200HV近いものになったという。ちなみに超硬、ジルコニアは1000〜1500HV、TiNが1900〜2000HVである。
 不二越の堀氏は「こんなに硬いものとは想定外。まだまだ研究が足らない」と語り、さらなる技術向上に努める決意を口にした。
 中川内氏も「今回、金属を既定の形にするのに大変苦労するくらい硬いものとなった。ここまで穴が開けられるとは」と不二越の技術力の高さを認めた。
JIMTOF
会場で予選会

 また、この第六戦の対戦相手を決める予選会が昨年の11月上旬、JIMTOF2012の会場で行われ、名古屋に本社を置く工具メーカーも参戦。得意の小径ドリルではなく、予選突破はならなかったが、20mm径のドリルを短期間で製作しチャレンジした。
   ◇   ◇
 不二越は、1928年(昭和3年)に機械工具の国産化を目指して創立された、機械用刃物製造業の老舗。現在は機械加工などのマシニング事業、ロボットシステムなどのロボット事業、ベアリング・油圧機器などの機能部品事業、材料・熱処理などのマテリアル事業で「ものづくりの世界の発展に貢献」している。グループ企業53社(うち海外28社)。

コスト削減に役立つ海外製品の
内覧会とセミナーを開催
ジーネット名古屋営業所 Bスペック対応商品

 ジーネット(社長=古里龍平氏、本社=大阪市中央区)の名古屋営業所(所長=横井良治氏)は昨年12月10日の午後4時より、名古屋市東区の東桜会館において「海外メーカー内覧会&商品セミナー」を開催した。
 組込み機器・機械加工周辺機器のコストダウンを提案するもので、内覧会には「バーテックス」「クランプテック」「ギガ」など同社が扱う主力海外メーカー6社の製品が展示された。
 セミナーに先立って挨拶した横井所長は、来場者に感謝の言葉を述べた後、「機工部門及び名古屋管轄は2012年、非常に良いスタートを切り始まりました。後半に来て陰りが見え、足踏み状態になっています。そんな中、11月に国内最大の自動車メーカーからBスペック戦略が発表されています。コスト削減ができるメーカーを、海外製品も含めて使用するという指示が行われました。グループ、取引先104社に案内が配布されました。私どもへも大量の引き合いが来ている商品が出ています。今後ますますこのような動きが活発になって行くと予想され、この会が良いタイミングで開催できたのではないかと思っています。上手く情報をキャッチして、商売につなげていただければと存じます」と述べた。
 「アペックスダイナミックスジャパン」と「ハイウィン」の商品セミナーが開催され、名古屋では珍しく雪の日となったが、両セミナーとも40名程が熱心に聴講した。
 内覧会では、ドイツの「ルッド」社製の吊り具が注目されていた。

LIXIL 新商品フェア
2月1日から全国100のショールームで

 住まいと暮らしの総合住生活企業であるLIXIL(社長=藤森義明氏・本社=東京都千代田区)は、全国百カ所(2013年2月現在)のLIXILショールームにて、2月1日〜5月31日の期間、「LIXILショールーム新商品フェア2013」を開催する。
 LIXILでは、サッシ、ドア、エクステリアなどの外まわりから、トイレ、バスルーム、キッチンなどの水まわり商品まで、暮らしをより豊かにする新商品を今春順次発売する。そこで新商品の発売にあわせて、全国のLIXILショールームにて「LIXILショールーム新商品フェア2013」を開催し、お客さま一人ひとりにあったいい住まい・いい暮らしを提案する。
 コーディネーターによる新商品の提案のほか、期間中に来館した方にはもれなく全員に、LIXILがおすすめする家づくりのヒントを掲載した冊子「すっきりしっかりBOOK」と、ショールーム見学時に便利なポストイットとLIXILオリジナルボールペンをプレゼントする。
 加えて、期間中にショールームにてLIXIL製品を見積りした方には、今話題の収納王子コジマジック監修の「すっきり片づけて快適ライフ読本」と引越しや整理収納に役立つ粗品をプレゼントする。
 開催時間は10時から。休館日は水曜日(祝日の場合は開館)

海外も視野に戦略を
名機工同友会 12月例会と忘年会

 名機工同友会(会長=田中知之氏・ミユキ商會社長)は、昨年12月18日午後7時より名古屋市中区のざぶんにおいて、会員ら20名が出席し12月例会(忘年例会)を開催した。
 例会では、各部報告の後、一月九日開催の新年宴会について、来賓二十五名(二十社)、会員二十五名が参加予定と報告されたほか、当日は東京第一ホテル錦を会場に午後6時開会、会員は同5時30分に集合することなどを確認した。
 忘年会に移り、はじめに田中会長が「今年は会として初めて、五十周年を記念してタイの視察を行いました。非常に強行軍の日程ではありましたが、METALEX(メタレックス)の見学、日系企業幹部との懇談会と有意義なものになったと思います。我々が直接出る、出ないは別として、今後は海外も戦略に入れていく必要性があるのではないかと感じました。新年会にはたくさんのご来賓がお見えになります。皆様のご支援、ご協力を賜りますようお願いいたします」と挨拶、会長の音頭で乾杯した。
 一年を振り返りながら歓談し、鈴木副会長(マルマン商事社長)の中締めでお開きとした。
50周年記念海外視察タイ・バンコク
 名機工同友会は、昨年11月22日から2泊4日の日程で、創立50周年を記念して同会初の海外視察でタイ・バンコクを訪問、会員14名が参加した。
 視察では、バンコク市の国際貿易・展示センター(BITEC)展示場で開催された、金型・金属工作機械、金属加工機械および関連部品を対象とするASEAN地域最大級の見本市「METALEX2012」を見学。世界各国2,700以上の企業、4,000以上の品目が展示された。
 また、現在バンコクに進出している日系企業数社の幹部との懇談会も行い、現地の状況を直接聞くことができた。短い期間ではあったが充実した内容のものとなり、参加した会員からは次回の海外視察開催を望む声も聞かれた。

組合員12社から140名が参加
民谷氏と鬼頭さんが優勝
愛鋲協 親睦ボウリング大会開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=土方成一氏・金城螺子製作所社長)のボウリング大会が昨年12月9日、名古屋市千種区の星ケ丘ボウルで開催され、組合員の従業員や家族ら140名が参加して親睦を深めた。
 当日、参加者は午前9時30分より順次受付を済ませ、午前十時、土方理事長の始球式でゲームスタート。およそ1時間30分にわたり3ゲームを行った結果、男子の部は民谷直喜氏(藤田螺子工業)がトータル540ピン、女子の部では鬼頭喜津子さん(エフシーテック)が同462ピンでそれぞれ優勝した。
 ゲーム終了後はパーティールームに移動して表彰式が行われ、はじめに大会委員長である大野理事(中部製作所社長)が「本日は、ボウリング大会にご参加いただきありがとうございます。過去最高の140名の方にご参加いただきました」と挨拶。
 土方理事長は「このボウリング大会は年に一度の福利厚生行事で、毎年参加者が増えています。他にも組合として、研修会、新年会、総会など色々な行事を行っております。なかなか従業員とその家族の方に参加していただく企画はありませんが、来年はこのボウリング場貸切の180名を目指し頑張りたいと存じますので、ご参加のほどよろしくお願いいたします」と挨拶した後、成績発表に移った。
 男女別に上位入賞者と各賞受賞者が発表され、それぞれに賞品が贈られた。
 上位入賞者は次の通り(敬称略)。    
【男子の部】
▽優勝=民谷直喜(藤田螺子工業)540ピン
▽準優勝=助友利行(八幡ねじ)496ピン
▽第3位=山下哲治(藤田螺子工業)511ピン
【女子の部】
▽優勝=鬼頭喜津子(エフシーテック)462ピン
▽準優勝=犬飼美加(金城螺子製作所)432ピン
▽第3位=吉田一代(藤田螺子工業)515ピン
※組合の特別ルールにより、過去3年間の優勝者が1位または2位の得点となった場合は、第3位とすることになっている。
 次回のボウリング大会は12月第2週の日曜日(8日)に開催を予定している。

土屋総二郎氏(デンソー副社長)が講演
『デンソーのモノづくり』
日工販 中部地区忘年懇親会

 日本工作機械販売協会(日工販)の中部地区忘年懇親会(中部地区委員長=高田研至氏・井高社長)が昨年12月6日午後4時より、名古屋市東区のメルパルク名古屋で開催された。当日は会員ら160名が出席。上田日工販会長(三菱商事テクノス社長)は挨拶で「一歩先の先進性をモノづくりバリューチェーン、三位一体となって確保していくことが、日本のモノづくりの進化、発展につながっていく」と述べた。
 懇親会に先立って行われた講演会では、土屋総二郎氏(デンソー副社長)が「デンソーのモノづくり」と題して講演。高田委員長の講師紹介に続いて登壇した土屋氏は、自動車産業を取り巻く環境変化と、それに対応した製品開発について話した。
 デンソーでは環境の変化に対応した先進的クルマ社会の実現に向け「環境」「安全」「利便」「快適」の面から様々な製品を開発していることを紹介。同社は、高効率・高精度を実現する微細孔加工、流動制御プレス加工などといった加工技術の開発に取り組むと同時に、生産システム・設備技術による無駄の排除、加工法の見直しで低コスト化を図っている。
 「今後は仕入先から納入先までをスルーで見た上で、スリム化していく」と土屋氏。「日本の競争力強化のためには、一歩先の高度な技術開発と卓越した技能による強い生産現場づくりが必要」とし、日本の生き残りのための“ダントツ工場づくり”を進めると述べた。
 続いて懇親会に移り、冒頭、挨拶に立った高田委員長は、日工販中部地区の日頃の活動に対する理解と協力に感謝の意を示した後、「土屋副社長様から講演をいただき、非常に厳しい話だったと受け止めました。これからの新しい製品をデンソーさんは作られている。他社の自動車部品メーカーさんも作られている。それに対して、あなた達は対応できますか?設備についても、供給に対しても、色々な面についてできますか?ということを問われているのではないか。それが我々に対してのお言葉ではないかと思っています。我々は是非ついていく決意を持って、各メーカー様と共にこれからしっかりやっていきたい」と語った。
 また、高田委員長は中部地区の活動報告と今後の予定について話した後、「一年を振り返り、ヨーロッパの金融問題、日本国内の政治の不安定、中国などでのトップ交代、また、尖閣、竹島など色々な問題があり、人と人との結びつき、人災の一年であったのではと思っています。そのような要因もあり、不安定な一年でした。ただし中部地区では、各自動車メーカーを中心に自動車業界は設備投資をかなりされました。また航空機業界においても、少しずつ動きが見られて、ある程度の需要予測ができるようになってきました。この一年は活気があったと思います。その中で2013年は、全国的に見ると厳しいと思いますが、我々が聞いている範囲では、トヨタ自動車さんが2015年から16年までは、海外が中心にはなりますが、設備投資の計画があるということです。モノづくりの中心となる中部においては、忙しい状況が続くと思われます。土屋氏の講演の中にも、自動車業界はまだ成長産業というお話がありました。豊田トヨタ自動車社長も同じようなことを言われております。7,720万台の自動車が一年間で生産されていますが、2030年には1億3,000万台になると予測されており、まだまだ大きな成長が見込める。その中で我々仕事ができるというのは幸せかと感じています。各メーカーさんが中部地区の工場をマスター工場としている。我々商社の存在性、必要性を高めていき、モノづくりに携わらせていただければと思います」と述べ挨拶を結んだ。
 上田日工販会長は「グローバル化が急速に展開していく一方で、我々モノづくりに携わる者を取り巻く環境は目まぐるしく変わっています。混沌として不透明な状況が続いています。そのようなときこそ、原点に立ち戻りをしないといけない。お客様、メーカー様、我々商社が三位一体となって、世界には類を見ない、互いに機能分担をしながら日本のモノづくりは大きくなっていっている。モノづくりの現場がどんどん世界に広がっていくわけですが、その中で我々が果たせる機能は、複雑になってきてはいますが、ますますあるのではないか。我々商社も、お客様、機械メーカー様と一体となって、日本のモノづくりをバリューチェーンで支えていく。それを進化形にしていく。今後変わっていくべき日本の姿をしっかり睨みながら、その一歩先の先進性をモノづくりバリューチェーン、三位一体となって確保していくことが、日本のモノづくりの進化、発展につながっていく。モノづくりに携わる幸せにもつながっていく。微力ではありますが、日本工作機械販売協会もそのような活動を支援すべく、色々な場を設営し、また皆様のご支援を仰いでいきたい」と挨拶した。
 新入会員として大和商会(愛知県西尾市)の平岩社長が紹介され、続いて曽我富士機械製造社長の力強い発声で乾杯。
 会場では出席者が和やかに歓談して交流を深めていた。

忘年会に部員ら35名が集う
愛機工青年部 開始前に12月役員会も

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)の忘年会が昨年12月4日、名古屋市中区のいろり焼「旬蔵」錦店において午後7時より開催され、部員ら35名が参加して和気あいあいと一年の締めくくりをした。
 総務担当の川島氏(六浦本店)の司会で進行され、冒頭、森部長が「一年間色々とありましたが、皆さんのおかげで行事もスムーズに終わりました。9日に第72回野球大会の決勝が残っております。年が明けて、レクリエーションと他産業視察がありますので、皆さんのご協力をお願いいたします」と挨拶した後、森部長の発声で乾杯。部員同士で賑やかに談笑しながら親睦を深めた。
 忘年会に先立って午後六時より開かれた十二月の役員会では、年度後半の行事の確認などが行われた。
 レクリエーションについては、「大阪幸せ満載の旅 爆笑!吉本新喜劇体験・満喫ツアー」と銘打って、2月2日になんばグランド花月の観劇を企画している。中間報告として11社29名の参加申込が報告され、再度青年部員に直接ファクスなどで案内することを確認した(最終的には締切り前に予定の120名を超える申し込みがあった)。
 他産業視察については、3月2日に自衛隊守山駐屯地と白だし醤油の七福醸造の見学を予定している。
 組合野球大会は、12月2日にA、B両ゾーンの準決勝が行われた。決勝戦は9日、江南市民球場でAゾーン井高対太田廣A、Bゾーン石原商事対協和工業。
 その他、講演会について、11月21日に「ゴルフを通し幸せになる」をテーマに実施し24名が聴講したと報告された。
 また、現在愛知県中小企業団体中央会の青年部を担当している野崎理事(青年部OB、常磐精機社長)が、中央会からの要請もあり引き続き継続して務めることを承認した。

MEKASYS in NAGOYA
白鳥ホールで盛況に
日伝 来場目標の一千名超える

 日伝(社長=福家利一氏、本社=大阪市中央区)名古屋支店(支店長=細川幸明氏)は昨年12月6日、名古屋国際会議場四号館白鳥ホールにおいてメカニカルパーツ&システム総合展「MEKASYS(メカシス)IN NAGOYA」を開催し、目標の1,000名を超える来場者で終日賑わいを見せた。
 今回は「生産性の向上と省力化への貢献 〜未来を切り拓く〜」をテーマに、66社が出展。軸受・直動機器、機械要素部品、自動化・制御機器、ファン・ポンプ、空圧・油圧機器、保全・環境機器、マテハン機器、計測機器などが展示された。
 午前10時の開会に先立ち、細川名古屋支店長が出展メーカーに対し「皆様方大勢の方々のご協力をいただき、本日を迎えることができました。誠にありがとうございます。名古屋の地でMEKASYS IN NAGOYAを開催しますのは、今回で4回目です。2月に日本ガイシフォーラムで開催しましたのが、ついこの間のような気がします。1年に2回の開催となりますが、今回は、前回の反省を踏まえて、もっと広く、電源もしっかりとれる白鳥ホールでの開催となりました。メーカーの皆様にはご協賛をいただき誠にありがとうございました。厳しい市況の中、この状況を打破するために懸命に商売に取り組んでいます。仕入先様、お客様をパートナーとして、ともに手を取り合って市場を開拓していく所存です。メカシスの名も、Webサイトだけではなく、カタログ、展示会を含めて、メーカー様、販売店様とともに作り上げる情報を受発信する共同体、一つのコミュニティとしての確立を目指しています。従いまして、日伝はここで運営をしているという立ち位置で、メカシスは業態のブランドとしていきたい思いです。日伝だけのメカシスではなく、全員のメカシスとしていきたい」と挨拶。
 さらに細川支店長は集客目標について「最低1,000名。できたら大阪で開催された1,400名を超える勢いでやっていきたい」と力を込めた。
 開会直後から、待ちかねたように販売店に伴われてユーザーが来場。これまでの会場よりも広く見やすくなり、目当ての商品を前に熱心に説明を聞く姿が見られた。
 同時開催されたセミナー@ロボットと画像処理の導入で工場は甦る!(バイナス)Aつばき もっとECO宣言・ECOとものづくり(椿本チエイン)B中国製造現場からのレポート(富士電機)も多数が聴講し好評を博した。

平成24年 愛機工組合支部忘年会
名古屋の夜景を満喫
尾張支部 セパージュで

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機社長)の尾張支部(支部長=服部利一郎氏・服部商会会長)は、12月1日午後7時よりJRセントラルタワーズ51階のワインラウンジ&レストラン「セパージュ」において、支部員ら16名が参加して忘年会を開催した。
 坂倉理事(コーワ精工販売会長)の司会進行で、冒頭、服部支部長が忘年会の出席と日頃の組合・支部活動への協力に対しお礼を述べた後、「数年前にミクニナゴヤで総会を開催させていただきましたが、今回もタワーズの51階という大変眺望の良い会場でございます。落ち着いた会場で、名古屋の西(尾張地区)の夜景を楽しんでください」と挨拶。
 近藤油傳商店会長の音頭で乾杯した。
 フランス料理とシャンパン、ワインを味わいながら歓談し、長田ナガタ機工社長の中締め、山崎組合事務局長の閉会の辞で終了した。
 会の途中、支部総会を2月2日に諏訪湖畔の「浜の湯」で開催する事を決めた。
2月8日にボウリング
西支部 旬蔵名駅はなれ店で

 西支部(支部長=内藤和美氏・内藤商事社長)は12月6日午後6時30分より、名古屋市中村区の「魚菜家旬蔵(さかなやしゅんぞう)名駅はなれ店」において支部忘年会を開催した。
 忘年会は矢野理事(滝川物産社長)の司会で進められ、冒頭、挨拶に立った内藤支部長は「支部長に選ばれて日も浅く、何もできていない状況ですが、2月8日には恒例となっておりますボウリング大会、3月ごろには支部総会もございますので、皆様のご支援、ご協力をお願いいたします」と述べ、高らかに乾杯の音頭をとった。
 乾杯の後は、支部員同士で情報交換したり、一年の思い出や新しい年に向けての希望を語り合うなどして親睦が図られた。
 また、支部の福利厚生を担当する吉野理事(吉野機械工具社長)より2月8日のボウリング大会の説明があり「40名以上の参加者を目指して開催できますように、ご協力をお願いいたします」と大勢の参加が求められた。
 梅村理事(梅村本店社長)の中締めで終了した。
支部員と同伴者20名参加
中南支部 台南担仔麺で

 中南支部(支部長=鈴木俊雄氏・マルマン商事社長)は、12月17日午後6時30分より、中区栄にある郭源治「台南担仔麺(たいなんたーみい)」において、支部忘年会を開催した。
 支部員が社員や取引関係のメーカー、商社の担当者を同伴して参加する形をとり、合わせて20名が参加した。
 幹事の山勝商会名古屋営業所の大矢拓司所長が司会を務める中、鈴木支部長は、出席者に御礼を述べるとともに、政権が代わり、来年の景気回復を期待して引き続き頑張ろうと挨拶した。
 愛知県機械工具商業協同組合からの報告として、山崎公明事務局長からは、2013年10月23日からポートメッセなごやで行われる国内最大級の工作機械見本市「メカトロテックジャパン2013」の出展者の勧誘と、前日の22日に開催される全機工連・愛知大会への参加の協力がお願いされた。
 続いて富士元工業名古屋営業所の串和博所長が乾杯を行い、開宴した。
 会場では、全員が自己紹介をして打ち解けた雰囲気となり、店の経営者である元中日ドラゴンズの抑えのエース、郭源治氏が登場すると、参加者との野球談議を繰り広げて一層盛り上がった。盛況の内、中締めを志知の志知亨社長が行い、散会した。
愛知大会に協力を
東支部 嘉っとび炉端「ざぶん」で

 東支部(支部長=田中知之氏・ミユキ商會社長)の忘年会は12月5日午後7時より、名古屋市中区の嘉っとび炉端「ざぶん」で開催された。 
 野崎理事(常磐精機社長)の司会進行の下、はじめに田中支部長が「東支部の忘年会にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。本日は、不景気を吹っ飛ばすような勢いで皆様方和気あいあいと飲んで、食べていただけることがありがたいと存じます。出席していただきました、賛助会員の方々のご協力に感謝申し上げます。10月22日に全機工連の愛知大会が開催されます。皆様にはいろいろご協力をしていただかなければならないことも多々あるかと存じます。その節はご協力のほど、よろしくお願いいたします。本日は、皆様方元気よく、時間の許す限り楽しんで行っていただければと存じます」と挨拶。
 続いて、林副支部長(広島商事社長)の力強い発声で乾杯した。
 参加者は一年を振り返りながら互いに情報交換し、和やかなムードのなか、倉地理事(倉地社長)の中締めで終了した。
美味しい魚料理で年忘れ
熱田支部 魚めし「竹亭」で

 熱田支部(支部長=滝沢有一氏・松本商店社長)の忘年会は12月10日午後6時より、名古屋市中区の魚めし「竹亭」で開かれ、支部員ら20名余が参加して親睦を深めた。
 司会を椿支部幹事(喜一工具中部ブロック長)が務め、冒頭の挨拶で滝沢支部長は「熱田支部は夏の熱田神宮散策、秋のヤマザキマザック美術館の見学、そして先日行いましたゴルフと、行事を順調に進めてまいりました。この忘年会を最後に、今年を終えようとしております。楽しく親睦を図っていただければと存じます」と述べ乾杯の音頭をとった。
 落ち着いた雰囲気の中で魚料理を中心にした日本料理を楽しみ、同店の名物の鯛飯も堪能。野田支部幹事(三立興産取締役)の中締めでお開きとした。
賀詞交歓会に向け万全を期す
北支部 グランコート

 北支部(支部長=長村康義氏・長村商店社長)は、組合新年賀詞交歓会の幹事支部となっていることから、試食と打ち合わせを兼ねて12月19日午後6時30分より、会場となるANAクラウンプラザホテル・グランコート名古屋にて忘年会を開催した。
 はじめに長村支部長が「春の総会で熊田支部長からバトンを受け、まだまだ何も仕事はしておりませんが、平成25年の新年賀詞交歓会が北支部の担当で開催されますので、本日は試食をしながら色々と打ち合わせをし、皆様のご協力を得て賀詞交歓会を成功裡に収めたいと存じます」と挨拶。
 山崎組合事務局長より賀詞交歓会の式次第について説明があり、併せて、参加予定者はこの時点で381名となり過去最高に迫ると報告された。
 当日、北支部員は午後4時に集合。参加者の入場開始は午後5時30分、同6時に開会を予定。司会者は服部理事(伊吹産業社長)、閉会時間は午後八時。
 各セクションのリーダー▽統括=長村支部長▽司会者=服部理事▽受付=熊田理事(久満田商会社長)▽会場・来賓受付=野田理事(ノダキ社長)と確認された。
 この後、熊田理事の音頭で乾杯し、当日の食事のメニューを試食。賀詞交歓会に向けて万全を期した。
 また、恒例の「豊川稲荷初詣」の案内(1月19日開催)も行われた。
来年はよい年に
南支部 酒菜蔵「いち」で

 南支部(支部長=森庸一氏・森哲社長)は12月13日午後6時30分より、名古屋市中区の「酒菜蔵いち 名古屋金山店」において支部忘年会を開催した。
 和久田理事(三和商事社長)の司会で進められ、冒頭、森支部長が「あっという間に一年が過ぎてしまったような感じがしております。ここ数年、不透明な状況が続いており、来年がどうなるか全く分からない状況です。巷では、当地の大手自動車メーカーさんが日当たり生産台数を増加させるとの話があるなどと言われておりますが、実際その通りになるかどうかも定かではありません。この様な状況が毎年、続いております。いずれにしましても、支部員の皆様にはこの様に忘年会にご参集いただきまして本当にありがとうございます。私は現在、組合の青年部の部長も務めさせていただいておりますが、2月2日に青年部が『なんばグランド花月(NGK)』の観劇ツアーの企画をしております。まだ少し席に余裕があるそうですのでご参加いただければと存じます(後日、大盛況により満席となった)。ノロウィルス、胃腸風邪なども流行っておりますので健康にも十分に気をつけていただき、来年は良い年にしたい。2013年は全機工連の全国大会が、愛知組合がホスト組合となって開催されます。そちらの方へのお力添えもお願い申し上げます」と挨拶。引き続いて、支部長の力強い発声で乾杯した。
 参加者は情報交換しながら親睦を深め、中川理事(ナカガワ社長)の中締めでお開きとした。
 また、会に先立ち11月に急逝された支部員の安江トーカイ商事社長に対して参加者全員で黙とうを捧げた。

340社以上の出展・協賛で盛大に開催
「2013チャレンジフェアー」
丸政&外栄金物 2月9日・10日 ポートメッセなごや2号館内

 建築機器専門商社の丸政(社長=鬼頭孝典氏、本社=名古屋市南区)は、2月9日・10日の両日、名古屋市港区金城ふ頭のポートメッセなごやを会場に「丸政&外栄金物ジョイントチャレンジフェアー2013」を開催する。
 新規出展メーカーが4社増え、154社が出展する。協賛メーカーを合わせると、340社を超えるメーカーの出展・協賛協力を得て盛大に開催する。
 同展示会は、昭和48年に第1回目が開催されて以来、今回で40回目を数え、中部地区において金物業界屈指の総合展示会として、関係者から高い評価と関心が寄せられている。
 昨年八月に第四代目社長として就任した鬼頭社長は「お買い得製品、新製品、陳列提案をテーマに開催します。ぜひご来場頂き、春先に向けた情報収集、メーカー動向、新商品等色々ご活用頂ければ幸甚でございます」と述べている。
 毎年大好評の来場者企画については、当日発表され、フェア2日間限りのお値打ち商品が出品される。
【出展製品】電動・エアー・充電機器、工具・大工・作業補助用品、土木・板金・仮設機材、切削・切断・木工刃物、測定・測量機器、環境・安全機器、園芸・刃物・資材・用品、塗料・補修・接着、OA機器・健康補助食品関連まで。
【新規出展メーカーと主要商品】スイデン(送配風機・スポットエアコン)、WTBワタベコーポレーション(エアーガン・スプレーガン)、高芝ギムネ製作所(先端工具・園芸用品)、浅野木工所(園芸用品)(順不同)

理事長代行に棚山副理事長(丸一商会社長)就任
蛇(口)年にちなみ製販繁栄の年に
名古屋水栓販売協会 平成25年度新年会開催

 名古屋水栓販売協会では、1月18日午後7時より、名古屋市東区泉のモロッコ料理カサブランカを会場に「平成25年度新年会」を開催し、協会員はじめ賛助会員ら36名が出席して新春を祝った。
 新年会は、伊藤辰之理事(イトウ社長)が司会を務め、昨年土方隆理事長(東洋物産社長)の引退を受け、12月に棚山俊夫副理事長(丸一商会社長)が理事長代行に就任したことを報告した。
 挨拶に立った棚山理事長代行は、出席者に御礼を述べ、今年は巳年で蛇は脱皮するごとに大きくなること、金運に恵まれた年とも言われていると紹介。「また業界にとっても蛇に縁があり、『蛇の道は蛇(同類のすることは、同類のものが一番よく知っている)』とも言われておりますが、水道の蛇口でございます。本日ご参加の蛇口のメーカー様にはたくさん作っていただき、我々もたくさん販売していくことでお互い良い年にしたい」と述べた。また理事長代行としての任期に関して、「私の任期は今年3月31日までなので、しばしのお付き合いをよろしくお願い申し上げます」と言及した。
 続いて乾杯の発声を、本年年男となる賛助会員の中からクリエイト東海支店の中村好孝支店長が務めた。中村支店長は、「今年竜頭蛇尾にならないよう、足元を固めて上昇気流に乗っていきましょう」と会員の繁栄を祝して威勢よく乾杯音頭を行った。
 会員らはモロッコ料理の串焼き「カバブ」や揚げ春巻き「ブリワット」等を楽しみながら、互いに懇親を深めた。ベリーダンスショーでは女性ダンサーに手をひかれ、一緒に踊る会員も場を盛り上げていた。途中、伊藤理事より、3年前から国際色豊かな珍しい店での開催に会員から好評を得ているとして、店を選定した植田慎一郎理事(ウエダ社長)が紹介された。
 続いて在田忠之副理事長(在田商店社長)が「水販発足時からメンバーの土方理事長の引退は大変残念です。今後我々が盛り上げていかないと」と結んで中締めを行った。

お詫びと訂正
 弊紙2479号5面岡谷管栄会の文中、研修会の司会進行・開会の辞を行ったのは、岡谷鋼機配管住設部配管住設室の岡本室長となっておりましたが、正しくは土橋治彦室長ですので、ここに訂正しお詫び申し上げます。

菱田稔彦氏
菱田商事社長

 菱田商事(三重県桑名市蓮見町35-1)の菱田稔彦代表取締役社長が薬石の効無く1月19日にご逝去された。享年73歳。
 通夜は、1月21日午後6時より、葬儀は、翌22日午前10時より三重県桑名市安永の桑名昇龍殿において、ご長男で専務取締役の淳氏が喪主となり執り行われ、業界関係者等多数が詰め掛けて故人のご冥福をお祈りした。

2013年2月10(日) 2481
全機工連愛知大会とMECT2013
今年の2大事業成功へ協力を
愛機工 2013年新年賀詞交歓会に380名

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機社長)は1月10日午後六時より、金山総合駅南のANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋において「2013年新年賀詞交歓会」を開催した。来賓をはじめ、組合員、賛助会員ら380名余りが出席。伊藤理事長は挨拶で、今年の2大事業となる全機工連の愛知大会と展示会メカトロテックジャパン2013(MECT2013)への協力と参加を呼び掛けた。
 新年賀詞交歓会は、北支部(支部長=長村康義氏・長村商店社長)が幹事支部として設営を担当し、服部理事(伊吹産業社長)の司会で進められた。
 冒頭、伊藤理事長が「新年あけましておめでとうございます。本日は大変新年のお忙しい中、愛機工組合の新年賀詞交歓会にご参集いただきましてありがとうございます。また、日頃は組合のいろいろな行事に参加していただいたり、ご協力を賜りまして、本当にありがとうございます。この場を借りて御礼を申し上げます。私は、昨年5月の総会で前理事長の野田さんから引き継ぎ、理事長を拝命しました。8か月ぐらい経ちましたが、まだまだよちよち歩きで、何をやっているかよく分からない状態です。車で言いますと、まだ若葉マークを付けたような状態です。いろいろ皆様にご迷惑をお掛けすることが多いかと存じますが、よろしくお願いします。景気の気の字は、気分の気という方がいらっしゃいました。昨年の年末に総選挙があり、民主党政権から自民党政権に代わりました。安倍内閣が誕生しましたが、総選挙の時から安倍自民党総裁がインフレ率2%との言葉を発したところ、急に円安に振れて日経平均株価も上がってきました。正月の間は政府も休みですから何もしていませんのに、何故こんなに変わるのだろうという感じがしています。やはり景気の気は、気分なのでしょうか。現実に、新年になり安倍政権がいろいろなことをされております。緊急経済対策に総額20兆円とか、経済財政諮問会議を復活させるとか、経済再生の三本柱は産業復興、国際展開、市場創出と新聞には書いてありますが、ただまだスローガンだけです。しかし、それだけでも気分がよい。新年の挨拶回りでお会いする方々の顔が、何となくほっとされているように感じます。昨年ですと、何となく苦虫を噛み潰したような顔をされて、不安な感じの方が多かったですが、今年はこれからよくなるのかという思いをされている方が大変多いのではないかと思います。私もいろいろな話を聞く中で、今年は何とかなるのではないかという感じがしてきます。そういう意味で、景気というのは気持ちなのかと思います。今年は、我が愛機工組合にとって大変なことが二つあります。まず一つは、全機工連の愛知大会が行われます。10月の22日に開催を予定しています。テーマが『機械工具商業界の将来を考える』ということで、若手の経営者のパネルディスカッションを中心に、いろいろ考えていきたい。これから10月に向けて準備をしてまいります。大変ではありますが、実りのある全国大会にしていきたいと思っています。もう一つは、その翌日の10月23日から4日間、恒例のメカトロテックジャパン2013がポートメッセなごやで開催されます。主催はニュースダイジェストさんですが、私ども愛機工組合は共催としてお手伝いをすることで頑張っていきたい。『世界を支える最高技術 これが日本の底力』のテーマで開催されます。日本の技術はまだまだ世界最高レベルを維持していると思います。日本はまだまだ捨てたものではない。モノづくりの中心地である愛知、ここで開催されるMECTは注目される。モノづくりがだんだん海外にシフトしていますが、本当のコア技術、生産というのは日本に残っていますし、また、我々も本当の技術を作るということを日本でやってもらいたいとの思いで、MECTを開催したいと思っています。このように、今年は2つの大きな行事があります。この行事をしっかりやっていきたい」と挨拶。
 来賓紹介に続いて、来賓を代表して今井愛知県産業労働部商業流通課長が大村知事の祝辞を披露する中で「愛知の製造業を支える重要なパートナーとして、業界の振興に尽力いただきましたことに深く敬意を表します。愛知県としても、今年は明るい希望が持てる、活力と豊かさに満ちた愛知づくりに邁進していきます。世界と戦える愛知の実現に向け、企業立地や研究開発に対する支援、自動車産業の競争力強化、航空宇宙産業をはじめとする次世代産業の育成、中小企業の振興等、日本一の産業力に一層の磨きをかけていきます」と述べた。
 乾杯に際して、水谷副理事長(ミズタニ機販社長)が今年の新しい実りを祈念して高らかに乾杯の音頭をとった。
 年が変わり、安倍内閣が打ち出した景気策から経済情勢も明るさを取り戻すのではとの期待が高まる中、出席者はにこやかに年始の挨拶を交わして歓談し、高田副理事長(井高社長)の中締めで盛況のうちにお開きとなった。

中国の景気減速を織り込み
工作機械受注1兆1千億円と予測
ニュースダイジェスト社 FA業界新年賀詞交歓会

 ニュースダイジェスト社(社長=岩波徹氏)では、「FA業界新年賀詞交歓会」を、1月11日に名古屋市中村区のキャッスルプラザにおいて開催した。全国から工作機械とFA関連機器業界の経営陣と関係者が500名程参集する中、岩波社長が挨拶。業界展望として、2013年の工作機械受注額予測を、1兆1,000円と示した。前年比9%以上の引き下げ理由について、内需の停滞感と外需では受注額の約25%を占める中国の景気減速を挙げた。
 午後2時より開会され、主催者挨拶として岩波社長は、昨年創業者の小林茂氏が4月14日に故人となり、生前お世話になったことを故人になり代わって企業として謝意を表した。また、今年14回目を迎え、同社が主催し、工作機械生産財の展示会として国内最大級の「メカトロテックジャパン2013」(2013年10月23日〜26日)では、「日本の技術を医療のために」をテーマに医療関連の最新加工技術を展示する。セミナーは、ボーイングを中心とした航空機関係のエンジニアを招いて開催すると発表した。
 続いて傑出したマーケティング活動を展開し、成果を収めた経営者に贈呈される「第29回NDマーケティング大賞」に、昨年工作機械メーカーであるツガミの西嶋尚生社長が選ばれ、今回贈呈式が行われた。日本の工作機械メーカーの中でもいち早く中国に工場を立ち上げ成功し、経営再構築と成長へ導いた手腕が高く評価された。
 西嶋社長は、受賞講演の中で、今後の抱負として「成長する業種、地域に経営資源を集中して事業を行ってきたが、地域は中国へ、業種はスマートフォン市場向けでアメリカメーカーへの集中が起き、集中のリスクが出ている。これをどうリスクヘッジしながら成長路線を描いていくのかが中長期の課題であり、具体策も進めている」「中国における経営の現地化を進めていくことで、関係会社も含めて営業・生産・管理体制の強化と高効率経営を図る」と語った。
 今年の業界動向を予測する『新春トップインタビュー』では、日本工作機械工業会経済調査委員長の鴫谷憲和氏(シギヤ精機製作所社長)、アイダエンジニアリングの会田仁一社長、THKの寺町俊博副社長が対談した。
 対談の中で、日本鍛圧機械工業会が2013年の鍛圧機械受注予測を前年比3.3%減の『弱含み横ばい』と発表したことについて、そのようなきざしが見られるかどうかの質問に対し、アイダエンジニアリングの会田社長は「特別な理由はないと思う。中国の景気減速と欧州債務危機の不安要素はあるが、見通しとして前年並みに推移しあまり落ち込まないと思う」と述べた。
 日本半導体製造装置協会が1月8日に発表した、2013年の半導体及びFPD(フラットパネルディスプレイ※薄型の表示装置を用いる板状のディスプレーのこと)製造装置の日本製装置販売高予測は、FPD製造装置の回復により7.6%増の1兆3,408億円と示した。THKの寺町副社長は「4Kテレビの投資が今始まり出している。過去に比べるとまだ低いが、これから仕事がでてきそう」と話した。
 シギヤ精機製作所の鴫谷社長は、2013年の工作機械受注額予測について「日本工作機械工業会では『今の落ち込みは調整局面であり、中盤からは上昇に転じるのではないか』と見ている」と報告した。その上で「私自身は、中国との関係で大きく変わると思っていて予測しにくい。ただし全世界の工作機械の生産高は2000年に比べ2011年には約2.5倍に増加している。中国を除けば今年は欧州・日本・アメリカでよくなっていくのではないか」との見解を示した。

今望まれることは
社員が自信を持ち仕事をすること
三重県管工機材商業組合 平成25年新年賀詞交歓会

 三重県管工機材商業組合(理事長=尾藤彰氏・旭工機社長)は、1月9日午後4時より、津新町駅西のプラザ洞津にて「平成25年新年賀詞交歓会」を開催し、癸巳(みずのとみ)年の門出を祝った。
 司会進行役の中川正巳監事(東晋商事社長)により、正会員・賛助会員等130名の出席が報告され、開会の辞により始まった。
 冒頭の挨拶で尾藤理事長は、「今望まれることは、ここにいらっしゃる会社の社員の方々に自分の仕事に誇りを持ってもらいたいということです。経営幹部の方は、部下が自信をもって仕事ができるように指導していくことに尽きると思います」と述べた。そして、社員が自信や誇りを持って仕事をしてくれるようになるための、部下とのコミュニケーションの一つの手段として尾藤社長は、営業先から帰社した社員に毎日『何か面白いことはあったかどうか』を聞く。社員は、最初は「とくにない」と答えるものの、毎日社長に同じ返答ではいけない思い、何か報告しようと好奇心を持って営業先を見るようになり、次第に情報を掴めるようになってくる。それでいい情報の報告があれば社員を褒めるという、一例を紹介した。
 また、出席した賛助会員に対し、本年も引き続き三重組合会員に対して、ご支援をどうかお願いしますと結んだ。
 続いて賛助会員代表の積水化学工業中部支店民需VC営業所の松尾潤一部長より祝辞を頂戴した。
 松尾部長は、「今年は巳年。蛇は唯一脱皮することから、蛇が持つ『復活と再生』を連想させる力にあやかりたい」とし、「各社の事業運営には必ずやイノベーション(事業の革命・改革)が不可避であり、現事業から一皮の脱皮が必要であります。私も昨年12月に三菱樹脂から事業譲渡という形で、積水化学工業に転籍しました。私もイノベーションの最中です。各位頑張ろうではありませんか」と語った。
 乾杯の挨拶はTOTOの森村望名古屋支社長が行った。森村名古屋支社長は、年始の挨拶回りでハウスメーカー先から今年に期待する声を聞くと紹介。「フォローの風を、大きな帆を張ってうまく乗っていくためにも、会員と賛助会員のコミュニケーションを密にとることが大事」として、乾杯した。
 交歓会は、和やかに進行し、中締めを杉山克雄副理事長(杉山機工社長)が務めた。杉山副理事長は「20年程、海に出て初日の出を見に行っておりますが、今年は例年にない位きれいな初日の出でした」として『何となく、今年はよい事あるごとし。元日の朝晴れて風なし』という石川啄木の歌を紹介した。さらに今年10月に三重県の伊勢神宮で行われる「式年遷宮」の祭りをPRして、盛況の内に散会とした。

中部経産局 最近の管内総合経済動向
 中部経済産業局は、1月16日公表の「最近の管内総合経済動向」で管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の五県)の経済活動についての総括判断を、前月の「弱含みとなっている」から「生産面に下げ止まりの兆しがみられるものの、弱含みとなっている」に上方修正した。総括判断の上方修正は昨年4月の発表以来、9か月ぶり。個別の項目では、生産の判断を「減少している」から「下げ止まりの兆しがみられる」に、また公共投資の判断を「おおむね横ばいとなっている」から「底堅く推移している」にそれぞれ上方修正した。先行きについては、世界経済の改善や内需拡大により再び景気回復へ向かうことが期待されるが、世界経済を巡る不確実性は依然として高く、海外現地調達の加速による国内生産の減少、中小企業の経営環境の悪化、さらには雇用・所得の動向などに一層の注視が必要としている。(比較は断りのあるものを除き、平成24年11月の実績値による)
鉱工業生産・出荷・在庫
 【生産】
 生産は、下げ止まりの兆しがみられる。
 鉱工業生産・出荷・在庫の指数(速報)
 鉱工業生産の動向を指数(11月速報)で見ると、輸送機械工業、一般機械工業、繊維工業などが低下したことから、前月比1.8%減と2か月ぶりの低下となった。また、前年同月比は0.9%減と4か月連続の低下となった。
 出荷は、鉄鋼業、一般機械工業、情報通信機械工業などが低下したことから、前月比2.4%減と2か月ぶりの低下となった。また、前年同月比は1.5%減と4か月連続の低下となった。
 在庫は、電子部品・デバイス工業、鉄鋼業などが上昇したことから、前月比0.2%増と2か月ぶりの上昇となった。また、前年同月比は8.5%増と9か月連続の上昇となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では3か月連続で、北陸電力管内では12か月連続で前年を下回った。
 主要業種の動向
 ●輸送機械の生産は、下げ止まりの兆しがみられる。
 乗用車は、エコカー補助金の終了や欧州、中国向けが経済減速の影響などを受け減少しているものの、北米向けなどが堅調に推移していることに加え、国内向け新型車の投入などから、全体としては下げ止まりの兆しがみられる。
 自動車部品は、海外向けは中国、欧州向けが減少しているものの、国内完成車の動向を受け、全体としては下げ止まりの兆しがみられる。
 航空機体部品は、航空機体メーカーの生産レートの上昇やメンテナンス需要に動きがあることから、緩やかな増加傾向となっている。
 ●一般機械の生産は、減少している。
 金属工作機械は、国内向けの需要減に加え、欧州、中国向けに弱い動きがみられることから、全体としては減少している。
 繊維機械は、織機、紡績・準備機械ともに主力の中国向けに弱い動きがみられることから、全体としては弱含みとなっている。
 土木建設機械は、国内向けに動きがみられ、海外向けは北米向けが堅調なものの、欧州、アジア向けが減少していることから、全体としては弱含みとなっている。
 ●電子部品・デバイスの生産は、持ち直しの動きがみられる。
 半導体素子・集積回路は、一部に市況の影響から生産調整の動きが残るものの、スマートフォン向けやタブレット向けが好調なことから、全体としては持ち直しの動きがみられる。
 液晶素子は、テレビ向けは減少しているものの、スマートフォン向けが好調なことから、全体としては持ち直しの動きがみられる。
 ●電気機械の生産は、減少している。
 開閉制御装置・機器は、工場のライン向けに弱い動きがみられることに加え、自動車向けや家電向けが減少していることから、全体としては減少している。
 内燃機関電装品は、自動車向けを中心に減少している。
 電動機は、自動車向けが減少していることに加え、海外向けが低調なことから、全体としては減少している。
 ●金属製品の生産は、弱含みとなっている。
 アルミニウム建材は、ビル向けが堅調なことに加え、木造住宅向けにも動きがみられることから、全体としては下げ止まっている。
 ばねは、自動車向けを中心に弱含みとなっている。
 ガス機器は、買換や新築向けの需要が堅調なことから、持ち直しの動きがみられる。
 ●鉄鋼の生産は、減少している。
 鋼板は、自動車向けを中心に減少している。
 棒鋼は、民間建築向けを中心に低水準で推移している。
 特殊鋼鋼材は、自動車向け、産業機械向けを中心に減少している。
 ●ファインセラミックスの生産は、弱含みとなっている。
 触媒担体・セラミックフィルタは、自動車向けを中心に国内、欧州向けに弱い動きがみられることから、全体としては弱含みとなっている。
 ガスセンサ素子は、自動車向けを中心に国内、欧州向けに弱い動きがみられることから、全体としては弱含みとなっている。
 ●繊維・陶磁器の生産は、低水準で推移している。
 繊維は、化学合成繊維などに弱い動きがみられることから、低水準で推移している。
 陶磁器は、タイルなどに弱い動きがみられることから、低水準で推移している。
消費・投資などの需要動向
 【個人消費】
 個人消費は、一部に弱い動きがみられるものの、おおむね横ばいとなっている。
 大型小売店販売は、既存店ベース、全店ベース共に3か月ぶりに前年を上回った。
 百貨店は、気温が低く推移したことから冬物衣料に動きがみられたことや引き続き宝飾品などの高額商品に動きがみられたことなどから、既存店ベース、全店ベース共に2か月ぶりに前年を上回った。
 スーパーは、気温が低く推移したことから衣料品や鍋物などの冬物商材が堅調に推移したことから、既存店ベース、全店ベース共に3か月ぶりに前年を上回った。
 コンビニエンスストア販売(全店ベース)は、引き続き、カウンター商材や惣菜などが堅調に推移したことから、14か月連続で前年を上回った。
 乗用車販売は、小型車が3か月ぶりに、軽自動車が14か月連続で前年を上回ったものの、エコカー補助金終了の影響により普通車が3か月連続で前年を下回ったことから、全体でも3か月連続で前年を下回った。
 家電販売は、テレビなどの需要減が続いているものの、情報家電や季節家電が好調なことなどから、全体では11か月ぶりに前年を上回った。
 【設備投資】
 設備投資は、一部に減速感がみられるものの、緩やかに増加している。
 製造業では、自動車、一般機械などで増加する計画となっている。
 非製造業では、電気・ガスなどで増加する計画となっている。
 なお、管内主要八社の金属工作機械受注(国内向け)を見ると、一般機械工業向けが6か月連続で、自動車工業向けが4か月連続で前年を下回り、全体でも6か月連続で前年を下回った。
 【公共投資】
 公共投資は、底堅く推移している。
 公共工事前払金保証請負金額を見ると、「国」「独立行政法人等」「県」「市町村」「地方公社」などのすべてで前年を上回り、全体でも7か月連続で前年を上回った。
 【住宅投資】
 住宅投資は、持ち直しの動きがみられる。
 新設住宅着工戸数は、持家が3か月連続で、貸家が2か月連続で、分譲が4か月連続で前年を上回り、全体でも3か月連続で前年を上回った。
 【輸出】
 輸出は、弱含みとなっている。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース・速報)は、3か月ぶりに前年を上回った。品目別で見ると、「自動車」「電気計測機器」などが前年を上回った。
 主要地域(国)別で見ると、米国向けが2か月連続で前年を上回ったものの、アジア向けが3か月連続で、EU向けが6か月連続で前年を下回った。
 【雇用】
 雇用は、厳しい状況が続くなか、改善の動きに足踏みがみられる。
 新規求人数は、「製造業」が五か月連続で前年を下回ったものの、「医療、福祉」「サービス業」「宿泊業、飲食サービス業」などの業種を中心に、33か月連続で前年を上回った。
 有効求人倍率は、四か月連続で低下となった。
 【企業倒産】
 企業倒産(件数)は、2か月連続で前年を下回った。
 企業倒産(件数)は、「サービス業」「小売業」「建設業」などで前年を下回った。

大竹伸朗の展覧会『焼憶』展
 LIXILは、やきものの文化拠点として運営している『INAXライブミュージアム』(所在地=愛知県常滑市)の「世界のタイル博物館」にて、2013年2月9日から6月9日の期間、国内外で幅広く活躍する美術家大竹伸朗の展覧会『焼憶』展を開催する。
 本展で大竹氏は「転写」による焼き付けタイルを用いた新たな表現に挑戦している。自身のコラージュ作品や、常滑で撮影した街のディテールを正方形のタイルに焼き付け、仕上がったタイルを新たにコラージュし、さらには便器までも「貼り素材」として用いた立体作品を制作する。

現状を打ち破るために
知恵を絞って頑張ろう
名古屋金物業界 賀詞交歓会を開催

 愛知県金物商工協同組合(理事長=岡本忠史氏・岡新社長)、名古屋建築金物卸商組合(理事長=佐藤章氏・アキラ金物社長)、名古屋利器工匠具卸業組合(理事長=鬼頭保雄氏・丸政会長)の3組合による「名古屋金物業界賀詞交歓会」が1月11日正午より、名古屋市中区の東京第一ホテル錦において開催され、来賓をはじめ、各組合の組合員及び賛助会員ら約百名が出席して金物業界の発展を誓った。
 賀詞交歓会は、川眞田三葉利工具社長の司会進行で、開会の辞を鬼頭名古屋利器工匠具卸業組合理事長が述べて開会した。
 国歌斉唱に続いて、岡本愛知県金物商工協同組合理事長が挨拶に立ち「昨年は領土領海をめぐり、海外で日本企業の商業施設や工場が想定を超える暴動被害を受けたりし、今後の日本企業の海外進出に影響が及びそうです。私ども金物業界も消費低迷の影響から、決して良い状況ではありません。その都度、知恵を絞って過去を乗り切り現在に至っています。これからも同じ気持ちを持っていくことが大切ではないかと思います。昨年暮れの総選挙で、3年3カ月ぶりに自公連立政権に戻り、安倍首相が掲げた経済政策、アベノミクスと言われているが、1月中に認められる補正予算と金融政策に期待が高まっています。今年は巳年ですが、辰巳天井という相場の格言があります。竜頭蛇尾にならないことを願い、皆様方のご健勝、事業のご発展を祈念いたします」と述べた。
 来賓の庵地名古屋市市民経済局産業部産業経済課産業企画係長より、河村たかし名古屋市長の祝辞が代読され、その中で「金物業界の皆様におかれましては、閉塞感を打開すべく、業界の結束をより強固にし、不断の努力を続けられていることと存じます。2027年に開業予定のリニア新幹線は、この地域の発展に絶好の機会であり、世界に飛躍する大きなターニングポイントと考えています」との話があった。
 参加メーカーを代表して、小林スターエム社長が日頃の拡販に感謝した後、「名古屋が一番明るいというのが今年の第一印象でした。安倍内閣はまだ何もしていませんが、気持ちだけでこれだけ明るくなることに改めてびっくりしました。我々メーカーは、ますます新製品の開発に力を入れて頑張ってまいります」と挨拶。小林氏の乾杯の発声で祝宴に移り、情報交換や福引きなどで新春のひと時を楽しく過ごした。
 印藤愛知県金物商工協同組合副理事長(印藤産業社長)より「巳年、蛇は脱皮をして成長する。我々も古い殻を脱ぎ捨てて、新しいものにどんどん挑戦し、業界一丸となって一年頑張っていきたい」との閉会挨拶があり散会した。

それぞれの目標達成のために
当たり前の事をコツコツと
オータケ 新年会に230名が集う

 管工機材総合商社のオータケ(社長=吉川富雄氏、本社=名古屋市中村区)は1月7日午後5時30分より、名古屋市西区のレセプションハウス名古屋逓信会館において「平成25年新年会」を開催した。当日は仕入先メーカー21社73名とオータケの役員、社員合わせて230名余りが一堂に会し、新年にあたって業界並びに各会社のさらなる飛躍を祈念した。
 年頭の挨拶で吉川オータケ社長は「平成25年、明けましておめでとうございます。昨年の年末から今年にかけての大きな話題としては、政権の交代があろうかと存じます。民主党から自民党に代わり、急に為替で円が値下がりし、株価も大分持ち直してきています。ここ数年来では、多少前向きになれる話題ではなかったかと思います。その様な意味で言えば、今年は気持ちの良い年明けになるのではと考えています。また、本日は皆様とともに新年会を迎えられます事を、非常に喜ばしく思っています。ここから1年間は大変かとは存じますが、今日は皆様と親しく語り合えればと思っています。“目標を達成するためにはどうあるべきか”という本を読んでいますが、これによると、目標達成のためのグランドルールがあり、それは三つに集約される。一つは知識、一つは技術、一つは人格。いちばん基礎となるのが知識で、知識は、知識であり理解力、技術は、実践であり修得、人格は貢献であるとしています。人格は、知識、技術がなければそこには生まれない。人生はショートカットができません。絶えずコツコツと当たり前の事を当たり前にやっていく事が非常に大切だろうと思っています」と述べた。
 当日参加したメーカーの紹介が行われ、メーカーを代表して小原キッツ中部支社長が挨拶に立ち、「昨年、オータケ様におかれましては私どもメーカーの製品の拡販に多大なるご協力を賜り、御礼申し上げます」と感謝した後、「目の前にある事を自身がしっかり愚直にやり続けることが重要。先行き不透明な状況の中、今年は巳年ですが、鬼が出るか蛇が出るか。出たところでこれは自分自身の問題と考えて、汗をかきながら皆で一生懸命頑張って行こうではありませんか」と述べて力強く乾杯の音頭をとった。
 祝宴では、参加者が新年の挨拶を交わすなどして和やかに歓談。
 村井常務・営業本部長より「景気頼みでは、生き残れない。我々一人一人が本当の実力を出す。原点に戻り、あるべき姿に戻り、愚直にやり続ける。メーカー様と力を合わせて、精一杯頑張ってまいります」と決意を込めた挨拶があり、三本締めでお開きとなった。

9月に営業本部の新社屋が完成
感謝の気持ちで更なる飛躍を
山善名古屋 2013年新春賀詞交歓会開催

 山善(社長=吉居亨氏、本社=大阪市西区)の名古屋地区「新春賀詞交歓会」が1月8日午後5時10分より名古屋市熱田区の熱田神宮会館で開催され、同社の主力仕入先らが参加して2013年の幕開けを祝った。
 開会にあたり森園山善名古屋営業本部長が「本日は年始の大変お忙しい中、2013年新春賀詞交歓会に254社435名という大変大勢の方にご出席を賜りまして、誠にありがとうございます。また、旧年中は名古屋営業本部の各事業部、支店、営業所及び関連会社に対しまして、格別のご支援とご協力を賜りまして、厚く御礼申し上げます。今年、創始1900年を迎える熱田神宮の中にあります、神宮会館で賀詞交歓会ができますことを大変嬉しく思っています。今年は名古屋営業本部にとりましても新しい門出となります。本年9月に、待望の新社屋が完成する予定です。器はできます。あとは中身の問題です。しっかりと充実をさせていきたいと思っています。本年の名古屋営業本部のテーマとしまして、『ありがとう』の感謝の言葉を社員全員が常に頭の中において、皆様方お一人お一人にご来社いただきましたら『いらっしゃいませ』、お帰りになります時には『ありがとうございました』と全員笑顔で明るく言える、元気な名古屋営業本部にしてまいります。ごく当たり前のことですが、昨年を振り返りますと、まだまだできていなかったことも多々あったかと思います。私自身、深く反省をしている次第です。本年はこの点を徹底的に実行していきたいと思っています。吉居社長も常日頃から『give give give&take』と言っています。年末には緒方特別顧問が各事業部の忘年会に出て、仕入先があっての山善であると強調しました。この二つの言葉を名古屋営業本部の全社員に徹底させてまいります。メーカー様には、旧に倍するご支援ご協力とともに、ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします」と述べた。
 出席したメーカーを代表して挨拶に立った梶本CKD社長は「世界各地20か所に現地法人をお持ちの山善様。非常に広い販売網をお持ちで、我々メーカーとしては心強いパートナーだと言えるのではないでしょうか。昨年末に新しい政権が誕生しています。安倍総裁のもと非常に手早く、スピードを上げて色々な施策を打っていかれるようです。景気の浮揚に対して市場が早くも反応をしています。株価、そして為替が改善されています。ちょうど一昨日の新聞の見出しにもありましたように、『製造業の復活』ということで、製造業の後押しもこれから考えていただけるようです。非常に今まで厳しかったのですが、今年は前向きに明るく行けそうな状況が見えてくるのではないかと期待する一年ではないかと存じます。あと少し、数か月我慢すれば、明るくなるのではないかと願っています。グローバルの生産、グローバルの販売ということが非常に多いのですが、海外一辺倒では、やはり駄目だと思います。国内には、成長をこれからするであろう、さらに成長するであろう、環境、そしてエネルギー、医療、医薬といった業種があります。国内でしかできないことが、いっぱいあります。今日ご列席の製造メーカー様をはじめ、国内のメーカーが、この様な成長業種が求める商品をしっかり開発し、そしてエネルギッシュなこの山善様に販売をしていただこう。この様なことが必要ではないかと思っています。厳しい社会、厳しい中を乗り切るというだけではなく、山善様、そして皆様とともにさらに成長をするのだとの思いを込めて、ご挨拶とします」と結んだ。
 続いて吉居山善社長が、日頃の愛顧にお礼を述べた後、「当期の中間は9月末で終了しましたが、皆様のご協力により、わずかではありますが増収増益を達成できました。感謝申し上げます。今年は巳年です。ご承知の通り、蛇は生命力の強さ、それから金運向上の象徴。そして広く信仰の対象になっています。蛇年にちなんで、金運、生命力をしっかりと持ってやっていけば、必ず物事は成就すると考えています。今年の山善の経営スローガンは『私たちは、夢をチカラに、さらなるイノベーションに挑み、あしたへの飛躍を目指そう』。力を片仮名に敢えてしている。これは色々な意味のチカラということです。あしたへは、未来永劫という意味。副題の『有言実行』は、私が言い続けていることです。夢を実現するためには、まず着実な準備、それと実行という、プロセスが非常に大事。イノベーションのさらなる進展のために、準備力、そして遂行力、これを高めなければ良い結果は出ません。結果が一番大事なことは確かですが、結果よりも勝るものがあるとすれば、プロセスです。準備力なのです。しかし、プロセス、準備力では飯は食えません。したがって、結果が必要ということです。準備力を今年は重点的にやってほしい。現在進行中の中期経営計画『VISTA―3S(ビスタ・スリーエス)』を3月で終了します。いよいよ来季、4月以降の新たな中期経営計画の策定に向け、現在検討中です。しかし、あくまでも山善は『VISTA―3S』の精神を受け継いでやっていきたい。そして、さらなる夢を実現するために、3S『世界力』『専門力』『組織力』、これにプロセスとしての『準備力』『遂行力』、この五つの力を高めて、お互いの夢を共有し新たな目標達成に邁進をしていきたいと考えています。どうぞ皆様のご理解とご支援を宜しくお願い申し上げます。感謝の気持ちを大切にと森園が言っておりましたが、恕の心、自分がやられたら嫌なことは人にするな。これを深めていくと、最後は感謝の気持ちになる。常に感謝の気持ちを持っていく。メーカーさんに対しては『give give give&take』。山善は、これだけやります、こういう方法でやります、この様な計画でやります、この様な施策でやります、だからこの様な協力をしてください。何でも先に要求する、これでは駄目。これが『give give give&take』の精神です。今年は遅れている震災の復興が本格的に始まると思っています。私たちの企業の使命は、皆様とともにお互いに協力をし合って、東北のみならず、日本の産業の復興支援の一翼を担っていくことです。本年は、力強い山善、頼りになる山善として、皆様のご期待に応えていきたいという決意をしています」と年頭にあたって所信を述べた。
 清木山善副社長より参加した同社役員の紹介が行われた後、星ブラザー工業エグゼクティブバイスプレジデントの音頭で乾杯し、祝宴に移った。
 出席者は歓談しながら余興の「お楽しみ抽選会」などで楽しく過ごし、竹内クリナップ中部支社長の中締め、川端山善名古屋営業本部副本部長の「私ども名古屋営業本部、そして各事業部、関連会社は、森園本部長のスローガン『感謝』を胸に、準備力、情報提案力、現場力をこれからもさらに高めて、皆様のお役に立つように努めてまいります」と決意を込めた閉会の挨拶で終了した。

鋳鋼23.7%、鍛鋼13.0%減少
全体的な落ち込み続く
日本鋳鍛鋼会 11月の鋳鋼・鍛鋼生産実績

 日本鋳鍛鋼会が12月27日に発表した、鋳鋼(全国74工場)、鍛鋼(同19工場)の平成24年11月分生産実績によると、11月の生産は、鋳鋼が前年同月比23.7%減の1万5,015トンとなり、8カ月連続のマイナスとなった。鍛鋼も同13.0%減の4万7,242トンとなり、5カ月連続で前年を下回った。鋳鋼、鍛鋼ともに前月に比べマイナス幅が広がっている。
 前月比でも、鋳鋼4.2%減、鍛鋼8.1%減とそれぞれ減少した。
 同会によると、鋳鋼の生産は、年度当初からの土木建設・鉱山機械向けの落ち込みが継続しているが、落ち込み幅がさらに拡大し前年同月比では56.7%とほぼ半減した状況となっている。その他では、震災復興の影響により破砕機・摩砕機・選別機向けが上昇し、鋳鋼管も増加。しかし、全体的な落ち込みは続いている、としている。
 鍛鋼については、エコカー補助金の終了の影響が大きい自動車向けが、3カ月連続でマイナスとなっており、前年同月比で約一割減となっている。発電用機器は、2カ月ぶりに上昇したが、増加幅は小幅にとどまっている。その他、船舶向けは鋳鋼同様に減少傾向が続いていることから、先が見えない状況にある。鍛鋼全体としても、3カ月ぶりに5万トン台を割るなど大きく減少している。

アジアの産業とくらしに貢献する
ユアサ商事を目指す
中部ユアサやまずみ会・炭協会合同賀詞交歓会

 ユアサ商事(社長=佐藤悦郎氏、本社=東京都中央区)の中部ユアサやまずみ会・炭協会の合同による賀詞交歓会が1月8日午後3時より名古屋市東区のメルパルク名古屋で開催され、両会員である販売店・メーカーから400名余りが参集し盛大に新年の幕開けを祝った。
 中部ユアサやまずみ会の小川会長(日本ベターリビング社長)は挨拶で「新年明けましておめでとうございます。昨年2012年は震災のあった翌年ということで、もう少し復興景気を期待しましたが、なかなか円高の厳しい状況、そしてデフレ、あるいは安全保障上の外国との外交問題と、日本は大変な課題を抱えたままの1年でした。何とか年末に自公政権となり、安倍首相の政府が発足したところです。世界においては、アメリカでオバマ大統領が再選され、この1月に就任式が行われます。お隣の韓国、そして中国と世界のリーダーが代わり、いよいよ本格的に世界の政治、環境が大きく変わるということです。昨年暮れの大納会も株高とあって、今年のお正月、少しは期待をしながら過ごさせていただいたかと思います。今年は震災復興のマスタープランが出来上がってくるのではないか。それに合わせて、この3月までのところで大型の補正予算、そして25年度の新予算と、安倍政権には景気回復の手腕を発揮していただきたい。景気は気からと言われています。マインドが少し上向いてきたことに期待をして、今年一年、まだまだ頑張っていかなければならないと決意を新たにしています。ユアサ商事様はじめ炭協会の皆様、そしてやまずみ会の皆様が、日頃本当に苦労をなされ、努力をなされ、健全に経営をされている方々ばかりですが、マインドが少し上向きになっているここをしっかりとキャッチアップし、そして行動をして、何とか今年一年、また素晴らしい年にできますように頑張ってまいりたい」と決意のほどを語った。
 佐藤ユアサ商事社長は日頃の愛顧と支援に対し感謝の意を表した後、経済動向について「昨年の秋から年末にかけて色々と大きな動きがありました。アメリカはオバマ大統領が2期目となり、注目の中国は習近平が国家主席に内定、日本では3年3か月振りに自民党政権が復帰しました。アメリカの財政の崖問題は、とりあえず課題を残しながらも回避をしました。アメリカの各種指数を見ていると、明らかに景気は回復基調に入っていると判断できます。中国においても、昨年より上向くのは間違いないだろう。それよりも色々こじれている日中関係ですが、新しい政権が発足したのを機に、できるだけ早く解消していただければと思います。特に経済的な面においては、交流が復活するようにしていただきたい。本年は、日本の輸出が増加し、景気回復の動きが強まってくると予想しています。長らく低迷しているヨーロッパも、全体の安定感が出てくると思われる。また、よく言われるように、新しい体制になり新しい指導者が積極的な経済活動を打ち立てますが、それに乗って大きく動いていくというのが例年のパターンで、そのようなことを期待します。さて、我が日本ですが、年初、株高、円安でのスタート。何といっても、デフレ脱却、円高が重要な課題となってくる。円安もグローバル経済で徐々に浸透していけば、100円位のところまでいくと予想されますし、輸出環境も徐々に良くなっていくと思われ、全体的には底上げができると考えています。内需については、補正予算の施策を早く実行していくことが肝要ではないかと思います。政府の施策によるところが大きいという、スタートとなると考えています。日本も経済政策だけではなく、世界と歩調を合わせた外交安全政策を展開いただいて、日本がグローバル経済の牽引役となるという強い姿勢で取り組んでいただければと考えています」と述べた。
 また、佐藤社長はユアサ商事の事業展開について「工場マーケット関係は昨年10月以降、厳しい状況になっています。今年も年初から同じような状況が続くかと思いますが、当社のグランドフェア期間が始まる6月、7月頃から設備投資、その他が回復基調に入ると考えています。一方で、住宅、環境、建材、建設機械は、色々な施策もあり年間を通じて底堅く動くと考えています。その様な中で当社としましては、現在進行中の中期経営計画NEXTAGE2014の方針『海外・環境・消費財を成長ドライバーとし、新たなステージ【NEXTAGE】へ成長を加速します』をさらに強めてまいりたい。一つには、コア事業の拡大強化。二つ目には、成長分野として、海外、環境、省エネの三分野の拡大をしていく。この成長分野は時流に沿った施策であると考えています。展開することにより、販売店様、また仕入先様のお役に立てると認識をしています。全力を挙げて取り組んでまいりたい。また、東北復興については、引き続き適切に対応していきたいと考えています。海外については、引き続きアジアを中心に展開するのは変わりませんが、アメリカ市場が自動車産業を中心にかなり活動している。新しい市場に対しても売り込みを図っていきたい。一方、当社が得意とする環境、エネルギー分野などで日本が強みを発揮できる分野については、海外との連携を含めて、幅広い展開を図ってまいりたい。環境事業については現在、山口県熊毛郡平生町に大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設中ですが、これをモデルとして調達から設計、施工まで一括して受け入れる機能を充実したい。引き続き、一般家庭向きのソーラーはじめ、節電省エネ機器などの商品の提案機能を強化していきたい。消費財については、色々な商品を開発する。最近はEC(電子商取引)サイトでの販売が伸びており、新チャンネルを拡大し消費者の期待に応えていきたいと考えている。これらで『アジアの産業とくらしに貢献するユアサ商事』を目指して、全力を尽くす所存です。本年は創業から347年になります。『老舗は常に新しい』をモットーにして、皆様のお役に立てる会社に徹していきたい」と述べて年頭の挨拶とした。
 中部ユアサ炭協会を代表して、滝川四国化成工業建材事業中部営業部長が乾杯の発声を行い、祝宴では参加者同士で和やかに歓談する姿が見られた。
 中川荏原製作所中部支店長の中締めで盛況のうちにお開きとなった。

第53回防錆技術学校
受講者募集 3月25日まで

 日本防錆技術協会(会長=沖猛雄氏)は、防錆技術者養成機関である防錆技術学校の第53回受講者を募集している。同校は一年間の通信教育として毎年実施されているもので経済産業省、国土交通省、中小企業庁並びに日本商工会議所が後援をしている。
 教育は、前期に各科共通の共通課程として通信学習と面接学習指導(東京・大阪、希望者のみ)、後期には専攻課程として施設防食科、防錆塗装科、防錆塗装科別科、めっき科、防錆包装科の5つの専門別専攻科の通信学習と面接講義(2日間)により実施される。
 通信学習は、同校のために特別に執筆、編さんされた教科書を自習し、与えられた試験問題を解くことにより、専門知識が知らず知らずに身に付き、更に担当講師による添削と分かり易い採点所見で確実なものとなる。時代に合った講義内容とするため、教材や講義資料は毎年、改訂される。
 通信教育では充分指導できない部分や最新技術について、専門の講師によるスクーリング形式の面接講義が開催され、最新の技術やデータを用いた懇切な講義と活発な質疑応答が行われている。直接講師とふれあう機会が少ない通信教育では講師と受講者相互の人間関係も構築される有意義なものである。また、開講初期に実施される面接学習指導は、学習から遠ざかっていた人にはうれしいシステムである。
 通信教育の成績と面接講義時に実施される筆記試験、並びに認定論文を総合判定して一定の基準を満たした受講者に「防錆管理士」の資格認定が行われる。防錆管理士は既に1万3,000名以上が国内外で活躍しており、防錆技術学校を修業した後も全国組織の防錆管理士会を通じて最新の技術情報が絶えず入手できる体制が整備されている。国中で公共施設や産業設備の耐久性や安全の再確認が進められている時、求められる教育であろう。
 受講費用は19万9,000円(税込)。募集期間は平成25年3月25日まで。
 問合せ・申込みは日本防錆技術協会学校事務局(東京都港区芝公園3-5-8、TEL03-3434-0451)へ。協会のホームページ(http://www1.sphere.ne.jp/jacc)にも詳細な案内あり。

DIXI社がDMGと共同開発で
世界最大の超高精度機
広範囲の全加工領域で 35μmの高精度を実現

 森精機製作所の100%子会社DIXI社(スイス)は、ドイツDMG(ギルデマイスター社)と共同で、1850mm×2100mm×1250mm(X軸/Y軸/Z軸)の全加工領域において35μmの空間精度を実現した、世界最大となる超高精度機「DIXI210」を開発した。このDIXI210は、スイスの高精度を生み出す高い技術力と、DMGの優れた専門知識を駆使して生み出された。
 他社同等クラスの高精度五軸加工機の空間精度は約100μmであるのに対し、DIXI210は35μmを実現している。1850mm×2100mm×1250mmに及ぶ広範囲の全加工領域において、加工誤差を他社の三分の一に抑えており、三次元測定機を超える精度を誇る。
 世界最高精度のDIXI210は極めて高い加工精度を要求するユーザーに最適である。
【DIXI社概要】
 DIXI社は1904年に精密時計製造の本場として名高いスイスで設立して以来、その製品とサービスの質の高さと信頼性によって、世界中の顧客から高い評価を得ている。
 時計業界の小物部品の製造を目指し1904年に精密心立て盤を開発し、「高精度」というコンセプトを忠実に追求し続けている。長年にわたり培ってきたノウハウと革新精神によって、多くの機械を生み出し航空機産業、航空宇宙産業、自動車産業、医療機器、機械工具といった先端技術分野で長年にわたる実践を経て、進化を遂げてきた。そして機械性能だけでなく生産性の向上を目的とした「DHP」(DIXI High Production)マシニングセンタと「JIG」中ぐり盤を開発した。
 2007年に森精機製作所の100%子会社となり、同社の初めての海外生産拠点となった。

グローバル人材育成を強化し
顧客の海外展開に対応
東陽 新春賀詞交歓会開催

 東陽(社長=羽賀象二郎氏、本社=愛知県刈谷市中山町3-38)の「新春賀詞交歓会」が1月7日午後3時30分より刈谷市産業振興センターあいおいホール(愛知県刈谷市相生町)で開催され、仕入先の商社、メーカーらおよそ1,000名が参集した。
 会の冒頭、同社の羽賀昭雄会長と羽賀社長から年頭の挨拶が行われた。主な挨拶の内容は次の通り。
【羽賀昭雄会長挨拶】
 昨年の年末に大幅に円安に振れ、株式の日経ダウ平均も1万円を超えました。どうやら、ここ4年間我々を苦しめてきた円高から脱して、本年は明るい年が迎えられるような気がします。ただ、我々の主要なお客様である自動車産業は、新興国を中心に全体としては伸びて行くものと思いますが、日本国内に限って言えば、年々縮小して行くことは明らかです。トヨタ自動車さんの2013年の国内生産は310万台と、昨年から10%強減っています。
 縮小するマーケットに対して私は昨年、@海外進出の加速化AICTへの投資B取扱商品の拡大と進化の三つの方策を申し上げました。本年はさらにこれに加えて、効率化とスピード、低コスト経営に徹するということを実行したい。これを行う人材育成に重点的に取り組みたい。縮小するマーケットにおけるマーケティングは、シェアーの拡大を図って経営資源を浪費するよりも、自分のマーケットを攻撃してくるコンペジターに対して、反撃する力を蓄えて市場を守り、低コスト経営をスピードをもって行いたい。
 海外事業の強化は、予想以上に自動車産業の現地化、適地・最適生産が進み、引き続きスピード感をもって力を入れて行かなければなりません。昨年度の海外駐在員は、28名から35名と七名増加させ、海外子会社の急拡大を支えました。その成果として、米国子会社で2億1,500万ドルと前年比倍増の売上を計上することができました。また、海外子会社はすべて大幅な売上増で12月決算を終えることができました。これについては、忙しい国内の商売を差し置いても海外への社員のシフトに協力してくれた、国内各部門長に大いに感謝します。
 今年は、人数だけではなく、質の向上にも力を入れてまいりたい。社員の自己研修だけでは間に合わないので、実力向上のため本年から語学留学制度を取り入れ、4月から4、5名を6か月間、米国インディアナ大学に留学させることとなりました。また、インドネシア、タイより2月から5名程度、日本に6か月ないし1年滞在させ、技能向上を図るようにしました。そのための国際研修寮も七月に安城市に完成する予定です。さらに遠い将来を考えて、本年よりさらに多くの外国人留学生を採用し、彼らに日本での実務経験を積ませ、将来は母国において経営の中枢で働いてほしいと思っています。これらの施策を今以上のスピード感をもって実行して行きたい。
 第2のICT化は、効率化とスピード感をもって早めに実行して行きます。本年度より新しい人事制度を採用し、コンサルタントを入れ、社長、役員が中心となり膨大な時間とお金をかけて作り上げたものです。人事部門に新しいソフトウェアを入れて、地球規模で増える人員と多様化する勤務体系を効率よく管理して行きたいと思います。経理部門も現在使っているソフトをさらに更新し、毎月、全世界7か国11社連結決算を翌月20日位には分かるようにして行く。また、データー処理の膨大化、効率化に伴い、全社のPCをより高性能なものに変えて行く。それにより、スマートフォンを支給した成果と合わせて全社の動きはよりスピーディになり、皆様の商品の拡販につなげたい。
 第3の商品の幅の拡大は、さらに力を入れて行きます。新商品に関しては、国内だけではなく地球規模で使える、グローバルな商品をどんどん出していただきたい。国内も油断をしていると海外メーカーが入ってきます。海外ではアフターフォローがないと相手にしてもらえません。大変でしょうが、「品質」「価格」「納期」「サービス」で世界No.1を目指して商品を開発していただきたい。また、従来の延長ではなく、お客様の工場で使われていた不便と思われる商品、あったらいいなと思われている商品をどんどんと出していただきたい。これについては、私どもの営業マンが日夜お客様のところに行っております。色々な現場の声があります。我々の営業マンをご活用していただければと思います。商品の販売は、国内500名、海外300名の社員が全力で売ってまいります。これらをもとに、3月14日、15日に開催します「E-mono MAX2013」の展示会に向けて、全社員が一丸となって皆様方の商品を売りたいと思っています。本年も宜しくお願いいたします。
【羽賀象二郎社長挨拶】
 本年は私ども東陽としては、これまで培ってきた海外に対する強みといったものをさらに進めて準備をして行きます。この準備をいかに上手くして行くかの集大成をしたい。なぜ今年が準備の年かと言いますと、今年の干支、癸巳(みずのとみ)です。癸は十干の最後の年。木々が育ち、種だが、もうそろそろ芽が出る直前の状態。巳はへび年で、脱皮をして行く。また、巳は破るということでもあり、ここからさらに次のステップへとスタートをする。その様なことから、癸巳の年は準備を最終的に行わなければいけない。来年の2014年は甲午(きのえうま)。甲は最初の年で、馬はどこまでも走って行く。それに対する備えをする年。我々は、準備をどんどんして行きます。
 我々のお客様の海外展開は止まるところを知らない状態。我々としても、皆様の商品を海外に向けて販売して行く。日本で使われている商品を、海外に展開して行く。そして、海外でも我々日本の製造業を隆盛にして行く。もっともっと海外に日本の製造業の芽を植えて行く。その様な1年にして行きたい。我々東陽社員、国内外800名おりますが、皆様と力を合わせて、お客様のニーズを満たす商品を見つけて、それを販売して行きます。我々は1日に千里走ることはできないが、10日かければ普通の馬でも千里に到達することはできる。一歩一歩しっかりと基礎を固めながら行きます。海外に関しては、英語の能力向上を目指して行く。日本人という枠にとらわれず、アメリカであろうと、ヨーロッパであろうと、中国であろうと、アセアン諸国であろうと、オセアニアであろうと、極端な話、南米であろうと、アフリカであろうと、我々のお客様が居る所に、我々はサービスを提供して行く。お客様が日本と同じように、日本の製造業をその地で作って行くのであれば、そこに同じサービスを作って行かなければならない。そのためには、当然ナショナルスタッフ(現地スタッフ)と共にやって行くのですが、我々がその地にあって、同じサービス、同じ精神をお客様に提供して行くことを、広めていかなければならないと考えています。
 3月に展示会が行われます。「E-mono MAX2013」のE-monoキャンペーンが既に始まっています。1月から3月のキャンペーンで、目標が245億円。皆様の優れた商品、良い商品をもっともっと販売させていただき、ロケットスタートを切りたいと存じます。MAXは現時点でのMAXであり、展示会以降は次のMAXを目指して頑張って行く所存ですので、皆様のご協力と熱いサポートをお願いいたします。今年1年、宜しくお願いいたします。
◇   ◇
東陽展示会「E-mono MAX2013」
 3月14日・15日の2日間、刈谷市産業振興センターあいおいホールにて開催。“省エネ・効率化で世界へ”をテーマに、メーカー約80社が出展する。期間中は、出展メーカーによる技術講習会も行われる。
 展示会の開催時間は午前9時30分から午後8時まで。

縮小する国内市場の中でも
生き残るための戦略を
名機工同友会 新年宴会と1月例会開催

 名機工同友会(会長=田中知之氏・ミユキ商會社長)は1月9日午後6時より、名古屋市中区にある東京第一ホテル錦において「新年宴会」を開催し、来賓、会員合わせて50名が参加した。
 新年宴会は水野厚生部員(共栄商会社長)の司会で進行され、冒頭、田中会長が「昨今の経済状況は、皆様、新聞、テレビ等でご承知かと存じますが、政権が代わり今年は頑張るぞという感じが非常に感じられる。安倍政権に代わり、本当に良くなれば我々もありがたい。過日、経団連の賀詞交歓会があり、大企業の方々の会話は非常に良いようなお話が多かったと思います。給与をたくさん従業員に出せるよ、ボーナスも出します、というような話もありましたが、やはり我々中小零細の方へ来るのは2、3年先の話ではないかと思います。と申しましても、我々が生きていくためには、何とかして頑張らなければならない。日本国内での競争というものも激しくなりますし、パイも小さくなっています。その中で我々工具屋が頑張っていくためには、本日ご参加いただいています、ご来賓の皆様のご協力、ご支援がなければ生きていけないのではというように思います。昔から言われます、自分の城は自分で守る。なかなかそれだけでは守れなくなっており、時代の流れもありますので、会員の皆様も工夫をしながら頑張っていただければ幸いです。年初の中部経済新聞に、会員である大東通商の近藤社長さんのことが一面に出ていました。今年からベトナムの方で日系企業の進出のコンサルタント業務を行うと書いてありました。それだけの意欲がある。気持ちがそれだけ前向きということです。ユーザーさんに提案し情報を伝えながらユーザーニーズに合った商品をどんどん売っていく、ということぐらいしか考えられませんが、パイが小さくなるということは目に見えておりますので、皆さんそれぞれ今年は、とにかく生き残る戦略で頑張っていきましょう」と挨拶。引き続き田中会長の音頭で一同乾杯した。
 来賓紹介では、来賓のメーカー・商社各社が今年の抱負などを発表。政権が変わり、円安、株高と明るさの兆しを見つけて期待を寄せる声が多く聞かれた。
 和やかに歓談が行われ、鈴木副会長(マルマン商事社長)の中締めで終了した。
 新年宴会に先立って同日午後5時30分から開かれた1月例会では、野崎総務部長(常磐精機社長)の司会進行のもと、各部の報告などが行われた。

『サザナ』『ひろがるWFほっカラリ床シリーズ』
TOTO 前年比110%超え、販売好調

 TOTOは、2012年8月に発売したシステムバスルーム「サザナ」、マンションリモデルバスルーム「ひろがるWFほっカラリ床シリーズ」の発売5ヶ月間の販売台数が前年比110%を超えた。
 「サザナ」、「ひろがるWFほっカラリ床シリーズ」は、使いやすさと美しさを追求し『気持ちよさ』にこだわったバスルーム。
 『お掃除』、『寒い』、『エコ』につながる3つの機能として、(1)翌朝には乾いて柔らかい踏み心地の「ほっカラリ床」、(2)4時間たっても温度の低下を2.5℃以内に抑える「魔法びん浴槽(JIS高断熱浴槽準拠)」、(3)量感は損なわずに節水できる「エアインシャワー」を標準搭載している。
 なお、「エアインシャワー」は、第9回エコプロダクツ大賞の「エコプロダクツ大賞推進協議会会長賞(優秀賞)」と、平成24年度省エネ大賞の「省エネルギーセンター会長賞」をダブルで受賞した。
 また、デザインを一新した浴槽では、ゆりかごに包まれるような新感覚の「クレイドル浴槽」がオプションでありながらも全体の約3割と高い採用率となっている。

市場唯一の自動チリ落とし機能搭載
産業用バキュームクリーナー
ケルヒャージャパン『IVC 60/30Tact』

 清掃機器の最大手メーカー、ドイツ・ケルヒャー社の日本法人、ケルヒャージャパン(社長=佐藤八郎氏、本社=宮城県黒川郡大和町)が、産業用バキュームクリーナー「IVC60/30Tact」を発売した。
 「IVC60/30Tact」は、重工業・産廃業界で求められるハード仕様の産業用バキュームクリーナーで、ケルヒャー特許である自動チリ落とし機能(Tactシステム)を搭載した市場唯一の製品となっている。
 自動チリ落とし機能は、吸引しながら自動的にフィルターのチリを落とすので、作業中フィルターの目詰まりで吸引力が落ちてフィルター清掃に時間が取られる、という業界の課題を解決する。同製品は、同社のバキュームクリーナーで最も吸引力が高く、量が多い粉塵から重い切子などのゴミまで吸引が可能。ボディにはさびにくく汚れが落ちやすいステンレス・スチールを採用し、アクセサリーは頑丈な金属部品、フィルターは樹脂製で水洗いが可能と、高い耐久性を誇る。
 主な使用シーンは、工場(自動車部品〈鍛造・鋳造〉・鉄鋼)などの鋳物カスや、原料・鉄粉回収、食品工場での原料回収、建築関連での道路舗装資材の回収、産廃・リサイクル工場内でこぼれたアスファルト合材や粉砕物、再生分解時の廃棄物の清掃等を想定している。
 寸法(長さ×幅×高さ)970×690×1240mmで、価格は85万円。
 同機種に加え、作業環境や予算に合わせた「IVC60/24―2Ap」(45万円)、「IVC60/24―2Tact」(55万円)も同時発売し、ユーザーの細やかなニーズに対応するラインナップで、インダストリアル市場での拡販を図る。
 【IVC60/30Tactの主な特長】
 @特許取得の自動チリ落とし機能(Tactシステム)=ケルヒャー特許の自動チリ落とし機能で、吸引しながら自動的にフィルターのチリを落とし、目詰まりを抑えて吸引力が持続。メンテナンス作業の軽減にもつながる。
 A吸引力=同社のバキュームクリーナーの中で最も吸引力が高く、乾湿両用バキュームクリーナーよりも五割以上高くなった。そのため、量が多い粉塵から重い切子などのゴミまで吸引が可能。
 B高い耐久性=ボディにはさびにくく汚れが落ちやすいステンレス・スチールを採用。アクセサリーは頑丈な金属部品、フィルターは樹脂製で水洗いが可能と、高い耐久性を誇る。
 C簡単操作=ダイヤルひとつの操作なので誰でも簡単に扱える。また安定した移動ができる大口径タイヤを後輪に採用し、高い機動性を持たせた。

組織変更・人事異動
トラスコ中山

 トラスコ中山は1月22日開催の取締役会において、次のとおり決議した。敬称略・( )内は現職。
 1.役員の担当職務変更 4月1日付
 専務取締役 営業本部長=小津浩之(専務取締役)▽取締役ファクトリー営業部長東部担当=今川裕章(取締役営業本部長)
 2.組織変更
 4月1日付にて、売上高の拡大及び営業体制の強化を目的とした組織改革を行う。
1)eビジネスの売上高拡大に伴い、営業体制の更なる強化を目的として、営業本部内にeコマース営業部を新たに設置する。
2)海外ビジネスに関する部署の集約化による相乗効果を図り、業容拡大を目的として、営業本部内に海外部を新たに設置する。
 3.人事異動 4月1日付
 執行役員 ホームセンター営業部長=柳谷正弘(執行役員 経営管理本部副本部長 経営企画部長)▽執行役員 情報システム部長=佐々木伸昌(情報システム部長)▽執行役員ファクトリー営業部長中部担当=安倍正浩(オレンジブック部長)▽執行役員ファクトリー営業部長西部担当=川合清治(ファクトリー営業部長西部担当)▽経営企画部長=中井一雄(人事課長)▽オレンジブック部長=野木場豊博(営業企画部長)▽営業企画部長=山本浩司(ファクトリー営業部長中部担当)▽eコマース営業部長=佐藤功次郎(ホームセンター営業部長)▽海外部長=雲戸清則(ファクトリー営業部長東部担当)

2013年2月17(日) 2482
組合員の経済活動を活発化させたい
50周年祝賀会参加を呼びかけ
愛知県管工機材商協組 平成25年新年賀詞交歓会

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=小川信氏・山信社長)は、1月22日午後6時より、名古屋市東区のメルパルクNAGOYAを会場に「平成25年新年賀詞交歓会」を開催し、来賓、正会員や賛助会員、およそ300名が出席して新春を祝った。小川理事長は、組合行事を行うことで組合員の経済活動を活発化させ、業界の地位向上を図ると抱負を述べ、5月23日の組合創立50周年祝賀会への参加を広く呼びかけた。
 賀詞交歓会は、司会者により、幹事団の宇佐見徳秋幹事長(橋本総業中部エリア長)、大野直樹幹事(大野管材社長)、竹内裕二幹事(丸金商会社長)が紹介され開会。
 冒頭、挨拶に臨んだ小川理事長は、出席方にお礼を述べたあと、「今年は昨年末の政権交代から、円安、株高、『アベノミクス』により、景気回復を期待する声が多く聞かれます。私もその通りだと思います。東海地区は輸出産業の集積地でもありますし、地元企業の競争力が回復し、設備の更新投資などが動き始めると明るい一年になると思います」と期待を示した。
 組合活動への抱負として、「私は数多くの会員の皆様が集う場所を作りたい。組合活動に参加していただくことで、お互いの意思疎通を図り、価値観を共有していくことが、組合員の経済活動を活発化させ、管機連の掲げる五大スローガンを実行できる一つの方法だと思います。業界活性化と地位向上を図ることが、組合の仕事。そのために、皆様が組合行事にご参集いただき、知恵を出し合い、皆様の力で明るく元気に管工機材業界を盛り上げ、愛知県、中部地方、国内を盛り上げていきたい」と強調した。
 引き続いて、来賓を代表し、愛知県管工事業協同組合連合会の鏡味栄男会長より祝辞を頂いた。
 鏡味氏は、「今年は安倍首相が提唱している『アベノミクス』の経済政策が金融経済界に受け入れられ、円安・株高が年明けも続いており、実体経済にも及んでいくものと期待している。我々を含む中小企業にも波及すれば、管工機材組合の皆様と手を携えて邁進したい」と述べた。
 次いで、賛助会員を代表してキッツの堀田康之社長が挨拶を述べた。堀田社長は、「今年はリーマンショック以降、初めて明るい年を迎えられた。名古屋駅に降り立つと、駅前の東側再開発工事が進行しており、名古屋はさらに発展する。工事は2、3年かかるということで、我々賛助会員はしっかり組合員の皆様のお力にならないといけない」と述べた。さらに、全豪オープンで活躍中の、女子プロテニス選手クルム伊達公子氏の著書『進化する強さ』の一節を紹介した。堀田社長は、「我々も進化しないといけない。代理店・販売店様と一緒になって市場を開拓し、巳年の今年は脱皮して大きくなっていきます」と結んだ。
 次に第29回管工機材・設備総合展の実行委員長を務めた大藪淳一副理事長が、御礼の挨拶として、満小間開催ができ、3日間で1万2,524名の来場者が訪れ、成功裡に終了できたことに感謝の意を表した。
 その後、祝電披露と来賓紹介がされ、愛知県空調衛生工事業協会の今井満副会長の発声で乾杯を行った。今井副会長は『井戸と農夫とロバの話』を紹介し、日々降ってくる災難というのは、自分を成長させてくれる踏み台であると考え、前向きに明るくいこうと述べ、会員のますますの発展を祈願し、乾杯した。
 一層の親睦を分かち合う中、全国管工機材商業連合会の一瀬克彦会長(一ノ瀬社長)の手締めで散会した。
1月定例理事会を開催
5/23の祝賀会について

 平成25年新年賀詞交歓会の当日は、午後4時より理事会を開き新年会に万全を期した。
 審議された議案は次の通り。
▽第1号議案=新年賀詞交歓会進行の件。
▽第2号議案=組合創立50周年について。
・祝賀会-平成25年5月23日にウエスティンナゴヤキャッスルにおいて、理事会及び総会終了後に開催。
・記念誌-平成25年3月発刊に向けて最終の編集作業中。
▽第3号議案=全国管工機材商業連合会50周年式典での経済産業省関連表彰推薦について。
・経済産業大臣表彰基準に基づき、神谷凡夫氏(神谷鋼機社長)を推薦。
・経済産業省製造産業局長表彰基準に基づき、倉地久雄氏(倉地社長)を推薦。
▽第4号議案=各部会報告。
・経営研究部会-昨年11月7日に講演会を開催し、33名が参加した。テーマは「東日本大震災に学ぶ今後の地震対策」。
・広報部会-組合だより129号(昨年12月25日)発行。
・流通部会-平成25年2月27日に、名古屋国際センターで公認会計士の高木正章氏を講師に迎え、「相続税」についてセミナー開催予定。
・福利厚生部会-平成25年度健康診断募集要項が決定。
・加入促進部会-川西水道機器から、平成25年度から賛助会員の加入希望が出され、承認された。
▽第5号議案=名管会ゴルフ大会ついての収支報告。
▽第6号議案=青年部「愛青会」
・昨年11月22日青年部メンバーによるプライベートゴルフコンペを開催。部員11名中6名が参加。
▽第7号議案=その他について。
@拡大三役会の実施、該当する11名が参加。
A今後の主な日程=3月5日理事会、4月23日4月理事会、5月23日5月理事会・総会(役員改選期)・組合創立50周年祝賀会、6月10日管機連総会・創立50周年・祝賀会。

適正利潤の確保を求め
地産地消を訴え続ける
岐阜県管工機材商組合 平成25年新年賀詞交歓会

 岐阜県管工機材商組合(理事長=森嶋靖雄氏・大東会長)は、1月24日午後6時より岐阜市長良川河畔の岐阜グランドホテルにおいて、「平成25年度新年賀詞交歓会」を開催し、正会員はじめ賛助会員等130余名が参集した。
 賀詞交歓会は、山田耕司理事(関建材)の司会進行開会の辞で開会した。挨拶に立った森嶋理事長は、出席者に御礼を述べた後、次のように話した。「12月末に政権が交代し、期待ムードが先行しております。また、先月岐阜県の古田肇知事と政治評論家の福岡政行氏と話をする機会があり、県内の今後の景気について尋ねたところ、『岐阜県は、とくに各務原において企業誘致が進んでおり、航空関係ではおそらく全国一になっていくのではないか』という話も聞けました。ただ、自民党が公共事業を進めても、我々の元にくるのは長ければ一年以上かかる。その間どう生き延びていくのかが大きな問題。地元大手銀行の頭取は『今年が一番厳しい。上期においては我慢』と話しております。箱ものを含めた物件も少なく、スケールも小さい。大手商社の岐阜県進出も聞いております。今年は大変な年になると肝に銘じながら、我々組合員は団結し、適正利潤を確保できるよう、地元の仕事は地元へ発注する、『地産地消』を知事や市長にもお願いして頑張って参りたい」と挨拶した。
 続いて、来賓を代表して岐阜県管設備工業協同組合の荒川晶一理事長(戸島工業社長)と、賛助会員であるリケンの木村功配管機器事業部長より、祝辞を頂戴した。
 荒川理事長は、「『地産地消』については私もその通りだと思います。皆さんが幸せになるにはどうしたらいいのかを考える時。貴組合と我々の組合が一体となり、仕事を進めて参りたい」と話した。
 木村部長は、「昨年業界では高炉・塩ビ・ステンレスメーカーの再編が起こりました。今年は、公共事業の増加や消費税増税前の駆け込み需要が業界にはプラスに働くと思います。製・販・工が一体となり、正しい情報をいち早く知り、使える状態に共有できる『情報力』が重要だと思います」と話した。
 来賓紹介、岐阜県の古田知事からの祝電披露に続いて、愛知県管工機材商業協同組合の倉地久雄副理事長(倉地社長)が乾杯の音頭を務め、開宴した。
 懇親会司会を木曜会の小笠原義道氏(瓶由)が行う中、細江茂光岐阜市長が駆けつけ、祝辞を述べた。日本中で下水管路の破損による道路の陥没が起きており、戦後整備された社会インフラが耐用年数を迎えている。必要な公共事業がたくさんあり、市は健全財政に努めながら必要なことは粛々と進めていくと話した。
 豪華賞品が当たる抽選会で一層盛り上がり、廣瀬功副理事長(瓶由社長)の中締めで散会した。

変化できる企業・組合を目指す
若い世代へバトンタッチを
三重県機械工具商組合 平成25年賀詞交歓会

 三重県機械工具商組合(理事長=中村信通氏・ナック社長)では1月25日午後6時より、近鉄四日市駅西の四日市都ホテルにおいて、「平成25年度新年賀詞交歓会」を開催した。
 賀詞交歓会は、正会員はじめ来賓、賛助会員等、65社、93名が出席する中、山田浩理事(コジマ・フジ通商社長)の司会進行・開会の辞で開会した。
 冒頭の挨拶で中村理事長は出席者へお礼を述べた後、「今年新年の挨拶回りを行っておりますと、景気回復への期待感からか、明るい表情が見られるようになりました」と述べた。さらに、進化論で有名なチャールズ・ダーウィンの『もっとも強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き伸びるのでもない。唯一生き残るのは、変化する者である』という記述を紹介。「今業界も含めて変化が急速に進んでおります。常々申し上げていることですが、変化を求めて組合も次の者にバドンタッチをしないといけないと思います。変化に耐えられる会社になり、皆様の繁栄をご祈念申し上げます」と結んだ。
 続いて賛助会員を代表してシミズ産業名古屋支店の寺澤伸幸支店長代理が乾杯の音頭を務めた。寺澤支店長代理は、会員の繁栄を祈念するとともに、在庫センターを併設した名古屋支店を新築移転し、多種多様な在庫アイテムを取り揃えたことを報告した。開宴すると、会員一人ずつ登壇して挨拶を行った。
 和やかに会が進行する中、平井マシンツールの平井亮太郎社長が中締めを務めた。平井社長は、組合員の商売繁盛を祈念して、産業の守護神とあがめられている伊勢神宮外宮のお札を中村理事長に贈呈すると、場内は拍手が沸き起こり、盛況の内に散会した。

室内建材エコカラット
「エアリオ」に5シリーズを追加
LIXIL上品な石積など新デザイン

 住まいと暮らしの総合住生活企業であるLIXIL(本社=東京都千代田区・社長=藤森義明氏)では、電気などのエネルギーを使わずに、内装壁に張るだけで、トイレ・洗面室・脱衣室や玄関など湿気やニオイがこもりがちな空間の快適な空気環境づくりをサポートする、室内建材エコカラット「エアリオ」に、上品な石積など新意匠の5シリーズを追加し、INAXブランドから、2013年2月1日より発売した。
 また、あらかじめパッケージ化された人気の「デザインパッケージ エアリオプラン」(1uまたは2uタイプ)にも八種を追加し同時発売した。
 エコカラット「エアリオ」は、新面状2シリーズとエコカラットで定番意匠の3シリーズを加え、既存の2シリーズと合わせて合計7シリーズをラインアップした。広い空間に映える「エアリオリフレイン」をはじめとしたいずれのシリーズも、より快適な水まわり空間を演出する。
 また、定型のセレクトパッケージからお部屋にあったデザイン選ぶ「デザインパッケージエアリオプラン」は、既存の壁紙(ビニル系・布系)に直接張れるため、壁紙の廃棄も発生せず、リフォームにも最適である。
 エコカラット「エアリオ」は、エコカラットの調湿力・ニオイ吸着力・VOC吸着力の3つの機能をベースに、水まわりに最適な清掃性と調湿力を向上させた室内建材。湿気のような小さな粒子を通し、水滴や汚れのような大きな粒子を通しにくいという“水にまつわる技術”二層多孔質構造により、水がかりのある壁面で使用した場合でも汚れを簡単に拭き取ることができる。
 住宅はもちろん、多数の方々が利用する駅ビルや学校などの公共施設への使用も可能である。

景気回復を期待 手を携え成長を
平成25年新年互礼会開催
山信会 湯浅景元氏を招き講演会

 山信会(会長=石川敏明氏・石川管工社長、山信と販売店、メーカーの集い)の「平成25年度新年互礼会」が、1月23日午後2時30分より、名古屋市熱田区の熱田神宮会館を会場に開催された。山信の小川信社長は挨拶の中で、「今年景気は浮上していくと思う。互いに手を携えて成長していきましょう」と力強く語った。
 正会員並びに賛助会員ら120余名が参席する中、新年互礼会の1部では中京大学スポーツ科学部の湯浅景元教授を招き、「一流選手に学ぶ健康法」の講演会、2部は懇親会が行われた。
 新年互礼会は事務局の山口知司氏の司会進行、開会の辞で開会。
 冒頭、挨拶に臨んだ石川会長は、昨年末の新政権誕生後、景気回復のための経済政策や、日銀が2%の物価安定目標を採用すること等が市場から好感されており、デフレ脱却の期待感が先行している。まだ実体経済に効果が表れていない中で、急激な製品価格の上昇につながりはしないかと危惧していると述べた。「今後緩やかなインフレとなるよう、業界各メーカー様には努力をお願いしたい」と語った。
 引き続いて、山信の小川社長が平素の愛顧と出席方へのお礼を述べ、各種統計をもとに、業界の景気動向について、今年の建設市場の環境は好転していくのではないかと推察した。 
 小川社長は、昨年秋から愛知県の新設住宅着工件数が2ヶ月連続で増加しており、年明け以降も増勢が続く見通しである。今後政府の各種経済政策の中で、官公庁物件の増加も見込まれ、例えば公共物の老朽化による本管の取り替え需要なども出てくるのではないか、と期待した。
 一方で、円安基調が続けば原材料価格の上昇につながり、原材料比率の高い管工機材は、値上げや値戻しが起きる可能性もあることを示唆した。その上で「そのような事が起きれば、工事がスムーズに行くよう我々も努力して参ります」と結んだ。
 続いての講演会で湯浅教授は、元気で生きるための考え方として、「細胞の再生力を保つことが必要である」と提唱した。 
 我々の体を構成している臓器は、細胞によって作られていて、細胞には寿命がある。例えば胃の壁は2日、骨は10年と言われている。臓器ごとに異なる寿命の細胞は、寿命を終えると、新しい細胞に入れ替わることで臓器の働きを維持している。
 細胞の再生力を維持させるには、運動と睡眠が必要である。寝ると成長ホルモンが出て筋肉が出来上り、骨も丈夫になる。
 湯浅教授は、実践を交えて細胞を元気にさせる運動を紹介した。出席者は、椅子に座りながらウオーキング、筋トレ、ストレッチ効果が期待できる運動を実践し、楽しみながら学んでいた。
 2部の懇親会では、賛助会員代表として、LIXIL上席執行役員の玉置雅一中部支社長の乾杯音頭で開宴した。
 玉置中部支社長は、「新年さまざまな会の場で、昨年と比べて非常に皆様のマインドが高いと感じております。実体が伴うよう、今日の講演のように元気に頑張りましょう」と述べた。
 盛況の内、山信会副会長の浅野政司氏(東海設備工業社長)の手締めで散会した。

積極的なものづくりで
需要を喚起したい
名古屋水栓バルブ協組 平成25年新年賀詞交歓会

 名古屋水栓バルブ工業協同組合(理事長=落合潔氏・兼工業社長)では、1月25日午後5時30分より、名古屋市中区の名古屋観光ホテルを会場に「平成25年新年賀詞交歓会」を開催し、組合員、賛助会員ら22名が参集した。
 冒頭の挨拶で落合理事長は、「年末にかけては新政権への期待を背景とする円高修正、株価上昇により、先行きに対して、景気が回復するのではというムードが広がっている。我々の業界はどうかと言うと、私は、年始から全国の営業所に出向き、各地区のお客様へ挨拶回りを行っておりますが、期待感はあるものの、まだ実需が伴っていない状況」と率直な感想を述べた。
 その上で、「今年も組合は、ご出席の皆様と互いに協力することで、積極的にものづくりやその発信を行って参り、需要を喚起したい」と抱負を語った。 
 続いて平子顧問(組合事務局)の乾杯の発声で祝宴の運びとなり、会員同士が懇親を深めた。
 中締めは安井肇理事(愛知水栓社長)が行い、盛況の内に終了した。

景気は己の気持ち次第
自分でつくって行く
中部タンガ特約店会 新年賀詞交歓会開催

 中部タンガロイ特約店会(会長=水谷彰宏氏・東亜機工社長)の新年賀詞交歓会が1月15日午後6時より名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで開催され、タンガロイの上原社長はじめ会員ら約90名が参加して、国内シェアNo.1の高い目標に向け果敢にチャレンジする決意を新たにした。
 賀詞交歓会は和田タンガロイ中部支店長の司会で進められ、開会にあたり挨拶に立った水谷会長は「今年のお正月は比較的寒かったのですが良い天気で、良いお正月を迎えられたことと存じます。景気の方は、昨年12月16日の衆議院選挙で自民党が政権に返り咲き、安倍総理大臣が誕生しました。巷では景気が悪いということですが、アベノミクスに大変期待をするところです。私どもは、タンガロイ様はじめ問屋さんの力を借りてやらせていただいていますが、お客様の景気に左右されることが大きい。昨年の年末に異業種交流で地元の中小企業が集まって忘年会を行った折、自分の思っている漢字を一字出そうということになりました。その中に、非常に良い話がありました。己と書かれた人がいて、景気は己の気持ち次第、自分からつくって行くのだということを言われていました。それが非常に心に残っており、今年1年その様な気持ちで頑張って行きたい。昨年12月から火の弾キャンペーンが2月末まで行われます。タンガロイ様のお力を借りて、この不況を乗り切れるように頑張りたいと存じます。皆様の健康と御会社の繁栄を祈念いたします」と述べた。
 続いて上原タンガロイ社長が出席の特約店と賛助会員(代理店)に対して、年始の挨拶と日頃のタンガロイ製品拡販への尽力に感謝を述べた後、同社の国内シェア拡大に向けての施策に触れ、「2013年はタンガロイにとって諸施策の継続強化とこれまでの施策の収穫の年と位置付けています」と述べて一層の協力を求めた。(上原社長の挨拶要旨は別掲)
 賛助会員を代表して高田井高社長が「地元の自動車メーカーさんの動きを話しますと、先月、新しい工場はつくらないという記事が出ました。ただ、計画をしていた工場はつくるそうですし、設備については計画通りやって行くと言われました。本体としては、まだまだ増産計画の段階と聞いています。系列の大手部品メーカーは、国内も海外も相当数設備投資計画があるそうです。2015、6年ぐらいまで愛知県、中部地区については自動車業界、それなりのボリュームがあると思っています。それを取れるか、取れないかは各社さんの努力ということ。仕事量はあると思っていただいてよいと思います。日本工作機械工業会の会で横山会長さんが今年の受注目標を、前年の1兆2,000億に対し、1兆3,000億と言われました。この数字も正直言って分からない、ただその様な気持ちで行うということを言われていました。一人一人の気持ちの持ち方が大切だと思っています。タンガロイの製品は従来の内容とは大分変わってきており競争力があると確信していますので、新たに見直して、タンガロイさんが目指しております日本国内シェアNo.1を皆様共々目指して行きたい」と挨拶した。
 この後、野崎中部タンガロイ特約店会幹事(常磐精機社長)が高らかに音頭をとって乾杯、懇親の場となった。
 和やかに歓談が行われる中、大抽選会で楽しく盛り上がり、午後8時前、藤原タンガロイ営業本部長がお礼の挨拶で「昨年秋にJIMTOFが開催され、タンガロイのブースに前回より20%近く多い、1万名を超えるたくさんのお客様に来ていただきました。その中で自動車メーカーの生産技術の方が、昨日と同じような設備構成でものづくりをしていたら生き残って行けない、日本でものづくりが残って行くには、生産性をとにかく向上してコスト低減が出来る工具をタンガロイにはどんどん開発して提案してほしい、と仰っていました。2014、5年で排ガス規制の関係もあり、まだまだ設備投資がある所はあります。我々タンガロイは幸いトップシェアではありませんので、景気のことを云々言う所ではありません。とにかく他社の製品から切り返しをして、新規開拓をどんどんやる。今年の営業方針は“アグレッシブ”。アグレッシブな営業を心掛けてやって行きたい」と意気込みを語った。
 加藤中部タンガロイ特約店会幹事(新栄商會専務)の中締めで盛況のうちに終了した。
上原タンガロイ社長挨拶要旨
 昨年の超硬工具協会の業績は、前半は前年を大きく上回る勢いでしたが、長引く超円高に加えて、日中関係のこじれなどから中国市場での需要が大きな痛手を受け、後半は大きく失速した形になりました。協会の出荷額は2,870億円と前年を1.3%下回る結果となりました。
 一方、タンガロイの昨年の業績は、国内は前年を2%ほど下回る残念な結果でしたが、海外の販売が大きく貢献し、全体では前年を5%ほど上回る良い結果を残すことができました。全体としては、確実にシェアアップできたのではないかと考えています。国内の流通の皆様方の拡販へのさらなるご協力をお願いしたいと思います。
 自動車を中心とした設備投資は、北米や東南アジアで新規ラインの立ち上げプロジェクトが繁忙を極めていると聞いています。国内製造業の海外シフトはまだまだ続くと思われますが、先程水谷会長が言われたように、新しい政府の経済政策の実行に期待するところです。我々は、国内市場が縮小傾向をたどるということを前提に、固めの経営を進めていく必要があると考えています。
 その様な中、タンガロイでは親会社IMCのトップの賛同を得まして、主要製品の国内生産の維持拡大を決定しました。いわき工場だけでなく、名古屋工場の能力向上及び自動化等の設備の近代化投資を推し進めています。設備能力もさることながら、事業推進力の要は他社を凌駕する新製品の市場投入であると考えています。昨年のJIMTOFでもご覧いただきました通り、他社にないユニークな新製品を数多く紹介しました。絶え間ない新製品の市場投入と製品レンジの拡大により、より充実したフルラインサプライヤーの実現を目指してまいります。
 国内体制では、エリアマネージャー制の導入により機動力のある国内営業本部体制への改革をさらに推し進めてまいりますし、また柔軟で効果的な提案力の改善を強力に続けてまいります。また、名古屋テックセンターを増設することで、製品紹介から教育までのより質の高いサービス向上、及びお客様の囲い込みにも大いに期待していただけるものと確信をしています。
 2013年はタンガロイにとって諸施策の継続強化とこれまでの施策の収穫の年と位置付けています。これらの施策を通じて、流通の皆様の販売拡大、あるいはエリアでのシェアアップに大きく貢献できるものと確信をしています。本年も国内シェアNo.1の高い目標に向けて果敢にチャレンジして行く所存ですので、何卒皆様方のご指導ご鞭撻をいただけますようにお願いをしまして、また、本日ご列席の会員皆様のますますのご発展とご健勝を祈念しまして、年頭のご挨拶に代えさせていただきます。

新築したゲストハウスで
創立75周年の門出を祝う
オーエスジー 全国合同賀詞交歓会開催

 オーエスジー(社長=石川則男氏、本社=愛知県豊川市本野ヶ原3-22)は1月21日午前11時20分より、オーエスジーアカデミー内に昨年完成した「ゲストハウス」(豊川市一宮町宮前149)において「2013年OSG全国合同賀詞交歓会」を開催、全国より卸売代行店・特約代理店ら約100名が一堂に会した。
 会場となった「ゲストハウス」は、今年の3月に同社が創立75周年を迎えるにあたって、国内外のユーザーや社員の新製品講習・技術研修などが行える、宿泊施設を備えた施設として建てられた。
 賀詞交歓会は3階(多目的フロア)で開催され、冒頭、挨拶に臨んだ大沢会長は同社の歴史を振り返り「昭和21年、太平洋戦争が終わり、オーエスジーはこの場所に集結して仕事を再開しました。ここから見えるヒマラヤ杉、三河一宮の駅からまっすぐ門があり、そのまたまっすぐ先に木があった。台湾の私どもと親しい社長から門の真ん中に木(閑・ひま)があったら駄目だと聞き、直ぐに門を閉じて別の所に入口を変えた。そんな風に関心を持って見ると、色々な物が見えてきます。今からおよそ50年前の私どもの25周年の時につくられた講堂に広いスペースがあり、そこに各工場に分散していた設計部隊を集結させた。そうしたところ、それぞれの情報交換と、お客様をここにお呼びすれば何でも返事ができるという陣容が揃い、大変有効なスペースとなった。商品開発に使っていた工作機械を一カ所に集約するグローバルテクノロジーセンターもつくり、閑から忙しくなることができました」と話した。また、75周年を迎えるにあたって、オーエスジーの方向性などを若い社員にも知ってもらえるよう、『出稼ぎ地球会社を目指して〜OSG海外進出の歩み』を中部経済新聞に連載していることも紹介した。
 続いて石川社長が挨拶で、日頃のOSG製品の拡販に対し感謝の意を表した後、同社の2012年11月期決算(連結)の概要を報告した。
 報告によると、売上高840億8,300万円(前期比3.9%増)▽営業利益139億5,400百万円(同13.4%増)▽経常利益136億9,500万円(同20.4%増)▽当期純利益71億3,800万円(同20.9%増)で増収増益となった。
 石川社長は「3年3カ月続いた民主党政権が終わり、現在は自民党第二次安倍内閣がスタートしています。安倍内閣は、強い経済の再生無くして財政再建も日本の将来も無いということで、デフレ脱却へ全力を挙げる方針を述べられています。日銀も更なる金融緩和に加えて、民間投資を喚起する成長戦略も掲げられていますので、現在あっという間に円安が浸透し、株価も上昇しています。しかしながら、日本を取り巻く環境はまだまだ厳しく、特に私ども切削工具及び工作機械の市場は昨年六月からのダウントレンドが未だ収まらない状況にあります。一方、世界の景況に目を向けますと、欧州金融問題の長期化というものが世界経済の大きな停滞要因になっていまして、中国、韓国ですら不況感が漂っていましたが、ここに来て、中国の景気に回復の兆しが見られ、また北米の製造業もますます元気であろうということが囁かれるようになり、本年の桜が咲くころには、私どもの業界を取り巻く環境も良い方向になるのではなかろうかと、私自身の期待を含めて予想をしているところです。弊社オーエスジーとしましては、本年も成長分野への投資、特にドイツ、インド、インドネシア、ベトナム、メキシコといった元気の良い地域に新工場の立ち上げ、増築を計画しており、本年下期の業績回復に結び付けたいと考えています」と述べ、2013年度について、上期は厳しいが下期の回復を見込み、売上高860億円、営業利益128億円を予想すると発表。列席の卸売代行店・特約代理店とのパートナーシップをさらに強めて目標達成につなげる決意を語った。
 卸売代行店・特約代理店の代表挨拶では、吉居山善社長が「自民党が政権を取り、正月以降、明るい材料が出ています。円安で日経平均株価も上がってきています。これをどの様に取るか。景気が良くなるぞとの気持ちが大切だと思います。この様な時こそ、我々は足元を固めてまず準備をする、準備力、プロセスが大切です。我々商社は、情報力、現場力をいかに発揮するか。オーエスジーさんの技術力とサービス力、そして世界力を一体にして、お互いが切磋琢磨していけば、必ず乗り越えられると思います。オーエスジーさんも1,000億が見えてまいりました。そのためには、本日お集まりの皆様の力が必要。オーエスジーさんが良くなれば、我々も間違いなく良くなります。Win・Winの関係が非常に大事。お互いが切磋琢磨して、お互いが良かったと言える、その様な年にして行きたい」と挨拶した。
 大沢会長より、プロバスケットボールチーム“浜松・東三河フェニックス”の河合竜児ヘッドコーチはじめ有力選手の紹介があり、さらにテニスの実業団でも社員が日本タイトルを獲得したことが報告された。
 山口東京山勝社長、乾山下機械社長、小畑信和機工社長、大沢会長、石川社長による鏡開きが威勢よく行われた後、三橋テヅカ社長が、オーエスジーグループ各社の支援に感謝し、参加企業のますますの発展を祈念して乾杯の音頭をとった。
 会場内では新年への期待を胸に和やかに懇談する参加者の姿が見られ、山出谷山勝商会社長の中締め、小林オーエスジー常務のお礼の言葉で終了した。

景況感に明るさが見え始め
早く光が届くことを期待
ナゴヤ西部機械協組 平成25年新年会を開催

 ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=近藤和夫氏・近藤金属工業社長)は1月25日午後6時より、名古屋市中村区の北京料理・百楽において「平成25年新年会」を開催、組合員ら18名が参加して新春を祝った。
 新年会は宮木理事(宮木製作所社長)が司会進行を務め、冒頭、近藤理事長が、来賓と組合員に対して参加のお礼を述べた後、「昨年暮れに、民主党から自民党に政権が3年3カ月ぶりに戻り、安倍内閣が発足しました。緊急経済対策ということで20兆円強の予算と、デフレ脱却への強い決意などから、円安、株高の方向になっています。今後、日本経済は上向くような動きです。しかし、これは本当に真なのか。例えば今年、参議院選挙があり、まだまだ先行きは不透明です。我々にもこの明るさが届き、早く安定経営ができたら良いと感じています。関係組織の方々のご支援があってこその組合です。今後とも宜しくお願いいたします。組合員におかれましても、引き続きご支援、ご協力の程を宜しくお願いいたします」と年始にあたって挨拶。
 引き続き、愛知県鉄工連合会が推進するグループ保険並びに各種保険事業等について三泉トラスト保険サービスの井上氏より説明があった後、来賓の浅井愛知県鉄工連合会事務局長代理の発声で乾杯した。
 和やかに情報交換を行い午後8時過ぎに終了した。

変化への対応力を高め
希望を持って前向きに
東海イゲタロイ会 2013年新年会を開催

 東海イゲタロイ会(会長=伊藤照之氏・伊藤信産業会長)の2013年新年会が1月18日午後6時より名古屋マリオットアソシアホテルで開催され、住友電気工業の牛島常務執行役員アドバンストマテリアル事業本部長、富田執行役員ハードメタル事業部長など幹部はじめ、会員ら150名が参加して盛大に新年の幕開けを祝った。
 新年会は渡辺住友電気工業ハードメタル事業部流通販売部名古屋市販グループリーダーの司会で進行され、冒頭、伊藤会長が「本日は、住友電気工業様から牛島常務執行役員及び富田執行役員ハードメタル事業部長にご出席を賜り、誠にありがとうございます。それだけ、イゲタロイ会を重要視していただいている。市販をこれから何とかしよう、これ以上にシェアを増やそうということで来ていただいていることと思います。どうか、皆様方のお力添えを宜しくお願いします。日本の経済は、昨年12月に安倍政権が誕生してから、大きく変化しようとしています。アベノミクスと言いますが、財政出動、金融緩和、成長戦略という大きな経済施策を打ち立てられて、低迷している経済を立て直そうという内閣の布陣になっているのではないかと思います。今のところは大きなアドバルーンがたくさん上がっていますが、それを実行していただくことが日本経済の復興に繋がると考えています。1月15日に日本工作機械工業会は昨年の工作機械の受注額を発表しました。1兆2,000億円だったそうです。一昨年より8.6%の減。やはり中国の景気の影響ではないかと思います。今年の工業会の見通しは1兆3,000億円を視野に入れているということです。工作機械は七割が海外で三割が国内需要と聞いていますが、私としては日本の再生を願うばかりです。特に中部経済は、地元の大手自動車メーカー様の活性化以外には何物もないと、私は思っています。全日本機械工具商連合会の冊子を見ていますと、その中でも中部は関東、関西に比べると元気があると統計的に出ている。まだ中部は良いのかと思っています。住友電気工業の松本社長はSEI WORLD(住友電工グループニュースレター)の12月号で『変化への対応力を向上しよう』ということを大変強調されています。いかに変化に対応していくかは私どもの宿命だと感じています。住友電工様には、これからイゲタロイ製品を担いで、日本で一番儲かるメーカーにしていただけるようにお願いしたい」と挨拶。
 また、伊藤会長は1月16日の人事異動で、永年に渡り東海イゲタロイ会の事務局長として会の発展に力を尽くした鈴木名古屋市販グループリーダーが富士営業所に異動となり、後任の市販グループリーダーに渡辺氏が就いたことに触れ、「どうか一つ、渡辺さんにも今まで以上にイゲタロイ会を可愛がっていただいて、直需よりも市販を大事にして、イゲタロイ会を守って行っていただきたいと思います。景気は、今は良くありませんが、波があります。悪い時があれば、必ず良い時もあります。目先のことに一喜一憂せずに、長いビジョンでこれからの日本政府と住友電工様を信頼して、私たちはやって行かなければならないと思います。希望を持ち、夢に向かって前向きに事業に立ち向かうことを、忘れてはならないと思います」と述べた。
 続いて、牛島住友電気工業常務執行役員が「昨年は、私どもイゲタロイ製品の拡販にご尽力いただきまして本当にありがとうございました。一昨年10月に完成した東海住電精密の敷地内にあります『東海ツールエンジニアリングセンター(T―TEC)』も盛んに活用していただいています。これまでご来場いただいた総数は837名。その中でも試験、評価テストを実際に行った件数は133件で、特に中部地区の皆様にとっては、それなりの効果があったのではないかと思っています。加えて、全国ベースではありますが、中国リスク対応も含めて、超硬のリサイクルを強化するために、流通の皆様も超硬スクラップの回収に力添えいただくということで、月当たり30トンから40トンに目標を引き上げてご支援いただきました。お陰様で、最近は毎月40トン回収できるようになっています。40トンというのは私どもが販売している超硬工具の重量と同じで、これによって私どもは、国内の需要を国内のリサイクルで賄える体制になったということです。年が明けて、中部地区を中心に自動車メーカーさんを色々訪問しています。驚くことは、非常に強気な会社が多いということです。国内と海外のバランスは各社それぞれあるかと思いますが、悲観をされている会社がないということに加えて、中国の販売も想定より被害が大きくなく回復度合いは既にピークの八割から九割に戻っているというところが多かった。関西を中心としたデジタル家電とか、建設機械関係はまだまだ弱い状況ではありますが、自動車については、特に名古屋地区については、期待ができると思っています。そういった中で、自動車部品のアルミ化も含めて、アルミ、非鉄一般、それから非金属といった加工が、今後ますます増えてくると思われます。実際、昨年の八月ごろから私どものコーティング、サーメット、CBNが若干伸び悩んでいるという状況になっていますが、スミダイヤ関係の工具についてはぐんぐん今でも伸びている状況です。今年2013年は、スミダイヤ再てこ入れの年にして行きたいと思っています。最後に、昨年JIMTOFで出しましたT1500Zをはじめ、新製品の拡販キャンペーンを今年もやって行きたいと思います」と挨拶。
 前嶋東海イゲタロイ会副会長(前島商会社長)の力強い発声で乾杯した。
 祝宴では、参加者が和やかに歓談して親睦を深め、抽選会などの催しで楽しいひと時を過ごした。
 富田住友電気工業執行役員ハードメタル事業部長の「一同の力を結集して、昨年以上により良い年となりますように祈念申し上げます」との言葉に続いて、三本締めで終了した。

「笑いと健康」と題して
林家うん平氏が講演
中部包装食品機械工業会 新年賀詞交歓会

 中部包装食品機械工業会(会長=生田芳規氏・フジキカイ社長)は1月25日午後4時より、名古屋駅前のホテルキャッスルプラザにおいて「平成25年新年賀詞交歓会」を開催した。当日は、生田会長の挨拶に続いて、落語家の林家うん平氏による「笑いと健康」と題した特別講演会があり、そのあと懇親会が行われた。
 年頭の挨拶で生田会長は「本日は、95名の大勢の方にご参加いただきまして誠にありがとうございます。今年は気分的な明るさがあるのではないかと感じています。景気は気ですから、気分的に良くなれば良くなるのではないかと思います。来年、2014年は中部パックの年です。皆さんと知恵を絞って成功させたい。本日は、うん平師匠に笑いと健康ということで講演をしていただきます。健康になるには、ドーパミンを出すことです。これには笑いが一番良い。今日は楽しい話を聞かせていただけると思いますので、ぜひ初笑いで楽しんで行っていただきたい。今年も、元気で明るく、前向きに行きたいと思います」と述べた。
 林家こん平一門の真打、林家うん平氏が登壇。講演のあと落語も披露され、会場は笑いに包まれた。

7月21日のねじ商連総会を
組合員が結束し成功へ
愛鋲協 平成25年新年会を開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=土方成一氏・金城螺子製作所社長)の「平成25年新年会」が1月25日午後六時より名古屋市中村区の北京料理・百楽で開かれ、組合員ら28名が参加して新たな年の幕開けを祝した。
 新年会は大野理事(中部製作所社長)の司会で進行され、来賓の紹介に続いて、急きょ欠席した土方理事長に代わって挨拶に立った馬場副理事長(メイナン社長)が「昨年の暮れから政権が変わり、自民党の安倍内閣が発足しました。経済最優先ということで、昨年の沈滞ムードから、少なくとも希望が持てる経済になっているのではないでしょうか。私ども愛知鋲螺商協同組合は、今年開催される日本ねじ商連の総会のホスト組合となっています。浜名湖の舘山寺温泉『九重』において7月21日、22日に開かれます。総会は2年に一度で、加盟四団体(東京、神奈川、大阪、愛知)があり、8年に一度順番が回ってきます。それと同時に日本ねじ商連の会長もホスト組合から選出されるのが慣例となっており、前回は、本日もご参加いただいております、エフシーテック会長で元理事長をお務めになりました鈴木日出男様が非常に熱心にやられまして、我々業界に多大な貢献をされています。私どもも先輩を見習って行っていかなければならない年です。是非とも組合員の皆様には無事に開催できますようにご協力をお願いしたいと存じます。一人でも多くの参加を賜りますように宜しくお願いいたします」と述べた。
 来賓挨拶として、石川愛知県中小企業団体中央会専務理事より「我が国の中小企業は、地域経済の活力の源泉として産業のあらゆる分野で重要な役割を果たす一方、雇用機会の確保等を通じて国民活動の向上発展に寄与してまいりました。しかしながら、新政権が発足し景気対策等への期待の高まりから円安などの好感はあるものの、長引くデフレ、欧州金融不安、竹島・尖閣諸島問題による周辺国との関係悪化を背景とした貿易不振、原発停止によるエネルギー問題、原材料価格の高騰、TPP問題、さらには本格的な少子高齢化社会の到来による労働力人口の減少など、中小企業経営を取り巻く環境は依然として厳しい状況にあります。こうした中、地域経済の基盤を担う中小企業が今後とも力強く発展し活力を取り戻していくためには、持ち前の機動性、創造性を発揮しながら、相互扶助の精神のもと組合の連携の力を存分に発揮し課題解決を図っていくことが不可欠と感じます。本会としましては、厳しい経営環境の中、果敢にチャレンジする意欲ある中小企業と組合の一助となれますよう、積極的な事業推進を図ってまいる所存です。皆様におかれましては、依然として厳しい情勢下ではありますが、力強く邁進されますことをご期待申し上げます」と祝辞が述べられた。
 乾杯に際し、鈴木組合相談役(エフシーテック会長)が「政権交代後、安倍総理が景気の底上げを発表した途端に、株価が上昇し為替も円安になりました。我々の業界でも輸出の多い会社さんにとっては有り難いことです。今年は日本ねじ商連の総会が九重であるということです。当組合が当番ですので、全員参加の気持ちでご参加いただき、当組合から輩出されるであろう会長を応援し、盛り上げていただきたいと思います。ご協力の方を宜しくお願いいたします」と挨拶、同氏の力強い発声で乾杯した。
 参加者は新年に期待を寄せながら情報交換などをし、午後8時過ぎに阿部副理事長(織田商店社長)の中締めで終了した。
 また、この日は新年会に先立って午後五時から定例の理事会が開かれ、新年会の最終打ち合わせを中心に審議が行われた。

製造業の海外進出は続く
自社を見直し乗り切ろう
名古屋伝動機商組合 平成25年新年会開催

 名古屋伝動機商組合(理事長=椿井基男氏・椿井精工社長)は1月22日午後6時より、名古屋市西区の大森において「平成25年新年会」を開催した。当番幹事の太田廣とユアサ商事が設営を担当し、当日は会員全員が出席して親睦を深めた。
 佐々木太田廣常務の司会進行で、冒頭、椿井理事長が「民主党内閣から自民党の安倍内閣に代わり、円安、株高となって輸出依存度の高い世界企業では黒字になっていますが、我々を取り巻く現状はなかなか厳しい状況が続いています。円安になりましたが、我々の客先である製造業の海外進出は続き、日本国内産業の空洞化は止まらない状況です。自分の会社を見直して、まだまだ厳しい状況が続く一年だと思いますが、乗り切って行っていただきたい」と挨拶。
 昨年10月に開催されたボウリング大会の報告が長村副理事長(長村商店社長)から行われ、参加並びに運営協力に対するお礼が述べられた。
 引き続き長村副理事長が「政権が交代し多少明るい兆しもあり、車関係の仕事をされている方にお聞きすると、今年は良い、後半かなり良くなるとの話が大変多い。景気の気は元気の気で、1年間頑張ってまいりたい」と述べて力強く乾杯の音頭をとった。
 祝宴では和やかな雰囲気の中、互いの近況を語り合うなどして楽しいひと時を過ごした。
 次回(総会)幹事の落合と大喜産業より挨拶があり、その中で総会の開催予定日を4月23日としたことが伝えられた後、服部理事(服部専務)の中締めでお開きとなった。

身軽な風通しのよい任意団体
『岐阜機工会』へ移行を報告
岐阜県機械金属商協組 新年賀詞交歓会開催

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=関谷治頼氏・岐阜機械商事社長)の新年賀詞交歓会が1月23日午後6時30分より岐阜市司町の岐阜会館で開催され、来賓をはじめ正会員、賛助会員など74名が参加して新年の門出を祝った。また、賀詞交歓会前に開いた臨時総会で、現行の協同組合から任意団体の「岐阜機工会」への移行を決議したことが、理事長より賛助会員らに報告された。
 賀詞交歓会は高橋理事(澤商社長)の司会で進められ、冒頭、来賓の紹介に続いて、関谷理事長が「新年あけましておめでとうございます。昨年の年末に政権が交代してから期待値が上がり、円安となり株価が上昇し、そのようなことから言うと、今年は期待できる一年になるのかという感じがしています。この正月休みは暦により、少し長い期間の休みであったかと思います。家でテレビを見ていたところ、元旦に『ほこ×たて』という番組がありました。今回は不二越さんと日本タングステンさんの対決でしたが、この番組は、機械工具関係の皆様からみると本当に身近な存在であり、日本タングステンさんの固い金属を各工具メーカーが競って穴を開ける、そんな単純な構成ですが本当に面白く見させていただいています。この『ほこ×たて』が一般の方にも広く浸透しているのは、最強の金属を最強のドリル(工具)で穴を開けるという勝負の点もあるとは思いますが、そこに至る過程において、各メーカーさんが色々な工夫を凝らし試行錯誤しながらアイデアを絞って良い工具を作り挑戦する、その姿勢を一般の方々が非常に興味を持って見られているのではないかと思っています。そのコーナーの冒頭では、昨年秋に開催されたJIMTOFの会場が映り、オークマの工作機械で各工具メーカーが工夫を凝らした工具で挑戦する、今回の『ほこ×たて』企画の選考試験の模様が映し出されました。各社、挑戦へのストーリーが含まれており、製造業に携わる者は単純な試合だけど一生懸命やっているという姿勢を、テレビ、マスコミで取り上げていただく、もしくは、国や県もそのような取り組み姿勢をアピールしていただくことが、我々、製造業に携わる者の励みになる。本当に認められてきたという気がしてきます。そのようなチャンスがあれば、是非皆様もアピールしていただいて、果敢に挑戦をしていただきたいと思います」と挨拶。
 また関谷理事長は、この日開かれた臨時総会で、現在の協同組合から任意団体に移行するための組合組織変更が承認されたことを報告。「この1月31日をもって協同組合を解散する運びとなりました。5月に任意団体の『岐阜機工会』として発足する予定です。今後は若い方を中心とした会にしていきたいと存じます」と述べ、正会員、賛助会員、来賓の岐阜県中小企業団体中央会などに対して引き続き変わらぬ支援と協力をお願いした。
 参加した賛助会員を代表して、小津トラスコ中山専務取締役が「今年は私も賀詞交歓会に幾つも参加させていただきましたが、非常に皆さん明るくて期待感がひしひしと感じられます。今年は巳年。蛇は脱皮して大きくなる、あるいは自分より大きなものを飲み込む。さらに隙間でもどこでも入っていける。蛇は小さいですが、したたかで逞しく生きていくということで、ある意味、力強さを感じます。この蛇を見習い、しっかりと商売をしていきたい」と挨拶し、同氏の発声で乾杯した。
 祝宴では出席者が新年の挨拶を交わしながら和やかに歓談し、午後8時過ぎ、服部組合相談役(服部商会社長)の中締めで終了した。
賀詞交歓会前の臨時総会
で組合組織変更を決議

 岐阜県機械金属商業協同組合の臨時総会は1月23日午後6時より岐阜会館で開催され、提出された組合組織変更に関する議案を全会一致で可決した。今年の1月31日をもって岐阜県機械金属商業協同組合を解散し、新たな任意団体「岐阜機工会」として活動していく。
 臨時総会は嶋崎副理事長(シマザキ商会社長)の司会で進行され、組合員総数28社中、出席24社、委任状出席四社の合計28社で、本会が成立すると司会者より宣言された。
 議長に関谷理事長を選出して議事に入り、第一号議案=組合組織変更の件(案)承認についての審議を行った。
 嶋崎副理事長(総務担当)より提案理由の説明があり、昨年5月の通常総会で協同組合から任意団体への移行の検討に入ることが承認され、今回正式に議案として上程したと報告された。
 採決の結果、全会一致で組織変更は承認され、協同組合を解散することとなった。今年の5月頃に協同組合清算総会と任意団体の立ち上げ総会を開催する。出資金については、清算総会後に返却すると決めた。
 組織変更について決議された事項は次の通り。
 @協同組合組織を任意団体組織に変更する。A代表清算人を現理事長関谷治頼とする。B組合名称を岐阜機工会に変更する。