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2007年(平成19年)4月
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19年4月1日2270号
各種の報告事項を承認
5月22日に通常総会
愛知県管工機材商協組3月定例理事会開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=石原徳和氏・原芳商会会長)では、3月6日午後6時より、東別院会館において「定例理事会」を開催し、5月22日に通常総会を開催することを決めた。今年は任期満了による役員改選を行う。
 当日審議した議案は次の通り。
▽第1号議案=新年賀詞交歓会収支報告の件
 1月23日にウエスティンナゴヤキャッスルで、来賓はじめ正会員、賛助会員ら295名が出席して開催し、収支もほぼ予算枠内に収まった。
▽第2号議案=愛知県環境設備団体連合会設立についての件
 去る、2月8日にメルパルクNAGOYAにおいて、設立総会(初代会長=足立哲氏・愛知県空調衛生工事業協会会長)を開催し、管工機材はじめ8団体で、新たな環境設備産業の確立を目指すとともに、次世代の若者が魅力ある産業として認知してもらうためにアピールしていくことになった。
▽第3号議案=通常総会開催の件
 5月22日=に名古屋マリオットアソシアホテルで開催することを決め、司会者(懇親会同)について人選し、伊藤柳商店の伊藤社長に決まった。
▽第4号議案=経営研究セミナー実施の件
 去る2月21日に、東別院会館で開催した、「新会社法および関連税制の改正点」について、公認会計士で税理士の小島興一氏に解説してもらった。
 概要としては、@大きく変わった会社のルール、A会社法の改正によって大きく変わった税務の取り扱い、Bグローバルな会計制度を税務に導入。
 新会社法の主たる変更点は、@有限会社の廃止、A資本金は1円でよい、B取締役は1人でよいの3点。有限会社の新設がなくなった変わりに、合同会社という形態が新たにでき、これで自由に他の種類の会社へ変更できる。
▽第5号議案=その他の件
@従業員報告書の件
 賦課金算定や役員推薦名簿作成のための資料として、役員改選年度に各組合員に調査している書式について説明した。
A管機連関係の件
 3月7日に地区代表者会議を開催するため、石原理事長が出席する。
 6月19日に第45回総会がグランドアーク半蔵門で開催するため、連合会役員の出席を募ることにした。
B東京管工機材組合関連の件
 経営者・管理職・人事担当者等への啓蒙及び普及活動を目指して、実施した「中小企業人材確保推進事業」のあらましを纏めた、「人材確保事業報告書」の概要を説明した。
C愛知県管工事業協同組合連合会の件
 災害時における水道施設等の応急復旧に関する協定を締結し、事前の対策と発災後の迅速な応急復旧体制を整備した。
D次回理事会開催の件
 総会当日の5月22日午後3時より開催して、総会に万全を期すことにした。

2月の月間受注額1,314億円は史上最高
34ヵ月連続1,000億円超は最長記録
日本工作機械工業会2月工作機械受注実績

 日本工作機械工業会がまとめた、2007年2月分の工作機械受注実績調査報告によると、2月の受注額は1,314億円で前月比が9.6%増とプラスに転じ、前年同月比は16.5%増と2カ月連続のプラスになった。前月比、前年同月比ともにプラスとなったのは3カ月ぶりであり、前年同月比2桁増は2006年6月の11.0%増以来8カ月ぶり。34カ月連続での1,000億円超えはバブル期を12カ月抜き最長記録を更新中。また、月間受注額で2005年12月の1,268億円を上回り、史上最高額を14カ月ぶりに更新した。
 内外需別にみると、内需は634億円で前月比13.8%増、前年同月比5.6%増と、それぞれ3カ月ぶりにプラスに転じた。自動車向けが好調だったこともあり、3カ月ぶりの600億円超となった。主要産業の前月比では、自動車が29.1%増と高い伸びを示したほか、一般機械も12.4%増と2桁の伸びとなった一方で、電機・精密は1.7%減と幾分マイナスになった。
 外需は680億円で2006年12月の692億円に次ぐ史上2番目の受注額となり、前月比は5.9%増で2カ月ぶりのプラス、前年同月比は29.0%増と18カ月連続のプラスになった。地域別では、欧州が史上2番目、アジアが同3番目の受注額を記録するなど、3極ともに200億円を超えており、概して好調に推移している。また、業種別にみると、世界各地域で自動車向けが好調なほか、欧米を中心に航空機、エネルギー関連、建機、IT関連、医療など多くの分野で好調に推移している。
 内需の内訳をみると、一般機械は273億円と高水準で推移しており、前年比10.5%増で2カ月ぶりに前年比プラスとなった。このうち、金型は49億円で同21.1%減。2006年8月以降前年比マイナスで推移している。自動車は200億円で同18.5%増となり、14カ月ぶりにプラスとなった。このうち、部品は72億円で同4.7%減。前年比2カ月連続のマイナスながら前月比は3.6%増と4カ月ぶりのプラス。電気・精密は60億円で同27.3%減。昨年12月以降、前年比・前月比ともに3カ月連続のマイナスとなっている。
 外需の内訳では、アジアが239億円で前年比33.4%増。東アジアでは中国・台湾が昨年末より前年比プラスで推移しており、韓国は同12%減となった。その他アジアではインドが好調。欧州は222億円で同54.8%増。前年比は主要3極で最も高い伸びとなった。EU主要国はすべて同プラスとなっている。北米は205億円で同7.0%増と、2005年12月より前年比プラスを維持しており好調を持続している。
 【2007年4〜6月期受注額見通し】
(3月上旬会員アンケート調査結果)
 1〜3月期見通しに比べて、「増加」の割合は2.9%減で若干減少しているものの、「減少」の割合は7.4%減と顕著に低下しており、「保合」のウエイト(10.4%増)へシフトしている。これにより、「現状の高水準が持続する」と見通す会員が前回12月調査の83.5%から91.0%へ増加している。
 2007年4〜6月期見通し(2007年3月調査)「増加」9.0%、「保合」82.0%、「減少」9.0%。
 2007年1〜3月期見通し(2006年12月調査)「増加」11.9%、「保合」71.6%、「減少」16.4%。

生産量前年同月比鋳鋼増、鍛鋼減
鍛鋼、今年度2回目の6万t割れ
日本鋳鍛鋼会鋳鋼・鍛鋼生産速報1月分

 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国77工場)、鍛鋼(同20工場)の1月分の生産実績(速報)を集計し、3月1日に発表した。それによると、1月の鋳鋼の生産量は23,105トンで、前月比4.9%減、前年同月比4.0%増となった。一方、鍛鋼の生産量は54,453トンで、前月比10.4%減、前年同月比8.2%減となった。
 鍛鋼は今年度2度目の6万トン割れとなったが、これは稼働日数の減少によるものと思われる。
 現在、鋳鋼は一部で陰りの見え始めている機種(大型トラック)があるものの、堅調を持続している建設機械、船舶等を主体としてしばらくの間は量的には安定した状況が続くと思われる。
 一方、鍛鋼は自動車、船舶、発電用機器を始めとする、ほとんどの機種が高水準の生産基調を持続している。
 市況面においてはここ数年の収支改善活動により、各社の業績は回復しているが、最近の異常とも言える原材料価格の高騰(特にニッケル価格・LMEニッケル相場、現地2月26日ポンド当たり20.01ドルを記録)がコストを圧迫し、せっかく確保した利益を吐き出しかねない状況である。その規模は合理化努力で吸収できる範囲を大きく超えており、販価への転嫁は不可欠であり、今後更なる収支改善活動を強めていくと思われる。
 なお、平成18年(1〜12月)の主な需要機種別生産動向をみると、鋳鋼ではロール、バルブ・コック、船舶、発電用機器等が、鍛鋼ではロール、自動種、船舶、土木建設・鉱山機械、産業機械・産業設備、発電用機器等が前年の実績を上回っている。
 また、1月の各地区の生産状況については次のとおり(※数字は前年同月比)。
 【鋳鋼】
 北海道35.8、東北106.1、関東信越104.8、東海北陸108.9、近畿104.3、中国96.1、四国96.0、九州109.5、以上。
 【鍛鋼】
 北海道75.1、関東信越110.9、東海北陸96.9、近畿85.3、中国119.7、九州92.7、以上。

販売価格の値上げ発表
改定率は5%から20%
キッツ 4月1日より実施

 キッツは、非鉄金属を中心とした金属素材の価格高騰による大幅なコスト上昇に対し、生産性向上や合理化等の徹底したコストダウンを行って製品原価の上昇を抑えてきたが、これ以上は困難との判断からメーカー希望販売価格の改定(値上げ)を実施する。
【改定率】
ダクタイル=一般・ストレーナー、ボール、ガスボール(すべてウエハーチャッキ含む)10%
鋳鉄=JIS・一般・ストレーナー、ライニング、ボール(すべてウエハーチャッキ含む)10%
下水道用=ゲート・バタフライバルブ、チャッキバルブ・偏心弁(VFTSを除く)、空気抜き弁(VFTAを除く)10%
消防評定品=ゲート・チャッキ・ボール(評定費用を除く本体部)、バタフライ・マジックジョイント(評定費用を除く本体部)10%
バタフライ=アルミ製XJシリーズ、ダクタイル鋳鉄製DJシリーズ、ダクタイル鋳鉄製SAシリーズ、ステンレス鋼製UBシリーズ、鋳鉄製Cシリーズ、ナイロンNCシリーズ、フランジ形DJFシリーズ、スロットロール、PFAライニング、キッツバタ(FVを除く)、鋳鉄製ダンパー10%
自動操作=小型電動ケルモ(各シリーズ)(本体部青銅製・PVCは除く)、C型空圧アクチェーター(本体部青銅製・PVCは除く)5%、電動ケルモEXH・EXS・EXC・EKEシリーズ▽鋳鋼バルブを除く本体・取付部品アップ分、空圧FA・FAS・B・BSシリーズ(鋳鋼バルブ本体と調整費用は据え置き)10%
ステンレス=Bシリーズ(ウエハーチャッキ含む)、Kシリーズ、A・AJシリーズ(ジャケット・ベローズ含む)、Cシリーズ、Eシリーズ10%、ねじ込み継手・鋳物系(端数切り上げ)15%、ねじ込み継手・パイプ(切削)系(端数切り上げ)20%、ボール・ねじ込み(UT・UTKシリーズ)10%、ボール・フランジ(300UTB(M)(O)・300UTR(M)・600UTB(M)については据え置き)10%、ボール・三方ボール(2面・4面シート)10%、ボール・ライニング(UTBLN)10%、ボール・タンク(UTBT)0%、ボール・ジャケット10%、ボール・ポケットレス10%、ボール・ラムダ(100A以下は据え置き)10%、ボール・特殊シート(UTB3H・5H・6H/3Hシートの80A・100Aは据え置き)10%、ボール・トラニオン10%、SDPV―Kシリーズ(スーパー二相ステンレス鋳鋼)10%
ミニチュア=ステンレス鋼製ニードル・カップルロック10%
ガス=ダクタイル鋳鉄製10K・20K10%
駆動部=B型・F型(駆動部単体)10%、ケルモ(電動)(駆動部単体)0%、手動ギア、取付部品10%
その他=マジックジョイント10%、メーターユニット20%

一部製品の価格改定を発表
改定率5%から最大20%
東洋バルヴ4月2日出荷分より実施

 東洋バルヴは、金属材料価格上昇の影響によるコストアップ分の抑制の限界により、3月5日付で全国のユーザーに対して、鋳鉄弁・ダクタイル弁・バタフライ弁・ステンレス弁・各種自動弁(青黄銅製を除く)・メーターユニットの価格表改定を発表した。
 4月2日出荷分より実施する。
【改定率】
鋳鉄全弁種(消防評定品は本体価格のみ、10FAMBF・10FDEWF除く)10%
ダクタイル全弁種(消防評定品は本体価格のみ)10%
バタフライ全弁種(消防評定品は本体価格のみ)10%
ステンレス全弁種(アバカスバルブ含)10%
電動弁=小型(MA・MS)(本体部ステンレス製のみ該当)5%
電動弁=ボール弁、バタフライ弁(鋳鋼バルブ以外の本体及び取付部品)10%
空圧弁=小型(ND・CD・FD・CS・FDS)(本体部ステンレス製のみ該当)5%
空圧弁=ボール弁、バタフライ弁(鋳鋼バルブ以外の本体及び取付部品、自動弁等・鋳鋼バルブの取付部品、自動弁)10%
メーターユニット20%

組織変更と人事異動
トラスコ中山4月1日付

 トラスコ中山(社長=中山哲也氏)は、3月6日開催の取締役会において組織変更とそれに伴う人事異動を決議したと発表した。いずれも4月1日付。
 組織変更の要点は次の通り。
 @現在の3事業部七本部体制から経営と執行を明確に分離した3本部体制とし、監督強化及び迅速な意思決定を図るため、これらを統括する管掌役員を設置する。
 A経営企画本部、管理本部及び情報システム本部を統合し、内部管理体制の強化を図りつつ、情報の高度共有化と経営環境の相応性向上を目的に、営業推進における強力なバックアップ組織としての経営管理本部とする。
 BNB商品本部、PB商品本部及び物流本部の機能連携により、取扱アイテムの拡充、商品開発力、品質管理の強化及び商品の即納性向上を目的に商品本部に統合する。
 Cファクトリー事業部、ワーカーズ事業部及びHC事業部の営業3事業部を統合し、販売体制の強化による顧客対応力の向上を目指した営業本部とする。
【人事異動】
 敬称略・( )内は旧職
▽常務取締役〈経営管理本部・商品本部・営業本部管掌〉=小津浩之(常務取締役管理本部長)
▽取締役商品本部長=中井孝(取締役販売企画本部長)
▽執行役員経営管理本部長=藪野忠久(執行役員経営企画本部長)
▽執行役員営業本部長=今川裕章(執行役員NB商品本部長)
▽営業本部営業副本部長〈HC担当〉=常光増次郎(HC事業部副事業部長)
▽経営管理本部経営企画部長=佐々木伸昌(経営企画本部広報室長兼IR室長兼環境マネジメント室長)
▽経営管理本部総務部長=小田孝成(小倉営業所長)
▽経営管理本部経理部長=中村哲也(管理本部副本部長)
▽経営管理本部情報システム部長=野木場豊博(情報システム本部長)
▽商品本部NB商品部長=川合清治(NB商品本部購買管理課長)
▽商品本部PB商品部長=柳澤順(PB商品本部長)
▽商品本部物流部長=平井秀幸(物流本部長)


新規に会員4社が加入
第16回年次総会開催
滝川会 会員等68名が出席

 滝川会(会長=須藤清勝氏・須藤鋼機会長・滝川物産と販売店・メーカーの集い)では、3月17日午後4時より、名古屋駅東のホテルキャッスルプラザで、「第16回年次総会」を開催し、事業報告、会計報告、新年度事業計画、同予算案を審議し何れも承認した。
 総会は、事務局の滝川物産杉江常務の司会進行、資格審査発表(会員86社中68名出席)のあと、挨拶に臨んだ須藤会長は、出席方のお礼を述べたあと「滝川会も今回で16回目を迎えます。皆様方におかれては、順調に業績を伸ばされていることとお喜びします。総会におきましては、慎重審議をお願いいたします。懇親会ではプロの歌手によります歌謡ショーを準備いたしておりますので、存分に楽しんで下さい」と挨拶。
 次いで、滝川物産の滝川社長が日頃の拡販に対してお礼を述べる一方、「昨年から続いておりますフォローの風に乗りまして、お蔭様で総会を迎えることができました。当社は今年創業60周年を迎えます。これも偏に皆様方のご支援のお陰と感謝いたしております。滝川会におきましては、今年は、4社の方が新会員さんとして加入されますのでご承認頂けますようお願いいたします。滝川会は、和気藹々をモットーといたしております。有力メーカー様、会員様、そして滝川物産の三位一体で、逆風にもめげずに乗り切って頂けるようお願いいたします。我が社も、70年、80年、100年を目指せるように頑張ってまいりたいと思います」と挨拶。
 引き続いて、会則により須藤会長を議長に推挙し、議案審議に移った。
▽第1号議案=平成18年度事業報告、同会計報告、同会計監査報告(石原監事・石原商事社長)
▽第2号議案=平成19年度事業計画案並びに収支予算案
▽第3号議案=新規入会員承認の件
 中村機工商会(代表者=中村直氏・東海市)、ノムラ(代表者=野村正二氏・大垣市)、マツバ機工商会(代表者=松原良治氏・江南市)、春日井大同(代表者=村上芳和氏・春日井市)
 以上の4社が承認された。
▽第4号議案=その他の件
 以上を慎重審議し、何れも原案通り承認可決し、笠井副会長(笠井代表取締役)の閉会の辞で第1部総会を終え、引き続いて第2部の懇親会に移り、終始和やかに歓談に興じ、また余興としてマリオレコードの兄山祐司歌手による、歌謡ショーで懇親会を盛り上げた。

ユーザーの生の声を反映
転倒防止金具新発売
アカギ フロアーバンドに朗報

 アカギ(社長=渋谷宏明氏、東京都中央区入船2-1-1・電話03-3552-7331)は、床面横走り排水管の勾配を両端の全ねじボルトとナットを利用することにより、配管の高さを調整できる画期的な配管支持金具フロアーバンドシリーズの「セットフロアーナット付プレート」に、力強い仲間「転倒防止金具」が誕生した。
 セットフロアーナット付プレートは、発売以来好評を得ている製品。
 製品ポイントは、全ねじボルトが取り外し可能なタイプに改良したことにより、幅広い高さ調整が可能となり、バンドを外さずナットを緩めるだけで配管施工ができるようにした。
 しかし「仮設配管施工時の上部バンドを外した状態での、パイプ移動作業中の転倒」「排水配管レベルが高い時の不安定解消」の対応を望むユーザーの声が多く寄せられていた。
 ユーザーの立場に立ったモノ作りを目指している同社にとつて、現場の声を第一に考えた場合、「作業効率の向上」と「コスト問題」の相反する製品開発は容易でなかった。
 見た目はシンプルなデザインだが、仮配管施工時の「上部バンドを外した状態」での転倒防止を可能にした。
 取り付け方法は、セットフロアーナット付プレートの上部ナットを緩め、挟み込み、再び締め付けるだけで、配管の支持位置に関係なく装着できる優れもの。
 その他詳細については、同社最寄りの各支店・営業所へ。名古屋地区については名古屋営業所(名古屋市熱田区六野2-1-3・電話052-882-7121)へ。

13店舗目の拠点が完成
大垣営業所オープン
原芳商会ネットワーク充実

 原芳商会(社長=石原太郎氏、名古屋市昭和区緑町3-26)では、13店舗目となる「大垣営業所」をこのほど開設し、3月22日から業務を開始している。営業所を開設することで、大垣地域の販売パートナーにきめの細かい支援を行うことが出来、また、それによりユーザーに対して、更に質の高いサービスを提供することが可能になった。
 大垣営業所は、大垣市役所から南へ約1.5キロに位置し、名神高速大垣インターまで約4キロ。
 建物は重量鉄骨造り2階建て、延べ床面積約914平方メートルで、1階は事務所と応接間、倉庫、2階は全て倉庫となっている。敷地面積は約915平方メートル。
 販売エリアは、大垣市全般と西濃地区で、スタッフは9名(男7・女2名)で、月商5,000万円を目指す。
 初代所長の野田昌仁氏(各務ヶ原営業所所長兼任)に、抱負を伺った。
 「新社長になって初めての営業所開設でもあり、この営業所が今後の営業所展開のモデル事業所となるとともに、大垣営業所を含む新たなネットワークが、更なる営業所間の連携を推進し、より一層皆様のお役に立てるものと確信しております。現在、我社は大垣営業所を入れて13店舗を有しておりますが、将来的には20店舗の営業拠点を目指しており、更に拡がるネットワークで、現場のニーズにお応えして行きたいとの社長方針もあり、それに見あうような営業所造りに所員一同心を新たにして取り組む覚悟でおります」と所信を述べている。
【大垣営業所の所在地】
▽住所=大垣市本今4-43-8
▽TEL0584-87-3505
▽FAX0584-89-8871

2社の新規加入を全会一致で承認
求人をテーマに講演会3月実施
名機工同友会2月例会を開催

 名機工同友会(会長=時津忠氏・新栄商會会長)は、2月26日午後6時30分より名古屋市中区の東京第一ホテル錦にて2月例会を開催した。
 冒頭の挨拶で時津会長は、「先週、23日にわれわれ愛機工組合の一大イベントであります、MECT2007の実行委員会がございました。例年、第1回目を11月ぐらいに、そして第2回目を2月に行って、出展申し込み締切りの5月に最終となる第3回目を行ってきております。23日時点での私の予想では、2年前の愛機工組合の出展小間数、421を上回り、今回は過去最高の出展申し込みになるだろうと思っております。本日、愛機工組合の山崎事務局長から伺ったところ、名古屋市の見本市委員会から申し入れがあって、MECTの件は早めに再度会談を行う必要があるとのことでした。出展の申し込みをいただいてもそれに応えられない、という事態は非常に心苦しいので、申し込み受付けの締切り日を早急に決定する作業をしなければなりません。そして、特に大事なのは、ご出展なさったメーカー様にどのように喜んでいただけるか、また、ご来場いただいた方々に『MECT2007はすごいな、MECT2009にもまた来たい』と思っていただけるリピーターをつくるのが、われわれ組合員の役目だと思っています」と語った。
 各部報告では、経営対策部から年に1回の講演会について、3月28日午後6時よりデライトコンサルティング代表取締役近藤圭伸氏を講師に招き、求人・採用に関する話をテーマに開催する、との報告がなされた。
 厚生部からは、5月の総会の司会を3月くらいに指名させていただく、と伝えられた。
 なお、今回の例会にて新たに愛知県外から岐阜県・徳光(徳光専務)と三重県・共栄商会(水野社長)の2社の入会が全会一致で承認され、5月の総会から参加することとなった。

振機構内蔵エンドミル
生産性18倍アップ
サンドビック「コロミル390」発売

 サンドビック(住所=兵庫県神戸市西区室谷2-2-9)は、マシニングセンターや複合機を使った、金型や航空機の部品に多くみられる深堀りポケット・キャビティ加工で、工具突き出しを長くすることにより、長時間加工の生産性を一挙に18倍も向上することができる、防振コロミルの開発に成功した。
 サンドビックは、突き出し量の長い旋削用バイトとして、TNS防振バイトを長年に渡り販売しているが、今回の製品は、この長年に渡る実績ノウハウと技術をミリングカッターに開発発展させた模様。
 旋削加工におけるビビリ現象を防振させる機構を静止工具である旋削バイトに適用しているTNS防振バイトと、工具自体が回転しているミリングカッターそのものに防振機構を内蔵させるのは技術力に大きな違いがあり、今回の防振ミリングカッター(防振コロミル)は、新規性と技術力に富む、まったく新しい画期的製品となっている。
 例えば、工具の突き出し長さがカッター径の五倍程度では、従来は切削条件を五〇%以上下げて加工せざるを得ないことが多く、また、どんなに切削条件を下げてもビビリ現象がおさまらず、刃先が短時間で損傷したり、加工面がきれいに仕上がらないという問題があった。しかし、この新型の防振コロミルは、切削条件を下げる必要がなく、切りくず排出量が従来と同じでありながら、加工面がきれいに仕上がり、カッターのチップも長持ちする効果が生まれる。
 販売開始された品目は、コロマントキャプトと組み合わされた防振コロミル390(C5・C6/φ20・25・32・40)と、円筒シャンク(φ20)も標準化してある。HSK仕様は、特殊品にて短納期対応が可能。
 日本の国内機械メーカはこの防振コロミルを組み込んだ新たなアプリケーション技術の開発に取り組み、機械の独自性をすすめる向きが加速するだろうと、サンドビックはみている。

19年度総会は6月1日に
3月度青年部役員会
愛機工青年部合同委員会も開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は、3月2日午後6時30分より名古屋市中区のランドビアサーカスにて3月度の青年部役員会を開催した。また、青年部役員会終了後に青年部合同委員会も開催された。
 役員会では、講演会+他産業視察・来年度の組織・その他の各議題について話し合われた。
 講演会+他産業視察は、3月17〜18日の1泊2日で行う。17日は、キョウセイ交通大学(岡崎)で講習を受け、18日は、八丁味噌の郷の視察を行う。現時点での参加者は16名。本日、最終的な参加確認の取りまとめを行い、正式に予約をする。
 来年度の組織については、前回の役員会で来年度の役員については決まったが、役員以外の部員については、大枠(案)を加藤氏が作成し、役員の承認を得るように進める。それと、来年度の総会を6月1日の午後6時より第一ホテルにて開催することで決定した。
 その他の件で、森部長から韓国への視察研修について提案がなされ、要望があれば、他産業視察で韓国へ行くことも含め、実行に向けて検討していくことになった。
 次回の役員会は4月19日に行う。
 役員会終了後、森部長の挨拶および乾杯の発声で青年部合同委員会が始まり、新役員発表、新人挨拶などが行われ、交流を深めるとともに参加者は楽しいひと時を過ごした。

18年度大阪デザインセンター選定
Gデザイン商品年間賞決定
大阪デザイン振興プラザ3月8日授賞式

 大阪デザインセンターは、国内外で販売されている商品を対象に、住・生活環境デザインと工業デザインの部門別に審査委員会を開催し、「グッドデザイン商品」を選定。専門デザイナー、学識経験者から構成される審査委員会では、デザインの美しさ、使いやすさ、独創性、適正価格、社会・環境への配慮などについて厳しい審査を行う。
 平成18年度に選定された「グッドデザイン商品」151点の中から、特にデザインが優れた商品を「年間賞/THE BEST DESIGN」に選出した。
 年間最優秀賞には、森田アルミ工業の「METAPHYS falce(メタフィス ファルス)」が選ばれた。布地の張りによって出来る自然な曲面をデザイン的特長とした、柔らかでやさしいイメージのパーティション。クロスカバーは下部のファスナーでフレームから容易に脱着でき、洗濯や別色のカバーに着せ替えもできる。この商品特徴が評価されての受賞となった。年間優秀賞は、松下電器産業の「食器洗い乾燥機 NP―BM1」とリコーの「デジタルカラー複合機用トナー RICOH imagio トナータイプ C2」に決定。その他、年間中小企業優秀賞には、山本光学の「SWANS キャップゴーグル FO―X1CG」、年間特別賞(クラフトマンシップデザイン賞)には、添島勲商店の「フロア畳 TATAMIST」が選定された。
 授賞式は、3月8日の午後3時30分から大阪デザイン振興プラザデザイン交流サロンにて行われた。

野田貴一郎氏が明治40年に創業
産業を支えて100年
ノダキ 創業100周年感謝の会

 ノダキ(社長=野田道典氏、本社=名古屋市西区名駅3-10-26)は、日露戦争の記憶も新しい明治40年(1907年)4月に野田貴一郎氏が現在の本社近くに「野田貴商店」を創業以来、今年で創業100周年を迎えた。これを記念し、同社では3月6日午後4時より、得意先、メーカーら220名を招いて「創業100周年感謝の会」を名古屋市中村区名駅の名古屋マリオットアソシアホテルで開催。100周年の繁栄を祝うとともに、次なる100年に向けて新たなスタートを切った。
 感謝の会は太田ノダキ三重営業所長の司会で進められ、冒頭、野田社長は挨拶で「皆様、本日は大変ご多用の中を、弊社創業百周年の会にお出でをいただきまして誠に有り難うございます。普段から大変お世話になっておりますお客様、それから仕入先様、並びに長年ご指導を頂戴いたしました皆様方に、こうしてお集まりいただきまして励ましのお言葉をいただきますことを、本当に有り難いことと厚く御礼申し上げます。有り難うございます。弊社のルーツは、明治40年、1907年でございますが、創業者の野田貴一郎がこの名古屋駅の近くで商いを始めさせていただき、野田貴一郎の頭の三文字を取って『野田貴商店』という屋号で始めたのがスタートでございます。それからちょうど今年が百年目ということでございますので、これを機会に皆様方に少しでも感謝の意をお伝えしたいということで、今回のこの会を準備させていただきました。明治40年というのは日露戦争が終わった直後でございまして、まだまだ工業生産と言いますか、産業の大きなものは無かったと思います。例えば自動車でいいますと、日本で初めてガソリン自動車が出来た年が明治四十年だそうです。と言いましても、勿論自動車産業というものはずっと後の世界でございまして、豊田自動織機さんが初めて量産商用車をお作りになられたのが昭和11年と聞きます。自動車産業はそれから伸びてきました。明治40年の頃というのはさして産業を持っていなかったと思いますので、創業者がどのような商売を始めたのかということも正直申しましてあまり定かではないのでございますが、聞くところによりますと、伝導工具の扱いをしていたということです。当時はモーターが世間にあまり無い頃でございまして、ちょっとした機械を動かすのも発動機を使う。ベルトを介して回転を伝えていたのですが、そのベルトとかプーリというものを当初は商っていたのではないかと聞いております。100年というのはやはり長いもので、明治、大正、昭和、平成と、本当に日本の激動の時代を来た訳でございます。これも偏に皆様方の温かいご支援のお蔭と感謝いたしております。この先、また新しい時代に向けて我々頑張って行かなければならないと思いますが、100年の歴史を嬉しく思いながらも、100百年の歴史が何も助けてくれないということも自覚しながら頑張って参りたいと思います。これからも弊社社員一同精進を重ねてまいりますので、どうか皆様方には倍旧のご支援ご鞭撻を賜りますよう切にお願いを申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします」と述べた。

 続いて、来賓を代表して松本住友電気工業社長より「第五代の道典社長から、ノダキさんの歴史を繙いていただきましたが、この会の前にノダキさんが今回100周年を迎えるということで、小さな冊子を作られました。それを読んでみますと、先ほどご説明がございましたように、明治40年に野田貴一郎さんが創業されて以来、日本の国家の基本を作った100年間、営々と非常に力強く生きてこられたノダキの事業について詳しく書かれております。100年間に五代の社長さんが、才能にも恵まれていたのでしょう、そして情熱とリーダーシップをもってこのノダキを今日のノダキにして来たということでございます。私共の住友電工の一部門で切削工具を作っておりますが、これはイゲタロイと申しまして、ノダキさんには昭和16年から、本当は昭和6年ごろから扱っていただいていたようですが、昭和16年に特約店契約を結んで以来、私共のシンパと申しますか、住友電工イゲタロイの非常に大切な特約店として協力していただきました。本当に百周年おめでとうございます。企業の寿命は30年と言われております。30年を過ぎて、事業を永遠に行うには、会社の考え方、フィロソフィーというものが確立していないとどうも続かないと思います。道典社長より、ノダキのフィロソフィーは信頼と誠実と創造であると説明いただきました。ノダキさんがこれから100年、200年と生きていくために、この3つのキーワードを忘れずにやっていっていただきたいと思います。本当に100周年おめでとうございました」と祝辞があり、引き続いて同氏の力強い発声で乾杯。
 祝宴では、レースクイーンとの撮影会や、愛知万博の閉幕式コンサートでソリストとして出演した馬頭琴演奏家の李波(リポー)氏(内モンゴル出身・国家一級演奏家)による馬頭琴と二胡の演奏が行われて祝いの席に華を添え、その中、野田社長は会場を隈なく回り1人1人に挨拶、出席者の祝福を受けた。
 午後6時前に、野田京二郎会長より「本日は期末のお忙しい中、また遠方からも多数の方々にご参加いただきまして誠に有り難うございます。心から感謝を申し上げます。私、経営は営みを縦糸のように長く続けるのだ、と先代から言われております。私共にとってこの百年というのは、10年前までは夢でございました。ここ2、3年前から、やはり100年という重み、節目を大切にしなければいけないと考えてまいりました。今日ここで、皆様にお会いしご挨拶できる、これも偏に100年が集大成ではなくて、これからの時代の通過点であることを確認いたしました。それには、皆様の絶大なるご支援ご鞭撻をいただかなければなりません。今後ともよろしくお願いいたします。最後になりましたが、皆様の会社のご繁栄と皆様のご健勝を心から祈念いたします」と礼の言葉があり、お開きとした。
 感謝の会のあとは、ノダキの社員とその家族が参加して慰労会が行われ、これまでの労をねぎらい、次なる100年へ向けて更なる飛躍を誓い合った。

取締役副社長に中川徹氏
ミツトヨ 3月14日付

 ミツトヨ(社長=沼田智秀氏、本社=神奈川県川崎市高津区坂戸1-20-1)は、3月14日の臨時株主総会および臨時取締役会で中川徹氏を取締役副社長に、寺村信行氏を社外取締役にする人事を決め、両氏は同日付で就任した。
 今回の異動では、社外における経験豊かな役員を迎えることで、1日も早い信頼回復に向けて社内改革を着実に進めることを目的としている。
【取締役副社長 中川徹氏略歴】
 昭和24年10月14日生まれ、57歳。
 昭和48年3月大阪外国語大学外国語学部卒業、同4月日本興業銀行入行。日本興業銀行執行役員、みずほ証券常務執行役員などを歴任し、平成15年4月みずほ第一フィナンシャルテクノロジー代表取締役社長。平成19年1月同社代表取締役を退任、ミツトヨ顧問。
【取締役 寺村信行氏 略歴】
 昭和12年3月24日生まれ、69歳。
 昭和36年3月東京大学法学部卒業、同四月大蔵省入省。理財局長、銀行局長、国税庁長官などを歴任し、平成7年5月退官。平成12年7月国家公務員共済組合連合会理事長、平成17年8月同会理事長退任。同9月日本興亜損害保険常任顧問(現在)、平成18年7月サンシャインシティ取締役相談役(現在)。

フラット対面型を発売
『キュイジアA』に新機種
TOTO
作業性の良さが魅力

 TOTOでは、昨年8月よりシステムキッチンのカウンターをアルファベットのA型にすることにより、調理作業の大幅な効率化が図れるユニバーサルデザイン設計の「キュイジアA型プラン」を販売している。L字型では直角となるコンロとシンクの間のコーナー部に、三角形のスペースを設け、コーナー部を調理作業の中心となるホームポジションとした新発想のシステムキッチン。ユーザーからは、「コーナー部が広く作業性がよい」「動線が短くなった」など特に作業性が評価され、このたび、シンク側のカウンターの上面をフラットにした「キュイジアA+フラット対面型」を、新発売した。空間が広く見えるだけでなく、ダイニング側からも調理作業に加われるなど、A型の作業性の良さと複数人で囲めるテーブル感覚のフラット対面型の良さを両立したキッチン。価格は、2,917,215円から4,019,190円までの各種。
【商品の主な特長】
@「A型プラン」に段差のないフラット対面型を品揃え
 作業する手元を隠しながらもコミュニケーションが図れるハイ対面型に加え、複数で囲めるテーブル感覚のフラット対面型を品揃えした。段差のないフラット対面カウンターのキッチンになるため、リビングとの統一感が生まれる。また、複数で調理する際にも、リビング側からのアプローチが可能になる。
A効率よく調理が可能なユニバーサルデザインキッチン
 「キュイジアA型プラン」は、コンロとシンクの間のコーナー部に、三角形のスペースを設け、その部分を調理作業の中心となるホームポジションとした。作業スペースが広く使えるのと同時に、身体がコーナー部に向かうので、コンロでの作業もシンクでの作業もホームポジションから身体の向きをほとんど変えることなく同時作業が可能になる。さらに、ホームポジションに立った目の前には、調味料やボウル・お玉など調理中に必ず必要な道具類が、まとめて収納できる「コーナーウィングキャビネット」を標準装備した。必要なものがすぐ取り出せるだけでなく、L字型キッチンではデッドスペースとなりがちな、コーナー奥の有効活用を実現する。「A型形状」と「コーナーウィングキャビネット」の相乗効果で調理作業の効率が格段に向上した。
B業界初!扉に竹面材を採用
 業界で初めて、扉の素材に竹材を使用したタイプを品揃えした。ヨーロッパでトレンドとなっている竹の素材感を生かした素朴な面材。

キッチン用タッチレス水栓
『ナビッシュ』に上位機種
INAX約40%の節水効果

 INAXは、吐水口の先端のセンサーに手をかざすだけで吐水・止水ができる、キッチン用タッチレス水栓『ナビッシュ』に、機能とデザインを強化した上位モデルを4月2日に追加発売する。
 キッチン水栓で最も汚れが気になる水栓下部の台座をスカート状にした「お掃除ラクラク台座」を採用し、食器や器具の汚れもよく見える「手元ライト」の明るさを大幅アップ(従来比で約七倍の輝度)した。また、センサーまわりの操作部をメタリック表示に、従来樹脂仕様だった吐水切替部をメッキ仕上げにし、INAXの最高級水栓にふさわしいデザイン性を実現した。価格は、98,700円から151,200円までの各種。
【ナビッシュ上位モデルの主な特長】
1、INAXの独自機能「お掃除ラクラク台座」を水栓下部に採用
 キッチン水栓で最も汚れが気になる部分は「水栓下部」。台座をスカート状に広げ、水栓下部の汚れを「サッ」とひと拭きで掃除できるINAX独自機能「お掃除ラクラク台座」を採用した。
2、明るさ大幅アップ(輝度約七倍)で、さらに便利になった「手元ライト」
 吐水口の中ほどに内蔵したLEDライトが、通水中に手元を明るく照らす、キッチンの補助照明「手元ライト」。さらに明るさを大幅アップ(従来比で約七倍の輝度)。従来以上に、食器や器具の汚れがよく見え、水筒のような奥の深い物を洗うときや、魚のわたぬき時などに効果的。
3、操作部の表示デザインを一新、吐水切替部もメッキ化で高級感を演出
 上位モデルとして、センサーまわりの表示部デザインを一新。上質感のあるメタリック表示にした。また、吐水切替部も質感の高いメッキ仕上げとし、INAXの最高級水栓にふさわしいデザイン性を実現。カートリッジの交換時期が近づくと、水栓操作パネルに「交換」の文字が点灯する(浄水器ビルトイン型)。
【ナビッシュの節水効果】
 タッチレススイッチ式のナビッシュなら、ムダな流水を防ぎやすく、従来のシングルレバー混合水栓に比べて約10%の節水効果がある。少ない水量でも汚れ落ちの良いスポット微細シャワーも装備。併せて約40%の節水効果(年間約7,600円お得)が期待できる。

天候に恵まれ思う存分プレイ
第11回親睦ゴルフ大会
丸尾興商総勢300名参加し盛況

 丸尾興商(袋井市川井・社長=丸尾氣窮雄氏)では、「第11回親睦ゴルフ大会」を、袋井市の“葛城ゴルフ倶楽部”において、3月6日・8日・9日の3日間にわたって総勢約300名が参加して開催した。
 三日間とも天候に恵まれ、同ゴルフ場お馴染みの寒桜も花を咲かせ、思う存分にプレイが出来たと参加者も大満足であった。
 競技終了のパーティで丸尾社長は「毎年恒例のゴルフ大会も今回で11回目を迎えます。今回より各日25組に限定いたしましたため、僅か3日間で全て埋まってしまい、皆さんには大変ご迷惑をお掛けしましたが、表彰式はいつもよりスムーズに早く終了することができ感謝いたしております。恒例の春の総合展も4月から始まります。社員一同誠心誠意で努力をいたして、皆様のお役に立ちますよう一生懸命頑張りますので、一層のご支援をお願いいたします」と、述べていた。
 挨拶に引き続いて表彰式を行い、入賞者はじめ参加者全員にそれぞれ豪華な賞品が授与された。
 上位入賞者の皆さん。
◎3月6日
▽優勝=後藤泰樹(松林工業薬品)
▽2位=蒲原忠雄(蒲原鉄工)
▽3位=加藤民雄(松林工業薬品)
▽ベスグロ=蒲原忠雄84
◎3月8日
▽優勝=若山幸信(吉澤農機)
▽2位=平田繁男(静岡冷工)
▽3位=杉山 茂(矢崎計器)
▽ベスグロ=岡田 猛(河村バーナー製作所)90
◎3月9日
▽優勝=杉本 肇(科研製薬静岡工場)
▽2位=大石俊雄(ケイアイディ)
▽3位=石澤令子(ロ・ムール)
▽ベスグロ=小林 智(ヘルメチック)82
(敬称略)

祝祭の陶磁・縁起まんだら
やきもの新感覚シリーズ「西村知子展」
世界のタイル博物館5月5日まで開催

 2006年5月以来、約1年ぶりとなる「やきもの新感覚シリーズ」4月の作家は、広島県在住の西村知子さん。さまざまな形状をした平面や立体のやきもの一つひとつに色鮮やかな絵付けを施し、それらを空間に増殖させる西村さんの作品は、見る人を圧倒する。
 細胞が奇妙なかたちに増殖していった、突起物のある三角や四角の板上で、鯉や亀やさまざまな形状をしたものたちが、あふれんばかりの色彩をまとってうごめいている。不思議な生き物たちは、くぼみをもった鉢の広がりから思いがけない表情や姿態であらわれたり、大地の亀裂のような四角や三角のすき間に隠れたりしている。たくさんの命が、ときには瘤のある太い樹木のように絡み合い天に向かい伸びあがっている。
 西村知子さんは、まるで神さまのご用を果たすように、ひそやかに泥をひねり、こねて、新たな命をうみだしている。それら一つひとつに丁寧に濃密な色絵付けを施し、積み重ね、四方に広げて、祝祭王国を増殖させる。
 西村さんは1963年京都生まれ。大阪芸術大学で陶芸を学び卒業後、京都市芸術大学大学院美術研究科を修了している。大学卒業の翌年からは「八木一夫賞現代陶芸展」や、「国際陶磁器フェスティバル美濃」で受賞を重ねるなど、早くからその特異で華麗な表現を開花させてきた。
 多くの優れた造形表現者がそうであるように、幼少から、自身の気持ちを言葉で伝えることが得意でなかったと語る西村さんにとって、陶芸は、あふれ出る豊穣な生命力をかたちにするに最適な手段。西村さんの万物は、現世の言葉やイメージでは置き換えられない姿で出現し、見る人びとの内面にひそむ根源的な記憶や、祝祭的な愉悦の感情を掘りおこす。
 素材の土は命のかたまりをつくりあげ、絵付けはひとつとして同じものはない生命力のしるしを描きだしている。西村さんの大いなる宇宙、夢幻の世界に誘われ、「万物は土から生まれる」という感覚を強く浴びせられる。ことさら好んでいる魚や亀などの海洋生物たちは、百六十色もある色の中から、黄色やピンクなどの明るい色を中心に、五十〜六十色で彩られる。
 本展では、魚や亀や、豊饒を願う縁起物をかたどった作品が、ユーモラスに華やかに展示される。
開催概要
【会期】4月10日〜5月5日※ただし、4月18日は休館
【開館時間】午前10時〜午後6時(入館は午後5時30分まで)
【会場】常滑市奥栄町1-130 TEL0569-34-8282
第1会場=世界のタイル博物館 一階企画展示室
第2会場=陶楽工房 陶楽ギャラリー
【入館料】「やきもの新感覚シリーズ」は入場無料(ただし、その他の展示施設見学には、共通入館料が必要)
【アーティストトーク&オープニングセレモニー】
4月10日午後5時〜6時 アーティストトーク、午後6時30分〜7時 オープニングセレモニー

三菱マテリアルツールズ製品紹介
超硬ソリッドドリル「ZET1ドリルMZE形」
鋳鉄、アルミ用材種HTi10発売

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、住所=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが開発、製造する超硬ソリッドドリル「ZET1ドリル MZE形」に、鋳鉄、アルミ用材種HTi10をシリーズ追加し販売開始した。
 「ZET1ドリル」は高精度加工と切屑排出性に優れ、再研削が容易であるといった特長を有する。
 「MZE形」に追加した材種HTi10はこの「ZET1ドリル」の切削性能をそのまま踏襲し、より高硬度の専用母材を採用することで、鋳鉄・アルミをより高能率に加工するために開発された超硬ソリッドドリル。
 「ZET1ドリル MZE形」鋳鉄、アルミ用材種HTi10の特長は次の通り。
@食い付き性に優れた刃先形状により、切削初期から加工が安定し、良好な穴精度を得ることができる。
A鋳鉄・アルミ専用の高硬度母材、専用ホーニングを採用することで、加工能率を大幅に改善することができる。
Bシャープで強靭な直線切刃を採用、またスリーレーキ刃型のため再研削を容易に行うことが可能。
 切刃径は3.0mm以上20.0mm以下の0.1mmごと、SA-2D、MA-3Dの2タイプ、全342アイテムを用意。
 標準価格(税込み)は、代表型番MZE0300SA@5,271円、MZE0300MA@6,216円、MZE0800SA@8,978円、MZE0800MA@10,605円、MZE1600SA@16,590円、MZE1600MA@19,320円で、月3,000万円の販売を目指す。

「ステッキィツインCB型」
ノーズR展開品を発売
 
 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造する「ステッキィツインCB型」にシリーズを追加し販売開始した。
 「ステッキィツインCB型」は、小径穴の内径を高品位に加工できるボーリング工具。今回は、ノーズR展開品を追加発売することにより、対応できる加工領域を大幅に拡大することが可能となった。
 「ステッキィツインCB型」ノーズR展開品の主な特長は次の通り。
@ノーズR0.1mm、0.2mmの標準規格化(径5.0mmサイズはR0.2mmのみ)。
AノンコートのTF15に加え、ミラクルコーティングのVP15TFをシリーズ化。
 今回発売されたノーズR展開品は二十八アイテム。標準価格(税込み)は代表型番CB03RS―01B VP15TFが@3,696円で、初年度の販売目標は1,560万円。

超硬ソリッドドリル「ミラクルドリルWSTARドリル」
世界最小径のφ0.5 発売

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造する超硬ソリッドドリル「ミラクルWSTARドリル」に小径サイズ(切刃径φ0.5〜φ1未満)をシリーズ追加し、販売を開始した。
 「ミラクルWSTARドリル」は、あらゆる被削材の加工が可能な汎用の超硬ソリッドドリルで、高能率・高精度加工に適しており、2002年4月の発売以来、2005年7月の8D用(切刃径の八倍の穴深さを加工可能)、2006年2月のφ一〜φ3未満の小径シリーズ拡充に続き、今回、オイルホール付超硬ソリッドドリルで世界最小径を更新するφ0.5のドリルを他社に先駆けて発売。
 「ミラクルWSTARドリル小径サイズ」の特長は次の通り。
@オイルホール付で内部給油が可能であり、超深穴加工用ドリルである「ミラクルWSTARスーパーロングドリル」と同様の最適溝設計を採用しているため非常に切屑排出性が優れている。
Aステップ送りを必要とする従来のオイルホール無の小径ドリルと比較して圧倒的な高能率加工を実現できる。
B「ミラクルコーティングVPコート」の優れた耐熱耐摩耗性および耐酸化性により、工具の長寿命化が図れる。
 5D用および12D用を標準在庫。標準価格(税込み)は、5D用・LBタイプMWS0050LB(切刃径φ0.5)@14,595円、MWS0090LB(切刃径φ0.9)@13,860円、12D用・XBタイプMWS0050XB(切刃径φ0.5)@18,900円、MWS0090XB(切刃径φ0.9)@17,850円で、初年度の販売目標は2億円。

高能率アルミ加工用エンドミルシリーズ
ALIMASTER3種追加発売

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアル神戸ツールズが開発、製造する高能率アルミ加工用エンドミルシリーズ「ALIMASTER(アリマスター)エンドミル3種」を追加し、販売開始した。
 このエンドミルは、航空機部品用アルミなどの高能率加工に最適なシリーズ。
 2枚刃ミディアム刃長タイプ、2枚刃及び3枚刃のショート刃長タイプの3シリーズ、計40サイズを新たにラインナップした。既に発売済みのラフィングエンドミルシリーズと合わせ、荒加工から仕上げ加工まで幅広いラインナップで、アルミの高能率加工に対応する。
 主な特長は次の通り。
@航空機部品用アルミなどの高能率加工に最適。
A切屑排出性に優れた溝形状を採用している。
Bアルミ切削に適した切れ刃形状の採用により、加工時のビビリを抑制する。
C荒加工用から仕上げ加工用まで幅広いラインナップとなっている。
 アリマスター2枚刃エンドミル(M)は型番C―2MHA、サイズφ3mm〜φ25mmの全11サイズで、標準価格(税込み)φ3mm@5,670円〜φ25mm@70,980円。アリマスター二枚刃エンドミル(S)は型番C―2SA、サイズφ3×12mm〜φ20×50mmの全15サイズで、標準価格(税込み)φ3×12mm@5,670円〜φ20×50mm@50,295円。アリマスター3枚刃エンドミル(S)は型番C―3SA、サイズφ10×30mm〜φ25×90mmの全14サイズで、標準価格(税込み)φ10×30mm@13,440円〜φ25×90mm@83,475円。

切屑排出性良く低抵抗、ビビリも抑制
深切込み加工用エンドミル「SPX形」発売

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造する、刃先交換式・深切込み加工用エンドミル「SPX形」の販売を開始した。
 従来工具では、工具剛性不足や切屑処理の問題のため、幾度かに分けて加工せざるを得なかった100mmを超える深い縦壁面を、波形に設計されたインサートが切屑を細かく分断し、これまでにない低抵抗加工を実現した。
 「深切込み加工用エンドミルSPX形」の主な特長は次の通り。
@切れ刃長105〜205mmをラインナップ。
A独特な波形切れ刃を有し、被削材への食い付き衝撃を緩和。ビビリを抑制。
Bらせん状に配置されたインサートは、2つの波形の切れ刃曲線が交互に交差するように設計されており、切屑を細かく分断する。切屑排出性が良く、低抵抗。
C鋳鉄から鋼にかけて、幅広い被削材に対応するコーティング材種「VP20RT」、さらに代表材種「VP15TF」を採用。
Dスクエアエンドミル用ヒールカットを採用し、工具のたわみによる本体の擦過や切屑の巻き込みを防止し、本体の破損やビビリを抑制する。
 今回は、切刃径φ50のみ商品化。インサート3種類、ホルダは刃長違い3型、取付けはコンビネーションロックシャンクタイプとBT50シャンクタイプの2型で計6型。今後、アーバータイプ、フロントピースタイプを展開、切刃径φ63、φ80まで拡大予定。
 標準価格(税込み・代表型番)は、インサートSPMX120408―WH@1,208円、MPMX120412―WH@1,208円、JPMX190412―WH@1,512円。コンビネーションシャンクタイプホルダSPX4R05034WNM@226,800円。BT50シャンクタイプホルダSPX4R05034BT50NM@287,700円。初年度1億6,600万円の販売を目指す。

多機能ショルダカッタ「APX3000形」
インサートに ノーズR2.4を追加

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造する刃先交換式・多機能ショルダカッタ「APX3000形」のインサートシリーズを追加し販売を開始した。
 2004年10月に販売開始した多機能ショルダカッタ「APX3000形」は、低抵抗・高対欠損性・長寿命と、工具に必要とされる三要素を高次元で実現した画期的な工具として誕生。
 今回は、ノーズR展開としてR2.4mmインサートの追加を行い、シリーズの拡大を図る。
 「APX3000形」用ノーズR二・四インサートの主な特長は次の通り。
@従来のAPX3000と同様、低抵抗かつ高耐欠損性の三次元切れ刃形状。
A大きなノーズRとすることで、三次元倣い加工に対応。
B汎用材種としてVP15TF、ステンレス用材種としてVP20RTを規格化。
 標準価格(税込み)は1,155円で、初年度の販売目標は3,000万円。

取り扱いメーカーの製品一堂に
林氏(アイシン副社長)の講演大盛況
井高フェア07  in  JTEKT

 井高(社長=高田研至氏、本社=名古屋市中区上前津1-6-3)は3月9日午前10時より、愛知県刈谷市のジェイテクトカスタマーセンターにて「井高フェア07 in JTEKT」を開催した。当日は、ジェイテクトのほか井高の取り扱いメーカー45社が出品。予想を超える1,300名余りが来場し、大盛況の1日であった。
 会場では、ジェイテクトが昨年11月のJIMTOFに出品した各種研削盤・マシニングセンタ、ラインコスト削減を提案する#30マシン等多数の展示実演をはじめ、“真のものづくりとは!”をテーマに、ものづくり”と品質に関する商品が数多く提案された。各ブースには、製品についての説明を熱心に聞く来場者の姿が多く見られた。
 また、このフェアの目玉となったのが、林稔アイシン精機副社長の特別講演。午後1時30分から約1時間半にわたり「アイシンでのものづくり改革」というテーマで行われ、立ち見客が出るほどの盛況ぶりだった。
 開会を前に、午前9時30分より朝礼が行われ、そこで高田井高社長は「お客様に色々な物を見ていただき、触っていただき、そして感じていただく事が大切と思っております。来てよかった、満足したと感じていただくには、皆様がいかに商品をPRして、お客様にサービスをするかにかかっております。積極的に対応し、満足の行く活動をしていただきたい」と挨拶。また、貝島ジェイテクト執行役員より「今回でこの井高フェアも第4回を迎えております。本日一千名を超える方がお見えになるということで、非常に大きなビジネスチャンスであります。本日1日頑張っていただきますようよろしくお願いいたします」と言葉があり開幕した。

受賞候補者募集、4月2日開始
機械振興協会第5回新機械振興賞

 機械振興協会(会長=豊田章一郎氏、住所=東京都港区芝公園3-5-8)では、わが国機械工業の振興のため「新機械振興賞」事業を実施し、優秀な研究開発を行い、その成果を実用化することによってわが国機械工業技術の進歩発展に著しく寄与した企業・大学・研究機関及び研究開発担当者を表彰している。4月2日より、第5回新機械振興賞の受賞候補者を次の要領で募集する。
▽表彰対象
 独創性、革新性及び経済性に優れた機械工業技術に係る研究開発及びその成果の実用化により、新製品の製造、製品の品質・性能の改善又は生産の合理化に顕著な業績をあげたと認められる企業等及び研究開発担当者(一業績につきおおむね5人程度を限度とし、事情により当該企業等に属さない者も含む)とする。
 但し、当該研究開発は、おおむね過去三年以内に成立したものに限る。
▽募集の方法
 機械工業に係る関係団体、地方公共団体、国公立試験研究機関、学会等に募集を依頼し、受賞候補者の推薦を求める。
 受賞候補者の推薦期間は、平成十九年四月二日から五月十八日までとする。
▽表彰の方法
 @会長は、特に優秀と認められるものについて経済産業大臣賞及び中小企業庁長官賞の授与を申請するものとする。
 A会長は、その他の受賞者に対し、会長名の賞状を贈呈する。
 B会長は、受賞する企業等に対し、記念品を贈呈する。
 C会長は、経済産業大臣賞及び中小企業庁長官賞を受賞する研究開発担当者に対し、賞金を贈呈する。賞金の額は、経済産業大臣賞が80万円、中小企業庁長官賞は50万円(研究開発担当者が複数である場合も、これらと同額)とする。
▽選考
 機械振興協会会長が委嘱する学識経験者より成る審査委員会により行う。
▽受賞者発表
 平成19年12月に発表の予定。
▽問い合わせ先
 機械振興協会 技術研究所 技術協力センター 賞担当
 〒203-0042東京都東久留米市八幡町1-1-12、TEL042-475-1168、Eメールprize@tri.jspmi.or.jp

◆ 窪田経営塾メルマガより B
【人生経営】
〜人生の氣づき〜
 人の話を聞く時でも、音楽を聴く時でも、ただなんとなく、無意識で聞いていれば、音を聞いているだけの状態になります。確かに、音楽については無意識で聴いたほうが良いこともありますが、人の話を聞く時に無意識で聞くということは相手に対して大変失礼なことではないでしょうか? やはり相手の話を聞く時には、しっかりと意識し、心を持って聴くことが大切ですし、相手を受け入れる氣持ちで聴くことが大切だと思います。
 しかし、聞く側だけに問題があるとは限らないのであり、話す側が相手に意識を持って聴いてもらえるような話し方をすることも大切です。「話す」「聞く」というコミュニケーションは、一方的には成り立ちません。お互いに影響し合っていることを意識することが重要ですね。
【企業経営】
〜組織の氣づき〜
 近年、企業内における社員(経営者も含め)の精神面の問題がクローズアップされています。「終身雇用」が中心であった時代と比べ、近年では「成果主義」を中心とした競争に勝つか負けるかを競うような企業が増えてきたことや、企業の合併による組織の複雑化やコミュニケーションの悪化など、人を取り巻く環境は大きく変化しました。そういったこともあり、カウンセラーの必要性も大きくなってきており、企業内に専門のカウンセラーをおく企業も増えてきています。もちろん外部に頼るだけではなく、経営者や管理職がカウンセリング的要素を身につけることも重要です。
 ところで、カウンセリングにおいては「聞く」のではなく「聴く」ということを重視します。部下の心を聴く、仲間の心を聴くことが大切なのです。
◇ ◇ ◇
 窪田貞三(くぼた・ていぞう)
 一九九二年、リーダーズドメイン設立。設立当初より、知識・スキルのみに頼った分析型・戦略型経営ではなく、理念・ビジョン型経営・人中心の経営を前面に押し出した独特の指導法を展開。企業経営者(トップ)自身の成長なくして、企業の成長なしとするその手法は、多くの企業を本質的に成長させる。また、企業経営者育成を目的とした「窪田経営塾」を主宰。企業経営者の「理念の創造と実践」「経営者としてのビジョンの明確化(決断)」を指導し、賛同を得ている。
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 リーダーズドメイン
 名古屋市中区大須2-3-36、三和第二ビル、TEL052-203-0210、http://www.leaders-domain.com/

19年4月8日2271号
中部経産局管内
最近の管内総合経済動向

 中部経済産業局は3月7日、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)における最近の経済動向をまとめた。それによると、生産は増加傾向となっている。個人消費は暖冬による影響があったものの、家電販売額やコンビニエンスストア販売額が前年を上回るなど持ち直している。また、設備投資は幅広い業種で増加する動きが見られる。さらに、雇用情勢は有効求人倍率が高い水準にあり、幅広い業種で人手不足感が見られる。これらのことから、管内の経済活動は「改善している」と、17年8月の発表から19カ月連続して基調判断を据え置いた。なお、先行きについては、生産は自動車、金属工作機械、電子部品・デバイスなどを中心に、当面、高水準で推移すると見込まれるが、原油・原材料価格や為替・金利の動向等については留意する必要があるとまとめている。(比較は断りのあるものを除き、平成19年1月の実績値による。)
鉱工業生産・出荷・在庫

 鉱工業生産の動向を指数(1月速報)でみると、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、一般機械工業等が低下したことから、前月比8.5%減と3カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は5.6%増と27カ月連続の上昇となった。
 出荷は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、電気機械工業等が低下したことから、前月比4.5%減と3カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は7.5%増と24カ月連続の上昇となった。
 在庫は、輸送機械工業、一般機械工業等が低下したことから、前月比0.3%減と4カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は6.8%増と四カ月連続の上昇となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では41カ月連続で前年を上回り、北陸電力管内では38カ月連続で前年を上回った。
主要業種の動向
◆輸送機械
 輸送機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 乗用車は、国内向けは普通車に持ち直しの動きがみられるものの小型車の低迷により伸び悩んでいるが、海外向けが、北米を中心に引き続き好調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 自動車部品は、国内完成車向けが順調であり、国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出も順調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
航空機体部品は、航空業界の機体調達が好調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
◆一般機械
 一般機械の生産は、高水準で推移している。
 金属工作機械は、国内需要が一般機械向けを中心に、海外需要が北米向けを中心にともに堅調なことから、高水準で推移している。
 繊維機械については、織機は主力の中国向けが堅調であり、紡績・準備機械は中国向けが堅調、インド向けが順調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
 その他の一般機械では、半導体製造装置等が海外向けに順調で、機械工具が自動車関連向けなどに順調であることなどから、高水準で推移している。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、増加傾向となっている。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)が携帯電話向けなどに順調なことから、増加傾向となっている。
 液晶素子は、テレビなど情報通信機器向けが好調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
◆電気機械
 電気機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 開閉制御装置・機器は、半導体関連向け、自動車関連向けがともに順調なことから、高水準で推移している。
 内燃機関電装品は、自動車向けが順調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
 電動機は、順調な自動車向けを中心に、緩やかな増加傾向となっている。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 民生用電子機械は、デジタルカメラが順調であり、テレビ、カーナビゲーションが堅調であることなどから、緩やかな増加傾向となっている。
 電子計算機は、振れを伴いつつも緩やかな増加傾向となっている。
◆金属製品
 金属製品の生産は、横ばいとなっている。
 アルミニウム建材は、ビル用に動きがみられるものの、木造住宅用が振るわないことなどから、横ばいとなっている。
ばねは、自動車向けが順調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
 ガス機器は、単体普及品を中心に弱い動きが続いていることから、緩やかな減少傾向となっている。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、高水準で推移している。
 鋼板は、造船・産業機械向けが好調であり、自動車向けも順調なことから、高水準で推移している。
 棒鋼は、民間建築向けが堅調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
 特殊鋼鋼材は、順調な自動車関連向けを中心に、高水準で推移している。
◆化学
 化学の生産は、高水準で推移している。
 自動車関連向けが順調なことなどから、高水準で推移している。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、高水準で推移している。
 触媒担体・ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的な環境意識の高まりから順調であり、高水準で推移している。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、低水準で推移している。
 繊維は、染色整理などに持ち直しの動きがみられるものの、中国等からの輸入品に押され、低水準で推移している。
 陶磁器は、タイルで、モザイクタイルに動きがみられるものの、飲食器が、安価な輸入品に押されて低迷していることから、低水準で推移している。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費
 個人消費は、持ち直している。
 大型小売店販売は、百貨店が2カ月ぶりに、スーパーが3カ月連続で前年を下回ったことから、全体では3カ月連続で前年を下回った。
コンビニエンスストア販売額は、4カ月連続で前年を上回った。
 乗用車販売は、普通車が4カ月連続で、軽自動車も13カ月連続で前年を上回ったものの、小型車が12カ月連続で前年を下回ったことから、全体では2カ月ぶりに前年を下回った。
 家電販売は、パソコンが伸び悩んでいるものの、薄型テレビや理美容健康器具が順調であることから、2カ月ぶりに前年を上回った。
◆設備投資
 設備投資は、増加している。
 半導体素子・液晶素子関連で引き続き能力増強投資が進捗していることに加え、自動車関連で積極的な姿勢が継続しているなど、幅広い業種で投資を増加する動きがみられる。
 なお、管内主要八社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、一般機械工業向けが2カ月ぶりに、自動車工業向けが13カ月連続で前年を下回り、全体でも3カ月連続で前年を下回った。
◆公共投資
 公共投資は、低調に推移している。
 公共工事請負金額をみると、「その他」(前年同月比82.6%減)で前年を下回ったものの、「地方公社」(同1565.6%増)、「国」(同114.5%増)、「独立行政法人等」(同121.4%増)、「市区町村」(同12.4%増)、「県」(同2.6%増)で前年を上回り、全体では4カ月連続で前年を上回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、増加している。
 新設住宅着工戸数をみると、持家が2カ月連続で、分譲が2カ月ぶりに前年を上回ったものの、貸家が22カ月ぶりに前年を下回り、全体では16カ月ぶりに前年を下回った。
◆輸出通関額
 輸出通関額(円ベース)は、24カ月連続で前年を上回った。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)を品目別でみると、「自動車」、「自動車の部分品」などが前年を上回った。主要地域(国)別でみると、米国向けは24カ月連続で、アジア向けは58カ月連続で、EU向けは19カ月連続で前年を上回った。
◆雇用情勢
 雇用情勢は、需給が引き締まっている。
 新規求人数は、製造業、医療・福祉、飲食店・宿泊業など幅広い業種で増加している。有効求人倍率は、引き続き高い水準にある。完全失業率は、着実に改善している。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、3カ月ぶりに前年を上回った。
 企業倒産は、落ち着いているが、今後の動向については引き続き注視する必要がある。

INTERMOLD2007/金型展2007
東京ビッグサイトで
4月25日〜28日の4日間

 日本金型工業会は4月25日から28日までの4日間、東京ビッグサイトにおいて「INTERMOLD2007/金型展2007」を開催する。また今回新たに、日本金属プレス工業協会の主催で「金属プレス加工技術展2007」を同時に開催。金型加工技術を中心としたINTERMOLD・金型展に、成型加工技術を中心とした金属プレス加工技術展を同時開催することで、金型製作から成型までの一貫した加工技術を披露する。
 今回は両展で、323社・1,113小間(3月1日現在)と過去最大規模での開催となり、各方面からの注目を集めている。

総会準備に万全を期す
4月24日伊勢志摩で通常総会
三重県管工機材商組合第4回理事会開催

 三重県管工機材商業組合(理事長=田中邦洋氏・五光商会社長)では、3月6日午後5時より、四日市駅西の四日市都ホテルにおいて「第4回理事会」を開催し、通常総会を4月24日に志摩市磯部の“伊勢志摩ロイヤルホテル”で開催することを決める一方、総会準備に万全を期した。
 理事会開催に際して、田中理事長より挨拶があり「今年は役員改選も控えております。恙無く2年間を過ごすことができましたことを感謝いたします」と挨拶され、引き続いて各議案審議に入り、次の各議案を審議し承認した。
▽第1号議案=新年賀詞交歓会収支報告の件
 1月12日に四日市都ホテルで開催し、来賓はじめ正会員、賛助会員ら100余名が出席して丁亥年の新春を祝った。収支も予算枠内に収まった。
▽第2号議案=平成18年度事業報告・会計監査報告査定の件
 平成18年4月1日より19年3月6日までの事業と収支の報告を承認し、来る4月開催の通常総会に諮ることにした。
▽第3号議案=平成18年度総会開催の件
 協議の結果、4月24日午後5時より、志摩市磯部の伊勢志摩ロイヤルホテルで開催することを決めた。
▽平成19年度事業計画案・収支予算案の件
◎理事会(年数回)
◎地区懇談会(必要に応じて随時開催)
◎正会員ゴルフ会(4月24日に合歓の郷ゴルフクラブで開催予定)
◎製販懇親ゴルフ会(秋に開催予定)
◎新年賀詞交歓会(1月上旬に開催予定)を適時に開催することを確認した。
 一方の収支予算案については、事業計画案に基づいて立案し、総会に諮ることにした。
 以上で審議事項を終え、市況等の情報交換を行った。

キョウセイ交通大学にて
危険状況を類似体験実施
愛機工青年部講習会と他産業視察

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は、3月17日午前から18日昼にかけて1泊2日で講習会と他産業視察を実施した。
 17日は、午前10時40分に名古屋駅に集合し、貸切バスでキョウセイ交通大学へ移動。到着後、昼食を済ませ、午後から講習が開始され14名が受講した。
 講習内容および注意事項などについて、ひととおりの説明を受けてからいよいよ実技へ。パイロン(赤いコーン)スラローム、タイヤを鳴らす急ブレーキテストから始まり、実技は次第に過激になっていった。
 スキッド路走行体験では、タイル面全体に水を撒いた凍結路相当の低摩擦路面で急ブレーキをかけた際の車の動きを体験した。また、ABSの作動効果について実感することができた。
 さらに、緊急回避体験では、運転操作と人間の反応の限界を学ぶために、実際の事故形態に近い状態を疑似体験した。
 通常では体験することのできない実技を受け、参加者は改めて安全運転の大切さを強く実感していた。
 講習会終了後は、宿へと移動。参加者は互いに懇親を深めるとともに、ゆったりくつろぎ、楽しい時間を過ごした。
 翌日は、八丁味噌の郷を視察し、昼には名古屋駅に無事戻り解散となった。

多彩なイベントも実施
新商品内覧会を開催
INAX「土・どろんこ館」オープン

 INAX(社長=杉野正博氏)は、3月15日から17日の3日間に渡って本社のある常滑市を中心に、「新商品内覧会」を開催した。
 内覧会場となったINAXテクノトレーニングセンター(特約店や施工業者、ビルダーなどのプロユーザーを対象とした、新しい商品や施工教育を体験しながら学べる施設で、昨年12月に完成)では、表面撥水・撥油コーティングで加工やタッチレス水栓を搭載したシステムキッチン「イスト」をはじめ、コンポシステムの2タイプで多彩なプランニングが可能な洗面化粧台「ラルージュ」、くるりんポイ排水口を標準設定し、更に手入れが楽になったユニットバスルーム「プレシオ」、洗浄水量わずか6?の超節水トイレ「eco6」各機種をはじめ、様々な機能でキッチンライフワークをサポートする、キッチン用タッチレス水栓「ナビッシュ」、既存外壁の上に直接張ることにより、憧れのタイルの家に変身させる「リタイル」等のタイル建材商品等を展示紹介した。
 また、イベント会場となったINAXライブミュージアムでは、世界25カ国のタイルを展示している世界のタイル博物館をはじめ、煉瓦造りの大煙突がシンボルな窯のある広場・資料館、新しくオープンした土・どろんこ館では、土に触れて楽しむ体験教室を開き、土の魅力に触れるなど、発想から製品までの、ものづくりをつなぐライブ感溢れる発見館をそれぞれに無料開放する一方、常滑焼きを中心に数多くの商品を展示販売した。

工作機械の卸売りを強化
「名古屋黒潮会」発足
ジーネット名古屋支社主力販売店・メーカー集う

 ジーネット(社長=古里龍平氏、本社=大阪市中央区南新町)の名古屋支社(支社長=安田豊治氏、住所=名古屋市中区富士見町15-35)は、同支社機械部の主力販売店と主力仕入先メーカーとの三者で構成する「名古屋黒潮会」の発足総会を3月19日午後3時30分より、名古屋市中区金山町のホテルグランコート名古屋において開催、70名余りが出席した。
 発足総会の冒頭、古里社長は挨拶で、日頃の愛顧と総会出席に対する礼を述べたあと、平成19年3月期の決算予測が順調であると語った上で、「工作機械の受注が年明けから鈍化して来ている。工作機械メーカーは余裕を持って前年並みを予測されているが、国内だけのマーケットを見ると、来期は非常に厳しい状況が待ち受けているのではないか」との考えを示し、「この中部圏、工作機械に関しては受注が余り芳しくないながらも、比較的余裕を持っている。自動車産業からの需要が、間違いなく来期以降は期待が出来るということが背景にあるのではないかと感じている」と語った。名古屋黒潮会の発足については「(2000年にフルサト工業がジーネットの経営に関与したとき)ジーネットの社員にジーネットの強みをヒアリングしたところ、一番大きなものは、卸売商社の中で工作機械と工具の卸売りの部門があるということでした。当時は、これが強みになっていなかったが、潜在的な強みであると確信いたしました。ただ単に機械と工具の卸があるだけではだめで、ここに色々な調味料を加えて、ジーネットの強みとして育てていくことが出来るのではないかと感じました。当時は機械を、人間関係を中心に販売していた。また、地域によって強い弱いもあった。東京のほうでは比較的、ジーネットのプレジェンス(存在価値)が在ると言われているが、残念ながら名古屋では無かった。我々としては、メーカー様に対しては若干のメリットが出せると考えているが、販売サイド、お客様にとってどうしたら機械卸のメリットが出せるかという事を考えてまいりました。その一つが、工作機械の担当者の能力開発。また、我々の取り扱いの裾野を広げるという事も行ってまいりました。本質的に、お客様にメリットを感じていただける体制作りを現在進めている。名古屋地区では非常に中途半端であった工作機械の販売について、もう少し会社の経営資源を投入しながら名古屋で工作機械を卸売りする企業としてのプレジェンスを高め、工作機械の拡販の切っ掛けとしてこの名古屋黒潮会を発足した」とし、「この工作機械の卸の存在価値は、ここ10年で決まってくるのではないか。将来、10年、20年、30年にわたって存続しうる機械の卸というものは、ここにおられる皆様の判断、あるいは工作機械メーカーさんの判断によって、必要かどうか決められると思っている。皆様の会社の発展に貢献できるように、社員一同一丸となって頑張ってまいります」と黒潮会にかける意気込みを示した。
 続いて、野木ジーネット名古屋機械部長より名古屋黒潮会の趣意説明が行われた。その中で「製販一体の組織、名古屋黒潮会を設立することになりました。黒潮会は、五味屋時代に全国の機械販売店の組織として設立されたものから来ている。これは暖かい流れ(暖流)、暖かい商流を意識している」と述べられた。
 安田ジーネット名古屋支社長が、名古屋支社の第60期の方針として「一人前の支社への創意工夫をする、『No(ノー)雑』宣言」を発表、社員のモラル向上などを掲げた。
 総会終了後は会場をクリスタルルームヘ移して懇親会が行われ、はじめに今吉ジーネット専務が「名古屋支社では、この数年間で取り扱いメーカー様が増えました。非常に良いタイミングでの発足と考えております。是非、販売店の皆様、メーカーの皆様のご指導をいただきたい。形は出来ました。中身が問題です。ユーザーさんにどれだけのことが出来るか。きちっと提案できて、役立てるかということが大切なことではないかと思っている。ジーネットとしても、メーカー様共々確りと対応していきたい」と挨拶。野木名古屋機械部長の後任として、岸本部長(FAシステム部長兼務)の紹介も併せて行われた。
 乾杯に際し、西尾森精機製作所営業本部副本部長より「名古屋黒潮会発足おめでとうございます。2007年度は少し厳しいというか、難しい相談が増えてくるように思っております。ジーネットさんを中心として、販売店の皆様、私共メーカー共々、三位一体でこの厳しいと思える2007年を乗り切っていきたい」と言葉があり乾杯が行われた。
 祝宴では、ビンゴゲームや歓談をしながら和やかに製販の親睦を深め、東ヤマザキマザックシステムセールス中日本販売部長の「ジーネットさんの名古屋黒潮会を大いに利用させていただき、皆様で儲けていこうではありませんか」との言葉に続いて3本締めで中締め。
 最後に、大東ジーネット静岡機械部長が当日出席した機械部の社員紹介と御礼の挨拶を行い、終了した。

業界の電子調達システム普及のプラットホーム
汎用ポータルサイト「MR.Orange」発表
トラスコ中山販売店のビジネスフィールド拡大へ

 トラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=大阪市西区新町1-34-15トラスコグレンチェックビル)は3月12日午後1時より、東京本社(東京都港区芝大門)において汎用ポータルサイト「MR.Orange」の記者発表を行った(大阪地区は3月26日)。
 PROTOOL発注サイト「MR.Orange」は、販売店が自社サイトをユーザー向けにオープンして、Web経由でトラスコの総合カタログ・オレンジブック(25万部発行)に掲載の約113,000アイテムのうち、在庫のある約75,000アイテムを受注できるシステム。
 販売店は、トラスコより購入したID(1ID1,500円/年、10ID毎のセット販売)をユーザーに付与、管理画面にて登録、メンテナンスする。フロントページは、社名を表示することは勿論、各販売店でカスタマイズでき、独自色やトピックスも表示できる。販売店毎に決まっている仕入れルートにも対応できるようになっており、初期設定を済ませば誰でも簡単に操作できるのが特徴。ユーザーは、オレンジブックのコード番号だけでなく、お気に入りや履歴から簡単に発注できるようになっている。
 「MR.Orange」のユーザーからの発注は、トラスコのサーバーが処理するため販売店に事務作業の手間が掛からない(受注代行)。配達は従来通り販売店までで、納入代行は行わない。消耗品などの面倒な注文を「MR.Orange」に任せることで、電話やFAXの量を減らすことができ、営業マンは提案や見積りといった本来の業務に専念することができる。
 「MR.Orange」の基本コンセプトは、トラスコが卸売商社として常に取り組んでいる「販売店のビジネスフィールドの拡大への提案」の一環として、オレンジブックに次ぐ「販売店向け応援ツール」の位置づけ。中山社長が年頭の挨拶でも表明した「業界の電子調達システム普及のためのプラットホームづくり」を具現化したもの。
 このシステムは、販売店の悩み事である@Webカタログ販売サイトを立ち上げたいがどうしてよいかわからない、A小ロットの注文の処理は手間が掛かりすぎる。もっと能率を上げられないか、Bリピート率の高い消耗品の需要を積極的に取り込みたい、C消耗品の注文が他のディーラーに流れているようだが何とか食い止めたい、D中小ユーザーをフォローしたいが忙しくてなかなか手が回らない、などに対して、安価(ID料金のみ)にインターネット受注サイトを構築でき、豊富な品揃えで消耗品を中心とした需要に対応できる。
 さらに、従来型の対面営業の強みを生かしつつ、これを補完する新サービスをユーザーに提供することで、ユーザーに対する存在価値が高まり、販売店のビジネスフィールドが拡大。新規ユーザーの開拓ツールとしても活用できる。
 今後の予定は、今年八月頃より販売店向けの説明会(ID仮受注)、10月から12月は販売店からユーザーへ「MR.Orange」の周知期間、11月から12月に2008年度版ID正式受注、2008年1月より「MR.Orange」スタート。仮受注は年内、2007年度版としてテスト運用される。
 トラスコでは、初年度5,000から10,000万IDの利用を見込み、5年から7年後には100,000IDを目指す。
 また併せて、大手ユーザー向け「オレンジコマース」を紹介。ユーザーにアリバ・TWX二一・アスクルアリーナなど購買システムがある場合、BtoBtoB用のeコマースシステムを使用し、販売店経由で集中購買システムヘの対応を行う。

外径施削ポジ工具に新たな独自性
加工コストを50%ダウン
サンドビック「コロターンTR」販売開始

 サンドビック(住所=兵庫県神戸市西区室谷2-2-9)は、まったく新しいコンセプトを提案。外径の旋削工具は、従来、どこのメーカも共通のISO方式のチップが取り付くようになっているが、サンドビックが今回、開発に成功し導入するのは、バイトの中に彫られたチップシートとチップが凹凸の関係にあって、はめ合わせてチップを固定する「コロターンTR」。
 TRの意味はT(型の)Rail(レール)であり、このT形状のレールインターフェースにより、チップとホルダーを安全且つ最適にクランプする。コロターンという名称はサンドビック・コロマントが最近展開しているブランド戦略の一環で、優れた旋削商品にはすべてコロターンという名称がつけられている。
 プロファイル倣い旋削加工では、切り込みや送りの向きに応じて多方面の負荷がチップとバイトにかかる。一般的クランピング設計ではチップが安定せず、微小変動、微小振動し、結果的に加工寸法にばらつきが生じたり、面がきれいに仕上がらない、あるいはチップが欠けたり摩耗がすすんで工具費がかさんでしまう、といった問題が発生している。
 Tレール設計(デザイン)は、タテ方向とヨコ方向のレールチップシートが切削加工中の刃先の動き(ガタ付き)を完全に防止し、高精度加工と高品質加工を実現する。また、長いチップスクリューがバイト内に深く入り込んでいるので、チップをしっかりクランプし安定性に優れている。
 生産現場では、DやV形状のポジのチップでプロファイル(倣い)加工の場合、チップ保持の不安定性から送りを上げられない例が多い。この領域で、このコロターンTRを使用し送りを五〇%程度上げると、加工コストが50%も下がる例がかなりある、とみている。加工コストと加工精度を重視しているユーザーはここに必ずメリットを見出すだろう。
 コロターンTRの品目は、V(35)及びD(55)形状チップの13切刃で、ノーズRは0.4、0.8、1.2の3種類、材種はGC4225・2025・1025、バイトはコロマントキャプト(C4・C5・C6)を中心として、シャンクバイト20―32も一通り標準化されている。
新しいCBN商品も販売開始
従来比2倍の工具寿命

 サンドビックは、高硬度(55‐60HRC)の焼入れ鋼の断続ワークの旋削加工用に、まったく新しいCBN商品(材種そのもの、超硬母材との接合方式、ワイパー形状のすべてを多面的に組み合わせて商品として完成させている)の開発に成功し、販売を開始した。
 従来、高硬度の焼入れ鋼は、特に自動車部品や建機部品において、十年ほど前から研磨で仕上げ加工することが多いが、この領域がCBN材種による旋削加工に切り替わり、大幅な加工コスト削減がすすんでいる。
 しかしながら、部品の形状によっては、断続ワークや同じ断続でも刃先に急激に負荷がかかるような場合、CBN材種への熱伝播とCBNと超硬母材との接合部への負荷のために、適切なCBNチップがなかった。今回、サンドビックが導入するCB7025は、まず、CBN材種そのものが超微粒CBNとなっており、超高圧焼結技術を駆使されて、CBNと超硬母材との接合にセーフロックという方式を採用し、切削温度が接合部に伝わらないような工夫をしている。また、刃先にはワイパー形状とエクセル形状を組み合わせ、実質切り込み角が小さくなるようにしている。
 サンドビックによると、前述の複数特許については、他社への供与は予定していない、という。
 今回、サンドビックはあわせて、CB7015も同時販売を開始する。CB7015も同様の技術を網羅しているが、高硬度の連続、軽い断続向けのCBN材種とバインダー成分比にしている。
 実際の生産現場で、CB7025とCB7015を組み合わせて最適化をはかり、研磨工程はそのほとんどがCBN旋削加工に切り替わると予想している。
 CBN工具の市場は急激に伸びており、今後、アジア諸国での展開も重要になると予想される。サンドビックによれば、剛性を重視した機械と工具(バイトやカッター)、ワークのジグを含めたトータルな加工アプリケーションの経験とノウハウが、サンドビック・コロマントのブランドにとり重要と位置付けており、サンドビックアプリケーションセンター(ドイツ)でのデータを積極的に日本で展開し、日本国内の機械メーカと技術提携する方向でいくつかのプロジェクトをすすめているようだ。

配管後の目地施工作業不要
「メジフリー継手」好評
昭和電工建材工期の大幅短縮可能

 昭和電工建材(東京都港区浜松町)は、配管後の目地施工作業が不要な「ケイプラメジフリー継手」を好評裏に販売している。
 同継手は受口部に特殊熱膨張リングを一体的に組み込み、万一の火災発生時には、特殊熱膨張リングが4倍に膨張し耐火性能を発揮する。
【特長】
@配管後の目地施工作業が不要
 面倒な目地施工作業をなくしたので、工期の大幅短縮、安心、安全が図れる。
Aケイプラメジフリー継手受口は従来のケイプラ継手と同一規格
 特殊熱膨張リングを一体形成したことにより、管の挿入寸法は、従来の継手と同寸法。(ES、EH継手を除く)
B施工精度の均一性を実現
 均一な目地部材により管継手施工の品質向上が図れる。施工後目地部の検査が不要。
【認定・評定】
 国土交通大臣認定並びに日本消防設備安全センターの性能評定を取得している。
【サイズ】
 呼径は、40、50、65、75、100、125、150
 詳細については、同社の名古屋営業所(名古屋市中区栄2-9-26・TEL052-218-8085)へ問い合わすとよい。

INAXの新施設テクノトレーニングセンターで
商品研修や施設見学会を実施
名古屋水栓販売協会タイル博物館等も参観

 名古屋水栓販売協会(理事長代行=内藤善徳氏・三和管材社長)では、3月24日にINAX(社長=杉野正博氏)の関連施設である“INAXテクノトレーニングセンター”において、「新商品研修会」を開催した。出席者は15名。
 当日は、午前11時15分に栄のテレビ塔北側駐車場を、INAXの専用バスにて一路常滑方面を目指して出発。
 予定時刻の正午前に、INAXの関連施設五施設からなるINAXライブミュージアムに到着。五施設の中心的施設である「世界のタイル博物館」に隣接するピッツエリア ラ・フォルナーチェにて、薪窯で焼く本格的なピッツァや、地場の野菜・海の幸をふんだんに使ったパスタランチを味わい、タイル研究家・故山本正之氏が収集した世界各国のタイルを展示している「世界のタイル博物館」を見学。地域や文化の違いによって様々な美しさや用途を持つタイルに囲まれた館内は、まるで宝石箱そのもの。タイルの歴史や製法なども分かりやすく紹介しており、会員も日本唯一のタイル博物館に見惚れていた。
 次いで、飴色に輝く美しい窯の内部を公開している「窯のある広場・資料館」、版築壁、土間のたたき、イタリア磨き等、職人の技を駆使して造られた「土・どろんこ館」を見学し、土の柔らかで気持ちのいい表情を随所で体感した。
 ライブミュージアムを後に研修先の「INAXテクノトレーニングセンター」には午後2時に到着。
 同センターは、昨年12月にオープンした、「真の満足」の実現をサポートする施設で、商品知識、施工技術、商品そのものを体感・体験することができる。
 一行は、2階の研修室にて、内藤理事長代行の「非常に有意義な展示を見せて頂き、これからの仕事の役に立てて頂きたい」との、研修に臨んでの心構えを踏まえ、同センター係員よるセンター概要の説明を受け、最新の商品を展示する展示室を係員の誘導で具に見て回った。
 キッチン体験コーナー、ユニットバス、洗面化粧台、トイレ、タイルの新製品を見学しながら、商品に関する正しい知識や住まいを良くするための専門的な知識を、商品の断面モデル、外壁施工モデルを用いてより深く、解り易く研修した。
 また、各商品を実際に操作しながら、機能性を確認したり、ユニバーサルデザイン検証コーナーでは、手すりの位置やカウンターの高さなども検証した。

朝と夜に専用曲が流れる
全自動トイレサティス新シリーズ
INAX呼び出しスイッチ登場

 INAXは、「サティス2007年モデル」と「サティス アステオ 2007年モデル」をこのほど新発売した。
 無駄な曲線を削ぎ落としたスタイリッシュな美しさはそのままに、さらに快適機能を搭載した「2007年モデル」。「リラックスミュージックDX」は、トイレで求められる音楽機能をとことん追求。「朝&夜モード」で、朝はさわやかな目覚めの曲、夜は音量も小さめの穏やかな曲を奏でる。便器と機能部のすきま掃除がラクラク優雅にできる、大好評の「電動お掃除リフトアップ」を全グレードに標準搭載。トイレの外とのコミュニケーションをサポートする「呼び出しスイッチ」も新登場。トイレ内で家族を呼びたくなった経験は誰にもあるもの。ワンプッシュで本体からチャイム音が鳴り、トイレットペーパーが無くなったときや、トイレトレーニング中の子供が手伝ってほしいときなどに、気軽に家族へ合図できる。
 サティスシリーズなら、「除菌イオン」でトイレ空間の空気をまるごと浄化。「部屋暖房」で冬も暖か。「リラックスミュージックDX」で心も豊か。アート感覚の「サティス・カラーズ」も用意している。もちろんお掃除ラクラクで、水アカのつかないプロガードは、全グレード標準仕様。価格は、サティス(S5〜S8)が、231,000円〜325,500円、サティスアステオ(A5〜A8手洗いなしタイプ)が、22,500円〜315,000円。
【「サティス2007年モデル」と「サティス アステオ 2007年モデル」の特長】
1、朝・夜専用の局を奏でるリラックスミュージックDX
 気分に合わせ、4つのコンセプト(「リフレッシュしたいとき〈2曲〉」「元気をつけたいとき〈2曲〉」「くつろぎたいとき〈3曲〉」から選べる。また、「朝&夜モード」を新搭載し、夜は眠る前にゆったりとした専用曲〈1曲〉を小さめの音量で、朝はさわやかな目覚めの曲〈1曲〉を決まった時間に再生する。また、「やすらぎサウンド」に「波の音」を追加。音楽・サウンドはSDカードに収録されている。
2、大好評の「電動お掃除リフトアップ」を全機種に搭載
 ボタンひとつで持ちあがり、カンタンにきれいにできる「電動お掃除リフトアップ」を全グレードに搭載。「サティス」と「サティス アステオ」ならどの機種を選んでも、便器と機能部のすきまがラクラク優雅に掃除できる。
3、トイレから家族に合図、「呼び出しスイッチ」
 トイレットペーパーがなくなったときなど、トイレから人を呼びたくなった経験は誰にでもあるもの。トイレトレーニング中の子供が家族に手伝ってもらいたいときにも、呼び出し機能があると便利。「呼び出しスイッチ」がトイレの外とのコミュニケーションをサポートする。
4、4大汚れに強い衛生陶器を採用
 INAXの衛生陶器の大きな特長は、オリジナル技術で、4大汚れの対策を施していること。「キズ汚れ」には陶器の強度と超表面平滑を両立させた「ハイパーキラミック」、水アカの固着を防止し「水アカ汚れ」を寄せ付けない「プロガード」、銀イオンを用い「細菌汚れ」を防ぐ「JIS抗菌」、上から100%の強い勢いで洗浄し「汚物汚れ」を防ぐ「まる洗い洗浄」。サティスなら、この四つの技術がすべて標準仕様。
5、超節水6?「ECO6」を搭載
 わずか6?でも強力洗浄し、汚物汚れを防止。使い続けるだけで、節水効果を発揮し、下水処理の際に発生するCO2も削減する。

世界標準エンドミルGS MILLシリーズ
ラジアス・スロット・ヘビー発売
住友電工ハードメタル 不二越との共同開発品

 住友電工ハードメタル(社長=倉阪克秀氏、本社=兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1)は、不二越との共同開発品である世界標準エンドミル「GS MILLシリーズ」において、「GS MILLラジアス」、「GS MILLスロット」、「GS MILLヘビー」の3品目を開発し、販売開始した。
●「GS MILLラジアス」
 最近、コーナRが必要な金型や機械部品の分野でも、高能率化・転写性が要求されている。また、加工能率の高さから金型の粗加工にラジアスエンドミルが多用されつつある。「GS MILLラジアス」は、長時間加工でもエンドミルコーナR形状がくずれにくく、安定加工が可能。
▽コーティングに潤滑性、耐酸化性に優れたAlCr系の新GSコーティングを採用し、エンドミルコーナR部からの切りくずを素早く排出させ、切削熱が工具刃先や被加工物に蓄積しにくくなっている。また、皮膜の耐熱性を1,200度まで高めており、55〜60HRcまでの焼き入れ鋼まで幅広く使用できる。
●「GS MILLスロット」
 昨今、機械部品は、BT30などの小型マシニングセンターで量産加工されるケースが増えている。また、被削材の多様化や薄板化が進むなど、非常に難易度の高い加工が増えている。こうした加工では、マシン剛性の低さや被削材の難削性、ワーク剛性やクランプ剛性の低さに起因する、バリ・ビビリが発生しやすくなっている。「GS MILLスロット」は、切削抵抗を抑制する設計により、これら悪条件でもバリ・ビビリの発生を最小限にする低切削抵抗型のエンドミル。
▽コーティングに潤滑性、切りくず離れに優れたAlCr系の新GSコーティングを採用し、エンドミルが摩耗しても切りくず排出性の変化が少なく、さらに切削抵抗の変動が小さいため、バリ・ビビリを抑制し、安定した加工が可能。
●「GS MILLヘビー」
 従来、粗〜中仕上げまでの加工は、刃先交換工具またはφ20前後のソリッド工具でBT40〜BT50の中・大型機が主流だったが、BT30の小型マシニングセンターでも、粗〜中仕上げ加工をしたいとの要求が出ている。これら小型マシニングセンターでは、従来工具では回転数や送りを下げざるを得ず、加工能率や加工品位が低下するという問題があった。「GS MILLヘビー」は、ハイスエンドミルで定評のあるヘビーニック配列技術を応用し、小型マシニングセンターにおいても、ビビリを発生せずに中仕上げ加工を可能にする。
▽Ry10μm以下の優れた面粗さを高能率で達成可能。コーティングに潤滑性、耐酸化性に優れたAlCr系の新GSコーティングを採用し、最も負荷の高いニックのコーナ部分の損傷を抑えるので、長時間加工でも加工品位の変化が少なく安定する。

世界中から約6,000社が出展
「ハノーバー・メッセ2007」4月開催
ドイツ産業見本市日本代表部

 国際産業技術見本市「ハノーバー・メッセ2007」が、4月16日から20日までドイツ・ハノーバー国際見本市会場で開催される。世界中から約6,000社が総小間展示面積200,000uに出展。
 日本からは、大同通商、岐阜県研究開発財団、三菱樹脂、鍋屋バイテック会社、岡山県産業振興財団、英田エンジニアリング、E・G・T、エース、エーテク、オーティス、倉敷ボーリング機工、津山ステンレスネット、岡山県都市エリア事業推進室、日本ステントテクノロジー、明大、メイト、モモ・アライアンス、ユアサ工機、ゼノー・テック、メカトロリンク協会、パトライト、ティ・アンド・ディ、東芝、竹内精工、特許庁、大倉電気、愛知時計電機、田中貴金属工業、東陶フロンティアリサーチ、日本貿易振興機構、仙台市、メムスコア、イデアルスター、産業技術総合研究所、中小企業基盤整備機構、艶金興業、松山毛織、野村染工、岡山工芸、丸八、オザワ繊維、藍布屋、池内タオル、ほんやら堂、ケーイーエフ、メトラン、榛原、大丸産業、盛和工業、湘南技術センター、信光社、ステラ技研、日本ヴューテック、サンメック、TRINC、福井ファイバーテック、葵機工、ライフケア技研、北斗科学産業、東洋高圧、アドテックプラズマテクノロジー、ジャスト東海、和晃技研、パールトーン、中農製作所、ゼロエミッションが直接出展申し込みをしている。(2007年2月6日現在、日系現地企業・代理出展を含まず。)
●「ハノーバー・メッセ2007」の展示プログラム▽INTERKAMA、ファクトリーオートメーション、インダストリアル・ビルディング・オートメーション、モーション・ドライブ・自動化技術、エネルギー、パイプラインテクノロジー、産業用部品、デジタルファクトリー、FMソリューションズ、ComVac(圧縮空気・真空技術)、表面処理技術及びPOWDER COATING EUROPE、マイクロテクノロジー、研究開発およびテクノロジー、他にも多くのフォーラムや専門家会議、出展企業セミナーなどが同時開催される。
●出展社及び展示品に関する詳細検索、セミナー及び各種イベント情報は、インターネットwww.hannovermesse.comで3月上旬頃より閲覧可能。
●ドイツ産業見本市日本代表部では、「ハノーバー・メッセ2007」の前売券(1日券=3,500円、通し券=7,400円)を2007年3月1日より4月13日まで販売する。購入希望の場合、代表部まで申込用紙を請求するか、www.hannovermesse.co.jpからダウンロードのうえ、申し込む。
【問い合わせ先】
ドイツ産業見本市日本代表部(村田)
〒164-0003
 東京都中野区東中野2-22-21
 TEL03-3363-6631/FAX03-3363-7582
 E―Mail:info@hannovermesse.co.jp

受注額21億7千万円を達成
第31回岐阜どてらい市
目標を大きく上回り大成功

 工作機械・産業機器・機械工具・特選品フェアの総合展示会「2007(第31回)岐阜どてらい市」が3月10日から12日までの3日間、山善名古屋営業本部岐阜支店傘下の販売店17社の主催により岐阜市六条南の岐阜産業会館で開催された。会期中は3,000名を超す来場者で賑わい、受注額は目標の18億円を2割以上上回る21億7,066万円となり成功裡に終了した。
 開催初日は、開会に先立ち午前9時30分より開会式が行われ、はじめに主催店17社を代表して渡辺三信商会社長が「今年のどて市のテーマは『感動空間』です。折角会場まで来られたお客様に沢山の感動を与え、『おもしろいなぁ、ためになるなぁ、来て良かったなぁ』と思っていただけることが、私たち主催店冥利であると思います。そのために、お客様に誠心誠意で接し、新商品、新技術、新情報等をご提案申し上げ、満足だけでは終わらない、更に上の感動を覚えていただくよう取り組んでまいりたいと思います」と挨拶。
 続いて、出品メーカー150社を代表して岡本ナベヤ社長より「夏以降、風向きが少しだけ変わってきたと思っております。何事にも旬というものがある。タイミングというものがある。その旬を上手い具合に生かしていくには、集中力とスピードというものをどんどん磨き上げていかなければならないと思います。逆に言うと、タイミングをはずせば、そしてユーザー様が求める提案を出来なければ、その分だけマイナスになっていく。それが今のタイミングではないかと思います。2つ目は、会社や製品に対しての質をもう一度チェックして、高めていく必要があるのではないかと思います。そして3つ目に、原材料が高くなってきており若干の不安もありますが、目先を見る限り、この岐阜地区、中部地区というのはまだまだ忙しさがあると思っております。良い環境の中で、少し腹帯を締め直して頑張っていくのが今の時期ではないかと思います。集中力とスピードをもって、とことん成果を上げるべく頑張っていきたい」と意気込みが語られた。
 事務局本部を代表し緒方山善副社長が「私共の本年度の社内テーマは『感動』ということでございます。満足の次の感動、普通の満足ではもの足りない。皆様方に感動していただいて、お互いがやって良かったという気持ちになっていただく。それがこのどてらい市ではないかと受け止めております。結果を出していただければ、また来年もやろうじゃないか、という気持ちになっていただけると思っております。本日から3日間、宜しくお願いいたします」と挨拶した後、高橋山善岐阜支店長が「受注目標18億円達成に向け、主催店、メーカー、事務局山善が全員一丸となり挑戦することを決意します」と力強く宣言した。
 スローガン隊によるどて市必勝スローガンの唱和、どて市シスターズによる大手締め、テープカットで開幕、3日間の熱い商戦が始まった。
 会期中は大勢の来場者が訪れ、商談も活発に行われ四年連続して目標を大きく突破、動員目標も達成し成功を収めた。

ねじの展示と歴史紹介
「ねじ―その用と美」
八幡ねじ 東急ハンズ新宿店で

 八幡ねじ(社長=鈴木建吾氏、本社=北名古屋市山之腰天神東18)は2月27日から3月16日まで、東急ハンズ新宿店において「ねじ―その用と美」と題して展示を行った。
 ねじの持つ用途機能とそのシンプルな美しさをテーマに、様々な分野で使用されているねじを展示。また、ねじの歴史についても紹介した。
 この展示は、2003年7月に銀座松屋デザインギャラリーで行われた日本デザインコミッティーの展示「ねじ―その用と美」をベースにしたもので、一企業の宣伝のための展示とは一線を画し、ねじ業界全体の認知度を上げる内容となった。

今年8月、「ジャパンDIY
ホームセンターショウ2007」開催
国内外の企業・団体から出展募集中

 日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会(会長=坂本洋司氏、住所=東京都千代田区鍛冶町1-8-5、略称・日本DIY協会)は、国内外のDIY・ホームセンター関連商品を一堂に集めた国内最大級の住生活関連イベント「ジャパンDIYホームセンターショウ2007」を、8月23日から25日までの3日間、千葉県・幕張メッセ(1〜5ホール)にて開催する。
 1978年にスタートした同ショウは、DIYの普及・啓発を図ることを目的に、協会スローガン「くらしを変える力 DIY」とともに、DIY・ホームセンター業界に関連する製造業・卸売業・小売業の三業態が垣根を越えて参集し、ホームセンターが取り扱う約20万品目とも言われる幅広い商品群が一堂に会する「住生活の総合見本市」として毎年開催されてきた。
 43回目を迎える今回は、「ほっと、スマイル! 住まいと暮らしのDIY&リフォーム」をテーマに、現在、協会加盟小売企業の半数以上が取り組み始めた“ホームセンターを窓口としたリフォーム事業”について、パネル展示や相談コーナーを設置しながら“HCリフォーム”の特徴や活用メリットを紹介。生活者の暮らしをより住みやすく改善するための最新DIY商品・サービス情報の提供や団塊世代、親子向けのものづくり講座など、多数のイベントを予定している。
 さらに、昨年好評を博したNHK教育番組「住まい自分流〜DIY入門講座」イベントをさらにスケールアップし、日本DIY協会とNHKの共同主催(企画・運営=NHKエデュケーショナル)による「住まい自分流DIY大賞」を創設。番組、テキスト、Webサイトを通じて視聴者、読者から手作り作品を募集し、会場内において最終審査発表イベントを開催するほか、番組出演のDIYアドバイザーによる「DIY実演ワークショップ」、一般来場者向けの「DIYお悩み相談コーナー」等を展開する。
 また、毎年、出展社から好評を得ている「ホームセンター・トレードU」(小売業のバイヤーが常駐する商談窓口)や、その年のトレンド商品を決定する「DIY新製品・ヒット商品コンクール」など、出展社向け企画イベントの内容充実や、同ショウのホームページやメールマガジンを通じて出展社情報・出展内容の発信を強化するなど、よりビジネス効果の高いトレードショウを目指す。
 開催は、幕張メッセ国際展示場1〜5ホール、約33,750uの展示スペースに、DIYの関連商品はもとより、園芸用品、ペット用品、カー用品、ホビー用品に至るまで、29の分野から国内外の企業600社・1,500小間の出展と、バイヤー、プロユーザー、一般生活者など約10万人の来場者を予定している(前回開催は555社・1,301小間、3日間の総来場者数は80,127人)。
 なお、出展料金は会員社が246,750円、非会員社が309,750円(ともに1小間/税込)、申込締切は5月10日となっている。
 出展に関する問い合わせは、日本DIY協会(TEL03-3256-4475、FAX03-3256-4457、URL:http://www.diy.or.jp/)まで。

最新の製品と技術が一堂に
浜松テクニカルフェア
浜松市総合産業展示館で4月13日より2日間

 「最新技術の提供と問題解決の支援」をテーマにした浜松テクニカルフェア(主催=浜松テクニカルフェア実行委員会・浜松市中区野口町336サカエ内)が4月13、14の両日、浜松市総合産業展示館(浜松市東区流通元町20-2)で開催される。出展内容は、軸受・シール・伝動・油空圧・計測/制御・環境・マテハン・ツール・工場用品の各テーマに分けられ、百社を超すメーカーが多様化する製造現場の要望に応える最新の製品と技術を展示紹介する。
 また同時開催として、会場内の静岡県西部地域地場産業振興センターでは技術セミナーと講演会が行われる。技術セミナーは、13日(午前10時より午後2時まで)4階2号ホールでNTNによる「転がり軸受け基礎講座」、同日(午前10時30分より午後2時30分まで)3階7号会議室で寺田ポンプ製作所による「クーラント問題解決技術講座」が開かれる。いずれも定員80名。講演会は、14日(午後1時30分より午後3時まで)4階1号ホールにて、スポーツジャーナリストとして国内外で幅広く取材活動をし、鋭い切り口の評論で高い人気を博している、二宮清純氏を講師に招いて「勝者の思考法」をテーマに行われる。定員300名。技術セミナー、講演会には事前の申し込みが必要。Eメールseminer@sakae―jp.com
 出品メーカー
 【軸受】
 NTN、クーパー社、エイエスケイ、オイレス工業、NBリニアシステム、THK、日本トムソン
 【シール】
 NOK、イーグル工業
 【伝動】
 住友重機械グループ、マキシンコー、三菱電機、酒井製作所、小倉クラッチ、三木プーリ、オリエンタルモーター、椿本チエイン、ツバキエマソン、加茂精工、アイセル
 【油空圧】
 リューベ、堀内機械、豊興工業、太陽鉄工、東海ゴム工業、コガネイ、コスメック、不二ラテックス、ニューエラー、日東工器、SMC、日本ピスコ、CKD、TACO
 【計測/制御】
 神津精機、オーム電機、シグマ、TESA、東洋テック、エー・アンド・デイ、日立産機システム、スペースクリエイション、ユタカ、キリンテクノシステム、東芝産業機器システム、オプテックス・エフエー、ミネベア、東京精密、東芝テック、シュナイダーエレクトリック、SICマーキング社、コグネックス、シーシーエス
 【環境】
 東海環境エンジニアリングサービス、寺田ポンプ製作所、虹技、アマノ、静岡製機、昭和電機
 【マテハン】
 ピアブ・ジャパン、花岡車輌、ナックフィーディング、近藤製作所、東邦機械工業、伊東電機、マキテック、三機工業、豊明工業、オークラ輸送機、日本ジークリング、フジタ、エスティック、ヤマハ発動機、フリーベアコーポレーション、第一電通、メイキコウ、マルヤス機械、ティーエフシー、NKE、アイエイアイ、下西製作所、セイコーエプソン、ファナック、三菱電機(ロボット)
 【ツール】
 岩倉溶接工業所、スガツネ工業、武蔵エンジニアリング、日立産機システム、モデリングアール、ユキワ精工、エヌティーツール、サンドビック、ボッシュ・レックスロス、倉敷化工、イマオコーポレーション、岩田製作所、静岡ユーザック
 【工場用品】
 日本シイベルヘグナー、クリーンテックス・ジャパン、アルインコ、橋本クロス、新コスモス電機

河合淳介氏
田知工業所社長

 田知工業所(名古屋市西区鳥見町1-30)の社長河合淳介氏は、予てより病気療養中のところ薬石効無く3月12日逝去された。享年79歳。
 通夜は3月13日午後7時より、告別式は翌14日午前10時より、名古屋市西区上名古屋のTEAR浄心店において、長男の正良氏が喪主を務めてしめやかに執り行われた。

棚山ひでさん
 社長ご母堂
丸一商会

 丸一商会(名古屋市南区岩戸町、社長=棚山俊夫氏)の社長ご母堂棚山ひでさんが3月18日に、薬石の効無く逝去された。享年93歳。
 告別式は3月20日午後1時より、富山市稲荷元町のオークスセレモニーホール平安において執り行われ、親戚縁者等が参列して、故人のご冥福をお祈りした。

第67回愛機工親善野球大会
4月14日いよいよ開幕
愛機工 キャプテン会議開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は、4月14日に開幕する第67回親善野球大会(福利厚生部担当、部長=六浦康正氏・六浦本店社長)のキャプテン会議を3月16日午後5時30分より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦で開催し、大会要項説明と組み合わせ抽選を行った。
 はじめに、大会委員長の六浦福利厚生部長が「お忙しい中をキャプテン会議にご出席いただきありがとうございます。また、日頃は組合活動に対しご協力を賜りまして、重ねて御礼申し上げます。本日は各チームのキャプテン並びに責任者の方に来ていただいて、第67回大会の開催要項の説明並びに抽選会を行いたいと思います。今年はAゾーン16チーム、Bゾーン21チーム、合計37チームの参加をいただいております。開幕は4月14日の土曜日に愛知県一宮総合運動場にて開会いたします。毎年、3、4カ月掛かりますが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。怪我の無いように、皆さんで楽しんで野球をしていただきたいと思っております」と挨拶。
 山崎組合事務局長より、資料に基づいて試合規則や注意事項などが説明された。
 続いて、水野審判長が「いよいよ野球シーズンの到来で、恒例の親善野球大会の幕が切って落とされる時期になってまいりました。親睦を図りながら、一生懸命頑張っていただきたいと存じます」と激励し、引き続いてルール説明を行った。
 この歴史ある野球大会に、今年は37チームが参加。Aゾーン(16チーム)、Bゾーン(21チーム)に分かれてそれぞれ組み合わせ抽選が行われた(結果は別表)。
 大会2日目は4月15日、3日目は5月12日に行われる予定。
 このあと交流会が開かれ、互いに親睦を深めた。
*  *  *
【試合時間】
(試合開始30分前集合)
 第1試合=9時〜10時30分、第2試合=10時30分〜12時、第3試合=12時〜13時30分、第4試合=13時30分〜15時、第5試合=15時〜16時30分。
【試合規則】
◇使用ボール=トップボールA。毎試合一チーム2個のニューボールを提出。
◇回戦=7回戦。1時間30分をこえた時は新しいイニングには入らない。優勝戦は7回とし、コールドゲームは適用しない。
◇延長戦=1時間30分をこえて新しいイニングに入らない。
◇コールドゲーム=3回以降10点差、5回以降7点差となった場合。
◇雨等による試合不能の時=4回までに続行不能となった場合は再試合。5回以上で続行不能の場合はコールドゲーム。
◇集合=開始時間30分前に球場に集合。
◇ベンチ=ベンチは組み合わせ若番が1塁側とする。
◇同点=時間切れ同点の場合は、9名の各選手の全員がジャンケンをして決める。
◇ホームラン=ホームランは審判が判定する。但し中継ミス等によるものはホームランとしない。

19年4月15日2272号
東海地域経済の動向
業況は「改善している」
中部経産局第19回地域経済産業調査報告

 中部経済産業局は3月5日、第19回東海地域経済の動向(ヒアリング企業数135社)をまとめた。それによると、生産は、電子部品・デバイスが増加傾向、主力の輸送機械も緩やかな増加傾向となっているなど増加傾向にある。設備投資は、幅広い業種で増加、雇用も高水準の生産等を背景に労働需給が引き締まっており、一部では資源価格の高止まりなどにより収益に影響もみられるが、東海地域の経済は引き続き改善している。
個別の動向
【業況】

「東海地域の業況は、改善している」
 業況は改善している。ただし、一部では厳しい状況もみられる。
 製造業は、引き続き改善している。電子部品・デバイスは、テレビ、携帯電話、携帯音楽機器向けなどが好調なことから、金属工作機械は、国内需要に若干の陰りがみられるものの、海外需要が堅調なことから、共に業況は好調となっている。自動車・自動車部品は、完成車の国内販売が伸び悩んでいるものの、北米を中心とした海外向けが好調なことから業況は良好となっている。化学、鉄鋼、ファインセラミックス等の素材関連は、自動車産業向けなど旺盛な需要が続いており、業況は改善している。一方、繊維、陶磁器では、安価な輸入品に押され、業況は依然として厳しい状況が続いている。
 非製造業は、総じてみれば改善している。スーパーは、暖冬の影響により、冬物衣料や防寒用品、鍋物用食材等が不調で、伸び悩みがみられる。百貨店は、クリスマス商戦や初売りが好調であり、一部店舗の改装効果もあって堅調に推移している。企業行動を反映して、不動産賃貸、オフィスリースなどの需要が増加しているほか、人材派遣需要も引き続き旺盛なことから、これらの業種においても引き続き好調に推移している。
 中小企業の業況については、全体としては緩やかな改善が続いているものの、人手不足感の広がりやコスト上昇分の未転嫁などにより一部に一服感もみられる。
 なお、資源価格高騰の影響については、自動車部品、繊維、陶磁器、プラスチック製品製造業などの中小企業を中心として充分な価格転嫁ができず、収益への影響がみられる。
 先行きについては、製造業は、主力の自動車、電子部品・デバイスなどを中心に生産が高水準で推移すると見込まれており、非製造業においても、人材派遣やリースなどの需要が好調に推移すると見込まれており、原油・原材料価格の動向や為替、金利の動向等には注視する必要はあるが、業況は引き続き改善するとみられる。
【生産】
「生産は、増加傾向となっている」
 輸送機械の生産は緩やかな増加傾向となっている。乗用車は、国内向けは普通車に持ち直しの動きがみられるものの、小型車の低迷により伸び悩んでいるが、北米を中心とした海外向けが好調であることから、緩やかな増加傾向となっている。自動車部品は、国内完成車向けが順調であり、国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出も順調であることから、緩やかな増加傾向となっている。航空機体部品は、航空業界の機体調達が好調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 一般機械の生産は、高水準で推移している。金属工作機械は、国内需要は一般機械向けを中心に、海外需要は北米向けを中心に堅調であることから、高水準で推移している。繊維機械は、織機が主力の中国向けが堅調であり、紡績・準備機械が中国向けに堅調、インド向けも順調なことから緩やかな増加傾向となっている。その他の一般機械では、半導体製造装置等が、海外向けに順調で、機械工具が自動車関連向けなどに順調であることから、高水準で推移している。
 電子部品・デバイスの生産は、増加傾向となっている。半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)が携帯電話向けなどに順調であることから、増加傾向となっている。液晶素子は、テレビなど情報通信機器向けが好調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 電気機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。開閉制御装置・機器は、半導体関連向け、自動車関連向けが共に順調であることから、高水準で推移している。内燃機関電装品は、自動車向けが順調であることから、緩やかな増加傾向となっている。電動機は、順調な自動車向けを中心に、緩やかな増加傾向となっている。
 情報通信機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。民生用電子機械は、デジタルカメラが順調であり、テレビ、カーナビゲーションが堅調であることなどから、緩やかな増加傾向となっている。電子計算機は、振れを伴いつつも緩やかな増加傾向となっている。
 鉄鋼の生産は、高水準で推移している。鋼板は、造船・産業機械向けが好調であり、自動車向けも順調であることから、高水準で推移している。棒鋼は、民間建築向けが堅調であることから、緩やかな増加傾向となっている。特殊鋼鋼材は、順調な自動車関連向けを中心に、高水準で推移している。
 化学の生産は、自動車関連向けが順調であることなどから、高水準で推移している。
 ファインセラミックスの生産は、触媒担体、ガスセンサ素子が自動車向けにおいて世界的な環境意識の高まりから順調であり、高水準で推移している。
 先行きについては、主力の自動車、電子部品・デバイスなどを中心に、当面、高水準で推移すると見込まれる。
【設備投資】
「設備投資は、増加している」
 設備投資は、堅調な内外需要や企業収益の改善等を背景に、増加している。
 製造業では、輸送機械で完成車メーカーの高水準な生産に対応した能力増強が引き続き高水準であり、電子部品・デバイスでも需要拡大に伴う能力増強などの大型投資が続いており、これらの波及を受け、一般機械、窯業・土石、鉄鋼などでも増強投資がみられるなど、高水準な投資が続いている。中小企業においては、一部で今後の需要動向を注視しなければならないとの声が聞かれるものの、高水準な投資が続いている。
 非製造業は、名古屋駅前再開発のピークは越えているものの、周辺開発が続いているほか、電力、運輸、情報通信など幅広い業種で増加している。
 19年度については、18年度に引き続き高水準を維持する企業はあるものの、若干減少とする企業もみられる。
【雇用情勢】
「雇用情勢は、需給が引き締まっている」
 雇用情勢は、高水準の生産等を背景に労働需給が引き締まっている。有効求人倍率や完全失業率が他地域と比べ良好な水準で推移しており、幅広い業種で人手不足を感じている企業がみられる。
 製造業では、人手不足により、納期対応や需要増対応などが困難化しているという声や、非製造業では、人材確保の競合による賃金コストや採用活動費の負担が増大しているという声が聞かれるなど、人手不足の深刻化が伺える。
こうした中、定年退職者の再雇用や、派遣、外国人の活用等、人手確保に向けたさまざまな取り組みを実施している。
【個人消費】
「個人消費は、持ち直している」
 個人消費は、雇用・所得環境の改善が、消費者マインドの改善につながっており、全体としては持ち直している。
 乗用車販売は、軽自動車が依然好調を維持しており、普通車も人気車種の需要で持ち直している一方、小型車が低迷していることから、全体では伸び悩みが続いている。
 家電販売は、パソコンの伸び悩みや、暖房機の不調はあったものの、薄型テレビや白物家電を中心として堅調に推移している。
【公共投資】
「公共投資は、低調に推移している」
 公共工事請負金額をみると、都市高速道路、庁舎の新営工事などはあるものの、地方公共団体の厳しい財政事情を反映した公共事業予算の削減により、低調に推移している。

設備投資の着実な増加など
景気は拡大している
日銀名古屋3月14日公表最近の管内金融経済事情

 日本銀行名古屋支店は3月14日に公表した最近の管内金融経済事情で、「管内景気は拡大している」との判断を示した。
 公表された内容によると、最終需要の動向として、輸出は海外経済の成長を背景に緩やかに増加している。国内需要は、設備投資が着実な増加を続けており、住宅投資も高水準で推移しているほか、個人消費も基調として緩やかに回復している。この間、公共投資はこのところ下げ止まりつつある。
 こうした中、生産は緩やかに増加している。企業収益は着実な改善を続けており、雇用・所得も改善している。また、消費者物価(除く生鮮)は前年比プラスを続けている。
 先行きについては、原材料価格の上昇が企業収益や企業活動に及ぼす影響や、海外景気の動向と為替相場が輸出、生産等にもたらす影響を注意深く見極めていく必要がある。また、雇用・所得面における改善傾向の個人消費への波及も引き続きみていく必要がある。
 金融面をみると、管内の金融機関(国内銀行と信金)の貸出、預金は緩やかに増加している。
需要項目別の動向
◆個人消費

 個人消費は基調として緩やかに回復している。各種売上指標をみると、百貨店売上高は春物衣料品を中心に増加したほか、スーパー売上高も前年を上回っている。また、家電量販店売上高はパソコン等が弱めとなっているが、デジタル家電等は好調となっている。一方、乗用車販売台数は弱めの動きを続けている。この間、旅行取扱高は海外旅行取扱高を中心に前年を幾分上回っている。
◆設備投資
 設備投資は着実な増加を続けている。業種別にみると、製造業では、自動車が高水準の投資を続けているほか、一般機械、電機等が投資を積み増しており、全体として増加している。非製造業では、電力、運輸で増加しているほか、小売、情報通信等で前向きな取り組みが目立っている。中堅・中小企業でも化学、リース、運輸等を中心に増加している。
 先行指標をみると、工作機械国内受注額は高水準ながら緩やかに減少している。この間、非居住用建築着工床面積は増加基調で推移している。
◆住宅投資
 住宅投資は高水準で推移している。新設住宅着工戸数をみると、持家、分譲(戸建、マンション)で底堅い動きを続けているほか、貸家が高水準で推移している。
◆公共投資
 公共投資はこのところ下げ止まりつつある。発注の動きを示す公共工事請負金額は、前月にみられた大型工事の反動から足許減少している。
◆輸 出
 輸出は海外経済の成長を背景に緩やかに増加している。品目別にみると、海外需要の好調を背景に、自動車・同部品が高水準で推移しているほか、ICパッケージ、一般機械(工作機械等)も緩やかに増加している。
 仕向地別にみると、米国向けが足許減少している一方、EU、アジア向けは緩やかに増加している。
生産、雇用・所得、物価の動向
◆生 産

 生産は緩やかに増加している。品目別にみると、加工業種では、電子部品・デバイスが需要好調から増加しているほか、自動車・同部品、工作機械が堅調な需要を背景に高水準の生産を続けている。素材業種では、鋼板、特殊鋼が自動車・造船向けの堅調から、化学製品が海外需要の好調から、それぞれ高水準の生産を続けている。棒鋼も民間建築工事の増加等から持ち直している。一方、繊維製品が輸入品との競合激化等を背景に低水準の生産を続けているほか、窯業・土石製品も全体としては弱含んでいる。
 なお、管内運輸業者の貨物取扱量は増加している。
◆雇用・所得
 雇用・所得は改善しており、多くの業種で人手不足感が強まっている。高水準の生産等を背景に、所定外労働時間や新規求人数は高水準で推移している。こうした中、有効求人倍率も高水準で推移しており、常用労働者数も増加している。この間、雇用者所得は改善している。
◆物 価
 消費者物価(除く生鮮)は前年比プラスを続けている。内訳をみると、財が概ね前年並みとなる中、公共料金、一般サービスは引き続き前年比プラスで推移している。
 主要商品市況をみると、鋼材が上昇しているほか、非鉄金属(銅・アルミ)は高止まっている。この間、化学製品は足許上昇が一服している。
金融面の動向
◆貸出動向…緩やかに増加している。
 資金需要面をみると、企業サイドでは、設備・運転資金需要がともに緩やかに増加している。この間、個人の住宅ローン借入需要は、堅調に増加している。
 資金供給面をみると、管内金融機関は、地元中堅・中小企業向けを中心に貸出の増加に注力している。
 こうした中、管内の金融機関(国内銀行と信金)の1月の貸出末残前年比は1.2%増と、緩やかに増加している(11月1.1%増→12月1.1%増→1月1.2%増)。
◆貸出約定平均金利…緩やかに上昇している
 新規貸出約定平均金利(地元銀行九行)は振れを均してみると緩やかに上昇している。1月中は、短期が前月比プラス0.061%ポイント、長期がプラス0.021%ポイントと上昇したため、総合はプラス0.060%ポイントと上昇した。
 こうした中、貸出約定平均金利(ストックベース・総合)は緩やかに上昇している(11月1.823%→12月1.829%→1月1.843%)。
◆預金動向…緩やかに増加している
 管内の金融機関(国内銀行と信金)の1月の預金末残前年比は0.9%増と、個人預金を中心に緩やかに増加している(11月0.4%増→12月0.8%増→1月0.9%増)。

6月1日「ねじの日」のグッズは
ボルト形状の携帯ストラップ
愛知鋲螺商協同組合第8回定例理事・役員会

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田K氏・藤田螺子工業社長)は3月26日午後6時より、組合事務所において「第8回定例理事・役員会」を開催した。
 当日は理事ら6名が出席し、藤田理事長の挨拶に続いて議案審議を行った。
 第1号議案・平成18年度決算中間報告については、鈴木副理事長より大凡の予想が示された。会計監査は4月23日に組合事務所にて午後4時より行う。出席予定者として藤田理事長、鈴木副理事長、奥田理事、大野監事、山田監事、事務局を確認。
 第2号議案・平成19年度第34期通常総会に関する件では、開催スケジュールなどを審議。開催日は5月22日、「名鉄ニューグランドホテル」にて。来賓等は昨年同様とする。詳細については次回理事会で検討する。また今期より、協同組合法の変更により決算書を添付して総会を招集しなければならないために、事前案内を発行して、組合員に前もって開催日を周知することとした。
 第3号議案・事業委員会に関する件では、3月度の収支報告が行われた。また、ISO9001内部監査要員養成講座を5月11、12の両日、「東別院会館」(名古屋市中区橘)で開催する。会費は2日間で1人20,000円。最低募集人員20名。
 第4号議案・広報委員会に関する件は、広報誌「愛鋲協27号」を現在印刷中で3月30日完成予定と報告された。
 第5号議案・青年部活動報告に関する件では、今後の予定として第七回役員会を3月28日に、総会を4月27日に開催すると報告された。
 第6号議案・ねじ商連第2回常任理事会(3月22日開催)に関する件は、当日の議事録に基づき報告された。主なものに、ねじの日の記念品をボルト形状の携帯ストラップとし、その頒布取扱方法が決められたほか、7月13、14日に行われる日本ねじ商連第32期通常総会(大阪組合担当・雄琴温泉にて開催)に愛知からは20名の参加要請があった。理事・役員を中心に参加し、1人あたり35,000円の会費については組合で負担、交通費は参加者各自の負担とする。また、大阪組合より14日にゴルフ開催の打診があり、愛知で2組の参加が予定されており、こちらへの参加も呼びかけられた。
 次回は4月23日、監査後の午後6時より組合事務所で開催。

鉱工業指数(IIP)生産・出荷・在庫すべて低下
経産省作成の主な景気指標1月確報値
経産省調査統計部3月29日発表

 経済産業省経済産業政策局調査統計部が3月29日に発表した、「経済産業省作成の主な景気指標」によると、1月(確報値)の鉱工業指数(IIP)の生産は4カ月ぶり、出荷は2カ月連続、在庫は6カ月ぶりにそれぞれ前月比マイナスとなった。在庫率も3カ月ぶりに同マイナスに転じた。生産動態統計調査(1月確報値)では、半導体集積回路(モス型)・乗用車が15カ月連続の前年同月比プラス。また、液晶素子は18カ月連続同プラスとなった。12月の全産業活動指数は前月比0.0%の横ばい。鉱工業生産指数、建設業活動指数が同プラスで、第三次産業活動指数、公務等活動指数が同マイナスと低下した。
◆鉱工業指数(IIP)
 1月(確報値)の生産は前月比1.7%減と4カ月ぶりの低下、出荷は同0.2%減と2カ月連続の低下、在庫は同1.0%減と6カ月ぶりの低下となった。在庫率も同3.0%減と3カ月ぶりに低下に転じた。
 1月(確報値)の財別生産指数をみると、資本財は前月比2.4%減と2カ月ぶりの低下、建設財は同0.2%減と3カ月ぶりの低下、耐久消費財は同6.3%減と4カ月ぶりの低下、非耐久消費財は同0.2%減と3カ月ぶりの低下、生産財は同2.0%減と8カ月ぶりの低下となった。
◆生産動態統計調査
 1月(確報値)の主な品目の動向をみると、情報化関連品目ではパーソナルコンピュータが前年同月比2.3%増と3カ月ぶりの増加、PHS・携帯電話が同8.4%減と7カ月連続の減少、半導体集積回路(モス型)は同1.2%増と15カ月連続の増加となった。また、乗用車が同4.6%増と同じく15カ月連続の増加。※半導体集積回路(モス型)はその他のモス型を除く。
 このほか、液晶素子が前年同月比19.1%増と18カ月連続の増加、数値制御ロボットが同6.3%増と3カ月ぶりの増加、半導体製造装置が同27.8%増と12カ月連続の増加、粗鋼が同6.5%増と8カ月連続の増加、エチレンが同1.7%増と3カ月連続の増加、印刷・情報用紙が同0.8%増と6カ月連続の増加となった。
◆第三次産業活動指数
 1月の第三次産業活動指数は前月比1.6%増と上昇。大分類業種をみると、サービス業(前月比2.8%増)、卸売・小売業(同2.2%増)、複合サービス事業(同15.3%増)、情報通信業(同2.2%増)、金融・保険業(同1.9%増)、飲食店・宿泊業(同0.8%増)、医療・福祉(同0.1%増)が上昇し、学習支援業(同8.0%減)、電気・ガス・熱供給・水道業(同1.8%減)、運輸業(同0.7%減)、不動産業(同0.1%減)が低下した。
 サービス業の内訳をみると、対個人サービス業(前月比5.5%増)は、自動車整備業などが増加したことから上昇した。対事業所サービス業(同0.7%増)は、その他の事業サービス業などが増加したことから上昇した。
◆商業動態統計調査
 平成19年2月の商業販売額は45兆78,800億円、前年同月比3.2%増となった。
 これを卸売業、小売業別にみると、卸売業は35兆9,340億円で同4.2%増となった。小売業は9兆8,550億円で同0.2%減となった。
 なお、商業販売額の季節調整済前月比は、2.1%減。卸売業も同1.5%減、小売業は同0.9%減となった。
◆全産業活動指数
 12月の全産業活動指数は前月比0.0%と横ばい。
 産業別にみると、鉱工業生産指数(前月比0.9%増)、建設業活動指数(同1.0%増)が上昇し、第三次産業活動指数(同0.4%減)、公務等活動指数(同0.1%減)が低下した。

石油燃料の燃費向上を可能にする
燃料改善剤「KK―114」発売
メックアイ黒煙減少・CO2削減も

 自動車用品企画開発・販売のメックアイ(岐阜県土岐市妻木町2718)は、この程、新しいバイオテクノロジーを利用した燃料改善剤「KK―114」の販売を開始した。
 KK―114は、オイル分子の鎖状結合を切断し分子を細かくすることで燃料の燃焼性を高め、着火や燃焼効率を向上させる。また使用することにより、排ガスの黒煙減少・CO2の削減・燃焼室内のクリーン化にも結びつく。
 使い方は、使用燃料の5,000分の1の量を燃料に添加。約10%の燃料削減が見込める。
 自動車の燃費向上のほか、工場などのボイラーにも使用可能でエネルギー効率を上げることができる。
【KK―114の主な特徴】
@車輌の燃料消費を8%以上削減する。
A燃料添加率は僅か5,000分の1。
Bガソリン、軽油、重油、灯油、バイオ燃料に使える。
Cバイオ燃料に使用した場合、防腐効果とセタン価を上げることが可能。
D成分構成は特殊活性酵素、ケロシン(灯油類)のみ。
E第四石油類で、潤滑油などと同様の扱い。
Fエンジン、ボイラー設計値に極めて近い効率が出せる。
 商品に関する問い合わせはメックアイまで。TEL0572-58-0150、Eメールmec-eye@mec-eye.co.jp

鋳鉄旋削用新CVDコーティング
超硬合金材種「T5100シリーズ」
タンガロイシリーズブレーカも同時発売

 タンガロイ(社長=徳永昭大氏、本社=川崎市幸区堀川町580)は、旋削用新CVDコーティング材種「T5100シリーズ」3材種、ブレーカシリーズの販売を開始した。
 「T5100シリーズ」は、普通鋳鉄(FC)やダクタイル鋳鉄(FCD)の旋削加工において、耐摩耗性と耐欠損性を従来材種より飛躍的に向上させ、安定した長寿命を実現するCVDコーティング超硬材種。
 特長としては、コーティング層のひとつであるTi(CN)膜の炭素含有量を増やし(Hi―カーボン化)、膜の硬さを高めた新柱状結晶Ti(CN)膜を開発し耐摩耗性を大幅に向上させた。これにより、切れ刃が摩耗しにくく、加工中の刃先位置の変化を抑え、寸法精度の安定を実現。
 また、従来のTi(CN)膜の上にコーティングされているアルミナ膜は、結晶が粗粒で強度が低く刃先にチッピングを生じることがあった。「T5100シリーズ」では、アルミナ膜を従来に比べ微粒結晶化することにより高強度となり耐チッピング性を向上させている。また、微粒化によりアルミナ膜の表面が平滑となり、さらに最表面に微粒なTiNをコーティングすることで、従来CVDコーティングと比べてインサート表面を著しく平滑にすることができた。これにより、加工中の刃先溶着を防ぎ加工面品位も向上した。
 設定材種は、T5105(ISO分類記号のK05〜10種相当)、T5115(K10〜20種相当)、T5125(K15〜30種相当)の3材種を設定している。
 さらに、「T5100シリーズ」の設定にあわせ鋳鉄旋削専用ブレーカシリーズ「CF・CM・CH形」を同時に開発し、加工改善を提供できる製品シリーズをラインナップした。
【標準価格(税込み)】
(主な形番)
 T5115 CNMG120408―CM@893円。
 T5105 DNMG150408―CF@1,239円。
 T5125 TNMG220412―CH@1,376円。
【販売見込み】
 初年度3億円。

総受注高475億2400万円前年比13.8%増
海外受注前年比13.9%増で10ヵ月連続プラス
中部経産局2月度金属工作機械受注状況

 中部経済産業局が3月29日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、テクノワシノ、ジェイテクト、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の2月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は475億2,400万円で、前年同月比13.8%増と2カ月連続で前年を上回った。また、前月比は4.6%増と2カ月ぶりに前月を上回った。
 国内受注は、自動車工業向けが72億3,300万円と14カ月ぶり、一般機械工業向けが104億800万円と2カ月ぶりに前年を上回り、全体でも218億2,500万円で前年同月比13.6%増と4カ月ぶりに前年を上回った。また、前月比は15.9%増と3カ月連続して前月を上回った。
 一方、海外受注は、北米向けが2カ月連続で前年を下回ったものの、ヨーロッパ向けが18カ月連続で、アジア向けが2カ月連続で前年を上回ったことから、全体でも256億9,900万円で前年同月比13.9%増と10カ月連続で前年を上回った。また、前月比は3.5%減と2カ月連続で前月を下回った。
 国別にみると、一位のアメリカが81億1,000万円(前年同月比22.3%減)、以下、ドイツ29億6,900万円(同23.0%増)、中国19億7,100万円(同38.3%増)、イギリス15億2,700万円(同79.9%増)、イタリア15億2,200万円(同71.6%増)の順となった。
 販売額は、429億7,500万円となり、前年同月比は8.5%増と3カ月連続して前年を上回った。また、前月比は11.3%増となった。
 受注残高は、2,277億9,800万円となり、前年同月比2.2%減と3カ月連続して前年を下回った。また、前月比は0.7%減となった。
 なお、ヨーロッパ向け受注額97億3,600万円は、平成18年6月度と並んで最高額タイとなった。

次世代オペレーティングシステムMAPPSVに
USBインタフェースを搭載
森精機製作所データの受け渡しよりスムーズに

 森精機製作所(本社=名古屋市中村区名駅2-35-16)は、CNC旋盤、マシニングセンタ、複合加工機に搭載している第3世代のオペレーティングシステム「MAPPSV」にUSBメモリに対応できるインタフェースを追加した。
 MAPPSVは、開発以来一年余りがたち、ユーザーの要望により三次元干渉チェック機能や高速固定サイクル機能などの新機能を多数開発してきたが、今回の機能追加も世界中のユーザーの要望から実現に至っている。
 パソコンで一般的に利用されているUSBインタフェースをMAPPSVにも搭載することにより、USBメモリを利用したNCプログラムなどのデータ受け渡しがより簡単、スムーズになる。また、従来からあるPCMCIAカードインタフェースもそのまま付属している。
 10.4インチ、15インチ表示器共に今年2月より一部の機種で搭載を開始し、5月生産機から全機種へ標準機能として搭載する。
 品名は「USB I/F」で、MAPPSV搭載機対象。
 採用時期は2007年2月23日(MAPPSソフトB39版以降)。表示器対応版数は、10.4インチがE77077B04、15インチがE77076B06となっている.
【特 長】
 @USBメモリによるデータ入出力
 USBインタフェースを操作パネル正面に設置。USBメモリを使用してより簡単に機械とパソコン間でデータの受け渡しができる。入出力可能なデータには、NCプログラム、工具オフセット、ワークオフセット、NCパラメータ、PCパラメータ、MAPPSパラメータ、対話データ、三次元干渉チェックデータがある。
 A信頼性の高いUSBメモリ
 森精機製作所では、長期に渡り安定供給でき、信頼性の高い産業用USBメモリを3種類(256MB、512MB、1GB)準備しており、ユーザーの大切なデータを安全に受け渡しできる。
(USBメモリは同社指定の製品を使用のこと。USBハードディスクなど他の周辺機器での動作保証は行わない。)
【主な仕様】
 インタフェース USB2.0×1ch

2007中部どてらい市6月9日から3日間
テーマは「感動空間」
山善名古屋営業本部主催店会を開催

 山善名古屋営業本部(本部長=寺坂充生氏、名古屋営業本部=名古屋市熱田区白鳥)は、6月9日から3日間の日程でポートメッセなごやにて開催される「2007中部どてらい市」(事務局長=大谷英雄氏、名古屋営業本部副本部長)の主催店会を3月28日午後零時45分より、名古屋市熱田区神宮の熱田神宮会館で開催し、主催店117名が参加する中、展示会の概要と各部門の取り組み方針を発表した。
 冒頭、寺坂本部長は日頃の愛顧に感謝を示し、「山善は現在61期、創業満60周年目を進行中でございます。区切りの年を素晴らしい年とするために、あと数日ではございますが全員一丸となって皆様方に良いご報告ができますように頑張っております。この一年間の皆様方のご協力に深く御礼を申し上げます。我々、バブルの時から苦しい時期と色々ありましたが、この3年間は本当に右肩上がりで、皆様方のご支援を受けてやらせていただきました。どてらい市は、年々主催店の数が多くなり、そしてメーカー様のご支援をいただき、山善と三位一体となって進めており、本当に有り難いことだと感じております。我々はこの4月1日より62期がスタートいたします。新期のはじめにこの中部どてらい市で勢いをつけてスタートしたいと思います。6月9、10、11日と恒例のどてらい市、第32回目でございます。従来は6月第1週の開催でありましたが、会場の都合で第2週になっております。昨年は主催店様が87社、受注金額128億5,000万円、来場者様が16,127名ということで史上最高でございました。本日の主催店会をはじめ、5月の8日に決起大会をこの場所(熱田神宮会館)で行います。それまでに、個々の主催店と打ち合わせして、07年の目標金額をご報告させていただきます。95億(05年)、105億(06年)と目標金額がきておりますので、それよりは高い数字を、と思っております。高い目標に挑戦して、最終的にそれで未達成であっても素晴らしいことだと思っております。是非皆様、前向きに果敢に挑戦していただきたいと思います。忌憚のないご意見をいただき、我々もこれから始まるとの心意気でございます。皆様、熱い心でお願いいたしたいと存じます」と挨拶した。
 どてらい市の基本方針は「改革・創造・進歩」(より俊敏に、より迅速に、より柔軟に。笑顔と真心でお役に立ちたい)、2007どてらい市メインテーマは「感動空間」〜創造力・情報力・技術力の結集〜。
 この後、各部門毎にテーマと見どころが説明された。各部門のテーマは次の通り。
◇機械部=「行動・創造・そして感動」〜知恵と技のシナジー効果〜。
◇産業システム部=「価値創造型のモノづくり提案」。
◇工具部=「もっともっとお伝えしたい、ものづくりのツールがここにある」。
◇住設建材部=「応援します!エコライフ、見つけてください!快適空間」。
◇特選品=「健康で快適な暮らしのご提案」。
 また、今年より事務局側ではアルコールを準備しないこと、主催店もアルコールを持ち込まないことを確認した。

中・高速での溝入加工に最適
新PVDコーティング工具「PR1115」新発売
京セラ 約2倍の長寿命化を実現

 京セラ(社長=川村誠氏、本社=京都市伏見区竹田鳥羽殿町六番地)では、溝入れ加工用新PVDコーティング工具「PR1115」を開発、販売を開始した。
 近年、自動車部品や産業機械部品の溝入れ加工においては、面粗度や寸法精度の向上といった加工の高品質化、高速加工による作業時間の短縮や工具の長寿命化による生産性の向上とコストダウンが求められている。これらの実現には、工具の摩耗による加工品質の低下や欠損トラブルを防止する新たな材種の開発が不可欠となる。同社では機械工具事業において、一般鋼からステンレス鋼にいたる幅広い被削材の溝入れ加工に適した切削工具「PR1115」を開発し、3月8日より本格販売を開始した。
 この製品は、新開発の微粒超硬合金と、新FS(ファインサーフェス)PVDコーティングの採用により、従来品比約2倍の長寿命化を実現し、ユーザーの生産性向上とコストダウンに貢献する。
【製品の特長】
 @新開発の微粒超硬合金を採用
 従来よりも金属量を大幅に減少させることにより、高い硬度と高速加工の際に課題となる工具刃先の温度上昇に対しても優れた耐酸化性を実現した。しかも組成粒子を大きくすることにより、同時に高い靭性も実現している。これらにより、高硬度と高強度を兼ね備え、耐摩耗性と耐欠損性に優れた微粒超硬合金の開発に成功した。
 A新開発のFS PVDコーティングを採用
 TiAlN(窒化チタンアルミニウム)系のPVDコーティングであるFSコーティングは、表面平滑性と耐摩耗性に優れ、しかも高温安定性にも優れたコーティング。京セラでは、独自のコーティングプロセスの改善により、従来より緻密で微細な組織によって被膜硬度を高めるとともに母材との密着力を高めることが可能となった。これにより、高速加工や断続加工といった負荷の高い条件下でも耐摩耗性に優れた新FS PVDコーティングを実現した。
 価格帯は@2,310〜4,095円(税込)で、同社では初年度の販売目標を一億円としている。
 製品に関する問い合わせは、京セラ機械工具事業本部(TEL075-604-3471)まで。
http://www.kyocera.co.jp/

北米・欧州の営業拠点拡充
一層きめ細やかな対応可能
住友電工ハードメタル

 住友電工ハードメタル(社長=倉阪克秀氏、本社=兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1)は、米国・アラバマ州ハンツビル市とチェコ・プラハ市に切削工具の営業拠点を新たに開設した。
 現在、自動車産業の活発な増産投資を背景に、欧米での工具需要が拡大している。今般の営業拠点の開設により、一層きめ細やかな現地ユーザーへの対応が可能となる。
 新設したアラバマ支店は、米国販売会社Sumitomo Electric Carbide,Inc.(米国・シカゴ)が管轄する切削工具としては3つ目の支店となり、米南東部のアラバマ、テネシー、アーカンソーの三州を担当エリアとして、現地の自動車関連企業を中心に、工具の販売と技術支援を行う。同地域は従来、オハイオ州シンシナティ市の支店から出張で対応していたが、現地支店の開設によりさらにユーザーへの迅速な対応が可能となり、伸長が続いている自動車・部品メーカーへの販売拡大を目指す。
 一方、チェコ支店は欧州販売会社Sumitomo Electric Hartmetall GmbH(ドイツ・デュッセルドルフ)の4つ目の支店となる。チェコ支店では、これまでドイツ本店から出張で対応していた、自動車関連企業の進出が相次ぐチェコ、ポーランド、スロバキアの中欧3カ国を担当する。

愛機工組合 各支部総会
 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の各支部では支部総会が開催された。
 なお、総会の名称並びに議案については、各支部が案内状または総会資料で使用したものをそのまま用いた。
支部は組合員と組合を結ぶ
情報の中継基地
熱田支部 金山プラザで

 熱田支部(支部長=小浦喜一氏・こうら社長)は3月13日午前11時30分より、名古屋市中区正木の金山プラザホテルにおいて「平成19年度支部総会」を開催した。
 当日は、滝沢理事(松本商店社長)が司会進行役を務め、資格審査発表では司会者より「支部員総数34社、32社出席(委任状含む)で本総会は成立する」と宣言された。
 小浦支部長が挨拶に立ち、「先週、ある経営コンサルタントの講演会を聞いてまいりました。その先生の話では、いざなぎ景気を抜いているこの景気が、既に終局面に入っているとのお話でした。その根拠というのが3つあって、1つはアメリカの景気後退、2つ目に株価の下落、そして3つ目に円高ということでした。それを踏まえて、既に金融やサービス業の関係は来年度の採用計画を大幅に見直して、今年に比べると半数くらいに減らすよう軌道修正をしている企業もあるとのお話でした。その予測が当たっているかどうかということは分かりませんが、このような話をされる評論家が、昨今少しずつ多くなってきたのかと感じている次第です。ただ、悪くなったら悪くなったで、知恵の見せ所、汗のかき所なのかもしれません。話は変わりまして、この平成19年度の支部総会が、私の支部長としてのスタートラインだと思っております。組合の役割、ひいては支部の役割というのは、まず組合員の皆さんに情報を発信することが1つ。そして2つ目に、組合員の民意と言いますか、声を受信することではないかと感じます。受信と発信の中継基地が、支部の役割ではないかと思っております。この組合の色々な利点、恩恵を一部の会社の方だけが享受するということはあってはならないと思います。熱田支部の中で、34社の組合員の方がいらっしゃいます。この34社全ての組合員の方に、この組合に参加していて良かったと思っていただける、その様な支部運営を私はしていきたい。皆さんのご協力をよろしくお願いいたします」と語った。
 続いて、小浦支部長を議長にして議事に移り、@平成18年度事業報告A平成18年度収支決算報告・監査報告B平成19年度事業計画C平成19年度収支予算案を慎重に審議、全て原案通り承認した。
 また、当日参加した全員から組合に対する要望、現在の業況などについての意見聴取が行われた。
従来の事業を踏襲
勉強会なども検討
中北支部 花梨で開催

 中北支部(支部長=高田研至氏・井高社長)は3月15日午後6時30分より、名古屋市中区金山のホテルグランコート名古屋の“花梨”において「平成19年度支部総会」を開催した。
 森田理事(モリタ社長)の司会で進められ、冒頭、高田支部長は「理事長が山下さん(山下機械会長)から野田さん(ノダキ社長)に変わり、また部でも変更がございまして、新しい体制で本年度がスタートいたしました。その中で特に大きな事業といたしまして10月20日に全機工連全国大会があり、大きなテーマとしては『後継者問題』、もう一つの分科会では『中国視察の報告』ということで行いました。全国から非常に多数の方に参加していただきまして、さすが愛知が行う全国大会という評価をいただきました。これも偏に支部の皆様の協力があったからこそと感じております。有り難うございました。また、組合といたしましては、本年は野田理事長が副理事長当時にスタートいたしました『採用と社員戦力化事業』の最終年度ということで、皆様にも多くの方に参加いただき、新入社員教育、切削についての定期的な勉強会、幹部社員向けの教育など色々やらせていただきました。10月には山下前理事長のお話、2月には時津副理事長(新栄商會会長)のお話を聞くなどの催しを行い、皆様にも多く参加いただいたと存じます。その様な中で、中北支部といたしましては、本年度は3月に総会、9月にゴルフと懇親会、1月に新年会と楽しく開催させていただきました。本年も皆様のご意見をお聞きしながら行事を考えたいと思いますが、基本的には前年を踏襲する形とし、希望がありましたら勉強会をやっていきたいと思います。何れにいたしましても、来年度も多くの方にご協力をいただいて、そして中北支部を確り運営していきたいと存じます」と挨拶。
 資格審査発表では、司会者より「28社中19社(委任状含む)出席で本総会が成立」と報告があった。
 続いて議事に移り、平成18年度収支報告を椿井理事(椿井精工社長・支部会計担当)が行い、承認された。
 また、平成19年度事業計画については高田支部長より説明があり、承認された。
 総会終了後は懇親会が開かれ、伊藤副理事長(春日鋼機社長・中北支部所属)の挨拶と力強い発声で乾杯、和やかに支部員相互の交流を図った。
MECT07へ動員を要請
三河支部 額田GCで開催

 三河支部(支部長=大久保武氏・大久保商事会長)は3月4日、「平成18年度支部総会」を開催した。
 当日は、総会前に額田ゴルフ倶楽部で支部懇親ゴルフ会を開き、絶好のゴルフ日和の下、7組27名がプレーを楽しんだ。ゴルフ会終了後は表彰式を兼ねて会食を行い、支部総会を開催。28名が出席した。
 行事報告では、大久保支部長より全機工連愛知大会への参加の礼が述べられ、また十九年度の事業として今年十月に行われるメカトロテックジャパン2007のポスターの配布と来場者動員への協力依頼などが行われ、和やかな雰囲気のうちに終了した。
来年の組合新年会担当
組合員増強に傾注
尾張支部グリーンプラザ浜名湖で

 尾張支部(支部長=服部利一郎氏・服部商会社長)は3月17日午後5時30分より、静岡県浜松市のホテルグリーンプラザ浜名湖において「平成18年度支部総会」を開催した。
 総会は、長田理事(ナガタ機工社長)の司会で進められ、坂倉支部役員(コーワ精工会長)の開会の辞で開会。
 司会者より「支部員28社中24社出席(委任状含む)で、総会が成立する」と宣言が行われた。
 服部支部長は挨拶で、「18年度の支部総会をただいまから開催いたします。今年度は、今まで開催することが出来ておりませんでした工場見学を、いきなり海外(中国)で行うなど活発に活動が出来たと感じております。今回からシミズ商会の志水社長様にも参加してもらい、支部員29社となりました。来年度は、平成20年の愛知県機械工具商業協同組合新年賀詞交歓会の担当支部ということで何かと忙しくなりますので、ご協力をお願いいたします。また、組合員増強についても積極的に取り組み、最終的には支部総員34、5社を目指したい」と述べ、続いて新入会の志水シミズ商会社長が自己紹介を兼ねて挨拶を行った。
 議長に近藤理事(油伝商店社長)を選出して議事に入り、平成18年度事業報告並びに収支決算報告を小木曽支部役員(小木曽鋼機社長・会計担当)が、会計監査報告を近藤理事がそれぞれ行い、承認可決された。
 続いて、平成19年度事業計画並びに収支予算案について小木曽役員が説明、いずれも原案通り承認された。
 19年度の主な行事は、9月に工場見学(海外)、9〜10月に秋季懇親会(鮎料理)、11月に支部忘年会、12月上旬に組合新年賀詞交歓会下見会、平成19年1月17日組合新年賀詞交歓会(グランコート名古屋)。また、組合員増強活動として5社から7社程度の新規加入を目指す。
 その他の件では、組合新年賀詞交歓会について詳細なる説明があり、今後支部一丸となって取り組んでいくことを確認し、伊藤理事(伊藤商事社長)の閉会の辞で総会を終了した。
 引き続いて行われた懇親会では和気あいあいと親睦を深め、翌日、朝食後解散とした。

MECT07申し込み好調
新規会員獲得目指す
中南支部 東京第一ホテル錦で開催

 中南支部(支部長=志知亨氏・志知社長)は3月23日午後6時30分より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦にて「平成19年度支部総会」を開催した。
 支部長挨拶で志知支部長は「この地域は名古屋を中心に景気が良いと各メディアで報道されておりますが、ここ3月に入りまして、中南支部で1社、他の支部でも1社と同業者の倒産が続いております。いわゆる勝ち組と負け組の格差が出てきているのかもしれません。中南支部の他の会員の皆様、とくに本日ご出席いただいている方々は勝ち組だと思いますので、今後ともお仕事とともに組合活動にもご尽力いただきますようお願いいたします。今年は、役員改選もありませんし、とくに難しい議題もないと思いますが、支部員が減少しているという課題を抱えています。現在、会員数が23社でして、25社で理事が4名ということなので、このままでいきますと、来年の役員改選時に当支部の理事が3名になってしまいます。そのため、組合からこの1年以内にあと2社何とかするようにと言われています。後ほど皆さんのお知恵を拝借したいと思っていますので、ご協力よろしくお願いします」と語った。
 続いての組合事務局挨拶では、山崎事務局長が組合の事業報告を行った。まず、メカトロテックジャパン2007については、申し込みが大変好調であり、現時点での申し込み確定小間数が2,060と、主催者側の意向であった1,800小間を大きく上回っている。そのため、200小間以上もオーバーしている状況でいかにレイアウトしていくかがこれからの課題となっている。
 それと、これまで3カ年で行ってきた「採用と社員戦力化事業」が今年度で最終年となる。ただ、教育事業は今後も継続して実施していく。新入社員教育、技術セミナーもしくは管理者セミナー、営業社員研修などを企画している。
 また、4月14日から組合恒例の野球大会が開幕する。
 議案審議では、志知支部長の議事進行のもと進められ、@平成18年度事業報告A平成18年度収支決算報告並びに会計監査報告B平成19年度事業計画C平成19年度収支予算案、以上すべての議案が全会一致で承認された。
 そして最後にその他の件で、会員増強の具体策と分担について話し合いが行われた。
 総会終了後は懇親の場となり、フレンチのコース料理を堪能しながら、楽しいひと時を過ごした。
景気は鈍化ぎみだが
支部員は共に頑張ろう
北支部 涵梅舫で開催

 北支部(支部長=熊田達也氏・久満田商会社長)は3月23日午後6時より、名古屋駅前の名鉄グランドホテルにある北京宮廷料理“涵梅舫”において「平成18年度支部総会」を開催した。
 長村理事(長村商店社長)の司会で進められ、司会者より「27社中15名出席、他に委任状もあり、本総会は成立する」と宣言された。
 熊田支部長は「私が支部長を務めて今回初めての総会ですので、色々ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。日頃は組合事業並びに支部活動にご協力、ご尽力をいただきまして有り難うございます。景気も最近は鈍化をしている様ですが、北支部のメンバーは共に頑張って行きたいと思っております。また、本日は総会に際しまして、大変お忙しいところ多数ご参集いただき有り難うございます。議事進行も皆様のお力でスムーズに出来ますことをお願いいたします」と挨拶。
 服部理事(伊吹産業社長)を議長に選んで議事に移り、@平成18年度事業報告、平成18年度収支決算報告並びに監査報告A平成19年度事業計画並びに平成19年度収支予算案について審議を行い、承認可決した。
 続いて、組合本部を代表して野田理事長(ノダキ社長・北支部所属)が日頃の組合活動への支援、協力に謝意を表したあと、「採用と社員戦力化事業が大詰めを迎えており、この3年間実施した中で社員の研修が重要であることを再認識した。一企業で研修を行うことは難しく、今後も組合として取り組んでいく」と語った。また、秋に行われるメカトロテックジャパン2007についても触れ、予定以上の申し込みがあり順調に進んでおり、今後組合としては来場者の動員に傾注しなければならないと協力を要請し、以上で総会を終了した。
 このあと懇親会に移り、和やかなひと時を過ごした。
19年度は更に事業を強化
支部員1社増え53社に
南支部東京第一ホテル錦で開催

 南支部(支部長=伊藤照之氏・伊藤信産業会長)は3月29日午後6時より名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「平成19年度支部総会」を開催した。
 総会は、金原理事(カネキ商会社長)の司会で進められ、司会者より「52社中31社の出席と委任状多数で本総会が成立する」と宣言され、森副支部長(森哲社長)の開会の辞で開会。
 伊藤支部長は挨拶で、「18年度は非常に緊縮予算で、例年より若干少ない事業でありましたがほぼ例年通りの内容でございました。19年度は、支部の催し物に出来るだけ多くの方に参加いただけますことを願います。私も、昭和51年に理事に就任以来、30余年の歳月が経ちます。現在の任期中(来年5月まで)は一生懸命に務めさせていただきますが、組合本部のほうも若返りを図っておりまして、次回の総会では役員改選がございますので、新しい理事を南支部から選出していただければと感じております。ご考慮いただければと存じます。また、南支部に朗報があります。現在、支部員52社ですが、南出機械さんが西支部より転入されます。これで53社となります。これからも支部を盛り上げるために色々ご協力の程をお願いいたします」と述べた。
 支部規約により支部長が議長を務めて議事に移り、@平成18年度事業報告書、収支決算報告書承認に関する件A平成19年度事業計画書並びに収支予算書(案)承認に関する件を審議し、承認可決した。
 引き続いて、組合本部を代表して山崎事務局長が組合の事業の概況と次年度の主な行事について話し、その中でメカトロテックジャパンについては、非常に好調であり会場のキャパシティの問題で若干変動するが予定以上の申し込みがあると報告、更に動員に対しての協力を呼びかけ、以上で総会を終了した。
 総会後の懇親会では、同ホテルの稲垣氏によるテーブルマナーの話を聴きながら、フランス料理のコースを堪能した。

売上目標5億、動員目標1,000名
第23回大管まつり
大垣管材28日・29日に開催

 大垣管材(社長=五島道久氏、本社=大垣市長沢町3-16)では、毎年恒例の“大管まつり”を今年は、「第23回一致団結!感謝をこめて今年もやります 大管まつり」と銘打って、来る4月28日・29日の両日に本社特設会場において開催する。
 今回は、第23回ということで、社員全員が力を合わせて景気回復の波に乗り続けるべく、関係各位の協賛を得ながら精一杯の取り組みをしていくと同時に、日頃お世話になっている関係先への感謝の気持ちで、取り組む決意でいる。
 有力メーカー50余社の協賛を得て、ユーザーニーズにお応えできる豊富な商品群や、新機能満載の新商品等の展示とともに、社員手作りの多彩な企画で準備を整え、集客動員の準備に取り掛かっている。
 特に、環境、IT産業等のユーザーに対応した新機能・付加価値満載の新商品群や工具・器具をはじめ、情報関連機器、健康器具、衣類、生活雑貨等の展示と多彩な企画にて集客動員を図る。
 売上目標額は5億円で、動員目標は450社の1,000名を見込んでいる。
 中でも、ご来場の方に豪華賞品が当たる大抽選会は、特賞「日帰り豪華グルメツアー」のペアでの招待をはじめ、各種のイベント企画では、初登場の吉本若手芸人お笑いライブ、恒例の花のオークション、パイプ早切り競争など、従来にもまして魅力一杯の豪華企画も組まれている。
 勿論、子供連れのファミリーでも楽しめる金魚すくい、ポップコーン、みたらし、アニメ映画等も用意されている。
 開催時間は、28日が午前9時30分より午後6時30分、29日は午前9時30分より午後5時となっている。

明日のメカトロ産業の担い手
新入社員70名が入社
ダイドー 平成19年度入社式

 ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区名駅南4-12-19)は3月31日、本社ビル六階大会議室で「平成19年度入社式」を行った。
 来賓をはじめ、同社各営業部の役員及び幹部が多数参列する中、2週間の研修を終えたばかりの新入社員70名が緊張した面持ちで式に臨んだ。
 はじめに山田社長は挨拶で、「皆さん、本日は大変おめでとうございます。将来有望な若い方々を迎え入れることができ非常に喜んでおります。戦後62年が経ち、今日では日本は世界一の経済大国になった。日本のGDPは540兆円。アメリカが1,320兆円、ドイツが290兆円、フランスが120兆円、中国が220兆円となりますが、人口で割りますと日本が一番となります。資源の無い国がなぜ経済大国になれるか。これは世界で出来ないものを、機械、電子の技術を生かしてもの作りしているからです。ものを作るのは、手で作るわけではありません。機械で作る。この機械は色々なパーツが組み合わさって出来ている。中を見ると配線が沢山あり、制御機器が付いて尚且つメカが沢山付いております。要するに、ダイドーの扱っている商品が、機械には沢山使われております。日本のお金を生み出しているのはもの作り産業。皆さんは縁あって、数ある会社の中でダイドーに入られた。ダイドーは、もの作りの産業界の機械パーツを扱うトップクラスの売り上げと利益を出している。納税額では、全国500万の企業のうちの1,000番目位です。上場会社は3,600社あります。ダイドーは非上場企業ですが、東証の二部には直ぐにでも上場可能と、東証よりお墨付きをいただけるほどの内容の良い会社です。これは現在の話。皆さんにはこれから40年は頑張ってもらわなければなりません。今後10年、20年、30年はどうなるかと言えば、なかなか難しいけれども、確実に言えますことは、ものを作るための生産財は日本が世界一であることは間違いがない。しかし、作る場所は海外になっていく。これは人件費が日本では高いため。逆に安い車は海外で作り、輸入することになるでしょう。日本は食糧を買い、原材料を買い、エネルギーも買わなければならない。そのお金を作らなければ日本はやっていけない。そのお金を作っているのが、私共が関連しているもの作りです。日本が世界でダントツに優れているロボット。今までは一定規模以上の工場にしか導入されていなかったロボットも、町工場や倉庫などにも使われるなどして、向こう10年で10倍の需要が予想される。今の市場規模は6,500億円位ですが、生産現場の優秀な知能ロボットは10兆円規模の市場に成長する。ダイドーは現在620億円の売り上げですが、1,000億円を目指す中期計画を持っております。ダイドーにエンジニアリング事業部があり、新しい商品がドンドン出てくる。お客様ともより深い繋がりを構築している。また、大手自動車メーカー様と共同で特許を出願しており、既にその商品に数多く注文をいただいております。上場企業のベスト300の企業のうちに、我社と取引している企業は百以上あります。その様な立派な会社さんと私共はお付き合いさせていただいている。皆さんも、早く商品知識を持って、営業として一流企業の優秀な方たちとお話し出来るようになってください。その前に、一流の人たちと対等に話が出来る人物、人格になるためには、何事も勉強。人生は毎日、新しいことばかりで面白い。常に好奇心を持って取り組んでいただきたい。皆さんのこれからの活躍を祈念し、一緒に頑張ってまいりましょう」と語り、若い力に期待を寄せた。
 続いて、来賓の梶本CKD常務取締役営業本部長が「入社おめでとうございます。希望に満ちた顔をしておられる。今日の気持ちをこれからも持ち続けてほしいと感じます。大変良い会社にお入りになったと心から思っております。ダイドーさんは、日本で有数なメカトロニクスの専門商社。それだけではなく、今最も伸び盛りの会社です。昨年は3つの営業マンにとって大切なこととして、@お客様と接したら、お客様のことを好きになる。好きになると何でもできる。そうするとお客様も好意を持ってくれる、Aお客様との面談回数を増やす。営業はお客様のところへ行った回数が多い人が勝つ、Bお客様(人)の心を読み、お客様(人)の立場に立って考えて行動してください、と申し上げました。今年は更に社会人として、@何事にも感謝の気持ちを忘れない、A足るを知る。老子の言葉で充分ということを知るということです、B思いを大切に。熱い思いを持って仕事にあたってください、この3つを贈ります。これから10年、20年後、ここにいらっしゃる皆様がダイドーを引っ張って行かれていると思います。頑張ってください」と会社人生の先輩としてのアドバイスを含め祝いの言葉とした。
 同じく来賓の船戸THK中部営業統括部長は、「皆さん、入社おめでとうございます。皆さんの熱気がドンドン伝わってきます。皆さんの人生の第一歩の貴重な日にお話できますことを光栄に思います。お客様に商品を買っていただくだけではダメで、買い続けていただかなければいけない。買い続けていただくにはどうしたらよいか。いかに多くのリピーターを作るか。それには一人一人が熱い思いを持って、自分は今何をするかを考えることが大切。皆さんもこれから色々な仕事の中で、色んなシーンがあるかと思います。辛いことも嬉しいこともあると思います。その中で、いかに気づき、心遣いが出来るか。相手のことを思い、どうしたら喜んでいただけるかということを考え、行動に移すかが大切。私共はグローバル10.21を掲げ、世界の精密機械部品メーカーで10社のうちの1社に入りたいという夢を抱きました。壮大な夢を持ってやっております。皆さんと一緒になって頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いします」と祝辞を述べた。
 人事部長の東常務の訓示に続いて、新入社員を代表して白濱慎吾氏が「知っていることと出来ることは違うということをテーマに、2週間の研修に励んできました。本日より、その経験を生かし、会社に貢献できるよう、体当たりで頑張りたい」と決意表明を行い、新社会人としての晴れやかなスタートを切った。