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2017年(平成29年)11月
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2017年11月5日(日)12日(日)2651号 ・2652号
平成30年10月4日(木)から
第32回管工機材・設備総合展
愛知県管工機材商協組 第1回実行委員会開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=大藪淳一氏・大清社長)の主催で2年に1度盛大に開催される『管工機材・設備総合展』。第32回を数える次回展の開催日程が、2018年(平成30年)10月4日(木)から同6日(土)と決まった。そこで、発足式ともいうべき第1回展示会実行委員会が10月20日、名古屋市中区のホテル名古屋ガーデンパレスで開催され、同組合三役や展示会実行委員ら30名が集まった。
 坪井研二展示会実行副委員長(ツボイ常務)の司会進行で始まった本委員会。冒頭、大藪理事長が挨拶に立ち「第32回管工機材・設備総合展は実質今日からスタートですが、まだ1年あると思っているとあっという間に来年の10月が来てしまいます。組合も若返りが進んできておりますが、そんな皆さんの力を結集して準備にあたれば、展示会は間違いなく成功確実だと思っております。今回、成田実行委員長のお考えのもと、準備や運営にこれまでとは違うところが多々出てくるかと思います。私はモットーとして『変えるべきところは変え、守るべきところはしっかり守っていく』と常日頃より思っています。この展示会の歴史のなかで連綿と受け継がれてきた『守るべきもの』と『変えても良いもの』をしっかりと区別し、新しい展示会が成功するよう皆さんのご協力をお願いいたします」と実行委員を激励した。
 続いて、成田幸隆展示会実行委員長(大成工機商会社長)が挨拶を終え、さっそく議事へと移行した。
【議事1】開催概要報告

 @日程▽展示会場内設営準備/2018年(平成30年)10月1日(月)〜同3日(水)、▽展示会会期/●同4日(木)=9時30分オープニングセレモニー〜10時開場〜17時終了●同5日(金)=10時開場〜18時終了●同6日(土)=10時開場〜16時終了。
 A会場▽名古屋市中小企業振興会館1階「吹上ホール」(名古屋市千種区吹上)。
 Bテーマ▽『いのちの水、流す技、未来につなげ。』=「快適で安心して暮らせる環境づくりと、常に時代の流れを敏感に受け止め最先端の技術とノウハウを生かした製品や技術などをご来場される皆さまにご提供できる展示会であってほしい。また管材≠より深く知っていただくことで管材に興味を持ってもらい業界の将来を担う人材が集まってもらえるようにとの思いから、今回のテーマを決めました」と成田実行委員長はコメントしている。
【議事2】実行委員会の組織についての報告
 『第32回管工機材・設備総合展』実行委員会は以下の4つの部で構成される。
 @総務部▽展示会全体の運営管理と、関係諸団体および来賓への応対。●構成メンバー/安井文康部長(錦興業社長)、土橋治彦副部長(岡谷鋼機配管住設室長)、竹内裕二氏(丸金商会社長)。
 A会場部▽展示会会場とその周辺および駐車場の管理。インフォメーションコーナーでの応対。スタンプラリーの運営。●構成メンバー/田中勝次部長(タナカ社長)、東勝則副部長(オータケ名古屋支店長)、加藤喜和氏(クリエイト名古屋支店長)、鈴木啓由氏(ユアサ商事部長)、伊神敏雅氏(双葉製作所社長)、丹羽一幸氏(丹羽機材社長)、福元良貴氏(山信副社長)、林幸広氏(中部マテリアルズ社長)。
 B受付部▽来場者(バス来場者含む)の応対。●構成メンバー/粂内洋部長(名古屋機器社長)、大倉明久副部長(橋本総業中部支店長)、安藤博司氏(川本第一製作所中部統括部長)、荒木彌一郎氏(荒木商事社長)、鈴木克利氏(米津物産社長)、川島宏紀氏(川島商事課長)。
 C抽選部▽来場者への抽選プレゼントの企画運営。●構成メンバー/倉地克明部長(倉地社長)、長谷川尚副部長(加藤商会・青年部部長)、倉橋茂己副部長(明興・青年部副部長)、青年部「愛青会」メンバー。
【議事3】経過報告ならびに今後の予定
 @経過報告▽●6月7日=正・副実行委員長、組合事務局長ほかで、展示会運営に関する打合せを行う。●8月1日=東京組合主催の「第49回管工機材・設備総合展」を参観。●9月7日=大阪組合主催の「第18回管工機材・設備総合展」を参観。●同21日=第1回部長会議を開催。
 A今後の予定▽●11月28日(火)=吹上ホール7階メインホールにて出品説明会を開催。15時受付開始、15時30分開会。出品案内の配布、展示会実行委員の紹介など。
 展示会ポスターデザインの発表や各報告などが終了し、最後に峰澤彰宏副理事長(峰澤鋼機社長)が挨拶で「この展示会は当組合全体の重要な事業でございます。実行委員の皆さんでしっかりと考え、準備し、運営していただきますよう改めてお願いいたします。我々も含め、組合員全員で一緒に頑張りましょう」と実行委員を激励し、本会は終了した。
 会場を移し、小川誉之副理事長(小川管商社長)の乾杯で懇親会がスタート。展示会への意気込みを語らいながら、宴もたけなわとなったところで、村井善幸副理事長(オータケ社長)の中締めで散会となった。

愛管協 福利厚生部会
ボウリング大会運営など議論

 愛知県管工機材商業協同組合の福利厚生部(部会長=石原太郎理事・原芳商会社長)は、10月18日に同部会員ら12名が名古屋市熱田区金山の旬菜弌鳥に集まり今年度初の福利厚生部会を開催した。この日は、11月11日(土)に星ヶ丘ボウルで開催される「第37回ボウリング大会」の運営について、各部会員の役割や大会進行タイムスケジュールなどについての話し合いが行われた。

研究開発助成24件、国際交流助成9件
大澤科学技術振興財団 平成29年度助成事業

 公益財団法人大澤科学技術振興財団(理事長=大澤伸朗氏・オーエスジー常務取締役、住所=愛知県豊川市本野ケ原3-22、オーエスジー内)は、日本のモノづくりを支える科学技術の振興に寄与したいという趣旨から、平成3年7月18日に設立され、国内の大学・研究所など非営利の研究機関に所属する研究者を対象に、科学技術に関する研究開発・国際交流への助成を行っている。
 本年度は研究開発24件と国際交流9件に対して助成を行い、助成金の合計は過去最高の6169万7000円となった。
 設立来27年間の研究開発助成は345課題、国際交流助成は258件にのぼり、助成累計額は6億8383万6000円に達している。
 今年も例年通り、助成費の贈呈式と懇親会が10月23日にオーエスジー・ゲストハウスにて行われる予定だったが、台風21号の接近に伴い中止となった。
平成29年度研究助成費受賞者
 【研究開発助成】
 1.「ガス透過性多孔質金型を用いる超微細精密プレス加工の成型不良と成形時間の改善」▽富山県立大学・工学部 教授 竹井敏氏
 2.「磁気研磨法のエレクトロニクスの分野への技術展開」▽宇都宮大学・大学院工学研究科 准教授 吉原佐知雄氏
 3.「高速切削加工用経路構築法を応用したラジアスエンドミル仕上げ加工に関する研究」▽成蹊大学・理工学部 准教授 関根務氏
 4.「ハイブリッド粉末混入放電加工による高機能金型仕上げ面の創成」▽岡山大学・大学院自然科学研究科 教授 岡田晃氏
 5.「ダイヤモンドCVD膜の超高速成長技術の開発」▽金沢大学・理工研究域 准教授 徳田規夫氏
 6.「大気圧熱プラズマジェットを用いた炭化ケイ素半導体基板の薄化加工法の研究」▽広島大学・大学院先端物質科学研究科 助教 花房宏明氏
 7.「ホットカソード法による切削加工用酸化物・窒化物皮膜の高速スパッタ成膜技術の開発」▽東北大学・大学院工学研究科 教授 齊藤伸氏
 8.「短パルスレーザ照射による超精密刃先研磨技術の確立と高能率CFRP切削工具の開発」▽鳥取大学・工学研究科 助教 前川覚氏
 9.「顕微鏡下マイクロ切削加工を用いたマイクロ超音波モータの開発」▽豊橋技術科学大学・エレクトロニクス先端融合研究所 准教授 真下智昭氏
 10.「超長寿命化を実現する軟質材向け(TiMo)(CN)コーティング転造タップの開発」▽東北大学・大学院工学研究科 准教授 須藤祐司氏
 11.「高集積フレキシブル無機単結晶デバイス作製に資する機械加工と信頼性評価」▽東北大学・大学院工学研究科 准教授 福島誉史氏
 12.「ナノコンポジットAlBN薄膜の構造制御とFe系母材向け硬質皮膜への応用」▽福岡県工業技術センター・機械電子研究所 主任技師 吉田智博氏
 13.「超ナノ微結晶ダイヤモンド膜の切削工具への応用」▽九州大学・大学院総合理工学研究院 准教授 吉武剛氏
 14.「大気圧プラズマプロセスをベースとしたパワーデバイス用大口径単結晶ダイヤモンド基板の高能率ダメージフリー平坦化・平滑化プロセスの開発」▽大阪大学・大学院工学研究科 教授 山村和也氏 
 15.「反応性HiPIMSプロセス制御による高耐久性α-アルミナ傾斜組成膜の創製」▽首都大学東京大学院・システムデザイン研究科 助教 清水徹英氏 
 16.「MVP法によるドライ方式・一品処理型除膜技術の開発」▽岐阜大学・工学部 教授 上坂裕之氏 
 17.「切削工具3次元刃先形状の定量的評価を実現するマイクロレーザプローブの開発」▽東北大学・大学院工学研究科 准教授 清水裕樹氏 
 18.「PVD膜による摩擦係数制御のための組織因子の解明」▽豊橋技術科学大学・大学院工学研究科 教授 戸義一氏
 19.「研削砥石の曲げ振動音を用いた研削作業の完全自動化システムの構築」▽芝浦工業大学・デザイン工学部 准教授 澤武一氏
 20.「再生びびり振動をロバストに抑制するための可変振幅正弦波リードエンドミル(VASLエンドミル)の開発」▽名古屋大学・大学院工学研究科 助教 早坂健宏氏
 21.「SPS法によるバインダレスTiN工具電極を用いた医療用チタン合金の放電加工」▽長岡工業高等専門学校・機械工学科 准教授 金子健正氏
 22.「複合砥粒砥石を用いた高速固定砥粒研磨によるダイヤモンドの鏡面仕上げ」▽京都工芸繊維大学・機械工学系 教授 太田稔氏
 23.「NC工作機械の動的挙動と切削力の連成シミュレーション技術の確立」▽神戸大学・大学院工学研究科 准教授 佐藤隆太氏
 24.「単結晶材料ウエハのスクライビング・割断特性の基礎研究」▽中部大学・工学部 教授 鈴木浩文氏
 【国際交流助成】
 K-1.「第18回ヨーロッパ精密工学会国際会議(イタリア)」▽防衛大学校・システム工学群 教授 由井明紀氏
 K-2.「2017年建築材料および材料工学に関する国際会議(フランス)」▽奈良工業高等専門学校・機械工学科 教授 和田任弘氏
 K-3.「第3回超音波技術の応用に関する国際会議(ポルトガル)」▽首都大学東京・産業技術大学院大学 教授 越水重臣氏
 K-4.「第5回摩擦撹拌接合・プロセスの科学技術の進展に関する国際会議(フランス)」▽大阪産業技術研究所物質・材料研究部 研究員 木元慶久氏
 K-5.「2018年先進材料の加工および製造に関する国際会議(フランス)」▽豊橋技術科学大学・大学院機械工学専攻 教授 福本昌宏氏
 K-6.「第32回アメリカ精密工学会総会(アメリカ)」▽中部大学 名誉教授・生産技術開発センター 客員教授 難波義治氏
 K-7.「第18回ヨーロッパ精密工学会国際会議(イタリア)」▽千葉工業大学・工学部 教授 瀧野日出雄氏
 K-8.「第67回国際生産加工アカデミー総会(スイス)」▽金沢大学・理工研究域 助教 小谷野智広氏
 K-9.「第17回電磁力応用に関する国際会議(フランス)」▽富山高等専門学校・電気制御システム工学科 教授 西田均氏

転造加工の試作などを支援する
「転造開発センター」を開設
三嶋商事 開発期間短縮に貢献

 転造盤・冷間圧造工具専門店の三嶋商事(社長=三嶋章嗣氏、本社=愛知県日進市岩崎台1-130)は10月20日、転造加工の試作、研究開発を支援する「転造開発センター」を日本で初めて開設したと発表した。
 同社は約40年にわたり、国内外転造盤メーカーの代理店として転造盤の販売を行うほか、修理・オーバーホール、中古転造盤の販売を行ってきた。また、転造工具の販売、周辺装置の製作も手掛けるなど、蓄積されたノウハウを元にあらゆる転造関連のことにワンストップで対応している。
 同社工場内に開設された「転造開発センター」(愛知県日進市岩藤町夏焼789-1)には、ツガミ製CNC転造盤R17NC-Uを導入。このCNC転造盤は左右主軸、右主軸台、センター支持装置の4軸サーボ制御でCNCならではの様々な条件設定を行うことができる。
 従来、転造加工が難しいと考えられやむなく切削加工をしていた製品や、新規立ち上げ品でできれば転造加工をしたい製品などの試作トライや研究開発を支援する。
 また、多品種の加工を誰がやっても同じ段取りでできるという大きなメリットもあるため、一度CNC転造盤を体験してみたいというニーズにも応える。
 センター内にミツトヨ製形状測定機CV-4500Sを設置し、加工→測定・評価→条件再設定→加工→測定・評価のサイクルを実現できる。自社センターでのトライでスピード感をもった対応、繰り返しの検証が可能となり、開発期間短縮に貢献できるという。
 さらに同社では、塑性加工分野の専門家である名古屋工業大学・北村憲彦教授と連携し、学術的な相談も可能。
 同社は、高精度CNC転造盤、転造工具製作、加工条件算出の3要素を全面的に支援することで、転造領域の拡大を追求していく考えだ。
 問合せは、同社=TEL0561-72-2657へ。
URL=http://mishimacorp.com

4日間で9万2千人超が来場
メカトロテックジャパン2017盛況
新たな加工技術に高い関心

 今年国内最大の工作機械見本市「メカトロテックジャパン2017」(主催=ニュースダイジェスト社、共催=愛知県機械工具商業協同組合)が10月18日から21日までの4日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催され、期間中、当初予想を大きく上回る9万2305人が来場した。この内、海外からの来場者は前回を上回る1492人に上った。日本工作機械工業会が発表した工作機械受注額が昨年の11月から11か月連続で1000億円を超えるなど好調な需要を反映し、出展各社の最新技術・製品が集まる同展は高い注目を集め、成功裡に幕を閉じた。
過去2番目の展示規模で開催
457社・団体が1933小間に出展

 今回の展示規模はリーマン・ショック前の2007年展に次ぐ1933小間で、前回展を18小間上回り、今年の国内での工作機械見本市としては最大規模となった。出展者数も過去2番目に多い457社・団体に上った。発売から1年以内の新製品は1190点、さらに初披露のものは651製品。海外からの参加は23か国・地域に及んだ。
 展示会場には新たなビジネスチャンスを求めて初日から大勢の来場者が詰めかけ、連日盛況。特に最終日の土曜日には開場の1時間前から入口に長蛇の列ができる盛況ぶりだった。
 4日間の来場者数は、10月18日(水)1万8397人(内、海外来場者266人)▽19日(木)1万9886人(同484人)▽20日(金)2万6207人(同520人)▽21日(土)2万7815人(同222人)だった。
 今回は、会場付近に名古屋市営の大型駐車場が完成し、高速道路の出入口の変更もあり、従来の駐車場の混雑が緩和された。
 初日の午前9時30分から行われた開会式では、主催者、共催者、来賓、出展者の代表からそれぞれ挨拶が行われた。
 主催者を代表してニュースダイジェスト社の樋口八郎社長は「本展は1987年の第1回以来、今年は節目の30年になる第16回目の展示会ですが、工作機械業界の絶好調に近い追い風もあり、出展の規模は1933小間、史上2番目の規模となりました。昨年11月に出展募集を開始してから、会場の収容能力を上回る申し込みを頂戴して、多くの出展者の皆様に小間数を減らしていただいたり、出展をご遠慮いただいたりと数多くの失礼なことがありました。お許しをいただきたいと思っています。2022年に新1号館が完成すると聞いていますが、あと2回(2019年と2021年)はこの状況が続くので、何卒ご理解の程をお願いいたします。本展のテーマを『次世代技術は中部から 出会いが「ひらめき」になる四日間 最先端、結集。』とし、渾身の企画が目白押しです。その1つが、毎回好評をいただいている企画展示。コンセプトゾーンを1号館に設け、『NEW FRONTIER 宇宙 求められる加工技術』をテーマに、人工衛星やロケットの部品を実演加工する最新技術の紹介をしています。また、大変話題になっている探査機、ロケットの展示もしています。ご期待いただきたいと存じます。本日からの4日間が皆様にとって、新たな需要喚起、直結した商売繁盛の場になることを心より祈念いたします」と挨拶し、展示会開催に対する諸官庁はじめ関係各位の支援・協力に御礼を述べた。
 共催者を代表して挨拶に立った、愛知県機械工具商業協同組合の伊藤高潤理事長(春日鋼機会長)は「このメカトロテックジャパンは、今年日本で開催される最大の工作機械見本市であると同時に、製造現場に一番近い展示会だと考えています。私どもの組合の会員は、お客様である製造業の方々に見に来ていただきたいと、活動してまいりました。一緒にこの展示会を見に来たり、お迎えしたりして、新しい製品、また従来からの製品でも新たな気付きがあるのではないかと思っています。日本の生産の約25%をこの東海4県(愛知、岐阜、三重、静岡)で行っています。それだけ集約された地域で開かれる展示会なので、4日間、頑張ってまいりたいと思います。宜しくお願いいたします」と述べた。
 来賓挨拶では、経済産業省製造産業局産業機械課の片岡隆一課長が「10月11日に内閣府が発表した8月の機械受注統計で、機械受注額は前月比8・5%増でした。機械受注は、まさに設備投資。日本工作機械工業会がまとめている需要見通しも、9月末に上方修正されるということです。需要が好調になっているということかと思われます。自動車産業では、EV(電気自動車)化への加速化の動きが出つつあります。これが5年、10年とたってくると、極めて大きな需要の変革となってくると言わざるを得ません。そうした中で工作機械の業界が益々発展していくためには、宇宙、航空、医療の分野をはじめ、新しい分野にどう挑戦していくか、更にはどうやって既存の分野にも新しい付加価値を実現していくかということが課題かと思っています。東海地域はものづくりの中心であるかと思います。愛知県の鉱工業出荷額は30年以上、全国1位を記録し続けています。まさにこの愛知、あるいは東海地域は、最先端の技術を育み、世界、日本に向けてすみずみまで発信していただくことを祈念いたします」。
 日本工作機械工業会の飯村幸生会長(東芝機械会長)は「近年の世界の製造業は、特に先進国を中心にインダストリー4・0、それからコネクテッドインダストリー、スマートマニュファクチャリング等、IoTを駆使してものづくりの流れが変わろうとしています。積層造形技術と工作機械の融合、ロボットと工作機械の融合なども進展しています。工作機械業界としては潮流の変化に対応すべく、本展示会には最先端の技術、製品、そして新しい生産システムの提案をして、会場にいらっしゃる皆様方に有益なものを見出していただけたら幸いだと思っています。設備投資は堅調に推移し、工作機械の受注もお陰様で順調に進んでいます。日工会としても9月末に本年の受注総額見通しを年初の1兆3500億円から1兆5500億円へと上方修正しました。日工会では2つのイベントを本展示会用に準備しています。1つは工作機械トップセミナー、もう1つは工作機械ユーザー様のメンテナンス講習会です。本展示会がユーザー様と工作機械メーカーとをつなぐ架け橋となり、日本全体の製造業の底上げに寄与することを心から祈念いたします」と挨拶した。
 出展者を代表して挨拶に立った、ヤマザキマザックの山崎智久社長は「近年、自動車やデジタル製品など色々な産業において従来とは異なる新しいタイプの製品が登場し、世界のあらゆるマーケットに普及し始めています。特に自動車産業においては、電気自動車が、世界的な環境規制の影響もあり、我々の予想を超えるスピードで普及していくものと感じています。イギリスやフランスが2040年までにガソリンやディーゼルエンジンの車の販売を禁止することを発表していて、更にオランダやノルウェーではもっと早い2025年までに禁止することを現在検討中です。新しい製品を作るための製造手法についても、従来に変わる新しい機械やシステムが益々求められてきています。それが、いわゆる製造業におけるIoTやATの活用であったり、アディティブマニュファクチャリング、スマートファクトリーであったりしますが、今回のメカトロテックジャパンにも各出展者から新しいものづくりへの新たな提案が数多く出品されています。より生産効率の高い新しい機械や生産手法をご覧いただくことで、来場される方々が今後のものづくりの在り方、在るべき姿を改めて考える素晴らしい展示会になりますことを、出展者一同心から期待をしています」と述べた。
 来賓、主催者、共催者らによるテープカットで展示会が開幕。ポートメッセなごやの1号館から3号館に配置された工作機械や切削工具、関連機器の出展ブースはたちまち人で埋まった。
 1号館コンセプトゾーンの企画展示は、「NEW FRONTIER 宇宙 求められる加工技術」をテーマに、宇宙ベンチャーのアストロスケール、オーエスジー、安田工業が協力して人工衛星の部品(アダプター)を加工。最新の切削加工技術を披露した。また、売上の約30%が宇宙関連という由紀精密とDMG森精機が協力してロケットエンジン(スラスター)のインジェクターを加工。宇宙関連企業から選ばれる町工場の技の秘密に迫った。
 主催者企画のセミナーは、「自動車」「航空機」「宇宙」をテーマにトヨタ、マツダ、ボーイングなどがそれぞれの分野からものづくりの今後について講演し、いずれも盛況だった。

100年企業を目指して!
創業70周年記念式典開催
米津物産 来賓ら300名近くが集い

 米津ポンプ製作所として、1948年(昭和23年)現在の愛知県西尾市米津町で産声をあげた米津物産(社長=鈴木克利氏、本社=名古屋市南区明治1丁目)が今年、創業70周年を迎えた。10月5日、名古屋市中区のヒルトン名古屋に仕入先や取引先、社員ら総勢300名近くが集まり、盛大に記念式典ならびに祝宴が執り行われた。
 米津物産の前身である米津ポンプ製作所は1948年に手押しポンプの製造・販売会社として現在の愛知県西尾市米津町で創業。1952年(昭和27年)に法人化し現在の米津物産が設立され、翌年には本社を名古屋市へと移転している。その後、愛知県、岐阜県、三重県の各所に支店を開設。2006年(平成18年)、「お客さまに、よりきめ細かなサービスをご提供していきたい」との考えから当時12支店を2つのグループに分け、米津東部と米津西部に分社化した。現在は17支店にまで増え、総従業員数は300名を超えている。
 式典の挨拶で鈴木社長は「私自身、まだまだ経営者としては発展途上でございますが、この創業70周年をひとつの通過点と捉え、次の80周年、100周年を見据え全社員一丸となって新たな目標に向かい、どんな困難が待ち受けていようとも立ち向かっていく所存でございます。また、70周年を迎えた今をただ祝うのではなく、私も含め社員一人ひとりがこの歴史の重みをしっかりと受け止めながら、それぞれの立場でそれぞれの責任を自覚していきたいと考えております」と改めて気を引き締め、次の80周年に向けての意気込みを語った。
 同社はこれまでも幾度となく社会貢献活動を行ってきた。今回、創業70周年を記念して、創業の地・西尾市の「駅西広場整備計画」に役立ててもらおうと、式典のなかで西尾市建設部都市計画課の吉田修二課長と鈴木剛課長補佐に金一封が贈呈された。また、同社に10年以上勤続している社員を対象とした永年勤続社員表彰もこの場で同時に行われ、対象となる51名が表彰された。
 引き続き、来賓を代表して岡谷鋼機の岡谷篤一社長と西尾信用金庫の近藤実理事長が挨拶。その後、祝電が読み上げられ式典は閉式となった。
 会場を移して始まった祝宴では、まず、米津物産の鈴木章夫会長が挨拶に立ち、続いて、積水化学工業の久保肇専務執行役員環境・ライフラインカンパニープレジデントが来賓を代表して祝辞を述べた。その後は、栗本鐵工所の串田守可社長の音頭で乾杯し、しばし歓談の時間へ。宴もたけなわとなったところで、最後はTOTOの森村望副社長執行役員の中締めで散会となった。米津物産は80周年に向けて、さらなる飛躍の10年をこれから迎えることになる。

細ければ細いほどいい!
イワタツール 業績報告会を開催
ニッチなところを目指す工具メーカー

 来年創業90周年を迎える、愛知ブランド企業にも認定された工具メーカーのイワタツール(社長=岩田昌尚氏、本社=名古屋市守山区)が10月4日、我々プレスに向けた業績報告会ならびにオープンガレージ見学会を開催した。
 冒頭に行われた業績報告会では昨年度の売上実績や今年度の売上計画などが発表された。岩田社長によると同社の昨年度実績は、売上が前年度比12%アップ、経常利益は同32%アップとなった。今年度目標は売上を前年度比15%アップ、経常利益同40%アップとし、今年度上期については前年同期比13%アップ、
経常利益は同25%アップしている。昨年度から今年度にかけての売上アップに対し岩田社長は「国内東日本エリアの販売増加」と、先日ポートメッセなごやで開催されたMECT2017でも注目を浴びていた同社の代表製品『トグロンハードシリーズ』のヨーロッパでの販売増加などが要因だと述べている。
 そんな中、同社は2016年5月に第3工場を竣工。「前工程の精度の要求が厳しくなってきている。第3工場には精密空調を導入し、さらに今年にかけてMAKINO、WALTER、ROLLOMATICと設備を順次増設し、お客さまの要望に対応していく」という。また、国外ではタイ工場の拡張も行ったと発表した。
 2018年度は、自社製の研削盤を本格的な生産にまで持ち込むことを計画しているほか、第1工場の空調設備を全面的に入れ替え、第3工場に続き精密空調エリアを拡大。集中クーラント施設の建設と合わせて工場内の環境改善と空調用エネルギーの削減を目指していく。
 気になるのが同社の新製品情報だが、今後『トグロンハードロングドリル・サイズ追加』『SPセンター・サイズ追加』『オイルホール(OH)付トグロンハードドリル』『刃先交換式SPセンター』を順次出荷していくとともに、これまで参考出品として発表してきた『SPセンターZERO』『PCDドリル・リーマー』『PCBNドリル・リーマー』の開発が終了。こちらも順次発売していく予定だ。岩田社長は「実は、どのメーカーさんともカブらない未発表のエンドミルがあります。昨年のJIMTOFで披露した小径ドリルユニットもさらに進化させていきます。『細ければ細いほどいい!』我々は、他社さんが手掛けない、ニッチなところを目指していきます」とコメント。イワタツールの今後に、期待は増すばかりだ。
 一方「将来、製造業に携わる人を増やしたい」「優秀な開発者を育成したい」「ものづくりの楽しさを伝えたい」そんな思いから開設されたのが『オープンガレージ』だ。実際に何かを作ってみることの楽しさを体験してもらいながらも、ものづくりの難しさや厳しさも伝えていきたいと岩田社長は言う。このオープンガレージでは電気・電子工作、プログラミングや木工だけでなく、日常体験することのできない金属加工やロボット制御などを体験することができる。また、なごやサイエンスパークテクノヒルには産業技術総合研究所(産総研)などの公的研究機関や開発型企業が集積し、これらとの連携が可能。教育機関や研究機関、民間の第一線で活躍する技術者らと交流できるのも大きな特徴だ。名古屋市、市民経済局、各大学やNPO法人G-netなどと連携のうえ運営されている。もちろん、インターン生といったカタチで学生も運営に協力している。
 「遊休設備やスペースを持っている企業は数多い。そのようなスペースをいくつかネットワーク化して、イワタツールを含めたサテライトファクトリーを形成したい。そして近い将来、名古屋市の金山エリアにメインの情報発信源となるスペースを作り、運営団体も検討していきたい」と、岩田社長の夢は膨らむ。

中部経産局10月公表 最近の管内総合経済動向
「改善している」、4か月連続
公共投資、住宅投資は下方修正

 中部経済産業局は、10月12日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を、4か月連続して「改善している」とした。※比較は平成29年8月の実績値による。
 個別の項目では、生産の判断を3か月連続して「増加の動きがみられる」とした。鉱工業生産の指数(8月速報)は、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、電子部品・デバイス工業などが上昇したことから、前月比3・1%増と3か月連続で上昇。主要業種の輸送機械は、乗用車が海外向けで堅調、自動車部品が海外向けを中心に増加し、同2・6%増となった。はん用・生産用・業務用機械は、金属工作機械が海外向けを中心に増加、土木建設機械が海外向けで堅調に推移し、同2・9%増。電子部品・デバイスは、スマートフォン向けを中心に緩やかに増加し、同1・0%増となった。
 個人消費については、5か月連続して「緩やかに持ち直している」と判断した。管内商業動態統計(販売額)は、前年同月比2・0%増と6か月連続で前年を上回った。スーパーは、衣料品の不振が継続しているものの、飲食料品に動きがみられ、同0・0%増。コンビニエンスストアは、カウンター商材、中食が引き続き好調で、同1・9%増。家電大型専門店は、白物家電が好調で、同6・4%増となった。一方、百貨店は、高額品に動きがみられたものの、売り場面積の減少に加え、衣料品が振るわず、同0・4%減となった。乗用車販売は、普通車、小型車が2か月連続で前年を下回ったものの、軽自動車が5か月連続で前年を上回り、全体でも2か月ぶりに前年を上回った(乗用車新車新規登録・届出台数…前年同月比1・3%増)。
 設備投資は、4か月連続して「増加している」と判断。管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)は、一般機械工業向けが2か月連続で前年を下回ったものの、自動車工業向けが8か月連続で前年を上回り、全体でも2か月ぶりに前年を上回った。
 公共投資については、判断を「持ち直している」から「おおむね横ばいとなっている」に下方修正した。判断変更は2か月ぶり。公共工事前払金保証請負件数は3か月連続で前年を下回り、同請負金額は8か月ぶりに前年を下回った。
 住宅投資は、判断を「緩やかに持ち直している」から「おおむね横ばいとなっている」に下方修正。判断変更は17か月ぶり。新設住宅着工戸数は3か月ぶりに前年を下回り、これまで牽引してきた貸家に、資産運用や相続税対策による需要の一巡や、市場に供給過剰感がみられる。
 そのほか、輸出は「持ち直している」、雇用は「労働需給が引き締まっている」と引き続き判断した。
 先行きについては、世界経済の下振れ、各国政策の不確実性の高まり、為替の動向、中小企業の経営環境の悪化に注視が必要とし、各種政策の効果が生産や投資、所得の増加につながることが期待されるとしている。

総受注高5か月連続で前年上回る
国内25・1%増、海外24・9%増
中部経産局 8月度金属工作機械受注状況

 中部経済産業局が9月28日に発表した平成29年8月度金属工作機械受注状況によると、管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の総受注高は、前年同月比25・0%増の406億9400万円となり,5か月連続で前年を上回った。前月比は0・2%減だった。
 国内受注は、前年同月比25・1%増の158億800万円となり、2か月ぶりに前年を上回った。前月比は13・6%増だった。主力の一般機械工業向けが前年同月比0・3%減の77億7100万円と2か月連続で前年を下回り、自動車工業向けが同92・0%増の51億2600万円と8か月連続で前年を上回った。
 海外受注は、前年同月比24・9%増の248億8600万円となり、3か月連続で前年を上回った。前月比は7・3%減だった。海外受注比率は前月より4・7ポイント減少し61・2%。
 北米向けが前年同月比9・2%増と3か月連続で前年を上回り、ヨーロッパ向けが同46・0%増、アジア向けも同29・0%増とともに5か月連続で前年を上回った。シェアは、アジア(トルコを含む)向け39・4%、北米向け32・6%、ヨーロッパ向け25・6%となっている。
 国別にみると、1位のアメリカが73億3900万円(前年同月比12・2%増)、以下、中国59億9700万円(同84・9%増)、ドイツ20億8400万円(同47・9%増)、イタリア13億1300万円(同72・5%増)、インド10億6300万円(同13・4%減)の順となった。
 販売額は、前年同月比26・3%増の298億2500万円となり、5か月連続で前年を上回った。前月比は2・1%増だった。
 受注残高は、前年同月比10・7%増の1874億円となり、5か月連続で前年を上回った。前月比は3・6%増だった。

高送りカッタ『ハイクワッドF』
M級インサートを拡充
タンガロイ 特に難削材の加工に有効

 タンガロイ(社長=木下聡氏、本社=福島県いわき市好間工業団地11―1)は、インガーソル製難削材用高送りカッタ『ハイクワッドF』M級インサートの販売を全国で開始した。
 ハイクワッドFは、片面4コーナーインサートを使用し、難削材をはじめ様々な被削材に対応する高能率高送りカッタ。インサートのクランプ剛性を向上させる強固なインサート拘束設計により、高い加工条件と高い信頼性を実現する。特に航空機業界での耐熱合金に対応する材種を設定したG級インサートの評価が高かったことを受け、同社は今回、より経済性を重視する加工を視野に入れ、G級と同じ形状と材種のM級インサートを拡充した。
 インサートは経済性の高い4角形で、ポジインサートによる切削抵抗を低減した低抵抗タイプ2種と刃先を強化したフラットタイプ3種の合計5種類を標準設定。加工時の切削抵抗を削減する低抵抗タイプは特に耐熱合金やステンレスの加工に適し、刃先に高い強度を持たせたフラットタイプは一般鋼材から耐熱合金までの広い範囲の加工に対応する。特に刃先強度の高いフラットタイプでシャープな刃先を備えたインサートを今回新たに追加し、耐熱性の高い材種と組み合わせて、今まで対応が困難だった難削材加工の分野でより安定した高い条件での加工を実現する。
 最大切込み量は2・2o、加工面品質を向上させるワイパー付きインサートもラインナップした。
 材種は6種類で、2種類は特に耐熱性の高い母材を採用したプレミアム材種となっている。
 拡充アイテムは全28形番。主な形番と標準価格(税抜)は、インサート「SDXS1305MDR-PH IN4035」が2070円、「SDXS130515R-PH IN2530」が1590円、「SDXS130515N-MR1 IN4005」が1590円、「SDXS1305MPR-MR IN4030」が1590円。

得意先・仕入先ら113名が参加
山善 中京GC石野コースで開催
第42回どてらいゴルフコンペ

 山善名古屋支社(名古屋市熱田区白鳥2-10-10)は10月16日、中京ゴルフ倶楽部石野コース(愛知県豊田市)において「第42回どてらいゴルフコンペ」を開催し、中部地区の得意先ならびに仕入先ら合わせて113名が参加して親睦を深めた。
 この「どてらいゴルフコンペ」は、日本全国に及ぶ山善の営業エリアのうち、名古屋支社(名古屋営業本部)だけが行っている歴史ある行事で、得意先の部、仕入先の部、満65
歳以上の参加者によるシニアの部の3部門に分かれ、それぞれ優勝を目指した。
 当日は、午前8時28分に同倶楽部のOUT(1番・6番)、IN(10番・15番)の4ホールから同時スタート。日頃の腕前を競った結果、シニアの部では棚橋雄彦氏(タナハシ機工)、得意先の部は南澤誠氏(イシダ総合システム)、仕入先の部は小久保充弘氏(サンドビック)がそれぞれ優勝した。
 プレー後のパーティーでは冒頭、長尾雄次山善社長が「日頃は、吉村本部長はじめ名古屋営業本部の社員が大変皆様にはお世話になっており、ありがとうございます。また、本日はお足元の悪い中、第42回どてらいゴルフコンペにご参加いただき、ありがとうございます。最近はいざなぎ景気超えと言われ、当時の景気とは少し様子が違っていますが、長く続いている上昇の状態です。お陰様で、生産財の方は大変業界的にも上り調子で調子が良い。住宅建材は、まだチップイン景気と言いますか、パッとしない。弊社では先週、上期の中間決算を締めることができ、皆様のお陰をもちまして無事予定通りの業績となりました。やはり、こういう時に次の手を打たなければならない。下期、気を引き締めて頑張ってやってまいりたいと存じますので、どうか引き続きのご支援、ご協力を宜しくお願いいたします」と挨拶。
 今回のコンペに54社56口と多数の仕入先から協賛を得られたことが司会者より報告された後、順位の発表に移り、シニア、得意先、仕入先の順に表彰が行われた。
 参加者を代表して久野将稔オーエスジー中部営業部長が「平素は、山善さんを通じて各メーカーの製品の拡販に格別なお力添えをいただいておりますこと、深く感謝申し上げます。継続の素晴らしさ、この会が42回も続いています。また、この規模にも驚いています。来年も多くのメーカーをお誘いいただきまして皆様と一緒に楽しくゴルフができればと思います」と挨拶した。
 閉会の挨拶で、吉村泰典山善執行役員名古屋営業本部長は「平日のお忙しい中、ご参加いただきましてありがとうございました。昨年よりも10名以上多い、113名の方にご参加いただき、賑々しく、また盛大に第42回を開催することができました。日頃は、名古屋営業本部、そして各事業部に対し格別のご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。72期上期もお陰様で無事に終了することができました。我々、皆様のご期待に応えられますようしっかりと精進してまいりますので、今後ともご協力、ご理解のほど宜しくお願いいたします」と述べ、お開きとなった。
 上位入賞者は次の通り(敬称略)。
【シニアの部】
▽優勝=棚橋雄彦(タナハシ機工)N71・4H21・6
▽準優勝=亀山俊一(モトユキ)N73・2H16・8
▽第3位=住野友次郎(住野商会)N73・4H9・6
▽第4位=成松伸俊(ナガセインテグレックス)N73・8H13・2
▽第5位=青木潔(三協機販)N73・8H19・2
▽ベストグロス=住野友次郎(住野商会)83
【得意先の部】
▽優勝=南澤誠(イシダ総合システム)N71・6H20・4
▽準優勝=吉田優貴(ワイエムティー)N71・8H13・2
▽第3位=久田邦義(サンシン)N72・6H20・4
▽第4位=水谷彰宏(東亜機工)N73・0H24・0
▽第5位=鈴木敏之(新東)N73・8H25・2
▽ベストグロス=小林弘明(コバヤシ)81
【仕入先の部】
▽優勝=小久保充弘(サンドビック)N71・6H14・4
▽準優勝=中村章宏(CKD)N72・4H21・6
▽第3位=高橋克也(ミツトヨ)N73・0H30・0
▽第4位=有田知則(ダイキンHVACソリューション東海)N73・0H18・0
▽第5位=上田智晃(ハウステック)N73・0H18・0
▽ベストグロス=小久保充弘(サンドビック)86


ゲームを通じて取引先と交流
矢野浩治氏(藤間工業)が優勝
イトウ 第18回ボウリング大会開催

 管工機材・住宅設備機器の専門商社イトウ(社長=伊藤辰之氏、本社=名古屋市北区彩紅橋通1-1-12)は、10月7日午後6時30分より名古屋市千種区の星ヶ丘ボウルにおいて「第18回ボウリング大会」を開催した。
 このボウリング大会は、同社が取引先への日頃の感謝を込めて毎年行っている恒例行事で、ボウリング場の全レーンを貸切りにして、得意先・仕入先ほか同社の社員も含め総勢約200名が参加し交流を深めた。
 当日は、コーポレートカラーの黄色のスタッフジャンパーを伊藤社長以下全社員が着用して参加者を出迎え、冒頭、伊藤社長が大会参加への御礼を述べた後「日頃はご愛顧いただきありがとうございます。皆様のお役に立つように頑張ってまいりますので宜しくお願いいたします。本日はボウリングでリフレッシュしていただければ幸いです」と挨拶した。
 大会は男女混合個人戦による2ゲームトータルのピン数で順位を競い、熱戦の末、矢野浩治氏(藤間工業)が399ピンで優勝。2ゲーム目には255ピンを記録しハイゲーム賞も獲得した。
 また、今回は初めての試みとして、ゲーム前に各レーンの代表者によるスプリットゲームも行われ、盛り上がった。
 ゲーム終了後は表彰式を兼ねた立食パーティーが開かれ、各賞受賞者に伊藤社長から賞品が手渡された。上位入賞者は次の通り(敬称略)。
▽優勝=矢野浩治(藤間工業)399ピン
▽準優勝=浅井幸雄(サンエイテクニクス)359ピン
▽3位=青木佑樹(イトウ)350ピン
▽4位=黒田拓也(シーケー金属)346ピン
▽5位=杉浦勝治(共同設備工業)342ピン
▽ハイゲーム=矢野浩治(藤間工業)255ピン

ホテル・集合住宅向けシステムバスルーム
「BLCWシリーズ」新発売
LIXIL 多彩なこだわりをオールインワン

 LIXIL(社長=瀬戸欣哉氏、本社=東京都千代田区)は、ホテル・集合住宅向けの3点式ユニットバスルームを上質なデザインと快適性にこだわり刷新し、「BLCWシリーズ」として全国で販売を開始した。
 訪日外国人旅行者の増加に伴い、ホテルの新規出店や改修の動きが強まっており、設置スペースの限られたホテルで多く採用されている、浴槽・洗面・便器が設置された3点式ユニットバスルームの需要が高まっている。さらに、90年代、3点式ユニットバスルームが多く設置された単身者向け集合住宅においても改修適齢期に差し掛かっており、今後アパートやマンションでの入れ替え需要も伸びが予想される。
 こうした背景を受け、同社では、3点式ユニットバスルームをデザイン∞快適性∞清掃性&エコ∞搬入取付≠ネどの観点から全面的に見直しフルモデルチェンジした。
 浴槽は、シャワースペースとしての使いやすさも考慮し、浴槽の底面長さを業界最大の1056o(同社調べ、2017年7月時点。1216サイズの場合)とした。これにより従来品よりもシャワーに近づいて浴びやすい設計となっている。
 また、洗面カウンターは、洗面の使い勝手はそのままに、カウンターの出っ張りを抑えることで、空間をより広く感じられるデザインとした。カウンターの浴槽寄りにはボトル3本を配置できるスペースを設け、浴槽側からの使いやすさにも配慮している。
 壁パネルは、高級感のある鏡面パネル5色を含む全11色から、インテリアスタイルに合わせて選ぶことができる。
 そのほか、掃除がしやすいデザインの採用、節水・省エネ効果が高くランニングコストを削減するエコフルシャワー、LED照明、洗浄水量8・0Lの便器の導入など、日々のメンテナンスにも配慮している。
 さらに、浴槽と洗い場床を分けた2分割構造を採用。狭い搬入経路でも運びやすく、実施工においてもスペースの確保ができる工夫も取り入れている。
LIXILビル建材技術専門校(LBTC)の職業訓練が東京都より認定
 LIXILは9月6日、LBTC協力会(※)と共同で設立した「LIXILビル建材技術専門校(LBTC)」の実施する職業訓練が「サッシ・カーテンウォール施工科」として8月に東京都から認定を受けたことを発表した。10月に開始の専攻学科・実技の各コースから、東京都認定職業訓練としてスタートする。
 ※LBTC協力会は、LIXILと施工協力会社がビルサッシ・カーテンウォール事業における施工技能者(職人)の確保・育成を目指し共同で設立したもの。理事長は加藤武氏(市川窓業社長)。
 この制度は職業能力開発促進法に定める訓練内容、指導員、施設などが基準に合致している訓練を東京都が認定する制度であり、認定を受けたことにより共同運営している事業者の積極的な人材育成の取り組みや仕事の魅力を広くアピールできるため、若者の入職希望の増加が期待できるという。
 LBTCでは基礎コース(5月〜6月)を既に実施し、第1期生は各企業に勤務しながら、学科と実技訓練に励み、その成果を実際の現場や職場で発揮している。
 建設労働人口が減少する中、同社はビルサッシ・カーテンウォールのより簡単な施工ができる技術と製品の開発を追求していく一方、協力会社との連携で、ビルサッシ・カーテンウォール工事に関する若手技能者の確保・育成に取り組んでいる。
 【LIXILビル建材技術専門校(LBTC)の概要と特長】
▽設立=2017年4月1日
▽校長=藤澤和彦氏
▽事務局=LIXIL営業開発本部ビル事業部内(東京都江東区大島2-1-1)
▽訓練場所=〔実技〕茨城県土浦市紫ケ丘4 LIXIL土浦工場内、〔学科〕東京都文京区千駄木3-42-5 B&Cビル2階
▽入校資格者=LBTC協力会の加盟会社等のビル用建材工事会社に直接雇用されている新規就労者(概ね、入社3年目以下の技能労働者)
▽カリキュラム=〔2017年度〕基礎学科コース・基礎実技コース(ビルサッシ基礎知識・施工技能)…5月〜6月、専攻学科コース・専攻実技コース(サッシ・カーテンウォール施工知識・施工技能)…10月〜11月
▽講師陣=統括指導員・北島康雄氏ほか、学科講師、実技指導員(学科講師は1級建築施工管理技士などの資格を持つLIXILの社員。実技指導員はサッシ1級技能士、カーテンウォール1級技能士などの資格を持つLBTC協力会の実践経験豊富な会員)

人事異動
キッツ

 キッツ(社長=堀田康之氏、本社=千葉市美浜区中瀬1-10-1)は9月28日、10月1日付の人事異動を発表した。
( )内は前職
▽小原久彦氏=バルブ事業統括本部生産本部伊那工場長(バルブ事業統括本部生産本部伊那工場長兼FCB製造部長)
▽伊藤和夫氏=バルブ事業統括本部生産本部伊那工場FCB製造部長(バルブ事業統括本部生産本部伊那工場FCB製造部FC工作一課長)

トイレによる健康管理・見守りサービスで
「IoTセキュリティ基盤」の
TOTO フィールド実証実験に参画

 TOTO(社長=喜多村円氏、本社=福岡県北九州市)は、NTTコミュニケーションズ(社長=庄司哲也氏、本社=東京都千代田区、以下NTTCom)およびNTTPCコミュニケーションズ(社長=田中基夫氏、本社=東京都港区、以下NTTPC)が総務省から受託した「IoTセキュリティ基盤を活用した安心安全な社会の実現に向けた実証実験」の一環として実施されるフィールド実証実験に、「スマートホーム」分野で今年12月より参画する。
 あらゆる「モノ(Things)」がインターネットにつながり、情報のやりとりをすることで新たな付加価値を生み出すIoT(Internet of Things)の普及が進む一方で、サイバー攻撃は年々巧妙化しており、IoTデバイスを通したシステム全体への影響が懸念されている。
 こうした状況を踏まえて実施される今回の実証実験は、NTTComおよびNTTPCが構築した「IoTセキュリティ基盤」を活用し、IoTデバイスがネットワークに接続する際の認証や暗号化、IoTデータの管理、分析、問題が生じた際の原因の特定と対策について、「カーモビリティ」「スマートホーム」「エデュケーション」の3分野で実証・検討を行い、今後の「IoTセキュリティ基盤」の普及に向けた課題の整理や提言を行うもの。
 TOTOは、「スマートホーム」分野の実証に参画し、現在研究を進めている各種センサーおよびIoT通信デバイスを搭載したトイレにより、未病状態の把握や介護を要する高齢者の状態把握に役立つ情報を収集し、利用者へレポーティングすることで、健康維持などに役立つシステムを検討する。首都圏および福岡県の介護施設に研究段階のトイレを設置し、施設利用者に実際に利用してもらい、実証・検証を行う。
 同社は今回の実証実験への参画を通じて、トイレから得られる情報を安心・安全に活用する目途を立て、トイレによる健康管理や見守りサービス実現に向けた課題解決に取り組んで行く考えだ。

TOTO 「ラグビーワールドカップ2019日本大会」の
オフィシャルスポンサーに決定

 TOTOは、2019年9月20日〜11月2日に日本の12都市で開催される、「ラグビーワールドカップ2019TM日本大会」オフィシャルスポンサーの契約を締結し、同社として初めてラグビーワールドカップへ協賛する。
 ラグビーワールドカップは、4年に1回開かれる、世界で最も規模が大きく、最も愛されているスポーツイベントのひとつ。2019年の日本大会は9回目の開催となり、アジアで初めて行われる。
 TOTOの喜多村社長は協賛にあたり、「アジア初の『ラグビーワールドカップ2019TM日本大会』に、オフィシャルスポンサーとして参画できることを大変光栄に思います。この大会は、世界トップクラスのチームが激戦を繰り広げる、世界中から大変注目を集めている大会です。来日する選手や関係者、そしてラグビーファンの皆様が安全・安心・快適にお使いいただける水まわり空間の創造・提供などを通じ、大会の成功と心に残る感動を生むことに貢献していきたいと考えております」とコメントしている。

IoTを活用した生産性向上を推進
現場改善指導者の育成に取組む
i Smart Technologies

 i Smart Technologies(iSTC、社長=木村哲也氏、本社=愛知県碧南市)は、名古屋商工会議所が主催する「スマートものづくり指導者育成スクール」を11月16日、20日、28日の3日間開講する。
 同スクールは、経済産業省の「スマートものづくり応援隊事業」の一環として実施されるもので、中小製造業の生産性向上や人手不足解消につながる、IoT技術を活用した現場改善指導者を育成する。
 スクールでは、ものづくり現場の改善について学び、「安く・早く・簡単に」現場の問題点を把握できるIoTツールの導入方法を習得する。スクール修了後は「スマートものづくり指導者」として、中小製造業からの派遣要請に応じてIoTの活用・導入支援に取り組んでもらう予定。
 iSTCの親会社である自動車部品メーカーの旭鉄工(社長=木村哲也氏、本社=愛知県碧南市)は、安価なセンサーを使った生産設備の監視システムを開発し、一定時間に作ることができる部品の量を増やした。2年間で社員の総労働時間を4%削減し、それで捻出した社員を活用して、企業向けの業務改善のコンサルティングを始めている(iSTC)。
 iSTCの黒川龍二COOは「全国各地で同様の取り組みをすることも可能です。今後も日本の中小企業の生産性向上の力になれるよう頑張りたい」とコメントしている。 
 【日程/会場、実施内容】
 [1日目]
 11月16日(木)/名古屋商工会議所(名古屋市中区)
▽講義内容=トヨタ生産方式の基礎知識、CTモニターの使い方、等
▽講師=渡辺丈洋氏(中京大学 経営学部教授)、鳥居克成氏(旭鉄工 コンサル事業部 ものづくり改革室 課長)
 [2日目]
 11月20日(月)/旭鉄工(愛知県碧南市)
▽講義内容=旭鉄工でのセンサー取り付け実習、レポート作成実習
▽講師=鳥居克成氏(旭鉄工 コンサル事業部 ものづくり改革室 課長)、黒川龍二氏(iSTC COO)
 [3日目]
 11月28日(火)/現場実習受入企業(名古屋市内)
▽講義内容=現場実習受入企業でのセンサー取り付け実習、問題点出し・レポート作成実習
▽講師=2日目と同じ

愛機工 第44回組合親善ゴルフ大会
優勝は猪ノ口博一氏(山善)
組合員・賛助会員38名が参加

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機会長)は10月13日、新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県知多郡美浜町)において「第44回組合親善ゴルフ大会」(主幹=福利厚生部、部長=長村康義氏・長村商店社長)を開催した。
 組合員・賛助会員38名が参加し親睦を深めながらラウンドした。優勝は猪ノ口博一氏(山善)。
 プレー終了後はパーティールームで表彰式が行われ、福利厚生部の矢野茂雄理事(滝川物産社長)が司会進行を務める中、はじめに梅村龍盛福利厚生部副部長(梅村本店社長)が「皆様のお陰を持ちまして、心配していた天候の方も何とかもち、薄曇りで風もなく、ゴルフ日和ではなかったかと思います。来年も開催する予定ですのでご参加のほど宜しくお願いします」と挨拶。
 続いて伊藤理事長が挨拶に立ち、メカトロテックジャパン2017への期待と意気込みを語った後、「本日は1日、楽しい時間を皆さんと過ごさせていただき、ありがとうございました」と述べた。
 成績発表と賞品の贈呈が行われ、内藤和美理事(内藤商事社長)の閉会の辞で終了した。
 上位入賞者は次の通り(敬称略)。
▽優勝=猪ノ口博一(山善)N73・4H21・6
▽準優勝=伊藤良夫(ミズタニ機販)N74・0H24・0
▽第3位=藤原昌信(山一工具)N75・0H24・0
▽第4位=高田研至(井高)N75・2H22・8
▽第5位=森信代(森哲)N76・0H30・0
▽ベストグロス=堀明典(金馬商工)82


2017年11月19日(日)2653号
機械工具生産額見通しを上方修正
前年度比6.9%増の4737億8500万円に
日本機械工具工業会 平成29年度秋季総会開く

 日本機械工具工業会(会長=牛島望氏・住友電気工業専務)は、11月2日午後2時より東京・千代田区の「LEVEL XXI」東京會舘において、平成29年度秋季総会を開催した。総会では、平成29年度生産額改訂見通しを前年度比6・9%増の4737億8500万円とし、当初見通し(4581億8100万円)に対して3・4ポイント上方修正したことが報告された。総会後は「平成29年度日本機械工具工業会賞」の表彰式が行われた。
懇親会で挨拶する牛島望会長
 総会では報告事項として、@新規入会会員の紹介A『日本機械工具工業会賞』の発表B委員会報告(総務委員会、技術委員会、環境委員会、国際員会の報告)Cその他報告(平成29年度上期収支報告、平成29年度生産額改訂見通し、EMO2017ツアー終了報告)が行われた。
 その中で、平成29年度上期生産実績について、特殊鋼工具が459億8800万円(前年同期比2・4%増)、超硬工具が1584億3500万円(同6・7%増)、ダイヤ・CBN工具が121億8900万円(同6・2%増)、合計で2349億4300万円(同5・5%増)となったことが報告された。それを受けて、平成29年度生産額改訂見通しを当初見通しより156億400万円引き上げた。内訳は、特殊鋼工具が937億4100万円(前年度比4・6%増)、超硬工具が3180億600万円(同7・7%増)、ダイヤ・CBN工具が246億6900万円(同7・4%増)。
 また、新規入会会員の笈川刃物工業(北海道小樽市)、協和精工(千葉県柏市)が紹介され、会員数は正会員79社、賛助会員52社の合計131社となった。
 総会後は、
「平成29年度日本機械工具工業会賞」の表彰式が行われ、業界功労賞の鈴木規方氏(元、鈴木工機製作所)、松本康三氏(共立合金製作所会長)の2名をはじめ、技術功績賞の10社14件、環境賞の3社5件(大賞1件、特別賞4件)が表彰された(詳細は6面・7面に掲載)。
 受賞者を代表して、鈴木規方氏が謝辞で「6年前に工具関係から身を引いてしまいましたが、皆様が頑張っている姿を見て、頼もしく思っています。受賞された方々は、これからの日本を背負っていくことになろうかと思いますが、現実を見ていますと、機械工業関係にこれから冬の時代が来るのかというようなことばかりが報じられており、日本機械工具工業会も大変な重荷があるかとは存じますが、皆さんで力を合わせて頑張っていただければと思っています」と述べた。
 表彰式の後は懇親会が開かれ、冒頭、牛島会長が「業界功労賞の鈴木様より切削工具の未来は厳しいとのお話がありましたが、ご心配には及びません。EV(電気自動車)になっても、減速機がタイヤに1つは必ずあります。また、EVなどはエコカーと言いながら、実際にはレアメタルをたくさん使う。EV1台に多くのコバルトを使ったり、FCV(燃料電池車)には白金(プラチナ)をたくさん使う。それで生産台数の上限が決まってしまう。従って、現在世界で1億台の車が作られていますが、昨年は47万台しかEVは作られていない。今年は、中国では作られているが、それ以外の国ではそれほど増えておらず、ドイツは、何となく一生懸命しているようなふりをしながら、未だにディーゼルやエンジンを焚いて走って、PHVをEVと称して、EVよりもPHVの生産台数が多いという状態。日経新聞などを読んでいると、明日にはガソリン車がなくなるのではないかという危機感を覚えるような記事が多いですが、決してそのようなことはないということです。2050年には世界全体で生産台数が2億5000万台になります。1億台ぐらいの内燃機は残ることになりますので、それに対応するだけの部品、機械加工はフラットになることはあっても減ることはありません。皆様方も心配をせずに、自動車部品加工用の良い工具でイノベーションをしっかり行っていただきたいと思います。弊社、住友電工はちょうど90年前に電線の線引きをするためのダイスを内製しようということで、超硬に進出しました。似たようなもので、必要性を感じて工具を作り始めたという会社が多いのではないかと思います。EV化ということについても、1つは電子部品の加工ということでチャンスの面もあります。悲観的にならず常に前向きにやっていただきたい」と挨拶。
 来賓の潮崎雄治経済産業省製造産業局産業機械課課長補佐は「本日、受賞されました皆様、誠におめでとうございます。業界の方々が互いに研鑽されていくことは非常に良いことだと思いますので、この様な取り組みを続けていただきたいと存じますし、受賞された方々には引き続き業界発展のためにご尽力を賜ればと存じます。大きな変化が起こっているときは、大きなチャンスもあるかと思います。ぜひ明るい未来に向かって進んでいただけたらと思います。私どもに忌憚のないご意見をいただき、官民一体となって新しい変化の時代を超えていきたいと思います」と挨拶した。
 生悦住歩副会長(ダイジェット工業社長)が「第4次産業革命。革命というのはなかなか1人では起こせない。4・0、IoTなど皆様それぞれ対応しようと勉強されていると存じますが、解らなければ工業会に聞けばよい、頼りになると。その様なために工業会を作っていると思います」と述べ、同工業会ならびに各社の発展を祈念して乾杯した。
 和やかに歓談が進む中、岩田昌尚副会長(イワタツール社長)の中締めで会をお開きとした。

全国大会(大阪)の打合せ行う
ボウリング参加者は94名に
名古屋伝動機商組合 10月例会を開催

 名古屋伝動機商組合(理事長=服部将康氏・服部社長)は、10月26日午後6時より名古屋市中区の東京第一ホテル錦において例会を開き、間近に開催が迫った伝動機商組合全国大会(大阪大会)と恒例のボウリング大会について話し合った。落合と大喜産業が当番幹事を務めた。
 冒頭、服部理事長が「7月の例会に大阪組合の岩田理事長(岩田伝導機工社長)に来ていただいて全国大会の話をしていただきました。それから3ヶ月の間に、神戸製鋼のデータ改ざんであったり、株価が非常に順調であったりと色々ニュースがある中で、景気自体は非常に良いのかと思いながら商売をさせていただいています。その中で、供給が少し厳しい物があったり、また人手不足、新しい人材を入れるのが非常に難しい等々、好景気の中にも色々と問題があり、組合で皆さんと議論を交わせたら良いと思っています。先週はメカトロテックジャパン2017がポートメッセなごやで開催され、行かれた方が多いのではないかと思います。私も最終日に、ほんの少しの時間ですが、行ってまいりました。土曜日ということで家族連れのような来場者が結構来ていて、出展されている方は新しい商売をということで営業されているのだと思いますが、あのような展示会でも未来の人材を育成するという意味では、子供たちに業界に興味を持っていただく場となれば将来も明るいのではないかと思っています。本日は、11月14、15日の全国大会について幾つか確認させていただきたいことがありますので、宜しくお願いします」と挨拶した。
 伝動機商組合の全国大会は3年に一度開催され、第28回目となる今回は大阪組合が担当して、11月14、15日に大阪市北区梅田のザ・リッツ・カールトン大阪にて開催される。東京、大阪、名古屋の3組合から約80名が出席する予定。
 例会では、名古屋からの出席者18名の名簿(名札)、宿泊(禁煙・喫煙)、移動方法(団体・個別)などを確認したほか、前回の名古屋大会(2014年)以降の組合関係の物故者4名を確認し、大阪組合に報告することとした。団体で行く場合は、14日午後1時50分に名古屋駅集合。会費は各社大会前日までに名古屋組合へ振込み、大阪へは組合から一括で支払うことを確認した。次回以降の全国大会の会費徴収方法等については、今後の検討課題とした。
 第15回ボウリング大会については、長村副理事長(長村商店社長)より説明された。11月10日にスポルト名古屋(名古屋市中区新栄)にて開催。94名が参加予定。参加費は全額徴収済み。今年は、ボウリング場のパーティ―会場(4階)で表彰式を行った後、1階の「すたみな太郎」にて焼肉の食べ放題を行う(※アルコールは禁止)。
 例会終了後は懇親会が行われ、会員相互の親睦を深めた。

関谷啓司氏(安田)が副理事長に
新年賀詞交歓会は1月24日
岐阜県管工機材商組合 10月度理事会と全員例会

 岐阜県管工機材商組合(理事長=廣瀬功氏・瓶由社長)は10月30日、岐阜市長良川河畔の岐阜グランドホテルにおいて10月度理事会ならびに全員例会を開催した。
 理事会は午後5時に始まり、廣瀬理事長の挨拶の後、議事に入った。
 第1号議案「第72回ゴルフ会」の件は、担当の山田理事(山兼会長)より、11月2日に岐阜関カントリー倶楽部東コースにて、6組24名が参加して行われると話された。当日は午前8時4分スタート。
 第2号議案「岐阜県管設備工業協同組合」災害情報伝達訓練の報告は、廣瀬理事長より行われ、9月26日に実施された訓練の様子が報告された。
 第3号議案「忘年会」の件は、12月6日に開催される理事・役員の忘年会の会場をグランヴェール岐山、開始時刻を午後6時30分とすることを決めた。
 第4号議案「新年賀詞交歓会」の件は、開催日を平成30年1月24日、会場を岐阜グランドホテルとし、司会を塚原理事(協栄商事社長)が務めることを確認した。来賓祝辞は賛助会員のキッツに依頼し承諾済みであると竹原理事(山彦社長)より報告された。
 第5号議案その他では、理事変更について、副理事長を務める奥村安田株式会社本店長の異動に伴い、後任の関谷本店長が着任することを承認した。役職は副理事長を引き継ぐ。
 表彰制度については、来年5月の総会にて承認される方向で準備を進めていると理事長より報告が行われた。
 また、2月の全員例会(セミナー)の日程について、2月の5日または6日を予定することとした。
 次回の理事会は、12月6日午後6時30分よりグランヴェール岐山にて開催される。

 理事会に続き開催された全員例会には23名の組合員が参加。岐阜県精神保健福祉センター医師の櫻庭泰氏を講師に招き、『災害時のメンタルヘルス』と題して講演が行われた。
 同氏は、東日本大震災では宮城県石巻市で「こころのケアチーム」として、また昨年の熊本地震では熊本県益城町でDPATとして、災害医療支援を行った。
 講演では、災害時の状況が語られたほか、災害とストレスについて@ストレスとは何かA具体的ストレス反応B被災時期による集団行動特性Cストレスへの対処方法と順を追って説明。ストレスへの対処方法としては、高ぶった交感神経を落ち着かせるために、ストレスの元から物理的・心理的に離れることなどが挙げられた。

最新のゴム・プラスチック製品・技術集結
『川島ベストパートナー展示会』 開催
20社の大注目製品集結
11月29日(水)ウインクあいちで

 工業用ゴム・樹脂・プラスチック製品販売の川島商事(社長=川島健一氏、本社=名古屋市熱田区)とその主要仕入先メーカーで構成される「川島ベストパートナー会」主催『川島ベストパートナー展示会』が11月29日(水)、ウインクあいち(愛知県産業労働センター/名古屋市中村区)で開催される。出展メーカー各社は、省エネ節電∞環境≠テーマに、新製品や新技術を紹介・提案する。
ゴム・プラスチックの
素材・加工の総合展示会

 今回で第5回を数える同展示会には、前回展(2015年)から3社増え20社(出展メーカー一覧参照)が出展する。展示テーマは、昨今、市場のニーズが高まりつつある「省エネ節電」「環境」「新製品」の3点。前回展では「会場がこれまでより広くなってゆっくりと商品を見ることができ、メーカーともじっくりと商談ができた」と来場者から大変好評を得ていたが、今回はさらに出展メーカーも増え、各展示スペースや商談スペースともに更なる充実が図られている。
 今年、創業100周年を迎えた川島商事は、ゴム・プラスチックを主力とした各種設備機器や資材の総合商社だ。大正6年、初代社長の川島勘一氏がベルト販売の小売業を名古屋市中区東田町にてスタート。昭和50年代に入ると独自性を打ち出す方向を模索するようになり、特殊技術を持つ加工会社との連携を広げ、顧客からの細かいニーズに応えた特殊品や難加工品など、ニッチ商品の製作・販売に注力し始める。現在では中部圏内に8つの営業所と、ベルト加工工場(セントラルゴム工業)、さらに物流センターを有し、業容の拡大と生産能力を増強。ゴム・プラスチック販売と併せ、素材の加工から組み立てまで対応した総合力での営業を強化している。
 そんな流れのなか、同社と仕入先メーカーが協力し『川島ベストパートナー展示会』が2009年からスタート。以降、隔年で開催されており、今年で5回目を迎えることとなる。
販路拡大はもちろん、新製品を生むきっかけにも
 「今は高精度で、かつ製作するにも特殊な素材や技術が必要となる商品が求められていますし、日々高度化するニーズに対応するため素材や技術も目まぐるしく進化を続けています。お客さまからのお話を伺っていると、こちらが思いもつかなかった発想と出会い、それが新しい技術や製品開発へのヒントとなっているのです。この展示会が出展メーカーさまとお客さまの出会いの場となり、ご来場くださった皆さまにとって販路拡大や、より良いものづくりのきっかけとなるお手伝いができれば幸いです」と同展示会への想いを語ってくれたのは、川島商事の川島健一社長だ。
 「川島ベストパートナー会」とは、川島商事が顧客から相談された高度なオーダーに応えるために、さまざまなバックアップ体制を整えている仕入先メーカーで構成される会である。その名の通りベストパートナー£Bとともに開催する今回の展示会では、新たな製品や技術を生み出すきっかけとなる話題≠竍出会い≠提供してくれることだろう。
川島商事のブースにも注目!
 顧客からのオーダーで製作した特殊加工品などを多数展示する川島商事独自の出展ブースもぜひ注目したいところだ。通常では紹介が難しいゴム・プラスチックなどの素材を使用した、高度で細密な加工技術や成形・切削品などの展示を通して最新情報を披露するという。
来場者に抽選で豪華プレゼント
 『第5回川島ベストパートナー展示会』では、来場者に抽選で「サイクロン式プレミアム掃除機」などが当たるほか、従来通り来場者全員プレゼントとしてクオカードも用意されている。同展示会は11月29日(水)10時〜17時、ウインクあいち7階で開催される。ビジネスチャンスと出会いに、ぜひ一度、足を運んでみてはいかがだろうか。
サイクロン式プレミアム掃除機など、来場者には抽選で素敵な商品が当たる!
開催にあたって
川島商事 川島健一社長

 平素は川島商事に対し格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。弊社は、工業用ゴム・プラスチック製品の販売を基盤とし、常にお客さまに満足いただける商品の提供を使命と信じ、商社という枠を取り外した企業になるよう努めております。
 日々進化しつつある高い要求にお応えできるよう、国内外で、匠の技を持つ職人の方々や加工工場の情報収集、連携先を広げ、さまざまな加工やアッセンブリ―をすることにより、自動車・半導体・食品・医療・建設・土木など、さまざまなものづくりのお手伝いをしております。
 例えば医療向け特殊精密フィルム材の成形や、半導体向けの精密樹脂切削加工品の製作、金属製の部品から耐熱・耐薬品・耐摩耗性に優れたゴム・プラスチック部品への代替えや組み合わせなど、さまざまな情報を通じてご提案をし、お客さまのニーズに合わせた商品や部材の提供を行っております。
 『川島ベストパートナー展示会』は、ものづくりに携わるすべての方々にぜひご覧いただき、積極的な情報交換・商談の場として活かしていただければと存じます。私ならびに社員一同、皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。
出展メーカー一覧
・旭有機材・アンレット・エーアンドエーマテリアル・カナフレックスコーポレーション・クオドラントポリペンコジャパン・澤久工業・三機工業・シーケー金属・潤工社・積水化学工業・タイガースポリマー・中興化成工業・東拓工業・トヨックス・八興・バンドー化学・日立金属商事・三菱ケミカル・三菱電機住環境システムズ・川島商事(五十音順)

2017国際ロボット展
11月29日(水)〜12月2日(土)、東京ビッグサイトで開催
産業用からサービス用まで
最新のロボットが一堂に
過去最大の612社が集結

 一般社団法人日本ロボット工業会と日刊工業新聞社が主催する「2017国際ロボット展」(iREX2017)が11月29日〓〜12月2日〓の4日間、東京ビッグサイトで開催される。
 世界最大規模のロボットトレードショーとして2年に一度開かれ、22回目となる今回は、前回2015年を大きく上回る、612社・団体、2775小間(前回446社・団体、1882小間)の過去最大規模での開催となる。海外からの出展者も欧米や中国など13カ国・地域から80社、252小間(前回57社、159小間)と増加した。※出展者数・小間数は2017年10月19日現在のもの。
 今回は、『ロボット革命がはじまった-そして人に優しい社会へ』をテーマに、特に産業用ロボットメーカーによる大規模展示の他、ロボットに関連する要素技術、最新の介護・福祉ロボット、災害対応ロボット、生活支援ロボットが一堂に揃う。
 主な見どころとして、「産業用ロボットゾーン」では、食品、医薬品など新たな分野へのロボットの導入拡大を見据え、多くの出展者がブース内で、小型化と機能を特化したロボットや人との協働ロボットなど、様々な用途に応じたロボットシステムや活用事例を紹介する。
 「サービスロボットゾーン」では、NEDOによる最新のロボット・AT技術の出展の他、農林水産省ブースでは農業ロボットの展示を行う。また、都産技研の2020年に向けた多言語に対応する自立移動案内ロボットなど、幅広い分野のロボットを展示する。ドローンの実演なども見ることができる。
 併催事業として、国際色豊かなシンポジウム・フォーラムを連日開催。初日はロボットトップメーカー6社とユーザー2社による「iREXロボットフォーラム2017」を開き、働く現場を変える!ロボットとともに≠テーマに、ロボット活用の未来を探る。2日目の「NEDOロボット・ATフォーラム2017」では、“Robots & AT for Happiness”をテーマに、ロボット・ATがもたらす未来社会の展望について講演。その他、RRI国際シンポジウム、AT・音声認識フォーラム、農業ロボットに関するフォーラムなど、幅広い分野から第一人者を招いて開催する。
 さらに、「2017国際ロボット展テーマ展示」「RT交流プラザ」「第7回ロボット大賞 合同展示」など併催企画も充実。12月2日(土)は東8ホールを開放し、来場者も楽しめる様々な「ロボット体験企画」を行うなど、最先端の技術に触れる4日間となる。
 同展の開催時間は10時から17時まで。会場は東京ビッグサイト東1、2、3、4、5、6ホール(12月2日(土)のみ東8ホールを使用)。
 入場料は、1人につき会期4日間通して1000円(招待券持参者、事前登録者、中学生以下は無料)。
 来場事前登録、各種フォーラム・シンポジウム・セミナーなどの聴講登録は公式Webサイトから。「国際ロボット展」で検索。
 《同時開催展》
 11月29日(水)〜12月2日(土)/東3ホール
 「2017部品供給装置展」(主催=日本部品供給装置工業会、日刊工業新聞社)
 11月29日(水)〜12月1日(金)/東7、8ホール
 「2017洗浄総合展」(主催=日本洗浄技能開発協会、日本産業洗浄協議会、日刊工業新聞社)
 「SAMPE JAPAN 先端材料技術展2017」(主催=先端材料技術協会、日刊工業新聞社)
 「モノづくリマッチングJapan2017」(主催=日刊工業新聞社)

最新商品の紹介とセミナー
『MECT2017フォロー展』
三井機工 11月24日(金)、25日(土)開催

 工作機械・精密切削工具・精密測定装置等の総合商社、三井機工(社長=三井重信氏、本社=愛知県岡崎市戸崎町牛転14-40)は11月24、25日の両日、岡崎市竜美丘会館(岡崎市東明大寺町5-1)にて顧客を対象にした「メカトロテックジャパン2017フォロー展」を開催する。
 先月の18日より4日間開催され国内外から9万2千人以上が来場した、メカトロテックジャパン(MECT)2017に出展した同社取扱いメーカーの最新機器・工具類が展示される。特に初日は午後8時までの開催でじっくりと見学できる。
 開催時間は、24日が午後1時〜同8時、25日が午前9時〜午後2時45分。
 同社は、西暦偶数年に開催されるJIMTOF(日本国際工作機械見本市)と奇数年に開催されるMECTの閉幕後、展示会に出品された各分野の代表的なメーカーの高加工能率、高品位加工の最新商品を展示紹介する「フォロー展」を開催。顧客に最新情報をいち早く発信する場として30回以上続けられている。
 会期中は、毎回好評の出展メーカーによるセミナーも開催される。
・「日研工作所」/24日午後2時〜同3時
・「住友電気工業」/24日午後6時〜同7時
・「オーエスジー」/25日午前10時〜同11時
 【主な出展メーカー】
▽イスカルジャパン▽オーエスジー▽京セラ▽シーウェーブ▽住友電気工業▽ダイジェット工業▽ノア▽バニシングツール▽三菱日立ツール▽不二越▽ムラキ▽菱高精機▽イマオコーポレーション▽Winwell Japan▽MSTコーポレーション▽カトウ工機▽北川鉄工所▽コスメック▽シュンク・ジャパン▽BIG DAISHOWA▽日研工作所▽ダイヤテストジャパン▽東京精密▽ミツトヨ▽SMC▽日東工器▽前田シェルサービス▽浅沼技研▽ITWパフォーマンスポリマーズ▽アルマーク▽オーツカ光学▽カーボーイ▽神谷ベルト▽鬼頭精器製作所▽協和電機化学▽ギガ・セレクション▽サカエ▽サンゴバン▽サン・タカハシ▽ジーベックテクノロジー▽ショーワグローブ▽JOHNAN▽昭和電機▽スイデン▽TONE▽日本セック▽日本ユニシス・エクセルソリューションズ▽パイフォトニクス▽パナソニック▽ブラザー工業▽MEKASYS(空間洗浄Lab、シュナイダーエレクトリックホールディングス、東海ソフト、パトライト)▽三井精機工業▽三菱電機▽リックス

小型パッケージユニットを用いた
水素ステーションを建設
キッツ 長坂工場に自家用設備として建設

 キッツ(社長=堀田康之氏、本社=千葉市美浜区中瀬1-10-1)は10月25日、同社の長坂工場(山梨県北社市)に小型パッケージユニットを用いた水素ステーションを自家用設備として建設することを決定したと発表した。燃料電池自動車や燃料電池フォークリフトを社用車として実際に活用して運用の実証を行い、今後のバルブ開発のための技術蓄積を行うとともに、将来的にはコンパクトで高機能、安価な小型パッケージユニットを市場へ提案することも視野に入れる。竣工予定は2018年3月。
 経済産業省のロードマップでは、2020年に160カ所、2025年に320カ所、2030年には900カ所の水素ステーションを整備する計画となっているが、従来と同規模(1時間に燃料電池自動車6台を満タンにすることが可能な規模)の水素ステーションでは、現在の車両普及台数に対し、建設コスト、運営コストともに高額となることから、本格普及期に向けては、市場に適した規模の水素ステーションの建設が必要とされている。
 このため同社は、従来よりも小規模な、圧縮機と蓄圧器をパッケージ化した小型ユニットを用いた水素ステーションを長坂工場に建設し、運用の実証を行うこととした。1時間に燃料電池自動車2台を満タンにすることが可能な供給能力を持つ水素ステーションとなる。完成後は、同工場敷地内のLNGサテライト基地とするとともに、見学施設としても活用する予定。
 同社は、2012年7月より、燃料電池自動車等に燃料となる水素ガスを供給する水素ステーション用バルブ市場に参入。2017年6月現在において、日本国内の商用水素ステーション99カ所(2017年度計画分含む)の多くで、同社のバルブが採用されているという。
 今回建設する小型パッケージユニットを用いた水素ステーションには、世界唯一といわれる100MPaクラスの水素ガスを封止させることが可能な自社製ボールバルブを全面的に採用。流体温度の影響を受けにくい高い封止性能と耐久性を有する水素ステーション用超高圧ボールバルブで、ハンドルを90度回転させることで流体を止めたり流したりすることができる操作性の良さや、流路が直線であるため圧力損失が少ないという特徴もあるとしている。同社は、同バルブの高い性能と優位性を広く示すことにより、さらなるシェアの拡大につなげたい考えだ。
 【水素ステーションの概要】
名称=キッツ長坂工場水素ステーション(自家用)
建設場所=キッツ長坂工場(山梨県北杜市長坂町2040)
供給方式=圧縮機・蓄圧器パッケージユニットを用いたオフサイト供給方式(ディスペンサーのパッケージ化も可能な拡張タイプ)
供給能力=55N立方メートル/h(1時間に燃料電池自動車2台を満タンにすることが可能)
充填圧力=燃料電池自動車用…70MPa(JPEC-S0003-2014)、燃料電池フォークリフト用…35 MPa
構成機器=油圧駆動式ブースター型圧縮機、複合蓄圧器(TYPEV)、70 MPa/35 MPaアイランドタイプダブルディスペンサー等
施工=チヨダセキュリティーサービス
竣工予定=2018年3月

高精度切断のバンドソー最新型や
持ち運べる門型クレーンなど展示
アサダ 2017新製品発表会を開催

 配管機械・工具と環境機器の製造・販売を行うアサダ(社長=浅田吉氏、本社=名古屋市北区上飯田西町3-60)は、10月17〜18日の2日間、本社にて『2017アサダ新製品発表会』を開催した。
 高精度切断を誇るアサダバンドソー最新型をはじめ、騒音に配慮した防音型エンジン洗浄機、低温帯でも使用可能な漏えい検知器、持ち運び可能な門型クレーンなど多数取り揃え、展示・実演された。
 展示された新製品の一部を紹介する。
 ●帯鋸盤切断機「バンドソービーバー8・8F」
 新設管、鋼管、H鋼、角パイプ、丸棒の切断に最適な、可搬性に優れた8インチバンドソー。従来のばね式に加え、油圧式をラインナップ。それぞれにチェーンバイス式と平バイス式を揃えた、合計4機種の新モデル。油圧式は切断速度を無断階で調整できる。
 過負荷保護装置搭載によりモーターの損傷を軽減する。高機能でありながら汎用モーター等を採用することで標準価格も従来品より約20%低く抑えられている。標準価格(税別)は29万7000円(ばね式チェーンバイス)〜。
 さらに、10インチバンドソーにも油圧式チェーンバイスが登場。8インチタイプの特長に加え、斜断調整機能付き。
 ●パイプ切断機「パイプソー200SP」
 既設配管の切断用。ハイスピードでクラス最軽量の3・9sを実現。
 主な特長は次の通り。
 @ステンレス管200Aの切断が可能。クラス最大1300Wのパワーモーター搭載。
 Aスピードコントローラー搭載。下限700回転/minに設定でステンレス管に最適。
 B強靭なギヤ構造で伝導力・耐久性が大幅アップ。回転力をしっかり伝える6枚刃・大型ギヤ。
 Cスロースタート機能で安全作業。切り始めの振動が大幅に軽減でき作業性アップ。始動後、徐々に回転数が上昇することでギヤへの負担が軽減され長持ちする。
 Dハイスピード切断。強力なフィードバック回路搭載で回転数が安定し、従来機に比べ切断速度が32%アップ。
 標準価格(税別)は7万9000円。
 ●管内検査カメラ「ロースコープi2516」
 Wi-Fi対応で、配管内の映像を自動に水平表示させる自動水平機能や、ロケーティング機能を搭載した、ハイスペックモデル。
 タッチパネルモニターは、3・5型で、解像度は320×240ピクセル。ヘッド径25oの小型カメラヘッドと長さ16mの柔軟なケーブルで40Aのパイプ、エルボも楽々通過できる。
 操作ボタンは、ワンタッチの簡単操作で、光量調整、2倍ズーム、静止画・動画撮影が可能。静止画は30万画素、動画は7・7万画素で保存できる。
 標準価格(税別)は45万円。
 ●アルミ製門型クレーン「ガントリー」2・4m、3m、4m、5m
 クレーン設備がない場所での移動、位置調整に最適。大型機器・空調機器・トランス等の重量物の搬出・設置据付・移動解体や、工作機械の付属品の取付け・取外し、自動車整備・エンジン載せ換え等に使用できる。
 高さ調整は、工具不要でハンドルを抜いて柱を上下させるだけなので、1人でも簡単に調整が可能。15・2p間隔で5段階に調整できる。ストッパー付きの8〃キャスターを採用。
 また、分解・組立ては、モンキーレンチ等があれば2人で可能。折りたたみ式で、保管時も省スペース。ビーム2・4m、3mシリーズは、大型ワゴン車に積載可能。
 標準価格(税別)は85万5000円(ビーム長さ2・4m、最大積載荷重0・75t)〜。
 ●低温用フロン漏えい検知器「リークディテクタLD316C」
 低温型・高感度赤外線リークセンサーを搭載し、冷凍倉庫や寒冷地の空調機器のフロン漏れを検知できる。従来のフロン漏えい検知装置の操作温度がマイナス20℃〜だったのに対して、同製品はマイナス30℃の環境において3g/年という微少な漏れを検知。漏れの早期発見が可能になり、フロン漏れによる冷凍機器の故障や環境への影響を低減する。
 また、充電式のリチウムイオン電池を採用することで、マイナス30℃で連続運転時間2時間を実現。従来のアルカリ乾電池が30分であるのに比べ、十分な作業時間が確保できるようになった。
 第20回オゾン層保護・地球温暖化防止大賞の「環境大臣賞」受賞製品。受賞記念セール特別価格(税別)4万8000円。2017年12月31日まで。
 ●「電動ワイヤーアッパー UE-30・37、UE-33C・40C」
 反発による急な飛び出しがなく、スムーズな昇降。空調機器の取付け、ダクト等の取付け・解体、工事設備からデッキプレート、シャッター、パイプ等の取付けまで、幅広く重い荷物の揚げ降ろしに対応する。
 主な特長は、@ワイヤー式のため急激な飛出しがなく安全Aスピードコントローラーと手動による微調整が可能で精密な作業が行えるB軽量コンパクトで1人でも持ち運びが可能C1分でセットでき設置が簡単Dモーター一体型でコンプレッサーや炭酸ガスが不要。
 その他、UE-30・37は伸縮脚で無段階調整、UE-33C・40Cはキャスター付き。
 標準価格(税別)は22万5000円(UE-30)〜。

日本機械工具工業会賞
平成29年度 表彰式を11月2日に開催

 日本機械工具工業会は11月2日、東京都千代田区の「LEVEL XXI」東京會舘で開催した秋季総会において、平成29年度(第3回)日本機械工具工業会賞の表彰式を執り行った。今年度は、業界功労賞2名、技術功績賞10社14件、環境賞では環境大賞1件、環境特別賞4件が受賞した。
業界功労賞
(2名)
※年齢は表彰時
 ■鈴木規方氏(元鈴木工機製作所) 
 昭和14年9月18日生まれ、満78歳
 〔功績の概要〕
 氏は、平成4年5月日本工具工業会理事に就任以来、副理事長5期約10年、東京支部長7期約14年に亘って日本工具工業会の役員を務められた。平成11年からは、理事長が2年交替制になり、平成13年から約10年副理事長として理事長を補佐された。また、日本工具工業会創立60周年記念事業実行委員長として活躍頂いた。
 また、平成20年2月には急な理事長退任があり、6月の定時総会まで理事長代行を務められ、工業会の窮地を救って頂いた。平成23年3月に事業を整理されて会員を辞められたが、それ以後も賀詞交歓会に出席頂くなど、工業会の歩みを見守って頂いている。
 ■松本康三氏(共立合金製作所会長)
 昭和14年8月13日生まれ、満78歳
 〔功績の概要〕
 氏は、昭和62年6月に旧、超硬工具協会の理事に就任。協会創立以来、先代の創業者同様、理事会社として協会活動に様々な面で活躍された。特に、平成3年に関西地区担当常任理事就任を皮切りに、同担当を3期6年、協会賞担当理事(選考委員長)を2期4年、特許担当理事2期4年、関連団体担当理事を1期2年担当された。関西地区担当理事時代には全員参加の理念のもと会合出席者の増員に、協会賞選考委員長としては、技術関係の賞の選考に公正で忌憚のない活発な意見交換をモットーに委員会をリードされた。また、その間2期4年副理事長の重責も務められるなど、永年協会中枢の幹部として業界運営を主導された。
 また、平成27年旧、日本工具工業会との統合後は、日本機械工具工業会理事として幅広く活動されてきた団体活動の経験から様々な場面で意見を具申された。
技術功績賞
(10社14件)
社名五十音順
 ■スレッドミル用径補正ツールの開発(オーエスジー)

 めねじを加工する工具として、同一ピッチであれば様々なサイズのめねじをミリング加工できる「スレッドミル」という工具があり、その経済性、切り屑トラブルの少ない安定加工、更には困難な難削材加工と、加工品位の向上という利点から、幅広い分野で需要が伸びている。しかし、NCプログラムを使用した自由度が高い加工の為に、めねじを狙いの有効径に加工する為の段取りが非常に難しく、時間がかかる加工であることも広く知られている。DCTはこの困難な段取り作業を大幅改善させる為のツールアイテムである。
 ■超硬ドリル用被膜『EgiAs』の開発(オーエスジー)
 自動車、産業機械などの分野で鋼製部品の機械加工に用いられる超硬ドリルの長寿命化を実現するためには、耐酸化性を向上させ刃先の硬度低下を抑制することやさらに靱性を損なわず耐摩耗性を向上させた新種被膜が必要とされた。
 新開発したEgiAsは、被膜をナノ周期で積層されたことでクラックの伝播を防ぎ、高硬度で耐酸化性の優れた層を交互に積層させることで耐摩耗性と靱性をバランスよく向上させ、従来製品のWD Tに対しドリルの耐久寿命を2倍以上に延長させることに成功した。
 ■アルミ加工用高能率仕上げカッタ MFAH型の開発(京セラ)
 アルミ部品の面加工は、高品質と高能率加工が求められる。特に能率向上に伴うバリ・コバ欠けが発生しない工具が要求されている。
 本開発は、アルミ部品のフライス加工における、高能率で高品位な加工を実現することを目的とし、従来製品に対し、バリ・コバ欠けを抑制、カッタ刃振れ調整の操作性を大幅に改良した点に特徴がある。
・低抵抗設計とチップ稜線形状により、バリ・コバ欠けを抑制
・独自機構により、簡単な刃振れ調整を実現。操作性を大幅改善
・豊富なレパートリーによる多様な加工への対応
 ■新旋削加工用工具CoroTurn Prime(サンドビック)
 高速・高能率化による生産性向上、工具寿命の向上は永遠の追求するテーマである。本製品の開発の狙いは、旋削加工で、その飛躍的な生産性向上、なおかつ工具寿命の大幅UPを目的として開発された。全方向旋削加工方法によるPrime TurningTMにより、あらゆる方向に1つの工具で旋削加工が可能となり、低切り込み角による高い送り条件で生産性向上、長寿命の実現に成功した。また従来引き加工時に問題視されていた切りくず処理も改善した。
 ■鋼旋削汎用コーテッド材種AC8025Pの開発(住友電工ハードメタル)
 機械加工の現場においては、リードタイム短縮、加工コストの低減に加え省人化(自動化、無人化)へのニーズが強まっており、切削工具に対しては高能率化や長寿命化に加え、加工時に突発的なトラブルを起こさず、安定して使用できることへの要望が従来にも増して強くなっている。同社ではそのような要望に対し、工具寿命の安定性、信頼性を著しく向上させた新CVDコーティング技術「Absotech Platinum」を適用した鋼旋削汎用「AC8025P」を開発した。
 ■精密加工用旋削コーテッド材種AC1030Uの開発(住友電工ハードメタル)
 近年、自動車部品加工の現場では部品の小型・軽量化が進んでおり、切削工具には幅広い被削材に対し、長寿命且つ優れた加工面品位が得られる切削工具が求められている。そこで同社はこれらの要望に対応すべく、新PVDコーティング技術「Absotech Bronze」を適用し高い刃先品位と耐摩耗性を両立した精密加工用旋削コーテッド材種AC1030Uを開発した。
 ■高硬度材加工工具用被膜『DH1』の開発(ダイジェット工業)
 加工能率を向上させる為、焼入れ後の切削による直彫り加工が主流となり、金型材の高硬度難削化への対応がますます要求される。
 金型の高速、高精度、高能率仕上げ加工に使用されるボールエンドミルにおいては、先端中心切刃付近の低速加工域での密着性と、外周切刃部の高速加工域での耐熱性を兼ね備えた新被膜が必要とされる。また、荒加工工具においては、クラックの伝播を抑制する必要もある。
 新被膜『DH1』は、ボールエンドミルによる加工において、摩擦力の大きい低速域側での膜剥離を抑制し、加工熱の発生が大きくなる高速域側での耐酸化性を大幅に改善した、高硬度難削材加工用新被膜である。
 ■ラフィングカッタTungTriShredの開発(タンガロイ)
 肩削り加工は,工具軸に対して,曲げ方向に大きな切削抵抗を受けるため,びびりが発生しやすい加工の一つである.そのため,特に重切削条件下では,高能率加工がおこなえなかった.この対策として,従来よりニック付インサートを用いた加工があるが,低抵抗化には限界があった.
 そこで,本開発では,重切削条件下での高能率加工の実現を目的に,最新の“波形切れ刃を持ったインサート”と“独自のインサート配置”により,びびりを抑制して,高能率加工を実現した.
 ■超硬ソリッド 千鳥刃面取りカッターの開発(東陽)
 本開発は、小径面取り工具に千鳥刃を採用し、表面・裏面共に加工時のビビリや2次バリを抑制して工具の長寿命化並びに、加工品質向上を図ったものである。
 工具の特徴として、
 @切りくずの生成・排出が円滑に行われる
 Aネジレ刃にする事で切削抵抗が少なく長寿命
 B表面・裏面取りの刃形状を同形状にする事で表裏同等の切削条件で使用可能
 ■ハイドロサポートボーリングホルダの開発(富士精工)
 本製品はエンジン部品であるシリンダブロックのクランク穴を仕上げる長尺ボーリングホルダである。近年、汎用機仕様のツールが設定されているが、高価な専用の支持治具が必要となり、設備投資の面で不利である。
 本製品の流体軸受けセルフサポートにより、上記専用治具は不要となり、安価な汎用ツーリングを提供することが出来る。
 ■ラジアスミル「RD16B形」の開発(三菱日立ツール)
 航空機および発電業界では難削材の加工が多く、工具寿命の短い難削材の加工では工具費低減のためインサートの多コーナー化の強い要求がある。
 本製品は両面仕様のネガタイプインサートを使用するが、逃げ面はポジ形状とし、低切削抵抗かつ、掘り込み加工が可能な多機能性を両立させた。          また、インサートおよびホルダーの拘束面の形状を工夫し、取付角度の最適化により、確実な回動防止を可能とするとともに操作性も改善した。
 さらに使用条件によっては、最大16コーナー使用でき、従来の丸駒インサートと比べると、より高いコストパフォーマンスを実現したラジアスミルである。
 ■SR加工用超硬ドリルの開発(三菱日立ツール)
 ダイカストやプラスチック金型では、冷却穴の穴底近傍の角立ちや穴壁面の加工傷から応力腐食割れが発生することがある。そこで本製品は穴底を丸く加工(SR加工)するとともに、従来品(先端R形状のガンドリルやユーザーで先端R形状に研磨されたハイスドリル)では困難であった穴壁面の仕上げ加工を同時に行うことで、加工傷も低減可能な工具として開発した。これらの効果により、応力腐食割れをより一層抑制することで、型寿命を約2倍に向上させる効果が期待できる。
 ■鏡面加工用ボールエンドミル VFR2SBFの開発(三菱マテリアル)
 本製品は高硬度鋼の切削加工において、被削物の加工面改善を目的として開発した超硬エンドミルである。
 これまで加工面の面粗さ及び光沢が必要な場合、切削加工後の長時間の手仕上げあるいはPCD等の高価な工具による仕上げ加工が必要であった。
 これに対し加工面へ鏡面性を付与するには切削工具の切れ刃平滑化が必須であることを見出し、新しく開発した独自の平滑化処理技術により切削での鏡面加工を実現した。
環 境 賞
 【環境大賞】
 ■京セラ 八日市工場

 高レベルの環境マネジメントのもと地球温暖化防止、廃棄物削減の各環境活動に積極的に取組まれ組織的な仕組み(基盤)が確立されており、改善の推進力も高いと判断する。生産拡大の局面にあっても改善実績を着実に積重ね、今回の環境調査で昨年に続き連続で総合評価第1位の実績。これらの環境管理活動は他社の規範となるものである。
 【環境特別賞】
(4件)
 ■京セラ 岡谷工場

 2015年度40%、2016年度は20%と、2年連続でCO2原単位排出量を大幅に削減し、それに加えて廃棄物においても、再資源化率100%を維持しながら、3年連続で排出量を大幅に削減するなど効果をあげている。
 ■三菱日立ツール 成田工場
 再資源化率はほぼ毎年100%を達成しており、エネルギーの生産高原単位も2012年から毎年減少し、2016年の2012年比は10・8%向上した。現状の高いレベルに満足することなく、改善活動を更に活性化し、効果をあげている。
 ■三菱日立ツール 野洲工場
 廃棄物対策に継続的に取り組み、5年間以上の長期にわたり、再資源化率99%以上を達成している。さらに2016年度には、総廃棄物量で前年度比19%削減、再資源化率でも前年度比0・4%向上と、現状の高いレベルに満足することなく、改善活動を更に活性化し、効果をあげている。
 ■レッキス工業
 従来より環境管理活動に継続的な取組みを実施し2014年から(3年)連続してCO2原単位排出量を削減している。また、廃棄物対策の取組みについても継続的な活動が顕著にみられ5年間以上の長期にわたり、ゼロエミッションに対する取組みをしており効果が確認できる(過去6年再資源化率99%以上)。現状の高いレベルを維持しながら更に継続的な効果をあげている。
 ■小径カッタ「TungForceRec」の開発(タンガロイ)
 従来,金型等小物部品に用いられる小径刃先交換式カッタは,本体の剛性不足によるびびり発生とインサートの強度不足により,高能率加工には限界があった.
 本開発では,小径刃先交換式カッタによる高能率加工の実現を目的に,“強ネガラジアルレーキのカッタボディ”と“底面にV字形状を有する新形状インサート”の組み合わせにより,びびりの発生を抑制し,高能率加工を実現した.
 さらに,従来製品では困難であったインサートおよびねじサイズを大きくすることが可能になり,強度不足を解消し,高信頼性も実現した.

優勝は加賀洋氏(日本プラスチック工業)
第49回名管会ゴルフ大会開催
愛知県管工機材商協組 春日井カントリークラブ

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長ほ=大藪淳一氏・大清社長)の名管会(幹事長=北村憲正理事・龍玉精工社長)は10月25日、愛知県春日井市の春日井カントリークラブ東コースで「第49回名管会ゴルフ大会(Wぺリア方式)」を開催した。当日はあいにくの天候にもかかわらず組合員・賛助会員合わせて61名が参加し、終始和やかな雰囲気のなかゴルフの腕前を競い合った。
 全組のラウンドが終了し、クラブハウスでは、竹内裕二幹事会副幹事長(丸金商会社長)の司会進行により表彰式がスタート。まず、成績発表の前に大藪理事長が挨拶に立ち、当日参加した賛助会員に向け、来年10月4日(木)から同6日(土)までの3日間、名古屋市千種区の吹上ホールで開催される『第32回管工機材・設備総合展』(実行委員長=成田幸隆理事・大成工機商会社長)への出品の呼びかけが行われた。続いて、各賞受賞者にそれぞれ賞品が授与され、見事に優勝を果たした加賀洋(かが・ひろし)氏(日本プラスチック工業名古屋支店中部営業所長)が優勝の喜びをスピーチ。最後は村井善幸名管会担当副理事長(オータケ社長)の挨拶で、この日の全日程が終了した。
 上位入賞者とスコアは以下の通りだ。
◆優勝=加賀洋氏(日本プラスチック工業中部営業所長)▽NET70・4▽HDCP15・6
◆準優勝=佐藤政洋氏(TOTO名古屋支店長)▽NET71・0▽HDCP30・0
◆3位=伊藤信哉理事(伊藤柳商店社長)▽NET71・8▽HDCP19・2
◆4位=大藪淳一理事長(大清社長)▽NET72・6▽HDCP14・4
◆5位ならびにベストグロス賞=北村憲正幹事長(龍玉精工社長)▽NET73・6▽HDCP2・4
来年の展示会ポスターを披露

LIXILグループ
新中期経営計画を策定

 LIXILグループ(社長=瀬戸欣哉氏、本社=東京都千代田区)が新中期経営計画「Toward Sustainable Growth(持続的成長に向けて)」を策定した。この中期経営計画は、長期的に持続可能な成長の実現に向けて、2021年3月期までの向こう3ヶ年で、全社一丸となって取り組む行動計画を示している。
 瀬戸社長のコメント「LIXILグループは優れた製品とサービスを生み出し、世界中の人びとのより豊かで快適な住生活を実現することを基本理念として事業活動を展開してきました。この企業理念は変わらぬ当社の基本姿勢として位置づけ、その実現に向けた取り組みを今後さらに強化していきます。新たに策定した中期経営計画は組織の俊敏さを高め、メーカーとしてイノベーションを重視し、起業家精神の発揮を促進することを目指したものです。過去2年間において事業構造の見直しや組織の簡素化、バランスシートの改善を図るなど、効率的で機動力のある組織へと転換を図ってきました。次のステージではさらなる成長に向けた体質改善に注力し、持続可能な高い競争力を持ち、従業員や株主に長期的な価値を提供することができる企業を目指します」。

中小企業団体愛知県大会で
北村理事・成田理事が表彰
愛知県管工機材商協組 組合への功労が認められ

 愛知県内の協同組合などで形成される愛知県中小企業団体中央会(昭和31年1月11日設立、会長=長谷川正己氏、本所=名古屋市中村区、会員数=平成29年3月31日現在1086)は10月16日、名古屋市中村区のキャッスルプラザで「第66回中小企業団体愛知県大会・記念講演会」を開催した。
 大会では、中小企業に関わる決議・宣言ならびに表彰式が執り行われたほか、評論家で拓殖大学客員教授の石平(セキヘイ)氏を講師に招き「中国経済・政治情勢と今後の行方」と題した講演会が開催された。
 また、愛知県管工機材商業協同組合の北村憲正理事と成田幸隆理事(いずれも組合役員歴8年)が「愛知県中小企業団体中央会会長表彰(組合功労者)」を受賞。両名には表彰式の場で表彰状と記念品が授与された。