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2006年(平成18年)2月
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18年2月5日2228号
良い時期にこそ次に備えた
企業体質の改善を
愛機工 新年賀詞交歓会に340名

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏・山下機械社長)は1月13日午後六時より、「2006年新年賀詞交歓会」を金山総合駅南のホテルグランコート名古屋(名古屋市中区金山町1丁目)において開催、組合員並びに賛助会員ら340名余りが出席して新年の幕開けを祝った。年頭挨拶で山下理事長は今年10月に開催される全機工連の愛知大会について触れ、後継者問題をテーマに準備を進めていると述べ参加を呼びかけた。
 2006年新年賀詞交歓会は、中南支部(支部長=志知亨氏・志知社長)が設営を担当し、岩田敏裕中南支部役員(鈴木商店社長)の司会で進められた。
 冒頭、挨拶に臨んだ山下理事長は「本日は地元のみならず,東京・大阪からも多くの皆様にお集まりいただき、私共の新年賀詞会としては最高の人数となり、ご覧のように立錐の余地も無い盛況さでございます。昨年の工作機械の受注(速報値)は1兆3,620億円という数字が発表されました。これは前年に比べ10%のアップでございます。生産も受注を上回るアップ率で、27.6%でございます。メインのNC旋盤、マシニングセンタにおいては前年比30%、専用機は40%も生産が増えております。その様な中で2006年はどれ位の受注になるかという見通しは、大体1兆2,000億円(製造団体・販売団体・機械専門誌の予想)という数字が出ております。これは9%のダウンとなりますが、1兆2,000億も大変高い数字で、業界の過去のピークは1990年に1兆四千億でございました。昨年の1兆3,620億はそれに次ぐ2番目です。今年仮に1兆2,000億としましても歴史上3番目に高い数字でございます。そういう意味ではまだまだ、高位横這いが続くのではないかという予想でした。一方、機械工具は前年比一割はアップしたのではないかと思っております。その中で,特に生産が際立って増えている業種がございます。超硬工具が27%位のアップ。その他にも顕著なものと致しまして、ツーリングが20数%増えておりますし、チャック関係も2割は増えているであろう。ロボット関係も2割増えております。工作機械に関連性の深い周辺機器の伸びが大きかったのではないかと思われます。当地区を見ますと、特に自動車関係の部品工場は多忙を極めておりますので、今しばらくこの状態が続くのではなかろうかと思います」と昨年の状況と今後の見通しについて語った。また、組合事業に関して「昨年はメカトロテック展が開かれまして、本日お見えになっておりますメーカーの皆様方の絶大なるご支援の下に、これまでの最高の出品小間を実現させていただきました。この場を借りて改めて御礼申し上げます。次に、11月に中国へ業界調査に行ってまいりました。30名位の方が上海、長沙、広州の3地区を回ってまいりました。隣の国で今何が起こっているのか、この目で見てびっくりしたことが多ございました。その内容については、5月に開かれます私共の総会の席で、ビデオでご報告をすることになっております。お楽しみにしていただきたいと思います。そして今年は、我が組合にとりまして大きなイベントがございます。10月の20日に名古屋で全機工連の愛知大会が行われます。これは東京・大阪・京都・名古屋が2年に一度、持ち回りで行っており、8年に一度名古屋で開かれる大会でございます。全国から約500名の同業者の皆様においでいただく大イベントでございまして、今回私共で一年前から準備に入っておりますが、テーマは後継者問題に絞り、記念講演をはじめパネルディスカッション等も行います。我が組合のみならず、中小企業で一番問題になっております後継者対策について突っ込んだ議論をしてまいりたいと思います。是非とも秋の全国大会へご参加いただきます様この場を借りましてお願いをしたいと存じます」と述べ、「新年にあたりまして、この業界が繁栄をしておりますが、世の中というのは良い時期もあれば厳しくなることもあるかと思います。この時期にこそ、次の問題に備えて体質の改善を各組合員方でお願いしたいと存じます」と結んだ。
 来賓の紹介があり、代表して櫻井清久愛知県中小企業団体中央会情報調査部長より祝辞が述べられた。
 東海地方を中心に活躍する「筝曲龍音会」のメンバーによる雅な琴の演奏が行われ、引き続いて組合相談役の志知篤氏(志知会長)の発声で乾杯、晴れやかに新年の幕開けを祝った。
 業界の好調さはしばらく続くものと期待され明るい雰囲気の中、出席者は互いに新年の挨拶を交わすなどし、組合相談役の水谷栄一氏(ミズタニ機販会長)の中締めで盛況のうちにお開きとした。

時代の流れは速いが
地に足の着いた営業を
岐阜県機械金属商協組平成18年新年賀詞交歓会

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=福生雅利氏・ギフベア社長)は1月12日午後6時より、岐阜市司町の岐阜会館において「平成18年新年賀詞交歓会」を開催、組合員・賛助会員が参加して新春を祝った。
 賀詞交歓会は、嶋崎理事(シマザキ商会社長)が司会を務め、服部副理事長(服部商会社長)の開会の辞により開会。
 冒頭、福生理事長は年頭の挨拶で「今年は戌年。戌は人の7倍の年をとると言われ、今年はスピードが大切で時代の変化が激しく迅速な決断が要求される。しかし、私自身はタートル(亀)イヤーで行きたいと感じております。地に足の着いた営業活動を地道に行い、会員、賛助会員と共々手を取り合って我々のお客様であります産業界の発展に貢献していきたい」と抱負を語った。
 乾杯に際し、賛助会員を代表して水谷山勝商会常務取締役名古屋営業所長が「今年はおっかない年と言われておりますが、私共の業界は今年も順調に推移するのではないかと感じられます。この様な時こそ、理事長がおっしゃられたように地に足の着いた営業に心がけ、互いに発展されますことを祈念します」と挨拶し乾杯。
 祝宴では和やかに歓談が行われ、午後8時過ぎ,石田組合顧問理事(石田商会社長)の中締めでお開きとした。

実りある年にいたしたい
新年賀詞交歓会開催
三重県管工機材商組合120名出席し盛況

 三重県管工機材商業組合(理事長=田中邦洋氏・五光商会社長)では、1月13日午後4時15分より、四日市駅西の“四日市都ホテル”を会場に「平成18年新年賀詞交歓会」を開催し、正会員はじめ賛助会員ら120余名が出席して“丙戌年”の新春を祝った。
 賀詞交歓会は、杉山理事(杉山機工社長)の司会進行・開会の辞により開会。
 冒頭挨拶に臨んだ田中理事長は、出席方のお礼を述べたあと、「大企業を中心とした収益の改善により設備投資の拡大など、今年は明るい話題がありますが、それに反しまして我々の業界はまだまだ厳しい状況が続くものと思われます。公共事業の削減、建築設計偽装問題等は我々業界にとっても大きな問題となって出てくることを懸念しております。また、現実となった人口減少も日本全体の問題として捉えなければいけないと思っております。その様な状況の中、組合としましては、泥仕合だけは回避しなければならないことを共通の課題として認識し、お互いに切磋琢磨して、この一年間を乗り切って行きたいと考えております。今年は丙戌年の中でも陽の年回りと言われていることから、全般的に明るい成長のある、実りある年にいたしたいと願っておりますので、皆様方におかれましては組合に対しまして、これまで以上のご支援をお願いいたします」と所信を述べた。
 引き続いて来賓の愛知県管工機材商業協同組合の石原理事長(原芳商会会長)、賛助会員代表の日立金属中部東海支店久富支店長より祝辞を頂戴した。
 石原氏は、「今年は明るい年となると思われますので、元気よく活きたいと思います。また10月には第26回管工機材設備総合展を行いますので、皆様方におかれましては一層のご支援ご協力をお願いいたします」と述べる一方、久富氏は「環境とグローバル化を軸に成長をいたしたいと考えておりますので、皆様方の絶大なご支援、アドバイスをお願いいたします」と結んだ。
 引き続いて、ベン西日本営業部広田部長の乾杯音頭で交歓会に移り、それぞれに賀詞を交歓し一層の親睦を深め合い、古川副理事長(中村機械工具社長)の中締めで盛況の内に賀詞交歓会をお開きとした。

適正利潤確保に努力したい
第9回賀詞交歓会開催
静岡県管工機材商組合160名出席し盛況

 静岡県管工機材商組合(理事長=丸尾氣窮雄氏・丸尾興商社長)では、1月10日午後4時より静岡駅前の“ブケ東海”を会場に「第9回新年賀詞交歓会」を開催し、正会員はじめ賛助会員ら160余名が出席するなどして“丙戌年”の新春を祝った。
 賀詞交歓会は、伊藤副理事長(沼津管材社長)の司会進行、大河副理事長(大河機材社長)の開会の辞により開会。
 冒頭、挨拶に臨んだ丸尾理事長は出席方のお礼を述べる一方、「機械工具分野は3年連続好調と言われておりますが、我々の管材分野は過当競争や、資材高騰、建築耐震偽装問題の煽りを受け、低迷している状態です。先の衆院選で小泉内閣が圧勝を果たし、郵政民営化等の改革が進むことは本当に良かったと思います。一方、中国の経済発展が、全ての産業資材を呑み込み、結果、資材の値上がりで産業界に打撃を与えましたが、逆にそのことが日本経済のデフレスパイラルを止めた一因となりました。日本は過去に急速な経済発展と引き換えに、公害問題、環境問題を経験しました。その苦労と蓄積された技術力で世界に貢献し、21世紀は案外“日本の世紀”になるのかも知れないとほのかな期待をしています。資本主義はお互いに切磋琢磨して、競争することで社会発展するシステムであり、競争は避けられません。それゆえ、適正価格だ、安売り防止と叫ばれても、どの業界でも改善されたと言うことは聞いたことがありません。自分の会社のコストを認識せず、少しのマージンでもあればと、利益を削る競争は仕事ではないことを、一人一人が自覚することが、引いては業界発展の要になることを、今一度認識して頂きたいと思います。幸い組合がありますので、組合活動を一層活発化して、お互いの足の引っ張り合いどころではないことを悟り、何とかして適正利潤の確保にお互い努力したいと思います」と、更なる協力を要請した。
 引き続いて、全国管工機材商業連合会の橋本会長、賛助会員代表のキッツ小林社長より祝辞を頂戴し、橋本会長は、「細木数子占師が30年後には日本は滅びると予言しておりますが、これなどは日本の今日のだらしなさを嘆いていると取れます。また、85歳の森光子さんは放浪記公演の2,000回を目指しております。私もお2人をお手本に精進してまいりたいと思います」と、所信を述べ、小林社長は、「全国弓道連盟副理事長の浦上弘子さん(84歳)は、自分の思い通りに矢を射れば的に当たりますと答え、84歳で剣道七段を一度で取得した某剣士は、週3回の基本稽古を忠実にこなすだけ、と、基本の大切さを唱えております。日本電算の重森社長は、潰れる会社の共通点、@あいさつがない、A時間を守らない、B机の上がきたない、の3点を挙げています」と、基本を守って行くことが大切と、所信を述べた。
 引き続いて、日立金属中部東海支店の久富支店長の発声で一同乾杯を行い、終始に渡り和やかに賀詞を交歓し一層の親睦を深め合い、オータケ鈴木社長の中締めで盛況の内に賀詞交歓会をお開きとした。
 また、当日は午後3時より「理事会」を行い賀詞交歓会に万全を期した。

会員・メーカー・代理店の三位一体で
更なる飛躍を目指す
東海イゲタ会06年新年会を開催

 東海イゲタロイ会(会長=田中知之氏・ミユキ商會社長、イゲタロイ製品を販売する商社と住友電工ハードメタルの集い)は1月19日午後6時より、「2006年新年会」をJR名古屋駅の名古屋マリオットアソシアホテルにおいて開催、会員らおよそ百名が参加して新春を祝った。
 新年会は大竹住友電工ハードメタル浜松営業所長の司会で進められ、冒頭、田中会長が「新年明けましておめでとうございます。本日お集まりの皆様を拝見いたしますと、非常に良い顔色をされておられます。このイゲタロイ会の皆様は勝ち組の中におられると存じます。今年は戌年であります。いろはがるたの“い”であります『犬も歩けば棒にあたる』というのがありますが、これには二つの意味があると言われます。一つは、外に出て歩くと幸福があるということ。もう一つは、出しゃばると叩かれるということだそうで、全く反対のことであります。今年は、このことを少し考えて頑張って行きたいと存じます。また、東海イゲタロイ会も活発に活動させていただいております。これもやはり皆様のご協力とご理解の賜物と深く感謝しております。是非今年も皆様方のお力をお借りして、更に飛躍できるよう頑張ってまいりたいと存じます。よろしくお願い致します」と年頭の挨拶。
 続いて、倉阪住友電工ハードメタル社長より「皆様、明けましておめでとうございます。旧年中はイゲタロイ製品の拡販にご協力いただき誠に有り難うございました。本年も宜しくお願い申し上げたいと思います。今年は丙戌の年でございます。私はこの丙戌生まれで、また一から新たな一歩と考えております。昨年の超硬工具業界は、国内外の自動車関連をはじめ各工業界の好況に支えられ出荷を大きく伸ばすことができ、その中でもこの中部地区は良い結果が出ております。納期面で非常にご迷惑をおかけしておりましたが、マルチドリルに関しては増産体制を整えることを決めました。もう少しで解消できると思います。また、他の商品は逐次体制を整えて、納期に対応できるようになってきたと思います。今年もよろしくお願いいたします」と挨拶があり、引き続いて力強い発声で乾杯、祝宴に移った。
 会場では、あちらこちらで年始の挨拶が交わされる中、倉阪社長も会場を廻って歓談。途中、恒例となった豪華賞品が当たる福引きで大いに盛り上がり、午後八時前、閉会の挨拶として伊藤副会長(伊藤信産業会長)が「工具屋さんは非常に地味にコツコツとやっている商売、濡れ手に粟のような商売をしているところに天下を取らしてよいものであろうか。日本はバブルの真っ最中ではないかと思います。我々は調子に乗らずに頑張っていかなければならないと思います。中部地区には埋蔵金がたくさん眠っているそうです。今後、私たちはたくさん儲けて蓄財して、何かあった時には皆さんが困らないようにするのが我々の商売ではないかと思います」と述べ、一本締めで盛況のうちにお開きとした。
住友電工ハードメタル製品紹介
◆防振機構付き鋼製ボーリングバイト
SumiTurn Xバー好評

 金属部品などの内径加工ではホルダのシャンク径を穴径よりも細くする必要があるが、深穴加工では、ホルダのシャンク径に対して突き出し量が長くなり、ホルダが「びびり振動」と呼ばれる振動を起こす問題があった。このため鋼シャンクのボーリングバイトでは、L/D(突き出し量/シャンク径)=3〜5の加工が限界で、それ以上の深穴加工は、鋼よりも剛性の高い超硬シャンクのボーリングバイトが用いられてきた。しかし、超硬シャンクのボーリングバイトは、鋼シャンクに対して2.5〜5倍の高価格となる問題があった。
 住友電工ハードメタルの「SumiTurn Xバー」は、こうした問題を解決するため、独自の防振機構搭載によりびびり振動を効果的に抑制する鋼製ボーリングバイトとして発売以来好評を得ている。
 「SumiTurn Xバー」の特長は次の通り。
 @独自に開発された防振機構をシャンク内に搭載したため、超硬シャンクに迫る耐びびり性を発揮。L/D=5〜7の深穴加工を実現する。
 A鋼シャンクをべースとしているため、超硬シャンク並みの深穴加工性能を発揮しながらも、価格は超硬シャンクに比べ大幅な低価格とすることができ、これにより深穴加工の低コスト化を実現する。
◆倣い加工用旋削工具
SumiTurn T―REXバイト

 「SumiTurn T―REXバイト」は、頂角55度の6つの切刃を有する独自形状の刃先交換チップを搭載した倣い加工用旋削工具で、加工コストを大幅に低減できることから、発売以来、多くのユーザーから好評を得ている。
 従来は、コーティング3材質と、ブレーカ2種をシリーズ化していたが、昨年10月より、より美しい仕上げ面を得られるコーティドサーメット「T2000Z」と「T3000Z」、ステンレス加工用に最適なコーティング「AC630M」の3材質と、ブレーカ2種を追加。また合わせて、ホルダの品揃えを拡充し、これら新シリーズを発売した。今回のシリーズ拡充により、「SumiTurn T―REXバイト」を利用できる被削材や、ツーリング、切削条件などの幅が大きく拡がった。
 T―REXバイトの特長は次の通り。
 @倣い加工可能な六コーナー使いチップ
 DNMGチップと比べ一・五倍の切刃を持ち、工具コストを低減できる。
 A強固なクランプ
 波形嵌合と新型クランプオンロックでチップを強力にクランプ。倣い加工での刃先位置ズレなしで断続加工でも安心。
 B引き上げ加工での良好なきりくず処理
 ユニークな切刃形状が引き上げ加工時の切りくず幅を小さくし、細かく分断する。

創業340周年を基盤確立の年に
量から質への転換を急ぐ
中部ユアサ炭 協 会賀詞交歓会開催

 ユアサ商事(社長=谷慈義氏、本社=東京)の中部ユアサ炭協会(代表=近藤則男氏・東陶機器名古屋支社常務執行役員支社長)は1月10日午後3時より、名古屋市東区葵のメルパルク名古屋において「中部ユアサ炭協会賀詞交歓会」を開催した。当日は、会員であるメーカーの関係者ら400名余りが参加し、会場は大変な賑わいとなった。
 冒頭、近藤代表は「昨年日本の景気は回復に向かい、過去最高の売り上げ及び利益を記録した企業が続出しました。日経平均株価におきましても、ご存知のように年末には年初から4割も上がって16,000円を突破するまでになっており、長いデフレもようやく終わりに近づいているのでは、という印象を受けます。また、昨年は中部国際空港、愛知万博という大きなイベントを大成功させることができ、中部地方がとても元気であることを日本中にアピールした一年であったと思っております。しかし、一方でモラルに反する暗い事件が相次いで発生した年でもありました。耐震強度偽装問題、悪徳リフォーム業者の詐欺事件など今まででは考えられない、あってはならない事件が続出しました。いよいよ日本も欧米型社会風土に近づきつつあるかなと危惧しておりますが、質の高い建設やリフォームを行う業者はたくさんいますので、逆に悪徳業者に差をつけるチャンスであるとも思っています。ただし、悪徳業者が我々住宅、建設業界にマイナスの影響を与えることは避けられないと心配もしております。私どもメーカーは、ユアサ商事様を通じて販売店、お得意様に質の高い新築、リフォームの提案を今後ともさらに進めていき、この危機を打開していきたいと思っております。それからもうひとつ、昨年末にかけて大きなニュースがありました。日本の人口が減少に転じたことです。そのため、今後の住宅、建設業界におきましては、業容、業態等について量から質への転換を早急に図らなければならないと思っております。そして、ユアサ商事グループ、メーカー、販売店が三位一体となって、この業界の景気を良くしていきたいと考えております」と挨拶。
 続いて来賓挨拶では、中部ユアサやまずみ会顧問の大竹一彌氏(大竹建機産業会長)がユーモアたっぷりの話で会場を大いに盛り上げた。
 ユアサ商事を代表して挨拶した谷社長は「日本経済は、昨年12月の日銀短観によりますと、企業の景況感を表す業況判断指数が大企業で一昨年の12月以来、3期連続で改善するなど全般的な景況感には力強いものを感じております。弊社につきましても、工場関連の市場におきましては設備投資や輸出が順調に増加し、また、建設関連の市場におきましては公共投資から民間投資へのより一層のシフトが進みました。このような環境下で、当社が今年期よりスタートさせました『新中期経営計画』で掲げました戦略をBSC(バランススコアカード手法)により推進しました。その結果、連結べースの中間決算は売上高2,041億円と4.9%の増収、経常利益は26億円と12%の増益で推移しました。通期では売上高4,400億円、経常利益75億円、当期利益40億円と見込んでおります。各部門とも戦略を確実に実行することによって、計画を達成し、累損の早期解消と復配に向けまして全社一丸となって邁進してまいります。私どもは、今年で創業340周年を迎えます。あらためて皆様とともに発展してまいりました弊社の340年の歴史を企業風土という切り口から振り返りますと、弊社の革新(チェンジ)を常態とする姿勢があったからだと思います。また、『誠実と信用』、『進取と創造』そして、人間尊重という変わることのない経営理念が受け継がれてきたからだと思っております。これからも進めるべき改革の中でいつまでも変わらないお客様第一という価値観を大切に皆様のお役に立てればと思っております。さて、今年は中期経営計画の2年目にあたります。初年度におきましては、4つの戦略シナリオを実行しております。@営業強化A海外強化B情報発信機能強化C組織人事改革であります。これらの戦略シナリオを実行しておりますが、中間決算では当初計画にはいま一歩及ばない結果でありました。現在は、急ピッチで機能装備、強化に向けた攻めの改革を行っているところです。創業340周年という節目の年を皆様のお役に立てるユアサ商事としての基盤確立の年としたいと考えております」と語った。

セラミックフィギュア
空想劇場=山野千里展=
世界のタイル博物館2月10日から3月5日

 毎月10日(陶の日)にスタートする「やきもの新感覚シリーズ」の2006年2月の作家は、京都市在住の山野干里さん。山野さんの作品はいずれも掌に乗るような小さなものだが、まるで神話に出てくるような人物や動物が独特の物語を紡いでおり、風刺やユーモアや不思議さにあふれている。
 山野さんの作品は、高さ10センチほどの掌にすっぽりと乗ってしまうほど小さな作品だが、人物と動物を組み合わせた独特の物語を表現している。少年の軽やかな身のこなしや素敵なスカートを履いた不思議なおじさん、魚や白熊、海女など、東西の昔話や神話に出てきそうな一場面が想起される。白い半磁土と艶やかな透明釉、滲むようなシックでカラフルな色彩で、いきいきと表現されている。誰もが歓声をあげてしまう愛くるしくも蠱惑的な作品。
 でもよく見ると、険しい眉やとぼけた表情など、ユーモラスさの中にも風刺や苦味が感じられ、ファンシーで甘い表現とは一線を引いた大人びた視線でつくられている。また展示の方法も、指で摘めるような一点一点を、高さ百センチ程の細い台の上に乗せ、スポットをいっぱいに浴びたように演出されて、劇場的な効果を上げている。
 山野さんは昨年2005年春に京都市立芸術大学大学院を修了したばかりの若い作家。学部の卒業制作展でもずば抜けて達者で繊細な技法で、これが土かと思わせる大きな表現をみせていたが、或る時から自分が小さなものに特に強く惹かれることに気付き、このような作品をつくるようになった。
 二本の指で捻っただけのかたち、小指の先で刷り込んだ象嵌のラインは、たちまち土くれに瑞々しい表情といのちを与え、誰でもない山野さんだけのエッセンスに満ち溢れている。
 食玩に代表されるフィギュア・ブームの中で、やきものの世界では古代より埋葬品の音楽団や唐子、ヨーロッパの名窯によるミニチュア動物シリーズなど、小さきものを愛でる風潮が連綿と続いてきた。また、若い作家らしい現代的な社会を切り取った新しい世界が生まれたと考えている。
 山野さんは2004年〜2005年にかけてINAXガレリアセラミカ(新宿)を含む東京近辺でいくつかの個展を開催したが、毎回すべての作品が完売してしまうほどの人気を博している。
〈やきもの新感覚シリーズ〉
山野干里展
―セラミックフィギュア・空想劇場―

◆会 期=2月10日〜3月5日
◆休館日=毎週月曜日
◆時間=午前10時〜午後5時(入館は4時30分まで)
◆第1会場=INAX世界のタイル博物館一階企画展示室(愛知県常滑市奥栄町1-130、TEL0569-34-8282)
◆第2会場=lNAX陶楽工房ギャラリー(世界のタイル博物館隣)
◆企画=タイル博物館企画委員会(企画展は入場無料)
 2月10日=午後4時〜5時は山野千里さんによるアーティストトーク、同午後5時30分〜7時にはオープニングパーティーが行われる。

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スライド吊バンドレンチを発売

 トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市大字塚野目2190-5)は、各種配管バンドのネジ締めに最適な「スライド吊バンドレンチ」の販売を開始した。
 この「スライド吊バンドレンチ」は、従来品の「吊バンドレンチ」より太径パイプのネジ締めを効率的に行える製品として開発。各種配管、ダクト、電機などの設備工事のボルト・ナットの着脱作業に適しており、スライド式ロングソケットで太径パイプも干渉せず、作業効率を高められる。
 パイプの使用範囲については、「PHW―1013L」が10A〜100A、「PHW―1317L」が50A〜125A。
 価格については、「PHW―1013L」、「PHW―1317L」ともに税込みで1丁あたり、7,749円(小箱入数=6丁)。

情報を交換し連携をパワーに
金物業界の発展を祈念す
名古屋金物業界新年合同名刺交換会

 愛知県金物商工協同組合(理事長=鬼頭宏治氏・丸政社長)、名古屋建築金物卸商組合(理事長=岡本忠史氏・岡新社長)、名古屋利器工匠具卸業組合(理事長=鬼頭宏治氏)の3組合による「名古屋金物業界新年合同名刺交換会」が1月11日正午より、名古屋市千種区池下町の愛知厚生年金会館において開催され、各組合の組合員及び賛助会員(メーカー)、来賓を含め約百十名が出席して新年の幕開けを祝った。
 佐藤カネサ社長が司会を務め、開会にあたり岡本名古屋建築金物卸商組合理事長より3組合を代表して「皆さん、新年明けましておめでとうございます。最近の日本経済は長年に及ぶデフレもようやく先が見えてきたようで、遅れておりました消費も回復しているもようです。原油高、中国の状況など色々な懸念材料もありますが、内需主導の明るさが将来につながって行くものと思われます。この様に景気にも落ち着きが見えてきた時こそ、この名刺交換会に同業の方が多くご参加くださり、少しでもお話しする場所が作れるのかと思っております。短い時間ではございますが、どうかご歓談いただければと存じます」と挨拶が行われた。
 国歌斉唱に続いて、発起人3名が壇上に立ち年頭の挨拶。引き続いて来賓紹介があり、代表して安井名古屋市市民経済局産業経済課長より松原名古屋市長のメッセージが代読された。また、出席のメーカーを代表して藤岡ダイケン社長より祝辞が述べられた。
 祝電の披露の後、鬼頭愛知県金物商工協同組合・名古屋利器工匠具卸業組合理事長の発声により乾杯。
 祝宴に移り、大橋愛知県金物商工協同組合顧問の閉会の辞で午後2時前にお開きとした。

元気よく頑張って行きたい
18年度新年会を開催
名古屋水栓販売協会会員等で新年祝う

 名古屋水栓販売協会(理事長=加藤文隆氏・加藤鋼機会長)では、1月18日午後6時より、名古屋市中区東桜の“本格肉料理Maruko”を会場に「平成18年度新年会」を開催し、協会員20余名が丙戌年の新春を祝った。
 新年会は、伊藤理事(イトウ社長)の司会開会の辞に次いで、挨拶に臨んだ加藤理事長は出席方のお礼を述べた後、「昨年はセントレアの開港、愛知万博と大いに賑わいましたが、今年は愛知県管工機材商業協同組合さんの第26回管工機材設備総合展が10月に開催されますので、私共協会といたしましてもこぞってご協力いたしたいと考えております。一方では、名古屋駅周辺の商業ビル開発が目白押しでありまして、トヨタ関連企業だけでも6,000人の人が働くと言われております。そのような事から、マンション需要、土地需要が伸びており、期待できるとされております。多少我々にもおこぼれが頂けることを願いまして、元気よく、ワンダフルで頑張って行きたいと思います」と、挨拶を述べた。
 引き続いて、年男の棚山氏(丸一商会社長)の乾杯音頭で宴会に移り、同店自慢の三河牛を使ったすき焼きに舌鼓を打ちながら、今年1年の景況等について和やかに歓談し、年男の植田理事(ウエダ社長)の中締めで盛宴の内にお開きとした。
 協会では、会員相互の親睦を深め、連帯意識の高揚を図ると共に、業界情報の交換、商品知識の向上を促進するため、役員会を偶数月に開催して会の運営方法等を協議する一方、例会を奇数月に開催して、最新の商材の商品研修会等を実施している他、その他色々な問題が生じた場合には、その都度取り上げて前向きに検討している。また、同好会を設け会員及び業界関係者との相互の親睦を図っている。

「スーパースプリュー」を発売
日本スプリュー接触面増大でフィット

 日本スプリュー(社長=本道房秀氏、本社=東京都港区新橋五5-16-5)では、従来のスプリューを更に機能的に進化させた究極のコイル・スレッド・インサート「スーパースプリュー」の販売を1月11日より開始した。
 スプリュー・インサートは、60度角×120度角の菱形ステンレス鋼線をコイリングしたメネジ補強部品。左右対称の菱形線材をコイリングした場合、内部応力により、内角・外角の角度が変形し±4〜5度程度変化する。そのため、ねじ山のフランク面の接触は、面というより線に近く隙間が生じ応力分布が必ずしも十分ではない。そこで同社では、菱形異型線加工の際に、コイリングによる変形量を逆算して角度違いで圧延したうえで、コイリングする方法により、内角・外角度がタップ溝及びボトル山により増大な接触面でフィットするコイル・スレッド・インサートができると考え、長年にわたる研究開発の結果、今回「スーパースプリュー」の製品化を実現した。

環境配慮型で耐震免震に優れた
ポリドレン排水システム
日本テクノ本格販売を開始

 日本テクノ(社長=楠原富男氏、本社=愛知県津島市常盤町1-6)は、環境に優しく耐震・免震の効果が高いポリエチレン製排水管システム「ポリドレン排水システム」を開発、今年から本格的に販売を開始した。
 ポリエチレン製の配水管「ポリドレン」(特許PAT3517782号)は、内面が平滑で可とう性に優れ、柔軟性にも富んでいる。これを使った「ポリドレン排水システム」は、従来主流であった塩化ビニル管が抱える環境対応、地震に対する排水管強度等の問題点を解消した次世代の配水管システムで施工性にも優れている。
 今までの配管設備は給排水とも価格等の面から塩ビ管での施工が中心であったが、焼却すると有毒ガスを発生しダイオキシン等の環境ホルモンを発生させる問題があり、既に欧州では建物内部に塩ビ管は使用されていない。また日本でも、柔軟性がない塩ビ管では地震に弱く破断しやすい等の理由から新素材への置き換えが望まれていた。
 現在、給水ではポリエチレン管への移行が進んできているが、給水が確保されても排水が破損しては水に関するライフラインは確保されないため、ハウスメーカーが次に望むものは排水管での脱塩ビだった。しかし、内径φ50〜75の太さのパイプが主流であるため、塩ビ管に換わるものがない状況にあった。
 そこで日本テクノでは、内面フラットで柔軟性があり、比較的安価なポリエチレン製フレキシブル排水管の開発に取り組み、平成16年2月6日に特許を取得した。
 開発された「ポリドレン排水システム」は、ワンタッチ継手がABS樹脂、合流ヘッダー部は特殊耐薬品性透明樹脂で完全脱塩ビを実現。
 主な特長として、@耐薬品性に優れ、高温(80度の連続排水)も可能と耐久性に優れるA管の柔軟性が高く、自在に曲がって地震や地盤沈下の衝撃を吸収B溶解してリサイクルでき、また、燃えても有毒ガスを発生させない環境に優しい製品C人が載っても潰れず、土圧にも強く土中埋設も可能Dシール性が高く簡単に着脱できるワンタッチ継手で施工も簡単。勾配をとるだけで専門技術も不要E合流ヘッダーで挑水を集中させるのでマスの数を減らせ経済的。また、へッダーは透明で上下分離式なので流れや詰まりが目視確認できるF同システムのために開発されたバネ式レベルバンドは、ステンレス製で錆に強くワンタッチ式で作業も容易。更に免震性能を持った支持金具(特許出願中)を使用している。

山善創業60周年の節目の年
意識改革し新たな価値の創造を
山善名古屋営業本部新春賀詞交歓会

 山善名古屋営業本部(名古屋市熱田区白鳥、執行役員本部長=寺坂充生氏)は1月10日午後5時10分より、名古屋市中村区名駅のホテルキャッスルプラザにて、「2006年新春賀詞交歓会」を行った。
 開宴挨拶として、寺坂名古屋営業本部長が「新年明けましておめでとうございます。我々山善は、ただ今60期の最終仕上げの真っ最中でございます。名古屋営業本部は2年連続の前年成長率ナンバーワンに挑戦してまいりました。3四半期を終わり、現在119%の成長で、ぎりぎり一番。今年度も残り3カ月、皆様方の厚いご協力をいただきまして、60期も全母店ナンバーワンで、次の61期に向かいたい。当中部地区は、昨年これがピークだと言うぐらいでしたが、現在全く落ちる気配はございません。世界ナンバーワンのものづくりの地区だと思っております。3月11日からは岐阜どてらい市が始まります。この61期は山善60周年の記念の年でございます」と述べ、続いてメーカーを代表し年男(戌年生まれ)の加藤ダイキン工業常務執行役員空調営業本部長が挨拶に立ち次の様に述べた。
 「中部地区は、大変話題の地区でございました。セントレアの開港、愛・地球博、残念ながら昨年の自動車生産ナンバーワンは取れませんでしたが、今年は確実視されているトヨタ自動車。今年も当地区の更なる拡大は間違いないものだと思っております。山善さんを通じて優秀なメーカーの優秀な商品・システムを統合して提案していただくことにより、更なる価値が上がっていきます。戌年は非常に波乱のある年だそうです。是非、この山善さんの創業60周年を良い年にしたい」
 山善を代表し、吉居社長が年頭挨拶として「昨年4月から新3力年計画『チェンジバリュー100』をスタートし、9カ月が過ぎました。その結果、名古屋営業本部は前年比119%強と大変素晴らしい伸びを示させていただきました。全社的には約10%の伸びです。チェンジバリュー100では、まず3年後に100億円の経常利益を目指す。出来れば来年1年前倒しで達成したい。それと純資産を100億円上積みする。そのためにバリューチェンジ、まず意識を改革する。それからバリュークリエイト、付加価値を創造する。そしてバリューアップ、企業価値を向上する、という3つの目標に向かって、山善も皆様と一緒になって取り組んでいこうという精神です。3つの基本がございます。何事にも夢を持って仕事に取り組む。夢は全ての拠り所になります。人生の拠り所になります。今年の経営スローガンは『私たちは夢を持って、日々意識改革し、新たな価値を創造しよう』と致しました。2点目が攻めの経営。メーカーの皆様方と一緒になって、色々な意味で提案をさせていただき、時代の流れ、市場の流れを皆様に確りと提示をしていく。よく日進月歩と申しますが、私は秒進分歩だと思っております。世の中は常に変化をしております。いかに変化に対応し、皆様にフィードバックするか、そして一緒になって、ディーラーさん、ユーザーさんを攻めるか。攻めの経営、攻めの姿勢、前向きな姿勢が大事になってまいります。これを確りすることによって感動が生まれます。今日お集まりの素晴らしいメーカーさんが大事にお作りになった商品を、大切に売るという姿勢。3点目は、企業の不祥事が色々と起こっておりますが、私共はCSR(社会的責任)を確り務めてまいりたい。安定した成長をする企業。企業価値を向上させるためには、CSRの経営を果たさなければいけない。この3つに絞り、今まで通り有言実行で皆様と一緒に頑張ってまいりたいと考えております。今年は悪いことは考えず、良いことを考えよう。当社は上半期16.9%アップし、当初の見込みより大幅に達成できた。下期は11、12月非常に頑張り、生産財は19%上がりトータル10%アップしたが、さらなるアップのために皆様の温かいご支援をいただきたい。今年のテーマは今まで通り、攻めの経営であり、高いプロセスで実行に全力を傾け、有言実行していく。結果が出ないということは、本気でやっていないということ。山善だけが儲かることはできない。お互いがハッピーになって行こう」と語ると、当日参加した緒方副社長はじめ山善幹部役員六名の紹介が行われた。
 出席の6部門会の会長と緒方副社長による鏡開き、神田ミツトヨ取締役営業本部副本部長の発声で乾杯、祝宴に移った。
 山善、メーカーの社員らが新年の挨拶を交わしたり、今年の抱負を語り合いながら和やかなひと時を過ごし、午後7時前に森園山善名古屋営業本部副本部長の閉宴の辞で終了した。

倉地株式会社
戌年男
代表取締役兼CEO倉地久雄氏

 創業明治28年の名古屋管材業界の老舗商社は、今年で111年を迎える。初代治三郎氏が名古屋市中区栄で製糸紡織機械用品および各種機械工具の販売製作を始めて以来、戦災による苦難の時期も乗り越え、現代表の久雄氏で四代目となる。
 久雄氏の大学の専攻は教育哲学。一時は研究者の道を志したが挫折し、家業とは関係のない総合商社に就職する。名古屋に戻って家業を継ぐつもりは毛頭なく、東京でサラリーマン生活を送っていたが転機は突然訪れた。
 昭和63年の暮れ、愛知県管工機材商業協同組合の六代目理事長も務めた先代の父、久治氏が急病で入院、余命いくばくもないと宣告されたのである。久雄氏は翌年2月に急遽東京から戻り会社に入社。同年8月、先代の死去とともに31歳で現職に就いた。
 事業についての考えを伺った―
 「管材商を一言でいうと、究極のアナログ流通業だと思います。機械化できる部分はITを活用して改善を進めたとしても、コンビニのような手軽さで商品を売ることは絶対に出来ないと思います。人間が判断しなければならないことが数限りなくあるからです。
 もちろん大手の管材商社ではすでにバーコードの使用などシステム化が進んでいますが、その運用が上手く機能するのはいわゆる「定番」商品のみでしょう。しかし当社が得意分野として扱う商品はむしろ定番以外のモノが多いのです。現在社内の在庫アイテム数は1万点近くありますが、ユーザー様のご要望に十分にお応えするためには到底足りる数ではなく、その十倍以上のモノが必要です。当然在庫以外の商品は仕入先からオーダーに応じてその都度仕入れることになります。しかも出荷の際には、さまざまな商品を詰め合わせにしなければなりません。
 そのため、十分な専門商品知識を備え、さらにユーザーの要望を熟知したエキスパート(人材)の育成が何より大切です」
 熟練した人間による判断なしでは、膨大な点数の商品は扱えない現実を知った。
 会社経営で重要と思われることについてお尋ねした―
 「チャレンジする心とそれを支える堅実さでしょうか。従来のやり方をいかに効率良いものに変えていくか、また守るべきところはそのままに。つまり破壊して創造することと調和を重んじる『創造と調和の経営』です。
 もう一つは『顧客第一主義』の考え方を基本にしています。一見わがままと思えるようなユーザー様の要望にもきちんとお応えしていくことです。お客様が本当に何を望んでいるのか、そこに目を向けることが企業存続のために最も重要なのです」
 この経営方針が実を結び、倉地の業績は三期連続で増収と聞く。さらに昨年度には環境ISO14001の認証も取得し、更なる市場開拓に全社一丸となって邁進している。
 久雄氏はこのような経営者の顔とは別にプライベートでは幅広い趣味人でもある。まずは読書。哲学・宗教・歴史・芸術・文学・落語までの幅広いジャンルを濫読。敬愛する作家はディケンズ・カフカ・モーム・漱石・内田百閨E塚本邦雄など。落語家は六代目三遊亭圓生。
 中学時代から続けているのがギター演奏。このところは多忙のためあまりライブ活動が出来ず、目下は20本以上あるビンテージギターのメンテナンスでストレス解消を図っている。音楽鑑賞とオーディオにも関心が深く、アンプやスピーカーを自作するアナログ手作り派である。
 またワイン好きが高じて、1997年には日本ソムリエ協会公認の「ワインエキスパート」の資格を取得している。
 昭和33年4月30日生まれ。おうし座。血液型B型。

今年も工作機械受注額は
高水準維持の見通し
FA業界新年賀詞交歓会

 ニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏、本社=名古屋市千種区内山3-5-3)主催の「2006年FA業界新年賀詞交歓会」が1月12日午後2時より、名古屋市中村区名駅のホテルキャッスルプラザで開催され、メーカー、商社、官公庁などから五百名余りが出席した。
 冒頭、主催者である樋口社長は「昨年は、当地名古屋で愛・地球博が開催されまして、予想を上回る2,200万人の動員になり大変盛り上がりましたし、トヨタ自動車さんをはじめ地元の自動車関連メーカーさんの非常に強い勢いが当地を活性化してくれました。私たちの業界にとりましてはとても有り難い1年でした。私共も昨年10月にメカトロテックジャパン2005を開催しましたところ、過去最大規模となる88,000人余りの来場者数となりました。本年は、11月に私共のメインのイベントであります『JIMTOF2006』、その2カ月前の9月にはシカゴショー、いわゆる『IMTS2006』が開催されますので、皆様方にとりましても昨年以上に営業及びマーケティング活動を積極果敢に展開できる年になると思われます。私共ではシカゴショーをはじめ、東南アジア、中国、インドの研修ツアーを予定しておりますので、奮ってご参加いただければと思っております」と挨拶し、続いて今年の業界展望について次のように語った。
 日本工作機械工業会統計によると、2005年(暦年べース)の工作機械受注総額は1兆3,500億円(12月については推定値、前年比9.2%増)の見込みで、1990年に記録した1兆4,120億円に次ぐ史上2番目の高い水準となった模様。昨年、ニュースダイジェスト社が予測した1兆1,800億円を10%以上上回る見込み。内訳は、内需が7,450億円(前年比10.7%増)、外需が6,050億円(前年比7.3%増)。初めて外需が6,000億円を突破し、過去最高となった。このことは、日本製造業のグローバル化の進展を示している。高水準となった主な要因として、自動車業界を中心とした多くの製造業での旺盛な設備投資と中国を中心とするアジア地域での需要増加が考えられる。ニュースダイジェスト社による2006年受注額の予測は、1兆2,500億円(前年比7.4%減)。内訳は、内需が6,700億円(前年比10.1%減)、外需が5,800億円(前年比4.1%減)。自動車業界の設備投資がやや減少に転じるなどの見通しから前年比7.4%減とした。ただし、1兆2,500億円が達成されれば史上第3位の受注額であり、昨年の勢いが多少スローダウンしても、非常に高い水準を維持することになる。2005年(暦年べース)の工作機械生産総額は、経産省機械統計をもとに算出して1兆1,200億円(11、12月については推定値、前年比27.6%増)の見込みで、受注総額と同様に高い水準となった。財務省貿易統計をもとに算出した2005年(暦年べース)の輸出総額は8,000億円(11、12月については推定値、前年比17.1%増)、輸入総額は1,037億円(11、12月については推定値、前年比17.5%増)でともに史上最高額となる。
 樋口社長の業界展望についての説明に引き続き、NDマーケティング大賞、同ホームページ部門賞の贈呈式が行われた。大賞はブラザー工業社長の平田誠一氏が、ホームページ部門賞は新エネルギー・産業技術総合開発機構がそれぞれ受賞した。
 「わが社の経営戦略」と題した受賞講演で平田氏は「事業活動を行う際に基軸となるのは、お客様の立場になって、お客様を第一に考えるという『At your side』な思想である」とその重要性を語った。また、同氏は、「グローバルビジョン21」という目標を掲げ、「グローバルマインドで優れた価値を提供する高収益体質」であり、「独自の技術開発に注力し、傑出した固有の技術によるモノ創り」ができる企業を目指し、事業に取り組んでいる。
 新春トップインタビューは、日本工作機械工業会会長の中村健一氏(中村留精密工業社長)とジェイテクト会長の山田隆哉氏をゲストに招いて行われた。工作機械業界の今年の見通しについて、中村氏は「まずは昨年の受注総額の速報値についてお伝えしておきますが、1兆3,620億円になりました。これは12月の受注分が予想を上回る結果となったためで、おそらく3月納入分の駆け込み受注ではないかと思います。今年の受注額の見通しにつきましては、1兆2,000億円と予測しております。この予測の根拠としましては、基本的には自動車産業でまだまだ根強い設備投資があると思っています。また、一般機械工業において自動車以外の業種、例えば建設機械などは大変活発であります。上場企業の製造業の多くが、この3月期に良い業績を出されるでしょうから、そこからも相当の設備投資が期待できると考えております。さらに、1,000億円台という大変ハイレベルな状態が20カ月継続しているからです」と語った。次に自動車産業の今年の見通しについて、山田氏は「自動車産業は好調だとよく言われますが、実は自動車の国内販売はここ数年まったく伸びておりません。マクロ経済の成長についていけていないのが、自動車の国内販売の実情であります。一方で輸出につきましては、2003年から毎年20万件増のぺースで伸びております。国内生産台数は、1990年をピークに減少していましたが、輸出増のおかげでここにきて上昇に転じております。海外生産につきましては、21世紀になってから急速に伸びており、2005年の数値はまだ出ておりませんが、おそらく国内生産を追い抜くと思われます。最近の自動車メーカーの好業績は、輸出と海外生産に支えられていると言えます」と述べた。
 最後は懇親パーティーが行われ、大変な賑わいとなったが、和やかな雰囲気のもと出席者同士が交流を深める場となった。

製品検査表発行システムと
統合ファイル管理システム
システムワイズ2種類のソフトを発表
 
 八幡ねじの情報子会社であるシステムワイズ(社長=服部治氏、本社=名古屋市西区花の木2-2-12)は、ねじ製造業向け、製品検査表発行システム「Trace Hunter(トレースハンター) Ver・1』と図面・見積書等の管理用に最適な統合ファイル管理システム「しっかり保存くん」の2種類のパッケージソフトを発表し販売を開始した。
Trace Hunter Ver・1
 ねじ製造業においては、製品受け入れや出荷検品の業務の際、一部企業で既に品質検査システムが導入されているものの、大多数の企業では依然として、紙図面を見ながら手書きの品質検査表を作成しているのが現状であり、ISO取得企業が増えている中、製品検査表の提示を求められる頻度も増えており、各メーカーにおいては製品検査表を製作する為に多大な工数をかけなければならない状況となっている。
 Trace Hunter Ver・1は、ねじの製造販売を行う親会社を持つ同社が、他のソフトハウスが陥りがちな独りよがりのソフトではなく、親会社のノウハウと現場の声を重視して開発された製品検査表発行システムで、製品図面を簡単にファイリングでき、すぐに現場で製品検査ができるよう、余分な登録工数を一切省いた、シンプルかつ効率的なパッケージソフトとなっている。
 現場の作業者からも「ワンタッチで検査でき、ソフトで固定されている検査の方法ではなく、複数の製品の一方方向をまとめて測るという検査方法にも簡単に対応でき、使い勝手が良い」と好評で、検査作業時間や図面検索・加工時間が短縮できることでコスト削減につながる。
 また同製品は、図面を取り込むことで、同時に原紙図面のファイリングとしても活用でき、その図面を検査時に画面表示させることでぺーパーレス化にも対応した画期的なシステム。
 ソフトの機能自体は非常に絞り込まれているが、蓄積されたデータを有効に活用するためあえて高価なデータベース「OracleDB Personal Eddition」を採用している。
 ソフトウェア価格は一クライアント30万円(消費税別)で、別途OracleDB一クライアント5万円(消費税別)が必要。
しっかり保存くん
 図面・見積等大量に蓄積された書類を簡単操作で電子ファイリング保存し、情報名やキーワードを設定しておくだけで、ほしい情報を即座に画面表示参照・印刷できる。
 活用例としては、
@図面ファイリング=紙図面を電子化することで、紙図面ファイルのキャビネットスペースの必要がなくなり、図面の検索も簡単操作で即取出しが可能。
Aユーザー問い合わせに即時対応=社内のクライアントにソフトをセットしデータを共有化しておくことで、担当者が不在であってもユーザーからの見積や資料の確認に対して即時対応が可能となり、ユーザーからの信頼度が高まる。
 メニューは、必要最小限にまとめ、シンプルで使いやすいシステムパッケージとなっている。
 画面は三パターンを用意、各画面毎に項目は自由に設定が可能で、ユーザーの管理業務に合わせた幅広い活用が可能。
 ソフトウェア価格は一クライアント49,800百円(消費税別)。

液体塗布用スプレーガン
「TOF(トフ)シリーズ」
アネスト岩田6タイプ26機種発売

 アネスト岩田(社長=森本潔氏、本社=横浜市港北区新吉田町3176)は昨年12月、塗装用エアスプレーガン国内トップシェアー(CEMA・日本塗装機械工業会の統計による)の技術を用いた液体塗布用スプレーガン「TOF(トフ)シリーズ」6タイプ26機種を発売した。
 大(フラット)パターンから小(ラウンド)パターンに対応した豊富なノズルバリエーションで水、油、接着剤、消臭剤、薬液等の液体を効果的に塗布する事に最適な自動スプレーガンとなっている。
 同社では、標準仕様以外に、客先の要望に合わせた特殊品の製作にも対応。また、供給ポンプ、周辺機器を含めた提案も行っている。
■TOFシリーズの特長
 @コンパクト設計の為、狭いスペースヘの取付、自動塗布装置への装着が容易。
 *TOF―5、5R、6、6Rシリーズ(同社、塗装用モデル対比―全長対比:約50%小型化、重量対比:約30%軽量化)
 A二流体ノズル(圧縮エアーで霧にする)の為、一流体ノズル(ノズルのオリフィスで霧にする)に比べて塗布条件(塗布幅、塗布量)の設定が任意に出来る。
 B塗布材料、用途に合わせて、φ0.5〜φ2.0のノズルバリエーションの中から最適なノズルロ径を選定できる。
 小ノズルロ径(φ0.5〜φ1.0)は小量安定塗布、スポット塗布に最適。
 ▽マーキング剤=バネ、ネジ、クランプ等の自動車部品等
 ▽金属〜ゴム用加硫接着剤=防振ゴム、OAローラー等
 ▽成型用離型剤=ゴム製品、ダイカスト製品、ウレタンフォーム成型、樹脂成型等
 ▽加湿=きのこ栽培、印刷工場、製紙工場、樹脂成型工場等
 大ノズルロ径(φ1.3〜φ2.0)は大面積塗布、高粘度の液体の塗布に最適。
 ▽接着剤=住宅建材(ドア、システムキッチン等)、自動車内装部品(ドア内張り等)
 ▽フラックス液=プリント基板のハンダ付けの前処理工程
 ▽スパッタ防止剤=自動車等のスポット溶接工程の前処理等
 C大(フラット)パターン、小(ラウンド)パターンのキャップをラインアップ。フラットキャップは広い面積の塗布に適しており、パターン幅の調整が出来る。ラウンドキャップは小面積の塗布に適している。
タイに製造・販売会社を設立
 アネスト岩田は、急速に成長を続けるアセアン諸国の製造及び販売拠点としてタイのバンコクに独資会社を設立し、1月16日より業務を開始した。
 これまでアセアン諸国においては、代理店としての販売拠点はあったが、製造する拠点がなく、全て日本からの輸出のみであった。
 今回設立された新会社「ANEST IWATA SOUTH EAST ASIA Co.Ltd」は、アセアン諸国へのコンプレッサ及び塗装機器を供給する製造拠点であり、またエンジニアリング業務を含めた販売活動を行う販売拠点として、アセアン諸国における中心的な役割を果たす。
【会社概要】
 ◇会社名称=ANEST IWATA SOUTH EAST ASIA Co.Ltd
 ◇本社登録地=91/1,5Ath Fle,ChaiyoBuilding,Room5A10Rama9Road
Huaykwang,Huaykwang,Bangkok10320Thailand
(TEL)+66-(0)-2643-2870〜3
(FAX)+66-(0)-2643-2874
 ◇工場所在地=AmatanakornIndustrialEstate700/37Moo6,Tambol
Nongmaidaeng,AmphurMuang,Chonburi20000Thailand
 ◇資本金=3,850万バーツ
 ◇出資会社=アネスト岩田(100%)
 ◇代表者=原田三樹彦氏
 ◇業務内容=@レシプロコンプレッサの製造及び販売Aオイルフリースクロールコンプレッサの製造及び販売Cコンプレッサ販売におけるエンジニアリング業務D塗装機器の製造及び販売E塗装ブースの製造及び販売。

渋谷宏明氏社長就任
アカギ 清壽氏会長に

 アカギ(東京都中央区入船2-1-1)では、このほど代表取締役社長渋谷清壽氏の取締役会長就任に伴い、後任として常務取締役の渋谷宏明氏の代表取締役社長就任を発表した。

藤井昭弘氏社長就任
藤井高圧工業昭男氏会長に

 藤井高圧工業(大阪市西区新町3-11-17)では、このほど代表取締役社長藤井昭男氏の取締役会長就任に伴い、後任として、藤井昭弘氏の代表取締役社長就任と、取締役藤井 克氏の専務取締役就任を発表した。

顧客満足度を追求する!
『'06チャレンジフェア』
丸政11・12日ポートメッセで開催

 丸政(名古屋市南区星崎1、TEL052-823-2188・社長=鬼頭宏治氏)では、来る2月11日(土)・12日(日)の両日にわたって、名古屋市港区金城ふ頭の“ポートメッセなごや”を会場に「2006チャレンジフェア」を関係各位メーカー多数の協賛を得て盛大に開催する。
 今回のチャレンジフェアは、「高い顧客満足度を追求する住関連のパートナー」をテーマに掲げ、出展メーカー各位の絶大なる協力を得て開催するもので、展示場内には、春の需要期に向けてのニーズに応える新製品・季節商品・売れ筋商品の他、格安な提供商品を取り揃えて展示即売する。
 同社では、前回以上の動員と売上を見込んでおり、準備万端整えて開催当日を待つほか、入場者の動員に全社を挙げて取り組んでいる。
 開催時間は、初日の11日が午前9時より午後5時まで、12日は午前9時より午後4時までとなっている。
 会場までの交通機関は、あおなみ線「金城埠頭駅」で下車し、徒歩約5分。所要時間は名古屋駅から約30分。
 車の場合は、東名高速名古屋IC及び名神高速一宮ICより共に約60分、東名阪名古屋西IC及び蟹江ICから共に約30分、東名豊田JCTから伊勢湾岸道に入って名港中央ICから直ぐ。

18年2月12日2229号
第26回管材展にご協力を
新年賀詞交歓会開催
愛知県管工機材商協組来賓ら280余名集う

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=石原徳和氏・原芳商会会長)では、1月24日午後6時より、名古屋城西の“ウェスティンナゴヤキャッスル”を会場に「平成18年度新年賀詞交歓会」を開催し、来賓はじめ正会員や賛助会員ら280余名が出席するなどして丙戌年の新春を祝った。
 賀詞交歓会は、小川常任理事(小川管商社長)の司会開会の辞で開会。
 冒頭挨拶に臨んだ石原理事長は、出席方のお礼を述べたあと「昨年の経済は、万博景気で少し我々も恩恵を受けたと思います。今年のポスト万博はトヨタ自動車ではないでしょうか。来年2月に本社から名古屋駅前に、関連企業を含めますと1万人前後の人たちが移られると聞いております。既に地元、岐阜、三重のマンション需要も好調で、しばらくの間は好景気が続くものと期待しております。また、今年は組合の一大事業であります、第26回管工機材設備総合展を10月に開催いたしますので絶大なるご支援ご協力をお願いいたします」と、挨拶を述べた。
 引き続いて、来賓を代表して、愛知県空調衛生工事業協会の足立会長、賛助会員代表のキッツ小林社長からそれぞれ祝辞を頂いた。
 足立会長は「愛知万博で、私達設備業界の環境への取り組みが広くPRされました。環境問題は我々にとりましては千載一遇のチャンスと捉えています。四月には管材組合さんはじめ十団体で、愛知環境設備団体協議会を立ち上げ、パワーアップして環境設備としての存在感をアピールして行きたいと思います」と、抱負と決意を述べ、一方の小林社長は「武田信玄公は、戦の中でも上・中・下があると申しております。五分の勝ち方を上とする、七分の勝ち方を中とする、十分の勝ち方を下とする。五分の勝ち方の時は、次には絶対に勝ってやろうとの闘志が全員に漲っておりますが、七分の勝ちだと怠け者に、完全に勝つと驕りが出てくると言われています。このことからも戦うにしましても、ほどほどに勝つことがチームワークを乱さない根源に繋がると思います」と、気を引き締めて何事も行っていくことが肝要と述べた。
 次いで来賓紹介、新賛助会員紹介のあと、第26回管工機材設備総合展の在田委員長(在田商店社長)の「全組合員挙げまして、プロの方の集客動員を目指しますので、賛助会員さんにおかれましては、ご出展のほど宜しくお願いいたします」と、展示会開催への取り組みと協力方の要請がされたあと、全国管工機材商業連合会の橋本会長の発声で一同乾杯を行い、フランス芸術文化勲章叙勲ピアニストの加藤修滋氏と、日仏文化交流功労賞を授与している岡山加代子さんのシャンソンを聴きながら皆それぞれに賀詞を交歓し、一層の親睦を深め合い、小川副理事長(山信社長)の手締めで、盛宴の内に賀詞交歓会を終了した。
 また、当日は午後四時より「理事会」を行い賀詞交歓会に万全を期した。


モラルが問われている
新年賀詞交歓会開催
三重県機械工具商協組来賓ら110余名集う

 三重県機械工具商協同組合(理事長=松山廣氏・松山機工社長)では、1月27日午後6時より四日市駅前の“四日市都ホテル”において、「平成18年度新年賀詞交歓会」を開催し、正会員はじめ、来賓、賛助会員等110余名が出席して丙戌年の新春を祝った。
 交歓会は、芦川理事(タイセー社長)の司会、開会の辞で開会。
 冒頭挨拶に臨んだ松山理事長は、出席方のお礼を述べたあと、「昨年は、セントレア開港、愛知万博と二大プロジェクトの経済効果に加え、中部のものづくり産業が好況で順調に推移しましたが、企業のモラルが問われる事件も沢山起りました。そうした中もう一度原点に戻り、商売は世のため、人のための奉仕であり、儲けるのは、その当然の報酬でありますと言う考えを、今後の組合活動に生かして行きたいと思います」と所信を述べた。
 次いで来賓の紹介のあと来賓を代表して、四日市機械器具工業協同組合の佐久間理事長より祝辞を頂戴した。
 佐久間理事長は、「正月20日余りで体験した中では、今年は設備投資意欲が昨年よりも遥かに強くなってきているように思います。お金を掛けて工場をやり変えよう、機械を置き換えようとの動きがあるように感じております。皆さんもそうした中で、昨年よりもお仕事が増えるものと思います。更にオリジナリティを発揮していただければ益々の発展も期待できると思います」と結んだ。
 引き続いて、賛助会員を代表してNaITO四日市営業所の石田所長の乾杯音頭で一同乾杯を行い、互いに今年一年を占ったりして賀詞を交歓して過ごし、日置顧問(大扇社長)の中締めで盛宴の内にお開きとした。

モラルが問われている
新年賀詞交歓会開催
三重県機械工具商協組来賓ら110余名集う

 三重県機械工具商協同組合(理事長=松山廣氏・松山機工社長)では、1月27日午後6時より四日市駅前の“四日市都ホテル”において、「平成18年度新年賀詞交歓会」を開催し、正会員はじめ、来賓、賛助会員等110余名が出席して丙戌年の新春を祝った。
 交歓会は、芦川理事(タイセー社長)の司会、開会の辞で開会。
 冒頭挨拶に臨んだ松山理事長は、出席方のお礼を述べたあと、「昨年は、セントレア開港、愛知万博と二大プロジェクトの経済効果に加え、中部のものづくり産業が好況で順調に推移しましたが、企業のモラルが問われる事件も沢山起りました。そうした中もう一度原点に戻り、商売は世のため、人のための奉仕であり、儲けるのは、その当然の報酬でありますと言う考えを、今後の組合活動に生かして行きたいと思います」と所信を述べた。
 次いで来賓の紹介のあと来賓を代表して、四日市機械器具工業協同組合の佐久間理事長より祝辞を頂戴した。
 佐久間理事長は、「正月20日余りで体験した中では、今年は設備投資意欲が昨年よりも遥かに強くなってきているように思います。お金を掛けて工場をやり変えよう、機械を置き換えようとの動きがあるように感じております。皆さんもそうした中で、昨年よりもお仕事が増えるものと思います。更にオリジナリティを発揮していただければ益々の発展も期待できると思います」と結んだ。
 引き続いて、賛助会員を代表してNaITO四日市営業所の石田所長の乾杯音頭で一同乾杯を行い、互いに今年一年を占ったりして賀詞を交歓して過ごし、日置顧問(大扇社長)の中締めで盛宴の内にお開きとした。

人と人とのつながりを重視し
業界の更なる発展を
愛知鋲螺商協同組合18年新年会を開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田K氏・藤田螺子工業社長)は1月25日午後6時より、名古屋駅西の名鉄ニューグランドホテルにおいて「平成18年新年会」を開催し、組合員ら30名が新春を祝った。
 新年会は阿部理事(織田商店社長)の司会で進められ、はじめに来賓の紹介が行われた。
 続いて、藤田理事長が挨拶に立ち、「昨年は、7月に日本ねじ商連の総会を犬山で開催させていただきました。本日ご出席の皆様方に大変ご協力を賜りまして、成功のうちに終えることができました。その後、役員・理事会を東京で開催いたしました折、次回開催します大阪の組合から、『次回行う我々は大変だ』との言葉を聞きました。これも青年部の方々はじめ、組合員皆様のご尽力の賜物と感謝いたします。福利厚生のボウリングでも未だかつて無い90名という出席を賜りました。これもトップの皆様方の組合と従業員の方々に対するお考えの表れかと存じます。今年12月にまた開催いたします。三桁の人数で開催したいと思いますのでご協力をお願いいたします。4月から新しい期に入りますが、我が組合も予算が大きな問題となっており、4月からはなるべく皆さんに負担を掛けないように考えながら、色々活動をし事業展開をしていきたいということで、理事・役員が無い知恵を絞っております。次年度は、組合員のトップの方々にご支援、ご協力を賜らなければならない場面も出てくるかと存じますので、ご承知の上ご協力を賜りたいと存じます。当地域はお陰さまで、自動車産業の好調もあり、業界の中では何がしか仕事がある状況になっており、有り難いと感じております。その様な中にあって、大阪、東京、神奈川に負けないぐらいの規模になって行かなければならない。他地域との差を是正できる時期ではないかと感じております。原点に戻り、組合員お互いがFACE TO FACEで考えて行きたいと思います」と述べ新年の挨拶とした。
 続いて、来賓を代表して平田愛知県中小企業団体中央会事務局長と鈴木組合相談役(日本ねじ商連会長・エフシーテック社長)から祝辞が述べられた。
 この後、櫻井愛知県中小企業団体中央会情報調査部長による発声で乾杯。
 参加者が和やかに歓談する中、午後8時前に鈴木副理事長(八幡ねじ社長)の中締め、奥田理事(奥田商会社長)の閉会の辞でお開きとした。
第6回理事・役員会開催
 新年会に先立ち午後4時からは定例の理事・役員会が開かれ、新年会の打ち合わせを中心に審議が行われた。

人口問題が経営の課題
新年賀詞交歓会開催
岐阜県管工機材商組合来賓ら140余名集う

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、1月26日午後6時より岐阜市長良河畔の“岐阜グランドホテル”において、「18年度新年賀詞交歓会」を開催し、来賓はじめ正会員、賛助会員等140余名が出席して、丙戌年の新春を祝った。
 賀詞交歓会は、山田理事(関建材社長)の司会進行、開会の辞で開会。
 冒頭挨拶に臨んだ山田理事長は出席方のお礼を述べたあと、「人口減少の問題は予測よりも一年早く進行しており懸念いたしております。この問題が我々企業にこれから影を落とすものと思われます。人が減れば、衣食住が衰退いたし、需要が減ります。もう一つ重要な問題は、特に我々中小企業にとって労働力の確保が大きな問題になると思います。企業にとって働き手がいないということは致命的なことです。ましてや企業の発展などは夢の夢となります。この人口問題が、これから5年、10年と我々の経営の一番の課題だと思っております」と挨拶。
 引き続いて、来賓の紹介のあと、岐阜県管設備工業協同組合戸島理事長、賛助会員代表JFE継手中部営業所伊藤所長の順で祝辞を頂戴した。
 戸島理事長は、「来年の6月には地元岐阜県で全管連の総会を開催いたしますので、その節は何かとお世話になりますが格段のお力添えの程宜しくお願いいたします。また、最近特に感じますのは、若者の男がどうも気合が入っていないと言うことです。私共先輩のものはそう言う事を非常に今後憂いております。利益を出して、知恵を出して、明るく元気で、今後のご活躍を皆さん方にお祈り申し上げます」と述べる一方、伊藤所長は、「バブル以来の好景気だと言われる一方、株価も高水準を維持しておりますが、住宅着工戸数、面積などは対前年度マイナスとなっております。商材別では、自動車向け、造船向けが好調な反面、我々に関係の深いガス管等の商材は低迷しております。その様な中で、メーカーの本年度の課題といたしましては、商品の速やかなタイミングでの市場への投入を心掛けております。また、本年は戌年です。犬と言いますのは安産の象徴の動物です。それにあやかりまして、安定生産、安定供給に努めたいと思います」と祝辞を述べた。
 引き続いて、木曜会の井深氏(瓶由)の司会進行で第2部の懇親会に移り、愛知県管工機材商業協同組合の石原理事長(原芳商会会長)の乾杯音頭で一同乾杯を行い懇親会に移り、互いに賀詞を交歓しながら親睦を深め、豪華賞品が当たる福引抽選会も行って宴を盛り上げ、五島理事(大垣管材社長)の中締めで盛宴の内にお開きとした。

会員増強に力点を置き
より活性化した組合へ
中日本木工全木商中部新年合同名刺交歓会

 中日本木工機械商工協同組合(理事長=木村秀夫氏・昭元産業社長)と全日本木工機械商業組合中部支部(支部長=島田昭三氏・シマダ機械社長)による「平成18年新年合同名刺交歓会」が1月20日午後5時より、名古屋市千種区のルブラ王山において開催され、来賓をはじめ組合員ら35名が参加して木工業会並びに組合員企業の更なる発展を祈念した。
 名刺交歓会は、定刻より村瀬中日本木工副理事長(ムラセ社長)の司会で進められ、福本中日本木工副理事長(フクモト社長)が「我々の業界が今年こそは本当に素晴らしい年になりますように祈念いたします」と開会の辞を述べた。
 年頭の挨拶に臨んだ木村中日本木工理事長は「明けましておめでとうございます。今回の合同名刺交歓会には、沢山のご出席をいただき本当に有り難うございます。景気も上向いておるようで、我々の業界で上場してみえるメーカーさんの株価が上がっております。多くの企業さんも高収益を上げ、業績面でも過去最高ではなかろうかと思います。我々中小企業も、皆さんの努力によって何とかこの好景気にあやかる様にしたいと思っております。理事会で折に触れ出ますのが、組合を活性化するにはどのようにすればいいかということです。それには会員増強しかないのではないか。同じ商売を行っていく多く仲間が、忌憚無く話せるような会にしていきたいと思います。皆様の貴重なご意見、ご指導を賜り組合発展に努めてまいりたい」と語った。
 続いて島田全木商中部支部長は新任の挨拶に加え、「景気は緩やかに上昇ということです。積極的なご意見をいただきまして、有意義な会にしていきたいと思います」と挨拶した。
 来賓を代表して宮川全国木工機械工業会会長より「日頃は、皆さんに私共工業会会員の機械の拡販にご尽力いただきまして有り難うございます。また、昨年秋の名古屋国際木工機械展に際しましても大変お世話になり、お陰さまで盛況のうちに終了できました。感謝いたします。生産統計は平成14年を底に、少しずつですが回復をしており、底離れしたのではないかと感じております。京都議定書以来環境問題が取り上げられ、木材は唯一再生産が可能な資源であり、これを一つのチャンスとして研究開発に一層力を尽くして行きたいと存じます」と挨拶があり、引き続き伊藤中部木工機械工業会専務理事の力強い発声で乾杯。
 祝宴に移り、参加者が和やかに歓談する中、西木全木商中部支部副支部長(ニシキ機械社長)の万歳三唱、若原中日本木工理事(若原工機社長)の閉会のことばで盛況のうちにお開きとした。
 また、名刺交歓会に先立って開催された合同理事・役員会では、荒子ビルのテナントの件、年度計画、会員増強などについて審議が行われた。

商売の基本は人間関係、共存共栄で
二極化の時代を乗り切ろう
中部カツヤマ会のれん会合同新春懇談会

 中部カツヤマ会(会長=中川啓二朗氏・ナカガワ会長)、のれん会合同による「新春懇談会」が1月24日午後6時より、名古屋市中区金山のホテルグランコート名古屋で行われた。
 会の初めに中川会長は「名古屋が現在日本で一番景気が良いと言われるのは、名古屋のケチケチ精神と倹約のお陰だと思っております。良い例が昨年作られました中部国際空港と万博。これもケチケチのお陰で何れも黒字になり、当地区も大いに潤っております。中部カツヤマ会もこの精神を忘れないように、ケチケチと倹約でやって行きたいと思っております」と挨拶。
 続いて木村カツヤマキカイ社長が壇上に立ち、「昨年、当社は創立60周年を迎えさせていただきました。本当に有り難うございます。また、株式会社になりまして本年の12月25日に満50歳を迎えさせていただきます。昨年はこれに際しまして、60周年記念ツアーに沢山のお得意さんにご参加いただき、盛大にハワイで感謝会を催すことができました。また、のれん会の方は少し遅れましたが、2月10日、創業者である会長の誕生日に、ここまでカツヤマキカイが大きくなれたのは仕入先さんのお陰でもあるということで、大阪で百社の仕入先さんにお集まりいただいて感謝会を開催する予定です。会長は常に、商売の基本は『人間関係』であると申しておりました。初心に帰りまして、お得意先の皆さん、仕入先の皆さんと一緒に共存共栄をはかって行きたい。昨年日本は好景気で沸きましたが、実質的な経済成長率は名目で2%、実質1%。06年度も名目で2%、実質1%の成長であろうというような経済情勢の中で、我々は商売を展開して、世界あるいは日本のものづくりに貢献しているというのが現状。非常に成熟した時代ですので、これからは強いものと弱いものが分かれる二極化の時代、弱肉強食時代であると感じております。できるだけ突出した経営、商品、技術あるいはメンテナンスを、皆様方のお力をお借りして、カツヤマキカイ並びにカツヤマグループが一段とグレードアップした状態で、皆さんと共に06年を送って行きたい。ご指導ご鞭撻をお願いいたします」と述べ、年頭の挨拶とした。
 乾杯の挨拶を時津中部カツヤマ会副会長(新栄商會会長)が行い、「カツヤマキカイさん、中部カツヤマ会とのれん会の方々の更なるご発展とご繁栄を祈念します」と述べて乾杯。
 途中、カツヤマキカイ中部エリア営業マンの自己紹介も交えて和やかに懇談し、盛況のうちに会を終了した。

好調の業界を背景として
組合活動も活発化を
名古屋伝動機商組合例会と新年会を開催

 名古屋伝動機商組合(理事長=笠井善元氏・笠井社長)は1月26日午後6時より、名古屋市東区葵のメルパルク名古屋において組合員20社中19社参加のもと、1月度例会と新年会を開催した。当番幹事は、高津伝動精機と椿井精工。
 冒頭、笠井理事長は新年の挨拶と日頃の組合活動に対する支援・協力に謝意を表し、「本日は新年会も兼ねておりますので、大いに飲んで食べて、そして語りながら、楽しいひと時をお過ごしください」と挨拶。
 例会は椿井当番幹事の司会で進められ、長村理事(長村商店社長)より昨年11月4日に開催された第5回組合ボウリング大会の詳細が報告され、「今年も開催する予定なので是非ご参加いただきたい」と参加の要請が行われた。また、理事会で麻雀大会などの新行事について検討されており、組合員から広く声を聞くために「行事の提案があれば出していただきたい」と司会者から呼び掛けられた。
 議事終了後は新年会に移り、乾杯に際し伊藤副理事長(伊藤伝動工業会長)は「ますます本年も追い風が吹きますように」と述べ、力強い発声で乾杯。和やかに歓談し、午後9時前に終了した。

会社の基礎を確り確認し
次の時代に備えたい
中部タンガ特約店会新年賀詞交歓会開催

 中部タンガロイ特約店会(会長=大久保武氏・大久保商事会長)の新年賀詞交歓会が1月18日午後六時より、名古屋市東区葵のメルパルク名古屋において開催され、会員ら約70名が参加して新年の幕開けを祝った。
 松岡タンガロイ浜松営業所長の司会進行で、開会にあたり大久保会長は「平成18年が始まりましたが、皆様方、新年に際しまして仕事のほうは、比較的にこやかな顔の多い昨今のような気がします。当地区は昨年、中部国際空港の開港、万博等々で大変にぎわい、また話題に富んだ年であったと思います。我々の業界も、特にこの1、2年は自動車、工作機械の業界の活況を受けて順調に業績を伸ばしております。勿論タンガロイさんも後程、徳永社長さんからお話があろうかと思いますが、大変すばらしい業績で推移しておられます。中々、要る品物が間に合わないという現状ですが、どうかタンガロイさんにおかれましては、我々特約店がスムーズに商売ができますように、特に製造の面ではお力をお貸しいただきたいと存じます。しかし本当に景気は良いのでしょうか。その様な疑問を少し抱いている昨今でございます。日本全国で見た場合、ホームレスの数もそんなに減っていないし、消費者物価指数を見ても、まだデフレの域を脱していない。景気の良いと言われる当地区の我々の業界を見ても、2割業績が上がったところでも、従業員の給料が2割上がったのだろうか。また色々厳しい業界は全国には沢山あります。日本の景気が本当に回復したのだろうかという疑問もあります。我々の業界は少なくとも比較的順調に回復しているわけでありますが、これとてそんなに長く(3年も4年も)続くとは思いません。我々は今この様な好調な時期に、それぞれご自分の会社の足元を見つめ直して、来るべきやや暗いかもしれません時代に備えて財務面、営業面、人材面でも自分の会社の基礎を確りと確認するのが今年だと思います」と挨拶。
 続いて、徳永タンガロイ社長が新年の挨拶と日頃の愛顧に謝意を示した後、「品物が中々潤沢に作れないという状況。またシステムの大幅変更等で管理面においてもご迷惑をかけました。年末には生産体制も整い、順調な体制に戻りつつある。その様な厳しい中で、皆様方の絶大なご支援をいただきまして、業績的には計画した通り推移しております。07年度に上場するために準備を進めております。上場するためには、06年度の業績がべースになって審査されるので業績をきちっと上げることが重要になります。高い値段で株を買っていただける様にしなければならない。また上場以降について、07年、08年も引き続いて成長路線をとりたいと思っております。もう一段の売り上げ増をこなせるような生産体制をとりたい。ただこれまでと非常に違うのは、これまでの3年間は既にある工場に設備と人を入れることによって増産体制をひいてきました。そこが全て満杯になってきている。したがって、これ以上の増産体制をとる場合には、土地を買う、建物を建てるといった体制をとらないといけない。皆さんにタンガロイ製品を売っていて良かった、タンガロイと付き合っていて良かったと言われるようなメーカーになる様に全力を傾注して参りますので引き続きご支援をお願いいたします」と語った。
 賛助会員を代表して高田井高社長は、日頃のタンガロイ製品の拡販に対するお礼と、自動車産業の今後の計画について触れ、「今年は安全をキーワードに、仕事に励んでいただきたい。今年は本当に良い年であると思いますので、是非その様な意識で一年をお過ごしいただきたい」と述べた。
 乾杯に際して、石原中部タンガロイ特約店会幹事(石原商事社長)が「タンガロイ製品の拡販、シェアーアップに向けて、タンガロイ特約店会といたしまして全力投球いたします」と力強く述べ乾杯、祝宴に移った。
 賛助会員協賛の豪華賞品が当たる福引会などで大いに盛り上がり、午後7時前、伊藤中部タンガロイ特約店会幹事(大信工機社長)による三本締めで終了した。

「Mastercam X」の
マイナーバージョンアップ
ゼネテックMR1とSP22月下旬リリース予定

 ゼネテック(社長=上野憲二氏、住所=東京都新宿区)は、昨年9月26日にリリースしたCAD/CAMソフトウェアMastercamの新バージョン「Mastercam X」のマイナーバージョンアップMR1とSP2を2月下旬に発売する。米国では、開発元であるCNC Software社(米国・コネチカット州)が現地時間1月17日にリリースしている。
 Mastercamは、1984年にCNC Software社によって開発されたCAD/CAMソフトウェアで、現在世界75ヵ国で85,000シート以上がインストールされ、世界ナンバーワンのインストール台数を誇る。1990年にゼネテックが販売代理権を日本で初めて取得し、国内での販売を開始した。
 今回のリリースでは、CNC Software社が定めるメンテナンスプログラムに契約しているユーザーに対してはMR1(マイナーバージョンアップ)として提供され、未加入のユーザーにはSP2(修正モジュール)として提供される予定。
 MR1では、工具負荷を一定に保つツールパスの作成が可能となったため、全刃切削を避け、高速加工に適したツールパス作成機能が多数追加されている。この高速加工向けのツールパス作成画面では、他のツールパス作成画面とは異なり、高速加工に求められる細やかな条件付けが可能になった。また、アイコンが多数取り入れられ、簡単に設定することができる。
 さらに、この高速加工向けのツールパス作成画面でホルダ形状を設定することにより、ホルダ干渉を考慮したツールパスの作成が可能となった。
 退避動作の設定画面では、完全垂直退避・最小垂直退避・最小退避の選択が可能となり、切削時に限らず退避動作の最適化も可能となった。その他、推移動作の設定や鋭角ツールパスの丸め処理機能、スティープ/シャロー範囲設定、再切削パスなど高速加工を最適化する機能が多く追加された。今後のリリースでは、高速加工向けツールパスに対して更なる機能の追加が予定されている。
 また、今回のMR1のリリースより、「Mastercam X」にWireモジュールも搭載されている。

講演会・他産業視察等
今後の事業内容を検討
愛機工青年部 1月役員会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長¥外字(9121)山下隆蔵氏・山下機械社長)の青年部(部長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は1月17日午後6時30分より、組合事務所にて「1月定例役員会」を開催した。
 当日は役員12名が出席し、三木広報渉外担当幹事長(三起工機)の司会進行で(1)講演会(2)他産業視察(3)レクリエーション(4)合同委員会について審議が行われた。
 (1)講演会については、伊藤研修担当幹事長(伊藤信産業)より、3月の開催に向けて準備を進め、演題・会場・開催日については2月初旬に委員会を開催して詳細を決めると報告。
 (2)他産業視察については、磯部他産業視察担当幹事長(カネキ商会、当日所用により欠席)より浜松方面への視察の案が示され、検討した結果、原案をべースに、浜松組合青年部との交流も加えるなどの意見が出され、再検討することになった。開催日は2月25日を予定。
 (3)レクリエーションについては、多々良レクリエーション担当幹事長(ダイドー)が報告。従来ボウリングを行っていたが、組合員の女性社員に青年部の活動を理解してもらうために「たまには贅沢しようひなまつりツアー」―高級食材を堪能してきれいになろう―を企画。女性20名位の参加を予定。開催日は3月3日。今後詳細については検討する。
 (4)合同委員会については、家田会合担当幹事長(マルマン商事)より、3月の中旬に開催を予定していると報告された。
 次回の役員会は、2月6日午後6時30分より組合事務所で開催。

ピュアレストシリーズ
掃除のしやすい便器
TOTO2機種を新発売へ

 TOTOは、02年より便器ボウル内のフチ形状と洗浄方法を変えた掃除のしやすい便器を販売し、好評を得ている。今回、これまで中高級シリーズのみに採用していた便器の「フチ裏」をなくした「フチなし形状」と、便器内をくまなく洗浄する「トルネード洗浄」機能を7万円台の普及価格帯の便器にまで拡大し、『ピュアレストQR』としてこのほど新発売した。
 また、現行の「ピュアレスト」は『ピュアレストQR』の上位機種として、「ピュアレストEX」に名称を改め、デザイン性とコンパクト性・清掃性を向上させ同日に新発売した。従来の「楕円形タンク」「ふちなし形状」「トルネード洗浄」機能はそのままに、便器部形状を直線を基調とした無駄のないデザインにした。さらに奥行きを15oコンパクトにし、狭いトイレでもゆとりを確保できる。また、便器本体側面の埃がたまりやすい窪みをなくし、さらに清掃性を向上させている。
 「ピュアレストEX」はマンションリモデルに最適な機種も品揃えしている。便器の排水方向には、床排水と壁排水の2種類があるが、築15年以上前の分譲マンションのトイレは壁排水タイプ(排水高さが床から155o)の洗い落とし式便器が主流だった。このたび発売する『ピュアレストEX』には、業界で初めて、壁排水タイプ(排水高が床から155o)の洗い落とし便器の取替えに対応できる、「フチなし形状・トルネード洗浄」搭載の大便器も品揃えしている。
 価格はピュアレストEX97,650円から、ピュアレストQR81,900円からとなっている。
 販売目標は、ピュアレストシリーズで50万台/年を見込んでいる(初年度)
 【商品の特長】
 (1)普及価格帯の『ピュアレストQR』に「フチなし形状」「トルネード洗浄」機能を拡大!
 掃除がしやすい「フチなし形状」と渦を巻きながらくまなく、便器ボウル面を洗浄する「トルネード洗浄」を普及価格帯の『ピュアレストQR』に採用した。タンクのない「ネオレスト」は、水道の給水圧力を利用した水道直圧式、タンク式の「ピュアレストシリーズ」は、タンク内の水の勢いで押し流す重力式のため、水道圧式では1箇所だった吐水口を、便器側面と後方の2箇所に設けてトルネード洗浄を可能にしている。
 (2)業界初!『ピュアレストEX』に、マンションリモデル用として、壁排水155oタイプの「フチなし形状・トルネード洗浄大便器」を品揃え!
 これまで、マンションで洗い落とし式便器(排水高さ155o)を使用のユーザーがリモデルする場合、便器の排水高が合わないため、リモデル後も「洗い落し式便器」を設置するケースが多いのが実情。TOTOではこれまで、99年にサイホン式で排水高155oの便器を発売したが、このたび、人気の「フチなし・トルネード」機能を、業界で初めて「サイホンゼット式便器」に実現させた。
 便器には大きく、壁排水と床排水の2タイプがあり、マンションの75%は、壁排水タイプで床から排水口までの高さが155oの、水溜り面が小さく汚れがつきやすい「洗い落とし式便器」が多いが、水溜り面が大きく汚れがつきにくい「サイホン便器」が主流になってきている。サイホン便器は、壁排水位置が高すぎるとサイホン作用を起こしにくいため、床からの排水高さが120oのものが一般的。

住宅用主力便器に一挙展開
超節水6?で洗浄可能
INAXサイホン式では日本初

 INAXは、超節水6?洗浄『eco6(エコシックス)』トイレを、4月1日から、住宅用主力便器の約八割に一挙展開する。わずか6?でも強力洗浄で、節水とCO2削減を実現。6?洗浄のサイホン式便器は日本初。
 2005年発売の『ぐるピカ便器』は、大洗浄8?の洗浄水を100%すべて便器鉢内の上部1ヵ所から勢い良く流すことで強力に洗浄。トイレの基本性能を格段に向上させる革新技術として、市場からたくさんの支持を得ている。その協力洗浄を、さらに少ない大洗浄六¥外字(845d)の水で実現したのが『eco6』トイレ。住宅用トイレの八割を占める主力の『サティス』『サティスアステオ』『Pita(ピタ)』『アメージュV』『アメージュC』に、価格据置で、一挙展開する。旧来型便器に比べ、洗浄水量は半分以下の約40%。たった2日で風呂1杯分以上の節水効果を発揮することが可能で、地球温暖化防止にも貢献するトイレ。
 価格はサティス220,500円から、サティスアステオ210,000円から、Pita(ピタ)236,250円から、アメージュVシャワートイレ187,950円から、アメージュCシャワートイレ151,200円から、アメージュV便器79,800円から、アメージュC便器68,775円からとなっている。
【商品の特長】
 1、エコロジー&エコノミーな超節水
 風呂なら2日で1杯分以上の節水効果が可能で、年間約12,000円節約できる。しかも1台あたり年間約27kgものCO2削減効果があり、地球温暖化防止にも貢献する。
 2、日本初!サイホン式で大洗浄6?を実現、しっかり洗浄、しっかり排出
 大洗浄の洗浄水を100%まるごと便器鉢内の上部1ヵ所から勢いよく流して洗う「ぐるピカ便器」のノウハウを活かしながら、INAX独自の節水技術を駆使して6?洗浄を実現。タンク内の水位を高く設定することで、落差をより大きくし、水の勢いをアップさせ、新開発の節水カップで水量を制御。さらに、INAX独自のディストリビューター(分配)方式で洗浄水流を最適にコントロール。しっかり洗浄、しっかり排出の『eco6』。
 3、『サティス』から『アメージュ』まで、『eco6』を価格据置で一挙展開
 タンクレストイレ『サティス』や、主力サイホン便器『アメージュ』シリーズ、収納一体型便器『Pita(ピタ)』など、大8?・小6?の節水を実現してきた、さまざまなタイプの住宅便器に『eco6』を一挙展開。価格も据置。同社の住宅用主力便器の約八割が『eco6』トイレに切り替わる。
 【発売の背景1、高まる節水意識】
 1、家庭で最も水を使っているのは、トイレ
 家庭内の水の用途に関する調査では、トイレの使用量が最も多く、全体の約3割を占めている。(2002年度東京都水道局調べ)
 2、8割を超える主婦が、節水を実践
 「普段の生活の中で、どのような水の使い方をしていますか」という問いに、8割強の主婦がなんらかの節水を実施していると答えている。
 (主婦300人意識調査、2005年INAX調べ)
 【発売の背景2、INAXの節水の歴史】
 INAXは、1974年よりスウェーデンのイホー社と技術提携して以来、節水化技術に取組んできた。1998年に主力サイホン便器『アメージュ』で大洗浄10?を実現しダブル節水(大洗浄と小洗浄の水量を切り替える)とした。その後さらに節水技術を進化させ、機能・デザインと環境性能をあわせ持つニューコンセプトシャワートイレ『サティス』(2001年)で、大8?・小6?を実現。その後『アメージュ』脱臭シャワートイレ(2002年)、収納一体型トイレ『Pita(ピタ)』(2003年)、サティスコンセプトのタンク付シャワートイレ『サティスアステオ』(2004年)などにも技術展開し、主力便器のほとんどが大8?、小6?となった。
 快適性、清掃性を重視したINAXのトイレ空間の取組みに加えて、基本性能としての節水性能を極めるべく、洗浄水を大8?・小6?から大6?・小5?にし、『サティス』から主力サイホン便器『アメージュ』シリーズまで幅広く品揃えした。
【使える水は0.007%に過ぎない】
 「水の惑星」と呼ばれている地球には、およそ14億?の水が存在するといわれている。そして、その97.5%以上は海水が占めている。海水は太陽の熱などで蒸発し、雨や雪などになって再び地表に降り注ぐ。このように、「水」は大気や雨、川の流れとなって、地球を大きく循環している。また、淡水の多くは氷河などの凍結した状態で存在し、川や湖、地下水など、私たちが使うことのできる淡水は、地球上の水のわずか0.007%に過ぎない。
 地球上の全ての水を20?とすると、そのほとんどは海水で、人が利用できる淡水は、ティースプーン1杯にも満たない計算になる。

ミラクル高精度ボールエンドミルシリーズ
「MIRACLE NOVA」
三菱マテリアルツールズ2μmタイプを発売

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、住所=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアル神戸ツールズが開発、製造する「2枚刃ミラクル高精度ボールエンドミル(S)『MIRACLE NOVA』μmタイプ VC―2PSB―P」の販売を1月20日から開始した。
 高精度加工に対するニーズに応えるため開発された、ミラクルボールエンドミルシリーズ。最小径R0.05からの豊富なサイズ範囲で、超精密微細加工の最先端に対応する。潤滑性をより一層高めたミラクルコーティングの採用で長寿命加工を実現するとともに、切れ味重視の刃先形状により非常に良好な仕上げ面精度が得られる。また、全てのアイテムにR形状を実測した精度検査票が添付されている。
 「2枚刃ミラクル高精度ボールエンドミル(S)『MIRACLE NOVA』μmタイプ」の主な特長は次の通り。
 (1)R精度許容差±2μm、外径許容差0〜マイナス10μm、シャンク許容差h5の高精度ミラクルボールエンドミル。
 (2)潤滑性をより一層高めたミラクルコーティング(特許登録済み)の採用で高精度形状を長時間維持することが可能。
 (3)切れ味重視の刃先形状と先端部から外周刃まで滑らかにつながる「シームレス形状」の採用により非常に良好な仕上げ面精度を得ることができる。
 (4)R0.05〜R0.5では0.05ミリごと、R1までは0.1ミリごと(R0.75もラインナップ)、最大R6oまでの豊富な品揃えで様々な加工に対応可能。全23サイズ。
 標準価格(税込み)は、「R0.05」19,110円〜「R6」38,850円。同社では初年度の販売目標を2,200万円としている。

バイオレット高精度ドリル
最小径φ0.5〜9.0mmサイズ追加

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアル神戸ツールズが開発、製造するバイオレット高精度ドリルシリーズ「バイオレット高精度ドリル(M)VA―PDM」のサイズ範囲を大幅に拡大し、昨年12月20日から販売を開始した。
 最小径φ0.5ミリからφ9.0ミリまでの範囲で0.05ミリごとのサイズを加え、既に発売されている164サイズと合わせると254サイズとなり、今まで以上に高精度加工に対応可能なシリーズになる。これに既存の「バイオレット高精度ドリル ステンレス用」シリーズも加えると、さらに幅広い二ーズに対応できる品揃えとなった。
 「バイオレット高精度ドリル(M)VA―PDM」の主な特長は次の通り。
 (1)耐熱性、耐摩耗性に優れたバイオレットコーティングを採用。
 (2)穴加工数にかかわらず、高精度の穴径を安定して得られる。
 (3)高速、高送りが可能で、切りくずの分断性が良く、高能率な穴あけ加工が可能。
 (4)最小径0.5ミリから最大径32.0ミリまで幅広いサイズ構成。0.5ミリから9.0ミリまでの範囲で0.05ミリごとのサイズを用意。
 標準価格(税込み)は、「φ0.5」2,804円〜「φ32.0」60,795円。

新焼入れ鋼旋削用コーティング
T―CBN材種BXC30発売
タンガロイ 高速仕上げ加工に最適

 タンガロイ(社長=徳永昭大氏、本社=川崎市幸区堀川町580番地ソリッドスクエア)は新焼入れ鋼旋削用コーティングT―CBN材種「BXC30」の販売を1月10日より全国で開始した。
 このBXC30は、耐酸化性に優れたコーティング膜と、耐摩耗性に優れる母材を組み合わせた焼入れ鋼旋削加工用の新コーティングT―CBN材種。
 近年、部品の軽量化、高性能化を指向して焼入れ鋼の使用が増加している。これら難削材の加工においても、生産性向上の観点から高速切削の要求が増えているが、従来のcBN工具を用いての高速切削では、工具摩耗の進行が早く、工具寿命は十分でない。
 焼入れ鋼を高速切削したときの工具刃先は、一般鋼を切削した場合に比べると非常に高温にさらされる。この為、高速切削時の耐摩耗性を向上させる場合、刃先の耐酸化性を向上させることが有用である。今回発売されたBXC30は、耐酸化性に優れたセラミックを被覆する事でこれを実現した。特にVc=150m/min以上の高速切削で、ノンコート品及び他社コート品よりも優れた工具寿命を発揮する。
 また同コーティングは、境界摩耗の成長抑制にも効果があり、更に微粒cBN母材を用いることで、優れた面粗度が得られる。
 鮮やかな金色を呈し、損傷の小さな焼入切削時の使用済みコーナが容易に識別できる。また、全ての切れ刃にコーナ識別番号を施してあるのでコーナ管理が容易である。ネガタイプは両面マルチコーナで経済性に優れる。
 新発売のBXC30とBXC50の組み合わせで、コーティングcBNシリーズにて連続加工から強断続加工の高速切削に幅広く対応できる。
 ネガチップは全15形番用意され、価格は税込み11,025円〜14,175円。ポジチップは全25形番で、税込み7,350円〜9,450円。同社では、初年度3億円の販売を見込んでいる。

第22回新春ボウリング大会
四宮さん大垣金型が優勝
クマザワ 過去最高の105名参加

 クマザワ(社長=熊澤清信氏、本社=愛知県一宮市大字柚木颪字池ノ内26)は1月22日、同社の得意先並びに仕入先メーカー・商社らを招き、愛知県稲沢市の稲沢グランドボウルで「第22回新春ボウリング大会」を開催した。当日は、過去最高の105名がゲームに参加。参加者の家族や会社の同僚なども多数応援に駆けつけ、会場は150名以上の人で賑わい、交流を深めた。
 熊澤常務の始球式でゲーム開始。3ゲーム行い、そのトータルピンで順位が決められ、女性、中学生以下には各ゲーム30ピンがハンディキャップとして加算された。参加者は盛りだくさんの賞品を目指して熱戦を繰り広げ、大垣金型の四宮和子さんが664ピンの好スコアで見事優勝した。
 ゲーム終了後は、会場をミーティングルームに移してパーティーが開かれ、そこで成績発表と表彰式が行われた。空気清浄機、折りたたみ式高級自転車、大型DVD付きテレビデオ、洋蘭などの豪華賞品をクマザワの社員が交代で受賞者に贈呈。数多くの賞が用意されており、全プレーヤーに賞品が行き渡る形となり、会場からは各受賞者に拍手が贈られた。
 最後に熊澤常務が「本日はご参加いただき本当に有り難うございます。このボウリング大会も二十二回目となります。これも皆様のバックアップのお陰で、今日のクマザワがあるものと感謝申し上げます。これからもボウリング大会を続けてまいる所存です。参加者を今年以上に増やし、回数も30回、40回と長く続けられるようにしてまいりたいと思います。今年1年また宜しくお願いいたします」とお礼の挨拶を行い、和やかなうちに終了した。
 上位入賞者は次の通り。(敬称略)
 ▽優 勝=シノミヤヨリコ 664ピン(大垣金型)
 ▽準優勝=サコタハルトシ 558ピン(高瀬金型)
 ▽第3位=ワキタマサキ 538ピン(東洋ファイン)

目的、目標をしっかり持って
18年新年互礼会開催
山信会 会員等130余名集う

 山信会(会長=石川敏明氏・石川管工社長、山信と販売店、メーカーの集い)の「平成18年度新年互礼会」が、1月19日午後3時より、名古屋市熱田区神宮の“熱田神宮会館”を会場に正会員並びに賛助会員ら130余名が参集して開催され、丙戌年の新春を祝う一方、記念講演では、中日ドラゴンズの元投手としてセリーグMVPにも輝いた郭源治氏を招聘して、球界の四方山話等についての講演会を行った。
中日ドラゴンズ元投手
郭源治氏招き
球界四方山話を聴講

 互礼会は、山信中営業部の宮崎次長の司会進行、開会の辞で開会。
 冒頭、挨拶に臨んだ石川会長は、出席方のお礼を述べた後「建築偽装問題などで信用不安がある一方、規制緩和等のプレッシャーもあり、また顧客満足度達成からのISOの取得、シェア、環境、教育といろいろと要求されておりますが、この様な企業価値を高める努力は、なかなか利益だとか繁栄に繋がっていかないと思いますが、それでも目的、目標をしっかりと持って、山信さんを筆頭として情報の発信をお願いして、山信さん、メーカーさん、会員の横の繋がりを一層深め、三位一体で前向きな会に育てて、これまで以上に明るく、楽しくなる会の運営にしていきたいと願っております」と挨拶。
 引き続いて、山信の小川社長が平素のご愛顧と出席方のお礼を述べる一方、「今年のスローガンとしましては、山信のブランド化と山信会のブランド化を目指したいと考えております。山信とお付き合いして良かった、山信と付き合えばこれだけの利益、これだけの効果があるんだというものを創って行きたいと思います。そのためには如何にして山信が皆様にとって貴重な存在にしていくか、山信をどれだけ皆様にお役に立てる会社にしていくか、がブランド化だと思います。山信会にしましても、入会して頂きましてやっぱりそれだけの会ではあることを認識して頂けますよう、皆様のご意見をよくお聞きいたしまして、更なる挑戦をいたします」と、所信を述べた。
 引き続いて講演会に臨み、郭源治氏による球界の四方山話等について興味深く聴講した。
 講演のあとは懇親会に移り、岡谷鋼機配管住設部の北野部長の乾杯音頭で開宴し、郭源治氏を囲んでの記念撮影やサイン大会等を交えて、終始にわたり和やかに賀詞を交歓し、東海設備工業の浅野社長の中締めで新年互礼会を終了した。
【郭源治氏アラカルト】
 56年に台湾台東市で誕生、リトルリーグ台湾代表チーム金龍隊のメンバーに選ばれ、世界大会で優勝、台湾輔仁大学卒業後、2年間の兵役を終えて中日ドラゴンズに入団。4年連続2桁勝利、2年連続最優秀救援投手受賞、88年リーグ優勝に貢献しセリーグMVP受賞、セーブ、セーブポイント共に、プロ野球史上5人目の日本新記録を樹立、百勝百セーブ記録達成、最優秀防御率投手賞を受賞するなど、先発、迎えに大活躍したドラゴンズピカ一の助っ人投手。87年からは迎えに転向し、最後の打者を抑えるたびに出るガッツポーズがとても印象的だった。88年の涙の胴上げ投手はドラゴンファンを感動の渦に巻き込んだことは、今でも語り継がれている。89年9月に日本に帰化。
 96年球界引退、その後、台湾中華リーグ統一ライオンズ入団、同リーグ和信ホエールズ入団、11試合連続勝利、台湾プロ野球タイ記録達成、台湾代表チーム最年長として、五輪アジア予選大会に出場、99年台湾球界引退。
 現在では、中区栄に本場の味を再現した台湾小皿料理の家庭的台湾レストラン「台南担仔麺」を経営している。

創業340周年のユアサ商事と共に
格差の時代を切り開く
中部青年やまずみ会賀詞交歓会を開催

 ユアサ商事(社長=谷慈義氏、本社=東京)の中部青年やまずみ会(会長=岸信夫氏・岸保産業常務取締役)は1月19日午後6時より、名古屋市東区のメルパルク名古屋にて「中部青年やまずみ会賀詞交歓会」を開催した。
 年頭の祝辞と今年の抱負について岸会長は、「早いもので一月も中旬を過ぎ、少し遅くなりましたが、改めまして新年明けましておめでとうございます。昨年8月に岐阜で、やまずみ会の全国大会を開催させていただきました折には、会員の皆様に大変ご尽力いただきました。厚く御礼申し上げます。さて、景気動向についてですが、昨年の後半から個人消費に明るい兆しが見え、東海地方においては、中部国際空港が開港し、万博も開催されました。そして自動車業界の好調さが他の業界にも波及しており、特に工作機械業界では航空機業界、自動車業界からの注文残がバブル期を上回るのではないかという空前の活況を呈している模様です。また、トヨタ自動車におきましては、2006年3月期の経常利益が2兆円にも迫るのではないかと言われており、改めてその素晴らしさを実感しております。そういった大変好調な業績の業界がある一方で、私ども外食厨房機器の販売業界につきましては、まずまずといった景況感にとどまっております。私どもの出発点は家庭器物問屋でありまして、10年ほど前には名古屋に10軒ありましたこの問屋が現在ではなくなってしまったような状態です。業界によって、このように大きな格差がつく時代でありますが、創業340年を迎えたユアサ商事さんのもと、私ども会員が困難な道を切り開き、この1年頑張っていきたいと思っております」と述べた。
 今後、いわゆる「勝ち組」と「負け組」の格差が一層拡大していくような厳しい状況に直面しても、ユアサ商事とやまずみ会の力強い協力関係は揺るぎないものであるという結束力を感じた。
 続いての挨拶で谷社長は、「今年は丙戌の年であります。丙は、陽気が一段とはっきりと発展することを示しているそうです。また戌は、盛ん、豊かなどの発展的な様相を示しているそうです。しかしながら、この盛んな時に必ず衰える兆しを含んでいるわけです。本年は、陽気は明かに伸びてくるものの、煩雑なものは断固として切り取り、簡素化していく『戌削』的改革が求められる年であると考えられます。さて、日本経済についてですが、昨年12月に発表されました日銀の短観では、企業の景況感を示すところの業況判断指数が一昨年の12月以来3期連続で改善するなど、全般的に力強いものを感じております。また、弊社の足もとを見ましても、工場関連の市場におきましては設備投資あるいは輸出などが順調に増加しております。建設関連の市場では公共投資から民間投資へのさらなるシフトが進んでいるようです。このような環境下、昨年春からスタートさせました新中期経営計画で掲げました経営戦略をBSC(バランススコアカード)手法により、推進いたしました。その結果、弊社の連結べースでの中間決算は、売上高2,041億円と4.9%の増収。経常利益は26億円と12%の増益で推移いたしました。通期では売上高4,400億円、経常利益75億円、当期利益40億円と見込んでおります。計画の達成および塁損の早期解消と復配に向けまして、全社一丸となって邁進いたしております。私どもは今年で創業340周年を迎えますが、1666年の創業以来、長きにわたり皆様のおかげでここまでの発展が遂げられましたことに感謝申し上げます。また、『誠実と信用』、『真摯と創造』、『人間尊重』といった変わらぬ経営理念のもと『革新に対する挑戦』という精神が受け継がれてきたからこそ達成できたと思っております。いつまでも変わらない『お客様第一』という価値観を大切に皆様のお役に立てればと考えております。創業340周年という節目の年をその基盤確立の年にしたいと思っております」と語った。
 谷社長の挨拶後には、倉橋副会長(明興代表取締役社長)の発声で乾杯が行われ、和やかな雰囲気の中、出席した40余名の会員は親睦を深めていた。

蛍光セーフティコード
ルミシリーズ発売
トップ工業ステンレスワイヤー入り

 トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市大字塚野目2190-5)は、ステンレスワイヤー入り「セーフティコード」ルミ(蛍光)シリーズ(ブラック・ホワイト・蛍光ピンク・蛍光イエロー・蛍光グリーンの五色)の販売を1月21日より開始した。
 従来品の「セーフティコード」クリアカラーシリーズに新たなカラー(ルミ)を追加することで、カラーバリエーションを一層充実させた。クリアカラー、ルミ(蛍光)カラー各5色の計10色から選べるので、用途や使用者による使い分けに便利。
 機能面での特長は以下のとおり。(1)高所作業での工具落下およびワイヤー紛失の防止に最適。(2)φ0.81mmのステンレスワイヤーとポリウレタンを一緒に引抜加工したので、ワイヤーとポリウレタンは剥離しない。(3)コード部は復元力・耐寒性・耐油性・耐摩耗性が高いポリウレタン樹脂を使用しているので、長期にわたりダレが生じない。(4)ナスカン部のより戻しにはポリアセタール樹脂を使用し、デザイン性・強度ともに優れている。
 価格については、税込みで1本あたり、1,995円(小箱入数=10本)。

第13回ダイドーニューイヤー
クラシックコンサート
バレエと音楽を鑑賞

愛知県芸術劇場大ホールにて盛況に開催 。
 
名古屋市へチャリティを寄付。 
 
  
山田社長による特別指揮  松岡伶子バレエ団
 
メカトロニクスの総合商社・ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区名駅四1-12-19)主催の「ダイドーニューイヤークラシックコンサート」(第13回)が1月15日、愛知県芸術劇場大ホールにおいて開催され、国内外からおよそ2,400名が招待された。
 毎回、趣向を凝らした内容で観客を楽しませるこのコンサートも13回目を迎え、今回はセントラル愛知交響楽団音楽監督・小松長生氏の監修・指揮のもと、セントラル愛知交響楽団のオーケストラ演奏に加えて、第2部では初の試みとして、名古屋の名門バレエ団である松岡伶子バレエ団を迎えてチャイコフスキーのバレエ「白鳥の湖」第二幕が上演された。観客は優美で幻想的なバレエの世界に酔いしれた。
 また特別指揮として毎回タクトをとる山田社長は、べートーヴェンの交響曲第六番「田園」より第四・第五楽章に挑み、その繊細かつ迫力ある指揮に場内より大きな拍手が沸き起った。
 当日のプログラムは、第一部がJ・ウィリアムズの「スター・ウォーズ」“メインテーマ”、J・シュトラウスの常動曲、R・ロジャースの「王様と私」“セレクション”、L・バーンスタインの「ウェストサイド・ストーリー」“セレクション”、L・V・べートーヴェンの交響曲第6番「田園」より第4・第5楽章、第2部はチャイコフスキーのバレエ「白鳥の湖」第2幕の2部構成。
 このコンサートでは毎年チャリティー募金が行われており、当日は山田社長より名古屋市に対してチャリティーの目録が贈られ、名古屋市からは感謝状が贈呈された。

連結売上912億円目指し
一歩一歩愚直に進む
OSG全国合同賀詞交歓会開催

 オーエスジー(社長=大沢輝秀氏、本社=愛知県豊川市本野ヶ原3122)は1月16日、同社CSセンターにおいて「2006年OSG全国合同賀詞交歓会」を開催し、会社方針や今後の展開等を報告した。当日は、全国より卸売代行店、特約代理店ら約百名が参加した。
 はじめに大沢社長が挨拶に立ち、鳳来寺山の歴史と社長の健康法について語る中で、「鳳来寺の1,400段の石段は、私の健康のバロメーター」とし、会社も健康体でなければいけないと述べた。そして、「今年のキーワードは自動車産業を攻める事、海外を伸ばす事の2点。海外に進出して38年、この間に人材が育ってきた。これは競争相手が真似の出来ない財産。今年は売り上げで912億円、経常利益174億円を目指し、私共OSGは『継続は力なり』と考え、一歩一歩、愚直に進みます」と述べ、世界企業への戦略を披露した。
 次いで小林督史常務が2005年度の報告を行い、2006年度営業方針について次のように語った。
 「2006年度営業方針は“売上拡大の為の国内販売網の再構築と自動車関連ユーザーを攻める!”とし、具体的に流通政策としては、『経済ブロック体制』の確立・実施(東北、北関東・信越、首都圏・東海道、三河、尾張、関西、中四国、九州の八ブロック制)。ユーザーには総合切削工具メーカーとしての特長を活かす。また、東部・中部・西部AW(オート・ワールド)室を設立し、ユーザー専任担当者を置く。上期の重点政策として価格改正を徹底し、世界ナンバーワンを目指し、一歩一歩頑張ります」。
 卸売代行店・特約代理店を代表して、吉居亨山善社長は「専念と継続で、事業をより確かなものにする。『継続は力なり』と思います。OSGには非常に素晴らしい商品を作っていただいておりますので、大事な商品を、大事に仕入れ、大事に売って、夢を持って感動できる仕事をして、お互いが満足する。この1年間、OSGに貢献できますように努力し、またOSGから我々に色々なアドバイスをいただき一緒に発展して行きたい」と挨拶した。
 その後懇親会に移り、大沢茂樹専務が同社のバスケットボールチームとオートバイのレーシングチームの両「OSGフェニックス」を紹介。鏡開きが行われ、山下隆蔵山下機械社長の発声で乾杯を行った。
 参加者は和やかに歓談し、三橋誠テヅカ社長の中締めで盛況のうちにお開きとした。


18年2月19日2230号
秋の全機工連・愛知大会に向け
準備は順調に進む
愛機工 17年度最終理事会開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏・山下機械社長)は2月2日午後4時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において平成17年度の最終理事会を開催し、会員の異動をはじめとする各種報告のほか、18年度通常総会、中部ブロック会議、全機工連・愛知大会、第66回親善野球大会などについて審議を行った。冒頭の挨拶で山下理事長は、10月20日に開催される全機工連・愛知大会の準備が順調に進んでいると語った。
 理事会は定刻よりやや遅れて始まり、最初に山下理事長が「一時間前から秋の全国大会の準備委員会を開催いたしておりました。早いもので、後8カ月で大会を迎えます。まずは順調に準備は進んでおりますが、出来るだけ大会を盛り上げるために色々なアイデアを皆さんに考えていただいております」と挨拶。引き続いて議事に移った。
 第1号議案=会員の異動の件は、組合員の新規加入として新栄商事(豊橋市植田町、社長=原田剛志氏)、エムテーアイ(岡崎市戸崎町、代表取締役=三井一男氏)の2社、賛助会員の新規加入としてエンジニア(大阪市東成区、代表取締役=高崎充弘氏、作業工具・電子機器・アタッシュケース・アルミトランク等製造/旧・双葉工具)より加入申し込みがあり、これを承認した。組合員の2社とも三河支部所属。その他に加入の折衝中が1社、退会(賛助会員)の申請が1社あり、退会については紹介者を通じて留意に努めることを確認した。
 第2号議案=新年会報告は、担当の中南支部の志知支部長(志知社長)が、組合新年会を1月13日午後6時より「ホテル・グランコート名古屋」において開催し、出席者338名で盛況のうちに終了と報告。次回07年は東支部が担当する。
 第3号議案=中国業界調査については、森経営対策部長(森哲社長)が報告。現在、調査報告書を編集中。報告原稿は全て揃い、ぺージ構成も整い最終校正に取り組んでいる。完成は2月末。年度内に組合員・賛助会員及び関係者に配布する。報告会は18年度組合通常総会(5月12日)にて開催する。
 第4号議案=「採用・社員戦力化」事業・関係報告は、野田副理事長(ノダキ社長)が次のように行った。行事報告として、TEスクール中級第2期の3日目を昨年12月10日、4日目を1月21日に開催。また、独身男女ふれあい交流会を昨年12月17日の午後3時から同5時30分「東京第一ホテル錦」で開催し、独身男女59名が参加。最終的に4組のカップルが出来た。今後の行事予定は、2月10日・11日の1泊2日、邦和セミナープラザで営業管理者研修(講師=片山和也氏・船井総研)、3月27日・28日の両日、名南経営本館で新入社員研修(講師=奥村雄介氏・名南経営)を開催する。
 第5号議案=18年度通常総会については、伊藤総務部長(伊藤信産業会長)が報告。会計については伊藤会計理事(春日鋼機社長)より中間報告と決算予想が報告された。また、事業部より高速道路別納システムに替わる収入源の一つとして、社員の適正等が判断できるCUBIC(キュービック、人材・組織診断システム)を導入し組合員に普及(有料)するための補正予算の提案があり、これを承認した。
 その他に役員改選、各部予算申請の提出期限、支部補助金等についての説明を行った。
 第6号議案=中部ブロック会議開催の件は、野田中部ブロック長(副理事長)が報告。2月17日午後3時より、三重県機械工具商協同組合が担当して「四日市都ホテル」で開催される。午後3時からブロック会議、同四時より三重県農工水商部の石垣部長を講師に記念講演会、同5時30分より懇親会が行われ、同7時30分に終了予定。愛知組合からは理事ら二十名が出席する予定。
 第7号議案=全機工連・愛知大会の準備については、山下理事長が報告。大会のテーマは「企業継承を考える」―明日に繋げる機工商社の後継者対策―。スケジュールは当初の予定より30分早めて、@総会・講演会は午後零時30分から同2時20分まで、A分科会は午後2時30分から同4時30分までで、パネルディスカッションと中国調査報告会を行う、B懇親会は午後4時45分から同6時30十分まで。
 記念講演のテーマは「失敗しない事業継承の極意」、講師はタナベ経営の田辺次良社長。田辺氏には、第2部の分科会(後継者対策)でもコメンテーターとして参加してもらうことにしている。
 第8号議案=第66回親善野球大会については、服部福利厚生部長(服部商会社長)が報告。親善野球大会は4月9日に開幕。会場は江南市民球場及び草井球場を予定。開幕日当日は、江南市民球場にて午前8時30分より開幕式を執り行う。その後同九時より、それぞれ4〜5試合を予定している。大会2日目は、一宮総合運動場の2面を使用して8〜10試合を予定。以降は一宮総合運動場を主会場に順次開催予定(土曜日開催)。優勝戦は七月または8月の開催となる予定。組み合わせ抽選会並びにルール説明等を行うキャプテン会議は、3月17日午後5時30分より「東別院会館」で開催する。
 第9号議案=翼システムについては、山下理事長が報告。全機工連が推奨する販売管理ソフト「機工メイト」を販売している翼システムが、機工メイトを含む流通事業部門を昨年暮れに分離独立させ、オリンパス光学系の投資ファンド会社ITXへ売却。新会社「ITX翼ネット」が旧翼システムの機工メイト関係社員を引き継ぎ、従来通りの業務を行うという連絡があった。組合としては、機工メイト加入事業主に理事長、経営対策部長名の説明文を至急送付する。
 第10号議案=1017基金については、引き続き山下理事長が現況の報告を行った。
 第11号議案=部会報告では、総務部が定款規約改正の件について報告。改正案をまとめ中央会担当者に確認したところ改正内容に問題は無いが、18年度総会は役員改選期に当たり各種申請が煩雑となるために、今総会で周知させ、上程を19年度総会に持ち越す案が提示され、これを承認した。情報部は1月の景況調査結果を報告した。経営対策部は社員戦力化事業及び中国調査報告書のまとめを現在推進中。事業部は各種保険制度など既存事業の拡充を図りつつ新たな事業への取り組みを検討する。青年部は2月25日に他産業視察、3月にレクリエーション、講演会、合同委員会を開催する。福利厚生部は3月17日に第66回親善野球大会のキャプテン会議を開催する。
 第12号議案=訃報は、事務局より、永田工具店創業者の永田栄作氏(昨年12月20日永眠)、伊藤商事創業者で代表の伊藤由太郎氏(昨年12月21日永眠)、寺尾機械社長の尊父金男氏(1月3日永眠)、大島商会社長の母堂多津子さん(1月25日永眠)と伝えられた。
 第13号議案=その他の件では、各支部総会の日程が報告され、尾張支部3月4日、三河支部3月5日、中南支部3月24日、熱田支部4月3日(決まっているところのみ)。
 次回理事会は、4月26日午後4時より「東京第一ホテル錦」で開催。
 理事会終了後は、年に一度の各理事の慰労を兼ねた懇親会が行われた。


中部経産局管内
最近の地域総合経済動向

 中部経済産業局は1月12日、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)における最近の経済動向をまとめた。それによると、生産は電子部品・デバイスが増加傾向であることなどから緩やかな増加傾向となっている。個人消費はデジタル家電の好調などで持ち直している。また、設備投資は自動車関連で積極的な姿勢が継続しており着実に回復している。さらに、雇用情勢は改善した状況が続いており、完全失業率、有効求人倍率ともに全国でも良好な水準にある。これらのことから、管内の経済活動は「改善している」と、昨年8月の発表から6カ月連続して基調判断を据え置いた。なお、先行きについては、生産は自動車、金属工作機械、電子部品・デバイスなどを中心に、当面、高水準で推移すると見込まれる。しかし、原油・原材料価格や為替の動向が内外経済に与える影響等については留意する必要があるとまとめている。(比較は断りのあるものを除き、平成17年11月の実績値による)
鉱工業生産・出荷・在庫
 鉱工業生産の動向を指数(11月速報)でみると、輸送機械工業、一般機械工業、電子部品・デバイス工業が上昇したことから、前月比2.2%増と2カ月ぶりの上昇となった。また、前年同月比は9.1%増と13カ月連続の上昇となった。
 出荷は、一般機械工業、輸送機械工業、電気機械工業が上昇したことから、前月比1.6%増と2カ月ぶりの上昇となった。また、前年同月比は9.1%増と10カ月連続の上昇となった。
 在庫は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業が上昇したことから、前月比1.2%増と2カ月ぶりの上昇となった。また、前年同月比は3.3%増と16カ月連続の上昇となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では27カ月連続で前年を上回り、北陸電力管内では24カ月連続で前年を上回った。
主要業種の動向
◆自動車

 自動車の生産は、高水準で推移している。
 完成車は、国内向けは新車効果の一巡などにより、伸び悩んでいるものの、海外向けが北米向けを中心に順調であることから、高水準で推移している。
 自動車部品は、国内完成車向けが高水準で推移しているとともに、国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出も高水準で推移している。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、増加傾向となっている。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)が携帯音楽機器向けに好調なことなどから、増加傾向となっている。
 液晶素子は、テレビ、携帯電話など情報通信機器向けが順調なことなどから、増加している。
◆情報通信機器
 情報通信機器の生産は、高水準で推移している。
 テレビは、薄型テレビが国内外の順調な需要を受け、高水準で推移している。
 デジタルカメラは、回復の動きがみられる。
◆電気機械
 電気機械の生産は、高水準で推移している。
 電動機は、好調な自動車向けを中心に、高水準で推移している。
 制御機器は、自動車関連、半導体関連向けが好調であり、高水準となっている。
◆一般機械
 一般機械の生産は、横ばいで推移している。
 金属工作機械は、国内向け、海外向けともに一般機械、自動車関連向けが堅調であり高水準で推移している。主要九社の受注状況をみると、海外受注は3カ月連続で前年を上回り、国内受注も3カ月ぶりに前年を上回った。全体では2カ月ぶりに前年を上回っている。
 繊維機械は、中国、パキスタン向けを中心に、緩やかな増加傾向となっている。
◆ファインセラミツクス
 ファインセラミックスの生産は、高水準となっている。
 ICパッケージは、情報通信機器向けなどを中心に持ち直しの動きがみられる。
 触媒担体・ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的に環境意識の高まりから、国内向け海外向けともに好調であり、高水準で推移している。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、高水準で推移している。
 鋼板は、自動車向け、造船・産業機械向けが好調であり、高水準で推移している。
 棒鋼は、民間建築向けが堅調なこともあり、横ばいで推移している。
 特殊鋼鋼材は、好調な自動車関連向けを中心に、高水準で推移している。
◆化学
 化学の生産は、高水準で推移している。
 自動車関連向けが好調なことなどから、高水準で推移している。
◆金属製品
 金属製品の生産は、緩やかな減少傾向となっている。
 アルミニウム建材は、戸建て住宅向けの動きが弱いことなどから、減少傾向となっている。
 ガス機器は、高付加価値製品に動きが見られるものの、単体普及品を中心に弱い動きが続いていることから、緩やかに減少している。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、減少傾向となっている。
 繊維は、合繊長繊維織物、毛織物とも、消費の低迷や中国等からの輸入品に押され減少傾向となっている。
 陶磁器は、タイルでは、動きがみられていたモザイクタイルにやや一服感がみられ、飲食器では、安価な輸入品に押され低迷していることから、ともに減少傾向となっている。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費

 個人消費は、持ち直している。
 大型小売店販売額は、25カ月ぶりに前年を上回った。
 コンビニエンスストア販売額は、2カ月連続で前年を下回った。
 乗用車販売は、新車効果の一巡などから、5カ月連続で前年を下回った。
 家電販売は、薄型テレビ等デジタル家電が引き続き好調であり、9カ月連続で前年を上回った。
◆設備投資
 設備投資は、着実に回復している。
 半導体素子・液晶素子関連で引き続き能力増強投資が図られていることに加え、自動車関連で積極的な姿勢が継続しているなど、幅広い業種で投資を増加する動きがみられる。
 また、11月の管内主要9社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、自動車向けが3カ月連続で前年を下回ったものの、一般機械工業向けが38カ月連続で前年を上回ったことなどから、全体では三カ月ぶりに前年を上回った。
◆公共投資
 公共投資は、低調に推移している。
 11月の公共工事請負金額は、8カ月連続で前年を下回った。発注者別にみると、「国」(前年同月比四・五%増)、「その他」(同15.2%増)で前年を上回ったものの、「公団・事業団」(同50.4%減)、「都道府県」(同1.1%減)、「市町村」(同1.6%減)、「地方公社」(同30.1%減)で前年を下回った。
◆住宅建設
 住宅建設は、増加している。
 11月の新設住宅着工戸数をみると、持ち家、貸家が前年を上回り、全体では2カ月連続で前年を上回った。
◆輸出通関
 輸出通関額(円ベース)は、10カ月連続で前年を上回った。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円べース)を品目別でみると、「自動車」「自動車の部分品」などが前年を上回った。主要地域(国)別でみると、アジア向けは44カ月連続で、米国向けは10カ月連続で、EU向けは5カ月連続で前年を上回った。
◆雇用情勢
 雇用情勢は、改善した状況が続いている。
 新規求人数は、医療・福祉、卸売・小売業、金融・保険業をはじめ幅広い業種で増加している。有効求人倍率は、引き続き高い水準にある。完全失業率は、着実に改善している。
◆企業倒産
 企業倒産は、2カ月連続で前年を上回った。
 企業倒産は、このところ増加しており、今後の動向については引き続き注視する必要がある。

執行役員制導入
サンドビック1月1日より

 サンドビック(本社=神戸市西区室谷2-2-9)では、昨年11月28日に行われた取締役会において、経営における意志決定を迅速化し事業環境の変化へ柔軟に対応することを目的に執行役員制を導入し、1月1日より実施することを決定した。
 コロマント事業部(事業部長=藤井裕幸氏)の役員人事は次の通り。
▽執行役員 東部営業統括兼横浜支店長=藤村 宝氏
▽執行役員 中部営業統括兼経営企画室長=福岡信彦氏
▽執行役員 西部営業統括兼大阪支店長=横山明宜氏
▽執行役員 営業技術本部長=鈴木 周氏
▽執行役員 営業管理部長=木曾正貴氏
▽執行役員 製造本部長兼瀬峰工場長=鈴木幹治氏
 なお、東部営業統括は横浜支店ならびに大宮支店を、西部営業統括は大阪支店ならびに広島支店を管轄する。

日本機械工業連合会
機械工業景気動向調査

 日本機械工業連合会では、平成17年11月に機械工業景気動向調査を行い、このたびその結果をまとめた。同調査は、機械工業の最近時の景気動向を判断するため、業種別主要企業181社(内104社から回答有り)を対象にアンケート方式により四半期ごとに実施しているもので、今回は、平成17年7〜9月期実績および、平成17年10〜12月期、平成18年1〜3月期見通しについて調査した。それによると、平成17年度下期の売上額は上期同様に上昇する傾向にあり、受注額も基調としては増加傾向にある。平成17年度設備投資計画は9.7%増と高い伸びを示している。また、平成17年度下期の営業利益で「増加」を見通す企業の比率は上期を上回り54.5%を占めている。このように、平成17年度下期における機械工業の景気は堅調に推移すると見られている。特に企業の営業利益見通しは引き続き高水準にあり、設備投資計画も好調である。
売上
17年度下期は前年同期比
3.0%増の見通し

 機械工業の平成17年7〜9月期の売上額実績は18兆6,040億円であった。前期比(季節調整値、以下「季調」と略す)2.4%減少、前年同期比3.5%増加(7四半期連続プラス)した。
 業種別にみると、前期比(季調)では、一般機械は0.8%減少、電気機械は3.2%減少、輸送機械は2.3%減少、精密機械は7.4%減少した。
 今後の見通しでは、平成17年10〜12月期は前期比(季調)では1.9%増加、前年同期比では6.1%増加、平成18年1〜3月期は前期比(季調)4.7%減少、前年同期比0.4%増加を見通している。この結果、平成17年度下期の売上額は、前期比(季調)1.7%減少、前年同期比3.0%増加する見通しである。
 平成17年度下期を業種別にみると、前期比(季調)では、一般機械は0.7%減少、電気機械は3.1%減少、輸送機械は1.1%減少、精密機械は1.8%減少する見通しである。また、前年同期比では、一般機械は6.9%増加、電気機械は1.0%増加、輸送機械は2.4%増加、精密機械は2.3%増加する見通しである。
 また、輸出売上額についてみると、平成17年7〜9月期実績は7兆9,986億円で、前期比では8.8%増加、前年同期比では7.8%増加(8四半期連続プラス)した。
 今後の見通しについては、平成17年10〜12月期は前期比3.6%減少、前年同期比5.5%増加、平成18年1〜3月期は前期比2.5%減少、前年同期比1.2%増加を見通している。この結果、平成17年度下期の輸出売上額は前期比では0.8%減少、前年同期比では3.3%増加する見通しである。

受注
17年度下期は前年同期比
2.1%増加の見通し

 機械工業の平成17年7〜9月期の受注額実績は7兆2,544億円であった。前期比(季調)で1.1%増加(2四半期連続プラス)、前年同期比で10.0%増加(4四半期連続プラス)した。
 業種別にみると、前期比(季調)では、一般機械は9.6%増加、電気機械は4.1%減少、輸送機械は3.0%減少、精密機械は12.5%減少した。また、前年同期比では、一般機械は22.0%増加、電気機械は4.8%増加、輸送機械は9.8%減少、精密機械は0.1%減少した。
 今後の見通しでは、平成17年10〜12月期は前期比(季調)0.9%増加、前年同期比1.1%増加、また、平成18年1〜3月期は前期比(季調)7.4%減少、前年同期比3.0%増加する見通しである。この結果、平成17年度下期の受注額は、前期比(季調)2.3%減少、前年同期比2.1%増加する見通しである。
 平成17年度下期を業種別にみると、前期比(季調)では、一般機械は8.5%減少、電気機械は1.7%増加、輸送機械は2.8%増加、精密機械は5.5%増加する見通しである。また、前年同期比では、一般機械は1.1%増加、電気機械は4.0%増加、輸送機械は6.4%減少、精密機械は2.3%増加する見通しである。
 また、輸出受注額についてみると、平成17年7〜9月期実績は2兆6,955億円で、前期比で50.5%増加、前年同期比で44.8%増加した。
 今後の見通しでは、平成17年10〜12月期は前期比20.9%減少、前年同期比1.1%増加、また平成18年1〜3月期は前期比では1.8%減少、前年同期比では0.9%減少を見通している。この結果、平成17年度下期の輸出受注額は前期比で5.8%減少、前年同期比で0.1%増加する見通しである。
製品在庫額
 機械工業の平成17年9月末における製品在庫額は1兆9,135億円で、前期の平成17年6月末に比べて7.6%減少、前年同期の平成16年9月末に比べて6.1%減少した。
 業種別では、平成17年6月末に比べると、一般機械は2.5%減少、電気機械は4.3%減少、輸送機械は17.5%減少、精密機械は0.1%増加した。また、平成16年9月末に比べると、一般機械は2.8%増加、電気機械は1.3%減少、輸送機械は19.6%減少、精密機械は1.5%減少した。
設備投資
17年度計画額は
前年度比9.7%増加

 平成17年度の設備投資計画額は2兆8,424億円で、前年度比9.7%増加する見通しである。
 業種別では、一般機械は35.3%増加、電気機械は3.4%減少、輸送機械は13.1%増加、精密機械は9.3%減少となる見通しである。
 投資動機別構成比を平成17年度についてみると、「能力増強」が全体の43.3%と最も比率が高く、以下、「更新・維持・補修」が16.3%、福利・厚生を中心とした「その他」が13.9%、「合理化・省力化」が13.4%、「研究開発」が10.7%、「環境・安全対策」が1.8%、「省エネ」が0.6%の順となっている。
 これを前年度と比べると、「更新・維持・補修」、「省エネ」、「環境・安全対策」、「その他」の占める比率が上昇している一方、「能力増強」、「合理化・省力化」の占める比率は低下している。なお、「研究開発」は同率である。
労働関係
 機械工業の平成17年9月末の期末在籍従業員数は、96万人で前期の平成17年6月末に比べて0.2%増加、前年同期の平成16年9月末に比べて0.2%増加した。
 従業員の過不足感をみると、「適正」と答えたのは全体の83.8%で前回調査(平成17年8月)と比べて6.1ポイント上昇、「不足」と答えたのは全体の10.1%で前回調査と比べて3.5ポイント低下、一方「過剰」と答えたのは全体の6.1%で前回調査と比べて2.6ポイント低下した。
 また、所定外労働時間の動きをみると、平成17年7月が前年同月比9.7%増加、8月が同10.5%増加、9月が同10.1%増加と平成17年9月は、39カ月連続でプラスの動きを見せている。
 業種別では、平成17年9月末現在で、一般機械は39カ月連続のプラス、電気機械は28カ月連続のプラス、輸送機械は6カ月連続のマイナス、精密機械は15カ月連続のプラスとなった。

営業利益
17年度下期「増加」を見通す
企業比率は54・5

 平成17七年度の営業利益は前年同期に比べて、「増加」を見通している企業の構成比が53.5%、「横ばい」が25.3%、「減少」が21.2%となっている。
 また平成17年度上期の営業利益見通しは前年同期に比べて、「増加」を見通している企業の構成比が51.0%、「横ばい」が17.6%、「減少」が31.4%、平成17年度下期は前年同期に比べて、「増加」を見通している企業の構成比が54.5%、「横ばい」が27.3%、「減少」が18.2%となっている。
 この結果、平成17年度上期と下期を比較すると、下期では「増加」を見通している企業の比率が3.5ポイント上昇する一方、「横ばい」を見通している企業の比率が9.7ポイント上昇、「減少」を見通してる企業の比率が13.2ポイント低下となっている。

日本的経営にスポット
経営部会を開き研修
静岡県管工機材商組合2月定例理事会で

 静岡県管工機材商組合(理事長=丸尾氣窮雄氏・丸尾興商社長)では、2月3日午後3時より静岡市内の“マイホテル竜宮”において「2月度理事会」を開催し、各種報告事項を承認する一方、経営部会を行い、日本的経営について研修した。
 当日審議された議案は次の通り。
第1号議案=18年度新年賀詞交歓会収支報告の件
 新春の門出を祝う新年賀詞交歓会は1月10日午後4時より、静岡駅前の“ブケ東海”で開催され、正会員はじめ来賓、賛助会員ら160余名が出席するなどして丙戌年の新春を祝った。収支も予算通りに収まった。また、当日は午後2時半より理事会を開き、賀詞交歓会に万全を期した。
第2号議案=報告事項
1.愛知組合新年会出席報告
 1月24日名古屋城西のウエスティンナゴヤキャッスルで開催され、丸尾理事長、村松副理事長が出席。280名の参加者とシャンソンに酔いしれた。
2.地区代表者会議出席の件
 3月9日に鉄道会館で開催されるため、出席者を募り、丸尾理事長と大河副理事長が出席することを決めた。
 また、当日は各組合の行事報告を発表するため、各支部の動向について、纏めることにした。
3.新賛助会員加入報告の件
 申し込みが出されていた旭有機材工業と東栄管機の2社の新規加入を承認した。
 また、組合の更なる発展のため、正会員、賛助会員の加入促進に本腰を入れる一方、組合スローガンである、「適正利潤の確保」を真摯に受け止めた、話し合いの場としての支部会の活用を促した。

4.倫理研究所主催セミナーの件
 2月24日に開催する、経営者の集い「東海地震は本当にくるのか?」の講演会の出席者を募り、理事多数の参加を決めた。
 以上で審議事項を終え、引き続いて、経営部会に移り、グローバルスタンダードが叫ばれて久しい中、日本的経営にスポットを当てて研修した。
 このところ富に日本的経営の評判が芳しくないことに気が付く。特にマスコミ報道を見ていると、日本的経営は時代遅れかの如くに非難されている。企業を巡る様々な不祥事、不良債権問題、官と民との癒着など、首を傾けたくなるような問題が続発しており、これが結局は日本的経営の弊害だと論じている。しかし、注意しなければいけないのは、これらの問題は日本だけで起こっている現象でないこと。景気の変動が起るのは資本主義の宿命。バブルの最中に放漫経営が現れるのは、世の常。欧米でも、金融に関わる不祥事は起きているし、金融危機も起っている。日本的なシステムだから起るのでなく、どこの国でも起ることを忘れてはいけない。欧米と一緒くたにしているが、アメリカとドイツ、イタリアやフランスとの間には大きな違いがある。アメリカだから、ドイツだから、イタリアだからこそ起こりやすい問題もある。同じ様な問題でも国によって、起り方のメカニズムが違うことを認識する必要がある。
 問題だけではなく、夫々の国の長所もまた、国によって違っている。
 違いが出てくるのは、経営活動や文化、制度によって大きな影響を受けるからであり、労働者は文化にどっぷりと浸かった人々であり、企業の行動は、社会の制度や慣行によって制約を受けているからである。
 日本的経営の仕方はグローバルスタンダードから逸脱しているといわれるが、しかし、なにがグローバルスタンダードと捉えるかは人によって随分異なる。
 アメリカもヨーロッパの様々な国も、それぞれ異なったスタンダードを持っており、自分達のものがグローバルスタンダードだと主張し合っている。どこかにスタンダードがあって、無条件にそれに従うべきだと考えているのは、日本だけかもしれない。長い鎖国の後、遅れて国際社会の仲問入りをした国であるという背景から出てくる、独特の主張かもしれない。必要なのは、違いを正しく認識することであって、それが特異であるとか特殊であるかという単純な基準で判断しないことである。
【日本的経営の長短】
 長所の一つは、企業の中の一体感が強いこと。第二は、技術や技能の蓄積が得やすいこと。第三は、長期的な視野での投資が可能になったこと。
 短所の一つは、会社は我々のものという意識が強いこと。もう一つは、変化に対して鈍いこと。最後は、仲間意識が強すぎ、仲良しクラブになりかねないこと。
【今後の動向】
 日本企業を取り巻く環境は大きく変化している。又変化のスピードは非常に速い。このような中では、これまで培ってきた独自性を大切にする必要性がある。
 他の国(会社)がやっていることをコピーしようとしても、なかなか独自の強みは築けない。むしろ、いままでの培ってきた強みを基盤にしながら、新しい能力を付け加えていくことに必要があると思われる。

自力式減圧弁の究極システム
蒸気用減圧弁GP―2000シリーズ
ヨシタケシリーズも充実

 ヨシタケ(名古屋市瑞穂区二野町7-3、TEL052-881-7146)は、これまでの自力式減圧弁は、他力に比べ安価で簡単に設置できる反面、シビアな圧力制御や流量能力が低く、プロセス管理などには不向きだったが、蒸気用減圧弁「GP―2000」(ダイヤフラム式蒸気プロセス用減圧弁)は、自力式でありながら「コントロールバルブ」に近い能力を有し、自力式減圧弁としてまさに究極のシステムといえる。
 主弁操作部のピストンおよびシリンダーをなくしたシンプル構造がもたらす高性能で、しかも、他の機能を持つバルブと一緒に組み込む配管においても、あらゆるアプリケーションに対応できるよう、多目的制御を念頭に入れ、制御目的、設置スペース、使用方法など、用途に合わせた豊富なシリーズを揃えている。
【特長】
@最大減圧比が20対1と大きいため、従来の二段減圧が一段で可能。
A大きなダイヤフラムと外部検出構造により、安定した二次側圧力のコントロールが可能。
BCv値が大きく、流量能力、制御能力が飛躍的に向上した。
C半球状に設計された、バルブの採用により、高いシール性が得られ、漏れ量が格段に少なくなった。
D低圧(0.01MPa)の圧力管理が可能になった。
 その他詳細については直接同社に問い合わすとよい。

地球環境負荷に低減
エコドライブコンテスト
INAX年々燃費上昇

 INAXでは、全社をあげた地球環境負荷低減活動の一環として、子会社まで含めた全国支社の営業車を対象に「エコドライブコンテスト」を開催しているが、2005年度は『ISO14001』営業サイトの目標に燃費の向上を設定することで、取り組みを更に強化し、前期・後期の2回実施した。
 「エコドライブコンテスト」は、@運転者(社員)の環境・安全運転の意識の向上A営業部門全体のエコドライブの推進・定着B集計した燃費や車種の情報をもとに、エコカー比率の上昇を図る、ことを目的に一昨年から取り組んでいる。
 コンテストの内容は、車を排気量に応じて3部門(@軽自動車を含む1,000cc以下、A1,001cc以上1,600cc未満、B1,600t以上)に分け、各支社で車ごとの1カ月のガソリン量と走行距離を記録し、燃費がよい車を表彰するもの。コンテスト期間中は各支社でビデオやチエックシートなどによるエコドライブ教育や、自己診断を実施し、環境負荷低減活動を徹底した。
 今回の結果は、前期に開催したコンテストでは全国平均燃費が11.6?/q、後期は平均燃費が11.9?/qだった。
 『ISO14001』の営業サイト正式目標に設定することで、2年後の2007年度での平均燃費12.32?/q(2004年度比6%アップ)を目指している。
 同社では、今後もエコドライブ教育を継続しながら、「エコドライブコンテスト」を毎年実施することで、エコドライブを完全に営業マンの体質とすることで地球環境負荷の低減に貢献していきたいとしている。

プロトタイプモデル展示
フォームバスなど出展
INAX新しい価値を創造

 INAXは昨年12月15日〜17日に東京ビッグサイトにて開催された国内最大規模の環境展示会「エコプロダクツ2005」(主催=新エネルギー・産業技術総合開発機構、産業環境管理協会等)において、『INAXサステナブルスタイル・プロジェクト』によって制作されたバス、キッチン、トイレのプロトタイプモデルを展示した。
 『INAXサステナブルスタイル・プロジェクト』は、サステナブル(持続可能)な社会の実現に向け、INAXが企業として取組むことを明らかにし、新しい価値、技術、商品、サービスを創出することを目的とし、2002年4月に発足した。
 プロトタイプモデルの制作には、生活者の基本行為である「入浴」「食」「排せつ」の各領域においてサステナブルな社会が実現されているべき未来を2020年と設定し、この時点の生活者のライフスタイルを想定し、必要となる商品やサービスを検討した。
 今回は、「エコプロダクツ2005」会場において、INAXが「入浴」「食」「排せつ」の各領域について導き出した一つの回答として、『フォームバス』『育てるキッチン』『デポジットトイレ』の3点を展示した。特に『フォームバス』については今回の展示が初公開となった。
 『フォームバス』
 ■主な機能
 @寝姿勢であることと、温泡により水圧がかからないことから、身体的負担が極めて軽減され、ゆったりと入浴できる。
 A温泡とシャワーを用いて、さっと身体を洗うことができる。
 B居室内に設置することで、ヒートショックレスである。
 C浴槽入浴に比べて水の使用量が極めて少ない。
  (通常の浴槽入浴の1/20程度約10?)
 ■「浴」の重点的課題について
 サステナブルな社会に向けた「浴」スタイルを考えるにあたり、それまでに解決しなければならない「浴」の重点課題を左記のように設定した。
 @水の効率利用(節水・再利用など)
 A熱の効率利用(再生可能エネルギーの利用・廃熱利用など)
 B安全・安心(バリアフリー・自立入浴)
 C健康・清潔(温浴効果など)
 D快適性(リラックス・リフレッシュ)
 『育てるキッチン』
 ■主な機能
 @安全・安心な環境で自らが育てた野菜や果物をその場で味わうことができる。
 A自らの手で世話をすることにより、植物の日々の成長や食物の大切さを実感することが出来る。
 B排水やコンポスト(微生物で生ごみを分解し、肥料にする装置)を野菜栽培に再利用。食を通して家族、特に次世代をになう子供たちが自然の循環過程を学ぶことができる。
 ■「食」の重点課題について
 サステナブルな社会に向けた「食」スタイルを考えるにあたり、それまでに解決しなければならない「食」の重点課題を左記のように設定した。
 @安全・安心
 A生産効率(食糧生産・自給率など)
 B調理効率(廃棄率・エネルギーなど)
 C流通(地産地消・旬・名産品など)
 D慣習・文化(個食、家族団らん、教育など)
 『デポジットトイレ』(壁掛け式、床置き式、埋め込み式)
 ■主な機能
 @排泄物を有効利用し、生活者に食物やエネルギーとなって戻ってくる「デポジット制」トイレ
 Aし尿を分離回収して無水で搬送するため、耐水性を気にせず個人の趣味に合わせた素材を選択できる。
 B「排せつ」における新しい価値観、作法、文化を構築する。
 ■「排泄」の重点課題について
 サステナブルな社会に向けた「排せつ」スタイルを考えるにあたり、それまでに解決しなければならない「排せつ」の重点課題を左記のように設定した。
 @水の有効利用
 A排せつ物の利用(肥料・エネルギーなど)
 B排せつ物の適切処理(浄化など)
 C自立排せつ(尊厳など)
 D安全・安心・清潔確保

初の共同ショールーム開設
INAXとトステム
品揃え充実・コストも低減

 住生活グループ(社長=水谷千加古氏)傘下のINAXとトステムは、初の共同ショールームをこのほど、岐阜市中鶉三丁目に開設した。
 共同ショールームは2001年10月の経営統合後初めてで、約300坪の展示スペースに、浴槽やシステムキッチンなどの水まわり品のほか、玄関ドアやサッシなど主力商品約240点と、地域最大級の展示数を誇っている。
 両社は、これまで岐阜市内に別々のショールームを設けていたが、共同して展示した方が品揃えが充実し、コストも安く抑えられることから、共同でのショールーム開設に踏み切った。
 ショールームの概要は、敷地面積約千坪、建築面積約350坪。12名のアドバイザーがおり、駐車スペースも30台分用意されている。
 外観の50mのショーウィンドウは圧巻そのもので、覗いて見たいという、ユーザーのウインドウショッピングの心理を狙っている。
 ショールーム内は、スタイル空間展示の充実、触って、試せる・体感できるコーナーの充実、幅広い商品が一ヶ所で揃うワンストップショッピングを具体化している。
 住生活グループでは、独自でショールームを持つINAXやトステムのほか、単独でショールームを持たない事業会社もあり、独自でショールームを持つ事業会社が共同で「共同ショールーム」を設立することにより、ショールームを持たない事業会社の商品を展示紹介して、各エリアで「地域No.1ショールーム」を構築したいとしている。
 水谷社長も「住宅リフォームのお客さんは、商品を見比べる傾向が強く、ショールームを拡充する対応が求められている」と述べており、共同ショールーム戦略を進めることで、グループとしてより多くのリフォーム需要を取り込めるとしている。
 既に、名古屋では、昨年2月に完成したトステム名古屋ショールームと、既存のINAX名古屋ショールームとは、広小路通りを挟んで隣立しており、共同提案の検討中。また、6月には、豊橋にもINAXとトステムの共同ショールームが誕生する。

戌年男
三井機工株式会社
代表取締役 三井重信氏

 現社長の重信氏で三代目となる岡崎の機械・工具総合商社の三井機工は、今年で創業55周年を迎える。
 重信氏は地元の大学を卒業後、大手電子部品メーカーに就職し、半導体部門で約3年間、営業職を担当。東京でサラリーマン生活を送った後、昭和58年に三井機工の営業職を約二年間務めてから、関連会社のエムテーアイに出向した。切削工具卸専門の販社であるこの会社で約十年間の期間を経て、三井機工に取締役として戻り、現職に至る。
 三井社長の座右の銘は『質実剛健』であり、真面目な人柄である印象を受けた。社員の個性を尊重する、いわゆる野武士集団的な経営を実践されている。
 仕事を通じて印象に残っているエピソードについて伺った―
 「かつて液晶ディバイス関連の研究室を担当していた頃、携帯電話にカメラを付ける研究開発が進められていました。私はその研究開発に携わっていたのですが、個人的には実現は難しいだろうと思っていました。しかし、製品化されたので大変驚いたのを覚えています。また、今のCCD素子応用商品の前段階の研究開発で大手メーカーの研究室での当時の価格が、一台あたり100万円、200万円コストがかかっていたものが広範囲で民生化され数万円で買えるのには、隔世の感があります。人間の英知には限界が無いことを再認識させられる昨今です。」
 現在の事業に携わるまでに、幅広い経験を積まれていることを知った。
 仕事に取り組む際のポリシーについてお尋ねした―
 「ひとことで言うと何が正しいかですよ。やっていいこととよくないことの区別をはっきりさせて、正しいことを進めていく。それに尽きます。それと、仕事を通じて世の中のためになるものを少しでもおススメしていきたいなと思っています。お客様の生産性が向上して、われわれの活動を認めていただけるものをご提供したい。その場限りの商売だけは絶対にしたくありません。常にお客様の立場になり、お客様に満足していただいたうえで、その対価を得るように心がけています。また、社員にもそのように指導しています」
 創業者の精神を大切にされており、仕事に対する真摯な姿勢を強く感じた。
 今後の展望について三井社長は「今までどおり機械工具およびその関連商品を扱う仕事にだけ携わっていきます。また、お客様との調和を大切にして、先のことを考えつつ、足元がしっかりしている商売をしていきたいと思っています」と語った。
 趣味はメカニカルな分野広範。カーナビを自作したり、改修したりする。それと天文学にも興味があり、よく星空を観られるそうだ。
 昭和33年1月28日生まれ。
大径長尺ワーク加工用の新シリーズ
新CNC旋盤受注開始
森精機業界唯一ビルトインモータ・タレットTM搭載

 森精機製作所(本社=名古屋市中村区名駅二丁目35-16)は、高剛性・高精度CNC旋盤「NLシリーズ」に大径長尺ワーク加工に適した「NL3000/2000」、「NL3000/3000」を追加し、2月1日より受注を開始した。
 同社では、今までワークサイズが長く対応できなかった建機や印刷、電機業種などの多くの顧客から、従来比4倍のミーリング能力を持つNLシリーズでの加工を望まれており、これに対応すべく開発を開始、今回、大径長尺加工対応機種のシリーズ化を実現した。
 NLシリーズは2004年のデビューから累計3,400台を受注し、2005年度は月産200台の大ヒット商品。これまで6種類のシリーズがあったが、新たにNL3000に最大加工径φ420、最大加工長さ2,123o(NL3000/2000)と3,123o(NL3000/3000)のバリエーションを追加した。
 NLシリーズは、3―D構造解析により実現した高剛性構造体による安定した旋削と切削加工を実現。特に、ミーリング仕様では、NLシリーズの最大の特徴である業界唯一の“ビルトインモータ・タレットTM”を装備、従来の旋盤によるミーリング加工の常識を覆す加工能力を発揮する。
 また、機械背面にオイルクーラや油圧ユニットを配置し主軸から熱源を分離、主軸にはオイルジャケットを標準装備し、熱遮断を行うことで温度変化に影響されない安定した加工が可能となっている。
 価格は、「NL3000/2000」が2,370万円、「NL3000/3000」が2,710万円。
◆大径長尺ワーク加工用の新NLシリーズ「NL3000/2000」「NL3000/3000」の主な特長
 @ビルトインモータ・タレットTM搭載
 従来の旋盤のミーリング機構は、モータからギヤ、ベルトなど多くの部品を介して伝達していたため、発熱や振動が発生する。NLシリーズでは、モータを刃物台(タレット)内部に組み込んだ業界初のビルトイン構造を可能にした。結果、伝達効率を向上し加工精度、切削力を大幅に高めることができた。
 同技術で、2004年度機械学会賞(技術)を受賞している。
 A高剛性構造
 案内面幅を従来機比30%アップ。3―D構造解析で高剛性構造体を実現。旋削加工はもちろんのこと、ミーリング加工ではかつてない安定した切削を可能としている。
 B熱遮断
 ベッドのフルカバー化、オイルクーラ、油圧ユニットなどの熱源を隔離、主軸とミーリング用主軸モータのオイルジャケット方式による冷却、ボールねじの軸芯冷却(オプション)と徹底した熱遮断により環境変化に影響されない安定した加工精度が得られる。
 C従来比4倍のミーリング加工能力
 ビルトインモータ・タレットTM搭載により40テーパのマシニングセンタに肉薄するミーリング能力を誇る。エンドミルによる溝加工、ドリル加工、フェースミル加工で従来比四倍の切削能力を実現。
 DMAPPSU
 対話形自動プログラミング機能の多数の加工メニューにより、大幅なプログラム作成時間の短縮が可能。図面に基づき入力された対話データによる描画チェック(ダイレクト描画)、直接運転(ダイレクト運転)を行うことができる。
◆主な仕様
最大加工径=φ420mm
最大加工長さ=2,123mm(NL3000/2000)、3,123mm(NL3000/3000)
各軸移動量(X/Y/Z)=280/120/2,170mm(NL3000/2000)、280/120/3,170mm(NL3000/3000)
主軸最高回転速度=3,000min-1
早送り速度(X/Y/Z)=30/10/30m/min
刃物台工具取り付け本数=10[オプション-12]
刃物台割り出し時間=0.3秒
主軸用電動機(30分/連続)=22/18.5[オプション=30/25]kW
機械の大きさ(幅〈コンベヤ含む〉/奥行き/高さ)=6,094〈7,197〉o/2,563o/2,390mm(NL3000/2000)、7,174〈8,264〉o/2,563o/2,390mm(NL3000/3000)
機械質量=11.5t(NL3000/2000)、13.5t(NL3000/3000)
切削工具の価格改定
サンドビック3月1日より

 サンドビックのコロマント事業部は、スウェーデン本社のグローバル価格方針に沿って日本での価格を世界共通価格に近づけるため、切削工具製品の2006年価格改定を3月1日より実施すると発表した。
 改定の内容は、コロマント商品全般で10〜20%、また一部の商品では20〜30%とし、ソリッド商品については現時点で価格改定は行わないとしている。
日立ツール名営を移転
2月27日より営業開始

 日立ツール名古屋営業所(名古屋市中区上前津2-7-24)は、安城営業所と統合し、事務所を名古屋市千種区内山3-7-3NTP千種内山ビル5Fに移転する。2月27日より新事務所での業務を開始。また、関連会社のツールテックも同所にて業務を行う。
従業員の結婚について考える
ナゴヤ西部機械協同組合講演会と新年会開催

 ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=加藤丈人氏・加藤製作所社長)は1月27日午後6時より、講演会と平成18年新年会を開催、組合員ら15名が参加した。
 組合事務所で行われた講演会では、冒頭、加藤理事長が「ナゴヤ西部機械協同組合の新春第一弾としまして、本日は結婚コンサルタントとしてご活躍の大橋先生に来ていただいて、従業員さん並びに組合員後継者の結婚についてご講演をしていただきます。結婚するというのは仕事以上に努力しないと難しいと思います。従業員だけに任せていたのでは中々良い縁も巡って来ません。経営者の方が積極的に従業員の方を後押ししていただいて何とか一人でも多くの方がゴールインできる事を願っております」と今回の趣旨説明を含め挨拶。
 講師のNPO法人「花婿学校」代表を務める大橋清朗氏より未婚者の現状、結婚観、コミュニケーションの重要さなどの話を聞いた。
 講演会終了後は、元中日ドラゴンズの主砲大豊泰昭氏が経営する「大豊飯店」(名古屋市中区錦)に会場を移し、新年会が行われた。
 【講演要旨】
 コミュニケーション・仕事・結婚は密接に関係している。現在、中小企業30代の役職者の三割は未婚であり、一般の30代男性では五割が未婚。企業としても、企業体質の強化、雇用の定着という面で、結婚支援をするべきではないかと考えている。
 1970年、30歳前半の未婚率は11.7%、生涯未婚率(50歳代の未婚率)は1.8%。昔は90何%が結婚していた。今は、多くの方が結婚を選択しない。
 なぜ、結婚できないか。よく経済的なことが言われるが、年収が高くて高学歴であっても、コミュニケーション力が無いと結婚できない。経済力が無くてコミュニケーション力が無かったら、一層結婚できない。コミュニケーションが出来ない未婚者の急増。仕事だけではなくて、結婚の条件としてもコミュニケーションが重要。
 未婚女性が求めるものに、男性がついていっていない。今、全体的に未婚者を取り巻く環境が結婚に向かっていないと感じる。なぜか。未婚女性が変わってきている。結婚して生活レベルが下がってしまうなら結婚できない、と多くの女性は言う。習い事をしているのはほとんど女性。海外旅行に行くのもほとんどが女性。もっともっと仕事を含めて、自分の意識、趣味とか出会いを高めていかないと、30代独身男性の結婚が難しくなってきている。
 コミュニケーションするためには相手が必要。仕事でもコンピュータや機械などを相手にしていればいいから困らないという環境。結婚相談所でパーティーを開催するが、結婚したいと思う方が、出会いを求めて出て来る。気がついたら40歳を越えてしまって、結婚できなくなってしまう。
 結婚へ向かわないだけではなく、ニート、フリーター等のように仕事にも向かわない若者も多い。未婚者が仕事に対してやり甲斐をどれだけ見出すか。仕事に自信がないと結婚できない、とよく言われる。
 出会った時にコミュニケーション力が無いといけない。企業内で従業員同士のコミュニケーションを出来やすくする。コミュニケーションが取れる社員が増えれば、会社全体も良くなると思う。
 結婚に対して意識改革をするために独身男性に対してセミナーを行っている。30歳前半であれば、努力すれば結婚できると締めくくられた。
 【講師紹介】
 大橋清朗(おおはしきよはる)氏
 NPO法人「花婿学校」代表兼講師、結婚相談所「マリッジサポート ソレイユ」代表、現在36歳。

住宅用燃料電池の導入に関する
技術研究成果の報告会
建築環境・省エネルギー機構主催3月3日より各地で開催

 住宅用の燃料電池は、平成16年度末に限定商用機の市場導入が始まり、平成17年度からは国による大規模モニター事業が始まるなど、本格的な普及拡大に向けての取り組みが進められている。
 建築環境・省エネルギー機構では、従来から燃料電池をはじめとするコージェネレーションシステムの研究を進めており、特に平成14年度から平成17年度までの4年間は、住宅用燃料電池の実用化に向けての総合的な研究が行われてきた。そのうち平成15年度からの3年間は、全国に8台の実機を既存の住宅に設置し、住宅の電気や給湯の需要、それに伴う電池の挙動、及び集合住宅や戸建て住宅のエネルギー需要の実測を行い、データ採取及び分析を行った。
 この報告会は、住宅のエネルギー需要特性をはじめ、最適システムのための要点、燃料電池の導入効果と評価方法、設置・施工に関する留意点等の研究の成果について、燃料電池やエネルギー関係者、住宅設備機器及び住宅の設計・施工者等に情報提供を行うものである。
 日程および会場については次のとおり。
 3月3日大阪(チサンホテル新大阪)定員250名、3月8日福岡(福岡国際ホール)定員200名、3月10日札幌(ホテルポールスター札幌)定員150名、3月13日名古屋(アイリス愛知)定員250名、3月17日東京(飯田橋レインボービル)定員250名。
 プログラムおよび講師については次のとおり。
 13時〜13時40分「基調講演」(講師は会場ごとに異なる、名古屋=名古屋大学大学院工学研究科電子情報システム専攻教授・鈴置保雄氏)、13時40分〜14時20分「研究概要と省エネ施策」(建築環境・省エネルギー機構住宅研究部長・由本達雄氏)、14時30分〜15時10分「研究成果報告〜その一(需要の実態・分析結果)」(日本環境技研環境計画室リーダー・青笹健氏)、15時20分〜16時「研究成果報告〜その2(導入のためのガイド、他)」(日本環境技研環境計画室チームリーダー・須田禮二氏)、16時10分〜16時50分「燃料電池の市場導入(仮)」(燃料電池・ガス関連会社)。ただし、時間割については変更する場合あり。
 参加費は無料。テキストは受講者一人につき一冊。テキストのみの配布はしない。
 申し込み等に関する問い合わせ(運営事務局)は、べーシックインフォーメーションセンター事業企画グループ、TEL03-5822-2173、FAX03-3865-2007、住所=東京都千代田区岩本町3-9-17スリーセブンビル10階、URL:http://WWW.bic-net.jpまで。

印大手切削工具メーカー
MTTL社へ資本参加
住友電工ハードメタル

 住友電工ハードメタルは、インドの大手切削工具メーカーMotherson Techno Tools Ltd.(以下MTTL社)が実施した第三者割当増資を引き受け、同社株式の二五%超を取得した。
 今後MTTL社は、設備投資を積極的に実施し、住友電工ハードメタルから技術供与を受けて、CBN(立方晶窒化硼素)やPCD(多結晶ダイヤモンド)の刃先交換式チップを生産する。
 さらに、自動車産業で大きな需要が期待されているものの、現在は大部分を輸入品に頼っているPCD回転切削工具の本格生産を今年五月から開始する予定。
 また、自動車メーカーを中心に需要が拡大している鋼・鋳物加工用ドリル「マルチドリルTM」の再研磨サービスを今年一月から開始した。
 住友電工ハードメタルは、これら工具の現地生産による特殊工具の短納期対応、および現地での再研磨サービス体制の構築により、現地に進出している日系ユーザーや現地ローカルユーザーへのサポート体制を強化する。
 MTTL社の概要は次のとおり。
 @所在地=インド共和国ノイダ市
 A代表者=P・Srinivasan氏
 B事業内容=切削工具の輸入・販売およびCBN・PCD工具の製造・販売
 C設立=2003年5月
 D資本金=3,350万ルピー(約8,700万円、住友電工ハードメタル出資後

新春恒例「商売の神様」
豊川稲荷へ初詣
愛機工北支部13名が参加

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏・山下機械社長)の北支部(支部長=坂田多喜男氏・金太郎商店社長)は1月29日、支部員ら13名が参加して恒例の「豊川稲荷初詣」を行った。
 当日は、午前9時に名鉄新名古屋駅コンコースに集合、同34分発の特急に乗り国府で乗り換え豊川へ。参拝客で賑わう門前町を抜け、豊川稲荷に到着。
 到着後、坂田支部長は「この豊川稲荷の初詣も27回を数えます。最初は永田商店の先代の骨折りで始まりました伝統ある行事ですので、これからも続けさせていただきたいと存じます」と挨拶し、総会の準備のための支部役員会を2月10日に開催することを決めた。
 また、一緒に参加した組合の山崎事務局長より、組合で一昨年から3年計画で取り組んでいる雇用促進事業について簡単な報告が行われた。
 引き続いて、商売の神様である「豊川稲荷」の本殿で今年一年の商売繁盛、家内安全を祈った。
 その後、精進料理とお神酒をいただき、全員で奥の院へも参拝。
 帰りの時間まで、各自思い思いに散策し、午後3時過ぎに全員無事新名古屋駅に帰着した。

12月の工作機械受注
海外向け最高額更新
中部経産局管内主要9社

 中部経済産業局が1月30日発表した管内金属工作機械メーカー主要九社(オークマ、大隈豊和機械、テクノワシノ、豊田工機〈平成18年1月の合併によりジェイテクトに名称変更〉、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成17年12月度金属工作機械受注状況によると、総受514億8,400万円で、前年同月比17.1%増と2カ月連続で前年を上回り、記録のある平成5年1月以降、最高額となった。前月比は9.8%増となった。
 国内受注では、一般機械工業向けが92億8,000万円と39カ月連続、自動車工業向けも98億4,100万円と4カ月ぶりに前年を上回り、全体でも225億6,100万円、前年同月比13.3%増と2カ月連続で前年を上回った。前月比は1.0%減となった。
 一方の海外受注は、北米向けが4カ月ぶり、アジア向け、ヨーロッパ向けが4カ月連続で前年を上回ったことから、全体でも289億2,300万円、前年同月比20.3%増と4カ月連続で前年を上回り、記録のある平成5年1月以降、最高額となった。また前月比は20.1%増となった。
 国別にみると、一位のアメリカが93億6,100万円(前年同月比42.4%増)、以下、中国52億9,200万円(同69.2%増)、メキシコ28億2,400万円(同813.9%増)、ドイツ26億1,900万円(同65.8%増)、大韓民国10億7,200万円(同33.3%増)の順となった。
 販売額では、400億8,200万円となり、前年同月比は14.2%増と33カ月連続で前年を上回った。一方、前月比は8.5%減となった。
 受注残高は、2,268億8,400万円となり、前年同月比18.7%増と24カ月連続で前年を上回った。また前月比は3.6%増となった。
平成17年の受注状況
 この結果、平成17年(1月〜12月)の管内金属工作機械メーカー主要9社の総受注高は、5,187億900万円で、前年比12.5%増と3年連続で前年を上回り、記録のある平成5年1月以降、最高額となった。月次の受注状況では、国内受注は平成16年3月から平成17年8月まで、海外受注は平成14年9月から平成17年6月まで連続して前年を上回り、受注全体でも平成14年10月から平成17年9月まで連続して前年を上回っている。
 国内受注は、2,559億5,300万円で、前年比13.9%増と3年連続で前年を上回り、記録のある平成5年1月以降、最高額となった。業種別にみると、5業種が前年を上回った。主な業種では、一般機械工業が前年比19.7%増、自動車工業が前年比13.4%増となった。
 海外受注は、2,627億5,600万円で、前年比11.2%増と3年連続で前年を上回った。地域別では、北米向けが前年比21.8%増と3年連続で上回ったほか、アジア向けが同7.1%増と四年連続で、ヨーロッパ向けが同3.3%増と3年連続でいずれも前年を上回った。
 国別にみると、一位のアメリカが950億2,800万円(前年比29.4%増)、以下、中国284億2,500万円(同12.1%減)、ドイツ209億7,900万円(同5.9%増)、大韓民国179億八千万円(同一四五・一%増)、イタリア109億9,600万円(同12.1%増)の順となった。
 販売額は、4,530億5,800万円、前年比30.5%増、年末時点での受注残高は2,268億8,400万円、前年比18.7%増となった。

日本工作機械工業会
1月の受注額(速報)

 日本工作機械工業会が2月7日に発表した2006年1月分工作機械受注(速報)は次の通り。
 受注総額1,126億8,900万円、前月比87.6%、前年同月比105.0%。
 この内、内需は601億6,300万円、前月比90.5%、前年同月比100.4%。
 また、外需は525億2,600万円、前月比84.5%、前年同月比110.9%となった。
(集計対象企業は、日工会受注べースに同じ。)