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2007年(平成19年)12月
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2007年12月2日(日) 2294号
各種報告事項を承認
1月22日賀詞交歓会
愛知県管工機材商協組第4回理事会開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、11月6日午後六時よりINAX名古屋ショールーム内セミナールームにおいて「第4回理事会」を開催し、20年1月22日に新年賀詞交歓会を、11月13日にトヨタ関連施設見学会を、12月4日に経営研究セミナーを開催すること等を決めた。
 当日審議され承認された議題は次のとおり。
▽第1号議題=展示会関連報告の件
 大阪組合第13回管工機材展が9月13日〜15日の3日間インテックス大阪で開催。伊藤理事長、小川・植田正副展示会実行委員長等が参観し、来年開催の第27回展示会の参考にした。
▽第2号議題=第39回名管会ゴルフ会報告の件
 10月10日春日井カントリークラブで正会員はじめ賛助会員75名が参加して開催。瑞秀工業の土川健一氏がネット73.6で優勝した。
▽第3号議題=第27回ボウリング大会報告の件
 10月13日星ヶ丘ボウルで、正会員・賛助会員の従業員等150名が参加して開催。団体でイトウBチームが、個人では荒木商事の青木七郎氏がそれぞれ優勝した。
 また、19年度健康診断実施報告では、受診事業所数は45事業所の受診者数は延べ1,354名に上った。
▽第4号議題=各部会報告の件
 ◎事業部会-11月13日にトヨタ会館と鞍ケ池記念館の見学会を実施する。当日は、栄のテレビ塔を午後1時過ぎに出発。両会館見学後は猿投温泉金泉閣で懇親会を開催。参加人員は23名の予定。
 ◎流通部会-各種素材高騰のおり、今後の価格動向を見極めるための研修セミナーを実施する予定。目下、講師を選任中。
 ◎経営研究部会-12月4日事業承継関連等のセミナーを東別院会館で開催する。参加人員は6日現在16名。
 ◎広報部会-組合だより11月号、新年号を発行する。また、隔年毎に更新している組合員名簿も年内中に発行を予定している。
 ◎組合加入促進部会-正会員、賛助会員それぞれ1社の新規加入を承認した。
 ・正会員=株式会社ミカワ(碧南市鶴見町6-72・社長=角谷栄司氏)
 ・賛助会員=株式会社昭和コーポレーション名古屋事業所(中川区上高畑1-80・所長=木村昌義氏)
▽第5号議題=平成19年度新年賀詞交歓会開催の件
 1月22日名古屋マリオットアソシアホテルで開催する。
 当日は、賀詞交歓会に先立ち吉本興業芸人による漫才を楽しむ。(先着150名)
 賀詞交歓会は、午後5時30分受付の同6時開始。今回は立食形式で約300名の参加を見込んでいる。
▽その他の件
 ア、管機連地区代表者会議報告の件-10月17日東京で開催。連合会創立45周年記念総会を平成20年6月17日に、19年度年末休暇(12月29日〜1月3日)、20年度夏期休暇(20年8月13日〜15日)を取り決めた。
 イ、愛知県環境設備団体連合会関連報告の件-9月23日開幕の「環境デーなごや2007」に、設備団体連合会も出展し、環境保全を訴えた。
 ウ、中央会愛知大会・組合功労者表彰報告の件-伊藤理事長、川島副理事長、祖父江常任理事が功労者として、10月23日開催の大会で表彰された。
 エ、今後の理事会開催日程-1月22日、3月4日、5月20日。

9月の産業機械総受注高6864億7600万円
日本産業機械工業会内・外需ともに前年比増

 日本産業機械工業会がまとめた平成19年9月の産業機械受注状況によると、当月の総受注高は前年同月比9.*%増の6,864億7,600万円で、このうち内需は同1.2%増の4,466億2,800万円、外需は同31.0%増の2,398億4,800万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比8.6%増、非製造業向けは同3.2%減、官公需向けは同3.5%減、代理店向けは同4.9%減であった。
 内需で増加した機種は、化学機械(冷凍含む)(前年同月比17.1%増)、送風機(同39.8%増)、金属加工機械(同37.5%増)の3機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比3.1%減)、鉱山機械(同61.9%減)、タンク(同63.5%減)、プラスチック加工機械(同5.0%減)、ポンプ(同0.7%減)、圧縮機(同15.3%減)、運搬機械(同0.6%減)、変速機(同8.5%減)、その他機械(同14.2%減)の9機種であった。
 一方の外需では、9月のプラントは12件で694億600万円であり、前年同月比は52.7%増となった。
 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比45.9%増)、鉱山機械(同8.3%増)、タンク(同1,493.1%増)、プラスチック加工機械(同55.7%増)、ポンプ(同112.3%増)、圧縮機(同4.9%増)、送風機(同7.4%増)、運搬機械(同45.5%増)、変速機(同23.7%増)、金属加工機械(同21.0%増)、その他機械(比率は、前年同月の受注額がマイナスのため計上できず)の11機種であり、減少した機種は、化学機械(冷凍含む) (前年同月比12.8%減)の1機種であった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機は電力、外需の増加により前年同月比8.2%増、鉱山機械は窯業土石、その他非製造業の減少により同43.8%減、化学機械(冷凍機械含む)は石油・石炭製品の増加により同五・一%増、タンクは外需の増加により同三七九・九%増、プラスチック加工機械は情報通信機械、外需の増加により同24.8%増、ポンプは自動車、外需の増加により同22.3%増、圧縮機は鉄鋼、その他非製造業、官公需の減少により同4.3%減、送風機は鉄鋼、電力の増加により同37.0%増、運搬機械は鉄鋼、卸・小売、外需の増加により同10.4%増、変速機は窯業土石、官公需の減少により同2.3%減、金属加工機械は鉄鋼、非鉄金属、外需の増加により同31.6%増となった。

桑名営業所開設
峰澤鋼機

 峰澤鋼機(社長=峰澤彰宏氏、本社=愛知県岡崎市井田南町4-5)では、三重地区の営業拠点として桑名営業所を開設し、11月1日から業務を開始した。所長は小島一夫氏(執行役員)。これにより更なるサービスの充実を図る。
【桑名営業所】
▽住所=三重県桑名市大央町29番地イワタビル2階A号室(〒511-0065)
▽電話=0594-27-5301
▽ファクス=0594-24-6621

小川信夫氏は会長に
社長に小森英樹氏
オオタケファンドリー新役員人事発表

 オオタケファンドリー(名古屋市港区本星崎町)では、去る9月28日開催の株主総会ならびに取締役会において、代表取締役社長小川信夫氏が代表取締役会長に退き、代表取締役社長には小森英樹氏が選任され就任した。
 新役員は次の通り。
▽代表取締役会長=小川信夫氏
▽代表取締役社長=小森英樹氏
▽専務取締役=北島 篤氏
▽常務取締役=荒木俊雄氏
▽取締役=手柴幸一氏
▽監査役=前田憲邦氏
▽監査役=小川正樹氏

出品者に実のある展示会目指し
課題や要望など意見交換
愛機工 MECT07展合同懇談会・懇親会

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は、11月13日午後5時より名古屋市中区の東京第一ホテル錦にて「MECT07展」の出品者・実行委員による合同懇談会及び懇親会を開催した。
 冒頭、野田理事長は「今日は大変お忙しい中、『MECT07展』合同懇談会にご参加いただきまして誠にありがとうございます。いくつか問題はありましたけれども、今回の『MECT07展』を盛大に開催できましたのは、皆様方のご支援、ご協力の賜物と厚く御礼申し上げます。今回の開催から当組合は、ニュースダイジェストさんと共催という立場で開催に臨みまして、想定以上のお申込みをいただきました。皆様方のあたたかいご協力により大成功で終えることができましたことを重ねて御礼申し上げます。今日は、皆様方の反省点も含めまして、忌憚のないご意見を頂戴して、次回の開催に向けてのヒントあるいはご助言をいただきたいと思っております」と挨拶。
 続いて挨拶に立った、ニュースダイジェスト社の黒田常務は「メカトロテックジャパンも今回で11回目となり、20年開催してきております。このことは、本展示会が定着したということで、今回も非常にいい結果を出せたかなと思っております。募集開始時には若干心配しておりましたが、実際のところは、減小間をお願いしないといけないほどの2,000小間を超えるお申込みがあり、最終的には1,953小間ということで、皆さんに大変なご協力をお願いしました。来場者にもたくさんお越しいただきまして成功したといえると思いますが、次回に向けて反省すべきところは反省し、改善すべきところは改善し、よりよい展示会を目指したいと思っております」と語った。
 この後、実行委員長である時津氏(新栄商會会長)による議事進行で意見交換が行なわれた。参加した出品者からは、「駐車場に入るまでの待ち時間が長過ぎた」、「商談をするにはブースでは狭いので、レストランを使おうと思ったが、満員で利用できなかった」、「コーヒーでも飲みながら商談するスペースもなかった」などの問題点が指摘された。一方、「中部地区のみならず、九州などからの来場者もあり全国的な規模の展示会になってきている」、「今後は、海外からの出展誘致を積極的に行っていくべき」といった意見も出された。
 最後に、実行副委員長の高田氏(井高社長)による閉会の挨拶で懇談会は終了し、会場を移して懇親会が行われた。
 ニュースダイジェスト社の樋口社長による乾杯の発声で懇親会は始まり、和やかな雰囲気の中、参加者は交流を深めていた。

会社設立60周年を記念して
ジーネット名古屋支社
メーカー・販売店との連携強化
機工百社会を京都で開催

 ジーネット(社長=古里龍平氏、本社=大阪)の名古屋支社(支社長=安田豊治氏、住所=名古屋市中区富士見町)は10月26日、名古屋支社機工部の有力得意先と主力仕入先で構成される機工百社会(ハンドレッドクラブ)の19年度全体会合を行った。今回はジーネット設立60周年記念として秋の京都での開催となった。
 当日は、午後1時に京都駅に集合し、今から80余年前の1923年に日本初の蒸溜所として開設された、サントリーの山崎蒸溜所を見学。試飲等をしながら、ウィスキーが日本で初めて作られた歴史ある工場を見て回った。
 全体会合は午後5時より、京都駅前の新・都ホテルを会場に行われ、はじめに古里社長が挨拶で日頃の愛顧に対して感謝を示し、ジーネットを含めたフルサトグループの上期の状況について話した。
 ジーネットの上期は、前年と比べて苦戦はしているものの売上はほぼ横ばい、利益面で若干の減少となっている。「機械の卸は苦戦している。工作機械メーカー各社は今までに経験したことのない受注を記録しているが、国内の需要に限定してみると厳しい状況が続いている。ジーネットは粛々とやらなければならないことをしていくという姿勢で進めていく」。
 フルサト工業については「建築確認申請の遅れの影響を受けているが、何れは正常化してくるだろうと思う。客先の信用不安の問題が心配である」と述べた。
 上期のトピックスとしては、賃貸物件だった名古屋支社の土地建物をフルサト工業が買い取ったこと、岐阜地区を中心に営業活動を展開している岐阜商事にフルサト工業が出資(97.8%)したことを挙げ、「岐阜商事は自動車産業に強い直需商社で、自動車産業の特殊なマーケットのノウハウを持っている。卸としてこのノウハウを吸収して、従来の卸チャンネルのビジネスに提供していく」考えを示した。また、岐阜商事の買収は、ジーネットが直需分野へ進出することではないと強調した。
 さらに直面している問題点については、「一つは業界の株価が低いという問題。二つめは人の問題。これは中部圏で特に顕著であったが、全国に波及している。来年の新卒の総合職は20数名(うち約半数が女性)を確保しているが、これ自体もなかなか難しいものがあった。大きな課題としては、人材の育成が挙げられる。顧客に満足してもらうには知識だけでは駄目で、営業的な才覚も持たなければならない。それを身につけさせなければならない。機工百社会という器を通じて、客先にもっと満足を提供できるものにしていきたい」と述べた。
 続いて、安田名古屋支社長が平成17年に発足した機工百社会の概要と同支社の現況を説明。その中で「中部地区は自動車産業を基幹産業としながらも、今後は航空機産業の発展が見込まれ、名古屋支社としてもその辺をターゲットにしていく」と述べた。また、下期の名古屋支社方針として「付加価値のある営業活動の推進」を打ち出した。
 三好機工部長が名古屋支社機工部門の現況と戦略戦術について報告し、最後に製品情報として拡販商品の紹介を行い、第一部を終了した。
 このあと第二部の懇親会が開かれ、参加者は和やかに語らいながら京都での雅びなひと時を過ごした。
 翌日は、朝食後解散し、中には秋の京都を散策する会員も見られた。

第4回切削加工ドリームコンテスト
初冬プロダクティビティショー07で
森精機製作所 受賞の19作品を表彰

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2-35-16)主催「第4回切削加工ドリームコンテスト」の表彰式が同社千葉事業所(千葉県船橋市鈴身町488-19)で開催された「初冬プロダクティビティショー2007」初日の11月14日、会場内のセミナールームにおいて執り行われた。
 切削加工ドリームコンテストとは、国内において切削加工に携わり、切削型工作機械を使用している企業及び学校、研究機関を対象に、切削加工業界全体の技術・技能の交流と向上を目的として企画されたもの。
 第4回を迎える今年は、審査委員長に京都大学の松原厚教授(大学院工学研究科マイクロエンジニアリング専攻教授)を迎え、全国から108点の作品が寄せられた。そのうち19点の受賞が決定し、受賞者には賞状と賞金が贈られた。
 受賞作品は次の通り。
【部品加工部門】
◇金賞=「うすピカ」 伊福精密(兵庫県神戸市)
◇銀賞=「cubic model」 ユー・コーポレーション(群馬県安中市)
◇銅賞=「光通信部品 レンズホルダー」 テーピス(群馬県富岡市)
◇銅賞=「スポンジの削り出し」 太陽ゴム工材(長野県上田市)
◇技能賞=「燃料パイプ」 千田精密工業(岩手県奥州市)
◇技能賞=「装置部品」 千田精密工業(岩手県奥州市)
【金型・造形加工部門】
◇金賞=「JACKET」 川並鉄工(京都府京都市)〈京都試作ネット構成企業〉
◇銀賞=「ヘラクレスオオカブトムシ」 日本高分子工業研究所(大阪府八尾市)〈協賛・テクノアソシエ〉
◇銅賞=「風車」 日本高分子工業研究所(大阪府八尾市)
◇アイディア賞=「視覚障害者のための触れる絵画」 小林製作所(静岡県静岡市)
◇技能賞=「籠の中の鳥」 三栄精機(東京都大田区)
◇芸術賞=「削り出しヨット」 仙北谷(神奈川県横浜市)
【微細加工部門】
◇金賞=「あめんぼ」 アコヤハイテック(旧阿古屋プレス工業所)(静岡県浜松市)
◇銀賞=「カルデラピン」 近藤精密(愛知県豊田市)
◇銅賞=「籠の鳥」 衣川製作所(京都府京都市)〈京都試作ネット構成企業〉
【アカデミック部門】
◇金賞=「極小文字彫り加工」 京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科機械システム工学部門(京都府京都市)
◇銀賞=「S字薄肉加工」 富山大学工学部機械知能システム学科(富山県富山市)
◇銅賞=「両端止りマイクロ曲線溝パターン」 大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻(大阪府吹田市)
◇銅賞「フライカットによる精密彫画(森雅彦社長肖像)」 神戸大学工学部機械工学科コンピュータ統合生産工学研究室(兵庫県神戸市)
《審査委員》
松原厚氏(審査委員長)=京都大学大学院工学研究科マイクロエンジニアリング専攻教授
竹内芳美氏=大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻教授
青山英樹氏=慶応義塾大学理工学部システムデザイン工学科教授
白瀬敬一氏=神戸大学大学院工学研究科機械工学専攻教授
新野秀憲氏=東京工業大学大学院総合理工学研究科メカノマイクロ工学専攻教授

遠隔地にいながらにして
ワークの仕上がり確認が可能に
高精細打合せシステム導入

 森精機製作所は、業界初の画期的な打合せシステム「高精細打合せシステム」を11月より導入した。
 このシステムは、ビー・ユー・ジー開発によるSONY製ハイビジョン専用カメラとプロジェクター、SHARP製フルスペックハイビジョン液晶モニタを投入し、複数拠点と高精細加工映像を共有することを可能にしたシステム。ハイビジョンでの高精細な画像により、部品加工面の確認や刃先部分、切削の様子を確認することができる。
 既に同社国内主要4拠点(名古屋本社、伊賀事業所、千葉事業所、奈良事業所)にシステム導入が完了しており、名古屋本社には200型の大画面を設置している。初期投資費用は約9,000万円。
 システム導入により、工作機械の購入を検討しているユーザーが、最寄りの森精機事業所で機械加工・サービス・仕様確認などの欲しい情報を得ることが可能になった。
 図は、同社名古屋本社にユーザーが来社し伊賀、千葉、奈良の事業所と四拠点接続した場合のイメージ。ユーザーは名古屋本社会議室で営業担当と打合せしながらハイビジョン映像を通じて加工映像を確認、開発担当者がプレゼンテーションを行う。
 実際に工場へ見学に出向く場合と比較すると、ユーザーの出張費用と移動時間、飛行機や自動車の排出ガス(CO2)を大幅に削減することが可能となり、ユーザーの立場に立ったシステムであることはもちろん、環境にも配慮したシステムと言える。
 森精機では、市場のスピードが加速する中、ユーザーにこのシステムを積極的に活用してもらい、疑問や不安をいち早く解決してもらえるよう取り組んでいくとしている。
 今回は国内のみの導入となるが、今後は海外ユーザーのサポート体制強化のため海外でも導入を予定している。
 ■ビー・ユー・ジー会社概要
 本社=北海道札幌市厚別区下野幌テクノパーク1-1-14、▽会社設立=1980年10月、▽代表者=代表取締役CEO服部裕之氏、代表取締役COO川島昭彦氏、▽業種=システムハウス業、▽事業内容=コンピュータシステム、ハードウェア、ソフトウェアの企画・設計・開発・製造・販売、▽資本金=7億9,980万円(2006年10月1日現在)、▽拠点=北海道(本社/研究所)、東京、名古屋

新社長に吉田幸一氏
昭元産業 木村氏は会長に

 昭和11年創業の産業機械・木工機械販売の老舗、昭元産業(本社=名古屋市中川区荒中町221)では、10月20日開催の株主総会及び取締役会において、木村秀夫代表取締役社長が代表取締役会長に就き、後任の代表取締役社長に吉田幸一常務取締役兼高山営業所長が就任した。
 昭和60年、当時同社の総務部長であった木村氏が先代より社員・業務を引き継いで社長となり、その後、業容を拡大し、平成5年に高山市江名子町に高山営業所を新築移転、平成11年には現在の名古屋市中川区に本社新社屋を完成させた。
 今回の社長交代は、経営陣の若返りを図るために、長年高山営業所長として同社の発展に貢献してきた吉田氏を起用したもの。
 木村氏は引き続き代表権を持った会長として会社の発展に尽くすと共に、現在業界団体の理事長はじめ各種要職にもあり、業界全体の発展にも努めるとしている。
【吉田幸一氏 プロフィール】
 昭和23年5月生まれ。岐阜県山県市出身。
 昭和42年昭元産業入社。同47年高山営業所に赴任。同60年取締役高山営業所長に就任。平成16年常務取締役を兼務。同19年10月代表取締役社長に就任。

ロボットからのワーク情報を利用
「加工プログラム自動転送システム」開発
森精機製作所千葉事業所に導入

 森精機製作所では多品種少量生産への対応システムとしてロボット、二次元バーコードリーダ、工作機械を組み合わせた自動化システム「加工プログラム自動転送システム」を開発し、千葉事業所の加工工場に導入する。稼働開始は来年2月。
 従来は全ての加工プログラムを工作機械のCNCに保存しておき、加工するワークの変更時にはロボットからの指令によって必要なプログラムをサーチしていた。同社では全ての加工プログラムをCAMを用いて作成しているが、新しいワーク投入時やプログラムの変更時にCNC工作機械に保存されたプログラムを書き換えねばならないため事務所から機械までプログラムをメモリカードやUSBメモリで持ち運んでいた。同システムの導入により事務所内のサーバにプログラムを格納したまま正確かつ迅速に新規プログラムの転送やプログラムの修正ができ、また複数台の機械でプログラムを共用することも可能となる。同システムは森精機製のNCプログラム管理システムMORI―SERVERを基本に開発している。
【特 長】
 @ネットワークを利用した加工プログラムの自動転送
 作業者がパレットにワークをセットする際に森精機の場合、加工現品票と呼ばれる作業指示書に印刷された二次元バーコード(QRコード)をバーコードリーダで読み取る。読み取ったワークの情報はロボットの制御装置に記憶され、ワークを工作機械に取り付ける際にロボットから工作機械を経由してMORI―SERVER(加工プログラムサーバ)システムにプログラム要求の指令が出される。MORI―SERVERシステムではネットワークを経由して必要なプログラムを機械に転送する。このように自動でサーバに対して加工プログラムを機械に転送するよう指令するため、機械のオペレーターが常に機械を監視する必要がない。
 A加工プログラムの一元管理
 加工プログラムを一台のサーバに保存することにより、プログラムの一元管理が可能。また、同一ワークであっても加工する機械ごとにプログラムを登録可能で、仕様の異なる機械で同じワークを加工する場合は機械ごとに加工プログラムを作成・編集することができる。

愛機工第36回親善ゴルフ大会
中島忠幸氏(オーエヌ技研)が優勝

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は11月2日、福利厚生部(部長=六浦康正氏・六浦本店社長)主管による「第36回組合親善ゴルフ大会」を三重県桑名市の桑名カントリー倶楽部において開催。絶好のゴルフ日和の下、組合員、賛助会員14組56名が参加して親睦を図った。
 午前八時より、OUT・INそれぞれ同時にスタート。18ホールストロークプレー(ダブルペリア)で日頃の腕前を競った結果、中島忠幸氏(オーエヌ技研)がネット72の好成績で見事優勝した。
 プレー終了後は、梅村龍盛福利厚生部副部長(梅村本店専務)の司会進行でパーティーが行われ、冒頭、野田理事長は挨拶で、ゴルフ参加と日頃の組合活動への理解、協力に対し礼を述べ、あわせて賛助会員にはMECT07展での協力に対しても謝意を表した。さらに、「世の中少し陰りがあると言われておりますが、愛知県機械工具商業協同組合の皆様は非常に元気な方が多いので、まずまず来年も今年同様に良いゴルフが出来るのではないかと思っております。是非この様なお仲間で業界が益々発展しますことを念願いたします」と述べた。
 続いて、実行委員長の六浦福利厚生部長が挨拶して表彰に移り、各賞受賞者に賞品が授与された。
 上位入賞者は次の通り。
▽優 勝=中島忠幸氏 N72.0、H6.0(オーエヌ技研)
▽準優勝=和保茂徳氏 N72.6、H8.4(杉本商事)
▽第3位=津田明英氏 N73.0、H6.0(金馬商工)
▽第4位=服部誠氏 N73.2、H16.8(服部)
▽第5位=大住克美氏 N74.2、H22.8(ダイジェット工業)
▽ベストグロス=中島忠幸氏 78

南海漫遊記 K
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地社長 倉地 久雄

[儒艮(じゅごん)]
 そして藤原薬子は不思議な光を放つものを御厨子棚(みずしだな)から取り出し、「そうれ、天竺まで飛んでゆけ」とうたうように呟きながら暗い庭にほうり投げる。その物体を彼女は自分の「未生(みしょう)の卵」だと高丘親王に語りきかせる。
 「簀子(すのこ)に立って、月の光を浴びながら、なにか小さな光るものを庭に向かって投げている女のすがた」というイメージは、幻想的かつエロチックですらあり、幼き日の親王の記憶の奥底に原型(プロトタイプ)として強く深く焼き付けられたにちがいない。それが親王の仏法を希求するというより、ただ天竺へ到達したいと切望する重要なモチヴェーションとなったのではないかと、作者はあざやかに解き明かすのである。
 つづいて物語は、親王一行が大宰府から明州までの荒波を船でわたり、越州から洛陽を経て長安に入り、ここで時の中国皇帝から渡天の許可をえて、ついに陸路廣州までたどりつく経緯が綴られる。そしてついに、貞観七年(865)正月27日、天竺に向けての航海がはじまる。
 *  *  *
 雷州半島と海南島のあいだの水道をぬけると、船は遅々としてすすまなくなり、視界も見通しがきかない。退屈をもてあました親王が舷(ふなばた)で笛を吹くと水面から坊主あたまの不思議な生物が出現する。これが第一話のタイトルともなる「儒艮」である。
 ジュゴンはもちろん実在する海牛目の哺乳類で、古来、人魚のモデルとされてきたようだが、ここ澁澤ワールドではどうやらそんなあたりまえの生きものではないようだ。船中で一行に飼われ、従者の秋丸「少年」から習いおぼえ人語を理解するようにさえなる。
 すると突然風が吹きだし海が荒れはじめ、交州(今日のハノイ)を目指していた一行の船は暴風雨に巻き込まれ、南へとどんどん流されていく。ようやく見えてきた陸地は、どうやら交州よりはよほど南の占城(チャンパ)、つまり現在の中南部ベトナムのあたりであるらしかった。
 船が座礁してしまったので、一行はここで上陸して陸路をあゆむことになる。儒艮もよちよち歩きでついてくるが、哀れにも当地の猛暑のせいでほどなく絶命してしまう。儒艮の墓を作ってやり、供養のため親王が笛を吹くと、次に現れるのは形容しがたいほど奇態な生きもの、大蟻食いである。
 と、こう書くだけでは大したストーリーに思えないかもしれないが、この九世紀東アジアの辺境に大蟻食いが登場するのは、実にどうも、とんでもないことなのである。ここからの大蟻食いと蟻塚をめぐる奇想天外の展開とその意外な結末については、『高丘親王航海記』の原典をぜひお読みいただきたい。「アナクロニズム」ということばの原点をめぐる、まさに澁澤龍彦の独壇場である。
 *  *  *
 ホーチミンの高層ホテルのベッドに寝転がり、こんな話が記されている活字をぼんやりと眺めながら、遙(はる)か千百年以上前のこの地に思いをはせる。親王一行が上陸したという、マングローヴが生い茂り、湿気と植物の匂いに充満した入江はどのあたりだったのだろう。ビールの酔いがまわって来たようで、意識は次第にあいまいになっていく。

旋削仕上げ加工用ブレーカ
「TSF形」アイテム拡充
タンガロイT9000シリーズ、T6030を発売

 タンガロイ(社長=徳永昭大氏、本社=川崎市幸区堀川町580)は、旋削仕上げ加工用ブレーカ「TSF形」に、新たにCVD材種を拡充し販売開始した。
 旋削仕上げ加工用ブレーカ「TSF形」は、スーパーファインサーメット「GT/NS700シリーズ」専用ブレーカとして2006年5月に発売されているが、今回のアイテム拡充で鋼旋削加工用材種「T9000シリーズ」、ステンレス鋼加工用材種「T6030」を設定し、生産性向上へのさらなる貢献を目指す。
 旋削仕上げ加工用ブレーカ「TSF形」は、「ダブルウェーブ構造」の開発により、推奨切削領域を切込み0.2〜1.5mm、送り量0.08〜0.4mm/revと従来相当品よりも拡大することに成功。まず、低切込み・低送り領域(切込み0.2〜0.5mm、送り量0.08〜0.25mm/rev)では、一般に切りくずが詰まってびびりや欠損などが発生し易くなるが、ウェーブ構造(インクリネーション)の切れ刃がスムーズに切りくずを排出する。また、高切込み・高送り側では、もうひとつのウェーブ構造(ブレーカ突起)が優れた切りくず処理を可能にする。さらにすくい面の「ディンプル構造」により、従来相当品よりもすくい面と切りくずとの接触面積を約50%低減し、熱の発生を抑制し長寿命化が可能となった。
 これらの優れた切りくず処理性は、ワーク・ホルダへの絡みつき、不良ワーク、バケットの切りくず堆積量が低減し、生産性および作業効率の向上に貢献する。そして幅広い切削領域により工具在庫の削減が可能となり、さらには切削抵抗低減による消費電力の低減にも寄与する。
 標準価格はT9025 CNMG120404―TSFが850円(税込み893円)、T6030 TNMG160404―TSFが850円(税込み893円)。今回96形番が拡充されたことでシリーズ合計138アイテムとなり、シリーズ全体で初年度売上げ2億6,000万円を見込む。

金物業界の代表が参拝
商売繁盛を祈願
那古野神社 金山例祭厳粛に

 金物業界の祖神を祀る「金山神社例祭」が11月8日、名古屋市中区の那古野神社境内において那古野金山神社崇敬会世話人により執り行われ、氏子代表、崇敬会世話人および金物業界団体(愛知県金物商工協同組合、名古屋利器工匠具卸業組合、名古屋建築金物卸商組合ほか)が出席して商売繁盛、家内安全を祈願した。
 例祭は午前11時の定刻通りに始まり、愛知県金物商工協同組合事務局の伊藤氏が出席した各代表に礼を述べたあと順次氏子代表、崇敬会世話人、金物業界代表者の名を読み上げ、次々に玉串を奉奠した。
 それから那古野神社宮司が、人が暮らす上で鉄は欠かすことのできない大切な物として「刀剣鍛造には立冬の時期が条件的には丁度良く、立冬直後のこの日に神様にお祈りしたことからの風習である」とふいご祭についての説明を行い、「信仰と神々のお力添えをいただきまして、皆様方のご繁栄をお祈りいたします」と業界の発展を祈った。
 御神酒を授かったあと、各代表は神社社務殿2階の広間へ移動して直会が行われ、金物業界の各代表による挨拶に続いて、那古野神社宮司より例祭にまつわる話を聞いた。
 しばらく歓談し、業界の繁栄と次回の再会を約束して、散会した。

深切込み加工用エンドミルSPX形に
MT5シャンクを追加
三菱マテリアルツールズ

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが開発、製造する刃先交換式・深切込み加工用エンドミル「SPX形」に、「MT5シャンク」の追加販売を開始した。
 このシリーズ追加により、MT5ホルダとの組み合わせにおいて「SPX形」の使用が可能となった。
 深切込み加工用エンドミル「SPX形―MT5」の特長は次のとおり。
 @切れ刃長105〜205mmをラインナップ。
 A独特な波形切れ刃を有し、被削材への食い付き衝撃を緩和。ビビリを抑制。
 品名/型番は深切込み加工用エンドミルSPX形(切刃径φ50)、インサート3種類、ホルダは刃長違い3型、取付けはMT5シャンクの1型、計3型。
 標準価格はシャンクホルダSPX4R05034MT5NMが27万4,000円(税込み28万7,700円)。同社では初年度2,700万円を販売目標としている。

得意先・仕入先ら141名が参加
「07どてらいゴルフコンペ」
山 善 東建塩河CCで開催

 山善名古屋営業本部(本部長=寺坂充生氏、住所=名古屋市熱田区白鳥2-10-10)は11月5日、岐阜県可児市の東建塩河カントリー倶楽部で「2007どてらいゴルフコンペ」を開催し、中部地区の山善得意先及び仕入先ら合わせて141名が参加して日頃の腕前を披露した。
 毎年この時期に行われるどてらいゴルフコンペは、日本全国に及ぶ山善の営業エリヤのうち名古屋営業本部だけが行っている30年以上の歴史ある行事で、得意先の部、仕入先の部、満60歳以上の参加者によるシニアの部の3部門に分かれ、優勝を目指した。
 午前8時30分に、同倶楽部の西、北両コースの1番と6番ホールから同時スタート。その結果、シニアでは森美智明氏(フタキ機工)、得意先は伊藤正人氏(伊藤信産業)、仕入先は恒成利幸氏(鶴見製作所)がそれぞれ優勝した。
 プレイ後のパーティーは大谷副本部長の司会で進められ、冒頭、吉居山善社長が日頃の愛顧と支援に対して謝意を表したあと同社の現況について説明し、「今後とも寺坂本部長はじめ名古屋営業本部への心からの応援を宜しくお願いいたします」と述べた。
 得意先を代表して時津新栄商會会長が「31回を数える伝統のあるコンペ。参加者が141名と、素晴らしい会になっております。山善様を中心として、メーカー、販売店が一緒になって山善を盛り上げながら拡販に努力したいと思っております」と挨拶。
 順位の発表に移り、シニア、得意先、仕入先の順に表彰された。またグランドシニア8名に特別賞、唯一参加した女性に女性賞が贈られた。
 表彰式終了後は、小林オーエスジー常務より仕入先を代表して日頃の拡販活動とコンペ開催に対する礼が述べられ、同時に来年の開催へも期待が寄せられた。
 最後に寺坂名古屋営業本部長より礼の言葉があり、終了した。
 上位入賞者は次の通り。
【シニアの部】
▽優勝=森美智明氏(フタキ機工)N71.2H4.8
▽準優勝=久田利男氏(サンシン)N71.6H14.4
▽第3位=近藤茂氏(コンドー工販)N72.2H16.8
【得意先の部】
▽優勝=伊藤正人氏(伊藤信産業)N72.2H22.8
▽準優勝=阿部幹久氏(阿部工具)N72.8H13.2
▽第3位=伊藤高潤氏(春日鋼機)N73.6H20.4
【仕入先の部】
▽優勝=恒成利幸氏(鶴見製作所)N73.0H12.0
▽準優勝=清田壽男氏(コロナ)N73.2H4.8
▽第3位=山口寛氏(ナガセインテグレックス)N73.4H15.6
〈ベスグロ〉
▽シニア=森美智明氏(フタキ機工)76
▽得意先=安井郁雄氏(安井コーポレーション)80
▽仕入先=清田壽男氏(コロナ)78、山下和美氏(荏原テクノサーブ)78

受注総額3兆2398億円前年比9.3%増
年度半期6期連続で前年上回る
日本産業機械工業会19年度上半期産業機械受注状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成19年度上半期の産業機械受注状況によると、受注総額は前年同期比9.3%増の3兆2,398億円となり、年度上半期としては3期連続、年度半期としては6期連続で前年同期を上回った。このうち、内需は同4.9%増の1兆7,446億円で、年度上半期としては5期連続、年度半期としては7期連続で前年同期を上回った。外需は同14.9%増の1兆4,951億円で、年度上半期としては2期ぶりに、年度半期としては3期ぶりに前年同期を上回った。
 内需のうち、製造業では、紙・パルプ、化学向けが減少したものの、石油・石炭製品、鉄鋼向けが増加したことから、前年同期比1.5%増の7,517億円となり、年度上半期としては5期連続、年度半期としては10期連続で前年同期を上回った。非製造業では、その他非製造業向けが減少したものの、電力向けが増加したことから、前年同期比5.6%増の5,236億円となり、年度上半期としては2期連続、年度半期としては4期連続で前年同期を上回った。
 製造業と非製造業を加算した民需の合計は、前年同期比3.1%増の1兆2,753億円となり、年度上半期としては5期連続、年度半期としては7期連続で前年同期を上回った。
 官公需については、地方公務向けを始めとする全ての需要先が増加し、前年同期比15.4%増の2,991億円となり、年度上半期としては3期ぶりに、年度半期としては2期連続で前年同期を上回った。代理店については、前年同期比2.1%増の1,700億円となり、年度上半期としては2期ぶりに、年度半期としては3期ぶりに前年同期を上回った。
 なお、内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同期比0.8%増)、化学機械(冷凍含む)(同1.8%増)、タンク(同126.5%増)、ポンプ(同36.4%増)、送風機(同54.4%増)、運搬機械(同1.1%増)、変速機(同5.6%増)、金属加工機械(同44.0%増)、その他機械(同1.4%増)の9機種であり、減少した機種は、鉱山機械(前年同期比16.7%減)、プラスチック加工機械(同0.6%減)、圧縮機(同5.2%減)の3機種であった。
 一方の外需では、中東、ヨーロッパを除く全ての地域が増加し、特に、アジア、北アメリカ、アフリカ向けのボイラ・原動機や南アメリカ、アフリカ、ロシア・東欧向け化学機械、アジア向けプラスチック加工機械、アジア向け金属加工機械等が増加したことから、前年同期比14.9%増の1兆4,951億円となった。
 なお、外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同期比44.2%増)、鉱山機械(同56.9%増)、化学機械(冷凍含む)(同3.2%増)、タンク(同40.4%増)、プラスチック加工機械(同18.5%増)、ポンプ(同44.8%増)、送風機(同48.5%増)、運搬機械(同11.7%増)、変速機(同25.6%増)、金属加工機械(同35.6%増)の10機種であり、減少した機種は、圧縮機(前年同期比13.6%減)、その他機械(同6.7%減)の2機種であった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機は電力、外需の増加により前年同期比18.1%増の7,827億円となり、年度上半期としては2期連続、年度半期としては四期連続で前年同期を上回った。鉱山機械は窯業土石、鉱業、その他非製造業の減少により同1.5%減の173億円となり、年度上半期としては2期連続、年度半期としては3期連続で前年同期を下回った。化学機械(冷凍機械含む)は石油・石炭、鉄鋼、一般機械、鉱業、外需の増加により同2.6%増の1兆1,198億円となり、年度上半期としては2期ぶり、年度半期としては3期ぶりに前年同期を上回った。タンクは石油・石炭、鉄鋼、電力、外需の増加により同71.9%増の398億円となり、年度上半期としては2期連続、年度半期としては2期ぶりに前年同期を上回った。プラスチック加工機械は外需の増加により同10.3%増の1,113億円となり、年度上半期としては2期ぶり、年度半期としては3期ぶりに前年同期を上回った。ポンプは卸・小売、官公需、外需の増加により同39.5%増の2, 021億円となり、年度上半期としては2期ぶり、年度半期としては3期ぶりに前年同期を上回った。圧縮機は石油・石炭、精密機械、その他非製造業、外需の減少により同9.6%減の1,562億円となり、年度上半期としては5期ぶり、年度半期としては10期ぶりに前年同期を下回った。送風機は鉄鋼、官公需、外需の増加により同53.5%増の214億円となり、年度上半期としては2期連続、年度半期としては2期ぶりに前年同期を上回った。運搬機械は一般機械、電気機械、電力、新聞・出版が減少したものの、鉄鋼、外需の増加により同4.4%増の2,214億円となり、年度上半期としては2期ぶり、年度半期としては2期連続で前年同期を上回った。変速機は窯業土石、鉄鋼、外需の増加により同9.7%増の401億円となり、年度上半期としては5期連続、年度半期としては10期連続で前年同期を上回った。金属加工機械は鉄鋼、外需の増加により同39.0%増の1,478億円となり、年度上半期としては2期ぶり、年度半期としては2期連続で前年同期を上回った。その他機械は石油・石炭、情報通信機械、電力、その他非製造業、外需の減少により同0.3%減の3,803億円となり、年度上半期としては2期連続、年度半期としては2期ぶりに前年同期を下回った。

受注金額1兆4,346億円前年比16.3%増
年度半期では過去最高
日本産業機械工業会19年度上半期産業機械輸出契約状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成19年度上半期の主要約70社の産業機械輸出は、中東、ヨーロッパが減少したものの、アジア、北アメリカ、南アメリカ、アフリカ、オセアニア、ロシア・東欧の増加により、前年同期比16.3%増の1兆4,346億円となり、年度半期としては過去最高の受注金額を記録した。
 単体機械は、ヨーロッパを除く全ての地域が増加し、前年同期比40.7%増の1兆213億円で年度半期としては歴代2位の受注金額となった。
 プラントは、南アメリカ、アフリカが増加したものの、アジア、中東が減少したことから、前年同期比18.5%減の4,132億円であった。
 機種別にみると、ボイラ・原動機はアジア、北アメリカ、アフリカの増加により前年同期比45.9%増、鉱山機械はアジア、中東の増加により同48.2%増、化学機械はアジア、ロシア・東欧の増加により同96.6%増、プラスチック加工機械はアジア、中東、ヨーロッパの増加により同29.5%増、風水力機械は中東、ヨーロッパ、南アメリカの増加により同2.4%増、運搬機械はアジアが減少したものの、ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカの増加により同0.9%増、変速機はアジア、ヨーロッパ、北アメリカの増加により同26.1%増、金属加工機械はアジア、北アメリカの増加により同48.6%増、冷凍機械は全ての地域で増加し同40.3%増となった。
 プラントは、発電プラント、製鉄非鉄プラントが増加したものの、化学・石化プラントが減少したことから、前年同期比18.5%減の4,132億円となった。

生産環境鋳鋼・鍛鋼とも好調持続
下期鍛鋼の積極的増産に期待
日本鋳鍛鋼会19年度鋳鋼・鍛鋼生産見通し発表

 日本鋳鍛鋼会は、需給調査統計部会の各機種担当委員の協力により、今年3月に発表した平成19年度鋳鋼・鍛鋼生産見通し数値について、上期実績をベースに下期の見直しを行い、次のとおり取りまとめた。
 年度トータルでは、鋳鋼29万トン(前年度実績比2.3%増加、当初見通しに対して5,000トンの上方修正)、鍛鋼74万9,000トン(前年度実績比1.0%増加、当初見通しに対して三千トンの下方修正)と、鋳鋼は下期も当初予測以上の操業継続を、一方鍛鋼は旺盛な需要に対して下期は上期よりさらに積極的な増産対応努力を期待せざるを得ないものと判断した。
 この見直し数字が達成されれば、鋳鋼、鍛鋼の生産は平成14年度を底として、平成15年度以降5年連続の増加となる。
 鋳鋼の上期は、旺盛な需要を背景とした造船・建設機械・産業機械等ほとんどの需要業界の産業活動が好調に推移した結果、実績は国内鋳鋼品メーカーの生産能力に限界のある「発電用機器」向けや数機種が当初見通しを下回ったのを除けば、ほとんどの機種が当初見通しを上回り、当初上期見通し14万2,000トンを3,000トンほど上回った。加えて昨年度から業界各社が取り組んできた生産効率化投資も生産増加に大きく寄与したものと思われる。
 この上期に対して下期の見直しでも、ほとんどの機種が上期同様需要環境は好調を持続するものと予測した。しかしながら、「建設機械」向け小物鋳鋼品の一部に更なる増産対応の動きが見られるものの、「船舶」及び鍛鋼品供給タイトにより鋳鋼化が進んでいる産業機械・設備向け大物鋳鋼品についても、現状供給能力限度一杯の生産環境が継続しているので、全体的には下期も上期並みの操業レベル維持が精一杯と想定した。なお、鋳鋼業界では、前年度に引き続き今年度も現業員の増加が進んでいるが、生産増加に寄与するためにはもう少し時間がかかるものとみられる。
 一方、鍛鋼の上期実績は、当初見通しで「型用鋼」「船舶」「発電用機器」「産業機械・設備」「鍛造ブルーム」等々、ほとんどの需要機種について旺盛な生産環境に対応して現状最大の供給能力に沿った生産量を想定していたが、期中における一部生産設備のトラブルや、定期修理と増産対応設備工事等により稼働率が低下したこともあって、当初見通し37万4,000トンを7,000トン程度下回った。
 これに対して下期の見直しでは、自動車、船舶、重電機器をはじめとするエネルギー関連産業等、主要な需要産業の好調持続を受け、鍛鋼品の供給要求量は上期同様高原状態が継続するものと判断した。現状ほとんどの鍛鋼メーカーは、すでに下期分の生産工程枠を確定しているものと推定されるが、一部メーカーによる増産対応設備投資の効果と、更なる生産効率化の進展に期待し、結果として、下期生産見直し数字は上期実績に対して15,000トン程度増産可能と予測した。
 また、平成20年度の生産見通しについては、船舶、建設機械、エネルギー関連需要、自動車、産業機械・設備等をはじめほとんどの需要産業が輸出主導による堅調を持続すると予想されるため、現時点では鋳鋼、鍛鋼の生産環境は19年度と同様に高水準で推移するものと予測される。特に一部メーカーにおいては、すでに更なる増産対応設備投資(設備、要員増)も計画されているので、当業界の需要増加への対応力強化が期待される。
【中間見直し結果】
〈鋳鋼〉
・上期実績=14万5,000トン(前年同期比104.7%)(当初見通し=14万2,000トン)
・下期見通し=14万5,000トン(同100.0%)(同=14万3,000トン)
・年度計=29万トン(同102.3%)(同=28万5,000トン)
〈鍛鋼〉
・上期実績=36万7,000トン(前年同期比99.1%)(当初見通し=37万4,000トン)
・下期見通し=38万2,000トン(同102.9%)(同=37万8,000トン)
・年度計=74万9,000トン(同101.0%)(同=75万2,000トン)

輸出契約高2,284億500万円前年比34.5%増
プラント12件で694億600万円
日本産業機械工業会9月産業機械輸出契約状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成19年9月の産業機械輸出契約状況によると、主要約70社の9月の輸出契約高は前年同月比34.5%増の2,284億500万円となった。
 プラントは12件で、中東、北アメリカ、アフリカの増加により前年同月比52.7%増の694億600万円となった。単体は、前年同月比27.8%増の1,589億9,900万円。
 機種別にみると、ボイラ・原動機は北アメリカの増加により前年同月比11.3%増、鉱山機械は中東の増加により同13.7%増、化学機械はアジア、北アメリカ、アフリカ、ロシア・東欧の増加により同0.1%増、プラスチック加工機械はアジアの増加により同66.8%増、風水力機械は中東の増加により同16.8%増、運搬機械はアジア、ヨーロッパ、北アメリカの増加により同27.9%増、変速機はアジア、ヨーロッパ、北アメリカの増加により同22.6%増、金属加工機械はアジア、ヨーロッパの増加により同18.4%増、冷凍機械はアジア、ヨーロッパの増加により同38.2%増となった。
 地域別構成比は、アジア32.2%、北アメリカ23.7%、中東21.7%、アフリカ8.0%、ヨーロッパ6.6%、ロシア・東欧3.9%となっている。

見学後は猿投温泉で懇親
トヨタ会館等を見学
愛知県管工機材商協組正会員等23名参加

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の事業部(部長=植田慎一郎氏・ウエダ社長)主管による「19年度見学会」が、11月13日に開催され、世界の自動車産業のトップを走るトヨタ自動車の関連施設である「トヨタ会館」と「トヨタ鞍ケ池記念館」を見学した。参加者は正会員等23名。
 「トヨタ会館」では、施設案内ロボットのロビーナ(車輪走行型で、身長120cm、重量60kg、最大時速3.6km、バッテリ駆動で約一時間)の案内で、ハイブリッドカーの進化をはじめ、究極のエコカー開発への多面的な取り組み、事故を起こさないクルマの実現を目指した、数々の取り組みを紹介していた。
 また、最新モデルを展示したショールームではレクサスはじめ、クラウンマジェスタなどを実際に試乗して記念写真を撮る一幕も見受けられた。
 「トヨタ鞍ケ池記念館」は、トヨタ車生産台数1,000万台達成を記念して開館されたもので、トヨタ創業期の歩みとものづくりのスピリッツを体感した。
 豊田佐吉翁が生涯をかけて発明に取り組んだ「織機」から「自動車」へと想いを継承発展させていった息子、喜一郎のプロフィールを紹介する一方、昭和11年に発売された、トヨタ初の生産型乗用車「トヨダAA型乗用車」、わが国初の本格的国産乗用車「トヨペットクラウン・RS型」などが展示され、本格的な自動車工業の確立にチャレンジし、幾多の困難を乗り越えていった喜一郎とその仲間達の活動の足跡をたどった。
 また、記念館の敷地内に移築修復された「旧豊田喜一郎邸」は、伝統的和の文化とモダンな洋の文化を融合させた、日本人の知恵のシンボルが見て取れる、後世に受け継がれる貴重な建物として一見の価値がある。
 見学後は、猿投温泉の「金泉閣」にて、懇親会を行い和やかに歓談に興じ親睦を深めた。
 また、来期には、トヨタ自動車本社工場等の見学会を計画している。

世界のタイル博物館開館10周年
博物館展示内容を一新
INAXテーマは「装飾する魂」

 INAX(社長=川本隆一氏)は、昨年10月に開設した「INAXライブミュージアム」の一周年、また、「世界のタイル博物館」の開館十周年を記念して、このほど「世界のタイル博物館」の展示内容を大きくリニューアルした。
 特に一階部分は、来場者が美しいタイルの空間を体感できる展示空間を目指し、全体のテーマを「装飾する魂(たましい)」と題した全面リニューアルを施した。
 手作りの5万本のクレイペグ(円錐状の粘土を素焼きしたもの)を使った約5500年前の「メソポタミア」の空間や約4650年前のエジプト最古のタイル空問などを独自の技術で復刻し、ライブ感溢れる美しい空間を再現している。
 「INAXライブミュージアム」は、INAX創業の地、常滑で「発想から製品まで、ものづくりの心を伝える、ライブ感溢れる5つの発見館」をコンセプトとして独自の文化活動を展開している。
@装飾壁の原点 クレイペグによる壁空間
 建物の壁をより美しくしようと当時の人々が考え出したのが、「クレイペグ」と呼ばれる円錐状のやきもの。ここでは、約5万本のクレイペグを手作りし、モザイク模様を土壁に再現した。
A世界最古のタイル 魂のための扉
 この扉は、世界最古のピラミッド、ジェセル王の「階段ピラミッド」の地下空間にあるものを復元した。当時はこの扉を通って王の魂が現世に現れると考えられていた。ブルーの色は生命の色であり、王の再生や復活を願ってブルーのタイルが貼られていたといわれている。世界最古のタイルは、4000年以上経た今も輝いている。
B装飾の宇宙 イスラームのタイル張りドーム天井
 イスラームのモスクや廟を飾るタイルパターンは、一見複雑に見えても実はコンパスと定規だけを使って描かれる幾何学形が繰り返されている。10種類のモザイクタイル形状だけを用いて、幾何学の天才たちが生み出したタイルパターンを再現した。
C住まいに登場したタイルブルー&ホワイトのタイル
 イスラームの世界ではタイルは信仰と深く結びついていたが、世界的な貿易で富を築いたオランダ商人は、住まいにつつましやかにタイルを取り込んだ。異国情緒豊かな中国の染付磁器を参考に、白地にコバルトブルーで花や風景などの身近なものを描いたタイル(ブルー&ホワイト)が主流。
D膨張する装飾 ヴィクトリアタイル
 産業革命によって中産階級が富を得て、タイルを豊かに使い始める。タイルは当時の美術の流れである「アールヌーボー」様式を取り入れた彩り豊かな図柄で、公共の建物から市民の住宅まで広く使われるようになった。「室内を美しく装飾する」人間の欲求はこの時代から広がった。
E洗練される装飾 独自に発展する日本のタイル
 近代化の流れの中で、イギリスのタイルを学び、そして独自のデザインや材質を開発しながら、日本のタイルも発展し続けてきた。
■2階展示室「時空を超える装飾タイル」時代別・地域別の実物展示を強化
 2階展示室では、展示品の強化を図り、時代別・地域別展示を一階とあわせ、より来場者のタイルに対する理解が深まるよう工夫している。新しく中央アジアのイスラムタイルを展示するほか、現在博物館内に収蔵されている約七千点のタイルをベースに展示物の入れ替えを行い、これまで見られなかったタイルを展示していく。
【ライブミュージアム概要】
▽所在地=常滑市奥栄町1-130
▽総面積=約15,000u(世界のタイル博物館約1,380u)
▽会館時間=午前10時〜午後6時(入館は午後5時30分まで)
▽共通休館日=毎月第三火曜日、年末年始
▽入場料=一般600円、高・大学生400円、小・中学生200円

「07吉岡幸オータムフェア」
売上・来場目標共に大きく突破

 建設・産業資材の総合商社、吉岡幸(社長=吉岡正盛氏、本社=福井県福井市宝永3-22-5)は10月26日、同社テクノセンターにおいてメーカー40社の出展を得て「2007吉岡幸オータムフェア」を開催した。
 当日は午前8時30分より開会式が行われ、吉岡社長は挨拶で40社のメーカー・商社の出展と2カ月間にわたる同行などに対して感謝し、7月中間決算について「前年比数%のアップ。これも仕入れ各社のご協力のお陰」と礼を述べた。また、今回のテーマ「ものづくり、まちづくりを応援します!【溶・工・管】」については、「【溶・工・管】=『ようこうかん』は吉岡幸本社隣にある松平家別邸『養浩館(ようこうかん)』を文字ったもので、溶接の溶、工具の工、管材の管からとっている。今回のフェアは、特にまちづくりやものづくりの作業現場に欠かせない工具類を中心に提案したものである」と説明。「商社・メーカー各位には最新の機械や工具、工法、作業環境を提案するべく努力をお願いしたい。私たち社員は来場目標の二百名を達成し、熱心な商談を進め目標クリアを目指して頑張ります」と決意のほどを語った。
 あいにくの天候となったが、開会と同時に多数の顧客が来場。売り上げ1億2,000万円(当初の8,000万円より上方修正)、動員200名以上の目標に対し、それを大きく上回る1億6,000万円を超す売り上げと242名の来場者により、会場内は終始賑わいをみせていた。
 また、午後1時30分からは同社管材センター2階会議室(福井市二の宮1-14-27)でセミナーも開かれ、講師の水田俊彦日鐵住金溶接工業ステンレス・特品室次長が「ステンレス鋼の溶接における諸問題」と題してステンレス鋼の溶接における問題(トラブル)の事例とその原因・対策について解説。製缶板金関係者ら20名が受講した。

電動ドリル用12角ソケットに
TOP ロングタイプが新登場

 トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市大字塚野目2190-5)は、電動ドリル用(インパクト対応)12角ソケットロングタイプの販売を開始した。
 今回発売されたのは、17mm(ESS―17L)、19mm(ESS―19L)、21mm(ESS―21L)の3サイズで、ロングタイプなので土木・建築工事や仮枠での深い場所やボルトが長く突き出る場合の組立・解体作業に最適。好評の12角ソケットに、パッと入って使い易いロングタイプを追加し、ラインナップの拡充を図った。
 標準価格は、1丁あたりESS―17Lが2,270円(税込み2,384円)、ESS―19Lが2,410円(税込み25,321円)、ESS―21Lが2,590円(税込み2,720円)。いずれも小箱入数は6丁となっている。

第15回ダイドーニューイヤー
クラシックコンサート
2008年(日)愛知厚生年金会館で

 ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区名駅南4-12-19)主催による新春恒例の「ダイドーニューイヤークラシックコンサート」(第15回)が来年1月20日、名古屋市千種区の愛知厚生年金会館で開催される。
 15回目を迎える今回は、セントラル愛知交響楽団音楽監督・小松長生氏プロデュースのもと、テノール歌手の秋川雅史氏を迎えて、大ヒット曲「千の風になって」を盛り込んだプログラムで楽しめる内容となっている。
 当日は、開場・受付が午後二時より、開演は午後三時。新春を飾るにふさわしい豪華な感動のステージが期待される。
プログラム(予定曲目)
◆千住明=NHK大河ドラマ「風林火山」より“メインテーマ”
◆ヨハン・シュトラウスU世=喜歌劇「こうもり」序曲
◆チャイコフスキー=交響曲第五番第四楽章
◆永儒布=「ウルグナの歌」
◆新井満=「千の風になって」
《 指 揮 》
小松 長生

 セントラル愛知交響楽団音楽監督及びコスタリカ国立交響楽団藝術監督。1985年エクソン指揮者コンクール優勝後、バッファロー管弦楽団エクソン派遣指揮者、ボルティモア交響楽団アソシエート・コンダクター、カナダ・キッチナー・ウォータルー交響楽団音楽監督、リヴォフ国立歌劇場首席客演指揮者、武生(たけふ)国際音楽祭音楽監督、東京フィルハーモニー交響楽団正指揮者等を経て現職。モントリオール交響楽団、ケルン放送交響楽団、北ドイツ・フィル、モスクワ放送交響楽団、ボリショイ劇場、キエフ国立フィル、プラハ放送交響楽団などに客演。オペラにも意欲的に取り組んでおり、これまでに『アイーダ』『椿姫』『ラ・ポエーム』や、レナート・ブルゾン/ステファニー・ボンファデッリ/東京フィルのオペラ・ガラDVD・CDを指揮。2005年コスタリカ国立オペラの『蝶々夫人』全九公演は「建国以来最高の演奏」(ラ・ナシオン紙)と評され、カナル・シエテ放送局から全国放映された。1994年細川俊夫の『時の深みへ』(世界初演)他を指揮してザルツブルグ音楽祭にデビュー。2002年6月の日韓ワールドカップ記念イベント(スーウォン・水原)に、チョン・ミュンフンと共に参加。現代曲、教育プログラムのプロデュース、千住明作曲ピアノ協奏曲「宿命」の指揮、雅楽の東儀秀樹、宮田まゆみ、ヴォーカルの辛島美登里との共演など、ジャンルを超えた広汎なレパートリーを持つ。福井県出身。東京大学美学藝術学科、イーストマン音楽院大学院指揮科を卒業。指揮を伊藤栄一、D・ジンマンに師事。2001年キエフ国立歌劇場のヴェルディ週間における『椿姫』の指揮で、ウクライナ共和国黄金十字賞を受賞。
《 テノール 》
秋川 雅史

 4歳よりヴァイオリンとピアノを始める。国立音楽大学・大学院卒業後、イタリアに四年間留学し帰国。クラシックにこだわらない幅広いジャンルのコンサートに数多く出演。レパートリーの中でも特に2005年よりコンサートなどで重点的に取り上げている「日本の名曲」の歌唱では評価が高い。2006年「秋川雅史 千の風になってコンサート」と題し、初の全国ワンマン・コンサートツアーをスタート。「クラシックをベースにした確かな歌唱力」「天性のサービス精神と軽妙なTALK」「端正な顔立ち」で、幅広い女性層の心を掴んで、急激な勢いでファンが拡がっている。2006年5月発売以来、シングル「千の風になって」が1年4カ月以上のロング・セラーを記録。2006年NHK第57回「紅白歌合戦」に出場。オリコン、有線放送、ラジオ番組などのチャートにランク・インを果たす。2007年1月22日付オリコン・ウィークリー総合チャート1位。クラシック出身の歌手としては初の快挙。8月には日本のクラシック市場初の100万枚セールスを記録した。今年3月より全国区ツアーがスタート、既に50会場(9月現在)以上の公演を果たす。さらに、10月よりプログラムも新たに来年六月まで全国約百公演が予定されている 。
《 管弦楽 》
セントラル愛知交響楽団

 1983年にナゴヤシティ管弦楽団として発足。芸術顧問・正指揮者に小松一彦氏を、常任指揮者には古谷誠一を迎え、中部地区では名古屋フィルハーモニー交響楽団に次いで二番目のプロオーケストラとして活動を開始する。1990年、「音楽のあるまちづくり」を目標に掲げた岩倉市の計画に参画し、オーケストラと行政、市民が協働のもとに音楽文化振興を推進してきた。1996年より、しらかわホールの協賛を受け、同ホールを拠点に年5回の定期演奏会を定着させる。1997年よりセントラル愛知交響楽団と名称を変更。1999年4月、地元出身で女性として初めてブザンソン指揮者コンクールで優勝した松尾葉子を常任指揮者に迎え、2000年6月、「幽玄と絢爛〜能とオペラの融合の魅力〜能演出によるオペラ」“ドン・ジョバンニ”を、また2003年11月にはビゼーの“カルメン”を文楽様式の演出による「異説・カルメン情話」として上演。いずれも松尾葉子の企画による新しい試みとして話題を呼んだ。なお、2004年4月からは、小松長生を音楽監督に、また古谷誠一を正指揮者、松尾葉子を首席客演指揮者として新たな活動を開始。2007年7月、8月文化庁国際交流支援事業において中国内蒙古自治区で初の海外公演(小松長生指揮)を行い好評を博す。自主公演として、年間6回の定期演奏会、コンチェルトシリーズ、及び「第九」公演を行い、その他、バレエ、オペラ、ミュージカル等の依頼公演にも多く出演している。
【読者プレゼント】
 主催のダイドー株式会社より読者の中からコンサートチケットを先着5組10名様にプレゼントします。
▽受付日時=2007年12月20日午前10時より
▽応募方法=電話(3組)またはEメール(2組)で
〈電話〉052.565-1231 コンサート係迄
〈Eメールアドレス〉nagoya@kikou.co.jp(受付開始以降送信分のみ受付)

2007年12月9日(日) 2295号
中部経産局管内
最近の地域総合経済動向

 中部経済産業局は11月6日、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)における最近の経済動向をまとめた。それによると、生産は緩やかな増加傾向となっている。個人消費は持ち直している。住宅投資は減少している。公共投資は低調に推移している。また、設備投資は増加している。さらに、雇用情勢は人手不足が続き、労働需給が引き締まっている。これらのことから、管内の経済活動は「緩やかに改善している」と、平成19年4月の発表から8カ月連続で総括判断を据え置いている。なお、先行きについては、生産は電子部品・デバイス、輸送機械などを中心に、当面、基調として緩やかに増加するものと見込まれるが、米国経済、原油・原材料価格や為替・金利の動向等については留意する必要があるとまとめている。(比較は断りのあるものを除き、平成19年9月の実績値による)
鉱工業生産・出荷・在庫
 鉱工業生産の動向を指数(9月速報)でみると、輸送機械工業、一般機械工業、金属製品工業等が低下したことから、前月比1.6%減と2カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は5.1%増と35カ月連続の上昇となった。
 出荷は、輸送機械工業、一般機械工業、電子部品・デバイス工業等が低下したことから、前月比4.9%減と2カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は3.2%増と32カ月連続の上昇となった。
 在庫は、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業等が上昇したことから、前月比2.1%増と2カ月ぶりの上昇となった。また、前年同月比は16.5%増と12カ月連続の上昇となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では49カ月連続で前年を上回り、北陸電力管内では46カ月連続で前年を上回った。
主要業種の動向
◆輸送機械
 輸送機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 乗用車は、国内向けが需要の低迷により減少しているものの、海外向けは欧州向けを中心に好調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 自動車部品は、国内完成車向けが順調であり、国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出も順調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 航空機体部品は、航空業界の機体調達が旺盛であることから、増加傾向となっている。
◆一般機械
 一般機械の生産は、高水準で推移している。
 金属工作機械は、国内向けは弱含んでいるものの、海外向けが欧米向けを中心に旺盛であることから、高水準で推移している。
 繊維機械については、織機は主力の中国向けが堅調であり、紡績・準備機械は中国向け、インド向けともに順調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
 その他、産業用ロボットが国内向け海外向けともに順調であり、土木建設機械が海外向けに好調である。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、増加傾向となっている。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)が携帯電話向けなどで順調なことから、増加傾向となっている。
 液晶素子は、テレビ
など情報通信機器向けが順調なことから、増加傾向となっている。
◆電気機械
 電気機械の生産は、高水準で推移している。
 開閉制御装置・機器は、半導体関連向け、自動車関連向けがともに順調なことから、高水準で推移している。
 内燃機関電装品は、自動車向けが順調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
 電動機は、順調な自動車向けを中心に、高水準で推移している。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 民生用電子機械は、デジタルカメラ、テレビが順調であることなどから、増加傾向となっている。
 電子計算機は、おおむね横ばいとなっている。
◆金属製品
 金属製品の生産は、緩やかな減少傾向となっている。
 アルミニウム建材は、建築着工の遅れから、木造住宅用を中心に、緩やかな減少傾向となっている。
 ばねは、自動車向けが順調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
 ガス機器は、ガスコンロなど単体普及品を中心に弱い動きが続いていることから、低水準で推移している。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 鋼板は、造船・産業機械向けが好調であり、自動車向けも順調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
 棒鋼は、建築着工の遅れから弱含んでいる。
 特殊鋼鋼材は、順調な自動車関連向けを中心に、緩やかな増加傾向となっている。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 触媒担体・ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的な環境意識の高まりから順調であり、増加傾向となっている。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、低水準で推移している。
 繊維は、中国等からの輸入品に押されるなか、天候要因による需要の減少もあり、低水準で推移している。
 陶磁器は、タイルが建築需要の減少により低調であることや、飲食器が安価な輸入品に押されて低迷していることなどから、低水準で推移している。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費
 個人消費は、持ち直している。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、百貨店が3カ月ぶりに前年を上回ったものの、スーパーが4カ月連続で前年を下回ったことから、全体では3カ月連続で前年を下回った。
 コンビニエンスストア販売額は、3カ月連続で前年を上回った。
 乗用車販売は、普通車が3カ月連続で前年を上回ったものの、小型車が20カ月連続で、軽自動車が3カ月連続で前年を下回ったことから、全体では9カ月連続で前年を下回った。
 家電販売は、携帯電話や薄型テレビが順調であることに加え、エアコンや冷蔵庫などが伸びたことから、2カ月連続で前年を上回った。
◆設備投資
 設備投資は、増加している。
 製造業では、自動車関連で、完成車メーカーの環境・安全投資や部品メーカーの能力増強、設備更新などの投資が引き続き高水準であることから小幅ながらも増加しており、半導体素子・液晶素子関連でも需要拡大に伴う大型の能力増強投資が引き続き高水準である。また、非製造業でも、電力、運輸を中心に投資を増加する動きがみられる。
 なお、管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、一般機械工業向けが五カ月連続で前年を下回ったものの、自動車工業向けが2カ月ぶりに前年を上回り、全体でも5カ月ぶりに前年を上回った。
◆公共投資
 公共投資は、低調に推移している。
 公共工事請負金額をみると、「独立行政法人」、「国」で前年を上回ったものの、「市区町村」、「地方公社」、「県」、「その他」で前年を下回り、全体では2カ月ぶりに前年を下回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、減少している。
 新設住宅着工戸数をみると、持家が6カ月連続で、貸家、分譲が3カ月連続で前年を下回り、全体でも3カ月連続で前年を下回った。
◆輸出通関額
 輸出通関額(円ベース)は、32カ月連続で前年を上回った。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)を品目別でみると、「自動車」、「自動車の部分品」などが前年を上回った。主要地域(国)別でみると、米国向けが2カ月ぶりに前年を下回ったものの、アジア向けが66カ月連続で、EU向けが27カ月連続でそれぞれ前年を上回った。
◆雇用情勢
 雇用は、人手不足が続き、労働需給が引き締まっている。
 新規求人数は、サービス業、製造業を中心に前年を下回った。
 有効求人倍率は、引き続き高い水準にあり、完全失業率は、着実に改善している。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、2カ月ぶりに前年を上回った。
 企業倒産は、このところ増加の兆しもあり、今後の動向については引き続き注視する必要がある。

原材料高騰により価格改定
付刃バイトなど6品目
高周波精密12月21日受注分より

 高周波精密(社長=中島喜満氏、本社=千葉県市川市東浜1-1)は、高速度鋼の原材料の高騰に対しこれまでの企業努力では対処しきれなくなったとして、12月21日受注分より、付刃バイトはじめ六品種について10〜15%の価格改定を実施する。
 値上げされる六品目は次の通り。
@付刃バイト=10%
A完成バイト(方形・丸・平・板・ステッキ・ロングステッキ)=15%
Bブラックバイト=15%
Cハイコートチップ(パラチップ・アールチップ・プレナチップ)=10%
Dプレシジョン・ハードンプレート=15%
Eその他特注品=商品別に別途設定
 付刃・完成・ブラックバイトは2005年1月以来の値上げとなる。

熊本営業所拡張移転
東 陽 11月26日より営業

 機械・工具の総合商社、東陽(社長=羽賀象二郎氏、本社=刈谷市中山町5-10)は、業務拡張によって手狭となった熊本営業所(熊本市尾ノ上1-43-8)を移転し、11月26日より業務を開始した。
 新事務所の住所は、熊本県熊本市新外2丁目4-61。電話並びにファクス番号は、電話096-368-3666、ファクス096-368-3669。

第27回管工機材設備総合展
来年10月2日〜4日吹上で開催
愛知県管工機材商協組第1回展実委会開く

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、11月22日午後7時より中区栄の東京第一ホテル錦において、第27回管工機材設備総合展の「第1回実行委員会」を開催し、実行委員メンバーの紹介をはじめ、展示会のコンセプト、ポスター、案内はがき等を披露した。
 委員会は、植田展示会実行副委員長(ウエダ社長)の司会開会の辞ではじまり、冒頭あいさつに臨んだ伊藤理事長は、「愛知組合の展示会は、東京、大阪組合より歴史的にも古く、毎回高い評価を頂いております。中でも抽選場には定評があることから、愛知らしさをいかんなく出してもらいたいと思います。景気に陰りが出ており依然厳しい経営環境に変わりはありませんが、正副委員長はじめ全委員の皆さんで力を合わせて、高いハードルを乗り越えて頂き、長い伝統に培われた愛知組合の良き伝統を重んじ、大事にしながら、新しい技術をより快適な住環境の創造に生かすべく、展示会を大いなる研鑽の場といたしたいと思います。展示会を通じまして、私共のコンセプトを参観者にご理解頂けるよう、ご協力をお願いいたします」と挨拶。
 続いて、小川展示会実行委員長(山信社長)より「長年続いてきました展示会も数々の成果を収めてきました。今回も前回(26回展示会=小間数262小間、出品者数144社、来場者数12,000名超)の実績を目標にいたしたいと思います。コンセプトとしましては、出品者、来場者、組合員相互の有意義な展示会を目指すとともに、環境問題にも取り組みます。また、プロの方の来場者を増やすために、初日と2日目は正午より午後8時までの開催とします。ポスター、案内はがきも過去の展示会の経験を踏まえ、水道配管、工場配管、建築設備に適した3種類を用意しました。また、環境問題に対しての関心も強くなりつつあることから、環境問題を取り上げます。具体的には、我々に一番身近な水問題を捉えて、愛知県の水がめである木曽川源流地の信州木祖村での、水源地の植林保全に役立ちたいとの思いで、木祖村とタイアップした運動も展開していきます。一方、出品者の満足度を高めるには集客動員も欠かせません。関係官庁・市内並びに近隣の建設業者や設計事務所などにもPRはがきを配布して参観の協力を呼び掛けます」と、所信を述べた。
【第27回管工機材設備総合展概要】
■目的=一般家庭から都市設備、産業活動に至るまでの広い分野にわたって社会基盤を支える管工機材・設備機器の最新の製品・技術・情報を公開し、環境問題、資源の有効利用・リサイクル・少子高齢化などの時代の要請と関連付け、新たな需要の創造と販売促進を図り、もって業界の発展に寄与する。
■テーマ=提案します!新しい水道配管・工場配管・建築設備
■開催場所=名古屋市吹上ホール
■開催日=平成20年10月2日から4日
■開催時間=10月2日・3日正午から午後8時、4日午前10時から午後5時

役割分担についても決める
1月15日賀詞交歓会
三重県管工機材商組合第2回理事会開催

 三重県管工機材商業組合(理事長=田中邦洋氏・五光商会社長)では、11月26日午後5時より四日市駅西の“四日市都ホテル”において、「第2回理事会」を開催し、平成19年新年賀詞交歓会を20年1月15日に開催することを確認した。
 理事会は、田中理事長の「本日は過日に開催しました製販親睦ゴルフ会の収支報告と、新年賀詞交歓会の件につきましてご審議頂きたいと思いますので、ご協力をお願いいたします。また、建基法改正、サブプライムローン問題等で逆風が吹いておりますので、通常の姿に戻りますよう、早い時期での解決を望んでおります」との挨拶に次いで、理事長が進行役をつとめて議案審議を行い、次のとおり承認された。
▽製販親睦ゴルフ会は、10月18日に四日市カントリークラブにおいて、正会員、賛助会員等29名が参加して開催され、賛助会員の三栄水栓製作所の新田裕二氏がネット73.2で優勝。
▽新年賀詞交歓会については、1月15日午後4時15分(集合午後4時)より、四日市都ホテルで開催することを確認した。宴会形式は、立食ビュッフェスタイルで、予算については前年の支出を参考に取り決めることで承認した。
 一方、当日の来賓には、愛知県管工機材商業協同組合の理事長を招待することを確認したほか、役割分担についても取り決めた。
▽賀詞交歓会役割分担
・司会進行=杉山副理事長(杉山機工社長)
・中締め=尾藤副理事長(旭工機社長)
 以上で審議事項を終え、市況等の情報交換を行った。
 中でも、6月改正の建築基準法改正で、住宅着工率が全国的に減少しており、特に三重県は9月の着工率が、前年同月比の約50%と大幅に減少するなど、大きな問題となっている。
 着工率減少は、単に建築業界だけの問題でなく、内装、電気設備等にも影響を及ぼし、大手電気メーカーの新工場が着工に至らないとの情報もあり、日本経済に大きな打撃を与えている。批判を回避したいとの思いで、鉄筋が少なかったマンションや、防火材の偽装等の公表で批判の矛先を向けさせようとの国交省の姿勢に、疑問を投げかける声も聞かれた。

トヨタ組立工場(堤工場)と
トヨタ会館を見学
三重県機械工具商協同組合組合員ら45名が参加

 三重県機械工具商協同組合(理事長=松山廣氏・松山機工社長)は11月13日、流通研究委員会(委員長=阿保末男氏・マルキンキカイ会長)が主管する「トヨタ組立工場及びトヨタ会館見学会」を開催し、組合員並びに賛助会員ら45名が参加した。
 当日は午前9時に関ドライブインを出発。途中桑名駅に寄り、午前11時20分に愛知県豊田市のホテルフォレスタで全員が集合し昼食をとった。
 昼食会場で松山理事長が「本日は平日のお忙しい中、多数の方にご参加いただきまして本当に有り難うございます。昨年のホンダ鈴鹿工場見学に続いて、今年はトヨタ自動車の堤工場を見学させていただきます。2つの自動車会社を比較、あるいは良いところを勉強していただき、明日からの営業活動にお役立ていただければ幸いかと存じます」と挨拶。昼食のあとバス一台に全員が乗り、はじめにトヨタ会館へ。
 同館では、トヨタが目指す豊かなモビリティ社会とさまざまな最新の自動車技術が紹介されており、ハイブリッド技術や安全技術の進化の過程などを学んだ。
 続いてトヨタの堤工場を見学。この工場は、数あるトヨタの工場の中でも最も多くの機能を備えた工場として、プレス、溶接、塗装、組立と部品ユニットの生産を行い、二ラインで九車種、一日に二千台を生産している。第1ラインの生産は6車種(プレミオ、アリオン、カルディナ、オーパ、ウィッシュ、サイオン)、タクトタイム57秒/台で1日あたり1,000台。セダン、ワゴン、ミニバンなどタイプの異なる多車種を一つのラインに流してつくる混流生産が行われている。また、第2ラインでは4車種(プレミオ、アリオン、カムリ、プリウス)をタクトタイム57秒/台で1日に1,000台生産する。現在は人気車種のプリウスの生産が70%を占め、プレミオとアリオンの2車種に関しては、第1ラインと第2ラインをうまく連携させたブリッジ生産(並産)が行われている。
 堤工場では、組立の稼働率が96〜97%と高い。現在、約6,000名の従業員がいるが、そのうち30%は季節工やアウトソーシングによる正社員以外の従業員が占めている。
 ボディ工場の溶接工程では、ロボットが活用されており、一ラインに500台の溶接ロボットを配置して約4,000点の部品を溶接。約93%がロボットによる自動化で行われており、残りの7%は小サブ工程などの手作業となっている。
 メインボディはまず仮付工程で精度を出し、増打工程で強度を出すという順序で作業が進められる。メインボディの増打工程は現在12ステーションからなっており、ステーションごとに8台のロボットを配置。新ラインでは大・中・小のロボットをうまく組み合わせ、工程の長さを半分に短縮した密度の高い編成となっている。
 組立工場の組立ラインでは2ラインによる多車種・混流生産を行い、顧客のオーダーに従った順番で生産する受注生産方式がとられている。堤工場の創業以来のモットーである「良い品、よい考え」が生産ラインのいろいろなところで活かされ、その中でSPSという新しい部品供給システムが生み出された。SPSは部品の選択と組付作業を分離し、作業者はそれぞれの作業に集中することで品質の安定を確保していてる。
 その仕組みは、組立工場の2階に設置されたSPS(部品セット供給)場で、1台あたりに必要な部品をあらかじめセットしておき、1階組立ラインの車両コンベアの流れに併走するワゴン台車にセット箱を乗せ、作業者が受け持ちの番号のついた箱の中から順次、部品を取り出して組み付けるシステム。
 ハイブリッドカーのプリウスを組み立てている第2ラインでは、ガソリン車とハリブリッドカーがうまく混流している様子を見学。プリウスは独自機構を有し、ガソリン車に比べると組付作業が複雑で時間がかかるため、専用工程(サブライン)で集中的に組み立てたユニットがメインラインに送られ、サブラインでできる限り工数差を吸収してメインラインと同期化できるようになっていた。
 今回の見学会では、高品質な車を無駄なくつくる、従業員の創意と工夫を生かしたトヨタ自動車の生産現場を見ることができ、参加者には有意義な一日となった。

島田支部長以下全役員を留任
第38回通常総会開催
全木商中部支部組合員数増加を目指す

 全日本木工機械商業組合中部支部(支部長=島田昭三氏・シマダ機械社長)は11月10日午後3時より、名古屋市千種区のホテルルブラ王山にて「第38回通常総会」を開催した。
 冒頭、司会者の村瀬委員(ムラセ社長)より、支部員総数33社中32社出席(委任状含む)で総会が成立すると報告された。
 若原委員(若原工機会長)の開会の辞に続いて、島田支部長が「本日は、大勢の方にご出席を賜り有り難うございます。先ごろ開催されました名古屋国際木工機械展も盛大に行われました。住宅着工件数の激減などいろいろな問題が山積しておりますが、我々力を合わせて乗り切って行かなければならないと存じます。組合は人材育成に力を注いでおり、会員の皆様に少しでも役立つものとなることを目指しております。本日は、議案も多数ございますので、忌憚の無い意見をお聞かせください」と挨拶。このあと組合本部の安塚事務局長より祝辞が述べられた。
 坂入委員(代東社長)を議長に選出して、議事に移り、第1号議案=平成18年度事業報告承認の件、第2号議案=平成18年度会計報告並びに監査報告承認の件、第3号議案=平成19年度事業計画(案)承認の件、第4号議案=平成19年度収支予算(案)承認の件、第5号議案=各種保険、講習会等本部報告の件、第6号議案=組合員意見聴取に関する件、第7号議案=役員改選の件、第8号議案=その他の件について審議した。
 このうち採決された第1号議案から第4号議案までのすべての議案を承認。なお、第7号議案の役員改選では全員の留任を決めたが、西木副支部長(ニシキ機械会長)より体調不良のため副支部長職を辞退したいとの申し入れがあり、これを承認した。
 総会後は懇親会が開かれ、和やかに談笑して親睦を図った。

組合親善野球大会終了
愛機工 反省会に審判団ら参加

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の福利厚生部(部長=六浦康正氏・六浦本店社長)は11月7日午後7時より、第67回組合親善野球大会の反省会を名古屋駅前の名鉄レジャック2階の「南山」で開催した。
 当日は、大会の運営に携わった審判団、組合理事役員、青年部員らが参加。
 会の冒頭、六浦福利厚生部長は挨拶で「桜の咲く4月から11月までの7ヶ月間の長丁場でしたが、皆様のご協力を得まして無事に野球大会を終了いたしました。これも偏に軟式野球連盟の審判の方、組合役員、青年部の方々のお陰と感謝しております。また次回、68回大会に対しましても更なるご協力をお願いします」と礼を述べた。
 金原顧問理事(カネキ商会社長)の力強い発声で乾杯。参加者は、今大会を振り返り運営方法について意見を交わしたほか、次回大会への意気込みなども語っていた。

第20回永年勤続優良従業員表彰
愛機工式典と祝賀会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は11月16日午後6時より、「第20回永年勤続優良従業員表彰式」(福利厚生部担当、部長=六浦康正氏・六浦本店社長)を名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦で開催し、愛知県知事表彰(勤続20年以上)19名、名古屋市長表彰(勤続15年以上)10名、理事長表彰(勤続10年以上)19名の合計48名を表彰した。
 式典は、長村福利厚生部副部長(長村商店社長)の司会で進められ、冒頭、野田理事長が「本日、第20回の愛知県機械工具商業協同組合優良従業員表彰式を開催させていただくこととなりました。ご来賓の愛知県の浅田様、名古屋市の社本様におかれましては大変公務ご多用の中、ご臨席を賜りまして誠に有り難うございます。このように華やかに式典が出来ますことを大変嬉しく思っております。受賞者の皆様、本当におめでとうございます。本日は10年、15年、20年勤続の表彰式でございますが、これは皆様が本当に長い間、会社の中でそれぞれの仕事を一生懸命やってこられて、会社の発展に貢献をされたということだと思います。本日の表彰にあたりましては、皆様方の会社から大変優秀な方だというご推薦をいただき、そして県知事表彰の方は愛知県のほうで、市長表彰の方は名古屋市のほうで厳正に審査されました。本日ご出席の皆様は全てそれにクリアーをされて、晴れてこの場にお出でいただきました。皆様方は各会社のそれぞれのポジションで活躍をされていることと存じますが、中々今我々の業界は難しい局面にございます。幸いここ数年来、機械工具商の業界は割とフォローの風の中で順調に来ております。しかしここの所、少し経済の動きがおかしいというような話もございます。アメリカの不動産(サブプライムローン)の問題がちょうどかつて日本が90年以降のバブルであったような感じで、少し心配されている。アメリカがクシャミをすると日本は風邪をひくというくらいですから、そういう点では先行きに不安もありますが、仕事の状況は決して悪くは無いわけでして、皆様とともにこの業界を盛り上げてがんばって行きたいと思います。本日は晴れの表彰式で皆様にとって大きな区切りではありますが、是非また明日以降これを一つの励みとしてそれぞれのところで一層のリーダーシップを発揮していただいて、会社の発展と併せて業界の発展にご尽力をいただきたいと存じます。皆様方の一層のご発展を祈念申し上げます」と挨拶。
 続いて、実行委員長の六浦福利厚生部長が「本日、被表彰者は勤続20年以上の方が19名、15年以上が10名、10年以上が19名の48名おられます。皆様本当に長い間、ご苦労様でございます。表彰にあたりお祝いを申し上げます。皆様方の熱意、努力の結果でありますが、一方で皆様のご家族のご協力がなければ、続けることが出来ません。今後とも皆様健康に留意されまして、業界並びに会社でご活躍されますようお祈り申し上げます」と挨拶した。
 来賓を代表して、浅田愛知県産業労働部商業流通課課長補佐が神田愛知県知事の祝辞を代読。
 受賞者を代表して県知事表彰を受けた石見氏(太田廣)が謝辞を述べ、「今後一層の努力を誓います」と更なる決意を語った。
 式典終了後は祝賀会が開かれ、受賞者、事業主、組合関係理事ら54名が参加した。

広瀬秀一氏(ダイドー)が連覇
名古屋伝動機商組合第7回BL大会開催

 名古屋伝動機商組合(理事長=笠井善元氏・笠井社長)は11月10日午前10時より、名古屋市中区栄のブランズウィックスポルトにて「第7回組合ボウリング大会」を開催、組合員とその従業員ら90名が参加して親睦を図った。
 長村理事(長村商店社長)から大会ルールについての説明がなされた後、伊藤副理事長(伊藤伝動工業会長)による始球式で大会がスタート。各レーンでつぎつぎと歓声が沸き起こり男女ともに白熱した競り合いが繰り広げられた。
 ボウリング終了後は、パーティー会場に移動し、イタリア料理を堪能しながら参加者同士で交流。成績発表と賞品の授与が行われると、会場はいちばんの盛り上がりをみせた。今回も豪華賞品が多数用意されており、受賞者はとても喜んでいた。
【ボウリング大会結果】
2ゲームトータル・敬称略
▽総合の部
 優勝=広瀬秀一(ダイドー)357ピン
 第2位=池戸政義(高津伝動精機)340ピン
 第3位=志水正之輔(服部)328ピン
▽女子の部
 優勝=若杉藍(ダイドー)307ピン
 第2位=景山美鈴(ダイドー)292ピン
 第3位=村田沙智代(ダイドー)288ピン
▽団体レーン賞
 服部誠、志水正之輔、小嶌義則 チーム平均147ピン(1G)
▽H・G賞
 野口昌幸(高津伝動精機)202ピン

最新製品、技術を展示
松下制御・THK・CKD
第6回コラボレーションフェア

 松下電工・サンクスの制御機器を販売する松下制御、産業用ロボット・NC工作機械・半導体製造装置等に用いる「直動システム」「メカトロ製品」を製造・販売するTHK、自動機械装置・省力機器・空気圧機器・ファインシステム機器・流体制御機器等を製造するCKDの共同企画による展示会「第6回コラボレーション2007」が11月8、9日の両日、愛知県小牧市のパークアリーナ小牧で開催され、500名以上の顧客が会場を訪れた。
 同展は3社のコラボレーションにより多くの最先端テクノロジーに触れることのできる展示会として注目を集め、第6回目となる今回は、自動車設備関連ゾーンと工作機械関連ゾーンのほかに、各社最新の製品紹介ゾーンや環境・エコゾーンを新設し、より一層充実した展示内容で最新のトレンドを紹介。展示コーナーでは、松下制御がトレーサビリティ・セーフティ・ECOに関する商品を、またTHKが最先端のガイド、ボールねじ、アクチュエータを展示。CKDは「環境・安全・省エネ・省スペース」に対応した新商品を紹介した。
 併せて開催された各社の技術セミナーでは、「工場での『チームマイナス6%』」(松下制御)、「リニアシステム事始」(THK)、「コストダウンにつながるCKD 3D―CADの展開」(CKD)など計6セミナーが行われ、いずれも好評を博した。

創業以来の『信用第一』を大切に
第23回総会を開催
大嶽北沢會会員ら60余名集う

 大嶽北沢會(管工機材総合商社オータケと仕入先メーカーキッツ、有力販売店の集い)の「第23回総会」が11月7日午後4時30分より、名古屋市中区栄の名古屋東急ホテルで開催され、会員ら60名余りが出席した。
 総会は、服部オータケ第2営業部長の司会で進められ、キッツ、オータケの出席者紹介の後、今年8月に就任したオータケの吉川新社長が「未熟者ではございますが、よろしくご支援のほどお願いします」と挨拶。またオータケの前期(第55期)決算について、売上高301億円、経常利益14億3,800万円、純利益8億5,900万円で、自己資本比率は55.7%と概況を報告し、今期(第56期)は売上高310億円、経常利益14億5,000万円、純利益8億5,000万円を目指すと発表した。さらに同社が目指す経営として「人材の育成、営業基盤の強化、収益力の強化の3本の柱をベースに行っていく。特に人材の育成については、非常に重点を置かなければならないと感じている。“企業は人なり”ということを改めて認識した上で、私の力だけではなく、社員を育成することで企業の基盤を作ることが最善の策と考え、現在取り組んでいる。得意先様の仕事のビジネスパートナーとして、お役に立てる人を育てなければいけない。我々は配管資材の専門問屋だが、お客様は我々以上に数限りない商品を扱っている。我々自身が配管資材のことをより深く勉強して、皆様にお役に立てる環境作りをするのが本来の姿かと感じている。もう一つは、皆様方と共有できる情報をいかに多く収集するか。社内の研修会等を通して我々自身が勉強し、お客様をサポートするという体制作りをしていかなければいけない。一方では、私共も平均年齢が高くなってきており、ベテラン社員から若手へのOJTを通しての技術・ノウハウの伝承、継承が大切。それを媒体として営業基盤の強化を図っていく。収益力の強化については、物流、業務処理の効率化を進め、無駄を無くすことにより収益力の強化に努める」と述べ、「創業以来の精神である『信用第一』を肝に銘じ、皆様に信頼される企業作りをしてまいります」と決意を語った。
 続いて村井オータケ営業本部長より、同社の戦略として@自動弁販売の強化、A新規市場の開拓、B情報武装による攻めの営業展開などの営業方針が示された。
 メーカー側より小林キッツ社長が挨拶に立ち、日頃の拡販に対して感謝の意を表したあと、同社の2006年度決算と今年9月の中間期決算の報告を行った。06年度は、連結ベースで売上高1,495億円、営業利益113億円、経常利益106億円、当期純利益99億円。07年度上期は、売上高760億円と前年同期に比べ9%増加した。営業利益、経常利益ともに7%増。当期純利益は34億円となった。バルブ事業は上期の前半は好調だったが、7月から9月に減少。伸銅事業、その他事業はともに増加している。バルブ事業の減少は、建築確認申請の改正による建築の減少が影響している。07年度通期の計画は、売上高1,530億円、営業利益125億円とした。
 また栗原キッツ国内営業本部長より、営業、生産、開発の取り組みの概要が報告された。その中で、@売り上げ拡大、A原価低減、B新商品開発の課題が挙げられ、省エネと環境の二つがキーワードとされた。生産面ではリードタイムをいかに短縮するか、これが原価低減、即納体制の強化にもつながるとし、それに対しての設計、作り方をしていく。結果としてトータル技術の更なる向上を目指す。このほか生産拠点の集約、特化等についての説明や、RoHS適合商品など新製品に対する取り組みも語られた。
 総会終了後は会場を移して懇親会が開かれ、小出キッツ中部支社長の司会進行、堀田キッツ専務による発声で乾杯。和やかに歓談し、最後に鈴木オータケ会長が挨拶で新体制になったオータケへの変わらぬ支援をお願いし、お開きとした。
 翌日は、有志による懇親ゴルフ会が愛知県の藤岡カントリークラブで開催され、会員ら27名が参加。晴天、無風のゴルフ日和のもと日頃の腕前を競った結果、河西洋氏(マルニシ)が難しいパットに苦しめられながらも、ネット72.6で見事優勝を飾った。
 上位入賞者は次の通り。
(敬称略)
▽優 勝=河西洋(マルニシ)N72.6H8.4
▽準優勝=伊藤信哉(伊藤柳商店)N73.8H19.2
▽第3位=田中新一(タナカ)N74.6H20.4
▽第4位=藤堂和成(山直)N75.2H10.8
▽第5位=加藤四郎(武田機工)N76.0H12.0
▽ベスグロ=河西洋 81

南海漫遊記 L
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地 久雄倉地社長

[市内観光]
 占城(チャンパ・現在の中南部ベトナム)の地で、奇妙な風習を見せる現地人(越人)や儒艮(ジュゴン)や大蟻食いや蟻塚や、そこに嵌(は)まりこんで妖しい光を放つ翡翠(ひすい)やらが脈絡なく跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)する気がかりな夢から目覚めると、すでに朝の7時であり、枕元の電話機からモーニング・コールの呼び出し音が鳴り響いている。
 今日は2006年(平成18年)7月14日金曜日で、巴里(パリ)祭、つまり仏大革命勃発の象徴とされるバスチーユ監獄襲撃の当日にあたる。19世紀後半から20世紀半ばまで旧仏領インドシナとして統治され、かつては「プチ・パリ」とも呼ばれた当地ホーチミンでは、この日をどのように祝うのか、少し興味がある。
 カーテンを開けると窓下には朝のホーチミン市街が遠くまで見渡せる。お天気はよく、今日も暑くなりそうだ。
 顔を洗って服を着替え、ロビーの横にあるレストランでバイキングスタイルの朝食をとる。コンチネンタルからエスニックまで食材は充実してなかなかの内容であり、食欲がわき眠い頭が次第に目覚めてくる。しかし旅のはじめに調子に乗って暴飲暴食すると後半に必ずお腹をこわすので、食べ過ぎないよう注意する。
  *  *  *
 午前8時半に一同ロビーで集合してバスに乗り、市内観光に出かける。現地ガイド氏の説明を聞きながら市内クルーズを楽しむ。あいかわらずバスの前後左右を取り囲んで疾走していく無数のバイク群が気にかかるが、見上げると道端の木々の豊かな緑が朝日を浴びてとても美しい。
 はじめに訪れたのは現在「統一会堂」と呼ばれている、南ベトナム政権時代の大統領官邸である。西暦1975年4月30日午前11時30分、北ベトナム軍(解放戦線軍)の戦車がこの官邸に無血で入城し、南ベトナムのズオン・バン・ミン大統領は戦闘終結と無条件降伏を宣言。15年近く延々とつづいた、いわゆる「ベトナム戦争」が終結した歴史的瞬間であった。
  *  *  *
 ここで少しベトナムの近・現代史を簡単におさらいしておこう。西欧諸国がアジアの植民地化を競いあう中で、19世紀半ばにフランスのナポレオンU身世はベトナム中部に遠征軍を派遣する。その後フランスは1887年、コーチシナ(ベトナム南部)、安南国(ベトナム中部)、トンキン(ベトナム北部)、カンボジア王国を統治するインドシナ総督を設置し、ここにフランス領インドシナ(Indochine fran aise アンドシヌ・フランセーズ)が成立。さらにラオス王国や中国の広州湾租借地も次々と領土化し、現在のベトナム、ラオス、カンボジアをあわせた広い版図が完成する。
 20世紀に入ると1940年には日本軍が北インドシナに進駐した時代もあった。第2次世界大戦終結後の45年9月に「ベトナム民主共和国」の樹立が宣言され、ホー・チ・ミンが初代大統領に就任。翌四六年からフランスに対する独立戦争が始まる(第1次インドシナ戦争)。54年にフランスは敗北しこの地から撤退。しかしベトナムは北緯17度線で南北の国家に分断され、ここに米・ソ・中がそれぞれの政治的思惑から介入し、以後複雑で悲愴な長い紛争への道を歩むこととなる。
 1962年ベトナム戦争(第2次インドシナ戦争)が勃発し、65年2月アメリカは北ベトナムを爆撃。いわゆる「北爆」の開始である。69年パリ和平会談がはじまるが、72年米ニクソン大統領は北爆を再開。73年の「パリ和平協定」調印後も激しい内戦はつづき、前述のとおり戦乱がようやくおさまったのは75年のことであった。

19年度機械工業生産額見通し改訂
85兆6039億円前年度比2.8%増
日機連当初見通し額を上方修正

 日本機械工業連合会では、機械工業における平成18年度の生産額および輸出額の実績と平成19年度の生産額見通し(改訂)に関し、今年11月時点での調査を行い、この程まとめた。この調査は、機械関係の各機種別工業会51団体に対しアンケートにより回答を求めたもの。この結果、平成18年度の機械工業生産額は前年度比7.6%増の83兆3,035億円となり、平成19年度の生産額は前年度比2.8%増の85兆6,039億円と今年5月の調査より0.1ポイント上方修正し、5年連続の増加となる見通しとなった。
 平成18年度の日本の機械工業は、好調な企業収益を背景に、旺盛な設備投資と底堅い個人消費に下支えされ、輸出も好調であった。エネルギーをはじめとする資源価格の高騰等による諸問題もあったが、力強い生産活動、設備投資による増加傾向が明らかであったことから、生産額、輸出額の実績はともに平成17年度を上回った。
 業種別の生産額は一般機械が前年度比9.8%増の15兆9,167億円、電気機械が同3.4%増の7兆9,302億円、情報通信機械が同2.6%増の8兆4,181億円、電子部品・デバイスが同10.3%増の10兆1,477億円、輸送機械が同8.5%増の33兆442億円、精密機械が同9.1%増の1兆3,614億円、金属製品が同1.7%増の3兆1,228億円、鋳鍛造品が同9.1%増の2兆9,660億円となり、全業種で増加した。
 平成19年度の見通しとしては、増加基調が続く企業収益を背景とした企業の設備投資と底堅い個人消費に支えられ、輸出もアジア向けを中心に概ね堅調に推移しており、原材料の高騰や米国サブプライムローン問題への信用不安という懸念材料はあるものの、生産は緩やかながら拡大基調が続くと見られる。
 同連合会がまとめた、平成19年度の各業種の主な動向は次の通り。
一般機械
 一般機械の生産額は前年度比(以下同様)4.5%増の16兆6,253億円となる見通しである。
 機種別にみると、ボイラー・原動機はボイラー・タービン、内燃機関共に更新需要が高水準で推移し7.2%増、土木建設機械は引き続き、海外需要が堅調に推移すると見込まれ13.4%増、化学機械は外需が反動減、内需も官公需向け環境装置の受注状況は厳しいが、民需は堅調で5.0%増、油空圧機器は建設機械の旺盛な需要とそれに伴う輸出の伸びがさらに進み5.3%増、運搬機械は内需・外需ともに物流システム機器やクレーン等も堅調で5.0%増、ロボットは自動車産業向けがプラス成長に転じ、電子・電気機械産業向けも好調、輸出も堅調で4.1%増、金属工作機械は受注残も多く、好調が持続するものと思われ4.4%増、第二次金属加工機械は国内外における自動車産業及び一般機械・機器の好調が持続し、国内自動車産業の増強は一段落するものの、海外現地設備の増強は続くと思われ6.1%増、繊維機械は化学繊維機械、紡績機械、準備機械、織機、編組機械、染色仕上機械の増加が見込まれ全体では7.6%増、食料品加工機械は先行きにはまだ不透明な部分も多いものの、食品メーカーの一部で設備投資が見受けられ、アジア地域の輸出も顕著な実績を残し0.2%増、木材加工機械は木工機械が大幅増の見込みであるが、合板機械が減少の見通しで全体では0.3%減、事務用機械は海外の現地生産が一層進み、国内生産は前年を下回ると見られ5.7%減、冷凍機・同応用装置は家庭用、業務用エアコンについては更新時期に来ており、リニューアル需要の構成比率が高まることもあり2.3%増、軸受は需要先の自動車、工作機械、建設機械、産業機械等が好調であり4.3%増、半導体製造装置及び液晶パネル製造装置は液晶パネル製造装置が前年度後半の減速を受けるが、半導体製造装置に関しては伸び率は鈍化するものの、更に成長する見込みで2.2%増加する見通しである。
電気機械
 電気機械の生産額は前年度比(以下同様)1.4%増の8兆422億円となる見通しである。
 機種別にみると、回転電気機械・静止電気機械器具・開閉制御装置は好調な民間設備投資や省エネルギー機器の市場拡大等に支えられた産業用システム機器が、下期以降に一部機器で不透明感がみられるものの、サーボモータ、汎用インバータ、プログラマブルコントローラ、低圧遮断器などをはじめ全般的に好調と見られ0.3%増、民生用電気機械は洗濯乾燥機、クッキングヒーター、電気炊飯器や電子レンジ等における新規・高付加価値商品の需要が拡大し、これらの商品は国内生産が中心でアウトインの割合は小さいため生産増に寄与し2.0%増、電気計測器は計測制御機器の受注(需要)好調、電気測定器はテスタ低価格化圧力の増大が見込まれるが、新OSソフトによる半導体・IC測定器需要の増加と次世代通信網用にかかる測定器需要の増加などから、全体では0.8%増加する見通しである。
情報通信機械
 情報通信機械の生産額は前年度比(以下同様)0.8%増の8兆4,880億円となる見通しである。
 機種別にみると、民生用電子機器はDVDビデオなど一部機器は市場の成熟や海外生産の進展などから伸び悩みが予測されるものの、本格的な普及期に入った薄型テレビ、デジタルカメラ等は引き続き好調な伸びが見込まれ4.5%増、通信機器は2.2%減、このうち有線通信機器は、FTTHなどの進展により伝送装置やネットワーク機器は増加するが、レガシー機器の落ち込みが大きく、当初予測よりマイナス幅が大きくなり6.5%減、無線通信機器は第三世代機への移行が本格化し、3年振りにプラスに推移した携帯電話の伸び率の鈍化が予想されることもあり1.1%減、電子計算機及び関連装置は0.7%増の見通しである。
電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産額は前年度比(以下同様)5.2%増の10兆6,733億円となる見通しである。
 前年の大幅増の反動もあり上期は調整局面となったが、デジタル家電、携帯電話、情報処理機器、カーエレクトロニクス等の需要は内外とも拡大傾向にあり、電子部品は2.9%増加、電子デバイスは6.3%増加する見通しである。
輸送機械
 輸送機械の生産額は前年度比(以下同様)2.1%増の33兆7,485億円となる見通しである。
 機種別にみると、自動車は、乗用車では企業収益の回復から所得の改善が期待されること等により国内では微増、軽乗用車は、新型車投入数の減少等により軽自動車シフトが一段落することから国内では微減、商用車では、自動車NOx・PM法の規制対象台数が大幅に減少すること、軽トラックにおける小規模商店や農家の構造的減少による需要減等から減少するものの、乗用車、商用車ともに輸出は堅調に推移するものと見込まれ、自動車全体では1.0%増の見通し、自動車部品は日系自動車メーカーの海外での自動車生産が好調に推移し、その結果、国内外の自動車部品生産は増加が続いており2.7%増、産業車両はフォークリフトが国内では一進一退の動きで踊り場、輸出は伸び率は徐々に低下と見ていたが世界的な需要の拡大が続き、ショベルトラックは上期が堅調に推移し、下期は前年並になると予測され全体で7.1%増、鋼船は引き続き高水準の竣工が続き、船価回復後の受注船も順次竣工するため10.7%増、航空機は、機体が減少するものの、好調を維持する民間航空機用輸出部品に支えられ、全体で4.8%増加する見通しである。
精密機械
 精密機械の生産額は前年度比(以下同様)2.1%増の1兆3,896億円となる見通しである。
 機種別にみると、計測機器は試験機が減少するものの、需要先の設備投資が引き続き順調に推移し0.3%増、光学機械は写真機が17.0%増、望遠鏡・顕微鏡が5.8%増、カメラの交換レンズ・付属品が7.3%増、光学機械全体で9.7%増加する見通しである。
金属製品
 金属製品の生産額は前年度比(以下同様)1.6%増の3兆1,719億円となる見通しである。
 機種別にみると、鉄構物・架線金物は3.7%減、ばねは0.3%増、機械工具は特殊鋼工具、超硬工具、ダイヤモンド工具すべてが増加し、全体では4.2%増加する見通しである。
鋳鍛造品
 鋳鍛造品の生産額は前年度比(以下同様)3.5%増の3兆692億円となる見通しである。
 機種別にみると、粉末冶金製品は4.1%増、鍛工品は上期は計画していた設備投資に対する生産が軌道に乗り、結果的に生産量の増加に繋がり、需要は引き続き概ね好調に推移すると見られ1.9%増、銑鉄鋳物は0.2%増、可鍛鋳鉄・精密鋳造品は3.5%増、非鉄金属鋳物は9.0%増、ダイカストは5.0%増加する見通しである。

第48回防錆技術学校
受講者を募集中

 日本防錆技術協会(会長=里見菊雄氏)は、我が国唯一の防錆技術者養成機関である防錆技術学校の第48回受講者を募集している。同校は1年間の通信教育として毎年実施されているもので経済産業省、国土交通省、文部科学省、中小企業庁の四省庁並びに日本商工会議所が後援を行っている。これら、国や産業界の支援体制は防錆防食技術者養成の重要性を深く認識していることと、同校が47年の長い歴史と一万数千名を超える受講者を指導教育した実績が評価されてのものと言えよう。
 教育は、前期に各科共通の共通課程通信学習と共通課程面接学習指導(東京、大阪)後期には施設防食科、防錆塗装科、防錆塗装科別科、めっき科、防錆包装科の5つの専門別専攻科の通信学習と面接講義(2日間)により実施される。通信学習は、同校のために特別に執筆、編さんされた教科書を自習し、与えられた試験問題を解くことにより、専門知識がしらずしらずに身に付き、更に担当講師による添削と分かり易い採点所見で確実なものとなる。同校で使用される教科書は、毎回更新されており、今回も専門講師陣により最新技術の原稿執筆が行われている。
 通信教育では充分指導できない部分や最新技術について、延50数名の講師によるスクーリング形式の面接講義が開催され、最新の技術やデータを用いた懇切な講義と活発な質疑応答が行われている。直接講師とふれあう機会が少ない通信教育では講師と受講者相互の人間関係も構築される有意義なものである。また、開講初期に実施される面接学習指導は、実務に追われ学習から遠ざかっていた方にはうれしいシステムである。
 通信教育の成績と面接講義時に実施される筆記試験、並びに認定論文を総合判定して一定の基準を満たした受講者に「防錆管理士」の資格認定が行われる。防錆管理士は既に11,000名以上が国内外で活躍しており、防錆技術学校を修業した後も全国組織の防錆管理士会を通じて最新の技術情報が絶えず入手できる体制が整備されている。国中で産業設備の耐久性や安全の再確認が進められている時、求められる教育であろう。受講費用は、199,000円。問い合わせは防錆技術学校事務局(東京都港区芝公園3-5-8、TEL03-3434-0451)まで、詳細案内書・願書を無料で郵送してくれる。

S-MAX(加工プログラム管理システム)で
機械稼働率が10%アップ!
森精機製作所ニチダイと共同開発

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2-35-16)はニチダイと共同で、QRコードとネットワークを利用した加工プログラム管理システム「S―MAX」を開発した。同システムは、ニチダイの高品質、高生産効率を追求した構想をもとに森精機のソフトウェア開発力により実現させたもの。
 従来、製品の加工プログラムはフロッピーなどの記憶媒体に保管されており、製品の加工を始める時には加工担当者が製品番号から対応する図面、記憶媒体を探し、機械へ読み込ませていた。しかしこの方法は人の手によるデータ運搬である上、記憶媒体を探す時間も要するため段取りに時間がかかり、さらに記憶媒体を管理するための場所や人手も必要であった。
 「S―MAX」においては加工プログラムのファイルはサーバに保管され、ファイルのQRコードが図面に貼り付けられる。加工担当者は図面のQRコードをQRコードリーダーで読ませると、加工プログラムがサーバからネットワークを通じて指定した機械へ自動的に送信され、その後サイクルスタートのボタンを押すことで加工が開始できる。これにより段取り時間を大幅に削減し、記憶媒体の管理の手間もなくなる。その結果ニチダイでは機械稼働率10%アップ、人件費40%削減を実現した。
 同システムは2003年5月より順次適用範囲が広がっており、工場内では金型部品の加工ライン(CNC旋盤加工ライン、CNC放電加工ライン、マシニングセンタのライン)に導入され効果を上げている。特に段取り替えの多い加工での効果が高く、製品の多品種少量生産が進むこれからの時代においてその効果を大きく発揮していくと考えられる。
 ニチダイと森精機で特許出願中。(アメリカでは取得済み、日本・ドイツで審査中)
【株式会社ニチダイ 会社概要】
▽本社所在地=京都府京田辺市薪北町田13
▽代表取締役社長=古屋元伸氏
▽従業員数=387名(連結)
▽創業年=1959年
 精密鍛造金型の開発、製造、販売を行う「金型事業」、精密鍛造品の生産、部品の組立を行う「部品事業」、焼結金網フィルタの開発、製造を行う「フィルタ事業」で構成。特に金型事業ではこれまでに培った精密鍛造技術開発力と金型技術総合力を核としたトータルエンジニアリング力(研究開発から周辺技術まで)により総合製造サービス業を展開している。

高度技能や検査記録を
電子データで視覚的に管理
「新作業標準書」開発

 森精機製作所は、製品の組立作業手順などを説明する「新作業標準書」を開発し、運用を開始した。
 新作業標準書は、従来からある作業標準書に代わるものとして、高度技能やノウハウを、ビデオや写真を用いてより視覚的に表現することと、検査記録を電子化してより厳格な品質管理を行うことを目的として開発された。
 組立作業者は、PCの画面に表示される作業手順を確認しながら組立を行い、要所での測定値をPCに入力。万一、測定値が許容値を外れた場合には、その場でアラーム表示をするとともに、その先の組立工程に進ませない機能を持っている。さらに、測定値は使用した測定器の情報とともにデータで管理されるため、品質管理のトレーサビリティ(いつ誰がどの測定器を用いて測定したのか、などの処理履歴の追跡可能性)も向上している。
 新作業標準書は、工作機械の心臓部であり高い組立精度が要求される主軸ユニットの組立工程から運用を開始し、DIXI Machines(スイス、ル・ロックル市)でのNMV5000 DCGの生産にも活用している。組立品質の確保だけでなく、海外生産の早期立ち上げや、セル生産推進のための教育教材としても成果を上げている。

業界初!走行装置付き
リフターを採用
大型工作機械の搬入に

 森精機製作所は、大型工作機械の搬入に使用する「走行装置付きリフター」を採用、利用を開始する。
 従来、25t以上の大型機をユーザーの工場へ搬入する際には、80t以上のクレーン車が必要であった。そのような大型クレーン車は重量、大きさの制限により完成状態では走行できないため、操縦席、マストなどの各部位に分解して八台以上のトレーラーに積載し工場まで搬送、現地で組立を行っていた。
 今回採用されたリフターは、そのような大型クレーン車に代わって大型機の搬入をスムーズに行い、多くのメリットを生み出す。主なメリットは次の通り。
 @スペース、時間、人員を削減
 大型クレーン車は現地組立のため、組立エリア、複数台のトレーラーの待機場所の確保が必要で、組立は八名程度の作業員で半日以上かかっていた。同リフターは現地組立が不要のため一台の15tトラックの待機場所の確保だけでよく、リフターのセッティングは一名の作業員で一時間で可能なため、搬入に要するスペース、時間、人員を大幅に削減する。
 さらに、工場内はクレーン車が入れないためフォークリフトなどの搬送装置を利用していたが、リフターの場合は足元に装備された油圧走行装置(四輪駆動)によって工場内も単独で走行可能なため、工場内専用の搬送装置が不要になる。
 A作業の安全性を向上
 リフターの操作は無線式の遠隔操作となっているため、周囲を360度見渡しながらの操作が可能。
 また、クレーン車では機械を吊りさげるとどうしても不安定になるが、リフターは中心に機械を吊るため走行時の安定性にも優れている。
 B環境に優しい
 大型クレーン車は複数台のトレーラーで搬送するため、トレーラー何台分もの二酸化炭素が排出されていた。同リフターは一台の15tトラックで搬送が可能となるため、二酸化炭素排出量を大きく削減する。例えば150tクレーン車とリフターを比較すると、80%以上の二酸化炭素排出量削減が可能となる。
 同リフターは森精機の複合加工機NTシリーズなど大型機の搬入に最適。

工具管理システム
「MCC―TMS」
品質管理に大きく貢献

 森精機製作所はマシニングセンタと複合加工機に適用可能な工具管理システム「MCC―TMS」を同社千葉事業所の加工工場に導入した。
 同システムは、2006年10月より同工場内マニュファクチュアリングセル(LPP、CPP)に対して適用していたが、この程、全加工機への接続、運用を開始した。
 従来は工具番号などの工具属性情報は加工機毎に設定されており、工具の所在や状態を一覧で見ることはできなかったが、同システムを導入することにより工場内の全加工機の最新の工具情報が一元管理され、事務所のPCからその所在や工具寿命、摩耗を確認することが可能となった。
【導入のメリット】
 @具寿命に達した場合には、PCの画面上にアラームを表示し、工具交換を確実にすることにより加工品質を維持する。
 Aツールプリセッタと加工機をネットワーク接続することで、従来は手入力であった工具補正などの情報を素早く、正確に加工機に転送することができ、段取り時間の削減、入力ミスの防止を実現する。
 B加工プログラム作成時にCAMからシステム内の工具情報をアクセスすることで、実工具データでの加工シミュレーションが可能となる。
 CLPP用セルコントローラ「MCC―LPSU」と連携することで工具寿命を加味したスケジューリング(加工に必要な工具寿命と機械に取り付けられている工具寿命を比較して、加工が完了できるか判別して通知)を実現する。

鋳鉄の高能率加工を実現
SECスミパワーミルPWC型発売
住友電工ハードメタル独自の高精度造形技術で

 住友電工ハードメタル(社長=倉阪克秀氏、本社=兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1)は、鋳鉄、ダクタイル鋳鉄の高能率加工を実現した「SEC―スミパワーミルPWC型」を開発し、販売を開始した。
 産業機械分野では、鋳鉄、ダクタイル鋳鉄などが多く使用されており、近年の生産量の増加などにより切削加工の高速、高能率化が強く求められている。加えて、被削材の難削化などによる切削時の抵抗を低減するため、工具形状の複雑化も加速している。
 それらのニーズを受け、同社では独自の高精度造形技術を駆使した無研磨縦型刃先交換式チップを搭載する「SEC―スミパワーミルPWC型」を開発した。
 ボディ10アイテム、チップ4アイテムのラインナップ。
 特長は次のとおり。
 @独自の多刃設計によりチップの刃先強度と相まって送り速度2〜3m/分の高能率加工を実現。
 A独自の高精度造形技術により無研磨仕様の刃先交換チップとし、リーズナブルな価格に設定。
 Bチップ材質には「エースコートACKシリーズ」を採用することにより、汎用用途から高速、湿式、ドライ加工といったあらゆる環境において安定長寿命を実現し、幅広い領域をカバーする。
焼入鋼の高精度加工に対応
CBN新材種「コーティドスミボロンBNC160」発売

 住友電工ハードメタルは、焼入鋼の高精度加工に対応した新材種「コーティドスミボロンBNC160」を開発し、販売を開始した。
 同社がシリーズ展開している「コーティドスミボロン」は、CBN焼結体工具「スミボロン」に高機能セラミック膜を被覆したもので、焼入鋼の高速加工、高能率加工、断続加工、高精度加工といった様々な加工用途に対応している。
 近年、自動車産業等の製造業では、トータルコスト低減や性能向上に対する要求の高まりから、加工の高能率化、高精度化が進められており、同社ではこれらに対応するべく、更なる生産能率の向上や長寿命化を可能にした「コーティドスミボロンBNC160」を開発した。
 ラインナップは60アイテム。
 特長は次のとおり。
 @耐欠損性と耐摩耗性に優れた新開発の専用CBN母材に新開発の特殊専用セラミックスコーティングを施し、刃先の摩耗が滑らかに進行することにより、1.6Sの優れた面粗度が得られる。
 A耐摩耗性に優れるため安定した寸法精度を長時間持続し、IT六級の寸法公差の高精度加工が可能。
 B汎用性の高い標準刃先処理に加え、切れ味を重視したLS型、刃先強度の高いHS型の三種類の刃先処理をラインナップし、様々な焼入鋼部品の高精度加工で長寿命化を実現する。

新栄商會Aゾーン5連覇達成
Bゾーンはノダキが初優勝
愛機工 第67回親善野球大会

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の「第67回親善野球大会」(福利厚生部担当、部長=六浦康正氏・六浦本店社長)Aゾーンの決勝戦が11月3日、土古公園野球場で開催され、新栄商會が優勝して5連覇を果たし、4月14日の開幕からおよそ7カ月間にわたる大会に幕を下ろした。
 一方、Bゾーンは9月15日に愛知県一宮総合運動場の野球場で決勝が行われ、ノダキが劇的なサヨナラ勝ちで初優勝を飾った。
【試合結果】
◆Bゾーン決勝
太田廣3000200=5
ノダキ3000012x=6
◆Aゾーン決勝
井  高0000000=0
新栄商會026020X=10
 Aゾーンの決勝戦終了後は梅村理事(梅村本店専務)の司会進行で表彰式が行われ、冒頭、野田理事長が「抜けるような青空の下、今日はAゾーンの決勝戦を行いました。4月からという長丁場の大会でしたが、本日の試合をもって全ての試合が終了いたしました。まずは怪我や事故も無く運営できましたことを関係各位に厚く御礼申し上げます。先に行われましたBゾーンの優勝、準優勝の方にもおいでいただきました。4チームの皆さん、本当におめでとうございます。仕事が忙しい中で、このように野球大会にご参加いただく。特にAゾーンの決勝戦につきましては再三雨で順延になり、事務方もスケジュールが大変でしたが、選手の皆さんも仕事とのやりくりの中、体調管理など大変だったと存じます。その様なことを乗り越えて、本日素晴らしい試合を見せていただき感動いたしました。この野球大会は業界の親善と交流という意味も大きい。大会を通じて、色々な方と交流ができ、それがまた会社に持ち帰って仕事の元気につながることが有り難いことと感じます。これから先も組合活動、野球大会にご協力いただき、盛り上げていただきます様お願いいたします」と挨拶。
 続いて、六浦実行委員長が各優勝チーム、準優勝チームを称え、大会の運営を支えた審判団、組合理事、青年部員、事務局に対して労いの言葉を贈った。また来年の大会に向けての協力も呼びかけた。
 表彰式に移り、A・B両ゾーンの優勝チーム、準優勝チームに優勝旗、準優勝旗、カップ、盾などが贈呈された。
【個人賞】
◆Aゾーン
最高殊勲選手賞=尾藤選手(新栄商會)
打撃賞=鬼頭選手(新栄商會)
敢闘賞=奥村選手(井高)
◆Bゾーン
最高殊勲選手賞=山崎選手(ノダキ)
打撃賞=富田選手(太田廣)
敢闘賞=田岡選手(太田廣)

スプリュー挿入用電動工具に
SET-500を追加
日本スプリュー小音&スピード挿入

 工業用ファスナー、スプリュー・インサート製造販売の日本スプリュー(社長=本道房秀氏、本社=東京都港区新橋5-16-5)は、誰がやっても失敗の無いスプリュー挿入用電動工具「SET―400」に、新たに「SET―500」(適応サイズM6-1.0/M8-1.25/M10.-1.25/M10-1.5)を追加し販売を開始した。
 これにより適応サイズが広がり、シリーズの拡充が図られた。
【特 長】
・手動挿入より、10倍の速さを実現。
・挿入送りがねじ式機構のため、ピッチ飛びエラーが無く、スピードが速い。
・トルク調整が可能な構造により、空圧では実現できなかった小径サイズにも対応可能。
・挿入深さ調節は調整ナットにより四分の一巻の微調整可能。
・総重量810g(SET―500)/650g(SET―400)と軽く、女性にも使い易い。

2007年12月16日(日) 2296号
MECT07展4日間通し盛況
今後も会員増強活動を推進
愛機工 12月定例理事会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は12月4日午後4時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「12月理事会」を開催し、メカトロテックジャパン2007(MECT07)展の報告など14議案を審議し承認した。 理事会は定刻に始まり、志知総務部副部長(志知社長)の司会進行のもと、野田理事長の挨拶に続いて議案審議に移った。
 第1号議案・県外(沖縄県)求人紹介の件では、沖縄県名古屋情報センターより沖縄県下の学生の求人について説明があった。
 第2号議案・会員の増強活動の件では、アイビー(社長=相羽康人氏、本社=名古屋市昭和区東畑町、東支部所属)の組合員加入を承認。
 第3号議案・MECT07展報告は、時津展示会実行委員長(組合副理事長、新栄商會会長)が行った。MECT07展は10月17日から20日までの4日間、ポートメッセなごやを会場に開催された。開催規模は出品者数377社・団体、1953小間で、入場者数は約94,000人となり4日間を通し盛況であった。開催規模とともに、出品者および来場者の評価も高く成功を収めたものと思われる。
11月13日に実行委員および関係出品者の懇談会を開催し、出品者からは概ね高い評価を得た。出席82名。
 第4号議案・第67回組合親善野球大会経過報告は、六浦福利厚生部長(六浦本店社長)が行った。親善野球大会のAゾーン新栄商會対井高の優勝戦を11月3日、土古公園野球場において開催し、新栄商會が優勝を飾り五連覇を達成した(Bゾーンは9月15日に行い、ノダキが初優勝。準優勝は太田廣)。試合終了後、Bゾーンと合わせ表彰式を開催した。また、大会の反省会を11月7日、青年部と合同で開催した。
 第5号議案・優良従業員表彰の件は、引き続き六浦福利厚生部長が報告。表彰式典および祝賀会を11月16日、東京第一ホテル錦において開催し、県知事表彰(勤続20年)19名、市長表彰(勤続15年)10名、理事長表彰(勤続10年)19名の合計48名を表彰した。なお、従業員表彰についての見直し案は今後、福利厚生部にて継続して審議する。また、優良従業員表彰の収支報告も併せて行った。
 第6号議案の組合親善ゴルフ大会についても、六浦福利厚生部長が報告。第35回ゴルフ大会を11月2日、桑名カントリー倶楽部において開催した。参加56名。優勝は中島忠幸氏(オーエヌ技研)。ゴルフ大会の収支報告も併せて行った。
 第7号議案・教育事業の件は、林経営対策部長(広島商事社長)が報告。ツールエンジニアリングスクールは、第1回目を10月5日から7日まで、第2回目を11月22日から24日まで開催し、各18名の合計36名が参加した。営業管理者研修は船井総研の片山氏を講師に10月26、27の両日行い、16名が参加した。
 第8号議案の三役・支部長・顧問理事会議については、野田理事長が報告。11月30日、東京第一ホテル錦において開催し、支部活動の現況と会員増強を中心に意見を交わした。支部活動の状況は、各支部、慣例になっている行事が多く、行事の数は年間二から五回と様々。また、行事への参加者も固定化しており参加率も50から60%程度で、参加者を募るのが課題となっている。一部の支部では参加者の減少を補うため合同事業を実施している。
 会員増強については、支部により状況が異なり、市内中心部では企業の転出が目立ち、市外地区では未加入の商社が数多く所在している。今後も会員増強を推進し、その手法(案)としては、=特別委員会を設置し、卸商社(問屋)に協力を要請する(リストアップ・紹介)A非会員に組合事業など情報を提供するB勧誘の際は支部毎の枠に拘らず大枠で相互に協力をする、などの意見が寄せられた。特別委員会の設置については、多くの理事が賛同し、設置を検討する。
 その他、60周年事業(2009年度)については、準備委員会を設置して継続審議する。社員交流会は、実施する方向で福利厚生部を中心に企画する。研修事業については、継続する方向で実施要項など都度検討する。
 第9号議案・機工メイト推進委員会の件は、森推進委員長(組合青年部長、森哲社長)が報告。全機工連・機工メイト推進委員会を11月1日、名古屋(東京第一ホテル錦)で開催した。現状の大きな問題点は、既存ユーザーのリース契約の見解が販売元のブロードリーフと異なっていること。ユーザーは既存ソフトの継続を求めているが、ブロードリーフは新製品の発売に伴い、既存ソフトが使用不可になり、新製品の再契約を提唱している。合意はされていないが、ブロードリーフは既存ソフトの使用期間の延長や既存ユーザーの再契約を特別価格で提供する等の提案もしている。委員会との折り合いは付いていないが、ブロードリーフはユーザーを個々に訪問し理解を求めるとしている。
 第10
号議案・中部ブロック会議の件は、伊藤中部ブロック長(組合副理事長、春日鋼機社長)が報告。今年度は愛知組合が担当して、08年2月21日に名古屋駅前のホテルキャッスルプラザで、「人材募集を戦略的に考える」“機工商社にとり真に必要な求人対策とは”(仮題)をテーマにセミナーと現役学生・事業主によるパネルディスカッションを行い、そのあと各組合の状況報告、懇親会を実施する。
 第11号議案・海外調査については、林経営対策部長が報告。調査の日程は08年11月頃を予定。訪問先は中国北部(北京・天津〜瀋陽・青島〜大連)とし、買付け、現地先端企業、工具の流通、現地法人化(進出)を課題に調査する。また、業界を問わず注目を集める企業や施設の視察も検討している。12月下旬に実行委員会を開催し、訪問先のリストや委員の役割分担をまとめる。
 第12号議案・年金基金現況報告は、伊藤副理事長が行った。
 第13号議案・部会報告は次の通り。
〈総務部〉定款・規約改正については、予定通り次年度総会にて承認を図る。
〈情報部〉組合報・秋号発行を12月に予定。業界調査を10月に実施した。
〈経営対策部〉当面は中部ブロック会議の準備に取り組む。また、研修事業の継続を考えており実施要綱を検討する。
〈事業部〉CUBICの活用促進や共済保険など既存事業の拡充を図りつつ新たな事業の取り組みを検討する。
〈青年部〉@青年部設立40周年事業として、10月12日から14日まで海外研修を実施した。訪問先は韓国のYG−1工場など。A全国青年部交流会を10月20日、名古屋ルーセントタワーにおいて開催。愛知組合ほか6団体、約60名が参加した。
〈福利厚生部〉主要行事は終了し、部会を12月4日に開催する。来年度の野球大会の参加募集を来年2月に開始、3月14日にキャプテン会議を開催する。
 第14号議案・その他の件では、寺尾機械(熱田支部)の新社屋完成、支部補助金、支部忘年会の日程等について報告された。
 次回の理事会は、来年2月5日。

来年1月にISO内部監査員上級セミナー
ボウリングは100名超の参加見込み
愛鋲協 19年度第5回理事会開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は11月26日午後6時より、組合事務局において「平成19年度第5回定例理事会」を開催、理事長はじめ六名が出席した。
 鈴木理事長の挨拶に続いて議事に移り、第一号から第五号議案までを審議承認した。
 第一号議案の事業部委員会に関する件では、9月度収支報告が行われたほか、お歳暮商品斡旋資料送付の件とISO内部監査員上級セミナーを平成20年4月12日に実施することを決めた。
 第二号議案の福利厚生部委員会・ボウリング大会に関する件では、12月9日午前10時より星ヶ丘ボウルにおいて開催し、現在100名を超す申し込みがあると報告された(実際には122名が参加)。また当日の役割分担などを決めた。
 第三号議案の日本ねじ商連広報委員会の件は、愛知組合の阿部広報委員長(織田商店社長)を責任者とすることを確認した。
 第四号議案の平成20年新年会開催準備に関する件では、来年1月25日に名鉄ニューグランドホテルで開催する新年会における役割分担を決めた。
 第五号議案のその他の件では、関連団体および新聞各社から依頼のあった新年広告と理事長の年頭所感について承認した。

青木渉氏(ビーティーティー社長)が講演
「旬の刃物を研ぐ」テーマに
名古屋工業大工場長養成塾経営者向けセミナーで

名古屋工業大学の工場長養成塾(ものづくりテクノセンター内、名古屋市昭和区御器所町)では企業の経営者を対象に、先進的な経営や技術開発を行っている経営者からのプレゼンテーション、工場見学、交流会をセットにしたエグゼキュティブ・プログラムを実施しており、10月23日午後1時30分より名古屋工業大学会議室で開かれた本年度の第1回エグゼキュティブ・セミナーに、ビーティーティー社長の青木渉氏が「旬の刃物を研ぐ」と題して講演した。
 青木氏は、同氏の仕事である切削工具の再研削を通じ、ドリルやエンドミルなどの切削工具にも、その時代にふさわしい「旬の刃物」があるとの考えから、それを作ることのできる人材を育てていきたいと話した。講演要旨は次の通り。
 ボーイング787の生産現場で蓄積されたカーボン複合材の加工技術は、他の製造業にも波及していき、そこでも新たな工具は注目をあつめ、さらに広く利用されていく。こうして工具の世界に新たなトレンドが起こる。
 一方で、昔はどこの工場にも「工具技術者」がいて、自分たちの工場で使う切削工具を選び、改良し、ときには独自のノウハウに基づいてメーカーに発注したりしていた。したがって、加工材料が変わったり、加工法が変わったりしても、現場の判断で、その変化に柔軟に対応していけた。今ではそういう技術者がいなくなっている。
 最近では、大手工具メーカーや工作機械メーカーが、金型づくりに自ら乗り出すという動きも出始めている。大手工具メーカーが、多種多様な工具の提供からさらに進んで、金型づくりのノウハウにまで踏み込んでいこうとしている。こうしたアプローチを歓迎する向きもあるが、長い目でみたとき、自社で最適な工具を選ぶという基本的なノウハウを失って、工具メーカーや工作機械メーカーに従属することになりはしないだろうか。
 これからは、超高速度加工がトレンドになる。しかし、八割の工場が超高速化時代に取り残されていると言われている。切削条件は千変万化、最適な切削条件をみつけるのは難しい。しかし、各ユーザーが自社に最適な切削条件を自ら設定できる能力を持つことができれば、コストダウンに成功する可能性は十分あると言える。
 私は30年以上にわたって工具の再研削に携わり、その間、切削加工の現場を間近で目にし、以前はどの現場にもいた工具技術者に話を聞いたり、教えを請うたりしてきた。正しく使っても、ある一定の作業量をこなせば刃先が摩滅し、再研削が必要になるが、もちろんそれだけではない。再研削のために持ち込まれる工具のなかには、刃の一部がこぼれたものもあるし、刃先に加工する材料がこびりついて切れなくなっているものもある。どんな使い方をして工具の刃がこぼれたのか。何を削ると刃先がこんなふうになるのだろうか。使えなくなった工具は、まさに情報の宝庫なのだ。
 私はいま、この30有余年の経験から得た知識と技術をもとに、金型切削はもちろん、あらゆる切削加工の最先端の分野で使われる最新の工具=「旬の刃物」を、的確に設計し、作りこめる人材を育てたいと考えている。それによって、この名古屋のものづくりの技術を少しでも底上げしたいというのが私の願いだ。

40周年記念ゴルフ大会開く
稲垣氏がベスグロ優勝
木工機械研究会WM会

木工機械研究会WM会(会長=若原裕氏・若原工機会長)は、昭和43年(1968年)の10月、第16回名古屋国際木工機械展が名古屋市振興会館吹上ホールで開催していた当時、業界の向上、会員相互の親睦と健康保持を目的に木工機械、刃物、工具を製作並びに販売する関連業者の有志が集い、第1回目のゴルフ大会(初代会長=故福本義一氏・当時福本商店代表)を同年11月に岐阜県関市の関カントリー倶楽部で開催して以来、その間142回の開催を数えて今年で40周年を迎えた。この記念の大会が11月18、19の両日,19名が参加して開かれた。
 今回は記念大会特別行事として北陸・山代温泉「瑠璃光」に前泊、英気を養った一行は翌19日午前8時、石川県片山津ゴルフ倶楽部日本海コースへと向かった。心配した昨夜来の雨も上がり、この時期には珍しく申し分の無い快晴と絶好のコンディションに恵まれ熱戦の末、稲垣昌弘氏がネット72のパープレーで見事優勝した。
 なお、競技はゼネラルルール適用、開催クラブのローカルルール、そしてメタルプレーで行われた。上位入賞者は次の各氏。
 ▽優勝=稲垣昌弘氏(稲垣)N72、H9
 ▽1位=渡邉将人氏(兼房)N75、H14
 ▽2位=永井稔氏(静岡機工製作所)N78、H10
 ▽3位=板倉正利氏(ワイズ)N79、H30
 ▽ベスグロ=稲垣昌弘氏81

経営研究部セミナー開催
事業継承と税制を学ぶ
愛知県管工機材商協組 正会員30余名出席

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の経営研究部(部長=倉地久雄氏・倉地社長)主管による「事業承継と税制をめぐるセミナー」が、12月4日午後2時より名古屋市中区の東別院会館で開催され、正会員等30余名が出席した。
 セミナーは、倉地部長の司会進行、伊藤理事長の「本日のセミナーが皆様の事業経営にとって有益なものとなれば幸いです」との挨拶に引き続き、講師紹介がされたあとセミナーに臨んだ。
 セミナーでは、@事業承継を取り巻く最近の状況、A企業オーナーの事業承継における4つの悩み、Bこれからの事業承継対策のポイントについて解説してもらった。
 @事業承継を取り巻く最近の状況では、事業を取り巻く経営環境を分析し、グローバル化を享受するグローバル経済圏企業と、国内経済圏中小企業との経営環境の違いを説き、特に国内市場低迷による淘汰(中小企業数は、86年536,000社から2004年度の433,000社に減少。この傾向は今後も続く)が進む中小企業の行く末を案じた。
 相続税を納める人は年々減少し、平成2年は死亡した人82人に対して、相続税を納めた人は48,000人、これに対して、平成17年には亡くなった人1,840,000人に対して、納めた人は45,000人減少している。
 一人あたりの相続税額も基礎控除の引き上げや法人税改正等で税額が減少し、平成2年の一人あたりの税額94,840,000円に対して、17年は34,730,000円に大幅減少している。
 また、相続税のかかった人の大半は、遺産額が2億円以下が68・4%を占めている。遺産の内訳は、土地が約60%で、次いで預貯金(約23%)、有価証券(約1
5%)となっている。
A企業オーナーの事業承継4つの悩みでは、厳しい経済環境の中での、後継者へのバトンタッチの難しさ、換金できない自社株の評価高に伴う税負担の重責、後継者に渡すべく事業資産の多くからの、財産争い、遺産額は事業用資産に偏よるための、納税資金の不安定さなどがある。
Bこれからの事業承継のポイントとしては、「後継者は息子が無難」という、日本社会風土のなかでは、いくら能力のある社員に任すことは、担保能力や保証人問題からみても無理があることから、時を見ながらノウハウを伝授することの大切さと、自社の課題に目処をつけることも忘れないでほしいとした。一つの目安としては、自社株の評価を下げたら、自社株式を後継者に直ちに移転することも重要とした。
 事業の将来性、後継者不足、相続分の遺産分割や遺留分、相続税の問題など、日本経済を支えるべき中小企業の事業承継には様々な課題があり、その解決を図ることは、雇用の確保や地域の経済活力維持の観点からも重要である。中小企業は日本経済の礎であり、企業数全体の9割以上、雇用については約7割を占めている。

役割分担について決める
1月25日賀詞交歓会
岐阜県管工機材商組合 12月理事会を開催

当日審議され、承認された議案は次のとおり。
▽第1議案=平成20年新年賀詞交歓会開催の件
 1月25日(金)岐阜グランドホテルで開催と決まり、当日の式次第に沿っての役割分担について審議した。
 役割分担は次のとおり。
◎司会進行・開会の辞=福井理事(安田本店長)
◎来賓祝辞=岐阜県管設備工業協同組合戸島理事長
◎賛助会員代表挨拶=荏原テクノサーブ杉本憲2社長
◎祝辞並びに乾杯=愛知県管工機材商業協同組合伊藤理事長
◎閉会の辞=森嶋副理事長(大東社長)
 一方、恒例の抽選会も実施される他、前年通り参加者全員に手土産を配る。
 賀詞交歓会当日は、午後5時30分に受付を開始し、同6時に開会。懇親会の席はテーブル形式。
▽第2号議案=2月度全員例会開催の件
 第1候補日を2月22日(金)と決めた。(予備日は19日)担当は山田理事長
▽第3号議案=その他の件
@木曜会の広井幹事長より、木曜会の中間報告が行われ、承認した。
A愛知県管工機材組合の新年賀詞交歓会が、1月22日(火)に開催されるため、山田理事長が出席する。
B管機連の地区代表者会議が3月11日(火)に開催されるため、理事長が出席する。
C次回理事会を2月22日(金)午後5時より、岐阜グランドホテルで開催することを内定した。
 審議事項のあとは、中華料理を囲みながら忌憚のない情報交換を行った。

会社法についての研修会C
「取締役会と会計参与」
GKC 組合員15名が受講

岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)は、岐阜県中小企業団体中央会の補助事業として、組合員ならびに組合員企業の従業員を対象に「会社法」についての研修会を実施している。
その最終回となる第4回目の研修会が11月28日午後5時より、岐阜市柳ヶ瀬通のグランヴェール岐山で、前回に引き続き税理士の浅野洋氏(しんせい綜合税理士法人代表)を講師に迎えて行われ、15名が受講した。
 服部理事長の挨拶に続いて、浅野先生が演壇に立ち、研修会に移った。
 最終回のテーマは「取締役会と会計参与」。取締役会は取締役会設置会社における業務意思決定機関で、公開会社では設置が義務付けられている。その他に、企業の経営を監督し意思決定を行う「取締役会」と実際の業務の執行を行う「執行役」の2つの役割を分離した委員会設置会社や、会社法で新たに設けられた会計参与について分かりやすく解説された。
 研修会後は、賛助会員も参加して懇親会が開かれ、浅野先生を囲んで歓談する中で参考になる話も多く聞けたようだった。

“見て・触れて・学んで”  参加者過去最高
スーパーダイヤコート UE6110等紹介
中部三菱マテリアルツールズ会 豊削まつり07開催

 中部三菱マテリアルツールズ会(会長=時津忠氏・新栄商會会長)は、11月9日午後4時45分より名古屋市中区のヒルトン名古屋にて「豊削まつり2007」を開催した。
 この豊削まつりは、第一線の営業マンを対象に「見て・触れて・学んで」をテーマに毎年行われ、今回で14回目を迎える。
 はじめに参加者は、「ACTIVE体験コーナー」でAからFの6テーブルに並べられたACTIVEキャンペーン新製品に関するクイズに挑戦。全問正解した人にはもれなく景品が贈られた。
 会を代表して挨拶に立った時津会長は、「三菱マテリアルツールズ様におかれましては、第14回を数える『豊削まつり』がこのように盛大に執り行われましたことを、心よりお喜び申し上げます。また、私共をご招待いただきまして、特約店を代表して御礼を申し上げます。この豊削まつりは15年前に発足し、今年9月には商標登録を認可されております。今年度の三菱さんは、ACTIVEをテーマに『切削道を極める』というフレーズのもと、ツールズフェスタから先日行われましたメカトロテックジャパン2007まで一貫した活動をしてこられました。また、フィジーへ行き三菱アイランドで楽しもうというキャンペーンには、中部支店管内で53名様、全国総勢221名様が参加されると聞いております。大変盛大なフィジーの旅になりますが、今から心がワクワクしております。本日の豊削まつりは、三菱さんのテーマACTIVEにふさわしく、代理店、特約店を含めまして78社、240名を超える盛大な会となっております。このあと優秀セールスマンの表彰とか、いちおし新製品の紹介・展示など盛りだくさんの内容と伺っております。一つでも多く新製品を覚えていただき、明日からの営業活動に役立てていただきたいと感じております」と述べた。
 続いてメーカー側より三菱マテリアルツールズの伊藤中部支店長が「本日は第14回豊削まつりに、かくも多くの皆様方にご参加いただきまして誠に有り難うございます。非常に感動しております。今までにない人数の方に集まっていただきました。6月から9月にACTIVE2007キャンペーンを行い、11月15日から19日までフィジー5日間の旅を計画いたしました。中部地区からは予想以上のご参加をいただき有り難うございます。新製品の販売実績は、高田社長の新製品を徹底的に売り込むという大方針のもとに取り組んだ結果、新製品比率が伸びておりますが、ここのところ残念ながら2005、2006年と少し下がってしまいました。これは皆様方にもご迷惑をおかけいたしましたが、在庫がなくなってしまったということが原因です。現在のところ僅かではありますが、在庫の整備も進めております。年末から来年にかけまして更に整備を進めてまいります。新製品比率も40%まで来ております。今回は、UE6110をPRさせていただきたいと思います。豊削まつりの総合力は何と言いましても、特約店様、代理店様、そして我々三菱マテリアルツールズが三位一体となって拡販をするということに尽きると思います。UE6110が今回のメインでございます。またMSTARを中心に拡販をしていきたいと思っております。さらに今後は講習会にも力を入れ、ユーザー様を対象にした旋削用、フライス用の新製品講習会を計画していきたい。内容は、三菱の新製品による加工能率向上の提案というテーマを考えております。旋削用、フライス用を分けて講習会を行う。これは来年の2月、3月を予定しています。その節には、是非とも一人でも多くのユーザー様にお集まりいただけますようにご協力をお願いいたします」と挨拶した。
 このあと新製品の説明として、三菱マテリアル筑波製作所UE6110開発チームの西田リーダーが、鋼施削用CVDコーティング材種スーパーダイヤコートUE6110について解説。
 新製品紹介の際には、参加者が実際に製品を手に取り、スタッフからの説明を聞くなど、まさに「見て・触れて・学んで」を体験していた。
 優秀販売員の表彰では、先に行われたACTIVE2007キャンペーンの重点商品の販売に多大な功績のあった、代理店部門三名、製品別部門4名、優秀賞2名、最優秀賞1名を表彰。受賞者には高田三菱マテリアルツールズ社長より表彰状が授与された。また、MSTAR販売コンテストの上位10名も併せて発表された。
 最優秀賞を受賞した寺尾機械の寺尾氏より「今回、三菱マテリアルツールズ様より最優秀賞をいただくことができ、非常に光栄に思っております。誠に有り難うございました。受賞者を代表して一言ご挨拶をさせていただきます。私共の会社は名古屋市熱田区にあり、日々存在意義の追求を社訓とし、日夜営業活動に励んでおります。付加価値のある製品を提供する活動の中で、三菱製品をわが社のメイン製品に掲げ、拡販を行っております。前期の活動では、当社のお客様である大手ユーザー様に、ライン全体に対するトータル提案をいたしました。単に一商品の切り替え提案だけではなく、ライン全体を診断することでトータルコストダウンを提案するというものです。このトータル提案の中で、三菱のUE6110をはじめとしたUEシリーズが非常に高い評価を受け、トータルコストダウンというユーザー様の要望をかなえた上で、当社の拡販にもつなげることができました。その際に、代理店、メーカーとの情報交換など連携を密にすることで、より精度の高い拡販活動ができたと思っております。このようにお客様の要望を的確に捉えた対応を心がけ日々活動してきた結果として、今日最優秀賞をいただけたと思っております。こうした活動を続けた結果、当社の売り上げ増にもつながり、さらにこうして表彰していただき大変感謝いたしております。私たち特約店は、代理店およびメーカーからバトンタッチされた情報や製品を、お客様に直接届ける重要な役割を担っております。今後も三菱が自信を持って開発した製品を、お客様に自身を持って提案していきたいと思います。最後に、メーカーとの間で潤滑な営業をしていただいた代理店様と、素晴らしい製品の開発と販売の応援をしていただきました三菱マテリアルツールズ様にお礼を申し上げます」と謝辞が述べられた。
 このあと木村三菱マテリアルツールズ中部支店副支店長が2007年度下期のキャンペーンの概要説明と同支店販売二部の社員14名の紹介を行い、第一部を終了した。
 第二部は懇親会が開かれ、森中部三菱マテリアルツールズ会副会長(森哲社長)の力強い発声で乾杯。大変賑やかな雰囲気の中、参加者同士で情報交換を行うなど交流を深めた。また、豪華景品が数多く用意された抽選会も行われ、会場は大いに盛り上りをみせ、杉浦中部三菱マテリアルツールズ会副会長(三賀社長)の中締めでお開きとした。

YG―1とDong shin Toolpia訪問
韓国企業の実態を知る
愛機工青年部 他産業視察を韓国で実施

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は、森部長をはじめ総勢15名で1月12日(金)〜十4日(日)の三日間、韓国にて他産業視察を実施した。
 第1日目(12日)は、超硬エンドミル・ハイスエンドミル・超硬ドリル・ハイスドリルなどを取り扱うメーカーであり、中国・フランス・インドで現地法人の設立もしている、YG―1の工場見学を行なった。
 YG―1の製品は、ドイツ・米国・中国を中心に世界7十余国に輸出されており、韓国国内市場シェア1位はもちろんのこと、世界五大メーカーの一社として、グローバル経営を実現している。日本では、トヨタ車体・ヤマザキマザック・フジテクニカ・イビデン・東海カーボンなどが同社の製品を使用している。
 同社は、全世界すべての顧客に優秀な品質を提供するために、生産と営業の有機的なグローバルネットワークを構築している。
 「YG―1の創業精神は挑戦精神です。無限の競争時代で勝てる道は、ひとえに挑戦精神と品質第一だということを誰よりもよく知っているからです。最高の人材と技術をベースに、時代をリードする製品を生産することはもちろん、顧客の利益まで考える未来の企業となるでしょう」と同社の宋鎬根社長は語った。
 第2日目(13日)は、YG―1の国内No.1顧客代理店であるDong Shin Toolpiaを訪問した。同社の創業は1968年5月、年商60億円、従業員百3十人(アルバイト3十人含む)であり、韓国で販売している業者のなかで、切削工具の在庫量、販売力ともにNo.11企業。取扱いメーカーにはYG―1の他に、ノガ・イスカル・ヤマワ・NACHI・日東工器・ミツトヨ・OSGなどがある。
 第2日目(13日)の夕刻から第3日目(14日)の昼刻にかけて、景福宮・南大門・韓国と北朝鮮の境界である統一展望台を観光した。今回の視察では、店の大きさが6畳くらいの広さで、店と店が連なっている機械工具商街を見ることもでき、限られた時間のなかで幅広く韓国の機械工具業界について知ることができた。

第48回西日本総合機械展
九州・山口地区唯一の展示会
西日本産業貿易コンベンション協会 2008年6月26〜28日開催

 西日本産業貿易コンベンション協会(住所=北九州市小倉北区浅野3―8―1)は、来る平成20年6月26日〜28日の3日間(午前10時〜午後5時・最終日は午後4時まで)、西日本総合展示場新館にて「第48回西日本総合機械展」を開催する。
 この展示会は、工作機械を中心に金属加工に関する製品・技術の見本市として、九州・山口地区で唯一行われているもので、昭和36年から毎年開催され、今年で48回目を迎える。
 九州地域では、自動車、半導体、液晶関連企業を中心に工場立地がすすんでおり、特に自動車産業では国内を代表する生産拠点が形成され、部品調達率の向上のため地元企業参入にむけて大きく動き出している。また、設備投資計画においても、他の地域を上回る伸び率を示しており、今後の波及効果が期待されている。
 このような中、九州の新規顧客開拓、新製品発表など営業戦略を進める絶好の機会として行政並びに業界関係機関との連携を図りながら開催される。
【開催概要】
名称▽第48回西日本総合機械展
会期▽2008年6月26日(木)〜28日(土)の3日間(午前10時〜午後5時・最終日は午後4時まで)
内容▽西日本地域の産業経済に必要な最新、最先端技術の工作機械・CAD/CAM・精密測定器ならびに産業用システム機器など金属加工全般に関わる機器や技術を一堂に展示し、デモンストレーションを行う。
出展対象▽@工作機械A鍛圧機械B機械工具C工作機械用機器D研削砥石、研磨材E歯車、歯車装置F精密測定機器G光学測定機器H試験機器I油圧・空気圧機器J産業用ロボット・マテハン装置K搬送機械・自動倉庫L自動組立装置・自動供給装置M新素材NCAD/CAM
会場▽西日本総合展示場新館(北九州市小倉北区浅野3―8―1)
主催▽西日本産業貿易コンベンション協会
共催▽福岡県、北九州市、九州産業技術センター
後援(予定)▽経済産業省、在福岡アメリカ領事館、中華人民共和国駐福岡総領事館、駐福岡大韓民国総領事館、タイ国政府貿易センター、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県、山口県、日本貿易振興機構、日本機械工業連合会、九州旅客鉄道、西日本旅客鉄道、北九州商工会議所、北九州商工会議所連合会、九州・山口経済連合会、九州機械工業振興会、福岡県中小企業振興センター、佐賀県地域産業支援センター、長崎県産業振興財団、くまもとテクノ産業財団、大分県産業創造機構、宮崎県産業支援財団、かごしま産業支援センター、沖縄県産業振興公社、やまぐち産業振興財団、福岡県機械金属工業連合会
協賛▽日本工作機械工業会、日本工作機械輸入協会、日本ロボット工業会、日本小型工作機械工業会、日本鍛圧機械工業会、日本工作機器工業会、日本歯車工業会、日本フルードパワー工業会、研削砥石工業会、超硬工具協会、日本工具工業会、ダイヤモンド工業協会、日本精密測定機器工業会、日本光学測定機工業会、日本試験機工業会、製造科学技術センター
小間数▽2百小間
同時開催(予定)▽
 「第34回ふくおか産業技術振興展」=県内中小企業による受注拡大のための展示会
 「福岡ナノテクNOW2008」=福岡ナノテク推進会議の会員企業・機関のナノテク製品や研究開発の現状を一堂に会したナノテク製品・技術の見本市
 「ロボット産業マッチングフェア北九州」=北九州ロボットフォーラム会員による製品、要素技術及び研究成果公開のための見本市
 「アジア産業交流フェア2008」=韓国、中国、東南アジアの企業と国内企業とのビジネスマッチングを目的とした商談会形式の展示会(機械・金属加工、電子・電気分野)
 「北九州市受注拡大商談会」=地元の中小製造業の受注確保や新規取引先の開拓を支援する目的で、機械・金属分野の発注企業が参加する商談会
入場料▽700円(税込み)
来場目標▽18,000人
【出品申込・問合せ先】
西日本産業貿易コンベンション協会 事業部事業第二課(担当/衛藤、今村)
TEL=093―511―6800
FAX=093―521―8845
http://www.convention-a.jp/kikai/
e-mail:kikai@convention-a.jp

モダン和風の大座敷で飲んで食べて
部員ら42名が集い大盛況
愛機工青年部 忘年会と役員会開催

 青年部は、12月5日午後7時より名古屋市中区の「畳畳」にて平成19年度青年部忘年会を開催した。当日は、総勢42名が参加し大変な盛り上がりとなった。
 忘年会に先立ち、12月度青年部役員会が開催され、野崎レクリエーション担当幹事長(常磐精機社長)より日帰りバスツアーの企画について説明がなされた。今回は、来年2月2日(土)に伊勢神宮・鳥羽水族館・鳥羽温泉を巡るツアーとなっており、定員60名で会費は大人6000円・小人3000円。申し込み締め切りを年内として参加者を募集する。以上の内容について、その場で了承された。
 その他、来年度役員案の作成について早めに取り組むべきとの意見が加藤副部長(藤清商会社長)から出された。この件については、年明けの1月役員会で議題として取り上げ、話し合いの時間をもつこととなった。次回の役員会は1月29日に事務局で開催。
 忘年会の冒頭の挨拶で森部長は「今年はレクリエーションをはじめ、いろいろな行事がありました。特に全国交流会では皆さんが一丸となって取り組み、成功できたと思います。皆さん一人ひとりが団結すれば大きな力になりますので、また来年も楽しくいろいろなことに挑戦していきましょう」と語った。
 続いて、滝沢副部長(松本商店社長)の乾杯の発声で場は一気に盛り上がり、大変賑やかな雰囲気の中、参加者は親睦を深め、楽しい時間を過ごした。

高橋義弘氏(三重県中小企業同友会事務局長)講師に迎え
「中小企業の今年の総括・来年の展望」テーマに講演
名古屋砥石販売同業組合 12月例会(忘年会)を開催

 名古屋砥石販売同業組合(理事長=古川誠彦氏・フルカワ商店社長)は、12月5日午後4時より名古屋市中村区の舞鶴館にて12月例会(忘年会)を開催した。
 講演会の前に行われた理事会では、平成20年1月19日に西浦温泉ホテル東海園で開催される、60周年記念式典及び20年度総会に向けての事前準備等について話し合われた。
 講演会の冒頭、古川理事長が挨拶を行ない「原油高にともない原料高となり、紙、鉄、樹脂など大変なことになっています。サブプライム問題では、みずほ銀行グループが1700億円損したようです。それが同行グループにとって痛いのか、たいした金額ではないのか、わたしにはわかりませんが、いい話ではないことに間違いありません。金融筋がムードを停滞、悪化させると中小企業にいい話は来ないでしょうし、来年はおそらく選挙があると思います。選挙中は商売が止まるなどと言われますが、今年の選挙の時期には私どもも心なしか悪かった気がします。ですから、来年選挙となれば、労せずしていいスタートをきれる年になるとは思えないので、資金繰り、前もった受発注、金融施策など自助努力による知恵と工夫で新年を迎えていただきたいと思います。ともあれ、本日はくつろいでいただいて、楽しんでいただければ幸いです」と語った。
 講演会講師の高橋義弘氏は三重県中小企業同友会事務局長をはじめ、三重県ベンチャーサポート委員会委員長、マーケティング委員なども兼務している。
 「本日の講演テーマは『中小企業の今年の総括・来年の展望』となっていますが、ベンチャー関連や中国企業との絡みなどの中からおもしろそうな話をしていきたいと思っています」と同氏。
 「この一年で企業間のバランスがすごく崩れてきており、いままでにないくらい良いところと悪いところがみえてきている感じがします。そんな中でどういった企業が良いのか、といいますと、よくいわれることですが、他社がやらないことをやっているところだけなのです。それから、みなさん方に関わる製造業でいいますと、社員の技術力を高めているところがやはり調子が良く、勝ち残っている感じがすごくします。また、物販でも同じでして、頑張っているところは社員のモチベーションが高いのです」と今年一年間を振り返り自身の活動を通しての感想を述べた。
 そして、来年以降はどうなるのかについて問題提起がなされた。
1.グローバル化
 世界を相手に考えないと生き残っていけない。大局観の視点がこれからは大切ではないか。世界全体の流れの中で自分のポジションを把握しているか。
2.社員教育
 他社より先行しようとするならば、社員のモチベーションをいかに維持するかが大切である。社員が仕事をやり抜こうとする力をどう育てるかについて取り組んでいる企業が伸びてきている。
3.取引先が儲からないと自分も儲からない
 お客さんにとって自分がどういった存在かということを改めて見直す必要がある。お客さんが潤う情報や必要としているモノを提供できているかということを掘り下げる必要がある。来年以降、提案営業の差がもっと厳しく出てきそうである。
4.売る力においてマーケティングが大きなウェイトを占めそう
 これからはいくつかの要素を組み合わせて売っていく必要がある。単体だけではなかなか売れない。そのため、これからはパートナーすなわち組む相手が大切になってくる。組織的な対応が求められる。
5.キーワードでモノをみる
 いまの時代のキーワードをすぐにいくつ出せるか。環境・安全・安心・コンプライアンス・品質・少子高齢化など様々なキーワードのうち会社のなかで取り組めることがあるはず。
 以上の5点について語り、講演の最後は次のように締めくくった。
 「企業だけでなく、消費、お金も含めたすべてが二極化という対極の中で経済が動いていることは、みなさん実感されていると思います。そして、この2極化の問題が来年の企業経営の中で一番大きな問題になるのではないかと思っています。この問題を打破する鍵はヒトにあります。社員をいかに力ある集団にしていくかが重要であり、利益を上げている企業はヒトが育っています。業種業態にかかわらず、ヒトが育っているところしか勝てません。わたしが最後に強調したいのは、ヒトを育てることです」。
 講演会終了後には懇親会が行われ、和やかな雰囲気の中、参加者は互いに懇親を深めていた。

一歩一歩前進することが肝要
成功の秘訣を伝授
須藤鋼機 社員勉強会を開催

 須藤鋼機(四日市市八田・社長=須藤清範氏)では、「社員勉強会」を12月1日に湯ノ山温泉のオテルドマロニエ湯ノ山において開催した。
 今回の講師は、「前田先生と語る会」でおなじみの公認会計士の前田勝昭氏。
 研修内容は、@目標の進捗度、A個人目標と進行度について研修した。
 @目標の進捗度では、参加者から提出された、今期の目標に対して、参加者個々の目標額に応じた適切なアドバイスを行った。
 Aの個人目標と進行度でも、参加者個々に合わせた、具体的で最適なアドバイスを伝授した。
 いずれにしても、「商談の流れは俺がつくる」と言う気概を持って、「決してあきらめず、誰よりも努力すること」への大切さを説き、一歩一歩前進することが、成功の秘訣と諭し、次の格言を披露した。
★成功は、たとえ毎日の地味な仕事でも、一歩一歩着実に、たゆまぬ努力を続ける意志がある否かで決まる。簡単のことのように聞こえるが、誰よりもひたむきに働きつづける人だけが、成功に至ることができる。
★とてつもなく高い目標を立てるべき。あまり高すぎて、毎日の遅々とした歩み方では、辿り着くことができないと思うかもしれないが、しかし、そのたゆまぬ努力こそが結果として偉大なことを成し遂げる。
★偉大な業績というのは、つまらなく思えるような毎日の仕事の積み重ねに他ならないということを忘れてはいけない。成功に至る近道はない。
★強い信念を常に心に抱き続けること。努力し続けることを放棄するまでは、失敗したとは言えない。
 研修会後は、親睦会を行い終始和やかに歓談に興じ、投宿した。

主要製品について学ぶ
新商品研修会を開催
岡谷管栄会 営業マン40余名出席

 岡谷管栄会(会長=田中邦洋氏・5光商会社長)では、11月19日午後2時より、岡谷鋼機名古屋本店会議室にて「新商品研修会」を開催し、会員企業の第一線で活躍している営業マン40余名が出席して、メーカーの新製品について学んだ。
 研修会は、田中会長の「本日の研修で得られたものを、明日からの仕事に生かして下さい」との挨拶に引き続いて、研修会に臨んだ。
 研修会では、@日立金属の、ヘッダーさや管工法により、2水栓同時使用時の流量変動が小さく、湯待ち時間も短縮できるうえ、衛生面・安全性に優れている「給水給湯用樹脂配管システムピタリットS」、A日立バルブの、グランド部の漏れを解消し、内部流体の品質保持を維持する省エネに優れた「ステンレス弁・ベローズ弁」、Bアロン化成の、回転90度エルボ付きで高さ合わせが早く・簡単に便利にできる「V合流マス」、厨房配管・食洗機・エコキュートに最適な「HT―DV継手」等新製品、Cベネックスの、パイプを切断して差し込むだけのワンタッチ接合で、専用工具を必要としない「屋内配管用ステンレス製継手」、DJFE継手の、セミプレハブ工法で、施工工数を圧縮した、簡単確実ワンタッチ接続の「スプリンクラー用ポリブテン製Eロック」、E日立ハウステック西日本の、オール電化機器をはじめとした「省エネルギー関連機器類」について研修した。
 研修会後は、サロンオカヤにおいて賛助会員も交えての懇親会を行い、終始に渡り互いに親睦を分かち合った。

第12回ゴルフ会に312名参加
3営業所で恒例の展示会
丸尾興商 2千社超来場し盛況

 丸尾興商(本社=袋井市川井981・社長=丸尾氣窮雄氏)では、恒例の「2007年秋季展示会」を島田営業所(9月22日・23日)、袋井本社(10月27日・28日)、浜松営業所(11月10日・11日)において開催し、展示期間中2000社以上が訪れるなどして、どの会場も盛況を博した。
 展示会場には、管工機材、住宅設備機器、機械工具、電気機器、空調機器の主要取扱いメーカー150社の新商品をはじめ、展示会のために出品した特別商品などが多数展示紹介され、来場者は新商品を逸早く直接目にすることができ、実際に展示商品に触れ、実際に動かして、その動きを体感する一方、毎年変わる多彩な景品、盛り沢山のお土産を手にしてご満悦であった。
 また、8月28日・29日・30日には、「第12回親睦ゴルフ会」が葛城ゴルフ倶楽部で開催され、総勢312名が参加して平素の腕前を競った。
 表彰式で丸尾社長は平素のご愛顧に対して感謝を述べる傍ら、今回も申し込みが多くキャンセル待ちの方もおられ、ご迷惑を掛けたことを深謝していた。
 当日の成績は次のとおり。(敬称略)
【8月28日】
▽優勝=新野彰(旭日産業)、▽2位=大石秀樹(ダイシン)、▽3位=小山陽一(ヨシタケ)、▽ベスグロ=小笠原利行(銅勝板金)79
【8月29日】
▽優勝=鈴木直人(鈴木電器商会)、▽2位=萩原茂(水野電器)、▽3位=水野貴章(水野電器)、▽ベスグロ=小林智之(ケイ・アイ・ディ)75
【8月30日】
▽優勝=岩倉正雄(岩倉溶接工業所)、▽2位=芝田耕吉(NKデザイン事務所)、▽3位=加藤治(ピーケー工業)、▽ベスグロ=吉岡昴(吉岡設備)81
(敬称略)

東京本社移転
山本計器製造 12月17日より

山本計器製造(社長=山本信太郎氏)はこの程、東京本社ビルを購入し、現在の東京都渋谷区から新宿区に移転する。営業は12月17日より。
 新住所および電話・ファクス番号は次の通り。
 ▽住所=東京都新宿区南元町131一1(〒160―0012)
 ▽電話=〈東京本社〉03―3354―8900(代)〈総務経理課〉03―3354―8611〈営業一課〉03―3354―8901〈営業二課〉03―3354―8902〈貿易課〉03―3354―8903〈営業管理課〉03―3354―8904
 ▽ファクス=03―3354―8871

名古屋営業所移転
イーグル・クランプ 11月26日より

クランプ・トング・チェーンなど運搬用つり具の総合メーカー、イーグル・クランプ(社長=津山亨氏、本社=大阪市中央区谷町8―2―3)は、名古屋営業所(所長=兎本正宏氏)を移転し、11月26日より新住所で業務を開始した。
 新住所および電話・ファクス番号は次の通り。
 ▽住所=愛知県名古屋市中村区横前町551―4―1(〒453―0864)
 ▽電話=052―419―1301
 ▽ファクス=052―419―1302

社員技術研修会開催
北陸桃友会 金沢・福井両地区で

北陸桃友会(会長=宮重清氏・ミヤシゲ社長、ベンと特約店の集い)では、11月1日午後1時30分より、金沢市北安江の金沢勤労者プラザで「社員技術研修会」を開催し、営業マン二十四名が出席して、新製品はじめ、その他の情報について研修した。
 研修内容は次の通り。
 ▽RP―6型蒸気用減圧弁、▽RD―47N型戸別給水用減圧弁、▽RMU型、BMU型メータユニット、▽AFV―3型吸排気弁、▽KT―4型T型ストレーナ、▽SL―43、44型小型揚程式安全逃し弁、▽新型電磁弁、▽ドレンセパレータ、▽公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)、世界における化学物質規制とその動向について。
 一方、福井地区においても、十一月七日午後一時より、福井市問屋町の福井問屋センターで、同様の研修会を開催し、十四名の営業マンが参加した。

1月9日に新年会
名古屋水栓販売協会 11月定例会を開催

名古屋水栓販売協会(理事長=内藤善徳氏・三和管材社長)では、11月29日午後6時30分より、名古屋市中区栄の名古屋国際ホテル天守閣スカイルームにおいて「11月定例会」を開催し、1月9日(水)に新年会を開催することを決めた。
 例会に際し、内藤理事長より「今年も残すことあと1カ月足らずとなりました。いろいろな事件等のニュースで今年も明け暮れますが、我々に関係の深い建基法の改正で10月の新築住宅着工戸数は、前年同月35%ダウンと、4カ月連続のマイナスです。簡単な仕様変更でも確認申請のやり直しが求められるなど混乱が続いています。早い時期での収拾を望んでいます」と挨拶。
 次いで、平成20年の門出を祝う新年会の件に移り、1月9日(水)に、中区錦三の旬蔵栄店において開催することを決めた。
 また、2007年度の新版協会員名簿については、協賛広告の募集も順調に推移しており、今年度中に刊行することを確認した。
 以上で例会を終わり、ジャズピアノの生演奏を聞きながら、和やかに歓談に興じ親睦を深めた。

鈴木忠三氏
協和機材社長ご尊父

 協和機材(西尾市上町山之崎)の鈴木康夫社長のご尊父鈴木忠三氏が、薬石の効無く11月24日にご逝去された。享年81歳。
 葬儀は、11月27日午前11時より西尾市丁田町の文十鳳凰殿において、康夫氏が喪主となり執り行われ、業界関係者等多数が詰め掛けて故人のご冥福をお祈りした。

事業部本部と プロダクティビティーセンターを
来年1月、名古屋に移転
サンドビックコロマント事業部

 サンドビックコロマント事業部(神戸市西区室谷)は、今年中に神戸より事業部本部機能と営業技術本部、ならびにプロダクティビティーセンターを名古屋に移転し、2008年から事業部本部として活動を開始する。
 これに先立ち、名古屋支店営業部門が同事業部本部ビル内に移転し、12月10日より既に営業を始めている。
 移転先の住所および電話・ファクス番号と、移転日は次の通り。
 ▽住所=名古屋市名東区上社1丁目1801番地(〒465―0025)
 ▽電話=052―778―1001
 ▽ファクス=052―778―5010
(名古屋支店の電話・ファクス番号は従来通り。)
 ▽移転日=名古屋支店が2007年12月10日、コロマント事業部本部、営業技術本部、プロダクティビティーセンターが2008年1月5日。
 このほか、大阪支店、金沢営業所も移転する。
〈大阪支店〉
 ▽移転先=大阪市西区西本町2―3―10(〒550―0005)
 ▽電話=06―6543―2515
 ▽ファクス=06―6543―2512
 ▽移転日=2007年12月25日
〈金沢営業所〉
 ▽移転先=金沢市高畠3―11(〒921―8001)
 ▽電話=076―291―3870
 ▽ファクス=076―291―3872
 ▽移転日=2007年12月12日

南海漫遊記 M
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地社長 倉地 久雄

[統一会堂]
(承前)
 ここに南北ベトナムは統一され、「ベトナム社会主義共和国」が成立するが、今度は1978年に対カンボジア(第三次インドシナ戦争)、さらに翌79年には対中国(中越戦争)と、周辺国との紛争はとぎれることなく続く。ベトナムは国際的にも孤立し、経済は疲弊をきわめた。
 すべての戦争が終結したのはようやく1992年のことであった。つまりベトナムとその国民は、1946年にはじまる独立戦争(第一次インドシナ戦争)から数えれば半世紀近くものあいだ、戦乱につぐ戦乱の渦中を翻弄されつづけたのである。
 しかしその後の復興はめざましいものがある。1986年から、社会主義国家体制のなかに市場経済システムを取り入れるという、いわゆる「ドイモイ政策」が導入され、また法令などの国家的整備もすすんで、アジア諸国の中でもきわ立った高度成長が続き、今日にいたっているという。
 ガイドブックや現地ガイド氏からの説明を整理して、近代から現代にいたるベトナムの歩みを素描すれば、おおよそ以上のようになる。
 *  *
  ホーチミン市は1975年の戦争終結までは南ベトナムの首都で、サイゴンと呼ばれていた。南北統一後に、ベトナム独立の偉大な指導者であり、ベトナム民主共和国(北ベトナム)の初代大統領であった、ホー・チ・ミンに由来する現在の名に改められたのである。
 旧名である「サイゴン(西貢)」の語源は諸説あるようだ。ベトナム語で「綿花」を意味する語が訛ったという説、またはクメール語で「カポックの木の茂る森」という意味から来ているという説など。いずれにせよそんなイメージからわかるように、市内は本当に緑が多くて目にやさしい。
 今日、戦争で荒廃した街並みは急速に復興し、ちょっと見ただけではつい15年ほど前まで戦乱のただなかにあった不幸な土地であるとは容易に想像がつかないだろう。
  * * *
 われわれが滞在している「カラベル・ホテル」から「統一会堂」まではバスで数分で到着する。正門から入っていくと芝生を敷きつめた大きなロータリーの中央に噴水があって、青空に美しい水しぶきが吹き上がっている。前後を緑に囲まれた中央に、シンメトリカルな建造物が堂々と屹立していて、これが旧南ベトナム時代の大統領官邸であり、今日統一会堂とよばれる史跡である。
 この建物は、1873年、仏領インドシナ時代にコーチシナ総督の住居として造られたNorodome Palaceにはじまる。1954年以来南ベトナムの大統領官邸となり、政府の執務もこの場所でおこなわれるようになるが、空爆で大きく破壊されたのを機に62年から4年をかけて全面的に改築された。約2000平米の敷地に百室以上の部屋を擁する壮大なビルディングである。
 ガイド氏に引率されて建物内に入り、順番に見学していく。大小多数の応接室、大統領の執務室、居間、書斎、バー、シアター、映写室、娯楽室など実に多くの部屋があり、どれもエスニック調あり、コロニアル様式あり、大陸風ありといったさまざま意匠を凝らし、内外の美術工芸品で内装されている。
 ベトナム戦争が内戦として泥沼化していき、「南ベトナム解放民族戦線」いわゆる「ベトコン(この単語はアメリカ側が解放軍を呼ぶ蔑称であった)」軍が、アメリカ軍とジャングルの中で熾烈で陰惨なゲリラ戦を展開している一方で、時の大統領はこのような豪奢な建物で栄華を満喫していたのであろうか。戦争の割り切れない一面をかいま見るような心持がする