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2018年(平成30年)11月
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2018年11月4日・11年11日(日)・2687号 ・ 2688号
展示会準備進捗状況など報告
新年賀詞交歓会2019年1月22日開催
愛知県管工機材商協組 9月理事会開

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=大藪淳一氏・大清社長)が9月13日、名古屋市中区伊勢山にある同組合事務所で9月理事会を開催。理事ら15名が参加した。『第32回管工機材・設備総合展』(実行委員長=成田幸隆氏・大成工機商会社長、以下展示会と表記/開催済み)を直前に控え、展示会の準備進捗状況が報告されたほか、『第50回名管会ゴルフ大会』(名管会幹事長=北村憲正氏・龍玉精工社長)結果報告、『2019年新年賀詞交歓会』に関する報告などがなされた。
 理事会で審議・報告された議題内容は以下の通りだ。
 【経過報告】●8月13日▽植田昇一元理事長(ウエダ会長)逝去。享年90歳。同14日に通夜が、同15日に葬儀告別式が執り行われた。●同21日▽3団体(愛管連、愛空衛、名水協)との懇談会を開催。大藪理事長、小川誉之副理事長(小川管商社長)、成田展示会実行委員長、坪井研二展示会実行副委員長(ツボイ常務)、安井文康展示会総務部長(錦興業社長)、阪尾知治同組合事務局長が参加した。●9月13日▽吉川富雄元理事(オータケ会長)「お別れの会」が名古屋市中村区のホテルキャッスルプラザで執り行われた。
 【議題1/第32回管工機材・設備総合展準備進捗報告】@経過報告=●7月27日▽名古屋市千種区の吹上メインホールで出品者会議を開催。●8月3日▽静岡県管工機材商組合理事会の席で成田実行委員長が展示会をPR。●同7日▽組合事務所で実行委員会部長会議を開催。●同29日▽組合事務所で第3回実行委員会を開催。●9月3日▽中部経済新聞主催の座談会に大藪理事長、成田実行委員長、坪井実行副委員長、阪尾事務局長が参加。●同日▽岐阜県管工機材商組合理事会の席で成田実行委員長、阪尾事務局長が展示会をPR。A理事会当日以降の予定=●9月19日▽組合事務所で第4回実行委員会を開催。●10月3日▽吹上ホールで第5回実行委員会(直前確認)を開催。
 【議題2/第50回名管会ゴルフ大会開催報告】9月11日、春日井市西尾町の春日井カントリークラブ東コースで開催。組合員21名、賛助会員32名、関連会社1名の計54名が参加した。●優勝▽相澤純氏(クボタケミックス/NET70・0)。●準優勝▽鈴木則之氏(八幡ねじ)。●第3位▽原嘉輝氏(オンダ製作所)。●第50回大会特別賞▽坪井研二氏。●ベストグロス賞▽北村憲正氏(GROSS76)。●ブービー賞▽牛田智之氏(テラル)。
 【議題3/新年賀詞交歓会の件】2019年1月22日(火)名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルにて開催予定。
 【議題4/管機連(全国管工機材商業連合会)の件】●10月3日15時より、名古屋市中村区の名鉄グランドホテルで理事会等を開催。大藪理事長、峰澤彰宏副理事長(MINEZAWA社長)、小川副理事長、伊藤辰之管機連理事(組合相談役/イトウ社長)、阪尾事務局長が出席。●同4日、伊藤管機連理事の同行案内で展示会会場である吹上ホールへ移動。
 【議題5/各部会報告】
●流通部会・事業部会▽8月27日に合同部会を開催。両部会員ら9名が参加した。2019年2月19日(火)に製造現場見学会(事業部会主管)ならびに講演会(流通部会主管)を開催予定であると報告された。●広報部会▽9月18日に組合だより第142号を発行と報告された。●福利厚生部会▽7月30日に部会会合を開催。部会員ら13名が参加した。集団健康診断事業は(理事会当日現在、残2社)9月26日までに全日程を終了予定であること、また、11月10日(土)開催予定のボウリング大会に関して検討したことが報告された。●経営研究部会▽今年度の講演会・セミナー事業について報告された。●組合加入促進部会▽@組合員異動情報=遠山健一氏がミカワ社長に就任。A賛助会員異動情報=8月1日、ツツイが営業停止。事実上脱退。大和バルブが営業所を名古屋市東区葵へ移転。以上が報告された。●青年部「愛青会」▽7月26日に例会を開催したと報告された。
 【今後の理事会日程】●11月6日(火)、組合事務所にて。●2019年1月22日(火)、名古屋マリオットアソシアホテルで新年賀詞交歓会開催前に。●同3月5日(火)、組合事務所にて。●同4月下旬、組合事務所にて。●同5月22日(水)、東京第一ホテル錦で総会開催前に。
 すべての議題審議・報告が終了し、村井善幸副理事長(オータケ社長)の挨拶で散会となった。

2019年2月に開催を予定
製造現場見学会&講演会
愛知県管工機材商 協組事業・流通合同部会

 愛知県管工機材商業協同組合の事業部会(部会長=安井文康氏・錦興業社長)と流通部会(部会長=大野直樹氏・大野管材社長)は8月27日、大藪淳一理事長(大清社長)、峰澤彰宏副理事長(MINEZAWA社長)、両部会員らを集めて合同部会を開催。2018年度の両部会合同事業について話し合われた。
 今年度は同組合の一大事業である「第32回管工機材・設備総合展」が開催される(10月4日〜6日開催済み)ことから、両部会合同事業は、展示会準備・開催期間を避け2019年2月に開催したいと安井事業部会長より提案があり、これが了承された。
 事業部会が主催する製造現場見学会は合同部会当日現在(変更の可能性はあるが)愛知県稲沢市の三菱電機稲沢製作所内エレベーター試験棟「SOLAE(ソラエ)」を予定していると安井部会長。また、流通部会が主催する講演会は会場を岐阜市内へと移し開催。講師などは合同部会当日現在、各方面で調整中と大野部会長。同組合9月理事会の場でこの件に関する発表があり、開催日時は2019年2月19日(火)で調整が進められているようだ。
 合同部会終了後、大藪理事長、峰澤副理事長から参加者へ労いの言葉がかけられ、安井部会長の乾杯の音頭で懇親会へと移行。ひとしきり料理など楽しみ宴もたけなわとなったところで、最後は全員での一本締めでお開きとなった。

総来場者数1万2839名
『第32回管工機材・設備総合展』開催
課題解決の製品・技術多数展示

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=大藪淳一氏・大清社長)が主催する2年に1度のビッグイベント『第32回管工機材・設備総合展』(展示会実行委員長=成田幸隆理事・大成工機商会社長/以下、展示会)が10月4日から6日までの3日間、名古屋市中小企業振興会館・吹上ホール(名古屋市千種区)で盛大に開催された。今回展は125社・団体が250小間に出品。3日間の総来場者数は前回展超えの1万2839名を数えた。
 初日開場前に開催されたオープニングセレモニーでは、大藪理事長が主催者代表として、愛知県管工事業協同組合連合会会長ならびに名古屋市指定水道工事店協同組合理事長を兼任する穂刈泰男氏が来賓代表として、アカギ社長の渋谷宏明氏が出品者代表としてそれぞれ挨拶。続いて展示会初日にゲストとして来場したバルブのイメージキャラクター「ばるちゃん」(日本バルブ工業会)が紹介され、最後はテープカットで賑々しく3日間が幕を開けた。
 大藪理事長挨拶(抜粋)「今回の展示会は250小間完全満小間ということで6月末日の締切り前にすべての小間が埋まりました。賛助会員さま、メーカーさまには心より感謝申し上げます。今回の展示会は1年ほど前から成田実行委員長、坪井(研二)実行副委員長(組合理事、ツボイ常務)のもと、精鋭の実行委員メンバーにより着々と準備を進めてまいりました。今回展のテーマは『いのちの水、流す技、未来につなげ。』ということで、我々の暮らしや産業に無くてはならない管工機材を、ご来場の皆さんにより良く知ってもらう、そういう機会にしていきたいと思います。昨今いろいろな災害が降りかかっておりまして、防災、減災、安全、省エネ、そして喫緊の課題であるBCP等々につながる展示になっていると思います。一人でも多くのご来場者さまにご覧いただきまして、メーカーの皆さまには商売、商談、さらには工場見学などにつながるような機会にしていただければと思います」。
 穂刈氏祝辞(抜粋)「2年に1度のこの展示会は、新製品、新技術の発表が毎回多々ありまして、現場を預かる我々水道業者といたしましても大変勉強になる展示会であります。この展示会を糧に、また明日への活力を付けていきたいと思っているところでございます」。
 渋谷氏挨拶(抜粋)「ここのところの災害など諸問題がありますが、身近な問題といたしまして人手不足というのがございます。昨今では有効求人倍率も1・5倍を超え、2人の求職者が居たら仕事が3つあるという状況のなか、弊社でも一昨年あたりからなかなか人材が集まりにくくなっているのが現状です。せっかくこれから愛知県をはじめ各地がどんどん忙しくなる、盛り上がるというときに、肝心の人手をどうしようかと悩んでらっしゃる企業さまも多いのではないでしょうか? ある経済学者が『昔の東京オリンピック開催前を思い出して、生産性の向上を真剣に考えた方が良い』と仰ってました。これまで10人で1時間かけていた仕事をどう頑張れば8人でできるか? また、どう工夫すれば10人で30分に縮められるか? ということを先輩方は真剣に考え、そうして誕生したのがユニットバスであると聞いたことがあります。ユニットバスが無かったらニューオータニは東京オリンピックに間に合ってなかったでしょう。ユニットバスと言えば我々の業界の話じゃありませんか!この業界の先輩方はこういうことをやってきたのです。我々も生産性の向上を図り、現状の人数で従来の量、それ以上の量をこなすことによって企業の採算性も上がり、利益も上がり、工事業者さまにはその利益の分だけ十分なサービスで還元できます。この展示会から業界全体を盛り上げ、この中部エリアをどんどん盛り上げてまいりましょう」。

第1回名古屋ロボデックスに出展
注目の『小型ロボット専用アルミ架台』
エヌアイシ・オートテックにインタビュー

 9月5日から3日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで、ものづくりの集積地・名古屋で初の開催となる「第1回名古屋ロボデックス」「第1回名古屋オートモーティブワールド」「第1回名古屋スマート工場EXPO」「第1回名古屋ネプコンジャパン」(主催=いずれもリードエグジビションジャパン/社長・石積忠夫氏、所在地・東京都新宿区)が同時開催され、3万人の来場者で賑わった。テープカット式の開会式には、河村たかし名古屋市長をはじめ中部地域の製造業VIP40名が登壇。盛大な幕開けとなった。
 590社におよぶ出展メーカーのなかで、以前から気になっていた『小型ロボット専用アルミ架台』を出展したエヌアイシ・オートテック(代表者=西川浩司代表取締役会長・CEO(最高経営責任者)、愛知事業所(営業部/製造部)=名古屋市緑区鳴海町母呂後185)のブースに伺い、営業部AF営業グループ営業2チームの川田博永リーダー(立山工場=富山県中新川郡立山町塚越398-176 塚越企業団地)に話を聞いた。
 ―出展製品の特長は?
 「今回、ロボットの土台となる『架台』をPRさせていただいております。元々弊社はアルミフレームを販売しているメーカーなのですが、そのアルミフレームをユニット化し、ロボット架台としてご提供しようと製品を企画しました。通常、ロボットをお使いになるユーザーさまはロボットを選定し、その下に何らかの土台を敷いて使うのが一般的ですが、その場合、架台の設計が必要となります。そこで、弊社にオーダーいただければ簡単に手に入るという、ユニット化した架台をPRさせていただいております」。
 ―現場に合わせたサイズ選定は可能?
 「サイズも、ある一定範囲内ではありますが、お選びいただけるようになっております。基本的には標準品として販売しているのですが、セミオーダーというカタチでサイズをお選びいただくことも可能です。また、例えば『架台は必要だけどカバーは必要ない』という場合は架台単体でご購入いただくことも可能です。基本的に標準品は在庫を抱えておりますので『ロボットはあるからすぐに使いたいのに架台がない』『架台を作ると1カ月くらいかかる』というとき弊社にお声がけいただければ短納期ですぐにお使いいただけるようになります」。
 ―心配なのは強度ですが?
 「皆さん一番そこを心配されるのですが、この商品化にあたって強度≠ノは一番気を使いました。アルミという素材はスチールと比べて軽いので、ロボットを稼働させたときの揺れを皆さん心配されます。そこで、この架台が揺れや振動を吸収しロボットの横に鉛筆を立てておいても倒れないような構造となっております」。
 ―すでに販売開始している?
 「今年(2018年)の4月から販売しております。ご提供しだしたばかりというのと、まだまだ『架台といったらスチールでしょ?』というイメージが払拭されておりませんのでPRし足りないのですが、ありがたいことに徐々に弊社製品を知ったユーザーさまからのお声がけが多くなってきており受注に結び付いております。昨今、ロボットを導入されるメーカーさまも増えていると聞きます。ものづくりの集積地と言えるここ名古屋で第1回目の展示会ですが、この地域でどれだけの反響があるのかを知りたくて今回出展させていただきました」。
 エヌアイシ・オートテックが手掛ける小型ロボット専用アルミ架台『アルファ・キット』シリーズには「協働ロボット7s以下専用架台」や「垂直多関節ロボット7s以下専用架台」などがラインアップされている。さらに、セミオーダータイプで現場に応じたカスタム対応も可能だ。サイズや価格など詳しくは、同社愛知事業所(営業部/製造部)▽所在地=〒458-0801 愛知県名古屋市緑区鳴海町母呂後185▽TEL=052(629)5067▽FAX=052(622)0455、または同社ホームページ(URL=http://www.nic‐inc.co.jp/)まで。
 次回「第2回名古屋ロボデックス」「第2回名古屋オートモーティブワールド」「第2回名古屋スマート工場EXPO」「第2回名古屋ネプコンジャパン」は、2019年9月18日(水)から20日(金)の3日間、ポートメッセなごやでの同時開催がすでに決定している。

長野県の「不動温泉・華菱」にて
松茸料理を囲み親睦深める
一宮機鋼組合 出張例会を開催

 一宮機鋼組合(会長=片山政勝氏・片山機材社長)は10月13日、囲炉裏会席と樹氷の宿「不動温泉・華菱」(長野県下伊那郡阿智村浪合254-1)にて出張例会を開催した。会員10名が参加した。
 会場の「不動温泉・華菱」には、会として例年4月の総会時に訪れることが多かったが、松茸料理が味わえる秋に訪問して懇親を深めようと今年度の総会で実施が承認され、今回の例会が実現した。
 はじめに片山会長が「本日は、遠い所ご参加いただきまして、ありがとうございます。今回は1年越しの企画で松茸づくしを充分堪能していただきたいと思います」と挨拶。
 続いて、奥藤佳三副会長(奥商社長)が「今年の松茸は豊作と聞いております。また来年もこのような企画をやっていただきたいと思います」と述べて乾杯の音頭をとった。
 参加者は、今例会を発案・計画していたものの、今年8月4日に急逝された会員の小木曽淳二・小木曽鋼機社長を偲びつつ、和やかに親睦を深めた。
 最後に、石川真副会長(石川工具社長)が「最近、中小企業の後継者が見つからないという後継者問題がありますが…。今回、突然前小木曽社長様が亡くなり驚きました。本日もご参加いただいている小木曽健人社長となりまして、安心しております。我々中小企業はいろいろなことがありますが頑張っていきましょう」と挨拶し、同氏の中締めで終了した。
 翌日は、今年豊作となった国産松茸を道の駅などで購入し帰路に就いた。

創業50周年記念パーティー盛大に
新たな50年に向けて飛躍を誓う
新栄商会 仕入先など200名近くが参集

 機械工具商として1968年(昭和43年)に現在の名古屋市瑞穂区で産声をあげた新栄商会(社長=時津達也氏、本社=名古屋市天白区島田2―516)が、今年7月1日に創業50周年を迎えた。記念パーティーが9月22日、名古屋駅前のキャッスルプラザ(鳳凰の間)で開かれ、主力仕入先、社員ら総勢200名近くが出席して同社のさらなる発展を祈念した。
 開会の挨拶で時津社長は「創業50周年で売上50億円を達成して皆でハワイ旅行へ行こうと宣言したのは、今からちょうど5年前の創業45周年の韓国社員旅行の時でした。当時売上34億円の当社にとって高い目標を掲げたつもりでしたが、翌年に40億円、その翌年に46億円、そして3年目で51億円と2年前倒しで目標を達成することができました。売上50億円から60億円に上方修正し、間もなく9月に決算を迎えますが、今年の売上は61億円に達する見込みです。創業以来、過去最高の売上です。これも偏に本日ご出席のメーカー様、仕入先皆様方のご支援の賜物と感謝申し上げます」と御礼を述べた。
 時津社長は同社の歩みを振り返る中で「新栄商会は、50年前の1968年に私の父、時津忠会長が5年間会社勤めをした後、23歳の若さで作った会社。創業当時からの経営理念である『社員の幸せと会社の発展』、『メーカー様、仕入先様を大切にする』という理念は、毎年入ってくる新入社員にもしっかりと受け継がれています。また、どんどん営業所を作ろうという創業者の思いもしっかりと受け継がれ、5年前の2013年に時津会長が亡くなった後も、岐阜営業所、豊田営業所を新たに開設。今年の7月より三重県津市に準備室を設けて、三重県のお客様に今まで以上にきめ細かい訪問とサービスが提供できる体制を進めています。これからも新しい営業所を作って行きますので、何卒ご理解とご協力の程を宜しくお願い申し上げます。私が社長に就任した2010年から今年までの8年間で35人の新卒を採用。彼ら若手の成長こそが次の新たな50年の会社の成長につながって行くということを肝に銘じて、社員の育成、そして将来の新たな営業所の所長の育成に、積極的に力を注いで行きたいと思います」と述べ次の50年に向けての決意を新たにした。
 来賓祝辞では長尾雄次山善社長が「この度は、新栄商会様が創業50周年を迎えられましたこと、誠におめでとうございます。現在の時津社長様が若くして第3代の社長に就任されたのが、リーマンショックから2年後の2010年です。当時の非常に厳しい経済環境の中にあって、時代を見据えた卓越した経営力を発揮されました。今では、ご当地に多くの営業拠点を構える地域密着の機械工具総合商社として、ものづくりの集積地・中部の製造現場のお客様との高い信頼関係を築くまでに至っています。販売は実に重要な仕事です。業績の悪い企業、業績の悪い部門に共通して言えるのは、売れないからです。しかし販売は難しい。こうすれば売れるという方程式がありません。それは生産や財務、物流などと違い、対象が常に人だからです。販売は人と人との触れ合いの中から生まれてくるのであって、与えられた仕事のみをスピーディにこなしてくれるであろうAI等とは全く違う、人間の情緒そのものだと思っています。時代がいかに変わろうとも、販売はあくまでも基本に忠実に、いかに執念をもって地道にやり抜くかで、勝敗が決まると思います。現在、我々の業界は幸いにも世界同時成長の好環境の中にあります。同時に100年に一度という大変革期を迎えています。このような目まぐるしい変化に対応するには、自らが進化するとともに、経営には頑固なまでの揺るぎない信念が必要だと思います。私どもとしても、販売の現場で苦楽を共にさせていただいて築いてきた新栄商会様との揺るぎのない共存と連帯の信頼の絆をさらに強くさせていただいて、ご当地中部の地域産業の発展にお役に立っていければと念願しているところです」と話し、祝いの言葉とした。
 乾杯に際して、増田照彦三菱日立ツール社長が「私の記憶と記録をたどると、2010年10月12日に時津新社長の就任披露パーティーで挨拶をさせていただきました。一言で50年、バトンを受け取り、素晴らしいDNAだけを積み重ねて来られました。そしてまっしぐらに懸命に走って来られた結果、ある意味成熟のご年齢であります。スタッフの一人ひとりが本当に人智を尽くされた結果、どんな宝が得られたでしょうか。新栄商会さんスタッフの方のプライド。それをずっと周りからご覧になっているお客様、そして我々サプライヤだと思います。そのプライドと信用は、形なき故に壊れることはありません。忘れることがなければ、どんどん次に引き継いでいけると思っています。成熟は、まだまだ今だからできること、それから新栄商会さんならではの時津ウェイ、時津イズム、時津スタイルをさらに追求していくことだと思っています」と挨拶し、さらなる前進を祈念して乾杯した。
 祝宴では和やかに歓談が進む中、歌手・荒牧陽子&ものまねお笑いコンビ・ダブルネームによるステージもあり会場を盛り上げた。
 最後に加藤晴彦新栄商会専務が、出席者に対して御礼を述べた後、「創業会長が長年言い続けてきた“利は元にあり”。仕入先様、メーカー様を大切にするという精神を今後も大事にして、60周年、70周年を迎えられるように当社として頑張ってまいりますので、益々のご鞭撻とご協力をお願いしたいと思います」と述べ、一本締めで終了した。
     ◇
 新栄商会は創業以来、地域密着の営業活動を展開し、現在は名古屋営業所(本社)をはじめ、豊田、三河、小牧、豊川、岐阜に営業所を構える。取扱商品は切削工具、工作機械、伝導機器、周辺機器、測定機器、油・空圧機器など。工作機械、工具のスペシャリストとして、顧客にとって常に最適な商品を選定し提供している。2018年9月期の売上高は61・5億円。社員数75名。

得意先・仕入先ら108名が参加
第43回どてらいゴルフコンペ
山善 中京GC石野コースで開催

 山善名古屋支社(支社長=吉村泰典上級執行役員、住所=名古屋市熱田区白鳥2-10-10)は10月15日、中京ゴルフ倶楽部石野コース(愛知県豊田市)において「第43回どてらいゴルフコンペ」を開催し、中部地区の得意先ならびに仕入先ら合わせて108名が参加して親睦を深めた。
 この「どてらいゴルフコンペ」は、日本全国に及ぶ山善の営業エリアのうち、名古屋支社だけが行っている歴史ある行事で、得意先の部(41名)、仕入先の部(47名)、シニアの部(20名)の3部門に分かれ、それぞれ優勝を目指した。
 当日は、午前8時32分に同倶楽部のOUT(1番・6番)、IN(10番・15番)の4ホールから同時スタート。日頃の腕前を競った結果、シニアの部では成松伸俊氏(ナガセインテグレックス)、得意先の部で柏葉治見氏(チタジュウライフ)、仕入先の部で足立達哉氏(ハタヤリミテッド)がそれぞれ優勝した。
 プレー後のパーティーでは冒頭、長尾雄次山善社長が「日頃は名古屋支社、また住建中部営業部を通じて、皆様には一方ならぬご支援、ご後援をいただいておりますことを、改めて厚く御礼申し上げます。また、本日は第43回どてらいゴルフコンペということで、月曜日の大変忙しい中にもかかわらず、このように多数の方(28組)にお出でいただきました。43回という長きに渡り続けさせていただいておりますのも、皆様のおかげです。途中2、3回リーマンショックの時など抜けているようなので、私が入社する前からやっていることになります。全国でこのような会は名古屋だけですので、本当に皆様のおかげということであります。ゴルフというのは何回やっても難しいもので、この前ある方から面白い話を聞きました。その方はエージシュートを狙おうかという熟練の方でハイレベルな方の話ですが、曰く、『長尾くん、下手くそでも、たまには良い時があるだろう。そういう時に、上達しない人は、それを実力だと思ってしまう。至極当然のようにそれを過信して、満足するだけで終わってしまう。だから上手くならないのだ』ということでありまして、『上手くいった時にこそ、ちゃんと分析をして、生かしていかなければならない』と仰っていました。悪い時に、あれこれとやっても間に合わないので、なるほどと思った次第でした。商売の理屈と似ていて、弊社の客先の方は中間決算が終了し、皆様のご支援、ご協力のおかげをもちまして、それこそ本日ご参加のどてらい方々のおかげをもちまして、弊社も順調な上半期を終了することができましたが、このような時にこそ、胡座(あぐら)をかかずに次のステージに向けて精進をさせていただいて、次の一手を打っていこうと思っています。また、さらに皆さんのお役に立っていければと思っています。ご支援、ご協力をいただけますよう宜しくお願いいたします」と挨拶。
 今回のコンペには54社57組と多数の仕入先から協賛を得られたことが司会者より報告された後、順位の発表に移り、シニア、得意先、仕入先の順に表彰が行われた。
 閉会の挨拶で、
吉村支社長は「表彰を受けられた皆様方、大変おめでとうございます。日頃は名古屋支社、そして各事業部に対して格別のご協力、ご支援を賜っておりますこと、高い席からではありますが、厚く御礼申し上げます。今回の第43回どてらいゴルフコンペも皆様方、メーカーさんのご協賛、中京ゴルフ倶楽部のご協力の下、無事終了することができました。また来年この時期に、ここをお借りしてどてらいゴルフコンペの開催をさせていただきますので、皆様方奮ってご参加いただきますよう宜しくお願いをしたいと思います。この秋も担当変えや異動があり、担当も変わっていますが、皆様方のお役に立てるように我々精進してまいりますので、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。本日は誠にありがとうございました」と御礼を述べ、お開きとなった。

 上位入賞者は次の通り(敬称略)。
【シニアの部】
▽優勝=成松伸俊(ナガセインテグレックス)N71・4、H15・6
▽準優勝=棚橋雄彦(タナハシ機工)N72・2、H16・8
▽第3位=近藤茂(コンドー工販)N74・6、H14・4
▽第4位=青木潔(三協機販)N74・8、H7・2
▽第5位=住野友次郎(住野商会)N75・2、H16・8
▽ベストグロス=青木潔(三協機販)82
【得意先の部】
▽優勝=柏葉治見(チタジュウライフ)N70・8、H13・2
▽準優勝=川眞田章雄(三葉利工具)N72・2、H16・8
▽第3位=安井郁雄(安井コーポレーション)N72・4、H9・6
▽第4位=吉田優貴(ワイエムティー)N72・6、H14・4
▽第5位=平光靖(ファイブエンジニアリング)N72・8、H13・2
▽ベストグロス=水谷俊晶(東亜機工)78
【仕入先の部】
▽優勝=足立達哉(ハタヤリミテッド)N70・4、H9・6
▽準優勝=中野優(THK)N71・4、H15・6
▽第3位=森井悟(イーグル・クランプ)N72・2、H16・8
▽第4位=小久保充弘(サンドビック)N72・8、H7・2
▽第5位=角田隆起(スーパーツール)N73・6、H14・4
▽ベストグロス=小久保充弘(サンドビック)80

IIoTに関する世界の最先端技術が一堂に集結
リンクス 11月19日(月)・20日(火)・22日(木)に開催
テクニカルセミナー「LINXDays2018」

 リンクス(社長=村上慶氏、所在地=東京都品川区)は、11月19、20、22日の3日間にわたり、名古屋・大阪・東京の会場で世界最先端技術を紹介する技術者向けセミナー「LINXDays2018」を開催する。
 LINXDaysは、「IIoT(Industrial IoT)技術」と「画像処理ソリューション」について、日本の技術者を対象に、紹介する年に一度のイベント。昨年は、半導体、電気電子、ロボット、自動車、食品、医療などの製造業におけるFA(ファクトリーオートメーション)従事者を中心に1200名に近い来場者を記録し、大盛況のうちに幕を閉じた。
 「LINXDays2018」では、最先端の導入事例を中心に、16の様々なセッションを予定している。「画像処理ソリューション」をはじめ、「IIoT技術」、「ディープラーニング」、「組込み画像処理」といった最新の技術情報、産業界における最新の動向、豊富なユーザー事例を紹介する。
 また、今回は、大塚製薬工場生産本部の杉野氏を招き「大塚製薬工場におけるディープラーニング画像処理の活用」をはじめ、牧野フライス製作所等の企業が登壇し、最新の事例を説明する。
     ◇
 「LINXDays2018」開催概要
 【開催日時/場所】

 ▽11月19日(月)/〈名古屋〉ミッドランドホール(愛知県名古屋市中村区名駅4―7―1、ミッドランドスクエア・オフィスタワー5階)
 ▽11月20日(火)/〈東京〉虎ノ門ヒルズフォーラム[メインホール](東京都港区虎ノ門1―23―3、虎ノ門ヒルズ森タワー5階)
 ▽11月22日(木)/〈大阪〉大阪ハービスホール(大阪府大阪市北区梅田2―5―25、ハービスOSAKA B2F)
 【各セッションの見どころ】
 ◎国内大手ユーザーによる講演…同セミナーの目玉として、すでに大塚製薬工場、牧野フライスの講演が決定。大塚製薬工場は、FA業界の中でも特に基準の厳しい製薬業界においてディープラーニング画像処理を適用する秘訣について講演予定。また、牧野フライスは世界有数の産業用カメラメーカーBASLER社のカメラを工作機械内に組み込んで利用している。対環境性、高耐久性が求められる工作機械において、マシンビジョン導入の鍵となるカメラ選定のポイントについて講演する。
 ◎IIoT、ディープラーニング、エンベデッドビジョンなどの最新トレンドを紹介…キーワードとして広く浸透し、導入事例も増え始めているIndustrial IoT(IIoT)やディープラーニング。また、組込CPUの性能向上により目覚ましい発展が期待されるエンベデッドビジョン。これらの最新トレンドや将来像、具体的な適用事例を紹介。
 ◎新コーナー「技術セッション」…リンクスで取り扱う製品の使用方法や製品特徴、機能など、製品ごとのセッションで紹介。
 参加申し込みは、リンクスWebサイト(URL:https://linx.jp)から。入場料無料。

正・賛助会員企業29社から
過去最高の110人が参加し交流
福井県機工商組合 恒例の親睦ボウリング大会

 福井県機工商組合(理事長=吉岡正盛氏・吉岡幸社長)は、9月26日午後7時より福井市内のスポーツプラザWAVE40において、親睦ボウリング大会を開催した。毎年90人以上が参加する人気の行事だが、今年は、昨年の98人を大きく上回る110人(29社)が参加、過去最高の参加者となった。賛助会員である仕入商社も参加し、和気あいあいとゲームを楽しみながら親睦を深めた。
 結果は、団体戦でツチハシAチームが1位に輝き、個人戦ではハイゲーム賞を獲得したトラスコ中山の新規営業マン床島琢斗さんが優勝。女性陣では福井機工の大和愛さんが全体の4位に入り、堂々の女性部門優勝を果たした。
 吉岡理事長は「団体戦では、なんと6位までが役員会社のチームで独占、9位の轟産業も加えると10位以内に7チームが入るという珍事。いつの間にか役員会社の皆さんは、このボウリング大会にプライドをぶつけ合っていたようです。今回は賛助会員さんがあまり目立ちませんでしたが、遠方より37人の方が参加し善戦していただきました。年々盛り上がりを見せるボウリング大会、福井しあわせ元気国体の直前(9月29日に開会式)ということもあり、会場には国体選手の練習も多数見られました」と今大会を振り返った。
 上位入賞は次の通り(敬称略)。
【団体戦】
▽1位=ツチハシAチーム(面屋、一瀬、出口)ave.145・17
▽2位=カワチュウBチーム(前田、鳥井、増永)ave.137・67
▽3位=みのる産業Aチーム(春貴、前田、堀)ave.137・00
【個人戦】
▽優勝=床島琢斗(トラスコ中山)ave.181・0
▽準優勝=面屋謙丞(ツチハシ)ave.178・0
▽3位=飯田耕久(三善機械)ave.163・0
▽女性の部優勝=大和愛(福井機工)ave.162・0(ハンディ40)
【ハイゲーム】
▽床島琢斗(トラスコ中山)203

高能率アルミニウム合金仕上げ
正面削りカッタ「FMAX」に
三菱マテリアル ロングエッジ形インサートを追加

 三菱マテリアル加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=中村伸一氏、住所=東京都千代田区)は、高能率アルミニウム合金仕上げ正面削りカッタ「FMAX」にロングエッジ形インサートを追加し、販売を開始した。
 FMAXは、軽量化と高剛性を両立した高速回転対応カッタ。従来品以上の多刃設計により、アルミニウム合金などの非鉄金属を、工具径125o24枚刃にて、テーブル送り速度毎分20m以上で加工することが可能となり、自動車部品などの加工の高能率化を実現する。
 今回追加されたFMAX用ロングエッジ形インサートは、鋳物部品などの加工時に生じる、せき・ゲート残りなどの突起物を、仕上げ加工と同時に加工できることで、加工回数を削減し、加工時間を短縮することが可能。
 また、インサート材種はダイヤモンド焼結体MD220を採用し、刃先エッジの微小損傷が原因のバリ発生を抑制し、長寿命が得られる。
 ロングエッジ形インサートの標準価格は9800円(税抜)。

新発売「バーニヤノギス
“本当の定規”バージョン」
ミツトヨ コクヨとコラボレーション

 ミツトヨ(社長=沼田恵明氏、本社=川崎市)は10月23日、コクヨ(社長=黒田英邦氏、本社=大阪市)が毎年主催する「KOKUYO DESIGN AWARD(コクヨデザインアワード)」において2014年の優秀賞となりその後商品化された“本当の定規”のアイディアを利用した、「バーニヤノギスN-15K」の販売を開始すると発表した。発売予定日は11月1日。“本当の定規”はコクヨの登録商標。
 “本当の定規”とは、一般的な定規のように「太さがある線」ではなく、等間隔に並べた面と面との間に生まれる「境界線」で位置を示し、幾何学の定義でいう“線”=「太さがない線」で目盛を表現することで、線の太さ分の曖昧さを排除した画期的な定規。
 ミツトヨはこのアイディアを測定範囲0〜150oのバーニヤノギスN-15の目盛に採用することを考え、コクヨと共同で試作を重ね、商品化に成功した。
 同商品は、11月1〜6日に東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2018 第29回日本国際工作機械見本市(ミツトヨ・ブース=東7ホール小間番号E7119)」にも展示される。
 【主な特長と仕様】
 ●世界でもっとも一般的に使われているM形標準ノギスN-15をベースに、目盛にコクヨ“本当の定規”の目盛アイディアを採用し、線の幅による目合わせの曖昧さを排除することができる。
 ●本尺とスライダの間にゴミの入らない段付き目盛面、読み取りやすい14度傾斜目盛面、外側・内側・深さ・段差の4種測定への対応など、N-15の性能をそのまま引き継いでいる。
 ●測定範囲0〜150o、最小読取値0・01o
 ●標準価格9800円
 【問合せ先】
 同社営業本部センシング営業部=044(813)8236、ファクス044(822)8140

和やかに情報交換し
支部員相互の親睦深める
愛機工東支部 ビアパーティーを開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)の東支部(支部長=野崎憲昭氏・常磐精機社長)は、8月22日午後7時30分より名古屋市中区にあるガーデンキッチン・フラリエにおいて、恒例のビアパーティーを開催した。支部員ら30名が参加した。
 冒頭、野崎支部長が「ようこそ、東支部のビアパーティーに来ていただいて大変嬉しく思います。今日は少し蒸し暑いのですが、このぐらいが野外で飲んだり、食べたりするのには良いかなと思っています。私どもの業界は、日々一生懸命に仕事をしながら、たまにこのような親睦会があります。ほかの業界では、仲間であり、ライバルでもある皆さんと一緒に飲んだり、食べたりすることは中々ないと思いますので、今回のような親睦会行事にはこれからも是非参加をしていただいて、情報交換・交流の場として皆さんで温めていっていただきたいと思っています」と挨拶した後、新栄商会の奥氏、鬼頭氏を交えたパフォーマンスで場を盛り上げて乾杯の音頭をとった。
 参加者はバーベキューを楽しみながら和やかに歓談して親睦を深め、午後9時半過ぎに時津達也副支部長(新栄商会社長)の中締めで盛況のうちにお開きとなった。

会員など約80名が参加し
冷えたビールで暑気払い
岐阜機工会 ビアガーデンの集い

 岐阜機工会(会長=嶋ア晴久氏・シマザキ商会社長)は、8月24日午後7時より岐阜市柳ヶ瀬通のホテルグランヴェール岐山にて、毎年恒例の「ビアガーデンの集い」を開催した。
 当日は会員ら80名ほどが参加。嶋ア会長が挨拶で日頃の会への参加・協力に対する御礼などを述べた後、同氏の力強い発声で乾杯した。
 ホテルの庭園で参加者は冷えたビールとバイキング方式のバーベキューを堪能しながら楽しく情報交換。仕事とこの夏の猛暑で溜まった疲れをリフレッシュし、午後9時前に散会した。

来場者1万人超で盛況裡に閉幕
目標上回り受注額250億円突破
産業とくらしの中部グランドフェア2018

 ユアサ商事中部支社(支社長=藤岡正一氏、所在地=名古屋市名東区)の有力取引先でつくられる中部ユアサやまずみ会(会長=峰澤彰宏氏・MINEZAWA社長)が主催し、主要仕入先メーカーの集まりである中部ユアサ炭協会が協賛する『第40回産業とくらしの中部グランドフェア2018』が、9月21日と22日の2日間にわたり名古屋市港区のポートメッセなごや第3展示館で開催された。
 Growing Together〜ともに新しい未来へ≠メインテーマに掲げた今回展。主催社90社、出展メーカーは390社を数え、大盛況の2日間となった。来場者数は初日の悪天候が影響し1万220名と目標数には届かなかったものの、受注額は250億円を超え目標を達成したようだ。藤岡支社長は「主催社さま、ならびに出品メーカーさまのご支援、ご協力とお力添えにより『産業とくらしの中部グランドフェア2018』を無事終了することができました。心より厚く御礼申し上げます。これからも社員一同、主催社さま、出品メーカーさま、そして関係者の皆さまとともに成長できるよう、『コア事業の機能強化』と『成長事業の再強化』を両輪として取り組んでまいります」とコメントを発表している。
 開会式では、中部ユアサやまずみ会を代表して峰澤会長、中部ユアサ炭協会を代表して木下聡タンガロイ社長、ユアサ商事からは田村博之社長がそれぞれ挨拶に立ち、テープカットで華々しく開幕した。
 会場中央部に設けられた「テーマゾーン」には@食品工場ゾーンAものづくりゾーンB農業関係ゾーンC介護・医療施設ゾーンDパブリック&コンストラクトゾーンE住宅関係ゾーンFソリューションゾーンの各テーマ別にそれぞれの現場≠ェ再現され、産業とくらしが直面する課題に対し最先端の技術とネットワークによる新たな提案が行われていた。特別講演会『IoTとロボティクスが創る農業ビジネス新時代』(講師=日本総合研究所創発戦略センターエクスパート三輪泰史氏)とともに、来場者から注目を集めていた。
 次回開催は、2019年9月6日(金)・7日(土)の2日間が予定されている。早くも、次回開催が待ち遠しいものだ。

コンセプトは日本最大の工具箱
「プラネット埼玉」稼働
トラスコ中山 在庫数32万アイテム

 プロツール(工場用副資材)の専門商社トラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=東京都港区)は10月1日、17拠点目となる物流センター「プラネット埼玉」(埼玉県幸手市神明内赤木988―7)を稼働させた。敷地面積1万4297坪、延床面積1万2904坪の同社最大の物流センターで、9月末時点の在庫数は32万アイテム(在庫金額=約46億円)、2023年中に在庫数52万アイテムとする計画だ。人員90名、土地・建物・設備・備品を含めた投資総額は約200億円。
 プラネット埼玉のコンセプトは「日本最大の工具箱」。さまざまなモノが集まる物流拠点にふさわしい人が集まる快適な空間∞商品が集まる安心・安全の空間∞自然が集まる環境に優しい空間≠ニなるよう設計され、建物外観も「工具箱」をイメージした造りになっている。
 免震構造の地上4階建て(RC・S造)の建物には、多彩な物流設備が設置され、高密度収納・高効率出荷を実現している。最大入荷件数は1万件、最大出荷件数は5万件、発電能力は750kWという。
 配送エリアは、埼玉県・茨城県・群馬県(一部)とし、東日本エリアの販売店ならびにユーザーへの直送にも対応する。
 プラネット埼玉を構成する主な物流機器は次の通り。
 【バケット自動倉庫】大小のバケット(コンテナ)に入れた商品を高密度で保管。8基、バケット大9318個・小1万3977個、入出庫能力1時間650件。
 【AutoStore(オートストア)〈高密度収納システム〉】高密度にコンテナを収納し、格納されたコンテナをロボットが運搬。ロボット16台、7930ビン、入出庫能力1時間460件。
 【パレット自動倉庫】大物や重要物などをパレットで高密度に収納。9基、2049パレット、入出荷能力1時間195件。
 【Butler(バトラー)〈自走型搬送ロボット〉】ロボットが倉庫内の作業者のもとへ棚を移動させ、作業者の移動時間を削減。ロボット73台、専用棚(MSU)1380台、入出庫能力1時間1000件。
 【電動式移動パレットラック】移動可能なパレットラックにすることで通路を削減し保管スペースを拡大。474台、2844パレット。
 【AGV(無人搬送車)】磁気を利用し物流センター内で商品を自動搬送。ロボット10台。
 【GAS(ゲートアソートシステム)】商品仕分け時に該当するコンテナの蓋が開くため、人的な仕分けミスを減らし、仕分けスピード向上を実現する設備。15間口×14ユニット、仕分能力1時間2800件。
 【SAS(システマストリーマー)〈高速荷合わせ装置〉】各階でピッキングされてきたコンテナに入った商品を効率的に一時保管するための装置。入出庫能力1時間1200個。
 【I-Pack(アイパック)〈自動包装機〉】ダンボールへの納品書の挿入・梱包・荷札貼りを自動で行う梱包システム。2ライン、梱包能力1ライン当たり1時間720個。
 【BOD(ボックスオンデマンドシステム)】商品の寸法をスキャンするだけで商品に合った箱を素早く作成。人による梱包品質の差を解消。

「ボールバルブ式Mini
マニホールドキット」発売
アサダ 手のひらサイズで持ち運びが容易

 配管機械・工具と環境機器の製造販売及び輸出入を行うアサダ(社長=浅田吉氏、本社=名古屋市北区)は、空調機器のメンテナンスに最適な「ボールバルブ式Miniマニホールドキット」を新発売した。従来製品に比べ、小型で軽量、現場への持ち運びを容易にした。
 マニホールドは、冷凍空調機器とチャージングホースで接続することにより、機器内部の圧力を計測する装置。冷凍空調機器の故障診断・冷媒漏えい確認・保守管理などメンテナンス時に簡単に確認作業ができるほか、冷凍空調機器の施工時には真空度の計測から運転診断まで機器の状態を確認することができる。
 冷凍空調機器のメンテナンス現場では、ビルの屋上や地下、戸建ての屋根の上や家裏の狭所での作業が多く、作業者はマニホールドを、狭所やエレベーターのない現場に運搬し、冷凍空調機器と接続する必要がある。
 ボールバルブ式Miniマニホールドは、従来品であるボールバルブ式マニホールドADの重さを約40%軽減(本体重量590g)。大きさはW125×D50×H190oとコンパクトな手のひらに載るサイズで、工具袋や工具箱に入れて運ぶことができ、狭い隙間にも取り付けが可能である。
 その他、サイトグラス付きで冷媒の状態を確認できる▽ボールバルブ式、ハンドル操作が容易で、90度の目印で開閉が分かりやすい▽カラー表示と大きな文字で見やすいφ60oのゲージ採用▽パージポート付きでホースのつなぎ直し不要、真空引きから冷媒充填まで可能―といった特長がある。
 標準価格は、ボールバルブ式Miniマニホールド本体とチャージングホース92p(3本)セットが1万4000円、本体とチャージングホース152p(3本)セットが1万6000円。
 同社では、年間売上台数1000台、売上金額1500万円を目標としている。

会長の喜寿を記念して盛大に開催
第19回利進会ゴルフコンペ
服部商会 若手社員らが創意凝らす

 機械・工具の総合商社服部商会(社長=服部嘉高氏、本社=愛知県津島市百島町字三正六歩23)は9月1日、三重県いなべ市のナガシマカントリークラブにおいて「利進会ゴルフコンペ」を開催した。19回目となる今回は服部利一郎会長の喜寿を祝う記念大会とし、得意先、仕入先など総勢101名が参加して盛大に開かれた。時折の雨が猛暑をやわらげ、一同親睦を深めながらの楽しいラウンドとなった。
 プレー終了後にはパーティーと表彰式が行われた。
 はじめに、服部社長が「本日は利進会ゴルフコンペ〜喜寿記念大会〜に多数ご参加いただきまして誠にありがとうございます。創業43年目に入り、私も先代から社長職を引き継いで今年で10年になります。うまくバトンタッチできたものと喜んでおります。さて、景気に関しましては、2年後に東京五輪があり、さらに近い将来にはリニア新幹線操業を控え、これらを視野に自動車の自動運転技術などが革新的に進展しています。私どももお客様に対して何かできることはないものか日々考えているところですが、その答えの一つが『働き方改革』への着手です。『働き方改革』で効率的に仕事ができれば、短縮できた時間をお客様への提案に充てたいと考えております。いや、そうした時間をつくるために『働き方改革』に積極的に取り組んでいるところです。服部商会は真心を忘れず、お客様とのフェイス・トゥ・フェイス≠フ関係を大切にしながら邁進する所存です。精一杯、頑張って参ります。皆様方にはこれからも長いお付き合いをしていただけますよう宜しくお願いいたします」と挨拶。
 得意先を代表して挨拶に立った石川清栄扶桑工機取締役は「自動車業界は100年に一度の大改革期を迎えています。自動車メーカーに止まらず、家電メーカーやモーターメーカーなど様々な分野が自動車製造に参入してきています。素材も鉄ばかりでなく、樹脂など多岐にわたっており、現状を見据えて対応して行く必要があります。ところで、この会場には映像が流れ、待ち時間を退屈させないテクニカルな工夫がなされていましたが、これなど情報社会を先取る服部商会様のお考えが見て取れるようです。43年という長い歴史の中で、若い世代がどんどん頑張っていただいています。我々ユーザーが競争力を発揮できますよう、ぜひ強いリーダーシップをお願いします」と述べた。
 続いて、メーカーを代表して坂元秀幸三菱マテリアル名古屋支店長、商社を代表して吉村泰典山善上級執行役員名古屋支社長がそれぞれ挨拶。坂元氏は「会長様が喜寿を迎えられますこと、お慶び申し上げます。お会いするたびますますお元気で、大還暦(120歳)までご活躍されますようお祈りしております。ものづくりの中心地、ここ中部地区で自動車を中心に皆様と共に歩んで参りたいと思います」とし、吉村氏は「今日の大会でも会長様はドラコン、ニアピンに旗を立てられ、たいへんなご活躍。ますますパワフルでいらっしゃいます。また、若い社員の皆様方がいつもとは違った趣向でパーティーを盛り上げてくださり、感激しております。さて、ものづくり産業が難しくなってきました。その中で服部商会様の特徴でありますフットワークと提案力をますます磨いていただき、業界への寄与を願うばかりです。今後とも仲間として宜しくお願いいたします」と述べた。
 この後、順位発表と賞品の授与が行われた。今年はサプライズとして「創立賞」と「喜寿賞」が設けられ、77位の小出亮一氏(川本鋼材)には服部会長から直々に賞品が贈られた。
 続いて、社員一同から「喜寿おめでとう!これからも元気にいてね」の心温まるメッセージが、服部峰久専務からは花束が贈呈された。専務は「本日は悪天候の中、平成最後の利進会、会長の喜寿記念大会に大勢ご参加いただき、誠にありがとうございました。怪我もなく、本当に良かったと思います。今後も利進会は続けていけると思いますので、皆様よろしくお願いいたします」とコメント。会長も涙をにじませながら、「若い社員7人が企画してくれました。企業のトップの方々にご参加いただく大切なコンペですから、とても心配でした。でも、よくやってくれました。これからも皆様に喜んでいただける企画をどしどし打ち立て、儲けていただこうと社員一同考えております」と述べ、返礼の挨拶とした。また、今年も会長が長野の農園で買い付けた梨が参加者全員にプレゼントされた。
 最後に司会から「次回第20回は来年9月7日に開催しますので、万障繰り合わせの上、ご参加いただきたいと存じます。本日は多数のご参加をいただき、ありがとうございました」と御礼の挨拶があり終了した。
 上位入賞者は次の皆さん(敬称略)。
▽優勝=立松功次N71・4、H21・6(豊具産業)
▽準優勝=片桐康雄N71・6、H14・4(南成製作所)
▽第3位=野中博修N71・8、H13・2(BFC)
▽第4位=伊藤弘尚N71・8、H13・2(ヨーホク)
▽第5位=西川和実N72・0、H18・0(愛知技研化成)
▽「喜寿賞」77位=小出亮一(川本鋼材)


2018年11月18日(日)・2689号
ND社と展示会情報交換
新年賀詞交歓会開催要項を検討
愛機工 10月理事会開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は10月9日、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で理事会を開催。理事ら29名が出席したほか、オブザーバーとしてニュースダイジェスト社(ND社)の樋口八郎社長と平野清嗣部長が同席し、2019年10月23日(水)から名古屋市港区のポートメッセなごやで開催されるメカトロテックジャパン2019(MECT2019)に関する情報交換などが行われた。
 理事会では、以下の議題について報告・審議がなされた。
 【第45回組合ゴルフ大会報告】組合ゴルフ大会を10月5日、三重県四日市市の名四カントリークラブで開催。37名が参加した。上位入賞者は以下の通り。優勝▽川本哲千氏(新栄商会)、準優勝▽前田俊幸氏(MINEZAWA)、3位▽岡野泰久氏(司工機商会)、4位▽佐藤義郎氏(東邦アストリー)、5位▽矢野茂雄氏(滝川物産)。
 【第78回野球大会経過報告】9月8日現在、27試合中14試合が終了。9月に入り1試合は行えたものの雨天による順延が続き進行が遅れている。当初は10月27日に優勝戦を行う予定だったが、11月にずれ込む見込み。日程および会場は未定。
 【第1回MECT実行委員会】2019年10月23日(水)〜同26日(度)までの4日間、ポートメッセなごやで開催。2019年2月28日(木)まで出展者を募集中だが、満小間となった時点で受付は締め切られる。MECT2019では従来同様、組合事業部、卸商社を中心に実行委員会を設置。第1回実行委員会が9月25日、東京第一ホテル錦で開催された。この日はND社から樋口社長、平野部長をはじめ、東京、大阪の展示会担当者ら4名が同席し、今回展の展望や企画、開催要項などが説明された。実行委員会では出展者リストの確認と新規勧誘先の提示を依頼。前回展の受付状況から察するに、今回展も早期に満小間状態になることが予測されるため、組合関係者の出展漏れが無いよう情報交換を密に万全を期す。出展案内は10月中旬に関係先に発送(済み)。また、特別展示(企画)や各種講演会については今後、具体化されていく。会場駐車場について、駅前の特設駐車場はポートメッセなごや新1号館建設のため使用できないが、現在稼働中の立体駐車場で対応は可能と思われる。ただし、公共交通機関(あおなみ線)の利用を周知徹底することが確認された。
 【教育事業報告】@経営者・管理者セミナー▽東京第一ホテル錦で8月7日、受講者20名を集め開催。「平成30年改正後の事業承継税制」について古里貴洋氏(名南経営事業再編部)を講師に招き、改正前と改正後の内容を比較しながら、メリットや留意点などが説明された。A社員研修『セールス・エンジニアスクール』▽中部ポリテクセンターで9月27日〜29日まで開催。今回も定員20名の募集に対し32名の申し込みがあり、受講できなかった人を優先して2019年6月に開催。例年の9月と合わせ、2019年度は2回開催が予定されている。B社員研修『回転工具の基礎および再研磨技術』▽ビーティーティーテクニカルセンターで11月9日・10日の2日間、ビーティーティーの青木渉会長が講師を務め研修会が開催される(本紙発行時、開催済み)。実習を伴うため、受講者は10名限定に。C経営者・管理者セミナー▽『BCP(事業継続計画・緊急事態への対策/マニュアル策定)について』『働き方改革・労働環境の改善について』。Dその他▽日本産機新聞が企画する若手経営者および後継者の座談会を10月18日15時、広商NEXUSを会場に開催。
 【生産性向上人材育成センターの支援事業について】中部職業能力開発促進センターの助成する「生産性向上支援訓練」への取り組みを検討。支援事業は、以前に取り組んだ「戦力化事業」と同様な制度で、申請書の提出↓事業取組団体の認定↓訓練コースの設定・受講者募集↓業務委託契約の締結・訓練実施↓業務完了報告・委託費支払いの手続きを経て完了となる。戦力化事業では組合が独自に企画した事業の実費を概ね補助されたが、違いは「組織・マネージメント」15項目、「営業・販売、マーケティング、企画・価格、プロモーション」15項目のテーマに沿ったセミナーとなり、セミナーごとに委託料として助成金が支給される。また、セミナーは組合員が単独で企画した際も安価な受講料で講師を派遣できるという。
 【組合新年会開催要項について】新年会設営の近年の状況をみると、酒類はじめ食材や消費税などの値上がりにより会費内での設営が難しくなっている。現行を継続するには会費の値上げ、もしくは組合の負担などの見直しが必要と思われる。ついては、2018年2月の理事会で会費を値上げの方向で検討することで結論付けられた。ちなみに、会費はここ30年以上にわたり1万1000円で据え置かれている。新年会案内状は11月初旬に発送予定。今回は南支部が幹事を務める。
 【中部ブロック会議日程】2019年2月18日(月)、東京第一ホテル錦で開催される。幹事は岐阜機工会(会長=嶋ア晴久氏・シマザキ商会社長)が務める。開催要項はこれから具体化されるが、セミナーでは働き方改革を課題に準備が進められている。
 【部会報告】総務部▽理事会を中心に組合の運営に努める。情報部▽組合報秋号を10月に発送。景況調査アンケートを10月初旬に配信。経対部▽生産性向上支援訓練の委託事業取り組みを検討するほか、新たな教育事業を企画する。事業部▽当面はMECT展に注力する。機工メイト推進委員会を10月16日に名古屋で開催。12月理事会で、その報告会を行う(ブロードリーフ)。青年部▽8月8日、32名が集まり炉端焼「喰海(くうかい)」でビアパーティーを開催。当面の行事は、講演会、日帰りバスツアーを計画している。厚生部▽野球大会の年内終了を目指し進行する。大会反省会は大会終了後に開催する。
 次回理事会は、12月4日(水)16時30分より東京第一ホテル錦にて開催。

会員の若手社員ら対象に
安全弁の分解・組立・圧力設定体感
中部桃友会 社員技術研修会開催

 中部桃友会(会長=大藪淳一氏・大清社長、ベンと販売店の集い)は10月2日、名古屋市中村区のキャッスルプラザで社員技術研修会を開催。同会会員の若手社員ら45名が参加した。研修会ではテキストを使ったバルブ(自動弁)のワンポイントアドバイスやベンの新製品・販売強化製品、そして先ごろ完成したばかりの同社相模原工場に併設された「イノベーションセンター」の紹介、また、実機を使った安全弁の分解組立、圧力調整などの実習も行われ参加者は実際に手で触れながらバルブの基礎を学んだ。前日の10月1日には静岡市駿河区のサンパレスホテルで静岡地区の会員を対象とした同研修会が開催されているが、両日とも昨年以上に女性社員の多さが目立っていた。
 まず初めに座学ではバルブ(自動弁)の定義から種類、使用例、さらには自動弁の選定、設置、使用時のワンポイントアドバイスまでがテキストに沿ってレクチャーされ参加者はメモを取りながら真剣に講師の話に耳を傾けていた。研修会後半は安全弁の圧力調整や分解と組み立て、ベンの新製品「水用減圧弁RD‐54CN型」「水撃防止器WHA‐6型」や販売強化製品「ストレート形ストレーナKT型」「機械式緊急遮断弁EIM型」の紹介説明など、参加者が実際に手に取って体験することで学ぶ実習の時間に充てられた。なかには分解や組み立てに手間取る参加者も居たが「直接触ってみたことで、その構造などが非常に良く分かりました」などと感想を述べ、参加者は皆一様に手応えを掴んでいたようだ。
 ベンが2017年4月から進めてきた相模原工場第3期工事で研修センター「ベン・イノベーションセンター」の建設工事が終了し、いよいよ10月から本格稼働に入った。“見て、体感できる工場”をコンセプトに設立されたイノベーションセンターは、相模原工場に併設された研修センターだ。自動弁の研修はもちろん、製品の組み立てから出荷までの流れをすべて見ることのできる工場見学会も行われており、自動弁を取り扱う企業をはじめ、業種や年齢を問わず誰でも利用することができるという。

地域社会への貢献活動
観光地トイレ“おもてなし”清掃
LIXIL 17道県・37エリアで

 LIXIL(社長=瀬戸欣哉氏、本社=東京都千代田区)は、全国の観光地にある公共トイレを清掃することで同社社員らのおもてなし≠フ心を育み、地域社会に貢献することを目的としたトイレ清掃活動「LIXIL観光地トイレ おもてなし清掃」を2014年からスタート。5回目となる今年も全国17道県・37エリアの観光地トイレで実施され、名古屋市内では10月10日に40名の同社社員が集まり、名古屋城敷地内のトイレ清掃活動が行われた。
 「LIXIL観光地トイレ おもてなし清掃」は、各地の自治体や住宅業界関係者らと連携し、『日本の観光名所にある公共トイレに訪れる国内外の観光客へのおもてなし≠ニして清潔なトイレで迎えたい=xという思いを込めて2014年に四国エリアで活動がスタートした。今年は北海道、北関東、中部と活動範囲を拡大し、全国17道県・37エリアの観光地トイレを清掃。11月7日に行われた愛媛の観光地エリアを最後に今年の清掃活動は終了した。
 LIXIL WATER TECHNOLOGY JAPAN営業本部中部営業統括部の吉村卓真統括部長は今回の活動に際し「中部エリアでは名古屋城のほかに中部国際空港セントレアでもトイレ清掃をさせていただきました。今回、社内で清掃活動の参加希望者を募集したところ、かなり多くの希望者が集まりました。今回は40名に絞りましたが、来年以降は活動エリアをもっと広げていきたいですね」とコメントしてくれた。また、今回のトイレ清掃活動に参加した女性は「名古屋城に掃除≠しに来るなんて経験はまずできないですよね。そんな普段できないことが、さらに地域への貢献につながるのならと思って今回参加させていただきました」と参加の経緯を話してくれた。
 なお、この取り組みはユニバーサル社会の実現に向け、清掃活動を通じておもてなし≠フ心を育む内容であるとして、東京2020公認プログラム(街づくり)に認証されている。
 2018年、愛知県では名古屋城、中部国際空港セントレア、半田赤レンガ建物、INAXライブミュージアム、やきもの散歩道で、三重県では伊賀上野城(上野公園)で清掃活動が実施された。

愛知県管工機材商協組理事長招き
“管工機材”業界を学ぶ
名機工同友会 9月例会で

 名機工同友会(会長=吉野栄一氏・吉野機械工具社長)は9月26日18時15分より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦で9月例会を開催。総勢21名が集まった。
 この日の例会には愛知県管工機材商業協同組合の理事長を務める大清社長の大藪淳一氏が講師に招かれ、約1時間にわたって『管工機材の今、そして未来』と題した講演が行われた。「管工機材」の定義やその市場規模、同氏が理事長を務める愛知県管工機材商業協同組合の沿革、概要、外部関連団体の紹介、そして業界内で深刻となっている事業承継問題やネット販売への対抗策などを大藪氏は理事長として、また社長として語り、同友会会員らはその言葉に熱心に耳を傾けていた。
 出席者全員での記念撮影をはさみ、吉野会長から大藪氏へのお礼と乾杯の挨拶で懇親会へ。宴もたけなわとなったところで中締めとなり、この日は散会となった。
 「管工機材」とは流体用の管・継手やバルブ・ポンプ・水栓などの配管材料≠ニ、給水設備機器・排水設備機器・衛生設備機器および空気調和設備機器などの流体設備機器≠合わせて表現するための造語(ウィキペデアより)であり、日本標準産業分類には「管工機材」というカテゴリーは存在しない。TKC産業別資料によると、市場規模は全国でおよそ2000社が「管工機材」を生業としており、平均従業員数は9名となっている。
 愛知県管工機材商業協同組合は1963年(昭和38年)に『愛知県バルブ水栓鉄管継手商業協同組合』として発足し、翌1964年(昭和39年)に現在の名称に改称。2018年9月現在、組合員数は82社、賛助会員数は128社を数え、大藪理事長以下、副理事長3名、監事2名、相談役2名、理事17名で運営されている。同組合が主催する「管工機材・設備総合展」が2年に1度開催されており、32回目となる同展示会は2018年10月4日から6日までの3日間、名古屋市千種区の中小企業振興会館・吹上ホールで盛況裡に閉幕。1万2000名を超える来場者数を記録した。
 次回、名機工同友会は11月26日(月)に11月例会の開催を予定している。

長年にわたり業界に貢献
多くの弔問客が故人偲ぶ
愛機工組合元理事長 故・志知篤氏(志知会長)社葬

 8月14日に逝去した愛知県機械工具商業協同組合(以下、愛機工組合)の元理事長で相談役の志知篤氏(享年93歳・志知会長)の葬儀・告別式が社葬として9月27日、名古屋市千種区のいちやなぎ中央斎場でしめやかに執り行われた。当日は愛機工組合の関係者や故人と縁のある多くの弔問客が訪れ、故人の冥福を祈った。密葬は8月16日に親族のみで執り行われている。
 山下隆藏氏(山下機械会長、愛機工組合元理事長)弔辞「昨年6月の末にご自宅を訪ね久しぶりにお会いした折、視力の衰えはあるもののまずはお元気に見えた貴殿が今年8月14日に亡くなられたと知り万感の想いが致します。愛機工組合で半世紀にわたりご指導いただいた数々の思い出が脳裏を駆け巡ります。昭和61年に愛機工組合の第10代理事長に就任されてから3期6年間、組合が果たした大きな事業が2つございます。ひとつは、それまでの全国優良機械展から名称と内容を変えた、ニュースダイジェスト社が企画するメカトロテックジャパン展への機械工具メーカーの出展取付けを組合が担当し、中京圏における製販一体の協力体制を確立しました。もうひとつは、国際化時代を受けて海外の機械工具の流通調査が開催されました。まずはアジア近隣諸国の実態を知る必要があるとして、1987年の韓国を手始めに台湾、タイ、シンガポールを現地調査いたしました。第30回全機工連愛知大会が開かれ、この場でフォーラム『国際化時代における機械工具の流通』を開催し、一連の海外調査に基づく調査報告書をまとめ参加者に配布されました。志知理事長の時代に作られたこの路線は、その後も同組合に踏襲されました。理事長退任後は組合相談役をされ、地域の奉仕事業にも労をいとわず支援を続けられました。118年の歴史を誇る老舗の株式会社志知は現社長の志知亨さんのもと、社是に信頼と感謝を掲げ堅実に発展されています。志知篤殿、心安んじてお眠りください」(抜粋)。
 喪主を務めた志知亨氏(志知社長)挨拶「本日はご多忙のところ弊社会長・志知篤の葬儀にご参列いただき誠にありがとうございます。このように大勢の方々に見送っていただき、さぞかし故人も喜んでいることと思います。父は機械工具商を営み、2代目として戦後は祖父とともに会社を復興し昭和38年に株式会社志知を設立しました。以来、何度か試練もあったと聞いておりますが社業がここまで発展できましたのも、ひとえに皆さまのご協力の賜物と感謝しております。弊社は再来年に創業120年を迎えますが、それまでは元気に頑張ると父は申しておりました。また、会社をとても愛し、従業員の皆さんやお客さま、仕入先さまを大切に考えていた父の想いを無駄にしないためにも、父の遺志を受け継ぎ社業の発展に今まで以上に努力する覚悟でございます。今後も父の生前同様、皆さまにはご支援ご鞭撻を賜りたく存じます。何卒よろしくお願い申し上げます」(抜粋)。
 改めて、故・志知篤氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

11月1日から出展募集を開始
メカトロテックジャパン2019
中小企業支援ブースも20社限定で募集

 来年10月に名古屋で開催される工作機械見本市「メカトロテックジャパン2019(MECT2019)」を主催するニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏、本社=名古屋市千種区)は、11月1日から出展募集を開始した。
 MECT2019は、日本国際工作機械見本市(JIMTOF)に次ぐ国内2番目の規模の工作機械と最新技術の専門見本市となる。通算16回目となった2017年展では、457社・団体(1933小間)が出展し、約9万人が来場した。
 工作機械にまつわる最新の加工技術を披露する主催者企画「コンセプトゾーン」。前回展では「NEW FRONTIER 宇宙」と題し、人工衛星やロケットで使用される最新部品の加工を会場内で実演した。2019年展では「ロボット・自動化」をテーマにしたさまざまな製品や技術が展示される予定。
 2011年展に新設した、中小企業を支援するための低料金のパッケージ小間「中小企業支援ブース」も引き続き募集する。従業員数30人以下で、過去にMECTに出展経験のない企業が対象。限定20社。出展料金は1社1小間限定で8万円(税別)、小間寸法は幅1980×奥行1980×高さ2700o。
 また、一般社団法人日本工作機械工業会が主催する「工作機械トップセミナー」も開催予定。製造業の中核を担う工作機械の重要性や、工作機械に使われるさまざまな先端技術、工作機械業界で働くことの面白さを、多彩な講師が学生に紹介する。その他、工作機械の研究に携わる大学の研究者や第一線で活躍する工作機械メーカー技術者を交えた懇親パーティーも開催。前回は、会員企業の人事担当者が集まるPRコーナーも設けられた。
MECT2019概要
 【会場】ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
 【開催期間】2019年10月23日(水)〜26日(土)の4日間
 【会場時間】10時〜17時 ※10月25日(木)は18時まで、最終日26日(土)は16時まで
 【主催】ニュースダイジェスト社
 【共催】愛知県機械工具商業協同組合
 【予測開催規模】1700小間
 【出展対象製品】工作機械、鍛圧・板金加工機、射出成形機、3Dプリンター、機械工具、鋸刃、切削工具、工作機器、測定機器、試験機器、研削砥石、研磨材、油圧・空圧・水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置・関連ソフトウエア、産業用ロボット、搬送装置、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン、ナノテクノロジー関連など
 ●出展申込方法
 所定の申込用紙(『出展のご案内』に添付する申込用紙またはホームページmect-japan.comからダウンロード)に必要事項を記入し、捺印の上、MECT事務局まで郵送。[送付先]MECT事務局(ニュースダイジェスト社)〒464―0075愛知県名古屋市千種区内山3―5―3  
 ●料金について
 基本単位1小間(幅2970×奥行2970×高さ2700o)26万円(税別)
 ●出展申込締切
 2019年2月28日(木)※ただし満小間になり次第締め切り、受付を終了する。

営業体制再構築の一環として
国内営業拠点を統廃合
ダイジェット工業 12月1日に実施

 ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市平野区加美東2-1-18)は10月30日、本年12月1日付の機構改革における営業体制の再構築を行うため、国内営業拠点の統廃合を行うと発表した。
 統廃合の内容は次の通り。
 @「東関東営業所」を廃止し、「南関東営業所」へ統合。併せて「東京支店」を「南関東営業所」へ移転。
 A「三河営業所」および「浜松オフィス」を廃止し、「名古屋営業所」へ統合。
 B「九州営業所」を廃止し、「広島営業所」へ統合。
 いずれも12月1日に実施する。
 同社は「営業体制再構築の一環として、国内営業拠点の統廃合によって経営資源の効率化と営業力の集約化を図ることにより、『金型』『自動車』『航空機』産業における、当社の注力商品・得意品目の拡販・伸張、新規ユーザーや新市場の開拓、さらには開発ニーズの収集・提案を効率よく効果的に行える体制を目指す」としている。
 同日発表された機構改革ならびに人事異動は次の通り。
 【機構改革(12月1日付)】
 「営業部」を廃止して「国内営業部」と「海外営業部」を新設し、営業体制の再構築を行い、経営資源の効率化および営業力の集約化を推進するとともに、国内外の市場ニーズに対応可能な営業体制の構築を図る。
 【人事異動(12月1日付)】※敬称略、( )内は旧職
 ▽太田映=業務役員耐摩工具事業部長(業務役員耐摩工具事業部長兼生産企画部長)
 ▽福井正徳=国内営業部長(経営企画部次長)
 ▽高柳文雄=海外営業部長兼DIJET INC.社長兼DIJET GmbH社長(営業部海外室長兼DIJET GmbH社長兼DIJET INC.取締役)
 また、同社が同日発表した平成31年3月期第2四半期決算短信(連結)によると、連結売上高は、前年同期比5・9%増の51億2400万円、このうち国内販売が同9・8%増の29億4900万円、輸出が同1・0%増の21億7500万円となった。製品別では、焼肌チップが同4・7%増、切削工具が同6・2%増、耐摩耗工具が同4・7%増だった。
 売上高が増加したこと等により、連結営業利益は前年同期比503・9%増の4億3000万円、
経常利益は同245・2%増の4億5900万円、
親会社株主に帰属する四半期純利益は同284・9%増の2億9100万円となった。

“現場の困ったを解決する”
MEKASYSin名古屋2018・秋
日 伝 22日(木)、名古屋国際会議場で

 日伝(社長=福家利一氏、本社=大阪市中央区)は11月22日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場イベントホールにて「MEKASYS(メカシス)in名古屋2018・秋」を開催する。MEKASYS展は地域のユーザーに合わせたテーマで各地で行われており、名古屋での開催は10回目。
 今回は「現場の困ったを解決する」をテーマに、ものづくり関連メーカー約50社が出展し、IoTの導入や最新のロボット&システムアプリケーション・現場改善・省エネに関する製品などを展示紹介。フェイス・トゥ・フェイスによる課題解決の提案を行う。
 また、イベントホール3階(131会議室)では同時開催セミナーとして、@名古屋工業大学大学院・大塚孝信准教授による『AI技術による製造業の未来〜IoT導入のポイントと実践事例〜』(10時〜11時30分)AMEKASYSによる『製造業向けIoTセミナー』(13時〜14時30分)B日本精工による『ベアリングのトラブルシューティング』(15時〜16時)が行われる。
 開催にあたり、細川幸明日伝中部ブロック長は「今回MEKASYSin名古屋は10回目を迎えることが出来ました。この10年間でMEKASYSのブランドも少しずつではありますがユーザーに認知されてきたと考えております。私どもの中期経営計画の基本方針は@お取引様にとって『自社の業績向上になくてはならない企業』日伝を目指す。そのために提供価値を創造し貢献力を高めるA戦略的パートナーとなるお取引様に、日伝の考え方を正しく伝え、協働して市場の開拓を進める。まさにMEKASYS展はそのような位置付けで運営しております。10回記念のMEKASYS展でもありますので随分気合も入っております。集客に全力を尽くし、集客数1200名を目指します。参加して良かった、来てみて良かったと言われる展示会を目指していきます」と意気込みを見せている。
 同展示会の開催時間は10時〜18時、入場無料。

 【出展メーカー】
 《ロボット・省人化ゾーン》アイエイアイ、井口機工製作所、エー・アンド・デイ、近藤製作所、デンソーウェーブ、東邦大信、鍋屋バイテック会社、日本電産シンポ、不二越、フジタ、北陽電機、マルヤス機械、妙徳、メイキコウ、MEKASYS
 《環境・省エネゾーン》アイリスオーヤマ、アネスト岩田コンプレッサ、永進テクノ、エー・エム・プロダクツ、SMC、遠藤照明、空間洗浄Lab.、昭和電機、新東工業、大同メタル工業、チコーエアーテック、寺田ポンプ製作所、テラル、富士インパルス、兵神装備
 《機械要素部品ゾーン》アサ電子工業、岩田製作所、遠藤工業、小原歯車工業、三共製作所、山洋電気、スガツネ工業、住友重機械工業、TAIYO、椿本チエイン、ナブテスコ、ニッタ、日本精工、日本トムソン、日本ベアリング、不二越(油圧)、三木プーリ、三ツ星ベルト、ミネベアミツミ
 《IoTゾーン》イマオコーポレーション、SMC、エム・システム技研、キヤノンマーケティングジャパン、シュナイダーエレクトリックホールディングス、テクノツリー、東芝テック、パトライト

DMG MORI SAILING TEAMを発足
〜4年に一度の単独・無寄港・無補給の世界一周ヨットレース

 DMG森精機(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区)は10月30日、「DMG MORI SAILING TEAM」を同日発足させたと発表した。
 プロフェッショナル外洋セーリングチーム「DMG MORI SAILING TEAM」は、海洋冒険家の白石康次郎氏を迎え入れ、世界のトップセーラーが集う単独・無寄港・無補給の世界一周ヨットレース「Vendee Globe 2020(ヴァンデ・グローブ)」へ挑戦する。
 ヴァンデ・グローブは、1989年から4年に一度開催されている世界一過酷なヨットレースで、開催地のフランスでは「テニス全仏オープン」「ツール・ド・フランス」と同じく注目を集めるスポーツ競技であり、欧州各地で高い認知度を誇るという。
 白石康次郎氏は、2016年大会にアジア人として初出場を果たし、完走を目指したものの、マストトラブルによりリタイア。2020年11月からスタートする第9回大会では、DMG森精機の一員として約80日間のレースの完走を目指す。
 DMG森精機は、長年、航空機、宇宙、自動車、船舶分野をはじめ、あらゆる産業に工作機械とソリューションを提供してきた。特に、高精度、速さ、耐久性を求められるFIA世界耐久選手権やFIA世界ラリー選手権等、トップクラスのモータースポーツ分野で長年テクニカルパートナーとして培ってきた経験を生かし、あらゆる自然環境にも耐えうる剛性、精度を追求した最先端の船艇で次回のヴァンデ・グローブに出場する。
 同社は、ユーザーに最先端の工作機械とソリューションを届けるとともに「DMG MORI SAILING TEAM」の活動を通して、製造業の発展に貢献していきたいとしている。

プライベートブランド商品2点が
2018年度グッドデザイン賞を受賞
トラスコ中山 運搬台車とWフェイスリュック

 トラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=東京都港区)が商品開発したプライベートブランド商品、@プレス製運搬台車「ドンキーカート」・樹脂製運搬台車「グランカート」と、A裏返りひっくり返るリュック「Wフェイスリュック」が2018年度グッドデザイン賞を受賞した。
 グッドデザイン賞は、1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨を行うための賞であり、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、かたちのある無しに関わらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いた物事をデザインととらえ、その質を評価・顕彰している。
 2018年度グッドデザイン賞は、昨年を上回る応募数の4789件を対象に審査が行われ、1353件の受賞が決定した。受賞企業数は945社。主催は公益財団法人日本デザイン振興会。
 【受賞商品紹介】
 @プレス製運搬台車「ドンキーカート」・樹脂製運搬台車「グランカート」
 [特徴]メッシュタイプの上段を内蔵し、いざという時2段台車として使用できる。
 [受賞講評(抜粋)]台車を使う現場で不可欠な安定感と、簡便に折り畳める機能を両立させ、使用感のよい製品としてまとまっている。
 ドンキーカート▽品番1014NA/3014NA▽均等荷重(上下段合計)150s/300s▽定価2万4800円/3万1200円。グランカート▽品番TP-7014A/TP-8014A/TP-9014A▽均等荷重(上下段合計)200s/300s/400s▽定価3万6170円/4万1670円/4万5040円。発売日は2018年1月1日。
 A裏返りひっくり返るリュック「Wフェイスリュック」
 [特徴]リュック、トートバッグとして2種類の持ち方、かつ、ツールスタンド、ツールマットとして2種類の使い方ができる道具入れ。
 [受賞講評(抜粋)]機能を追求するばかりでスタイルが追いついていない商品も多い中、ツールケースにはあえて見せないこうした小さな発見は、実は作業者にとっては大きなモチベーションにもつながり、その心理的作用によって仕事にも良い影響を与えることが期待される。
 品番RESL-BK▽質量1・6s▽寸法380×230×500o(展開時1000×640o)▽定価1万4000円。2019年1月発売予定。

機械工具生産額見通しを上方修正
前年度比8.0%増の5210億3400万円に
日本機械工具工業会 平成30年度秋季総会開く

 日本機械工具工業会(会長=牛島望氏・住友電気工業専務)は10月3日、名古屋駅前のキャッスルプラザで平成30年度秋季総会を開催した。総会では、平成30年度生産額改訂見通しを前年度比8・0%増の5210億3400万円とし、当初見通しに対して2・1ポイント上方修正したことが報告された。総会後は、記念講演会に続いて、「平成30年度日本機械工具工業会賞」の表彰式が行われた。名古屋では初の開催。
 総会では報告事項として、@新規入会会員の紹介A「日本機械工具工業会賞」の発表B委員会報告(総務・技術・環境・国際委員会の報告)Cその他報告(平成30年度上期収支報告、平成30年度生産額改訂見通しなど)が行われた。
 その中で、平成30年度生産額改訂見通しについて、以下の3点―@上期生産額見込み(9月分推定)が全体で前年同期比9・2%増になり、当初見通しに比べ2・1ポイント上振れすることA自動車、工作機械の増産を受け、上期においては特にドリル、エンドミル、カッタ、インサートなどダイヤ・CBN工具の伸び率が大きく(前年同期比20・2%増)、下期改訂見通し補正値を4%↓6%へ上方修正したことB景気動向指数(DI値)は今後減少傾向にあるものの、会員企業の足元の業況判断は非常に好調で、下期においてもこの状況が継続するものと判断したこと―を確認。それを受けて、平成30年度生産額改訂見通しを当初見通しより102億200万円引き上げた。
 続いて、東京電機大学工学部機械工学科の松村隆教授による記念講演「切削加工の動向と高度化技術」が行われた。切削に関わるのは「輸送機(自動車・航空機)」「医療」「エネルギー」「情報」で、それぞれ「軽量化・低摩擦技術・高強度化」「生体適合材料・高疲労強度・微細デバイス」「耐腐食・高温高強度材料・軽量化」「携帯端末・光学デバイス」を満たす素材が求められる。チタン合金、CFRP、微細流路、セラミックスなど難削化・複合化・微細化・硬脆化する素材をいかに上首尾に切削するかが課題。松村氏は「こうした状況下でいかに差別化を図りながら技術開発を進めるか」と問題を提起し、差別化を図る3つのアプローチ方法―「切削を科学的に見て無駄を減らす」「表面を形として制御する」「古い技術を新しい技術で再生する」―を紹介しつつ、自身の研究成果を発表した。チタン合金の切削、ワーリング切削の適用、CFRPの切削、マイクロディンプルの高速切削、ガラスの切削を例に、動画を使って分かりやすく解説した。
 講演会の後は、「平成30年度日本機械工具工業会賞」の表彰式が行われ、業界功労賞の太田拓夫氏(元三菱マテリアル)、故木下徳彦氏(冨士ダイス)の2名をはじめ、技術功績賞2件、技術奨励賞3件、環境賞3件(大賞1件、特別賞2件)が表彰された(詳細は別掲)。
 受賞者を代表して太田拓夫氏が謝辞を述べ、「ドイツへ赴任していたときのこと。日本の同業他社のみなさんと切削工具研究会を立ち上げ、欧州にも比肩できる監視システムの構築に漕ぎ付けた。仲間との連携に感謝している」とした。
 懇親会では冒頭、牛島会長が挨拶で「中国の環境規制が厳しくなっている。海外からスクラップを輸入しないというポリシーをとりはじめた。したがって、日本国内で発生するスクラップは国内でリサイクルしなければならない。心して対応したい。また、昨今の自然災害には目を覆いたくなる。工場の火災にはくれぐれもご注意を」と話し、経済産業省製造産業局産業機械課長の玉井優子氏からは祝辞が述べられた。
 乾杯の音頭をとった中村伸一副会長(三菱マテリアル常務執行役員加工事業カンパニープレジデント)は、「2022年世界切削工具会議の日本開催に向けて取組みはじめる。コネクテッド・インダストリーズが叫ばれる今日、欧米・中国とは異なるエッセンスを表明し、私たち工業会を世界にアピールしていきたい」と挨拶した。和やかに歓談が進む中、岩田昌尚副会長(イワタツール社長)が中締めを行い散会した。
日本機械工具工業会賞
平成30年度(第4回)
業界功労賞

 ●太田拓夫氏(元三菱マテリアル、元三菱マテリアル神戸ツールズ)
 昭和22年5月20日生まれ、満71歳
 [功績の概要]
 氏は、平成15年5月、日本工具工業会副理事に就任、副理事長を1期2年、平成17年からは、日本工具工業会第9代理事長を1期2年務めた。また、超硬工具協会でも平成元年から2年間総務委員長として活躍した。
 日本工具工業会の4年間の理事長、副理事長の間、フランクな人間性を発揮し、会員同士の融和に取り組み、工業会の活性化に貢献した。
 ●故、木下徳彦氏(冨士ダイス)
 昭和20年8月20日生まれ、享年72歳
 [功績の概要]
 氏は、平成16年、創業者新庄鷹義氏を後継し社長に就任。平成18年には、超硬工具協会役員として永年中枢で牽引された新庄鷹義氏から懇親担当常任理事を引き継いだ。平成19年に関東地区、その後、協会賞、特許、2期目の関東地区担当理事を歴任。さらに、旧日本工具工業会との統合後は副会長兼コンプライアンス委員長を担当するなど、それぞれの団体において主要役員として活躍した。
 関東地区担当理事時代には全員参加、会員協調の基本理念を具現化し、21、22年度には副理事長兼協会賞選考委員長として、特に中小・中堅会員の応募件数の増加策に腐心し、『作業・事務・生産技術等の改善賞』の選考評価、ノウハウの開示問題など、改善賞の客観性評価の難しさに一石を投じた。
 また、新庄基金の設立に際しては、「会社の業務は全て重要であり、永年にわたり決して目立った存在ではないが、黙々と業務に励み会社の発展になくてはならない方」を表彰したいとし、先代の意向を基に『新庄(陰徳の士)賞』を設けた。
技術功績賞
社名五十音順

 ●ワンレボリューションスレッドミル「AT-1」の開発(オーエスジー 依田智紀氏)
 [新規
性]
 従来の製品は右刃右ねじれ溝であったため、工具先端側から切削負荷がかかり、倒れやすいという問題点があった。これを右刃左ねじれ溝にすることで、工具の倒れを大幅に減少したことに新規性がある。(特許第4553251号)
 スレッドミルは切削負荷によるビビリが発生しやすい工具である。これを不等分割・不等リード溝を採用することで、ビビリを減少させた点においても新規性がある。(特許第4996694号)
 ●ラジアスカッタ「Do Twist Ball」の開発(タンガロイ 雲井春樹氏、及川有宇樹氏、坂内由昌氏)
 [新規性]
 本製品は、インサート底面をカッタの半径方向に傾かせたこと(ツイストクランプテクノロジー)によって、クランプ剛性を向上させ、切削中のインサートの動きを抑制した。
 インサートは、角丸長方形の両面4コーナ仕様で、従来製品と比較して、切れ刃-ねじ穴間の断面積が約2倍となり、強度が大幅に向上した。
 大きなインクリネーションをもつ切れ刃により、食いつき衝撃の緩和とスムーズな切りくず排出を両立した。
 カッタには、高送りインサートも搭載可能で、幅広いアプリケーションに対応できる。
技術奨励賞
社名五十音順
 ●鋼用ハイパーバニシングドリルの開発
(アサヒ工具製作所 福田勝利氏)
 [新規性]
 従来のバニシングドリルはアルミ、鋳鉄向けであった。
 鋼材に対してのバニシング加工は不可能とされてきた。
 同社既存のバニシング技術を応用し、食付き部や溝形状を最適化。
 鋼へのバニシングに対応した超硬ボディー、コーティングは耐摩耗、耐溶着性に優れるものとした。
 ●耐熱合金加工用サイアロン材種「SX3」の開発(日本特殊陶業 小村篤史氏、吉川文博氏)
 [新規性]
 被削材の難削化に伴い更なる長寿命化には耐欠損性と耐摩耗性の双方を向上させる必要があった。この課題に対し従来はβサイアロン粒子のAl固溶量を増やして耐摩耗性を向上させ、結晶粒の微細化で耐欠損性の低下を抑制していた。本開発品は被削材とβサイアロンの反応による脱粒が摩耗進行のメカニズムであることを解明し、@反応性が低いAl-rich結晶相を見出し、制御することで耐摩耗性を向上、A新製法によるβサイアロン粒子の強靭化、針状化促進により耐欠損性を向上させた。結果、耐摩耗性と耐欠損性の両立を高次元で成功させた。
 ●高能率加工用多機能カッタVPXの開発(三菱マテリアル 神原正史氏、北嶋純氏、坂本千波氏)
 [新規性]
 切れ刃強度のみを重視した縦刃式インサートを採用したカッタは以前より存在していた。ただこれでは多機能性や切れ味を重要視する日本市場では受け入れられない事は明白である。我々は、切れ刃強度を維持しつつ、多機能に使う事が出来るインサート側面形状、ならびに低抵抗を実現するインサートすくい面形状を発明し製品化に成功した。
環境賞
 【環境大賞】
 ●京セラ

 環境マネジメントシステムに基づく高レベルの組織的な仕組みが構築されており、地球温暖化防止、廃棄物削減等、環境活動に積極的に取組み、改善の推進力も高い。
 いかなる状況下でも継続的省エネ、省資源への取組を実践し、2015年度選考より4年連続で総合評価第1位。
 これらの環境活動は、他社の規範となり、2018年度環境大賞にふさわしいと判断された。
 【環境特別賞】
 ●レッキス工業

 従来より環境管理活動に継続的な取組を実施し2014年度実績から連続(4年)してCO2原単位排出量を削減している。
 廃棄物対策の取組についても継続的な活動が顕著にみられゼロエミッションに対する取組をしており効果が確認できる(過去7年再資源化率99%以上)。
 エネルギー使用量については、生産計画の見直し(効率的な生産)、老朽化した設備の計画的な更新を実施し使用量の削減を図り、現状の高いレベルを維持しながら更に効果を上げている。
 ●日本特殊陶業
 廃棄物対策に積極的に取組み、2015年度実績から再資源化率99%以上を3年連続継続し、ゼロエミッションを達成。エネルギーの生産高原単位も2015年度実績から毎年減少し、2017年度実績は2015年度比7%向上した。

高能率加工と経済性を両立
「Turn Ten-Feed」発売
タンガロイ 中〜重切削旋削加工向け

 タンガロイ(社長=木下聡氏、本社=福島県いわき市)は、中〜重切削旋削加工において高能率加工と高い経済性を両立した革新的工具「TurnTen-Feed(ターンテンフィード)」を発売した。
 航空機産業や重電重工産業、建機産業において製造される大型部品は、その部品の大きさから加工による金属除去量が多く、加工時間が長いため、生産性の向上及び高能率加工の実現が求められている。さらに部品自体が大きく高価であることにより信頼性の向上も併せて求められている。TurnTen-Feedは、これらを実現するために開発された。
 インサートの特長は、両面10コーナ仕様による高い経済性。また、インサートクランプ機構にはダブテール機構を採用し、安定加工を可能にしている。
 さらに、TurnTen*Feed専用に開発された中〜重切削加工用新MNWチップブレーカが、高い切りくず処理性を発揮。加えて刃先に設けたワイパー仕様により、最大送り2o/revの高送り加工を可能とし、高送り加工でも優れた加工面が得られる。
 インサートはPOMG110612形状(内接円φ15・875o)とPOMG130612形状(内接円φ19・05o)の2形状を設定し、同じ内接円サイズのISOインサート(CNMM1606形状、SNMM1906形状など)と比べて、大幅なコストダウンが可能。インサート材種には、発売以来好評の旋削加工用CVD材種T9200シリーズを設定し、高速加工においても安定加工を可能にした。
 ホルダは、広範囲の加工領域に対応できるよう、最大切込み量7・0oを可能とする高切り込み用ホルダHD(High Depth of Cut)タイプと、最大送り2・0oを可能とする高送り用ホルダHF(High Feed)タイプの2種類を設定し、設備や用途に合わせて最適なホルダを選択可能。また、これら2種類のホルダにはインサートを共用で使用できる。
 主な形番と標準価格(税抜)は次の通り。
 ・インサート…「POMG110612-MNW T9215」が2210円、「POMG130612-MNW T9215」が2810円。
 ・高切り込み用ホルダHDタイプ…「PPXOL2525M11-HD」が2万5500円、「PPXOR3232P13-HD」が2万9300円。
 ・高送り用ホルダHFタイプ…「PPXOR2525M11-HF」が2万5500円、「PPXOL3232P13-HF」が2万9300円。
 シリーズ全体で初年度6300万円の販売を見込んでいる。
経済的な両面仕様ポジインサートシリーズ
「Mini Force-Turn」
タンガロイ 一般外径旋削加工用ホルダ拡充

 タンガロイは、新発想の両面仕様インサートと独創的なポケット形状により高経済性と安定加工を可能とする「MiniForce-Turn(ミニフォースターン)」に、シャンク角20oと25oのオフセット付き一般外径旋削加工用ホルダを拡充し、発売した。
 「MiniForce-Turn」は、経済性の高い両面仕様インサートでありながら、ポジインサート並みの低抵抗を実現した次世代工具シリーズ。インサートの浮き上がりを抑えるダブテール構造を採用し、かつクランプ剛性を向上させ工具寿命を安定化させた。
 今回、一般外径旋削加工で多く使用されるシャンク角20o・25o(インサートWXGU・DXGU・VXGUの3形状に対応するホルダ)を拡充発売することにより、小物部品加工だけでなく一般外径旋削加工においても低抵抗化による高い信頼性が得られ、両面仕様インサート形状による工具費低減を可能にした。
 これにより、外径旋削加工では、今回拡充された「MiniForce-Turn」に加え、インサート形状CNMG1204サイズやWNMG0804サイズなど一般ISOインサート用ホルダシリーズ「Turning-A」、インサート形状CNMG0904サイズ、WNMG0604サイズなど経済性に優れるエコインサートシリーズ「ISO-EcoTurn」の3つのシリーズを選択できるようになり、ユーザーの多種多様な加工へ対応することが可能となった。
 主な形番と標準価格(税抜)は次の通り。
 「JSWL]R2020K04」が1万2500円、「JSWLXR2525M04」が1万4800円、「JSDJXL2020K07」が1万2500円、「JSDJXL2525M07」が1万4800円、「JSVJXR2020K09」が1万2500円、「JSVJXR2525M09」が1万4800円。
 シリーズ全体で初年度7億円の販売を見込む。

高能率・高精度な肩削りカッタ
「ショルダーエクストリーム」
ダイジェット工業 荒加工〜中仕上げ加工用

ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市平野区)は、高能率肩削りカッタ「ショルダーエクストリーム」(EXSAP/MS]形)を来年1月に発売する。
 新製品「ショルダーエクストリーム」は、炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、鋳鉄、ステンレス鋼等の荒加工〜中仕上げ加工の領域において生産性の向上を実現するために開発された、高能率・高精度な肩削り加工が可能な刃先交換式肩削りカッタ。肩削り軸方向切込み量(Ap)が最大15oと大きく、平面削り・溝削り・プランジ加工など幅広い用途で使用できる。
 インサートは両面4コーナー使用可能で経済的。コーナーRは、R0・8とR1・6の2種類をラインナップしている。高精度な外周研磨級で、荒加工だけでなく、中仕上げ加工領域においても適用可能。
 インサート刃先形状は低抵抗な三次元ブレーカー形状で強度を有する。カッタ本体セット時強固にクランプできる機構により、荒加工での高能率加工を可能にした。
 インサート材種は、耐欠損性と耐摩耗性のバランスに優れた材種「JC8050」と、一般鋼・プリハードン鋼および50HRC程度の焼き入れ鋼が加工可能な汎用性材種「JC8118」を採用している。
 サイズは、本体モジュラーヘッドタイプがφ25(2枚刃)〜φ40(4枚刃)、本体ボアタイプがφ50(4枚刃)〜φ80(7枚刃)。
 本体標準価格(税抜)は2万8500円(φ25)〜5万7800円(φ80)。インサート標準価格(税抜)は1710円(形番ZNGU形)。初年度販売目標は6000万円。

計測・加工・制御に関する研究を対象に
2018年度は23件に助成金
三豊科学技術振興協会 ミツトヨ本社で交付式

 公益財団法人三豊科学技術振興協会(理事長=水谷隆氏、所在地=川崎市高津区)は、計測・加工・制御に関する研究を対象とした2018年度の研究助成、国際交流「渡航」助成で助成する19人の研究者と、国際交流「会議」助成で助成する4団体をそれぞれ決め、10月27日に研究助成の10人について川崎市のミツトヨ本社にて交付式を行った。
 今回の助成総額は2411万円。内訳は、研究助成が10件で2000万円、国際交流助成は「渡航」助成(第1期5件、第2期4件)及び「会議」助成(4件)で411万円となった。
 同財団は精密測定機メーカーのミツトヨと前代表理事・故沼田智秀氏をはじめとする5人の出捐により1999年に設立。これまでの20年間に計437件5億1692万円を助成してきた。
 本年の研究助成対象者とテーマは次の通り(敬称略)。
 石田明(東京大)「次世代ガンマ線レーザ光源のための荷電粒子パルス化システムの開発」▽大坪樹(長崎大)「共焦点顕微鏡の異常値抑制に関する研究」▽梶原優介(東京大)「高感度テラヘルツ近接場分光技術の確立」▽趙希禄(埼玉工大)「新型衝突エネルギー吸収体とそれを製造する新しい逐次塑性加工法の開発」▽中澤謙太(静岡大)「大気圧マイクロプラズマとプローブ顕微鏡技術を併用した自由曲面微細加工法の開発」▽原進(名古屋大)「モデル予測制御理論からのメカトロ制御における終端状態制御手法の理解と3次元精密位置決めへの展開」▽半谷禎彦(群馬大)「精密制御した点群サーフェースを型とした発泡アルミニウムの形状付与」▽尾藤洋一(産総研)「三球面法及び光周波数コム発生器を用いた絶対曲率半径測定法の開発」▽古城直道(関西大)「表面改質による鉄系材料の超精密ダイヤモンド切削における被削性改善」▽渡辺哲陽(金沢大)「転倒リスク減少のためのウェラブル足底可視化・表示システムの開発」。

スキャニングプローブ搭載画像測定機
ミツトヨ 微細部品を高精度・高効率に計測
「マイスキャン ビジョンシステム」発売

 ミツトヨ(社長=沼田恵明氏、本社=川崎市高津区)は、CNC画像測定機のラインナップに「マイスキャン ビジョンシステム(MiSCAN Vision System)」を新たに加え、11月1日発売した。
 ミツトヨ製CNC画像測定機は1993年の発売以降、電気・電子産業や自動車産業、医療機器・医薬品、機械部品産業など幅広い分野で使用されている。
 「マイスキャン ビジョンシステム」は、倣いプローブによる輪郭形状測定を知り尽くした同社製三次元測定機をベースとして、CNC画像測定機「クイックビジョン」で培った画像測定機能を搭載したハイブリッド測定機。今回、自動車電動化や自動運転技術に不可欠なセンシング技術など近年急速に高まる微細加工技術に伴い、微細部品の輪郭形状を高精度かつ高効率で測定したいという要望に応えるため、小径接触式倣いプローブ「MPP-NANO」を同時に開発。微細部品計測に不可欠な画像測定機能と接触式倣いプローブの組み合わせにより高精度、高効率測定を可能にした。
 新開発の小径接触式倣いプローブ「MPP-NANO」は、先端球径125μm、300μm、500μmのスタイラスにより微細部品を低測定力かつ高精度に倣い測定を行うことが可能。また、画像測定機能と組み合わせることで、目視による測定が難しい狭小部位でも正確な位置決めを行い狙い込み測定が可能としている。
 また、レニショー社製スキャニングプローブ「SP25M」の取り付けも可能で、スタイラスチェンジャー「FCR25」(オプション)の搭載など汎用性の高い画像複合測定機としても導入できる。
 「マイスキャン ビジョンシステム」の主な仕様は下表の通り。
 国内販売価格(税別)は1800万円〜3000万円(運賃、据付費、調整費は含まず)。初年度、国内・海外あわせて50台の販売を見込んでいる。
 【問合せ先】ミツトヨ営業本部国内営業推進部TEL044(813)5410、ファクス044(813)5433

「トラスコ オレンジブック.Com」
リニューアルオープン

 トラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=東京都港区)の商品検索サイト「トラスコ オレンジブック.Com」が9月25日、リニューアルオープンした。
 「トラスコ オレンジブック.Com」は、プロツール(工場用副資材)の商品検索や購入を目的としたEC(電子商取引)サイト。商品の詳細情報をはじめ、SDS(安全データシート)や図面をダウンロードすることもできる。また、サイト会員である販売店は、商品見積・注文ができ、リアルタイムで商品在庫の確認が行われる。
 同社ではシステム受注率が82%を超え(2017年12月末現在)、ECサイトの重要性が高まっている。従来の課題改善や新たなサービスの提供を行うことでサイトの機能強化を図り、顧客がよりスムーズに商品検索から見積や注文までを行えるサイトにした。
 主な改良点は次の3つ。
 @検索スピードと精度の向上
 新型検索エンジンを搭載し、より早く細かく検索できるようになり、ストレスなく欲しいモノが見つかる。
 Aあなたへのおすすめ商品を提案
 サイトを使えば使うほど、閲覧者に合ったおすすめ商品を自動で提案。必要なモノが漏れなく見つかる。
 B業務効率アップを実現する機能の追加(会員サイトのみ)
 取引先の業務効率が向上する次の機能を新しく追加した。
 全国在庫、利用可能在庫をひと目で確認▽見積書の簡単出力▽注文状況がひと目でわかる注文履歴の確認機能▽価格改定商品の一覧表示機能▽修理品の見積/注文機能ブラッシュアップ▽24時間受注受付可能(同機能のみ2019年1月開始予定)など。